JP2002080363A - 抗ストレス組成物 - Google Patents

抗ストレス組成物

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caffeine
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芳夫 八巻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カカオポリフェノール類の一種であるエピカテ
キンとカフェインとより成る抗ストレス効果を有する組
成物を提供する。 【解決手段】エピカテキンとカフェインより成る組み合
わせは各物質が単独で有する抗ストレス効果に比べて高
い事を見いだし、抗ストレス効果を有する組成物及びそ
の用途品を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピカテキンに適
量のカフェインを組み合わせ、抗ストレス効果を賦与し
た組成物に関する。本発明の抗ストレス機能を賦与した
組成物はストレスによるうつ状態を回復させる効果を有
し、ストレスにより発症するといわれているうつ病、強
迫神経症、心身症等を予防し治療することが可能であ
る。
【0002】
【従来の技術】高度な情報社会である現代社会において
ストレスに悩む人の数は非常に増加している。更に近年
の不況やリストラなどの影響もあり、平成10年の自殺者
の死因別死亡順位は第6位と高いレベルに順位付けさ
れ、前年に比較して35%も増加した。特に中高年の自殺
が増えている一方で若年層の自殺も増加しており、社会
問題化している。また心身症や神経症などで神経科にか
かる患者も増加傾向にある。この様な自殺やうつ病ある
いは心身症の発症には心理的ストレスにより惹起される
不安、恐れ、悲しみ、緊張などの情動変化が関わってい
ることは周知のことである。このような心理的ストレス
や身体的ストレスに対して、予防および適応形成を促進
する効果ある物質としてカカオに含まれるカカオポリフ
ェノール類が有効であることが特開平9-206026に開示さ
れている。しかしながら、特開平9-206026はポリフェノ
ール類とカフェインとの併用投与による抗ストレス効果
については何ら言及していない。ポリフェノール類の一
種であるエピカテキンとカフェインとの併用投与によ
る、本発明の抗ストレス効果を評価するストレス試験法
としては、日本薬理学会誌113巻、p.113(199
9)(亀井浩行、野田幸裕、鍋島俊隆)に開示の方法を
用いて電気ショックを動物に与え、再び該電気ショック
を受けた場所に置かれると、再び電気ショックを受けな
くてもその場にじっとすくんでしまう。この動物のすく
み行動は、動物が過去に電気ショックを受けた環境がス
トレス要因となる。このストレス試験法は条件情動反応
の一つで恐怖条件付けストレス反応といわれる。人の不
安や、恐怖、などの情動の変化は条件付けや学習性のも
のが多いことから、該恐怖条件付けストレス反応は人の
精神的なストレス状態を反映した動物モデル試験法と記
載している。更に恐怖条件付けストレス試験は単にヒト
の心理的ストレスモデルとなるばかりではなく、既存の
抗不安薬や抗うつ薬に抵抗性を示すストレス関連精神疾
患の発症機序の解明やそれらの治療薬の開発において有
用なモデルの一つであると開示している。本発明者等は
ポリフェノール類の一種であるエピカテキンとカフェイ
ンの併用投与による抗ストレス効果を前記恐怖条件付け
ストレス試験法により評価した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題はカカオポリフェノール単用よりも、更により
効果的に動物の精神的なストレス状態を回復する方法と
して下記に示す、所謂恐怖条件付けストレス試験法を用
いて、カカオポリフェノールの1種であるエピカテキン
とカフェインとの併用による抗ストレス効果を相乗的に
有意に賦与した組成物を発明することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
として鋭意研究の結果、エピカテキンとカフェインを併
用することにより、恐怖条件付けストレス試験法により
評価される抗ストレス効果を発揮する物質と抗ストレス
効果を賦与した組成物を発明するに至った。本発明の内
容について以下説明する。恐怖条件付けストレス試験法
としては日本薬理学会誌113巻、p.113(199
9)(亀井浩行、野田幸裕、鍋島俊隆)に開示の方法を
用いて実施した。即ち、電気ショックを動物に与え、再
び該電気ショックを受けた場所に置かれると、再び電気
ショックを受けなくてもその場にじっとすくんでしま
う。この動物のすくみ行動は、動物が過去に電気ショッ
クを受けた環境がストレス要因となる。このストレス試
験法は条件情動反応の一つで恐怖条件付けストレス反応
といわれる。該反応を用いたストレス試験法が恐怖条件
付けストレス試験であり、具体的には電気刺激装置を用
いて行動量および無動時間を測定に供する計測室の床に
ステンレス棒を格子状に配置し、該ステンレス棒に電気刺激
発信部を接続する。この状態で該計測室内にマウスを一
匹入れ、四肢に電気刺激を所定時間与え、しかる後、該
マウスを通常の飼育ケージにもどし、24時間後に再度、
先に試験実施した電気刺激装置を用いて行動量および無
動時間を測定する為の計測室に戻し、電気刺激を与える
ことなく、マウスの行動量および無動時間を測定する。
一方対照群として抗ストレス効果を有しない後記する1
重量%のカルボキシメチルセルロースのみを含む水溶液
を経口投与したマウスの場合には前日に電気刺激を受け
たマウスは受けなかったマウスに比べて顕著な行動量の
低下および無動時間の増加を示す事を表1に示す。
【0005】前記した恐怖条件付けストレス試験法によ
るストレスモデル試験を用いて、本発明者らは恐怖条件
付け心理的ストレスに対して抗ストレス効果の高い組み
合わせを求めてさまざまな物質について評価した。その
結果、エピカテキンとカフェインを配合することによ
り、恐怖条件付けストレスに対して抗ストレス効果を発
揮する物質の組合せによる組成物を発明するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の抗ストレス組成物はエピ
カテキンとカフェインを有効成分とするものであって、
本発明に使用するエピカテキンは精製品、及び該成分を
含有するカカオの抽出物を使用することが出来る。また
カフェインも、精製品、及び該成分を含有するカカオ、
コーヒー等の植物からの抽出物を使用することが可能で
ある。エピカテキン、カフェインの添加、配合比率はエ
ピカテキンとカフェインとの比が10:10から10:
5、好ましくは10:6.7の重量比率が好ましい。ま
た、補助成分として食品分野で慣用の、各種糖(ショ
糖、液糖、蜂蜜、オリゴ糖)、各種ビタミン類、クエン
酸・リンゴ酸等の酸味料、香料等を使用、配合すること
が出来る。
【0007】本発明の抗ストレス組成物に使用する有効
成分であるエピカテキン、カフェインはカカオ、コーヒ
ー等の植物に存在する可食物であって、本物質は通常の
食品に含まれる量の範囲では人体に対して無毒である事
から、エピカテキンとカフェインの有効成分の添加量は
各飲食品の特性、呈味性、あるいは経済性等を考慮すれ
ば良く、かくして配合した本発明の組成物は打錠品、粉
末、顆粒、飲料の形状にして供する事が出来る。クッキ
ー、キャンディー、錠菓、ゼリーなどの菓子類、パン、
麺類をはじめとする澱粉系食品、清涼飲料、スポーツド
リンクなどの飲料類等の飲食物にあっては、該飲食品中
のエピカテキン、カフェインの有効成分を含有量を勘案
してエピカテキン、カフェインの有効成分を含有する植
物の抽出物を添加配合することにより、本発明の恐怖条
件付けストレスに対して抗ストレス効果を発揮する組成
物を得ることが出来る。
【0008】更に本発明は上記抗ストレス成分を含有す
る可食性組成物としても利用可能であって、本発明のい
う可食性組成物とは、当該技術分野で公知の任意の形態
を取ることが出来、例えば、さまざまな塩および緩衝剤
によって緩衝化した溶液、懸濁液、乳濁液等にすること
ができる。塩としてはアルカリおよびアルカリ土類金属
塩、リン酸塩、および硫酸塩とし得る。さまざまな緩衝
剤、例えば、クエン酸、リン酸、HEPES、トリス等を生
理学的に供され得る濃度で使用することができる。本発
明の可食性組成物は水溶液の形態の他にも、打錠品、粉
末、ゾル、ゲル、顆粒、及びリポソームでの包摂等の形
状にして供することができる。かくして得た、本発明の
抗ストレス組成物をマウスを用いた試験結果を基に、体
重50kg成人に換算して、一回の経口投与量として、エピ
カテキン10〜20mg、カフェイン5〜25mg相当量を摂取
すると、人の精神的なストレス状態を反映した後記する
恐怖条件付けストレス試験によって評価される抗ストレ
ス効果が発揮される。本発明の抗ストレス組成物の抗ス
トレス効果について、試験例を基に詳しく説明するが、
本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
【0009】本発明の抗ストレス組成物の抗ストレス効
果を確認するために下記の実験方法により抗ストレス効
果試験を実施した。 1.試験方法 本試験の電気刺激装置はダイアメディカルシステム社製
電気刺激装置(DPS-165B)に電気刺激発生器を接続して
用いた。試験には7週齢のICR系雄性マウスを試験区
一群毎8匹のマウスを用いて試験を行った。試験測定は1
匹ずつ実施した。マウスを該電気刺激装置に静かに入
れ、床面に格子状に配列したステンレス棒に電気刺激発
生器を接続し、電気ショックを与えた。該電気刺激装置
には行動量および無動時間の計測室が設置されており、
該計測室は床に直径3mmのステンレス棒が1.2cm
間隔で格子状に配置され、内側は黒色の円筒(直径20
cm、高さ40cm)型から成っている。該計測室の中
央にマウスを静かに入れ、四肢に1秒間、直流電流1mAを
10秒間隔で通電する条件で6分間与えた。該電気刺激
を負荷したマウス(ストレス試験区群)は直ちに飼育ケ
ージに戻した。またこれとは別に電気刺激を与えないマ
ウス(非ストレス試験区群)による試験区を設けた。す
なわち、非ストレス試験区群はストレス試験区群と同様
にマウスを電気刺激装置に6分間入れるが、電気刺激は
与えず、直ちに飼育ケージに戻した。どちらの試験区群
も24時間後にマウスを電気刺激装置に再び戻し、電気刺
激を与えることなく行動量と無動時間を6分間測定し
た。マウスの行動量および無動時間はニューロサイエン
ス社製ビデオイメージモーションアナライザーを用いて
測定した。無動時間とは6分間当たりのマウスの停止時
間と動作速度が4cm/秒以下の行動時間と動作が1秒
未満の行動時間の総和を言い、行動量とは6分間当たり
のマウスの体位の移動距離の総和を言う。試験投与する
エピカテキン及び/又はカフェインより成る試料量はそ
の増強効果を確認するため、それぞれマウス体重1kg
あたりの上記試料量の投与量を変化させ、行動量と無動
時間の測定を実施した。投与する試料は上記投与量に応
じたエピカテキンとカフェインを1重量%のカルボキシ
ルメチルセルロースを含む水溶液に分散、懸濁し、試験
30分前にゾンデにより胃内直接投与した。30分及び
上記6分という時間は予備実験により行動の差が現われ
る経過時間であることを確認し、設定した。
【0010】2.試験結果 上記試験結果を表1に示した。マウスに電気刺激を与え
た後に飼育ケージに戻し、24時間経過後に再度同じ電気
刺激を与えた装置に入れるが、今度は電撃を与えない恐
怖条件付けストレス試験区に於いて1重量%のカルボキ
シルメチルセルロースを含む水溶液のみを投与した群を
ストレス試験区対照群とした。非ストレス試験区群、ス
トレス試験区対照群、ストレス試験区群の各試験区に於
ける行動量と無動時間の計測値の平均値をストレス試験
区対照群の計測値の平均値で除し、該値を100倍した
数値を行動量指数、無動時間指数として表示した。それ
故、ストレス試験区対照群の上記二つの指数は100と
なり、これを基準値とした。この結果、一回も電気刺激
を与えなかった非ストレス試験区の行動量指数は177
となり、無動時間指数は13となった。この試験結果か
ら、本試験装置が正常に恐怖条件付けストレスを与える
ことを確認し、各種試験区について試験を実施した。
【0011】上記各ストレス試験区について、エピカテ
キンとカフェインとの単用、併用による抗ストレス効果
について試験した結果は表1に示した如くである。エピ
カテキンは体重1kgあたり300μgのときはストレス試
験区対照群の行動量の計測値に対する比で示した行動量
指数が146と高かったが、600μgになると115と低下し
た。従って体重1kgあたりエピカテキン300μgを投与し
たとき、抗ストレス効果が高く600μg以上では低下す
ると考えられた。一方、カフェインを体重1kgあたり200
μg単用したときの行動量指数は126であったが、エピ
カテキン300μg、カフェイン200μgを併用した試験区
は164であり、カフェイン併用により行動量指数が高く
なることが認められた。エピカテキン600μg、カフェ
イン200μgを併用した試験区においても行動量指数が
併用により139と単用より高くなり、エピカテキンとカ
フェインの併用による効果が認められた。また今一つの
抗ストレス効果を評価するストレス試験区対照群の無動
時間の測定値に対する比で示した無動時間指数は、エピ
カテキン300μgのときは60と低かったが、600μgにな
ると68と増加した。従って行動量指数と同様に体重1kg
あたりエピカテキン300μgを投与させたとき、抗スト
レス効果が高く600μg以上では低下にすることが確認
された。一方、カフェインを体重1kgあたり200μg単用
したときの無動時間指数は59であったが、エピカテキン
300μg、カフェイン200μgを併用した試験区では48で
あり、カフェイン添加により無動時間指数が減少するこ
とが認められた。エピカテキン600μg、カフェイン200
μgを併用した試験区においても無動時間指数が併用に
より53と減少し、併用による効果が確認された。この試
験結果から、エピカテキン、カフェインの併用による抗
ストレス効果はエピカテキン、カフェインの重量比率が
10:10から10:5で発現するが、10:6.7の重量比率が最
も抗ストレス効果が発現する好ましい比率であり、投与
量はマウス体重1Kg当たりエピカテキン300μg、カフェ
イン200μgが最も抗ストレス効果があることが明らか
となった。
【0012】
【表1】
【0013】実施例1 メチルセルローズ1重量部を純水99重量部に溶解し、
該メチルセルローズ水溶液98.5重量部にシグマ社製
エピカテキン粉末1.5重量部を混合、懸濁し、エピカ
テキン原液100重量部を得た。一方、薬局方天然カフ
ェイン1重量部を純水99重量部に溶解し、カフェイン
原液100重量部を得た。かくして得た、エピカテキン
原液とカフェイン原液を等量均一に混合し、本発明の抗
ストレス組成物を調製した。
【0014】製造例1 エピカテキン素材を得るためにエピカテキン0.109
重量%,カフェイン0.042重量%を含有するカカオ
マス(LNビターチョコレート(明治製菓(株)製))
170重量部を通常の脱脂プレス装置を使用して、カカ
オ脂含量12重量%の脱脂カカオマス100重量部を得
た。該脱脂カカオマスを通常ココア製造に使用する破砕
機にて粉砕し、脱脂カカオマス粉末を得た。該脱脂カカ
オマス粉末100重量部と50重量%エタノール水溶液
500重量部を抽出器(サニタリータンク;(株)精研
舎製)に投入し、攪拌し、混合、分散、溶解し、50℃で
1時間抽出した。かくして得たカカオエキス抽出液をそ
の後、遠心分離機(スクリュウデカンタ;国産精工
(株)製)を用いて3,000Gで分離して得た分離抽
出液を精密濾過器(ウルトラフィルター;ミウラ化学装
置(株)製)で20℃で濾過し、カカオエキス濾過抽出
液を得た。かくして得た、カカオエキス濾過抽出液を真
空凍結乾燥機(大川原製作所製-SF-05型)で20Pa,−
50℃で真空凍結乾燥し、粉砕し、カカオポリフェノー
ルエキス粉末12重量部を得た。該カカオポリフェノー
ルエキス粉末のエピカテキン含有量は1.54重量%で
あり、カフェイン含有量は0.59重量%であった。該
カカオポリフェノールエキス粉末をエピカテキン素材粉
末とした。一方、薬局方天然カフェイン0.43重量部
を澱粉分解物(マックス2000;松谷化学(株)製)
99.72重量部と混合して均一に分散し、カフェイン
素材粉末とした。かくして得た、エピカテキン素材粉末
とカフェイン素材粉末を等量づつ配合、混合し、本発明
のエピカテキン0.77重量%、カフェイン0.51重
量%の抗ストレス可食性組成物を得た。砂糖53重量
部、麦芽水飴(水分25重量%)48重量部、水18重
量部を攪拌機・ジャケット付きケットルに投入し、ジャ
ケットにゲージ圧0.6MPaの蒸気を通して加熱し、溶
解し、145℃に煮詰め、キャンディー生地を得た。該
キャンディー生地91.3重量部に前記の抗ストレス可
食性組成物8.7重量部をニーダーにて混練して、均一
に混合、分散し、90℃に冷却し、スタンピング成型機
にて、一粒4.5gの抗ストレス可食性組成物入りキャ
ンディーを得た。該抗ストレス可食性組成物入りキャン
ディー5粒を喫食することにより、エピカテキン15m
g、カフェイン10mgが摂取される。
【0015】下記、配合量により、配合したチョコレー
ト原料をミキサーにて混合、均質化し、しかる後、チョ
コレート製造工程で使用するレファイナーにより、チョ
コレート原料を微粒化し、得たフレーク状チョコレート
生地をコンチェに投入し、40時間コンチング処理し、
チョコレート生地を得た。該チョコレート生地をデポジ
ッターにて型に一定量を注入し、冷却、固化して板チョ
コレートを製造した。なお以下の実施例中の数値の単位
は全て重量部である。かくして、100g当たり、エピ
カテキン21.8mg、カフェイン14.5mgを含有
するチョコレートが得られた。 砂糖 41.5539 LNビターチョコレート 20.0000 (エピカテキン
109mg,カフェイン42mg含有) 全脂粉乳 16.5000 カカオバター 21.5000 レシチン 0.4000 薬局方天然カフェイン 0.0061 クローブバニラ 0.0400 (全量) 100.0000
【0016】
【本発明の効果】本発明のエピカテキンとカフェインを
併用した組成物を経口投与または喫食することにより、
恐怖条件付けストレスによる心理的ストレス状態での情
動行動の反応低下を予防させ、抗うつ病、抗心身症、お
よびリラックス効果を発現させ得る。且つ、経口投与ま
たは喫食量は低用量であり、エピカテキンやカフェイン
は広く食材に含まれ、古くから食用されているものであ
り、日常的に連用しても安全性は高く、簡便、且つ低コ
ストで提供でき、その意義は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/18 A61P 25/18 25/24 25/24 Fターム(参考) 4B014 GB01 GB06 GB07 GK12 GL03 4B018 LB01 LE03 MD08 MD57 MD60 ME14 MF01 MF02 MF06 4C086 AA01 AA02 BA08 CB07 MA02 MA04 MA52 NA05 ZA12 ZA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エピカテキンとカフェインを配合して得る
    抗ストレス効果を高めた組成物。
  2. 【請求項2】エピカテキンとカフェインの配合比率が1
    0:10から10:5の重量比率であることを特徴とす
    る特許請求の範囲1に記載の抗ストレス効果を高めた組
    成物。
  3. 【請求項3】エピカテキンとカフェインを含有する事を
    特徴とする特許請求の範囲1乃至2に記載の抗ストレス
    効果を高めた可食性組成物。
  4. 【請求項4】エピカテキンとカフェインを含有する事を
    特徴とする特許請求の範囲1乃至3に記載の抗ストレス
    効果を高めたキャンデー。
  5. 【請求項5】エピカテキンとカフェインを含有する事を
    特徴とする特許請求の範囲1乃至3に記載の抗ストレス
    効果を高めたチョコレート。
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