JP2002078871A - パチンコ機の風車及び製造方法 - Google Patents
パチンコ機の風車及び製造方法Info
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- JP2002078871A JP2002078871A JP2000269536A JP2000269536A JP2002078871A JP 2002078871 A JP2002078871 A JP 2002078871A JP 2000269536 A JP2000269536 A JP 2000269536A JP 2000269536 A JP2000269536 A JP 2000269536A JP 2002078871 A JP2002078871 A JP 2002078871A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成樹脂製のパチンコ機の風車を一体成型し
しかも簡易な方法で希望する部分のみにメッキ皮膜を形
成する。 【解決手段】 風車F本体を難メッキ性の合成樹脂Aと
易メッキ性の合成樹脂Bを用いて2色成型機により一体
成型し、易メッキ性の合成樹脂Bの表面にのみメッキ皮
膜Pを形成する。 【効果】 合成樹脂製のパチンコ機の風車を一体成型し
しかも簡易な方法で希望する部分のみにメッキ皮膜を形
成し得た。
しかも簡易な方法で希望する部分のみにメッキ皮膜を形
成する。 【解決手段】 風車F本体を難メッキ性の合成樹脂Aと
易メッキ性の合成樹脂Bを用いて2色成型機により一体
成型し、易メッキ性の合成樹脂Bの表面にのみメッキ皮
膜Pを形成する。 【効果】 合成樹脂製のパチンコ機の風車を一体成型し
しかも簡易な方法で希望する部分のみにメッキ皮膜を形
成し得た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のパチンコ機の風車及
び製造方法は、パチンコ機の風車本体を2色成型機によ
り易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性の合成樹脂を用い
て一体成型し易メッキ性の合成樹脂の表面にのみにメッ
キ皮膜を形成したパチンコ機の風車及び製造方法に関す
るものである。
び製造方法は、パチンコ機の風車本体を2色成型機によ
り易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性の合成樹脂を用い
て一体成型し易メッキ性の合成樹脂の表面にのみにメッ
キ皮膜を形成したパチンコ機の風車及び製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ここにいうパチンコ機の風車とは、例え
ば図11aに示すようなもので、図11aに示す風車Fにお
いては略円盤状の回転板1と軸Nが挿通される中心孔24
が穿設された中央部2と回転板1及び中央部2に一体に
突設された羽根3,3,3より構成されている。
ば図11aに示すようなもので、図11aに示す風車Fにお
いては略円盤状の回転板1と軸Nが挿通される中心孔24
が穿設された中央部2と回転板1及び中央部2に一体に
突設された羽根3,3,3より構成されている。
【0003】風車F全体は中心孔24に挿通された軸Nに
より受具Uに正逆方向に回転自在に装着され、さらに受
具Uが図11bに見るようにパチンコ機の盤面Tに螺着さ
れることにより風車Fはパチンコ機の盤面Tに正逆方向
に回転自在に装着されている。なおGはガラス面、Qは
遊技球(パチンコ玉)であり、風車Fは遊技球Qが羽根
3に衝突することにより正逆方向に回転するものであ
る。
より受具Uに正逆方向に回転自在に装着され、さらに受
具Uが図11bに見るようにパチンコ機の盤面Tに螺着さ
れることにより風車Fはパチンコ機の盤面Tに正逆方向
に回転自在に装着されている。なおGはガラス面、Qは
遊技球(パチンコ玉)であり、風車Fは遊技球Qが羽根
3に衝突することにより正逆方向に回転するものであ
る。
【0004】一般的に、パチンコ機の盤面においては、
風車は釘と同様遊技球を左右に振り分けるという物理的
機能を有すると同時に遊技球の衝突により全体が正逆自
在に回転し、盤面にリズミカルな動きを生ずるという視
覚的機能もまた重要なものとなってくる。
風車は釘と同様遊技球を左右に振り分けるという物理的
機能を有すると同時に遊技球の衝突により全体が正逆自
在に回転し、盤面にリズミカルな動きを生ずるという視
覚的機能もまた重要なものとなってくる。
【0005】したがって、パチンコ機の風車においては
その意匠が非常に重要な要素となってくるものであり、
形態的に様々な工夫を凝らしたり色彩的に各色を組み合
わせて華やかさを演出したり、さらには1部を透明素材
で造り裏側に電飾を仕込んで透過光により光らせたりと
いった各種の視覚効果が多用されてきた。
その意匠が非常に重要な要素となってくるものであり、
形態的に様々な工夫を凝らしたり色彩的に各色を組み合
わせて華やかさを演出したり、さらには1部を透明素材
で造り裏側に電飾を仕込んで透過光により光らせたりと
いった各種の視覚効果が多用されてきた。
【0006】図11a、図11bに示す風車Fもそのような
視覚的効果を有するもので、該風車Fの場合には中央部
2と羽根3の基部31及び回転板1に多数設けられた凸部
105が透明素材より形成されて裏面の電飾(図示せず)
による透過光により光り、他の部分にはメッキが施され
て反射光により金属光沢をもって輝くという構成になっ
ている。
視覚的効果を有するもので、該風車Fの場合には中央部
2と羽根3の基部31及び回転板1に多数設けられた凸部
105が透明素材より形成されて裏面の電飾(図示せず)
による透過光により光り、他の部分にはメッキが施され
て反射光により金属光沢をもって輝くという構成になっ
ている。
【0007】通常風車は合成樹脂を金型にて射出成型し
て製造されるが、図11a、図11bに示す風車Fを合成樹
脂の射出成型で製造する場合、透明部分があるので当然
透明の合成樹脂を用いることとなる。しかるに成型後、
部分的にメッキを施すことは相当な技術的困難が伴い、
製造コストを考えると採択できない技術手段である。
て製造されるが、図11a、図11bに示す風車Fを合成樹
脂の射出成型で製造する場合、透明部分があるので当然
透明の合成樹脂を用いることとなる。しかるに成型後、
部分的にメッキを施すことは相当な技術的困難が伴い、
製造コストを考えると採択できない技術手段である。
【0008】したがって、従来、図11a、図11bに示す
ような風車Fを製造する際には、図7a、図7bに示す
ように透明の部分F1とそれ以外の部分F2に分けて成
型を行い、しかる後部分F2にのみメッキを施し、さら
に部分F1と部分F2を嵌合接着させて図11a、図11b
に示す風車Fとする以外に適当な方法は存しなかった。
ような風車Fを製造する際には、図7a、図7bに示す
ように透明の部分F1とそれ以外の部分F2に分けて成
型を行い、しかる後部分F2にのみメッキを施し、さら
に部分F1と部分F2を嵌合接着させて図11a、図11b
に示す風車Fとする以外に適当な方法は存しなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法は部分F1と部分F2の成型に別々の金型が必要
となり、一体成型の場合に比較して手間もコストも略2
倍となる。さらに部分F1と部分F2を嵌合させる手間
も必要となる。また、部分F2にはメッキが施される関
係上メッキ皮膜の分だけ成型直後より肉厚が厚くなるが
部分F1と部分F2の嵌合接着においてはその分を見込
んで夫々の肉厚を決定せねばならず、成型に高度な精密
さが要求されることとなる。
な方法は部分F1と部分F2の成型に別々の金型が必要
となり、一体成型の場合に比較して手間もコストも略2
倍となる。さらに部分F1と部分F2を嵌合させる手間
も必要となる。また、部分F2にはメッキが施される関
係上メッキ皮膜の分だけ成型直後より肉厚が厚くなるが
部分F1と部分F2の嵌合接着においてはその分を見込
んで夫々の肉厚を決定せねばならず、成型に高度な精密
さが要求されることとなる。
【0010】さらに図11a、図11bにおける風車Fはそ
の機能上絶えざる遊技球Qの衝突に晒されるものであ
り、図7a、図7bに示す部分F1と部分F2を嵌合接
着させて形成した場合、遊技球Qの絶えざる衝突の衝撃
により部分F1と部分F2の嵌合接着が緩み、機能的に
も不全となり、また視覚的効果も悪化し、さらには遊技
球Qが羽根3とガラス面Gの間に噛みこまれるといった
故障を誘発する事態も起こりかねない。
の機能上絶えざる遊技球Qの衝突に晒されるものであ
り、図7a、図7bに示す部分F1と部分F2を嵌合接
着させて形成した場合、遊技球Qの絶えざる衝突の衝撃
により部分F1と部分F2の嵌合接着が緩み、機能的に
も不全となり、また視覚的効果も悪化し、さらには遊技
球Qが羽根3とガラス面Gの間に噛みこまれるといった
故障を誘発する事態も起こりかねない。
【0011】すなわち、上記従来の技術において解決す
べき課題とは、 .部分F1と部分F2を嵌合接着させた場合に生じて
くる上記困難を避けるため、部分F1と部分F2を一体
成型とする。 .一体成型においても簡易な手段で部分F2にのみメ
ッキを施す。 上記2点を同時に成立させることである。
べき課題とは、 .部分F1と部分F2を嵌合接着させた場合に生じて
くる上記困難を避けるため、部分F1と部分F2を一体
成型とする。 .一体成型においても簡易な手段で部分F2にのみメ
ッキを施す。 上記2点を同時に成立させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは以下のとおりである。
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは以下のとおりである。
【0013】[解決手段1]パチンコ機の風車において、
風車本体を2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難
メッキ性の合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程の
ための前処理を施し、しかるのち無電解メッキを施して
易メッキ性の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成
し、しかるのち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹
脂の表面にのみメッキ皮膜を形成したことを特徴とする
パチンコ機の風車を提供する。
風車本体を2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難
メッキ性の合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程の
ための前処理を施し、しかるのち無電解メッキを施して
易メッキ性の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成
し、しかるのち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹
脂の表面にのみメッキ皮膜を形成したことを特徴とする
パチンコ機の風車を提供する。
【0014】[解決手段2]パチンコ機の風車において、
風車本体を2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難
メッキ性の合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程の
ための前処理を施し、しかるのち無電解メッキを施して
易メッキ性の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成
し、しかるのち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹
脂の表面にのみメッキ皮膜を形成したことを特徴とする
パチンコ機の風車の製造方法を提供する。
風車本体を2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難
メッキ性の合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程の
ための前処理を施し、しかるのち無電解メッキを施して
易メッキ性の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成
し、しかるのち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹
脂の表面にのみメッキ皮膜を形成したことを特徴とする
パチンコ機の風車の製造方法を提供する。
【0015】すなわち、本発明においては、2色成型機
を用いて易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性の合成樹脂
を一体成型し、しかるのち全体にメッキを施すが、易メ
ッキ性の合成樹脂の表面にはメッキ皮膜が形成され、難
メッキ性の合成樹脂の表面にはメッキ皮膜が形成され
ず、結果として希望の個所にメッキ皮膜が形成され、し
かも全体が一体成型されたパチンコ機の風車を得るもの
である。
を用いて易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性の合成樹脂
を一体成型し、しかるのち全体にメッキを施すが、易メ
ッキ性の合成樹脂の表面にはメッキ皮膜が形成され、難
メッキ性の合成樹脂の表面にはメッキ皮膜が形成され
ず、結果として希望の個所にメッキ皮膜が形成され、し
かも全体が一体成型されたパチンコ機の風車を得るもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の1実施例を図面を参照し
ながら詳細に説明する。以下に説明する実施例において
は、風車本体は、背後に電飾を仕込むことを前提とし
て、難メッキ性で透明の合成樹脂Aと易メッキ性の合成
樹脂B(色彩は任意)を一体成型して構成されるもので
ある。
ながら詳細に説明する。以下に説明する実施例において
は、風車本体は、背後に電飾を仕込むことを前提とし
て、難メッキ性で透明の合成樹脂Aと易メッキ性の合成
樹脂B(色彩は任意)を一体成型して構成されるもので
ある。
【0017】合成樹脂Aの材質は、透明である程度の硬
度があり、難メッキ性で成型性の良いものであれば材質
は問わないが、具体的にはアクリル樹脂あるいはポリカ
ーボネイト樹脂等が適合である。また、合成樹脂Bの材
質は、ある程度の硬度があり成型性の良いメッキ用グレ
ード樹脂であれば材質は問わないが、具体的にはメッキ
用グレードのABS樹脂(アクリロニトリルブタジエン
スチレン樹脂、以下ABS樹脂と呼称)が適合である。
度があり、難メッキ性で成型性の良いものであれば材質
は問わないが、具体的にはアクリル樹脂あるいはポリカ
ーボネイト樹脂等が適合である。また、合成樹脂Bの材
質は、ある程度の硬度があり成型性の良いメッキ用グレ
ード樹脂であれば材質は問わないが、具体的にはメッキ
用グレードのABS樹脂(アクリロニトリルブタジエン
スチレン樹脂、以下ABS樹脂と呼称)が適合である。
【0018】本実施例の風車Fは図1〜図6に見るよう
に、略円盤状の回転板1、該回転板1の正面中央に一体
として突設された略円筒形状の中央部2、及び該回転板
1と該中央部2から3方に該回転板1と該中央部2に一
体として突設された3枚の羽根3,3,3より構成され
ている。
に、略円盤状の回転板1、該回転板1の正面中央に一体
として突設された略円筒形状の中央部2、及び該回転板
1と該中央部2から3方に該回転板1と該中央部2に一
体として突設された3枚の羽根3,3,3より構成され
ている。
【0019】回転板1の前面101は図2に見るように略
円形で、略全体にメッキ皮膜Pが形成されているが、合
計18個所に配設された小円形の凸レンズ状の凸部105に
はメッキ皮膜Pが形成されておらず透明である(図1、
図6参照)。また、合計3箇所に配設された水滴形状の
凹部107にはメッキ皮膜Pが形成されている(図5参
照)。
円形で、略全体にメッキ皮膜Pが形成されているが、合
計18個所に配設された小円形の凸レンズ状の凸部105に
はメッキ皮膜Pが形成されておらず透明である(図1、
図6参照)。また、合計3箇所に配設された水滴形状の
凹部107にはメッキ皮膜Pが形成されている(図5参
照)。
【0020】回転板1の側面102は図3、図4a、図4
bに見るように透明であるが図2、図3、図4a、図4
bに見るように均等間隔で3箇所メッキ皮膜Pが形成さ
れた帯状部103が形成されている。回転板1の後面104は
図3、図4b、図5、図6に見るように略円形で外周に
3箇所、上記帯状部103の延長部分にメッキ皮膜Pが形
成されている以外は透明である。
bに見るように透明であるが図2、図3、図4a、図4
bに見るように均等間隔で3箇所メッキ皮膜Pが形成さ
れた帯状部103が形成されている。回転板1の後面104は
図3、図4b、図5、図6に見るように略円形で外周に
3箇所、上記帯状部103の延長部分にメッキ皮膜Pが形
成されている以外は透明である。
【0021】回転板1の後面104の中央には図3、図4
b、図5、図6に見るように円盤状の凸部108が一体に
突設されており、該凸部108の中央には後記中央部2の
正面にまで貫通する円形の中心孔24が設けられている。
また、後面104の後記羽根3,3,3の端部32、32、32
に対応する部位には円形の凹部109が3箇所設けられて
いる。該凹部109は成型の際、エジェクターピンが当接
する部位である。
b、図5、図6に見るように円盤状の凸部108が一体に
突設されており、該凸部108の中央には後記中央部2の
正面にまで貫通する円形の中心孔24が設けられている。
また、後面104の後記羽根3,3,3の端部32、32、32
に対応する部位には円形の凹部109が3箇所設けられて
いる。該凹部109は成型の際、エジェクターピンが当接
する部位である。
【0022】図1〜図6に見るように、回転板1の前面
101の中央に一体に突設された円筒状の中央部2は透明
で、正面中心部に円形の孔21が設けられ、孔21は後部に
至るに従い縮径するテーパー面22をなし、中央部2の正
面より若干奥に入ったところで段部23が形成され、さら
に奥は断面が均一の円形状の中心孔24となって回転板1
の後面104の中央の凸部108に至るまで貫通されている。
101の中央に一体に突設された円筒状の中央部2は透明
で、正面中心部に円形の孔21が設けられ、孔21は後部に
至るに従い縮径するテーパー面22をなし、中央部2の正
面より若干奥に入ったところで段部23が形成され、さら
に奥は断面が均一の円形状の中心孔24となって回転板1
の後面104の中央の凸部108に至るまで貫通されている。
【0023】図1〜図6に見るように、回転板1の前面
101及び中央部2に一体に等間隔に突設された羽根3,
3,3は、図1〜図6に見るように夫々の羽根3が板状
の基部31及び中央部が膨出した板状の端部32が一体とし
て形成されて成り、基部31は透明で端部32には全体にメ
ッキ皮膜Pが形成されている。
101及び中央部2に一体に等間隔に突設された羽根3,
3,3は、図1〜図6に見るように夫々の羽根3が板状
の基部31及び中央部が膨出した板状の端部32が一体とし
て形成されて成り、基部31は透明で端部32には全体にメ
ッキ皮膜Pが形成されている。
【0024】上記構成の風車Fは前述のように難メッキ
性の合成樹脂Aと易メッキ性の合成樹脂Bが一体として
成型されて成るものであり、合成樹脂Aと合成樹脂Bは
分離不可能の状態であるが、概念上両者を分離して示せ
ば図7a、図7bに図示する如くである。
性の合成樹脂Aと易メッキ性の合成樹脂Bが一体として
成型されて成るものであり、合成樹脂Aと合成樹脂Bは
分離不可能の状態であるが、概念上両者を分離して示せ
ば図7a、図7bに図示する如くである。
【0025】図7aには難メッキ性(かつ透明)の合成
樹脂Aより成型された部分F1を示す。一体成型された
風車Fの状態では羽根3の端部32(図7b参照)の内部
に隠れる3枚の端部内板33、及び回転板1の側面102に
おいて帯状部103に嵌合する3箇所の凹部110がこの状態
では明瞭に知見し得る。
樹脂Aより成型された部分F1を示す。一体成型された
風車Fの状態では羽根3の端部32(図7b参照)の内部
に隠れる3枚の端部内板33、及び回転板1の側面102に
おいて帯状部103に嵌合する3箇所の凹部110がこの状態
では明瞭に知見し得る。
【0026】図7bには易メッキ性の合成樹脂Bより成
型された部分F2を示す。一体成型された風車Fの状態
で中央部2(図7a参照)が嵌合する円形の孔111が知
見され、また3枚の羽根3の端部32の内部に端部内板33
(図7a参照)を嵌合させる溝34が知見される。さら
に、凸部105(図7a参照)に対応する孔106も知見され
る。
型された部分F2を示す。一体成型された風車Fの状態
で中央部2(図7a参照)が嵌合する円形の孔111が知
見され、また3枚の羽根3の端部32の内部に端部内板33
(図7a参照)を嵌合させる溝34が知見される。さら
に、凸部105(図7a参照)に対応する孔106も知見され
る。
【0027】次に、本実施例の風車Fの製造工程を、図
面を参照しつつ説明する。図8aは内部に難メッキ性の
合成樹脂Aの製品型K1が形成された金型M1である。
金型M1は射出口J1のある上型M11(可動側)及び下
型M10(固定側)よりなり、上型M11と下型M10はパー
ティングラインPtにより分離されるものである。
面を参照しつつ説明する。図8aは内部に難メッキ性の
合成樹脂Aの製品型K1が形成された金型M1である。
金型M1は射出口J1のある上型M11(可動側)及び下
型M10(固定側)よりなり、上型M11と下型M10はパー
ティングラインPtにより分離されるものである。
【0028】該金型M1の製品型K1内に合成樹脂Aを
射出し冷却後上型M11を図8aの矢印方向に開くと下型
M10に図8bに見るような形で成型された合成樹脂Aが
残される。合成樹脂Aをこの状態で残したまま図9aに
見るように合成樹脂Bの製品型K2を形成し得る形態の
上型M21を下型M10及び合成樹脂A上に嵌合させ、射出
口J2より合成樹脂Bを製品型K2内に射出する(該射
出口J2に対応する個所が図1〜図5における帯状部10
3である)。
射出し冷却後上型M11を図8aの矢印方向に開くと下型
M10に図8bに見るような形で成型された合成樹脂Aが
残される。合成樹脂Aをこの状態で残したまま図9aに
見るように合成樹脂Bの製品型K2を形成し得る形態の
上型M21を下型M10及び合成樹脂A上に嵌合させ、射出
口J2より合成樹脂Bを製品型K2内に射出する(該射
出口J2に対応する個所が図1〜図5における帯状部10
3である)。
【0029】冷却後、上型M12を図9aの矢印方向に開
くと下型M10に図9bに見るような形で合成樹脂Aの上
に成型された合成樹脂Bが残される。合成樹脂Aと合成
樹脂Bは嵌合接着されたものではなく、金型M2内で合
成樹脂Bが高温の溶融状態で一体に成型されたものであ
るので両者の接合面は高温による溶融状態が冷却される
ことにより一体化し、最早分離されることはない状態で
ある。
くと下型M10に図9bに見るような形で合成樹脂Aの上
に成型された合成樹脂Bが残される。合成樹脂Aと合成
樹脂Bは嵌合接着されたものではなく、金型M2内で合
成樹脂Bが高温の溶融状態で一体に成型されたものであ
るので両者の接合面は高温による溶融状態が冷却される
ことにより一体化し、最早分離されることはない状態で
ある。
【0030】以上のようにして一体成型された風車Fの
本体F0を下型M10より抜脱する。なお、上記のプロセ
スは風車Fの本体F0の製造工程を分かりやすく説明す
るためのもので、金型M1、M2もエジェクターピン等
細部の構成は省き、簡略に示してある。
本体F0を下型M10より抜脱する。なお、上記のプロセ
スは風車Fの本体F0の製造工程を分かりやすく説明す
るためのもので、金型M1、M2もエジェクターピン等
細部の構成は省き、簡略に示してある。
【0031】また、風車Fは小さいもの(直径25mm程
度)であるので経済効率を考えると複数個を1度に成型
するのが合理的であり、その場合は金型の構造も当然異
なってくる。したがって図8a、図8b及び図9a、図
9bはあくまで基本的な製造プロセスを説明する説明用
の模式断面図である。
度)であるので経済効率を考えると複数個を1度に成型
するのが合理的であり、その場合は金型の構造も当然異
なってくる。したがって図8a、図8b及び図9a、図
9bはあくまで基本的な製造プロセスを説明する説明用
の模式断面図である。
【0032】成型が完了すると、次に風車Fの本体F0
の易メッキ性の合成樹脂Bの表面にメッキ皮膜Pを形成
する工程に移る。該工程は図10に示すように、前処理工
程S1、無電解メッキ工程S2、電気メッキ工程S3に
大きく分かたれる。なお、該工程は易メッキ性の合成樹
脂Bとしてメッキ用グレードのABS樹脂を使用するこ
とを前提としたものである。
の易メッキ性の合成樹脂Bの表面にメッキ皮膜Pを形成
する工程に移る。該工程は図10に示すように、前処理工
程S1、無電解メッキ工程S2、電気メッキ工程S3に
大きく分かたれる。なお、該工程は易メッキ性の合成樹
脂Bとしてメッキ用グレードのABS樹脂を使用するこ
とを前提としたものである。
【0033】まず前処理工程S1においては、成型の工
程S0が完了すると、風車Fの本体F0(図9b参照)
の表面に親水性を与える親水性付与の工程S11があり、
中和、水洗ののち化学エッチングの工程S12に移る。こ
の化学エッチングの工程S12においては無水クロム酸と
硫酸の混合液に本体F0を浸漬してABS樹脂中のブタ
ジエンを1部溶解させ、合成樹脂Bの表面上に微細な凹
痕を無数に形成する。
程S0が完了すると、風車Fの本体F0(図9b参照)
の表面に親水性を与える親水性付与の工程S11があり、
中和、水洗ののち化学エッチングの工程S12に移る。こ
の化学エッチングの工程S12においては無水クロム酸と
硫酸の混合液に本体F0を浸漬してABS樹脂中のブタ
ジエンを1部溶解させ、合成樹脂Bの表面上に微細な凹
痕を無数に形成する。
【0034】化学エッチングの工程S12が終了すると全
体を水洗し、表面に還元力のあるイオン性物質(錫)を
吸着させるセンシタイジングの工程S13に移り、さらに
水洗し、錫の作用で触媒能のあるパラジウムを析出させ
るアクチベーティングの工程S14を経る。
体を水洗し、表面に還元力のあるイオン性物質(錫)を
吸着させるセンシタイジングの工程S13に移り、さらに
水洗し、錫の作用で触媒能のあるパラジウムを析出させ
るアクチベーティングの工程S14を経る。
【0035】あるいは、化学エッチングの工程S12から
水洗を経て表面にパラジウムと錫のコロイド物質を析出
させるキャタリスティングの工程S15に移り、水洗を経
て、錫を離脱させ、パラジウムのみを残す活性化処理の
アクセレーションの工程S16を経ても良い。
水洗を経て表面にパラジウムと錫のコロイド物質を析出
させるキャタリスティングの工程S15に移り、水洗を経
て、錫を離脱させ、パラジウムのみを残す活性化処理の
アクセレーションの工程S16を経ても良い。
【0036】いずれにせよ、本体F0の合成樹脂Bの表
面にパラジウムが析出された状態で、次の無電解メッキ
工程S2に移行する。該無電解メッキ工程S2において
は無電解銅メッキの工程S21あるいは無電解ニッケルメ
ッキの工程S22のいずれを経ても良い。
面にパラジウムが析出された状態で、次の無電解メッキ
工程S2に移行する。該無電解メッキ工程S2において
は無電解銅メッキの工程S21あるいは無電解ニッケルメ
ッキの工程S22のいずれを経ても良い。
【0037】無電解銅メッキの工程S21においては、本
体F0を無電解銅メッキ浴中で合成樹脂Bの表面に銅を
還元析出させる。あるいは無電解ニッケルメッキの工程
S22においては無電解ニッケルメッキ浴中で合成樹脂B
の表面にニッケルを還元析出させる。いずれにしても、
合成樹脂Bの表面に導電性の皮膜が形成されることとな
る。
体F0を無電解銅メッキ浴中で合成樹脂Bの表面に銅を
還元析出させる。あるいは無電解ニッケルメッキの工程
S22においては無電解ニッケルメッキ浴中で合成樹脂B
の表面にニッケルを還元析出させる。いずれにしても、
合成樹脂Bの表面に導電性の皮膜が形成されることとな
る。
【0038】無電解銅メッキの工程S21あるいは無電解
ニッケルメッキの工程S22が終了すれば全体を水洗し、
電気メッキ工程S3に移行する。電気メッキ工程S3に
おいてはまず下地用電気メッキの工程S31を行う。この
下地用電気メッキの工程S31においては通常は硫酸銅メ
ッキが行われる。
ニッケルメッキの工程S22が終了すれば全体を水洗し、
電気メッキ工程S3に移行する。電気メッキ工程S3に
おいてはまず下地用電気メッキの工程S31を行う。この
下地用電気メッキの工程S31においては通常は硫酸銅メ
ッキが行われる。
【0039】次に全体を水洗し、ニッケルメッキの工程
S32を行い、水洗し、仕上げメッキの工程S33に移る。
この仕上げメッキの工程S33においてはクロムや金、各
種合金等望む効果を得るにふさわしいメッキが行われ
る。本実施例にてはクロムメッキとするが、他のメッキ
もクロムメッキ同様に行い得るものであり、選択に制限
はない。
S32を行い、水洗し、仕上げメッキの工程S33に移る。
この仕上げメッキの工程S33においてはクロムや金、各
種合金等望む効果を得るにふさわしいメッキが行われ
る。本実施例にてはクロムメッキとするが、他のメッキ
もクロムメッキ同様に行い得るものであり、選択に制限
はない。
【0040】仕上げメッキの工程S33が完了すれば全体
を水洗し、乾燥の工程S34に移る。この乾燥の工程S34
においてはフロン溶剤中にて水切り乾燥を行い、図1〜
図6に見る風車Fが完成する。
を水洗し、乾燥の工程S34に移る。この乾燥の工程S34
においてはフロン溶剤中にて水切り乾燥を行い、図1〜
図6に見る風車Fが完成する。
【0041】上記工程にては、化学エッチングの工程S
12において合成樹脂B中のブタジエンが溶解し合成樹脂
Bの表面に微細な無数の凹痕が形成されるところから合
成樹脂Bに対しては以下のメッキ工程(工程S13〜S3
4)が進行するが、合成樹脂Aの表面は化学エッチング
の工程S12においてなんら侵食が行われず平滑のままで
あり、以下の工程の全てにおいて平滑性が保たれるので
合成樹脂Aの表面には結果としてなんらメッキが行われ
ず、元のままの状態で工程34に至る。
12において合成樹脂B中のブタジエンが溶解し合成樹脂
Bの表面に微細な無数の凹痕が形成されるところから合
成樹脂Bに対しては以下のメッキ工程(工程S13〜S3
4)が進行するが、合成樹脂Aの表面は化学エッチング
の工程S12においてなんら侵食が行われず平滑のままで
あり、以下の工程の全てにおいて平滑性が保たれるので
合成樹脂Aの表面には結果としてなんらメッキが行われ
ず、元のままの状態で工程34に至る。
【0042】したがって、メッキ皮膜Pは合成樹脂Bの
表面にのみ形成されることとなり、合成樹脂Aは成型完
了時の状態のままである。それゆえに、一体成型であり
ながら希望する部分(すなわち合成樹脂Bの表面)のみ
にメッキ皮膜Pが形成された風車F(図1〜図6参照)
を得ることができるのである。
表面にのみ形成されることとなり、合成樹脂Aは成型完
了時の状態のままである。それゆえに、一体成型であり
ながら希望する部分(すなわち合成樹脂Bの表面)のみ
にメッキ皮膜Pが形成された風車F(図1〜図6参照)
を得ることができるのである。
【0043】本実施例の風車Fの作用は以下に述べると
おりである。すなわち、図11aにおいて、本実施例の風
車Fを中心孔24に挿通された軸Nにより受具Uに正逆
方向に回転自在に装着し、さらに受具Uを図11bに見る
ようにパチンコ機の盤面Tに螺着する。これにより風車
Fはパチンコ機の盤面Tに正逆方向に回転自在に装着さ
れ、遊技球Qが羽根3に衝突することにより風車F全体
が正逆方向に自在に回転する。なおGはガラス面であ
る。
おりである。すなわち、図11aにおいて、本実施例の風
車Fを中心孔24に挿通された軸Nにより受具Uに正逆
方向に回転自在に装着し、さらに受具Uを図11bに見る
ようにパチンコ機の盤面Tに螺着する。これにより風車
Fはパチンコ機の盤面Tに正逆方向に回転自在に装着さ
れ、遊技球Qが羽根3に衝突することにより風車F全体
が正逆方向に自在に回転する。なおGはガラス面であ
る。
【0044】受具Uの背後には図示しない電飾が仕込ま
れており、該電飾の光は風車Fの凸レンズ状の複数の凸
部105あるいは中央部2等の透明部分(合成樹脂A)を
通過して遊技者の目に入る。この際、風車Fが回転して
いれば遊技者には回転する複数の凸部105から成る環状
の光が目に入ることとなる。
れており、該電飾の光は風車Fの凸レンズ状の複数の凸
部105あるいは中央部2等の透明部分(合成樹脂A)を
通過して遊技者の目に入る。この際、風車Fが回転して
いれば遊技者には回転する複数の凸部105から成る環状
の光が目に入ることとなる。
【0045】同時に、風車Fのメッキ皮膜P(図1、図
5、図6参照)が形成された部分(合成樹脂Bの表面)
は遊技場内の照明(図示せず)の光を反射して輝き、風
車Fが回転していれば遊技者には回転する反射光が目に
入ることとなる。
5、図6参照)が形成された部分(合成樹脂Bの表面)
は遊技場内の照明(図示せず)の光を反射して輝き、風
車Fが回転していれば遊技者には回転する反射光が目に
入ることとなる。
【0046】このように、本実施例にては、透明部分
(合成樹脂A)とメッキ皮膜P(図1、図5、図6参
照)が形成された部分(合成樹脂Bの表面)の両方が異
なる輝きをもって遊技者の目に入り、しかも風車Fの回
転により両者の輝きが回転し、複雑にして華麗な視角効
果を生み出すことができる。
(合成樹脂A)とメッキ皮膜P(図1、図5、図6参
照)が形成された部分(合成樹脂Bの表面)の両方が異
なる輝きをもって遊技者の目に入り、しかも風車Fの回
転により両者の輝きが回転し、複雑にして華麗な視角効
果を生み出すことができる。
【0047】なお、以上には図1〜図6に示すように円
盤状の回転板1の正面中央に中心孔24を有する中央部2
を一体に突設しさらに回転板1と中央部2より一体とし
て3枚の羽根3を突設せる意匠の風車に関して説明した
が、本発明の風車及び製造方法は無論上記の意匠に限定
されるものではなく、難メッキ性の合成樹脂と易メッキ
性の合成樹脂が一体成型され、易メッキ性の合成樹脂の
表面にメッキ皮膜を有するパチンコ機の風車であれば意
匠的にどのような風車でも(例えば回転板が前面にあっ
たり多角形であったり羽根の枚数が異なっていても)本
発明の範囲内に含まれるものである。
盤状の回転板1の正面中央に中心孔24を有する中央部2
を一体に突設しさらに回転板1と中央部2より一体とし
て3枚の羽根3を突設せる意匠の風車に関して説明した
が、本発明の風車及び製造方法は無論上記の意匠に限定
されるものではなく、難メッキ性の合成樹脂と易メッキ
性の合成樹脂が一体成型され、易メッキ性の合成樹脂の
表面にメッキ皮膜を有するパチンコ機の風車であれば意
匠的にどのような風車でも(例えば回転板が前面にあっ
たり多角形であったり羽根の枚数が異なっていても)本
発明の範囲内に含まれるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明により、パチンコ機の風車を、一
体成型で形成しつつしかも希望する部分にのみメッキ皮
膜を形成することができるようになった。あるいは、一
体成型されておりながらしかも希望する部分にのみメッ
キ皮膜が形成されたパチンコ機の風車を提供できるよう
になった。
体成型で形成しつつしかも希望する部分にのみメッキ皮
膜を形成することができるようになった。あるいは、一
体成型されておりながらしかも希望する部分にのみメッ
キ皮膜が形成されたパチンコ機の風車を提供できるよう
になった。
【0049】本発明のパチンコ機の風車は異なる種類の
合成樹脂が一体成型されて製造されているので従来のよ
うに異なる種類の合成樹脂を別々に成型して嵌合接着さ
せる必要がなく、工程が大幅に簡略化できた。
合成樹脂が一体成型されて製造されているので従来のよ
うに異なる種類の合成樹脂を別々に成型して嵌合接着さ
せる必要がなく、工程が大幅に簡略化できた。
【0050】本発明のパチンコ機の風車は異なる種類の
合成樹脂が一体成型されて製造されているので、異なる
種類の合成樹脂を別々に成型して片方の合成樹脂にメッ
キ皮膜を形成したのち嵌合接着させて製造した従来の風
車のように成型時にメッキ皮膜の分だけ金型の寸法を微
調整する必要がなくなった。
合成樹脂が一体成型されて製造されているので、異なる
種類の合成樹脂を別々に成型して片方の合成樹脂にメッ
キ皮膜を形成したのち嵌合接着させて製造した従来の風
車のように成型時にメッキ皮膜の分だけ金型の寸法を微
調整する必要がなくなった。
【0051】本発明のパチンコ機の風車は異なる種類の
合成樹脂が一体成型されて製造されているので、異なる
種類の合成樹脂を別々に成型して嵌合接着させて製造し
た従来の風車のように遊技球の絶えざる衝突により嵌合
接着部分が緩んで異なる種類の合成樹脂が分離する心配
が全くなく、強度的にはるかに丈夫な製品を得ることが
できた。そして、これにより遊技球がガラス面と風車の
羽根の間に噛みこまれるという事故の発生も略皆無とな
った。
合成樹脂が一体成型されて製造されているので、異なる
種類の合成樹脂を別々に成型して嵌合接着させて製造し
た従来の風車のように遊技球の絶えざる衝突により嵌合
接着部分が緩んで異なる種類の合成樹脂が分離する心配
が全くなく、強度的にはるかに丈夫な製品を得ることが
できた。そして、これにより遊技球がガラス面と風車の
羽根の間に噛みこまれるという事故の発生も略皆無とな
った。
【0052】本発明のパチンコ機の風車において、難メ
ッキ性の合成樹脂として透明な合成樹脂を使用した場
合、背後に電飾を仕込むことにより透明部分を通過する
透過光とメッキ皮膜部分で反射される反射光が風車全体
の回転により夫々回転しつつ輝き、全体として複雑にし
て華麗な視角効果を生み出すことができる。
ッキ性の合成樹脂として透明な合成樹脂を使用した場
合、背後に電飾を仕込むことにより透明部分を通過する
透過光とメッキ皮膜部分で反射される反射光が風車全体
の回転により夫々回転しつつ輝き、全体として複雑にし
て華麗な視角効果を生み出すことができる。
【図1】本発明の1実施例の1部を欠截した外観斜視図
である。
である。
【図2】本発明の1実施例の正面図である。
【図3】本発明の1実施例の右側面図である。
【図4】a 本発明の1実施例の正面側から見た外観斜
視図である。 b 本発明の1実施例の背面側から見た外観斜視図であ
る。
視図である。 b 本発明の1実施例の背面側から見た外観斜視図であ
る。
【図5】本発明の1実施例の図2におけるX−X断面図
である。
である。
【図6】本発明の1実施例の図2におけるY−Y断面図
である。
である。
【図7】a 本発明の1実施例の難メッキ性の合成樹脂
の部分を示す参考外観斜視図である。 b 本発明の1実施例の易メッキ性の合成樹脂の部分を
示す参考外観斜視図である。
の部分を示す参考外観斜視図である。 b 本発明の1実施例の易メッキ性の合成樹脂の部分を
示す参考外観斜視図である。
【図8】a 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説
明図である。 b 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説明図であ
る。
明図である。 b 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説明図であ
る。
【図9】a 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説
明図である。 b 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説明図であ
る。
明図である。 b 本発明の1実施例の組成工程を示す参考説明図であ
る。
【図10】本発明の1実施例の組成工程を示す参考工程図
である。
である。
【図11】a 本発明の1実施例の作用を説明する参考説
明図である。 b 本発明の1実施例の作用を説明する参考説明図であ
る。
明図である。 b 本発明の1実施例の作用を説明する参考説明図であ
る。
1 回転板 101 前面 102 側面 103 帯状部 104 後面 105 凸部 106 孔 107 凹部 108 凸部 109 凹部 110 凹部 111 孔 2 中央部 21 孔 22 テーパー面 23 段部 24 中心孔 3 羽根 31 基部 32 端部 33 端部内板 34 溝部 A 合成樹脂 B 合成樹脂 F 風車 F0 本体 F1 部分 F2 部分 G ガラス面 J1 射出口 J2 射出口 K1 製品型 K2 製品型 M1 金型 M2 金型 M10 下型 M11 上型 M21 上型 N 軸 P メッキ皮膜 Pt パーティングライン Q 遊技球 S0 工程 S1 前処理工程 S11、S12、S13、S14、S15、S16 工程 S2 無電解メッキ工程 S21、S22 工程 S3 電気メッキ工程 S31、S32、S33、S34 工程 T 盤面 U 受具
Claims (2)
- 【請求項1】 パチンコ機の風車において、風車本体
を2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性
の合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程のための前
処理を施し、しかるのち無電解メッキを施して易メッキ
性の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成し、しか
るのち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹脂の表面
にのみメッキ皮膜を形成したことを特徴とするパチンコ
機の風車。 - 【請求項2】 パチンコ機の風車において、風車本体を
2色成型機により易メッキ性の合成樹脂と難メッキ性の
合成樹脂を用いて一体成型し、メッキ工程のための前処
理を施し、しかるのち無電解メッキを施して易メッキ性
の合成樹脂の表面にのみ導電性の皮膜を形成し、しかる
のち電気メッキを施して易メッキ性の合成樹脂の表面に
のみメッキ皮膜を形成したことを特徴とするパチンコ機
の風車の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269536A JP2002078871A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | パチンコ機の風車及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269536A JP2002078871A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | パチンコ機の風車及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002078871A true JP2002078871A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=18756123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000269536A Pending JP2002078871A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | パチンコ機の風車及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002078871A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100380205C (zh) * | 2004-04-22 | 2008-04-09 | 株式会社日立显示器 | 液晶显示装置及其制造方法 |
JP2010284310A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2010284308A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2010284309A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2012034903A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2021164691A (ja) * | 2019-09-02 | 2021-10-14 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000269536A patent/JP2002078871A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100380205C (zh) * | 2004-04-22 | 2008-04-09 | 株式会社日立显示器 | 液晶显示装置及其制造方法 |
JP2010284310A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2010284308A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2010284309A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Kyoraku Sangyo Kk | 入賞口装置のための盤部品構造体及びその製造方法、並びに当該盤部品構造体を備える入賞口装置及びこの入賞口装置を備えるパチンコ遊技機 |
JP2012034903A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2021164691A (ja) * | 2019-09-02 | 2021-10-14 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
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