JP2002082618A - 認識用バンド及び認識用バンド用の表示部材 - Google Patents

認識用バンド及び認識用バンド用の表示部材

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JP2002082618A
JP2002082618A JP2000273090A JP2000273090A JP2002082618A JP 2002082618 A JP2002082618 A JP 2002082618A JP 2000273090 A JP2000273090 A JP 2000273090A JP 2000273090 A JP2000273090 A JP 2000273090A JP 2002082618 A JP2002082618 A JP 2002082618A
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Shigeru Aoki
茂 青木
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SANPURATEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】病院における患者や産院における新生児の本
人確認や、各種の遊園地やレジャーランド等において入
場者が出入りする際に正規の入場者であるか否かの区分
等を確認するために使用できる詳細な情報を容易・明瞭
・簡単に記入でき、かつワンタッチで着脱できる認識用
バンド及び認識用バンド用の表示部材を提供する。 【解決手段】偏平な表示板部と、表示板部の一端より延
長され多数の止め穴を開口した帯部と、前記表示板部の
他側に設けた封緘部とを有するバンド本体と、前記表示
板部を包囲してに貼付された筆記可能な表示部材とから
なり、前記の封緘部はオス係合部と連結部を介して配置
したメス係合部とからなり、更に両係合部は薄板部の周
囲に切断リングを形成しており、前記封緘部の係合力は
前記切断リングの切断力より大きく形成されて構成され
た認識用バンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院における患者
や産院における新生児の本人確認や、各種の遊園地やレ
ジャーランド等において入場者が出入りする際に正規の
入場者であるか否かの区分等を確認するために使用する
認識用バンドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の人々が入場する各種の遊園地、レ
ジャーランドあるいはイベント会場等において多数の人
々がこれらの会場を出入りする。そこで参集する人々が
正規の入場者であるか否か、あるいは属する種類やグル
ープの人々であるか否か等を識別してそれに応じて取扱
ったり、整理したりする必要がある。
【0003】一般には、入場者にチケットやIDカード
等を渡し、各会場においてこれの提示を求めてその表示
内容や色彩等で識別するようにしている。また、遊園地
で乗物に搭乗する際は、各種の乗物のメニューや搭乗回
数等を表示したチケットに消し込みやパンチングを行な
って入場者を整理することが行なわれている。
【0004】しかし、前記チケットやIDカードは携帯
に不便である上に紛失し易く、特に子供の場合には利用
できないと云う問題がある。また、入場料を払った本人
のものかどうかを確認することができないと云う管理上
の問題もある。
【0005】このような不都合を解消するものとして手
首に装着する腕バンド状の表示バンドを使用し、その表
示部に乗物のメニューや搭乗回数等を印刷したもので提
案されている。
【0006】この種の表示バンドは、両端に雄ホックと
雌ホックや、ハトメとこれと係合する突起体からなる1
対の封緘部を設けたもので、入場者は会場に入場する際
のこの表示バンドを手首に巻付け、この封緘部を係合固
定し、表示部に表示された乗物のメニューや搭乗回数を
係員が油性インクペンで消し込みを行うと云うものであ
る。
【0007】しかしながら、この種の封緘部付の表示バ
ンドは、入場時に手首に装着すると確実に封緘される利
点であるが、刃物を使用して切断しないかぎり、取り外
しができない構造のものであるために取扱性が悪く、ま
た、刃物を使用する点で危険がある上に、特に多数の人
々を捌くことは極めて煩雑であった。
【0008】また、構造上の問題点としてバンド部と封
緘部とは材質と強度が異なる関係で別体として製造さ
れ、組立てられている。
【0009】即ち、バンド部は塩化ビニルシートをプレ
スで打抜いて製作し、封緘部は射出成形で製造したハト
メやホック、あるいは同様に金属製のものを使用し、前
記のように製造したバンド部に封緘部を取付けて完成し
たものであり、製造コストが著しく高くなる。
【0010】また、使用上の問題点として塩化ビニルシ
ートをプレスで打抜いて製造したバンド部はエッジが鋭
利なものとなっているために感触が悪く、特に婦人や幼
児の場合には柔らかい肌に傷を付け易いと云う問題があ
る。
【0011】これを避けるために溶融切断機を使用して
バンドの形状に溶融切断したものがあるが、このものは
表面側から見た縁部は丸みを持っているが、裏側から見
た縁部は尖った状態になっており、やはり打抜いたバン
ド部と同様な問題がある。
【0012】このような従来技術の欠点を解消するた
め、出願人は本発明に先立ち次のように構成される認識
用バンドを開発した。
【0013】すなわち、この認識用バンドは低密度ポリ
エチレン等の合成樹脂の射出成形で一体的に形成され、
偏平な表示板部と、この表示板部の一端より延長され、
多数の止め穴を開口した帯部と、前記表示板部の他側に
設けた封緘部とからなり、この封緘部はオス係合部と連
結部を介して配置したメス係合部とからなり、更に両係
合部は薄板部の周囲に切断リングを形成しており、前記
封緘部の係合力は前記切断リングの切断力より大きく形
成されている。そして、表示板部は筆記用具で認識用バ
ンドの装着者の姓名や認識番号等を記入可能である。
【0014】このように構成された認識用バンドは、時
計のバンドのように利用者の腕に巻いて封緘部を係合す
ると、この係合を外すことができなくなる。もし、この
係合を無理に外そうとすると切断リングが切断して封緘
部がバンドより外れるために再び使用することができな
くなる。そしてこのバンドを利用した後にこれを外す時
には、バンドに張力を与えると封緘部が切断リングの部
分より切断除去されてバンドの輪が切れることになる。
従って、ナイフや鋏等の切断器具を使用することなく、
安全かつ簡単に外すことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、近年病医院等に
おいて、患者の取り違いによる誤認手術や投薬・点滴ミ
スの発生が少なくなく、また産院における新生児の取り
間違い事故も起こっている。こうした事故は患者や関係
者に取り返しのできない深刻な不幸をもたらすことが多
く、病院・産院にとつては重大な不祥事となって社会的
責任の追求を免れることはできない。
【0016】そこで、このような事故の発生を未然に防
止する対策の確立が急がれている。そうした対策の一つ
として、患者自身に本人確認用の標識を付けるという方
法がある。
【0017】ある病院では、氏名等の所定の情報を記載
したカードを患者の体、例えば手首や足首にゴム紐等で
取り付けてぶら下げる方法を試みているが、患者がこれ
を鬱陶しがることが多く、また引きちぎれて脱落するこ
ともあり、成功しているとは云いがたいのが実情であ
る。
【0018】そうした中、複数の病医院で前記した出願
人の認識用バンドの採用が検討された。
【0019】その結果、この認識用バンドは、患者の心
理的抵抗感が少なく、引きちぎれて脱落することが殆ど
なく、取り扱いが簡単であること等優れた点が多いこと
が判明した。
【0020】しかしながら、この認識用バンドは射出成
形された材料等の合成樹脂で製造されているため、その
表示板部の表面は余り筆記特性が優れておらず、そのた
め万年筆、ボールペン又は鉛筆等による記入は難しく、
油性ペンによる記入が専らとなるので、余り細かい文字
や記号の記入が困難であるという限界があることも明ら
かになった。更に、認識用バンドは手首等に装着するも
のであるから、表示板部の表面積は自ずから限定されて
いる。
【0021】従って、表示板部に記入出来る文字や記号
の数は限られ、表示できる情報量は少なくなる。このた
め、表示したい情報量が多いケース、例えば、患者の氏
名、年齢、性別、入院日時、血液型、主治医名、病棟・
病室、点滴の種類、その他の必要な情報を一見して把握
できるようにする場合に使用するのには、適していな
い。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の認識用バンドは、偏平な表示板部と、表示
板部の一端より延長され多数の止め穴を開口した帯部
と、前記表示板部の他側に設けた封緘部とを有するバン
ド本体と、前記表示板部を包囲して貼付された筆記可能
な表示部材とからなり、前記の封緘部はオス係合部と連
結部を介して配置したメス係合部とからなり、更に両係
合部は薄板部の周囲に切断リングを形成しており、前記
封緘部の係合力は前記切断リングの切断力より大きく形
成されて構成されている。
【0023】また、本発明の認識用バンド用の表示部材
は、筆記特性のある耐水性紙製シート及び布片又は布製
シートから構成されている。
【0024】
【発明の実施の形態】(1)先ず、図面を参照して、本
発明の認識用バンド本体の実施の形態を説明する。
【0025】図1は認識用バンド本体の正面図、図2は
同側面図であって、バンド本体1は合成樹脂の射出成形
による、基本的には一体成形品であって、一端に薄板状
の表示板部2を形成し、この表示板部2の一方にこの表
示板部2より細幅の帯部3を連続的に形成し、そして表
示板部2の他方に封緘部4を形成している。
【0026】また、図3に示すように表示板部2と帯部
3の周囲に断面が円形の縁部5(縁取り)を廻らせて使
用者の腕に損傷を与えることがないように配慮している
が、表示板部2には必ずしも不可欠ではない。
【0027】この表示板部2は通常は短冊形であって、
その一端にこれより細幅の帯部3を延長し、この帯部3
には適当な間隔で止め穴3aが開口し腕にバンド本体1
を回してこの止め穴3aを後述する封緘部4に係合して
固定するようになっている。
【0028】なお、この表示板部2と帯部3は子供用と
大人用、男性用と女性用等の種類によってその幅と長
さ、そして厚さ、更に外形等を適宜変更することができ
る。具体的には子供用の場合は動物を図案化した形状と
し、女性用の場合は比較的細幅のものを使用する。ま
た、スポーツのように動きのあるものに使用する場合は
頑丈で目立ち易いように広幅で厚さのあるものとする。
更に、止め穴3aとは別に多数の穴を開口して通気性を
与えることもできる。
【0029】封緘部4は、この例においては拡大図であ
る図4及び横断面図である図5に示すようにホック状な
いしハトメ状のオス係合部6とメス係合部7と連結部8
で折り畳んで係合するように構成されている。
【0030】オス係合部6は、薄板部6aの中央部に係
合突起6bを突出し、薄板部6aの周囲に円弧状のスリ
ット6cを環状に配置し、このスリット6cの先端部同
士を細幅の連結部6dを形成して前記薄板部6aを簡単
に外すことができるように構成している。なお、前記ス
リット6cと連結部6dとからなる環状の部分は「切断
リング」を形成しており、故意に外すとバンド本体1の
輪を再び構成することができない一種の安全装置であ
る。
【0031】前記係合突起6bは、図5及び図6に示す
ように円柱部6fの上端に円板状あるいは一文字状の係
止縁6gを形成している。なお、図4及び図6に示すよ
うに円柱部6fの根本部にスリット6hが形成されてい
るのは前記係止縁6gを成形する金型部材を配置するた
めであり、構造的には不要のものである。
【0032】この実施の形態においては、薄板部6aと
表示板部2の延長部2aとの間は狭い部分である連結部
6dを介して連結されているのみであるから、係合突起
6bに引張り力を作用させると、この連結部6dは簡単
に切断されて薄板部6bが延長部2aより抜けて脱落す
るので、前記スリット6cと連結部6dとはバンド本体
1を環状にして封緘状態とした場合は切断リング、ある
いは安全装置として機能することになる。
【0033】一方、メス係合部7は円弧状のスリット7
aと連結部7bを環状に配置した薄板部7cの中央部を
円形に盛り上げて肉厚部を形成し、この肉厚部の中央に
係合穴7dを開口している。なお、前記スリット7aと
連結部7bとからなる環状の部分は前記切断リングと共
動して作用する切断リングを形成している。
【0034】そしてこの係合穴7dは、前記係止縁6g
を案内するための円錐状の案内面7eと、この案内面7
eの裏側に止め面7fとを形成し、前記係合突起6bが
この係合穴7d内に嵌入した場合には、図6に示すよう
にオス係合部6の係合突起6bの係止縁6gが前記止め
面7fに確実に噛合して封緘状態になるように構成され
ている。
【0035】なお、図6に示すようにカギ形の断面を持
つ係合突起6bと、カギ形の断面を持つ係合穴7d等か
らなる係合部は、メス係合部7に対してオス係合部6を
押圧して嵌合させる際に簡単に嵌合するが、一旦嵌合す
るとこのカギ形の噛合状態が外れることがなく、無理に
外すと前記連結部6dと7bとが切断される強度である
ように設計する必要がある。
【0036】この係合構造については、図示したものが
最適であるが、他の形式のものであっても使用すること
ができ、要するに、係合力の方がスリット6c,7aの
間を連結する連結部6d,7bの強度より大きくなる構
造のものであれば使用することができる。
【0037】従って、封緘部4はスリットの代わりに、
このスリットの位置にリング状に薄肉部、即ち切断線を
形成してこの薄肉部より切断するようにすることがで
き、また、多数のスリットあるいは多数の孔をリング状
に配置してこの孔同士を結ぶ連結部より切断するように
できる。
【0038】この実施の形態においては表示板部2の一
端に延長部2aを形成し、この部分に封緘部4を形成し
ているが、この延長部2aの長さはバンド本体1の用途
によって更に長くして表示板部2の上方に帯部3の端部
が重ならないようにしてこの表示板部2を目立つように
することができる。また、表示板部2に直接的に封緘部
4を形成することによってバンドの固定を確実にするこ
ともできる。
【0039】前記実施の形態は、表示板部2と帯部3と
封緘部4とを一体的に射出成形する方法を説明したが、
樹脂の強度から封緘部4に必要とする強度が得られない
場合が生ずることがあるが、このような場合には、「二
色成形技術」を採用する。
【0040】二色成形技術とは、第1の射出成形工程に
おいて第1の比較的硬い樹脂、例えばポリアセタール樹
脂を使用して封緘部4の要部を成形する。そして第2の
射出成形工程において第1の樹脂より柔軟な樹脂、例え
ば低密度ポリエチレン、ポリエステルエラストマー等の
樹脂を使用して、前記封緘部4を包むようにして表示板
部2と帯部3とを成形してバンド本体1を完成する。
【0041】なお、前記二色成形においては、金型の回
転や樹脂の切換え等の操作が必要であるが、これは従来
の成形方法を流用する。このようにして異なる性質の樹
脂を使用した成形したバンド本体は、封緘部を恰もホッ
クやハトメを嵌めるような感覚で係合させることができ
る。
【0042】二色成形に使用する金型やこの金型を駆動
する装置は比較的複雑で高価になり易い。この欠点を解
消するためにホックやハトメ等の封緘部材を硬度のある
工業用樹脂で予め成形する。そしてこの封緘部材を使用
してインサート成形して認識用バンド本体を製造するこ
ともできる。 (2)次に、図面を用いて、前記表示板部2に貼付する
表示部材10の実施の形態について説明する。図7及び
図8に示すように、表示部材10は、図面の下から上に
かけて離型紙12、粘着材13、紙製シート11、接着
剤15、布片14の順序で積層状態に一体的に形成され
ている。
【0043】紙製シート11には、合成繊維や化学繊維
を用いた合成紙が最適であり、特に耐水性が大きく汗や
入浴にも耐え、強靱で破れにくく、かつ筆記特性及び印
刷特性にすぐれたものを選択すべきである。その代表的
なものとしてポリプロピレン系の「ユポ」紙(王子油化
合成紙株式会社の登録商標)がある。紙製シート11に
は、各種の情報を記入する便宜のための記入欄の表示を
印刷しておく。また、紙製シート11には、折り込み線
11aを形成しておき、折り込み線11a上の縁部に略
三角形のスリット11bを形成する。
【0044】図面最上層の布片14は略方形で、医療用
テープ等を素材とし、バンド装着者に柔らかな感触を与
えるとともに、汗によるかぶれを防止する。
【0045】なお、離型紙12をその中央付近から剥が
せるように離型紙12の略中央に切れ目を設けたり、又
はその切れ目の部分に剥がし代12aを設けて離型紙1
2を剥がし易くしたりするのも好ましい。
【0046】次に、表示部材の上記より簡単な構造の第
2の実施の形態として、下から上にかけて離型紙、粘着
材、布製シートの順序で3層に一体的に形成されている
ものがある。この布製シートには筆記特性及び印刷特性
にすぐれるとともに、医療用テープ等バンド装着者に柔
らかな感触を与え汗を適度に吸い取るという前記の紙製
シート11と布片14の両方の特性を兼ね備えた素材を
使用する。 (3)次に、図面を用いて、前記バンド本体1に表示部
材10を貼付して認識用バンド1Aを得る手順等を説明
する。
【0047】先ず、表示部材10から離型紙12を剥が
して粘着材13を露出させ、図9に示すように、この面
の中央部をバンド本体1の表示板部2にあてがい接着す
る。
【0048】次に図10に示すように、紙製シート11
の一端部を折り込み線11aに沿って折り込み裏面の粘
着材13を表示板部2にあてがい接着するとともに、紙
製シート11の他端部も折り込み線11aに沿って折り
込み裏面の粘着材13を表示板部2にあてがい接着す
る。
【0049】こうして、図11及び図12に示すよう
に、極めて容易にバンド本体1に表示部材10が貼付さ
れて認識用バンド1Aが得られる。
【0050】この例では紙製シート11の一端部の縁部
に糊代を設け、紙製シート11の他端部の縁部と糊代が
重なり合い縁部どうしを接着できるように構成したが、
糊代を設けず縁部どうしが重なり合わないように構成し
ても良い。但し、縁部どうしを接着する方が認識用バン
ド1Aを装着者の手首又は足首に装着した際に縁部のめ
くれが生じるおそれがない。
【0051】また、上記したように紙製シート11の折
り込み線11a上の縁部に略三角形のスリット11bを
設けたが、このスリット11bがバンド本体1に貼付し
た表示部材10(紙製シート11)の面取りした角部を
形成するので、認識用バンド1Aを手首等に装着した際
に、表示板部2に巻き付けて偏平にした紙製シート11
に曲げ作用が加わり、粘着材13で張り合わせられた角
部周辺の紙製シート11間にひずみが発生しても、角部
から紙製シート11間が剥離するようなことはない。
【0052】すなわち、紙製シート11の素材である合
成紙は、本来腰が強くて復元力に富み、折り込まれても
戻ろうする力が働くので、粘着した紙製シート11間が
剥離して開こうとする性質がある。この性質を弱め、除
くために前記のスリット11bを設ける他、紙製シート
11の折り込み線11aの一部又は全部に、連続する小
孔11cを設けたり、又は折り込み線11aの部分にヒ
ートローラを掛けて厚みを薄くするのも望ましい。
【0053】また、前記の面取りした角部は、衣類等を
引っかけたり、肌を痛めたりするのを防止できる。 (4)以上のように構成した認識用バンド1Aの装着者
への装着及び取り外し方法について補足的に説明してお
く。
【0054】先ず、バンド1Aを手首の周囲に当てが
い、手首の太さに応じて帯部3の止め穴3aを封緘部4
を構成するオス係合部6の係合突起6aに嵌める。
【0055】そしてメス係合部7を連結部8を介して折
り曲げてオス係合部6に重ね、係合突起6bを係合穴7
dに押圧することによって、係止縁6gと係合穴7dの
傾斜面同士が対面し、そして滑りながらして係合する。
この状態は図6に示す「封緘状態」であり、一旦この状
態になると最早メス係合部7とオス係合部6との係合を
解除することができなくなり、バンド1Aは手首に確実
に保持される。
【0056】次に、バンド1Aを手首から取り外す時
は、帯部3の先端部を引張ると、メス係合部7の薄板部
7cとオス係合部6の薄板部6aが図6のように帯部3
をサンドイッチ状態で一体となっているので、図4に示
す連結部6dと7b等で構成されている「切断リング」
の部分が一挙に切断して前記図6の状態で表示板部2の
側部より外れることになり、バンド1Aを手首から取り
外すことができる。
【0057】このようにして一旦切断リングの部分から
切断すると封緘部4はもはや修復不可能であるから、こ
のようなバンド1Aは再使用することができない。
【0058】以上のように構成された本発明に係る認識
用バンド1Aは、病院、産院、養護施設、各種の遊園
地、レジヤーランド、あるいはイベント会場、プール、
スキー場、ヘルスセンター等、場所を問わず多数の人々
が出入りする施設で有効に使用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように構成された本発明に係る認
識用バンドは、認識用の情報を、相当詳細に、また明瞭
かつ容易に記入することができ、患者等に簡単に装着で
き、一見して簡単にその情報を確認できる。従って、病
医院、産院、養護施設における認識用バンドの使用によ
って、患者等の取り違いや施す処置の間違い等の事故発
生を未然に防止でき、病医院等の管理体制を大幅に改善
することができる。
【0060】また、本発明の認識用バンドは、遊園地や
各種のレジャーランド等における入場者・遊戯者の確認
・管理作業を容易にし効率化することができる。
【0061】また、本発明の認識用バンドは、手首等に
簡単に取り付けることができるが、取付けて一旦その封
緘部を係合状態にすると外れることがない。従って、こ
の認識用バンドが脱落したり、紛失したり、盗難にあっ
たり、他人に不正に使用されるようなことがない。
【0062】そして使用後、本発明の認識用バンドは、
その帯部を引張ることによって簡単に封緘部が切断リン
グを介して切断されるために、刃物等の危険物を使用す
ることなく、安全かつ簡単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す認識用バンドのバン
ド本体の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】表示部の横断面図である。
【図4】封緘部を拡大して示す正面図である。
【図5】図4に示した封緘部の横断面図である。
【図6】封緘部を係合した状態を示す横断面図である。
【図7】認識用バンドの表示部材の正面図である。
【図8】表示部材の積層状態を示す横断面の説明図であ
る。
【図9】バンド本体に表示部材を貼付する第1段階の説
明図である。
【図10】バンド本体に表示部材を貼付する第2段階の
説明図である。
【図11】認識用バンド(バンド本体に表示部材を貼付
した完成状態)の正面図である。
【図12】認識用バンドの底面図である。
【符号の説明】
1 バンド本体 1A 認識用バンド 2 表示板
部 2a 延長部 3 帯部 3a 止め穴 4 封緘部 5 縁部
6 オス係合部 6a 薄板部 6b 係合突起 6c スリット
6d 連結部 6f 円柱部 6g 係止縁 7 メス係合部
7a スリット 7b 連結部 7c 薄板部 7d 係合穴 7
e 円錐状案内面 7f 止め面 10 表示部材 11 紙製シート 11a 折り
込み線 11b スリット 11c 小孔 12 離型紙
12a 剥がし代 13 粘着材 14 布片 15 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平な表示板部と、表示板部の一端より
    延長され多数の止め穴を開口した帯部と、前記表示板部
    の他側に設けた封緘部とを有するバンド本体と、前記表
    示板部を包囲して貼付された筆記可能な表示部材とから
    なり、 前記封緘部はオス係合部と連結部を介して配置したメス
    係合部とからなり、更に両係合部は薄板部の周囲に切断
    リングを形成しており、前記封緘部の係合力は前記切断
    リングの切断力より大きく形成されている認識用バン
    ド。
  2. 【請求項2】 前記表示部材は筆記特性のある耐水性紙
    製シートと装着者の体に接触する面に布片が積層されて
    なる請求項1記載の認識用バンド用の表示部材。
  3. 【請求項3】 前記表示部材は筆記特性のある布製シー
    トである請求項1記載の認識用バンド用の表示部材。
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