JP2002073350A - 割り込み管理装置及び割り込み管理方法 - Google Patents

割り込み管理装置及び割り込み管理方法

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JP2002073350A
JP2002073350A JP2000264199A JP2000264199A JP2002073350A JP 2002073350 A JP2002073350 A JP 2002073350A JP 2000264199 A JP2000264199 A JP 2000264199A JP 2000264199 A JP2000264199 A JP 2000264199A JP 2002073350 A JP2002073350 A JP 2002073350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがOS内の割り込みハンドラの割
り込み管理状態を意識せず割り込み処理タスクを作成で
き、またOS内の割り込みハンドラの割り込み管理状態
に依存しない割り込み処理を構築でき、またソフトウェ
ア割り込みを指定せずに割り込み処理タスク内で割り込
み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレベル
ので処理が行なえるようにする。 【解決手段】 割り込み要因121毎に用意された割り
込み受付可能状態を保持する割り込み受付可能管理部1
03と、割り込み処理タスク127において割り込み許
可を制御するための割り込みマスク解除制御部104
と、割り込みタスクスイッチ管理部105を有し、割り
込みハンドラ101内に、割り込み受付可能管理部10
3と割り込みマスク解除制御部104を用いて割り込み
マスクの更新制御を行う多重割り込み制御部110と割
り込み処理タスクスイッチ制御部111を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ処理
のリアルタイム・オペレーションシステム(リアルタイ
ムOS)並びにマルチタスク・オペレーションシステム
(マルチタスクOS)と信号処理用プロセッサ(以下、
DSPと呼ぶ)における割り込み管理を行うものであ
り、W−CDMA(Wide band-Code Division Multiple
Access)方式を用いた携帯テレビ電話装置等の画像端
末装置に用いて好適な割り込み管理装置及び割り込み管
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロプロセッサ・システムに
おいては、マイクロプロセッサ(以下CPUと記す)が
プログラムの処理を実行中に、外部デバイスまたは外部
装置からの割り込み要求または実行中の応用プログラム
からのソフトウェア割り込み要求(以下、割り込み要求
と総称する)という種々の要因によって発生する非同期
の割り込み要求が発生したときに、実行中のプログラム
処理を中断して割り込み要求を処理するようにしてい
る。
【0003】一方、DSPにおいては、上記CPUに対
するものとして内部にメインプロセッサ(以下MPと記
す)を有しており、このMPがプログラムの処理を実行
中に割り込み要求が発生した際に、実行中のプログラム
処理を中断して割り込み要求を処理する。なお、以下の
説明において、プログラムの最小単位をタスクと記すこ
ととする。
【0004】割り込み要求に対して処理する内容は、割
り込み要因ごとに異なるので、予め割り込み要因ごとに
割り込み処理ルーチン(以下、割り込み処理タスクと記
す)を作成しておき(ユーザーが作成する)、割り込み
要求があったときに、割り込みの発生を伝える割り込み
制御手段(以下、割り込みコントローラと呼ぶ)がCP
UもしくはMPに伝え、これによりCPUもしくはMP
が割り込み要因を識別し、該当する割り込み処理タスク
を呼び出して処理する方法が用いられている。
【0005】割り込み要求の発生によりCPUもしくは
MPが、実行中のタスク処理を中断する際には、再開す
るタスクのアドレスやそれまで使用していたCPUもし
くはMPの内部レジスタの内容(以下、処理中演算リソ
ースと記す)を保存した後、割り込み処理タスクを実行
する。そして、割り込み処理タスクが終了した時に、こ
れらのレジスタを元の状態に戻して実行中であったタス
ク処理を再開する。
【0006】割り込み処理タスクの中で処理中演算リソ
ースの退避・復帰処理を記述することは割り込み処理タ
スクの作成を煩雑にするため、CPUを有するマイクロ
プロセッサ・システムにおいては、これらの処理をリア
ルタイムOS並びにマルチタスクOS(以下、OS:オ
ペレーティングシステムと総称する)の割り込み管理機
構を呼び出すこと(以下、システムコールと記す)によ
って行うのが普通である。
【0007】また、MPを有するDSPにおいては、割
り込み処理タスクと分離した1つの別タスクのソフトウ
ェア(通常DSPではマイクロコード、ファームウェア
と呼ばれるもの)としてのモニタ・プログラムとして構
築するのが普通である。以下、システムコールとモニタ
・プログラムを割り込みハンドラと総称して記す。
【0008】さらに、割り込み処理として、単独割り込
み(割り込み処理を行っている間は、他の割り込みの受
け付けを禁止する割り込み)では、割り込みが発生した
時に、割り込みハンドラで処理中演算リソースをそのタ
スクのスタック領域とタスク制御手段へ退避し、同時に
割り込みマスクをマスクして他の割り込みを禁止状態に
し、割り込み処理を行う。そして、割り込み処理が完了
し、中断したタスクの実行再開の時にタスクのスタック
情報、タスクの制御手段、割り込みマスクを回復させ
る。
【0009】また、多重割り込み(割り込み処理を行っ
ている間にも、他の割り込みの受け付けを可能とする割
り込み)を有する割り込みハンドラにおいては、単独割
り込みに対して、割り込みマスクを禁止する際にすべて
の割り込みを禁止せず、上位の割り込みレベルに対する
割り込みマスクを設定せずに割り込み処理を行う。この
ことは、多重割り込みを有する割り込みハンドラにおい
ては、割り込み種別毎に割り込みが発生した場合に、ど
の割り込みを禁止するかを判定する必要がある。
【0010】また、割り込み処理タスク内において、割
り込み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレ
ベルで処理を行いたい場合、ソフトウェア割り込みを用
いて違う割り込みレベルを持つ割り込み処理タスクとし
て割り込みを発生し、処理する方法が用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
割り込み管理方法においては、次のような問題がある。 (1)割り込みタスク内で他の割り込みを受け付けられ
るようにする場合や、以後ある割り込みを禁止する場合
などでは、割り込みハンドラの処理を変更することが必
要になる。しかし、割り込みハンドラと割り込み処理タ
スクが密接に関連しているので、割り込みハンドラや割
り込み処理タスクによる割り込み処理内容の変更を単独
に行うことが困難である。
【0012】(2)OSを用いた割り込み管理方法で
は、全ての割り込み要因に対してOS内にある割り込み
ハンドラが一括して割り込みの禁止/許可の処理を行っ
ており、ユーザはOS内の割り込みハンドラの割り込み
管理状態を意識して割り込み処理タスクを作成する必要
がある。
【0013】(3)OS内の割り込みハンドラの割り込
み管理状態に依存しない割り込み処理が構築が困難であ
る。
【0014】(4)割り込み処理タスク内において、割
り込み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレ
ベルで処理を行いたい場合に、ソフトウェア割り込みを
用いて違う割り込みレベルを持つ割り込み処理タスクと
して割り込みを発生し処理する方法では、ソフトウェア
割り込みにより新たな割り込み要求が発生するために、
処理中演算リソースの退避・復帰処理が必要となり、処
理効率が悪くなる。
【0015】(5)特開平5−224951号公報に
は、割り込み要求を受けたCPUより起動されたとき
に、ソフトウェア割り込みを指定して割り込みハンドラ
への処理移行前にOSに処理を移行させる二重割り込指
定手段と、この二重割り込指定手段を介して処理が移行
されたときに、OS内で割り込み要因の解析とレジスタ
類の保存を行って割り込みハンドラを起動する割り込ハ
ンドラ起動手段と、割り込ハンドラより割り込み処理の
終了が通知されたときにOS内でレジスタ類の復帰を行
い、中断した処理を再開させる割り込ハンドラ終了処理
手段と、を備える管理方式が開示されている。
【0016】しかしながら、この公報に記載された技術
の場合、OS内でのレジスタ類の退避・復帰処理と割り
込みハンドラでの処理を、二重割り込指定手段を設ける
ことにより分離し、割り込みハンドラの作成効率の向上
が図れるようになっているが、割り込みハンドラと割り
込み処理タスクを分離する手段については何ら開示され
ておらず、依然として割り込みハンドラや割り込み処理
タスクによる割り込み処理内容の変更が単独に行えない
という問題がある。
【0017】さらに、ソフトウェア割り込みを指定して
割り込みハンドラへの処理移行前にOSに処理を移行さ
せる二重割り込指定手段を用いているため、処理中演算
リソースの退避・復帰処理が必要となる。すなわち、処
理効率が悪くなるという問題を何ら解決できてない。
【0018】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、割り込みタスク内で他の割り込みを受け付けられ
るようにする場合や、以後ある割り込みを禁止する場合
などの割り込みハンドラの処理を変更する必要がある場
合に、割り込みハンドラや割り込み処理タスクによる割
り込み処理内容の変更が容易に行え、
【0019】また、OSを用いた割り込み管理方法で、
全ての割り込み要因に対してOS内にある割り込みハン
ドラが一括して割り込みの禁止/許可の処理を行ってい
る場合においても、ユーザがOS内の割り込みハンドラ
の割り込み管理状態を意識せず割り込み処理タスクを作
成でき、
【0020】さらに、OS内の割り込みハンドラの割り
込み管理状態に依存しない割り込み処理を構築すること
ができ、割り込み処理タスク内において、割り込み処理
タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレベルで処理
を行いたい場合に、処理中演算リソースの退避・復帰処
理を必要とするソフトウェア割り込みを指定せずに実現
できる、割り込み管理装置及び割り込み管理方法を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の割り込み管理装
置は、割り込みマスクで割り込みハンドラへの割り込み
通知を行う割り込み制御手段と、前記割り込みハンドラ
とは独立に設けられ、割り込み要因毎に用意された割り
込み受付可能状態を保持する割り込み受付可能管理手段
及び割り込み処理タスクにおける割り込み要因に対する
割り込みマスクの解除を制御する割り込みマスク解除制
御手段及び割り込み処理タスクからのタスク切り替え情
報を管理する割り込みタスクスイッチ管理手段と、を具
備する割り込み管理装置であって、前記割り込みハンド
ラは、割り込みの発生時に実行中のタスクの情報を退避
する退避処理手段と、割り込みの要因に応じて処理すべ
き割り込み処理タスクを決定する割り込み要因判定処理
手段と、前記割り込み受付可能管理手段と前記割り込み
マスク解除制御手段の処理に応じて割り込みマスクの更
新制御を行う多重割り込み制御手段と、前記割り込み要
因判定処理手段で決定された割り込み処理タスクと割り
込みハンドラとの間の処理の遷移を行う割り込みタスク
制御処理手段と、前記割り込みタスクスイッチ管理手段
が管理するタスク切り替え情報を用いて割り込み処理タ
スクからのタスク切り替え指示を制御し、タスク切り替
え指示があれば割り込み処理タスクに制御を移し、タス
ク切り替え指示がなければ前記割り込みタスク制御処理
手段に制御を移す割り込みタスクスイッチ制御手段と、
前記退避処理手段で退避された割り込み発生時に実行中
のタスクの情報を復帰し中断していたタスクの処理を再
開するタスク復帰処理手段と、を具備する構成を採る。
【0022】この構成によれば、割り込み発生時に、割
り込み制御手段により割り込みハンドラに制御が遷移す
ると、割り込みハンドラの退避処理手段が、割り込み発
生時に実行中であったタスクの種々の情報を退避する。
タスクの種々の情報が退避されると、割り込み要因判定
処理手段が、割り込み受付可能管理手段を用いて、割り
込み制御手段より通知された割り込み要因に対してどの
割り込み要因に対する処理を行うかの判定を行い、呼び
出す割り込み処理タスクを決定する。
【0023】割り込み処理タスクが決定されると、多重
割り込み制御手段が、その割り込み処理タスクに対する
割り込みマスクを、割り込み受付可能管理手段(割り込
み要因毎に用意された割り込み受付可能状態を保持す
る)から取り出し、割り込み制御手段の割り込みマスク
に設定する。この際に、割り込み発生時に割り込み制御
手段の割り込みマスクにて既に割り込みマスクが設定さ
れているので、割り込み禁止になっている割り込み要因
に対する割り込みマスクに対しては変更が行われない。
また、割り込み発生時に割り込み制御手段に設定されて
いた割り込みマスクの状態に対して、割り込み要因判定
処理手段で判定された割り込み要因に対するマスクが割
り込み禁止状態となり、その割り込みマスクの状態が退
避される。さらに、割り込み発生時の割り込み受付可能
管理手段の状態も退避される。
【0024】次に、割り込みタスク制御処理手段が、割
り込み要因判定処理手段で決定された割り込み処理タス
クを呼び出す。割り込み処理タスクでは、割り込みに対
応する処理を行うが、この処理中に新たな割り込み要因
が発生して、それに対して割り込み許可を行う場合は、
割り込みマスク解除制御手段の、対応する割り込み要因
の情報を割り込み解除状態に設定する。また、即座に割
り込み許可を行う場合には、同時に割り込みコントロー
ラの割り込みマスクの、対応する割り込みマスクをマス
ク解除状態に設定する。
【0025】割り込み処理タスクの処理が終わると、割
り込みタスクスイッチ制御手段に処理が移行する。この
際、割り込み処理タスクにおいて、割り込み処理タスク
の割り込みレベルを、現状と異なる割り込みレベルで処
理を行う場合、処理を行う割り込みレベルに対応した割
り込みタスクスイッチ管理手段が管理しているタスク切
り替え情報が設定されて、割り込みタスクスイッチ制御
手段に処理が移行する。
【0026】割り込みタスクスイッチ制御手段は、割り
込みタスクスイッチ管理手段が管理しているタスク切り
替え情報を用いて、タスクスイッチ指示に対応する割り
込み処理タスクがどの割り込み処理タスクであるかの判
定を行い、呼び出す割り込み処理タスクを決定する。そ
して、割り込みタスクスイッチ管理手段が管理している
タスク切り替え情報を更新して、決定した割り込み処理
タスクを呼び出す。割り込みタスクスイッチ管理手段が
管理しているタスク切り替え情報が存在しない場合に
は、割り込みタスク制御処理手段に制御を移す。
【0027】割り込みタスク制御処理手段は、多重割り
込み制御手段により、割り込み処理タスクを呼び出す前
に退避された割り込み受付可能管理手段の状態と割り込
み処理タスクで設定された割り込みマスク解除制御手段
の状態に対して、両方共割り込み許可状態になっている
割り込み要因に対して、多重割り込み制御手段により退
避された、割り込みマスクの状態の該当ビットを割り込
み許可に設定したものを、割り込みコントローラの割り
込みマスクに設定する。さらに、この際に割り込み許可
状態に変更された割り込み要因に対しては、割り込みマ
スク解除制御手段の対応する割り込み要因の情報をリセ
ットする。タスク復帰処理手段は、退避処理手段で退避
された割り込み発生時に実行中であったタスクの種々の
情報を復帰し、中断されていたタスクの処理を再開す
る。
【0028】以上のように、割り込み受付可能管理手段
と割り込みマスク解除制御手段が、割り込みハンドラと
は独立に用意し、多重割り込み制御手段が割り込み受付
可能管理手段を用いた制御方法のみを規定するものであ
るため、割り込みタスク内で他の割り込みを受け付けら
れるようにする場合や、以後ある割り込みを禁止する場
合などの、割り込みハンドラの処理を変更することが必
要な際に、割り込み受付可能管理手段と割り込みマスク
解除制御手段を変更すればよく、割り込みハンドラの割
り込み管理状態を意識せず割り込み処理タスクを作成で
きる。また、割り込みハンドラの割り込み管理状態に依
存しない割り込み処理の構築が可能となる。
【0029】また、割り込み処理タスク内において、割
り込み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレ
ベルで処理を行いたい場合には、処理を行う割り込みレ
ベルに対応した割り込みタスクスイッチ管理手段が管理
しているタスク切り替え情報を設定すればよく、処理中
演算リソースの退避・復帰処理を必要とするソフトウェ
ア割り込みを指定せずに割り込みレベルの変更が行える
割り込み処理の構築が可能となる。
【0030】また、本発明の割り込み管理装置は、割り
込みマスクで割り込みハンドラへの割り込み通知を行う
割り込み制御手段と、前記割り込みハンドラとは独立に
設けられ、割り込み要因毎に用意された割り込み受付可
能状態を保持する割り込み受付可能管理手段及び割り込
み処理タスクにおける割り込み要因に対する割り込みマ
スクの解除を制御する割り込みマスク解除制御手段及び
割り込み処理タスクからのタスク切り替え情報を管理す
る割り込みタスクスイッチ管理手段と、を具備する割り
込み管理装置であって、前記割り込みハンドラは、割り
込みの発生時に実行中のタスクの情報を退避する退避処
理手段と、割り込みの要因に応じて処理すべき割り込み
処理タスクを決定する割り込み要因判定処理手段と、前
記割り込み受付可能管理手段と前記割り込みマスク解除
制御手段の処理に応じて割り込みマスクの更新制御を行
う多重割り込み制御手段と、前記割り込み要因判定処理
手段で決定された割り込み処理タスクと割り込みハンド
ラとの間の処理の遷移を行う割り込みタスク制御処理手
段と、前記割り込みタスクスイッチ管理手段が管理する
タスク切り替え情報を用いて割り込み処理タスクからの
タスク切り替え指示を制御し、タスク切り替え指示があ
れば割り込み処理タスクに制御を移し、タスク切り替え
指示がなければ前記割り込み要因判定処理手段に制御を
移す割り込みタスクスイッチ制御手段と、前記退避処理
手段で退避された割り込み発生時に実行中のタスクの情
報を復帰し中断していたタスクの処理を再開するタスク
復帰処理手段と、を具備する構成を採る。
【0031】この構成によれば、割り込み要因判定処理
手段が、割り込み発生時に、割り込み制御手段に設定さ
れていた割り込みマスクの状態に対して、割り込み要因
判定処理手段で判定されたマスクの状態、即ち割り込み
要因に対するマスクを割り込み禁止状態にした割り込み
マスクの状態を用いて、割り込み処理タスクから割り込
みハンドラに制御が移る度に同一割り込みレベルに対し
再度割り込み要因判定処理を行う。
【0032】したがって、上記構成の割り込み管理装置
の作用に加え、割り込み処理タスクから割り込みハンド
ラに制御が移る度に同一割り込みレベルの割り込みに対
しては処理中演算リソースの復帰処理を行うことなく、
再度割り込み要因判定処理が行える割り込み処理の構築
が可能となる。
【0033】また、本発明の割り込み管理装置は、上記
割り込み管理装置において、割り込みタスクスイッチ制
御手段におけるタスク切り替え指示を制御する際に演算
処理を行う要因判定演算処理手段を具備する一方、割り
込みハンドラは、前記要因判定演算処理手段が演算を施
す際の演算方法を制御する要因判定演算制御手段を具備
する構成を採る。
【0034】この構成によれば、割り込みタスクスイッ
チ管理手段で管理されている割り込み処理タスクからの
タスク切り替え情報として、割り込み制御手段が通知を
制御する割り込み要因と同じ情報を管理し、割り込み要
因判定処理手段で割り込みの要因に応じて処理すべき割
り込み処理タスクを決定する際に、要因判定演算処理手
段において、要因判定演算制御手段で指示された演算方
法に従って演算を施した後の結果を用いて行われる。
【0035】したがって、上記構成の割り込み管理装置
の作用に加え、割り込み処理タスクから割り込みハンド
ラに制御が移る際に、割り込み制御手段が管理する割り
込み要因の発生を、割り込み処理タスクからのタスクス
イッチ管理手段での指示により行うことが可能となり、
処理中演算リソースの退避・復帰処理を必要としない割
り込み処理の構築が可能となる。
【0036】また、本発明の割り込み管理装置は、上記
割り込み管理装置において、タスクの初期化処理を行う
ためのタスクの呼び出しアドレスを格納する初期化タス
ク管理手段と、実行中のタスクの情報を保持する実行タ
スク制御手段と、処理を中断するタスクの情報を格納す
る初期化タスク指示手段と、処理対象となる処理タスク
の判定を行い処理タスク毎の呼び出しアドレスを格納す
るタスク制御手段と、前記初期化タスク管理手段の処理
に応じて呼び出す処理タスクの切り替えを行うディスパ
ッチ処理手段とを具備する一方、割り込みハンドラは、
割り込みタスクスイッチ制御手段からの情報を用いてタ
スクの中断判定を行い、タスクの中断が必要であれば中
断するタスクの情報を前記初期化タスク指示手段に格納
する中断タスク判定手段と、割り込み発生時に実行中で
あったタスクの情報に対して一度そのタスクの情報の復
帰を行わず前記ディスパッチ処理手段を呼び出すタスク
中断処理手段と、割り込み発生時に実行中であったタス
クの種々の情報の復帰を行うタスク復帰処理手段と、前
記実行タスク制御手段及び前記中断タスク判定手段の処
理に応じて中断しているタスクを復帰させる際に当該タ
スクの初期化処理の要否判定を行い、初期化処理が必要
なタスクに復帰させる場合は前記タスク中断処理手段を
呼び出し、初期化処理が不要な場合は前記タスク復帰処
理手段を呼び出すタスク管理制御手段と、を具備する構
成を採る。
【0037】この構成によれば、実行タスク制御手段に
は、処理タスク並びに割り込み処理タスク内における実
行中のタスクの情報が格納される。割り込みハンドラに
おいては、多重割り込み制御手段により、割り込み発生
時に、実行タスク制御手段に格納されていた実行中のタ
スクの情報が退避されて、割り込み要因判定処理手段で
決定された割り込み処理タスクの情報が新たに実行タス
ク制御手段に格納される。
【0038】割り込み処理タスクにおいて、タスクの初
期化が必要な場合には、割り込みタスクスイッチ管理手
段に初期化するタスクの情報を格納する。割り込み処理
タスクの処理が終わると、割り込みタスクスイッチ制御
手段に処理が移行するが、この際、中断タスク判定手段
がタスクの初期化の必要判定を行い、タスクの初期化が
指示されている場合は、初期化するタスクの情報を初期
化タスク指示手段に格納する。そして、割り込みタスク
制御処理手段に制御が移った際に、タスク管理制御手段
が、割り込み処理タスクを呼び出す前に退避しておいた
実行タスク制御手段の情報と初期化タスク指示手段に格
納されている初期化するタスクの情報を比較する。
【0039】同じタスクを指示している場合には、割り
込み発生時に実行中であったタスクにおける種々の情報
の復帰を行うタスク復帰処理手段ではなく、単にタスク
マネージャのディスパッチ処理手段を呼び出すタスク中
断処理手段が呼び出されて、中断状態にあるタスクの処
理が再開される。また、初期化処理が不要な場合は、割
り込み発生時に実行中であったタスクにおける種々の情
報の退避を行うタスク復帰処理手段が呼び出されて、中
断状態にあるタスクの処理が再開される。そして、タス
クマネージャのディスパッチ処理手段で呼び出す処理タ
スクの切換え処理を行う際に、初期化タスク指示手段で
指示された処理タスクとの比較を行い、呼び出す処理タ
スクが初期化処理を必要とする場合には、初期化タスク
管理手段に格納されている呼び出しアドレスを用いて初
期化処理を行うタスクの呼び出しを行う。
【0040】したがって、上記構成の割り込み管理装置
の作用に加え、実行タスク制御手段と割り込みタスクス
イッチ管理手段を用いて中断タスクに復帰する際に、中
断タスクの初期化処理の要否の判定行う中断タスク判定
手段と、初期化初期化処理が必要なタスクに復帰する場
合に、初期化タスク管理手段に格納されている呼び出し
アドレスを用いて初期化処理を行うタスクの呼び出しを
行うタスク管理制御手段とを有しており、割り込み処理
タスクにおいて、タスクの処理を初期状態から始めるよ
うに制御する事態が発生した場合に、退避処理手段で退
避された割り込み発生時に実行中であったタスク(初期
化処理においては復帰させる必要のないタスク)の種々
の情報を復帰させること無く、さらにタスクマネージャ
のディスパッチ処理手段で再度そのタスクが指示された
場合にのみ初期化処理から処理を開始することが可能と
なる。
【0041】また、本発明の割り込み管理装置は、上記
割り込み管理装置において、中断タスク判定手段は、要
因判定演算処理手段の情報を用いてタスクの中断判定を
行う。
【0042】この構成によれば、中断タスク判定手段が
行うタスクの初期化の必要性判定が、割り込みタスクス
イッチ管理手段で指示された割り込み処理タスクからの
タスクの中断情報として、割り込み制御手段が通知を制
御する割り込み要因と同じ情報をも管理し、要因判定演
算処理手段において、要因判定演算制御手段で指示され
た演算方法に従って演算を施した後の結果を用いて行わ
れる。
【0043】したがって、上記構成の割り込み管理装置
の作用に加え、割り込み制御手段が管理する割り込み要
因の発生を加味した中断タスクの判定処理が可能な割り
込み処理の構築が可能となる。
【0044】本発明の基地局装置は、上記割り込み管理
装置を具備する構成を採る。
【0045】本発明の移動局装置は、上記割り込み管理
装置を具備する構成を採る。
【0046】上記各装置に上記割り込み管理装置を設け
ることで、通信における処理効率の向上が図れる。
【0047】本発明の割り込み管理方法は、割り込みマ
スクで割り込みハンドラへの割り込み通知を制御し、こ
の制御による割り込み発生時に実行中のタスクの情報を
退避し、割り込み要因に応じて処理すべき割り込みタス
クを決定し、割り込みハンドラとは独立に、割り込み要
因毎に用意された割り込み受け付け可能状態を保持し、
割り込み処理タスクにおいて割り込み許可を制御するた
めの割り込みマスク解除制御情報及び割り込み受付可能
状態の情報に応じて割り込みマスクの更新制御を行い、
決定した割り込み処理タスクと割り込みハンドラとの間
の処理の遷移を行い、割り込み処理タスクからのタスク
切り替え情報を管理し、そのタスク切り替え情報を用い
て割り込み処理タスクからのタスク切り替え指示を制御
し、タスク切り替え指示がある場合には割り込み処理タ
スクに制御を移し、タスク切り替え指示がない場合には
退避した割り込み発生時に実行中のタスク情報を復帰し
て中断していたタスクの処理を再開する。
【0048】この方法によれば、割り込み受付可能管理
情報と割り込みマスク解除制御情報とが割り込みハンド
ラとは独立に用意されており、割り込みマスクの更新制
御は、割り込み受付可能管理情報を用いた制御方法のみ
を規定するものであるため、割り込みタスク内で他の割
り込みを受け付けられるようにする場合や、以後ある割
り込みを禁止する場合などの、割り込みハンドラの処理
を変更することが必要な場合、割り込み受付可能管理情
報と割り込みマスク解除制御情報を変更すればよく、割
り込みハンドラの割り込み管理状態を意識せず割り込み
処理タスクを作成できる。また、割り込みハンドラの割
り込み管理状態に依存しない割り込み処理の構築が可能
となる。
【0049】また、割り込み処理タスク内において、割
り込み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り込みレ
ベルで処理したい場合には、処理を行う割り込みレベル
に対応したタスク切り替え情報を設定すればよく、処理
中演算リソースの退避・復帰処理を必要とするソフトウ
ェア割り込みを指定せずに割り込みレベルの変更が可能
となる。
【0050】また、本発明の割り込み管理方法は、上記
割り込み管理方法において、タスク切り替え情報を用い
て、割り込み処理タスクからのタスク切り替え指示を制
御し、タスク切り替え指示がある場合には割り込み処理
タスクに制御を移し、タスク切り替え指示がない場合に
は、割り込みの要因に応じて、処理すべき割り込み処理
タスクの決定を行うタスクの呼び出しを行う。
【0051】この方法によれば、上記方法の割り込み管
理方法の作用に加えて、割り込み処理タスクから割り込
みハンドラに制御が移る度に、同一割り込みレベルの割
り込みに対しては処理中演算リソースの復帰処理を行う
ことなく、再度割り込み要因判定処理が行える割り込み
処理の構築が可能となる。
【0052】本発明の割り込み管理方法は、上記割り込
み管理方法において、割り込み要因判定処理で処理すべ
き割り込み処理タスクを決定する際に演算処理を行い、
要因判定演算処理が演算を施す際の演算方法を制御す
る。
【0053】この方法によれば、上記割り込み管理方法
の作用に加えて、割り込み処理タスクから割り込みハン
ドラに制御が移る際に、割り込み制御手段が管理する割
り込み要因の発生を、割り込み処理タスクからの指示に
より行うことが可能となり、処理中演算リソースの退避
・復帰処理を必要としない割り込み処理の構築が可能と
なる。
【0054】また、本発明の割り込み管理方法は、上記
割り込み管理方法において、割り込みハンドラとは独立
に、タスクの初期化処理を行うためのタスクの呼び出し
アドレスを格納する初期化タスク管理情報と、実行中の
タスクの情報を保持し、前記タスク切り替え情報を用い
てタスクの中断判定を行い、タスクの中断が必要な場合
には、中断するタスクの情報を初期化タスク指示情報に
格納し、処理対象となる処理タスクの判定を行い、処理
タスク毎の呼び出しアドレスを格納したタスク制御情報
と前記初期化タスク管理情報に応じて呼び出す処理タス
クの切り替えを行うディスパッチ処理を有するタスクマ
ネージャと、割り込み発生時に実行中のタスクにおける
情報の復帰を行わず、前記ディスパッチ処理を呼び出す
タスク中断処理タスクと、前記実行中のタスクの情報及
び初期化タスク指示情報に応じて中断タスクに復帰する
際に中断タスクの初期化処理の要否判定を行い、初期化
処理が必要なタスクに復帰する場合は前記タスク中断処
理タスクを呼び出し、初期化処理が不要な場合はタスク
復帰処理タスクを呼び出す。
【0055】この方法によれば、上記割り込み管理方法
の作用に加え、実行タスク制御情報とタスク切り替え情
報を用いて中断タスクに復帰する際に、中断タスクの初
期化処理の要否を判定行う中断タスク判定処理タスクに
より、初期化処理が必要なタスクに復帰する場合には、
初期化タスク管理情報に格納されている呼び出しアドレ
スを用いて初期化処理を行うタスクの呼び出しを行い、
割り込み処理タスクにおいて、タスクの処理を初期状態
から始めるように制御する事態が発生した場合に、初期
化処理においてはもはや復帰する必要がない退避された
割り込み発生時に実行中であったタスクにおける種々の
情報の復帰を行うこと無く、さらに初期化処理は、タス
クマネージャのディスパッチ処理で再度そのタスクが指
示された際にのみ初期化処理から処理を開始することが
可能となる。
【0056】本発明の記録媒体は、上記何れかの構成と
同様の割り込み管理方法を実行するプログラムが記録さ
れた構成を採る。
【0057】この構成によれば、記録媒体から上記何れ
かの構成と同様の割り込み管理制御方法を実行するプロ
グラムを読み出して、その割り込み管理制御を実現する
ことができる。
【0058】本発明のオペレーティングシステムは、上
記割り込み管理方法に応じた処理機能を具備する。
【0059】この構成によれば、上記割り込み管理制御
方法を実行するプログラムを読み出して、その割り込み
管理制御を実現することができる。
【0060】本発明の信号処理用プロセッサは、上記割
り込み管理方法に応じた処理機能を具備する。
【0061】この構成によれば、上記割り込み管理制御
方法を実行するプログラムを読み出して、その割り込み
管理制御を実現することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、割り込み要因に
対して発生した割り込みの割り込みハンドラへの通知を
割り込みマスクを制御することで行うことである。
【0063】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0064】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック図
である。この図において、割り込み管理装置100は、
割り込みハンドラ101と、割り込みコントローラ10
2と、割り込み受付可能管理部103と、割り込みマス
ク解除制御部104と、割り込みタスクスイッチ管理部
105と、を備えて構成される。
【0065】割り込みハンドラ101は、退避処理部1
06と、割り込み要因判定処理部107と、割り込みタ
スク制御処理部108と、タスク復帰処理部109と、
多重割り込み制御部110と、割り込みタスクスイッチ
制御部111とを備えている。割り込みコントローラ1
02は割り込みマスク部112を備えている。
【0066】この図において、符号121−1〜121
−Nは、第1〜第Nの割り込み要因である。符号123
は処理タスクであり、第1〜第Nのタスク124−1〜
124−Nを有している。符号127は割り込み処理タ
スクであり、第1〜第Nの割り込み処理タスク128−
1〜128−Nを有している。
【0067】割り込みコントローラ102は、割り込み
マスク部112を使用して割り込みハンドラ101への
割り込み通知を制御する。割り込みハンドラ101にお
いて、退避処理部106は、割り込み発生時に実行中で
あったタスクの種々な情報を退避する。割り込み要因判
定処理部107は、割り込み要因より処理すべき割り込
み処理タスクを決定する。割り込みタスク制御処理部1
08は、決定された割り込み処理タスクと割り込みハン
ドラとの間の処理の遷移を行う。多重割り込み制御部1
10は、割り込み受付可能管理部103と割り込みマス
ク解除制御部104を用いて割り込みマスクの更新制御
を行う。割り込みタスクスイッチ制御部111は、割り
込みタスクスイッチ管理部105が管理するタスク切り
替え情報を用いて、割り込み処理タスク127からのタ
スク切り替え指示を制御し、タスク切り替え指示がある
場合は割り込み処理タスク127に再び制御を移し、タ
スク切り替え指示がない場合には割り込みタスク制御処
理部108に制御を移す。
【0068】割り込みハンドラ101とは独立に設けら
れた割り込み受付可能管理部103、割り込みマスク解
除制御部104及び割り込みタスクスイッチ管理部10
5のうち、割り込み受付可能管理部103は、割り込み
要因毎に用意された割り込み受付可能状態を保持し、割
り込みマスク解除制御部104は、割り込み処理タスク
において割り込み許可を制御する。割り込みタスクスイ
ッチ管理部105は、割り込み処理タスク127からの
タスク切り替え情報を管理する。
【0069】次に、上記構成の割り込み管理装置100
の動作について説明する。図2は、割り込みコントロー
ラ102の動作を説明する図である。ここで、説明を簡
単にするために、割り込み要因として8種類の割り込み
要因(IRQn:n=0,1〜7とする)を持ち、全て
マスク可能な割り込みとし、各々の割り込み要因の発生
を示す割り込み要求レジスタ(IR:Interrup
t Requestと呼ぶ)と、割り込みマスク部11
2として各々の割り込み要因に対して割り込みの禁止
(0)/許可(1)を制御する割り込みマスクレジスタ
(IM:Interrupt Maskと呼ぶ)と、各
割り込み要因毎に存在して、割り込み要求レジスタIR
をリセットするために使用する割り込み要求リセットレ
ジスタ(IRR:Interrupt Request
Resetと呼ぶ)とを持つものとする。
【0070】ソフトウェアがこのIRRにデータをセッ
ト(1)することにより、IRの該当ビットがリセット
(0)される。IR、IM、IRRの各レジスタを各々
16ビットのレジスタのLSB8ビットを用いて実現
し、さらにマスク可能な割り込み要因全てについて同時
に割り込みの禁止(0)/許可(1)の制御する割り込
み許可フラグ(IE:Interrupt Enabl
eと呼ぶ)を設ける場合の例を示している。
【0071】図2(a)、(b)、(c)、(d)は、
IR、IM、IRR、IEを示しており、各割り込み要
因IRQn(n=0、1、…、7)に対するビットを、
IRn、IMn、IRRn(n=0、1、…、7)と表
す。また、割り込み要因に対応しないビットには「0」
が設定されている場合の例を示している。
【0072】図3は、割り込み要因が発生した時の割り
込みコントローラ102での処理フローを示す図であ
る。この図に示すように、割り込み要因が発生してそれ
を検出すると(ステップ10)、割り込み要求レジスタ
の該当ビットをセット(1)する(ステップ12)。割
り込み要求レジスタの該当ビットをセットした後、割り
込み許可フラグが許可されているか否かを判定し(ステ
ップ14)、許可されていない場合は待機状態に移行し
(ステップ16)、許可されている場合は、割り込みマ
スクレジスタの該当ビットが許可(1)されているか否
かを判定する(ステップ18)。この判定において、割
り込みマスクレジスタの該当ビットが許可されていない
場合は待機状態に移行し、許可されている場合は、割り
込み許可フラグを禁止(0)とし(ステップ20)、次
いで割り込みハンドラに処理を遷移させる(ステップ2
2)。さらに、割り込み許可フラグもしくは割り込みマ
スクレジスタが禁止(0)状態から許可(1)状態に変
更された場合(ステップ24、26)にも、割り込み要
因判定処理が行われる。
【0073】以下、割り込みハンドラ101における処
理の説明を簡単にするために、割り込みハンドラ101
に処理が遷移した際に、割り込み要因としてIRQ6、
IRQ4、IRQ1、IRQ0の4種類の割り込み要因
がセット(1)されており、この際の割り込みマスクレ
ジスタIMの設定状態としてIM7、IM6、IM3、
IM1、IM0が割り込み許可(1)に設定されてお
り、さらにその際の割り込み受付管理手段の状態とし
て、全ての割り込みが許可されている割り込みマスクが
割り込み受付可能管理部103内に保持されている(こ
の保持しているレジスタをIMFGregと呼ぶ)場合
について説明をする。
【0074】また、割り込みタスクスイッチ管理部10
5が管理している割り込み処理タスクからのタスク切り
替え情報を16ビットのレジスタのMSB8ビットを用
いて実現する(この情報を保持しているレジスタをTS
KSregと呼び、タスク切り替え情報に対応しないビ
ットには「0」が設定されているものとする)場合を例
に説明する。TSKSregは、タスク切り替え指示す
る場合に対応するタスクに対応するビット位置に指示
(1)され、指示がない場合に解除(0)が設定され
る。尚、この際のTSKSregの状態は全て解除され
ている場合について説明する。
【0075】また、この時の割り込みマスク解除制御部
104には、マスク解除を行うべき割り込み要因がな
い、即ち割り込みマスク解除制御部104の全てのビッ
トがクリア(0)に設定されているとする。
【0076】また、割り込み要因の割り込みレベルとし
て4段階の割り込みレベルが設定されており、 レベル0の割り込み要因:IRQ2、IRQ3 レベル1の割り込み要因:IRQ0、IRQ1 レベル2の割り込み要因:IRQ7、IRQ6、IRQ
4 レベル3の割り込み要因:IRQ5 とし、レベル0>レベル1>レベル2>レベル3である
とする。
【0077】割り込み受付可能管理部103には、各割
り込み毎にその割り込み要因のレベルよりレベルの高い
割り込み要因のみを割り込み許可(1)とするような割
り込みマスクレジスタへの設定状態(IMFGと呼ぶ)
が保持される。
【0078】図4は、前記割り込みレベルに対して設定
すべき割り込みマスクレジスタの設定状態を示してお
り、IMFGnは、各々IRQn(n=0、1、…、
7)に対応している。例えば、割り込み要因IRQ6に
対するIMFG6は、IRQ6よりレベルの高い、IR
Q0、IRQ1、IRQ2、IRQ3の該当ビットが許
可(1)に設定される。また、割り込み要因IRQ2に
対するIMFG1は、IRQ2よりレベルの高い割り込
み要因が存在しないため、全てのビットが禁止(0)に
設定される。
【0079】まず、割り込みハンドラ101に処理が遷
移した場合、その際に実行中であった処理タスク(この
処理タスクを中断タスク125とする)の種々の情報が
退避処理部106により退避される。
【0080】次に、割り込み要因判定処理部107で割
り込みコントローラ102より通知された割り込み要因
に対して、割り込み受付可能管理部103を用いてどの
割り込み要因に対する処理を行うかの判定を行い、呼び
出す割り込み処理タスクを決定する。
【0081】図5は、割り込み要因判定処理手順の説明
図である。割り込み要因としてIRQ6、IRQ4、I
RQ1、IRQ0の4種類の割り込み要因がセット
(1)されているため割り込み要求レジスタIRは、I
R6、IR4、IR1、IR0の各該当ビットが1とな
っている(S1)。割り込みマスクレジスタIMの設定
状態として、IM7、IM6、IM3、IM1、IM0
が割り込み許可(1)に設定されているため割り込みマ
スクレジスタIMは、IM7、IM6、IM3、IM
1、IM0の各該当ビット1となっている(S2)。
【0082】次に、S1とS2の各対応するビット毎の
AND演算を行う(S3)。S3の状態において、MS
B側から順に評価を行い値が1となっているビットに該
当する割り込み要因を選択する。この場合はIRQ6に
対する位置のビットがまず1となっているため、割り込
み要因としてIRQ6が選択される。
【0083】次に、割り込み受付可能管理部103に保
持されている割り込みマスクレジスタへの設定状態IM
FGに対して、選択された割り込み要因IRQ6に対応
する割り込みマスクレジスタへの設定状態IMFG6
(即ち、図5のIMFG6の値)を獲得する(S4)。
【0084】次に、S3とS4の各対応するビット毎の
AND演算を行う(S5)。次に、S3の状態に対して
行ったと同様の評価を行い割り込み要因としてIRQ1
が選択される。次に、S4と同様の処理を行い割り込み
受付可能管理部103からIMFG1(即ち、図5のI
MFG1の値)を獲得する(S6)。
【0085】次に、S5と同様の処理を行うと、全ての
ビットが0となるため(S7)、S3の状態に対して行
ったと同様の評価を行うと対応する割り込み要因がなく
なる。この時に直前に評価された割り込み要因、即ちI
RQ1を割り込み要因として選択し、呼び出す割り込み
処理タスクとしてIRQ1に対する割り込み処理タスク
を決定し、割り込みタスク制御処理部108に処理が遷
移する。
【0086】なお、この時に割り込み要因としてIRQ
1が選択されたため、割り込み要求リセットレジスタI
RRのIRQ1に該当するビット、即ちIRR1をセッ
ト(1)することにより割り込み要求レジスタIRにセ
ットされているIRQ1の割り込み要因のリセット
(0)を行う。ここで、IRQ1に対する割り込み処理
タスクを第Rの割り込み処理タスク129とし、以下説
明を行う。
【0087】図6は、多重割り込み制御部110での処
理手順の説明図である。多重割り込み制御部110で
は、決定された第Rの割り込み処理タスク129に対す
る割り込みマスクIMFG1を、割り込み要因毎に用意
された割り込み受付可能状態を保持する割り込み受付可
能管理部103から取り出し、割り込みコントローラ1
02の割り込みマスク部112に設定する。
【0088】この際に、割り込み発生時に割り込みコン
トローラ102の割り込みマスク部112で既に割り込
みマスクが設定されており、割り込み禁止になっている
割り込み要因に対する割り込みマスクに対しては変更を
行わない。即ち、S6のIMFG1とS2のIMの各対
応するビット毎のAND演算を行うことにより割り込み
マスク34に設定する割り込みマスク状態を決定し、こ
のマスク状態が割り込みマスク34に設定される(S
8)。
【0089】さらに、割り込み発生時に割り込みコント
ローラ102に設定されていた割り込みマスクの状態に
対して、割り込み要因判定処理部107で判定された割
り込み要因IRQ1に対するマスクを割り込み禁止状態
にした割り込みマスクの状態を退避する。即ち、S2の
IMに対して、割り込み要因IRQ1の該当ビットのみ
を1にしたもの(S9)とのEOR演算を行うことによ
り得られる状態(S10)が退避される(退避するレジ
スタをIM_SHLTregと呼ぶ)。
【0090】さらに、割り込み発生時の割り込み受付可
能管理手段の状態も退避する。即ち、全ての割り込みが
許可されている状態であるIMFGregの内容(S1
1)が退避される(退避するレジスタをIM_SHLT
regと呼ぶ)。
【0091】次に、割り込みタスク制御処理部108が
割り込み要因判定処理処理部12で決定された対応する
割り込み処理タスクである、第Rの割り込み処理タスク
129を呼び出す。第Rの割り込み処理タスク129で
は、割り込みに対応する処理が行われるが、この処理中
に新たな割り込み要因に対して割り込み許可を行う場合
は、割り込みマスク解除制御部104の、対応する割り
込み要因の情報を割り込み解除状態に設定する。また、
即座に割り込み許可を行う場合には、同時に割り込みコ
ントローラ102の割り込みマスク部112の対応する
割り込みマスクをマスク解除状態に設定する。
【0092】即ち、第Rの割り込み処理タスク129の
処理内で、新たに割り込み要因IRQ2を受け付け可能
とする場合を考えると、割り込みマスク解除制御部10
4の全てのビットはクリア(0)に設定されている状態
であるため、割り込み要因IRQ2を受け付け可能とす
る場合には、割り込みマスク解除制御部104の該当ビ
ットを設定(1)にする。
【0093】図7の(a)はこの時の割り込みマスク解
除制御部104の状態を示している(S12)。
【0094】さらに、IRQ2は第Rの割り込み処理タ
スク129が処理対象としている割り込み要因IRQ1
より上位レベルの割り込み要因であるため、即座に割り
込み許可を行う場合となり、割り込みコントローラ10
2の割り込みマスク部112の現時点での設定状態であ
る、S8の状態に対して、IRQ2の該当ビットの割り
込みマスクを解除(1)にする。図7の(b)はこの時
の割り込みマスク部112の状態を示している(S1
3)。
【0095】そして、割り込み処理タスクR129の処
理内で、割り込みレベルを変更し割り込み処理タスク1
27の処理を行う場合について説明する。この場合、割
り込みレベルを変更したい割り込み処理タスク127に
対応する割り込みタスクスイッチ管理部105が管理し
ているタスク切り替え情報TSKSregの対応するビ
ットに指示(1)を設定し、割り込みタスクスイッチ制
御部111に制御を移す。
【0096】割り込みタスクスイッチ制御部111は、
TSKSregのいずれかのビットが1の場合は、TS
KSregをMSBから順に評価し最初に1となってい
るタスク切り替え指示に対応する割り込み処理タスク1
27を選択(ここでは、第Nの割り込み処理タスク13
0が選択されたとして以下説明を進める)し、対応する
TSKSregのビットを解除(0)に設定する。
【0097】また、割り込み受付可能管理部103に
は、各割り込みタスクスイッチ指示毎にIMFGも保持
されている。そして、選択した割り込み処理タスクに対
応するIMFGとIM_SHLTregとIMの情報を
用いて ((IM_SHLTreg and IMFG) eor
IM) eor IM_SHLTreg の演算により算出されるビット情報を新たにIM1に設
定する。割り込み処理タスクN130の処理が終わる
と、再び割り込みタスクスイッチ制御部111に処理が
移行する。
【0098】そして、割り込みタスクスイッチ管理部1
05が管理しているTSKSregの全てのビットが0
になるまで上記処理を繰り返す。TSKSregの全て
のビットが0となると割り込みタスク制御部108に制
御が移る。
【0099】この際、多重割り込み制御部110によ
り、第Rの割り込み処理タスク129を呼び出す前にI
MFG_SHLTregに退避しておいた割り込み受付
可能管理部103の状態(S11)と、第Rの割り込み
処理タスク129で設定された割り込みマスク解除制御
部104の状態(S12)に対して、両方共割り込み許
可状態になっている割り込み要因、即ちIRQ2に対
し、多重割り込み制御部110によりIM_SIM_S
HLTregに退避された、割り込みマスクの状態(S
10)の該当ビットを割り込み許可に設定したものを、
割り込みコントローラ102の割り込みマスク部112
に設定する。図7の(c)はこの時のマスク34の状態
を示している(S14)。
【0100】さらに、この際に割り込み許可状態に変更
された割り込み要因IRQ2に対しては、割り込みマス
ク解除制御部104の対応する割り込み要因の情報をリ
セットする。図7の(d)はこの時の割り込みマスク解
除制御部104の状態を示している(S15)。そし
て、タスク復帰処理部109で、退避処理部106で退
避された割り込み発生時に実行中であったタスクの種々
の情報を復帰し、中断タスク125の処理を再開する。
【0101】このように、実施の形態1の割り込み管理
装置100によれば、割り込み受付可能管理部103と
割り込みマスク解除制御部104は割り込みハンドラ1
01とは独立に用意されており、多重割り込み制御部1
10は割り込み受付可能管理手段51を用いた制御方法
のみを規定するものであるため、割り込みタスク内で他
の割り込みを受け付けられるようにする場合や、以後あ
る割り込みを禁止する場合などの、割り込みハンドラ1
01の処理を変更することが必要な際に、割り込み受付
可能管理部103と割り込みマスク解除制御部104を
変更すればよく、割り込みハンドラ101の割り込み管
理状態を意識せず割り込み処理タスク127を作成で
き、また、割り込みハンドラ101の割り込み管理状態
に依存しない割り込み処理の構築が可能になる。
【0102】また、割り込み処理タスク127内におい
て、割り込み処理タスクの割り込みレベルと異なる割り
込みレベルで処理を行いたい場合に、処理を行う割り込
みレベルに対応した割り込みタスクスイッチ管理部10
5が管理しているタスク切り替え情報を設定すればよ
く、処理中演算リソースの退避・復帰処理を必要とする
ソフトウェア割り込みを指定せずに割り込みレベルの変
更が行える割り込み処理の構築が可能になる。
【0103】なお、実施の形態1では、割り込みタスク
切り替え指示を割り込みレベルを変更する場合として説
明したが、割り込みレベルの変更ではなく、割り込み処
理タスク127内で同一処理を行う場合等のタスク切り
替えに対しても同様に実現できる。
【0104】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック図
である。なお、この図に示す実施の形態2において図1
に示す実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0105】この図に示す実施の形態2の割り込み管理
装置700は、実施の形態1の割り込み管理装置100
の構成要素の他に、割り込みハンドラ101内に割り込
みタスクスイッチ制御部701を備えている。この割り
込みタスクスイッチ制御部701は、割り込みタスクス
イッチ管理部105が管理するタスク切り替え情報を用
いて、割り込み処理タスク127からのタスク切り替え
指示を制御し、タスク切り替え指示があれば、割り込み
処理タスク127に再び制御を移し、タスク切り替え指
示がなければ、割り込み要因判定処理部107に制御を
移す以外は、実施の形態1の割り込みタスクスイッチ制
御部111と同様の処理を行うものである。
【0106】割り込み要因判定処理部107は、退避処
理部106に退避された直前の割り込み時のIRの情報
を獲得し、多重割り込み制御部110で退避を行った割
り込み発生時に、割り込みコントローラ102に設定さ
れていた割り込みマスクの状態(S2)に対して、割り
込み要因判定処理手段107で判定された割り込み要因
に対するマスクを割り込み禁止状態にした割り込みマス
クの状態(S8)を用いて、割り込み処理タスク127
から割り込みハンドラ101に制御が移る度に、同一割
り込みレベルに対し再度、図5と同様の割り込み要因判
定処理を行う。
【0107】このように、実施の形態2の割り込み管理
装置700によれば、割り込み処理タスク127から割
り込みハンドラ101に制御が移る度に、同一割り込み
レベルの割り込みに対しては、処理中演算リソースの復
帰処理を行うことなく、再度割り込み要因判定処理が行
える割り込み処理の構築が可能になる。
【0108】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック図
である。なお、この図に示す実施の形態3において図8
に示す実施の形態2の各部に対応する部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0109】この図に示す実施の形態3の割り込み管理
装置800は、実施の形態2の割り込み管理装置700
の構成要素の他に、割り込みハンドラ101内に要因判
定演算処理部801と、要因判定演算制御部802とを
備えている。
【0110】ここで、例として、要因判定演算処理部8
01が演算を施す際の演算方法を制御する要因判定演算
制御部802の演算方法として、OR演算が指定され、
割り込み要因判定処理部107において処理すべき割り
込み処理タスクを決定する際に、要因判定演算処理部8
01がOR演算処理を行う場合について示す。
【0111】また、割り込みタスクスイッチ管理部10
5が管理している割り込み処理タスクからのタスク切り
替え情報TSKSregにおいて、割り込みコントロー
ラが通知を制御する割り込み要因と同じ情報をLSB8
bitを用いて管理する場合を考える。
【0112】この場合、TSKSregのLSB8bi
tに指示(1)するビット位置により、図2(a)と同
じ位置の割り込みを指示する情報として設定可能とな
る。要因判定演算処理部801では、その指示された割
り込み要因に対応するビット位置を退避処理部106が
直前に退避したIRの情報とのOR演算を行い、その結
果を退避処理部106に格納し、タスクスイッチ制御部
111に制御を戻す。
【0113】このように、実施の形態3の割り込み管理
装置800によれば、割り込み処理タスク127から割
り込みハンドラ101に制御が移る際に、割り込みコン
トローラ102が管理する割り込み要因の発生を割り込
み処理タスク127からのタスクスイッチ管理部105
での指示により行うことが可能となり、処理中演算リソ
ースの退避・復帰処理を必要としない割り込み処理の構
築が可能となる。
【0114】(実施の形態4)図10は、本発明の実施
の形態4に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック
図である。なお、この図に示す実施の形態4において図
1の実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0115】この図に示す実施の形態4の割り込み管理
装置900は、実施の形態1の割り込み管理装置100
の構成要素の他に、実行タスク制御部901と、初期化
タスク指示部902と、初期化タスク管理部903と、
タスク管理制御部904と、タスク中断処理部905
と、中断タスク判断部906と、タスク制御部907を
有するディスパッチ処理部908が設けられたタスクマ
ネージャ909と、を備えている。なお、タスク管理制
御部904と、タスク中断処理部905と、中断タスク
判断部906は、割り込みハンドラ101内に設けられ
る。
【0116】初期化タスク管理部903は、割り込みハ
ンドラ101とは独立に、タスクの初期化処理を行うタ
スクの呼び出しアドレスを格納するものである。実行タ
スク制御部901は、実行中のタスクの情報を保持する
ものである。初期化タスク指示部902は、初期化処理
が必要となるタスクの設定を指示(保持)するものであ
る。タスクマネージャ909のディスパッチ処理部90
8は、処理対象となる処理タスクの判定を行い、処理タ
スク毎の呼び出しアドレスを格納したタスク制御部90
1と、タスクの初期化処理を行うタスクの呼び出しアド
レスを格納する初期化タスク管理部903とを用いて、
呼び出す処理タスクの切換え処理を行うものである。
【0117】タスク管理制御部904は、実行タスク制
御部901と初期化タスク指示部902を用いて中断タ
スクに復帰する際に中断タスクの初期化処理の要否を判
定行い、初期化処理が必要なタスクに復帰する場合に
は、初期化タスク管理部903に格納されている初期化
処理を行うタスクの呼び出しを行うものである。タスク
中断処理部905は、退避処理部106で退避された割
り込み発生時に実行中であったタスクにおける種々の情
報の復帰を行わず、ディスパッチ処理部908を呼び出
すものである。中断タスク判断部906は、割り込みタ
スクスイッチ管理部105に管理されている中断タスク
情報から中断すべきタスクを決定し、初期化タスク指示
部902にその情報を設定するものである。
【0118】このように構成された実施の形態4の割り
込み管理装置900の動作を説明する。但し、割り込み
ハンドラ101での処理の説明を簡単にするために、実
施の形態1での説明を用いて説明する。
【0119】図11の(a)は、実行タスク制御部90
1に格納される実行中のタスクの情報の状態を示したも
のであり、処理タスク4並びに割り込み処理タスク2の
各々のタスクを各ビットに対応させ管理する場合を示し
ている。一方、図11の(b)は、初期化タスク指示部
902に初期化処理が必要となるタスクを実行タスク制
御部901と同様に各ビットに対応させて設定する場合
を示している。
【0120】実行タスク制御部901には、処理タスク
ならびに割り込み処理タスクのうち、実行中のタスクの
情報(TSKINFと呼ぶ)が格納されている。まず、
割り込みハンドラ101に処理が遷移した場合、その際
に実行中であった処理タスク(中断タスク125)の該
当ビットに1が設定される(T1)。
【0121】次いで、多重割り込み制御部110によ
り、割り込み発生時に実行タスク制御部901に格納さ
れていた実行中のタスクの情報、即ちT1の状態が退避
され(退避するレジスタをTSKINF_SHLTre
gと呼ぶ)、割り込み要因判定処理部107で決定され
た第Rの割り込み処理タスク129の情報(T2)が新
たに実行タスク制御部901に格納される。
【0122】そして、第Rの割り込み処理タスク129
において、タスクの初期化が必要な場合には、割り込み
タスクスイッチ管理部105に初期化するタスクの情報
を格納する。第Rの割り込み処理タスク129の処理が
終わると、再び割り込みタスクスイッチ制御部111に
制御が移行した際に、中断タスク判断部906により、
割り込みタスクスイッチ管理部105に格納されている
初期化するタスクの情報より、初期化が必要なタスクが
解釈され、初期化タスク指示部902に初期化するタス
クの情報を格納する。
【0123】中断タスク125が初期化を必要とするタ
スクとして設定された場合を考える。この場合、初期化
タスク指示部902には中断タスク125の該当ビット
に1が設定される(T3)。その後、割り込みタスク制
御処理部108に処理が移行するが、この際、多重割り
込み制御部110により、割り込み処理タスクを呼び出
す前にTSKINF_SHLTregに退避しておいた
実行タスク制御部901の情報(T2)と初期化タスク
指示部902に格納されている初期化するタスクの情報
(T3)を用いて、タスク管理制御部904が比較を行
う。
【0124】タスク管理制御部904では,比較された
タスクが同じタスクを指示している場合には、タスク中
断処理部905を呼び出し、処理化処理が不要な場合は
タスク復帰処理部109を呼び出す。例えば、TSKI
NF_SHLTregに退避される実行タスク制御部9
01の情報は、割り込み発生時に実行中であったタスク
の情報であるため、常に該当する1ビットのみが1に設
定されているため、タスク管理制御部904において、
T2とT3のAND演算を行い、非0の値となった場合
には、比較したタスクが同じタスクを指示していると判
断すればよく、この場合は同じタスクとなっている。
【0125】このように、中断タスクに復帰する際に中
断タスクの初期化処理の要否を判定を行い、初期化処理
が必要なタスクに復帰する場合、退避処理部106で退
避された割り込み発生時に実行中であったタスクの種々
の情報の退避を行うタスク復帰処理部109ではなく、
タスク中断処理部905が呼び出される。
【0126】初期化処理が不要な場合は、退避処理部1
06で退避された割り込み発生時に実行中であったタス
クにおける種々の情報の復帰を行うタスク復帰処理部1
09が呼び出され、中断タスクの処理が再開される。
【0127】そして、タスクマネージャ909のディス
パッチ処理部908で呼び出す処理タスクの切換え処理
を行う際に初期化タスク指示部902で指示された処理
タスクとの比較を、タスク管理制御部904での比較処
理と同様の方法で行い、呼び出す処理タスクが初期化処
理を必要とするタスクの場合には、初期化タスク管理部
903に格納されている呼び出しアドレスを用いて初期
化処理を行うタスクの呼び出しを行う。
【0128】このように、実施の形態4の割り込み管理
装置900によれば、タスクの初期化処理を行うタスク
の呼び出しアドレスを格納する初期化タスク管理部90
3と、実行中のタスクの情報を保持する実行タスク制御
部901と、割り込みタスクスイッチ管理部105に設
定された初期化処理が必要となるタスクの情報を中断タ
スク判断部906で解釈し、初期化タスク指示部902
に設定し、実行タスク制御部901と初期化タスク指示
部902を用いて中断タスクに復帰する際に、中断タス
クの初期化処理の要否を判定行い、初期化処理が必要な
タスクに復帰する場合には、初期化タスク管理部903
に格納されている呼び出しアドレスを用いて初期化処理
を行うタスクの呼び出しをタスク管理制御部904が行
う。
【0129】このため、割り込み処理タスク127にお
いて、タスクの処理を初期状態から始めるように制御す
る場合が発生した場合に、タスクのスタック領域、タス
ク制御手段などを割り込み処理タスク127が初期化す
る必要がない。
【0130】したがって、割り込み処理タスク127
は、初期化するタスクの処理内容を意識する必要がな
く、割り込み処理タスク127内において、初期化を行
う処理手順を割り込み処理タスク127ならびに初期化
を必要とするタスクと独立に制御できる機構の構築が可
能となる。
【0131】また、タスクの初期化が発生した場合に、
初期化処理においては、もはや復帰する必要がない退避
処理部106で退避された割り込み発生時において、実
行中であったタスクにおける種々の情報の復帰を行うこ
と無く、さらに初期化処理は、タスクマネージャ909
のディスパッチ処理部908で再度そのタスクが指示さ
れた際にのみ初期化処理から処理を開始することが可能
となる。
【0132】(実施の形態5)図12は、本発明の実施
の形態5に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック
図である。なお、この図に示す実施の形態5において図
10の実施の形態4の各部に対応する部分には同一符号
を付しており、割り込みタスクスイッチ制御部111を
図8の割り込みタスクスイッチ制御部701とした構成
となっている。
【0133】したがって、この図に示す実施の形態4の
割り込み管理装置1000は、実施の形態2および実施
の形態4で説明した効果を発揮するものであり、その詳
細な説明は省略する。
【0134】(実施の形態6)図13は、本発明の実施
の形態6に係る割り込み管理装置の構成を示すブロック
図である。なお、この図に示す実施の形態6において図
9の実施の形態3の各部に対応する部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0135】また、この図に示す実施の形態6の割り込
み管理装置1100は、実施の形態3の割り込み装置8
00の構成要素の他に、実施の形態4の構成要素であ
る、実行タスク制御部901と、初期化タスク指示部9
02と、初期化タスク管理部903と、割り込みハンド
ラ101内にタスク管理制御部904と、タスク中断処
理部905と、タスク制御部907を有するディスパッ
チ処理部908が設けられたタスクマネージャ909と
を備え、要因判定演算処理部801の演算結果を用いて
中断タスクの判定を行う中断タスク判断部1101によ
り構成されている。
【0136】そして、実施の形態3に対し、要因判定演
算処理部801で、その指示された割り込み要因に対応
するビット位置を退避処理部106で直前に退避したI
Rの情報とのOR演算を行い、退避処理部106に格納
し、タスクスイッチ制御部111に制御を戻す際に、実
施の形態4での中断タスク判断部906と同一の処理を
中断タスク判断部1101が行う。
【0137】したがって、実施の形態6の割り込み管理
装置1100は、実施の形態3および実施の形態4で説
明した効果を発揮するものであり、その詳細な説明は省
略する。
【0138】なお、上記各実施の形態に係る割り込み管
理装置の機能をプログラム化して記録媒体に書きこむこ
とで、この記録媒体のデータを読み込むことが可能な割
り込み管理装置の全てに本発明を適用することが可能で
ある。記録媒体としては、例えば半導体記録媒体、磁気
記録媒体、光記録媒体、光・磁気記録媒体が挙げられ
る。
【0139】また、上記各実施の形態に係る割り込み管
理装置の機能を信号処理用プロセッサ(DSP)におけ
る割り込み管理機構として組み込むことも可能であり、
DSP内での割り込み処理とは独立に割り込み処理を用
いたアプリケーションを実現する場合に有効である。
【0140】また、上記各実施の形態に係る割り込み管
理装置の機能をコンピュータ処理のリアルタイム・オペ
レーションシステム並びにマルチタスク・オペレーショ
ンシステムなどのOS内の割り込み処理に組み込むこと
も可能であり、パーソナルコンピュータ上で実現される
アプリケーションシステムの構築においては、OS内で
の割り込み処理とは独立に割り込み処理を用いたアプリ
ケーションを実現する場合に有効である。また、多重割
り込みを有する場合には、割り込みレベルをOS内の割
り込み機構とは独立した形態で構築することが可能とな
るため特にその効果を発揮する。
【0141】また、上記各実施の形態に係る割り込み管
理装置を、移動体通信における端末装置や基地局装置に
設けることで、通信における処理効率の向上が図れる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
割り込み処理タスク内において、割り込み処理タスクの
割り込みレベルと異なる割り込みレベルで処理を行いた
い場合に、処理中演算リソースの退避・復帰処理を必要
とするソフトウェア割り込みを指定せずに割り込みレベ
ルの変更が行える。
【0143】また、割り込み処理タスクから割り込みハ
ンドラに制御が移る度に、同一割り込みレベルの割り込
みに対しては処理中演算リソースの復帰処理を行うこと
なく、再度割り込み要因判定処理が行える。
【0144】また、割り込み処理タスクから割り込みハ
ンドラに制御が移る際に、割り込みコントローラが管理
する割り込み要因の発生を割り込み処理タスクから行う
ことが可能となり、処理中演算リソースの退避・復帰処
理を必要としない割り込み処理が可能となる。
【0145】また、割り込みタスク内で他の割り込みを
受け付けられるようにする場合や、以後ある割り込みを
禁止する場合などの、割り込みハンドラの処理を変更す
ることが必要な際に、割り込みハンドラや割り込み処理
タスクによる割り込み処理内容の変更を容易に行うこと
ができる。
【0146】また、OSを用いた割り込み管理方法で、
すべての割り込み要因に対してOS内にある割り込みハ
ンドラが一括して割り込みの禁止/許可の処理を行って
いる場合においても、ユーザがOS内の割り込みハンド
ラの割り込み管理状態を意識せず割り込み処理タスクを
作成することができる。
【0147】また、OS内の割り込みハンドラの割り込
み管理状態に依存しない割り込み処理の構築、ならび
に、割り込み処理タスクにおいて、タスクの処理を初期
状態から始めるように制御する場合が発生した場合に、
タスクのスタック領域、タスク制御手段などを割り込み
処理タスクが初期化する必要がなくなる。
【0148】従って、割り込み処理タスクは初期化する
タスクの処理内容を意識する必要がなく、割り込み処理
タスク内において、初期化を行う処理手順を割り込み処
理タスクならびに初期化を必要とするタスクと独立に制
御できる機構の構築を行うことができる。
【0149】ならびに、タスクの初期化が発生した場合
に、初期化処理においてはもはや復帰する必要がない退
避処理部で退避された割り込み発生時に実行中であった
タスクの種々の情報の復帰を行うことが無くなる。
【0150】さらに初期化処理は、タスクマネージャの
ディスパッチ処理部で再度そのタスクが指示された際に
のみ初期化処理から処理を開始することが可能となり、
タスクマネージャでの初期化を含むタスクの管理がアド
レスの管理ならびに制御方法のみを規定するものである
ため、各処理タスクの呼び出しアドレスに依存しない処
理タスクの切換え制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る割り込み管理装置
の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係る割り込み管理装置の割り込
みコントローラの動作を説明するための図
【図3】実施の形態1に係る割り込み管理装置の割り込
みコントローラの動作を説明するためのフロー図
【図4】実施の形態1に係る割り込み管理装置の割り込
み受付可能管理手段に保持されている各割り込み要因の
割り込みマスクレジスタの設定状態を示す図
【図5】実施の形態1に係る割り込み管理装置の割り込
み要因判定処理手順を説明するための図
【図6】実施の形態1に係る割り込み管理装置の多重割
り込み制御部における処理手順を説明するための図
【図7】実施の形態1に係る割り込み管理装置の割り込
み処理タスクにおける処理手順を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態2に係る割り込み管理装置
の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る割り込み管理装置
の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係る割り込み管理装
置の構成を示すブロック図
【図11】実施の形態4に係る割り込み管理装置の実行
タスク制御手段に格納される実行中のタスクの情報の状
態を示す図
【図12】本発明の実施の形態5に係る割り込み管理装
置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態6に係る割り込み管理装
置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100、700、800、900、1000、1100
割り込み管理装置 101 割り込みハンドラ 102 割り込みコントローラ 103 割り込み受付可能管理部 104 割り込みマスク解除制御部 105 割り込みタスクスイッチ管理部 106 退避処理部 107 割り込み要因判定処理部 108 割り込みタスク制御処理部 109 タスク復帰処理部 110 多重割り込み制御部 111 割り込みタスクスイッチ制御部 112 割り込みマスク部 121−1 第1の割り込み要因 121−N 第Nの割り込み要因 123 処理タスク 124−1 第1のタスク 124−2 中断タスク 124−N 第Nのタスク 127 割り込み処理タスク 128−1 第1の割り込み処理タスク 128−R 第Rの割り込み処理タスク 128−N 第Nの割り込み処理タスク 701 割り込みタスクスイッチ制御部 801 要因判定演算処理部 802 要因判定演算制御部 901 実行タスク制御部 902 初期化タスク指示部 903 初期化タスク管理部 904 タスク管理制御部 905 タスク中断処理部 906 中断タスク判断部 907 タスク制御部 908 ディスパッチ処理部 909 タスクマネージャ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割り込みマスクで割り込みハンドラへの
    割り込み通知を行う割り込み制御手段と、前記割り込み
    ハンドラとは独立に設けられ、割り込み要因毎に用意さ
    れた割り込み受付可能状態を保持する割り込み受付可能
    管理手段及び割り込み処理タスクにおける割り込み要因
    に対する割り込みマスクの解除を制御する割り込みマス
    ク解除制御手段及び割り込み処理タスクからのタスク切
    り替え情報を管理する割り込みタスクスイッチ管理手段
    と、を具備する割り込み管理装置であって、 前記割り込みハンドラは、割り込みの発生時に実行中の
    タスクの情報を退避する退避処理手段と、割り込みの要
    因に応じて処理すべき割り込み処理タスクを決定する割
    り込み要因判定処理手段と、前記割り込み受付可能管理
    手段と前記割り込みマスク解除制御手段の処理に応じて
    割り込みマスクの更新制御を行う多重割り込み制御手段
    と、前記割り込み要因判定処理手段で決定された割り込
    み処理タスクと割り込みハンドラとの間の処理の遷移を
    行う割り込みタスク制御処理手段と、前記割り込みタス
    クスイッチ管理手段が管理するタスク切り替え情報を用
    いて割り込み処理タスクからのタスク切り替え指示を制
    御し、タスク切り替え指示があれば割り込み処理タスク
    に制御を移し、タスク切り替え指示がなければ前記割り
    込みタスク制御処理手段に制御を移す割り込みタスクス
    イッチ制御手段と、前記退避処理手段で退避された割り
    込み発生時に実行中のタスクの情報を復帰し中断してい
    たタスクの処理を再開するタスク復帰処理手段と、を具
    備することを特徴とする割り込み管理装置。
  2. 【請求項2】 割り込みマスクで割り込みハンドラへの
    割り込み通知を行う割り込み制御手段と、前記割り込み
    ハンドラとは独立に設けられ、割り込み要因毎に用意さ
    れた割り込み受付可能状態を保持する割り込み受付可能
    管理手段及び割り込み処理タスクにおける割り込み要因
    に対する割り込みマスクの解除を制御する割り込みマス
    ク解除制御手段及び割り込み処理タスクからのタスク切
    り替え情報を管理する割り込みタスクスイッチ管理手段
    と、を具備する割り込み管理装置であって、 前記割り込みハンドラは、割り込みの発生時に実行中の
    タスクの情報を退避する退避処理手段と、割り込みの要
    因に応じて処理すべき割り込み処理タスクを決定する割
    り込み要因判定処理手段と、前記割り込み受付可能管理
    手段と前記割り込みマスク解除制御手段の処理に応じて
    割り込みマスクの更新制御を行う多重割り込み制御手段
    と、前記割り込み要因判定処理手段で決定された割り込
    み処理タスクと割り込みハンドラとの間の処理の遷移を
    行う割り込みタスク制御処理手段と、前記割り込みタス
    クスイッチ管理手段が管理するタスク切り替え情報を用
    いて割り込み処理タスクからのタスク切り替え指示を制
    御し、タスク切り替え指示があれば割り込み処理タスク
    に制御を移し、タスク切り替え指示がなければ前記割り
    込み要因判定処理手段に制御を移す割り込みタスクスイ
    ッチ制御手段と、前記退避処理手段で退避された割り込
    み発生時に実行中のタスクの情報を復帰し中断していた
    タスクの処理を再開するタスク復帰処理手段と、を具備
    することを特徴とする割り込み管理装置。
  3. 【請求項3】 割り込みタスクスイッチ制御手段におけ
    るタスク切り替え指示を制御する際に演算処理を行う要
    因判定演算処理手段を具備する一方、割り込みハンドラ
    は、前記要因判定演算処理手段が演算を施す際の演算方
    法を制御する要因判定演算制御手段を具備することを特
    徴とする請求項2記載の割り込み管理装置。
  4. 【請求項4】 タスクの初期化処理を行うためのタスク
    の呼び出しアドレスを格納する初期化タスク管理手段
    と、実行中のタスクの情報を保持する実行タスク制御手
    段と、処理を中断するタスクの情報を格納する初期化タ
    スク指示手段と、処理対象となる処理タスクの判定を行
    い処理タスク毎の呼び出しアドレスを格納するタスク制
    御手段と、前記初期化タスク管理手段の処理に応じて呼
    び出す処理タスクの切り替えを行うディスパッチ処理手
    段とを具備する一方、割り込みハンドラは、割り込みタ
    スクスイッチ制御手段からの情報を用いてタスクの中断
    判定を行い、タスクの中断が必要であれば中断するタス
    クの情報を前記初期化タスク指示手段に格納する中断タ
    スク判定手段と、割り込み発生時に実行中であったタス
    クの情報に対して一度そのタスクの情報の復帰を行わず
    前記ディスパッチ処理手段を呼び出すタスク中断処理手
    段と、割り込み発生時に実行中であったタスクの種々の
    情報の復帰を行うタスク復帰処理手段と、前記実行タス
    ク制御手段及び前記中断タスク判定手段の処理に応じて
    中断しているタスクを復帰させる際に当該タスクの初期
    化処理の要否判定を行い、初期化処理が必要なタスクに
    復帰させる場合は前記タスク中断処理手段を呼び出し、
    初期化処理が不要な場合は前記タスク復帰処理手段を呼
    び出すタスク管理制御手段と、を具備することを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の割り込み
    管理装置。
  5. 【請求項5】 中断タスク判定手段は、要因判定演算処
    理手段の情報を用いてタスクの中断判定を行うことを特
    徴とする請求項4記載の割り込み管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の割り込み管理装置を具備することを特徴とする基地局
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の割り込み管理装置を具備することを特徴とする移動局
    装置。
  8. 【請求項8】 割り込みマスクで割り込みハンドラへの
    割り込み通知を制御し、この制御による割り込み発生時
    に実行中のタスクの情報を退避し、割り込み要因に応じ
    て処理すべき割り込みタスクを決定し、割り込みハンド
    ラとは独立に、割り込み要因毎に用意された割り込み受
    け付け可能状態を保持し、割り込み処理タスクにおいて
    割り込み許可を制御するための割り込みマスク解除制御
    情報及び割り込み受付可能状態の情報に応じて割り込み
    マスクの更新制御を行い、決定した割り込み処理タスク
    と割り込みハンドラとの間の処理の遷移を行い、割り込
    み処理タスクからのタスク切り替え情報を管理し、その
    タスク切り替え情報を用いて割り込み処理タスクからの
    タスク切り替え指示を制御し、タスク切り替え指示があ
    る場合には割り込み処理タスクに制御を移し、タスク切
    り替え指示がない場合には退避した割り込み発生時に実
    行中のタスク情報を復帰して中断していたタスクの処理
    を再開することを特徴とする割り込み管理方法。
  9. 【請求項9】 タスク切り替え情報を用いて、割り込み
    処理タスクからのタスク切り替え指示を制御し、タスク
    切り替え指示がある場合には割り込み処理タスクに制御
    を移し、タスク切り替え指示がない場合には割り込みの
    要因に応じて、処理すべき割り込み処理タスクの決定を
    行うタスクの呼び出しを行うことを特徴とする請求項8
    記載の割り込み管理方法。
  10. 【請求項10】 割り込み要因判定処理で処理すべき割
    り込み処理タスクを決定する際に演算処理を行い、要因
    判定演算処理が演算を施す際の演算方法を制御すること
    を特徴とする請求項8又は請求項9記載の割り込み管理
    方法。
  11. 【請求項11】 割り込みハンドラとは独立に、タスク
    の初期化処理を行うためのタスクの呼び出しアドレスを
    格納する初期化タスク管理情報と、実行中のタスクの情
    報を保持し、前記タスク切り替え情報を用いてタスクの
    中断判定を行い、タスクの中断が必要な場合には、中断
    するタスクの情報を初期化タスク指示情報に格納し、処
    理対象となる処理タスクの判定を行い、処理タスク毎の
    呼び出しアドレスを格納したタスク制御情報と前記初期
    化タスク管理情報に応じて呼び出す処理タスクの切り替
    えを行うディスパッチ処理を有するタスクマネージャ
    と、割り込み発生時に実行中のタスクにおける情報の復
    帰を行わず、前記ディスパッチ処理を呼び出すタスク中
    断処理タスクと、前記実行中のタスクの情報及び初期化
    タスク指示情報に応じて中断タスクに復帰する際に中断
    タスクの初期化処理の要否判定を行い、初期化処理が必
    要なタスクに復帰する場合は前記タスク中断処理タスク
    を呼び出し、初期化処理が不要な場合はタスク復帰処理
    タスクを呼び出すことを特徴とする請求項8から請求項
    10のいずれかに記載の割り込み管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の割り込み管理方法を実行するプログラムが記録さ
    れたことを特徴とする記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の割り込み管理方法に応じた処理機能を具備するこ
    とを特徴とするオペレーティングシステム。
  14. 【請求項14】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の割り込み管理方法に応じた処理機能を具備するこ
    とを特徴とする信号処理用プロセッサ。
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