JP2002075095A - ポリマー碍子 - Google Patents

ポリマー碍子

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JP2002075095A
JP2002075095A JP2000257306A JP2000257306A JP2002075095A JP 2002075095 A JP2002075095 A JP 2002075095A JP 2000257306 A JP2000257306 A JP 2000257306A JP 2000257306 A JP2000257306 A JP 2000257306A JP 2002075095 A JP2002075095 A JP 2002075095A
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frp core
polymer insulator
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polymer
core
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリマー碍子の内部に発生する欠陥を非破壊の
状態で検出することのできるポリマー碍子を提供する。 【解決手段】ポリマー碍子1は、FRPコア2と、この
FRPコア2の外周面に設けた外被胴4および笠部5か
らなる外被部3と、FRPコアの少なくとも一端部に設
けた接続部と、から構成されたポリマー碍子1におい
て、前記外被部を透明または半透明なゴムで構成するこ
とにより、外部から外被部を見てポリマー碍子の内部に
発生する欠陥を検出できるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRPコアと、こ
のFRPコアの外周面に設けた外被胴および笠部からな
る外被部と、FRPコアの少なくとも一端部に設けた接
続部と、から構成されたポリマー碍子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、FRPコアと、このFRPコ
アの外周面に設けた外被胴および笠部からなる外被部
と、FRPコアの少なくとも一端部に設けた接続部とか
ら構成されたポリマー碍子が、種々の用途に使用されて
いる。このような従来のポリマー碍子は、FRPコアと
ゴムからなる外被部とから構成されている。また、外被
部は、FRPコアの外周面全体に設けられた外被胴と、
この外被胴から突出する笠部とから構成されている。そ
して、FRPコアの両端部には、他の部品との接続部を
設けている。
【0003】上述した構成のポリマー碍子において、外
被部は、FRPコアを使用環境から守り過酷な環境下で
も絶縁を維持できる外被ゴムから構成されている。この
外被部を構成する外被ゴムには、環境を配慮したり、使
用者からの要求もあり、従来は黒、青、赤(煉瓦色)、
グレー等の様々な色が付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の従来の
ポリマー碍子は、その軽量さや汚損時の電気特性が従来
の磁器・ガラス碍子に比べて良好であるため、近年使用
が広まってきている。しかしながら、絶縁部分を構成す
る部材が上述したように全て有機材料であるため、長期
的な使用の間にその周囲環境によっては、部材の劣化が
進展することがある。最悪の場合には、碍子自体が離断
し、深刻な状況になることもある。
【0005】とりわけ、外被部を構成する外被ゴムに発
生する劣化(例えば、エロージョンやトラッキング等)
の現象は、外から目視等で確認することができるので、
点検時に深刻な状況になる前に取替等の対策を講じるこ
とができる。一方、ポリマー碍子の内部に発生する劣化
(FRPコアのクラック、FRPコアと外被ゴムの界面
に発生するエロージョンやトラッキング等)は、その外
側が外被部を形成する黒、青、赤(煉瓦色)、グレー等
の濃い色で着色された外被ゴムに覆われているために、
それら劣化現象を外から捉える事はできない問題があっ
た。また、ポリマー碍子の内部欠陥を検出すべく、各種
の取り組みが実施されつつあるが、未だ確立された手段
はないのが現状である。
【0006】本発明の目的は上述した課題を解消して、
ポリマー碍子の内部に発生する欠陥を非破壊の状態で検
出することのできるポリマー碍子を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマー碍子
は、FRPコアと、このFRPコアの外周面に設けた外
被胴および笠部からなる外被部と、FRPコアの少なく
とも一端部に設けた接続部と、から構成されたポリマー
碍子において、前記外被部を透明または半透明なゴムで
構成することにより、外部から外被部を見てポリマー碍
子の内部に発生する欠陥を検出できるよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0008】本発明では、外被部を透明または半透明な
ゴムで構成するという簡単な手段をとることで、非破壊
の状態で外部から外被部を見るだけで、ポリマー碍子内
部に発生する深刻な劣化(FRPコアのクラック、接着
不良によるFRPコアと外被ゴム界面に発生するトラッ
キングやエロージョン)を容易に検出することができ
る。
【0009】本発明の好適な具体例として、FRPコア
内部とFRPコア外周部とを異なる色の材料で構成する
ことにより、FRPコアに発生する欠陥をFRPコア外
周部の色の変化により検出できるよう構成することがで
きる。この好適例では、FRPコアに発生する欠陥をよ
り容易に検出することができる。また、外被部を構成す
る透明または半透明なゴムとしては、顔料・染料を用い
ない液状射出成形(LIM)用シリコーンゴム、シリコ
ーンポリマーとシリカの混合HTVゴム、または、シリ
コーンポリマー、シリカと三水和アルミナの混合HTV
ゴムを使用することが好ましい。なお、HTVゴムとし
ては、ミラブルタイプのゴムを好適に使用することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のポリマー碍子の一
例の構成を示す図である。図1に示す例において、ポリ
マー碍子1は、FRPコア2とゴムからなる外被部3と
接続部6から構成されている。また、外被部3は、FR
Pコア2の外周面全体に設けられた外被胴4と、この外
被胴4から突出する笠部5とから構成されている。そし
て、FRPコア2の両端部には、接続部6を設けてい
る。
【0011】上述したポリマー碍子1の構成は従来のポ
リマー碍子の構成と同じである。本発明のポリマー碍子
1での特徴は、外被部3を透明または半透明なゴムで構
成することにより、外部から外被部3を見てポリマー碍
子1の内部に発生する欠陥を非破壊状態で検出できるよ
う構成した点である。
【0012】外被部3を構成する透明または半透明なゴ
ムとしては、ある程度の耐候性を有しFRPコア2や他
の部品との接続部6との接着性の良好なゴムであれば、
公知のゴムのいずれでも使用することができるが、液状
射出成形(LIM)用シリコーンゴム、シリコーンポリ
マーとシリカの混合HTVゴム、または、シリコーンポ
リマー、シリカと三水和アルミナの混合HTVゴムを使
用すると、耐候性や接着性の点で良好なため好ましい。
【0013】ここで、液状射出成形用シリコーンゴム
(LIM)は、複写機のローラー等で難燃性を向上させ
た白金を含むゴムであり、耐トラッキング性が良好なゴ
ムである。この液状射出成形用ゴムは透明であり、シリ
コーンポリマーとシリカの混合HTVゴムはスリガラス
色で、シリコーンポリマー、シリカと三水和アルミナの
混合HTVゴムは乳白色である。
【0014】また、FRPコア2の内部とFRPコア2
の外周部とを異なる色の材料で構成することにより、F
RPコア2に発生する内部欠陥をFRPコア2の外周部
の色の変化により検出できるよう構成すると、内部欠陥
の検出をより容易にすることができるため好ましい。す
なわち、FRPコア2の外周部にクラック等が発生する
と、FRPコア2の外周部の色のうちクラックの発生し
た部分の色がFRPコア2の内部の色となり外周部の色
と異なることとなるため、簡単に内部欠陥を検出するこ
とができる。
【0015】
【実施例】実際に、外被部3、FRPコア2の外周部、
FRPコア2の内部のぞれぞれの色を以下の表1に示す
ように変化させたポリマー碍子1を準備した。準備の
際、それぞれのポリマー碍子1に対して、FRPコア2
と外被部3との界面にトラッキングを模擬した欠陥を作
成するとともに、FRPコア2の外周部にクラックを模
擬した欠陥を作成した。また、従来品として、以下の表
1に示すように外被部3として色のついたシリコーンゴ
ムを使用したポリマー碍子も準備した。
【0016】そして、このようにして準備した本発明品
及び従来品のポリマー碍子1に対して、目視により故意
に作った欠陥が検出できるかどうかを確認した。また、
IEC60587に基づくポリマー碍子1(外被ゴム)
の耐トラッキング性を測定した。結果を以下の表1に示
す。なお、表1中、本発明品及び従来品のそれぞれにつ
いては、各色の欄に記載のある色を変えて異なる色の組
合せで作製した複数のポリマー碍子について試験した結
果、すべてのポリマー碍子が表1に示す耐トラッキング
性と欠陥検出結果を有したことを意味している。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果から、外被ゴムの耐トラッキン
グ性は、本発明品1〜3のいずれも従来品と同等の耐ト
ラッキング性を有することがわかった。また、外被部3
が透明または半透明の本発明品1〜3のポリマー碍子で
は、故意に作成したFRPコア2と外被部3との界面の
トラッキング、および、FRPコア2の外周部のクラッ
クを目視で検出することができるのに対し、従来品では
それらのトラッキングおよびクラックを目視で検出でき
ないことがわかった。さらに、本発明品1〜3の中で
も、透明なLIM用のゴムを使用した場合が、それらの
トラッキングやクラックを最も良く検出できることがわ
かった。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外被部を透明または半透明なゴムで構成して
いるため、非破壊の状態で外部から外被部を見るだけ
で、ポリマー碍子内部に発生する深刻な劣化(FRPコ
アのクラック、接着不良によるFRPコアと外被ゴム界
面に発生するトラッキングやエロージョン)を容易に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマー碍子の一例の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ポリマー碍子、2 FRPコア、3 外被部、4
外被胴、5 笠部、6接続部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FRPコアと、このFRPコアの外周面に
    設けた外被胴および笠部からなる外被部と、FRPコア
    の少なくとも一端部に設けた接続部と、から構成された
    ポリマー碍子において、前記外被部を透明または半透明
    なゴムで構成することにより、外部から外被部を見てポ
    リマー碍子の内部に発生する欠陥を検出できるよう構成
    したことを特徴とするポリマー碍子。
  2. 【請求項2】FRPコア内部とFRPコア外周部とを異
    なる色の材料で構成することにより、ポリマー碍子の内
    部に発生する欠陥をFRPコア外周部の色の変化により
    検出できるよう構成した請求項1記載のポリマー碍子。
  3. 【請求項3】前記外被部を、顔料・染料を用いない液状
    射出成形(LIM)用シリコーンゴム、シリコーンポリ
    マーとシリカの混合HTVゴム、または、シリコーンポ
    リマー、シリカと三水和アルミナの混合HTVゴムから
    形成した請求項1または2記載のポリマー碍子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005142106A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Ngk Insulators Ltd 鳥害防止ポリマー碍子
KR100682449B1 (ko) 2005-10-11 2007-02-15 주식회사 평일 일체 성형 몸체 구조를 가진 폴리머 라인 포스트애자
CN1317718C (zh) * 2004-06-28 2007-05-23 广水市高强度电瓷有限公司 中空刚性针式瓷绝缘子
JP2009230878A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Viscas Corp 蓄光型碍子並びに蓄光型端末

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