JP2002085194A - 空調機能付きシート - Google Patents

空調機能付きシート

Info

Publication number
JP2002085194A
JP2002085194A JP2000275019A JP2000275019A JP2002085194A JP 2002085194 A JP2002085194 A JP 2002085194A JP 2000275019 A JP2000275019 A JP 2000275019A JP 2000275019 A JP2000275019 A JP 2000275019A JP 2002085194 A JP2002085194 A JP 2002085194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
air
ventilation
seat back
seat cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000275019A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Tanio
孝行 谷生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZAZA INTERNATIONAL KK
Zaza International KK
Original Assignee
ZAZA INTERNATIONAL KK
Zaza International KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZAZA INTERNATIONAL KK, Zaza International KK filed Critical ZAZA INTERNATIONAL KK
Priority to JP2000275019A priority Critical patent/JP2002085194A/ja
Publication of JP2002085194A publication Critical patent/JP2002085194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート表面へ空調空気を十分に通気させ、着
座者にとって快適な座り心地を付与することが可能な空
調機能付きシートを提供する。 【解決手段】 シート4,5にはダクト3が連結され、
そのシート4,5内部には、空調装置からダクト3を介
して送り込まれた空調空気をシート4,5の全体に行き
渡らせるための空気室10,11が形成されている。ま
た、シート4,5には、その表層部側に空気室10,1
1から連通する第2通気部11と、第2通気部11と連
通し、シート4,5表面に開口を有する第1通気部12
とが形成されている。第1通気部12の開口径は第2通
気部11の開口径よりも小径とされており、この場合、
ダクト3から空気室10,11に送り込まれた空調空気
は、第2通気部11から第1通気部12を通じてシート
4,5の着座面側に導かれるものとされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機能を備えた
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調機能を備えたシートに関して
は、特開平11−48772号公報に記載された車両用
シートのように、所定の空調装置から空調空気がシート
内部に導入されるようにシートにダクトを繋げるととも
に、シート表層部に通気孔を設け、導入された空調空気
を該通気孔からシート表面に通気させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシートにおいては、単にシート表層部に孔を設け
ただけの構成であるために、シート表面への通気性が十
分に得られず、そのシート空調機能は着座者にとって満
足できるものではない。すなわち、着座した人が着座に
より上記孔を潰す若しくは塞いでしまうために、空調空
気が通気しなくなり、空調機能が十分に発揮されない場
合がある。
【0004】本発明の課題は、シート表面へ空調空気を
十分に通気させ、着座者にとって快適な座り心地を付与
することが可能な空調機能付きシートを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の空調機能付きシートは、シ
ートクッション及びシートバックを含むシート本体部
と、空調装置と、該空調装置からシートクッション及び
/又はシートバック内部に空調空気を導くダクト部とを
備え、シートクッション及び/又はシートバックには、
ダクト部から供給された空調空気を当該シートクッショ
ン及び/又はシートバックの着座面側に導くための第1
通気部と、該第1通気部よりもシートクッション及び/
又はシートバック内部側に位置する第2通気部とが形成
されており、第1通気部はシートクッション及び/又は
シートバックに開口する開口部を備え、さらに第2通気
部は第1通気部の底部に開口する開口部を備えるととも
に、第1通気部の開口面積が第2通気部の開口面積より
も大きくされていることを特徴とする。
【0006】上記空調機能付きシートによると、第1通
気部の開口面積が第2通気部の開口面積よりも大きくさ
れているため、第1通気部が着座者の人体によって塞が
れ難くなる。したがって、シート表層部側で空調空気の
通気性が向上し、第2通気部から吹出された(導出され
た)空調空気が第1通気部において流れやすくなり、着
座者に対して快適な座り心地を付与することが可能とな
る。なお、上記空調装置とは、例えば取り込んだ空気を
熱交換して、冷気ないし暖気、又は除湿気を送り出す装
置のことを言い、例えば冷媒の状態変化に基づく熱効果
を利用した装置や、ペルチェ素子を利用した装置等を例
示することができる。このような空調装置は、当該シー
ト近傍に配置したり、例えばペルチェ素子を利用した空
調装置の場合には当該シート内部に配置したりすること
も可能である。
【0007】上記シートクッション及び/又はシートバ
ックには、第2通気部とダクト部との間に位置し、ダク
ト部から供給された空調空気を複数の第2通気部に導く
ための空気誘導室を形成することができる。この場合、
空調装置から各空気誘導室に対して1つのダクト部を繋
げるのみで、複数の第2通気部に空調空気を導くことが
可能となる。したがって、当該空調機能付きシートの構
成が簡略化され、特別大きなスペースを用意する必要も
なくなる。また、この空気誘導室により、複数の第2通
気部に分散して空調空気を送り込むことが可能となり、
着座者の座り心地が一層快適なものとなる。
【0008】上記第1通気部を、シートクッション及び
/又はシートバック表面側において該シートの平面方向
に延びる通路状に形成し、さらにその底部には複数の第
2通気部を開口させ、当該第1通気部をシートクッショ
ン及び/又はシートバック表面側における空調空気の流
路として機能させることができる。この場合、上述のよ
うに第1通気部の底部に設けられた第2通気部の開口部
から空調空気が排出され、さらに該第1通気部をシート
の平面方向に延びる通路状に形成したために、空調空気
は該通路(通気路)を通って第1通気部外部に逃げやす
くなり、空調空気の流路が確実に形成されるようにな
る。また、第1通気部外部に逃げた空調空気は、当該空
調機能付きシートが配置されている空間、例えば車室
内、家屋内等の空調を併せて行うものとなる。なお、通
路は少なくともシートの横方向に半分以上の長さで形成
することが好ましく、もしくは通路がシートの側面まで
延びていることが好ましい。
【0009】第1通気部及び第2通気部を略円筒状の孔
部とし、第1通気部の筒内径を第2通気部の筒内径より
も大きくし、第1通気部をシートクッション及び/又は
シートバック表面側における空調空気の流路として機能
させることができる。この場合も、相対的に大径の筒状
孔部として形成される第1通気部は、着座者により塞が
れたり潰されたりし難く、空調空気の流路を形成するも
のとなる。特に第1通気部の開口を、着座者により塞が
れることのない大きさとすることで、一層確実に空調空
気が通気することとなる。
【0010】シートクッション及び/又はシートバック
内部には網状部材を組み込み、該網状部材を第2通気部
とすることができる。具体的には、上記シートクッショ
ン及び/又はシートバックを、網状部材を支持する第1
シート部と、第1通気部を備える第2シート部とを具備
するものとし、該第2シート部を、第1通気部が少なく
とも網状部材から連通する態様で第1シート部材上に載
置されているものとすることができる。この場合、本発
明の空調機能付きシートが簡便に構成されるとともに、
その優れた通気性を効果的に発揮することも可能とな
る。
【0011】一方、上記空気誘導室をシートクッション
及びシートバックの両方に設けるとともに、シートクッ
ションの空気誘導室とシートバックの空気誘導室とを連
通する空気誘導室連通手段を設けることができる。この
場合、空気誘導室連通手段により、例えば上記空調装置
からダクト部を介してシートクッションの空気誘導室に
空調空気を送り込み、該シートクッション側の空気誘導
室から空気誘導室連通手段を介して空調空気をシートバ
ックに送り込むことが可能となるため、シートクッショ
ン及びシートバックの両方に対して簡便な構造で優れた
空調性を付与することができるようになる。具体的に
は、空気誘導室連通手段を可撓性部材により形成し、該
可撓性部材の撓み変形により、シートクッションとシー
トバックとの空気誘導室が連通したままの状態で、シー
トバックを車両前後方向に傾倒可能とすることができ
る。
【0012】なお、人が着座した状態において、第1通
気部から導出される(吹出される)空調空気が人体に触
れた後に、外部に逃げることが好ましく、その場合、確
実に空調空気の流路が形成される。すなわち、上記第1
通気部には、少なくとも着座者の人体側に空調空気を導
出する導出本体部と、該導出本体部と連通し空調空気を
当該第1通気部外部に逃がすことが可能な空気逃がし部
とが形成されていることが好ましい。具体的には、導出
本体部は、第1通気部が第2通気部からシート外部に連
通していることにより具現化され、空気逃がし部は、上
述のように、第1通気部の開口径を第2通気部の開口径
よりも大きくすることにより、また第1通気部を通路状
に形成することにより具現化される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の空
調機能付きシートを車両シートに適用した一実施例を模
式的に示すものである。車両Cの前方のエンジンルーム
E内には空調装置2が配設されており、該空調装置2は
車室内若しくは車室外の空気を取り込んで熱交換を行
い、冷気、暖気、除湿気等の空調空気を車室内に送り込
むものである。具体的には、図示しないダクトを介して
前部座席側及び後部座席側に空調空気を送り込むものと
している。本実施例の場合、ダクト3が前部座席側の車
両シート1のシートクッション4及びシートバック5
(両者をまとめてシート4,5とも言う)内部に繋がれ
ており、空調空気をシート4,5内部に送り込むことが
可能とされている。なお、後部座席側のシート8,9に
はダクトが繋がれていないが、ダクト3を延長して若し
くは別途ダクトを繋げて、該シート8,9に空調空気を
送り込むことが可能なことは言うまでもない。
【0014】図2の部分断面模式図に示すように、シー
ト4,5内部には送り込まれた空調空気をシート4,5
の全体(若しくは所定位置)に行き渡らせるための空調
空気誘導室10,11(空気室10,11とも言う)が
形成されており、空気室10,11に上記ダクト3が接
続されている。また、シート4,5には、その表面側
(着座面、背凭れ側)に空気室10,11から連通する
第2通気部11と、第2通気部11と連通し該第2通気
部11よりも表面側に位置するとともにシート4,5表
面に開口を有する第1通気部12とが形成されている。
ダクト3から空気室10,11に送り込まれた空調空気
は、第2通気部11から第1通気部12を通じてシート
4,5の着座面側に導かれるものとされている。
【0015】以下、第1通気部12及び第2通気部11
の形態について説明する。本実施例においては、第2通
気部11は略円筒形とされて第1通気部12の底部13
に開口を有している。これら第1通気部12及び第2通
気部11の開口は、その開口面積が第1通気部12の方
が大径とされている。具体的には、第1通気部12は図
3に示すように、シート4,5の平面方向(平面横方向
(車両横方向))に、シート4,5に形成された凹部が
連続して延びる通路として形成されており、その通路の
上方に開口部が形成されている。したがって、第1通気
部12の開口面積は通路の底部13の面積とほぼ一致し
ており、その底部13に形成された複数の第2通気部1
1(図3においては1通路に4箇所、計12箇所)の各
開口面積は、第1通気部12の開口面積に比して小さい
ものとなる。
【0016】このように通路状に形成された第1通気部
12は、第2通気部11から導出される空調空気を該第
1通気部12内で流通させるための流路として機能して
いる。図3においては、この流路としての第1通気部1
2は、シート4,5の側面まで延びており、該側面に開
口するものとされていが、必ずしも側面まで延びる必要
はなく、着座者が通常着座ないし背凭れしない位置(非
着座位置)にまで延びていれば良い。具体的には、シー
トクッション4においては、座面において中央凹み部分
から立ち上がるシートサイドレスト部まで、シートバッ
ク5においては、背凭れ面において中央凹み部分から立
ち上がるバックレスト部まで、上記流路としての第1通
気部12を形成することもできる。
【0017】また、第1通気部12は、第2通気部11
の延長線上に形成され、少なくとも着座者の人体により
覆い被せられる部分に開口を有しており、シート4,5
表面側に空調空気を送るための空調空気導出手段(空調
空気送出手段)、さらには、空調空気を第1通気部12
から外部に逃がす空調空気逃がし手段として機能してい
る。例えば図3に示すように、第2通気部11から導出
された空調空気は、シート4,5の表面側に送られると
ともに、図中矢印に示すように、シート4,5の横方向
に流れていくため、第1通気部12において空調空気の
流路が確実に形成されるようになる。
【0018】以下、シート4,5の変形例について説明
する。なお、シートクッション4の平面図を中心に示し
ているが、シートバック5についても以下に示す構成と
同様のものを採用することが可能である。図4は、第1
通気部12をシート4,5の縦方向(車両前後方向)に
連続した凹部により形成し、通路状となしたものであ
る。この場合も、第1通気部12の底部13に第2通気
部11が開口しており、第2通気部11から導出された
空調空気は、シート4,5表面側に吹き出された後、通
路状の第1通気部12を通ってシート4,5の前後に流
れ出るものとされている。
【0019】図5は、第1通気部12をシート4,5の
横方向(車両左右方向)及び縦方向(車両前後方向)に
連続した凹部により形成し、互いに交差する通路状とな
したものである。この場合も、第2通気部11から導出
された空調空気は、シート4,5表面側に吹き出された
後、交差する通路状の第1通気部12を通ってシート
4,5の前後及び/又は左右に流れ出るものとされてい
る。
【0020】図6は、シートクッション4において、着
座者の臀部に対応する位置に楕円状通路からなる第1通
気部(臀部対応第1通気部)12aを、複数の環状通路
(図6においては3重の円環)となるように設けたシー
トの一例である。この場合、第1通気部12aの底部1
3aに開口する第2通気部11aから、臀部に対して集
中的に空調空気を吹き出させる(流通させる)ことが可
能となる。
【0021】また、図6のシートの場合、着座者の膝部
に対応する位置にも第1通気部(膝部対応第1通気部)
12bが、上記臀部対応第1通気部12aからシートク
ッション4の前方にまで直線状で延びる通路として形成
されている。この膝部対応第1通気部12bは、シート
クッション4の横方向中央部を基準として略対称な第1
通路群14aと第2通路群14bとを備え、これら通路
群14a,14bは、上記中央部付近において所定の間
隔を隔てて配設されている。各通路の底部13bには、
第2通気部11bが開口しており、着座者の膝部に対し
て集中的に空調空気を吹き出させる(流通させる)こと
が可能とされている。
【0022】図7は第1通気部12を円筒状に形成した
もので、シートクッション4の周囲と真中に計9つ形成
されている。この場合、第1通気部12及び第2通気部
11はそれぞれ互いに連通する孔部とされており、第1
通気部12の底部13に第2通気部11の開口が形成さ
れている。ここで、第1通気部12の筒内径が第2通気
部11の筒内径よりも大きくされているため、相対的に
大径の筒状孔部として形成される第1通気部12は、着
座者により塞がれたり潰されたりし難く、空調空気の流
路として機能するものとなる。
【0023】上記のようなシート4,5においては、図
9に示すように、第1通気部12を形成することに基づ
いて形成されるシート4,5表面上の山部15は、その
表面側(人体と接する側)が凸状面とされていることが
好ましい。この場合、凸状部15により人体に対し都合
のよい刺激を与えることができ、着座者にマッサージ効
果を付与することが可能となる。
【0024】図10(a)は、シート4,5内部に網状
部材40を組み込んだ場合の実施例を示す断面模式図で
あり、図10(b)は平面図を模式的に示したもので、
図10(c)はそのシートの斜視図を模式的に示したも
のである。この場合のシート4,5は、網状部材40を
支持するための第1シート部25と、網状部材40上に
位置する第2シート部30とから構成されている。第1
シート部25は、その内部に網状部材40を載置させる
ために箱状の形態を有するとともに、箱内壁の頂部には
網状部材載置用の段部が形成されており、その段部の底
部27と、底部27から立ち上がる壁部26とにより、
網状部材を支持するための載置手段が構成されている。
【0025】第1シート部25に載置された網状部材4
0の上方には、第2シート部30が第1シート部25の
上部に接合された形態で配設されるが、その第2シート
部30は少なくとも一表面が凸曲面とされた柱状部材3
0として形成されているために、各柱状部材の間には隙
間31ができ、この隙間31が第1通気部12を形成す
るものとなる。すなわち、ダクト3から第1シート部2
5内部に導入された空調空気は、第2通気部としての網
状部材40を介して、第2シート部30に形成された隙
間31(第1通気部)から着座面側に吹き出されるもの
とされている。
【0026】次に、図11はシートクッション4からシ
ートバック5に連通した通路状の第1通気部12を形成
した場合の車両シート1の一例を示している。この場
合、ダクト3を介して導入された空調空気が、シートク
ッション4側及びシートバック5側の第1通気部12か
らそれぞれ吹き出されるため、その流通性が一層向上す
るものとなる。また、シートクッション4とシートバッ
ク5との接点付近には、人体が触れることは事実上あり
得ないため、その接点付近において人体とシート表面と
の間に隙間が形成される。したがって、該隙間から吹き
出された空調空気が逃げやすくなり確実な流路が形成さ
れることとなる。
【0027】図12はシートクッション4とシートバッ
ク5との間において、上述した空気室10と空気室20
とを連結した場合の車両シートの一例を示している。す
なわち、シートクッション4の空気室10は、該シート
クッション4の後方側において上部に貫通して形成さ
れ、またシートバック5の空気室20は、該シートバッ
ク5の下方側に貫通して形成されており、その貫通部分
が空気室連通部材50により連通されている。
【0028】具体的には、貫通部分はシートクッション
4とシートバック5との接点付近に位置するとともに、
貫通部分を連通する空気室連通部材50は図13に示す
ように通孔51を備えた筒状の可撓性部材により構成さ
れている。このように、連通部材50が可撓性部材によ
り形成されているために、その撓み変形により、シート
クッション4とシートバック5との各空気室10,20
が連通したままの状態で、シートバック5が車両の前後
方向にリクライニング(傾倒)可能にされている。
【0029】一方、図14は、シートクッションとシー
トバックとを一体に形成したものである。この場合、座
面を形成する部分をシートクッション、及び背凭れ面を
形成する部分をシートバックとすることができるのは言
うまでもないが、空気室を単純に連続して形成すること
が可能なため、1箇所からダクト3を引き込むことでシ
ート全体に空調空気を行き渡らせることが可能となる。
【0030】また、図15は、図12のように、シート
クッション4とシートバック5との間において各空気室
を連結した場合の一変形例を示している。この場合、シ
ートクッション4の空気室10は、該シートクッション
4の後方側に貫通して形成されており、その貫通部分か
ら図12と同様の空気室連通部材50が、当該車両シー
トの後方に撓んだ形態でシートバック5に連通されてい
る。この場合も、空気室連通部材50の撓み変形によ
り、シートクッション4とシートバック5との各空気室
10,20が連通したままの状態で、シートバック5が
車両の前後方向にリクライニング(傾倒)可能にされて
いる。
【0031】なお、上記実施例の車両シートにおいて
は、特に断りのない限り車両進行方向を前、その反対方
向を後とし、その前を基準として左右(横方向)の各方
向を定義した。
【0032】以上のように本発明の一実施例として車両
用のシートを示したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、家庭用のシート、オフィス用のシート等にも適
用することが可能であり、各実施例及び変形例の構成を
組み合わせて使用することも可能である。例えば、図1
6はソファ500に第1,第2通気部及び空気誘導室を
形成して空調機能を付与したものである。上述のような
ダクト3を介して空調空気を空調装置からソファ内の空
気誘導室に導入し、そこから第2通気部を介して開口面
積の大きい第1通気部512に通気させ、ソファ表面に
効果的に空調空気を導出させる(吹出させる)ことが可
能である。また、図17はマッサージ機能付きシート6
00の模式図であって、このようにシート内部に電気的
駆動装置を備えたシートに本発明の空調機能付きシート
を適用すると、着座者に空調空気(特に冷気)を効果的
に導出させる(吹出させる)ことが可能となるととも
に、上記電気的駆動装置を冷却させる効果も併せ持つも
のとなり、該装置の機械的寿命を向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調機能付きシートを適用した車両に
ついて説明するための模式図。
【図2】図1のシートの構造を説明するための部分断面
模式図。
【図3】図1のシートの構造を説明するための平面模式
図。
【図4】シートの一変形例を示す平面模式図。
【図5】シートの一変形例を示す平面模式図。
【図6】シートの一変形例を示す平面模式図。
【図7】シートの一変形例を示す平面模式図。
【図8】図7の要部を拡大して示す斜視図。
【図9】シートの一変形例を示す部分断面模式図。
【図10】シートの一変形例を示す説明図。
【図11】シートの一変形例を示す平面模式図。
【図12】空気室連通部材を備えたシートの部分断面模
式図。
【図13】空気室連結部材について説明するための模式
図。
【図14】シートの一変形例を示す部分断面模式図。
【図15】シートの一変形例を示す部分断面模式図。
【図16】シートの一変形例を示す模式図。
【図17】シートの一変形例を示す模式図。
【符号の説明】
1 車両シート 2 空調装置 3 ダクト(ダクト部) 4 シートクッション 5 シートバック 10,20 空気室(空気誘導室) 11 第2通気部 12 第1通気部 13 底部 25 第1シート部 30 第2シート部 40 網状部材 50 空気室連通部材(空気誘導室連通部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション及びシートバックを含
    むシート本体部と、空調装置と、該空調装置から前記シ
    ートクッション及び/又はシートバック内部に空調空気
    を導くダクト部とを備える空調機能付きシートにおい
    て、 前記シートクッション及び/又はシートバックには、前
    記ダクト部から供給された前記空調空気を当該シートク
    ッション及び/又はシートバックの着座面側に導くため
    の第1通気部と、該第1通気部よりもシートクッション
    及び/又はシートバック内部側に位置する第2通気部と
    が形成されており、 前記第1通気部は前記シートクッション及び/又はシー
    トバックに開口する開口部を備え、さらに前記第2通気
    部は前記第1通気部の底部に開口する開口部を備えると
    ともに、前記第1通気部の開口面積が前記第2通気部の
    開口面積よりも大きくされていることを特徴とする空調
    機能付きシート。
  2. 【請求項2】 前記シートクッション及び/又はシート
    バックには、前記第2通気部と前記ダクト部との間に位
    置し、前記ダクト部から供給された前記空調空気を複数
    の前記第2通気部に導くための空気誘導室が形成されて
    いる請求項1記載の空調機能付きシート。
  3. 【請求項3】 前記第1通気部は、前記シートクッショ
    ン及び/又はシートバック表面側において該シートの平
    面方向に延びる通路状に形成され、その底部には複数の
    前記第2通気部が開口しており、該第1通気部が前記シ
    ートクッション及び/又はシートバック表面側における
    前記空調空気の流路として機能している請求項1又は2
    に記載の空調機能付きシート。
  4. 【請求項4】 前記第1通気部及び第2通気部は略円筒
    状の孔部とされており、前記第1通気部の筒内径が前記
    第2通気部の筒内径よりも大きくされ、前記第1通気部
    が前記シートクッション及び/又はシートバック表面側
    における前記空調空気の流路として機能している請求項
    1又は2に記載の空調機能付きシート。
  5. 【請求項5】 前記シートクッション及び/又はシート
    バック内部には網状部材が組み込まれており、該網状部
    材が前記第2通気部を形成している請求項1ないし4の
    いずれかに記載の空調機能付きシート。
  6. 【請求項6】 前記シートクッション及び/又はシート
    バックは、前記網状部材を支持する第1シート部と、前
    記第1通気部を備える第2シート部とを備え、該第2シ
    ート部は、前記第1通気部が少なくとも前記網状部材か
    ら連通する態様にて前記第1シート部材上に載置されて
    いる請求項5記載の空調機能付きシート。
  7. 【請求項7】 前記空気誘導室がシートクッション及び
    シートバックに設けられるとともに、前記シートクッシ
    ョンの空気誘導室と前記シートバックの空気誘導室とを
    連通する空気誘導室連通手段が設けられている請求項2
    ないし6のいずれかに記載の空調機能付きシート。
  8. 【請求項8】 前記空気誘導室連通手段は可撓性部材に
    より形成され、該可撓性部材の撓み変形により、前記シ
    ートクッションとシートバックとの空気誘導室が連通し
    たままの状態で、前記シートバックが車両前後方向に傾
    倒可能とされている請求項7記載の空調機能付きシー
    ト。
JP2000275019A 2000-09-11 2000-09-11 空調機能付きシート Pending JP2002085194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275019A JP2002085194A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 空調機能付きシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275019A JP2002085194A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 空調機能付きシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002085194A true JP2002085194A (ja) 2002-03-26

Family

ID=18760702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275019A Pending JP2002085194A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 空調機能付きシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002085194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094307A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Kokuyo Co Ltd 椅子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094307A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Kokuyo Co Ltd 椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10252650B2 (en) Vehicle seat with thermal comfort system
JPH11137371A (ja) 通気シート装置
JP4013765B2 (ja) 車両用シート空調装置
JP3835329B2 (ja) 車両用シート空調装置
JP2010052494A (ja) シート送風装置
WO2015059895A1 (ja) 車両用シート空調装置
JP2009118947A (ja) 車両用シート
US20220332227A1 (en) Seat air-conditioner
JP2013184625A (ja) 車両用シート
WO2016104208A1 (ja) 送風シート
JP2019162928A (ja) 車両用空調装置
WO2004020231A1 (ja) 乗り物用シート
JP2010006174A (ja) 車両用シート
US20230302871A1 (en) Vehicle seat air-conditioning device
JP2000070071A (ja) 車両用シ―ト空調装置
JP2006137362A (ja) 座席用空調装置
US20220274514A1 (en) Seat air conditioner
JP3160686U (ja) 自動車のシート用冷却装置
JP2002085194A (ja) 空調機能付きシート
JP2022073922A (ja) 車両用シート空調装置
JP2017178274A (ja) 車両用空調装置
JPH02239811A (ja) シート
JP2014054500A (ja) 空調機能付き座体
JP2001327362A (ja) 車両用空調シート装置
JP4223845B2 (ja) 劇場用椅子