JP2002075088A - フラットワイヤーハーネスおよびその製造方法 - Google Patents
フラットワイヤーハーネスおよびその製造方法Info
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- JP2002075088A JP2002075088A JP2000258999A JP2000258999A JP2002075088A JP 2002075088 A JP2002075088 A JP 2002075088A JP 2000258999 A JP2000258999 A JP 2000258999A JP 2000258999 A JP2000258999 A JP 2000258999A JP 2002075088 A JP2002075088 A JP 2002075088A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産性、コストの面で工業的に有利であり、
種々の目的に応じた構造のものが得られ、また軽量で耐
摩耗性に優れたものが得られるフラットワイヤーハーネ
スの製造方法、およびそれによって得られるフラットワ
イヤーハーネスを提供する。 【解決手段】 並設された複数の平角状導体の両面に、
押出成形機を用いて絶縁材料を加熱溶融し被覆すること
を特徴とするフラットワイヤーハーネスの製造方法。該
製造方法によって得られる導体間部が凸状であることを
特徴とするフラットワイヤーハーネス。
種々の目的に応じた構造のものが得られ、また軽量で耐
摩耗性に優れたものが得られるフラットワイヤーハーネ
スの製造方法、およびそれによって得られるフラットワ
イヤーハーネスを提供する。 【解決手段】 並設された複数の平角状導体の両面に、
押出成形機を用いて絶縁材料を加熱溶融し被覆すること
を特徴とするフラットワイヤーハーネスの製造方法。該
製造方法によって得られる導体間部が凸状であることを
特徴とするフラットワイヤーハーネス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用等に用い
られるフラットワイヤーハーネスの工業的に有利な製造
方法およびそれによって得られるフラットワイヤーハー
ネスに関するものである。
られるフラットワイヤーハーネスの工業的に有利な製造
方法およびそれによって得られるフラットワイヤーハー
ネスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、目立たないケーブル、あるいは配
索の省スペース化等の要望に応じて、例えば自動車用等
にワイヤーハーネスが使用されるようになってきた。ワ
イヤーハーネスは並設した複数の導体を絶縁体でシール
ドしたものであり、各モジュール化に対応したフラット
配線材を用いたワイヤーハーネス等が種々提案されてい
る。
索の省スペース化等の要望に応じて、例えば自動車用等
にワイヤーハーネスが使用されるようになってきた。ワ
イヤーハーネスは並設した複数の導体を絶縁体でシール
ドしたものであり、各モジュール化に対応したフラット
配線材を用いたワイヤーハーネス等が種々提案されてい
る。
【0003】ところで従来からこのようなワイヤーハー
ネスはラミネート法により製造されている。このような
ラミネート法による製造例の模式概略図を図1に示す。
該図1からも明らかなように該ラミネート法による製造
方法は、平角状導体1からなる複数の導体を並設し、こ
れを導体サプライ1’より供給し、この両面に絶縁テー
プ2a、2bを絶縁テープサプライ2a’、2b’より
供給し、両方の絶縁テープの裏面にヒーターロール3a
及び3bを当て、加圧、加熱により導体の両面に絶縁テ
ープを融着させ冷却し、巻取ロール4に巻取ることによ
りワイヤーハーネス5を得る方法である。
ネスはラミネート法により製造されている。このような
ラミネート法による製造例の模式概略図を図1に示す。
該図1からも明らかなように該ラミネート法による製造
方法は、平角状導体1からなる複数の導体を並設し、こ
れを導体サプライ1’より供給し、この両面に絶縁テー
プ2a、2bを絶縁テープサプライ2a’、2b’より
供給し、両方の絶縁テープの裏面にヒーターロール3a
及び3bを当て、加圧、加熱により導体の両面に絶縁テ
ープを融着させ冷却し、巻取ロール4に巻取ることによ
りワイヤーハーネス5を得る方法である。
【0004】しかしながら、該ラミネート法による製造
方法には、製造線速が遅くこれがワイヤーハーネスの加
工費に影響し、コスト高になるという欠点がある。即ち
ヒーターロールにより、180〜190℃程度に加圧、
加熱するが、ヒーターロールを2式以上(図1に示すも
のは1式)にしても、絶縁テープを融着できる線速はせ
いぜい4m/min程度までである。また絶縁テープ自
体の単価が高いため、これもコスト高の原因となってい
る。さらに、ラミネート法では、ヒーターロールによる
加圧、加熱によるものであることから、導体の並設にお
いても、自ずと制約を受け、必ずしも種々の目的に合っ
た構造のものが得られないという欠点もある。
方法には、製造線速が遅くこれがワイヤーハーネスの加
工費に影響し、コスト高になるという欠点がある。即ち
ヒーターロールにより、180〜190℃程度に加圧、
加熱するが、ヒーターロールを2式以上(図1に示すも
のは1式)にしても、絶縁テープを融着できる線速はせ
いぜい4m/min程度までである。また絶縁テープ自
体の単価が高いため、これもコスト高の原因となってい
る。さらに、ラミネート法では、ヒーターロールによる
加圧、加熱によるものであることから、導体の並設にお
いても、自ずと制約を受け、必ずしも種々の目的に合っ
た構造のものが得られないという欠点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の欠点
を解消し、工業的に有利であり、しかも種々の目的に応
じた構造のものが得られ、また、軽量で耐摩耗性に優れ
たものが得られるフラットワイヤーハーネスの製造方
法、及びそれによって得られるフラットワイヤーハーネ
スを提供することを目的とする。
を解消し、工業的に有利であり、しかも種々の目的に応
じた構造のものが得られ、また、軽量で耐摩耗性に優れ
たものが得られるフラットワイヤーハーネスの製造方
法、及びそれによって得られるフラットワイヤーハーネ
スを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フラットワ
イヤーハーネスの工業的に有利な製造方法について検討
を重ねた結果、押出成形法を採用することにより、目的
を達成しうることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
イヤーハーネスの工業的に有利な製造方法について検討
を重ねた結果、押出成形法を採用することにより、目的
を達成しうることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち、本発明によれば、複数の平角状導体
を並設し、この両面に、押出成形機を用いて絶縁材料を
加熱溶融し被覆することを特徴とするフラットワイヤー
ハーネスの製造方法が提供される。また、本発明によれ
ば、前記押出成形機の成形治具として、導体が配置され
る部位とそれ以外の部位とが同一寸法で、かつ平面状の
ものを用いることを特徴とする上記のフラットワイヤー
ハーネスの製造方法が提供される。また、本発明によれ
ば、上記の製造方法により製造されるフラットワイヤー
ハーネスが提供される。また、本発明によれば、平角状
導体が、複数段横置、複数段千鳥状置、或いは1段又は
複数段縦置に並設されたものであることを特徴とする上
記のフラットワイヤーハーネスが提供される。さらに、
本発明によれば、導体間部が凸状であることを特徴とす
る上記のフラットワイヤーハーネスが提供される。さら
にまた、本発明によれば、前記フラットワイヤーハーネ
スの端部に圧接コネクタまたは圧着端子が接続されてい
る上記の何れかに記載のフラットワイヤーハーネスが提
供される。
を並設し、この両面に、押出成形機を用いて絶縁材料を
加熱溶融し被覆することを特徴とするフラットワイヤー
ハーネスの製造方法が提供される。また、本発明によれ
ば、前記押出成形機の成形治具として、導体が配置され
る部位とそれ以外の部位とが同一寸法で、かつ平面状の
ものを用いることを特徴とする上記のフラットワイヤー
ハーネスの製造方法が提供される。また、本発明によれ
ば、上記の製造方法により製造されるフラットワイヤー
ハーネスが提供される。また、本発明によれば、平角状
導体が、複数段横置、複数段千鳥状置、或いは1段又は
複数段縦置に並設されたものであることを特徴とする上
記のフラットワイヤーハーネスが提供される。さらに、
本発明によれば、導体間部が凸状であることを特徴とす
る上記のフラットワイヤーハーネスが提供される。さら
にまた、本発明によれば、前記フラットワイヤーハーネ
スの端部に圧接コネクタまたは圧着端子が接続されてい
る上記の何れかに記載のフラットワイヤーハーネスが提
供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明のフラットワイヤーハーネスの製造方法
は、複数の平角状導体を並設し、この両面に、絶縁材料
で押出絶縁被覆することを特徴とするものである。本発
明の製造方法の例の模式概略図を図2に示す。該図2に
示すように平角状導体11からなる複数の導体を所望の
ピッチで並設し、これを平角状導体サプライ11’から
押出成形機12へ供給し、一方押出成形機12の上部に
設置された絶縁材料供給機13’に絶縁材料13(例え
ばペレット)を投入し、加熱、混練溶融させ押出成形機
12へ注入し、押出成形機12の成形治具の内部で平角
状導体11の周囲に該絶縁材料13の溶融物を充填し、
次いで押出し冷却することによって、平角状導体11を
絶縁材料13で被覆し、これを巻取ロール14に巻き取
ることにより、目的とするフラットワイヤーハーネス1
5を製造することができる。該絶縁材料(ペレット)の
加熱温度は、その絶縁材料の種類によって異なるが、絶
縁材料(ペレット)の溶融温度以上である。本発明の製
造方法において、平角状導体の線速は100m/min
程度まで上げることができ、前記従来のラミネート法に
よる場合の線速(4m/min程度まで)に比べて、2
5倍程度とすることができ、生産性が極めて向上する。
また絶縁材料、例えばペレットは、従来のラミネート法
で用いる絶縁テープに比べて安価であり、コストの点で
有利である。
する。本発明のフラットワイヤーハーネスの製造方法
は、複数の平角状導体を並設し、この両面に、絶縁材料
で押出絶縁被覆することを特徴とするものである。本発
明の製造方法の例の模式概略図を図2に示す。該図2に
示すように平角状導体11からなる複数の導体を所望の
ピッチで並設し、これを平角状導体サプライ11’から
押出成形機12へ供給し、一方押出成形機12の上部に
設置された絶縁材料供給機13’に絶縁材料13(例え
ばペレット)を投入し、加熱、混練溶融させ押出成形機
12へ注入し、押出成形機12の成形治具の内部で平角
状導体11の周囲に該絶縁材料13の溶融物を充填し、
次いで押出し冷却することによって、平角状導体11を
絶縁材料13で被覆し、これを巻取ロール14に巻き取
ることにより、目的とするフラットワイヤーハーネス1
5を製造することができる。該絶縁材料(ペレット)の
加熱温度は、その絶縁材料の種類によって異なるが、絶
縁材料(ペレット)の溶融温度以上である。本発明の製
造方法において、平角状導体の線速は100m/min
程度まで上げることができ、前記従来のラミネート法に
よる場合の線速(4m/min程度まで)に比べて、2
5倍程度とすることができ、生産性が極めて向上する。
また絶縁材料、例えばペレットは、従来のラミネート法
で用いる絶縁テープに比べて安価であり、コストの点で
有利である。
【0009】本発明の押出成形法によるフラットワイヤ
ーハーネスの製造方法においては、加圧操作がないた
め、平角状導体の配置はフラットワイヤーハーネスの端
部に接続するコネクタ等の形状等に応じて種々のものが
可能である。図3に平角状導体の配置の例の断面図を示
す。図3(a)は、平角状導体を1段に横置したもので
あり、図3(b)は2段に横置したものであり、図3
(c)は2段に千鳥状横置したものであり、図3(d)
は1段に縦置したものである。図3(b)、(c)は2
段に配置したものの例であるが、3段以上に配置しても
よい。図3(b)、(c)等に示すような複数段に配置
したものは、従来のラミネート法では製造することがで
きない。
ーハーネスの製造方法においては、加圧操作がないた
め、平角状導体の配置はフラットワイヤーハーネスの端
部に接続するコネクタ等の形状等に応じて種々のものが
可能である。図3に平角状導体の配置の例の断面図を示
す。図3(a)は、平角状導体を1段に横置したもので
あり、図3(b)は2段に横置したものであり、図3
(c)は2段に千鳥状横置したものであり、図3(d)
は1段に縦置したものである。図3(b)、(c)は2
段に配置したものの例であるが、3段以上に配置しても
よい。図3(b)、(c)等に示すような複数段に配置
したものは、従来のラミネート法では製造することがで
きない。
【0010】更に本発明の製造方法において、押出成形
機の成形治具としては、目的に応じて種々の形状のもの
を用いることができる。押出成形治具の例の断面図を図
4(a)及び(b)に示す。図4(a)、(b)中、破
線は、例えば断面図が図3(a)のフラットワイヤーハ
ーネスを製造する際の平角状導体11が供給された場合
を表わす。押出成形治具として、例えば断面図が図4
(a)のものを用いた場合、該治具は、導体の配設され
ない部位が、導体が配設される部位に比べて寸法が若干
小さくなっており、押出成形の際に溶融した絶縁材料
が、導体が配設された部位から導体間の部位へ逃げ込む
のを防止できる。そして、絶縁材料と導体との融着の
際、溶融した絶縁材料は膨張するが、該絶縁材料の厚み
は、導体間の部位の方が厚いためこの部位の膨張度合が
大きくなり、得られるフラットワイヤーハーネスの断面
は、図3(a)に示すものとなる。この場合、フラット
ワイヤーハーネスは、絶縁材料の層を薄くすると、耐摩
耗性が低下するため、導体の配設された部位の絶縁材料
の厚みlは通常、0.2〜0.3mm以上である。
機の成形治具としては、目的に応じて種々の形状のもの
を用いることができる。押出成形治具の例の断面図を図
4(a)及び(b)に示す。図4(a)、(b)中、破
線は、例えば断面図が図3(a)のフラットワイヤーハ
ーネスを製造する際の平角状導体11が供給された場合
を表わす。押出成形治具として、例えば断面図が図4
(a)のものを用いた場合、該治具は、導体の配設され
ない部位が、導体が配設される部位に比べて寸法が若干
小さくなっており、押出成形の際に溶融した絶縁材料
が、導体が配設された部位から導体間の部位へ逃げ込む
のを防止できる。そして、絶縁材料と導体との融着の
際、溶融した絶縁材料は膨張するが、該絶縁材料の厚み
は、導体間の部位の方が厚いためこの部位の膨張度合が
大きくなり、得られるフラットワイヤーハーネスの断面
は、図3(a)に示すものとなる。この場合、フラット
ワイヤーハーネスは、絶縁材料の層を薄くすると、耐摩
耗性が低下するため、導体の配設された部位の絶縁材料
の厚みlは通常、0.2〜0.3mm以上である。
【0011】また、押出成形治具として、例えば断面図
が図4(b)のものを用いた場合、該治具は、導体が配
設されない部位と導体が配設される部位とが同一寸法で
あり、前記したように押出成形における絶縁材料と導体
との融着の際に、溶融した絶縁材料は膨張するが、導体
間の部位の方が厚いため膨張度合が大きくなり、得られ
るフラットワイヤーハーネスの断面は、図5に示すもの
となる。この場合、フラットワイヤーハーネスは導体の
配設されていない部位(導体間の部位)が凸状となるた
め、この部分で耐摩耗性が確保され、導体の配設された
部位の絶縁材料の層の厚みを薄くして絶縁材料の質量を
減らすことができ軽量化が達成できる。即ち、フラット
ワイヤーハーネスの導体の配設された部位の絶縁材料の
層の厚みmは、図3(a)のlより薄く、例えば0.1
〜0.15mmにすることができる。
が図4(b)のものを用いた場合、該治具は、導体が配
設されない部位と導体が配設される部位とが同一寸法で
あり、前記したように押出成形における絶縁材料と導体
との融着の際に、溶融した絶縁材料は膨張するが、導体
間の部位の方が厚いため膨張度合が大きくなり、得られ
るフラットワイヤーハーネスの断面は、図5に示すもの
となる。この場合、フラットワイヤーハーネスは導体の
配設されていない部位(導体間の部位)が凸状となるた
め、この部分で耐摩耗性が確保され、導体の配設された
部位の絶縁材料の層の厚みを薄くして絶縁材料の質量を
減らすことができ軽量化が達成できる。即ち、フラット
ワイヤーハーネスの導体の配設された部位の絶縁材料の
層の厚みmは、図3(a)のlより薄く、例えば0.1
〜0.15mmにすることができる。
【0012】次に、本発明のフラットワイヤーハーネス
を構成する材料について説明するが、何れのものも、通
常ワイヤーハーネスに用いられているものが使用可能で
ある。本発明で用いる平角状導体は、軟銅、銅合金、さ
らに錫等をメッキしたもの、アルミニウム等の平角状導
体や、エナメル被覆された平角状導体等が用いられる。
該導体のサイズは導体としての使用形態等により様々な
サイズのものが用いられているが、通常0.1〜2.0
mm2である。
を構成する材料について説明するが、何れのものも、通
常ワイヤーハーネスに用いられているものが使用可能で
ある。本発明で用いる平角状導体は、軟銅、銅合金、さ
らに錫等をメッキしたもの、アルミニウム等の平角状導
体や、エナメル被覆された平角状導体等が用いられる。
該導体のサイズは導体としての使用形態等により様々な
サイズのものが用いられているが、通常0.1〜2.0
mm2である。
【0013】本発明で用いる絶縁材料は絶縁性が十分に
あり、耐熱性に優れたものが好ましく、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
アラミド、ポリイミド等の1種又は2種以上混合して用
いられ、特にエンジニアリングプラスチックが好まし
い。本発明の押出成形法による製造方法においては、通
常ペレット状で用いる。
あり、耐熱性に優れたものが好ましく、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
アラミド、ポリイミド等の1種又は2種以上混合して用
いられ、特にエンジニアリングプラスチックが好まし
い。本発明の押出成形法による製造方法においては、通
常ペレット状で用いる。
【0014】
【発明の効果】本発明の製造方法は、並設された複数の
平角状導体を押出成形機を用いて絶縁被覆するものであ
るから、導体の配置、絶縁材料の層の厚み、形状等、様
々な形態に成形することができ、しかも生産性が向上
し、コストの面においても工業的に極めて有利である。
また押出成形機の成形治具として、導体が配置される部
位とそれ以外の部位とが同一寸法で、かつ平面状のもの
を用いることにより、得られるフラットワイヤーハーネ
スは、導体が配置された部位の絶縁材料の層の厚みを薄
くすることができるため軽量化が達成でき、しかも耐摩
耗性にも優れている。
平角状導体を押出成形機を用いて絶縁被覆するものであ
るから、導体の配置、絶縁材料の層の厚み、形状等、様
々な形態に成形することができ、しかも生産性が向上
し、コストの面においても工業的に極めて有利である。
また押出成形機の成形治具として、導体が配置される部
位とそれ以外の部位とが同一寸法で、かつ平面状のもの
を用いることにより、得られるフラットワイヤーハーネ
スは、導体が配置された部位の絶縁材料の層の厚みを薄
くすることができるため軽量化が達成でき、しかも耐摩
耗性にも優れている。
【図1】従来のラミネート法によるフラットワイヤーハ
ーネスの製造例の模式概略図である。
ーネスの製造例の模式概略図である。
【図2】本発明の押出成形法によるフラットワイヤーハ
ーネスの製造方法の例の模式概略図である。
ーネスの製造方法の例の模式概略図である。
【図3】本発明のフラットワイヤーハーネスの断面図で
ある。(a)は導体を1段に横置したものである。
(b)は導体を2段に横置したものである。(c)は導
体を2段に千鳥状横置したものである。(d)は導体を
1段に縦置したものである。
ある。(a)は導体を1段に横置したものである。
(b)は導体を2段に横置したものである。(c)は導
体を2段に千鳥状横置したものである。(d)は導体を
1段に縦置したものである。
【図4】(a)及び(b)は本発明の押出成形法におい
て用いる成形治具の断面図である。
て用いる成形治具の断面図である。
【図5】本発明の図4(b)の成形治具を用いて製造さ
れたフラットワイヤーハーネスの断面図である。
れたフラットワイヤーハーネスの断面図である。
1 導体 1’ 導体サプライ 2a 絶縁テープ 2’a 絶縁テープサプライ 2b 絶縁テープ 2’b 絶縁テープサプライ 3a ヒーターロール 3b ヒーターロール 4 巻取ロール 5 フラットワイヤーハーネス 11 導体 11’ 導体サプライ 12 押出成形機 13 絶縁材料 13’ 絶縁材料供給機 14 巻取ロール 15 フラットワイヤーハーネス l 導体が配設された部位の絶縁材料の層の厚み m 導体が配設された部位の絶縁材料の層の厚み
フロントページの続き (72)発明者 田中 厚雄 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G309 AA05 AA06 FA04 FA05 5G311 CB01 CD10 CF01 5G325 JA02 JC08 JC09
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の平角状導体を並設し、この両面
に、押出成形機を用いて絶縁材料を加熱溶融し被覆する
ことを特徴とするフラットワイヤーハーネスの製造方
法。 - 【請求項2】 前記押出成形機の成形治具として、導体
が配置される部位とそれ以外の部位とが同一寸法で、か
つ平面状のものを用いることを特徴とする請求項1に記
載のフラットワイヤーハーネスの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の製造方法により
製造されるフラットワイヤーハーネス。 - 【請求項4】 平角状導体が、複数段横置、複数段千鳥
状置、或いは1段又は複数段縦置に並設されたものであ
ることを特徴とする請求項3に記載のフラットワイヤー
ハーネス。 - 【請求項5】 導体間部が凸状であることを特徴とする
請求項3又4に記載のフラットワイヤーハーネス。 - 【請求項6】 前記フラットワイヤーハーネスの端部に
圧接コネクタまたは圧着端子が接続されている請求項3
乃至5の何れかに記載のフラットワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258999A JP2002075088A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | フラットワイヤーハーネスおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258999A JP2002075088A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | フラットワイヤーハーネスおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002075088A true JP2002075088A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18747225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000258999A Pending JP2002075088A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | フラットワイヤーハーネスおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002075088A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004038737A1 (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-06 | Yazaki Corporation | 電線、ワイヤハーネスの受注生産方法及びこれらの受注生産システム、電線架橋装置 |
EP1453067A1 (de) * | 2003-02-25 | 2004-09-01 | I & T Flachleiter Produktions-Ges.m.b.h. | Flexibier extrudierter flachleiter |
-
2000
- 2000-08-29 JP JP2000258999A patent/JP2002075088A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004038737A1 (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-06 | Yazaki Corporation | 電線、ワイヤハーネスの受注生産方法及びこれらの受注生産システム、電線架橋装置 |
CN100416716C (zh) * | 2002-10-28 | 2008-09-03 | 矢崎总业株式会社 | 按订单生产电线、电气配线的方法及其按订单生产的系统 |
US7905010B2 (en) | 2002-10-28 | 2011-03-15 | Yazaki Corporation | Wire and wire harness order reception and production system |
EP1453067A1 (de) * | 2003-02-25 | 2004-09-01 | I & T Flachleiter Produktions-Ges.m.b.h. | Flexibier extrudierter flachleiter |
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