JP2002076525A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

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JP2002076525A
JP2002076525A JP2000258878A JP2000258878A JP2002076525A JP 2002076525 A JP2002076525 A JP 2002076525A JP 2000258878 A JP2000258878 A JP 2000258878A JP 2000258878 A JP2000258878 A JP 2000258878A JP 2002076525 A JP2002076525 A JP 2002076525A
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JP
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wiring board
printed wiring
mounting
mounting portion
board
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JP2000258878A
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Hisaya Iwata
尚也 岩田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の耐久性及び信頼性を低下させることな
く、被取付部材へ取り付けられたことによる基板の歪み
発生を効果的に抑制する。 【解決手段】 プリント配線板10では、その四隅部に
設けられた取付部16と実装部20との連結部19が弾
性的に変形可能なFPC12により構成されている。こ
れにより、取付部16が実装部20に対して大きな相対
変位が可能になり、プリント配線板10の取付部16を
ビス30により被取付部材24へ締結固定した際に、プ
リント配線板10の取付部16と被取付部材24の支持
突起27との形状及び位置関係が整合していない場合で
も、このような形状及び位置関係の不整合が連結部19
の変形により吸収され、プリント配線板10における実
装部20及び取付部16に歪みが発生しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体、シャーシ等
の被取付部材への取付部が基板周縁部に設けられたプリ
ント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リジットタイプのプリント配線板は、一
般に、基板回路上に各種の電子部品が実装された状態で
機器の筐体、シャーシ等の被取付部材に取り付けられ、
機器の制御用或いは電源用として使用される。このよう
なプリント配線板には、例えば、基板における各コーナ
部に被取付部材への取付部が設けられ、この取付部には
基板厚さ方向へ貫通する貫通穴が穿設されている。これ
らの貫通穴にはそれぞれビスが挿通され、これらのビス
がそれぞれ被取付部材に形成されたねじ穴へねじ込まれ
ることにより、プリント配線板は、その取付部を介して
被取付部材上へ締結固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リジットタイ
プのプリント配線板をその取付部に貫通穴を挿通させた
ビスにより被取付部材上へ締結固定する場合には、プリ
ント配線板における各取付部と被取付部材との形状及び
位置関係が高い精度で整合していないと、プリント配線
板の取付部付近がビスからの締結力を受けて歪み、この
歪によって取付部周辺に実装された電子部品やその半田
部にクラック等の損傷が生ずるおそれがある。
【0004】また特開平11−330640号公報に
は、上記のような問題を解決するため、プリント配線板
を機器の筐体等へ取り付けるための取付穴が基板コーナ
部付近に穿設されたプリント配線板において、基板にお
ける取付穴の中央部寄りの部位に複数本のスリットを形
成し、この部位付近を弾性形状部としたものが記載され
ている。しかし、このプリント配線板では、外部から繰
り返し荷重が作用した場合に、スリットを起点とする応
力集中により弾性形状部が破損しやすく、基板の耐久性
及び信頼性が低下するという問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、上記事実を考慮して、基
板の耐久性及び信頼性を低下させることなく、被取付部
材へ取り付けられたことによる基板の歪み発生を効果的
に抑制できるプリント配線板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のプリント
配線板によれば、基板周縁部に設けられた取付部と基板
中央側との境界部を、弾性的又は可塑的に変形可能なフ
レキシブルプリント基板により構成し、この境界部によ
り取付部を基板中央側に対して相対的に変位可能とした
ことにより、プリント配線板(基板)の取付部をビス等
により被取付部材へ固定した際に、基板の取付部と被取
付部材との形状及び位置関係が整合していない場合で
も、このような形状及び位置関係の不整合を基板におけ
る境界部の変形により吸収し、基板における中央側の領
域に歪みが発生しなくなる。この結果、プリント配線板
を被取付部材へ取り付けた際に生じる歪みの影響によ
り、基板における中央側に実装された各種の電子部品及
びその半田部にクラック等の損傷が生じることを防止で
きる。
【0007】また、プリント配線板(基板)における境
界部がフレキシブルプリント基板により構成されている
ことから、プリント配線板に繰り返し荷重が作用し変形
しても、境界部には歪みが残留しないので、繰り返し荷
重による境界部の破損を効果的に防止できる。
【0008】請求項2記載のプリント配線板によれば、
基板周縁部に設けられた取付部を弾性的又は可塑的に変
形可能なフレキシブルプリント基板により構成し、この
取付部を基板中央側に対して相対的に変位可能としたこ
とにより、プリント配線板(基板)の取付部をビス等に
より被取付部材へ固定した際に、基板の取付部と被取付
部材との形状及び位置関係が整合していない場合でも、
このような形状及び位置関係の不整合を取付部の変形に
より吸収し、基板における中央側の領域に歪みが発生し
なくなる。この結果、プリント配線板を被取付部材へ取
り付けた際に生じる歪みの影響により、基板における中
央側に実装された各種の電子部品及びその半田部にクラ
ック等の損傷が生じることを防止できる。
【0009】また、プリント配線板(基板)の取付部が
フレキシブルプリント基板により構成されていることか
ら、プリント配線板に繰り返し荷重が作用し取付部が変
形しても、この取付部には歪みが残留しないので、繰り
返し荷重による取付部の破損を効果的に防止できる。
【0010】請求項3記載のプリント配線板によれば、
フレキシブルプリント基板の内部に、取付部に設けられ
た接地用端子と基板中央側に設けられた回路パターンと
を互いに接続する導体が設けられていることにより、基
板中央側の回路パターンを取付部の接地用端子を介して
被取付部材へ接地させることが可能になるので、例え
ば、接地用端子を、取付部が被取付部材へ取り付けられ
ると被取付部材へ接するように設ければ、基板の取付部
を被取付部材へ取り付けるだけで基板中央側の回路パタ
ーンを被取付部材へ接地できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
プリント配線板を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】(第1の実施形態)図1には本発明の第1
の実施形態に係るプリント配線板が示されており、この
プリント配線板10は各種の電子機器の筐体やシャーシ
等の被取付部材へ取り付けられ、電子機器の制御部、電
源部等を構成する。
【0013】プリント配線板10は、図1(C)に示さ
れるように基板の厚さ方向に沿ってフレキシブルプリン
ト基板(以下、単に「FPC」という。)12と硬質プ
リント基板14とが交互に積層され、所謂、フレクスリ
ジットプリント配線板として構成されている。ここで、
FPC12は、柔軟性を有するポリイミドフィルムやポ
リエステルフィルムを絶縁基材としており、この絶縁基
材の内部に銅箔等の導体により回路パターンが形成され
ている。ここで、FPC12は任意の方向へ弾性的に変
形可能とされ、特に、撓み方向へは引張方向及び剪断方
向と比較し、絶縁基材及び導体に損傷を生じさせること
なく大きな変形が許容される構造になっているが、この
許容量を越えてFPC12を変形させると、FPC12
には導体の破断、絶縁基材の亀裂等の損傷が生じる。ま
た硬質プリント基板14はエポキシ樹脂やフェノール樹
脂をガラスクロスや紙に含浸させ硬化したものを絶縁基
材としており、この絶縁基材の靭性が低いことから許容
される変形も小さく、その限度を越えると基板にクラッ
クや折れ等の破損が生じる。
【0014】図1(A)に示されるように、プリント配
線板10は全体として略長方形の板状とされており、そ
の四隅部にはそれぞれ取付部16が設けられている。こ
れら4個の取付部16はそれぞれ面方向に沿った形状が
略矩形とされ、その中央部に基板の厚さ方向へ貫通する
取付穴17が穿設されている。取付部16は、表裏2枚
の硬質プリント基板14の一部がそれぞれ除去された溝
状の切欠部18によりプリント配線板10の中央側から
区画されている。この切欠部18はプリント配線板10
における表裏の同一領域にそれぞれ形成され、これらの
切欠部18内では、図1(C)に示されるようにFPC
12の表裏面がそれぞれ露出している。また切欠部18
はその長手方向に沿ってL字状に屈曲しており、一端部
がプリント配線板10の長辺側の外周端面へ開口し、他
端部がプリント配線板10の短辺側の外周端面へ開口し
ている。これにより、切欠部18内で露出したFPC1
2の一部は取付部16をプリント配線板10の中央側へ
連結した連結部19を構成している。
【0015】プリント配線板10における取付部16に
対して中央側の領域は、半田付け等により各種の電子部
品を実装するための実装部20とされ、この実装部20
を構成したFPC12及び硬質プリント基板14には、
それぞれ導体により回路パターン(図示省略)が設けら
れると共に、必要に応じて硬質プリント基板14が部分
的に除去された切欠部(図示省略)が形成されている。
この切欠部内で露出したFPC12は、実装部20の一
部を他の一部へ相対的に変位可能に連結すると共に電気
的に接続するフレキシブルケーブルや、プリント配線板
10を他の基板等へ接続するためのフレキシブルケーブ
ルを構成する。
【0016】プリント配線板10では、前述したように
取付部16と実装部20との連結部19がFPC12に
より構成されている。この連結部19を弾性的に変形さ
せることにより、取付部16は実装部20に対して任意
の方向へ相対的に変位可能となり、その変位量はFPC
12に対して許容される変形量に応じて制限される。ま
たプリント配線板10における1個の取付部16には、
図1(C)に示されるように裏側の面に薄膜状の導体に
より接地用端子22が形成されている。この接地用端子
22は連結部19内部の導体を介して実装部20側の回
路パターンと接続されている。
【0017】次に、第1の実施形態に係るプリント配線
板10の作用について説明する。図1(C)に示される
ように、プリント配線板10が取り付けられる被取付部
材24には平面状の被取付面26が形成されており、こ
の被取付面26には、プリント配線板10の4個の取付
部16にそれぞれ対応する部位に円柱状の支持突起27
が設けられると共に、この支持突起27の軸心に沿って
ねじ穴28が穿設されている。ここで、被取付部材24
は導電性金属からなり、電子機器のフレームグランドを
構成している。
【0018】プリント配線板10を被取付部材24へ取
り付ける際には、4個の取付穴17がそれぞれ対応する
ねじ穴28と一致するようにプリント配線板10を支持
突起27上へ載置した後、プリント配線板10の取付穴
17を通してビス30の先端側をねじ穴28内へ挿入
し、所定の締結トルクが発生するまでビス30をねじ穴
28内へねじ込む。これにより、4個の取付部16が4
個の支持突起27へそれぞれ連結固定され、取付部16
を介してプリント配線板10が被取付部材24へ取り付
けられる。また取付部16に形成された接地用端子22
はビス30の締結力により支持突起27の頂面へ圧接
し、実装部20側に設けられた回路パターンを被取付部
材24へ接地させる。
【0019】プリント配線板10における1個の取付部
16は接地用端子22の厚さ分だけ他の取付部16に対
して被取付面26側へ突出している。これにより、プリ
ント配線板10における4個の各取付部16と4個の支
持突起27の位置関係が完全には整合しなくなっている
が、このような場合でも、プリント配線板10では連結
部19が弾性的に変形することにより、プリント配線板
10の実装部20及び取付部16にはそれぞれ歪みが生
じない。また、これ以外の理由で、プリント配線板10
の取付部16と被取付面26との形状や位置関係が整合
しなくない場合でも、例えば、被取付面26が湾曲して
いる場合、プリント配線板10の取付穴17の位置と被
取付部材24のねじ穴28の位置が一致しない場合で
も、連結部19が変形することにより、実装部20及び
取付部16に歪みを生じさせることなく、プリント配線
板10を被取付部材24へ取り付けることが可能にな
る。
【0020】以上説明した第1の実施形態に係るプリン
ト配線板10によれば、プリント配線板10の四隅部に
設けられた取付部16と実装部20との連結部19を弾
性的に変形可能なFPC12により構成し、この連結部
19により取付部16を実装部20に対して相対的に変
位可能としたことにより、プリント配線板10の取付部
16をビス30により被取付部材24へ締結固定した際
に、プリント配線板10の取付部16と被取付部材24
の支持突起27との形状及び位置関係が整合していない
場合でも、このような形状及び位置関係の不整合を連結
部19の変形により吸収し、プリント配線板10におけ
る実装部20及び取付部16に歪みが発生しなくなる。
この結果、プリント配線板10を被取付部材24へ取り
付けた際に生じる歪みの影響により、実装部20に実装
された各種の電子部品及びその半田部にクラック等の損
傷が生じることを防止できる。
【0021】また、プリント配線板10に繰り返し荷重
が作用し連結部19が繰り返し変形しても、この連結部
19には歪みが残留しないので、繰り返し荷重によるプ
リント配線板10の破損を効果的に防止できる。
【0022】(第2の実施形態)図3には本発明の第2
の実施形態に係るプリント配線板が示されている。な
お、第1の実施形態に係るプリント配線板10と構成及
び作用が共通の部材については同一符号を付し、説明を
省略する。
【0023】図3に示されるプリント配線板32には、
その隅部に略矩形の取付部34が実装部20の側端面か
ら延出するように設けられている。これらの取付部34
は、表裏2枚の硬質プリント基板14の一部がそれぞれ
除去された溝状の切欠部36により実装部20から区画
されている。この切欠部36はプリント配線板32にお
ける表裏の同一領域にそれぞれ形成され、これらの切欠
部36内ではFPC12の表裏面がそれぞれ露出し、こ
の切欠部36内で露出したFPC12の一部は取付部3
4を実装部20へ連結した連結部38を構成している。
連結部38は、実装部20の取付部34が延出した側端
面に沿って細長い略長方形の板状とされており、実装部
20と取付部34の一側端面との間に介在し、取付部3
4を実装部20へ連結している。また1個の取付部34
には、第1の実施形態に係るプリント配線板10と同様
に接地用端子(図示省略)が設けられ、この接地用端子
は連結部38内部の導体を介して実装部20の回路パタ
ーンと接続されている。
【0024】第2の実施形態に係るプリント配線板32
では、第1の実施形態に係るプリント配線板10と比較
し、連結部38を介して取付部34を基板の厚さ方向に
沿って実装部20に対して揺動させた場合に、取付部3
4へ許容される揺動量(揺動角度)が大きくなってい
る。これは取付部34の揺動時には連結部38を構成し
たFPC12の変形の殆どが、最も大きな変形が許容さ
れる撓み方向に沿った変形となるためであり、連結部3
8を構成したFPC12を損傷させることなく、取付部
34が実装部20に対して90°程度まで揺動可能にな
る。
【0025】次に、第2の実施形態に係るプリント配線
板32の作用について説明する。プリント配線板32が
取り付けられる被取付部材40には、図3(B)に示さ
れるように互いに交差する2つの平面42,44からな
る被取付面46が形成され、この被取付面46における
平面42,44にはそれぞれプリント配線板32の取付
穴17に対応する円中状の支持突起48が設けられると
共に、支持突起48の軸心に沿ってねじ穴50が穿設さ
れている(但し、平面42のボス部及びねじ穴について
は図示省略)。ここで、被取付部材40は導電性金属か
らなり、電子機器のフレームグランドを構成している。
【0026】プリント配線板32を被取付部材40へ取
り付ける際には、被取付面46の形状に対応するように
取付部34を実装部20に対して揺動させ、4個の取付
穴17がそれぞれ対応するねじ穴50と一致するように
プリント配線板32を被取付面46上へ載置した後、プ
リント配線板32の取付穴17を通してビス30の先端
側を被取付部材40のねじ穴50内へ挿入し、所定の締
結トルクが発生するまでビス30をねじ穴50内へねじ
込む。これにより、取付部34が支持突起48へ連結固
定され、取付部34を介してプリント配線板32が被取
付部材40へ取り付けられる。また1個の取付部34に
設けられた接地用端子を介して実装部20の回路パター
ンが被取付部材40へ接地する。
【0027】以上説明した第2の実施形態に係るプリン
ト配線板32によれば、第1の実施形態に係るプリント
配線板10と同様な効果を奏することに加え、被取付部
材40における被取付面46が互いに交差する2つの平
面42,44からなる場合でも、被取付面46の形状に
対応するように取付部34を実装部20に対して揺動さ
せ支持突起48へ締結固定できるので、平面42,44
の交差角度が変化するなどの理由で被取付面46の形状
が変化しても、プリント配線板32を設計変更すること
なく被取付部材40へ取り付けることができる。また、
本実施形態のプリント配線板32によれば、被取付面が
1つの平面に2以上の平面が交差する形状である場合
や、被取付面が段差状に屈曲している場合等でも、プリ
ント配線板32を被取付部材40へ取り付けることがで
きる。
【0028】(第3の実施形態)図4には本発明の第3
の実施形態に係るプリント配線板が示されている。な
お、第1の実施形態に係るプリント配線板10と構成及
び作用が共通の部材については同一符号を付し、説明を
省略する。
【0029】図4に示されるプリント配線板52には、
その隅部に略矩形の取付部54が実装部20の側端面か
ら延出するように設けられている。これらの取付部54
は、2枚の硬質プリント基板14の一部がそれぞれ除去
され、これにより、外部へ露出したFPC12の一部に
より構成されている。また1個の取付部54の裏面には
接地用端子(図示省略)が設けられ、この接地用端子は
取付部54(FPC12)内部の導体を介して実装部2
0側の回路パターンと接続されている。
【0030】第3の実施形態に係るプリント配線板52
では、第1の実施形態に係るプリント配線板10と比較
し、取付部54全体が柔軟性を有するFPC12により
構成されていることから、取付部54を実装部20に対
して変位させる場合に、任意の方向において取付部54
へ許容される変位量が大きくなり、また取付部54自体
が変形可能になっている。
【0031】次に、第3の実施形態に係るプリント配線
板52の作用について説明する。図4に示されるよう
に、プリント配線板52が取り付けられる被取付部材5
6には互いに交差する2つの平面58,60からなる被
取付面62が形成され、この被取付面62における平面
58,60にはそれぞれプリント配線板52の取付部5
4に対応する円中状の支持突起64が設けられている。
これらの支持突起64の頂面からは、その軸心に沿って
丸棒状のボス66が突出している(但し、平面58のボ
ス部及びねじ穴については図示省略)。ここで、被取付
部材56は導電性金属からなり、電子機器のフレームグ
ランドを構成している。
【0032】プリント配線板52を被取付部材56へ取
り付ける際には、被取付面62の形状に対応するように
取付部54を湾曲させ、プリント配線板52を被取付面
62上へ載置しつつ、ボス66を取付穴17へ挿入す
る。この後、ボス66の先端側をかしめて取付部54が
支持突起64の頂面へ圧接した状態で、取付部54を支
持突起64へ連結固定する。このとき、1個の取付部5
4に設けられた接地用端子を介して実装部20の回路パ
ターンが被取付部材56へ接地する。
【0033】以上説明した第3の実施形態に係るプリン
ト配線板52によれば、第1の実施形態に係るプリント
配線板10と同様な効果を奏すると共に、被取付部材5
6における被取付面62が互いに交差する2つの平面か
らなる場合でも、被取付面62の形状に対応するように
取付部54を変形させ、支持突起64へ連結固定できる
ので、平面58,60の交差角度が変化するなどの理由
で被取付面62の形状が変化しても、プリント配線板5
2を設計変更することなく被取付部材56へ取り付ける
ことができる。また、本実施形態のプリント配線板52
によれば、被取付部材56における被取付面が1つの平
面に2以上の平面が交差する形状である場合や、被取付
面が段差状に屈曲している場合や、被取付面が湾曲面か
らなる場合等でも、プリント配線板52を被取付部材5
6へ取り付けることができる。
【0034】なお、上記本発明の第1乃至第3の実施形
態では、プリント配線板10,32,52が基板の厚さ
方向に沿ってFPC12と硬質プリント基板14とが交
互に積層さたフレクスリジットプリント配線板である場
合のみを説明したが、これらのプリント配線板10,3
2,52において硬質プリント基板14の代わりに柔軟
性を有するポリイミドを絶縁基材とするフレキシブルプ
リント基板(FPC)を用いた、所謂、多層フレキ複合
型基板についても本発明の請求項1〜3に係る構成を適
用できる。すなわち、多層フレキ複合型基板は、基本的
に柔軟性を有するFPCが積層された構造とされている
が、通常、これらのFPCの少なくとも1枚は片面銅張
基板とされていることから、フレクスリジットプリント
配線板と比較して多少の柔軟性を有しているに過ぎな
い。このため、多層フレキ複合型基板でも、その取付部
付近が小さい曲率半径で湾曲するように変形すると、そ
の部分の歪みの影響によって電子部品やその半田部にお
けるクラックや層間剥離等の損傷が生ずるおそれがあ
る。
【0035】そこで、多層フレキ複合型基板において
も、取付部と基板中央側との境界部を弾性的又は可塑的
に変形可能な1枚のFPCにより構成するか、取付部自
体を弾性的又は可塑的に変形可能なFPCにより構成す
れば、取付部付近に大きな変形が生じた場合でも、電子
部品やその半田部におけるクラックや層間剥離等の損傷
が生ずることを防止できる。このとき、取付部と基板中
央側との境界部又は、取付部における少なくとも変形量
が大きくなる部分については、FPCを積層した構造と
せず、1枚のFPCにより構成されることが望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプリン
ト配線板によれば、基板の耐久性及び信頼性を低下させ
ることなく、被取付部材へ取り付けられたことによる基
板の歪み発生を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るプリント配線
板を示す平面図及び側面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係るプリント配線
板及び被取付部材の側面図であり、プリント配線板が被
取付部材へ取り付けられた状態を示している。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係るプリント配線
板及びその被取付部材を示す平面図及び側面図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係るプリント配線
板及びその被取付部材を示す平面図及び側面図である。
【符号の説明】
10 プリント配線板 12 フレキシブルプリント基板 14 硬質プリント基板 16 取付部 17 取付穴 18 切欠部 19 連結部(境界部) 24 被取付部材 26 被取付面 32 プリント配線板 34 取付部 36 切欠部 38 連結部(境界部) 40 被取付部材 46 被取付面 48 支持突起 52 プリント配線板 54 取付部 56 被取付部材 62 被取付面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材への取付部が基板周縁部に設
    けられ、該取付部を介して被取付部材へ連結固定される
    プリント配線板において、 前記取付部と基板中央側との境界部をフレキシブルプリ
    ント基板により構成し、該境界部により前記取付部を基
    板中央側に対して相対的に変位可能としたことを特徴と
    するプリント配線板。
  2. 【請求項2】 被取付部材への取付部が基板周縁部に設
    けられ、該取付部を介して被取付部材へ連結固定される
    プリント配線板において、 前記取付部をフレキシブルプリント基板により構成し、
    該取付部を基板中央側に対して相対的に変位可能とした
    ことを特徴とするプリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブルプリント基板の内部に
    は、前記取付部に設けられた接地用端子と基板中央側に
    設けられた回路パターンとを互いに接続する導体が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2記載のプリ
    ント配線板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069610A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Bridgestone Corp 情報表示用パネル
WO2014099752A1 (en) * 2012-12-18 2014-06-26 Enphase Energy, Inc. Method and apparatus for reducing stress on mounted electronic devices
JP2019107202A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 株式会社サンエス 身体冷暖房装置

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