JP2002079402A - 配管の開先加工機 - Google Patents

配管の開先加工機

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JP2002079402A
JP2002079402A JP2000267907A JP2000267907A JP2002079402A JP 2002079402 A JP2002079402 A JP 2002079402A JP 2000267907 A JP2000267907 A JP 2000267907A JP 2000267907 A JP2000267907 A JP 2000267907A JP 2002079402 A JP2002079402 A JP 2002079402A
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pipe
outer diameter
bed
beveling
cutting tool
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JP2000267907A
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English (en)
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Tatsu Shioda
辰 潮田
Yukinori Sakota
行記 迫田
Hiroshi Tanabe
洋 田辺
Hidekazu Yasui
英和 安井
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宙に浮いた配管であってもその端部について
偏ることなく確実に開先加工を行うことのできる配管の
開先加工機を提供する。 【解決手段】 V字溝56を有した芯調整ベッド53
と、配管押さえ64にて配管54を固定する。ここでV
字溝56の稜線は、減速機20から突出する回転軸24
と平行に、且つ水平方向が一致するよう設定されている
ので、前記V字溝56に配管54を搭載すると配管54
の外径を基準にした水平方向の芯出しを行うことができ
る。一方高さ方向の芯出しは、スペーサ58によって調
整される。このようにして回転軸24の軸心と、外径を
基準にした配管54の軸心との芯出しを行うようにすれ
ば、外径を基準とした均一な開先加工を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管の開先加工機
に係り、特に作業現場にて配管の開先を加工するのに好
適な配管の開先加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種建設プラントでは、空気圧や
油圧あるいはスチームなどを送り出すための配管が数多
く配設されている。ところで前記配管の中で小径のもの
は、経済性などの要因から、配管の製造工場よりも、前
記建設現場において開先加工がなされその後溶接が行わ
れたり、あるいは曲げ加工がなされている場合が多い。
【0003】なお加工対象となる小径配管は、既に建設
プラントの天井から吊り下げられた形態となっていたり
する場合が多く、このため前述した開先作業は、小径配
管の端部が宙に浮いた状態で、人手や機械によってなさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した開先作
業では、以下に示すような問題点があった。すなわち人
手による開先作業では、その品質は作業員の技量に大き
く左右され、その結果配管の先端に削りムラが生じ、作
業後の検査が通過しないというおそれがあった。
【0005】一方、加工機械を用いた開先作業では、加
工品質のばらつきは抑えられるものの、前記加工機械
は、大きくまた重量物であるので、宙に浮かんだ配管へ
の移動や、配管端部への着脱、そして芯出しおよび切削
調整に時間がかかるという問題があった。
【0006】ところで前記加工機械では、配管の内側に
拡張部材を挿入し、この拡張部材を配管の内側で突っ張
らせることで、配管の芯出しを行うようにしている。し
かしこのように配管の内径を基準として芯出しを行うよ
うにすると、配管の内側に対して外側が偏心している場
合、深く切削される場所と浅く切削される場所が生じ、
配管の先端部の板厚が異なってしまうという問題点があ
った。さらに小径配管は薄肉であるので、拡張部材の配
管内側への突っ張りによって前記配管の断面が変形する
おそれがある。そして前記配管の断面が変形すると芯出
しが狂い、変形した配管の端面を真円状に加工するの
で、深く切削される場所と浅く切削される場所が生じ、
配管の先端部の板厚が異なってしまうという問題点もあ
った。
【0007】また配管の内側に拡張部材が存在すると、
その構造上から切削用バイトが入りきらず加工ができな
かったり、あるいはU開先加工ができないという問題点
があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に着目し、宙
に浮いた配管であってもその端部について偏ることなく
確実に開先加工を行うことのできる配管の開先加工機を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、配管の表面と
なる外側を把持し、この配管の外側を基準とした芯出し
を行うようにすれば、配管の端面に均一な開先加工を行
うことができるという知見に基づいてなされたものであ
る。
【0010】すなわち本発明に係る配管の開先加工機
は、配管を外側から把持する配管把持手段と、回転軸ま
わりに切削用バイトが取り付けられた回転手段を、前記
配管の軸心と前記回転軸の軸心とが平行になるよう配置
するとともに、前記配管の軸心方向と半径方向とに前記
配管把持手段と前記回転手段とを相対移動させる移動手
段を設け、前記配管の外径を基準にした芯出しを行った
後、前記配管の開先加工を行うよう構成した。
【0011】さらに具体的な本発明に係る配管の開先加
工機は、配管を挟み込むV字溝を有した支持ベッドと、
前記V字溝の上方に配管押圧手段を設け、前記支持ベッ
ドに搭載される前記配管の軸心と平行になるよう回転手
段の回転軸を配置し、当該回転軸の半径方向に伸縮可能
な伸縮手段を介して切削用バイトが設けられるととも
に、前記配管の軸心方向と半径方向とに前記支持ベッド
と前記回転手段とを相対移動させる移動手段を設け、前
記配管の外径を基準にした芯出しを行った後、前記配管
の開先加工を行うよう構成した。
【0012】なお前記支持ベッドは、前記配管の半径方
向に移動可能な一対の支持ブロックからなり、これら支
持ブロックに前記V字溝を構成する斜面がそれぞれ形成
されるようにしたり、前記回転手段は、エアモータであ
ることが望ましい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、配管を外側から把持するよ
うにすれば、配管内部に固定用部材を挿入する必要が無
くなるので切削用バイトを配管内部に挿入させることが
可能になる。
【0014】そして配管を配管把持手段に固定した後、
移動手段にて配管把持手段と回転手段との間の相対位置
を移動させ、切削用バイトが取り付けられた回転軸の軸
心と、配管の外径を基準とした軸心とを一致させる。こ
のように芯出し作業を行うようにすれば、配管の外径を
基準とした切削が行われるので、配管の内外径の軸心が
一致しなくても、あるいは配管の把持によって前記配管
の内径を基準とした軸心が移動しても切削に影響がでる
ことがない。このため深く切削される場所と浅く切削さ
れる場所が生じ、配管の先端部の板厚が異なってしまう
といった状態が生じるのを防止することができる。なお
切削用バイトの配管への接離は、移動手段を配管の軸心
方向に移動させることで行えばよい。
【0015】ところで配管把持手段を、V字溝を有した
支持ベットと、配管押圧手段で構成すれば、配管をV字
溝に置くだけで水平方向の芯出しを自動的に行うことが
でき、さらに外径寸法が異なる配管にも十分に対応させ
ることができる。さらに回転軸に移動手段を介して、切
削用バイトを設けるようにすれば、回転軸を中心とした
切削用バイトの取り付け半径を拡縮することができ、外
径寸法が異なる配管の切削を行うことが可能になる。
【0016】また支持ベットを一対の支持ブロックで構
成し、これら支持ブロックにV字溝を構成する斜面を設
けるようにすれば、一対の支持ブロックを配管の半径方
向に移動させることで、V字溝に置かれた配管の位置を
調整することができる。このため移動手段における配管
の移動を、この一対の支持ブロックによって代替えさせ
ることができる。
【0017】なお回転手段をエアモータによって構成す
れば、加工機本体を軽量に仕上げることが可能になり、
宙に浮いた配管の端部に容易に加工機を装着し、芯出
し、開先加工、そして配管からの取り外し等の作業を行
うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る配管の開先加
工機に好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。図1は、本実施の形態に係る配管の開先加工
機の正面図であり、図2は、同開先加工機の上面図であ
り、図3は、同開先加工機の右側面図である。
【0019】これらの図に示すように本実施の形態に係
る配管の開先加工機10(以下、開先加工機10と称
す)では、その底面側にベース12が土台として設けら
れている。当該ベース12は、長方形状のブロック体か
らなり、その内部にはエアモータ14が備え付けられて
おり、図示しない外部コンプレッサから、エアを供給さ
れることで駆動軸16を回転させるようにしている。
【0020】またベース12における一方の片側側面に
は、歯車機構18をその内部に有した減速機20が取り
付けられており、前記歯車機構18とエアモータ14の
駆動軸16とを直結することで、当該駆動軸16の減速
を行うようにしている。なお本実施の形態では、歯車機
構18を3段の歯車22A〜22Cによって構成するよ
うにしたが、この形態に限定されることもなく、後述す
る切削用バイトの切削速度が適正値になるよう歯車機構
18の減速段数(すなわち減速比)を設定すればよい。
歯車機構18における最終段の歯車22Cの回転軸24
は、歯車機構18の外枠26から、ベース12の長手方
向と平行になるよう突出しており、その先端には、切削
用バイトの取り付け機構を有した回転板28が取り付け
られている。そして切削用バイトの取り付け機構は、前
記回転板28の先端面30に、その回転中心から半径方
向に沿って形成される突起32と、この突起32の側面
に締付用ボルトによって取り付けられる可動片36とで
構成されており、前記突起32と前記可動片36とで、
切削用バイト38を挟み込むことで、当該切削用バイト
38を回転板28に取り付け可能にしている。なお前述
したように突起32は、回転板28の回転中心から半径
方向に沿って形成されているので、切削用バイト38の
挟み込む位置を突起32の形成方向に沿って移動させれ
ば、前記切削用バイト38による加工半径を自在に変更
することができるようになっている。また後述する調整
ネジ70の回転によって前記突起32は、回転板28の
半径方向に移動可能になっており、前記突起32と前記
可動片36とで挟み込まれた切削用バイト38の位置を
微調整できるようになっている。
【0021】そして先端面30において、回転軸24を
中心とした突起32の反対側には、前記先端面30より
突出する盛上部40が形成されており、切削用バイト3
8側とで回転軸24まわりの重量バランスが得られるよ
うになっている。
【0022】ベース12の上表面には、配管取付ベッド
42が、前記ベース12の長手方向に対して移動可能に
取り付けられる。すなわちベース12の上表面には、当
該ベース12の長手方向に沿ったアリ44が形成されて
おり、一方配管取付ベッド42の下面には前記アリ44
に嵌合し、長手方向に摺動を可能とするアリ溝46が形
成されている。また配管取付ベッド42には、ベース1
2の長手方向に沿って雌ねじ部が形成されており、この
雌ねじ部に螺合される調整ネジ48を回転させること
で、配管取付ベッド42がベース12の上を往復移動で
きるようにしている。
【0023】配管取付ベッド42の上面側には、ベース
12の長手方向に延長される開き角度が左右均等なV字
溝50が形成される。そして当該V字溝50は、その稜
線が減速機20側より突出した回転軸24の軸心と水平
方向が一致するよう設定されており、これによって前記
V溝50に後述する配管を搭載すれば、回転軸24に対
して外径を基準とした水平方向の芯出しを行うことがで
きる。
【0024】ところでV字溝50の下部には断面凹状と
なるようくり抜き部52が設けられており、当該くり抜
き部52に芯調整ベッド53を装着することで、外径寸
法の異なる配管にも対応することができるようになって
いる。
【0025】図4は、外径寸法の異なる配管の取付状態
を示す取付説明図である。同図(1)に示すように、切
削用バイト38を周回させる回転軸24の軸心位置は固
定であるため、配管54側の高さを調整し、配管54の
外径を基準とした軸心を、前記回転軸24の軸心に一致
させることが必要である。このため配管54の外径寸法
に応じて、配管取付ベッド42と同様にV字溝56を有
した芯調整ベッド53を適時、くり抜き部52に取り付
け、当該くり抜き部52の底面からの高さ寸法(図中、
寸法A)を一定に保つようにする。
【0026】すなわち同図(2)に示すように、切削対
象となる配管54の外径が大きいときは、芯調整ベッド
53をくり抜き部52に装着せずに、前記配管54をV
字溝50による一対の斜面にて支持すればよく、一方、
同図(3)に示すように、配管54の外径が小さいとき
は、芯調整ベッド53をくり抜き部52に取り付け、当
該くり抜き部52のV字溝56にて配管54を支持し、
くり抜き部52の底面からの高さ寸法を維持するように
すればよい。なお配管54の外径は規格で定められてい
ることから、あらかじめこれら外径寸法に見合うだけの
芯調整ベッド53を用意しておけばよく、これにより種
類の異なる配管54を加工する場合でも、常に配管54
の芯出し作業を行わせることができる。そして配管54
の外径に見合う芯調整ベッド53を取り付けても、くり
抜き部52の底面からの高さ寸法が十分に得られないと
きは、前記くり抜き部52の底面と、芯調整ベッド53
との間にスペーサ58を挿入すればよい。
【0027】ところで配管取付ベッド42におけるV字
溝50の両側には位置決めピン60と、締付用ボルト6
2が、一対ずつ前記配管取付ベッド42の上方に向かう
よう平行に設けられている。そしてその中央部が配管5
4の外径に倣うようにV字状に形成された配管押圧手段
となる配管押さえ64には、前記位置決めピン60と締
付用ボルト62を挿通させる貫通穴が設けられており、
位置決めピン60の挿通によって配管取付ベッド42に
対する配管押さえ64の位置決めを行うとともに、締付
用ボルト62にナット66を螺合させることで配管54
を上方からV字溝側へと押圧可能にしている。そして本
実施の形態では、この配管押さえ64と、配管取付ベッ
ド42あるいは芯調整ベッド53とで配管把持手段を構
成するようにしている。
【0028】図5は、配管を、配管押さえと、配管取付
ベッドあるいは芯調整ベッドとで、本開先加工機に取り
付けた状態を示す側面図である。そして同図に示すよう
に、配管54の外径寸法に応じて芯調整ベッド53の種
類を変更すれば、前述のとおり配管54の軸心を常に回
転軸24の軸心に一致させることが可能になる。そして
この状態で配管54の上方から、配管押さえ64を配管
取付ベッド42に装着すれば、前記配管押さえ64の中
央部分が配管54の上部に接触するので、配管54の外
径が異なっても、この配管押さえ64とV字溝とによっ
て配管54を開先加工機10に取り付けることができる
のである。
【0029】このように構成された開先加工機10を用
いて配管の開先加工を行う手順と説明する。まず加工対
象となる配管54の外径寸法を基に、回転軸24に対す
る切削用バイト38の取付半径を設定する。なお切削用
バイト38の取付半径は、以下に示すような取付調整治
具を用いることが望ましい。
【0030】図6は、取付調整治具を用いて切削用バイ
トの取付半径を設定する状態を示した手順説明図であ
る。同図(1)に示すように、取付調整治具68は、本
開先加工機10で加工が可能な最大限の配管と同様の外
径を有しており、その片側端面には先細りとなるよう階
段状に段差72が形成されている。そしてこの段差72
を形成する半径は、任意の配管54に対応する加工寸法
に設定されており、この段差72の側面に切削用バイト
38の刃先を押し当てるとともに、その位置を保ったま
ま締付用ボルト34にて切削用バイト38を固定すれ
ば、切削用バイト38の回転軸24に対する取付半径を
均一にすることができる。なお切削対象の配管54の外
径が小さいときは、同図(2)に示すように、小径用の
取付調整治具68を新たに設けるようにしてもよい。こ
のように配管54の外径に応じて取付調整治具を設定す
れば、より多くの配管54の寸法に対応させることが可
能になる。また切削用バイト38の刃先を取付調整治具
68に押し当てた際、隙間が発生すれば、前記切削用バ
イト38の取付角度が適切でないことが判明する。この
ため切削用バイト38の取付半径を設定するとともに、
切削用バイト38の刃先と取付調整治具68との間にで
きる隙間が無くなるように切削用バイト38を取り付け
るようにすれば、当該切削用バイト38の刃先を適切な
角度に設定することができる。なお切削用バイト38の
半径方向の微調整は、調整ネジ70を回転させ突起32
を半径方向に移動させることで行えばよい。
【0031】切削用バイト38を回転軸24に対し任意
の半径で固定した後は、配管54の外径に対応した芯調
整ベッド53を配管取付ベッド42のくり抜き部52に
装着するとともに、前記芯調整ベッド53におけるV字
溝56に加工対象となる配管54を設置し、配管押さえ
64にて前記配管54を仮固定する(ナット66の螺合
による仮固定)。
【0032】このように配管54を配管把持手段に仮固
定した後は、位置調整ネジ48を回転させ、配管取付ベ
ッド42を切削用バイト38側に移動させるとともに、
エアモータ14に若干のエアを供給し、前記エアモータ
14をゆっくりと回転させ、回転軸24の軸心と、配管
54の外径基準による軸心とが一致しているかを確認す
る。そしてこの軸心間の距離が許容範囲内であるなら
ば、ナット66をさらに締め付け、本締めを行い配管5
4の本固定を行うようにすればよい。
【0033】一方、軸心間の距離が許容範囲外である場
合は、その高さ方向の差を吸収するだけの厚みを有した
スペーサ58をくり抜き部52と芯調整ベッド53との
間に挿入し、軸心間の距離を許容範囲内にした後に、ナ
ット66の本締めを行い配管54の本固定を行う。
【0034】こうして配管54の本固定が終了した後
は、エアモータ14に所定の圧力のエアを供給し、減速
機20を介して駆動軸16の回転を回転軸24へと伝達
する。そして切削用バイト38を回転軸24まわりに回
転させた後は、調整ネジ48を回転させ、配管54の端
面を切削用バイト38側に押し付け、前記配管54の端
面外周の切削を行う。なお本開先加工機10において
は、配管54の内側に何ら部材を挿入する必要がないの
で、切削用バイト38を内側に挿入することも可能とな
り、配管54の開先を種々の断面形状に加工することが
できる。またV字開先形状やU字開先形状も容易に加工
できることはいうまでもない。
【0035】そして配管54の先端が目標の位置まで加
工された後は、今度は調整ネジ48を逆回転させ、配管
54を切削用バイト38から離反させるとともに、エア
モータ14へのエア供給を停止し、切削用バイト38の
回転を停止させればよい。
【0036】なお本実施の形態における開先加工機10
では、回転手段をエアモータ14としたことから、電気
モータの用にヨークやマグネットあるいは鉄芯などの重
量物が不要になり、本開先加工機10自体を軽量にする
ことができる。このため建屋等の天井から吊され、宙に
浮いた配管の端部にも本開先加工機10を容易に取り付
けることが可能になる。さらに建設現場に設置された万
力台等に本開先加工機10を取り付け、前記万力台の上
で配管54の加工を行うようにしてもよい。
【0037】このように配管54の外径を基準として前
記配管54の芯出しを行い、その後回転軸24の軸心と
の芯出しを行うようにしたことから、配管54の内外径
の軸心が一致しなくても、あるいは配管54の固定によ
って当該配管54の内径を基準とした軸心が移動しても
切削に影響がでるのを防止することができる。さらに切
削用バイト38によって、深く切削される場所と浅く切
削される場所が生じ、配管の先端部の板厚が異なってし
まうといった状態が生じるのを防止することが可能にな
る。ところで本実施の形態では、V字溝を有した配管取
付ベッド42や芯調整ベッド53を一体物で構成するよ
うにしたが、この形態に限定されるものではない。
【0038】図7は、配管取付ベッドや芯調整ベッドを
一対の支持ブロックで構成した形態を示す構造説明図で
ある。同図に示すように、配管取付ベッド42を配管5
4の半径方向に移動可能な一対の支持ブロック74で構
成し、これら支持ブロック74にV字溝を構成する斜面
76がそれぞれ形成されているようにすれば、これら支
持ブロック74の移動によって配管54をその半径方向
に上下左右と自由に移動させることができる(図中、矢
印78および寸法B、寸法B‘を参照)。なお支持ブロ
ックの移動についてはそれぞれにボールネジなどの移動
手段を設け(図示せず)、これら移動手段による支持ブ
ロック74の送り出しによって行うようにすればよい。
また配管54の上下方向の調整は、これら一対の支持ブ
ロック74の下方に図示しない昇降手段を設け、この昇
降手段の稼働によって行うようにしてもよい。
【0039】さらに本実施の形態では、配管54の把持
手段として、配管押さえ64と、配管取付ベッド42あ
るいは芯調整ベッド53とを用いることとしたが、配管
54側と回転軸24側との相対位置の変動が行えるので
あれば、他の機構を用いるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、配
管を外側から把持する配管把持手段と、回転軸まわりに
切削用バイトが取り付けられた回転手段を、前記配管の
軸心と前記回転軸の軸心とが平行になるよう配置すると
ともに、前記配管の軸心方向と半径方向とに前記配管把
持手段と前記回転手段とを相対移動させる移動手段を設
け、前記配管の外径を基準にした芯出しを行った後、前
記配管の開先加工を行うようにしたり、
【0041】あるいは配管を挟み込むV字溝を有した支
持ベッドと、前記V字溝の上方に配管押圧手段を設け、
前記支持ベッドに搭載される前記配管の軸心と平行にな
るよう回転手段の回転軸を配置し、当該回転軸の半径方
向に伸縮可能な伸縮手段を介して切削用バイトが設けら
れるとともに、前記配管の軸心方向と半径方向とに前記
支持ベッドと前記回転手段とを相対移動させる移動手段
を設け、前記配管の外径を基準にした芯出しを行った
後、前記配管の開先加工を行うようにしたことから、宙
に浮いた配管であってもその端部について偏ることなく
確実に開先加工を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る配管の開先加工機の正面図
である。
【図2】同開先加工機の上面図である。
【図3】同開先加工機の右側面図である。
【図4】外径寸法の異なる配管の取付状態を示す取付説
明図である。
【図5】配管を、配管押さえと、配管取付ベッドあるい
は芯調整ベッドとで、本開先加工機に取り付けた状態を
示す側面図である。
【図6】取付調整治具を用いて切削用バイトの取付半径
を設定する状態を示した手順説明図である。
【図7】配管取付ベッドや芯調整ベッドを一対の支持ブ
ロックで構成した形態を示す構造説明図である。
【符号の説明】
10………配管の開先加工機、12………ベース、14
………エアモータ、16………駆動軸、18………歯車
機構、20………減速機、22………歯車、24………
回転軸、26………外枠、28………回転板、30……
…先端面、32………突起、34………締付用ボルト、
36………可動片、38………切削用バイト、40……
…盛上部、42………配管取付ベッド、44………ア
リ、46………アリ溝、48………調整ネジ、50……
…V字溝、52………くり抜き部、53………芯調整ベ
ッド、54………配管、56………V字溝、58………
スペーサ、60………位置決めピン、62………締付用
ボルト、64………配管押さえ、66………ナット、6
8………取付調整治具、70………調整ネジ、72……
…段差、74………支持ブロック、76………斜面、7
8………矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 英和 千葉県市原市姉崎海岸73 矢上工業株式会 社内 Fターム(参考) 3C045 BA33 CA07 DA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管を外側から把持する配管把持手段
    と、回転軸まわりに切削用バイトが取り付けられた回転
    手段を、前記配管の軸心と前記回転軸の軸心とが平行に
    なるよう配置するとともに、前記配管の軸心方向と半径
    方向とに前記配管把持手段と前記回転手段とを相対移動
    させる移動手段を設け、前記配管の外径を基準にした芯
    出しを行った後、前記配管の開先加工を行うことを特徴
    とする配管の開先加工機。
  2. 【請求項2】 配管を挟み込むV字溝を有した支持ベッ
    ドと、前記V字溝の上方に配管押圧手段を設け、前記支
    持ベッドに搭載される前記配管の軸心と平行になるよう
    回転手段の回転軸を配置し、当該回転軸の半径方向に伸
    縮可能な伸縮手段を介して切削用バイトが設けられると
    ともに、前記配管の軸心方向と半径方向とに前記支持ベ
    ッドと前記回転手段とを相対移動させる移動手段を設
    け、前記配管の外径を基準にした芯出しを行った後、前
    記配管の開先加工を行うことを特徴とする配管の開先加
    工機。
  3. 【請求項3】 前記支持ベッドは、前記配管の半径方向
    に移動可能な一対の支持ブロックからなり、これら支持
    ブロックに前記V字溝を構成する斜面がそれぞれ形成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の配管の開先
    加工機。
  4. 【請求項4】 前記回転手段は、エアモータであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載
    の配管の開先加工機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676610B1 (ko) * 2006-04-10 2007-01-30 두산중공업 주식회사 베벨링머신
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CN110170689A (zh) * 2019-07-05 2019-08-27 常州能源设备总厂有限公司 坡口加工设备

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