JP2002073861A - 情報配信制御方法 - Google Patents

情報配信制御方法

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JP2002073861A
JP2002073861A JP2000253460A JP2000253460A JP2002073861A JP 2002073861 A JP2002073861 A JP 2002073861A JP 2000253460 A JP2000253460 A JP 2000253460A JP 2000253460 A JP2000253460 A JP 2000253460A JP 2002073861 A JP2002073861 A JP 2002073861A
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JP2000253460A
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Ryosuke Kobayashi
良輔 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報配信制御方法において、コンテンツ権利
保持者の理解が得られやすい仕組みで、コンテンツを家
族と家族に準ずる限られた範囲内の者で自由に利用する
ことができる仕組みを提供すること。 【解決手段】 配信用のサーバー装置6は、配信用情報
の権利保持者であるサーバ装置1から正規の手続きで配
信用情報を入手する。そしてサーバー装置6は配信用情
報を利用する権利を有する者となった利用者と、それ以
外の一般利用者との関係を一つ又は複数に分類する関係
レベルを記憶する。家庭内ネットワーク4又は5を介し
ていずれかの利用者端末7A〜7Gから、配信用情報に
対する配信要求を受けたとき、関係レベルごとに予め一
意に定めた配信方法で、配信用情報を配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークで接
続されたサーバー装置と利用者端末の間で、配信用情報
の権利保持者と利用権保持者の関係を識別して情報配信
を行う情報配信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーバー装置に保持されたコンテ
ンツ権利保持者のコンテンツを、利用者がネットワーク
を通じて利用者端末で取得し、そのコンテンツを利用す
るネットワーク情報配信制御方法が利用されるようにな
ってきている。
【0003】サーバー装置の管理システムには、利用者
の認証や利用者に対する課金の仕組みが設けられてい
る。このような管理システムでは、利用者が契約関係に
ある正規の利用者であるか否かの判断をした上で、利用
者にコンテンツを提供する。そしてコンテンツの利用度
合いに応じてコンテンツ利用料を課金する。課金した料
金は、サーバー装置の運営に必要な経費分などを差し引
いた上で、コンテンツ権利保持者にコンテンツ利用料と
して支払われる仕組みとなっている。こうして無形財産
である情報を、コンテンツ権利保持者の利益を守ったう
えで売買して流通させる仕組みが用いられている。
【0004】特に、コンテンツが音楽情報の場合は、利
用者がレコード(CD)店に買いに行かなくても聴きた
い音楽が手軽に手に入る利点や、携帯電話など所謂モバ
イル環境下で音楽を入手し聴くことができる利点などが
ある。このため上記のような情報配信制御方法は、旧来
のレコード(CD)流通に代わる新しい経済システムと
して有望視されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の情報配信制御方
法の場合、情報の利用に対する課金のためや、著作権保
護の観点から、サーバーに保持された情報を利用者がコ
ピーして利用することに対して何らかの制約を設けてい
るか、又は全く禁止していることが多く、利用者にとっ
て必ずしも便利が良いとは言えなかった。
【0006】利用者の情報の利用形態は多種多様であ
る。例えば音楽情報の場合、購入した音楽情報は利用者
が所有するデジタルオーディオ機器、パーソナルコンピ
ュータ、携帯電話、個人用情報端末(PDA)、カーナ
ビゲーション機器などで利用されることが一般的であ
る。
【0007】ところで著作権法では、個人で購入したも
のに対する著作権の制限と呼ばれる規定が設けられてい
る。著作物を正規に購入した利用者には、著作権者の許
諾なしに無償で著作権を利用できる「自由利用」が認め
られている。即ち、個人的、家庭内、又はこれに準ずる
ような限られた範囲内では、複製が許される(著作権法
第三十条)。
【0008】しかしながら、これを厳密に運用するため
の技術が未整備である。このためコンテンツ権利保持者
の権利を守るために、コンテンツに特殊な信号処理を施
してコピーを不可能にする仕組みを導入したり、コピー
可能な機器でコンテンツごとにコピーの世代管理をする
仕組みを導入したり、見做しのコピー料金をメディアや
機器の値段に予め上積みする賦課金制度を導入するな
ど、様々な対策が講じられている。
【0009】これらの対策はコンテンツ権利保持者の権
利を保護する上では一定の効果があるが、反面、利用者
の便を犠牲にしている。勿論これらの対策は、著作権で
保護されている権利を守るための措置であり、正当な理
由がある措置であることには違いない。しかしこのため
に、上述した利用者の「自由利用」が妨げられているこ
とも事実である。
【0010】この問題は、利用者が善意に基づいてコピ
ーをする場合と、悪意に基づいてコピーをする場合とが
あり、それらの区別をすることが難しいことに原因して
いる。また善意に基づくコピーであっても、どこからど
こまでが著作権法で認められた「自由利用」に当たるの
かが明確でないことは、従来から指摘されている点であ
る。例えば、家庭内に準ずるごく限られた範囲内とは、
どこまでを指すのかがあいまいであり、管理が困難であ
る。
【0011】このような状況は、コンテンツ権利保持者
にとって好ましくないのは言うまでもないが、利用者に
とっても好ましいものではない。コンテンツ権利保持者
がネットワーク情報配信制御方法に対して懐疑的にな
り、ネットワーク情報配信の管理のルールを厳しくした
り、値段を釣り上げたりすることが考えられる。またコ
ンテンツ権利保持者は、違法にコピーされても被害が大
きくない情報、即ち値打ちが少ない情報しかネットワー
ク配信に供さなかったり、最悪の場合にはネットワーク
配信を取り止めることも考えられる。
【0012】更に近年は、情報伝送のための技術レベル
が向上し、高伝送レートの通信が実用化され、更に加え
て情報の圧縮処理技術の開発が進んだ。このために殆ど
の情報は、情報の利用時間よりも短時間で伝送すること
ができる。
【0013】従来は、情報の伝送時間は情報の利用時間
と同じか、又はそれ以上の時間を要していた。このため
アクセス中の情報は利用中であるとみなすことができ、
同一の情報を複数の人間が同時アクセスしていることを
容易に見抜けた。しかし、昨今のように情報の伝送時間
が情報の利用時間より短くなると、同じ情報に複数の利
用者が同時にアクセスしているか否かが、デジタルネッ
トワーク上では容易に判別できない。
【0014】同時アクセスを可能にすることは、利用者
にはメリットだが、著作権者の視点からは違法コピーの
温床になり得るという見方ができ、上述した理由などか
ら、潤沢なコンテンツ提供をはばむ要因となり、情報配
信制御方法を経済システムとして発展させる上での妨げ
になり得る。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、利用者がネットワーク上での
情報の利用、特に情報を個人的に複製して利用するにあ
たって、配信用情報であるコンテンツの権利保持者の理
解が得られやすい方法を提供することを目的とする。ま
た配信用情報の権利保持者と配信用情報の利用権保持者
との関係を識別して情報配信を行い、ネットワーク上に
潤沢にコンテンツが流通する環境を生み出す情報配信制
御方法を実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、配信用情報を保有する配信サーバーと、前記配信用
情報の利用者が前記配信サーバーに対してネットワーク
を介して配信要求を出力して前記配信用情報を獲得する
複数の利用者端末と、を有するネットワークシステムに
おいて、配信用情報の権利保持者から正規の手続きで配
信用情報を入手して前記配信用情報を利用する権利を有
する者を利用権保持者とするとき、前記配信用情報の利
用権保持者と前記配信用情報の利用者との関係に基づい
て配信方法を制御して前記配信用情報を配信する情報配
信制御方法であって、前記配信用サーバーは、前記利用
権保持者以外の一般利用者と前記利用権保持者との関係
を夫々の配信用情報毎に分類する関係レベルを設定し、
前記利用権保持者と前記一般利用者を含む利用者から利
用者端末を介して配信用情報の配信要求を受けたとき、
配信方法選択手続きを実行することにより、前記関係レ
ベルごとに予め一意に定めた配信方法で前記配信用情報
を前記利用者端末に配信することを特徴とするものであ
る。
【0017】本願の請求項2の発明は、請求項1の情報
配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配信用
情報の利用権保持者から見て、利用権保持者本人、前記
利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限られた範囲内
の人、それ以外の第3者との関係を定義することを特徴
とするものである。
【0018】本願の請求項3の発明は、請求項1の情報
配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配信用
情報の利用権保持者と同一の配信方法で配信を受けるこ
とができる自由利用権保持者と、前記配信用情報の利用
権保持者と同一の配信方法で配信を受けることができな
い自由利用権非保持者とに分類することを特徴とするも
のである。
【0019】本願の請求項4の発明は、請求項1の情報
配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配信用
情報の利用権保持者から見て、利用権保持者本人、前記
利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限られた範囲内
の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第3者を自由
利用権非保持者として関係を分類することを特徴とする
ものである。
【0020】本願の請求項5の発明は、請求項3又は4
の情報配信制御方法において、前記配信方法選択手続き
は、前記自由利用権保持者に分類された利用者から配信
用情報の配信要求が発生したとき、前記利用権保持者と
同一の配信方法で配信用情報を配信する手続きを備えた
ことを特徴とするものである。
【0021】本願の請求項6の発明は、請求項3又は4
の情報配信制御方法において、前記配信方法選択手続き
は、前記自由利用権非保持者に分類された利用者から配
信用情報の配信要求が発生したとき、前記配信用情報に
対する一時的に利用権を付与するための一時的利用権付
与実行手続きを備えたことを特徴とするものである。
【0022】本願の請求項7の発明は、請求項6の情報
配信制御方法において、前記一時的利用権付与実行手続
きは、配信用情報の権利保持者から一時的利用権の付与
の許諾を得るステップを備え、許諾が得られた場合のみ
一時的利用権を得ることを可能にすることを特徴とする
ものである。
【0023】本願の請求項8の発明は、請求項6又は7
の情報配信制御方法において、前記一時的利用権付与実
行手続きは、一時的利用権を得ようとする利用者の個人
情報を配信用情報の権利保持者に提供するステップを備
えたことを特徴とするものである。
【0024】本願の請求項9の発明は、請求項8の情報
配信制御方法において、前記個人情報は、ネットワーク
システム上で利用者を特定できるアドレス情報であるこ
とを特徴とするものである。
【0025】本願の請求項10の発明は、請求項8の情
報配信制御方法において、前記個人情報は、情報に対す
る趣味嗜好を統計処理するために必要な個人属性情報で
あることを特徴とするものである。
【0026】本願の請求項11の発明は、請求項1の情
報配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配信
用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者本人、前
記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限られた範囲
内の人、それ以外の第3者との関係を定義するものであ
り、前記配信方法選択手続きは、前記第3者に属する利
用者が、家族に準ずる限られた範囲内の人の関係レベル
を得るための家族準員資格取得実行手続きを備えたこと
を特徴とするものである。
【0027】本願の請求項12の発明は、請求項11の
情報配信制御方法において、前記家族準員資格取得実行
手続きは、配信用情報の権利保持者から家族準員資格取
得の許諾を得るステップを備え、許諾が得られた場合の
み家族準員の資格を与えることを特徴とするものであ
る。
【0028】本願の請求項13の発明は、請求項11の
情報配信制御方法において、前記家族準員資格取得実行
手続きは、家族準員の資格を得ようとする利用者の個人
情報を、配信用情報の権利保持者に提供するステップを
備えたことを特徴とするものである。
【0029】本願の請求項14の発明は、請求項13の
情報配信制御方法において、前記個人情報は、ネットワ
ークシステム上で利用者を特定できるアドレス情報であ
ることを特徴とするものである。
【0030】本願の請求項15の発明は、請求項13の
情報配信制御方法において、前記個人情報は、情報に対
する趣味嗜好を統計処理するために必要な個人属性情報
であることを特徴とするものである。
【0031】本願の請求項16の発明は、配信用情報を
保有する配信サーバーと、前記配信用情報の利用者が前
記配信サーバーに対してネットワークを介して配信要求
を出力して前記配信用情報を獲得する複数の利用者端末
と、を有するネットワークシステムにおいて、前記配信
用情報の複数の利用者から実質的に同時に配信要求が発
生したとき、配信方法を制御して前記配信用情報を配信
する情報配信制御方法であって、前記配信用サーバー
は、同一配信情報に対して複数の配信要求を同時に受け
たとき、同時配信可否判断手続きを実行することによ
り、配信情報ごとに定めた複数同時利用判断条件に従っ
て同時配信の可否を判断し、前記同時配信可否判断手続
きにより同時配信が否と判断されたとき、特定の利用者
のみに配信手続きを実行し、可と判断されたとき複数の
利用者に複数同時配信手続きを実行することを特徴とす
るものである。
【0032】本願の請求項17の発明は、請求項16の
情報配信制御方法において、前記複数同時配信手続き
は、利用者に対して同時情報配信を拒絶する処理を含む
ことを特徴とするものである。
【0033】本願の請求項18の発明は、請求項16の
情報配信制御方法において、前記同時配信可否判断手続
きは、配信情報ごとに定めた同時配信期間に発生した配
信要求を、複数同時利用と見做すことを特徴とするもの
である。
【0034】本願の請求項19の発明は、請求項16の
情報配信制御方法において、前記同時配信可否判断手続
きは、利用者端末から配信要求を受けた時点から、配信
情報を利用者端末に配信し、前記利用者端末で前記配信
情報の利用終了までの期間を同時配信見做し期間とし、
その間に発生した新たな配信要求を複数同時利用と見做
すことを特徴とするものである。
【0035】本願の請求項20の発明は、配信用情報を
保有する配信サーバーと、前記配信用情報の利用者が前
記配信サーバーに対してネットワークを介して配信要求
を出力して前記配信用情報を獲得する複数の利用者端末
と、を有するネットワークシステムにおいて、配信用情
報の権利保持者から正規の手続きで配信用情報を入手し
て前記配信用情報を利用する権利を有する者を利用権保
持者とするとき、前記配信用情報の利用権保持者と前記
配信用情報の利用者との関係に基づいて配信方法を制御
して前記配信用情報を配信する情報配信制御方法であっ
て、前記配信用サーバーは、前記利用権保持者以外の一
般利用者と前記利用権保持者との関係を夫々の配信用情
報毎に分類する関係レベルを設定し、前記利用権保持者
と前記一般利用者を含む利用者から利用者端末を介して
配信用情報の配信要求を受けたとき、前記関係レベルご
とに予め一意に定めた配信方法で前記配信用情報を配信
する配信方法選択手続きを用いて前記利用者端末に配信
用情報を与えるに際し、同時配信可否判断手続きを実行
することにより、前記関係レベルごとに予め定めた優先
順位の高い利用者からの配信要求に対して、配信用情報
を配信することを特徴とするものである。
【0036】本願の請求項21の発明は、請求項20の
情報配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配
信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者本人、
前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限られた範
囲内の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第3者を
自由利用権非保持者として関係を分類するものであり、
前記同時配信可否判断手続きは、前記自由利用権保持者
に対し、前記自由利用権非保持者よりも高い優先順位を
設定することを特徴とするものである。
【0037】本願の請求項22の発明は、請求項20の
情報配信制御方法において、前記関係レベルは、前記配
信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者本人、
前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限られた範
囲内の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第3者を
自由利用権非保持者として関係を分類するものであり、
前記配信方法選択手続きは、前記自由利用権非保持者か
らの配信要求に対して一時的に利用権を付与する一一時
的利用権付与実行手続きを備えたことを特徴とするもの
である。
【0038】本願の請求項23の発明は、請求項22の
情報配信制御方法において、前記一時的利用権付与実行
手続きは、配信用情報の権利保持者から一時的利用権の
付与の許諾を得るステップを備え、許諾が得られた場合
のみ一時的利用権を与えることを特徴とするものであ
る。
【0039】本願の請求項24の発明は、請求項22の
情報配信制御方法において、前記一時的利用権付与実行
手続きは、一時的利用権を得ようとする利用者の個人情
報を配信用情報の権利保持者に提供するステップを備え
たことを特徴とするものである。
【0040】本願の請求項25の発明は、請求項24の
情報配信制御方法において、前記個人情報は、ネットワ
ークシステム上で利用者を特定できるアドレス情報であ
ることを特徴とするものである。
【0041】本願の請求項26の発明は、請求項24の
情報配信制御方法において、前記個人情報は、情報に対
する趣味嗜好を統計処理するために必要な個人属性情報
であることを特徴とするものである。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態における情報
配信制御方法に用いられるネットワークシステムと、管
理テーブルについて、図1から図3を用いて説明する。
図1は各実施の形態の情報配信制御方法が運用されるネ
ットワークシステムの全体構成図である。サーバー装置
1は配信用情報であるコンテンツの権利保持者が運営す
るものであり、そのコンテンツはデジタルデータとして
ネットワーク上で利用可能な形態で記憶されている。
【0043】サーバー装置2はネットワークサービスプ
ロバイダー会社の運営するサーバー装置であり、コンテ
ンツの権利保持者に代わってコンテンツを管理し、利用
者に提供するものである。サーバー装置1又は2は、配
信要求に基づき情報を配信すると共に、配信要求を発し
ている利用者又は利用者端末が正規の契約のものである
かどうかを判断し、正規のものであれば情報を配信し、
課金処理を行う。
【0044】ネットワーク3は広域のネットワークであ
り、一定の技術的基準を満足すれば誰でも接続可能であ
り、所謂インターネットとしてサーバー装置1又はサー
バー装置2を含む世界中のコンピュータとの接続を可能
にしているものである。
【0045】家庭内ネットワーク4及び5は家庭内に設
置されたネットワークであり、広域のネットワーク3と
異なり、個人の管理運営下にあり、家庭内のデジタル機
器やパソコンが接続されていて、基本的には同一建屋内
での利用に限られる。このような家庭内ネットワーク4
は、共同視聴用のTVケーブル、電話線と共に、銅線又
は光ファイバーケーブルを用いて建物の建築時に予め布
設されることが多い。
【0046】ホームサーバー装置6は、配信用情報の利
用権保持者となる特定の利用者が個人的に所有して運営
するホームサーバー装置である。このホームサーバー装
置6は、演算処理装置、メモリー、大容量のハードディ
スク装置(HDD)を備え、パーソナルコンピュータや
ワークステーションなどの汎用のコンピュータで構成さ
れる。またこのホームサーバー装置6は、複数の配信用
情報を記憶し、利用者端末7からの配信要求に基づき配
信用情報を配信するため、配信センター機能を実現する
ための情報配信サーバープログラムが実行される。この
ホームサーバー装置6は広域のネットワーク3と個人の
家庭内ネットワーク4とを接続している。
【0047】図2はホームサーバー装置6における利用
者管理テーブルの一例である。この利用者管理テーブル
には、ホームサーバー装置6にアクセスを許可する利用
者の利用者識別子である利用者識番号(user_id)、利
用者名、利用者アドレスなどの利用者情報が登録されて
いる。ホームサーバー装置6は情報配信サーバープログ
ラムにより、家庭内ネットワーク4に接続された利用者
端末7からの配信要求に基づいて配信方法を選択し、自
己のHDDに記憶した情報を配信する。
【0048】またホームサーバー装置6は、家庭内ネッ
トワーク4以外、即ちインターネットに接続された家庭
外の利用者の利用者端末や、通信事業者のサーバー装置
からの配信要求にも応答する機能を有している。ホーム
サーバー装置6が家庭外の利用者からの配信要求を受け
たときは、その配信要求がホームサーバー装置6へのア
クセスを許可した利用者からのものか否かの認証を行
う。そして正規に許可したものであれば、後述する配信
方法選択手続き(単に、配信方法とも呼ぶ)を実行する
ことにより情報を配信する。
【0049】通信業者のサーバー装置からの配信要求に
対しては、配信を要求している利用者端末がホームサー
バー装置6の所有者及び家族のものであるか、又はアク
セスを許可している者、例えば友人のものであるかの認
証を行い、正規に許可した者であれば配信方法を選択
し、情報を配信する。
【0050】利用者端末7A〜7Gは、家庭内ネットワ
ーク4を介してホームサーバー装置6に接続される利用
者端末であって、予め定めた機器の識別子である端末識
別子(term_id)と所有者の識別子である利用者識別子
(term_owner )がホームサーバー装置6にクライアン
ト毎に登録されている。利用者端末7A〜7Gは、例え
ばデジタルオーディオ機器、パーソナルコンピュータ、
個人用情報端末(PDA)などである。
【0051】図3はクライアント機器の管理テーブルの
一例である。この管理テーブルには、ホームサーバー装
置6に対して家庭内ネットワーク4を介して接続されて
いる利用者端末を識別するため、端末識別子(term_i
d)と利用者識別子(term _owner)とが登録されてい
る。
【0052】例えば利用者端末7Aは、家庭内ネットワ
ーク4に接続可能なデジタル入出力端子を備え、利用者
の要求に従って配信要求をホームサーバー装置6宛に送
信する。そして利用者が所望する情報を家庭内ネットワ
ーク4を経由して受信し、利用者端末7A内の再生手段
を用いて情報を処理し、利用者が利用できる形式で情報
を出力する。
【0053】利用者端末7Bは、利用者端末7Aと同じ
機能に加えて、利用者のIDとパスワードの入力を受け
付け、利用者がホームサーバー装置6に予め登録された
ユーザーであることを確認するための所謂ログイン機能
を持つものである。
【0054】利用者端末7Cは、利用者端末7A又は7
Bと同じ機能に加えて、情報記憶手段を備えており、家
庭内ネットワーク4から切り離した状態でも情報を利用
することができる。
【0055】利用者端末7Dは、可搬記憶媒体に情報を
入出力する機能を備えており、情報を可搬記憶媒体に記
録することで、利用者端末7Dを家庭内ネットワーク4
から切り離した状態でも、その情報を利用することがで
きる。また、情報を記録した可搬記憶媒体を利用者端末
7Dから取り外し、同様の機能を備えた他の利用者端末
に可搬記憶媒体を装着することで、その情報を利用する
こともできる。
【0056】利用者端末7Eは、無線送受信手段を備え
た利用者端末である。利用者端末7Fは無線送受信手段
を備えた利用者端末である。利用者端末7Gは無線送受
信手段と情報記憶手段を備えた利用者端末であり、利用
者端末7Eとの通信が切り離された状態でも情報を利用
することができる。
【0057】ホームサーバー装置8は他の利用者のホー
ムサーバー装置であり、ホームサーバー装置6と同様の
機能を有する。ホームサーバー装置9はホームサーバー
装置6やホームサーバー装置8と同様の機能を有するホ
ームサーバー装置であるが、ホームサーバー装置6の利
用者の友人が所有し運営する所謂友人ホームサーバー装
置である。ここで特に友人というのは、インターネット
上に接続している不特定多数の利用者の一人ではなく、
「特定少数の友人間」に該当する友人である。他の不特
定多数の利用者と友人とは、アドレス情報やパスワード
などによって区別する。
【0058】利用者端末10はホームサーバー装置9に
接続された利用者端末であって、クライアントとして機
能する被配信用機器である。アクセスポイント11は通
信事業者の運営するアクセスポイントであり、モバイル
の利用者端末12からアクセスされる。この利用者端末
12はアクセスポイント11を介して広域のネットワー
ク3に接続することができ、クライアントとして機能す
る被配信用機器である。
【0059】このような構成のネットワークシステムに
おいて、情報(コンテンツ)は、コンテンツ権利保持者
のサーバー装置1か、又はサーバー業者のサーバー装置
2にネットワーク配信できる形態で記憶されている。利
用者はこれらの情報を、サーバー装置が定める正規の方
法及び手続きで購入し、配信用情報の利用権保持者とな
り、自己のホームサーバー装置6にコピーする。以後、
ホームサーバー装置6上にあるコピー情報はホームサー
バー装置6上のマスターコピーとして扱われる。
【0060】ホームサーバー装置6は、利用者の端末装
置(利用者端末7)であるデジタル機器やパーソナルコ
ンピュータよりも、メモリー容量、外部記憶装置の容
量、演算処理能力において勝っている。利用者端末7の
利用者は、個々の情報を自己の端末装置に保存してもよ
いが、ホームサーバー装置6に保存した方が情報を大量
に保存できるので便利である。
【0061】また、ホームサーバー装置6に情報の再生
手段を設けて、利用者がホームサーバー装置6上で情報
を再生して利用してもよい。しかし、端末装置に再生手
段を設けて利用者が端末装置上で情報を再生する方が、
ホームサーバー装置6の負荷を分散することにより効率
のよい運用ができる上、多種の情報再生手段を備えなく
てもよいなど、維持管理や運用の面でも効率がよい。以
上のことから、情報が必要なときに、利用者がホームサ
ーバー装置6から利用者端末7に情報をダウンロード
し、利用するのが一般的である言える。
【0062】携帯端末機器も同様である。即ち、実装密
度、消費電力、電池の寿命などの制約から、携帯端末機
器のメモリー容量は限られている。その限られたメモリ
ーに情報を記憶するより、ホームサーバー装置6に情報
を記憶しておき、利用者が必要に応じて通信回線を通じ
てホームサーバー装置6に接続し、ホームサーバー装置
6から所望の情報をダウンロードして利用する方が効率
がよい。
【0063】ホームサーバー装置6、家庭内ネットワー
ク4、及び利用者端末7A〜7Gは、家族であれば誰で
も利用できる。加えて家族以外の者でも、予めホームサ
ーバー装置6のユーザーとして登録した者であれば、広
域のネットワーク3を介して遠隔地よりホームサーバー
装置6に記憶した情報を利用することができる。
【0064】(実施の形態1)上記したホームサーバー
装置に、本発明の情報配信制御方法を実現するための情
報配信サーバープログラムがインストールされている。
この情報配信サーバープログラムでは、配信用情報の権
利保持者から正規の手続きで配信用情報を入手し、配信
用情報を利用する権利を有する者である利用権保持者
と、それ以外の一般利用者との関係を、一つ又は複数に
分類する関係レベルを設定して記憶する。配信用情報に
対する一般利用者からの配信要求を受けたときに、上記
関係レベルごとに予め一意に定めた配信方法で配信用情
報を配信するための配信方法選択手続きを実行する。以
下ではこのような配信方法選択手続きを有する実施の形
態1の情報配信制御方法について具体的に説明する。
【0065】本実施の形態による情報配信制御方法を実
現するための配信方法選択手続きについて、図2〜図7
を用いて説明する。本実施の形態では、配信用情報の権
利保持者から正規の手続きで配信用情報を入手し、配信
用情報を利用する権利を有する者となった利用権保持者
と、それ以外の一般利用者との関係を、一つ又は複数に
分類する関係レベルを設定する。配信用情報に対する一
般利用者からの配信要求を受けたときに、上記関係レベ
ルごとに予め一意に定めた配信方法を選択するために必
要なデータを記憶したテーブルを用いる。図4〜図7に
示すテーブルは、図1に示すホームサーバー装置6内の
記憶手段に記憶され、情報配信サーバープログラムが動
作するときに参照される。
【0066】図4はホームサーバー装置6が設置された
家庭において、家族メンバーを記録した家族構成員テー
ブル(user_tab _1 )の1例である。家族を構成する
利用者名を、図2の利用者管理テーブルで定義した利用
者識別番号(user_id)で記述する。この例では、山田
太郎を初めとして7人が家族の一員として登録されてい
ることを示している。
【0067】図5は、情報の権利保持者から正規の手続
きで情報を入手し、情報を利用する権利を有する者であ
る利用権保持者を記録した情報所有者テーブル(owner
_tab _1 )の1例である。ここでは情報識別子(info
_id)と、情報の利用権保持者の利用者識別番号(user
_id)を、情報の利用権所有者識別子(info_owner_i
d)として記録する。この例では、情報1001〜情報
1010までの10件の情報に対して、山田太郎、山田
花子、山田一郎、山田二郎、山田三郎などが利用権保持
者として夫々登録されている。
【0068】図6は、情報の利用権保持者とそうでない
利用者との関係レベルを、情報ごとに記録した関係レベ
ルテーブル(rel _tab _1 )の1例である。この例で
は関係レベルとして、レベル1、レベル2、レベル3の
3段階のレベルを設けている。そしてレベル1を利用権
保持者本人、レベル2を利用権保持者の家族、レベル3
を家族に準ずる限られた範囲内の人と定義する。また図
示しないレベル4は、レベル1〜レベル3のいずれにも
属さない第3者とする。ここでは情報1001〜情報1
010までの10件の情報に対して、利用者が3つのレ
ベルに分類されてリストアップされている。例えば情報
1001の利用者の一人である田中一平は、家族に準ず
る限られた範囲内の人として、レベル3で登録されてい
る。
【0069】図7は、情報ごとに関係レベルと配信方法
とを定めた配信方法テーブル(del_tab _1 )の1例
である。この例では、配信する情報のデータ量の制限割
合を示す情報配信量と関係レベルとの関係が定義され、
3種類の異なる配信方法が設定されている。配信方法
1、2は情報のデータ量の100%を配信する配信方法
である。配信方法3は情報の全データ量の10%だけを
配信する配信方法である。配信方法4は情報の全データ
量の0%、即ち情報を全く配信しない配信方法である。
【0070】以上のように配信方法選択手続きが設定さ
れたホームサーバー装置6に対して、利用者がアクセス
を行い、情報の配信を受ける場合の実施の形態1におけ
る情報配信サーバープログラムの実行方法について、図
8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0071】ステップP1はログイン手続きであり、利
用者は例えば利用者端末7Bを使ってホームサーバー装
置6に接続し、利用者識別番号(user_id)とパスワー
ド(user_pwd )とを入力する。ホームサーバー装置6
は(user_id)で示される利用者がホームサーバー装置
6の利用権を持っているか否かをチェックし、利用権を
持つ場合は次のステップP2に利用者識別番号(user_
id)を出力する。
【0072】この段階ではホームサーバー装置6の利用
権をチェックすることが目的であり、図4〜図7に示し
たテーブルを参照しなくても良いが、ホームサーバー装
置6のパフォーマンスや、利用者端末のパフォーマンス
を向上するために、この段階で図4や図5のテーブルを
参照して、明らかに利用権がない利用者からのログイン
に対しては、アクセスを拒否するようにしてもよい。
【0073】ステップP2は配信要求情報入力の手続き
であり、利用者は所望の情報識別子(info_id)を入力
する。この例では情報1001〜1010のうち任意の
情報を選ぶことができる。図9は配信要求情報入力手続
きのユーザーインターフェース画面の例を示している。
【0074】ステップP3は情報所有者参照のステップ
であり、ステップP2で配信要求された(info_id)で
示される情報の利用権保持者を、図5の情報所有者テー
ブル(owner _tab _1 )から求める。
【0075】ステップP4は関係レベル参照のステップ
であり、配信要求を発した(user_id)で示される情報
の利用者と情報の利用権保持者(info_owner )との関
係レベル(rel _level )を、図6の関係レベルテーブ
ル(rel _tab _1 )を参照して求める。
【0076】配信方法選択のステップP5は、関係レベ
ル参照のステップP4が出力した関係レベル(rel _le
vel )に従って、所定の配信方法をステップP6〜P8
から選択するステップである。この例では関係レベルが
1のときはステップP6の配信方法1を実行し、関係レ
ベルが2のときはステップP7の配信方法2を実行し、
関係レベルが3のときはステップP8の配信方法3を実
行する。
【0077】ステップP6は配信方法1の実行ステップ
であり、図7の配信方法テーブル(del _tab _1)の記
述に従って、情報の100%のデータ量、即ち情報の全
てを(user_id) で示される利用者に配信する。ステッ
プP7は配信方法2の実行ステップであり、配信方法テ
ーブル(del _tab _1)の記述に従って、情報の10%
のデータ量を(user_id) で示される利用者に配信す
る。ステップP8は配信方法3の実行ステップであり、
配信方法テーブル(del _tab _1)の記述に従って、
(user_id) で示される利用者に情報の0%のデータ
量、即ち情報を配信しない処理を実行する。
【0078】以上のステップにおいて、ステップP3〜
ステップ8は、利用者から利用者端末を介して配信用情
報の配信要求を受けたとき、関係レベルごとに予め一意
に定めた配信方法で配信用情報を利用者端末に配信する
配信方法選択手続きの処理である。
【0079】(1)ここで情報1001に対し、情報の
利用権保持者がアクセスする場合について説明する。ホ
ームサーバー装置6に対して、例えば利用者端末7Cを
使って情報1001の利用権保持者である山田太郎(us
er_id=1)が情報1001に対する配信要求を発する
と、利用者端末7Cには情報1001の100%、即ち
情報の全てが配信される。
【0080】(2)情報1001に情報の利用権保持者
の家族がアクセスする場合について説明する。情報10
01に情報の利用権保持者の家族である山田花子(user
_id=2)が、例えば利用者端末12から情報1001に
対する配信要求を発すると、情報1001の100%、
即ち情報の全てが配信される。
【0081】(3)情報1001に情報の利用権所有者
の友人がアクセスする場合について説明する。家族に準
ずる限られた範囲の者に分類されている田中一平(user
_id=20 )が、自身が所有するホームサーバー装置9か
ら情報1001に対する配信要求を発した場合は、情報
1001の10%だけ配信される。
【0082】(4)情報1001に他人がアクセスする
場合について説明する。ホームサーバー8装置の所有者
である鈴木一郎(user_id=100)が、ホームサーバー8
装置から情報1001に対して配信要求を発すると、鈴
木一郎がホームサーバー装置6へのアクセスを許された
利用者であっても、情報1001の利用権保持者との関
係レベルが4なので、情報1001は配信されない。
【0083】なお、図8のログイン手続きのステップP
1では、配信要求を発した利用者を特定するために、利
用者が利用者識番号とパスワードとを入力したが、ログ
イン機能を持たない利用者端末からの配信要求に対して
は、図3のクライアント機器管理テーブルを参照して、
利用者端末の端末所有者を割り出し、端末所有者を利用
者と見なしても良い。
【0084】また、上記の配信方法テーブルには、関係
レベルごとの配信方法を記述しているが、配信方法を別
のテーブルで定義し、関係レベルごとに上記の別テーブ
ルを参照するようにして配信方法を求めるように構成し
ても良い。
【0085】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2による情報配信制御方法を実現するための情報配信サ
ーバープログラムの実行方法について、図10及び図1
1を用いて説明する。本実施の形態では、配信用情報の
権利保持者から正規の手続きで配信用情報を入手して配
信用情報を利用する権利を有する利用権保持者に対し
て、次のような関係レベルを設定する。即ち利用権保持
者本人と同一の配信方法で配信を受けることができる自
由利用権保持者と、利用権保持者本人と同一の配信方法
で配信を受けることができない自由利用権非保持者とを
設定する。そして利用権保持者と、利用権保持者の家族
と、その家族に準ずる限られた範囲内の人に分類された
利用者を自由利用権保持者として扱い、それ以外に分類
された第3者を自由利用権非保持者として扱う。
【0086】図10はこのような情報配信サーバープロ
グラムにおいて参照される自由利用権保持者テーブル
(free_user_tab )の一例を示すものである。ここで
は情報の自由利用権保持者を情報ごとにリストアップ
し、自由利用権保持者テーブル(free_user_tab )に
対して、ホームサーバー装置6が設置された家庭の家族
である7人に加えて、友人の田中一平も自由利用権保持
者としてリストアップする。
【0087】このように配信方法選択手続きが設定され
たホームサーバー装置に対し、利用者がアクセスして情
報の配信を受ける場合の情報配信サーバープログラムの
実行方法について、図11のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0088】ステップP21はログイン手続きであり、
利用者は利用者識別番号(user_id)とパスワード(us
er_pwd )とを入力する。ステップP22は配信要求情
報入力の手続きであり、利用者は所望の情報識別子(in
fo_id)を入力する。この例では情報1001から10
10のうち任意の情報を選ぶことができる。ステップP
23は自由利用権保持者テーブルを参照するステップで
ある。ステップP24は利用者が自由利用権保持者か否
かを調べるステップであり、ステップP25は配信処理
の実行ステップである。
【0089】ステップP23では、利用者がステップP
22で配信要求した(info_id)で示される情報に対し
て自由利用権保持者であるか否かを、図10の自由利用
権保持者テーブル(free_user_tab )を参照して調べ
る。ステップP24では参照結果に基づいて自由利用権
保持者か否かを判定する。自由利用権保持者であればス
テップP25の配信処理に進む。ステップP24におい
て自由利用権非保持者と判定されると、配信処理を実行
しない。ここでステップP23〜ステップP25は、配
信方法選択手続きの処理である。
【0090】(5)情報1001に対して自由利用権保
持者がアクセスする場合について説明する。このように
配信方法選択手続きが設定されたホームサーバー装置6
に対して、情報1001の自由利用権保持者である田中
一平(user_id=20 )が、自身が所有するホームサーバ
ー装置9から配信要求を発した場合は、情報1001が
100%配信される。
【0091】(6)情報1001に自由利用権非保持者
がアクセスする場合について説明する。また、ホームサ
ーバー装置8の所有者である鈴木一郎(user_id=100)
が情報1001に配信要求を発した場合は、鈴木一郎が
ホームサーバー装置6にアクセスを許された利用者であ
っても、情報1001の自由利用権保持者ではないの
で、情報1001は配信されない。
【0092】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3による情報配信制御方法を実現するための情報配信サ
ーバープログラムの実行方法について、図12を用いて
説明する。図12は本実施の形態の情報配信サーバープ
ログラムのフローチャートである。本実施の形態では、
自由利用権非保持者が情報の配信要求を出した場合に、
一時的に情報の利用権を付与することを情報の権利所持
者に許諾を求めるステップを有する。
【0093】ステップP31はログイン手続きであり、
利用者は利用者識別番号(user_id)とパスワード(us
er_pwd )とを入力する。ステップP32は配信要求情
報入力の手続きであり、利用者は所望の情報識別子(in
fo_id)を入力する。この例では情報1001から10
10のうち任意の情報を選ぶことができる。ステップP
33は自由利用権保持テーブルを参照するステップであ
る。ステップP34は利用者が自由利用権保持者か否か
をチェックするステップである。ステップP35は配信
処理である。
【0094】ステップP33では自由利用権保持テーブ
ルを参照する。ステップP34では図10の自由利用権
保持者テーブル(free_user_tab )の参照結果に基づ
いて、利用者が配信要求した(info_id)に対する情報
の自由利用権保持者であるか否かを判定する。ステップ
P34において、(user_id)で示される利用者が自由
利用権保持者であれば配信処理P35に進み、所定の情
報を配信する。ステップS34において、利用者が自由
利用権非保持者の場合は、ステップP36に分岐する。
【0095】ステップP36は権利保持者許諾取得のス
テップであり、情報の権利保持者から利用権の取得申請
をする手続きを実行する。ステップP37は許諾取得を
チェックするステップであり、許諾が取得されたか否か
を調べる。情報の権利保持者からの許諾が得られた場合
はステップP35に進み、配信手続きを行う。ステップ
P37で許諾が得られなかった場合は処理を終わる。こ
こでステップP33〜ステップP35は配信方法選択手
続きの処理である。
【0096】このような配信方法選択手続きによれば、
自由利用権非保持者であっても、情報の権利保持者の許
諾を得ることで、一時的に利用権を得て情報を利用する
ことができる。
【0097】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4による情報配信制御方法を実現するための情報配信サ
ーバープログラムの実行方法について、図13を用いて
説明する。図13は本実施の形態の情報配信サーバープ
ログラムのフローチャートである。本実施の形態では、
自由利用権非保持者が情報の配信要求を出した場合に、
一時的に利用権を付与する代わりに、利用者の個人情報
を情報の権利所持者に提供するステップを有する。
【0098】ステップP41はログイン手続きであり、
利用者は利用者識番号(user_id)とパスワード(user
_pwd )とを入力する。
【0099】ステップP42は配信要求情報入力の手続
きであり、利用者は所望の情報識別子(info_id)を入
力する。この例では情報1001〜1010のうち任意
の情報を選ぶことができる。ステップP43は自由利用
権保持者テーブルを参照するステップである。ステップ
P44は自由利用権保持者か否かをチェックするステッ
プである。ステップP45は配信処理である。
【0100】ステップP43では、図10の自由利用権
保持者テーブル(free_user_tab)を参照する。ステ
ップP44においては、利用者が配信要求した(info_
id)に対する情報の自由利用権保持者であるか否かを調
べる。(user_id)で示される利用者が自由利用権保持
者である場合は、ステップP45に進む。ステップP4
5では情報を配信する。ステップP44において自由利
用権非保持者と判定されたら、ステップP46に分岐す
る。
【0101】ステップP46は利用者情報を転送する手
続きであり、利用者のアドレスが権利保持者あてに転送
される。利用者情報転送手続きが終了すると、ステップ
P45に進み、情報が配信される。ここでステップP4
3〜ステップP45は、配信方法選択手続きの処理であ
る。
【0102】このような情報配信サーバープログラムに
よれば、利用者が自由利用権非保持者であっても、利用
者のアドレスを情報の権利保持者に提供することで、一
時的に情報の利用権を得て、情報を利用することができ
る。情報の権利保持者は、自由利用権非保持者である利
用者に情報の一時利用を許す代わりに、利用者の個人情
報を得ることができる。
【0103】なお、上記の利用者情報転送手続きでは、
情報の権利保持者に宛に利用者のアドレスを転送した
が、利用者の名前を転送してもよい。
【0104】なお、図2のホームサーバー装置の利用者
管理テーブルの例は、利用者識別番号、利用者名、利用
者アドレスを登録したものであるが、利用者の住所、電
話番号、生年月日、性別でもよい。この場合には上記の
利用者情報転送手続きでは、情報の権利保持者に宛に、
利用者の住所、電話番号、生年月日、性別を転送する。
【0105】また、この例ではステップP46の処理
は、利用者に判らないように実行されたが、処理内容が
判るようにユーザーインターフェース画面にその内容を
表示してもよい。
【0106】(実施の形態5)次に本発明の実施の形態
5による情報配信制御方法を実現するための情報配信サ
ーバープログラムの実行方法について、図14を用いて
説明する。図14は本実施の形態の情報配信サーバープ
ログラムのフローチャートである。本実施の形態では、
自由利用権非保持者が情報の配信要求を出した場合に、
一時的に情報の利用権を付与する代わりに、利用者の趣
味嗜好を統計処理するために必要な個人情報を、情報の
権利所持者に提供するステップを有する。
【0107】ステップP51はログイン手続きであり、
利用者は利用者識番号(user_id)とパスワード(user
_pwd )とを入力する。ステップP52は配信要求情報
入力の手続きであり、利用者は所望の情報識別子(info
_id)を入力する。この例では情報1001〜1010
のうち任意の情報を選ぶことができる。ステップP53
は自由利用権保持者テーブルを参照するステップであ
る。ステップP54は自由利用権保持者か否かをチェッ
クするステップである。ステップP55は配信処理であ
る。
【0108】ステップP53では自由利用権保持者テー
ブル(free_user_tab )を参照する。ステップP54
では、利用者が配信要求した(info_id)で示される情
報の自由利用権保持者であるか否かを調べる。(user_
id)で示される利用者が自由利用権保持者である場合
は、ステップP55に進み、情報を配信する。ステップ
P54において、自由利用権非保持者の場合はステップ
P56に分岐し、アンケート実行手続きを行う。
【0109】ステップP56はアンケート実行手続きで
あり、情報に対する趣味嗜好を統計処理するために、必
要な個人情報を情報の権利保持者に提供する。図15に
アンケートのユーザーインターフェース画面の一例を示
す。アンケート形式のプログラムが実行され、利用者が
アンケートに答えることによって、個人情報が提供され
る。この例ではアンケートの内容は、名前、生年月日、
性別、住所、電話番号であることを示している。ここで
ステップP53〜ステップP55は、配信方法選択手続
きの処理である。
【0110】上記のように、自由利用権非保持者であっ
ても、アンケートに答えて利用者の個人の情報を、情報
の権利保持者に提供することで、情報の一時的利用権を
得ることができる。情報の権利保持者は、自由利用権非
保持者である利用者に情報の利用を許す代わりに、利用
者の名前、生年月日、性別、住所、電話番号など、利用
者の趣味嗜好を統計処理するために必要な情報、即ちマ
ーケティング情報を得ることができる。
【0111】なお、上記のアンケートでは、利用者に名
前、生年月日、性別、住所、電話番号を入力させるよう
にしたが、情報の利用に関する質問、例えば好きな音楽
のジャンル、好きな小説家、よく見るテレビ番組など、
個人の趣味嗜好や行動パターンなどマーケティングに必
要な情報を質問し、入力させるようにしてもよい。
【0112】(実施の形態6)次に本発明の実施の形態
6による情報配信制御方法を実現するための情報配信サ
ーバープログラムの実行方法について、図16〜図18
を用いて説明する。配信用情報を利用する利用者と利用
権保持者との関係レベルにおいて、利用権保持者本人、
利用権保持者の家族、家族に準ずる限られた範囲内のう
ち、いずれにも属さない利用者を第3者とする。図16
は本実施の形態の情報配信サーバープログラムのフロー
チャートである。本実施の形態では、第3者が家族に準
ずる限られた範囲内の人の関係レベルを得るため、家族
準員資格取得手続きを行うステップを有する。
【0113】図17は関係レベルテーブルの例であり、
(A)は家族準員資格取得手続きを実行する前の情報1
001の関係レベルテーブル(level _tab _6 )の1
例である。関係レベル1が情報の利用権保持者本人、関
係レベル2が情報の利用権保持者の家族、関係レベル3
が家族に準ずる限られた範囲内の者、関係レベル4がそ
れ以外の第3者である。
【0114】図18は配信方法テーブル(del _tab _
6 )の1例である。ここでは、関係レベル1から関係レ
ベル3の者に対しては、情報のデータ量の100%を配
信する配信方法で配信し、関係レベルが4である利用者
に対しては、情報を配信しないことを示している。
【0115】このように情報配信サーバープログラムが
設定されたホームサーバー装置6に対して、利用者がア
クセスして情報の配信を受ける場合の動作について、図
16のフローチャートを参照しながら説明する。
【0116】ステップP61はログイン手続きであり、
利用者は利用者識別番号(user_id)とパスワード(us
er_pwd )とを入力する。(user_id)で示される利用
者がホームサーバー装置6の利用権を持っているか否か
をチェックし、利用権を持つ場合は次のステップP62
に対して利用者識別子(user_id)を出力する。
【0117】ステップP62は配信要求情報入力の手続
きであり、利用者は所望の情報識別子(info_id)を入
力する。この例では情報1001〜1010のうち、任
意の情報を選ぶことができる。図9は配信要求情報入力
手続きのユーザーインターフェース画面の一例を示して
いる。
【0118】ステップP63は利用権保持者(情報所有
者)を参照するステップであり、配信要求があった(in
fo_id)で示される情報の利用権保持者(info_owner
)を、図5の情報所有者テーブル(owner _tab _1
)から求める。
【0119】ステップP64は関係レベルテーブルを参
照するステップであり、配信要求を発した利用者(user
_id)と情報の利用権保持者(info_owner )との関係
レベル(rel _level )を図6の関係レベルテーブル
(level _tab _1 )を参照して求める。
【0120】ステップP65は配信方法選択のステップ
であり、ステップP64が出力した関係レベル(rel _
level )に従って、基本的な配信方法をステップP66
又はステップP67から選択するステップである。この
例では関係レベル1〜関係レベル3のときはステップP
66の配信方法1の実行ステップの処理を行い、関係レ
ベルが4のときはステップP67の配信方法2の実行ス
テップの処理を行う。本来は関係レベルが4である利用
者に対しては情報を配信しないが、ステップP67の直
前に家族準員登録希望の問い合わせステップP68を設
け、利用者が家族準員になることを希望する否かを問い
合わせる。ステップP68において利用者が家族準員に
なることを希望した場合には、ステップP69に分岐
し、家族準員資格取得の手続きを行う。
【0121】家族準員資格取得許諾のステップP69で
は、権利保持者からの資格取得の手続きを実行する。権
利保持者からの許諾が得られた場合はステップP70に
進み、家族準員登録の手続きをする。ステップP70の
家族準員登録手続きでは、図17の関係レベルテーブル
(level _tab _6 )に利用者識番号(user_id)を加
える。図17(B)は関係レベルテーブル(level _ta
b _6 )に利用者識別番号(user_id)が新たに加わっ
た状態を示す。
【0122】ここでステップP63〜ステップP70
は、配信方法選択手続きの処理である。上述の家族準員
資格取得許諾のステップP69では権利保持者の許諾を
得るようにしたが、利用者のアドレスを情報の権利所持
者に提供するようにしてもよい。
【0123】また、情報の権利所持者に対して、利用者
の情報に対する趣味嗜好をアンケート形式で提供する機
能を設けてもよい。例えば利用者がアンケートに答える
ことによって、名前、生年月日、性別、住所、電話番号
などの個人情報を提供するようにしてもよい。
【0124】(実施の形態7)図1のように構成された
ネットワークシステムにおいては、ホームサーバー装置
6に記憶した配信用情報に対して、同時に配信要求が発
生することがあり得る。例えば、利用者端末7Aが情報
1001を利用している最中に、利用者端末7Bからも
情報1001に対する配信要求が発生することがある。
【0125】このような状態を想定した配信方法選択手
続きを有するものを、本発明の実施の形態7による情報
配信制御方法として、図19〜図21を用いて説明す
る。本実施の形態の情報配信制御方法に用いられる情報
配信サーバープログラムは、図20に示すように同時配
信可否判断手続きT1と配信実行手続きT4を有してい
る。
【0126】同時配信可否判断手続きT1は、同一情報
に対して複数の端末装置から実質的に同時に配信要求を
受けたときに、配信情報毎に定めた複数同時利用判断条
件に従って同時配信の可否を判断するものである。配信
実行手続きT4は、上記の同時配信可否判断手続きT1
が否と判断したときには特定の利用者にのみ配信手続T
2きを実行し、可と判断したときには複数の利用者に対
して同時配信手続きT3を実行するものである。
【0127】図19はホームサーバー装置と利用者端末
の間の配信要求と配信の関係を示す説明図である。ホー
ムサーバー装置100と、利用者端末A101及び利用
者端末B102とは、家庭内ネットワーク103で結ば
れる。ホームサーバー装置100には、同時配信可否判
断手続きと配信実行手続きを含む同時配信要求処理プロ
グラム104が設定されている。図20は同時配信要求
処理プログラムの内容を示すフローチャートである。
【0128】図20においてステップS1は配信要求受
付処理であり、利用者端末からの配信要求を受け付け、
利用者を識別するIDと、利用者が要求している情報の
IDを取得する。ステップS2は配信中フラグ読み取り
処理であり、ステップS1で利用者から配信要求があっ
た情報IDに基づいて、該情報の利用状況を示す配信中
フラグを取得する。配信中フラグの初期値は0にセット
されており、後述するステップS4及びS7の配信フラ
グインクリメント処理により0以外の値になる。0以外
の値をとるということは、該情報が利用中であることを
示し、その値は利用者の数を表す。
【0129】ステップS3は配信中フラグ値の判定処理
であり、配信中フラグが0のときはステップS4〜S6
の配信手続きに分岐し、配信中フラグが1以上のとき
は、ステップS7〜S11の複数同時配信手続きに分岐
する。
【0130】ここでステップS1〜S3までの処理が同
時利用判断手続きに相当する。以下、ステップS4〜S
6を配信手続き、ステップS7〜S11を複数同時配信
手続き、ステップS4〜S11を配信実行手続きと呼
ぶ。
【0131】ステップS4は配信中フラグインクリメン
ト処理であり、配信中フラグの値を1プラスする。ステ
ップS5は配信処理であり、情報を利用者端末に配信す
る。ステップS6は配信中フラグデクリメント処理であ
り、配信中フラグの値を1マイナスする。
【0132】ステップS7は配信中フラグインクリメン
ト処理であり、配信中フラグの値を1プラスする。ステ
ップS8は同時配信履歴処理であって、同時配信する情
報のIDと利用者のIDを同時配信履歴リストに出力す
る。ステップS9は配信処理であり、情報を利用者端末
に配信する。ステップS10はタイマー処理であり、該
情報を利用するのにかかる時間を処理を待ち状態にす
る。ステップS11は配信中フラグデクリメント処理で
あり、配信中フラグの値を1マイナスする。
【0133】図21は、ホームサーバー装置100と利
用者端末A及び利用者端末Bの間の配信要求と配信の関
係を示すタイムチャートである。このタイムチャートで
は、図20のようなプログラムを持つホームサーバー装
置100に対し、まず利用者端末Aから配信要求があ
り、配信状態に入った後に利用者端末Bから、同じ情報
に対して配信要求があった場合の動作が記述されてい
る。配信中フラグを管理することで同時利用を検出し、
タイマー処理をすることで、情報配信が終わった後も情
報を利用するのにかかる期間は配信中フラグを立ったま
まにする。そして他の利用者端末からの該情報への配信
要求に際して、同時利用を検出可能にする。
【0134】(実施の形態8)図1のような構成のネッ
トワークシステムでは、情報の利用権保持者以外の利用
者から情報配信要求が発生し、情報の利用権保持者より
も先に情報を利用していることがあり得る。例えば、ホ
ームサーバー装置9からの配信要求や、ホームサーバー
装置9に接続された利用者端末10からの配信要求など
が生じたとする。
【0135】このような状態を想定した情報配信サーバ
ープログラムを有するものを、本発明の実施の形態8に
よる情報配信制御方法として、図22を用いて説明す
る。配信用情報の権利保持者から正規の手続きで配信用
情報を入手し、配信用情報を利用する権利を有する者と
なった利用権保持者とそれ以外の一般利用者との関係
を、一つ又は複数に分類する関係レベルを設ける。図2
2は本実施の形態の情報配信サーバープログラムのフロ
ーチャートである。本実施の形態では、上記関係レベル
ごとに予め定めた優先順位のより高い利用者からの配信
要求に、優先的に配信を可とする判断を出力することを
特徴とする。
【0136】ステップS21はログイン手続きであり、
利用者は利用者識番号(user_id)とパスワード(user
_pwd )とを入力する。ここでは(user_id)で示され
る利用者がホームサーバー装置6の利用権を持っている
か否かをチェックする。利用権を持つ場合は、次のステ
ップS22に対して利用者識別番号(user_id)を出力
する。
【0137】ステップS22は配信要求情報入力の手続
きであり、利用者は所望の情報識別子(info_id)を入
力する。この例では情報1001〜1010のうち任意
の情報を選ぶことができる。ステップS23は同時配信
要求処理であり、利用者から配信要求があった情報が配
信中であるか否かを調べ、その結果をステップS24に
与える。
【0138】ステップS24は同時配信判断手続きであ
り、ステップS23で同時配信中でないとの結果が出力
されたときは、ステップS25の配信手続きに進む。ス
テップS24において、同時配信中であるとの結果が出
力されたときは、ステップS26の配信中利用者割り出
しの手続きを行う。
【0139】このステップS26では、既に情報の配信
を受けている利用者を割り出し、利用者識別子(user_
id_inuse )を出力する。ステップS27は関係レベル
チェックステップであり、情報(info_id)の所有者
(info_owner )を図5の情報所有者テーブル(owner
_tab _1 )から求め、図6の関係レベルテーブル(re
l _tab _1 )を参照して、配信要求を発した(user_
id)で示される利用者と、情報の利用権保持者(info_
owner )との関係レベル(rel _level _1 )と、既に
情報の配信を受け、(user_id_inuse )で示される利
用者と、情報の利用権保持者(info_owner )との関係
レベル(rel _level _2 )とを求める。
【0140】ステップS28は関係レベルの大小をチェ
ックする関係レベル大小チェック判断のステップであ
る。ステップS29は配信手続きの実行ステップであ
る。ステップS30は非配信手続きの実行ステップであ
る。ステップS31は一時的利用権取得の希望問い合せ
ステップである。ステップS32は一時的利用権取得手
続きのステップである。ステップS33は配信手続きの
実行ステップである。
【0141】ステップS28では、配信要求を発した利
用者(user_id)と情報の利用権保持者(info_owner
)との関係レベル(rel _level _1 )と、既に情報
の配信を受けている利用者(user_id_inuse )と情報
の利用権保持者(info_owner)との関係レベル(rel
_level _2 )とを比較する。配信要求を発した利用者
(user_id)と情報の利用権保持者(info_owner )と
の関係レベル(rel _level _1 )の方が、既に情報の
配信を受けている利用者(user_id_inuse )と情報の
利用権保持者(info_owner )との関係レベル(rel _
level _2 )より高いか又は等しい場合は、ステップS
29の配信処理に進む。
【0142】配信要求を発した利用者(user_id)と情
報の利用権保持者(info_owner )との関係レベル(re
l _level _1 )の方が、既に情報の配信を受けている
利用者(user_id_inuse )と情報の利用権保持者(in
fo_owner )との関係レベル(rel _level _2 )より
低い場合は、ステップS30の非配信処理に進む。この
ときステップS30の直前にステップS31を設け、一
時的利用権取得希望の問い合せ行う。利用者が一時的利
用権取得を希望する場合は、ステップS32に分岐し、
一時的利用権取得手続きを行い、情報の権利保持者に一
次的利用の許諾を得る。そしてステップS33の配信手
続きに進む。
【0143】ステップS32の一時的利用権取得手続き
では、権利保持者の許諾を得るようにしたが、利用者の
アドレスを情報の権利所持者に提供するようにしてもよ
い。また、情報の権利所持者に対して、利用者の情報に
対する趣味嗜好をアンケート形式で提供する機能、例え
ば利用者がアンケートに答えることによって、名前、生
年月日、性別、住所、電話番号などの個人情報を提供す
るようにしてもよい。
【0144】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び2に記載の
情報配信制御方法によれば、利用者を情報の利用権保持
者との関係レベルによって分類し、関係レベルごとに異
なる配信方法で情報を配信することができる。
【0145】また請求項3及び4に記載の情報配信制御
方法によれば、情報の利用権保持者、その家族、家族に
準ずる限られた範囲内の人、それら以外の第3者を区別
して、夫々の利用者に異なる配信方法で情報を配信する
ことができる。
【0146】また請求項5記載の情報配信制御方法によ
れば、自由利用権保持者に属するものは、情報の利用権
保持者と同一の配信方法で情報を得ることができる。
【0147】また請求項6及び7に記載の情報配信制御
方法によれば、自由利用権のない利用者であっても、情
報の権利保持者の許諾を得れば、一時的に情報の利用権
を得ることができる。
【0148】また請求項8〜10に記載の発明の情報配
信制御方法によれば、自由利用権のない利用者であって
も、個人情報を権利保持者に提供することで、一時的に
情報の利用権を得ることができる。
【0149】また請求項11〜15に記載の発明の情報
配信制御方法によれば、配信用情報の権利保持者から正
規の手続きで配信用情報を入手し、配信用情報を利用す
る利用権保持者と利用者との関係レベルが、利用権保持
者本人、利用権保持者の家族、家族に準ずる限られた範
囲内の人のうち、いずれにも分類されない利用者であっ
ても、情報の権利保持者の許諾を得るか、利用者の個人
情報を情報の権利保持者に提供することで、情報の利用
に対して家族と同等の利用権を得ることができる。
【0150】また請求項16〜17記載の情報配信制御
方法によれば、配信用サーバーは、同一情報に対して実
質的に同時に複数の利用者から配信要求を受けたとき、
同時配信可否判断手続きでは、配信情報ごとに定めた複
数同時利用判断条件に従って同時配信の可否を判断す
る。そして同時配信実行手続きでは、同時配信可否判断
手続きで否と判断されたときには、特定の利用者に対し
て配信手続きを実行し、可と判断したときには複数の利
用者に同時配信手続きを実行する。このため、一つの利
用端末に情報を配信する場合と、複数の利用端末に情報
を同時配信する場合とを区別し、夫々異なる処理手続き
を実行することができる。
【0151】また、請求項18に記載の情報配信制御方
法によれば、配信情報ごとに定めた同時配信見做し期間
に発生した配信要求を複数同時利用と見做すことを複数
同時利用判断条件とすることで、情報配信が終わった後
の期間も情報が利用されている期間として扱うことがで
きるようになる。
【0152】また、請求項19に記載の情報配信制御方
法によれば、利用者端末から配信要求を受けた時点か
ら、情報を利用者端末に配信し終わり、利用者端末で情
報を利用し終わるのに必要な所用時間を経過するまでの
期間を同時配信見做し期間とし、その間に発生した配信
要求を複数同時利用と見做すことで、利用者端末に情報
を配信し終わった後も、利用者端末で情報を利用し終わ
る期間までを、情報が利用されている期間として扱うこ
とができる。
【0153】また請求項20〜26に記載の発明の情報
配信制御方法によれば、配信用情報の権利保持者から正
規の手続きで配信用情報を入手し、配信用情報を利用す
る権利を有する者となった利用権保持者とそれ以外の一
般利用者との関係を、一つ又は複数に分類する関係レベ
ルに分類することにより、関係レベルごとに予め定めた
優先順位のより高い利用者からの配信要求に優先的に配
信することができる。また優先順位が低い者であって
も、情報の権利保持者の許諾を得るか、利用者の個人情
報を情報の権利保持者に提供することで、より高い優先
順位を得るか、一時的により高い有線順位と同等の配信
を受けることができる。
【0154】いずれの請求項の記載の情報配信制御方法
によっても、配信用情報の権利保持者から見て、配信用
情報の利用権保持者とそれ以外の利用者の関係を定量的
に定義づけできるので、情報に対する著作権経保護の及
ぼす範囲を自動的にコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態の情報配信制御方法が運
用されるネットワーク構成図である。
【図2】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
利用者管理テーブルの一例である。
【図3】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
クライアント機器管理テーブルの一例である。
【図4】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
家族構成員テーブルの一例である。
【図5】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
情報所有者テーブルの一例である。
【図6】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
関係レベルテーブルの一例である。
【図7】各実施の形態の情報配信制御方法に用いられる
配信方法テーブルの一例である。
【図8】本発明の実施の形態1による情報配信制御方法
において、情報配信サーバープログラムの処理内容を示
すフローチャートである。
【図9】配信要求情報入力手続きのユーザーインターフ
ェース画面の一例である。
【図10】本発明の実施の形態2の情報配信制御方法に
用いられる自由利用権保持者テーブルの一例である。
【図11】実施の形態2による情報配信制御方法におい
て、情報配信サーバープログラムの処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の実施の形態3による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態4による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態5による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【図15】実施の形態5による情報配信制御方法に用い
られるアンケートインターフェース画面の一例である。
【図16】本発明の実施の形態6による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【図17】実施の形態6による情報配信制御方法に用い
られる関係レベルテーブルの一例である。
【図18】実施の形態6による情報配信制御方法に用い
られる配信方法テーブルの一例である。
【図19】本発明の実施の形態7による情報配信制御方
法において、ホームサーバー装置と利用者端末の間の配
信要求と配信の関係を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態7による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【図21】実施の形態7による情報配信制御方法におい
て、ホームサーバー装置と利用者端末の間の配信要求と
配信の関係を示すタイムチャートである。
【図22】本発明の実施の形態8による情報配信制御方
法において、情報配信サーバープログラムの処理内容を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンテンツ権利保持者のサーバー装置 2 サーバー運営会社のサーバー装置 3 広域のネットワーク 4 家庭内ネットワーク 5 友人の家庭内ネットワーク 6 利用者のホームサーバー装置 7A〜7G 利用者端末 8 他の利用者のホームサーバー装置 9 友人のホームサーバー装置 10 利用者端末 11 通信事業者のアクセスポイント 12 利用者端末 100 ホームサーバ装置 101 利用者端末A 102 利用者端末B 103 利用者の家庭内ネットワーク 104 同時配信要求処理プログラム

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信用情報を保有する配信サーバーと、
    前記配信用情報の利用者が前記配信サーバーに対してネ
    ットワークを介して配信要求を出力して前記配信用情報
    を獲得する複数の利用者端末と、を有するネットワーク
    システムにおいて、配信用情報の権利保持者から正規の
    手続きで配信用情報を入手して前記配信用情報を利用す
    る権利を有する者を利用権保持者とするとき、前記配信
    用情報の利用権保持者と前記配信用情報の利用者との関
    係に基づいて配信方法を制御して前記配信用情報を配信
    する情報配信制御方法であって、 前記配信用サーバーは、 前記利用権保持者以外の一般利用者と前記利用権保持者
    との関係を夫々の配信用情報毎に分類する関係レベルを
    設定し、 前記利用権保持者と前記一般利用者を含む利用者から利
    用者端末を介して配信用情報の配信要求を受けたとき、
    配信方法選択手続きを実行することにより、前記関係レ
    ベルごとに予め一意に定めた配信方法で前記配信用情報
    を前記利用者端末に配信することを特徴とする情報配信
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者
    本人、前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限ら
    れた範囲内の人、それ以外の第3者との関係を定義する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の情報配信制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者と同一の配信方法で配信
    を受けることができる自由利用権保持者と、前記配信用
    情報の利用権保持者と同一の配信方法で配信を受けるこ
    とができない自由利用権非保持者とに分類するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の情報配信制御方法。
  4. 【請求項4】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者
    本人、前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限ら
    れた範囲内の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第
    3者を自由利用権非保持者として関係を分類するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の情報配信制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記配信方法選択手続きは、 前記自由利用権保持者に分類された利用者から配信用情
    報の配信要求が発生したとき、前記利用権保持者と同一
    の配信方法で配信用情報を配信する手続きを備えたこと
    を特徴とする請求項3又は4記載の情報配信制御方法。
  6. 【請求項6】 前記配信方法選択手続きは、 前記自由利用権非保持者に分類された利用者から配信用
    情報の配信要求が発生したとき、前記配信用情報に対す
    る一時的に利用権を付与するための一時的利用権付与実
    行手続きを備えたことを特徴とする請求項3又は4記載
    の情報配信制御方法。
  7. 【請求項7】 前記一時的利用権付与実行手続きは、 配信用情報の権利保持者から一時的利用権の付与の許諾
    を得るステップを備え、許諾が得られた場合のみ一時的
    利用権を得ることを可能にすることを特徴とする請求項
    6記載の情報配信制御方法。
  8. 【請求項8】 前記一時的利用権付与実行手続きは、 一時的利用権を得ようとする利用者の個人情報を配信用
    情報の権利保持者に提供するステップを備えたことを特
    徴とする請求項6又は7記載の情報配信制御方法。
  9. 【請求項9】 前記個人情報は、 ネットワークシステム上で利用者を特定できるアドレス
    情報であることを特徴とする請求項8記載の情報配信制
    御方法。
  10. 【請求項10】 前記個人情報は、 情報に対する趣味嗜好を統計処理するために必要な個人
    属性情報であることを特徴とする請求項8記載の情報配
    信制御方法。
  11. 【請求項11】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者
    本人、前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限ら
    れた範囲内の人、それ以外の第3者との関係を定義する
    ものであり、 前記配信方法選択手続きは、 前記第3者に属する利用者が、家族に準ずる限られた範
    囲内の人の関係レベルを得るための家族準員資格取得実
    行手続きを備えたことを特徴とする請求項1記載の情報
    配信制御方法。
  12. 【請求項12】 前記家族準員資格取得実行手続きは、 配信用情報の権利保持者から家族準員資格取得の許諾を
    得るステップを備え、許諾が得られた場合のみ家族準員
    の資格を与えるものであることを特徴とする請求項11
    記載の情報配信制御方法。
  13. 【請求項13】 前記家族準員資格取得実行手続きは、 家族準員の資格を得ようとする利用者の個人情報を、配
    信用情報の権利保持者に提供するステップを備えたこと
    を特徴とする請求項11記載の情報配信制御方法。
  14. 【請求項14】 前記個人情報は、 ネットワークシステム上で利用者を特定できるアドレス
    情報であることを特徴とする請求項13記載の情報配信
    制御方法。
  15. 【請求項15】 前記個人情報は、 情報に対する趣味嗜好を統計処理するために必要な個人
    属性情報であることを特徴とする請求項13記載の情報
    配信制御方法。
  16. 【請求項16】 配信用情報を保有する配信サーバー
    と、前記配信用情報の利用者が前記配信サーバーに対し
    てネットワークを介して配信要求を出力して前記配信用
    情報を獲得する複数の利用者端末と、を有するネットワ
    ークシステムにおいて、前記配信用情報の複数の利用者
    から実質的に同時に配信要求が発生したとき、配信方法
    を制御して前記配信用情報を配信する情報配信制御方法
    であって、 前記配信用サーバーは、 同一配信情報に対して複数の配信要求を同時に受けたと
    き、同時配信可否判断手続きを実行することにより、配
    信情報ごとに定めた複数同時利用判断条件に従って同時
    配信の可否を判断し、 前記同時配信可否判断手続きにより同時配信が否と判断
    されたとき、特定の利用者のみに配信手続きを実行し、
    可と判断されたとき複数の利用者に複数同時配信手続き
    を実行することを特徴とする情報配信制御方法。
  17. 【請求項17】 前記複数同時配信手続きは、 利用者に対して同時情報配信を拒絶する処理を含むこと
    を特徴とする請求項16記載の情報配信制御方法。
  18. 【請求項18】 前記同時配信可否判断手続きは、 配信情報ごとに定めた同時配信期間に発生した配信要求
    を、複数同時利用と見做すことを特徴とする請求項16
    記載の情報配信制御方法。
  19. 【請求項19】 前記同時配信可否判断手続きは、 利用者端末から配信要求を受けた時点から、配信情報を
    利用者端末に配信し、前記利用者端末で前記配信情報の
    利用終了までの期間を同時配信見做し期間とし、その間
    に発生した新たな配信要求を複数同時利用と見做すこと
    を特徴とする請求項16記載の情報配信制御方法。
  20. 【請求項20】 配信用情報を保有する配信サーバー
    と、前記配信用情報の利用者が前記配信サーバーに対し
    てネットワークを介して配信要求を出力して前記配信用
    情報を獲得する複数の利用者端末と、を有するネットワ
    ークシステムにおいて、配信用情報の権利保持者から正
    規の手続きで配信用情報を入手して前記配信用情報を利
    用する権利を有する者を利用権保持者とするとき、前記
    配信用情報の利用権保持者と前記配信用情報の利用者と
    の関係に基づいて配信方法を制御して前記配信用情報を
    配信する情報配信制御方法であって、 前記配信用サーバーは、 前記利用権保持者以外の一般利用者と前記利用権保持者
    との関係を夫々の配信用情報毎に分類する関係レベルを
    設定し、 前記利用権保持者と前記一般利用者を含む利用者から利
    用者端末を介して配信用情報の配信要求を受けたとき、
    前記関係レベルごとに予め一意に定めた配信方法で前記
    配信用情報を配信する配信方法選択手続きを用いて前記
    利用者端末に配信用情報を与えるに際し、同時配信可否
    判断手続きを実行することにより、前記関係レベルごと
    に予め定めた優先順位の高い利用者からの配信要求に対
    して、配信用情報を配信することを特徴とする情報配信
    制御方法。
  21. 【請求項21】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者
    本人、前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限ら
    れた範囲内の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第
    3者を自由利用権非保持者として関係を分類するもので
    あり、 前記同時配信可否判断手続きは、 前記自由利用権保持者に対し、前記自由利用権非保持者
    よりも高い優先順位を設定することを特徴とする請求項
    20記載の情報配信制御方法。
  22. 【請求項22】 前記関係レベルは、 前記配信用情報の利用権保持者から見て、利用権保持者
    本人、前記利用権保持者の家族、前記家族に準ずる限ら
    れた範囲内の人を自由利用権保持者とし、それ以外の第
    3者を自由利用権非保持者として関係を分類するもので
    あり、 前記配信方法選択手続きは、 前記自由利用権非保持者からの配信要求に対して一時的
    に利用権を付与する一一時的利用権付与実行手続きを備
    えたことを特徴とする請求項20記載の情報配信制御方
    法。
  23. 【請求項23】 前記一時的利用権付与実行手続きは、 配信用情報の権利保持者から一時的利用権の付与の許諾
    を得るステップを備え、許諾が得られた場合のみ一時的
    利用権を与えることを特徴とする請求項22記載の情報
    配信制御方法。
  24. 【請求項24】 前記一時的利用権付与実行手続きは、 一時的利用権を得ようとする利用者の個人情報を配信用
    情報の権利保持者に提供するステップを備えたことを特
    徴とする請求項22記載の情報配信制御方法。
  25. 【請求項25】 前記個人情報は、 ネットワークシステム上で利用者を特定できるアドレス
    情報であることを特徴とする請求項24記載の情報配信
    制御方法。
  26. 【請求項26】 前記個人情報は、 情報に対する趣味嗜好を統計処理するために必要な個人
    属性情報であることを特徴とする請求項24記載の情報
    配信制御方法。
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