JP2002077301A - シリアル通信方法及び装置 - Google Patents

シリアル通信方法及び装置

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JP2002077301A
JP2002077301A JP2000255947A JP2000255947A JP2002077301A JP 2002077301 A JP2002077301 A JP 2002077301A JP 2000255947 A JP2000255947 A JP 2000255947A JP 2000255947 A JP2000255947 A JP 2000255947A JP 2002077301 A JP2002077301 A JP 2002077301A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアル通信において、通信の途中でも制御
データの設定を変更してボーレートなどのパラメータの
変更を可能にする。 【解決手段】 送信側では、送信データ信号において、
ユーザデータ21の送信後に、データビットに中間電位
を持つ中間電位部22を出力し、データ種別の切り替え
を通知し、その後に通信時のパラメータの変更を指示す
る制御データ23を送信する。そして、変更したパラメ
ータに基づいてその後のユーザデータ24の送信を行
う。受信側では、受信データ信号において中間電位部2
2を検出し、この中間電位部22によってユーザデータ
21から制御データ23へのデータ種別の切り替えを認
識する。そして、中間電位部22の後の制御データ23
を解読し、この制御データ23の指定に基づいてパラメ
ータを変更してその後のユーザデータ24の受信を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号を
ビット直列に送受信するシリアル通信方法及び装置に関
し、特にボーレートや通信フォーマットなどのパラメー
タを変更する際に好適な通信プロトコルを改良する。
【0002】
【従来の技術】シリアル通信では、ディジタル信号のビ
ット同期を取って通信する方式と、ビット同期は取らず
に通信する方式とがある。以下、ビット同期は取らない
で通信する非同期方式を例に挙げて説明する。非同期方
式が採用されている例として、例えばパーソナルコンピ
ュータとモデム間の通信が知られている。
【0003】この非同期方式では、キャラクタ毎の区切
りを明確にするために、いわゆる調歩同期方式が用いら
れている。そして、パーソナルコンピュータ等のデータ
端末から回線終端装置であるモデムを制御するのに、デ
ータ線を通してコマンドやステータスを送る方法が一般
に用いられている。このコマンドは、調歩同期方式を前
提としたATコマンドが広く採用されている。
【0004】ATコマンド方式では、例えば図5に示す
ように、通信開始時にアスキーコード(ASCII code)の
“A”と“T”の2文字のコードを連続したものからな
る制御データ40をユーザデータ50に前置してモデム
に送信する。モデムは、制御データ40の内容から後続
するユーザデータ50のボーレートとデータビット数
(キャラクタ長)、パリティの有無など(以下、これら
を総称して「通信フォーマット」という)を判定し、そ
の判定結果に従ってユーザデータ50の通信を行う。デ
ータ受信においても、通信データの先頭の制御データ4
0を受信することによって、後続するユーザデータ50
の通信フォーマットを認識し、通信フォーマットに合致
した受信、復調などを行う。
【0005】このように、シリアル通信では、送受信す
るユーザデータ50のボーレートとデータビット数(キ
ャラクタ長)やパリティの有無などの通信フォーマット
を規定するために、ユーザデータ50の前に制御データ
40を設けるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シリアル通信では、制御データによって通信の始めにボ
ーレートや通信フォーマットなどのパラメータが設定さ
れると、その通信が終了するまでパラメータは一定であ
る。つまり、従来では、一旦通信を切断してからでない
とパラメータの変更が行えず、通信の途中において任意
に変更したりすることはできないという問題点がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、通信の途中でも制御データの設定を変更してボーレ
ートなどのパラメータの変更を行うことが可能なシリア
ル通信方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、ビッ
ト直列に送受信するシリアル通信のデータ信号において
データビットの高電位と低電位の間に中間電位を設け、
この中間電位を含むデータ信号を送受信し、前記中間電
位によってデータ種別を切り替えるシリアル通信方法を
提供する。第2に、前記データ種別として、通信内容の
データを含むユーザデータと、通信時のパラメータを示
す制御データとを有し、これらのユーザデータと制御デ
ータとを前記中間電位によって切り替えることとする。
【0009】第3に、通信時のパラメータを示す制御デ
ータと通信内容のデータを含むユーザデータとを有する
データ信号をビット直列に送受信するシリアル通信方法
であって、前記ユーザデータの送信後に、データ信号に
おけるデータビットで中間電位を少なくとも1ビット幅
分の時間幅を持って出力し、この中間電位によって前記
ユーザデータから前記制御データへのデータ種別の切り
替えを行うシリアル通信方法を提供する。第4に、前記
中間電位の後の制御データによって通信時のパラメータ
の変更を指示し、変更したパラメータに基づいてユーザ
データの送信を行うこととする。
【0010】第5に、通信時のパラメータを示す制御デ
ータと通信内容のデータを含むユーザデータとを有する
データ信号をビット直列に送受信するシリアル通信方法
であって、受信したデータ信号においてデータビットで
中間電位を検出し、この中間電位によって前記ユーザデ
ータから前記制御データへのデータ種別の切り替えを行
うシリアル通信方法を提供する。第6に、前記中間電位
の後のデータ信号を制御データとして識別し、この制御
データの指示によって通信時のパラメータを変更してユ
ーザデータの受信を行うこととする。第7に、前記パラ
メータは、ボーレートと通信フォーマットの少なくとも
いずれか一方であるものとする。
【0011】第8に、通信時のパラメータを示す制御デ
ータと通信内容のデータを含むユーザデータとを有する
データ信号をビット直列に送受信するシリアル通信装置
であって、データ信号におけるデータビットで中間電位
を生成出力する中間電位出力手段と、前記ユーザデータ
の送信後に、前記中間電位出力手段からの中間電位を少
なくとも1ビット幅分の時間幅を持って出力し、この中
間電位によって前記ユーザデータから前記制御データへ
のデータ種別の切り替えを行うデータ送信制御手段とを
備えたシリアル通信装置を提供する。第9に、前記デー
タ送信制御手段は、前記中間電位の後の制御データによ
って通信時のパラメータの変更を指示し、変更したパラ
メータに基づいてユーザデータの送信を行うこととす
る。
【0012】第10に、通信時のパラメータを示す制御
データと通信内容のデータを含むユーザデータとを有す
るデータ信号をビット直列に送受信するシリアル通信装
置であって、入力されたデータ信号においてデータビッ
トで中間電位を検出する中間電位検出手段と、前記中間
電位が検出された場合に、この中間電位によって前記ユ
ーザデータから前記制御データへのデータ種別の切り替
えを行うデータ受信制御手段とを備えたシリアル通信装
置を提供する。第11に、前記データ受信制御手段は、
前記中間電位の後のデータ信号を制御データとして識別
し、この制御データの指示によって通信時のパラメータ
を変更してユーザデータの受信を行うこととする。第1
2に、前記パラメータは、ボーレートと通信フォーマッ
トの少なくともいずれか一方であるものとする。
【0013】本発明では、送信側から中間電位を出力す
ることによって、受信側にユーザデータから制御データ
へのデータ種別の切り替えを通知する。そして、中間電
位の後の制御データによって通信時のパラメータの変更
を指示し、変更したパラメータに基づいてその後のユー
ザデータの送信を行う。受信側では、データ信号におい
て中間電位を検出し、この中間電位によってユーザデー
タから制御データへのデータ種別の切り替えを認識す
る。そして、中間電位の後の制御データを解読し、この
制御データの指定に基づいてパラメータを変更してその
後のユーザデータの受信を行う。これにより、シリアル
通信の途中でもデータ種別を切り替えて制御データを送
受信でき、この制御データの指示によってボーレートや
通信フォーマットなどの通信時のパラメータを任意に変
更することが可能となる。そして、変更したパラメータ
によってその後のユーザデータの送受信を行うことが可
能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
シリアル通信装置の構成を示すブロック図、図2は本実
施形態によるユーザデータから制御データへの切り替え
が判別できる信号方式のデータビット例を示す説明図で
ある。なお、以下の説明では、シリアル通信のパラメー
タの例として、ボーレートや通信フォーマット(データ
ビット数(キャラクタ長)、パリティの有無など)を用
いることとする。
【0015】まず、図2を参照して本実施形態において
用いるシリアル通信の信号方式を説明する。本実施形態
では、ビット直列に送受信するデータ信号において、ユ
ーザデータ21の後に中間電位部22を設け、この中間
電位部22によってデータ種別の切り替えを行い、続け
て制御データ23を配置する。中間電位部22には、信
号電位がデータビットの高電位“H”と低電位“L”に
属さない中間電位が存在する。そして、制御データ23
は、ボーレート測定部231や通信フォーマット部23
2などを含む所定ビットパターンのデータで構成されて
いる。
【0016】つまり、送信側は、ユーザデータ21の送
信後に、通信を切断することなく中間電位部22を送出
することにより、データ種別の切り替えを行う。この場
合、ユーザデータ21の後に再度制御データ23を送る
旨を受信側に通知する。受信側では、通信途中で中間電
位部22を検出すると、次は制御データ23の受信であ
ると認識することができ、制御データ23から更新した
ボーレートや通信フォーマットを取得し、制御データ2
3に後続する新たなパラメータによるユーザデータ24
の受信に備えることができる。この例では、中間電位部
22は、初めに1ビット幅の中間電位と、1ビット幅の
低電位のスタートビットとを設け、その後に複数ビット
幅の中間電位を設けたものとしている。
【0017】このように、本実施形態では、ボーレート
や通信フォーマットを変更する場合に、その都度通信を
切断することなく、通信途中において中間電位部22及
び制御データ23を送信して任意に変更することができ
るようになっている。ここで、変更するのは、ボーレー
トと通信フォーマットの一方又は双方である。制御デー
タ23には、ボーレートと通信フォーマットの双方が規
定されるので、ボーレートと通信フォーマットの一方を
変更する場合には、ボーレートと通信フォーマットの他
方は、前回と同じものということになる。
【0018】なお、図2の例では、中間電位部22は初
めの中間電位を1ビット幅で示したが、複数ビット分の
幅を有するようにしてもよいし、任意のビットパターン
において検出可能な中間電位を適宜設定すればよい。ま
た、図2の例では、中間電位部22は制御データ23に
前置される場合を示したが、制御データ23の一部とし
て内部に挿入してもよい。
【0019】次に、図1を参照して本実施形態における
シリアル通信装置の構成を説明する。シリアル通信装置
10は、シリアル通信制御手段11、シリアル通信制御
手段11にバス12を介して接続されるクロック管理手
段13、データ送信処理手段14及びデータ受信処理手
段15を備えて構成される。
【0020】シリアル通信制御手段11は、当該シリア
ル通信装置10が扱うボーレート及び通信フォーマッ
ト、シリアル通信方式(非同期式、同期式)などのシリ
アル通信に係るプロトコル(各種パラメータを含む)を
制御し、これに基づき搭載されている各手段に動作を指
示し、シリアルデータ通信を実現する。
【0021】クロック管理手段13は、シリアル通信制
御手段11の制御下に、データ送信処理手段14とデー
タ受信処理手段15に対するソースクロック131、1
32を発生をするとともに、データ受信処理手段15の
制御データ処理手段153でのボーレート測定に使用す
る測定用クロック133を発生する。これらのクロック
の周波数は、例えば、クロック管理手段13内部に備え
るレジスタの設定値を変更することにより、可変制御で
きるようになっている。
【0022】データ送信処理手段14は、D/A変換ま
たは抵抗分割等によりデータビットで中間電位を出力す
る中間電位出力手段141と、“H”と“L”の通常電
位の組み合わせからなる通常データ(ユーザデータ及び
制御データ)を出力する通常データ出力手段142とを
備えている。これにより、データ送信処理手段14は、
シリアル通信制御手段11から指示されるボーレート及
び通信フォーマットに従って制御データ、ユーザデー
タ、及び中間電位を含む送信データ信号16を出力す
る。前記シリアル通信制御手段11及びデータ送信処理
手段14によって、シリアル通信の送信時の動作制御を
行うデータ送信制御手段が構成される。
【0023】データ受信処理手段15は、入力する受信
データ信号17における電位を判別して中間電位を検出
する中間電位検出手段に相当する中間電位判定処理手段
151と、シリアル通信制御手段11が制御するボーレ
ート及び通信フォーマットに従って受信データ信号17
におけるユーザデータの受信処理を行い、このユーザデ
ータをシリアル通信制御手段11に転送するユーザデー
タ処理手段152と、受信データ信号17における制御
データからボーレート及び通信フォーマットを解読し、
解読結果をシリアル通信制御手段11に通知する制御デ
ータ処理手段153とを備えている。前記シリアル通信
制御手段11及びデータ受信処理手段15によって、シ
リアル通信の受信時の動作制御を行うデータ受信制御手
段が構成される。
【0024】前記中間電位判定処理手段151は、例え
ばウィンドウコンパレータなどからなる比較回路を備え
て構成される。なお、ユーザデータ処理手段152と制
御データ処理手段153には、両者に制御データ及びユ
ーザデータを含むデータビットを入力してもよいし、制
御データとユーザデータとを分離してそれぞれの処理手
段に入力するようにしてもよい。
【0025】次に、以上のように構成された本実施形態
のシリアル通信装置の動作を説明する。シリアル通信制
御手段11は、通信装置間で使用されるボーレート及び
通信フォーマット、シリアル通信方式(同期、非同期)
などのプロトコルを管理し、これから通信を行うプロト
コルのパラメータに従ってクロック管理手段13に指示
を送り、ソースクロック131,132及び測定用クロ
ック133を発生させる。データ送信処理手段14とデ
ータ受信処理手段15は、これらのクロックに基づいて
それぞれデータの送信動作、受信動作を行い、結果とし
てシリアル通信制御手段11で制御されるボーレート及
び通信フォーマットによりシリアルデータの通信が実行
される。
【0026】まず、シリアル通信装置10からユーザデ
ータを送信する場合について説明する。なお、このユー
ザデータの送信前に制御データによってボーレート及び
通信フォーマットが指定されているものとする。シリア
ル通信制御手段11は、データ送信処理手段14に対し
て、送信データを出力する。データ送信処理手段14
は、通常データ出力手段142において、クロック管理
手段13からのソースクロック131に従って、シリア
ル通信制御手段11により指定されたボーレート及び通
信フォーマットのユーザデータを生成する。そして、デ
ータ送信処理手段14から伝送路へシリアルに送信デー
タ信号16を送出する。データ送信後、データ送信処理
手段14はシリアル通信制御手段11にユーザデータの
送信が完了したことを通知する。
【0027】そして、ボーレートと通信フォーマットの
一方又は双方を変更する場合、シリアル通信制御手段1
1は、送信完了通知を受けた後にデータ送信処理手段1
4に対してボーレート等のパラメータ変更を示す変更デ
ータを出力する。データ送信処理手段14は、中間電位
出力手段141において例えば1ビット幅の中間電位を
生成し、通常データ出力手段142においてパラメータ
を変更したボーレート及び通信フォーマットを示す制御
データを生成する。そして、データ送信処理手段14か
ら伝送路へシリアルに送信データ信号16を送出する。
このとき、中間電位(図2に示した中間電位部22が対
応する)の後に続いて制御データ(図2の制御データ2
3が対応する)が送信される。データ送信後、データ送
信処理手段14はシリアル通信制御手段11に中間電位
及び制御データの送信が完了したことを通知する。
【0028】続いて、シリアル通信制御手段11は、送
信完了通知を受けた後に制御データの変更内容に応じて
クロック管理手段13で管理されるソースクロック13
1、132の周波数を変更し、データ送信処理手段14
とデータ受信処理手段15に対し、ボーレートや通信フ
ォーマットの変更を行う。これ以降は変更されたボーレ
ート及び通信フォーマットでデータ通信を行う。データ
送信処理手段14は、通常データ出力手段142におい
て前記変更したボーレート及び通信フォーマットによる
ユーザデータを生成して送信データ信号16として出力
する。これにより、データ送信処理手段14から伝送路
へボーレートや通信フォーマットが変更されたユーザデ
ータ(図2のユーザデータ24が対応する)が送信され
る。
【0029】図3はデータ送信時の動作手順を示すフロ
ーチャートである。シリアル通信でのデータ送信を行う
場合は、まずステップS11で、今回の通信で用いるボ
ーレート及び通信フォーマットに従い、これを受信側に
指定する制御データを生成して送信する。続いてステッ
プS12で、前記ボーレート及び通信フォーマットに従
ってユーザデータを生成して送信する。そしてステップ
S13で、ボーレートと通信フォーマットの少なくとも
一方のパラメータを変更するか否かによって処理を分岐
する。パラメータを変更しない場合は、ステップS14
で通信データの終了を判定し、通信が終了すると処理を
終了する。通信データが終了せずに続く場合は、ステッ
プS12に戻ってユーザデータの送信処理を続ける。
【0030】パラメータを変更する場合は、ステップS
15で中間電位を生成して出力する。その後ステップS
16で、変更しようとするパラメータに従い、変更後の
ボーレート及び通信フォーマットを受信側に指定する制
御データを生成して送信する。またステップS17で、
ソースクロックの周波数等を変更してボーレート及び/
又は通信フォーマットの変更を行う。そして、ステップ
S12に戻り、変更したボーレート及び通信フォーマッ
トに従ってユーザデータを生成して送信する。再度パラ
メータの変更を行う場合は、ステップS15〜S17の
処理を繰り返す。このような処理手順を通信データが終
了するまで行う。
【0031】次に、シリアル通信装置10でユーザデー
タを受信する場合について説明する。伝送路から入力し
た受信データ信号17は、データ受信処理手段15にシ
リアルに入力され、まず中間電位判定処理手段151に
より受信データ信号17の電位が判別される。中間電位
判定処理手段151は、受信データ信号17に含まれる
データビットの中間電位を検出する。ここで、中間電位
が検出されない場合は、シリアル通信制御手段11は受
信データ信号17においてユーザデータ(図2のユーザ
データ21が対応する)が続いていると判断する。一
方、中間電位(図2の中間電位部22が対応する)が検
出されると、その後に続く受信データ信号17が制御デ
ータ(図2の制御データ23が対応する)であると判定
する。
【0032】中間電位が検出されなければ、ユーザデー
タ処理手段152によって、クロック管理手段13で制
御されるソースクロック132に基づき、シリアル通信
制御手段11で指定された通信フォーマットによって受
信データ信号17に対してユーザデータの受信処理を行
う。そして、データ受信処理手段15は、ユーザデータ
を受信処理したことをシリアル通信制御手段11に通知
する。シリアル通信制御手段11は、この受信処理によ
り得られたユーザデータをデータ受信処理手段15から
バス12を介して取り込む。
【0033】中間電位判定処理手段151で中間電位が
検出されると、制御データ処理手段153によって受信
データ信号17に対して制御データの受信処理を行い、
制御データを解読する。この解読では、制御データ内に
設けてあるボーレート測定部231(図2参照)にクロ
ック管理手段13からの測定用クロック133を適用し
てボーレート測定部231の長さによりボーレートを測
定し、また通信フォーマット部232(図2参照)のデ
ータ内容から通信フォーマットを取得することが行われ
る。
【0034】解読したボーレートや通信フォーマット
は、データ受信処理手段15からシリアル通信制御手段
11へ通知される。シリアル通信制御手段11は、解読
されたボーレートや通信フォーマットを用いて、クロッ
ク管理手段13で制御されるソースクロック131、1
32の周波数を変更し、データ送信処理手段14とデー
タ受信処理手段15に対して指示を送ってボーレートや
通信フォーマットの変更を行う。
【0035】これにより、その後に入力される受信デー
タ信号17は変更されたボーレートや通信フォーマット
に従ったユーザデータ(図2のユーザデータ24が対応
する)であるが、データ受信処理手段15では、ユーザ
データ処理手段152によって支障なくパラメータ変更
に追従してユーザデータの受信処理を行うことが可能で
ある。
【0036】図4はデータ受信時の動作手順を示すフロ
ーチャートである。シリアル通信でのデータ受信を行う
場合は、まずステップS21で、制御データを受信し、
送信側で指定されたボーレート及び通信フォーマットを
判定して設定する。続いてステップS22で、前記ボー
レート及び通信フォーマットに従ってユーザデータの受
信処理を行い、ユーザデータを取得する。ここでステッ
プS23で、中間電位が検出されたか否かを判定し、中
間電位が検出されない場合は、ステップS24で通信デ
ータの終了を判定し、通信が終了すると処理を終了す
る。通信データが終了せずに続く場合は、ステップS2
2に戻ってユーザデータの受信処理を続ける。
【0037】中間電位が検出された場合は、ステップS
25で中間電位部の後に続く制御データを受信して解読
を行う。この制御データの解読により、送信側で指定さ
れたパラメータ変更後のボーレート及び通信フォーマッ
トを判定し、ステップS26でソースクロックの周波数
等を変更してボーレート及び/又は通信フォーマットの
変更を行う。そして、ステップS22に戻り、変更され
たボーレート及び通信フォーマットに従ってユーザデー
タの受信処理を行う。再度中間電位が検出されてパラメ
ータの変更指示がなされた場合は、ステップS25〜S
26の処理を繰り返す。このような処理手順を通信デー
タが終了するまで行う。
【0038】このように、本実施形態では、通信データ
において受信側がユーザデータから制御データへの切り
替えを識別できる中間電位を送出する信号方式を用いる
ことにより、通信途中でも円滑にパラメータ変更のため
に内容を変更した制御データを送信できるので、通信を
その都度切断することなく、シリアル通信中に制御デー
タの設定を変更してボーレートや通信フォーマットなど
の変更を行うことができる。
【0039】なお、シリアル通信には、同期方式と非同
期方式とがあるが、本発明は、いずれの方式にも適用で
きるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信の途中でも制御データの設定を変更してボーレートな
どのパラメータの変更を行うことが可能なシリアル通信
方法及び装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシリアル通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるユーザデータから制御データ
への切り替えが判別できる信号方式のデータビット例を
示す説明図である。
【図3】本実施形態におけるデータ送信時の動作手順を
示すフローチャートである。
【図4】本実施形態におけるデータ受信時の動作手順を
示すフローチャートである。
【図5】シリアル通信で用いられるATコマンド方式の
データビット例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 シリアル通信装置 11 シリアル通信制御手段 12 バス 13 クロック管理手段 14 データ送信処理手段 15 データ受信処理手段 16 送信データ信号 17 受信データ信号 21,24 ユーザデータ 22 中間電位部 23 制御データ 131,132 ソースクロック 133 測定用クロック 141 中間電位出力手段 142 通常データ出力手段 151 中間電位判定処理手段 152 ユーザデータ処理手段 153 制御データ処理手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット直列に送受信するシリアル通信の
    データ信号においてデータビットの高電位と低電位の間
    に中間電位を設け、この中間電位を含むデータ信号を送
    受信し、前記中間電位によってデータ種別を切り替える
    ことを特徴とするシリアル通信方法。
  2. 【請求項2】 前記データ種別として、通信内容のデー
    タを含むユーザデータと、通信時のパラメータを示す制
    御データとを有し、これらのユーザデータと制御データ
    とを前記中間電位によって切り替えることを特徴とする
    請求項1記載のシリアル通信方法。
  3. 【請求項3】 通信時のパラメータを示す制御データと
    通信内容のデータを含むユーザデータとを有するデータ
    信号をビット直列に送受信するシリアル通信方法であっ
    て、 前記ユーザデータの送信後に、データ信号におけるデー
    タビットで中間電位を少なくとも1ビット幅分の時間幅
    を持って出力し、この中間電位によって前記ユーザデー
    タから前記制御データへのデータ種別の切り替えを行う
    ことを特徴とするシリアル通信方法。
  4. 【請求項4】 前記中間電位の後の制御データによって
    通信時のパラメータの変更を指示し、変更したパラメー
    タに基づいてユーザデータの送信を行うことを特徴とす
    る請求項3記載のシリアル通信方法。
  5. 【請求項5】 通信時のパラメータを示す制御データと
    通信内容のデータを含むユーザデータとを有するデータ
    信号をビット直列に送受信するシリアル通信方法であっ
    て、 受信したデータ信号においてデータビットで中間電位を
    検出し、この中間電位によって前記ユーザデータから前
    記制御データへのデータ種別の切り替えを行うことを特
    徴とするシリアル通信方法。
  6. 【請求項6】 前記中間電位の後のデータ信号を制御デ
    ータとして識別し、この制御データの指示によって通信
    時のパラメータを変更してユーザデータの受信を行うこ
    とを特徴とする請求項5記載のシリアル通信方法。
  7. 【請求項7】 前記パラメータは、ボーレートと通信フ
    ォーマットの少なくともいずれか一方である請求項2〜
    6のいずれかに記載のシリアル通信方法。
  8. 【請求項8】 通信時のパラメータを示す制御データと
    通信内容のデータを含むユーザデータとを有するデータ
    信号をビット直列に送受信するシリアル通信装置であっ
    て、 データ信号におけるデータビットで中間電位を生成出力
    する中間電位出力手段と、 前記ユーザデータの送信後に、前記中間電位出力手段か
    らの中間電位を少なくとも1ビット幅分の時間幅を持っ
    て出力し、この中間電位によって前記ユーザデータから
    前記制御データへのデータ種別の切り替えを行うデータ
    送信制御手段とを備えたことを特徴とするシリアル通信
    装置。
  9. 【請求項9】 前記データ送信制御手段は、前記中間電
    位の後の制御データによって通信時のパラメータの変更
    を指示し、変更したパラメータに基づいてユーザデータ
    の送信を行うことを特徴とする請求項7記載のシリアル
    通信装置。
  10. 【請求項10】 通信時のパラメータを示す制御データ
    と通信内容のデータを含むユーザデータとを有するデー
    タ信号をビット直列に送受信するシリアル通信装置であ
    って、 入力されたデータ信号においてデータビットで中間電位
    を検出する中間電位検出手段と、 前記中間電位が検出された場合に、この中間電位によっ
    て前記ユーザデータから前記制御データへのデータ種別
    の切り替えを行うデータ受信制御手段とを備えたことを
    特徴とするシリアル通信装置。
  11. 【請求項11】 前記データ受信制御手段は、前記中間
    電位の後のデータ信号を制御データとして識別し、この
    制御データの指示によって通信時のパラメータを変更し
    てユーザデータの受信を行うことを特徴とする請求項9
    記載のシリアル通信装置。
  12. 【請求項12】 前記パラメータは、ボーレートと通信
    フォーマットの少なくともいずれか一方である請求項8
    〜11のいずれかに記載のシリアル通信装置。
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