JP2002085341A - 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置 - Google Patents

殺菌処理機能を備えた内視鏡装置

Info

Publication number
JP2002085341A
JP2002085341A JP2000284926A JP2000284926A JP2002085341A JP 2002085341 A JP2002085341 A JP 2002085341A JP 2000284926 A JP2000284926 A JP 2000284926A JP 2000284926 A JP2000284926 A JP 2000284926A JP 2002085341 A JP2002085341 A JP 2002085341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
fiber bundle
flow pipe
optical fiber
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000284926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3958509B2 (ja
Inventor
Satoshi Takami
敏 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000284926A priority Critical patent/JP3958509B2/ja
Publication of JP2002085341A publication Critical patent/JP2002085341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3958509B2 publication Critical patent/JP3958509B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡を使用した作業の効率を落とすこと
なく、体腔内へ送る水や空気の殺菌処理を行う。 【解決手段】 プロセッサ120内に、送流管210、
殺菌装置230、光源部600、送流管215、ポンプ
250を設ける。送流管210、殺菌装置230、送流
管215、ポンプ250を連通させ、送流管210を電
子スコープ110のコネクタ部119に設けられた送気
・送水口金110Aと接続させる。ポンプ250を作動
させて空気Aを殺菌装置230へ送る。光源部600内
のランプ620から放射される紫外線を空気Aに照射さ
せ、空気Aを殺菌する。そして、殺菌された空気Aを送
気・送水チャンネル116へ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入され
るとともに観察部位の画像を捉えるスコープを備えた内
視鏡装置に関し、特に、体腔内へ空気や水などを送る送
気・送水処理に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡装置には、観察部位の画像を光学
的に伝達して接眼レンズにより観察するものと、画像信
号に変換してモニタに映像を映し出すものがあり、例え
ば撮像素子を有する電子スコープの場合、スコープは、
撮像素子から読み出される画像信号を処理するプロセッ
サに接続される。プロセッサには光源部が設けられてお
り、光源部から放射される光は、電子スコープ内のライ
トガイド(照明光用光ファイバー束)を介して観察部位
の方向へ伝達される。一方、観察部位の画像をファイバ
で光学的に伝達するファイバースコープの場合、スコー
プが光源装置に接続される。
【0003】さらにスコープ内部には、スコープ先端に
設けられた対物レンズの洗浄などを行うために水や空気
を通す送気・送水チャンネルが形成されており、プロセ
ッサあるいは光源装置内から水あるいは空気がスコープ
へ送られる。また、対物レンズの洗浄に限らず、噴出用
送水チャンネルを使って体腔内を洗浄することも可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗浄等のた
めに体腔内へ送気・送水をする場合、外気や水道水に含
まれる菌を殺菌する必要があり、従来では内視鏡装置と
は別個の殺菌装置を使用していた。
【0005】しかしながら、殺菌装置を使用して殺菌す
る場合、あらかじめ送気・送水のための殺菌処理を行わ
なければならず、内視鏡以外の作業をしなければならな
い。さらに、殺菌処理に時間を要し、内視鏡を使った作
業効率が低下する。
【0006】そこで本発明では、内視鏡を利用した医療
行為において、作業効率を低下させることなく紫外線に
よる殺菌処理を行うことができるとともに、安定した殺
菌効果が得られる内視鏡装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡装置
のプロセッサは、光を伝達する光ファイバー束が設けら
れるとともに流体が流れる輸送管路が設けられた電子ス
コープが着脱自在に接続されるとともに、輸送管路と連
通する送流管と、送流管を介して輸送管路へ流体を送る
ポンプと、送流管を流れる流体を殺菌するために紫外線
を放射するとともに、光ファイバー束を介して電子スコ
ープの先端側を照らすため可視光線を放射する光源と、
光源から放射される可視光線および紫外線を光ファイバ
ー束の入射端と送流管のある方向へ導くハーフミラーと
を備えたことを特徴とする。光源から放射される紫外線
を送流管内の流体に照射させることにより、流体が殺菌
される。したがって、作業効率を低下させることなく、
流体を体腔内へ送る過程で殺菌される。また、光ファイ
バー束を介して照明光を体腔内に送るため設けられる光
源を殺菌処理ランプとして利用することにより、従来の
光源とは別に殺菌用ランプを設ける必要がなく、プロセ
ッサ内の構成が簡素化される。
【0008】紫外線および可視光線のみを抽出するた
め、光ファイバー束とハーフミラーとの間であって紫外
線および可視光線が進む方向に沿って設けられ、紫外線
および可視光線のうち可視光線をのみを選択的に透過さ
せる可視光線フィルタと、送流管とハーフミラーとの間
であって紫外線および可視光線が進む方向に設けられ、
紫外線および可視光線のうち紫外線のみを透過させる紫
外線フィルタをさらに有することが望ましい。このよう
にフィルタを設けることにより、送流管を流れる流体に
は紫外線のみ到達し、光ファイバー束には可視光線のみ
入射する。したがって、流体を効果的に殺菌することが
できるとともに被写体撮影に必要な可視光線のみ体腔内
へ到達する。
【0009】送流管の少なくとも一部が紫外線を透過さ
せるため透明な照射用送流管であって、照射用送流管
が、ハーフミラーによって送流管の方向へ導かれた紫外
線および可視光線の進行方向に略垂直な周りに沿って螺
旋状に巻かれて配管されていることが望ましい。紫外線
が当たるように螺旋状に配管されることにより、流体が
流れている間に紫外線が満遍なく効果的に照射する。
【0010】紫外線が外部に漏れないようにするため、
光源および照射用送流管を収納する遮光ケーシングをさ
らに有することが望ましい。さらには、光源からの紫外
線が照射用送流管に沿って遮光ケーシングの外に漏れな
いようにするため、遮光ケーシングは紫外線を遮断する
遮光部材を有することが望ましい。また、輸送管路は、
電子スコープの先端側に設けられた対物レンズ方向へ流
体を送り出すための管路であって、光ファイバー束に沿
って形成されている管路であることが望ましい。プロセ
ッサから送り出される流体がそのまま電子スコープを伝
って体腔内へ送られる。
【0011】例えば、流体は水を含む液体である。この
場合、プロセッサは、該液体を貯留するためのタンクを
さらに有する。あるいは、流体は空気を含む気体であ
る。
【0012】本発明の電子内視鏡装置のプロセッサは、
被写体を照射するための光を伝達する光ファイバー束が
設けられるとともに流体が流れる輸送管路が設けられた
電子スコープが着脱自在に接続されるとともに、輸送管
路と連通する送流管と、送流管を介して輸送管路へ流体
を送るポンプと、送流管を流れる流体を殺菌するために
紫外線を放射するとともに、光ファイバー束を介して電
子スコープの先端側を照らすため可視光線を放射する光
源とを備え、光ファイバー束の入射端および送流管に光
源からの光が到達するように、光源が配置されているこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照して本発明
の実施形態である内視鏡装置について説明する。
【0014】図1は、第1の実施形態である内視鏡装置
を概略的に示した図である。第1の実施形態の内視鏡装
置は、撮像素子を有する電子スコープを備えた電子内視
鏡装置であり、電子スコープとともに画像信号を処理す
るプロセッサ、映像を映し出すモニタを備える。特に、
第1の実施形態では、空気を体腔内へ送るようにプロセ
ッサが構成されている。
【0015】電子スコープ110の一部であるケーブル
118は、コネクタ部119を介してプロセッサ120
の接続部112と接続されており、電子スコープ110
の先端側には、CCDなどの撮像素子113が設けられ
ている。プロセッサ120には観察部位の画像が表示さ
れるモニタ130が接続されており、撮像素子113か
ら読み出される観察部位の画像に応じた画像信号は、プ
ロセッサ120においてNTSC信号などの映像信号に
変換され、モニタ130へ送られる。また、プロセッサ
120にはキーボード140が接続されており、キーボ
ード140の操作によってモニタ130に映し出される
映像に対して画像処理を行うことが可能である。
【0016】電子スコープ110内には、プロセッサ1
20内に設けられた光源部(図示せず)から放射する光
をスコープ110の先端に導くためのライトガイドファ
イババンドル115が設けられており、ライトガイドフ
ァイババンドル115を通った光は、電子スコープ11
0の先端部117から出射する。これにより、観察部位
に光が照射され、観察部位画像が撮像素子113に形成
される。
【0017】また、電子スコープ110内には送気・送
水チャンネル116、鉗子チャンネル112、噴出用送
流管114といった管路が形成されており、必要に応じ
てこれらが使用される。送気・送水チャンネル116
は、ライトガイドファイババンドル115に沿って形成
されており、電子スコープ110のコネクタ部119か
ら先端部117まで形成されている。
【0018】送気・送水チャンネル116は、先端部1
17と撮像素子113との間に介在する対物レンズ(図
示せず)を洗浄するための水あるいは空気を送る管路で
あり、電子スコープ110の操作部110Mにある送気
スイッチ110A、送水スイッチ110Bを操作するこ
とにより、水あるいは空気がプロセッサ120から電子
スコープ110の先端部117へ向けて流れる。
【0019】図2は、プロセッサの概略的内部構成を示
した模式図である。ここでは、体腔内へ送られる空気に
対する殺菌処理に関する構成要素を主に示す。
【0020】プロセッサ120には、送気・送水チャン
ネル116に空気Aを送る送流管210、215が設け
られており、送流管210は電子スコープ110のコネ
クタ部119に設けられた送気・送水用口金119Aと
接続される。
【0021】また、プロセッサ120内において、送流
管210は内部に送流管を設けた殺菌装置230に接続
され、殺菌装置230は、送流管215を介して空気A
を電子スコープ110側へ送給するポンプ250に接続
される。すなわち、ポンプ250は、送流管215、殺
菌装置230、送流管210を介して、電子スコープ1
10の送気・送水チャンネル116と連通しており、ポ
ンプ250が作動すると、吸引された空気Aは電子スコ
ープ110の送気・送水チャンネル116へ送られる。
【0022】ポンプ250には、ごみ除去フィルタ27
0が取り付けられており、また、空気Aの吸引のため、
プロセッサ120の側面には通気孔120Tが設けられ
ている。ポンプ250によって吸引される空気Aは、ご
み除去フィルタ270で清浄化された後、殺菌装置23
0に送られる。ポンプ250として、ここではダイヤフ
ラムポンプ、ロータリーポンプ等の流体を汚染する可能
性の低いタイプのポンプが適用される。
【0023】殺菌装置230の上部と接するように設け
られた光源部600は、電子スコープ110の先端側へ
送る光を放射するランプ620を有する。ランプ620
から放射された光は、コネクタ部119内のライトガイ
ドファイババンドル115と接続される中継ファイババ
ンドル610を介して電子スコープ110側へ導かれ
る。また、後述するように、ランプ620から放射され
た光は殺菌装置230の方向へも導かれる。
【0024】本実施形態では、メンテナンス時において
一体となって保守点検可能となるように、殺菌装置23
0、ポンプ250、光源部600およびごみ除去フィル
タ270がユニット300として一体化されている。電
源・制御部315は、プロセッサ120内の回路に対す
る電源供給あるいは制御するために設けられ、ユニット
300に対する電力供給および光源部255、ユニット
300の制御を行う。給電・制御ケーブル330は、電
源・制御部315とコネクタ350を繋ぐ回線であり、
ユニット300では、コネクタ350から殺菌装置23
0およびポンプ250へ制御信号や電力が送られる。ま
た、光源部600は、制御ケーブル290によって、電
源・制御部315と繋がれており、ランプ620が点灯
するように制御信号が送られる。
【0025】電源・制御部315は、ケーブル(図示せ
ず)を介して電子スコープ110と電気的に接続されて
おり、送気スイッチ110A(図1参照)が押下される
ことによって生じる信号が電子スコープ110から電源
・制御部315へ送られる。そして、電源・制御部31
5では、送られてきた信号に基づいて、ユニット30
0、光源部600などへ制御信号が出力される。なお、
電子スコープ110の撮像素子117から読み出される
画像信号を処理して映像信号をモニタ130へ出力する
ための信号処理回路(図示せず)や、体腔内へ照射する
光の光量を調整する絞り(図示せず)に対しても、電源
・制御部315から制御信号が送られる。
【0026】図3は、光源部600と殺菌装置230の
構成を示す縦断面図である。
【0027】光源部600は、可視光線とともに紫外線
をまとめて放射するランプ620と、放射される可視光
線と紫外線を2方向へ進行させるためのハーフミラーと
を有する。ランプ620は、紫外線の中で殺菌作用のあ
る波長100〜280nm(区分としてはUV−C)の光
を放射すると同時に、可視光線(波長380〜800n
m)の光を放射する。光源部600は、遮光ケーシング
615に覆われている。
【0028】ランプ620から放射された光は、中継フ
ァイババンドル610の方向に沿って平行に進む。そし
て、ランプ620から放射された可視光線および紫外線
からなる光の進路は、ハーフミラー630によって2方
向に分割される。一方の光は、紫外線による殺菌処理を
行うために殺菌装置230の方向へ導かれ、もう一方の
光は、観察部位照射のため中継ファイババンドル610
方向へ進む。
【0029】ファイババンドル600の入射端650の
上には、可視光のみ透過させる可視光線フィルタ645
が配置されている。したがって、ハーフミラー630を
通った可視光線および紫外線からなる光のうち、可視光
線のみが可視光線フィルタ645を通過して入射端65
0に入射する。
【0030】一方、殺菌装置230と光源部600との
間には、光を通すための円状に形成された開口部410
が形成され、その開口部410の上方には紫外線のみ透
過させる紫外線フィルタ640が設けられている。ハー
フミラー630によって反射した光は、紫外線フィルタ
640を通過して殺菌装置230内へ進む。このとき、
紫外線フィルタ640によって、紫外線のみ殺菌装置2
30内へ導かれる。
【0031】殺菌装置230は、空気Aに対する紫外線
照射により流体を殺菌する小型化された装置であり、遮
光ケーシング430により覆われている。ポンプ250
(図2参照)から送流管215を介して送られてくる気
体Aは、接続コネクタ490、遮光部材470を介して
殺菌装置230内に配管された送流管(照射用送流管)
420へ導かれる。送流管420は、紫外線照射を十分
行うため透明な管となっており、また、光源部620の
方向から照射する光の進行方向にほぼ垂直な軸の周りに
沿って螺旋状に配管されている。ポンプ250による送
気によって送られてくる空気Aは、螺旋状に配管された
送流管420に沿って上方向へ進み、送流管210の方
向へ移動していく。螺旋状に配管された送流管の径の長
さは、開口部410の径の長さ以下になっている。な
お、螺旋状になった送流管420は、遮光ケーシング4
30の側壁に沿って延設された透明な網マット(図示せ
ず)によって保持される。また、図3には示していない
が、送流管420の第1部分420Aと第2部分420
Bの間は管が連なっており、第3部分420Cと第4部
分420Dも連なっている。
【0032】送気スイッチ110Aが押下されると、ポ
ンプ250が作動する。殺菌装置230に送られてきた
気体Aがこの螺旋状となった送流管420を通過してい
る間、紫外線フィルタ640を通過した紫外線が気体A
に照射する。これにより、気体Aが殺菌される。殺菌さ
れた気体Aは、送流管420から遮光部材460、接続
コネクタ480を通過し、殺菌装置230の外部の送流
管210へ送られる。
【0033】遮光ケーシング430、615は、ランプ
620から放射される紫外線が滅菌装置230の外部へ
漏出するのを防止するためのケーシングであり、紫外線
を遮断する部材(例えば、黒く着色された金属や黒色シ
リコンゴム)で形成されている。なお、絞り(図示せ
ず)はハーフミラー630と可視光線フィルタ645と
の間に設けられ、必要に応じて駆動される。
【0034】図4は、遮光部材460を示す縦断面図で
ある。遮光部材460、470は同様に構成されてお
り、ここでは遮光部材460のみを説明する。
【0035】遮光部材460は、遮光ケーシング430
の内外面にそれぞれ取付けられたカバー500、510
を有し、カバー500、510には、対応する(対向す
る)位置に送流管420を貫通するための貫通孔52
0、530がそれぞれ形成されている。遮光ケーシング
430には、貫通孔520、530に対して貫通孔52
0、530の位置とはずれた位置に貫通孔540が設け
られている。これによって、送流管420は、貫通孔5
20、530間で湾曲する。
【0036】カバー510には外側からボルト550が
挿通され、ボルト550はケーシング530を貫通して
カバー500にねじ込まれている。これにより、カバー
500、510は遮光ケーシング430に固定される。
遮光部材460の外にある接続コネクタ480では、送
流管420と送流管210とが着脱可能に接続されてお
り、殺菌装置230を他の部材から分離する場合、送流
管420が送流管210から取り外される。
【0037】このように、第1の実施形態によれば、プ
ロセッサ120内に殺菌装置230を設け、ランプ62
0を有する光源部600から放射される光のうち紫外線
を滅菌装置230に導かせることにより、空気Aが送気
・送水チャンネル116へ送られる間、紫外線によって
殺菌され、電子スコープ110には殺菌された空気Aが
送られる。プロセッサ120内に殺菌装置230を設け
ることにより、従来のように殺菌装置を別途用意しなく
て済み、また、送気の過程で空気Aの殺菌が行われるた
め、処置などをする前の殺菌処理の作業をする手間が省
ける。また、観察部位に照明光をを照射するために設け
られるランプ620を殺菌処理用のランプとして利用す
ることにより、ランプ620以外の殺菌ランプを新たに
用意する必要がなく、プロセッサ120内の構成が簡素
化される。
【0038】殺菌装置230、光源部600の外形は遮
光ケーシング430、615によって形成され、ランプ
620は紫外線を遮断する遮光ケーシング615の中に
収納されている。これにより、紫外線の外部漏出が防止
され、人体に害を与えることがない。さらに、滅菌装置
230は、遮光部材460、470を有しており、送流
管420が湾曲する。これにより、送流管420、21
0あるいは送流管420、215に沿って紫外線が外部
に漏出することが防止される。
【0039】殺菌装置230は、送流管420が螺旋状
に配管されていることなどからコンパクトにまとめら
れ、小型化されており、したがって、プロセッサ120
を大型化することなく殺菌装置230を組み込むことが
可能である。また、滅菌装置230はコネクタ480、
490を介して送流管210、215と接続されてお
り、他の構成部材と分離することができる。したがっ
て、メンテナンスの作業がし易い。さらに、遮光ケーシ
ング430、615を分離可能な構成とすることによ
り、紫外線ランプ400が着脱自在に遮光ケーシング4
30に取りつけられるため、必要に応じてランプ交換を
容易に行うことができる。
【0040】本実施形態では、効果的に殺菌をするた
め、送流管420を螺旋状に配管しているが、ランプ6
20から放射される紫外線が効率的に照射される形であ
れば、他の配管を適用してよい。例えば、紫外線の進行
方向を軸とするトグロ状(渦巻き形状と螺旋形状との混
合形状)に配管してもよい。
【0041】次に、図5を用いて、第2の実施形態であ
る電子内視鏡装置について説明する。第2の実施形態で
は、第1の実施形態と異なり、水などの液体が電子スコ
ープ110へ送られる。他の構成に関しては、第1の実
施形態と同じである。
【0042】図5は、第2の実施形態におけるプロセッ
サ120における送水に関する構成要素を概略的に示す
図である。
【0043】プロセッサ120内には、光源部600、
殺菌装置240、ポンプ260、タンク280が設けら
れており、送流管225、235との間に殺菌装置24
0が配置され、タンク280と送流管225との間にポ
ンプ260が配置されている。送流管225は、第1の
実施形態と同じように、電子スコープ110の送気・送
水チャンネル116と接続される(ここでは図示せ
ず)。殺菌装置240、ポンプ260はユニット320
として構成されており、電源・制御部315は、ケーブ
ル340、コネクタ360を介してユニット320への
電力供給、および制御を行う。なお、ポンプ260、殺
菌装置240の構成は、それぞれ第1の実施形態におけ
るポンプ250、殺菌装置230の構成と同じである。
【0044】水Wは、タンク280に貯留されており、
送水スイッチ110B(図1参照)の操作によりポンプ
260が作動することによって水Wが吸い上げられる。
吸い上げられた水Wは、送流管225を介して殺菌装置
240へ運ばれる。そして、殺菌装置240内では、第
1の実施形態と同じようにランプ620から放射される
光のうちの紫外線によって水Wが殺菌される。殺菌され
た水Wは、送流管235を介して電子スコープ110の
送気・送水チャンネル116へ送られる。
【0045】このように第2の実施形態によれば、水W
がタンク280から電子スコープ110の送気・送水チ
ャンネルへ送られる間に水Wが殺菌され、作業効率を低
下させることなく水Wを殺菌することができる。なお、
タンク280は、プロセッサ120の外部(側面)に設
けてもよい。
【0046】第1および第2の実施形態で示したよう
に、殺菌装置230とポンプ250、殺菌装置240と
ポンプ260は、それぞれユニット300、320とし
て構成されている。このようなユニット化により、メン
テナンス時における部品交換が楽になる。特に、送気か
ら送水に変更する場合、ユニット300からユニット3
20へ交換するだけでよく、交換が容易となる。また、
電源・制御部315とユニット300、320との接続
が一本化されるため、回路構成が簡素化される。
【0047】第1および第2の実施形態では、送気・送
水チャンネル116を介して水Wあるいは空気Aが電子
スコープ110の先端側へ送られるが、鉗子チャンネル
112、噴出用送水チャンネル114(図1参照)を利
用して空気A,水Wを体腔内へ送るようにしてもよい。
この場合、鉗子チャンネル112の鉗子口112N、あ
るいは噴出用送水チャンネル114の送水口114Nと
プロセッサ120内の送気または送水のための送流管を
繋ぐチューブが設けられる。
【0048】次に、図6を用いて第3の実施形態につい
て説明する。第3の実施形態は、第1および第2の実施
形態と異なり、ファイバスコープ、光源装置からなる内
視鏡装置が適用される。
【0049】図6は、ファイバスコープと光源装置を示
した図である。
【0050】ファイバスコープ810は、観察部位の画
像を接眼部814へ光学的に送るイメージファイババン
ドル811、送気・送水チャンネル816、鉗子チャン
ネル812、送気スイッチ810A、送水スイッチ81
0B、ライトガイドファイババンドル815を有してい
る。ファイバスコープ810は、ケーブル818を介し
て光源装置800に接続されており、第1および第2の
実施形態と同じように、送気・送水チャンネル816
は、光源装置800からファイバスコープ810の先端
に渡って形成されている。光源装置800には、従来の
光源装置と同じように光源部(図示せず)が設けられ、
光源部から放射された光は、ライトガイドファイババン
ドル815を経由してファイバスコープ810の先端へ
送られる。
【0051】また、光源装置800内には、第1の実施
形態におけるユニット300あるいは第2の実施形態に
おけるユニット320が組み込まれ、その他の送気・送
水に構成に関しても、第1および第2の実施形態と実質
的に同じ構成要素が組み込まれている。
【0052】このように第3の実施形態によれば、光源
装置800内にユニット300あるいはユニット320
が組み込まれることにより、ファイバスコープ810を
使用して処置などを行う場合においても、水Wあるいは
空気Aを殺菌することができる。
【0053】第1〜第3の実施形態においては、ハーフ
ミラー630によってランプ620から放射される平行
光を殺菌装置230の方向と中継ファイババンドル61
0の2方向へ導いているが、ハーフミラー630を設け
ずに、光が拡散するランプ620を図3のハーフミラー
630の位置に配置する構成にしてもよい。この場合、
ハーフミラーなしでも、紫外線は殺菌装置230内へ進
み、可視光線は中継ファイババンドル610の入射端6
50に入射する。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内視鏡を
利用した医療行為において、作業効率を低下させること
なく殺菌処理を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である電子内視鏡装置を示す図
である。
【図2】プロセッサの概略的内部構成を示した模式図で
ある。
【図3】殺菌装置および光源部を示す縦断面図である。
【図4】遮光部材を示す縦断面図である。
【図5】第2の実施形態である電子内視鏡装置を示した
図である。
【図6】第3の実施形態であるファイバースコープおよ
び光源装置を示した図である。
【符号の説明】
110 電子スコープ 115、815 ライトガイドファイババンドル(光フ
ァイバー束) 116、816 送気・送水チャンネル(輸送管路) 120 プロセッサ 210、215 送流管 225、235 送流管 230、240 殺菌装置 250、260 ポンプ 280 タンク 300、320 ユニット 420 送流管(照射用送流管) 430、615 遮光ケーシング 460、470 遮光部材 600 光源部 610 中継ファイババンドル(光ファイバー束) 620 ランプ(光源) 630 ハーフミラー 640 紫外線フィルタ 645 可視光線フィルタ 810 ファイバスコープ 811イメージファイババンドル(イメージ用光ファイ
バー束)
フロントページの続き Fターム(参考) 4C058 AA20 BB06 DD11 EE23 EE26 KK02 KK12 KK27 KK28 KK46 4C061 CC04 CC06 FF42 FF47 GG02 GG05 GG09 GG16 HH02 HH04 HH08 HH60 JJ11 LL02 MM02 NN01 NN10 QQ02 QQ04 SS17 SS21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を照射するための光を伝達する光
    ファイバー束が設けられるとともに流体が流れる輸送管
    路が設けられた電子スコープが着脱自在に接続され、 前記輸送管路と連通する送流管と、 前記送流管を介して前記輸送管路へ前記流体を送るポン
    プと、 前記送流管を流れる前記流体を殺菌するために紫外線を
    放射するとともに、前記光ファイバー束を介して前記電
    子スコープの先端側を照らすため可視光線を放射する光
    源と、 前記光源から放射される前記可視光線および紫外線を、
    前記光ファイバー束の入射端と前記送流管のある方向へ
    導くハーフミラーとを備えたことを特徴とする電子内視
    鏡装置のプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバー束と前記ハーフミラー
    との間であって前記紫外線および可視光線が進む方向に
    沿って設けられ、前記紫外線および可視光線のうち可視
    光線のみを選択的に透過させる可視光線フィルタをさら
    に有することを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡
    装置のプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記送流管と前記ハーフミラーとの間で
    あって前記紫外線および可視光線が進む方向に設けら
    れ、前記紫外線および可視光線のうち前記紫外線のみを
    透過させる紫外線フィルタをさらに有することを特徴と
    する請求項1に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
  4. 【請求項4】 前記送流管の少なくとも一部が紫外線を
    透過させるため透明な照射用送流管であって、前記照射
    用送流管が、前記ハーフミラーによって前記送流管の方
    向へ導かれた前記前記紫外線および可視光線の進行方向
    に垂直な軸方向囲りに沿って螺旋状に巻かれて配管され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装
    置のプロセッサ。
  5. 【請求項5】 前記光源および前記照射用送流管を収納
    する遮光ケーシングをさらに有することを特徴とする請
    求項4に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
  6. 【請求項6】 前記遮光ケーシングが、前記光源からの
    紫外線が前記照射用送流管に沿って前記遮光ケーシング
    の外に漏れないように紫外線を遮断する遮光部材を有す
    ることを特徴とする請求項5に記載の電子内視鏡装置の
    プロセッサ。
  7. 【請求項7】 前記輸送管路が、前記電子スコープの先
    端側に設けられた対物レンズ方向へ前記流体を送出する
    ための管路であって、前記光ファイバー束に沿って形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の電子内視
    鏡装置のプロセッサ。
  8. 【請求項8】 前記流体が水を含む液体であり、該液体
    を貯留するためのタンクをさらに有することを特徴とす
    る請求項1に記載の電子内視鏡装置のプロセッサ。
  9. 【請求項9】 前記流体が空気を含む気体であることを
    特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置のプロセッ
    サ。
  10. 【請求項10】 被写体を照らすための光を伝達する光
    ファイバー束と画像を光学的に伝達するイメージ用光フ
    ァイバー束とを有するとともに流体が流れる輸送管路が
    設けられたファイバスコープが着脱自在に接続され、 前記輸送管路と連通する送流管と、 前記送流管を介して前記輸送管路へ前記流体を送るポン
    プと、 前記送流管を流れる前記流体を殺菌するために紫外線を
    放射するとともに、前記光ファイバー束を介して前記フ
    ァイバスコープの先端側を照らすため可視光線を放射す
    る光源と、 前記光源から放射される前記可視光線および紫外線を、
    前記光ファイバー束の入射端と前記送流管のある方向へ
    導くハーフミラーとを備えたことを特徴とする内視鏡装
    置の光源装置。
  11. 【請求項11】 被写体を照射するための光を伝達する
    光ファイバー束が設けられるとともに流体が流れる輸送
    管路が設けられた電子スコープが着脱自在に接続され、 前記輸送管路と連通する送流管と、 前記送流管を介して前記輸送管路へ前記流体を送るポン
    プと、 前記送流管を流れる前記流体を殺菌するために紫外線を
    放射するとともに、前記光ファイバー束を介して前記電
    子スコープの先端側を照らすため可視光線を放射する光
    源とを備え、 前記光ファイバー束の入射端および前記送流管に前記光
    源からの光が到達するように、前記光源が配置されてい
    ることを特徴とする電子内視鏡装置のプロセッサ。
  12. 【請求項12】 被写体を照らすための光を伝達する光
    ファイバー束と画像を光学的に伝達するイメージ用光フ
    ァイバー束とを有するとともに流体が流れる輸送管路が
    設けられたファイバスコープが着脱自在に接続され、 前記輸送管路と連通する送流管と、 前記送流管を介して前記輸送管路へ前記流体を送るポン
    プと、 前記送流管を流れる前記流体を殺菌するために紫外線を
    放射するとともに、前記光ファイバー束を介して前記フ
    ァイバスコープの先端側を照らすため可視光線を放射す
    る光源とを備え、 前記光ファイバー束の入射端および前記送流管に前記光
    源からの光が到達するように、前記光源が配置されてい
    ることを特徴とする内視鏡装置の光源装置。
JP2000284926A 2000-09-20 2000-09-20 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置 Expired - Fee Related JP3958509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000284926A JP3958509B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000284926A JP3958509B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002085341A true JP2002085341A (ja) 2002-03-26
JP3958509B2 JP3958509B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=18769070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000284926A Expired - Fee Related JP3958509B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3958509B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116296A (ja) * 2004-09-22 2006-05-11 Keymed (Medical & Industrial Equipment) Ltd 内視鏡検査訓練シミュレータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116296A (ja) * 2004-09-22 2006-05-11 Keymed (Medical & Industrial Equipment) Ltd 内視鏡検査訓練シミュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3958509B2 (ja) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1859723B1 (en) Insertion section for endoscope
US8092375B2 (en) Endoscope insertion portion with plurality of observation windows
US7981027B2 (en) Endoscope and front cover
JP4794916B2 (ja) 内視鏡および内視鏡システム
US20170182194A1 (en) Apparatus and method of sterilizing lumens in medical instruments
US20070038031A1 (en) Endoscope distal end part
JP2010046354A (ja) 内視鏡システム
JP5138444B2 (ja) 内視鏡
JP3958509B2 (ja) 殺菌処理機能を備えた内視鏡装置
JP4199445B2 (ja) 内視鏡用送気・送液装置およびそれを含む携帯用内視鏡
JPH0538323A (ja) 内視鏡用フード装置
WO2008016196A1 (en) An endoscope and a method for moving it
JPH0661205U (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡
JP3414430B2 (ja) チャンネル付内視鏡カバー
JP2002085347A (ja) 殺菌処理機能を備えた電子内視鏡装置のプロセッサおよび内視鏡用光源装置
JPH05146396A (ja) 洗浄用カテーテル装置
JPH08262342A (ja) 内視鏡
CN215191384U (zh) 一种一次性电子内窥镜
US20230190082A1 (en) Endoscope and endoscope system
JPS63286132A (ja) 硬性内視鏡
JP4132620B2 (ja) 殺菌処理機能を備えた電子内視鏡装置のプロセッサ
JP2009165633A (ja) 内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニット
JP2004321204A (ja) 体内へ送られる流体を殺菌可能な内視鏡装置
JPH06154158A (ja) 内視鏡装置
JPH10262917A (ja) 管路分離型内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees