JP2002085519A

JP2002085519A - 点滴補助具

Info

Publication number: JP2002085519A
Application number: JP2000327835A
Authority: JP
Inventors: Tsuneo Yoshioka; 常雄吉岡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-09-20
Filing date: 2000-09-20
Publication date: 2002-03-26

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、目の病気や疲れ目等で目薬を点滴す
る時に、老人でも、子供でも、開かない目を自ら簡単に
開いて点滴できる器具を提供する。【解決手段】透明又は半透明の半硬質のポリエチレン又
はポリプロピレン板等にて作成された２枚の板１、２の
間に、薄い弾力性のあるポリエチレン又はポリプロピレ
ン板３の中央に目薬ボトル４の先端部５を挿入可能な穴
６をあけ、目薬ボトル４のお尻部分４ａを押し支えるゴ
ムバンド７にて支持サせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、目の病気や疲れ目
等で目薬を点滴する時に使用する器具に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、今まで目薬を点滴するには、
瞼の上下を指先にて摘まんで押し開きもう一方の片手に
て目薬のボトルを目の上にかまえて、照準を定めて薬を
滴下することが一般的に行われている。しかし、年寄や
子供に目薬を点滴する場合に、大変煩わしいものであ
り、薬がうまく目に入らずに顔の上に落としたり、目薬
を滴下する時に、瞬時に瞼を閉じたりするのが通例であ
る。また、目薬のノズルの先端部が目に触れたり、時に
は目を傷つけたりして、傷害、不衛生等の原因にもな
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、目
を開く装置をあらかじめ目薬容器に装着して、老人や子
供にも自分で閉じた目の上にあてがってレバーを閉じる
ことにより、目が自然に開口し、同時に薬を吹付けるこ
とができる、誰にでも簡単に点滴の可能な点滴補助具の
提供を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、透明又は半透
明の半硬質のポリエチレン又はＰ．Ｐ板等にて作成され
た２枚の板１、２の間に、薄い弾力性のあるポリエチレ
ン又はＰ．Ｐ板３の中央に目薬ボトル４の先端部５を挿
入可能な穴６をあけ、目薬ボトル４のお尻部分４ａを押
し支えるゴムバンド７にて支持する手段を講じたもので
ある。

【０００５】

【発明の実施の形態】

【作用】本発明は、上記の手段を講じたので、これを使
用するときは、閉じた瞼１２に透明又は半透明のポリエ
チレン又はＰ．Ｐ板１、２に同質の厚さ約１／３〜１／
４の薄い弾力性のある板３の先端部３ａ、３ｂを接着
し、板３の中央部６に目薬ボトル４を装着した構造とな
っているため、本器具の使用に当たり、目の位置及びポ
リエチレンＰ．Ｐ製の容器に入った中の薬の量がよく分
かり、目を開かせる動作と同時に目薬を点滴できる、今
までに無い、誰にでも使い勝手のよい点滴補助具を得る
ことができる。

【０００６】また、本発明の点滴補助具は全体を金属の
バネ材ではなく、ポリエチレン又はＰ．Ｐの反発力を利
用しているため、見えやすく、全体にソフトであり、目
に優しいタッチを使用者に与え、安心して点眼ができ
る。

【０００７】

【実施例】以下図１、図２、図３、図４、図５、図６に
基づき本発明の実施例について詳細に説明する。

【０００８】図１において、一般に、幅３センチ、長さ
６〜８センチ、厚さ１．２〜１．６ミリ程度のポリエチ
レン又はＰ．Ｐ板１と板２とを向かい合わせ、その間に
厚さ０．５ミリ程度の薄い弾力性を帯びたポリエチレン
又はＰ．Ｐ板３を挿入し、板３の端部分３ａを板１に、
３ｂを板２に溶着液材等にて確りと使用により分離しな
いように固着する。

【０００９】また、薄い板３の中央部６には目薬ボトル
４のノズル５が装着可能なように穴６があけられ、穴６
には目薬ボトル４のボトルノズル５が確りと保持される
ようになっている。

【００１０】穴６に挿入された目薬ボトル４はボトルの
尻端部４ａの部分を薄い板３に確りとゴムバント７にて
保持される。ゴムバンド７の両先端７ｂ．７ｃは先端が
突起型構造として穴、また、溝にて確りと薄い板３に保
持され、さらに、保持された箇所をカバーまたは接着材
にて確り抜けないように固定されている。

【００１１】図２は菱型容器タイプの目薬ボトルの端部
分４ａを割り溝７ａの中にはめ込むことにより、底部を
両肩にタスキを掛けた状態にて確りと保持できる機能と
するため、ゴムバンド７の中央部に割り溝７ａを設けて
ある。

【００１２】ゴムバンド７は丸ゴムバンドでも平ゴムバ
ンドでもよく、丸ゴムバンドは単本のみではなく、数本
設定しても機能は同じである。

【００１３】また、板１および板２の閉じた目に当てる
先端部１ａ、２ａ部分は、山型に、また、ゆるやかな曲
線に少々湾曲し、互いに中央部分は少し空間を設けた状
態に構成することが望ましく、使用時に、目玉のある位
置には接触を広めに、目玉の両端部は開口動作、作用が
確実に行われるように、互いに先端部１ａと２ａが閉じ
た状態にて保てる構造となっている。先端部１ａ．２ａ
は同じ高さで構成されることが一般であるが、０．２か
ら１ミリ程度の段差があっも差し支えない。従って、こ
の特色のある機能を保持していることにより、老人、子
供たちが少々手が震えた状態にて使用しても、確実に、
自然に目を開けることが可能となった。

【００１４】図１の先端部１ａ、２ａは中央先端部１
ｂ、２ｂ部分が離れた屋根構造タイプを形成している
が、得られる機能は、上述の湾曲型方式と何ら変わらな
い。勿論、直線型タイプにても機能は発揮することがで
きるが、老人、子供などが使用した場合、閉じた両マブ
タの割れ目に入り、痛い場合が発生する恐れはあるが、
子供、老人以外の人々には湾曲型とそれほど変わりなく
使用可能である。

【００１５】図４に点眼補助具の別のタイプを示す。図
１の型と異なり、板１および板２の両側面に軸となるピ
ン１０を装着する支点板８ａ、８ｂおよび９ａ、９ｂが
設けられ、これを軸に板１、板２が目薬ボトル４を挟着
する構造となっている。しかし、図１の構造では両側面
からよくボトル４の全体が容易に見えるのに対し、図４
の構造では支持板に両側が遮られ、ボトル４の全体が見
えづらくなると同時に、中に装着する目薬ボトル４の大
きさが制限されるが点滴補助具としての機能は保持して
いることは勿論である。

【００１６】図５、図６は本発明の点滴補助具を使用し
て点滴を行う動作状態を示しているが、動作として２通
りの動作を行うことができる。動作１図５は、まず、板１の先端部１ａと板２の先端部２ａを
閉じた状態にて、閉じた目にあてがい、手にて板１と板
２のあてがった部分と反対側の部分を右手で挟み込み、
目薬ボトル４を芯として先端部１ａと２ａ部分を開き、
強制的に閉じた目を開く、次にもっと強力に目薬ボトル
４を押し潰すと、今度は容器が押し潰され、ボトルノズ
ル５から目薬が強力に噴射して開いた目に薬を注入す
る。動作２まず、図６の、板１の先端部１ａと板２の先端部２ａを
閉じた状態にて、閉じた目にあてがい、手にて板１と板
２の目にあてがった部分と反対側の部分を右手で挟み込
み、目薬ボトル４を芯として先端部１ａと２ａ部分を開
き、強制的に閉じた目を開く動作までは図５と同じであ
るが、次に目を開いたまま、顔を上側にして上方からボ
トルノズル５から、目薬ボトル４を軽く押しながら、点
滴１１を眼球に落とし込む方法である。

【００１７】本発明の大きなポイントは、今まで病院で
も左の手にて目を強制的に開いてから、開いた目にを保
ちつつ、右手にて目薬ボトルから目薬を注入する事が常
時行われて来た。しかし、両手を消毒してからこれらの
動作を行われなくてはならず、また、ボトルノズルの先
端部が未消毒であったり、衛生管理に問題が発生する場
合がしばしばあった。本発明の点滴補助具では、先端
部、すなわち、１ａ、２ａ部分とボトルノズル５の部分
のみを同時に点滴時消毒すれば誰にでも衛生上安心して
使用することができ、血液採取の際、採取器が自動的に
吸引動作する器具の発明と同様に、これからの病院にお
ける画期的な点滴器具として採用されことも過言ではな
い。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、詳述したように大きな効果を
得ることができるが、以下の効果も得ることができる。（１）ポリエチレン又はＰ．Ｐの板の反発力を金属のバ
ネに代わりに応用したことで、老人、子供にも危険性な
くソフトタッチで安心して使用できる。（２）図１の形式では板１、２の横の支点板８ａ．８ｂ
及び９ａ．９ｂが無いために、目薬の容器の大きさに関
係なく、色々な大きさの目薬にも対応ができる。（３）使用に当たり、通常の目薬では、まつ毛や目の角
にノズルの先端１ａ．２ｂが触れると、眼球の損傷や、
雑菌が逆に目薬の中に入り込むことがあるのを、本発明
では未接触であるため、このような事故を完全に防御す
ることができる。（４）板１、２の瞼に接触する部分１ａ、２ａが互いに
内に丸く婉曲している場合は、未経験者にも瞼に当て易
く、誰が使用しても失敗が無い特徴が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成を示す斜視組立説明図である。

【図２】本発明に使用する種々の容器の形態に対応可能
な部分構造説明図である。

【図３】本発明の構成を示す側面図である。

【図４】本発明の他の構成を示す斜視組立説明図であ
る。

【図５】本発明の開眼状態時の使用構成を示す説明図で
ある。

【図６】本発明の点滴状態時の使用構成を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１・・・・・・板１ａ、１ｂ・・先端部２・・・・・・板２ａ、２ｂ・・先端部３・・・・・・薄い板４・・・・・・目薬ボトル４ａ・・・・・目薬ボトル端部５・・・・・・ボトルノズル６・・・・・・穴７・・・・・・ゴムバンド７ａ・・・・・割り溝８ａ、８ｂ・・支点板９ａ、９ｂ・・支点板１０・・・・・軸ピン１１・・・・・点滴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明又は半透明の硬質のポリエチレン又は
Ｐ．Ｐ板等にて作成された２枚の板（１）、（２）の間
に、Ｕ字形に固着した薄い弾力性のあるポリエチレン又
はＰ．Ｐ板（３）の中央部分に、ボトルノズル（５）の
先端部を挿入可能な穴（６）を設け、更に目薬ボトル
（４）のお尻部分（４ａ）を固定するゴムバンド（７）
を設けて板（３）の中に目薬ボトル（４）を装着した、
誰でも片手にて失敗せず、安全に、衛生的に、また、老
人、子供にも楽に閉じた目を開けながら目薬を点滴でき
ることを特徴とする点滴補助具。
【請求項２】板（１）および板（２）の閉じた目に当て
る先端部分（１ａ）、（２ａ）は、内側にゆるやかに湾
曲し、互いに向き合う中央部分は少し空間を設けた状態
に組み合わせ構成されたこと、また、先端部（１ａ）、
（２ａ）の中央部分が屋根型構造タイプ（１ｂ）、（２
ｂ）に構成されたことを特徴とする請求項１記載の点滴
補助具。
【請求項３】先端部分（１ａ）、（２ａ）が直線的に構
成されたもの、先端部分（１ａ）、（２ａ）のいずれか
一方が直線的に構成されたことを特徴とする請求項１、
請求項２記載の点滴補助具。
【請求項４】菱型タイプの目薬ボトルの端部分（４ａ）
を割り溝の中にはめ込み、底部を両肩にタスキを掛けた
状態にて確りと保持できる機能とするために、ゴムバン
ド（７）の中央部に割り溝（７ａ）を設け構成されたこ
とを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３記載の点
滴補助具。
【請求項５】板（１）および板（２）の両側面に軸とな
るピン（１０）を装着する支点板（８ａ）、（８ｂ）お
よび（９ａ）、（９ｂ）を設け、これを軸に板（１）、
板（２）が穴（６）をあけた薄い板（３）と共に、目薬
ボトル（４）を挟着する構造に構成されたことを特徴と
する請求項２、請求項３、請求項４記載の点滴補助具。