JP2002083637A - 端子ブロック - Google Patents

端子ブロック

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JP2002083637A
JP2002083637A JP2000270703A JP2000270703A JP2002083637A JP 2002083637 A JP2002083637 A JP 2002083637A JP 2000270703 A JP2000270703 A JP 2000270703A JP 2000270703 A JP2000270703 A JP 2000270703A JP 2002083637 A JP2002083637 A JP 2002083637A
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insulator
metal conductor
sides
wiring
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Shoji Shimizu
正二 清水
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KAWAGUCHI ELECTRIC WORKS
Kawaguchi Electric Works Co Ltd
Original Assignee
KAWAGUCHI ELECTRIC WORKS
Kawaguchi Electric Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短手方向の寸法を小さくすることができ、同
一寸法の筐体により多くの数配設することができる端子
ブロックを提供する。 【解決手段】 端子ブロック10は、絶縁体12と金属
導体14とで構成される。絶縁体12は、上下端部にそ
れぞれ2列の壁列28a、30aおよび28b、30b
が形成され、これにより、壁列28a、30a間および
壁列28b、30b間にY方向に延びる帯状の溝32、
34が形成されている。金属導体14は、上下対称にス
リット18が形成される。絶縁体12に金属導体14が
圧入されることにより、端子ブロック10が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配線間を導
通させる端子ブロックに関し、特に、複数本の通信回線
を中継しあるいは分岐するのに好適な端子ブロックに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビル内通信配線システムの場
合、電話局からの複数の回線がビルに引き込まれ、MD
F(Main Distribution Frame)によってビル内の各
機器に分配される。
【0003】上記の複数本の通信回線を中継しあるいは
分岐するシステムにおいては、一旦配線を終えると、配
線の接続と切り離しを頻繁に繰り返すことはないもの
の、不良の配線を取り替え、あるいは、配線先の機器の
変更等に伴って配線替えを行うことを必要とする。この
ような配線接続方法に使用する接続具として、接続する
2本の配線を1つの端子の両端に取付けた状態で筐体に
収容するタイプのものが用いられている。
【0004】この場合、配線の接続を短時間で簡易に行
うために、金属導体の両端にスリットを形成した端子が
使用される。そして、このスリットに配線を係止して、
配線の被覆層を破り、芯線を端子に接触させることによ
り配線間の導通が確保される。
【0005】上記したスリットを有する端子を絶縁体に
複数配設した端子ブロックの従来例として、特公昭57
−47552号公報記載のコネクタ・ブロックがある。
【0006】このコネクタ・ブロック(端子ブロック)
は、平坦でスロット(スリット)のつけられた電気コネ
クタ(端子)の互い違いにされた列をその各表面に支持
する中央要素と、電気コネクタを介して中央要素に固着
される2つの絶縁カバーとの3つの要素からなる3層構
造の絶縁体部を有する構成とされている。
【0007】すなわち、電気コネクタは、絶縁体部の短
手方向に2列、互い違いに千鳥状に配列される電気コネ
クタのスロットは両端に一対設けられている。また、2
つの絶縁カバーには電気コネクタのスロットと対応して
スロットが形成されるとともに、さらに、中央要素にも
これらのスロットに対応してスロットが形成されてい
る。
【0008】上記のコネクタ・ブロックは、電気コネク
タが2列配列されているため、電気コネクタを一列のみ
配設したものと比べると、電気コネクタの集積度が大き
く、多数の配線を接続することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のコネクタ・ブロックは、2列の電気コネクタ
(以下、金属導体という。)を千鳥状に配列するととも
に、それら2列の金属導体を3層構造の絶縁体部に収容
しているため、金属導体を絶縁体部の所定の位置に位置
決めする手段や絶縁体部の3層を相互に位置決めする手
段等の装置構成が複雑となり、特に、コネクタ・ブロッ
クの短手方向の寸法、すなわち幅寸法を小さくするのに
限界がある。
【0010】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、短手方向の寸法をより小さくすることがで
き、同一寸法の筐体により多くの数配設することができ
る端子ブロックを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る端子ブロッ
クは、直方体状に形成され、長手方向の両側の対応する
位置に所定間隔で複数の凹部が設けられた絶縁体と、平
板状に形成され、両端にスリットが設けられ、該スリッ
トを該凹部から露出させて該絶縁体の長手方向に整列し
て内設された複数の金属導体とを有し、該金属導体の両
端のスリットにそれぞれ配線を係止して複数の配線間を
導通させる端子ブロックにおいて、該金属導体は、該絶
縁体の短手方向に2列対向して配列されてなることを特
徴とする。
【0012】ここで、凹部は、金属導体に係止するため
に絶縁体の長手方向両側から絶縁体内に引き込まれた配
線を保持する役割を有する。また、端子ブロックは、長
手方向の両側に突設部を有し、筐体の長手方向両側に形
成された突設部受け部に突設部を着脱可能に取り付ける
ことにより、筐体の短手方向に平行に複数個が収容され
る。
【0013】これにより、金属導体が絶縁体の短手方向
に2列対向して、すなわち、2列の金属導体が絶縁体の
短手方向から見て重なるように配列されているため、絶
縁体の構造が簡略化され、端子ブロックの短手方向の寸
法を小さくすることができる。したがって、端子ブロッ
クを所定の寸法の筐体に収容するときに、従来よりも多
くの数の端子ブロックを収容することができ、そのた
め、金属導体を高密度で配設して、接続する配線数を増
加することができる。
【0014】また、本発明に係る端子ブロックにおい
て、前記絶縁体は、短手方向両側のそれぞれの中央に長
手方向に延びて、前記複数の凹部と直交して連通する溝
部が形成され、前記複数の配線は、該絶縁体の長手方向
両側からそれぞれ延伸して各側に近い方の前記金属導体
の前記スリットに係止され、該溝部において余長処理さ
れてなることを特徴とする。
【0015】ここで、余長処理とは、配線の余剰長さ分
を処理、言いかえれば、整理することをいい、本発明の
場合は、余剰長さ分を切断し、取り除くことをいう。
【0016】従来例のように金属導体を互い違いに千鳥
状に2列配列する場合において、コネクタ・ブロックの
長手方向の一側から全ての配線を延伸し、余長処理をコ
ネクタ・ブロックの長手方向の他の一側で一律に行うと
き、隣り合う配線の長さは、交互に長短となる。これに
対して、本発明の場合、端子ブロックの長手方向両側か
ら対向して延伸された配線を端子ブロックの溝部の箇所
で余長処理することにより、全ての配線の長さを同一と
することができる。これにより、従来に比べて浮遊容量
を低減することができる。
【0017】また、本発明に係る端子ブロックにおい
て、前記金属導体は、前記絶縁体に形成された溝に圧入
されてなると、金属導体の取り替えが可能であり、例え
ば、特定の金属導体が不良となり交換の必要を生じたと
き、その特定の金属導体のみを容易に交換することがで
きる。
【0018】また、本発明に係る端子ブロックにおい
て、前記絶縁体は、短手方向において中央部と両側部と
に3分割して構成され、該中央部の両側に前記金属導体
が各1列配置され、該金属導体を介して該中央部を該両
側部で挟んで一体化されてなると、上記した圧入法の場
合に配慮を要する金属導体の変形のおそれ等を問題視す
ることなく、また、絶縁体に対する金属導体の位置決め
も容易かつ確実に行うことができる。
【0019】この場合、中央部と両側部とは、接着方法
や、凹部と凸部の嵌合方法や、ネジ止め方法等の適宜の
手段を用いて接合し、一体化することができる。
【0020】また、本発明に係る端子ブロックにおい
て、前記絶縁体は、短手方向において両側部に2分割し
て構成され、該両側部のそれぞれに前記金属導体が各1
列配置され、該両側部を接合してなると、それぞれ一列
の金属導体を配設した端子ブロックの両側部の各一側部
を1つの単位として取り扱うことができ、必要に応じて
一列の金属導体を配設した端子ブロックとして使用し、
また、必要に応じて本発明の2列の金属導体を配設した
端子ブロックとして使用することができ、端子ブロック
部品の共通化を図ることができる。
【0021】この場合においても、上記した適宜の接合
手段を用いて、両側部を一体化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る端子ブロックの好適
な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)につい
て、図を参照して、以下に説明する。
【0023】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロッ
クについて、図1〜図10を参照して以下説明する。
【0024】まず、本実施の形態の第1の例に係る端子
ブロックを複数個筐体に収容した端子装置について、図
1を主に参照して説明する。
【0025】端子ブロック10は、例えば、PBT樹脂
(ポリブチラールテレフタレート)からなる絶縁体12
と、絶縁体12に収容(内蔵)された、例えば、ばね用
リン青銅合金からなる金属導体14とを有する。
【0026】絶縁体12は、図1中Y方向に長尺でX方
向に短尺、すなわち、薄幅なほぼ直方体に形成されてい
る。絶縁体12は、長手方向の両側(Y方向の上下)に
それぞれ複数の凹部16が形成され、それぞれの凹部1
6から導体金属14のスリット18が露出している(図
6参照)。絶縁体12のY方向両端部には突設部20が
突設されている(図2参照。片側のみ図示。)。端子ブ
ロック10の詳細については後述する。
【0027】筐体22は、例えば、絶縁体12と同じ絶
縁材料で形成され、底面22aと底面22aのX方向両
側に立設された壁部22b、22cとからなる。壁部2
2b、22cには上側にU字状の溝部24が複数形成さ
れるとともに、隣り合う溝部24、24間の立設部26
の内面には図示しない凹状の受け部が形成されている。
【0028】端子ブロック10は、突設部20を筐体2
2の凹状の受け部に着脱可能に嵌入して筐体22に固定
される。端子ブロック10は、この場合、10個設けら
れ、筐体22のX方向に平行に配列される(図1には、
端子ブロック10を4個のみ図示)。
【0029】図1に示す複数の配線27a、27b、2
9a、29bは、それぞれ先端部が端子ブロック10の
金属導体12のスリット18に係止され(図6参照)、
一方、他端部は、絶縁体12の凹部16に係合、保持さ
れ後、筐体22の溝部24を介して筐体22の外側に引
き出され、図示しない機器等に接続される。
【0030】配線27a、27b、29a、29bは、
例えば、局側の分の配線27a、29aが図1中端子ブ
ロック10の導体金属14の上方のスリット18に係止
され、一方、機器側の分の配線27b、29bが端子ブ
ロック10の導体金属14の下方のスリット18に係止
される。この端子ブロック10の上下にそれぞれ配線2
7a、29aまたは27b、29bを接続する操作は、
例えば、上側の配線27a、29aの接続を完了した
後、端子ブロック10を筐体22から抜き取り、端子ブ
ロック10を上下反転させて再度筐体22に差し込んだ
状態で、下側の配線27b、29bを接続することによ
って行われる(図6、図7参照)。これにより、局側の
配線27aと機器側の配線27b、局側の配線29aと
機器側の配線29bとが導体金属14を介して導通され
る。この点も詳細については後述する。
【0031】なお、この場合、図1に示すように、端子
ブロック10の一側に形成された局側の分の配線27
a、29aを壁部22bの側の溝24から引き出すとと
もに、機器側の分の配線27b、29bを壁部22cの
側の溝24から引き出すことにより、局側と機器側の配
線の引き出し方向を区別すると、結線作業上便利である
が、これに限らず、配線27a、29aおよび配線27
b、29bを壁部22bまたは壁部22cのいずれか一
方から引き出すようにしてもよい。
【0032】端子ブロック10の詳細構成について説明
する。
【0033】絶縁体12は、図2、図3に示すように、
Y方向両端部に上記した突設部20が形成されている。
また、絶縁体12は、上下端部にそれぞれ2列の壁列2
8a、30aおよび28b、30bが形成され、これに
より、壁列28a、30a間および壁列28b、30b
間にY方向に延びる帯状の溝(溝部)32、34が形成
されている。各壁列28a、30aおよび28b、30
bのX方向において相互に対応する箇所に上記した凹部
16が1列当たり25形成されており、したがって、端
子ブロック1個に付き総計100の凹部16が形成され
ている。溝32、34と凹部16とは直交して連通して
いる。
【0034】上下で一組となる2列の壁列28a、28
bおよび30a、30bにはそれぞれ凹部16を中心と
してその両側に形成された壁部36に進入した所定の幅
を有する複数の縦溝(溝)38、40が、図4、図5に
示すように、図中下方に開口38a、40aを有して設
けられている。
【0035】金属導体14は、図2に示すように、略平
板状であり、上下対称に上記したスリット18が形成さ
れている。また、金属導体14の上下方向中央の両側に
は凹部42が形成されている。
【0036】スリット18は、略U字状であり、開口側
端部18aは開口に向かって幅広なテーパ状に形成され
ている。スリット18の上下方向中央にはスリット18
を幅方向に略閉塞する凸部18bがスリット18の両側
から突設されている。これにより、スリット18は、ス
リット上部18cとスリット下部18dに分離される。
【0037】上記のように構成される金属導体14が絶
縁体12の各縦溝38または40に、この場合、開口3
8a、40aから圧入されることにより、端子ブロック
10が完成する。
【0038】端子ブロック10に配線27a、27b、
29a、29b、31a、31b、33a、33b、3
5a、35b、37a、37bを接続する方法につい
て、以下説明する。
【0039】まず、図6に示すように、例えば、局側の
各配線27a、29a、31aを端子ブロック10のX
1側から延伸して、絶縁体12の長手方向の一側、手前
側(X1側)に設けられた各金属導体14のスリット1
8のスリット上部18cに、各配線27a、29a、3
1aの先端部を係止するとともに、絶縁体12の手前側
(X1側)の凹部16に保持した状態で、各配線27
a、29a、31aが端子ブロック10から引き出され
る。これと合わせて、局側の各配線33a、35a、3
7aを端子ブロック10のX2側から延伸して、絶縁体
12の長手方向の他の一側、手前側(X2側)に設けら
れた各金属導体14のスリット18のスリット上部18
cに、各配線33a、35a、37a先端部を係止する
とともに、絶縁体12の手前側(X2側)の凹部16に
保持した状態で、各配線33a、35a、37aが端子
ブロック10から引き出される。
【0040】ついで、図7に示すように、端子ブロック
10を図7中矢印で示すように上下反転させて、絶縁体
12の長手方向の他の一側に形成された各金属導体14
のスリット18のスリット上部18cに、各機器側の各
配線27b、29b、31bおよび33b、35b、3
7bの先端部を係止しながら絶縁体12の凹部16に保
持した状態で、各配線27b、29b、31bおよび3
3b、35b、37bが端子ブロック10から引き出さ
れる。
【0041】これにより、金属導体14を介して、例え
ば、局側の配線27aと機器側の配線27bとが導通さ
れる。
【0042】通信回線としての配線は、局側および機器
側それぞれ2本で1組として使用され、例えば、配線2
7aおよび配線29aで局側の1回線分とされ、また、
これに対応して配線27bおよび配線29bで機器側の
1回線分とされる。このため、1個の端子ブロック10
について、配線は25回線分が接続可能である。この端
子ブロック10を上記したように筐体22に10個収容
すれば、配線は、筐体22全体では250回線分が接続
可能である。
【0043】ここで、図8を参照して、配線27aを金
属導体14のスリット18に係止する方法について、さ
らに詳細に説明する。
【0044】配線27aをスリット18に係止するに
は、専用の工具46を使用する。
【0045】工具46は、対向して設けられる配線把持
部48a、48bを備え、各配線把持部48a、48b
の先端部には、凹部が形成された係止部50a、50b
をそれぞれ有する。また、1つの配線把持部50aの外
側に近接して切断刃52が設けられている。
【0046】工具46の2つの配線把持部48a、48
bの離間間隔Lは、端子ブロック10の壁部36のX方
向の幅Wよりも僅かに大きな寸法に設けられている。配
線把持部48a、48bおよび切断刃52は、それぞれ
図示しない駆動部に付勢されて独立して図8中上下に昇
降可能に設けられている。
【0047】配線27aをスリット18に係止するに
は、配線27aの先端部を端子ブロック10の一側側
(X2側)の凹部16から延伸して金属導体14のスリ
ット18に係止する。ついで、工具46の配線把持部4
8a、48bを下動して配線27aをスリット上部18
cの下端部まで押下して、絶縁被覆Bから芯線Cを露出
させて配線27aを金属導体14に固定する(図10参
照)。ついで、切断刃52を下動して、X1方向にはみ
出した配線27aの余長部分(図示せず。)を切断し、
除去する。
【0048】一方、配線27aと対向してX2方向から
延伸した配線33aをスリット18(図6参照)に係止
するには、工具46を図8中X1−X2方向で反転させ
て、配線27aの場合と同様の手順によって行われる。
【0049】図9、図10に誇張して模型的に示した金
属導体14を参照して、端子ブロック10に用いられる
金属導体14のスリット18の作用について、さらに詳
細に説明する。
【0050】まず、スリット下部18dの作用につい
て、図9を参照して説明する。
【0051】金属導体14のスリット18は、スリット
としての言わば本来的な機能を果たすスリット上部18
cとスリット下部18dとが連通している。スリット上
部18cに係止した配線27aが金属導体14を変位量
δ変位させる(歪ませる)ために加わる力F1は、点O
1を支点として長さL1の梁に力F1が加わり応力(F
1/δ)が作用する現象に近似することができる。
【0052】これに対して、スリット下部18dに相当
する部位がなくスリット上部18cに相当する部位のみ
のスリット19を有する金属導体15の場合、金属導体
14と同じ変位量δ変位させるために加わる力F2は、
点O2を支点として長さL1よりも短い長さL2の梁に
力F2が加わり応力(F2/δ)が作用する現象に近似
することができる。
【0053】したがって、配線27aがスリットに係止
して金属導体を同一の変形量金属導体14に作用する同
一の変形量δ1を生じるために金属導体に加えられる力
は力F1よりも力F2の方が大きい。このため、各金属
導体14、15に作用する応力は金属導体14の方が小
さく、金属導体15に比べ、変形量δを弾性変形領域内
により確実に収めることができる。それゆえ、金属導体
14の場合は、塑性変形することなく、スリット18に
係止した配線27aを確実に把持することができる。
【0054】つぎに、凸部18bの作用について、図1
0を参照して説明する。
【0055】スリット上部18cに係止した配線27a
は、押下されて下降することにより凸部18b、18b
を押下する。この結果、金属導体14の上端部はスリッ
ト上部18cのスリット幅を小さくする方向に変形し、
これにより、配線27aが凸部18bのない場合よりも
一層確実にスリット18に把持される。
【0056】上記した作用を有する金属導体14の変形
例である金属導体53を図13に示す。
【0057】金属導体53は、上下方向中央の両側の凹
部54がU字状に形成され、また、上下端部が中央より
も幅狭に形成されている点が金属導体14と異なる。
【0058】金属導体53は、上下方向中央が幅広であ
るため、一旦絶縁体に取り付けた後は金属導体14に比
べて絶縁体から脱落しにくい点に特徴がある。なお、金
属導体14は、上下方向で幅が略一定であるため、圧入
操作が容易である点に特徴がある。
【0059】本実施の形態の第1の例に端子ブロック1
0によれば、金属導体14が絶縁体12の短手方向に2
列対向して、すなわち、2列の金属導体14、14が絶
縁体12の短手方向から見て重なるように配列されてい
るため、絶縁体12の構造が簡略化され、端子ブロック
10の短手方向の寸法を小さくすることができる。した
がって、端子ブロック10を所定寸法の端子装置の筐体
22に収容するときに、従来よりも多くの数の端子ブロ
ック10を収容することができ、そのため、金属導体1
4を高密度で配設して、接続する配線数を増加すること
ができる。
【0060】また、端子ブロック10によれば、金属導
体14が絶縁体12の縦溝38、40に圧入法によって
取り付けられているため、金属導体14の取り替えが可
能であり、例えば、任意の配線の芯線径の変更を要する
とき、対応する金属導体14をスリット径の異なる金属
導体に変更することにより対応可能であり、あるいはま
た、特定の金属導体14が不良となり交換の必要を生じ
たとき、その特定の金属導体のみを容易に交換すること
ができる。
【0061】つぎに、本実施の形態の第2の例に係る端
子ブロックについて、図11を参照して説明する。な
お、本実施の形態の第2の例および後述する第3の例の
端子ブロックにおいて、装置の基本構成は本実施の形態
の第1の例の端子ブロック10と同じであるため、同一
の構成要素については同一の参照符号を付すとともに,
重複する説明を省略する。
【0062】本実施の形態の第2の例に係る端子ブロッ
ク56は、絶縁体58が、短手方向(図11中X方向)
において中央部58aと両側部58b、58cとに3分
割して構成される。
【0063】中央部58aの両側に形成した図示しない
複数の縦溝に金属導体14を配置し、両側部58b、5
8cで金属導体14を介して中央部58aを挟んで、適
宜の接合方法、例えば、接着方法や、ネジ止め方法等に
よって接合して、端子ブロック56を一体化する。な
お、この場合、両側部58b、58cに縦溝を形成し、
金属導体14を両側部58b、58cに配置した状態で
中央部58aと一体化してもよい。
【0064】本実施の形態の第2の例に係る端子ブロッ
ク56によれば、金属導体を変形させるおそれなく絶縁
体に取り付けることができ、また、絶縁体に対する金属
導体の位置決めも容易かつ確実に行うことができる。
【0065】つぎに、本実施の形態の第3の例に係る端
子ブロックについて、図12を参照して説明する。
【0066】本実施の形態の第3の例に係る端子ブロッ
ク60は、絶縁体62が、短手方向(図12中X方向)
において両側部62a、62bに2分割して構成され
る。
【0067】両側部62a、62bのそれぞれに金属導
体14が一列配設されている(図示せず。)。両側部6
2a、62bを、上記した端子ブロック56の場合と同
様に適宜の接合方法等によって接合して、端子ブロック
60を一体化する。
【0068】本実施の形態の第3の例に係る端子ブロッ
ク60によれば、それぞれ一列の金属導体を配設した両
側部62a、62bの各一側部を1つの単位として取り
扱うことができ、必要に応じて一列の金属導体を配設し
た端子ブロック62aまたは62bとして使用し、ま
た、必要に応じて端子ブロック62a、62bを接合し
て本実施の形態の第3の例の端子ブロック60として使
用することができ、端子ブロック部品の共通化を図るこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る端子ブロックによれば、金
属導体は、絶縁体の短手方向に2列対向して配列されて
いるため、2列千鳥状に配列したものに比べて、絶縁体
の構造が簡略化され、端子ブロックの短手方向の寸法を
小さくすることができる。したがって、端子ブロックを
所定の寸法の筐体に収容するときに、従来よりも多くの
数の端子ブロックを収容することができ、そのため、金
属導体を高密度で配設して、接続する配線数を増加する
ことができる。
【0070】また、本発明に係る端子ブロックによれ
ば、配線が溝部において余長処理されるため、全ての配
線の長さを同一とすることができ、従来に比べて浮遊容
量を低減することができる。
【0071】また、本発明に係る端子ブロックによれ
ば、金属導体が絶縁体に圧入されているため、金属導体
の取り替えが可能であり、例えば、特定の金属導体が不
良となり交換の必要を生じたとき、その特定の金属導体
のみを容易に交換することができる。
【0072】また、本発明に係る端子ブロックによれ
ば、絶縁体が3分割して構成されるため、金属導体の変
形のおそれがなく、また、絶縁体に対する金属導体の位
置決めも容易かつ確実に行うことができる。
【0073】また、本発明に係る端子ブロックによれ
ば、絶縁体が2分割して構成されるため、それぞれ一列
の金属導体を配設した端子ブロックの両側部の各一側部
を1つの単位として取り扱うことができ、必要に応じて
一列の金属導体を配設した端子ブロックとして使用し、
また、必要に応じて本発明の2列の金属導体を配設した
端子ブロックとして使用することができ、端子ブロック
部品の共通化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックを
収容した筐体の斜視図である。
【図2】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
組立て分解斜視図である。
【図3】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
一部を省略して示す平面図である。
【図4】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
図3中IV−IV線上断面図である。
【図5】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
図3中V−V線上断面図である。
【図6】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
一側に配線を接続した状態を示す端子ブロックの部分斜
視図である。
【図7】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
他の一側に配線を接続した状態を示す端子ブロックの部
分斜視図である。
【図8】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
金属導体に配線を係止する方法を説明するための端子ブ
ロックの部分断面図である。
【図9】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロックの
金属導体の作用を説明するためのものであり、(a)は
本実施の形態の第1の例の金属導体を示し、(b)は従
来の金属導体を、それぞれ模型的に誇張して示す。
【図10】本実施の形態の第1の例に係る端子ブロック
の金属導体の作用を説明するためのものであり、金属導
体を示し、(b)は従来の金属導体を模型的に誇張して
示す。
【図11】本実施の形態の第2の例に係る端子ブロック
の組立て分解斜視図である。
【図12】本実施の形態の第3の例に係る端子ブロック
の組立て分解斜視図である。
【図13】本実施の形態の第1の例の金属導体の変形例
である。
【符号の説明】
60 端子ブロック 58、62 絶縁体 14、53 金属導体 16、42、54 凹部 18 スリット 18b 凸部 18c スリット上部 18d スリット下部 20 突設部 22 筐体 24 溝部 27a、27b、29a、29b、31a、31b、3
3a、33b、35a、35b、37a、37b 配線 28a、28b、30a、30b 壁列 32、34 溝 36 壁部 38、40 縦溝 46 工具 48a、48b 配線把持部 50a、50b 係止部 52 切断刃 58a 中央部 58b、58c、62a、62b 両側部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状に形成され、長手方向の両側の
    対応する位置に所定間隔で複数の凹部が設けられた絶縁
    体と、平板状に形成され、両端にスリットをが設けら
    れ、該スリットを該凹部から露出させて該絶縁体の長手
    方向に整列して内設された複数の金属導体とを有し、該
    金属導体の両端のスリットにそれぞれ配線を係止して複
    数の配線間を導通させる端子ブロックにおいて、 該金属導体は、該絶縁体の短手方向に2列対向して配列
    されてなることを特徴とする端子ブロック。
  2. 【請求項2】 前記絶縁体は、短手方向両側のそれぞれ
    の中央に長手方向に延びて、前記複数の凹部と直交して
    連通する溝部が形成され、 前記複数の配線は、該絶縁体の長手方向両側からそれぞ
    れ延伸して各側に近い方の前記金属導体の前記スリット
    に係止され、該溝部において余長処理されてなることを
    特徴とする請求項1記載の端子ブロック。
  3. 【請求項3】 前記金属導体は、前記絶縁体に形成され
    た溝に圧入されてなることを特徴とする請求項1または
    2に記載の端子ブロック。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体は、短手方向において中央部
    と両側部とに3分割して構成され、該中央部の両側に前
    記金属導体が各1列配置され、該金属導体を介して該中
    央部を該両側部で挟んで一体化されてなることを特徴と
    する請求項1または2に記載の端子ブロック。
  5. 【請求項5】 前記絶縁体は、短手方向において両側部
    に2分割して構成され、該両側部のそれぞれに前記金属
    導体が各1列配置され、該両側部を接合してなることを
    特徴とする請求項1または2に記載の端子ブロック。
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