JP2002084480A - 情報配信システム、情報配信装置、情報処理装置及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信システム、情報配信装置、情報処理装置及び情報配信方法

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JP2002084480A
JP2002084480A JP2000270392A JP2000270392A JP2002084480A JP 2002084480 A JP2002084480 A JP 2002084480A JP 2000270392 A JP2000270392 A JP 2000270392A JP 2000270392 A JP2000270392 A JP 2000270392A JP 2002084480 A JP2002084480 A JP 2002084480A
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electronic
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JP2000270392A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Yoshida
智彦 吉田
Kazunori Ito
一記 伊藤
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の記憶容量を有した複数の情報処理装置
に電子情報内容を一斉にデータ配信する場合に、一斉デ
ータ配信時に情報処理装置で記録可能な記録容量が不足
していた場合でも、未記録分の電子情報内容を個別に取
得できるようにする。 【解決手段】 既存の放送又は通信基盤を利用して任意
の電子情報内容D1をデータ配信するシステムであっ
て、電子情報内容D1を全て記録されたかを検出する監
視機能を有すると共に、所定の記憶容量を有した記録再
生装置20が複数と、この複数の記録再生装置20に電
子情報内容D1を一斉にデータ配信する情報配信装置1
とを備え、この情報配信装置1は記録再生装置20から
の通知に基づいて未記録分の電子情報内容D1を個別に
データ配信するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、HDD(Hard
Disc Drive)を搭載したハードディスク記録再生装置
に対して電子情報内容をデータストリームビット配信す
るサービスシステムに適用して好適な情報配信システ
ム、情報配信装置、情報処理装置及び情報配信方法に関
する。
【0002】詳しくは、所定の記憶容量を有した複数の
情報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ配信する情
報配信装置を備え、その情報処理装置からの通知に基づ
いて未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信して、
一斉データ配信時に情報処理装置で記録可能な記録容量
が不足していた場合でも、その情報処理装置で未記録分
の電子情報内容を個別に取得できるようにしたものであ
る。
【0003】
【従来の技術】近頃、固定ディスク駆動装置(以下で単
にHDDという)を搭載したハードディスクビデオレコ
ーダ(以下単に記録再生装置ともいう)が使用されるに
至ってきた。この種の記録再生装置は以下のような特長
を有している。
【0004】 MPEG−2方式などの圧縮符号化情
報を取り扱うので情報の書込み及び読出しが早い。 HDDでは多ヘッドを採用するため、情報を書き込
みながら情報を読み出すことができる。 磁気ディスクが駆動装置内に内蔵されるので、ビデ
オテープレコーダのようなテープの出し入れが不要であ
る。 情報記録番地がファイル管理されるので、情報の頭
出しが早い。 一連の情報はパケット単位のデータ列として扱われ
るので情報と情報のつなぎが容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から、
情報利用者の必要なときに、その必要な情報を全部まる
まる取り寄せられるオンデマンド情報配信システムが運
用されているが、ハードディスクビデオレコーダ及び既
存の放送基盤を利用して、電子情報内容をデータストリ
ームビット配信するサービスシステム(以下で単に情報
配信システムという)を構築しようとした場合に、以下
のような問題がある。
【0006】 情報利用者側で持ち得るHDDの記憶
容量にはハードディスク記録再生装置の購入時期にもよ
るが限りがある。メーカ側で30GBのHDDを用意し
ようが、100GBのHDDを準備しようが、その記憶
容量が不足するという事態に陥ることが多くなると予想
される。これは情報利用者の多くが電子情報内容を記録
して置きたいという要望、一度視聴した電子情報内容が
もはや不要であっても、いちいちファイルを選択して削
除するのは面倒、ファイル削除方法の不熟知による古い
データの蓄積過多などによるものである。
【0007】 既存の放送基盤を利用した情報配信シ
ステムでは、放送局から放映される電子情報内容を記録
しているとき、HDDの記録可能容量が記録途中で不足
したために予約した放送番組の電子情報内容が途中で切
れてしまう場合が考えられる。例えば、電子情報内容の
70%までハードディスク記録再生装置(以下で情報処
理装置ともいう)に記録できたが、残りの30%が記録
できないような事態を招く場合が考えられる。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、所定の記憶容量を有した複数
の情報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ配信する
場合に、一斉データ配信時に情報処理装置で記録可能な
記録容量が不足していた場合でも、未記録分の電子情報
内容を個別に取得できるようにした情報配信システム、
情報配信装置、情報処理装置及び情報配信方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、情報配信システムは既存の放送又は通信基盤を利用
して任意の電子情報内容をデータ配信するシステムであ
って、電子情報内容を全て記録されたかどうかを検出す
る監視機能を有すると共に、所定の記憶容量を有した複
数の情報処理装置と、この複数の情報処理装置に電子情
報内容を一斉にデータ配信する情報配信装置とを備え、
この情報配信装置は情報処理装置からの通知に基づいて
未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信するように
したことを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る情報配信システムによれば、
既存の放送又は通信基盤を利用して任意の電子情報内容
をデータ配信する場合に、情報配信装置から複数の情報
処理装置へ一斉に電子情報内容がデータ配信される。各
々の情報処理装置では監視機能によって電子情報内容を
全て記録されたかが検出される。
【0011】例えば、電子情報内容を全て記録されなか
った場合は、情報処理装置の記録可能容量を確保した後
に、その情報処理装置から情報配信装置へ未記録分の電
子情報内容のデータ配信要求を明示するようになされ
る。情報配信装置では情報処理装置からの通知に基づい
て未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信するよう
になされる。
【0012】従って、一斉データ配信時に情報処理装置
で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子情報
内容が記録できなかった場合でも、その情報処理装置で
古いファイルなどを削除して空き領域を増やした後に、
未記録分の電子情報内容を個別に取得することができ
る。
【0013】本発明に係る情報配信装置は所定の記憶容
量を有した情報処理装置に一連の電子情報内容をデータ
配信する装置であって、既存の放送又は通信基盤を利用
して電子情報内容を情報処理装置に一斉にデータ配信す
ると共に、情報処理装置からの通知に基づいて未記録分
の電子情報内容を個別にデータ配信するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明に係る情報配信装置によれば、所定
の記憶容量を有した情報処理装置に一連の電子情報内容
をデータ配信する場合に、既存の放送又は通信基盤を利
用してその電子情報内容を情報処理装置に一斉にデータ
配信すると共に、その情報処理装置からの通知に基づい
て未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信するよう
になされる。
【0015】例えば、情報配信装置では情報処理装置に
対して個別にデータ配信される電子情報内容にはスクラ
ンブル処理が施されると共に、ここでスクランブル処理
された電子情報内容をデコードするキー情報が付与され
る。
【0016】従って、一斉配信時に情報処理装置で記録
可能な記録容量が不足していて、全ての電子情報内容が
記録できなかった場合でも、その情報処理装置で空き領
域を増やした後に、未記録分の電子情報内容をキー情報
に基づいて個別に取得することができる。
【0017】本発明に係る情報処理装置は既存の放送基
盤を利用してデータ配信される一連の電子情報内容を受
信して処理する装置であって、少なくとも、電子情報内
容を受信するチューナー装置と、このチューナー装置に
より受信された電子情報内容を記録する不揮発性の記憶
装置と、この記憶装置に電子情報内容を全て記録された
かを監視する制御装置とを備え、この制御装置は電子情
報内容を全て記録されなかった場合は、未記録分の電子
情報内容のデータ配信要求を明示するようにしたことを
特徴とするものである。
【0018】本発明に係る情報処理装置によれば、既存
の放送又は通信基盤を利用してデータ配信される電子情
報内容を受信して処理する場合に、チューナー装置によ
って電子情報内容が受信され、このチューナー装置によ
り受信された電子情報内容が不揮発性の記憶装置に記録
される。一方、制御装置では記憶装置に電子情報内容を
全て記録されたかが監視される。そして、制御装置は電
子情報内容を全て記憶装置に記録されなかった場合は、
未記録分の電子情報内容のデータ配信要求を明示するよ
うになされる。
【0019】従って、一斉配信時に記憶装置で記録可能
な記録容量が不足していて、全ての電子情報内容が記録
できなかった場合でも、その記憶装置で空き領域を増や
した後に、未記録分の電子情報内容を個別に取得するこ
とができる。
【0020】本発明に係る情報配信方法は所定の記憶容
量を有した情報処理装置に一連の電子情報内容をデータ
配信する方法であって、既存の放送又は通信基盤を利用
して電子情報内容を情報処理装置に一斉にデータ配信
し、情報処理装置で電子情報内容を全て記録されたかを
監視し、電子情報内容を全て記録されなかった場合は、
未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信するように
したことを特徴とするものである。
【0021】本発明に係る情報配信方法によれば、一斉
配信時に情報処理装置で記録可能な記録容量が不足して
いて、全ての電子情報内容が記録できなかった場合で
も、その情報処理装置で空き領域を増やした後に、未記
録分の電子情報内容を個別に取得することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る情報配信システム、情報配信装
置、情報処理装置及び情報配信方法について詳しく説明
する。
【0023】(1)実施形態 図1は本発明の実施形態としての情報配信システム10
の構成例を示すブロック図である。この実施形態では、
所定の記憶容量を有した複数の情報処理装置へ電子情報
内容を一斉にデータ配信する情報配信装置を備え、個々
の情報処理装置で全部の記録ができなかった場合、その
情報処理装置からの通知に基づいて未記録分の電子情報
内容を個別にデータ配信して電子情報内容の一斉配信時
に情報処理装置で記録可能な記録容量(以下で記録可能
容量ともいう)が不足していた場合であっても、電子情
報内容を個別に取得できるようにしたものである。
【0024】図1に示す情報配信システム10は既存の
放送又は通信基盤を利用して任意の電子情報内容D1を
データストリームビット配信(以下で単にデータ配信と
いう)するシステムである。この情報配信システム10
では、放送局2などの情報提供者側に情報配信装置1が
設けられ、複数の情報処理装置#i(i=1〜n)に一
斉に電子情報内容D1を図1に示すでデータ配信する
ようになされる。
【0025】情報処理装置#iは予め情報利用者側で準
備される。情報処理装置#iは例えば、既存の放送基盤
を利用してデータ配信される一連の電子情報内容D1を
受信して処理する装置であり、所定の記憶容量を有して
いる。更に、各々の情報処理装置#iは電子情報内容D
1を全て記録されたかを検出する監視機能を有してい
る。電子情報内容D1を全て記録されなかった場合は、
で情報処理装置#iから通信事業者3を通じて情報配
信装置1へ未記録分の電子情報内容D1のデータ配信要
求を明示するようになされる。
【0026】この情報処理装置#iには少なくとも、チ
ューナー装置4が接続され、若しくは、図示しないチュ
ーナーが内蔵され、放送局2からの電子情報内容D1を
受信するようになされる。このチューナー装置4には制
御装置5を通じて不揮発性の記憶装置が接続され、チュ
ーナー装置4で受信された電子情報内容D1を記録する
ようになされる。記憶装置6には所定の記憶容量を有し
た固定ディスク駆動装置が使用され、電子情報内容D1
が記録及び再生される。制御装置5はこの記憶装置6に
電子情報内容D1を全て記録されたかを監視するように
なされる。制御装置5は電子情報内容D1を全て記録さ
れなかった場合は、未記録分の電子情報内容D1のデー
タ配信要求を明示するようになされる。
【0027】この制御装置5には通信モデム7が接続さ
れ、例えば、情報利用者側で記憶装置6の記録可能容量
を確保した後に、情報配信装置1へ未記録分の電子情報
内容D1のデータ配信要求を通知するようになされる。
情報配信装置1ではで情報処理装置#iからの通知に
基づいて未記録分の電子情報内容D1を既存の放送基盤
を利用して個別にデータ配信するようになされる。
【0028】また、情報配信装置1では未記録分の電子
情報内容D1にスクランブル処理が施され、第三者の無
断利用を防止するようになされる。このスクランブル処
理を解除するキー情報D2は未記録分の電子情報内容D
1のデータ配信に対する課金方法が決定した後に情報提
供事業者から情報利用者へ付与される。もちろん、情報
配信装置1に対して未記録分の電子情報内容D1のデー
タ配信を要求し、既存の通信基盤を利用して電子情報内
容D1を受信するようにしてもよい。データ配信される
一連の電子情報内容D1を通信モデム7で受信してダウ
ンロード処理することもできる。
【0029】続いて、当該情報配信システム10におけ
る処理例について説明をする。図2は情報配信システム
10における処理例を示すフローチャートである。
【0030】この実施形態では、所定の記憶容量を有し
た情報処理装置#iに一連の電子情報内容D1をデータ
配信する場合を前提とする。個別にデータ配信される電
子情報内容D1にはスクランブル処理が施される場合を
想定する。
【0031】これを前提にして、図2に示すフローチャ
ートのステップA1で既存の放送又は通信基盤を利用し
て電子情報内容D1を情報処理装置#iに一斉にデータ
配信する。その後、情報利用者側ではステップA2に移
行して電子情報内容D1を全て記録されたかをチェック
する。このチェックは情報処理装置#iの監視機能によ
って電子情報内容D1を全て記録されたかが検出され
る。
【0032】電子情報内容D1を全て記録されなかった
場合は、ステップA3に移行して未記録分の電子情報内
容D1を配信要求するかを判断する。この際の判断は情
報利用者である。未記録分の電子情報内容D1を配信要
求する場合は、情報処理装置#iで記録可能容量を確保
した後に、ステップA4に移行して通信モデム7を起動
し、通信事業者3を通じて情報配信装置1へ未記録分の
電子情報内容D1のデータ配信要求を通知するようにな
される。
【0033】その後、ステップA5に移行して情報利用
者は情報提供事業者との間で課金方法を決定した後に、
情報提供事業者からキー情報D2を入手する。なお、未
記録分の電子情報内容D1は第三者の無断利用を防止す
るために、情報配信装置1によってスクランブル処理が
施されている。そして、ステップA6に移行して未記録
分の電子情報内容D1をダウンロードする。情報利用者
側ではスクランブル処理された電子情報内容D1をキー
情報D2に基づいてデコードした後に、未記録分の電子
情報内容D1が記憶装置6に記録される。
【0034】従って、電子情報内容D1の一斉配信時に
情報処理装置#iで記録可能な記録容量が不足してい
て、全ての電子情報内容D1が記録できなかった場合で
も、その情報処理装置#iで空き領域を増やした後に、
情報利用者側では未記録分の電子情報内容D1を個別に
取得することができる。
【0035】(2)実施例 図3は本発明に係る実施例としてのデータ放送情報配信
サービスシステム100における構成例を示す斜視図で
ある。この実施例では情報処理装置の一例となるテレビ
モニタ30及びハードディスク記録再生装置(以下で単
に記録再生装置という)20に既存の放送基盤を利用し
て電子情報内容を一斉にデータ配信する情報配信装置1
を備え、個々の記録再生装置20でタイマー予約した全
部の電子情報内容の記録ができなかった場合、その記録
再生装置20からの通知に基づいて未記録分の電子情報
内容を個別にデータ配信して電子情報内容の一斉配信時
に記録再生装置20で記録可能な記録容量が不足してい
た場合であっても、電子情報内容を個別に取得できるよ
うにしたものである。
【0036】図3に示すデータ放送情報配信サービスシ
ステム100は既存の放送又は通信基盤を利用して任意
の電子情報内容D1をデータ配信サービスするシステム
である。このサービスシステム100では、放送局2な
どの情報提供者側に情報配信装置1が設けられ、デジタ
ル放送、地上波アナログ及びデータ放送の受信可能なチ
ューナー付きのテレビモニタ30に一斉に電子情報内容
D1をデータ配信するようになされる。このテレビモニ
タ30は予め情報利用者側で準備された記録再生装置2
0と接続される。
【0037】例えば、テレビモニタ30と記録再生装置
20とがIEEE1394準拠の通信ケーブル31,オ
ーディオ・ビデオ(以下でA&Vという)出力ケーブル
32及び、A&V入力ケーブル33により接続される。
更にテレビモニタ30はデジタル放送用のアンテナ34
及び地上波データ放送のアンテナ35に接続して使用さ
れる。この例で電子情報内容D1はテレビモニタ30を
通じて記録再生装置20に記録できるようになされてい
る。
【0038】この記録再生装置20は例えば、既存の放
送基盤を利用してデータ配信される一連の電子情報内容
D1をタイマー記録したり、シンクロ記録された電子情
報内容D1を再生処理する装置であり、記憶容量10〜
30GB程度の固定ハードディスク装置を有している。
記録再生装置20は電子情報内容D1を全て記録された
かを検出する監視機能を有している。この監視機能は固
定ハードディスク装置の記録可能容量を常に計算し、記
録可能容量を越える電子情報内容D1の記録予約があっ
た否かをチェックすることにより具現化される。
【0039】従って、電子情報内容D1を全て記録され
なかった場合は、記録再生装置20から通信事業者3を
通じて放送局2の情報配信装置1へ未記録分の電子情報
内容D1のデータ配信要求を明示するようになされる。
このデータ配信要求をするときに、テレビモニタ30及
び記録再生装置20がリモートコントローラ(以下でリ
モコンという)40で遠隔操作するようになされる。記
録再生装置20は通信回線8を通じて通信事業者3に接
続され、この通信事業者3を通じて情報提供事業者にデ
ータ配信要求が通知される。
【0040】続いて、情報提供事業者に設置される情報
配信装置1の構成例について説明をする。図4は実施例
としての情報配信装置1の構成例を示すブロック図であ
る。
【0041】図4に示す情報配信装置1はテレビモニタ
30あるいは図示しないチューナー付きのハードディス
ク記録装置等に一連の電子情報内容D1をデータ配信す
る装置である。この例でテレビ番組制作会社9などの情
報提供事業者にはデータ放送に関してデジタル放送系及
び地上波放送系が準備される。これと共に、テレビ番組
制作会社9には通信モデム91が設けられ、情報利用者
から通信事業者3を通じて通知される、未記録分の電子
情報内容のデータの配信要求が受信される。
【0042】デジタル放送系ではテレビ番組制作会社9
で制作された電子情報内容D1が情報符号化処理部11
でデジタル符号圧縮化される。情報符号化処理部11に
は誤り訂正符号処理(情報)部12が接続され、符号化
圧縮後の電子情報内容D1に誤り訂正符号が付加され
る。誤り訂正符号処理部12には多重化同期付加部13
が接続され、訂正符号付加後の電子情報内容D1が多重
化されると共に、同期信号が付加されてフレームが構成
される。
【0043】この多重化同期付加部13にはインターリ
ーブ処理部14が接続され、多重化後のフレーム信号に
インターリーブ等のスクランブル処理が施される。イン
ターリーブでは例えば、フレーム信号を構成する輝度信
号とカラー信号とが組み合わされ、特定のデコーダが無
い限り解読できないようになされる。これは、第三者の
無断利用を防止するためである。
【0044】インターリーブ処理部14には誤り訂正符
号処理(伝送)部15が接続され、スクランブル処理後
のフレーム信号に再び誤り訂正符号が付加される。誤り
訂正符号処理部15にはデジタル変調部16が接続さ
れ、訂正符号付加後のフレーム信号がQPSK(Quadr
ature Phase Shift Keying)やMSK(Minimum S
hift Keying)方式によりデジタル変調される。デジタ
ル変調部16には送信部17が接続され、変調後の送信
信号が増幅されて送信用のアンテナ18から輻射され
る。デジタル放送系では電子情報内容D1の一斉データ
配信の他に、未記録分の電子情報内容を一群のデータ列
にして多重化伝送するようにしてもよい。
【0045】地上波放送系ではテレビ番組情報及びコマ
ーシャルビデオはテレビ番組制作会社9から提供され
る。このテレビ番組情報とコマーシャルビデオとは番組
編成処理部92で編成した後に送出インタフェース93
に送られる。送出インタフェース93では番組編成され
たテレビ番組情報とコマーシャルビデオとが所定の放送
形式に変換された後に、地上波放送によるTV放送信号
となされる。
【0046】この送出インタフェース93の出力段には
挿入部94及びその後段には送信部95が接続されてい
る。この例では未記録分の電子情報内容を個別にデジタ
ル放送してもよいが、上述のTV放送信号の垂直ブラン
キングインターリービング(VBI:vertical blankin
g interleaving interval)、つまり、垂直ブランキン
グ期間に、未記録分の電子情報内容を一群のデータ列に
して多重化するようにしてもよい。未記録分の電子情報
内容は予め指定された日時(深夜)に放送するようにな
される。
【0047】もちろん、個別にデータ配信される電子情
報内容D1にもスクランブル処理が施される。盗用を防
止するためである。この挿入部94により挿入された一
群のデータ列は送信部96により所定の変調方式により
変調された後に、所定の送信電力によって地上波用のア
ンテナ96から輻射される。
【0048】これにより、情報配信装置1ではテレビモ
ニタ30あるいはチューナー付きの記録装置等に一斉に
データ配信すると共に、図3に示した記録再生装置20
からの通知に基づいて未記録分の電子情報内容D1を個
別にデータ配信することができる。
【0049】なお、スクランブル処理された電子情報内
容D1をデコードするキー情報D2は未記録分の電子情
報内容D1のデータ配信に対する課金方法が決定した後
に、情報提供事業者から通信事業者3を通じて情報利用
者へ個別に付与される。この際の課金方法は、例えば、
情報利用者のIDカードの登録番号などを情報提供事業
者に通知し、データ配信料相当額を情報利用者の銀行口
座から毎月の電話料と共に自動引き落としするような形
態が採られる。
【0050】従って、一斉データ配信時に記録再生装置
20で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子
情報内容D1が記録できなかった場合でも、その記録再
生装置20で空き領域を増やした後に、未記録分の電子
情報内容D1をキー情報D2に基づいて個別に取得する
ことができる。
【0051】続いて、テレビモニタ30に接続されるハ
ードディスク記録再生装置20の構成例について説明を
する。図5は実施例としてのハードディスク記録再生装
置20の構成例を示すブロック図である。
【0052】図5に示すハードディスク記録再生装置2
0は記憶装置の一例となる固定ディスク駆動装置(以下
でHDD26という)を有したデジタル記録再生装置で
あり、テレビモニタ30で受信された電子情報内容D1
を記録再生するようになされる。この記録再生装置20
はチューナーが内蔵されていないタイプである。もちろ
ん、チューナーを内蔵するようにしてもよい。記録再生
装置20はHDD26の他に制御装置5、通信モデム
7、操作部21及び表示部22を有している。
【0053】また、制御装置5はスクランブル解除部5
1、アナログ・デジタル(以下でA/Dという)変換器
52、中央演算装置(CPU)53、MPEGエンジン
部54、メモリ部55,56、デジタル・アナログ(以
下でD/Aという)変換器57を有している。
【0054】このスクランブル解除部(デインターリー
ブ)51では、テレビモニタ30からIEEE1394
通信ケーブル31により伝送されてきた電子情報内容D
1のスクランブル状態がCPU53の制御の下に解除さ
れる。例えばMPEG圧縮符号化された電子情報内容D
1がデインターリーブ処理され、輝度信号とカラー信号
とが正しく並び替えられる。
【0055】他方、A/D変換器52ではテレビモニタ
30からA&V入力ケーブル32より伝送されてきた音
声&映像信号SINがアナログ・デジタル変換されて音声
&映像情報D0になされる。スクランブル解除部51及
びA/D変換器52にはMPEGエンジン部54が接続
されている。MPEGエンジン部54は図示しないMP
EGデコーダ、JPEGデコーダ&エンコーダ及びMP
EGエンコーダを有している。MPEGエンジン部54
にはDSP(Digital Singnal Processor)が使用さ
れる。
【0056】このMPEGエンジン部54ではスクラン
ブル解除された後の電子情報内容D1が所定の圧縮レー
トでHDD26に記録される。A/D変換後の映像情報
D0はMPEGエンコーダによりMPEG圧縮符号化さ
れた後に、所定の圧縮レートでHDD26に記録され
る。A/D変換後の音声情報はJPEGエンコーダによ
りJPEG圧縮符号化された後に、HDD26に記録さ
れる。この例ではMPEG−2の圧縮率をリアルタイム
に可変するバリアブルビットレート(VBR)制御方式
を導入している。この方式では、記録時に映像の特性や
複雑さをDSPが自動的に判断してリアルタイムに適切
な圧縮率を選択して電子情報内容D1をHDD26に記
録するようになされる。
【0057】このHDD26は30GBytesの記録容量
を有している。最長20時間、最大100タイトルの記
録ができるようになされる。記録モードに関しては、約
20時間の長時間(LP)モード、約10時間の標準
(SP)モード、約5時間の高画質(HQ)モードの3
つが準備されている。また、MPEGエンジン部54に
はCPU53が接続され、HDD26に電子情報内容D
1を全て記録されたかを監視するようになされる。電子
情報内容D1を全て記録したか否かはタイムスタンパを
識別すると共に記録時間を演算することにより判別され
る。CPU53は電子情報内容D1を全て記録されなか
った場合は、未記録分の電子情報内容D1のデータ配信
要求を明示するようになされる。
【0058】更に、MPEGエンジン部54では再生時
にHDD26から読み出した電子情報内容D1や、音声
&映像情報D0がMPEGエンコーダにより復号化され
て伸長される。MPEGエンジン部54にはD/A変換
器57が接続され、復号化後の電子情報内容D1や音声
&映像情報D0がデジタル・アナログ変換される。変換
後の電子情報内容D1や音声&映像信号SOUTはA&V
出力ケーブル33によりテレビモニタ30に伝送され
る。
【0059】また、CPU53には通信モデム7が接続
され、例えば、情報利用者側でHDD26の記録可能容
量を確保した後に、情報配信装置1へ未記録分の電子情
報内容D1のデータ配信要求を通知するようになされ
る。データ配信要求は放送局2や、CATVに対して電
話回線やISDN等の通信回線を用いて、ダウンロード
日時を伝え、何日放送分の何時から何時までの電子情報
内容(ソース)D1を必要とするかを通知する。
【0060】情報配信装置1では記録再生装置20から
の通知に基づいて未記録分の電子情報内容D1を既存の
放送基盤を利用してデジタル放送により個別にデータ配
信するようになされる。もちろん、既存の通信基盤を利
用してデジタルの電子情報内容(MPEG)D1を有線
方式により通信モデム7で受信してダウンロード処理す
ることもできる。
【0061】CPU53にはメモリ部55が接続され、
MPEGエンジン部54にもメモリ部56が接続され、
各々がワークメモリとして使用され、未記録分の電子情
報内容D1を配信要求するためのリクエストファイルな
どが一時記憶される。各々のメモリ部55,56にはR
AMが使用される。
【0062】更にCPU53には操作部21が接続さ
れ、電子情報内容D1の記録再生時や、未記録分の電子
情報内容D1を配信要求するときに、情報利用者により
操作情報D3を入力するように操作される。この例では
操作部21に図示しないリモコン用のI/Oインタフェ
ース部が設けられ、リモコン40からの操作情報D3を
入力するようになされる。リモコン40には赤外線方式
や無線方式が使用される。CPU53には表示部22が
接続され、タイマー記録設定画面や、電子情報内容D1
に関して記録リクエストファイル、記録済みリストなど
を表示するようになされる。表示部22には液晶表示デ
ィスプレイや、LEDなどが使用される。
【0063】続いて、データ放送情報配信サービスシス
テム100における処理例について説明をする。図6は
ハードディスク記録再生装置20における記録時の処理
例を示すフローチャートである。
【0064】この実施例では、予約した放送番組の一連
の電子情報内容D1をテレビモニタ30を経由してハー
ドディスク記録再生装置20にダウンロードする場合を
想定する。一斉データ配信される電子情報内容D1には
スクランブル処理されており、個別にデータ配信される
電子情報内容D1にもスクランブル処理が施される場合
を例に挙げる。また、HDD26の記録可能容量のチェ
ックはMPEGエンジン部54により定期的に実行する
ものとする。
【0065】これを前提にして、図6に示すフローチャ
ートのステップB1でリモコン40や操作部21を操作
して記録しようとする電子情報内容D1に関して、放送
チャネルや、放映時間、記録モードなどを設定して記録
条件をファイル化する。
【0066】その後、所定日時及び時刻になると放送局
2では既存の放送基盤を通じて電子情報内容D1がテレ
ビモニタ30を経由し記録再生装置20に一斉にデータ
配信される。従って、記録再生装置20ではタイマー記
録時刻になると、ステップB2で電子情報内容D1の記
録が開始される。
【0067】記録再生装置20ではテレビモニタ30か
らIEEE1394通信ケーブル31により伝送されて
きた電子情報内容D1のスクランブル状態がCPU53
の制御の下にスクランブル解除部51により解除され
る。例えばMPEG圧縮符号化された電子情報内容D1
がデインターリーブ処理され、輝度信号とカラー信号と
が正しく並び替えられる。スクランブル解除された後の
電子情報内容D1は所定の圧縮レート、例えば、2,
4,6Mbit/sの圧縮レートでMPEGエンジン部
54により圧縮されてHDD26に記録される。
【0068】そして、ステップB3でMPEGエンジン
部54又はCPU53ではタイムスタンプ機能及び監視
機能に基づいてHDD26の記録可能容量が残存してい
るかがチェックされる。MPEGエンジン部54ではH
DD26の記録可能容量を常に計算し、記録可能容量を
越える電子情報内容D1の記録することになるかがチェ
ックされる。ここでタイムスタンプ機能とはHDD26
への記録年月日、時刻、ファイルを作成した年月日、時
刻、その更新やアクセスの年月日を記録するCPU53
のジョブの一つである。タイムスタンプはファイルのプ
ロパティに表示される。記録可能容量は圧縮レートによ
ってリアルタイムに変動するため定期的にチェックされ
る。
【0069】そして、ステップB3のチェック結果によ
り、電子情報内容D1を全部記録してHDD26の記録
可能容量が十分足りている場合は、ステップB4に移行
して記録を終了する。電子情報内容D1の記録を終了し
ていない場合はステップB2に戻ってその記録を継続す
る。
【0070】ステップB3でHDD26の記録可能容量
が不足している場合は、ステップB4に移行して記録で
きるところまでの電子情報内容D1が記録される。MP
EGエンジン部54では未記録部分の電子情報内容D1
が生じた旨をメモリ部56などの記録リクエストファイ
ルに記録される。情報利用者はこの記録リクエストファ
イルを検索することにより、予約した放送番組の電子情
報内容D1を全て記録されたかをチェックすることがで
きる。
【0071】続いて、未記録分の電子情報内容D1の個
別データ配信時における処理例について自動及び手動の
場合について説明をする。図7は未記録分の電子情報内
容D1のダウンロード時(自動)における処理例を示す
フローチャートである。
【0072】この例では予約した放送番組の電子情報内
容D1を全て記録されなかった場合を想定する。もちろ
ん、未記録分の電子情報内容D1を配信要求する場合を
想定する。未記録分の電子情報内容D1の記録自体はリ
モコン40を設定しておけば、HDD26の容量が空い
た時点でその記録を実施するようになされる。情報提供
者側には記録の準備ができたことを通信回線などを使用
して通知することを前提とする。なお、新たな電子情報
内容D1が記録されたときは記録済みリストに追加され
る。
【0073】 自動ファイル削除の場合 これを前提にして、図7に示すフローチャートのステッ
プC1でHDD26内で古くなったファイルが自動削除
される(自動消去モード)。自動消去モードとは、古い
番組から順番にHDD26から消去して新たな電子情報
内容(ファイル)D1を記録する動作をいう。この例
で、一度再生したファイルにはプレイフラグが付加され
るので、このプレイフラグが付加されたファイルから削
除され、HDD26で記録可能容量を確保するようにな
される。
【0074】その後、ステップC2で未記録分の電子情
報内容D1の記録に必要十分な記録可能容量が確保でき
たかがMPEGエンジン部54によりチェックされる。
十分な記録可能容量が確保できていない場合はステップ
C1に戻ってファイルの自動削除が継続される。十分な
記録可能容量が確保できた場合はステップC3で通信回
線を使用して個別データ配信を求める部分の電子情報内
容D1の送信を依頼する。
【0075】ここで通信モデム7を起動し、通信事業者
3を通じて情報配信装置1へ未記録分の電子情報内容D
1のデータ配信要求を通知するようになされる。そし
て、情報利用者は情報提供事業者との間で課金方法を決
定した後に、情報提供事業者から、スクランブルを解除
するためのキー情報D2を入手する。
【0076】その後、ステップC4に移行して未記録分
(目的)の電子情報内容D1を受信する。ステップC5
では未記録分の電子情報内容D1を全部受信したかがチ
ェックされる。それを全部受信していない場合はステッ
プC4で受信処理が継続される。それを全部受信した場
合はスクランブル処理された電子情報内容D1をステッ
プC6でキー情報D2に基づいてデコードした後に、ス
テップC7で未記録分の電子情報内容D1をHDD26
に記録してデータファイル化がなされる。その後、ステ
ップC8で記録済みリストに電子情報内容D1に関する
ファイルを追加し、個別データ配信を受けた分の記録リ
クエストファイルを削除する。
【0077】 手動ファイル削除の場合 図8は未記録分の電子情報内容D1のダウンロード時
(手動)における処理例を示すフローチャートである。
この例ではHDD26で十分な記録可能容量が確保でき
ていない場合はその旨を表示部22に表示するようにな
される。また、記録リクエストファイルは複数存在し、
情報利用者がその中から選択して個別データ配信を受け
る場合を想定する。
【0078】これを前提にして、図8に示すフローチャ
ートのステップE1でHDD26内で古くなったファイ
ルを手動により削除する。この例で表示部22には記録
済みリストが表示されるので、情報利用者はこのリスト
からファイルを順次選択してそのファイルを削除するよ
うになされる。このファイル削除によってHDD26で
記録可能容量を確保するようになされる。
【0079】その後、ステップE2で未記録分の電子情
報内容D1の記録に必要十分な記録可能容量が確保でき
たかがMPEGエンジン部54によりチェックされる。
十分な記録可能容量が確保できていない場合は、ステッ
プE3に移行して記録可能容量がまだ不十分であること
をユーザに通知される。MPEGエンジン部54はCP
U53に記録可能容量の不足を通信し、この旨を表示部
22に表示するようになされる。その後、ステップE1
に戻ってファイル削除処理が継続される。
【0080】ステップE2で十分な記録可能容量が確保
できた場合はステップE4で複数の記録リクエストファ
イルの中から個別データ配信を求める記録リクエストフ
ァイルを選択する。その後は、自動ファイル削除の場合
と同様にして、ステップE5に移行して通信回線を使用
して個別データ配信を求める部分の電子情報内容D1の
送信を依頼する。
【0081】ここで通信モデム7を起動し、通信事業者
3を通じて情報配信装置1へ未記録分の電子情報内容D
1のデータ配信要求を通知するようになされる。そし
て、情報利用者は情報提供事業者との間で課金方法を決
定した後に、情報提供事業者から、スクランブルを解除
するためのキー情報D2を入手する。
【0082】その後、ステップE6に移行して未記録分
(目的)の電子情報内容D1を受信する。ステップE7
では未記録分の電子情報内容D1を全部受信したかがチ
ェックされる。それを全部受信していない場合はステッ
プE6で受信処理が継続される。それを全部受信した場
合はスクランブル処理された電子情報内容D1をステッ
プE8でキー情報D2に基づいてデコードした後に、ス
テップE9で未記録分の電子情報内容D1をHDD26
に記録してデータファイル化がなされる。その後、ステ
ップE10で記録済みリストに電子情報内容D1に関す
るファイルを追加し、個別データ配信を受けた分の記録
リクエストファイルを削除する。
【0083】このように、本発明に係る実施例としての
データ放送情報配信サービスシステム100によれば、
予約した放送番組の一連の電子情報内容D1をテレビモ
ニタ30を経由してハードディスク記録再生装置20に
ダウンロードする場合、一斉データ配信時にHDD26
で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子情報
内容D1が記録できなかった場合でも、そのHDD26
で空き領域を増やした後に、未記録分の電子情報内容D
1を個別に取得することができる。
【0084】このサービスシステム100では電子情報
内容D1に応じた課金方法を採って不足した未記録分の
電子情報内容D1のみを購入するのである。もちろん、
未記録分の電子情報内容D1を購入する場合、コマーシ
ャル映像をカットした電子情報内容D1のみを記録する
ようになされることが望ましい。
【0085】この例ではデータ放送情報配信サービスシ
ステム100に関して放送局2が情報提供事業者になる
場合について説明したが、これに限られることはなく、
放送局2と情報利用者(ユーザ)との中間に位置にする
ケーブルテレビ会社等が情報提供事業者となってデータ
放送情報配信サービスシステムを運用することも可能で
ある。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る情報配
信システムによれば、所定の記憶容量を有した複数の情
報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ配信する情報
配信装置を備え、この情報配信装置はその情報処理装置
からの通知に基づいて未記録分の電子情報内容を個別に
データ配信するようにしたものである。
【0087】この構成によって、一斉配信時に情報処理
装置で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子
情報内容が記録できなかった場合でも、その情報処理装
置で空き領域を増やした後に、未記録分の電子情報内容
を個別に取得することができる。
【0088】本発明に係る情報配信装置によれば、既存
の放送又は通信基盤を利用して電子情報内容を情報処理
装置に一斉にデータ配信すると共に、その情報処理装置
からの通知に基づいて未記録分の電子情報内容を個別に
データ配信するようにしたものである。
【0089】この構成によって、一斉データ配信時に情
報処理装置で記録可能な記録容量が不足していて、全て
の電子情報内容が記録できなかった場合でも、その情報
処理装置で空き領域を増やした後に、未記録分の電子情
報内容を個別に取得することができる。
【0090】本発明に係る情報処理装置によれば、既存
の放送又は通信基盤を利用してデータ配信される電子情
報内容を受信して処理する場合に、その電子情報内容を
全て記録されたかを監視する制御装置を備え、この制御
装置は電子情報内容を全て記録されなかった場合、未記
録分の電子情報内容のデータ配信要求を明示するように
したものである。
【0091】この構成によって、一斉配信時に記憶装置
で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子情報
内容が記録できなかった場合でも、その記憶装置で空き
領域を増やした後に、未記録分の電子情報内容を個別に
取得することができる。
【0092】本発明に係る情報配信方法によれば、所定
の記憶容量を有した複数の情報処理装置に電子情報内容
を一斉にデータ配信する際に、既存の放送又は通信基盤
を利用して電子情報内容を情報処理装置に一斉にデータ
配信し、その情報処理装置で電子情報内容を全て記録さ
れたかを監視し、電子情報内容を全て記録されなかった
場合は、未記録分の電子情報内容を個別にデータ配信す
るようになされる。
【0093】この構成によって、一斉配信時に情報処理
装置で記録可能な記録容量が不足していて、全ての電子
情報内容が記録できなかった場合でも、その情報処理装
置で空き領域を増やした後に、未記録分の電子情報内容
を個別に取得することができる。
【0094】この発明は固定ディスク駆動装置を搭載し
たハードディスクビデオレコーダに電子情報内容をデー
タストリームビット配信するサービスシステムに適用し
て極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての情報配信システム1
0の構成例を示すブロック図である。
【図2】情報配信システム10における処理例を示すフ
ローチャートである。
【図3】実施例としてのデータ放送情報配信サービスシ
ステム100の構成例を示す斜視図である。
【図4】実施例としての情報配信装置1の構成例を示す
ブロック図である。
【図5】ハードディスク記録再生装置20の構成例を示
すブロック図である。
【図6】ハードディスク記録再生装置20における記録
時の処理例を示すフローチャートである。
【図7】電子情報内容D1のダウンロード時(自動)に
おける処理例を示すフローチャートである。
【図8】電子情報内容D1のダウンロード時(手動)に
おける処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報配信装置 2 放送局 4 チューナー装置 5 制御装置 6 記憶装置 7 通信モデム 8 通信回線 10 情報配信システム 20 ハードディスク記録再生装置 26 HDD(固定ディスク駆動装置) 30 テレビモニタ 40 リモコン 100 データ放送情報配信サービスシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 H04N 7/173 640Z 7/16 5/91 L 7/173 630 7/08 Z 640 (72)発明者 渡辺 洋二 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 Fターム(参考) 5B082 CA11 CA17 HA05 5C053 FA23 FA29 GA11 GB38 KA03 KA24 KA25 LA07 LA14 5C063 AB03 AB07 AC01 CA11 DA01 DA13 DB02 5C064 BA01 BB07 BC01 BC07 BC17 BC22 BC25 BD02 BD04 BD08 5D087 AA13 AA23 AA25 CC02 CC21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の電子情報内容をデータ配信するシ
    ステムであって、 前記電子情報内容を全て記録されたかどうかを検出する
    監視機能を有すると共に、所定の記憶容量を有した複数
    の情報処理装置と、 複数の前記情報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ
    配信する情報配信装置とを備え、 前記情報配信装置は、 前記情報処理装置からの通知に基づいて未記録分の前記
    電子情報内容を個別にデータ配信するようにしたことを
    特徴とする情報配信システム。
  2. 【請求項2】 前記電子情報内容を全て記録されなかっ
    た場合は、前記情報処理装置から情報配信装置へ未記録
    分の前記電子情報内容のデータ配信要求を明示するよう
    になされることを特徴とする請求項1に記載の情報配信
    システム。
  3. 【請求項3】 前記電子情報内容を全て記録されなかっ
    た場合であって、 前記情報処理装置で記録可能容量を確保した後に、未記
    録分の前記電子情報内容のデータ配信を要求するように
    したことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 所定の記憶容量を有した情報処理装置に
    一連の電子情報内容をデータ配信する装置であって、 前記情報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ配信す
    ると共に、前記情報処理装置からの通知に基づいて未記
    録分の前記電子情報内容を個別にデータ配信するように
    したことを特徴とする情報配信装置。
  5. 【請求項5】 データ配信される一連の電子情報内容を
    受信して処理する装置であって、少なくとも、 前記電子情報内容を受信するチューナー装置と、 前記チューナー装置により受信された電子情報内容を記
    録する不揮発性の記憶装置と、 前記記憶装置に前記電子情報内容を全て記録されたかを
    監視する制御装置とを備え、 前記制御装置は、 前記電子情報内容を全て記録されなかった場合は、 未記録分の前記電子情報内容のデータ配信要求を明示す
    るようにしたことを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記電子情報内容を全て記録されなかっ
    た場合であって、 前記情報処理装置の記録可能容量を確保した後に、未記
    録分の前記電子情報内容のデータ配信を要求するように
    したことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 所定の記憶容量を有した情報処理装置に
    一連の電子情報内容をデータ配信する方法であって、 前記情報処理装置に電子情報内容を一斉にデータ配信
    し、 前記情報処理装置で前記電子情報内容を全て記録された
    かを監視し、 前記電子情報内容を全て記録されなかった場合は、 未記録分の前記電子情報内容を個別にデータ配信するよ
    うにしたことを特徴とする情報配信方法。
  8. 【請求項8】 前記電子情報内容を全て記録されなかっ
    た場合であって、 前記情報処理装置の記録可能容量を確保した後に、未記
    録分の前記電子情報内容のデータ配信を要求するように
    したことを特徴とする請求項7に記載の情報配信方法。
  9. 【請求項9】 前記電子情報内容にスクランブル処理が
    施される場合であって、 前記スクランブル処理された電子情報内容をデコードす
    るキー情報が付与されることを特徴とする請求項7に記
    載の情報配信方法。
  10. 【請求項10】 前記キー情報は、 前記未記録分の電子情報内容のデータ配信に対する課金
    方法が決定した後に付与されることを特徴とする請求項
    9に記載の情報配信方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7624090B2 (en) 2002-06-05 2009-11-24 Sony Corporation Apparatus and method of reading and recording content data with validation

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