JP2002085444A - 聴導装置及び聴導方法及び聴導装置を動作させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

聴導装置及び聴導方法及び聴導装置を動作させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2002085444A
JP2002085444A JP2000287135A JP2000287135A JP2002085444A JP 2002085444 A JP2002085444 A JP 2002085444A JP 2000287135 A JP2000287135 A JP 2000287135A JP 2000287135 A JP2000287135 A JP 2000287135A JP 2002085444 A JP2002085444 A JP 2002085444A
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JP
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sound
hearing
unit
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user
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JP2000287135A
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Kaoru Suzuki
薫 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の費用負担を低減し、聴導動作をほぼ
確実に使用者に伝達する聴導装置及び聴導方法及び記憶
媒体の提供。 【解決手段】 聴導装置1は液晶ディスプレイ2、マイク
3、操作スイッチ4、モータ5、振動板6、演算器7、メモ
リ8、スピーカ9、電源スイッチ10、電源11を有し、使用
者が携帯する。マイク3に入力された音は演算器7により
メモリ8内に記憶される使用者に注意を喚起させる音情
報と比較され特定される。演算器7は特定された音を文
字として液晶ディスプレイ2に表示すると共にモータ5を
駆動させ振動板6を振動させることで使用者に対して聴
導動作を行いこの振動、表示を使用者に伝達することで
注意を喚起させる。使用者は触覚的・視覚的に聴導動作
を受け取るためこの聴導動作に対してほぼ確実に注意が
喚起され対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、聴導装置及び聴導
方法及び聴導装置を動作させるプログラムを記憶したコ
ンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】社会福祉をより充実させて聴覚に不自由
を感じている人の生活を補助するために、本人の代わり
に音を聞き、音が発生した場合に本人に知らせる動作を
行うよう訓練された聴導犬が普及しつつある。
【0003】具体的には、市役所や病院などの公共機関
で被聴導者の名前が呼ばれた場合に、呼ばれていること
を被聴導者に知らせたり、また被聴導者の自宅のドアチ
ャイムや目覚まし時計のベルが鳴った場合、やかんの中
の水が沸騰している場合に被聴導者に知らせたりするよ
うな動作を聴導犬は行っている。
【0004】このように聴導犬は、名前などの特定音声
やベルなどの非言語音声を覚え、聞き分け、被聴導者の
手をなめたり、被聴導者の膝に前足をかけたりすること
で被聴導者に触覚的に音が出ているという情報を知らせ
るような訓練がなされている。被聴導者は触覚的な刺激
により注意が喚起されて発生する音に対して何らかの対
応をとることができる。
【0005】しかしながら、聴導犬の養成には時間と費
用(現在一件当たり約100〜150万円必要であって個人負
担)がかかり、また訓練者・訓練所が不足していること
もあって、聴導犬を望む全ての希望者が直ちに手に入れ
ることができない現状である。
【0006】また、被聴導者は聴導犬と共に生活をする
ことから、被聴導者の精神的な支えになるという効果を
もっているが、不幸にして聴導犬がなくなった場合には
被聴導者が極度の喪失感(ペットロス)を抱くといった
問題点もあった。
【0007】また、聴導犬が必要ではあるが聴導犬を飼
育する手間、動物への慣れ、人畜共通の感染症、動物に
対するアレルギー等の問題もあった。
【0008】さらに、最近では少なくなりつつあるが、
聴導犬を同伴できない、させにくい場所への出入りも問
題となっていた。
【0009】一方で、被聴導者の自宅内に複数の回転ラ
ンプによる聴導装置を備える場合もあった。これは自宅
のドアチャイムの釦が押された場合や、設定した時間に
なった時もしくは設定した時間が経過したような時にタ
イマーが起動した場合に、その釦やタイマーに連動した
回路により回転ランプが明滅することで被聴導者に視覚
的に知らせるものである。
【0010】しかしながら、回転ランプが備えられてい
ない場所に被聴導者が存在する場合、被聴導者が例えば
読書やテレビを見る等、視覚的注意が他にある場合には
回転ランプによる情報を被聴導者が把握することができ
なかった。また回転ランプ、各種電線を設置することで
自宅内の見栄えも悪くなり、設置費用なども必要であっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、被聴
導者に対して聴導動作を促すには聴導犬の存在や、釦や
タイマーで回路を閉じることで回転ランプを直接明滅さ
せる聴導装置があった。
【0012】しかしながら、聴導犬では訓練費用、訓練
時間、ペットロスなどの問題があり、聴導装置では聴導
動作を確実に被聴導者に伝達することができないという
問題があった。
【0013】そこで本発明は上述した従来の問題点に鑑
みてなされたもので、従来よりも被聴導者が負担する費
用を抑制し、被聴導者に対して聴導動作をほぼ確実に伝
達できる聴導装置及び聴導方法及びコンピュータプログ
ラムの提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の聴導装置は、使用者が携帯可能な筐体
と、前記筐体内に設けられ、この筐体に達する音を入力
する音入力部と、前記使用者に知らせるべき1つ以上の
音と前記筐体を振動させるための駆動信号を少なくとも
有する情報データを複数記憶する記憶部と、前記音入力
部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部から得られ
た入力音と前記記憶部に記憶された前記情報データに含
まれる前記音の各々とを順次比較して類似度を求めると
ともに前記記憶部の前記情報データに対応させて記憶さ
せ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる前記情報デ
ータの特定の前記音が前記入力音でありかつ前記使用者
に知らせるべき音であると判断する制御部と、前記制御
部に接続され、前記入力音であるとされる前記特定の前
記音が得られた場合に、前記制御部によって前記記憶部
から読み出された前記駆動信号が入力され、この駆動信
号に基づいて前記筐体を機械的に運動させることにより
前記使用者に対して触覚刺激を与えてその注意を喚起す
る聴導動作を行う聴導動作部と、前記制御部に接続さ
れ、前記使用者の注意が喚起された場合に、前記使用者
の操作によって前記聴導動作を停止させる信号を前記制
御部に出力する停止部とから構成される。
【0015】また、本発明の聴導方法は、使用者が携帯
可能な筐体と、前記筐体内に設けられ、この筐体に達す
る音を入力する音入力部と、前記使用者に知らせるべき
1つ以上の音と前記筐体を振動させるための駆動信号を
少なくとも有する情報データを複数記憶する記憶部と、
前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
と、前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる
前記特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によっ
て前記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力さ
れ、この駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動さ
せることにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてそ
の注意を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、前記制
御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された場合
に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止させ
る信号を前記制御部に出力する停止部とが具備された聴
導装置の聴導方法であって、前記制御部が、前記記憶部
から前記情報データを読み出し、前記情報データの前記
音と前記入力音とを比較し類似度を算出する工程と、前
記制御部が、比較した結果前記類似度が最大かつ所定値
以上となる前記情報データの前記音が見つかれば、前記
聴導動作部を動作させ前記聴導動作を行わせる工程と前
記制御部が、前記使用者によって前記停止部が操作され
た場合に前記聴導動作部の動作を停止させる工程とを有
することを特徴とする。
【0016】また、本発明の記憶媒体は、使用者が携帯
可能な筐体と、前記筐体内に設けられ、この筐体に達す
る音を入力する音入力部と、前記使用者に知らせるべき
1つ以上の音と前記筐体を振動させるための駆動信号を
少なくとも有する情報データを複数記憶する記憶部と、
前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
と、前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる
前記特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によっ
て前記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力さ
れ、この駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動さ
せることにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてそ
の注意を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、前記制
御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された場合
に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止させ
る信号を前記制御部に出力する停止部とが具備された聴
導装置を動作させるプログラムをコンピュータ読み取り
可能なように記憶させた記憶媒体であって、前記制御部
によって前記記憶部から前記情報データが読み出され
て、前記情報データの前記音と前記入力音とが比較され
類似度を算出させ、前記制御部によって比較された結
果、前記類似度が最大かつ所定値以上となる前記情報デ
ータの前記音が見つかれば、前記聴導動作部を動作させ
前記聴導動作を行わせ、前記使用者により前記停止部が
操作された場合に前記制御部によって前記聴導動作部の
動作を停止させることを特徴とする。
【0017】また、本発明のコンピュータプログラム
は、使用者が携帯可能な筐体と、前記筐体内に設けら
れ、この筐体に達する音を入力する音入力部と、前記使
用者に知らせるべき1つ以上の音と前記筐体を振動させ
るための駆動信号を少なくとも有する情報データを複数
記憶する記憶部と、前記音入力部と前記記憶部とが接続
され、前記音入力部から得られた入力音と前記記憶部に
記憶された前記情報データに含まれる前記音の各々とを
順次比較して類似度を求めるとともに前記記憶部の前記
情報データに対応させて記憶させ、前記類似度が最大か
つ所定値以上となる前記情報データの特定の前記音が前
記入力音でありかつ前記使用者に知らせるべき音である
と判断する制御部と、前記制御部に接続され、前記入力
音であるとされる前記特定の前記音が得られた場合に、
前記制御部によって前記記憶部から読み出された前記駆
動信号が入力され、この駆動信号に基づいて前記筐体を
機械的に運動させることにより前記使用者に対して触覚
刺激を与えてその注意を喚起する聴導動作を行う聴導動
作部と、前記制御部に接続され、前記使用者の注意が喚
起された場合に、前記使用者の操作によって前記聴導動
作を停止させる信号を前記制御部に出力する停止部とが
具備された聴導装置を動作させるコンピュータプログラ
ムであって、前記制御部によって前記記憶部から前記情
報データが読み出されて、前記情報データの前記音と前
記入力音とが比較され類似度が算出される機能と、前記
制御部によって比較された結果、前記類似度が最大かつ
所定値以上となる前記情報データの前記音が見つかれ
ば、前記聴導動作部を動作させ前記聴導動作を行わせる
機能と前記使用者により前記停止部が操作された場合に
前記制御部によって前記聴導動作部の動作を停止させる
機能と有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0019】図1乃至図2は本発明の聴導装置の第1の実
施の形態を説明するものである。
【0020】図1(a)は第1の実施の形態の正面図であ
り、(b)は第1の実施の形態のブロック構成図である。
【0021】聴導装置1は、液晶ディスプレイ2、マイク
3、操作スイッチ4、モータ5、振動板6、演算器7、メモ
リ8、スピーカ9、電源スイッチ10、電源11を有する。
【0022】(a)に示すように、聴導装置1の外観は所
定の厚みを有する略平板形状であり、この形状に形成さ
れた筐体12の正面には液晶ディスプレイ2、操作スイッ
チ4が配置され、さらにマイク3に音を伝播させる開口部
13及びスピーカ9からの音を発する開口部14が穿設され
ており、また側面には電源スイッチ10が配置される。
【0023】なお筐体12の内部にはモータ5、振動板6、
演算器7、メモリ8、スピーカ9、電源11が内蔵されてい
る。
【0024】ここで筐体12の大きさは例えば手の平に収
まる程度の大きさであり、また厚みも数センチと薄いた
め、被聴導者の衣服のポケットなどに入れて携帯するこ
とやズボンのベルトに装着することが可能である。なお
重さも100グラム程度である。
【0025】演算器7には、液晶ディスプレイ2、マイク
3、操作スイッチ4、モータ5、メモリ8、スピーカ9、電
源スイッチ10、電源11が接続されている。またモータ5
には、振動板6が接続されている。
【0026】なおメモリ8はROM、RAMからなり、被聴導
者が必要とする注意を喚起させるための複数の音情報、
例えば自分の名前(1つ以上の単語から構成される)、
自宅のドアチャイム、やかんの中の水が沸騰する音、電
話の着信音、自動車のクラクションの音、挨拶等の日常
会話(2つ以上の単語から構成される)、その他被聴導
者が必要とする注意を喚起させるための音等が予めデジ
タル信号で記憶されており、また音情報は随時追加可能
である。またマイク3と演算器7との間には音(アナログ
信号)をデジタル信号に変換するための各種素子、例え
ばフィルタ、増幅器、A/D変換器などが設けられている
ものとする。また振動板6はモータ5の駆動力が伝達され
るように接続されており、振動板6の振動は筐体12に伝
達され被聴導者が触覚的に振動を認知できる程度であ
る。また電源11は一次電池もしくは二次電池であり、二
次電池に充電するための端子は筐体12側面に設けられて
いる。また液晶ディスプレイ2には表示面に感圧センサ
を設けることも可能でありタッチパネルとして使用可能
である。また操作スイッチ4の正面は略丸形であり、そ
の丸形の中央部及び上下左右方向の5箇所には押圧スイ
ッチが配置されている。この上下左右方向の押圧スイッ
チは液晶ディスプレイ2に表示されるカーソル等を移動
させる場合に使用され、中央部の押圧スイッチはカーソ
ルが指し示す内容を決定する場合に使用される。
【0027】次に、第1の実施の形態の聴導方法につい
て図2を参照して説明する。
【0028】図2は聴導方法の概略を説明するためのフ
ローチャートである。
【0029】聴導方法は、以下の4つの工程 1.音認識工程 2.聴導動作開始工程 3.伝達確認工程 4.聴導動作停止工程 を有しており、上述の工程1〜4を順に繰り返して行う。
なお工程4が終了すれば工程1に戻る。
【0030】まず、工程1は、マイク3で受信された音の
音信号とメモリ8に記憶された音情報とを演算器7で比較
する工程である。
【0031】ここで記憶されている各音情報をクラスと
呼ぶことにする。このクラスは、例えば被聴導者の姓
「A田」の音信号で1クラスを構成し、また名「B子」と
いう音信号で1クラスを構成する。また電話の受信音の
ように同じ音を繰り返す場合もしくは繰り返すことが可
能な音の場合には、繰り返される音の最小単位を1クラ
スとする。したがって挨拶等の日常会話や名前は、複数
のクラスが集合して構成されたものとなる。例えば名前
が「A田B子」であれば2クラスから構成され、挨拶等の
日常会話、例えば「こんにちは、元気ですか」であれば
「こんにちは」「元気」「です」「か」の4クラスから
構成される。
【0032】このようにメモリ8に記憶される音情報に
は、1クラスからなるもの、2クラスからなるもの、…、
nクラスからなるもの(nは自然数)があり、クラス毎
に階層構造として記憶され、識別するための識別番号が
付与されている。
【0033】上述した各クラスの音情報は以下の表1の
とおりである。1つのクラスは「クラス」、「識別番
号」、「音の内容(表示用)」、「音信号(波形)」、
「聴導動作」、「追加表示」、「動作時間」、「返答内
容」なる項目がある。クラスとは記憶される音が何クラ
スから構成されているかを表しており、1クラスならば
「1」である。次に識別番号とはクラスごとに順番に自
動的につけられる連番を表しており、1クラスの1番目に
記憶された音情報は「00010001」である。次に音の内容
(表示用)とは記憶される音を文字で表現した時の文字
列を表しており、この文字列が液晶ディスプレイ2に表
示される。次に音信号(波形)とはアナログ信号である
音を標本化/量子化してデジタル信号で表したものであ
り、このデジタル信号とマイク3で入力した音とを比較
する。次に聴導動作とは聴導装置が聴導動作を行うか否
かを表したものであり、「あり」の場合には液晶ディス
プレイ2、モータ5等を駆動させるための駆動信号をメモ
リ8から読み出す動作が記憶される。次に追加表示とは
入力する音信号がどういった内容であり、またこの音に
対して被聴導者がどのように対応するかを指示するもの
である。次に動作時間とは聴導動作を行う継続時間を表
しており、例えば10秒などの時間が記憶されている。次
に返答内容とはスピーカ9から発する音を表しており、
例えば入力された音が「こんにちは」である場合にはこ
れに返答するように返答内容は「こんにちは」である。
なお「動作時間」、「返答内容」は音情報の項目中に必
ず含まれていなくともよい。
【表1】 また演算器7では、マイク3で受信された音の音信号がい
ずれのクラスの音信号であり、またどのような順番で並
んでいるのか(クラスが複数選択された場合)を解析す
ることで音信号を認識している。
【0034】より詳しくは、演算器7は受信された未知
の音信号中の一部分の音信号がメモリ8に記憶されるク
ラスにあるか否かの照合を行う。この音信号中の一部分
の波形と、各クラスの波形(参照波形)とを比較して所
定基準以上の類似度を示せば、この未知の波形を参照波
形のクラスと特定する。なお類似度は各クラスに対応す
るようにメモリ8に記憶され、参照波形が複数抽出され
た時は類似度の最も大きい参照波形を選ぶ。また類似度
の大きさの順番(例えば大きい順番)に各クラスを並べ
変えることもできる。そして、このような照合を未知の
音信号中の全ての部分に対して行い、クラス及びこの特
定された各クラスの順番を順次RAMに記憶していく。
【0035】なお、未知の音信号中の一部分でメモリ8
に記憶されたクラスのいずれとも特定できなかったもの
は、非特定クラスの識別番号を付してメモリ8に記憶す
る。
【0036】例えば、未知の音信号が「こんにちは 元
気」であった場合には、演算器7はメモリ8内の識別番号
00010003と00010004もしくは00020002と一致させること
ができる。
【0037】また、未知の音信号が「こんにちは 元気
でっか」であった場合には、演算器7は「こんにちは」
「元気」もしくは「こんにちは 元気」の波形をメモリ
8内の識別番号00010003と00010004もしくは00020002と
一致させることができるが、「でっか」に当たる音信号
を持っていないためこの一部分を非特定クラスの識別番
号xxxx0001を付してメモリ8に新たに記憶する。
【表2】 以上のような動作を行い、受信された未知の音信号を各
クラスの識別番号(未知クラスがあれば未知クラスの識
別番号を含む)で得て、この識別信号が記憶された順番
に一つ一つのクラスを並べていく。
【0038】続いて、演算部7は特定された音信号を表
示するための信号を液晶ディスプレイ2に、振動板6を振
動させるための信号をモータ5に、スピーカ9にそれぞれ
出力する。なお表1中の聴導動作の欄で「あり」と表示
があるものについてのみモータ5を駆動させるための信
号が出力され、「なし」についてはモータ5を駆動させ
るための信号は出力されない。また演算部7は少なくと
もモータ5に駆動信号を出力してもよい。
【0039】次に、工程2は、演算部7から出力された信
号が入力された液晶ディスプレイ2、モータ5、スピーカ
9がそれぞれ動作を開始し、被聴導者に対して聴導動作
を開始する。
【0040】なお、聴導動作とは、マイク3に入力され
た音に対して特定の動作を行うように被聴導者に注意を
喚起して動作を開始することを促す動作を指し、この聴
導動作には以下の2つがあり、 I.音が入力されたことを被聴導者に伝えるために注意
を喚起する、 II.入力された音の内容を被聴導者に伝える内容通知で
ある。
【0041】第1の実施の形態では、Iは振動板6であ
り、IIは液晶ディスプレイ2である。
【0042】振動板6は、演算器7からの信号に基づいて
駆動されたモータ5の回転力を振動に変換しこの機械的
な振動を筐体12を介して被聴導者に伝達する。被聴導者
は衣服を介してこの振動を感じ取ることで注意が喚起さ
れたことになる。また液晶ディスプレイ2は、演算器7か
らの信号に基づいてマイク3に入力された音(例えば、
「ドアチャイムが鳴りました」、「電話の着信音が鳴っ
ています」、「こんにちは A田B子さん」等)の内容
(表1中「音の内容(表示用)」)を表示する。このと
き表示される音の内容と共に、表1中の追加表示の欄の
内容が同時に表示される。追加表示の内容は、どういっ
た内容の音が入力されたかということと、入力された音
に対してどのような対応を行うかを示すものであり、こ
の欄の内容は適宜変更することが可能である。なお入力
された音が複数のクラスから構成されていた場合には、
各クラスに対応する追加表示は順番に液晶ディスプレイ
2に表示されていくが、重複する内容であれば非表示と
する。
【0043】このように聴導装置は、振動板6の振動に
よって被聴導者に触覚的に、また液晶ディスプレイ2の
表示によって視覚的に、入力された音に関する情報を伝
達することができる。
【0044】また、振動板6の振動、液晶ディスプレイ2
への表示は、被聴導者に対して連続的に行われる。
【0045】次に、工程3は、被聴導者が振動板6の振
動、液晶ディスプレイ2への表示による聴導動作を停止
させるための動作を行うことである。
【0046】被聴導者は、聴導動作により注意が喚起さ
れ音に関する情報を認識した後、操作スイッチ4を操作
する(例えば中央部を押す)ことによって聴導動作を停
止させる。操作スイッチ4を操作することによって被聴
導者には注意が喚起されたことになり、操作スイッチ4
からの信号が演算器7に入力され、演算器7は入力された
信号に基づいてモータ5を停止させるための信号をメモ
リ8から読み出し、この読み出した信号をモータ5に出力
する。
【0047】次に、工程4は、演算器7から出力された信
号に基づいて聴導動作が停止することである。通常はモ
ータ5を停止させるための信号だけがメモリ8から読み出
され、液晶ディスプレイ2には入力された音に関する情
報を表示したままである。なお、この表示はメモリ8内
に記憶させて非表示後に再度表示させることも、表示さ
れた情報を非表示とするために操作スイッチ4を操作す
るまで継続して表示させることも、一定時間経過後自動
的に非表示とすることも、適宜設定可能である。このた
め被聴導者はモータ5を停止した後で時間的余裕をもっ
て入力された音に対して対応することができる。
【0048】なお、聴導装置1内に内蔵されるマイク3が
一つの場合を説明してきたが、マイク3を筐体内の互い
に異なる位置に3つ設けることにより、入力された音が
いずれの方向から発せられたものかを特定することもで
きる。
【0049】この場合には、聴導動作I,IIに加えて III.入力された音が発せられた音の方向を通知 という動作を行うことができる。この動作は液晶ディス
プレイ2では、矢印、方位磁石等の図(絵)や東西南
北、前後左右等の文字により音が発生された方向を表示
する。
【0050】なおこの方向の特定は、演算器7に各マイ
ク3に入力された音の音圧が時間の関数と共に入力され
演算されることで求められる。なお方向を表示している
間で聴導装置1が移動された場合には適宜、入力された
音が発する方向を指し示すように表示が変化する。
【0051】このように音の発せられた方向を液晶ディ
スプレイ2で表示することにより、音の内容と共に方向
を認識することで多くの音の情報を得ることができる。
【0052】また、認識された音が被聴導者の名前「A
田B子さん」(姓「A田」もしくは名「B子」のみ含む)
を含んでいた場合には、一定時間経過後にスピーカ9か
ら「はい」もしくは「はい、A田(B子)です」という返
答音を発する。この動作は演算器7からスピーカ9に音を
発するための信号が出力され、この信号に基づいてスピ
ーカ9で音が生成される。これは公共機関で名前を呼ば
れた場合に、呼んだ人(窓口の担当者)に対して自分が
存在することを意思表示するためのものであり、通常は
被聴導者が万が一聴導動作に気がつかなかった時に使用
され、この返答音を聞いた周囲の人もしくは呼んだ人が
呼ばれた本人を知り、その反応の無いことから注意喚起
してあげることを期待するものである。なお呼ばれたこ
とに気がついた場合であっても、自分の名前を略正確に
相手に伝達することが困難な場合はスピーカ9から名前
を発することも可能である。またこのときの返答音は返
答を意味する内容である必要はなく、認識された音「A
田B子さん」であっても同様の効果を得ることができ
る。
【0053】ここで、振動板6を振動させる動作あり、
液晶ディスプレイ2に音の内容/追加表示の表示あり、液
晶ディスプレイ2に方向の表示あり、の設定を「聴導パ
タン0」とする。
【0054】次に、被聴導者が聴導装置1に認識させる
べき音を登録する場合について図3を参照して説明す
る。なお動作モードには、音を登録する場合の登録モー
ドと、聴導装置の設定(モータ5の駆動時間、表示時間
等)を変更する設定変更モードと、それら以外の通常の
聴導動作を行う場合を通常モードとがある。
【0055】図3は認識させるべき音を聴導装置に登録
する動作を説明するためのフローチャートである。
【0056】ここで登録される認識させるべき音とは、
被聴導者が聴導装置を使用し生活する中で必要とするメ
モリ8に未登録の音であり、例えば被聴導者が聴導装置
を使用開始後に購入したポケットベル(登録商標)や携
帯電話の着信音や、家族が運転する自動車が被聴導者の
家の車庫に入る時の自動車の音や、被聴導者が話したい
内容を第3者に正確に伝えたい音(名前、値段が非表示
な品物の代金を尋ねる)等である。
【0057】また被聴導者が登録する音情報は、上述し
た表1に示すように音の内容(表示用)、音信号(波
形)、聴導動作の有無、追加表示である。クラスと識別
番号は自動的に演算器7により割り振られる。音信号
(波形)はマイク3に登録したい音を入力することで行
われる。音の内容、聴導動作の有無、追加表示は、聴導
者が操作スイッチ4を操作することによって入力でき
る。
【0058】まず、通常モードと設定変更モードと登録
モードのモード変更は操作スイッチ4を押すことで行わ
れ、操作スイッチ4を押している時間でいずれかのモー
ドに変わる。例えば10秒以上操作スイッチ4を押下した
場合に通常モード/設定変更モード→登録モードに移行
し、3秒〜10秒では登録モード/通常モード→設定変更モ
ードに移行し、1〜3秒では登録モード/設定変更モード
→通常モードに移行する。操作スイッチ4を1秒より小さ
な時間だけ押下した場合は、通常モードであればモータ
5を停止させる信号となったり、液晶ディスプレイ2の表
示を停止させる等の動作であり、設定登録モードであれ
ば設定を変更、選択のための一操作であり、登録モード
であれば新たな音情報を入力するための決定、選択のた
めの一操作である。
【0059】なお以下の各工程において特段の説明がな
い場合には、次の工程へ進む場合は操作スイッチ4を1秒
以内押すことで工程を進めることとする。
【0060】(1)操作スイッチ4を10秒以上押下して登
録モードにする。既に登録モードであれば本工程は不要
である(S11)。操作スイッチ4が押下されている時間が
演算器7により計測されてその長さに応じて動作モード
を変更する。計測した時間が4秒以上であれば、登録モ
ードを実行するためのプログラムを演算器7がメモリ8か
ら読み出す。液晶ディスプレイ2には「登録モードに変
更されました」等の文字が表示される。
【0061】(2)次に、演算器7はメモリ8内に一つの
音情報を記録するための領域を確保する。同時にマイク
3は音の入力待ち状態となる(S12)。液晶ディスプレイ
2には「音の入力が可能です。操作スイッチ4を一度押し
た後、登録する音を入力してください」等の文字が表示
される。
【0062】(3)次に、マイク3を登録すべき音に近づ
けて入力する(S13)。入力後に操作スイッチ4を押して
音の入力を停止する。入力された音は演算器7に送られ
る。
【0063】(4)次に、演算器7は、入力された音の音
圧が所定値以上であるか否かを判断する(S14)。所定
値以上であった場合には入力終了とし液晶ディスプレイ
2に「音の入力が終了しました」等の表示を行い、所定
値以下であった場合には「音を入力できませんでした。
再度入力してください」等の表示を行う。
【0064】入力が終了した場合にはS15に進み、再入
力の場合にはS12に進み再び音の入力を行う。
【0065】(5)入力が終了した場合には、演算器7に
て入力された音の波形のデジタル信号をメモリ8に記憶
すると共に、入力された音のクラスを求める(S15)。
クラスを求めたら確保している領域中のクラス欄にクラ
スを記録して識別番号がつけられる。このとき液晶ディ
スプレイ2には「入力された音はnクラスです。」等の
表示が行われる。
【0066】(6)次に、操作スイッチ4を操作し(イ)
音の内容(表示用)、(ロ)聴導動作の有無、(ハ)追
加表示を入力する(S16)。入力は(イ)(ロ)(ハ)
の順番に行われる。まず(イ)は液晶ディスプレイ2に
入力された音が機械的に認識された「表音文字」と「変
更する/変更しない」等が表示されており、この表示で
よければ操作スイッチ4を操作して「変更しない」を選
択し、変更する場合には「変更する」を選択する。
【0067】変更しない場合には(ロ)の設定に進み、
変更する場合には(イ)の変更設定を行う。「変更す
る」を選択した後液晶ディスプレイ2には五十音が表示
され、操作スイッチ4を操作することで文字(ひらが
な、カタカナ(変換可能)、漢字(変換可能)、数字)
を入力する。変更終了後は(ロ)の設定に進む。
【0068】確保している領域中の音の内容(表示用)
欄に選択(入力)した文字が記憶される。
【0069】(ロ)は液晶ディスプレイ2に「聴導動作
あり、聴導動作なし」等が表示されており、操作スイッ
チ4を操作していずれか一方を選択する。選択された方
の内容が確保している領域中の聴導動作欄に記憶され
る。
【0070】(ハ)は液晶ディスプレイ2に「追加表示
を入力してください」等が表示されており、追加表示が
必要であれば操作スイッチ4を操作することで文字を入
力していく。入力された文字が確保している領域中の追
加表示欄に記憶される。
【0071】(7)次に、一つの入力すべき音に対する
全ての音情報の内容が入力された後、登録された音情報
が表1のような形式で表示され、被聴導者に入力された
音情報の確認が求められる(S17)。液晶ディスプレイ2
には入力された音情報が表示されると共に、「登録/再
入力」等の表示がなされる。登録/再入力のいずれかを
操作スイッチ4を使って選択する。登録を選択した場合
はメモリ8に記憶すると共に、液晶ディスプレイ2に「登
録終了」等の表示を行う。また再入力を選択した場合に
は液晶ディスプレイ2に「どの欄を再入力しますか」等
が表示され、操作スイッチ4を操作していずれかの欄を
選択し新たな文字を入力する。
【0072】(8)聴導装置は通常モードに戻る(S1
8)。また続けて音を入力する場合には再度操作スイッ
チ4を10秒以上押下して登録モードに入り、設定変更モ
ードに入りたい場合には操作スイッチ4を3〜10秒押す。
【0073】上述したような(1)〜(8)工程によって
新たな音をメモリ8に記憶させる。
【0074】また、設定変更モードではメモリ8に記憶
された音をスピーカ9を用いて出力することもできる。
これは被聴導者以外の人間が記録された音が正確に音を
記憶しているか否かを確認するためである。
【0075】また、設定変更モードではメモリ8に記憶
された未知クラスの音の内容、聴導動作の有無、追加表
示の各欄への入力、もしくは未知クラスの削除等の編集
を行うこともできる。
【0076】以上述べた第1の実施の形態では、被聴導
者の触覚・視覚に対して聴導動作を行うため、ほぼ確実
に伝えたい情報を伝達できる。また被聴導者の費用負担
を従来よりも抑制することができる。
【0077】次に、本発明の第2の実施の形態について
図4を参照して説明する。
【0078】なお、以下の各実施の形態において同一構
成要素は同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0079】第2の実施の形態の特徴は、音認識工程、
聴導動作開始工程、伝達確認工程を並列実行させたこと
である。
【0080】図4(a)は音認識工程のフローチャートで
あり、(b)は聴導動作開始工程のフローチャートであ
り、(c)は伝達確認工程のフローチャートである。
【0081】まず、(a)に示すようにマイク3で音を認
識することから始まる。
【0082】(1)マイク3に音が入力され、この入力さ
れた音の信号が基準値以上の音圧を有しているか否かが
演算器7にて比較される(S21)。
【0083】入力された音が基準値以上の値であった場
合にはS22に進み、基準値よりも小さかった場合にはS21
の入力端に進む。
【0084】(2)基準値以上の音が演算器7に入力され
る。演算器7は、入力された音がメモリ8内のいずれのク
ラスに対応するかを抽出していく(S22、S23)。入力さ
れた音に対応するクラスが一つでも抽出できた場合には
認識されたものとして次の工程S24に進み、抽出できな
かった場合には新たな音をマイク3にて受信するためS21
の入力端に進む。抽出できなかった場合には、音の入力
感度が悪い時、未登録の音であった場合とがあり、前者
の場合にはモータ5を駆動させると共に液晶ディスプレ
イ2に「再度音を入力してください」という表示をし、
後者の場合にはモータ5を振動させると共に液晶ディス
プレイ2に「未登録の音です」という表示をする。また
被聴導者が音を受け付ける必要がないと考えて何も表示
させないという設定である場合もある。
【0085】(3)入力された音のクラスが特定でき認
識された場合には、演算器7が液晶ディスプレイ2、モー
タ5、スピーカ9の各装置を動作させるための聴導開始信
号を出力する(S24)。
【0086】各装置へ信号が出力された後は、マイク3
に入力された新たな音を演算器7に送る動作を開始す
る。
【0087】続いて、演算器7から各装置への信号の出
力が終了すると同時に、(b)に示す伝達確認工程と
(c)に示す聴導動作開始工程とが行われる。(b)と
(c)が動作を開始したら(a)の動作も新たに開始され
る。
【0088】(b)の伝達確認工程は以下の2工程であ
る。
【0089】(1)液晶ディスプレイ2と振動板6による
聴導動作開始後に操作スイッチ4を操作することによっ
て、聴導動作を認識したか否かが判定される(S31)。
操作スイッチ4が操作されて被聴導者に聴導動作が認識
された場合にはS32へ進み、認識されなかった場合には
聴導動作を続ける(S31の入力端へ進む)。
【0090】(2)認識された場合には、モータ5の駆動
を停止するための信号を演算器7からモータ5に出力する
(S32)。モータ5の駆動停止の信号を出力した後は、演
算器7からの新たな聴導動作を行うための信号が入力さ
れるまで待機する。この信号が入力された後はS31の動
作が新たに行われる。
【0091】(c)の聴導動作開始工程は(b)と同時に
開始される。
【0092】(1)まず、聴導開始信号が生成されたか
否かが判断される(S41)。聴導開始信号が生成された
場合にはS42へ進み、生成されていない場合にはS44へ進
む。
【0093】(2)聴導開始信号が生成された場合に
は、演算器7はメモリ8から信号を読み出して液晶ディス
プレイ2、モータ5、スピーカ9に信号を出力する(S4
2)。
【0094】(3)次に、演算器7から出力された信号に
基づいて、液晶ディスプレイ2は音の内容・付加内容・
矢印等の絵の情報を表示し、モータ5は回転を開始して
振動板6を振動させる(S43)。スピーカ9は演算器7から
音を発生させるための信号が入力される迄待機する。液
晶ディスプレイ2、モータ5が動作開始後はS44へ進む。
【0095】(4)聴導開始信号が生成されない場合に
は、既に聴導開始信号を受け取り聴導動作中であるか否
かが演算器7にて判断される(S44)。動作中であればS4
5に進み、非動作中であればS41の入力端に進む。
【0096】(5)モータ5の駆動停止の信号が演算器7
に入力されているか否かが演算器7にて判断される(S4
5)。駆動停止の信号が入力されている場合にはS46へ進
み、未入力である場合にはS41の入力端に進む。
【0097】(6)駆動停止の信号が入力されている場
合には、演算器7よりモータ5の駆動を停止するための信
号が出力される。モータ5は入力された信号に基づいて
駆動を停止する。駆動停止後はS41の入力端へ進み、新
たな聴導開始信号が入力される迄待機する。
【0098】このように第2の実施の形態では、演算器7
で音の認識がされた後は、聴導動作を液晶ディスプレイ
2とモータ5の動作を行わせる工程と、聴導動作により注
意が喚起されたことを認識する工程とを並列処理するこ
とで、常時新規の音をマイク3で受け取ることができ、
例えば音認識工程中は別の工程が動作していないなどの
非効率な状態になることがなく快適になる。また聴導開
始信号は複数受け取ることができるため、この場合には
時系列的に液晶ディスプレイ2に音の内容等を表示させ
る(メモリ8に記憶も可能)ことができる。
【0099】次に、本発明の第3の実施の形態について
図5を参照して説明する。
【0100】第3の実施の形態の特徴は、聴導動作を行
う時間を設定したことである。
【0101】図5は第3の実施の形態のフローチャートで
ある。なお音認識工程は第1の実施の形態と同様の動作
を行う。
【0102】(1)マイク3に聴導動作を行うべき音が入
力され認識された後、演算器7は聴導開始信号が生成さ
れたか否かを判断する(S51)。この信号が生成された
場合にはS52へ進み、生成されていない場合(既に聴導
動作中も含む)にはS55へ進む。
【0103】(2)聴導開始信号が生成された場合に
は、液晶ディスプレイ2に音の内容等が表示される表示
時間、モータ5が駆動される駆動時間を時間Tと設定する
(S52)。この時間Tはメモリ8内に予め記憶されたもの
であり、演算器7がメモリ8から読み出すことによって設
定される。読み出された時間Tはメモリ8に、メモリ8か
ら読み出された時間と共に記憶される。
【0104】(3)次に、モータ5が演算器7からの信号
に基づいて駆動を開始する。モータ5が駆動されること
によって振動板6が振動を始め聴導動作を行う(S53)。
【0105】(4)次に、液晶ディスプレイ2が演算器7
からの信号に基づいて音の内容等の表示を始める(S5
4)。
【0106】(5)聴導開始信号が生成されていない場
合の処理は、S54から進んできた場合と同じ処理、注意
喚起出力中であるか否かの判断が演算器7によりなされ
る(S55)。注意喚起出力中であればS56へ進み、非出力
中であればS60へ進む。
【0107】S54から進んできた場合には、液晶ディス
プレイ2とモータ5が動作中であり注意喚起を行っている
ためS56へ進む。またS51で聴導開始信号が生成されてい
ない場合として進んできた場合で、既に液晶ディスプレ
イ2とモータ5が動作中であればS56へ進み、非動作中で
あればS60へ進む。
【0108】(6)注意喚起出力中である場合は、続い
て聴導停止信号を受けたか否かの判断が演算器7により
判断される(S56)。聴導停止信号は被聴導者が聴導動
作中に操作スイッチ4を操作することによって聴導停止
信号が演算器7に出力される。聴導停止信号を受けてい
る場合にはS58に進み、受けていない場合にはS57に進
む。
【0109】(7)聴導停止信号を受けていない場合に
は、続いて聴導動作を開始してからの時間がS52で設定
された時間T経過しているか否かが演算器7により判断さ
れる(S57)。聴導動作開始から既に時間Tが経過してい
る場合にはS58に進み、経過していない場合にはS51の入
力端に進む。
【0110】(8)聴導停止信号を受けている場合、も
しくは聴導動作を開始してから時間Tが経過している場
合には、液晶ディスプレイ2の表示時間が時間Tdとして
設定される(S58)。時間Tdはメモリ8に予め記憶されて
おり、演算器7が読み出して、読み出した時間と共にメ
モリ8に記憶する。
【0111】(9)次に、演算器7からモータ5を停止さ
せるための信号が出力されてモータ5の駆動が停止され
る(S59)。液晶ディスプレイ2は音の内容等を表示した
ままである。モータ5の駆動を停止することで被聴導者
に対する触覚的な注意喚起は行われず、視覚的な注意喚
起のみとなる。S51の入力端に進む。
【0112】(10)S55で注意喚起が非出力中であると
判断された場合は、液晶ディスプレイ2が音の内容等を
表示し動作中であるか否かの判断が演算器7によりなさ
れる(S60)。動作中であればS61に進み、非動作であれ
ばS51に入力端に進む。
【0113】(11)次に、液晶ディスプレイ2が動作中
と判断された場合には、時間Tdが記憶された時間から時
間Td経過しているか否かが演算器7により判断される(S
61)。時間が経過している場合にはS62へ進み、経過し
ていない場合には液晶ディスプレイ2の表示を行ったま
まS51に入力端へ進む。
【0114】(12)時間が経過している場合には、液晶
ディスプレイ2による音の内容等の表示を停止する信号
が演算器7より出力され、表示を停止する(S62)。S51
の入力端へ進む。
【0115】なお、モータ5が停止した後で、被聴導者
が操作スイッチ4を時間Tdが経過する前に操作すれば、
時間Tdが経過する前に液晶ディスプレイ2の表示を停止
することも可能である。
【0116】以上述べた様な第3の実施の形態では、液
晶ディスプレイ2、モータ5などが駆動される聴導動作時
間を設定することにより電源11の消耗を抑制し聴導装置
の使用時間を長くすることができる。なお聴導動作を確
実に被聴導者に伝えることができたか否かについては若
干低下する場合もある。
【0117】次に、本発明の第4の実施の形態の構成に
ついて図6を参照して説明する。
【0118】第4の実施の形態の特徴は、聴導装置が略
腕時計形状を有していることである。
【0119】図6は第4の実施の形態の平面図である。
【0120】聴導装置1は略腕時計の形状であり、本体2
0と本体20が固定されるベルト21とを有する。ベルト21
によって聴導装置1は被聴導者の腕に装着される。
【0121】本体20内の構成、聴導動作については第1
の実施の形態と略同様である。ただしマイク3が配置さ
れる場所は本体20前面の音を入力しやすい場所であり、
振動板6が配置される場所は本体20後面(被聴導者の腕
と接触する部分)である。なお聴導動作を行わない場合
には時計やタイマーとして機能している。また小型であ
ることから触覚的に聴導動作を行うモータ5の駆動だけ
で振動を発生させ振動板6を設けない構成であっても良
い。
【0122】以上述べた様な第4の実施の形態では、被
聴導者の身体に直接聴導装置を装着することにより、よ
り確実に注意を喚起させることができる。また形状が略
腕時計であるため被聴導者以外の人間に対して聴導装置
であることを示唆せず、また聴導動作を確認するための
動作(液晶ディスプレイ2を見たり、操作スイッチ4を操
作すること)も腕時計を見る・操作するような仕草で達
成できるため被聴導者の精神的負担を大幅に軽減するこ
とができる。また腕時計を手首に装着する場合と同様に
聴導装置を装着するため装着による身体的な違和感を発
生させることなく装着できる。また聴導装置は時計とし
ての機能を有しているため、別途腕時計などの時計を持
参、装着する必要がなくなる。
【0123】次に、本発明の第5の実施の形態の構成に
ついて図7を参照して説明する。
【0124】第5の実施の形態の特徴は、聴導装置が略
眼鏡形状を有していることである。
【0125】図7は第5の実施の形態の斜視図である。
【0126】聴導装置1はレンズ25L,25R、フレーム26L,
26Rにより外形を形成し、マイク3、モータ5、電源11、
演算器7、メモリ8はフレーム26L,26Rに内蔵されてお
り、操作スイッチ4はフレーム26L,26Rに外装される。ま
たディスプレイ27はレンズ25L,25Rのいずれか一方に組
み込まれた網膜投射型のディスプレイである。このよう
な構成をする聴導装置1はシースル型のヘッドマウント
ディスプレイとなる。
【0127】第5の実施の形態の聴導動作は第1の実施の
形態と略同一である。
【0128】以上述べた様な第5の実施の形態では、被聴
導者の身体に直接聴導装置を装着することにより、より
確実に注意を喚起させることができる。また形状が略眼
鏡であるため被聴導者以外の人間に対して聴導装置であ
ることを示唆せず、また聴導動作を確認するための動作
(ディスプレイ27を見たり、操作スイッチ4を操作する
こと)も眼鏡に触るような仕草で達成できるため被聴導
者の精神的負担を大幅に軽減することができる。また眼
鏡を装着する場合と同様に聴導装置を装着するため装着
による身体的な違和感を発生させることなく装着でき
る。また聴導装置に眼鏡としての機能を有しているた
め、別途眼鏡装着する必要がなくなる。
【0129】次に、本発明の第6の実施の形態の構成に
ついて図8を参照して説明する。
【0130】第6の実施の形態の特徴は、聴導装置1が小
熊のぬいぐるみに内蔵されたことである。
【0131】図8は第6の実施の形態の斜視図である。
【0132】外観は小熊のぬいぐるみであるが、ぬいぐ
るみ内部にはマイク3、感圧センサである操作スイッチ
4、モータ5、振動板6、演算器7、メモリ8、スピーカ9、
電源11が内蔵されている。特にマイク3は耳の形状をし
た部分に設けられ、操作スイッチ4は頭の形状をした部
分に設けられ、スピーカ9は口の形状をした部分に設け
られる。電源スイッチ10はぬいぐるみのいずれかの表面
に設けられる。液晶ディスプレイ2は腹の形状をした部
分に表示面を見ることができるように嵌着される。なお
操作スイッチ4が頭の形状をした部分に設けられたこと
は、ぬいぐるみの頭を被聴導者がなでた行為により感圧
センサが反応して信号が入力されたとするためである。
【0133】第6の実施の形態の聴導動作は第1の実施の
形態と同様である。
【0134】以上述べた様な第6の実施の形態では、ぬ
いぐるみを被聴導者が抱きかかえることで精神的に満足
された状態にさせつつ、モータ5及び液晶ディスプレイ2
により注意を喚起させることができる。また若年層であ
れば機械的な形状を有した聴導装置に対しては心理的抵
抗があるが、被聴導者が望んだ形状のぬいぐるみであれ
ば心理的抵抗の低減と愛着の醸成を図ることができる。
またぬいぐるみ形状であるため必然的に抱きかかえるよ
うに携帯することになり聴導装置の携帯を自然かつ好ん
で行わせることができる。
【0135】次に、本発明の第7の実施の形態の構成に
ついて図9を参照して説明する。
【0136】第7の実施の形態の特徴は、聴導動作を触
覚的に伝達させず、視覚的に注意を喚起させたことであ
る。
【0137】図9は第7の実施の形態の斜視図である。
【0138】聴導装置1は小熊の形状を有するロボット3
0に内蔵される。このロボット30は頭部31にあたる部分
と手に当たる部分32L,32Rの向きを変えることが可能で
ある。頭部31と胴体部33とを接続する接続部には駆動モ
ータ、電磁クラッチが設けられており、胴体部33側に設
けられた駆動モータの駆動力が電磁クラッチを介して頭
部31のフレームに伝達されることにより頭部31は例えば
水平方向に回動可能である。また手32Lと胴体部33とを
接続する接続部、手32Rと胴体部33とを接続する接続部
の構成も上述した接続部と同一の構成である。
【0139】また聴導装置1を構成するマイク3、操作ス
イッチ4、演算器7、メモリ8、スピーカ9、電源スイッチ
10、電源11の構成は第6の実施の形態と同一である。な
おマイク3は音の発生した方向を特定するために少なく
とも3つ設けられる。
【0140】ここで、手32L,32Rの動作による注意喚起
あり、手32L,32Rの動作による音の内容/追加表示の通知
あり、頭部31の動作による方向の通知あり、の設定を
「聴導パタン1」とする。
【0141】マイク3に入力された音は演算器7により認
識されて、聴導動作をさせる場合には聴導開始信号を生
成し、接続部のモータに出力する。
【0142】この信号に基づいて手32L,32Rが動き、被
聴導者に対して注意を喚起する聴導動作、例えば手32L,
32Rが手をたたくような仕草を行う。
【0143】被聴導者が聴導動作を確認した場合には、
操作スイッチ4を操作(頭部31をたたく、なでる行為)
することによって演算器7が聴導停止信号と音の内容ご
とに異なる手32L,32Rの動作信号を生成し出力する。
【0144】モータに印加される電圧パタンを変化させ
ることで手32L,32Rは聴導動作を停止し新たな動作を始
める。この新たな動作は音の内容ごとに異なる動作であ
ってメモリ8に記憶されており、例えば伝達したい音が
ドアチャイムの音の場合には手32Lは胴体部33の前に固
定され手32Rは上方に上げる動作であり、名前が呼ばれ
た場合には手32L,32Rを胴体部33前で交差させ腕を組む
ような動作である。
【0145】また手32L,32Rを動作させると同時に、頭
部31を音が発生する方向に回転させて向ける動作も行
う。この動作は演算器7がメモリ8から読み出し出力する
ことによって達成される。
【0146】音の方向、音の内容を理解した場合には操
作スイッチ4を操作することで、頭部31と手32L,32Rの動
作を停止させる。
【0147】また、ロボット30は被聴導者によって抱く
こともできるため、その場合には頭部31、手32L,32Rの
聴導動作をより確実に伝達することができる。
【0148】さらに、ロボット30を使った聴導パタンに
はさらに以下に示すようなパタンがある。
【表3】 まず、聴導パタン2では、音の方向の通知を行わないた
め、聴導パタン1に比べてロボット30の制御を簡易と
し、軽量、小型化、費用低減することができる。なお聴
導動作は聴導パタン1と略同一である。被聴導者が自宅
にいる場合には音の内容を理解すればある程度音の発生
する方向が特定できるような場合であり、このような場
合には使用できるパタンとなる。
【0149】また、聴導パタン3では、注意を喚起する
だけであり、聴導パタン2に比べてロボット30の制御を
簡易とし、軽量、小型化、費用低減することができる。
なお聴導動作は聴導パタン1と略同一である。被聴導者
が病院や市役所等の公共機関で名前を呼ばれた場合に使
用できるパタンである。なお注意喚起の聴導動作(手32
L,32Rの動かし方)を複数種類メモリ8に記憶させておく
ことも可能であるが、その特定の場所でどのような音が
発生するかが経験的に分かっている場合(公共機関で名
前を呼ばれる、知見ある人間と出会った時等)には複数
の動作を記憶することなく単一の動作のみ記憶させるこ
とも可能である。この場合にはより制御を簡易とするこ
とができる。
【0150】また、聴導パタン4では、注意喚起と音が
発生した方向の通知を行う。聴導パタン1に比べてロボ
ット30の制御を簡易とし、軽量、小型化、費用低減する
ことができる。なお聴導動作は聴導パタン1と略同一で
ある。被聴導者が自宅にいる場合には音が発生する方向
を見れば、どのような音が発生しているかが予測できる
場合に使用できるパタンである。
【0151】また、聴導パタン5では、音が発生した方
向の通知のみを行う。聴導パタン1に比べてロボット30
の制御を簡易とし、軽量、小型化、費用低減することが
できる。なお聴導動作は聴導パタン1と略同一である。
ただし頭部31は音が発生した方向に固定されず、一定時
間経過後は頭部31を左右方向に回転させて被聴導者に注
意を喚起するような聴導動作を行っても良い。その後一
定時間は音が発生した方向に頭部31を固定する。このパ
タンは、例えばやかんで水を沸かす場合には、聴導者が
やかんに水を入れ加熱を開始した後は水が沸騰する迄待
っているだけであり、音が発生する場所、音が発生する
状態が理解できている場合に使用することが可能であ
る。
【0152】次に、本発明の第8の実施の形態の構成に
ついて図10を参照して説明する。
【0153】第8の実施の形態の特徴は、聴導装置にキ
ーボードが具備されたことである。
【0154】図10は第8の実施の形態の斜視図である。
【0155】聴導装置50は略平板形状の筐体51と略平板
形状の筐体52を有しており、筐体51と筐体52はヒンジ機
構53により回動可能に接続される。また筐体51と筐体52
のそれぞれの一面は、聴導装置50を折りたたむことで接
触可能である。
【0156】筐体51の表面には液晶ディスプレイ2、操
作スイッチ4、電源スイッチ10のそれぞれの一部を露出
され配置されており、内部にはマイク3、モータ5、振動
板6、演算器7、メモリ8、スピーカ9、電源11が内蔵され
ている。
【0157】また筐体52にはキーボード54の一部(押圧
部なるボタン)が露出して配置されている。
【0158】なお筐体51と筐体52とはヒンジ機構53を介
して結線されている。
【0159】液晶ディスプレイ2、マイク3、モータ5等
による聴導動作は第1の実施の形態の動作と同様であ
る。
【0160】登録モード、設定変更モードにおける音情
報の登録、設定変更を行う場合には操作スイッチ4を操
作すると同時に、キーボード54により入力を行うことが
できる。
【0161】以上述べたような第8の実施の形態では、
聴導装置自体の大きさ/重さは、第1の実施の形態よりも
増加するがキーボード54を入力装置として使用すること
により、特に音情報の入力作業、設定変更を行う時の設
定入力作業の操作性が向上される。
【0162】また聴導装置50内にPDAとして機能を有す
る部品を装備することもでき、このような場合には住所
録、スケジュール、インターネット接続によるメールや
ネットサーフィン等の操作をキーボード54を使うことで
効率よく行える。
【0163】また聴導装置の外形が携帯可能なPDAのよ
うな形状であるため被聴導者に対して心理的な負担を軽
減すると共に、聴導装置として機能することは勿論のこ
とPDAとして機能させることもでき聴導装置の利用効率
を向上させる。
【0164】次に、本発明の第9の実施の形態について
図11を参照して説明する。
【0165】第9の実施の形態の特徴は、音情報の入力
を簡易にしたことである。
【0166】図11は第9の実施の形態を説明するための
斜視図である。
【0167】聴導装置60の構成は第1の実施の形態と略
同一であり、さらに筐体12側面に記憶媒体61を挿入可能
なスロット62と無線の送受信が可能な送受信装置63が設
けられている。なお記憶媒体とは複数の音情報が磁気、
光により記録面に記憶されたディスク形状の媒体や、複
数の音情報を電子的に記憶するメモリカードなどであ
る。また記憶されている音情報とは、被聴導者が生活を
営んでいく上で考えうる必要十分な複数の音情報であ
り、また特定の被聴導者において必要十分な音情報であ
っても良い。また既に聴導装置を使用し聴導装置を新た
に購入する場合には、現在使用中の聴導装置内に記憶さ
れる音情報が新しい聴導装置に記憶される音情報である
ような場合もある。
【0168】スロット62は演算器7に接続されており、
挿入された記憶媒体61から読み取られた信号はメモリ8
に記憶される。また送受信装置63は演算器7に接続され
ており、送受信装置63に電波が入力された場合にはこの
電波の信号はメモリ8に記憶される。送受信装置63で受
信される電波はパソコン等の電子装置に設けられた赤外
線センサ等により出力されたものであり、音情報を含ん
だ信号である。また聴導装置60の送受信装置63からメモ
リ8に記憶された音情報をパソコンに出力してパソコン
内の記憶装置内に記憶することも可能である。
【0169】以上述べた様な第9の実施の形態では、メ
モリ8に記憶されるべき音情報を記憶媒体や電波を利用
することにより容易に短時間で行うことができる。
【0170】次に、本発明の第10の実施の形態の構成に
ついて説明する。
【0171】第10の実施の形態の特徴は、第9の実施の
形態の送受信装置63に各種センサから出力される信号が
入力され聴導動作を行うことである。
【0172】第10の実施の形態の構成は、第9の実施の
形態の構成と同一である。
【0173】送受信装置63に入力される電波は、例えば
自宅の玄関に配置された監視カメラから出力された信号
や、自宅の窓に設置された輝度センサから出力された信
号等である。ドアチャイムが鳴る前に玄関に訪問者が存
在した時点で監視カメラから信号が出力されこの信号を
送受信装置63で受信し、聴導動作を行う。
【0174】また輝度センサを輝度が所定値以下になっ
た場合に輝度センサから信号を出力するように設定して
おけば、急に天候が悪くなったような状況をいち早く被
聴導者に伝達することができる。
【0175】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れることはなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施できることは言うまでもない。例えば筐体には
液晶ディスプレイに表示される各種情報の選択、もしく
は情報の入力を行うための入力手段として感圧センサ対
応の入力ペンが携帯されていても良い。
【0176】また、振動板が振動する大きさ、振動する
時間、振動のさせ方(振動パタン)やスピーカから発せ
られる音の大きさ、音質や受信すべき音が一定時間ない
場合に自動的に液晶ディスプレイの表示を非表示とする
こと、表示文字の濃淡や文字を点滅させることは適宜設
定可能である。なお液晶ディスプレイによる表示/非表
示の設定、モータの駆動時間の設定によっては聴導装置
の稼働時間を長くすることができる。例えば振動パタン
は、やかんの水が沸騰した場合、車や自転車のクラクシ
ョン/ベルが鳴った場合には連続的な振動が発生され、
また名前が呼ばれた時には不連続な振動が発生され、自
宅のドアチャイムが鳴った場合には名前が呼ばれた場合
と異なる不連続な振動が発生される等複数種類有り、振
動のさせ方を適宜設定変更できる。
【0177】また、マイクは筐体内に内蔵されていなく
とも、筐体側面に設けられる接続端子に外付けマイクの
端子を接続して、外付けマイクを例えば被聴導者の衣服
の襟や胸ポケットなどに外付けマイクに設けられたピン
やクリップなどで固定することもできる。
【0178】また、被聴導者に注意を喚起するための手
段は触覚的、視覚的な手段だけでなく、聴導装置内から
特定の匂いを発生させて嗅覚的に注意を喚起する手段で
あっても、味覚的に注意を喚起する手段であっても構わ
ない。
【0179】また、聴導装置がロボットに内蔵された場
合には、音が発せられた方向を示すために頭部を回転さ
せていたが、頭部に設けられた耳形状の部分を移動可能
にし、音が発せられた方向に移動させることも可能であ
る。また、音の種類によって手の動作を替える場合に
は、登録モード/設定変更中に設定者(例えば被聴導
者)がロボットの手を動かすことで設定する(ティーチ
ングプレーバック方式)ことも可能である。
【0180】また、モータ、液晶ディスプレイが聴導動
作を行って被聴導者に注意を喚起するが、この聴導動作
と同時にスピーカから所定の音(例えば「私に声をかけ
てください」等)を発生させて被聴導者の周囲に存在す
る人間から注意を喚起されるようなことも可能である。
【0181】また、マイクに入力される音と各クラスと
のマッチングは、ワードスポット手法によって認識され
ても良い。
【0182】また、聴導装置の外形は被聴導者と接触す
る部分を介して内蔵されたモータ等の振動が伝達可能で
あれば、イヤホンやヘッドホンのような形状であっても
良い。
【0183】また、本発明の実施の形態における処理を
コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムで実
現し、このコンピュータプログラムをコンピュータで読
み取り可能な記憶媒体として実現することも可能であ
る。
【0184】なお、本発明における記憶媒体としては、
磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,DVD等)、
光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、コンピュー
タプログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り
可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態で
あってもよい。
【0185】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたコンピュータプログラムの指示に基づきコ
ンピュータ上で稼動しているOS(オペレーションシステ
ム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW
(ミドルウェア)等が本実施の形態を実現するための各
処理の一部を実行してもよい。
【0186】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネッ
ト等により伝送されコンピュータプログラムをダウンロ
ードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0187】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も、本
発明における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構
成であってもよい。
【0188】なお、本発明におけるコンピュータは、記
憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施の形態
における各処理を実行するものであって、パソコン等の
1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続され
たシステム等の何れの構成であってもよい。
【0189】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0190】また、聴導方法はコンピュータプログラム
として記憶されている。
【0191】
【発明の効果】以上述べた様な本発明によれば、被聴導
者の費用負担を抑制しつつ、聴導動作をほぼ確実に聴導
装置を携帯する人間に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の聴導装置の第1の実施の形態を説明
するものであり、(a)は平面図、(b)はブロック構成
図。
【図2】 本発明の聴導装置の第1の実施の形態の聴導
方法のフローチャート。
【図3】 本発明の聴導装置の第1の実施の形態を説明
するもので、聴導装置に音を登録するための動作を説明
するフローチャート。
【図4】 本発明の聴導装置の第2の実施の形態を説明
するもので、(a)は音認識工程のフローチャート、
(b)は聴導動作開始工程のフローチャート、(c)は伝
達確認工程のフローチャート。
【図5】 本発明の聴導装置の第3の実施の形態の聴導
方法のフローチャート。
【図6】 本発明の聴導装置の第4の実施の形態の平面
図。
【図7】 本発明の聴導装置の第5の実施の形態の斜視
図。
【図8】 本発明の聴導装置の第6の実施の形態の斜視
図。
【図9】 本発明の聴導装置の第7の実施の形態の斜視
図。
【図10】 本発明の聴導装置の第8の実施の形態の斜
視図。
【図11】 本発明の聴導装置の第9の実施の形態を説
明するための聴導装置の斜視図。
【符号の説明】
1 聴導装置 2 液晶ディスプレイ 3 マイク 4 操作スイッチ 5 モータ 6 振動板 7 演算器 8 メモリ 9 スピーカ 10 電源スイッチ 11 電源 12 筐体 13,14 開口部 20 本体 21 ベルト 25L,25R レンズ 26L,26R フレーム 27 ディスプレイ 30 ロボット 31 頭部 32L,32R 手 33 胴体部 50 聴導装置 51,52 筐体 53 ヒンジ機構 54 キーボード 60 聴導装置 61 記憶媒体 62 スロット 63 送受信装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者が携帯可能な筐体と、 前記筐体内に設けられ、この筐体に達する音を入力する
    音入力部と、 前記使用者に知らせるべき1つ以上の音と前記筐体を振
    動させるための駆動信号を少なくとも有する情報データ
    を複数記憶する記憶部と、 前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
    から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
    データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
    を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
    せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
    前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
    前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
    と、 前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる前記
    特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によって前
    記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力され、こ
    の駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動させるこ
    とにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてその注意
    を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、 前記制御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された
    場合に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止
    させる信号を前記制御部に出力する停止部とを具備する
    ことを特徴とする聴導装置。
  2. 【請求項2】前記情報データには前記情報データごとに
    記憶される前記音をで表現した視覚刺激が更に記憶され
    ており、この視覚刺激を表示させる表示手段が前記筐体
    に具備され、この表示手段は前記使用者に対して前記入
    力音であるとされる前記特定の前記音を表現する視覚刺
    激を表示することにより視覚的に聴導動作を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の聴導装置。
  3. 【請求項3】前記音入力部は前記筐体内に少なくとも3
    つ設けられており、これら音入力部の出力値から前記入
    力音が発せられた方向を前記制御部にて特定し、前記音
    が発せられた方向を表現する視覚刺激を前記表示手段に
    表示することを特徴とする請求項2に記載の聴導装置。
  4. 【請求項4】前記情報データには前記情報データごとに
    聴導動作を行う時間と前記入力音に返答する音とが更に
    記憶されており、この時間が経過する迄に前記停止部が
    操作されなかった場合には、前記返答する音を発する音
    発生部が前記筐体に設けられることを特徴とする請求項
    1に記載の聴導装置。
  5. 【請求項5】前記類似度の大きさの順番に前記情報デー
    タが並べかえられることを特徴とする請求項1に記載の
    聴導装置。
  6. 【請求項6】使用者が携帯可能な筐体と、 前記筐体内に設けられ、この筐体に達する音を入力する
    音入力部と、 前記使用者に知らせるべき1つ以上の音と前記筐体を振
    動させるための駆動信号を少なくとも有する情報データ
    を複数記憶する記憶部と、 前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
    から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
    データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
    を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
    せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
    前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
    前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
    と、 前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる前記
    特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によって前
    記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力され、こ
    の駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動させるこ
    とにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてその注意
    を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、 前記制御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された
    場合に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止
    させる信号を前記制御部に出力する停止部とが具備され
    た聴導装置の聴導方法であって、 前記制御部が、前記記憶部から前記情報データを読み出
    し、前記情報データの前記音と前記入力音とを比較し類
    似度を算出する工程と、 前記制御部が、比較した結果前記類似度が最大かつ所定
    値以上となる前記情報データの前記音が見つかれば、前
    記聴導動作部を動作させ前記聴導動作を行わせる工程と
    前記制御部が、前記使用者によって前記停止部が操作さ
    れた場合に前記聴導動作部の動作を停止させる工程とを
    有することを特徴とする聴導方法。
  7. 【請求項7】使用者が携帯可能な筐体と、 前記筐体内に設けられ、この筐体に達する音を入力する
    音入力部と、 前記使用者に知らせるべき1つ以上の音と前記筐体を振
    動させるための駆動信号を少なくとも有する情報データ
    を複数記憶する記憶部と、 前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
    から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
    データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
    を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
    せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
    前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
    前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
    と、 前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる前記
    特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によって前
    記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力され、こ
    の駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動させるこ
    とにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてその注意
    を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、 前記制御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された
    場合に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止
    させる信号を前記制御部に出力する停止部とが具備され
    た聴導装置を動作させるプログラムをコンピュータ読み
    取り可能なように記憶させた記憶媒体であって、 前記制御部によって前記記憶部から前記情報データが読
    み出されて、前記情報データの前記音と前記入力音とが
    比較され類似度を算出させ、 前記制御部によって比較された結果、前記類似度が最大
    かつ所定値以上となる前記情報データの前記音が見つか
    れば、前記聴導動作部を動作させ前記聴導動作を行わ
    せ、 前記使用者により前記停止部が操作された場合に前記制
    御部によって前記聴導動作部の動作を停止させるプログ
    ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】使用者が携帯可能な筐体と、 前記筐体内に設けられ、この筐体に達する音を入力する
    音入力部と、 前記使用者に知らせるべき1つ以上の音と前記筐体を振
    動させるための駆動信号を少なくとも有する情報データ
    を複数記憶する記憶部と、 前記音入力部と前記記憶部とが接続され、前記音入力部
    から得られた入力音と前記記憶部に記憶された前記情報
    データに含まれる前記音の各々とを順次比較して類似度
    を求めるとともに前記記憶部の前記情報データに対応さ
    せて記憶させ、前記類似度が最大かつ所定値以上となる
    前記情報データの特定の前記音が前記入力音でありかつ
    前記使用者に知らせるべき音であると判断する制御部
    と、 前記制御部に接続され、前記入力音であるとされる前記
    特定の前記音が得られた場合に、前記制御部によって前
    記記憶部から読み出された前記駆動信号が入力され、こ
    の駆動信号に基づいて前記筐体を機械的に運動させるこ
    とにより前記使用者に対して触覚刺激を与えてその注意
    を喚起する聴導動作を行う聴導動作部と、 前記制御部に接続され、前記使用者の注意が喚起された
    場合に、前記使用者の操作によって前記聴導動作を停止
    させる信号を前記制御部に出力する停止部とが具備され
    た聴導装置を動作させるコンピュータプログラムであっ
    て、 前記制御部によって前記記憶部から前記情報データが読
    み出されて、前記情報データの前記音と前記入力音とが
    比較され類似度が算出される機能と、 前記制御部によって比較された結果、前記類似度が最大
    かつ所定値以上となる前記情報データの前記音が見つか
    れば、前記聴導動作部を動作させ前記聴導動作を行わせ
    る機能と前記使用者により前記停止部が操作された場合
    に前記制御部によって前記聴導動作部の動作を停止させ
    る機能とを実現させるコンピュータプログラム。
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