JP2002084244A - 狭帯域ディジタルフィルタバンク - Google Patents
狭帯域ディジタルフィルタバンクInfo
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- JP2002084244A JP2002084244A JP2000270743A JP2000270743A JP2002084244A JP 2002084244 A JP2002084244 A JP 2002084244A JP 2000270743 A JP2000270743 A JP 2000270743A JP 2000270743 A JP2000270743 A JP 2000270743A JP 2002084244 A JP2002084244 A JP 2002084244A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦続接続による周波数利用効率の低下を回避
した狭帯域なディジタルフィルタバンクを実現する。 【解決手段】 縦続接続する分波回路11,21〜22
Nおよび合波回路41〜42N,61を、第1のサブ分
波回路111と分波回路21〜2Nおよび合波回路41
〜4Nと第1のサブ合波回路611からなる系列と、第
2のサブ分波回路112と分波回路2N+1〜22nお
よび合波回路4N+1〜42Nと第2のサブ合波回路6
12からなる系列と、それぞれの遷移周波数帯域が重複
し通過周波数帯域が重複しないように2系列設け、遷移
周波数帯域を通過周波数帯域として利用できるように遷
移周波数帯域と遷移周波数帯域を合成する。
した狭帯域なディジタルフィルタバンクを実現する。 【解決手段】 縦続接続する分波回路11,21〜22
Nおよび合波回路41〜42N,61を、第1のサブ分
波回路111と分波回路21〜2Nおよび合波回路41
〜4Nと第1のサブ合波回路611からなる系列と、第
2のサブ分波回路112と分波回路2N+1〜22nお
よび合波回路4N+1〜42Nと第2のサブ合波回路6
12からなる系列と、それぞれの遷移周波数帯域が重複
し通過周波数帯域が重複しないように2系列設け、遷移
周波数帯域を通過周波数帯域として利用できるように遷
移周波数帯域と遷移周波数帯域を合成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信分野で用いら
れている周波数多重された信号のフィルタ技術に係わ
り、特に、通過域に対して遷移域が狭い急峻なフィルタ
を多チャネル実現するのに好適な狭帯域ディジタルフィ
ルタバンクに関するものである。
れている周波数多重された信号のフィルタ技術に係わ
り、特に、通過域に対して遷移域が狭い急峻なフィルタ
を多チャネル実現するのに好適な狭帯域ディジタルフィ
ルタバンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信分野で用いられているフィルタは、
アナログ回路を用いてもディジタル回路を用いても実現
できる。近年、ディジタル信号処理用素子の発展によ
り、柔軟かつ高精度な信号処理が可能なディジタル信号
処理技術を適用したディジタルフィルタが実現されてい
る。
アナログ回路を用いてもディジタル回路を用いても実現
できる。近年、ディジタル信号処理用素子の発展によ
り、柔軟かつ高精度な信号処理が可能なディジタル信号
処理技術を適用したディジタルフィルタが実現されてい
る。
【0003】このようなフィルタにおいては、伝達関数
H(z)とし、H(z)の係数を多く必要とする狭帯域
フィルタを実現する回路として、H(z)を多項式の積
に分解して、図11に示すように、縦続形に接続する構
成が一般的である。尚、このような狭帯域フィルタを実
現する回路に関しては、三谷正昭著「ディジタルフィル
タデザイン」(平成8年、昭晃堂発行)の第84頁およ
び第94〜96頁に記載されている。
H(z)とし、H(z)の係数を多く必要とする狭帯域
フィルタを実現する回路として、H(z)を多項式の積
に分解して、図11に示すように、縦続形に接続する構
成が一般的である。尚、このような狭帯域フィルタを実
現する回路に関しては、三谷正昭著「ディジタルフィル
タデザイン」(平成8年、昭晃堂発行)の第84頁およ
び第94〜96頁に記載されている。
【0004】図11は、狭帯域フィルタを実現する回路
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【0005】伝達関数H(z)の係数を多く必要とする
狭帯域フィルタを実現する回路としては、図11(a)
に示すようなH(z)を、下記数式(「数1」)として
多項式の積に分解し、図11(b)に示すような縦続形
に接続する構成が一般的である。
狭帯域フィルタを実現する回路としては、図11(a)
に示すようなH(z)を、下記数式(「数1」)として
多項式の積に分解し、図11(b)に示すような縦続形
に接続する構成が一般的である。
【0006】
【数1】
【0007】尚、上記「数1」において、「M」は多項
式の項数であり、「M1」はH(1)(z)の項数、
「M2」はH(2)(z)の項数である。
式の項数であり、「M1」はH(1)(z)の項数、
「M2」はH(2)(z)の項数である。
【0008】フィルタのタップ係数は伝達関数の項数に
比例することから、項数は、回路規模を決定する重要な
要素となる。上述のように、伝達関数を多項式に分解す
ることで、狭帯域フィルタを実現する為に必要な大規模
タップ係数であるH(z)を、小規模タップ係数のH
(1)(z)とH(2)(z)の積で実現することによ
り、回路はH(1)(z)とH(2)(z)を実現すれ
ばよく、設計が容易になる。
比例することから、項数は、回路規模を決定する重要な
要素となる。上述のように、伝達関数を多項式に分解す
ることで、狭帯域フィルタを実現する為に必要な大規模
タップ係数であるH(z)を、小規模タップ係数のH
(1)(z)とH(2)(z)の積で実現することによ
り、回路はH(1)(z)とH(2)(z)を実現すれ
ばよく、設計が容易になる。
【0009】また、例えば、貴家仁志著「マルチレート
信号処理技術」(1995年、昭晃堂発行)に記載のよ
うに、多チャネル信号の一括演算には、高速フーリエ変
換(FFT;Fast Fourier Transform)を用いたFFT
フィルタバンクが演算効率の点で優れている。
信号処理技術」(1995年、昭晃堂発行)に記載のよ
うに、多チャネル信号の一括演算には、高速フーリエ変
換(FFT;Fast Fourier Transform)を用いたFFT
フィルタバンクが演算効率の点で優れている。
【0010】図12は、FFTフィルタバンクの構成例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【0011】本図12に示すFFTフィルタバンクは、
NポイントのFFTを利用するものであり、分波フィル
タ123と高速逆フーリエ変換(図中、「IFFT」と
記載)124を合せて、周波数多重された信号処理帯域
をN個のサブバンドに分割する分波回路121として機
能し、また、高速フーリエ変換(図中、「FFT」と記
載)126と合波フィルタ127を合せて、N分割され
たサブバンドを周波数多重する合波回路122として機
能する。
NポイントのFFTを利用するものであり、分波フィル
タ123と高速逆フーリエ変換(図中、「IFFT」と
記載)124を合せて、周波数多重された信号処理帯域
をN個のサブバンドに分割する分波回路121として機
能し、また、高速フーリエ変換(図中、「FFT」と記
載)126と合波フィルタ127を合せて、N分割され
たサブバンドを周波数多重する合波回路122として機
能する。
【0012】図中の信号処理回路125は、分波回路1
21で分波されたサブバンドをサブバンド毎に処理する
ものである。このようなFFTフィルタバンクで狭帯域
のディジタルフィルタバンクを実現する場合、FIR
(Finite Impulse Response、有限長インパルス応答)
フィルタのタップ数が大規模になり設計が困難になると
いう問題がある。
21で分波されたサブバンドをサブバンド毎に処理する
ものである。このようなFFTフィルタバンクで狭帯域
のディジタルフィルタバンクを実現する場合、FIR
(Finite Impulse Response、有限長インパルス応答)
フィルタのタップ数が大規模になり設計が困難になると
いう問題がある。
【0013】この問題に対処するために、この図12の
FFTフィルタバンクに、図11(b)に示す縦続接続
の概念を取り入れ、図13に示すようなFFTフィルタ
バンクを縦続接続する回路構成が考えられる。
FFTフィルタバンクに、図11(b)に示す縦続接続
の概念を取り入れ、図13に示すようなFFTフィルタ
バンクを縦続接続する回路構成が考えられる。
【0014】図13は、FFTフィルタバンクを2段縦
続接続した回路構成例を示すブロック図である。
続接続した回路構成例を示すブロック図である。
【0015】本回路は、分波フィルタ(1)133とI
FFT(1)134からなる1入力M1出力の分波回路
(1)131、各々分波フィルタ(2)133aとIF
FT(2)134aからなるM1個の1入力M2出力の分
波回路(2)2b1〜2bM1、分波された信号を処理す
る信号処理回路135、各々FFT(2)136aと合
波フィルタ(2)137aからなり信号処理回路135
の出力を周波数多重するM1個のM2入力1出力の合波回
路(2)3b1〜3bM1、FFT(1)136と合波フ
ィルタ(1)137からなり合波回路(2)3b1〜3
bM1の各出力を周波数多重するM1入力1出力の合波回
路(1)132のそれぞれを縦続接続した構成となって
いる。このような構成からなる本回路の周波数特性を図
14を用いて説明する。
FFT(1)134からなる1入力M1出力の分波回路
(1)131、各々分波フィルタ(2)133aとIF
FT(2)134aからなるM1個の1入力M2出力の分
波回路(2)2b1〜2bM1、分波された信号を処理す
る信号処理回路135、各々FFT(2)136aと合
波フィルタ(2)137aからなり信号処理回路135
の出力を周波数多重するM1個のM2入力1出力の合波回
路(2)3b1〜3bM1、FFT(1)136と合波フ
ィルタ(1)137からなり合波回路(2)3b1〜3
bM1の各出力を周波数多重するM1入力1出力の合波回
路(1)132のそれぞれを縦続接続した構成となって
いる。このような構成からなる本回路の周波数特性を図
14を用いて説明する。
【0016】図14は、図13における回路の周波数特
性を示す説明図である。
性を示す説明図である。
【0017】本例において、図13における回路の入力
信号のサンプリング周波数はfsとする。また、図13
における分波回路(1)131および合波回路(1)1
32で用いられるIFFT(1)134とFFT(1)
136の処理ポイント数をM 1とし、分波回路(2)2
b1〜2bM1および合波回路(2)3b1〜3bM1のそ
れぞれで用いられるIFFT(2)134とFFT
(2)135の処理ポイント数をM2とする。
信号のサンプリング周波数はfsとする。また、図13
における分波回路(1)131および合波回路(1)1
32で用いられるIFFT(1)134とFFT(1)
136の処理ポイント数をM 1とし、分波回路(2)2
b1〜2bM1および合波回路(2)3b1〜3bM1のそ
れぞれで用いられるIFFT(2)134とFFT
(2)135の処理ポイント数をM2とする。
【0018】図14において、サンプリング周波数fs
の入力信号は、図13の分波回路(1)131により、
図14(a)で示すように、キャリア間隔fs/M1の
M1個のサブバンド(CH1〜CHM1)に分割される。
分割された各サブバンドは、サンプリングレートが1/
M1にダウンサンプリングされ、例えばCHk(1≦k
≦M1)は、図14(b)に示すように、−fs/(2
*M1)〜fs/(2*M1)の同一周波数帯域にスペク
トルが現れる。
の入力信号は、図13の分波回路(1)131により、
図14(a)で示すように、キャリア間隔fs/M1の
M1個のサブバンド(CH1〜CHM1)に分割される。
分割された各サブバンドは、サンプリングレートが1/
M1にダウンサンプリングされ、例えばCHk(1≦k
≦M1)は、図14(b)に示すように、−fs/(2
*M1)〜fs/(2*M1)の同一周波数帯域にスペク
トルが現れる。
【0019】図14(b)におけるサブバンドに対して
さらに図13の分波回路(2)2b 1〜2bM1でフィル
タリングすると、図14(c)に示すように、−fs/
(2*M1)〜fs/(2*M1)の周波数帯域のサブバ
ンドは、M2個のサブサブバンドCH1k〜CHM2k
(キャリア間隔fs/M1*M2)に分割される。
さらに図13の分波回路(2)2b 1〜2bM1でフィル
タリングすると、図14(c)に示すように、−fs/
(2*M1)〜fs/(2*M1)の周波数帯域のサブバ
ンドは、M2個のサブサブバンドCH1k〜CHM2k
(キャリア間隔fs/M1*M2)に分割される。
【0020】このように分割された各サブサブバンド
は、サンプリングレートがfs/(M 1*M2)にダウン
サンプリングされ、例えば、CHJk(1≦J≦M2,
1≦k≦M1)は、図14(d)に示すように、−fs
/(2*M1*M2)〜fs/(2*M1*M2)の同一周
波数帯域にスペクトルが現れる。
は、サンプリングレートがfs/(M 1*M2)にダウン
サンプリングされ、例えば、CHJk(1≦J≦M2,
1≦k≦M1)は、図14(d)に示すように、−fs
/(2*M1*M2)〜fs/(2*M1*M2)の同一周
波数帯域にスペクトルが現れる。
【0021】この帯域は(−fs/(2*M1*M2)〜
fs/(2*M1*M2))、処理ポイント数M1,M2を
適切に選ぶことで、入力信号のサンプリング周波数fs
に比して非常に小さく、狭帯域ディジタルフィルタを実
現できる。
fs/(2*M1*M2))、処理ポイント数M1,M2を
適切に選ぶことで、入力信号のサンプリング周波数fs
に比して非常に小さく、狭帯域ディジタルフィルタを実
現できる。
【0022】図13においては、分波回路(2)2b1
〜2bM1でフィルタリングした後に、信号処理回路1
35でサブサブバンド毎に信号処理がなされる。信号処
理回路135による処理の後は、合波回路(2)3b1
〜3bM1および合波回路(1)132において、図1
4で示した手順の逆手順をたどり合成され、周波数多重
され合成される。
〜2bM1でフィルタリングした後に、信号処理回路1
35でサブサブバンド毎に信号処理がなされる。信号処
理回路135による処理の後は、合波回路(2)3b1
〜3bM1および合波回路(1)132において、図1
4で示した手順の逆手順をたどり合成され、周波数多重
され合成される。
【0023】図15は、図13におけるフィルタバンク
でフィルタリングした後の周波数特性を示す説明図であ
る。
でフィルタリングした後の周波数特性を示す説明図であ
る。
【0024】図15中のTで示す帯域(遷移域)の周波
数特性は劣化している。これは、回路規模を小さくする
ためにダウンサンプリングを最大限活用する場合、サン
プリングレートがfs/M1となり、図14(b)にお
けるA成分およびB成分が、折り返し、A’成分および
B’成分となり元の信号に混入し、この成分が干渉成分
となり各サブバンドCH1〜CHM1における遷移域の
特性を劣化させるためである。
数特性は劣化している。これは、回路規模を小さくする
ためにダウンサンプリングを最大限活用する場合、サン
プリングレートがfs/M1となり、図14(b)にお
けるA成分およびB成分が、折り返し、A’成分および
B’成分となり元の信号に混入し、この成分が干渉成分
となり各サブバンドCH1〜CHM1における遷移域の
特性を劣化させるためである。
【0025】従って、隣接フィルタの遷移域を合成して
利用することができず、P(通過域)で示す帯域のみが
利用できる。このように、従来構成の縦続接続型フィル
タバンクでは、狭帯域なディジタルフィルタバンクを実
現することはできるが、周波数利用効率が低下してしま
う。
利用することができず、P(通過域)で示す帯域のみが
利用できる。このように、従来構成の縦続接続型フィル
タバンクでは、狭帯域なディジタルフィルタバンクを実
現することはできるが、周波数利用効率が低下してしま
う。
【0026】尚、上述のディジタルフィルタやFFT、
縦続形のフィルタ構成技術、マルチレート信号処理等の
帯域フィルタバンクに関しての技術は、例えば、電子情
報通信学会編「電子情報通信ハンドブック」(1988
年、オーム社発行)の第264〜270頁、および、第
916〜917頁等において記載されている。
縦続形のフィルタ構成技術、マルチレート信号処理等の
帯域フィルタバンクに関しての技術は、例えば、電子情
報通信学会編「電子情報通信ハンドブック」(1988
年、オーム社発行)の第264〜270頁、および、第
916〜917頁等において記載されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、縦続接続型で狭帯域なディジタ
ルフィルタバンクを構成する場合、前段の遷移域を後段
で利用できない点である。
点は、従来の技術では、縦続接続型で狭帯域なディジタ
ルフィルタバンクを構成する場合、前段の遷移域を後段
で利用できない点である。
【0028】本発明の目的は、これら従来技術の課題を
解決し、縦続接続型フィルタバンクにおける周波数利用
効率の低下を回避した狭帯域ディジタルフィルタバンク
を提供することである。
解決し、縦続接続型フィルタバンクにおける周波数利用
効率の低下を回避した狭帯域ディジタルフィルタバンク
を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の狭帯域ディジタルフィルタバンクは、入力
信号を複数のサブバンドに分割する分波回路と、この分
波回路からの各出力を入力して信号処理する信号処理回
路と、この信号処理回路の出力を入力して合成する合波
回路とからなるディジタルフィルタバンクであって、複
数の分波回路と複数の合波回路のそれぞれを対応付けて
2段以上に縦続接続し、縦続接続した各分波回路は、入
力信号を2分岐する分岐手段と、この分岐手段からの一
方の入力信号を各々遷移周波数帯域が重ならない複数の
サブバンドに分割する第1のサブバンド分波手段および
分岐手段からの他方の入力信号を各々遷移周波数帯域が
重ならず且つ第1のサブバンド分波手段で分割した各サ
ブバンドとは各々遷移周波数帯域が重複し通過周波数帯
域が重複しない複数のサブバンドに分割する第2のサブ
バンド分波手段を有し、また、縦続接続した各合波回路
は、それぞれ対応付けられた分波回路の第1のサブバン
ド分波手段および第2のサブバンド分波手段に対応して
周波数多重する第1のサブ合波手段および第2のサブ合
波手段と、この第2のサブ合波手段と第1の合波手段の
出力を合成する合成手段を有することを特徴とする。こ
のことにより、処理帯域に対し信号を伝送できない遷移
域を小さく設定することができ、周波数利用効率を落と
すことのない縦続接続型の狭帯域なディジタルフィルタ
バンクを実現できる。
め、本発明の狭帯域ディジタルフィルタバンクは、入力
信号を複数のサブバンドに分割する分波回路と、この分
波回路からの各出力を入力して信号処理する信号処理回
路と、この信号処理回路の出力を入力して合成する合波
回路とからなるディジタルフィルタバンクであって、複
数の分波回路と複数の合波回路のそれぞれを対応付けて
2段以上に縦続接続し、縦続接続した各分波回路は、入
力信号を2分岐する分岐手段と、この分岐手段からの一
方の入力信号を各々遷移周波数帯域が重ならない複数の
サブバンドに分割する第1のサブバンド分波手段および
分岐手段からの他方の入力信号を各々遷移周波数帯域が
重ならず且つ第1のサブバンド分波手段で分割した各サ
ブバンドとは各々遷移周波数帯域が重複し通過周波数帯
域が重複しない複数のサブバンドに分割する第2のサブ
バンド分波手段を有し、また、縦続接続した各合波回路
は、それぞれ対応付けられた分波回路の第1のサブバン
ド分波手段および第2のサブバンド分波手段に対応して
周波数多重する第1のサブ合波手段および第2のサブ合
波手段と、この第2のサブ合波手段と第1の合波手段の
出力を合成する合成手段を有することを特徴とする。こ
のことにより、処理帯域に対し信号を伝送できない遷移
域を小さく設定することができ、周波数利用効率を落と
すことのない縦続接続型の狭帯域なディジタルフィルタ
バンクを実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図1は、本発明に係る狭帯域
ディジタルフィルタバンクの第1の構成例を示すブロッ
ク図である。
面により詳細に説明する。図1は、本発明に係る狭帯域
ディジタルフィルタバンクの第1の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0031】本図1に示す狭帯域ディジタルフィルタバ
ンクは、帯域幅fBで周波数多重された信号を入力して
2N個のサブバンドを出力する1入力2N出力の分波回
路11と、この分波回路11からの各出力を入力して、
それぞれ2M個のサブバンドに分割する2N個(第1〜
第N)の1入力2M出力の分波回路21〜22N、およ
び、各分波回路21〜22Nからの出力を入力して信号
処理する2N×2M入力2N×2M出力の信号処理回路
6と、それぞれ信号処理回路6からの各出力を入力して
周波数多重する2N個(第1〜第N)の2M入力1出力
の合波回路41〜42N、そして、各合波回路41〜4
2Nからの出力を入力して周波数多重する2N入力1出
力の合成回路61からなり、2段の縦型接続の構成とな
っている。
ンクは、帯域幅fBで周波数多重された信号を入力して
2N個のサブバンドを出力する1入力2N出力の分波回
路11と、この分波回路11からの各出力を入力して、
それぞれ2M個のサブバンドに分割する2N個(第1〜
第N)の1入力2M出力の分波回路21〜22N、およ
び、各分波回路21〜22Nからの出力を入力して信号
処理する2N×2M入力2N×2M出力の信号処理回路
6と、それぞれ信号処理回路6からの各出力を入力して
周波数多重する2N個(第1〜第N)の2M入力1出力
の合波回路41〜42N、そして、各合波回路41〜4
2Nからの出力を入力して周波数多重する2N入力1出
力の合成回路61からなり、2段の縦型接続の構成とな
っている。
【0032】尚、各分波回路21〜22Nの帯域分割数
は、それぞれ、フィルタリングにより自由に設定できる
が、ここでは、説明を容易とするために、各分波回路2
1〜22Nの帯域分割数を全て2Mに設定したものとす
る。
は、それぞれ、フィルタリングにより自由に設定できる
が、ここでは、説明を容易とするために、各分波回路2
1〜22Nの帯域分割数を全て2Mに設定したものとす
る。
【0033】このような縦続接続構成においては、合波
回路41〜42Nおよび合波回路61のそれぞれは、信
号処理回路6に対して対称な位置にある分波回路21〜
22Nおよび分波回路11に対応しての周波数多重を行
なう。すなわち、合波回路61は、1段目の分波回路1
1に対応した周波数多重を行ない、2N個(第1〜第2
N)の分波回路21〜22Nの内、図1において上から
第K(1≦K≦2N)番目にある合波回路は、2段目に
ある2N個(第1〜第2N)の分波回路21〜22Nの
内の図1における上から第K番目の分波回路に対応した
周波数多重を行なう。例えば、合波回路41は分波回路
21に対応して周波数多重を行なう。
回路41〜42Nおよび合波回路61のそれぞれは、信
号処理回路6に対して対称な位置にある分波回路21〜
22Nおよび分波回路11に対応しての周波数多重を行
なう。すなわち、合波回路61は、1段目の分波回路1
1に対応した周波数多重を行ない、2N個(第1〜第2
N)の分波回路21〜22Nの内、図1において上から
第K(1≦K≦2N)番目にある合波回路は、2段目に
ある2N個(第1〜第2N)の分波回路21〜22Nの
内の図1における上から第K番目の分波回路に対応した
周波数多重を行なう。例えば、合波回路41は分波回路
21に対応して周波数多重を行なう。
【0034】さらに、本例の狭帯域ディジタルフィルタ
バンクにおいては、分波回路11と分波回路21〜22
Nのそれぞれには、入力信号を2つに分岐する分岐回路
と、各々2つの分波回路が並列に設けられ、また、合波
回路41〜42Nと合波回路61のそれぞれにも、同様
に、各々2つの合波回路が並列に、また、それらの出力
を合成する合成回路が設けられている。すなわち、分波
回路11には、共に1入力N出力の第1のサブ分波回路
111と第2のサブ分波回路112が分岐回路7からの
出力に対応して並列に設けられ、分波回路21〜22N
のそれぞれには、分波回路21で示すように、共に1入
力M出力の第1のサブサブ分波回路211aと第2のサ
ブサブ分波回路212aが分岐回路71からの出力に対
応して並列に設けられ、合波回路41〜42Nのそれぞ
れには、合波回路41で示すように、共にM入力1出力
の第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサブ合
波回路412aが並列に設けられ、合波回路61には、
共にN入力1出力の第1のサブ合波回路611と第2の
サブ合波回路612aが並列に設けられ、それぞれの出
力を合成する合成回路8,81が設けられている。
バンクにおいては、分波回路11と分波回路21〜22
Nのそれぞれには、入力信号を2つに分岐する分岐回路
と、各々2つの分波回路が並列に設けられ、また、合波
回路41〜42Nと合波回路61のそれぞれにも、同様
に、各々2つの合波回路が並列に、また、それらの出力
を合成する合成回路が設けられている。すなわち、分波
回路11には、共に1入力N出力の第1のサブ分波回路
111と第2のサブ分波回路112が分岐回路7からの
出力に対応して並列に設けられ、分波回路21〜22N
のそれぞれには、分波回路21で示すように、共に1入
力M出力の第1のサブサブ分波回路211aと第2のサ
ブサブ分波回路212aが分岐回路71からの出力に対
応して並列に設けられ、合波回路41〜42Nのそれぞ
れには、合波回路41で示すように、共にM入力1出力
の第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサブ合
波回路412aが並列に設けられ、合波回路61には、
共にN入力1出力の第1のサブ合波回路611と第2の
サブ合波回路612aが並列に設けられ、それぞれの出
力を合成する合成回路8,81が設けられている。
【0035】このように、分波回路11と分波回路21
〜22Nのそれぞれに並列に設けられた2つの各分波回
路(第1のサブ分波回路111と第2のサブ分波回路1
12、および、第1のサブサブ分波回路211aと第2
のサブサブ分波回路212a)は、各々、遷移周波数帯
域が重複しないサブバンドに分割すると共に、相手方の
分波回路から出力されるサブバンドとは、遷移周波数帯
域が重複し、通過周波数帯域が重ならないような周波数
特性、すなわち、通過周波数帯域が相補的で異なる周波
数特性を有する。
〜22Nのそれぞれに並列に設けられた2つの各分波回
路(第1のサブ分波回路111と第2のサブ分波回路1
12、および、第1のサブサブ分波回路211aと第2
のサブサブ分波回路212a)は、各々、遷移周波数帯
域が重複しないサブバンドに分割すると共に、相手方の
分波回路から出力されるサブバンドとは、遷移周波数帯
域が重複し、通過周波数帯域が重ならないような周波数
特性、すなわち、通過周波数帯域が相補的で異なる周波
数特性を有する。
【0036】また、合波回路41〜42Nと合波回路6
1のそれぞれに並列に設けられた2つの各合波回路(第
1のサブ合波回路611と第2のサブ合波612、およ
び、第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサブ
合波回路412a)に関しても、相手方とは、通過周波
数帯域が相補的で異なる周波数特性を有する。
1のそれぞれに並列に設けられた2つの各合波回路(第
1のサブ合波回路611と第2のサブ合波612、およ
び、第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサブ
合波回路412a)に関しても、相手方とは、通過周波
数帯域が相補的で異なる周波数特性を有する。
【0037】そして、合波回路41の第1のサブサブ合
波回路411aは分波回路21の第1のサブサブ分波回
路211aに対応して(1〜M1)、第2のサブサブ合
波回路412aは分波回路21の第2のサブサブ分波回
路212aに対応して(M1+1〜2M1)周波数多重処
理を行ない、また、合波回路61の第1のサブ合波回路
611は分波回路11の第1のサブ分波回路111に対
応して(1〜N)、第2のサブ合波回路612は分波回
路21の第2のサブ分波回路112に対応して(N+1
〜2N)周波数多重処理を行なう。
波回路411aは分波回路21の第1のサブサブ分波回
路211aに対応して(1〜M1)、第2のサブサブ合
波回路412aは分波回路21の第2のサブサブ分波回
路212aに対応して(M1+1〜2M1)周波数多重処
理を行ない、また、合波回路61の第1のサブ合波回路
611は分波回路11の第1のサブ分波回路111に対
応して(1〜N)、第2のサブ合波回路612は分波回
路21の第2のサブ分波回路112に対応して(N+1
〜2N)周波数多重処理を行なう。
【0038】以下、このような構成からなる本例の狭帯
域ディジタルフィルタバンクの分波、合波原理を説明す
る。まず、分波回路11において、入力信号は、分岐回
路7により、第1の入力と第2の入力に2分岐され、第
1の入力は、第1のサブ分波回路111でN個のサブバ
ンドにフィルタリングされ、第2の入力は、第2のサブ
分波回路112でN個のサブバンドにフィルタリングさ
れる。
域ディジタルフィルタバンクの分波、合波原理を説明す
る。まず、分波回路11において、入力信号は、分岐回
路7により、第1の入力と第2の入力に2分岐され、第
1の入力は、第1のサブ分波回路111でN個のサブバ
ンドにフィルタリングされ、第2の入力は、第2のサブ
分波回路112でN個のサブバンドにフィルタリングさ
れる。
【0039】第1のサブ分波回路111および第2のサ
ブ分波回路112から出力された各サブバンドに対し、
分波回路11と同様な機能を有する1入力2M出力の分
波回路21〜22Nがそれぞれ接続されている。尚、上
述したように、各分波回路21〜22Nはフィルタリン
グにより帯域分割数を自由に設定できるが、ここでは、
説明の容易化のために、全て2Mに帯域分割数を設定し
ている。
ブ分波回路112から出力された各サブバンドに対し、
分波回路11と同様な機能を有する1入力2M出力の分
波回路21〜22Nがそれぞれ接続されている。尚、上
述したように、各分波回路21〜22Nはフィルタリン
グにより帯域分割数を自由に設定できるが、ここでは、
説明の容易化のために、全て2Mに帯域分割数を設定し
ている。
【0040】分波回路21〜22Nにおいて各サブバン
ドは、分波回路21において示すように、分岐回路71
により第1の入力と第2の入力に2分岐される。第1の
入力は、1入力M出力の第1のサブサブ分波回路211
aにより、M個(1〜M1)のサブサブバンドに分割さ
れる。また、第2の入力は、1入力M出力の第2のサブ
サブ分波回路212aにより、M個(M1+1〜2M1)
のサブサブバンドに分割される。
ドは、分波回路21において示すように、分岐回路71
により第1の入力と第2の入力に2分岐される。第1の
入力は、1入力M出力の第1のサブサブ分波回路211
aにより、M個(1〜M1)のサブサブバンドに分割さ
れる。また、第2の入力は、1入力M出力の第2のサブ
サブ分波回路212aにより、M個(M1+1〜2M1)
のサブサブバンドに分割される。
【0041】これらの第1のサブサブ分波回路211a
と第2のサブサブ分波回路212aから出力された2M
個(「1〜M1」+「M1+1〜2M1」)のサブサブバ
ンドは信号処理回路6に入力され、信号処理される。信
号処理回路6では、各分波回路21〜22Nのそれぞれ
からの2N×2M個の出力を入力して、それぞれに対し
て所定の信号処理を行い、2N×2M個の処理結果信号
を出力する。
と第2のサブサブ分波回路212aから出力された2M
個(「1〜M1」+「M1+1〜2M1」)のサブサブバ
ンドは信号処理回路6に入力され、信号処理される。信
号処理回路6では、各分波回路21〜22Nのそれぞれ
からの2N×2M個の出力を入力して、それぞれに対し
て所定の信号処理を行い、2N×2M個の処理結果信号
を出力する。
【0042】信号処理回路6からの2Nラ2M個の各出
力は、2N個の各分波回路21〜22N毎に対応する2
N個(第1〜第2N)の2M入力1出力の合波回路41
〜42Nに接続されている。
力は、2N個の各分波回路21〜22N毎に対応する2
N個(第1〜第2N)の2M入力1出力の合波回路41
〜42Nに接続されている。
【0043】合波回路41〜42Nのそれぞれは、合波
回路41を例に示しているように、M入力1出力の第1
のサブサブ合波回路411aと、M入力1出力の第2の
サブサブ合波回路412aおよび合成回路81を有して
いる。
回路41を例に示しているように、M入力1出力の第1
のサブサブ合波回路411aと、M入力1出力の第2の
サブサブ合波回路412aおよび合成回路81を有して
いる。
【0044】第1のサブサブ合波回路411aは、M個
(1〜M1)の入力信号を1つに周波数多重して出力
し、また、第2のサブサブ合波回路412aは、M個
(M1+1〜2M1)の入力信号を1つに周波数多重して
出力する。そして、合成回路81では、第1のサブサブ
合波回路411aの出力と第2のサブサブ合波回路41
2aの出力を1つに合成して、合波回路61に出力す
る。
(1〜M1)の入力信号を1つに周波数多重して出力
し、また、第2のサブサブ合波回路412aは、M個
(M1+1〜2M1)の入力信号を1つに周波数多重して
出力する。そして、合成回路81では、第1のサブサブ
合波回路411aの出力と第2のサブサブ合波回路41
2aの出力を1つに合成して、合波回路61に出力す
る。
【0045】2N入力1出力の合波回路61は、N入力
1出力の第1のサブ合波回路611とN入力1出力の第
2のサブ合波回路612および合成回路8を有し、合波
回路41〜4Nの出力(第1〜第N)が、第1のサブ合
波回路611に入力され周波数多重され、また、合波回
路4N+1〜42Nの出力(第N+1〜第2N)が、第
2のサブ合波回路612に入力され周波数多重される。
第1のサブ合波回路611と第2のサブ合波回路612
の出力は、2入力1出力の合成回路8に接続され、それ
ぞれの出力は1つに合成され出力される。
1出力の第1のサブ合波回路611とN入力1出力の第
2のサブ合波回路612および合成回路8を有し、合波
回路41〜4Nの出力(第1〜第N)が、第1のサブ合
波回路611に入力され周波数多重され、また、合波回
路4N+1〜42Nの出力(第N+1〜第2N)が、第
2のサブ合波回路612に入力され周波数多重される。
第1のサブ合波回路611と第2のサブ合波回路612
の出力は、2入力1出力の合成回路8に接続され、それ
ぞれの出力は1つに合成され出力される。
【0046】本例の狭帯域ディジタルフィルタバンクに
おいては、第1のサブ分波回路111と第1のサブ合波
回路611、および、第2のサブ分波回路112と第2
のサブ合波回路612の周波数特性を、以下の図2を用
いて説明するようにして決定する。
おいては、第1のサブ分波回路111と第1のサブ合波
回路611、および、第2のサブ分波回路112と第2
のサブ合波回路612の周波数特性を、以下の図2を用
いて説明するようにして決定する。
【0047】図2は、本発明に係わる狭帯域ディジタル
フィルタバンクの動作説明のために必要となるディジタ
ルフィルタバンクの構成例を示すブロック図である。
フィルタバンクの動作説明のために必要となるディジタ
ルフィルタバンクの構成例を示すブロック図である。
【0048】本例では、図1中の第1のサブ分波回路1
11と第1のサブ合波回路611、第2のサブ分波回路
112と第2のサブ合波回路612、信号処理回路6を
用いて構成される2段構成ではなく、1段構成で2並列
の分波回路、信号処理回路、合波回路から構成されるデ
ィジタルフィルタバンクを想定している。
11と第1のサブ合波回路611、第2のサブ分波回路
112と第2のサブ合波回路612、信号処理回路6を
用いて構成される2段構成ではなく、1段構成で2並列
の分波回路、信号処理回路、合波回路から構成されるデ
ィジタルフィルタバンクを想定している。
【0049】図2に示すディジタルフィルタバンクは、
帯域幅可変特性を有し(以下、「帯域幅可変ディジタル
フィルタバンク」という)、1入力2N出力の分波回路
11aと2N入力2N出力の信号処理回路6a、およ
び、2N入力1出力の合波回路61aからなる。
帯域幅可変特性を有し(以下、「帯域幅可変ディジタル
フィルタバンク」という)、1入力2N出力の分波回路
11aと2N入力2N出力の信号処理回路6a、およ
び、2N入力1出力の合波回路61aからなる。
【0050】分波回路11aは、入力を第1の入力と第
2の入力に分岐する分岐回路7aと、第1の入力を「1
〜N」のN個に分割(フィルタリング)する1入力N出
力の第1のサブ分波回路111aと、第2の入力を「N
+1〜2N」に分割(フィルタリング)する第2のサブ
分波回路112aから構成される。
2の入力に分岐する分岐回路7aと、第1の入力を「1
〜N」のN個に分割(フィルタリング)する1入力N出
力の第1のサブ分波回路111aと、第2の入力を「N
+1〜2N」に分割(フィルタリング)する第2のサブ
分波回路112aから構成される。
【0051】合波回路61aは、信号処理回路6aの2
N出力に対し、「1〜N」番目の出力を入力して合波す
る第1のサブ合波回路611aと、「N+1〜2N」番
目の出力を入力して合波する第2のサブ合波回路612
aと、第1のサブ合波回路611aの出力と第2のサブ
合波回路612aの出力を入力して合成する2入力1出
力の合成回路8aから構成される。
N出力に対し、「1〜N」番目の出力を入力して合波す
る第1のサブ合波回路611aと、「N+1〜2N」番
目の出力を入力して合波する第2のサブ合波回路612
aと、第1のサブ合波回路611aの出力と第2のサブ
合波回路612aの出力を入力して合成する2入力1出
力の合成回路8aから構成される。
【0052】ここで、第1のサブ分波回路111a、信
号処理回路6a、第1のサブ合波回路611aから構成
されるディジタルフィルタバンクを第1のサブディジタ
ルフィルタバンク1、また、第2のサブ分波回路112
a、信号処理回路6a、第2のサブ合波回路612aか
ら構成されるディジタルフィルタバンクを第2のサブデ
ィジタルフィルタバンク2として2系列化する。
号処理回路6a、第1のサブ合波回路611aから構成
されるディジタルフィルタバンクを第1のサブディジタ
ルフィルタバンク1、また、第2のサブ分波回路112
a、信号処理回路6a、第2のサブ合波回路612aか
ら構成されるディジタルフィルタバンクを第2のサブデ
ィジタルフィルタバンク2として2系列化する。
【0053】このような2系列構成の帯域幅可変ディジ
タルフィルタバンクの動作を、図3〜図6を用いて説明
する。
タルフィルタバンクの動作を、図3〜図6を用いて説明
する。
【0054】図3は、図2における帯域幅可変ディジタ
ルフィルタバンクによる信号処理例を示す説明図であ
り、図4は、図2における帯域幅可変ディジタルフィル
タバンクの周波数特性を示す説明図、図5は、図2にお
ける帯域幅可変ディジタルフィルタバンクの振幅特性を
示す説明図、図6は、図2における帯域幅可変ディジタ
ルフィルタバンクの位相特性を示す説明図である。
ルフィルタバンクによる信号処理例を示す説明図であ
り、図4は、図2における帯域幅可変ディジタルフィル
タバンクの周波数特性を示す説明図、図5は、図2にお
ける帯域幅可変ディジタルフィルタバンクの振幅特性を
示す説明図、図6は、図2における帯域幅可変ディジタ
ルフィルタバンクの位相特性を示す説明図である。
【0055】図2における分波回路11aに図3(a)
に示す入力信号が入力された場合、第1のサブディジタ
ルフィルタバンク1は図3(b)に示す周波数特性とな
り、また、第2のサブディジタルフィルタバンク2は図
3(c)に示す周波数特性となる。
に示す入力信号が入力された場合、第1のサブディジタ
ルフィルタバンク1は図3(b)に示す周波数特性とな
り、また、第2のサブディジタルフィルタバンク2は図
3(c)に示す周波数特性となる。
【0056】すなわち、第1のサブディジタルフィルタ
バンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2は、
それぞれのサブバンドの遷移域は重複し通過域は重なら
ないように、交互に配置される周波数特性(通過周波数
帯域が相補的な異なる周波数特性)を有している。
バンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2は、
それぞれのサブバンドの遷移域は重複し通過域は重なら
ないように、交互に配置される周波数特性(通過周波数
帯域が相補的な異なる周波数特性)を有している。
【0057】このような周波数特性を有する第1のサブ
ディジタルフィルタバンク1と第2のサブディジタルフ
ィルタバンク2を並列に配置し、それぞれで図3(a)
に示す入力信号に対してフィルタリングした出力を、合
成回路8aで合成することにより、図3(d)に示す合
成信号が得られ、その結果、第1のサブディジタルフィ
ルタバンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2
におけるサブバンドの帯域幅よりも広い帯域幅の信号の
フィルタリングが可能となる。
ディジタルフィルタバンク1と第2のサブディジタルフ
ィルタバンク2を並列に配置し、それぞれで図3(a)
に示す入力信号に対してフィルタリングした出力を、合
成回路8aで合成することにより、図3(d)に示す合
成信号が得られ、その結果、第1のサブディジタルフィ
ルタバンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2
におけるサブバンドの帯域幅よりも広い帯域幅の信号の
フィルタリングが可能となる。
【0058】また、信号処理回路6aを制御し、処理す
るサブバンドの組み合せを可変とすることにより、複数
の異なる帯域幅の信号のフィルタリングが可能である。
るサブバンドの組み合せを可変とすることにより、複数
の異なる帯域幅の信号のフィルタリングが可能である。
【0059】次に、図2における帯域幅可変ディジタル
フィルタバンクの詳細を図4〜図6を用いて説明する。
フィルタバンクの詳細を図4〜図6を用いて説明する。
【0060】図4(a)は、図2における第1のサブデ
ィジタルフィルタバンク1の周波数特性(振幅特性)を
示し、また、図4(b)は、図2における第2のサブデ
ィジタルフィルタバンク2の周波数特性(振幅特性)を
示している。
ィジタルフィルタバンク1の周波数特性(振幅特性)を
示し、また、図4(b)は、図2における第2のサブデ
ィジタルフィルタバンク2の周波数特性(振幅特性)を
示している。
【0061】第1のサブディジタルフィルタバンク1と
第2のサブディジタルフィルタバンク2のそれぞれは、
下限周波数fL、上限周波数fUの帯域fB(=fL−
fU)をN個のサブバンドに分割して処理する。
第2のサブディジタルフィルタバンク2のそれぞれは、
下限周波数fL、上限周波数fUの帯域fB(=fL−
fU)をN個のサブバンドに分割して処理する。
【0062】各サブバンドの帯域は△fc=fB/Nで
等しく、第I番目のサブバンド中心周波数は、第1のサ
ブディジタルフィルタバンク1ではfL+fB×I/N
(ここでのIは0以上N以下の整数)となり、第2のサ
ブディジタルフィルタバンク2ではfL+fB(2I+
1)/2N(ここでのIは0以上N−1以下の整数)で
与えられる。
等しく、第I番目のサブバンド中心周波数は、第1のサ
ブディジタルフィルタバンク1ではfL+fB×I/N
(ここでのIは0以上N以下の整数)となり、第2のサ
ブディジタルフィルタバンク2ではfL+fB(2I+
1)/2N(ここでのIは0以上N−1以下の整数)で
与えられる。
【0063】すなわち、第1のサブディジタルフィルタ
バンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2にお
ける第I番目のサブバンドの帯域はfB/2Nずつ周波
数軸上でずれており、第1のサブディジタルフィルタバ
ンク1で処理する第I+1番目のサブバンドの帯域は、
第2のサブディジタルフィルタバンク2で処理する第I
番目〜第I+1番目のサブバンドの帯域をまたがる配置
となっている。
バンク1と第2のサブディジタルフィルタバンク2にお
ける第I番目のサブバンドの帯域はfB/2Nずつ周波
数軸上でずれており、第1のサブディジタルフィルタバ
ンク1で処理する第I+1番目のサブバンドの帯域は、
第2のサブディジタルフィルタバンク2で処理する第I
番目〜第I+1番目のサブバンドの帯域をまたがる配置
となっている。
【0064】以下、図5と図6を用いて、このような第
1、第2のサブディジタルフィルタバンク1,2の周波
数特性(振幅特性,位相特性)を説明する。
1、第2のサブディジタルフィルタバンク1,2の周波
数特性(振幅特性,位相特性)を説明する。
【0065】第1、第2のサブディジタルフィルタバン
ク1,2の下限周波数fLは「0」とし、各サブバンド
の帯域は「△fc=fB/N」で一定とする。また、第
1、第2のディジタルフィルタバンク1,2の各サブバ
ンドの周波数特性は中心から「△fc/4」だけ離れた
点で通過域のレベルから「−6dB」のレベルで一致す
るように設定する。
ク1,2の下限周波数fLは「0」とし、各サブバンド
の帯域は「△fc=fB/N」で一定とする。また、第
1、第2のディジタルフィルタバンク1,2の各サブバ
ンドの周波数特性は中心から「△fc/4」だけ離れた
点で通過域のレベルから「−6dB」のレベルで一致す
るように設定する。
【0066】第1のサブディジタルフィルタバンク1並
びに第2のサブディジタルフィルタバンク2で「−6d
B」の減衰を実現する一例としては、第1のサブディジ
タルフィルタバンク1において、第1のサブ分波回路1
11aおよび第1のサブ合波回路611aで同じ特性を
持つフィルタバンクを設計し、第1のサブ分波回路11
1aの周波数特性は、中心から「△fc/4」だけ離れ
た点で通過域のレベルから「−3dB」の減衰を実現す
ればよい。
びに第2のサブディジタルフィルタバンク2で「−6d
B」の減衰を実現する一例としては、第1のサブディジ
タルフィルタバンク1において、第1のサブ分波回路1
11aおよび第1のサブ合波回路611aで同じ特性を
持つフィルタバンクを設計し、第1のサブ分波回路11
1aの周波数特性は、中心から「△fc/4」だけ離れ
た点で通過域のレベルから「−3dB」の減衰を実現す
ればよい。
【0067】同様に、第2のサブディジタルフィルタバ
ンク2において、第2のサブ分波回路112aおよび第
2のサブ合波回路612aで同じ特性をもつフィルタバ
ンクを設計し、第2のサブ分波回路112aの周波数特
性は、中心から「△fc/4」だけ離れた点で通過域の
レベルから「−3dB」の減衰を実現すればよい。
ンク2において、第2のサブ分波回路112aおよび第
2のサブ合波回路612aで同じ特性をもつフィルタバ
ンクを設計し、第2のサブ分波回路112aの周波数特
性は、中心から「△fc/4」だけ離れた点で通過域の
レベルから「−3dB」の減衰を実現すればよい。
【0068】このようなサブバンドの帯域を合成する場
合、合成後の周波数特性では位相が連続する必要があ
る。
合、合成後の周波数特性では位相が連続する必要があ
る。
【0069】第1のサブディジタルフィルタバンク1と
第2のサブディジタルフィルタバンク2の位相特性は、
図6に示すように、振幅のレベルが一致する点で位相が
連続するよう第1と第2のディジタルフィルタバンク
1,2の係数を決定する。
第2のサブディジタルフィルタバンク2の位相特性は、
図6に示すように、振幅のレベルが一致する点で位相が
連続するよう第1と第2のディジタルフィルタバンク
1,2の係数を決定する。
【0070】以上が図2における第1のサブ分波回路1
11a、第1のサブ合波回路611a、第2のサブ分波
回路112a、第2のサブ合波回路612aの設計手法
である。
11a、第1のサブ合波回路611a、第2のサブ分波
回路112a、第2のサブ合波回路612aの設計手法
である。
【0071】次に、この設計手法を用い、図1における
2段構成の狭帯域ディジタルフィルタバンクの分波回路
21〜22N、合波回路41〜42Nの設計手法を説明
する。
2段構成の狭帯域ディジタルフィルタバンクの分波回路
21〜22N、合波回路41〜42Nの設計手法を説明
する。
【0072】図1において、分波回路21〜22Nと合
波回路41〜42Nは1対1に対応し、例えば分波回路
21と合波回路41を1組として設計する。図2の1入
力2N出力の分波回路11aと2N入力1出力の合波回
路12aにおいてNをMと変更すれば、例えば1入力2
M出力の分波回路21と2M入力1出力の合波回路41
を同様に設計できる。
波回路41〜42Nは1対1に対応し、例えば分波回路
21と合波回路41を1組として設計する。図2の1入
力2N出力の分波回路11aと2N入力1出力の合波回
路12aにおいてNをMと変更すれば、例えば1入力2
M出力の分波回路21と2M入力1出力の合波回路41
を同様に設計できる。
【0073】以上の要素回路の設計条件を満足し、遷移
域を通過域として利用する帯域幅可変ディジタルフィル
タバンクを縦続接続することで、縦続接続することによ
る周波数利用効率の低下がない狭帯域ディジタルフィル
タバンクを実現できる。
域を通過域として利用する帯域幅可変ディジタルフィル
タバンクを縦続接続することで、縦続接続することによ
る周波数利用効率の低下がない狭帯域ディジタルフィル
タバンクを実現できる。
【0074】次に、図7を用いて、本発明に係わる狭帯
域ディジタルフィルタバンクの他の構成を説明する。
域ディジタルフィルタバンクの他の構成を説明する。
【0075】図7は、本発明に係る狭帯域ディジタルフ
ィルタバンクの第2の構成例を示すブロック図である。
ィルタバンクの第2の構成例を示すブロック図である。
【0076】本例は、図1で示した狭帯域ディジタルフ
ィルタバンクにおける分波回路ならびに合波回路をフー
リエ変換を用いて実現したものであり、4ポイントのフ
ーリエ変換を用いて構成した狭帯域ディジタルフィルタ
バンクである。
ィルタバンクにおける分波回路ならびに合波回路をフー
リエ変換を用いて実現したものであり、4ポイントのフ
ーリエ変換を用いて構成した狭帯域ディジタルフィルタ
バンクである。
【0077】すなわち、図1で示す狭帯域ディジタルフ
ィルタバンクにおける分波回路11,21を、遅延器と
ダウンサンプラおよび4ポイントの離散逆フーリエ変換
(IDFT)又は高速逆フーリエ変換(IFFT)で構
成し、合波回路41,61を、4ポイントの離散フーリ
エ変換(DFT)又は高速フーリエ変換(FFT)とア
ップサンプラおよび遅延器で構成し、それぞれ(分波回
路2b,3b〜10bおよび合波回路12b,20b)
を縦続に2段組み合せて帯域幅可変FFTフィルタバン
クを構成している。
ィルタバンクにおける分波回路11,21を、遅延器と
ダウンサンプラおよび4ポイントの離散逆フーリエ変換
(IDFT)又は高速逆フーリエ変換(IFFT)で構
成し、合波回路41,61を、4ポイントの離散フーリ
エ変換(DFT)又は高速フーリエ変換(FFT)とア
ップサンプラおよび遅延器で構成し、それぞれ(分波回
路2b,3b〜10bおよび合波回路12b,20b)
を縦続に2段組み合せて帯域幅可変FFTフィルタバン
クを構成している。
【0078】本例では、説明を容易とするため、分波回
路2b,3b〜10bの分割(出力)数(NおよびM)
を共に「4」とする。また、下限周波数fL=0とし、
上限周波数fUを入力信号のサンプリング周波数fsと
する。ここでは「N=M=4」であるので分波回路2
b,3b〜10bは同じ回路構成で実現できる。
路2b,3b〜10bの分割(出力)数(NおよびM)
を共に「4」とする。また、下限周波数fL=0とし、
上限周波数fUを入力信号のサンプリング周波数fsと
する。ここでは「N=M=4」であるので分波回路2
b,3b〜10bは同じ回路構成で実現できる。
【0079】これらの分波回路2b,3b〜10bは、
分波回路2bを例に示すように、それぞれ入力を2分岐
する分岐回路1bと第1のサブ分波回路2cおよび第2
のサブ分波回路3cから構成されている。
分波回路2bを例に示すように、それぞれ入力を2分岐
する分岐回路1bと第1のサブ分波回路2cおよび第2
のサブ分波回路3cから構成されている。
【0080】第1のサブ分波回路2cは、入力を分岐す
る分配回路201と遅延器(図中、「Z」と記載)21
1〜213と、ダウンサンプラ(図中、「↓4」と記
載)221〜224、ディジタルサブフィルタ(図中、
「E(z)」と記載)231〜234、および、4ポイ
ントIDFT又はIFFT241から構成される。
る分配回路201と遅延器(図中、「Z」と記載)21
1〜213と、ダウンサンプラ(図中、「↓4」と記
載)221〜224、ディジタルサブフィルタ(図中、
「E(z)」と記載)231〜234、および、4ポイ
ントIDFT又はIFFT241から構成される。
【0081】同様に、第2のサブ分波回路3cは、分配
回路301と遅延器(図中、「Z」と記載)311〜3
13と、ダウンサンプラ(図中、「↓4」と記載)32
1〜324、ディジタルサブフィルタ(図中、「F
(z)」と記載)331〜334、および、4ポイント
IDFT又はIFFT341から構成される。
回路301と遅延器(図中、「Z」と記載)311〜3
13と、ダウンサンプラ(図中、「↓4」と記載)32
1〜324、ディジタルサブフィルタ(図中、「F
(z)」と記載)331〜334、および、4ポイント
IDFT又はIFFT341から構成される。
【0082】また、合波回路12b〜20bは、合波回
路20bを例に示すように、第1のサブ合波回路4cと
第2のサブ合波回路5cから構成されている。ここでは
「N=M=4」であり、合波回路12b〜20bも、分
波回路2b〜3bと同様に同じ回路構成で実現できる。
路20bを例に示すように、第1のサブ合波回路4cと
第2のサブ合波回路5cから構成されている。ここでは
「N=M=4」であり、合波回路12b〜20bも、分
波回路2b〜3bと同様に同じ回路構成で実現できる。
【0083】第1のサブ合波回路4cは、4ポイントD
FT又はFFT411とディジタルサブフィルタ(図
中、「R(z)」と記載)421〜424、アップサン
プラ(図中、「↑4」と記載)431〜434、およ
び、遅延器(図中、「Z」と記載)441〜443から
構成される。
FT又はFFT411とディジタルサブフィルタ(図
中、「R(z)」と記載)421〜424、アップサン
プラ(図中、「↑4」と記載)431〜434、およ
び、遅延器(図中、「Z」と記載)441〜443から
構成される。
【0084】同様に、第2のサブ合波回路5cは、4ポ
イントDFT又はFFT511とディジタルサブフィル
タ(図中、「G(z)」と記載)521〜524、アッ
プサンプラ(図中、「↑4」と記載)531〜534、
および、遅延器(図中、「Z」と記載)541〜543
から構成される。
イントDFT又はFFT511とディジタルサブフィル
タ(図中、「G(z)」と記載)521〜524、アッ
プサンプラ(図中、「↑4」と記載)531〜534、
および、遅延器(図中、「Z」と記載)541〜543
から構成される。
【0085】このように、本例における分波回路2b〜
10bおよび合波回路12b〜20bの内部回路の構成
は、FFTフィルタバンク(貴家仁志著「マルチレート
信号処理」(1995年、昭晃堂発行)参照)の分波回
路と合波回路と等しい。
10bおよび合波回路12b〜20bの内部回路の構成
は、FFTフィルタバンク(貴家仁志著「マルチレート
信号処理」(1995年、昭晃堂発行)参照)の分波回
路と合波回路と等しい。
【0086】また、各分波回路2b〜10bと合波回路
12b〜20bの周波数特性は、図1における分波回路
11,21〜22Nと合波回路41〜42N,61と同
様である。
12b〜20bの周波数特性は、図1における分波回路
11,21〜22Nと合波回路41〜42N,61と同
様である。
【0087】さらに、本例の第1のサブ分波回路2cと
第2のサブ分波回路3cの周波数特性は、図1における
第1のサブ分波回路111と第2のサブ分波回路112
の周波数特性と同様である。
第2のサブ分波回路3cの周波数特性は、図1における
第1のサブ分波回路111と第2のサブ分波回路112
の周波数特性と同様である。
【0088】FFTフィルタバンクでは、IFFT(高
速逆フーリエ変換)又はFFT(高速フーリエ変換)と
基本ディジタルフィルタを組み合せることで、基本ディ
ジタルフィルタをサブバンド毎に周波数配置する特徴を
有する。従って、基本ディジタルフィルタの振幅特性、
位相特性を、次の図8で示すようにして設計すること
で、分波回路2b〜10bおよび合波回路12b〜20
bを設計することが可能となる。
速逆フーリエ変換)又はFFT(高速フーリエ変換)と
基本ディジタルフィルタを組み合せることで、基本ディ
ジタルフィルタをサブバンド毎に周波数配置する特徴を
有する。従って、基本ディジタルフィルタの振幅特性、
位相特性を、次の図8で示すようにして設計すること
で、分波回路2b〜10bおよび合波回路12b〜20
bを設計することが可能となる。
【0089】図8は、図7における狭帯域ディジタルフ
ィルタバンクのサブ分波回路における基本ディジタルフ
ィルタの周波数特性を示す説明図である。
ィルタバンクのサブ分波回路における基本ディジタルフ
ィルタの周波数特性を示す説明図である。
【0090】図7の分波回路2bで分波したサブバンド
の中心周波数間隔を「△fc」とすると、ディジタルサ
ブフィルタ(E(z))231〜234から構成される
第1のサブ分波回路2cの基本ディジタルフィルタの周
波数特性(振幅特性)と、ディジタルサブフィルタ(F
(z))331〜334から構成される第2のサブ分波
回路3cの基本ディジタルフィルタの周波数特性(振幅
特性)は、図8(a)に示すように、周波数「△fc/
4」の点で通過域より「3dB」減衰して一致するよう
に設定する。
の中心周波数間隔を「△fc」とすると、ディジタルサ
ブフィルタ(E(z))231〜234から構成される
第1のサブ分波回路2cの基本ディジタルフィルタの周
波数特性(振幅特性)と、ディジタルサブフィルタ(F
(z))331〜334から構成される第2のサブ分波
回路3cの基本ディジタルフィルタの周波数特性(振幅
特性)は、図8(a)に示すように、周波数「△fc/
4」の点で通過域より「3dB」減衰して一致するよう
に設定する。
【0091】設計された基本ディジタルフィルタをポリ
フェーズ分解することで、第1および第2の分波ディジ
タルサブフィルタの係数(ディジタルサブフィルタ23
1〜234、ディジタルサブフィルタ331〜334)
を得ることができる。
フェーズ分解することで、第1および第2の分波ディジ
タルサブフィルタの係数(ディジタルサブフィルタ23
1〜234、ディジタルサブフィルタ331〜334)
を得ることができる。
【0092】同様にして、第1および第2の合波ディジ
タルサブフィルタの係数(ディジタルサブフィルタ42
1〜424,521〜524)は、第1および第2のサ
ブ分波回路2c,3cで利用される基本ディジタルフィ
ルタをポリフェーズ分解することで得られる。
タルサブフィルタの係数(ディジタルサブフィルタ42
1〜424,521〜524)は、第1および第2のサ
ブ分波回路2c,3cで利用される基本ディジタルフィ
ルタをポリフェーズ分解することで得られる。
【0093】また、第1のサブ分波回路2cと第2のサ
ブ分波回路3cの基本ディジタルフィルタの周波数特性
では、振幅のレベルが一致する点において、位相が一致
する必要がある。本例では、図8(b)に示すように、
周波数「△fc/4」の点で「0」として位相を連続と
している。
ブ分波回路3cの基本ディジタルフィルタの周波数特性
では、振幅のレベルが一致する点において、位相が一致
する必要がある。本例では、図8(b)に示すように、
周波数「△fc/4」の点で「0」として位相を連続と
している。
【0094】次に、このように設計された図7の狭帯域
ディジタルフィルタバンクの信号処理動作を図9と図1
0に従って説明する。
ディジタルフィルタバンクの信号処理動作を図9と図1
0に従って説明する。
【0095】図9および図10は、図7における狭帯域
ディジタルフィルタバンクの信号処理動作例を示す説明
図である。
ディジタルフィルタバンクの信号処理動作例を示す説明
図である。
【0096】図9(a)は、図7における狭帯域ディジ
タルフィルタバンクに入力される信号例であり、以下、
図9(b)〜(i)および図10(a),(b)によ
り、この入力信号が処理される過程を示す。
タルフィルタバンクに入力される信号例であり、以下、
図9(b)〜(i)および図10(a),(b)によ
り、この入力信号が処理される過程を示す。
【0097】図9(a)の入力信号91は、図7におけ
る分波回路2b内の第1のサブ分波回路では、図9
(b)に示すように、第I+1番目のサブバンドに、ま
た、第2のサブ分波回路3cでは、図9(c)に示すよ
うに、第I番目のサブバンドに存在する。尚、図9では
「I=2」の場合を示している。
る分波回路2b内の第1のサブ分波回路では、図9
(b)に示すように、第I+1番目のサブバンドに、ま
た、第2のサブ分波回路3cでは、図9(c)に示すよ
うに、第I番目のサブバンドに存在する。尚、図9では
「I=2」の場合を示している。
【0098】第1のサブ分波回路2cにおけるサブバン
ドのサンプリング周波数は、「fs/4」とダウンサン
プルされており、図9(b)の信号は、図9(d)に示
すような「0〜fs/4」の周波数帯域の信号となる。
ドのサンプリング周波数は、「fs/4」とダウンサン
プルされており、図9(b)の信号は、図9(d)に示
すような「0〜fs/4」の周波数帯域の信号となる。
【0099】同様に、第2のサブ分波回路3cにおける
第I番目のサブバンドも「fs/4」とダウンサンプリ
ングされており、図9(e)に示すような「0〜fs/
4」の周波数帯域のサブバンドが得られる。
第I番目のサブバンドも「fs/4」とダウンサンプリ
ングされており、図9(e)に示すような「0〜fs/
4」の周波数帯域のサブバンドが得られる。
【0100】図9(d)のサブバンドを図7の分波回路
3b〜6bに入力すると、図9(f)と図9(g)に示
すようなサブサブバンドに分波される。同様に、図9
(e)のサブバンドを図7の分波回路7b〜10bに入
力すると、図9(h)と図9(i)に示すようなサブサ
ブバンドに分波される。
3b〜6bに入力すると、図9(f)と図9(g)に示
すようなサブサブバンドに分波される。同様に、図9
(e)のサブバンドを図7の分波回路7b〜10bに入
力すると、図9(h)と図9(i)に示すようなサブサ
ブバンドに分波される。
【0101】入力信号が存在するサブサブバンドの帯域
は、図9(f)におけるおよび図9(h)における
である。
は、図9(f)におけるおよび図9(h)における
である。
【0102】これらのサブサブバンドは、さらに、ダウ
ンサンプリングされ、図7の分波回路3b〜10bから
出力される。すなわち、図9(f)におけるの信号お
よび図(i)におけるの信号は、それぞれ、図10
(j)、図10(k)に示すように、「0〜fs/1
6」の同一周波数帯域のスペクトラムの信号となり、分
波回路3b〜10bから信号処理回路6bに出力され
る。信号処理回路6aにおいて各サブサブバンドが処理
される。
ンサンプリングされ、図7の分波回路3b〜10bから
出力される。すなわち、図9(f)におけるの信号お
よび図(i)におけるの信号は、それぞれ、図10
(j)、図10(k)に示すように、「0〜fs/1
6」の同一周波数帯域のスペクトラムの信号となり、分
波回路3b〜10bから信号処理回路6bに出力され
る。信号処理回路6aにおいて各サブサブバンドが処理
される。
【0103】合波は、分波の手順の逆操作をするだけで
よい。すなわち、合波回路12b〜19bにおいて、各
サブサブバンドを周波数多重してサブバンドに合成し、
これらの合波回路12b〜19bから出力されたサブバ
ンドを合波回路20bにおいて合成することで、図9
(a)に示すような入力信号を復元することができる。
よい。すなわち、合波回路12b〜19bにおいて、各
サブサブバンドを周波数多重してサブバンドに合成し、
これらの合波回路12b〜19bから出力されたサブバ
ンドを合波回路20bにおいて合成することで、図9
(a)に示すような入力信号を復元することができる。
【0104】以上、図1〜図10を用いて説明したよう
に、本例の狭帯域ディジタルフィルタバンクでは、入力
信号を複数のサブバンドに分割する分波回路と、この分
波回路からの各出力を入力して信号処理する信号処理回
路と、この信号処理回路の出力を入力して合成する合波
回路とからなる基本的なディジタルフィルタバンク構成
において、複数の分波回路11,21〜22Nと複数の
合波回路41〜42N,61のそれぞれを対応付けて2
段に縦続接続し、さらに、各分波回路のそれぞれに、入
力信号を2分岐する分岐回路7,71と、この分岐回路
7,71からの一方の入力信号を各々遷移周波数帯域が
重ならない複数のサブバンドに分割する分岐回路を2つ
並列に、すなわち、第1のサブ分波回路111と第2の
サブ分波回路112、第1のサブサブ分波回路211a
と第2のサブサブ分波回路212aとして設け、且つ、
これらの並列に設けられた分波回路には、それぞれ、双
方のサブバンドが各々遷移周波数帯域が重複し通過周波
数帯域が重複しない、すなわち、通過周波数帯域が相補
的で異なる周波数特性を持たせる。そして、合波回路側
においても、例えば、合波回路41〜42Nには、合波
回路41で示すように相互に通過周波数帯域が相補的に
異なる第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサ
ブ合波回路412aを、また、合波回路61には、第1
のサブ合波回路611と第2のサブ合波回路612を並
列に設けている。このことにより、処理帯域に対し信号
を伝送できない遷移域を小さく設定することができ、周
波数利用効率を落とすことのない縦続接続型の狭帯域な
ディジタルフィルタバンクを実現できる。
に、本例の狭帯域ディジタルフィルタバンクでは、入力
信号を複数のサブバンドに分割する分波回路と、この分
波回路からの各出力を入力して信号処理する信号処理回
路と、この信号処理回路の出力を入力して合成する合波
回路とからなる基本的なディジタルフィルタバンク構成
において、複数の分波回路11,21〜22Nと複数の
合波回路41〜42N,61のそれぞれを対応付けて2
段に縦続接続し、さらに、各分波回路のそれぞれに、入
力信号を2分岐する分岐回路7,71と、この分岐回路
7,71からの一方の入力信号を各々遷移周波数帯域が
重ならない複数のサブバンドに分割する分岐回路を2つ
並列に、すなわち、第1のサブ分波回路111と第2の
サブ分波回路112、第1のサブサブ分波回路211a
と第2のサブサブ分波回路212aとして設け、且つ、
これらの並列に設けられた分波回路には、それぞれ、双
方のサブバンドが各々遷移周波数帯域が重複し通過周波
数帯域が重複しない、すなわち、通過周波数帯域が相補
的で異なる周波数特性を持たせる。そして、合波回路側
においても、例えば、合波回路41〜42Nには、合波
回路41で示すように相互に通過周波数帯域が相補的に
異なる第1のサブサブ合波回路411aと第2のサブサ
ブ合波回路412aを、また、合波回路61には、第1
のサブ合波回路611と第2のサブ合波回路612を並
列に設けている。このことにより、処理帯域に対し信号
を伝送できない遷移域を小さく設定することができ、周
波数利用効率を落とすことのない縦続接続型の狭帯域な
ディジタルフィルタバンクを実現できる。
【0105】すなわち、遷移域を通過域として利用でき
る帯域幅可変FFTフィルタバンクを縦続接続すること
で、周波数利用効率を落とすことなく縦続接続型の狭帯
域なディジタルフィルタバンクを実現することができ
る。
る帯域幅可変FFTフィルタバンクを縦続接続すること
で、周波数利用効率を落とすことなく縦続接続型の狭帯
域なディジタルフィルタバンクを実現することができ
る。
【0106】尚、本発明は図1〜図10を用いて説明し
た例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲においては、種々変更可能である。例えば、本例で
は、分波回路および合波回路を縦続に2段組み合せて構
成しているが、2段に限定したものではなく、一般に縦
続にS段(Sは2以上の自然数)組み合せてS段構成狭
帯域ディジタルフィルタバンクを構成することもでき
る。
た例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲においては、種々変更可能である。例えば、本例で
は、分波回路および合波回路を縦続に2段組み合せて構
成しているが、2段に限定したものではなく、一般に縦
続にS段(Sは2以上の自然数)組み合せてS段構成狭
帯域ディジタルフィルタバンクを構成することもでき
る。
【0107】また、図8で示した例では、合波回路側に
FFT回路を、分波回路側にIFFT回路を設けた構成
としているが、合波回路にIFFT回路を、分波回路に
FFT回路を設けた構成とすることでもよい。また、F
FT回路とIFFT回路の代わりにDFT回路とIDF
T回路を設ける構成であっても良い。
FFT回路を、分波回路側にIFFT回路を設けた構成
としているが、合波回路にIFFT回路を、分波回路に
FFT回路を設けた構成とすることでもよい。また、F
FT回路とIFFT回路の代わりにDFT回路とIDF
T回路を設ける構成であっても良い。
【0108】また、本例では、図1における各分波回路
21〜22Nの帯域分割数を全て2Mに設定した構成と
しているが、各分波回路21〜22Nの帯域分割数は、
それぞれ、フィルタリングにより自由に設定できる。例
えば、分波回路21の帯域分割数を「10」、分波回路
2Nの帯域分割数を「15」、分波回路22Nの帯域分
割数を「9」に設定することでも良い。尚、この場合、
各合波回路41,2N,22Nは、それぞれ、「10入
力1出力」、「15入力1出力」、「9入力1出力」と
なる。
21〜22Nの帯域分割数を全て2Mに設定した構成と
しているが、各分波回路21〜22Nの帯域分割数は、
それぞれ、フィルタリングにより自由に設定できる。例
えば、分波回路21の帯域分割数を「10」、分波回路
2Nの帯域分割数を「15」、分波回路22Nの帯域分
割数を「9」に設定することでも良い。尚、この場合、
各合波回路41,2N,22Nは、それぞれ、「10入
力1出力」、「15入力1出力」、「9入力1出力」と
なる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、縦続接続型で狭帯域な
ディジタルフィルタバンクを構成する場合でも、前段の
遷移域を後段で利用できるので、多チャネルの狭帯域デ
ィジタルフィルタから構成される大規模狭帯域ディジタ
ルフィルタバンクを、周波数利用効率を低下させること
なく実現することが可能である。
ディジタルフィルタバンクを構成する場合でも、前段の
遷移域を後段で利用できるので、多チャネルの狭帯域デ
ィジタルフィルタから構成される大規模狭帯域ディジタ
ルフィルタバンクを、周波数利用効率を低下させること
なく実現することが可能である。
【図1】本発明に係る狭帯域ディジタルフィルタバンク
の第1の構成例を示すブロック図である。
の第1の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わる狭帯域ディジタルフィルタバン
クの動作説明のために必要となるディジタルフィルタバ
ンクの構成例を示すブロック図である。
クの動作説明のために必要となるディジタルフィルタバ
ンクの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2における帯域幅可変ディジタルフィルタバ
ンクによる信号処理例を示す説明図である。
ンクによる信号処理例を示す説明図である。
【図4】図2における帯域幅可変ディジタルフィルタバ
ンクの周波数特性を示す説明図である。
ンクの周波数特性を示す説明図である。
【図5】図2における帯域幅可変ディジタルフィルタバ
ンクの振幅特性を示す説明図である。
ンクの振幅特性を示す説明図である。
【図6】図2における帯域幅可変ディジタルフィルタバ
ンクの位相特性を示す説明図である。
ンクの位相特性を示す説明図である。
【図7】本発明に係る狭帯域ディジタルフィルタバンク
の第2の構成例を示すブロック図である。
の第2の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7における狭帯域ディジタルフィルタバンク
のサブ分波回路における基本ディジタルフィルタの周波
数特性を示す説明図である。
のサブ分波回路における基本ディジタルフィルタの周波
数特性を示す説明図である。
【図9】図7における狭帯域ディジタルフィルタバンク
の信号処理動作例の前半部分を示す説明図である。
の信号処理動作例の前半部分を示す説明図である。
【図10】図7における狭帯域ディジタルフィルタバン
クの信号処理動作例の後半部分を示す説明図である。
クの信号処理動作例の後半部分を示す説明図である。
【図11】狭帯域フィルタを実現する回路構成例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図12】FFTフィルタバンクの構成例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図13】FFTフィルタバンクを2段縦続接続した回
路構成例を示すブロック図である。
路構成例を示すブロック図である。
【図14】図13における回路の周波数特性を示す説明
図である。
図である。
【図15】図13におけるフィルタバンクでフィルタリ
ングした後の周波数特性を示す説明図である。
ングした後の周波数特性を示す説明図である。
1:第1のディジタルフィルタバンク、1b,7,7
a,71,301:分岐回路、2:第2のディジタルフ
ィルタバンク、2b〜10b,11,11a,21〜2
2N:分波回路、2c,111,111a:第1のサブ
分波回路、3c,112,112a:第2のサブ分波回
路、6,6a,6b:信号処理回路、8,8a,21
b,81:合成回路、12b〜20b,41〜42N,
61,61a:合波回路、91:入力信号、211a:
第1のサブサブ分波回路、212a:第2のサブサブ分
波回路、411a:第1のサブサブ合波回路、412
a:第2のサブサブ合波回路、4c,611,611
a:第1のサブ合波回路、5c,612,612a:第
2のサブ合波回路、121:分波回路、122:合波回
路、123:分波フィルタ、124:IFFT、12
5:信号処理回路、126:FFT、127:合波フィ
ルタ、131:分波回路(1)、132:合波回路
(1)、133:分波フィルタ(1)、133a:分波
フィルタ(2)、134:IFFT(1)、134a:
IFFT(2)、135:信号処理回路、136:FF
T(1)、136a:FFT(2)、137:合波フィ
ルタ(1)、137a:合波フィルタ(2)、2bi〜
2bM1:分波回路(2)、3bi〜3bM1:合波回路
(2)、201,301:分配回路、211〜213,
311〜313,441〜443,541〜543:遅
延器(「Z」)、221〜224,321〜324:ダ
ウンサンプラ(「↓4」)、231〜234:ディジタ
ルサブフィルタ(「E(z)」)、241,341:I
DFT又はIFFT、411,511:DFT又はFF
T、421〜424:ディジタルサブフィルタ(「R
(z)」)、431〜434,531〜534:アップ
サンプラ(「↑4」)、521〜524:ディジタルサ
ブフィルタ(「G(z)」)。
a,71,301:分岐回路、2:第2のディジタルフ
ィルタバンク、2b〜10b,11,11a,21〜2
2N:分波回路、2c,111,111a:第1のサブ
分波回路、3c,112,112a:第2のサブ分波回
路、6,6a,6b:信号処理回路、8,8a,21
b,81:合成回路、12b〜20b,41〜42N,
61,61a:合波回路、91:入力信号、211a:
第1のサブサブ分波回路、212a:第2のサブサブ分
波回路、411a:第1のサブサブ合波回路、412
a:第2のサブサブ合波回路、4c,611,611
a:第1のサブ合波回路、5c,612,612a:第
2のサブ合波回路、121:分波回路、122:合波回
路、123:分波フィルタ、124:IFFT、12
5:信号処理回路、126:FFT、127:合波フィ
ルタ、131:分波回路(1)、132:合波回路
(1)、133:分波フィルタ(1)、133a:分波
フィルタ(2)、134:IFFT(1)、134a:
IFFT(2)、135:信号処理回路、136:FF
T(1)、136a:FFT(2)、137:合波フィ
ルタ(1)、137a:合波フィルタ(2)、2bi〜
2bM1:分波回路(2)、3bi〜3bM1:合波回路
(2)、201,301:分配回路、211〜213,
311〜313,441〜443,541〜543:遅
延器(「Z」)、221〜224,321〜324:ダ
ウンサンプラ(「↓4」)、231〜234:ディジタ
ルサブフィルタ(「E(z)」)、241,341:I
DFT又はIFFT、411,511:DFT又はFF
T、421〜424:ディジタルサブフィルタ(「R
(z)」)、431〜434,531〜534:アップ
サンプラ(「↑4」)、521〜524:ディジタルサ
ブフィルタ(「G(z)」)。
Claims (6)
- 【請求項1】 入力信号を複数のサブバンドに分割する
分波回路と、該分波回路からの各出力を入力して信号処
理する信号処理回路と、該信号処理回路の出力を入力し
て合成する合波回路とからなるディジタルフィルタバン
クであって、複数の上記分波回路と複数の上記合波回路
のそれぞれを対応付けて2段以上に縦続接続し、縦続接
続した各分波回路は、入力信号を2分岐する分岐手段
と、該分岐手段からの一方の入力信号を各々遷移周波数
帯域が重ならない複数のサブバンドに分割する第1のサ
ブバンド分波手段および上記分岐手段からの他方の入力
信号を各々遷移周波数帯域が重ならず且つ上記第1のサ
ブバンド分波手段で分割した各サブバンドとは各々遷移
周波数帯域が重複し通過周波数帯域が重複しない複数の
サブバンドに分割する第2のサブバンド分波手段を有
し、縦続接続した各合波回路は、それぞれ対応付けられ
た上記分波回路の上記第1のサブバンド分波手段および
上記第2のサブバンド分波手段に対応して周波数多重す
る第1のサブ合波手段および第2のサブ合波手段と、該
第2のサブ合波手段と上記第1の合波手段の出力を合成
する合成手段を有することを特徴とする狭帯域ディジタ
ルフィルタバンク。 - 【請求項2】 請求項1に記載の狭帯域ディジタルフィ
ルタバンクであって、2段目以降に縦続接続された各分
波回路の上記第1,第2のサブ分波回路は、各分波回路
別に設定された数のサブバンドに分割して出力すること
を特徴とする狭帯域ディジタルフィルタバンク。 - 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
かに記載の狭帯域ディジタルフィルタバンクであって、
上記第1,第2の分波手段は高速逆フーリエ変換手段も
しくは離散逆フーリエ変換手段のいずれか一方と分波フ
ィルタからなり、上記第1,第2の合波手段は高速フー
リエ変換手段もしくは離散フーリエ変換手段のいずれか
一方と合波フィルタからなることを特徴とする狭帯域デ
ィジタルフィルタバンク。 - 【請求項4】 周波数多重された入力信号を2分岐する
第1分岐回路と、該第1の分岐回路の出力の一方を入力
して各々遷移周波数帯域が重複しない第1〜第N(2≦
N)のN個のサブバンドに分割して出力する第1サブ分
波回路と、上記第1分岐回路の他方の出力を入力して上
記第1サブ分波回路から出力される各サブバンドと遷移
周波数帯域は重複し通過周波数帯域は重複しない第N+
1〜第2NのN個のサブバンドに分割して出力する第2
サブ分波回路と、各々上記第1,第2サブ分波回路から
の第1〜第2Nの出力の1つを入力して2分岐する第1
〜第2Nの2N個の第2分岐回路と、第1〜第2Nの内
の第K番目の上記第2分岐回路の出力の一方を入力して
各々遷移周波数帯域が重複しない予め上記第2分岐回路
別に設定されたM(0≦M)個のサブサブバンドに分割
して出力する第1〜第2Nの内の第K番目の第1サブサ
ブ分波回路と、上記第K番目の第2分岐回路の出力の他
方を入力して上記第K番目の第1サブサブ分波回路から
出力される各サブサブバンドと遷移周波数帯域は重複し
通過周波数帯域は重複しないM個のサブサブバンドに分
割して出力する第1〜第2Nの内の第K番目の第2サブ
サブ分波回路と、第1〜第2N番目の上記第1,第2サ
ブサブ分波回路の各出力毎に信号処理を行う信号処理回
路と、上記第K番目の第1サブサブ分波回路の出力に対
する上記信号処理回路の処理結果を入力して周波数多重
し出力する第1〜第2Nの内の第K番目の第1サブサブ
合波回路と、上記第K番目の第2のサブサブ分波回路の
出力に対する上記信号処理回路の処理結果を入力して周
波数多重し出力する第1〜第2Nの内の第K番目の第2
サブサブ合波回路と、上記第K番目の第1,第2サブサ
ブ合波回路からの各出力を入力して合成する第1〜第2
Nの内の第K番目の第1合成回路と、第1〜第N番目の
上記第1合成回路の各出力を入力して周波数多重する第
1サブ合波回路と、第N+1〜第2N番目の上記第1合
成回路の各出力を入力して周波数多重する第2サブ合波
回路と、該第2サブ合波回路と上記第1合波回路の各出
力を合成する第2合成回路とを有することを特徴とする
狭帯域ディジタルフィルタバンク。 - 【請求項5】 請求項4に記載の狭帯域ディジタルフィ
ルタバンクにおいて、上記第1サブ分波回路は、上記第
1分岐回路からの入力をN個の低速信号に変換する1入
力N出力の第1直並列変換回路と、該第1直並列変換回
路から出力されるN個の信号をそれぞれ入力してフィル
タリングを行うN個の第1ディジタルフィルタと、該第
1ディジタルフィルタからの各出力を逆高速フーリエ変
換するN入力N出力の第1高速逆フーリエ変換回路とか
らなり、上記第2サブ分波回路は、上記第1分岐回路か
らの入力をN個の低速信号に変換する1入力N出力の第
2直並列変換回路と、上記第1ディジタルフィルタと通
過周波数帯域が相補的で異なる周波数特性を有し上記第
2直並列変換回路から出力されるN個の信号をそれぞれ
入力してフィルタリングを行うN個の第2ディジタルフ
ィルタと、該第2ディジタルフィルタからの各出力を逆
高速フーリエ変換するN入力N出力の第2高速逆フーリ
エ変換回路とからなり、上記第1サブサブ分波回路は、
上記第2分岐回路からの入力をM個の低速信号に変換す
る1入力M出力の第3直並列変換回路と、該第3直並列
変換回路から出力されるM個の信号をそれぞれ入力して
フィルタリングを行うM個の第3ディジタルフィルタ
と、該第3ディジタルフィルタからの各出力を逆高速フ
ーリエ変換するM入力M出力の第3高速逆フーリエ変換
回路とからなり、上記第2サブサブ分波回路は、上記第
2分岐回路からの入力をM個の低速信号に変換する1入
力M出力の第4直並列変換回路と、上記第3ディジタル
フィルタと通過周波数帯域が相補的で異なる周波数特性
を有し上記第4直並列変換回路から出力されるM個の信
号をそれぞれ入力してフィルタリングを行うM個の第4
ディジタルフィルタと、該第4ディジタルフィルタから
の各出力を逆高速フーリエ変換するM入力M出力の第4
高速逆フーリエ変換回路とからなり、上記第1サブサブ
合波回路は、上記信号処理回路からの入力を高速フーリ
エ変換するM入力M出力の第1高速フーリエ変換回路
と、該第1高速フーリエ変換回路からの出力をフィルタ
リングするM個の第5ディジタルフィルタと、該第5デ
ィジタルフィルタの出力を高速信号に変換するM入力1
出力の第1並直列変換回路とからなり、上記第2サブサ
ブ合波回路は、上記信号処理回路からの入力を高速フー
リエ変換するM入力M出力の第2高速フーリエ変換回路
と、上記第5ディジタルフィルタと通過周波数帯域が相
補的で異なる周波数特性を有し上記第2高速フーリエ変
換回路からの出力をフィルタリングするM個の第6ディ
ジタルフィルタと、該第6ディジタルフィルタの出力を
高速信号に変換するM入力1出力の第2並直列変換回路
とからなり、上記第1サブ合波回路は、上記第1合成回
路からの入力を高速フーリエ変換するN入力N出力の第
3高速フーリエ変換回路と、該第3高速フーリエ変換回
路からの出力をフィルタリングするN個の第7ディジタ
ルフィルタと、該第7ディジタルフィルタの出力を高速
信号に変換するN入力1出力の第3並直列変換回路とか
らなり、上記第2サブ合波回路は、上記第2合成回路か
らの入力を高速フーリエ変換するN入力N出力の第4高
速フーリエ変換回路と、上記第7ディジタルフィルタと
通過周波数帯域が相補的で異なる周波数特性を有し上記
第4高速フーリエ変換回路からの出力をフィルタリング
するN個の第8ディジタルフィルタと、該第8ディジタ
ルフィルタの出力を高速信号に変換するN入力1出力の
第4並直列変換回路とからなることを特徴とする狭帯域
ディジタルフィルタバンク。 - 【請求項6】 請求項4、もしくは、請求項5のいずれ
かに記載の狭帯域ディジタルフィルタバンクにおいて、
上記第1〜第2Nの各第1,第2のサブサブ分波回路の
それぞれの出力側に、上記第2分岐回路と上記第1,第
2サブサブ分波回路から構成される分波回路を接続し、
以降、該分波回路のそれぞれの出力側への該分波回路と
同じ構成の分波回路の接続を任意の段数分繰り返し、且
つ、それぞれ接続した各分波回路に対応して周波数多重
を行なう、上記第1,第2のサブサブ合波回路と上記第
1合成回路から構成される合波回路を設けることを特徴
とする狭帯域ディジタルフィルタバンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000270743A JP2002084244A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 狭帯域ディジタルフィルタバンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000270743A JP2002084244A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 狭帯域ディジタルフィルタバンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002084244A true JP2002084244A (ja) | 2002-03-22 |
Family
ID=18757129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000270743A Pending JP2002084244A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 狭帯域ディジタルフィルタバンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002084244A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010113499A1 (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | 日本電信電話株式会社 | 無線伝送方法、無線伝送システム、無線伝送システムの送信装置および受信装置 |
JP2011155459A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 通信装置 |
JP2013219571A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Mitsubishi Electric Corp | 中継器及び中継システム |
CN114039576A (zh) * | 2021-09-22 | 2022-02-11 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种电子系统抑制杂波的方法 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000270743A patent/JP2002084244A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114039576A (zh) * | 2021-09-22 | 2022-02-11 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种电子系统抑制杂波的方法 |
CN114039576B (zh) * | 2021-09-22 | 2023-06-02 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种电子系统抑制杂波的方法 |
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