JP2002078468A - 耐熱性金属イオンゲル入り飲料 - Google Patents
耐熱性金属イオンゲル入り飲料Info
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- JP2002078468A JP2002078468A JP2000269655A JP2000269655A JP2002078468A JP 2002078468 A JP2002078468 A JP 2002078468A JP 2000269655 A JP2000269655 A JP 2000269655A JP 2000269655 A JP2000269655 A JP 2000269655A JP 2002078468 A JP2002078468 A JP 2002078468A
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Abstract
リックス糖度が21パーセント以下の場合、経日で金属
イオンゲルが劣化して商品価値が消失してしまうという
欠点がある。 【解決手段】耐熱性金属イオンゲルを含む飲料で、その
飲料のブリックス糖度を21パーセント以下にする場
合、金属イオンゲルを調製する際、他のゲル化性高分子
多糖類を併用することにより金属イオンゲルをゲルの構
成要素とし、更に金属イオンゲルのゲル形成に関与する
金属イオンを、ゲルと水溶液との総量の0.01重量パ
ーセント以上になるように添加することにより、金属イ
オンゲルが経日で劣化する現象を防止できる。
Description
料を提供するものである。
ェランガム等の高分子多糖類は金属イオンにより耐熱性
のゲルを形成するが、この金属イオンゲルを含有する飲
料をつくった場合、ブリックス糖度が21パーセント以
下にした場合は、経日でゲル強度が著しく劣化し商品価
値を消失するという欠点を有する。
とかゼラチン等の他のゲル化剤と併用しても防止出来な
いし、ゲル形成に関与する金属イオンを添加しても防止
出来ない。
成させた金属塩が、低糖度の水溶液中では結合が弱まる
ため、従ってゲル強度が著しく低下するものと推定され
る。逆に捉えれば金属イオンゲルは糖濃度が高まるに連
れて、ゲルの構造の安定性が良好になる。
されていないため、例えば低糖度の飲料に金属イオンゼ
リーを含有させた飲料等は商品化されていない 。
は、耐熱性金属イオンゲルを含有する飲料のブリックス
糖度を21パーセント以下にした場合、金属イオンゲル
が経日で劣化する現象を防止することにある。
有する飲料で、その飲料のブリックス糖度を21パーセ
ント以下にする場合、耐熱性金属イオンゲルを調製する
際、他のゲル化性高分子多糖類を併用することにより耐
熱性金属イオンゲルをゲルの構成要素とし、更に耐熱性
金属イオンゲルのゲル形成に関与する金属イオンを、ゲ
ルと水溶液との総量の0.01重量パーセント以上にな
るように添加することにより、耐熱性金属イオンゲルが
経日で劣化する現象を防止できることを解明して本発明
を完成した。
クス糖度が21パーセント以下の水溶液中でも金属イオ
ン濃度と他のゲル化性高分子多糖類との併用条件により
に耐熱性金属イオンゲルの経日劣化が防止出来ることで
ある。
応してゲルを形成する高分子多糖類はアルギン酸及びそ
の塩類、ペクチン、ジェランガムの中からの単用又は併
用であり、これと併用するゲル化性高分子多糖類は、カ
ラギーナン、ファーセレラン、ゼラチン、寒天、タマリ
ンド種子多糖類、、蒟蒻粉とキサンタンガムとの混合
物、蒟蒻粉とカラギーナンの混合物等が利用できるがこ
れらに限られたものではない。
る金属イオンはアルギン酸及びその塩類、ペクチンにお
いてはMg、Hgを除く2価以上の金属イオンであり、
ジェランガムにおいてはカルシウムであるので、使用す
る高分子多糖類に応じて適宜選択すれば良いし、牛乳と
かコーヒーのように原料として使用する食品自体に本発
明に使用できる金属イオンを含む食品原料を利用するこ
とも出来る
ガムとかの増粘多糖類は劣化防止を阻害しないので適宜
使用できる。
チン、ジェランガムでゲルをつくり、糖度を変えた水溶
液に30重量パーセント含有させて1週間後のゲルの劣
化を試験した。この試験結果は表1に示す。
くり、0.5パーセントの塩化カルシウムの水溶液中に
5mmの口径のノズルより滴下して5mmの球状のアル
ギン酸カルシウムゲルを得て試験に供した。
ト水溶液を調製し、このものを5mmの口径のノズルよ
り0.5パーセント塩化カルシウムの水溶液中に滴下し
て直形が5mmの球状のペクチンカルシウムゲルを得て
試験に供した。
ルシウム0.1パーセントでゲルを調製し、5mm角に
カットして試験に供した。
トリウム、ペクチン、ジェランガムでゲルをつくり、金
属イオンの種類変えて添加した水溶液に30重量パーセ
ント含有させて、ブリックス糖度を5パーセントに調製
したもので、1週間後のゲルの劣化を試験した。この試
験結果は表2に示す。
チン、ジェランガムの溶液ににカラギーナンを0.1パ
ーセント併用してでゲルをつくり、水溶液に30重量パ
ーセント含有させて、ゲルと水溶液の総量のブリックス
糖度を5パーセントになるように糖度を調製し、1週間
後のゲルの劣化を試験した。この試験結果は表3に示
す。
ンガムの溶液にファーセレランを0.2パーセント併用
してでゲルをつくり、水溶液に30重量パーセント含有
させて、ゲルと水溶液の総量のブリックス糖度を5パー
セントになるように糖度を調製し、1週間後のゲルの劣
化を試験した。この試験結果は表3に示す。
ンガムに寒天を0.3パーセント併用してでゲルをつく
り、水溶液に30重量パーセント含有させてゲルと水溶
液の総量のブリックス糖度を5パーセントになるように
糖度を調製し、1週間後のゲルの劣化を試験した。この
試験結果は表3に示す。
ンガムにゼラチンを1.0パーセント併用してゲルをつ
くり、水溶液に30重量パーセント含有させてゲルと水
溶液の総量のブリックス糖度を5パーセントになるよう
に糖度を調製し1週間後のゲルの劣化を試験した。この
試験結果は表3に示す。。
ンガムにキサンタンガムを0.01パーセント、蒟蒻粉
を0.05パーセント併用してゲルをつくり、水溶液に
30重量パーセント含有させて、ゲルと水溶液の総量の
ブリックス糖度を5パーセントになるように糖度を調製
し1週間後のゲルの劣化を試験した。この結果は表3に
示す。
ンガムにカラギーナンを0.1重量パーセント、蒟蒻粉
を0.05重量パーセント併用してゲルをつくり、水溶
液に30重量パーセント含有させて、ゲルと水溶液の総
量のブリックス糖度を5パーセントになるように糖度を
調製し1週間後のゲルの劣化を試験した。この結果は表
3に示す。
ンガムにカラギーナンを0.05パーセント、キサンタ
ンガムを0.01パーセント併用してゲルをつくり、水
溶液に30重量パーセント含有させて、ゲルと水溶液の
総量のブリックス糖度を5パーセントになるように糖度
を調製し1週間後のゲルの劣化を試験した。この結果は
表3に示す。
れぞれのゲル30部にカルシウムイオンとしょ糖を含有
させた溶液70部よりなり、そのブリックス糖度が5パ
ーセント、カルシウムイオンが0.01重量パーセント
と0.005重量パーセントになるように検体を調製
し、1週間後のゲルの劣化を試験した。結果は表4、表
5に示す。
ウムイオンを0.01重量パーセントと0.005重量
パーセン含有させた検体を調製し、1週間後のゲルの劣
化を試験した。結果は表6、表7に示す。
ナン1グラムを水1リットルに分散させ、80℃まで加熱
しカラギーナンを溶解させた後、この溶液を5mmのプ
ラスチック製のノズルより塩化カルシウムの0.5パー
セント水溶液に滴下させ、3分間反応させて球状のゼリ
ーを得た。
ルシウム3g、クエン酸2g、1/5レモン果汁10
g、レモンフレーバー1.0gを溶解した後、水を加え
て1Kgとした。
液900gを混合した後、100gをプラスチックの容
器に詰めて粒ゼリー入りレモンドリンクを調製した。こ
のもののブリックス糖度は14パーセントであった。
試飲したがゼリーの食感は製造直後のものと同等であっ
た。
ナンを除きアルギン酸ナトリウムのみで調製したゼリー
を使用してつくったドリンクは、2週間後のゼリーの食
感はもろくて商品価値はまったく消失してしまってい
た。
液から乳酸カルシウムを除いたもので調製したドリンク
も2週間後のゼリーの食感はもろくて商品価値はまった
く消失してしまっていた。
カラギーナン3グラムを水1リットルに分散させ、80
℃まで加熱しカラギーナンを溶解させた後、この溶液を
5mmのプラスチック製のノズルより塩化カルシウムの
0.5パーセント水溶液に滴下させ、3分間反応させて
球状のゼリーを得た。
ム、乳酸カルシウム3グラム、クエン酸2グラム、1/
5レモン果汁10グラム、レモンフレーバー1.0グラ
ムを溶解した後、水を加えて1Kgとした。
り溶液900グラムを混合した後、100グラムをプラ
スチックの容器に詰めて粒ゼリー入りレモン飲料を調製
した。このもののブリックス糖度は13.6パーセント
であった。
試飲したがゼリーの食感は製造直後のものと同等であっ
た。比較のため前記ゼリーの配合からカラギーナンを除
きペクチンのみで調製したゼリーを使用してつくった飲
料は、2週間後のゼリーの食感はもろくて商品価値はま
ったく消失してしまっていた。
液から乳酸カルシウムを除いたもので調製した飲料も2
週間後のゼリーの食感はもろくて商品価値はまったく消
失してしまった。
ラム、ローガストビーンガムを3グラム、乳酸カルシウ
ムを3グラム、インスタントコーヒー15グラム、砂糖
30グラムと混合し水800グラムに分散させた後、9
0℃まで加熱し5分間保持した。更に水を加えて1Kg
に調製した後角型の容器に流し込んで冷却しゼリーを得
た。このゼリーを5mm角にカットしてカットコーヒー
ゼリーを得た。
水450グラムで調製した牛乳溶液にコーヒーゼリーを
300グラム混合してコーヒーゼリー入り乳飲料を調製
した。
ゼリーの食感は製造直後のものと差は無かった。
ナンを除きジェランガムとローガストビーンガムで調製
したコーヒーゼリーを前述牛乳溶液と混合調製したもの
は、2週間後ゼリーの食感は著しく弱くなり商品価値は
無くなっていた。
の糖度が21パーセント以下の場合、経日でゲルが劣化
して商品価値が消失してしまうという欠点が解決できる
事により、他の高分子多糖類ゲルには無い金属イオンゲ
ルの独自の特性を生かしたゼリー入り清涼飲料、ゼリー
入り乳飲料が出来ることになり、市場の活性化が図れる
ことになった。
Claims (1)
- 【請求項1】耐熱性金属イオンゲルが経日で劣化しない
ように、金属イオンにより耐熱性ゲルを形成する高分子
多糖類金属イオンゲルをゲルの構成要素としたゲルを含
む飲料で、そのブリックス糖度が21パーセント以下
で、かつゲル形成に関与する金属イオンを前記飲料の総
重量の0.01重量パーセント以上含有してなる耐熱性
金属イオンゲル入り飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269655A JP2002078468A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 耐熱性金属イオンゲル入り飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269655A JP2002078468A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 耐熱性金属イオンゲル入り飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002078468A true JP2002078468A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=18756224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000269655A Pending JP2002078468A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 耐熱性金属イオンゲル入り飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002078468A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007135463A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Japan Organo Co Ltd | ゼリー状食品の製造方法 |
JP2011000051A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Sanei Gen Ffi Inc | 即席デザート調製用液状ベース |
JP2017114888A (ja) * | 2010-11-22 | 2017-06-29 | フェニックス・バイオテクノロジー・インコーポレイテッド | キョウチクトウ属の種又はテベティア属の種の抽出物で神経学的状態を治療する方法 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000269655A patent/JP2002078468A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007135463A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Japan Organo Co Ltd | ゼリー状食品の製造方法 |
JP2011000051A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Sanei Gen Ffi Inc | 即席デザート調製用液状ベース |
JP2017114888A (ja) * | 2010-11-22 | 2017-06-29 | フェニックス・バイオテクノロジー・インコーポレイテッド | キョウチクトウ属の種又はテベティア属の種の抽出物で神経学的状態を治療する方法 |
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