JP2002084126A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2002084126A
JP2002084126A JP2000274536A JP2000274536A JP2002084126A JP 2002084126 A JP2002084126 A JP 2002084126A JP 2000274536 A JP2000274536 A JP 2000274536A JP 2000274536 A JP2000274536 A JP 2000274536A JP 2002084126 A JP2002084126 A JP 2002084126A
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coaxial line
conductor
antenna
log
phase
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JP2000274536A
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Hiroyuki Omine
裕幸 大嶺
Kazufumi Nishizawa
一史 西澤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対数周期的に配列されたアンテナ装置におけ
る給電部の不平衡モードの抑圧により広帯域化を図った
アンテナ装置を得ること。 【解決手段】 対数周期のアンテナ装置における給電部
の不平衡モードを抑圧するため上記給電部の同軸線路外
導体の任意長の部分に位相差を補正する位相補正金属導
体を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】この発明は、自己補対形状の対数
周期(Log-periodic)のアンテナ装置に関し、特に不平
衡モードの抑圧による広帯域化に関する。
【0002】
【従来の技術】広帯域特性を有するアンテナとして、自
己補対アンテナ及び自己相似アンテナがある。アンテナ
の寸法を任意の比例係数で、一様に拡大、あるいは縮小
してもその形が変わらないようなアンテナ、即ち自分自
身に相似なアンテナを自己相似と称し、このアンテナの
インピーダンスは周波数に無関係に常に一定である。更
に、入力インピーダンスが60πと一定になるものを自
己補対アンテナと呼ぶ。
【0003】これらの自己補対型の広帯域な素子アンテ
ナとして、バイコニカルアンテナ、ボウタイアンテナ、
スパイラルアンテナ、ログペリアンテナ等がある。バイ
コニカルアンテナ、ボウタイアンテナは、有限寸法によ
るエンドエフェクトの影響を受けやすく、帯域に限界が
ある。スパイラルアンテナは広帯域特性を有するが、偏
波は円偏波に限定される。直線偏波の広帯域アンテナと
してログペリアンテナがある。ログペリアンテナは一定
比τでもって、素子長、素子間距離が順次変化する構造
をもつのでエンドエフェクトの影響を小さくすることが
できる。即ち、周波数に応じて共振するエレメントが変
化するため、広い周波数範囲で一定に近い特性が得られ
る。
【0004】図12は一般的な誘電体基板に構成したロ
グペリ(Log-periodic:対数周期的)アンテナの概略構
成図である。図において、1は誘電体基板、2は同軸線
路、3aは同軸線路2の内導体で、3bは同軸線路2の
外導体である。4は線状導体であり、同軸線路2の終端
部から内導体5と結合して給電部を構成する。5は給電
部の内導体である。いま、線状導体4の電流をm、同軸
線路2の内導体3aの電流kとするとき、同軸線路の外
導体3bの内面の電流は同軸線路の内導体の電流とは逆
向きで、一方、同軸線路の外導体の外面の電流nは、同
軸線路の内導体の電流と同じ向きになる。即ち、同軸線
路外導体がブーム1となり、線状導体はブーム2とな
り、ブーム1とブーム2は同振幅、同位相の電流が流れ
る平行2線回路となる。この構成により、いま、不平衡
/平衡の変換が行われたことになる。6a,6bはそれ
ぞれ線状導体(ブーム2)と同軸線路外導体(ブーム
1)に接続された長さが共振周波数において1/4波長
となるモノポールエレメントである。この6a,6bが
誘電体基板の表裏で対となることで約1/2波長のダイ
ポール長になり共振する。(7a,7b)、(8a,8
b)及び(9a,9b)もそれぞれ誘電体基板の表裏で
対となることでダイポールとして動作する。これらのダ
イポールの長さの比τがいずれも一定であり、また、ダ
イポール間隔の比もτで一定である。即ち、これらはロ
グペリエレメントを構成している。
【0005】ログペリアンテナは同軸線路終端部からの
同軸線路内導体と線状導体の終端部とを直結するだけで
給電することができ、又、バランも不要であるため、構
成が簡単である特長を有している。広帯域特性を得やす
いため、EMC測定設備用アンテナ等に用いられてい
る。しかしながら、ログペリアンテナ給電部において次
のような問題がある。図13は図12の動作を説明する
ための要部拡大断面図である。
【0006】図12、図13を参照して、いま、線状導
体4の電流をm、同軸線路2の内導体3aの電流をkと
するとき、同軸線路の外導体3bの内面の電流は同軸線
路の内導体の電流とは逆向きで、一方、同軸線路の外導
体の外面の電流nは、同軸線路の内導体の電流と同じ向
きになる。同軸線路外導体をブーム1とし、線状導体は
ブーム2とすると、ブーム1とブーム2は理想的には同
振幅、同位相の電流が流れる平行2線回路となる。しか
し、ブーム1の同軸線路の外導体を流れる電流と、ブー
ム2の線状導体を流れる電流とは給電部の内導体の長さ
分だけ位相が異なる。低周波数帯においてはこの長さに
相当する位相は小さいが、高周波数帯においては無視で
きなくなる。例えば、内導体の長さを2mmとすれば、
1GHzであればこの長さによる位相ずれは2度程度で
ある。しかし、15GHzになるとこの長さは1/10
波長に相当し、位相ずれは36度にも達し、無視するこ
とができない。
【0007】この位相ずれによるログペリアンテナの動
作における問題点を説明する。平行2線に平衡モードで
給電されるが、平行2線間に位相ずれがあると平衡モー
ド以外に不平衡モードが生じる。この不平衡モードが生
じると本来のログペリアンテナの動作以外の共振が生
じ、アンテナ特性が劣化する。図14は、従来のログペ
リアンテナの問題点を説明するための図である。図14
(a)はログテリアンテナが平衡モードにより励振され
た電流分布を示すものであり、本来のログペリアンテナ
として動作する電流分布である。q,rはその平衡モー
ドによる共振での電流分布を示す。一方、図14(b)
は、ログペリアンテナが不平衡モードによる動作を示し
ている。不平衡モードはブーム1とブーム2に同相電流
が流れるモードであり、誘電体基板表裏で対となるダイ
ポールエレメントが同相で励振されないで、表面あるい
は裏面のダイポールエレメントが対をなして共振を起こ
すモードである。s,tはその不平衡モードによる共振
による電流の流れを示している。本来とは全く異なるモ
ードとして励振されることがわかる。この共振によるモ
ードはダイポールモードとは異なるため、この不平衡モ
ードが平衡モードに加算されるとログペリアンテナの放
射パターンが劣化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ログペリアンテナの給電部において、位相ずれが生じる
と不平衡モードが励振され、特に高周波数帯ではこの不
平衡モードによる影響が無視できない。広帯域化を図る
際に、この不平衡モードが励振されると帯域が制約され
る。この不平衡モードによる放射パターンが重畳される
と、非対称な放射パターンになる、あるいは利得の低下
が生じるという問題がある。
【0009】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、自己補対の形状で対数周期的に配列
されたアンテナ装置において、給電部における不平衡モ
ードの抑圧により放射パターンの劣化の低減、高帯域特
性の劣化の低減、利得の向上を図ったアンテナ装置を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、自己補対形状の対数周期
のアンテナ装置において、誘電体基板の一方の面に同軸
線路と他方の面に上記同軸線路に平行に線状導体を設け
て給電線路を構成し、上記同軸線路の外導体に接する複
数のモノポールエレメントと上記線状導体に接する複数
のモノポールエレメントが誘電体基板表裏で対になりダ
イポールアンテナを構成するとともに、上記ダイポール
アンテナが対数周期的に配列されて対数周期のアンテナ
エレメントを構成し、上記同軸線路の終端部からの同軸
線路の内導体を上記線状導体に接続して給電部を構成す
るとともに、上記給電部の同軸線路外導体の任意長の部
分に給電部で発生する位相差を補正する位相補正手段を
備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載のアンテナ装置の給電部の同軸線路外導体の任意長の
部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相補正手
段として、同軸線路より太い複数の金属ステップを設け
たことを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項1記
載のアンテナ装置の給電部の同軸線路外導体の任意長の
部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相補正手
段として、上記同軸線路外導体に接する位相補正金属片
を設けたことを特徴とする。
【0013】また、請求項4に係る発明は、自己補対形
状の対数周期のアンテナ装置において、誘電体基板の一
方の面に同軸線路と他方の面に上記同軸線路に平行に線
状導体を設けて給電線路を構成し、上記同軸線路の外導
体に接する複数の折返しモノポールエレメントと上記線
状導体に接する複数の折返しモノポールエレメントが誘
電体基板表裏で対になりダイポールアンテナを構成する
とともに、それらが対数周期的に配列されて対数周期の
アンテナエレメントを構成し、上記同軸線路の終端部か
らの同軸線路の内導体を上記線状導体に接続して給電部
を構成することを特徴とする。
【0014】また、請求項5に係る発明は、自己補対形
状の対数周期のアンテナ装置において、同軸線路と上記
同軸線路に平行な線状導体を設けて給電線路を構成し、
上記同軸線路の外導体に接して複数のモノポールエレメ
ントと上記線状導体に接して複数のモノポールエレメン
トが上記給電線路で対になりダイポールアンテナを構成
するとともに、上記ダイポールアンテナが対数周期的に
配列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、上
記同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上記線状
導体に接続することにより対数周期アンテナの給電部を
構成し、上記給電部の同軸線路外導体の任意長の部分に
給電部で発生する位相差を補正する位相補正手段を備え
たことを特徴とする。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置を複数個配列
することでアレーアンテナを構成したことを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1(a)はこの
発明の実施の形態1を示す概略構成図であり、図1
(b)は図1(a)のA−A断面図である。図におい
て、1は誘電体基板、2は同軸線路、3aは同軸線路の
内導体、3bは同軸線路の外導体、4は線状導体であ
り、同軸線路2の終端部からの内導体5と結合して給電
部を構成する。5は給電部の内導体である。10は位相
補正手段の位相補正金属導体である。
【0017】次に、図2は図1の動作を説明するための
要部拡大図である。図2において、いま、線状導体4の
電流をb、同軸線路2の内導体3aの電流をaとすると
き、同軸線路の外導体3bの内面の電流は同軸線路の内
導体の電流とは逆向きで、一方、同軸線路の外導体の外
面の電流cは、同軸線路の内導体の電流と同じ向きで、
位相補正金属導体10の外面を迂回する。ここで、同軸
線路外導体をブーム1とし、線状導体はブーム2とする
と、ブーム1とブーム2は理想的には同振幅、同位相の
電流が流れる平行2線回路となる。この構成により、い
ま、不平衡/平衡の変換が行われたことになる。6a,
6bはそれぞれ線状導体(ブーム2)と同軸線路外導体
(ブーム1)に接続された長さが共振周波数において1
/4波長となるモノポールエレメントである。この6
a,6bが誘電体基板の表裏で対となることで約1/2
波長のダイポール長になり共振する。(7a,7b)、
(8a,8b)及び(9a,9b)もそれぞれ誘電体基
板の表裏で対になることでダイポールとして動作する。
これらのダイポールの長さの比τがいずれも一定であ
り、また、ダイポール間隔の比も同じτで一定である。
即ち、これらはログペリエレメントを構成している。
【0018】しかしながら、給電部において内導体の長
さに相当する位相ずれがあると、不平衡モードが励振さ
れ、特に高周波数帯では、この不平衡モードによる影響
が無視できない。そこで、図2に示すように、この位相
ずれ分を補正するために位相補正手段として位相補正金
属導体10を上記給電部の同軸線路外導体の任意長の部
分に付加する。この位相補正金属導体10は同軸線路よ
りも太くして、同軸線路外導体に流れる電流cを迂回さ
せる。即ち、上記内導体長さによって生じる位相差を補
正する分だけ電流を迂回させて、同じ位相差を得るもの
である。これにより、一番給電位置に近いログペリエレ
メント9a,9bが励振される際には位相のずれはな
く、不平衡モードの発生が抑圧される。
【0019】ここでは、片偏波を励振するログペリアン
テナの例を示したが、ログペリアンテナを直交させて配
列すれば両偏波を励振することができる。
【0020】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、ログペリアンテナの給電部において発生するブーム
1とブーム2の位相ずれを補正するために給電部の同軸
線路外導体の任意長の部分に位相補正金属導体を設けた
ことにより、不平衡モードの発生を抑圧することがで
き、放射パターンの劣化を低減、高帯域特性の劣化の低
減、利得の向上を図ることができる。
【0021】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す要部断面図である。14a,14bは同軸線
路の外導体に設けた2つの位相補正金属導体である。そ
の他は実施の形態1で説明したので説明を省く。この発
明の実施の形態1を示す図1,図2では、位相補正手段
として位相補正金属導体10を同軸線路外導体の任意長
の部分に付加して、同軸線路の外導体の電流cを迂回さ
せ、ブーム1とブーム2の位相ずれを補正したが、本実
施の形態2では、電流を迂回させるための位相補正金属
導体を複数段14a,14b設けたものである。なお、
これに限らず、位相補正金属導体に段差を設けたものな
ども、これにより電流を迂回させ長さを等価的に長くす
ることができ、位相補正金属導体の小形化を図ることが
できる。なお、ここでは、位相補正金属導体として、2
段ステップの例を示したが、多段にすることで更に小形
化を図ることができる。
【0022】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1の効果に加えて、位相補正金属導体を
多段にする、あるいは位相補正金属導体に段差を設ける
ことにより、位相補正金属導体を小形化することができ
る。
【0023】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す概略構成図であり、15a,15bは位相補
正手段として給電部と最短のモノポールエレメントとの
間に、同軸線路の外導体に接するように配置された位相
補正金属導体片である。いま、同軸線路2の内導体の電
流をe、線状導体を流れる電流をfとし、g,hは同軸
線路の外導体及び位相補正導体片15a,15bを流れ
る電流を示す。
【0024】図5は図4の動作を説明するための要部拡
大図である。同軸線路の外導体を流れる電流に対して電
流が迂回するような位相補正金属導体片15a,15b
を設ける。これらは位相調整スタブとも言える。同軸線
路の外導体を流れる電流は、この導体片を通る際に、迂
回して流れるため、この分だけ位相が遅れる。この位相
遅延分と給電部の内導体長による位相遅延分を等しくし
ておくことにより、位相差をキャンセルして、ログペリ
エレメントを励振する際に同相で励振できる。なお、こ
の位相補正金属導体片15a,15bはログペリエレメ
ントと同じエッチング加工にて製作することができるた
め、特に別工程を必要としない利点がある。
【0025】以上のように、この発明の実施の形態3に
よれば、ログペリアンテナの給電部において発生するブ
ーム1とブーム2の位相ずれを補正するために、給電部
と最短のモノポールエレメントとの間に、同軸線路の外
導体に接するように位相補正金属片を配置することによ
り、不平衡モードの発生を抑圧することができ、放射パ
ターンの劣化を低減できるとともに、製作工程において
位相補正金属導体片を設ける際に特に別工程を必要とせ
ず、ログペリエレメントと同じ工程で製作が可能で、容
易に位相調整ができる。
【0026】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4を示す概略構成図である。図において、19a,1
9bは給電点に最も近い折返し型ログペリエレメントで
あり、両者が誘電体基板表裏で対になり、ダイポールエ
レメントを構成している。(20a,20b)、(21
a,21b)及び(22a,22b)も折返し型ログペ
リエレメントで同様にダイポールエレメントを構成して
いる。
【0027】次に動作について説明する。図7は図6の
動作を説明するための要部拡大図で、折返し型ログペリ
エレメントを流れる電流を示している。不平衡モードが
発生すると誘電体基板表裏のダイポールエレメントが同
相で励振されず、表面あるいは裏面のダイポールエレメ
ントが対をなして共振を起こす。即ち、本来とは全く異
なるモードとして励振されることになる。この共振によ
るモードはダイポールモードとは異なるため、本来のロ
グペリアンテナの放射パターンが劣化する。そこで、ロ
グペリエレメントを折返し型にする。折返し型にするこ
とで折返したモノポール部分には、図7に示すように折
返し部分にも連続して電流i,jが流れることになる。
この折返すことにより折返したエレメント上には逆向き
の電流が流れる。よって、従来のログペリ動作における
問題として図14(b)に示したような不平衡モードによ
る電流は流れにくくなり、表面あるいは裏面のダイポー
ルエレメントが対をなす不平衡モードによる共振を抑圧
することができる。
【0028】又、図8は図6の折返し型ログペリアンテ
ナの他の例として更に、折返しの幅を大きくし、メアン
ダ状にしたログペリアンテナの概略構成図である。(2
4a,24b)、(25a,25b)、(26a,26
b)及び(27a,27b)は折返し型ログペリアンテ
ナエレメントである。折返し幅を広くすることで更に不
平衡モードによる共振は起こりにくくなる。
【0029】図9は図6の折返し型ログペリアンテナの
更に他の例として、ジグザグ状にしたログペリアンテナ
の概略構成図である。(28a,28b)、(29a,
29b)、(30a,30b)及び(31a,31b)
は折返し型鋭角ログペリアンテナエレメントである。こ
の構成も折返し型ログペリアンテナとほぼ同じ原理で、
エレメントが連続的に接続されているため不平衡モード
による不要な共振を抑圧することができる。
【0030】以上のように、この発明の実施の形態4に
よれば、実施の形態1における複数のモノポールエレメ
ントを折返し型のモノポールエレメントにすることによ
り不平衡モードによる共振を抑圧することができ、放射
パターンの劣化及び高帯域特性の劣化を抑えることがで
きる。
【0031】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5を示す概略構成図である。図において、2は同軸
線路、4は線状導体、(35a,35b)と(36a,
36b)はログペリエレメント、10は位相補正金属導
体である。実施の形態1では、誘電体基板に構成したロ
グペリアンテナの例を示したが、誘電体基板を用いず、
この実施の形態5に示すように、同軸線路2及び線状導
体4の給電線路上にダイポールを配列して対数周期のア
ンテナを構成し、その給電部の同軸線路外導体の任意長
の部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相補正
手段として、上記同軸線路より太い位相補正金属導体1
0を設けたものである。
【0032】以上のように、この発明の実施の形態5に
よれば、実施の形態1と同様の効果に加え、誘電体基板
を用いず低損失のログペリアンテナを得ることができ
る。
【0033】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6を示す概略構成図である。図において、37a〜
37dはログペリアンテナ、38は地導体である。ここ
では、上記ログペリアンテナとして実施の形態3で説明
した図4に示したものを例に上げているがこれに限るも
のでなく実施の形態1,2,4で説明したそれぞれ図
1,図3または図6に示したいずれかのものでもよく、
また、素子配列として格子状の四角配列の例を示してい
るが、これに限らず複数配列として三角配列などでもよ
く配列方式には依存しない。
【0034】以上のように、この発明の実施の形態6に
よれば、実施の形態1から実施の形態4のいずれかのロ
グペリアンテナ素子の複数素子を配列してアレーアンテ
ナを構成することにより、実施の形態1から実施の形態
4のいずれかの効果に加えて、高い利得と、鋭い合成指
向性をもたせることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、誘電体基板の一方の面に同軸線路と他方の面に上
記同軸線路に平行に線状導体を設けて給電線路を構成
し、上記同軸線路の外導体に接する複数のモノポールエ
レメントと上記線状導体に接する複数のモノポールエレ
メントが誘電体基板表裏で対になりダイポールアンテナ
を構成するとともに、上記ダイポールアンテナが対数周
期的に配列されて対数周期のアンテナエレメントを構成
し、上記同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上
記線状導体に接続して給電部を構成するとともに、上記
給電部の同軸線路外導体の任意長の部分に給電部で発生
する位相差を補正する位相補正手段を備えたことによ
り、不平衡モードの発生を抑圧することができ、放射パ
ターンの劣化を抑え、高帯域化を図ったアンテナ装置を
得ることができる。
【0036】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1記載のアンテナ装置の給電部の同軸線路外導体の任
意長の部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相
補正手段として、同軸線路より太い複数の金属ステップ
を設けたことにより、請求項1の効果に加え、位相補正
金属導体を多段にする、あるいは段差を設けることによ
り、位相補正金属導体を小形化することができる。
【0037】また、請求項3に係る発明によれば、請求
項1記載のアンテナ装置の給電部の同軸線路外導体の任
意長の部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相
補正手段として、上記同軸線路外導体に接する位相補正
金属片を設けたことにより、不平衡モードの発生を抑圧
することができ、放射パターンの劣化を抑える高帯域化
を図ったアンテナ装置を得ることができる。また、位相
補正手段として用いる位相補正金属導体片の製作工程は
特に別工程を必要とせず、ログペリエレメントと同じ工
程で製作容易である。
【0038】また、請求項4に係る発明によれば、自己
補対形状の対数周期のアンテナ装置において、誘電体基
板の一方の面に同軸線路と他方の面に上記同軸線路に平
行に線状導体を設けて給電線路を構成し、上記同軸線路
の外導体に接する複数の折返しモノポールエレメントと
上記線状導体に接する複数の折返しモノポールエレメン
トが誘電体基板表裏で対になりダイポールアンテナを構
成するとともに、ダイポールアンテナが対数周期的に配
列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、上記
同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上記線状導
体に接続して給電部を構成することにより、請求項1に
係る発明の構成要素の複数のモノポールエレメントを折
返し型のモノポールエレメントにすることで不平衡モー
ドによる共振を抑え放射パターンの劣化を抑え高帯域化
を図ったアンテナ装置を得ることができる。
【0039】また、請求項5に係る発明によれば、同軸
線路と線状導体の平行給電線路上に、複数のモノポール
エレメントが上記給電線路で対になりダイポールアンテ
ナを構成し且つ、上記ダイポールアンテナが対数周期的
に配列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、
上記同軸線路の終端部からの同軸線路内導体を上記線状
導体に接続して対数周期アンテナの給電部を構成し、上
記給電部の同軸線路外導体の任意長の部分に給電部で発
生する位相差を補正する位相補正手段を備えたことによ
り、給電部における不平衡モードの発生を抑圧すること
ができ、放射パターンの劣化を抑え、高帯域化を図った
アンテナ装置を得ることができる。また低損失のアンテ
ナ装置を得ることができる。
【0040】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項1〜請求項4のいずれかに記載の対数周期アンテナを
複数個配列してアレーアンテナを構成したことにより、
請求項1〜請求項4のいずれかの効果に加えて高い利得
と、鋭い合成指向性をもつ対数周期のアンテナ装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す概略構成図で
ある。
【図2】 図1の動作を説明するための要部拡大図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す要部断面図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す概略構成図で
ある。
【図5】 図4の動作を説明するための要部拡大図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す概略構成図で
ある。
【図7】 図6の動作を説明するための要部拡大図であ
る。
【図8】 図6の他の実施例を示す概略構成図である。
【図9】 図6の更に他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態5を示す概略構成図
である。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す概略構成図
である。
【図12】 従来の一般的なログペリアンテナを示す概
略構成図である。
【図13】 図12の動作を説明するための要部拡大断
面図である。
【図14】 従来のログペリアンテナの問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】 1 誘電体基板、2 同軸線路、3a 同軸線路の内導
体、3b 同軸線路の外導体、4 線状導体、5 給電
部の内導体、6a,6b ログペリエレメント、7a,
7b ログペリエレメント、8a,8b ログペリエレ
メント、9a,9b ログペリエレメント、10 位相
補正金属導体、14a,14b 位相補正金属導体、1
5a,15b 位相補正導体片、19a,19b 折返
し型ログペリエレメント、20a,20b 折返し型ロ
グペリエレメント、21a,21b折返し型ログペリエ
レメント、22a,22b 折返し型ログペリエレメン
ト、24a,24b 折返し型ログペリエレメント、2
5a,25b 折返し型ログペリエレメント、26a,
26b 折返し型ログペリエレメント、27a,27b
折返し型ログペリエレメント、28a,28b 折返
し型鋭角ログペリエレメント、29a,29b 折返し
型鋭角ログペリエレメント、30a,30b折返し型鋭
角ログペリエレメント、31a,31b 折返し型鋭角
ログペリエレメント、35a,35b ログペリエレメ
ント、36a,36b ログペリエレメント、37a,
37b,37c,37d ログペリアンテナ、38 地
導体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己補対形状の対数周期のアンテナ装置
    において、 誘電体基板の一方の面に同軸線路と他方の面に上記同軸
    線路に平行に線状導体を設けて給電線路を構成し、 上記同軸線路の外導体に接する複数のモノポールエレメ
    ントと上記線状導体に接する複数のモノポールエレメン
    トが誘電体基板表裏で対になりダイポールアンテナを構
    成するとともに、上記ダイポールアンテナが対数周期的
    に配列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、 上記同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上記線
    状導体に接続して給電部を構成するとともに、上記給電
    部の同軸線路外導体の任意長の部分に給電部で発生する
    位相差を補正する位相補正手段を備えたことを特徴とす
    るアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記給電部の同軸線路外導体の任意長の
    部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相補正手
    段として、同軸線路より太い複数の金属ステップを設け
    たことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記給電部の同軸線路外導体の任意長の
    部分に、給電部で発生する位相差を補正する位相補正手
    段として、上記同軸線路外導体に接する位相補正金属片
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】 自己補対形状の対数周期のアンテナ装置
    において、 誘電体基板の一方の面に同軸線路と他方の面に上記同軸
    線路に平行に線状導体を設けて給電線路を構成し、 上記同軸線路の外導体に接する複数の折返しモノポール
    エレメントと上記線状導体に接する複数の折返しモノポ
    ールエレメントが誘電体基板表裏で対になりダイポール
    アンテナを構成するとともに、それらが対数周期的に配
    列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、 上記同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上記線
    状導体に接続して給電部を構成することを特徴とするア
    ンテナ装置。
  5. 【請求項5】 自己補対形状の対数周期のアンテナ装置
    において、 同軸線路と上記同軸線路に平行な線状導体を設けて給電
    線路を構成し、 上記同軸線路の外導体に接して複数のモノポールエレメ
    ントと上記線状導体に接して複数のモノポールエレメン
    トが上記給電線路で対になりダイポールアンテナを構成
    するとともに、上記ダイポールアンテナが対数周期的に
    配列されて対数周期のアンテナエレメントを構成し、 上記同軸線路の終端部からの同軸線路の内導体を上記線
    状導体に接続することにより対数周期アンテナの給電部
    を構成し、 上記給電部の同軸線路外導体の任意長の部分に給電部で
    発生する位相差を補正する位相補正手段を備えたことを
    特徴とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 上記対数周期アンテナを複数個配列する
    ことでアレーアンテナを構成したことを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置。
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