JP2002079170A - 金属製シャフトの表面加工方法 - Google Patents

金属製シャフトの表面加工方法

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JP2002079170A
JP2002079170A JP2000270322A JP2000270322A JP2002079170A JP 2002079170 A JP2002079170 A JP 2002079170A JP 2000270322 A JP2000270322 A JP 2000270322A JP 2000270322 A JP2000270322 A JP 2000270322A JP 2002079170 A JP2002079170 A JP 2002079170A
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metal shaft
coating material
coating
metallic shaft
processing
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Hiroshi Iida
弘 飯田
Yuichi Nakano
雄一 中野
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆材の密着性が高く、鍍金処理の工程を排
除することにより処理費用が削減され、生産性が高い金
属製シャフトの表面加工方法を提供する。 【解決手段】 金属製シャフト1の付近に噴霧装置2お
よび塗装装置3が設けられている。噴霧装置2は噴霧材
11を噴射し、金属製シャフト1に噴霧材11を噴霧す
る。噴霧材11は金属製シャフト1の全面に一様に噴霧
される。次に、塗装装置3は第一塗装材12を放出し、
噴霧材11が付着した金属製シャフト1に第一塗装材1
2を塗装する。第一塗装材12は金属製シャフト1の中
間部10に塗装される。第一塗装材12の成分としては
熱硬化性アクリル樹脂が使用される。したがって、第一
塗装材12は密着性が高く、金属製シャフトの防錆効果
が高まる。また、鍍金処理の工程を排除することにより
処理費用が削減され、金属製シャフトの生産性が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は事務機器、例えばプ
リンタの構成部品である金属製シャフトの表面加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の金属製シャフトの表面加工方法
は、鍍金処理を施し、さらに塗装材を塗装する処理を行
うものである。表面加工の行われた金属製シャフト1
は、図3に示すように、金属製シャフト1の一端に歯車
5が組み付けられ、用紙搬送用ローラー4を形成し、紙
送り機能を有する装置、例えばプリンタの構成部品の一
つとして使用される。
【0003】図6は用紙搬送用ローラー4がプリンタの
構成部品の一つとして使用される状態を示す。図6に示
すように、プリンタの用紙搬送用ローラー4が回転し、
同時に金属製シャフト1が回転する。すると、用紙7は
金属製シャフト1と受動ローラー15によって吸引さ
れ、搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の金属
製シャフトの表面加工方法は、鍍金処理の工程を含んで
いるため以下の問題がある。
【0005】第一は鍍金材の密着性の問題である。一般
に鍍金材の密着性は弱いため、長時間経つと金属製シャ
フトの表面から鍍金材が摩擦や衝撃により欠落してしま
う。
【0006】第二は鍍金処理の工程に一般に高い費用が
かかるという問題である。鍍金処理を行う場所および設
備の維持管理に高い費用がかかる。鍍金処理を行う場所
と他の工程を行う場所とが離れているため、金属製シャ
フトを運搬する必要が発生し、金属製シャフトの運搬時
の品質管理や輸送のための費用がかかる。
【0007】したがって、本発明の主な目的は、被覆材
の密着性が向上した金属製シャフトの表面加工方法を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、高い費
用のかかる鍍金処理の工程を排除することにより処理費
用が削減され、生産性の高い金属製シャフトの表面加工
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
金属製シャフトの表面加工方法によると、金属製シャフ
トに噴霧材を噴霧する工程と、金属製シャフトに第一塗
装材を塗装する工程とを備えている。したがって、噴霧
材の密着性が鍍金処理による密着性より高いので、金属
製シャフトの防錆効果が高まる。また、鍍金処理の工程
を排除することにより処理費用が削減され、金属製シャ
フトの生産性が向上する。
【0009】本発明の請求項2記載の金属製シャフトの
表面加工方法によると、金属製シャフトに第二塗装材を
塗装する工程と、金属製シャフトに第三塗装材を塗装す
る工程とを備えている。したがって、塗装材の密着性が
鍍金処理による密着性より高いので、金属製シャフトの
防錆効果が高まる。また、鍍金処理の工程を排除するこ
とにより処理費用が削減され、金属製シャフトの生産性
が向上する。
【0010】本発明の請求項3記載の金属製シャフトの
表面加工方法によると、噴霧材はエポキシ変性塩素化ポ
リオレフィン樹脂であり、第三塗装材は熱硬化性アクリ
ル樹脂である。したがって、塗装材の密着性が鍍金処理
による密着性より高いので、金属製シャフトの防錆効果
が高まる。また、鍍金処理の工程を排除することにより
処理費用が削減され、金属製シャフトの生産性が向上す
る。
【0011】本発明の請求項4記載の金属製シャフトの
表面加工方法によると、第二塗装材および第三塗装材は
熱硬化性アクリル樹脂である。したがって、塗装材の密
着性が鍍金処理による密着性より高いので、金属製シャ
フトの防錆効果が高まる。また、鍍金処理の工程を排除
することにより処理費用が削減され、金属製シャフトの
生産性が向上する。
【0012】本発明の請求項5記載の金属製シャフトの
表面加工方法によると、第三塗装材はアルミナを含む熱
硬化性アクリル樹脂である。したがって、塗装材の密着
性が鍍金処理による密着性より高いので、金属製シャフ
トの防錆効果が高まる。また、鍍金処理の工程を排除す
ることにより処理費用が削減され、金属製シャフトの生
産性が向上する。
【0013】本発明の請求項6記載の金属製シャフトの
表面加工方法によると、金属製シャフトの素材は、ステ
ンレスである。したがって、鍍金処理による金属製シャ
フトの防錆処理が不要となる。また、鍍金処理の工程を
排除することにより処理費用が削減され、金属製シャフ
トの生産性が向上する。
【0014】本発明の請求項7記載の用紙搬送用ローラ
ーによると、請求項1から6のいずれか一項記載の金属
製シャフトの表面加工方法により製造されている。した
がって、高品質で生産性の高い用紙搬送用ローラーを提
供できる。
【0015】本発明の請求項8記載のプリンタによる
と、請求項7記載の用紙搬送用ローラーを備えている。
したがって、高品質のプリンタを提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例による金属
製シャフトの表面加工方法を示す。図1に示すように、
金属製シャフト1の付近に噴霧装置2および塗装装置3
が設けられている。金属製シャフト1の素材としては、
例えばステンレスが使用される。また、金属製シャフト
1の形状としては、例えば直径約12mm、長さ約20
0mm〜300mmの円柱状に形成される。
【0017】まず、噴霧装置2は噴霧材11を噴射し、
金属製シャフト1に噴霧材11を噴霧する。噴霧材11
は金属製シャフト1の全面に一様に噴霧される。噴霧材
11の成分としては、例えばエポキシ変性塩素化ポリオ
レフィン樹脂が使用される。
【0018】次に、塗装装置3は第一塗装材12を放出
し、噴霧材11が付着した金属製シャフト1に第一塗装
材12を塗装する。第一塗装材12は金属製シャフト1
の中間部10に塗装される。第一塗装材12の成分とし
ては、例えば熱硬化性アクリル樹脂が使用される。
【0019】したがって、第一塗装材12は密着性が高
く、金属製シャフト1の防錆効果が高まる。また、鍍金
処理の工程を排除することにより処理費用が削減され、
金属製シャフト1の生産性が向上する。
【0020】(第2実施例)図2は、本発明の第2実施
例による金属製シャフトの表面加工方法を示す。図2に
示すように、金属製シャフト1の付近に塗装装置3が設
けられている。まず、塗装装置3は金属製シャフト1に
第二塗装材21を塗装する。第二塗装材21の成分とし
ては、例えば熱硬化性アクリル樹脂が使用される。
【0021】次に、塗装装置3は第二塗装材21が付着
した金属製シャフト1に第三塗装材22を塗装する。第
三塗装材22は金属製シャフト1の中間部10に塗装さ
れる。第三塗装材22の成分としては、例えばアルミナ
を含む熱硬化性アクリル樹脂が使用される。
【0022】したがって、第二塗装材21は密着性が高
く、金属製シャフト1の防錆効果が高まる。また、鍍金
処理の工程を排除することにより処理費用が削減され、
金属製シャフト1の生産性が向上する。
【0023】(第3実施例)本発明の第1実施例および
第2実施例により塗装材が塗装された金属製シャフト1
をプリンタに適用した使用例について、図3〜図5に基
づいて説明する。
【0024】図3に示すように、金属製シャフト1は、
一方の端部13に歯車5を備え、用紙搬送用ローラー4
を形成している。歯車5の素材としては、例えばプラス
チックで、歯車5の形状としては、例えば直径約100
mm、厚さ約5mm〜10mmの円板状である。また、
歯車5の中心部には金属製シャフト1を貫通させるため
の貫通穴51が形成されている。そして、歯車5と金属
製シャフト1とが同心円上に配置されるように歯車5は
金属製シャフト1に固定されている。
【0025】図4に示すように、用紙搬送用ローラー4
は、軸受け台6により回転可能に支持される。金属製シ
ャフト1の端部13と端部14とが軸受け台6に連結さ
れている。さらに、用紙搬送用ローラー4の金属製シャ
フト1の上部に平行して受動ローラー15が設けられて
いる。受動ローラー15の端部は軸受け台6に回転可能
に連結されている。受動ローラー15の素材および塗装
材料には、例えば金属製シャフト1に用いられているも
のと同一の素材および塗装材料を用いても良い。
【0026】図4および図5に示すように、プリンタの
用紙搬送用ローラー4が回転し、同時に金属製シャフト
1が回転する。すると、用紙7は金属製シャフト1およ
び受動ローラー15によって吸引され、図示しない印字
部へ向かって搬送される。
【0027】金属製シャフト1および受動ローラー15
が用紙7を吸引するとき、金属製シャフト1の中間部1
0が用紙7の表面と接触している。金属製シャフト1の
中間部10には例えばアルミナを含む熱硬化性アクリル
樹脂が塗装され、中間部10の表面は適当な粗さを有し
ている。したがって、中間部10と用紙7とが滑ること
なく図示しない印字部へ向かって搬送されるため、紙ず
れによる印字不良を防止することができる。
【0028】以上、本発明の第3実施例はプリンタに本
発明を適用した例について説明した。しかし本発明の表
面加工方法を実施した金属製シャフトは、コピー機、F
AX、およびイメージスキャナなどの用紙搬送機能をも
つシャフトのほか他の金属性シャフトに使用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による金属製シャフトの表
面加工方法を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施例による金属製シャフトの表
面加工方法を示す概略図である。
【図3】本発明の第1実施例および第2実施例による金
属製シャフトの表面加工方法により製造された金属製シ
ャフトを備えた用紙搬送用ローラーを示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例および第2実施例による金
属製シャフトの表面加工方法により製造された金属製シ
ャフトを備えた用紙搬送用ローラーの使用例を示す概略
図である。
【図5】本発明の第1実施例および第2実施例による金
属製シャフトの表面加工方法により製造された金属製シ
ャフトを備えた用紙搬送用ローラーの使用例を示す概略
図である。
【図6】従来の金属製シャフトの表面加工方法により製
造された金属製シャフトを備えた用紙搬送用ローラーの
使用例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 金属製シャフト 2 噴霧装置 3 塗装装置 4 用紙搬送用ローラー 5 歯車 6 台 11 噴霧材 12 第一塗装材 15 受動ローラー 21 第二塗装材 22 第三塗装材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製シャフトに噴霧材を噴霧する工程
    と、前記噴霧材を噴霧する工程の後に第一塗装材を塗装
    する工程とを備えていることを特徴とする金属製シャフ
    トの表面加工方法。
  2. 【請求項2】 金属製シャフトに第二塗装材を塗装する
    工程と、前記金属製シャフトに第三塗装材を塗装する工
    程とを備えていることを特徴とする金属製シャフトの表
    面加工方法。
  3. 【請求項3】 前記噴霧材はエポキシ変性塩素化ポリオ
    レフィン樹脂であり、前記第一塗装材は熱硬化性アクリ
    ル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の金属製シ
    ャフトの表面加工方法。
  4. 【請求項4】 前記第二塗装材および前記第三塗装材は
    熱硬化性アクリル樹脂であることを特徴とする請求項2
    記載の金属製シャフトの表面加工方法。
  5. 【請求項5】 前記第三塗装材はアルミナを含む熱硬化
    性アクリル樹脂であることを特徴とする請求項4記載の
    金属製シャフトの表面加工方法。
  6. 【請求項6】 前記金属製シャフトは、ステンレスを素
    材としていることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か一項記載の金属製シャフトの表面加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項記載の金
    属製シャフトの表面加工方法により製造されていること
    を特徴とする用紙搬送用ローラー。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の用紙搬送用ローラーを備
    えていることを特徴とする事務機器。
JP2000270322A 2000-09-06 2000-09-06 金属製シャフトの表面加工方法 Pending JP2002079170A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109759305A (zh) * 2019-03-29 2019-05-17 姚恩香 一种水下管道除锈喷漆方法

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