JP2002077735A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子および撮像装置

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JP2002077735A
JP2002077735A JP2000259493A JP2000259493A JP2002077735A JP 2002077735 A JP2002077735 A JP 2002077735A JP 2000259493 A JP2000259493 A JP 2000259493A JP 2000259493 A JP2000259493 A JP 2000259493A JP 2002077735 A JP2002077735 A JP 2002077735A
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JP2000259493A
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Hideaki Yoshida
英明 吉田
Junzo Sakurai
順三 桜井
Takayuki Kijima
貴行 木島
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学系のフレアの影響による誤判定の影響無し
で、撮像装置単体でのブルーミング特性測定等を実現す
る。 【解決手段】CCD撮像素子105の2次元画素配列に
は、オプティカルブラックOB(光学的黒)領域が設け
られている。CCD撮像素子105の各種特性を測定で
きるようにするために、OB領域の一部のラインにはダ
ミーホワイト部が設けられている。このダミーホワイト
部は光入力無しで蓄積電荷を読み出すことが可能な画素
列であり、当該各画素には電荷注入のための電流源が接
続されている。システムコントローラ112は、OB領
域からの出力信号を評価することにより、ダミーホワイ
ト部からの電荷の漏れの影響を検出することができる。
よって、光を与えることなくブルーミング特性を容易に
測定することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCCD等の固体撮像
素子およびそれを用いて被写体像の撮像を行なう撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の固体撮像素子を使用した撮像
装置は広く使用されている。一方で、固体撮像素子には
一般に画素欠陥があったり、また暗電流やスミア、ブル
ーミングや転送不良による混色などといった疑似信号を
生じたりする場合があり、これらを生じにくいように駆
動条件を管理したり、あるいは生じた疑似信号を補正す
る技術の採用により実質性能を向上させることによって
低コストでの実用を可能としている。
【0003】このような技術の代表的な例としては撮像
素子に設けられたOB(オプティカルブラック=光学的
黒)がある。すなわち光電変換領域における画素の一部
に遮光部を設け常に光電荷0の画素とすることで暗電荷
レベルを検出し、その検出した暗電荷レベルをOB以外
の通常の光感応画素信号出力から減じることにより、光
電荷蓄積部の暗電流の影響を補正するものである。前述
の減算は通例クランプ回路によって行なわれるため、O
Bクランプと称される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】撮像素子にOBを設け
上記OBクランプを行なうことによって暗電流の補正は
可能になるが、これでは解決できない他の問題が存在し
ている。一例を挙げれば画素におけるクリップレベル
(=飽和レベル)の最適設定がある。
【0005】光電変換部の飽和レベルとは換言すればこ
の蓄積部のオーバーフローレベルであって、これを超え
る光電荷が発生してもオーバーフロードレインに排出さ
れてしまい蓄積されない。このような仕組みは、過剰電
荷の溢れによる画質劣化=ブルーミングを防止するため
に設けられたものであり、オーバーフローレベルOFL
は後述する基板バイアス電圧VSUBの設定値によって
可変できるが、OFLを高くしすぎるとブルーミングが
発生し易くなるため、通常はブルーミング特性上の許容
限界の範囲でなるべく高くなるように設定されるもので
ある。
【0006】そしてこのブルーミング特性上の許容限界
を判定するためには、従来は撮像素子に実際に光を入射
させる必要があった。例えばスポット状の輝点チャート
を撮影し、周辺の暗黒部に出力が漏れ込まないかどうか
をチェックする方法などが使用されていた。これはそれ
自体特殊なセッティングを必要とする時間のかかる工程
である点が問題であり、従ってまた、ユーザーが使用し
ている環境で例えば電源投入直後に実行するカメラの自
己診断機能に取り込んだりすることもできないものであ
った。さらに、使用する光学系によってはフレアを生じ
るためこれによる誤判定の危険もあった。
【0007】本発明は上述の事情を考慮してなされたみ
のであり、その目的とするところは、光入力を必要とせ
ず各種特性が容易に評価できる、従って例えば光学系の
フレアの影響による誤判定のおそれも無く撮像装置単体
でのブルーミング特性測定等を行なうことが可能となる
固体撮像素子およびこれを用いた撮像装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の固体撮像素子は、被写体像を光電変換する
ための光電変換領域における画素として構成された電荷
蓄積部を2次元に配列した2次元画素配列と、前記2次
元画素配列に蓄積された電荷を読み出す撮像信号読み出
し手段と、前記2次元画素配列のうち少なくとも一部に
割り当てられた画素部であって、当該画素の電荷蓄積部
に光電荷入力が無い状態においても有意の電荷を入力す
る電流源手段を有したダミーホワイト部とを具備するこ
とを特徴とする。
【0009】このように2次元画素配列の一部に電流源
手段を有したダミーホワイト部を設けることにより、光
を与えることなく所定の画素電荷を得ることができるの
で、各種特性を容易に評価することができる。
【0010】また、前記ダミーホワイト部は、2次元画
素配列内のオプティカルブラックOB(光学的黒)領域
に隣接して設けることが好ましい。これにより、OB領
域からの出力信号を評価するだけで、ダミーホワイト部
からの電荷の漏れの影響を検出することができるので、
光を与えることなくブルーミング特性を容易に測定する
ことが可能となる。
【0011】また、前記ダミーホワイト部は、前記2次
元画素配列の端部に設けることが望ましい。これにより
電流源手段の配置を極めて容易に実現することが可能と
なる。
【0012】また、本発明は、請求項1乃至3のいずれ
か1項記載の固体撮像素子を備え、前記固体撮像素子を
用いて被写体像の撮像を行なう撮像装置であって、前記
固体撮像素子の前記ダミーホワイト部からの出力信号に
基づいて、前記固体撮像素子の光電変換領域の飽和レベ
ルを検出する飽和レベル検出手段を具備することを特徴
とする。このように、ダミーホワイト部からの出力信号
を用いて飽和レベルを検出する手段を撮像装置内に設け
ることにより、光を与えることなく撮像装置単体で飽和
レベルの検出が可能となり、画素のクリップレベルの最
適設定等を容易に実現することができる。
【0013】ダミーホワイト部が2次元画素配列内のオ
プティカルブラックOB(光学的黒)領域に隣接して設
けられている請求項2の固体撮像素子を使用する撮像装
置においては、ダミーホワイト部に隣接するオプティカ
ルブラックOB(光学的黒)領域からの出力信号に基づ
いて、前記固体撮像素子のオーバーフローレベルを設定
する手段を設けることが好ましい。この構成により、光
を与えることなく撮像装置単体で固体撮像素子のオーバ
ーフローレベルの設定を行なうことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、デジタ
ルカメラとして実現した場合を例示して説明することに
する。
【0015】図中101は各種レンズからなる撮像レン
ズ系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ
駆動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するた
めの露出制御機構、104はローパスおよび赤外カット
用の光学フィルタ、105は色フィルタを内蔵したCC
Dカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆動する
ためのCCDドライバ、107はA/D変換器等を含む
プリプロセス回路、108は色信号生成処理,マトリッ
クス変換処理,その他各種のデジタル処理を行なうため
のデジタルプロセス回路、109はカードインターフェ
ース、110は撮影画像を記録するためのメモリカー
ド、111はLCD画像表示系を示している。
【0016】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117は露出
制御機構103およびストロボ116を制御するための
露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶する
ための不揮発性メモリ(EEPROM)を示している。
【0017】本実施形態のデジタルカメラにおいては、
システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行
っており、CCDドライバ106によりCCD撮像素子
105の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読
み出しを行い、それをプリプロセス回路107を介して
ディジタルプロセス回路108に取込んで記録用の画像
信号を生成した後にカードインターフェース109を介
してメモリカード110に記録するようになっている。
【0018】CCD撮像素子105としては、縦型オー
バーフロードレイン(VOFD)構造のインターライン
型CCDなどが用いられる。このCCD撮像素子105
の駆動制御は、CCDドライバ106から出力される各
種駆動信号(電荷移送パルスTGP、垂直駆動パルス、
水平駆動パルス、基板電圧VSUB、等)を用いて行わ
れる。基板電圧VSUBは電荷蓄積部の最大電荷蓄積レ
ベル(オーバーフローレベルOFL)を決定するための
基板バイアス電圧であり、またこのVSUBは、ここに
大きな値のパルス(SBP)を重畳することにより基板
への全電荷強制排出にも用いられる。VSUBの可変設
定は、CCDドライバ106に設けられたVSUB可変
設定回路106aによって行われる。VSUB可変設定
回路106aは、システムコントローラ112の制御の
下にVSUBの値を可変設定することによってオーバー
フローレベルOFLを設定するためのものであり、例え
ばD/Aコンバータとバッファアンプから構成されてい
る。
【0019】CCD撮像素子105の2次元画素配列に
は、前述のオプティカルブラックOB(光学的黒)領域
が設けられている。さらに、本実施形態においては、C
CD撮像素子105の各種特性を測定できるようにする
ために、OB領域の一部のラインにダミーホワイト部が
設けられている。このダミーホワイト部は光入力無しで
蓄積電荷を読み出すことが可能な画素列であり、当該各
画素には電荷注入のための電流源が接続されている。ま
た、CCD撮像素子105の特性測定を本デジタルカメ
ラの自己診断機能等に組み込んで実現できるようにする
ために、システムコントローラ112には、飽和レベル
検出部112aおよびオーバーフローレベル設定部11
2bが設けられている。
【0020】飽和レベル検出部112aは、ダミーホワ
イト部から読み出された出力信号に基づいてCCD撮像
素子105の光電変換領域の飽和レベルを検出するため
のものであり、これにより各画素からの撮像信号のクリ
ップレベルが設定される。オーバーフローレベル設定部
112bは、CCD撮像素子105の各電荷蓄積部のオ
ーバーフローレベルOFLをVSUB可変設定回路10
6aを用いて最適設定するためのものであり、ブルーミ
ング特性上の許容限界の範囲でなるべくオーバーフロー
レベルOFLが高くなるように、ダミーホワイト部に隣
接するOB領域から読み出された出力信号に基づいてオ
ーバーフローレベルOFLの最適値を決定する。
【0021】図2には、CCD撮像素子105の構造が
模式的に示されている。CCD撮像素子105は、図示
のように、光電変換領域(電荷蓄積部)を含む複数の画
素PXL(PD)を2次元に配列した2次元画素配列を
有している。2次元画素配列の一端部側には水平転送路
(HCCD)が設けられ、また各垂直方向の画素配列毎
に垂直転送路(VCCD)が設けられている。電荷移送
パルスTGPが出力されると、各画素(PXL)の電荷
蓄積部と対応する垂直電荷転送路(VCCD)との間に
設けられた転送ゲートが開き、各電荷蓄積部から対応す
る垂直電荷転送路(VCCD)に電荷が移送される。そ
して、垂直電荷転送路(VCCD)および水平転送路
(HCCD)の転送駆動により、2次元画素配列に蓄積
された電荷が出力アンプ(フローティングディフュージ
ョンアンプFDA:Floating Diffusion Amplifier)を
通して読み出される。
【0022】2次元画素配列において、水平転送路(H
CCD)に対して反対側の12ラインは画素(PXL)
も含めて完全に遮光されており、垂直オプティカルブラ
ックVOB(光学的黒)領域を形成している。VOB領
域の内、一番外側の1ラインにおける斜線で示す画素
(PXL)には定電流源が接続されており、ダミーホワ
イト部を形成している(結果VOBは11ライン)。こ
のようにダミーホワイト部を2次元画素配列の端部に設
けるのは、電流源回路の配置を極めて容易にするためで
ある。
【0023】図3には、本実施形態の撮像素子105と
して利用される、縦型オーバーフロードレイン構造のイ
ンターライン型CCDの断面構造が示されている。n型
半導体基板400は接合の浅いPウェルの第1領域40
1と接合の深いPウェルの第2領域402とで形成され
ている。第1領域401の接合n型領域が形成された領
域部分はフォトダイオード(PD)兼電荷蓄積部からな
る光電変換領域403であり、画素(PXL)として機
能する。
【0024】第2領域402には埋込みチャネル404
からなる垂直シフトレジスタ即ち垂直転送路(VCC
D)用の転送電極405が形成される。その主面には絶
縁層406を介して金属層409が配置されている。光
電変換領域403と埋込みチャネル404は高いp型不
純物層からなるチャネルストップ領域407によって分
離されている。
【0025】また光電変換領域403と対応する埋込み
チャネル404との間にはトランスファーゲート(T
G)領域408が配置されている。さらに、光電変換領
域403以外は金属層409で遮光されている。なお、
VOB領域およびダミーホワイト部については光電変換
領域403も含めて完全に遮光されている。
【0026】ブルーミング抑制はN型半導体基板400
と、Pウェルの第1領域401及び第2領域402との
接合に逆バイアス電圧である基板バイアス電圧VSUB
411を印加し、光電変換領域403直下のPウェルの
第1領域401を完全に空乏化(空乏層化)することに
より実現される。この場合、光電変換領域の蓄積容量に
は光電子(負電荷)が蓄積されて電位が下がって(負で
大きくなって)、VSUB値に対応した一定レベル(O
FL)を超える部分についてはポテンシャル障壁を超え
て基板400に掃出される。従ってOFLはVSUBに
よって可変調節できる。またVSUBに通常よりも大き
な値のパルス(SBP)を与えることによって、光電変
換領域の蓄積容量に蓄積されている光電子は全て基板に
排出される(全電荷強制排出)。
【0027】図4(a),(b)は、ダミーホワイト部
の画素構造とそれ以外の部分の画素構造をそれぞれ回路
図的に表現したものである。図4(a)に示すように、
ダミーホワイト部の画素(PXL)においては定電流源
ISが接続されており、他の点については図4(b)に
示す他の部分の画素構造と同じである。ダミーホワイト
部の画素(PXL)については、定電流源ISの働きに
より、遮光状態であるにも拘わらず一定の電荷(負電
荷)が蓄積されることになる。
【0028】なお、図4(a),(b)において、例え
ばOFLの電池記号およびダイオード記号は図3で説明
したポテンシャル障壁の作用を示したに過ぎず、回路素
子が実在する訳では無い。その意味で、図4は図3の断
面構造の等価回路ではないが、作用的にはそれに準ずる
ものである。また、図4において画素(PXL)のCP
は上記光電変換領域の蓄積容量を示し、CVは各画素
(PXL)に対応する垂直転送路(VCCD)の容量を
示している。
【0029】ダミーホワイト部の定電流源ISとして
は、図5に示すような公知のカレントミラー回路を使用
することができる。上述のとおり、CCDの電荷担体は
電子(負電荷)であるため、負極性(電流吸い込み)の
回路となっているが、電荷担体が正電荷の場合は正極性
回路を採用すれば良いことは言うまでも無い。以下では
簡単のため、特に負電荷ということは省略して、単に電
荷または電流の供給と表現する。
【0030】図5のカレントミラー回路においては、一
次側のNPNトランジスタQ1と同じベース電流が二次
側の各NPNトランジスタQ2〜Qn+1のベースに流
れることにより、二次側の各NPNトランジスタQ2〜
Qn+1のコレクタ電流を一次側のNPNトランジスタ
Q1のコレクタ電流と等しくすることができる。二次側
のNPNトランジスタQ2〜Qn+1のコレクタをそれ
ぞれダミーホワイト部の1ラインの画素に接続すること
により、それら1ラインの全画素に等しい電流が供給さ
れる。
【0031】次に、以上の構造を有するCCD撮像素子
105のクリップレベル(=飽和レベル)の設定動作に
ついて説明する。まず、システムコントローラ112の
制御の下、CCD撮像素子105からの画素電荷の信号
読み出しが行われる。この場合、SBP出力からTGP
出力までの期間で決まる蓄積時間(ダミーホワイト部へ
の電流入力時間)は定電流源ISの定電流iによって十
分飽和する時間に選ばれる。
【0032】各画素からの読み出し信号はA/D変換器
を介してディジタルプロセス108に取り込まれる。シ
ステムコントローラ112は、ディジタルプロセス10
8に取り込まれたダミーホワイト部からの出力信号(D
W出力)の解析を飽和レベル検出部112aを用いて行
い、これにより飽和レベル(=クリッピングレベル)を
決定する。なお、飽和レベルに対応する蓄積時間が不明
の場合には、蓄積時間を繰り返し可変しつつ毎フレーム
DW出力を監視し、変化が無くなったことによって飽和
と判断すればよい。このようにして検出された飽和レベ
ルの値は、例えばA/D変換器の最大入力レベルの設定
等に使用することができる。
【0033】次に、図6のフローチャートを参照して、
OFLの設定動作について説明する。
【0034】OFLの設定動作は、蓄積時間(ダミーホ
ワイト部への電流入力時間)を定電流iによって十分飽
和する時間に選んだ状態で行われる(上述のように毎フ
レームDW出力を監視することにより、結果として蓄積
時間を決定する場合を含む)。まず、システムコントロ
ーラ112のオーバーフローレベル設定部112bは、
VSUB可変設定回路106aを用いてVSUB電圧を
適当な初期値(例えば0)に初期設定する(ステップS
11)。そして、CCD撮像素子105からの画素電荷
の信号読み出しを繰り返し実行する。各画素からの読み
出し信号はA/D変換器を介してディジタルプロセス1
08に取り込まれる。
【0035】オーバーフローレベル設定部112bは、
ダミーホワイト部に隣接するOB領域の1ライン分の信
号(OB出力)を毎フレーム監視し、OB出力に対する
ダミーホワイト部からのブルーミングの影響の有無を調
べる(ステップS12)。当初はVSUB電圧は低く、
これによりオバーフローレベルは高く設定されているの
で、OBには有意の出力がある(ステップS12のN
O)。この場合、オーバーフローレベル設定部112b
は、VSUB可変設定回路106aを用いてVSUB電
圧を適当な分解能の単位で増加させることにより、オー
バーフローレベルを徐々に下げる(ステップS13)。
VSUBの増加に伴いオーバーフローレベルが低下し、
これに伴い隣接OB出力が低下する。隣接OB出力が0
になった時点で(ステップS12のYES)、調整完了
とし、その時のVSUBの値をEEPROM118に書
き込み終了する(ステップS14)。
【0036】以降の本撮像時には、EEPROM118
に記憶値を用いてVSUB値の設定つまりオーバーフロ
ーレベルの設定が行われ、その状態でシャッタトリガに
同期した撮像動作が実行されることになる。
【0037】なお、上述の飽和レベルの検出動作及びO
FL設定動作は本デジタルカメラの自己診断機能として
組み込まれているものである。また、本例では、飽和レ
ベルの検出動作及びOFL設定動作についてのみ説明し
たが、ダミーホワイト部からの信号を用いることによ
り、撮像素子の様々な特性測定を実現することができ
る。さらに、本実施形態のCCD撮像素子105の構造
およびそのOFL設定動作等の制御はデジタルスチルカ
メラに限らず、デジタルビデオカメラ(ムービー)にも
適用することができる。
【0038】また、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光入力を必要とせず各種特性が容易に評価できるように
なり、従って例えば光学系のフレアの影響による誤判定
のおそれも無く撮像装置単体でのブルーミング特性測定
等を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示
すブロック図。
【図2】同実施形態で使用される固体撮像素子の構造を
模式的に示す図。
【図3】同実施形態で使用される固体撮像素子の断面構
造を示す図。
【図4】同実施形態で使用される固体撮像素子に設けら
れたダミーホワイト部と他の部分の画素部の構造を回路
図的に表現した図。
【図5】同実施形態で使用される固体撮像素子のダミー
ホワイト部に電流を流すための電流源回路の一例を示す
図。
【図6】同実施形態におけるオーバーフローレベル設定
動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…フィルタ 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 106a…VSUB可変設定回路 107…プリプロセス部 108…デジタルプロセス部 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 112a…飽和レベル検出部 112b…オーバーフローレベル設定部 118…不揮発性メモリ(EEPROM) IS…定電流源
フロントページの続き (72)発明者 木島 貴行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AB01 BA13 CA04 DA03 DD09 FA06 FA13 FA26 FA33 GB09 5C024 CX12 CX32 GY24 GZ39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を光電変換するための光電変換領
    域における画素として構成された電荷蓄積部を2次元に
    配列した2次元画素配列と、前記2次元画素配列に蓄積
    された電荷を読み出す撮像信号読み出し手段と、前記2
    次元画素配列のうち少なくとも一部に割り当てられた画
    素部であって、当該画素の電荷蓄積部に光電荷入力が無
    い状態においても有意の電荷を入力する電流源手段を有
    したダミーホワイト部とを具備することを特徴とする固
    体撮像素子。
  2. 【請求項2】前記2次元画素配列内にはオプティカルブ
    ラックOB(光学的黒)領域が設けられており、 前記ダミーホワイト部は、前記2次元画素配列内のオプ
    ティカルブラックOB(光学的黒)領域に隣接して設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
    子。
  3. 【請求項3】前記ダミーホワイト部は、前記2次元画素
    配列の端部に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項記載の固体
    撮像素子を備え、前記固体撮像素子を用いて被写体像の
    撮像を行なう撮像装置であって、 前記固体撮像素子の前記ダミーホワイト部からの出力信
    号に基づいて、前記固体撮像素子の光電変換領域の飽和
    レベルを検出する飽和レベル検出手段を具備することを
    特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の固体撮像素子を備え、前記
    固体撮像素子を用いて被写体像の撮像を行なう撮像装置
    であって、 前記ダミーホワイト部に隣接するオプティカルブラック
    OB(光学的黒)領域からの出力信号に基づいて、前記
    固体撮像素子のオーバーフローレベルを設定する手段を
    具備することを特徴とする撮像装置。
JP2000259493A 2000-08-29 2000-08-29 固体撮像素子および撮像装置 Pending JP2002077735A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006105688A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2008236648A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Canon Inc 撮像装置及びその駆動方法
JP2014179701A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Railway Technical Research Institute カメラ装置、正常性検出装置および映像表示システムならびに正常性検出方法

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