JP2002076998A - 反響及び雑音除去装置 - Google Patents
反響及び雑音除去装置Info
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- JP2002076998A JP2002076998A JP2000255267A JP2000255267A JP2002076998A JP 2002076998 A JP2002076998 A JP 2002076998A JP 2000255267 A JP2000255267 A JP 2000255267A JP 2000255267 A JP2000255267 A JP 2000255267A JP 2002076998 A JP2002076998 A JP 2002076998A
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Abstract
り、ノイズ除去に伴なう音質の違和感を生じせしめない
反響及び雑音除去装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ノイズ成分をFFT演算部32で変換し
た周波数成分をフレーム毎で平滑することで周波数の大
まかな特性を抽出し、逆FFT演算部33で再び時間軸
信号に変換し、さらに逆FFT演算部33で出力された
ノイズの特徴を反映した時間信号を参照信号にして、擬
似ノイズを適応除去するADF部を有し、もって時間軸
で線形動作するADF部でノイズ除去を行う。
Description
去装置に関し、例えば車載用のハンズフリー自動車電話
機等に適用して好適な反響及び雑音除去装置に関するも
のである。
機が普及しており、これに伴ないこのようなハンズフリ
ー自動車電話機等における反響や雑音を除去するための
装置が種々提案されている。
は、特開平10−243082号公報に開示されるエコ
ーキャンセラが知られている。この公報に記載の技術
は、エコーキャンセラの前に配置されたノイズキャンセ
ラの回路構成が、該エコーキャンセラと略同一の回路構
成であり、そのため全体の回路構成が複雑であることを
解消するためになされたもので、エコーキャンセラにお
ける推定エコーを送信する送信信号から伝送音声帯域以
外の雑音を抽出するバンドエリミネーションフィルタの
出力信号を受信信号に加算することにより、周囲雑音の
影響でエコーの抑圧量を低下させることなく、雑音を低
減し、通信品質を確保するようにしたものである。
た従来の装置では、エコーキャンセラの前処理としてバ
ンド除去フィルタを用いて雑音を除去しようとするた
め、音声帯域と雑音の帯域が重なったときには、雑音を
除去すると同時に音声をも除去してしまうため、音声の
劣化が不可避になるという課題があった。
て、バンド除去フィルタの代わりに、より高度な処理で
ある周知の周波数減算法(スペクトル減算法)を用いた
場合には、周波数領域での雑音減算処理が非線形処理に
なることがある。
コー経路の中に非線形性経路が含まれるとエコー消去量
が大きく劣化するという性質がよく知られており、その
結果、今度はエコーが大きく残ることにより、やはり通
話品質が劣化してしまうという課題があった。
のであり、ノイズを時間軸で適応的に除去することによ
り、ノイズ除去に伴なう音質の違和感を生じせしめない
反響及び雑音除去装置を提供しようとするものである。
め、第1の本発明においては、受信した受信信号をスピ
ーカから音声信号として出力し、マイクロホンから入力
される音声信号を送信信号として出力するときの、前記
入力される音声信号に混入する反響音及び雑音をエコー
キャンセラ部とノイズキャンセラ部においてそれぞれ除
去する反響及び雑音除去装置を、以下の各構成要素によ
って構成した。
ては、入力されるディジタル音声信号の時間軸信号を周
波数軸信号に変換するFFT演算部と、このFFT演算
部で変換された周波数軸信号を時間軸信号に変換する逆
FFT演算部と、この逆FFT演算部の出力を参照入力
として雑音成分を除去するための除去信号を出力する適
応ディジタルフィルタ部と、入力される音声検出信号に
よってFFT演算部でのノイズ更新の制御を行うノイズ
除去部と、を備え、前記エコーキャンセラ部において
は、前記ノイズキャンセラ部からの出力と、前記受信信
号をもとに擬似エコーを発生してエコーを打ち消し除去
するエコー除去手段とを備えることとした。
分をFFT(Fast Fourier Transf
orm;高速フーリエ変換)演算部を用いて周波数成分
に変換し、周波数成分をフレーム毎で平滑することで周
波数の大まかな特性を抽出して再び時間軸信号に変換す
る逆FFT演算部を有し、逆FFT演算部で出力された
ノイズの特徴を反映した時間信号を参照信号にして擬似
ノイズを適応除去する適応ディジタルフィルタ(以下、
単にADFと略記する)部を有し、もって時間軸で線形
動作するADF部でノイズ除去を行うようにして、後段
のエコーキャンセラ部の性能を確保するようにした。
形態を図面を参照しながら詳述する。
を示すブロック図である。
置は、マイクロホン1と、このマイクロホン1で採取し
た音声信号に含まれるノイズ成分を除去するノイズキャ
ンセラ部3と、エコー成分を除去するエコーキャンセラ
部5と、音声信号を音声として出力するスピーカ7によ
り構成される。
ホン1と接続されマイクロホン1から入力されるアナロ
グ音声信号をデジタル信号に変換するA/D変換部31
と、このA/D変換部31と接続されA/D変換部31
から入力されるデジタル送信信号を、後述するエコーキ
ャンセラ部5からの音声検出信号によりノイズ更新の制
御を受けながら、フレーム毎に時間軸信号から周波数軸
信号に変換するFFT演算部32と、このFFT演算部
32と接続され周波数軸信号を時間軸信号に逆変換する
逆FFT演算部33と、この逆FFT演算部33と接続
されるADF部34と、このADF部34からの信号と
ディレイ部35から出力信号とを加算して得られた送信
信号をエコーキャンセラ部5に向けて出力する加算器3
6により構成される。
36からのノイズの除去された送信信号と後述するAD
F部52からの信号とを加算する加算器52と、ADF
部52により構成される。
クロホン入力を、Sout は送信側出力を、Rinは受信側
入力を、Rout はスピーカ出力をそれぞれ示すものとす
る。
装置の動作を説明する。
含む音声信号が入力されるが、はじめに周囲の雑音であ
るノイズが入力され、次に肉声等の送信しようとする音
声が入力されるものと仮定している。つまり、電源が投
入されると所望とする音声が入力されるよりも先に周囲
からノイズが入り込む方が普通であるからである。
れる。ここでマイクロホン1から入力されたマイクロホ
ン入力信号をXとする。このマイクロホンからのアナロ
グ信号はアナログ−ディジタル(A/D)変換器31に
よってディジタル化され、送信信号として周波数成分を
計算するためにFFT演算部32に入力される。このF
FT演算部32の処理に関しては既に十分周知の技術で
あるのでここでは述べない。
をフレームとし、このフレーム毎に周波数成分Xf(k,
l)に変換する。ここで「k」は第k番目の周波数であ
り、「l」はフレーム番号を表す数であり、1つのフレ
ームは256サンプルのデータからなる。即ち本発明で
は、256点のFFT演算部処理を用いた。
ルの平滑値を次に示す式(1)のように求める。
決める平滑定数であり、1>α>0なる定数である。な
お本発明では平滑定数α=0.5を用いたが、これに限
定するものではない。
1)は現在までのパワースペクトルの平滑値Xaf(k,
l)と、現在入手した周波数成分Xf(k,l)を加算
して次回の平滑値として計算するようになっている。
Xafはほとんど平滑されることなく急峻な追従をしなが
ら更新される。その結果、Xaf(k,l+1)は次に示
す式(2)のように周波数成分Xf(k,l)と等しくな
る。
平滑値にあまり反映されず、ゆっくりとXaf(k,l+
1)を更新することになる。今、はじめノイズNがマイ
クロホン1に入力されている状態では、FFT演算部3
2の出力は、 Xf(k) =Nf(k) …(3) となる。したがってFFT演算部32はノイズの平滑値
Naf(k,l)を計算して行くことになる。
域で見れば、ノイズ特有の周波数成分の特質を平均的に
表すものになる。
ば、1KHz以下の周波数で割合に大きなパワースペク
トルを持ち、高周波数になるにしたがってパワースペク
トルが徐々に小さくなるような特質をよく反映するよう
になる。
の例を示す。もちろん実際のパワースペクトルはNaf
(k,l)のような概形を保ちながらも、フレーム毎に
細かな変動をするのはいうまでもない。
演算部33に出力され、Naf(k,l)は再び時間軸の
信号Nhに変換される。Nhは雑音の大まかな特性を有
した時間軸の信号となる。NhはADF部34に入力さ
れる。
時間軸で除去する。つまり、Nhを参照信号とし、マイ
クロホン1からの出力信号Nを打ち消すような擬似ノイ
ズ信号N’を作成して加算器36で加算し、加算器36
の出力する残差信号eを再びADF部34に入力して、
式(5)の値が最小になるようにADF部34のフィル
タ係数を更新する。
するエコーキャンセラ部5のADF部52と同様であ
る。本発明では周知の「学習同定法」アルゴリズムを用
いたが、アルゴリズムは式(5)を最小にする逐次アル
ゴリズムであればなんであってもよい。このような「学
習同定法」アルゴリズムに関しては、例えば、(Sヘイ
キン著、適応フィルタ入門、現代工学社、式部幹訳、P
120)を参照すればよく、ここではその説明を省略す
る。
力されたノイズから、該ノイズの特性が反映された擬似
ノイズを減算するため、マイクロホン1から入力された
ノイズのほとんどの部分が除去される。ここでマイクロ
ホン1と加算器36の間にディレイ部35が挿入されて
いるのは、FFT演算部32がフレーム処理を行うため
信号が遅延することから、このフレーム分の遅延をA/
D変換部31からの送信信号にあたえ、タイミングを揃
えるためである。
ズの特性を抽出し、時間軸信号に戻してADF部34に
入力する。ADF部34の処理は線形処理であるので従
来技術の周波数減算等で問題になった非線形処理は行わ
れないため、後段のエコーキャンセラ部5にとっても悪
影響を与えない。
5から音声検出信号が入力される。この音声検出信号
は、例えば図示しないダブルトーク検出器から出力さ
れ、マイクロホン入力Sin側、受信側入力Rin側の各々
にノイズではなく実際に話者信号があることを示す信号
であり、本発明では時間軸で受信側入力Rinの信号のパ
ワーとマイクロホン入力Sinの信号のパワーから各々の
話者信号があることを検出する。
力され、ディレイ部35、加算器36、加算器51を経
由してダブルトーク検出器に入力される。ダブルトーク
検出器では式(6)、(7)のように2つの追従特性を
持つパラメータを計算する。ここでnは第nサンプル目
のデータであることを示す。
様に信号の平滑処理を表す式であり、β、γは各々β=
0.7、γ=0.2と異なる係数を与えて計算する。
と入力信号に追従するので、式(6)は信号の変化にす
ばやく追従し、式(7)は信号の変化にゆっくりと追従
する。
く入力したときには式(6)、(7)の値はほとんど同
じになる。
はすばやく音声パワーに追従して上昇するが、Xlong
(n)は追従が遅いためXshort (n)>Xlong(n)
なる関係が生じる。
声検出の感度を決めるパラメータであり、使用環境など
によって設計者が適宜決めてよく、本実施形態の、V=
2に限定するものではない。
はマイクロホン入力Sin側にも受信側入力Rin側にも音
声信号がないときに式(1)の計算を行い、どちらか一
方でも「音声あり」の結果があるときは Naf(k,l+1)=Naf(k,l) …(9) としてNaf(k,l)の更新を停止し、同時にADF部
34の係数更新を停止する。このとき逆FFT演算部3
3は継続して動作する。
(k,l)を用いて擬似ノイズNhを作成する。擬似ノ
イズNhはノイズ成分の大まかな特性を持ってさえいれ
ばよいので不都合がない。また、ADF部34の係数を
固定しているので音声信号が加算器36を経由して、A
DF部34にフィードバックされてもADF部34の係
数は乱されることがなく、継続的にノイズを除去するこ
とができる。
ンセラ部5に入力される。エコーキャンセラは適応型エ
コーキャンセラであり、受信側入力Rin入力端子の入力
とノイズキャンセラ部3からの出力を入力して、加算器
51の出力elを用い、el 2を最小にするようにAD
F部52の係数を適応アルゴリズムによって更新する。
アルゴリズムに関しては上述したように既知の方法を用
いればよい。
2の係数更新は受信側入力信号Rin側だけに「信号あ
り」のときに行うのは周知のとおりである。
ADF部34を音声検出信号によって係数更新停止する
ようにしたが、動作開始後一定時間駆動したあと、自動
的に停止するようにしてもよい。
て説明する。
イクロホン1からの入力をFFT演算部32によって周
波数変換してフレーム間隔で平滑してノイズの特徴を抽
出し、抽出した信号を時間軸に戻してからノイズ除去用
のADF部34に入力して、特定の周波数に分割するこ
となく、時間軸で適応的にノイズを除去するようにし
た。更に時間軸ADF部34で線形処理を用いてノイズ
を自然に除去するようにしたので、ノイズキャンセラ部
3におけるノイズ除去に伴う音質の違和感がなく、か
つ、エコーキャンセラ部5における性能が劣化しないの
で、エコーのない自然な音声を送信できるのである。
形態を図面を参照しながら詳述する。
を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1と
の同一、対応部分には同一符号を付してその詳細な説明
を省略する。
のは、マイクロホン1とFFT演算部32との間に音声
検出部37があることと、エコーキャンセラ部5からの
音声検出信号がFFT演算部32に入力されなくなって
いることである。
は音声検出部37の部分である。それ以外の部分に関し
ては第1の実施形態と同様の動作であるのでここでは説
明しない。
ィジタル変換器31を経由して音声検出部37に入力さ
れる。音声検出部37では上述の式(6)、式(7)と
同様の処理でマイクロホン入力Sin端子の音声を検出す
る。「音声あり」のときはFFT演算部32での平滑処
理を停止し、式(4)の実行を停止して、代わりに式
(9)を実行する。また「音声あり」のときにはADF
部34の係数更新を停止する。
部3で受信側入力Rin側の信号を用いない。このため、
エコー経路における減衰が大きく、エコーが極めて小さ
いときにはエコーのレベルはノイズのレベルと大差なく
なるので音声信号を検出しない。しかし、上述したよう
にFFT演算部32ではノイズの平滑処理を行ってノイ
ズの大まかな特性を抽出するので、このような小さなエ
コーの影響はほとんどない。
声と同じ性質をもっているので音声検出部37におい
て、音声として検出され、FFT演算部32でのノイズ
の推定に悪影響を与えない。
をディレイ部35の前で行うことができるので、マイク
ロホン入力Sin側の音声の検出を第1の実施形態より早
く行うことができ、マイクロホン入力Sin側に音声が入
力されたとき、FFT演算部32による平滑処理に音声
の影響が反映されてしまうことをすばやく防止すること
ができる。
て説明する。
イクロホン1とFFT演算部32との間に音声検出器3
7を設けて、音声検出を行い、FFT演算部32と、A
DF部34を制御するようにしたので、第1の実施形態
よりも正確にノイズの推定を行い、正確にノイズの除去
を行えるという効果が得られるのである。
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図4は、
この実施例の構成を示すものであり、上述した図3との
同一、対応部分には同一符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
を示すブロック図である。この第3の実施形態は、上述
した第2の実施形態をもとにしており、第2の実施形態
と第3の実施形態が異なるのは周波数領域で動作する音
声検出部38が設けられていることである。その他に関
しては第2の実施形態と同一であるのでここでは説明を
省略する。
を別に計算する。具体的には下記のように式(1)のα
と式(4)のαを別々にする。
態では、α2 =0.5、α1 =0.8としたがこれに
限定するものではない。
38はADF部34の係数更新を停止する。
2に式(9)を実行するための信号を出力する。
数帯を無視して式(10)、式(11)を実施するよう
にしてもよい。これは非定常ノイズが特定の周波数(周
波数帯域)に集中して存在することがわかっているとき
には、これらのノイズを音声と誤検出するのを防止する
のに役立つ。即ち、第2の実施形態に加えて更に精度良
く音声の検出を行うことで背景ノイズの推定を正確に行
うことができる。
て特定のk、またはいくつかのkの集まりを計算に反映
させないようにする。
位置がFFT演算部32と逆FFT演算部33との間に
おいて、周波数領域で音声の検出を行うようにしたの
で、より細かな音声検出を行ってノイズ推定を行い、ノ
イズを除去することができる。
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図5は、
この実施例の構成を示すものであり、上述した図1との
同一、対応部分には同一符号を付して示して、その詳細
な説明を省略する。
を示すブロック図である。第4の実施形態は第1の実施
形態をもとにしており、第4の実施形態が第1の実施形
態と異なるのは、ADF部52の前に加算器17が設け
られた一方、第1の実施形態におけるADF部34、加
算器3が削除されていることである。
を説明する。
での処理は第1の実施形態で説明したものと同じである
のでここでは説明を省略する。
出力される。加算部53には受信側入力Rin入力端子9
からの信号も入力されている。一方でFFT演算部32
には図示しないエコーキャンセラ部5のダブルトーク検
出器から音声検出信号が入力されている。
演算部32の動作が異なっている。即ち、ADF部52
はダブルトーク検出器からの音声検出結果によって以下
のように係数更新を行う。
FT演算部32のノイズ更新(9)式(即ち停止)、A
DF部52の係数更新 マイクロホン入力Sin側のみに音声信号あり:FFT演
算部32のノイズ更新(9)式、ADF部52の係数更
新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号あり:FFT演算部32のノイズ更新(9)式
(即ち停止)、ADF部52の係数更新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号なし:FFT演算部32のノイズ更新(4)式、
ADF部52の係数更新停止 即ち、逆FFT演算部33の出力信号をエコーキャンセ
ラ部5の擬似エコー作成のための参照信号と同様に扱っ
てよく、これによりハードウェアを大幅に小規模化する
ことができる。
て時間軸信号を作成し、ADF部52に出力し続ける。
演算部33の出力をエコーキャンセラ用ADF部52に
直接入力し、ADF部52の係数更新制御方法を 受信側入力Rin側のみに音声信号あり:FFT演算部3
2のノイズ更新(9)式(即ち停止)、ADF部52の
係数更新 マイクロホン入力Sin側のみに音声信号あり:FFT演
算部32のノイズ更新(9)式、ADF部52の係数更
新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号あり:FFT演算部32のノイズ更新(9)式
(即ち停止)、ADF部52の係数更新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号なし:FFT演算部32のノイズ更新(4)式、
ADF部52の係数更新停止 とするようにしたので逆FFT演算部33の出力信号を
エコーキャンセラ部5の擬似エコー作成のための参照信
号と同様に扱ってよく、これによりハードウェアを大幅
に小規模化することができる。
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図6は、
この実施例の構成を示すものであり、上述した図1との
同一、対応部分には同一符号を付して、その説明を省略
する。
を示すブロック図である。第5の実施形態は第2の実施
形態と第4の実施形態をもとにしている。時間軸音声検
出器の動作は第2の実施形態で説明したのでここでは説
明を省略する。また、FFT演算部32、逆FFT演算
部33の動作は第4の実施形態で説明したとおりであ
る。
係数更新 マイクロホン入力Sin側のみに音声信号あり:ADF部
52の係数更新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号あり:ADF部52の係数更新停止 受信側入力Rin側、マイクロホン入力Sin側の双方に音
声信号なし:ADF部52の係数更新停止 FFT演算部32のノイズ更新制御は 音声検出器からの検出結果 音声信号あり:FFT演算
部32のノイズ更新(9)式(即ち停止) 音声検出器からの検出結果 音声信号なし:FFT演算
部32のノイズ更新(4)式(即ち更新) とする点が、第4の実施形態と異なっている。
コーキャンセラ部5の擬似エコー作成のための参照信号
と同様に扱ってよく、これによりハードウェアを大幅に
小規模化することができる。
て時間軸信号を作成し、ADF部52に出力し続ける。
検出をディレイ部35の前で行えるので、音声の検出が
より迅速に行える。結果FFT演算部32のノイズ推定
に与えるダメージを小さくすることができるので、より
精度の良いノイズ除去を行える。
実施形態に加え、より迅速に音声の検出を行い、結果、
FFT演算部32のノイズ推定に与えるダメージを小さ
くすることができるのでより精度の良いノイズ除去を行
える。更に第1の実施形態よりもADF部34を省くこ
とでハードウェアの小規模化を実現できる。
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図7は、
この実施例の構成を示すものであり、上述した図1との
同一、対応部分には同一符号を付して、その説明を省略
する。
を示すブロック図である。第6の実施形態は第3の実施
形態と第4の実施形態をもとにしている。周波数領域音
声検出部38の動作は第3の実施形態で説明したのでこ
こでは説明を省略する。
り、周波数領域音声検出部38の出力はFFT演算部3
2にのみ出力される。FFT演算部32では第3の実施
形態と同様にノイズの更新を行い、逆FFT演算部33
と共に動作して時間軸での擬似ノイズを作成する。
御は第4の実施形態で説明したと同じ動作でADF部5
2の係数を更新する。FFT演算部32とADF部52
の更新の制御の方法は第5の実施形態で説明したと同様
である。
出を迅速に行い、更に周波数領域で音声の検出を行うよ
うにしたのでより細かな音声検出を行ってノイズ推定を
行い除去し、かつ第4の実施形態と同様に、ハードウェ
アを大幅に小規模化することができる。
スピーカを使用した、いわゆる「スピーカホン」を例に
説明したが、本発明はこれに限定されること無く、例え
ばマイクロホンではなく、電気的な入力であっても良
く、また同様にスピーカによる電気/音響変換が不要な
系では、電気信号をそのまま出力するような系であって
もよいのはもちろんである。
去装置によれば、ノイズを時間軸で適応的に除去するこ
とにより、ノイズ除去に伴なう音質の違和感を生じせし
めること無く、かつエコーキャンセラの性能が劣化する
こと無く、エコーのない自然な音声を送出することがで
きる。
を示すブロック図である。
図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
ーキャンセラ部、7…スピーカ、31…A/D変換部、
32…FFT演算部、33…逆FFT演算部、34…A
DF部、35…ディレイ部、36…加算器、37…音声
検出部、38…音声検出部、51…加算器、52…AD
F部、53…加算器。
Claims (7)
- 【請求項1】 受信した受信信号をスピーカから音声信
号として出力し、マイクロホンから入力される音声信号
を送信信号として出力するときの、前記入力される音声
信号に混入する反響音及び雑音をエコーキャンセラ部と
ノイズキャンセラ部においてそれぞれ除去する反響及び
雑音除去装置において、 前記ノイズキャンセラ部においては、 入力されるディジタル音声信号の時間軸信号を周波数軸
信号に変換するFFT演算部と、 このFFT演算部で変換された周波数軸信号を時間軸信
号に変換する逆FFT演算部と、 この逆FFT演算部の出力を参照入力として雑音成分を
除去するための除去信号を出力する適応ディジタルフィ
ルタ部と、 入力される音声検出信号によってFFT演算部でのノイ
ズ更新の制御を行うノイズ除去部とを備え、 前記エコーキャンセラ部においては、 前記ノイズキャンセラ部からの出力と、前記受信信号を
もとに擬似エコーを発生してエコーを打ち消し除去する
エコー除去手段とを備えることを特徴とする反響及び雑
音除去装置。 - 【請求項2】 前記ノイズ除去部は、エコーキャンセラ
部からの音声検出信号によってFFT演算部におけるノ
イズ更新の制御を行う際に、マイクロホン入力信号と受
信側入力信号のいずれか一方でも「音声あり」の結果が
あるときは、 ノイズをN、ノイズの平滑値をNaf(k,l)とすると
き(但し、k;第k番目の周波数、l;フレーム番号を
表す数)、 Naf(k,l+1)=Naf(k,l) としてNaf(k,l)の更新を停止し、 それ以外は適応ディジタルフィルタ部の係数更新を Naf(k,l+1)=α・|Nf(k,l)|+(1−
α)・Naf(k,l) として背景ノイズ推定値を更新することを特徴とする請
求項1記載の反響及び雑音除去装置。 - 【請求項3】 受信した受信信号をスピーカから音声信
号として出力し、マイクロホンから入力される音声信号
を送信信号として出力するときの、前記入力される音声
信号に混入する反響音及び雑音をエコーキャンセラ部と
ノイズキャンセラ部においてそれぞれ除去する反響及び
雑音除去装置において、 前記ノイズキャンセラ部においては 入力されるディジタル音声信号の時間軸信号を周波数軸
信号に変換するFFT演算部と、 このFFT演算部で変換された周波数軸信号を時間軸信
号に変換する逆FFT演算部と、 この逆FFT演算部からの出力と前記受信信号からの参
照信号を加算する加算器と、 入力される音声検出信号によってFFT演算部でのノイ
ズ更新の制御を行うノイズ除去部とを備え、 前記エコーキャンセラ部においては、 前記ノイズキャンセラ部からの出力と前記加算器からの
出力をもとに擬似エコーを発生してエコーを打ち消し除
去するエコー除去手段とを備えることを特徴とする反響
及び雑音除去装置。 - 【請求項4】 前記音声検出信号を、音声の検出を2種
の反応速度の異なる平滑値の値の違いによって行う音声
検出部により得ることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか一項に記載の反響及び雑音除去装置。 - 【請求項5】 前記FFT演算部と逆FFT演算部にお
ける演算処理により遅延した信号と前記送信信号との処
理タイミングを合わせるためのディレイ部を備えること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反
響及び雑音除去装置。 - 【請求項6】 前記音声検出信号は、エコーキャンセラ
部または音声検出部から入力されることを特徴とする請
求項1乃至5のいずれか一項に記載の反響及び雑音除去
装置。 - 【請求項7】 前記音声検出部は、時間領域または周波
数領域で動作することを特徴とする請求項1乃至6のい
ずれか一項に記載の反響及び雑音除去装置。
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