JP2002082685A - 音声帯域拡張装置及び音声帯域拡張方法 - Google Patents

音声帯域拡張装置及び音声帯域拡張方法

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JP2002082685A
JP2002082685A JP2001192229A JP2001192229A JP2002082685A JP 2002082685 A JP2002082685 A JP 2002082685A JP 2001192229 A JP2001192229 A JP 2001192229A JP 2001192229 A JP2001192229 A JP 2001192229A JP 2002082685 A JP2002082685 A JP 2002082685A
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low
frequency
band
digital
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JP2001192229A
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Tadamichi Tokuda
肇道 徳田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴覚が劣化した人にとって、電話回線等での
音声信号の狭帯域化は聞き取りにくい。本発明は、少な
い演算量で音域補償を行い、音質と言葉の了解度を向上
させることを目的とする。 【解決手段】 有声/無声判定部1cと、デジタル変換
された信号のサンプリング点を1サンプルおきにゼロ値
に置換することにより、折り返し信号を生成する折り返
し信号生成部1dを備え、有声/無声の判定結果によ
り、有声区間では遮断周波数が低く、無声区間では遮断
周波数が高いローパスフィルタ部1eを切り替えて折り
返し信号生成部1dの出力信号の帯域制限を行なうもの
であり、これにより、無声音区間ではより高域までの帯
域拡張を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭帯域音声信号か
ら広帯域音声信号を擬似的に生成する音声帯域拡張装置
及び音声帯域拡張方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、バリアフリー化の必要性が高まっ
ている。こうした観点から、音声通信機器において、お
年寄り等の聴覚が衰えた人のために、音声信号の帯域を
見かけ上広げ、聞きやすい音声信号を生成する技術の開
発が望まれている。言葉を中心とした音声通信は、通
常、電話回線を通す音声信号が一つの基準になってい
る。この電話による音声信号は、帯域幅が制限されてい
るので、音質は元の音声と比べて一般には決して良好で
はない。
【0003】例えば、比較的良好な音質の地上電話回線
でも、本来の音声帯域幅の半分程度(約300〜350
0Hz)に制限されている。通常の人間の歌の音域は、
日本人の男子は80Hz〜800Hzの基本周波数とそ
の数次の高調波からなり、また、女子は150Hz〜1
600Hzとその数次の高調波からなる。数次の高調波
を含め更に無声音まで含めると、音声の音域は80Hz
〜1.6KHzの広帯域にわたる。話し言葉の了解や言
葉の音質にとって、特にこれらの数次の高調波を含む高
域成分、および、言葉の基本周波数を含む300Hz以
下の低域成分が、重要な働きをする。
【0004】ところが、電話回線などの狭帯域の伝送路
は、これらの重要な有声音の高域・低域成分、および、
無声音の高域の大部分が消失させるので、聴覚的には、
言葉を中心とした音声信号の音質は劣化してしまう。ま
た、音声信号の狭帯域化は、聞き取り易さ、すなわち、
了解度を大きく阻害する。その結果、音声信号の狭帯域
化は、お年寄り等の聴覚が衰えた人の大きな障害になっ
ていることが報告されている(日本音響学会講演論文集
2−6−5、平成8年9月)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声を聞き取り易くす
るために、音声信号の帯域拡張を行う方法や装置は従来
から試みられてきた。しかし、それらは多大の演算量・
メモリ量等を必要とする反面、それらで処理された信号
の音質は必ずしも良くないという問題が有った。例え
ば、代表的な従来方式であるコードブックマッピング方
式は、電話帯域音声と広帯域音声をコードブックで対応
付ける方式だが、マッチング演算量とコードブックのメ
モリ占有領域が大きく、また、回線状況によりマッチン
グ精度が不安定になる問題があった。
【0006】また音声信号の分析・合成を基本とする他
の拡張方式も、分析・合成には詳細かつ多くの演算を行
う必要がある。したがって、その実装にはかなりの大き
さとコストを伴うにもかかわらず、それに見合う程の効
果は得られていない。
【0007】また、例外的に、低演算量において、折り
返し信号と固定フィルタで仮想的に高域を補償する提案
が有る。しかし、この方式は、無声音の高域を十分に拡
張できず、音声の明瞭度や了解度を改善できず、処理さ
れた音声は聴覚的にこもった音声になるという問題があ
った。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決する装置
または方法を提供することを目的とするものであり、比
較的少ない演算量で、周波数帯域が制限された狭帯域の
可聴音声信号の高域補償、および/または、低域補償を
行うことにより、実用的に言葉の音質と了解度を改善す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による音声帯域拡張装置は、アナログ/デジ
タル変換手段から出力されるデジタル信号を解析し、音
声信号中の母音を含まない無声音区間と母音を含む有声
音区間とを識別する有声/無声判定手段と、アナログ/
デジタル変換手段から出力されるデジタル信号のサンプ
リング点を1サンプルおきにゼロ値に置換する事で折り
返し信号を含むデジタル信号を生成する折り返し信号生
成手段と、有声/無声判定手段の判定結果に基づき、有
声区間では遮断周波数が低い状態に、無声区間では遮断
周波数が高い状態にローパスフィルタ特性を切り替え
て、折り返し信号生成手段の出力信号の帯域制限を行う
フィルタ部とを設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力のアナログ狭帯域音声信号を上限周波数の約4
倍のサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル信
号に変換するアナログ/デジタル変換と、このアナログ
/デジタル変換手段から出力されるデジタル信号を解析
し、音声信号中の母音を含まない無声音区間と母音を含
む有声音区間とを識別する有声/無声判定手段と、アナ
ログ/デジタル変換手段から出力されるデジタル信号の
サンプリング点を1サンプルおきにゼロ値に置換する事
で、折り返し信号を含むデジタル信号を生成する折り返
し信号生成手段と、有声/無声判定手段の判定結果に基
づき、有声区間では遮断周波数が低い状態、無声区間で
は遮断周波数が高い状態にローパスフィルタ特性を切り
替えて前記折り返し信号生成手段の出力信号の帯域制限
を行うフィルタ部と、このフィルタ部より出力されたデ
ジタル信号をアナログ信号に変換して広帯域の音声信号
を出力する信号変換手段とを備えた音声帯域拡張装置で
あり、この構成により、有声/無声判定手段の判定結果
により、有声区間では遮断周波数が低く、無声区間では
遮断周波数が高いローパスフィルタを切り替えて折り返
し信号生成手段の出力信号の帯域制限を行なうことによ
り、適切な区間で高域成分を伸ばすことができ、音声の
了解度を向上させる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、入力の
狭帯域音声信号を上限周波数の約4倍のサンプリング周
波数でサンプリングしてデジタル信号に変換するアナロ
グ/デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換
部から出力されるデジタル信号を解析し、音声信号中の
母音を含まない無声音区間と母音を含む有声音区間を識
別する有声/無声判定手段と、アナログ/デジタル変換
手段から出力されるデジタル信号を1サンプルおきに符
号を反転させる処理を行う帯域反転処理手段と、有声/
無声判定手段の判定結果に基づき、有声区間では遮断周
波数が低い状態に、無声区間では遮断周波数が高い状態
になるように、ローパスフィルタの特性を切り替えて前
記帯域反転処理手段の出力信号の帯域制限を行うフィル
タ部と、このフィルタ部の出力信号をアナログ/デジタ
ル変換した入力信号を所定の比率で加算する合成部と、
この合成部からの出力デジタル信号をアナログ信号に変
換して広帯域の音声信号をうるデジタル/アナログ変換
手段とを備えた音声帯域拡張装置であり、この構成によ
り、有声/無声判定手段の判定結果により、有声区間で
は遮断周波数が低く、無声区間では遮断周波数が高いロ
ーパスフィルタを切り替えて折り返し信号生成手段の出
力信号の帯域制限を行なうことにより、適切な区間で高
域成分を伸ばすことができ、音声の了解度を向上させ
る。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照し
ながら説明する。
【0012】(実施の形態1)以下、本発明の一実施の
形態について図1、図2、および、図3を参照しながら
説明する。図1は本発明による一実施の形態の音声帯域
拡張装置のブロック図である。図2は本発明による一実
施の形態の音声帯域拡張装置のハードウエアの構成図で
ある。図3は本発明による一実施の形態の音声帯域拡張
装置のフローチャートである。
【0013】図1において、アナログ/デジタル変換部
1aは、たとえば、電話回線を介して送られてくる入力
のアナログ狭帯域音声信号をその上限周波数の約4倍の
サンプリング周波数でサンプリングしてデジタル信号に
変換する。
【0014】フレーム分割部1bは、狭帯域音声信号を
時系列上で一定時間長のフレームに区切る。実際には、
1フレームは数十〜数百msの時間にする。有声/無声
判定部1cは、アナログ/デジタル変換部1aからフレ
ーム分割部1bを介して出力されるデジタル信号を解析
し、音声信号中の母音を含まない無声音区間と母音を含
む有声音区間を識別する。すなわち、1フレーム数十〜
数百msに区切られた各フレーム内の狭帯域音声信号の
特徴を分析する。例えば、1フレーム内に含まれる狭帯
域音声信号のゼロクロス数を用いることにより、そのフ
レームが有声音区間であるか無声音区間であるかを識別
できる。有声音区間では、ゼロクロスは周期的に発生し
やすい。他方、無声音区間ではゼロクロスは周期を持た
ない。このことを利用して、有声音区間と無声音区間を
識別することができる。また、有声音区間では、ゼロク
ロスの周期は一般には長い、言い換えると、ゼロクロス
の回数が少ない。他方、無声音区間ではゼロクロスの周
期は短い、言い換えると、ゼロクロスの回数が多い。こ
のことを利用して、有声音区間と無声音区間を識別する
こともできる。このゼロクロスの回数をある回数に設定
しておいて、判定の閾値とし、それに基づいて無声区間
と有声区間を識別・判定する。ゼロクロスの回数が多い
と無声音らしさが強いということも言える。
【0015】折り返し信号生成部1dは、アナログ/デ
ジタル変換部1aから出力されるデジタル信号のサンプ
リング点を1サンプルおきにゼロ値に置換する事で、サ
ンプリング周波数が変わらず、信号帯域幅の中心周波数
を境とする折り返し信号を含むデジタル信号を生成す
る。
【0016】ローパスフィルタ部1eは、有声/無声判
定部1cの判定結果基づき、有声区間では遮断周波数が
低い状態に、無声区間では遮断周波数が高い状態にロー
パスフィルタの特性を切り替えて、折り返し信号生成部
1dの出力信号の帯域制限を行う。
【0017】デジタル/アナログ変換部1fは、ローパ
スフィルタ部1eより出力されたデジタル信号をアナロ
グ信号に変換して広帯域に信号成分が拡張された音声信
号を出力する。
【0018】次に低域拡張部は、整流処理部1g、ロー
パスフィルタ部1h、および、振幅・位相調整部1iか
らなる。整流処理部1gは、アナログ/デジタル変換部
1aから出力されるデジタル信号を整流処理する。整流
処理部1gは、フレーム分割部1bで一定時間間隔の時
間フレーム分割した狭帯域音声信号をデジタル的に整流
する。デジタルによる半波整流は、サンプル値の符号が
負の部分はゼロ値に置き換え、残りはサンプル値そのま
まで出力することにより実現する。ローパスフィルタ部
1hは、整流処理により得た信号成分中、元の音声信号
の基本周波数が多く含まれる成分、すなわち、音声信号
のピッチ相当の低域周波数成分を遮断周波数300Hz
のローパスフィルタ1hで抽出する。振幅・位相調整部
1iは、ローパスフィルタで抽出した低域周波数成分の
位相と振幅を調節する。合成部3は、低域拡張部の振幅
・位相調整部1iの出力の低域周波数成分を、高域側の
拡張部のローパスフィルタ部1eの出力信号に加算す
る。
【0019】図2は図1の音声帯域拡張装置をDSPと
CPUを用いて実現した物を示す。図2のA/Dコンバ
ータ4a、および、D/Aコンバータ4eは、それぞ
れ、図1のアナログ/デジタル変換部1a、および、デ
ジタル/アナログ変換部1f相当する。また、図2にお
いて、DSP/CPU4bは、ROM4cに格納された
プログラムに基づき、RAM4dを作業領域にして、A
/Dコンバータの出力を演算処理することにより、図1
のフレーム分割部1b、有声/無声判定部1c、折り返
し信号生成部1d、および、ローパスフィルタ部1eの
機能を実現している。
【0020】次に、図2に示す音声帯域拡張装置または
音声帯域拡張方法の動作を、図3および図4を参照して
説明する。アナログ/デジタル変換処理ステップSte
p-1aは、電話回線等を介して送られてくる入力のア
ナログ狭帯域音声信号を通常の約2倍のサンプリング周
波数2fsでサンプリングしてデジタル信号に変換す
る。たとえば、電話音声の場合では、帯域上限周波数の
2倍程度のサンプリング周波数fs=、約8kHzが通
常だが、ここではその倍の2fs=、約16kHzの周
波数でサンプリングする。図4(a)は、サンプリング
されたデジタル信号のサンプリング列の一例を示す。
【0021】フレーム分割処理ステップStep-1b
は、狭帯域音声信号を時系列的に一定時間長の時間フレ
ームに区切る。実際には、1つの時間フレームは数十〜
数百msの時間にする。
【0022】有声/無声判定処理ステップStep-1
cは、アナログ/デジタル変換処理Step-1aでデ
ジタル信号に変換された音声信号を解析し、音声信号中
の母音を含まない無声音区間と母音を含む有声音区間を
時間軸上で識別・判定する。すなはち、数十〜数百ms
毎に区切られた各時間フレーム内の狭帯域音声信号の特
徴を分析する。例えば、1つの時間フレーム内に含まれ
る狭帯域音声信号のゼロクロス数を用いることにより、
その時間フレームが有声音区間であるか無声音区間であ
るかを識別できる。有声音区間では、ゼロクロスの周期
は一般には長い、言い換えると、一つの時間フレーム内
のゼロクロス数は少ない。他方、無声音区間ではゼロク
ロスの発生間隔は短い、言い換えると、一つの時間フレ
ーム内のゼロクロス数は多い。一つの時間フレーム内の
ゼロクロス数が多いと無声音らしさが強いということも
言える。このことを利用して、有声音区間と無声音区間
を識別することができる。また、有声音区間では、ゼロ
クロスは周期的に発生しやすい。他方、無声音区間では
ゼロクロスは周期を持たない。このことを利用しても、
有声音区間と無声音区間を識別することができる。有声
/無声判定処理ステップStep-1cは、ゼロクロス
数判定の閾値をある値にし、その閾値に基づいて無声区
間と有声区間を識別・判定する。
【0023】ゼロ値置換処理ステップStep-1d
は、アナログ/デジタル変換処理Step-1aから出
力されるデジタル信号のサンプリング点を1サンプルお
きにゼロ値に置換する。このような処理は、サンプリン
グ周波数が2fsとすれば、fs/2の周波数を対称軸
にして元の音声信号(上限周波数=fs/2)を高域側
に折り返したスペクトルを持つデジタル信号(見かけ上
の上限周波数=fs)を生成する。得られたデジタル信
号は、図1の中に示すように元の音声信号成分(fs/
2)と、その2倍の高域側折り返し信号(図1の斜めハ
ッチング線部)から成る。
【0024】ローパスフィルタ処理ステップStep-
1eは、有声/無声判定処理Step-1cの判定結果
に基づき、有声区間では遮断周波数が低い状態(この例
では、遮断周波数≒5kHz)、無声区間では遮断周波
数が高い状態(この例では、遮断周波数≒7kHz)に
ローパスフィルタの特性を切り替えて、ゼロ値置換処理
ステップStep-1dからの出力信号の帯域制限を行
う。ローパスフィルタはDSP/CPU4bによっても
実現され、その特性の切り替えはDSP/CPU4bに
与えるの定数を切り替えることによって行う。例えば以
下のように切り替える。
【0025】有声区間 ‥ 遮断周波数=5kHz 無声区間 ‥ 遮断周波数=7kHz なお、区間を有声/無声の2種類に分けるのではなく、
有声/無声判定処理ステップStep-1cにおいて区
間の有声らしさ/無声らしさを多段階に分けて評価し、
ローパスフィルタの遮断周波数を、それぞれ少しずつ異
ならせることにより、音声信号の時間フレーム間の繋ぎ
目をスムーズにする事も出来る。また、有声/無声音の
ホルマント形状を反映した、なだらかな減衰特性を有す
るローパスフィルタを音声信号のそれぞれの時間フレー
ム区間に適用すれば、音声の自然さはより一層向上す
る。
【0026】デジタル/アナログ変換処理ステップSt
ep-1fは、ローパスフィルタ処理ステップStep-
1eの出力デジタル信号をアナログ信号に変換して広帯
域の音声信号を出力する。この広帯域の音声信号は、本
来の音声信号と同程度の帯域に擬似的に拡張された音声
信号になる。
【0027】図5は本発明による他の実施の形態の音声
帯域拡張装置のブロック図である。また、図6は本発明
の実施の形態の音声帯域拡張装置のフローチャートであ
る。図7(a)は音声信号のサンプリング列の例を示す
概念図である。図7(b)はサンプリングパルスを1サ
ンプルおきに符号を反転させた状態を示す概念図であ
る。図8は本発明による他の実施の形態の音声帯域拡張
装置のフローチャートである。
【0028】図5における、アナログ/デジタル変換部
2a、フレーム分割部2b、および、有声/無声判定部
2cは、図1に示すアナログ/デジタル変換部1a、フ
レーム分割部1b、および、有声/無声判定部1cと、
それぞれ、同様な構成であるので、ここでの説明を省略
する。また同様に、低域側拡張部における整流処理部2
g、ローパスフィルタ部2h、振幅・位相調整部2i、
おとび、デジタル/アナログ変換部2jも、図1に示す
整流処理部1g、ローパスフィルタ部1h、振幅・位相
調整部1i、および、デジタル/アナログ変換部1j
と、それぞれ、同様な構成であるので、ここでの説明を
省略する。
【0029】図5の高域側の拡張部おいて、帯域反転処
理部2dは、アナログ/デジタル変換部2aによって狭
帯域の入力信号をその上限周波数の約4倍のサンプリン
グ周波数2fsでサンプリングして出力されるデジタル
信号の符号を1サンプルおきに符号を反転させる処理を
行う。ローパスフィルタ部2eは、有声/無声判定部2
cの判定結果に基づき、有声区間では遮断周波数が低い
状態に、無声区間では遮断周波数が高い状態になるよう
にローパスフィルタの特性を、切り替えて帯域反転処理
部2dの出力信号の帯域制限を行う。
【0030】振幅・位相調整部2fは、ローパスフィル
タ部2eから出力された高域信号の位相と振幅を調節す
る。整流処理部2gはフレーム分割部2bである時間間
隔にフレーム分割した狭帯域音声信号をデジタル的に整
流する。デジタルによる半波整流は、サンプル値の符号
が負の部分はゼロ値に置き換え、残りはサンプル値その
ままで出力することにより実現する。デジタルによる全
波整流は、サンプル値の符号が負の部分は−1を掛けて
符合を反転し、残りはサンプル値そのままで出力するこ
とにより実現する。
【0031】合成部3は、フレーム分割部2bの出力で
あるアナログ/デジタル変換した入力信号、高域側拡張
部からの出力信号である振幅・位相調整部2fからの出
力信号、および、低域側拡張部からの出力信号である振
幅・位相調整部2iの出力信号、を所定の比率で加算す
る。
【0032】次に、図5に示す音声帯域拡張装置の動作
を図6のフローチャートを用いて、図3のフローチャー
トとの違いを中心に説明する。
【0033】アナログ/デジタル変換処理ステップSt
ep-2aは、入力の狭帯域音声信号を上限周波数fs
/2の約4倍、2fsのサンプリング周波数でサンプリ
ングしてデジタル信号に変換する。スペクトル反転処理
ステップStep-2dは、このデジタル信号の符号を
1サンプルおきに反転させる。
【0034】図7は、図5または図6の実施の形態にお
ける信号波形を示し、アナログ/デジタル変換処理ステ
ップStep-2aから出力されるサンプリング周波数
2fsのデジタル信号を1サンプルおきに符号を反転さ
せる処理について説明する。図7(a)はアナログ/デ
ジタル変換処理ステップStep-2aから出力される
上限周波数fs/2のデジタル信号をサンプリング周波
数2fsでサンプリングした波形のサンプリング列を示
す。図7(a)のこのサンプリングパルス(7a,7b,
…)を1サンプルおきにその符号を反転させると図7
(b)に示すようなサンプルされた波形になる。
【0035】このように処理したデジタル信号は、サン
プリング周波数を2fsとすれば、fs/2の周波数を
対称軸に高域側に反転され、低域側には信号を含まない
デジタル信号(図5の斜めハッチング線部)となる。
【0036】ローパスフィルタ処理ステップStep-
2eは、ローパスフィルタ処理を行う。ここでは、ロー
パスフィルタの遮断周波数を次のようにする。
【0037】有声区間 ‥ 遮断周波数=5kHz 無声区間 ‥ 遮断周波数=7kHz 前述したように、これらの切り替えは、有声/無声判定
処理ステップStep-2c、あるいは、有声/無声判
定部ステップStep-2cの判定結果に基づいて実行
される。
【0038】振幅・位相調節処理ステップStep-2
fは、ローパスフィルタ処理ステップStep-2eに
より生成された高域側拡張信号の振幅と位相を調節す
る。ここで、高域拡張の効果は、増幅率を可変にするこ
とによって調節する様にもできる。
【0039】入力信号加算処理ステップStep-2g
は、振幅・位相調節処理ステップStep-2fの高域
側拡張信号(図5のグラフ中の斜めハッチング線部)、低
域側補強信号(図5のグラフのクロスハッチング部)、
および、入力音声帯域の音声信号(図5のグラフ中の白
い部分)を、図5の合成部3により加算する。その結
果、図5の右下部のグラフに示す周波数分布を持つ擬似
的に帯域拡張された音声信号を得る。デジタル/アナロ
グ変換処理ステップStep-2hは以上の加工を施し
たデジタル音声信号をアナログ信号に変換することによ
り、本来の音声信号と同程度の帯域に擬似的に周波数帯
域が拡張され、その拡張の程度を自由に調節可能な、広
帯域音声信号を出力する。
【0040】次に、音声信号の低域側拡張処理について
図8のフローチャートを用いて説明する。この低域側拡
張処理は前述までのどの実施の形態にも適用できる。調
波生成処理ステップStep-3aは、デジタル信号に
変換された音声信号に対し、半波整流あるいは全波整流
処理を行う事により、元の周波数帯域に含まれる有声音
信号の高調波成分を生成する。
【0041】ローパスフィルタ処理ステップStep-
3bは調波生成処理ステップStep-3aの出力信号
にローパスフィルタを施す。すなわち、整流処理によっ
て得られる音声信号の基本周波数に相当するピッチを含
む低域周波数成分をローパスフィルタで抽出する。これ
により、電話回線等を通す際に狭帯域化により消失した
音声の低周波数成分を擬似的に得る。
【0042】振幅・位相調節処理ステップStep-3
cは、位相と振幅の調節を行う。ここで、任意の増幅率
でこの低域信号を増幅する事により、低域拡張効果の程
度を調節する事も可能である。
【0043】加算ステップStep-3dは、元の周波
数帯域の音声信号(図1と図5のグラフ中の白い部
分)、拡張された高域の信号(図1および図5のグラフ
中の斜めハッチング線部分)、および、Step-3c
の出力信号である低域拡張成分(図1および図5のグラ
フ中のクロスハッチング部分)を図1または図5の合成
部3により加算し、低域・高域の双方の帯域が拡張され
た音声信号(図1または図5の右下部に示すグラフ中の
周波数分布を持つ擬似的に帯域拡張された音声信号)を
得る。
【0044】以上のように本発明による音声信号の帯域
拡張装置によれば、電話回線等を通す際に狭帯域化され
た音声信号に対して疑似的に高域あるいは高・低域を補
償することができる。
【0045】このようにして本発明は、本来の音声信号
帯域幅で表現される音声の特徴を活かしたまま、出力音
声信号の帯域拡張を行うことが出来る。しかも、本発明
は、比較的少ない演算量で実用的な音質の音域補償を行
うことが可能になる。本発明は、例えば、現在電話音声
やAMラジオ等の狭帯域音声信号を、FMラジオ等の広
帯域音声信号に実質的に拡張することができる。
【0046】また、本発明は、低域周波数の音声信号を
擬似的に補強して、音声信号の高域・低域の両方を拡張
するように補強すると、更に自然な音声信号を作り出す
ようにもできる。更に、本発明において、元の音声信号
に対して、補強する高域・低域の信号のレベルを調節可
能にして、より高音質の音声帯域拡張を行うことができ
る。
【0047】本発明を適用した場合の改善効果を、12
人の70歳〜81歳の日本人で視聴実験した所、次の様
な結果を得た。単音節音声の了解度は、無処理で65%
であったものが、本発明適用で79%に向上した。ま
た、5段階法(5点満点法)による音質評価は、無処理
で3.0であったものが、本発明適用で3.5に向上し
た。
【0048】日本語に比べ子音や無声音部の多い英語を
はじめ他の言語の場合には、これら単音節了解度および
音質評価は、日本語の場合以上に改善することが期待で
きる。
【0049】したがって、本発明は、お年寄り等の聴覚
が衰えた人の大きな障害が取り除き、しかも、比較的簡
単な構成や方法で実施できるので、多くの音声機器にて
きようでき、さらにまた、世界の多くの言語圏でも適用
できるなど、実用上の利点は極めて大きい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、有声/無声判定手段と、デジ
タル変換された信号のサンプリング点を1サンプルおき
にゼロ値に置換することにより、折り返し信号を生成す
る折り返し信号生成手段を備え、有声/無声の判定結果
により、有声区間では遮断周波数が低く、無声区間では
遮断周波数が高いローパスフィルタを切り替えて折り返
し信号生成手段の出力信号の帯域制限を行なうことによ
り、無声音区間ではより高域までの帯域拡張を行うよう
に構成したことにより、本来の音声信号帯域幅で表現さ
れる音声の特徴を活かしたまま、出力音声信号の帯域拡
張を行うことが出来る。しかも、本発明は、比較的少な
い演算量で実用的な音域補償を行い、音質の改善と言葉
の了解度の向上をはかることが可能になる。
【0051】また本発明は、低域周波数の音声信号を擬
似的に補強して、音声信号の高域・低域の両方を拡張す
るように補強すると、更に自然な音声信号を作り出し、
音質と了解度を向上するようにもできる。更に、本発明
において、元の音声信号に対して、補強する高域・低域
の信号のレベルを調節可能にして、より高音質の音声帯
域拡張を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態の音声帯域拡張装置
のブロック図
【図2】本発明による一実施の形態の音声帯域拡張装置
のハードウエアの構成図
【図3】本発明による一実施の形態の音声帯域拡張装置
のフローチャート
【図4】(a)音声信号のサンプリング列の例を示す概
念図 (b)音声信号のサンプリング列を1サンプルおきに値
ゼロのパルスに置換した状態を示す概念図
【図5】本発明による他の実施の形態の音声帯域拡張装
置のブロック図
【図6】本発明による他の実施の形態の音声帯域拡張装
置のフローチャート
【図7】(a)音声信号のサンプリング列の例を示す概
念図 (b)サンプリングパルスを1サンプルおきにその符号
を反転させた状態を示す概念図
【図8】本発明による他の実施の形態の音声帯域拡張装
置のフローチャート
【符号の説明】
1a アナログ/デジタル変換部 1b フレーム分割部 1c 有声/無声判定部 1d 折り返し信号生成部 1e ローパスフィルタ部 1f デジタル/アナログ変換部 1g 整流処理部 1h ローパスフィルタ部 1i 振幅・位相調整部 3 合成部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力のアナログ狭帯域音声信号を上限周波
    数の約4倍のサンプリング周波数でサンプリングしてデ
    ジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換と、前記
    アナログ/デジタル変換手段から出力されるデジタル信
    号を解析し、音声信号中の母音を含まない無声音区間と
    母音を含む有声音区間とを識別する有声/無声判定手段
    と、前記アナログ/デジタル変換手段から出力されるデ
    ジタル信号のサンプリング点を1サンプルおきにゼロ値
    に置換する事で、折り返し信号を含むデジタル信号を生
    成する折り返し信号生成手段と、前記有声/無声判定手
    段の判定結果に基づき、有声区間では遮断周波数が低い
    状態、無声区間では遮断周波数が高い状態にローパスフ
    ィルタ特性を切り替えて前記折り返し信号生成手段の出
    力信号の帯域制限を行うフィルタ部と、前記フィルタ部
    より出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して
    広帯域の音声信号を出力する信号変換手段とを備えたこ
    とを特徴とする音声帯域拡張装置。
  2. 【請求項2】音声信号の狭帯域化により消失した低域信
    号を擬似的に復元する低域拡張部を備え、この擬似的に
    復元した低域信号を、アナログ/デジタル変換手段の出
    力であるデジタル信号とフィルタ部より出力されたデジ
    タル信号とに加算して、高域・低域両方の拡張を行う請
    求項1記載の音声帯域拡張装置。
  3. 【請求項3】アナログ/デジタル変換手段から出力され
    るデジタル信号を整流処理し、これにより得られるピッ
    チ相当の低域周波数成分をローパスフィルタで抽出し、
    この低域周波数成分の位相と振幅を調節することによ
    り、低域信号を擬似的に復元する請求項2記載の音声帯
    域拡張装置。
  4. 【請求項4】入力の狭帯域音声信号を上限周波数の約4
    倍のサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル信
    号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記アナ
    ログ/デジタル変換部から出力されるデジタル信号を解
    析し、音声信号中の母音を含まない無声音区間と母音を
    含む有声音区間を識別する有声/無声判定手段と、前記
    アナログ/デジタル変換手段から出力されるデジタル信
    号を1サンプルおきに符号を反転させる処理を行う帯域
    反転処理手段と、前記有声/無声判定手段の判定結果に
    基づき、有声区間では遮断周波数が低い状態に、無声区
    間では遮断周波数が高い状態になるように、ローパスフ
    ィルタの特性を切り替えて前記帯域反転処理手段の出力
    信号の帯域制限を行うフィルタ部と、前記フィルタ部の
    出力信号を、アナログ/デジタル変換した入力信号を所
    定の比率で加算する合成部と、前記合成部からの出力デ
    ジタル信号をアナログ信号に変換して広帯域の音声信号
    をうるデジタル/アナログ変換手段とを備えたことを特
    徴とする音声帯域拡張装置。
  5. 【請求項5】音声信号の狭帯域化により消失した低域信
    号を擬似的に復元する低域拡張部を備え、この擬似的に
    復元した低域信号を、前記アナログ/デジタル変換手段
    の出力の前記デジタル信号と前記フィルタ部より出力さ
    れたデジタル信号とに加算して、高域・低域両方の拡張
    を行う請求項4記載の音声帯域拡張装置。
  6. 【請求項6】低域信号の復元は、アナログ/デジタル変
    換部から出力されるデジタル信号を整流処理し、これに
    より得られるピッチ相当の低域周波数成分をローパスフ
    ィルタで抽出し、この低域周波数成分の位相と振幅を調
    節することにより、低域信号を擬似的に復元する請求項
    5記載の音声帯域拡張装置。
  7. 【請求項7】入力の狭帯域音声信号に基づき広帯域音声
    信号を生成する音声帯域拡張方法であって、 a)入力の狭帯域音声信号を周波数上限の約4倍のサン
    プリング周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換
    し、 b)このデジタル信号を解析し、音声信号中の母音を含
    まない無声音区間と母音を含む有声音区間とを識別判定
    し、 c)前記アナログ/デジタル変換手段から出力されるデ
    ジタル信号のサンプリング点を1サンプルおきにゼロ値
    に置換する事で折り返し信号を含むデジタル信号を生成
    し、 d)前記識別判定結果に基づき、ローパスフィルタの特
    性を切り替えて、入力の狭帯域音声信号の有声区間では
    遮断周波数が低く、無声区間では遮断周波数が高くなる
    ように前記折り返し信号を含むデジタル信号の帯域制限
    し、 e)この帯域制限されたデジタル信号をアナログ信号に
    変換して音声信号を出力する ステップを有する音声帯域拡張方法。
  8. 【請求項8】音声信号の狭帯域化により消失した低域信
    号を擬似的に復元し、この擬似的に復元した低域信号
    を、前記アナログ/デジタル変換手段の出力の前記デジ
    タル信号と前記フィルタ部より出力されたデジタル信号
    とに加算するステップを含む請求項7記載の音声帯域拡
    張方法。
  9. 【請求項9】アナログ/デジタル変換手段から出力され
    るデジタル信号を整流処理し、これにより得られるピッ
    チ相当の低域周波数成分をローパスフィルタで抽出し、
    この低域周波数成分の位相と振幅を調節することによ
    り、低域信号を擬似的に復元するステップを含む請求項
    8記載の音声帯域拡張方法。
  10. 【請求項10】入力の狭帯域音声信号に基づき広帯域音
    声信号を生成する音声帯域拡張方法であって、 a)入力の狭帯域音声信号を上限周波数の約4倍のサン
    プリング周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換
    し、 b)前記デジタル信号を解析し、音声信号中の母音を含
    まない無声音区間と母音を含む有声音区間を識別判定
    し、 c)前記デジタル信号の符号を1サンプルおきに反転さ
    せ、 d)前記識別判定結果に基づき、ローパスフィルタ特性
    を切り替えて、入力の狭帯域音声信号の有声区間では遮
    断周波数が低い状態に、無声区間では遮断周波数が高い
    状態になるように、前記1サンプルおきに符号を反転さ
    れたデジタル信号の帯域を制限し、 e)前記帯域制限されたデジタル信号と、アナログ/デ
    ジタル変換した入力信号とを所定の比率で加算合成し、 f)前記加算合成部した出力デジタル信号をアナログ信
    号に変換して広帯域の音声信号をうる ステップを含む音声帯域拡張方法。
  11. 【請求項11】音声信号の狭帯域化により消失した低域
    信号を擬似的に復元し、この擬似的に復元した低域信号
    を、前記アナログ/デジタル変換手段の出力の前記デジ
    タル信号と前記フィルタ部より出力されたデジタル信号
    とに加算するステップを含む請求項10記載の音声帯域
    拡張方法。
  12. 【請求項12】アナログ/デジタル変換手段から出力さ
    れるデジタル信号を整流処理し、これにより得られるピ
    ッチ相当の低域周波数成分をローパスフィルタで抽出
    し、この低域周波数成分の位相と振幅を調節することに
    より、低域信号を擬似的に復元するステップを含む請求
    項11記載の音声帯域拡張方法。
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