JP2002083305A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002083305A
JP2002083305A JP2000273068A JP2000273068A JP2002083305A JP 2002083305 A JP2002083305 A JP 2002083305A JP 2000273068 A JP2000273068 A JP 2000273068A JP 2000273068 A JP2000273068 A JP 2000273068A JP 2002083305 A JP2002083305 A JP 2002083305A
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JP2000273068A
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Koshi Sakurada
孔司 桜田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭線追跡の信頼性を高める。 【解決手段】 時系列に入力される入力画像系列中の各
入力画像の中から、対象輪郭線を持つ対象画像を検出す
る画像処理装置において、輪郭線包含領域生成手段と、
輪郭線検出手段と、対象画像検出手段と、処理ブロック
要素識別手段と、画像特徴量再計算部と、補正処理手段
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、例えば、画像を編集・加工したり、対象画像(画像
オブジェクト)単位に伝送するために、入力画像中から
特定の画像オブジェクトを画素単位に検出する場合など
に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像処理装置に相当する
ものとしては、次の文献1に記載した方法がある。
【0003】文献1:特開平6−292063号公報 この文献1の動領域検出方法では、フィールド間あるい
はフレーム間の輝度信号差から時間的な輝度変化を画素
単位に求め、輝度変化が存在する領域を画像オブジェク
ト(動領域)として検出する。
【0004】当該動領域検出方法では、上記輝度変化の
存在を判定するために、画像の全画面または部分画面に
おける輝度信号差の平均値に応じた閾値を設定し、輝度
信号差が該閾値よりも大きい画像領域を画像オブジェク
トと判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、画像を撮影するカメラが振動する場合や、画
像中の背景の一部に位置変動が見られる場合、その振動
や位置変動がわずかなものであっても、背景領域での時
間的輝度変化が大きくなるために背景領域を誤って画像
オブジェクトと判定してしまう可能性が高かった。
【0006】換言するなら、上記の方法では、輪郭線追
跡の信頼性が低いために、画像オブジェクトの検出を高
精度かつ安定的に行うことができなかった。
【0007】一方、画素単位ではなく複数の画素から構
成されたブロック単位で処理を行い、輪郭線を含むブロ
ックによって構成された輪郭線包含領域を用いて画像オ
ブジェクトの検出を行うことも考えられる。これによれ
ば、前記カメラの振動や前記背景の一部に位置変動が見
られる場合でも、その振動や位置変動が一定範囲内のも
のであれば輪郭線包含領域内に吸収することができるた
め、より安定的で、信頼性の高い画像オブジェクトの検
出を実行することが可能である。
【0008】しかしながらこの方法でも、輪郭線包含領
域の生成方法によっては、本来、画像オブジェクトに属
する領域を輪郭線候補領域に属するものとする等の誤検
出が発生する可能性があり、必ずしも十分に高い精度で
画像オブジェクトを検出することができないことも起こ
り得る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明では、時系列に入力される入力画像系列中
の各入力画像の中から、対象輪郭線を持つ対象画像を検
出する画像処理装置において、(1)前記入力画像を所
定の処理ブロックに分割し、当該入力画像中における画
像特徴量の分布状態をもとに各処理ブロックを識別する
ことにより、前記対象輪郭線を含む輪郭線包含処理ブロ
ックを検出して、当該輪郭線包含処理ブロックを構成単
位として輪郭線包含領域を生成する輪郭線包含領域生成
手段と、(2)当該輪郭線包含領域内における輪郭特徴
量の細密な分布状態を検査することで、前記対象輪郭線
を検出する輪郭線検出手段と、(3)検出した当該対象
輪郭線をもとに前記対象画像を検出する対象画像検出手
段と、(4)検出した当該対象画像の入力画像上の位置
に基づいて、前記処理ブロックの構成単位である処理ブ
ロック要素を、当該対象画像に属するか否か識別する処
理ブロック要素識別手段と、(5)当該識別によって、
当該対象画像に属するものとされた処理ブロック要素お
よび/または当該対象画像に属さないものとされた処理
ブロック要素をもとに前記画像特徴量を再計算して再計
算結果を出力する画像特徴量再計算部と、(6)次回に
入力された入力画像に対する前記輪郭線包含領域生成手
段が行う輪郭線包含処理ブロックの検出動作を、当該再
計算結果をもとに補正する補正処理手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明にかかる画像処理装置の実施形態について
説明する。
【0011】本実施形態は、画像フレーム内で移動する
画像オブジェクトを含む入力画像フレームを処理するも
のである。
【0012】(A−1)実施形態の構成 本実施形態の画像処理装置を図1に示す。
【0013】図1において、この画像処理装置は、輪郭
候補検出部101と、矩形変換部102と、輪郭特徴計
算部103と、輪郭検出部104と、オブジェクト検出
部105と、画像特徴再計算部106とを備えている。
【0014】輪郭候補検出部101は入力画像データS
101と再計算画像特徴データS108を入力して輪郭
候補領域データS102およびS109を出力する部分
で、矩形変換部102は輪郭候補領域データS102を
入力して矩形データS103を出力する部分で、輪郭特
徴計算部103は矩形データS103を入力して輪郭特
徴データS104を出力する部分で、輪郭検出部104
は輪郭特徴データS104を入力して輪郭データS10
5を出力する部分で、オブジェクト検出部105は輪郭
データS105を入力して画像オブジェクトデータS1
06およびS107を出力する部分で、画像特徴再計算
部106は画像オブジェクトデータS107と輪郭候補
領域データS109を入力して再計算画像特徴データS
108を出力する部分である。
【0015】各データS101〜S109のうち、輪郭
候補領域データS102とS109はともに同じ内容の
データであり、単にデータの供給先が異なるだけであ
る。
【0016】同様に、画像オブジェクトデータS106
とS107は基本的に同一仕様、同一内容のデータであ
り、単にデータの供給先が相違するだけである。
【0017】また、前記輪郭候補検出部101は、本実
施形態では、AD(アナログ−ディジタル)変換された
カラー画像データである入力画像データS101を入力
するものとし、輪郭候補検出部101が受け取るこの入
力画像データS101には、例えば、図2(A)に示す
ように固定背景のみを含む背景画像(静止画像データ)
フレームFR0と、例えば、図2(B)に示すように、
固定背景だけでなく画像フレーム内で移動する画像オブ
ジェクト201を含む混合画像(動画像データ)フレー
ムFR1があるものとする。
【0018】この入力画像データS101の入力を受け
る輪郭候補検出部101は、図11に示す内部構成を備
えている。
【0019】(A−1−1)輪郭候補検出部の内部構成 図11において、輪郭候補検出部101は、ブロック分
割部30と、画像特徴計算部31と、領域判定部32
と、輪郭候補領域格納部33と、領域補正部34と、再
計算特徴格納部35とを備えている。
【0020】このうちブロック分割部30は、入力画像
データS101が表示する入力画像をブロックに分割し
たり、記憶したりする機能を持つ部分である。当該ブロ
ックは、例えば、16×16画素程度の大きさのブロッ
クであるものとする。
【0021】当該ブロック分割部30は、前記背景画像
フレームFR0のように固定背景のみからなる背景画像
の入力画像データS101を入力するとこれを背景画像
として記憶し、次に、前記混合画像フレームFR1のよ
うに混合画像からなる入力画像データS101を入力す
ると、前記背景画像と当該混合画像のそれぞれをブロッ
クに分割して、分割結果である分割データDSを画像特
徴計算部31に供給する。
【0022】画像特徴計算部31は、当該分割データD
Sをもとに所定の画像特徴を計算して、当該計算結果と
しての画像特徴データCSを領域判定部32に供給する
部分である。
【0023】当該画像特徴としては、例えば、色データ
を用いるものとする。色データとは、例えばRGB、Y
MC等の色の3原色の階調値を示すデータである。
【0024】画像特徴データCSを受け取る領域判定部
32は、例えば、前記背景画像フレームFR0と混合画
像フレームFR1の場合、位置的に対応するブロック
(例えばブロックB0−1とB1−1、あるいはB0−
2とB1−2など)の画像特徴データをそれぞれ比較し
て、領域判定を行う。
【0025】本実施形態において、この比較はブロック
単位で行うので、画素単位の前記画像特徴をそのまま用
いることはできない。ここでは、一例として、当該画像
特徴は、ブロック中の全画素に関する前記色データの平
均値である平均色データを用いるものとする。
【0026】領域判定部32の実行する領域判定では、
両画像フレームFR0とFR1中の各ブロックの平均色
データの差をもとにして輪郭候補領域(その内部に、画
素レベルの精度を持つ細密な輪郭線が存在し得る領域)
の検出を行う。
【0027】すなわち、ブロック毎の平均色データを計
算して、図2(A)の背景画像との差が大きいブロック
(例えば、ブロックB0−16に対するブロックB1−
16)はオブジェクト領域に属するもの(オブジェクト
領域ブロック)とし、差が小さいブロック(例えば、ブ
ロックB0−1に対するブロックB1−1)は背景領域
に属するもの(背景領域ブロック)とする一方で、差が
これらの中間のブロック(例えば、ブロックB0−17
に対するブロックB1−17)は輪郭候補領域に属する
もの(輪郭候補領域ブロック)とする。
【0028】このような領域判定の結果として輪郭候補
領域であるものとされたブロック中の各画素の色データ
は、判定領域データED1として輪郭候補領域格納部3
3に格納される。
【0029】当該領域判定データED1は、通常、領域
補正部34による領域補正処理を受けたのち、輪郭候補
領域データS102として矩形変換部102に供給され
るとともに、輪郭候補領域データS109として画像特
徴再計算部106に供給される。ただし初期状態では、
再計算特徴格納部35内にまだ有効なデータが格納され
ていないため、領域判定データED1をそのまま輪郭候
補領域データS102として出力するようにしてよい。
【0030】当該領域補正部34は、画像特徴再計算部
106から供給され再計算特徴格納部35に格納されて
いる再計算画像特徴データS108(再計算領域データ
ED2)と、輪郭候補領域格納部33に格納されている
判定領域データED1とを用いて、後述する類似性検査
を実行し、その検査結果に応じて判定領域データED1
の内容を補正することで領域補正処理を行う部分で、当
該領域補正処理の結果として矩形変換部102に供給す
る輪郭候補領域データS102を得る。
【0031】ここで、輪郭候補領域格納部33に格納し
ている輪郭候補領域に対応する入力画像フレームと、再
計算特徴格納部35に格納している再計算画像特徴デー
タS108に対応する入力画像フレームとは、入力画像
フレーム系列(FR1,FR2,FR3,…,FRM−
1,FRM,…,FRN(当該Nは自然数で、Nが大き
いほど時間的に後に入力された新しいフレームであるこ
とを示す))のなかで隣接するフレームであるものとす
る。
【0032】したがって輪郭候補領域格納部33に格納
している輪郭候補領域に対応する入力画像フレームが次
フレームFRMであるものとすると、再計算特徴格納部
35に格納している再計算画像特徴データS108に対
応する入力画像フレームは現フレームFRM−1とな
る。
【0033】次に、当該輪郭候補検出部101から前記
輪郭候補領域データS102を受け取る矩形変換部10
2は、輪郭候補領域データS102として受け取った輪
郭候補領域に矩形変換処理を施して、前記矩形データS
103を生成する部分で、図9に示す内部構成を有して
いる。
【0034】(A−1−2)矩形変換部の内部構成 図9において、当該矩形変換部102は、切断位置検出
部10と、非線形変換部11と、画像検査部12と、補
完処理部13とを備えている。
【0035】矩形変換部102が行う矩形変換処理で
は、(図3(A)の)輪郭候補領域203を適当な位置
で切断し、その切断線CPを対向する2辺として図3
(B)の矩形データを生成する。すなわち、図3(A)
の輪郭候補領域データ203を図3(B)の矩形データ
に変換する。
【0036】切断線CPの位置は、前記切断位置検出部
10が検出し、検出結果としての切断位置情報CIは、
輪郭候補領域データ203を含む輪郭候補領域データS
102とともに、前記非線形変換部11に供給する。
【0037】切断を実行する切断線CPの位置を検出す
る方法としてはさまざまな方法が考えられるが、輪郭候
補領域データS102によって指定される図2(C)の
ような輪郭候補検出結果を、例えば、適当な間隔で水平
方向に走査して、走査線と輪郭候補領域203が最初に
交差したとき、左側の交点を、当該切断線CPの位置と
するようにしてもよい。
【0038】切断位置検出部10と同様に、前記輪郭候
補検出部101から輪郭候補領域データS102を受け
取る画素検査部12は、輪郭候補領域データS102が
指定する画像内容を検査して、例えば、図4(A)に示
すように、輪郭候補領域203Aが画像のフレーム枠F
1によって切取られ、画像フレーム内で幾何学的に閉じ
ていないこと(すなわち、内部に穴を持つ連結図形(リ
ング型のトポロジを有するドーナツ状領域)となってい
ないこと)を検出した場合、出力するフレーム交差信号
FCを能動状態にする部分である。
【0039】能動状態のフレーム交差信号FCを受け取
った場合、前記補完処理部13は、画像フレーム内に存
在しない補完領域(仮の輪郭候補領域)401を生成し
て、当該補完領域401を示す補完領域信号VEを、非
線形変換部11に供給する。反対に、非能動状態のフレ
ーム交差信号FCを受け取った場合には、当該補完処理
部13は、当該補完領域信号VEを出力しない。
【0040】補完領域401内の各画素の画素値は、画
像フレームF1で切り取られた両端の画素の画素値(す
なわち、部分領域aの画像フレームF1に接触している
画素の画素値と部分領域hの画像フレームF1に接触し
ている画素の画素値)を円滑かつ緩やかに接続できるよ
うに、線形的な分布を示すように選定する。
【0041】少なくとも、前記輪郭候補領域データS1
02と切断位置情報CIを受け取る非線形変換部11
は、前記矩形変換処理を実行して、処理結果としての矩
形データS103を出力する部分である。
【0042】非線形変換部11が実行する矩形変換処理
では、例えば、図3(A)の幾何学的に閉じた領域であ
る輪郭候補領域を構成している各部分領域(a、b、
c、d、…、n)を、図3(B)に示すように、(x軸
方向の)底辺の長さが一定で(y軸方向の)高さが異な
る矩形領域に変換し、隣接する矩形領域を相互に連結す
る。
【0043】すなわちこの矩形変換処理では、幾何学的
に閉じた図形である図3(A)の輪郭候補領域203
を、当該切断線CPで切断して展開し、図3(B)に示
す図形に変形する。
【0044】図3(A)では、前記部分領域aと部分領
域nの境界線が前記切断線CPに相当する。
【0045】図3(B)において、切断線CPに沿った
方向にx軸を、当該x軸に直交して矩形領域aから矩形
領域nに向かう方向にy軸を設ける。当該y軸は、図3
(A)の矩形変換前の入力画像上では輪郭候補領域20
3に沿った点線として示した中心線(閉曲線)CLに相
当し、当該y軸の方向は中心線CL上の時計回り方向に
相当するものとみることができる。
【0046】矩形変換前の図3(A)で1本の線分であ
った切断線CPは、矩形変換後には、図3(B)の最上
部と最下部に配置された2本の線分(対向する2辺)と
なっている。
【0047】部分領域には、部分領域aのように2ブロ
ック分の面積を持つ長方形の領域、部分領域bのように
1ブロックの半分程度の面積を持つ三角形の領域、部分
領域cのように1ブロック分の面積を持つ平行四辺形の
領域、部分領域eのように1ブロック分の面積を持つ三
角形の領域、…、部分領域hのように3ブロック分の面
積を持つ長方形の領域などがある。当該矩形変換処理で
はこれらの各部分領域を底辺の長さが一定の矩形領域に
変換するために、非線形な幾何学的変換が行われること
になる。
【0048】したがって、矩形変換後の底辺の長さが同
一の各矩形領域では、その高さが、矩形変換前の各部分
領域の面積にほぼ比例した形状となる。
【0049】一方、前記補完処理部13が、例えば前記
補完領域401を指定する補完領域信号VEを出力した
場合、当該非線形変換部11は、輪郭候補領域データS
102などによって指定される図4(A)の画像フレー
ム内に存在する輪郭候補領域203Aに対し、当該補完
領域401を付加することで、図4(B)に示す矩形デ
ータを完成させることができる。
【0050】この補完領域(例えば401)は、演算量
を低減するために、画像フレーム内に存在するブロック
(図示の例では、部分領域aと部分領域hの一部)を接
続する最短距離に沿った直線的な領域として生成する。
【0051】当該非線形変換部11から矩形データS1
03を受け取る前記輪郭特徴計算部103は、所定の輪
郭特徴データS104を計算する部分である。
【0052】本実施形態では、輪郭特徴データS104
として、次の式(1)〜(3)で記述される3種類のデ
ータg0、g1、g2を用いる。
【0053】 g0(x,y)=|p(x,y)*f0| …(1) g1(x,y)=|p(x,y)*f1| …(2) g2(x,y)=|p(x,y)*f2| …(3) ここで、p(x,y)は矩形上の座標(x,y)の画素
の持つ画素値、f0、f1、f2は3×3のフィルタ係
数、*は畳み込み演算を示す。
【0054】図5は、輪郭特徴計算部103における輪
郭特徴データS104の計算方法を説明する図で、同図
(A)は左斜め45度方向エッジ検出フィルタf0を示
し、同図(B)は縦方向エッジ検出フィルタフィルタf
1を示し、同図(C)は右斜め45度方向エッジ検出フ
ィルタフィルタf2を示している。
【0055】図5(A)に示した左斜め45度方向エッ
ジ検出フィルタf0において、3×3マトリクスの対角
線上、左斜め45度方向には「+2」の画素値を持つ3
つの画素を配列し、その他の6画素の画素値は、「−
1」である。
【0056】同様に、図5(B)に示した縦方向エッジ
検出フィルタf1において、3×3マトリクスの対角線
上、縦方向には「+2」の画素値を持つ3つの画素を配
列し、その他の6画素の画素値は、「−1」であり、図
5(C)に示した右斜め45度方向エッジ検出フィルタ
f2において、3×3マトリクスの対角線上、右斜め4
5度方向には「+2」の画素値を持つ3つの画素を配列
し、その他の6画素の画素値は、「−1」である。
【0057】それぞれのエッジ検出フィルタf0〜f2
の指定する方向に沿ったエッジ(すなわち輪郭)が存在
する場合、該当する輪郭特徴データは大きな値をとる。
例えば、前記輪郭特徴量データg0が大きな値をとる場
合には、図5(A)に「+2」として示した画素列の方
向(左斜め45度)に輪郭線が存在する可能性が高いこ
とを意味する。
【0058】縦方向と左右の斜め45度の中間のいずれ
かの方向に輪郭線が存在した場合、g0〜g2のうち当
該方向に最も近い方向のフィルタf0〜f2に対応した
輪郭特徴量データg0〜g2が最大値を取る傾向が高
い。このため、後述するように、輪郭線を構成する画素
を3近傍から探索することによって(例えば、前記入力
画像が被写体を撮影して得た自然画像である場合などに
は、当該被写体の)実際の輪郭線の方向に対応した連結
成分を輪郭線として取り出すことができる。
【0059】このようにわずか3種類のエッジ検出フィ
ルタf0〜f2を用いて輪郭線が存在する可能性の高い
方向を示すことは、輪郭検出部104の処理を簡略化す
るために有効である。
【0060】当該輪郭特徴データS104を受け取る輪
郭検出部104は、細密な輪郭線追跡を実行する部分
で、図10に示す内部構成を備えている。
【0061】(A−1−3)輪郭検出部の内部構成 図10において、当該輪郭検出部104は、矩形メモリ
20と、演算実行部21と、開始点・終了点設定部22
と、対象画素設定部23と、終了検査部24,25と、
評価値バッファVと、経路バッファRとを備えている。
【0062】このうち矩形メモリ20は、例えば、図3
(B)に示すような矩形内の全画素につき、輪郭特徴デ
ータを格納しているメモリである。したがって、矩形中
の各画素には、3つの輪郭特徴データg0〜g2が対応
付けられて記憶されている。
【0063】なお、必要になるたびに、必要とする部分
の輪郭特徴データを、輪郭検出部104が輪郭特徴計算
部103から受け取るようにしてもよい。この場合、当
該矩形メモリ20は省略することができる。
【0064】前記演算実行部21は、後述する所定の手
順(図8参照)にしたがって輪郭検出(輪郭線追跡)処
理を実行する部分である。
【0065】開始点・終了点設定部22は、当該手順中
において、経路開始点Sと経路終了点Eの設定、変更を
行う部分である。
【0066】当該開始点・終了点設定部22に接続され
ている終了検査部24は、必要なすべての画素に対し
て、経路開始点Sと経路終了点Eの設定を終え、処理が
終了したかどうかを検査する部分である。
【0067】対象画素設定部23は、当該手順中にい
て、対象画素の設定、変更を行う部分である。
【0068】当該対象画素設定部23に接続されている
終了検査部25は、必要なすべての画素を対象画素とし
て、処理が終了したかどうかを検査する部分である。
【0069】また、前記評価値バッファVに対しては、
演算実行部21によって、後述する評価値の読み書きが
行われる。同様に、経路バッファRに対しては、当該演
算実行部21によって、後述する経路値の読み書きが行
われる。
【0070】当該輪郭検出部104の処理では、当該手
順にしたがい、画素列を矩形のほぼy軸方向に沿って3
近傍から連結することによって経路(細密な輪郭線の候
補(連結成分))を得て、当該経路のなかの最適経路と
して、最終的な輪郭線(輪郭データS105)を決定す
る。
【0071】当該輪郭線データS105の入力を受ける
前記オブジェクト検出部105は、前記矩形変換部10
2が実行した矩形変換の逆変換を実行することで矩形上
の輪郭線を入力画像上の輪郭線に変換し、当該輪郭線に
よって囲まれた領域を画像オブジェクトと判定し、当該
判定結果に対応する画像オブジェクトデータS106お
よびS107を出力する部分である。
【0072】画像オブジェクトデータS107を受け取
る画像特徴再計算部106は、前記輪郭候補検出部10
1から受け取った輪郭候補領域データS102に対し、
当該画像オブジェクトデータS107を用いた処理を実
行する部分で、図12に示す内部構成を有している。
【0073】(A−1−4)画像特徴再計算部の内部構
成 図12において、当該画像特徴再計算部106は、輪郭
候補領域格納部40と、画像データ抽出部41と、再計
算処理部42とを備えている。
【0074】このうち輪郭候補領域格納部40は、前記
輪郭候補領域格納部33と同様な機能を持つ部分であ
り、輪郭候補検出部101内の領域補正部34が出力し
た輪郭候補領域データS109が表示する輪郭候補領域
の内容を格納している。
【0075】また、画素データ抽出部41は、画像オブ
ジェクトデータS107に応じて輪郭候補領域に属する
ブロックデータBS中の各画素のなかから、画像オブジ
ェクトに属する画素だけを抽出して、その画素の画素値
データSSを再計算処理部42に供給する部分である。
【0076】当該画素値データSSを受け取る再計算処
理部42は、当該画素値データSSに基づいて平均色デ
ータを再計算し、計算結果を、再計算画像特徴データS
108として前記輪郭候補検出部101内の再計算特徴
格納部35に供給する部分である。
【0077】当該再計算画像特徴データS108は、ブ
ロック中の画像オブジェクトに属する画素の画素値だけ
を用いて計算したものであるため、前記画像特徴計算部
31で算出された輪郭候補領域ブロックの平均色データ
よりも、いっそう画像オブジェクトの輪郭付近の色に忠
実な値を取ることになる。
【0078】ここで、前記画素データ抽出部41に供給
される画像オブジェクトデータS107に関連する入力
画像フレームと、画素データ抽出部41に供給されるブ
ロックデータBSに関連する入力画像フレームとは、同
じものであることを要する。
【0079】例えば、前記画素データ抽出部41に供給
される画像オブジェクトデータS106が現フレームF
RM−1に対応するものであるとき、画素データ抽出部
41に供給されるブロックデータBSも、当該現フレー
ムFRM−1に対応したものである。
【0080】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0081】(A−2)実施形態の動作 最初に、前記輪郭候補検出部101が、上述したように
背景画像フレームFR0の入力を受け、次いで混合画像
フレームFR1の入力を受け、ブロック分割部30、画
像特徴計算部31がこれら両画像を処理し、領域判定部
32が、これら両画像における各ブロックの平均色デー
タの差をもとにして輪郭候補領域の検出を行うと、検出
結果FE1として、例えば図2(C)に示すように、大
まかな画像オブジェクト領域204と、その周辺を取り
囲むように存在する大まかな輪郭候補領域203が得ら
れる。
【0082】この輪郭候補領域203を構成する各ブロ
ック内には、通常、背景と画像オブジェクト201の双
方が含まれる。そして、混合画像フレームFR1の入力
画像のうち背景領域(202)にだけ属するブロックの
平均色データ値と図2(A)の背景画像中のブロックの
平均色データ値の差は小さく、図2(B)の入力画像の
うち画像オブジェクト領域(204)にだけ属するブロ
ックの平均色データ値と図2(A)の背景画像中のブロ
ックの平均色データ値の差は大きい。
【0083】このため、背景と画像オブジェクト201
の双方が含まれる図2(C)の輪郭候補領域203を構
成するブロックの平均色データ値と、図2(A)の背景
画像中のブロックの平均色データ値との差の大きさは、
これらの中間の値を持つこととなる。
【0084】したがって、輪郭候補検出部101は、前
記背景画像と入力画像の平均色データ値の差が中間的な
値を示すブロックを検出して連結すれば、当該輪郭候補
領域203を良好に特定することができる。
【0085】次に、輪郭候補領域データS102を入力
することで図2(C)の輪郭候補領域を得た矩形変換部
102内では、画像検査部12、切断位置検出部10お
よび非線形変換部11が動作し、必要に応じて補完処理
部13が機能して、前記矩形変換処理を実行する。
【0086】図3(A)と同図(B)において、対応す
る符号を付した領域はそれぞれに対応している。すなわ
ち、図3(A)の部分領域aは図3(B)の矩形領域a
に対応し、図3(A)の部分領域bは図3(B)の矩形
領域bに対応し、図3(A)の部分領域cは図3(B)
の矩形領域cに対応し、…、図3(A)の部分領域nは
図3(B)の矩形領域nに対応している。
【0087】すなわち、当該矩形変換処理では、各部分
領域が対応関係にある各矩形領域に変換され、各矩形領
域がy軸方向に連結されて矩形データS103が生成さ
れる。
【0088】当該矩形データS103を受け取った輪郭
特徴計算部103は、前記式(1)〜(3)で記述され
る演算処理を実行して輪郭特徴データS104(すなわ
ちg0〜g2)を算出し、輪郭検出部104に供給す
る。
【0089】輪郭検出部104では、図8のフローチャ
ートに示す手順にしたがって、細密な輪郭線の検出を行
う。図8のフローチャートは、P10〜P16の各ステ
ップから構成されている。
【0090】図8において、ステップP1では、評価値
バッファV(s,x,y)と経路バッファR(s,x,
y)を初期化する。
【0091】ここで、評価値バッファV(s,x,y)
の記述は、(x,y)の部分が図6(A)のxy平面上
における各画素の位置を示し、(s)の部分は、経路開始
点Sのx座標を示している。したがって、矩形上の座標
が同じ画素であっても、経路開始点Sが相違すれば評価
値バッファVに格納される評価値は相違し得る。この
点、経路バッファR(s,x,y)についても同様であ
る。
【0092】つづくステップP12では、開始点・終了
点設定部22が図6(A)に示す矩形の下端に経路開始
点Sを設定し、矩形の上端に経路終了点Eを設定する。
図6(A)の矩形は、前述した図3(B)の矩形に対応
している。
【0093】ここで、経路とは、上述した細密な輪郭線
の候補に相当する概念である。
【0094】また、当該経路開始点Sと経路終了点E
は、図3(A)に示す矩形変換前の入力画像上で、前記
切断線CP(あるいはx軸)を挟んで縦方向または斜め
方向に隣接した画素であったことから、これらのx座標
は同一で、ともにsとする。
【0095】次に、ステップP12では、前記対象画素
設定部23が対象画素(x,y)を設定し、ステップP1
3では、前記演算実行部21が、図6(B)に示すよう
に、当該対象画素(x,y)に対して左下、真下、右下
の3画素(3近傍)を用いて次の式(4)〜(6)で記述
される演算を実行し、当該演算の結果が最大値となるe
につき、当該eの値(すなわち評価値)を前記評価値バ
ッファVに格納するとともに、そのiの値(すなわち経
路値)を前記経路バッファRに格納して経路選択処理を
実行する。
【0096】 e(i=0)=V(s,x−1,y−1)+g2(x−1,y−1)…(4 ) e(i=1)=V(s,x,y−1)+g1(x,y−1)…(5) e(i=2)=V(s,x+1、y−1)+g0(x+1,y−1)…(6 ) 例えば、図6(A)において、画素PX(2,6)を当
該対象画素としているときには3つの画素PX(1,
5)、PX(2,5)、PX(3,5)が、前記3近傍
にあたり、輪郭線は右下の画素PX(3,5)から当該
画素PX(2,6)につづいているため、左斜め45度
方向エッジ検出フィルタf0に対応するg0を含んだ式
(6)の演算結果が最大となる傾向が高まる。
【0097】そして、実際にこのとき、式(4)〜
(6)のなかで、式(6)の値が最大であるものとする
と、その値(評価値)が評価値バッファVに格納される
とともに、経路値2(=i)が経路バッファRに格納さ
れる。
【0098】なお、PX(x,y)形式の表記は、図6
のxy平面上の指定した位置の1画素を指すもので、例
えば、画素PX(2,6)の場合、x座標が2、y座標
が6の1画素を指す。
【0099】ステップP13につづくステップP14で
は、終了検査部25が1ライン(1つのy座標上に存在
する全画素)上のすべての画素を対象画素としてステッ
プP13を実行したかどうか、および全ラインについて
ステップP13の処理を実行したかどうかを検査する。
【0100】全ラインについてステップP13の処理を
終了した場合には、ステップP14は、Yes側に分岐
するが、終了していない場合にはNo側に分岐する。
【0101】ステップP14がNo側に分岐した場合、
処理はステップP12にもどる。
【0102】ステップP12では、前回、前記対象画素
PX(2,6)に対してステップP13の処理を行った
場合には、次は画素PX(3,6)を対象画素に設定し
てステップP13の処理を行う。
【0103】このように、ステップP12〜P14のル
ープが繰り返されると、対象画素設定部23によって対
象画素はPX(2,6)、PX(3,6)、PX(4,
6)、PX(5,6)、PX(6,6)、PX(1,
7)、…と順次に変更され、各ラインの処理が終了する
とその上のラインについて処理されて行く。
【0104】一方、前記3近傍の側からみると、矩形メ
モリ20内において3近傍画素PX(1,5)、PX
(2,5)、PX(3,5)のそれぞれには、前記式
(1)〜(3)によって算出した3つの輪郭特徴データ
g0〜g2が対応付けられているが、矩形メモリ20
は、例えば、当該画素PX(3,5)については、対象
画素が画素PX(2,6)であるときには輪郭特徴デー
タg0を演算実行部21に供給し、対象画素が画素PX
(3,6)であるときには輪郭特徴データg1を演算実
行部21に供給し、対象画素が画素PX(4,6)であ
るときには輪郭特徴データg2を演算実行部21に供給
することになる。
【0105】なお、前記ステップP12の処理で最初に
対象画素とされる画素は、画素PX(1,1)などが属
する最下端のy=1のライン内からではなく、その上
の、画素PX(2,2)などが属するy=2のライン内
から選択される。
【0106】また、最後のy=13とy=12の両ライ
ンについて処理するときには、ステップP13の内容は
それまでとは異なり、図6(B)や式(4)〜(6)に
示すような経路選択処理を行うことなく、予め設定して
ある経路終了点Eに対し、強制的に結合する。
【0107】例えば、図6(A)では、画素PX(3,
12)が画素PX(3,13)に相当する経路終了点E
に接続されているが、これは、経路選択処理を行うこと
なく強制的に接続したものである。
【0108】もしも、最後の両ラインについても、それ
以前に処理した各2ラインと同様な経路選択処理を行う
ものとすると、例えば、輪郭線が入力画像上でx軸と斜
めに交差する場合には、経路開始点Sと本来の経路終了
点Eとが斜め方向に接続されることとなるため、経路選
択処理の結果が、ステップP11で予め設定した経路終
了点Eと相違することも起こり得る。
【0109】例えば、図6(A)の輪郭線602が入力
画像上でx軸と斜めに交差する場合には、経路終了点E
と経路開始点Sが斜め方向に接続されることとなるた
め、経路選択処理の結果として、画素PX(3,12)
に対しy=13のライン上で接続される画素は、経路終
了点Eとx座標が1ずつ相違する画素PX(2,13)
または画素PX(4,13)になってしまう。
【0110】換言すれば、強制的に経路終了点Eに接続
する本実施形態では、x軸との交差部分で、輪郭線の形
状に1画素程度の誤差が混入することを許容しているこ
とになる。
【0111】しかしながらこの誤差は、x軸との交差部
分でのみ局所的に発生するものであり、その大きさも、
たかだか1画素程度であるので、実用上問題となること
はほとんどあり得ないと考えられる。
【0112】その一方で、この強制的な接続によって、
経路選択処理の実行回数を低減できる等、切断線CP部
分で必要とされる境界部の処理を簡略化することができ
る。
【0113】ところで、ステップP12〜P14の処理
においては、矩形内に、図6(A)中の画素PX(1,
1)、PX(2,1)、PX(4,1)、PX(5,
1)、PX(6,1)、PX(1,2)、PX(5,
2)、PX(6,2)、PX(6,3)、PX(6,1
1)、PX(1,12)、PX(5,12)、PX
(6,12)、…などのように、経路計算に必要のない
無効領域601が生じ得る。
【0114】この無効領域601は、輪郭線の候補とな
り得ない画素によって構成され、x軸に沿って広がる傾
向を有する。ただしこの無効領域601は、原理的に必
ず発生するものではなく、前記エッジ検出フィルタf0
〜f2を3種類に限定したことによって発生したもので
ある。
【0115】エッジ検出フィルタf0〜f2を3種類に
限定したことによって、各対象画素に対して輪郭線が連
結し得る方向が図6(B)に示す3方向(3近傍)の画
素に限定されるからである。
【0116】この限定は、x軸に平行な輪郭線や、y軸
の負方向に伸びる部分を有する輪郭線の検出を困難に
し、8近傍(対象画素の周辺の8方向(8画素))から
輪郭線を探索する場合などに比べて、連続する数画素程
度の小さな領域内で細かく入り組んだ複雑な輪郭線を正
確に検出することを難しくするが、その一方で、輪郭特
徴計算部103や輪郭検出部104における演算量が、
8近傍から探索する場合などに比べて大幅に低減し、処
理速度を高速化できるという大きな利点をもたらす。
【0117】図6(A)の無効領域601を除く、必要
なすべての画素についてステップP13の処理が終了す
ると、ステップP14はYes側に分岐し、すべての経
路開始点について処理が終了したかどうかが、終了検査
部24によって検査される(P15)。
【0118】すべての経路開始点について処理が終了し
た場合には、ステップP15はYes側に分岐し、終了
していない場合にはNo側に分岐する。
【0119】No側に分岐した場合には、当該ステップ
P15につづいて、再びステップP11が実行される。
【0120】図6(A)に図示した状態は、経路開始点
Sを画素PX(3,1)に設定し、経路終了点を画素P
X(3,13)に設定しているが、次に実行されるステ
ップP11では、経路開始点Sを、例えば画素PX
(4,1)に移して(この場合、経路終了点Eは画素P
X(4,13)となる)、ステップP11〜P15のル
ープが繰り返され、各繰り返しごとに、入れ子になって
いるステップP12〜P14のループが必要回数だけ実
行される。
【0121】そして、最下端のラインに属するすべての
画素PX(1,1)〜PX(6,1)を経路開始点とし
てステップP10〜P14の処理が終了したときに、ス
テップP15はYes側に分岐することになる。
【0122】このとき、前記ステップP12、P13の
処理内容および式(4)〜(6)の内容から明らかなよ
うに、経路終了点Eとなり得る最上ライン(y=13の
ライン)上のすべての画素PX(1,13)〜PX
(6,13)のそれぞれに対応する評価値バッファV内
の評価値V(s,E点)は、各輪郭線の候補に対応した
経路上の輪郭特徴データの総和となっている。
【0123】ここで、評価値V(s,E点)の(E点)
は、各経路終了点Eの座標(x,y)を示している。
【0124】ステップP15のYes側につづいて実行
されるステップP16の最適経路の特定処理では、ま
ず、当該評価値V(s,E点)が最大値をとる場合のs
を求め、次に、経路開始点Sのx座標が当該sである場
合について、経路バッファR(s,x,y)に書き込ま
れている経路値系列を読み出して、経路終了点Eから経
路開始点Sに向かう最適経路(すなわち輪郭線)を求
め、これを輪郭データS105とする。
【0125】輪郭特徴データの総和を求める際には、図
6(B)に示すように、各経路の方向に合わせて3種類
の輪郭特徴データから値が選択され、画像のエッジ方向
(輪郭線の方向)が経路の向きに一致した場合に総和値
が大きくなるように作用するから、当該最大値を示す評
価値V(s,E点)が真正な輪郭線の終了点に対応して
いた場合、当該最大値を示す評価値V(s,E点)とそ
れ以外の評価値V(s,E点)との値の差は、通常、か
なり大きくなるものと考えられる。
【0126】なお、輪郭データS105には、通常、経
路終了点E(または経路開始点S)の座標と、当該経路
開始点Sにつづく前記経路値の情報が含まれていれば十
分である。
【0127】図6(A)に示した輪郭線602は、例え
ば、経路終了点Eの座標(3,13)と、当該経路終了
点Eから経路開始点S(3,1)に向かう経路値系列
1,2,0,0,0,1,2,2,2,1,0,1によ
って記述することができる。
【0128】以上の説明から明らかなように、経路バッ
ファRは、ステップP11〜P15の処理が繰り返され
ているときには、すでに判明しているすべての経路値R
(s,x,y)を記憶している必要があり、ステップP
16の処理が開始されたときには、すべての経路値R
(s,x,y)を記憶している必要があるため、前記無
効領域601の存在を考慮しなければ、基本的に432
(=6×6×(13−1)=s×x×(y−1))程度
のアドレス空間(同時に記憶しておく必要のある経路値
データの数)を備えている必要がある。
【0129】これに対し評価値バッファVは、ステップ
P11〜P15の処理が繰り返されているとき、すでに
判明している評価値V(s,E点)のほかには、矩形上
をy軸方向に累進する連続2ライン分の評価値を記憶し
ていれば十分であり、すでに処理を終えたラインの評価
値を保存しておく必要はない。
【0130】例えば、前記画素PX(2,6)などのy
=6のライン中の画素を対象画素としてステップP13
を処理しているときには、y=6のラインの画素とy=
5のラインの画素について、評価値を保存している必要
があるが、それより下のy=4〜y=1のラインに属す
る画素の評価値は保存しておく必要はない。
【0131】そして、y=6のライン中の画素を対象画
素とするステップP13の処理が終了し、y=7のライ
ンから対象画素が選ばれるようになると、y=5のライ
ン中の画素に関する評価値は不要となり、y=7とy=
6の連続2ラインについて評価値を保存すればよくな
る。
【0132】評価値バッファVはまた、ステップP16
の処理が開始されたときのために評価値V(s,E点)
を記憶しておく必要があるが、前記連続2ライン分とこ
の評価値V(s,E点)の分を合わせても、通常、その
アドレス空間(同時に記憶しておく必要のある評価値デ
ータの数)は、前記経路バッファR(s,x,y)のア
ドレス空間よりもはるかに小さく(少なく)、例えば、
48(=6×2+6×6=x×2+s×x)程度であっ
てよい。
【0133】もちろん、アドレス空間を節約する必要が
ない場合には、評価値バッファVのアドレス空間とし
て、前記経路バッファRと同じ432(=6×6×(1
3−1)=s×x×(y−1))の空間を用意するよう
にしてもよい。
【0134】輪郭検出部104から前記輪郭データS1
05を受け取ったオブジェクト検出部105は、矩形変
換部102で実行した矩形変換の逆変換を実施すること
により、矩形上の輪郭データを入力画像上の輪郭データ
に変換する。
【0135】さらに、オブジェクト検出部105は、当
該輪郭データで指定される輪郭線に囲まれた領域を画像
オブジェクトと判定し、この領域情報を画像オブジェク
トデータS106として後段へ出力する。
【0136】図7は、オブジェクト検出部105の動作
を説明する図である。
【0137】ここでは、図2(B)と同じ混合画像を入
力画像としているので、図7(A)のように背景領域7
01、輪郭候補領域702、画像オブジェクト領域70
3に対し、輪郭候補領域702内に画像オブジェクト7
05の輪郭を規定する画素レベルの精度を持った細密な
輪郭線704が検出され、その内部の図7(B)に示す
画像データが画像オブジェクトとして得られる。
【0138】当該オブジェクト検出部105が出力する
画像オブジェクトデータS106は、画像オブジェクト
の領域を示す2値データでもよいし、画像オブジェクト
の画素データ(すなわち画像オブジェクト中の各画素の
色を示す画素値)そのものでもよい。これらは、オブジ
ェクト検出部106の後段に接続される装置の要求に応
じて決定されるものである。
【0139】オブジェクト検出部105から出力される
画像オブジェクトデータS107は、上述したように、
基本的にこのS106と同じデータであってよいが、そ
の仕様は、画像特徴再計算部106などの当該画像処理
装置内部の仕様に応じて決定されるべきものである。
【0140】したがって、画像オブジェクトデータS1
06が例えば2値データである場合でも、本実施形態の
画像特徴再計算部106はカラー画像を要求するので、
当該画像オブジェクトデータS107としてはカラー画
像に対応した画素データを供給することになる。
【0141】図13は、オブジェクト検出部105、画
像特徴再計算部106、輪郭候補検出部101の動作
を、入力画像フレームへの反映の観点から説明したもの
である。
【0142】図13において、すでに説明したように、
輪郭候補検出部101内の領域判定部32は、図13
(A)に示す背景画像と図13(B)に示す入力画像を
もとに領域判定を実行し、図13(C)に示す背景領域
802やオブジェクト領域804と区別して、輪郭候補
領域803を検出し、輪郭候補領域803に属する輪郭
候補領域ブロック中の各画素の色データを、判定領域デ
ータED1として輪郭候補領域格納部33に格納する。
【0143】当該輪郭候補領域803は図2(C)に示
した前記輪郭候補領域203に対応するもので、背景と
画像オブジェクトの両方が含まれている。
【0144】ここで、背景画像と画像オブジェクト間に
おける画像特徴の差(ブロック間の平均色データの差)
の大きさが予め想定された範囲内にある場合には問題な
いが、背景画像と画像オブジェクトの画像特徴が類似し
ていて差の大きさが縮小する場合(例えば、前記平均色
データの値が近い場合)には、問題が発生する可能性が
ある。
【0145】画像特徴が類似している場合について説明
する前に、画像特徴が類似していない正常な場合につ
き、図14を用いて説明する。
【0146】背景画像と画像オブジェクト間における画
像特徴の差の大きさが予め想定された範囲内にあり、画
像特徴が類似していない場合、各入力画像フレーム中の
各ブロックは、背景画像と当該入力画像フレーム間にお
ける画像特徴の差の大きさを示した図14(A)の範囲
DM上に正常に分布する。
【0147】図14(A)において、0〜MAXは、入
力画像フレーム中の画素値として存在し得る色の範囲を
示しており、(MAX+1)が入力画像フレーム中に
存在する可能性のある色数に対応している。各ブロック
の平均色データ値が取り得る範囲や、背景画像と各入力
画像フレーム間における差の大きさも、この0〜MAX
(または0〜MAX−1)の範囲DMに対応しているも
のとみることができる。
【0148】また、しきい値TH1とTH2は範囲DM
内に設定されるものであり、0〜TH1の範囲が背景画
像との差の大きさが小さい場合に該当し、TH1〜TH
2の範囲が背景画像との差の大きさが中間の場合に該当
し、TH2〜MAXの範囲が背景画像との差の大きさが
大きい場合に該当する。
【0149】したがって、背景画像と画像オブジェクト
間における画像特徴の差の大きさが予め想定された範囲
内にある場合には、任意の入力画像フレームに含まれる
ブロックのうち、背景画像領域ブロックは、0〜TH1
の範囲に存在し、輪郭候補領域ブロックはTH1〜TH
2の範囲に存在し、オブジェクト領域ブロックはTH2
〜MAXの範囲に存在する。
【0150】一例として、ある入力画像フレーム中の背
景画像が単一色で画像オブジェクトも単一色(背景画像
とは異なる色)であった場合には、範囲DM上に配置し
た点CA1、範囲CA2、点CA3によって、当該入力
画像フレームを表現することができる。範囲CA2が一
点に収束せずに幅を持っているのは、各ブロック中に占
める背景画像と画像オブジェクトの割合(面積比)が、
ブロック毎に相違するためである。
【0151】例えば図13(B)および(C)に示した入
力画像フレームFR1(またはFE1)中の各ブロック
のうち背景画像(または背景領域802)に属するブロ
ック(例えばブロックB1−1)は、前記点CA1に対
応するものであってよく、輪郭候補領域803に属する
ブロック(例えばブロックB1−15)は、前記範囲C
A2中の一点CA2−1に対応するものであってよく、
画像オブジェクト801(オブジェクト領域804)に
属するブロック(例えばブロックB1−18)は、前記
点CA3に対応するものであってよい。
【0152】これに対し、背景画像と画像オブジェクト
の画像特徴が類似していて差の大きさが縮小している場
合の入力画像フレームは、図14(B)の範囲DM1に
対応するものとみることができる。
【0153】範囲DM1は図14(A)の範囲DMと同
様な形式の図であり、入力画像フレーム中の画素値とし
て存在し得る色の範囲0〜MAX1内に適応的に設定さ
れた2つのしきい値TH11とTH21を備えている。
【0154】ただし範囲DM1では、MAX1が前記M
AXよりも小さく、そのために、前記0〜TH1の範囲
に対応する0〜TH11の範囲も、前記TH1〜TH2
の範囲に対応するTH11〜TH21の範囲も、前記T
H2〜MAXの範囲に対応するTH21〜MAX1の範
囲も、それぞれ縮小している。
【0155】図14(B)上において、差が大きいこと
を示すTH21〜MAX1の範囲に存在する点CL21
は図14(A)上では差が中間であることを示すTH1
〜TH2の範囲に位置する点CL2となり、図14
(B)上で差が中間であることを示すTH11〜TH2
1の範囲に存在する点CL11は図14(A)上では差
が小さいことを示す0〜TH1の範囲に位置する点CL
1となる。
【0156】このとき、図14(B)を、単に、ある入
力画像フレームを表現するものとしてとらえると、しき
い値TH11、TH21は存在しないから、前記領域判
定部32は、図14(A)側のしきい値TH1とTH2
をもとに差の大きさを判断することになり、当該入力画
像フレーム中で、本来、画像オブジェクト領域に該当す
る点CL21(点CL2)を、輪郭候補領域に該当する
ブロックとして誤検出し、本来、輪郭候補領域に該当す
る点CL11(点CL1)を、背景領域に該当するブロ
ックとして誤検出してしまう。
【0157】ただし、例えば、図14(B)上の点CL
31などは、図14(A)上の点CL3に該当して誤検
出をまねかないので、このような誤検出は、背景画像と
画像オブジェクトの画像特徴が類似していて差の大きさ
が縮小する場合に発生する傾向を強めるが、個々のブロ
ックが誤検出されるかされないかは、個々の画像特徴に
応じて異なるということができる。
【0158】したがって、例えば、前述した図13(A)
の背景画像のもと、図13(E)に入力画像フレームが入
力された場合、図13(F)に示す領域813内に存在す
る3つのブロックは、本来、画像オブジェクト領域とし
て検出されるべきところを、輪郭候補領域として誤検出
されているが、その上の左右2つのブロックは正常に画
像オブジェクト領域として検出されるということが起こ
り得る。
【0159】また、前記領域判定部32が使用するしき
い値TH1とTH2を適応的に変更して、例えば、図1
4(B)の入力画像フレームに対応するケースでは、し
きい値TH1をTH11に変更するとともに、しきい値
TH2をTH21に変更することで、誤検出の発生を防
ぐことは可能であるが、このようなしきい値の変更は、
装置の処理量を増加することを意味するので、当該画像
処理装置全体の効率などを考慮すると、必ずしも行った
方がよいとは限らない。仮にしきい値を適応的に変更し
たとしても、しきい値は1フレーム中の全領域について
共通に適用されるものなので、画像オブジェクトが模様
を備えている場合など、画像オブジェクトの色が場所に
よって異なる場合には対応しきれず、誤検出が発生する
可能性は残る。
【0160】ここでは、説明を簡単にする観点からも、
領域判定部32が備えるしきい値は、例えば、前記TH
1、TH2に固定されているものとする。
【0161】以上の説明から明らかなように、誤検出
は、背景画像と入力画像フレーム間における画像特徴の
差が小さくなる方向、すなわち差が大きいところを中間
と誤検出(オブジェクト領域ブロックを輪郭候補領域ブ
ロックと誤検出(第1の誤検出))したり、中間のとこ
ろを小さいと誤検出(輪郭候補領域ブロックを背景領域
ブロックと誤検出(第2の誤検出))したり、場合によ
っては、差が大きいところを小さいと誤検出(オブジェ
クト領域ブロックを背景領域ブロックと誤検出(第3の
誤検出))することは起こり得るが、その反対方向の誤
検出は起こり得ない。
【0162】例えば、差が中間であるところを大きいと
誤検出することにより、本来、輪郭候補領域に属するブ
ロックをオブジェクト領域ブロックとして誤検出するこ
と等は起こり得ない。
【0163】このような誤検出に対処し、図13(F)
の画像フレームを図13(G)に示す画像フレームに補正
するために、前記画像特徴再計算部106と輪郭候補検
出部101が行う動作は、次のようなものである。
【0164】ここでは、現フレームを前記FRM−1と
し、次フレームを前記FRMとする。現フレームFRM
は、すでに輪郭候補検出部101、矩形変換部102、
輪郭特徴計算部103、輪郭検出部104、オブジェク
ト検出部105の処理を受けたフレームであり、次フレ
ームFRMは輪郭候補検出部101に入力され、輪郭候
補検出部101内で、ブロック分割部30、画像特徴計
算部31、領域判定部32の処理を受け、領域判定部3
2によってその輪郭候補領域を輪郭候補領域格納部33
に格納されている入力画像フレームである。図13にお
いては、図13(B)〜(D)が現フレームFRM−1に対
応し、図13(E)〜(G)が次フレームFRMに対応す
る。
【0165】画像特徴再計算部106内の画素データ抽
出部41は、現フレームFRM−1の画像オブジェクト
データS107を用いて、現フレームFRM−1の輪郭
候補領域に属するブロックデータBS中の各画素のなか
から、画像オブジェクトに属する画素だけを抽出し、そ
の画素の画素値データSSを再計算処理部42に供給す
る。
【0166】再計算処理部42は当該画素値データSS
に基づいて平均色データを再計算するが、この再計算の
結果として得られる再計算画像特徴データS108は、
ブロック中の画像オブジェクトに属する画素の画素値だ
けを用いて計算したものであるため、前記画像特徴計算
部31で算出された輪郭候補領域ブロックの平均色デー
タよりも、いっそう画像オブジェクトの輪郭付近の色に
忠実な値を取ることになる。
【0167】換言するなら、前記画像特徴計算部31の
処理では、画像オブジェクトも背景画像も均等に取り扱
って各ブロックの平均色データを算出しているため、画
像オブジェクトの輪郭付近の色に関するデータを損失ま
たは劣化させてしまっているということができる。
【0168】翻って、この再計算処理部42における処
理は、画像オブジェクトの輪郭付近の色に関するデータ
を回復または品質向上する処理であるととらえることが
できる。
【0169】画像オブジェクト内部のブロック、例えば
図13(B)のブロックB1−18内の各画素の色に関す
るデータについて構成要素102〜105内でどのよう
に取り扱うかに関しては、以上の説明では詳しく触れて
いないが、このデータは少なくとも、画像オブジェクト
内部のデータに限定されているので、画像特徴計算部3
1の処理によって失われることもなく劣化することもな
い。
【0170】再計算処理部42はまた、輪郭候補領域ブ
ロックのうち画像オブジェクトに属する画素数の割合が
少ないブロック(例えば、図13(D)のブロック80
7)と、背景領域ブロックについては、前記画像特徴デ
ータS108を無効な値として出力する。
【0171】すなわち、画像特徴データS108の有効
なデータは、画像オブジェクト内部のオブジェクト領域
ブロックと、輪郭候補領域ブロック(画像オブジェクト
に属する画素数の割合が少なくないブロック)である。
【0172】このうち画像オブジェクト内部のオブジェ
クト領域ブロックに関しては、例えば、前記画像オブジ
ェクトデータS106として画素データを出力する場合
なら、入力画像フレームの画素データを図示しない伝送
経路によってオブジェクト検出部105へ伝送すること
になるので、その画素データを画像オブジェクトデータ
S107内に含めるようにしてもよい。
【0173】しかしながら、領域補正部34の領域補正
処理は、前記領域判定部32の処理と同様に画素単位で
はなくブロック単位で行うので、S107に含めて画素
データを受け取った場合、再計算処理部42は当該画素
データからブロック単位の平均色データを算出して、算
出結果を前記画像特徴データS108の一部とすること
になる。
【0174】このような平均色データの算出処理を省略
したければ、前記画像特徴計算部31から出力される画
像特徴データCSに含まれている平均色データを再利用
するようにしてもよい。
【0175】次に、当該再計算画像特徴データS108
を再計算特徴格納部35で受け取った輪郭候補検出部1
01では、領域補正部34が、前記領域補正処理を実行
する。領域補正処理の中心は前記類似性検査である。
【0176】類似性検査では、領域判定部32によって
次フレームFRM中の輪郭候補領域に属するとされたブ
ロックのうち、類似性が高いブロックをオブジェクト領
域と判定する。
【0177】さらに詳しくは、類似性検査において、次
フレームFRM中の各輪郭候補領域ブロックに対し現フ
レームFRM−1中の近傍3×3ブロックの各々との平
均色データの差を計算し、その最小値を類似性の指標と
する。したがって、画像オブジェクトが動きを伴う場合
においても、適切な検査結果を得ることが可能である。
【0178】例えば、次フレームFRMである図13
(E)中の1つの輪郭候補領域ブロック809(B2−
22)を例に取ると、位置的に当該ブロック809に対
応する次フレームFRM(図13(D))中のブロック
は、ブロックB1−22だけであるが、類似性検査は基
本的に当該ブロック809Aの近傍3×3ブロック(合
計9ブロック)を対象として実行される。
【0179】ただし、本実施形態の領域補正処理では、
輪郭候補領域ブロックをオブジェクト領域ブロックに変
更する操作だけを行うため、輪郭候補領域ブロックとオ
ブジェクト領域ブロックだけを対象にすればよく、図1
3(D)の場合、ブロックB1−26などの4つの背景
領域ブロックは処理する必要はない。
【0180】図13(B)、(D)、(E)、(F)を
比較すれば明らかなように、前記近傍3×3ブロック中
でブロックB2−22ともっとも平均色データが近いの
は、通常、画像オブジェクト上のほぼ同一位置に対応し
ている図13(D)のブロックB1−18となるはずで
ある。
【0181】当該ブロックB1−18がオブジェクト領
域ブロックであることは画像オブジェクトデータS10
7によって判明しているから、図13(F)上で輪郭候
補領域ブロックとされたブロックB2−22は、前記領
域補正処理によって図13(G)上ではオブジェクト領域
ブロックに補正されている。
【0182】領域813中の他の2つのブロックについ
ても同様の補正が行われる。
【0183】なお、ここで、図13(D)上のブロック
B1−22などの輪郭候補領域ブロックの平均色データ
は、前記再計算処理部42によって、画像オブジェクト
の輪郭付近の色に忠実な値を取るようになっているた
め、現フレームFRM−1と次フレームFRMの間に画
像オブジェクトがどのように動いたとしても、背景画像
の色や模様の変化(背景画像が場所に応じて異なる色を
持っている場合)の影響を排除して、画像オブジェクト
の動きに精度良く対応することが可能である。
【0184】結局、類似性検査によって類似性が高いと
された輪郭候補領域ブロックは、領域補正部34が当該
輪郭候補領域から除外してオブジェクト領域ブロックと
し、除外後の領域情報を輪郭候補領域データS102と
して出力することになる。
【0185】入力画像フレームFRM以降の入力画像の
処理については、FRMが現フレーム、FRM+1が次
フレームとなる等、順次に今回の次フレームが次回の現
フレームに置き換わって、同様な処理が繰り返される。
【0186】なお、以上の処理では、領域判定部32に
よる領域判定処理において現フレームFRM−1の輪郭
候補領域の検出は正しく行われ、次フレームFRMの輪
郭候補領域の検出は正しく行われなかったが、本実施形
態の画像処理装置が動作しているとき、連続して入力さ
れるフレーム間に必ずしもこのような関係が成立すると
は限らない。
【0187】例えば、領域判定処理において現フレーム
FRM−1の輪郭候補領域の検出は正しく行われず、次
フレームFRMの輪郭候補領域の検出は正しく行われる
ケースも起こり得る。
【0188】この場合にも、以上に述べた通りの領域補
正処理を実行すると、領域補正部34による領域補正処
理自体が誤ったものとなり、その誤りの影響は以降に入
力される入力画像フレームの処理にも次々と波及して、
不正確な画像オブジェクトデータS106が出力しつづ
ける状態となる可能性がある。
【0189】これに対処して、フレームFRM−1とF
RM間の当該関係を担保するために、例えば、最初に入
力される入力画像については領域判定処理の結果が必ず
正しくなるように特別な処理を行うことも考えられる。
この特別な処理は、例えば、ユーザの手作業によって、
輪郭候補領域を指定するものであってもよい。
【0190】あるいは、オブジェクト検出部105から
連続的に出力される各フレームの画像オブジェクトデー
タS106が不正確になってきたら、それをユーザが輪
郭候補検出部101に通知してリセット処理を行うよう
にしてもよい。
【0191】このリセット処理では、領域補正部34が
その時点で再計算特徴部35に格納されている再計算領
域データED2を無視して領域補正処理を行わず、輪郭
候補領域格納部33に格納されている判定領域データE
D1だけに基づいて、輪郭候補領域データS102とS
106を出力する。
【0192】これにより、当該リセット処理の時点で、
領域補正処理の誤りの影響の波及を断つことができ、以
降に出力される画像オブジェクトデータS106は正常
化する。
【0193】(A−3)実施形態の効果 以上のように本実施形態によれば、入力画像をブロック
に分割し、輪郭候補領域の検出にあたっては従来のよう
に画素単位ではなくブロック単位に画像特徴(平均色デ
ータ)を求め、当該画像特徴を利用して輪郭候補領域を
検出するため、画像を撮影するカメラが振動する場合
や、画像中の背景の一部に位置変動が見られる場合でも
安定した画像特徴が得られ、輪郭候補領域を正しく検出
することができるので、信頼性が高い。
【0194】また、本実施形態では、輪郭線の検出にあ
たっては、輪郭特徴分布に基づいて輪郭候補領域中の任
意の経路から最適な経路を選択するため、画素精度の細
密な輪郭線を検出することができ、画像オブジェクトの
検出精度も高い。
【0195】さらに本実施形態では、輪郭候補領域をい
ったん矩形領域に変換してから、輪郭線を検出するよう
にしたので、最適経路の計算にかかる処理量を抑えるこ
とができ、ソフトウエアを含む種々の形態で実施するこ
とが可能である。
【0196】また、本実施形態では、最適経路の計算に
際して、輪郭特徴分布を輪郭の方向別に算出された輪郭
らしさの特徴分布とし、経路方向に応じた輪郭特徴分布
に基づいて最適経路を求めるようにしたので、画像のエ
ッジ方向と輪郭線の方向が合致した場合の経路が選択さ
れるよう動作するため、画像オブジェクトを高精度に検
出することができる。
【0197】加えて、本実施形態では、現フレームにお
いて検出された画素精度の細密な輪郭線に基づいて画像
オブジェクト内部の画像特徴を計算し直し、その結果に
基づいて領域補正処理を実行するので、入力画像フレー
ム中の背景画像と画像オブジェクトの画像特徴が類似し
ている場合や、入力画像フレーム中に雑音が混入した場
合でも、領域補正処理により輪郭候補領域の検出精度を
高く維持し、画像オブジェクトを画素精度で検出するこ
とが可能になる。
【0198】また、前記再計算処理部(42)の行う再
計算と、領域補正処理中の類似性検査で次フレーム中の
ある輪郭候補領域ブロックに対応する位置に存在するブ
ロックだけでなくその周辺のブロック(例えば、前記近
傍3×3ブロック)をも検査することによって、本実施
形態では、現フレーム、次フレーム間で画像オブジェク
トが移動する場合でも、正確な領域補正処理を実行する
ことが可能である。
【0199】(B)他の実施形態 なお、上記実施形態では、図6(A)の矩形は6×13
画素の領域であったが、矩形の画素数はこれより多くて
もよく、少なくてもよい。通常は、これよりはるかに大
きな画素数になるのがふつうである。
【0200】また、上記実施形態では、ブロックサイズ
を16×16画素としたが、ブロックサイズはこれより
小さくてもよく、大きくてもよい。
【0201】ただし、ブロックサイズを大きくすると、
画像を撮影するカメラが振動する場合や、画像中の背景
の一部に位置変動が見られる場合などの安定度は向上す
るが、輪郭候補領域(や矩形)に含まれる画素数が増加
して演算量が増大する傾向が高まる。このため、ブロッ
クサイズは、要求される安定度や演算量の条件を考慮し
て設定する必要がある。
【0202】なお、ブロックの形状も、上記実施形態の
ように、必ずしも縦横の長さが同じの正方形である必要
はない。
【0203】また、上記実施形態では、画像特徴の差が
小さくなる方向の第1〜第3の誤検出のうち、オブジェ
クト領域ブロックを輪郭候補領域ブロックと誤検出する
第1の誤検出のみを補正(領域補正処理)の対象とした
が、本発明は他の2種類の誤検出をも補正可能である。
【0204】例えば、輪郭候補領域ブロックを背景領域
ブロックとする第2の誤検出については、画素データ抽
出部41の動作を反対にして、輪郭候補領域に属するブ
ロックデータBS中の各画素のなかから、背景画像に属
する画素だけを抽出して、その画素の画素値データを前
記SSとし、以降の処理もこれに対応させることで補正
可能である。
【0205】背景画像と画像オブジェクトの画像特徴が
類似している場合には、第1の誤検出と第2の誤検出が
同時発生する可能性もあるので、第1の誤検出に対する
領域補正処理の前処理として第2の誤検出に対する領域
補正処理を実行するようにしてもよい。
【0206】すなわち、最初に第2の誤検出に対する領
域補正処理を実行し、次に、その領域補正処理の結果と
して得られた輪郭候補領域ブロックに対して、第1の誤
検出に対する領域補正処理を実行するのである。
【0207】また、第3の誤検出はその性質上、第1や
第2の誤検出に比較して発生する確率が小さいと考えら
れるので、この誤検出に対する領域補正処理は行わなく
ても、実用上、十分な精度が得られる可能性が高い。
【0208】さらに、上記実施形態では、画像フレーム
に対して処理を実行したが、本発明は、画像フィールド
に対する処理を行うことも可能である。
【0209】また、入力画像(S101)全体の画素数
は、一例として、ディジタルテレビのように、720×
480画素などであってよい。
【0210】さらに、上記実施形態では、輪郭候補検出
部101がブロック毎の平均色を用いて輪郭候補領域を
検出する場合につき説明したが、ブロック毎の平均色の
代わりに、従来公知の他の画像特徴を用いることもでき
る。例えば、対象画像が細かい色パタンで構成される場
合には、ブロック毎の色相データのヒストグラムに特徴
的なパタンが現れやすいので、平均色の代わりに色相デ
ータのヒストグラムを用いることができる。
【0211】また、上記実施形態では、輪郭検出部10
4において、矩形上の任意の画素(対象画素)への経路
を3方向(3近傍)から選択するようにしたが、より多
くの方向から選択するようにしてもよい。この場合に
は、経路方向の追加に合わせて、輪郭特徴計算部103
における特徴データの計算方法を変更することができ
る。選択の方向を増やすことによって、演算量は増大す
るものの、上記実施形態では正確に検出することが困難
であったx軸に平行な輪郭線(経路パタン)、y軸の負
方向に伸びる部分を有する輪郭線、複雑に入り組んだ輪
郭線の形状も正確に検出することが可能になる。
【0212】なお、上記実施形態では、入力画像データ
S101をカラー画像として説明したが、2値画像やモ
ノクロ画像でもよい。モノクロ画像の場合には、輪郭候
補検出部101で用いる画像特徴として平均輝度や輝度
ヒストグラムなどを用いることにより、上記実施形態と
同等の効果が得られる。
【0213】また、上記実施形態では、固定背景中に画
像オブジェクトを含む入力画像データS101を対象と
して、輪郭候補検出部101が背景のみを含む背景画像
を入力したのち、画像オブジェクトを含む混合画像を入
力して輪郭候補領域データS102を出力する場合につ
き説明したが、任意の入力画像に応じた輪郭候補検出部
101を実現可能である。
【0214】例えば、輪郭候補検出部101の処理にお
いて、利用者が手動で輪郭候補領域を指定するように構
成してもよい。また、動画像を入力として、第1フレー
ムのみを手動で輪郭候補領域を指定したのち、それ以降
のフレームについては、前フレームのオブジェクト検出
結果に基づいて輪郭候補領域を予測するように構成して
もよい。
【0215】これによれば、前記背景画像の入力を受け
ることなく、前記混合画像の入力を受けて、当該混合画
像から輪郭候補領域を検出することが可能である。
【0216】このように入力画像データS101および
輪郭候補検出部101の構成を変更しても、上記実施形
態と同等の効果を得ることができる。
【0217】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、対象輪郭線を含む輪郭線包含領域は対象輪郭線そ
のものよりも入力画像中で大きな領域を占めるので、対
象輪郭線や入力画像中のその他の領域に位置変動などが
発生したとしても、その位置変動などは輪郭線包含領域
中に吸収することができる。
【0218】これにより、本発明では、従来に比べて、
より安定的かつ高精度に、対象輪郭線を検出することが
可能になり、画像処理装置の信頼性が向上する。
【0219】加えて、本発明では、入力画像中における
画像特徴量の分布状態が、輪郭線包含処理ブロックの正
確な識別を困難にするものであっても、輪郭線包含処理
ブロックの識別精度を高く維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施形態における輪郭候補検出部の動作説明図
である。
【図3】実施形態における矩形変換部の動作説明図であ
る。
【図4】実施形態における矩形変換部の動作説明図であ
る。
【図5】実施形態で使用するエッジ検出フィルタの構成
例を示す概略図である。
【図6】実施形態における輪郭検出部の動作説明図であ
る。
【図7】実施形態におけるオブジェクト検出部の動作説
明図である。
【図8】実施形態における輪郭検出部の動作説明図であ
る。
【図9】実施形態における矩形変換部の概略構成を示す
ブロック図である。
【図10】実施形態における輪郭検出部の概略構成を示
すブロック図である。
【図11】実施形態における輪郭候補検出部の概略構成
を示すブロック図である。
【図12】実施形態における画像特徴再計算部の概略構
成を示すブロック図である。
【図13】実施形態の動作説明図である。
【図14】実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…切断位置検出部、11…非線形変換部、12…画
像検査部、13…補完処理部、20…矩形メモリ、21
…演算実行部、22…開始点・終了点設定部、23…対
象画素設定部、24,25…終了検査部、30…ブロッ
ク分割部、31…画像特徴計算部、32…領域判定部、
33、40…輪郭候補領域格納部、34…領域補正部、
35…再計算特徴格納部、41…画素データ抽出部、4
2…再計算処理部、101…輪郭候補検出部、102…
矩形変換部、103…輪郭特徴計算部、104…輪郭検
出部、105…オブジェクト検出部、201…画像オブ
ジェクト、202、701…背景領域、203、702
…輪郭候補領域、204、703…画像オブジェクト領
域、601…無効領域、704…輪郭線、a〜n…部分
領域(および矩形領域)、PX(2,2)〜PX(1,
7)…画素、S…経路開始点、E…経路終了点、f0…
左斜め45度方向エッジ検出フィルタ、f1…縦方向エ
ッジ検出フィルタ、f2…右斜め45度方向エッジ検出
フィルタ、V…評価値バッファ、R…経路バッファ、P
10〜P16…処理ステップ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列に入力される入力画像系列中の各
    入力画像の中から、対象輪郭線を持つ対象画像を検出す
    る画像処理装置において、 前記入力画像を所定の処理ブロックに分割し、当該入力
    画像中における画像特徴量の分布状態をもとに各処理ブ
    ロックを識別することにより、前記対象輪郭線を含む輪
    郭線包含処理ブロックを検出して、当該輪郭線包含処理
    ブロックを構成単位として輪郭線包含領域を生成する輪
    郭線包含領域生成手段と、 当該輪郭線包含領域内における輪郭特徴量の細密な分布
    状態を検査することで、前記対象輪郭線を検出する輪郭
    線検出手段と、 検出した当該対象輪郭線をもとに前記対象画像を検出す
    る対象画像検出手段と、 検出した当該対象画像の入力画像上の位置に基づいて、
    前記処理ブロックの構成単位である処理ブロック要素
    を、当該対象画像に属するか否か識別する処理ブロック
    要素識別手段と、 当該識別によって、当該対象画像に属するものとされた
    処理ブロック要素および/または当該対象画像に属さな
    いものとされた処理ブロック要素をもとに前記画像特徴
    量を再計算して再計算結果を出力する画像特徴量再計算
    部と、 次回に入力された入力画像に対する前記輪郭線包含領域
    生成手段が行う輪郭線包含処理ブロックの検出動作を、
    当該再計算結果をもとに補正する補正処理手段とを備え
    たことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像処理装置において、 前記補正処理手段は、 次回に入力された入力画像に対して、前記輪郭候補領域
    生成手段が生成した輪郭候補領域につき、前記輪郭線包
    含処理ブロックとされた処理ブロックごとに前記再計算
    結果との類似性を検査する類似性検査部と、 当該類似性検査部によって類似性が高いとされた処理ブ
    ロックは、前記輪郭線包含領域から除外して、前記対象
    画像に属する処理ブロックであるものとする対象画像確
    定部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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