JP2002073262A - 入力状態検出装置 - Google Patents

入力状態検出装置

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JP2002073262A
JP2002073262A JP2000264980A JP2000264980A JP2002073262A JP 2002073262 A JP2002073262 A JP 2002073262A JP 2000264980 A JP2000264980 A JP 2000264980A JP 2000264980 A JP2000264980 A JP 2000264980A JP 2002073262 A JP2002073262 A JP 2002073262A
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JP2000264980A
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Takatoshi Ono
貴敏 小野
Yuji Deguchi
裕司 出口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出力端子を有効利用するために入力スイッ
チ等をマトリクス状に構成した入力状態検出装置に関
し、マトリクスを構成するすべてのスイッチにそれぞれ
直列に接続するダイオードを不要にし、しかも3ケ以上
のスイッチ同時押しが発生しても正しいスイッチ情報が
得られるという小型・低コストの入力状態検出装置の提
供を目的とする。 【解決手段】 列側電位設定手段10と行側電位設定手
段14によって所定の時間間隔で順次切り換えてマトリ
クス回路の任意の一列以外のすべての列と任意の一行の
電位を同電位とし、スイッチがオンしている列と行に所
定の電位差が生じた時に当該任意の行に流れる電流を検
出することで任意の一列と任意の一行間にあるスイッチ
状態や抵抗値を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器におい
て、複数の入力スイッチなどをマトリクス状に配置し、
任意のスイッチなどに外部入力が加わった時それを検出
する入力状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータ(以下、マ
イコンと略す)やゲートアレイの普及により、これらに
よって多くの電子機器が制御され、このような電子機器
では入力状態を知るための数多くの入力スイッチ等が設
けられている。
【0003】しかしながら、マイコンやゲートアレイと
いった集積回路の入出力端子数には限りがある上に、配
線総数によっては電子機器全体の大型化を招く。
【0004】そこで、有限数の入出力端子を有効利用す
るとともに、配線効率を上げるために、入力状態を知る
ための複数の入力スイッチ等をマトリクス状に構成する
手段が知られている。
【0005】このような従来の入力状態検出装置につい
て、図8、図9を用いて説明する。
【0006】図8は従来の入力状態検出装置の構成図で
あり、一例として三つの列電極と三つの行電極をマトリ
クス状に配設した入力部を備えたもので説明する。
【0007】三つの列電極へ順次信号を供給する列信号
出力手段1にはマトリクス状に構成された入力部の各列
の列端子A0〜A2が接続され、行信号入力手段2には
各行の行端子B0〜B2が接続され、各行端子B0〜B
2には、3本の抵抗R3〜R5がそれぞれグランドとの
間に接続されている。
【0008】そして、各々の列端子A0〜A2と行端子
B0〜B2の各交点には、スイッチSWx y(x=
0,1,2、y=0,1,2)とダイオードDx yが
直列接続されて入力状態検出装置が構成されている。
【0009】図9は、図8における各部の電圧波形のタ
イミング図であり同図において、Va0は列端子A0の
印加電圧波形、Va1は列端子A1の印加電圧波形、V
a2は列端子A2の印加電圧波形であり、同期タイミン
グを示す破線により、列端子A0,A1,A2の順にロ
ーレベル(同図中にはLと記載している)がハイレベル
(同図中にはHと記載している)に順次切り換わってい
く様子を示している。
【0010】拡大Va1は、Va1の波形の1部を拡大
したものであり、同様に拡大して示したVb0は行端子
B0への出力電圧波形、Vb1は行端子B1への出力電
圧波形、Vb2は行端子B2への出力電圧波形である。
同期タイミングを示す破線により、列端子A1と行端子
B0,B1,B2の電圧波形の関係を示している。
【0011】以下、図8と図9によりその動作を説明す
る。
【0012】図8において、まず、スイッチSW1
がオン状態であり、その他のスイッチはすべてオフして
いる場合を考える。
【0013】列端子A0がハイレベル、列端子A1およ
びA2がローレベル、すなわち0Vであるタイミングに
おいては、スイッチSW0 0、SW1 0、SW2
0がすべてオフしているので行端子B0,B1,B2は
抵抗R3,R4,R5によりグランドに接続されている
関係上、すべてローレベル、すなわち0Vになる。
【0014】次に列端子A1がハイレベル、列端子A0
およびA2がローレベル、すなわち0Vであるタイミン
グにおいては、スイッチSW0 1とスイッチSW2
1がオフしているので行端子B0と行端子B2は抵抗R
3,R5によりグランドに接続されている関係上ローレ
ベル、すなわち0Vとなるが、スイッチSW1 1はオ
ンしているので、列端子A1から、スイッチSW1
1、ダイオードD1 1、抵抗R4の順に電流が流れ、
列端子A1のハイレベルは行端子B1に伝わる。
【0015】次に列端子A2がハイレベル、列端子A0
およびA1がローレベル、すなわち0Vであるタイミン
グにおいては、スイッチSW0 2、スイッチSW1
2、スイッチSW2 2がすべてオフしているので行端
子B0,B1,B2は抵抗R3,R4,R5によりグラ
ンドに接続されている関係上、すべてローレベル、すな
わち0Vになる。
【0016】以上の動作を行端子および列端子側からみ
ると、列端子A1がハイレベルのときだけ行端子B1の
みハイレベルになることにより、スイッチSW1 1だ
けがオン状態、そしてその他のスイッチはすべてオフ状
態であることが検出できる。
【0017】以上一例について説明したが、列端子印加
信号と行端子出力信号の組み合せによりすべてのスイッ
チについてオンオフの入力状態を知ることができること
になる。
【0018】さて、ここでスイッチと直列に接続してい
るダイオードの役割りについて述べておく。
【0019】その例として、スイッチSW0 0、SW
1、SW1 0がオン状態であり、その他のスイッ
チはすべてオフしている場合を考える。
【0020】列端子A0がハイレベル、列端子A1およ
びA2がローレベル、すなわち0Vであるタイミングに
おいては、スイッチSW2 0はオフしているので行端
子B2は抵抗R5によりグランドに接続されている関係
上ローレベル、すなわち0Vとなるが、スイッチSW0
0とSW1 0はオンしているので、列端子A0か
ら、スイッチSW0 0、ダイオードD0 0、抵抗R
3の順に電流が流れ、列端子A0のハイレベルは行端子
B0に伝わり、また列端子A1から、スイッチSW1
0、ダイオードD1 0、抵抗R4の順に電流が流れ、
列端子A1のハイレベルは行端子B1に伝わる。
【0021】このとき、スイッチSW0 1がオン状態
であり、行端子B0がハイレベル、列端子A1がローレ
ベルになるので、スイッチSW0 1と接続されている
ダイオードD0 1が無い場合は、列端子A1と行端子
B0、すなわち列端子A1と列端子A0がショート状態
になり、列信号出力手段の出力間がショートすることに
なる。
【0022】したがって、この状態においてダイオード
D0 1は列端子A0と列端子A1のショートを防ぐ役
割りを持つ。
【0023】次に列端子A1がハイレベル、列端子A0
およびA2がローレベル、すなわち0Vであるタイミン
グにおいては、スイッチSW1 1、SW2 1はオフ
しているので行端子B1,B2は抵抗R4,R5により
グランドに接続されている関係上、すべてローレベル、
すなわち0Vになるが、スイッチSW0 1はオンして
いるので、列端子A1から、スイッチSW0 1、ダイ
オードD0 1、抵抗R3の順に電流が流れ、列端子A
1のハイレベルは行端子B0に伝わる。
【0024】このとき、スイッチSW0 0がオン状態
であるので、ダイオードD0 0は上述した同様の作用
により、列端子A0と列端子A1のショートを防ぐ役割
りを持つ。
【0025】さらに、ここで例えば、列、列端子間のシ
ョートが発生しても列信号出力手段1が破壊しないよう
なオープンコレクタ出力方式(この例では列端子A1が
ハイレベル、列端子A0および列端子A2がハイインピ
ーダンスとなる)を採用しても、ダイオードD0 0が
無い場合は、行端子B0のハイレベルがスイッチSW0
0を介して列端子A0に伝わり、スイッチSW1
がオンしているので行端子B1もハイレベルにしてしま
う。
【0026】また、列端子A1がハイレベルのとき、行
端子B1がハイレベルになると、スイッチSW1 1が
オン状態と同じ結果であり、実際にはオフ状態であるス
イッチSW1 1の状態を誤って検出したことになる。
【0027】したがって、スイッチと直列に接続するダ
イオードは、列、列端子間ショート防止以外に、同時に
3ケ以上のスイッチがオンしている状態でのすべてのマ
トリクス上スイッチを正確に検出する場合は、必要不可
欠な部品であることがわかる。
【0028】以上、従来のマトリクス回路による入力状
態検出装置について説明したが、これは、図8に示した
ような3列×3行に限定したものではなく、n列とm行
(n、m=自然数)のマトリクスを構成することで(n
+m)本の信号線で(n×m)ケのスイッチ状態が検出
できる入力状態検出装置となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
おける従来の入力状態検出装置においては、マトリクス
を構成するすべてのスイッチにそれぞれ直列にダイオー
ドを接続する必要があり、小型・低コスト化の阻害要因
になっていた。
【0030】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、マトリクスを構成する入力スイッチなど
の外部入力の検知手段に直列にダイオードを接続する必
要がなく小型で低コスト、しかもマトリクス上の入力ス
イッチが同時にいくつオンしてもその入力状態の正しい
情報が得られるという入力状態検出装置の提供を目的と
する。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の構成を有するものである。
【0032】本発明の請求項1に記載の発明は、交点に
外部入力に応じて導通状態が変化する直列接続体を備え
たマトリクス回路の、任意の一つの列電極を所定時間間
隔で第1の電位に設定し、その他の列電極は第1の電位
とは異なる第2の電位に設定する列側電位設定手段を設
け、このマトリクス回路を形成する任意の一つの行電極
を所定時間間隔で前記第2の電位と同電位に設定する行
側電位設定手段を設け、行電極に流れる電流を検出する
電流検出手段とを設けて、行、列電極の交点に外部入力
が加えられた時に第1および第2の電位の電位差によっ
て流れる電流を検出する入力状態検出装置としたもので
ある。これにより、マトリクス回路上の交点に接続され
た直列接続体に外部入力が加わり、しかもこの交点が第
1および第2の電位による電位差を有した時のみに当該
の交点をなす行電極に流れる電流が電流検出手段によっ
て検出され、当該の交点の直列接続体の状態を検出する
ことができ、また、複数の直列接続体に外部入力が加わ
った状態であっても列電極と行電極の電位が等しい行、
列電極間には電流が流れないために、第2の電位を設定
した行電極に流れる電流は第1の電位を設定した列電極
からしか流れ込まず、各行、列電極の電位を所定時間間
隔で第1および第2の電位に変化させることによって複
数の直列接続体のそれぞれの状態を独立して検出できる
ので、複数の電極のショートを防ぐためのダイオード等
が不要で小型、低コストのものを提供できるという作用
を有する。
【0033】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、直列接続体が、感圧スイッチと抵抗を直列接続
して構成されるものであり、感圧スイッチや抵抗をディ
スクリート部品を用いたり、印刷などの方法で形成する
こともでき、低コスト化の実現が容易であるという作用
を有する。
【0034】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、直列接続体が、感圧抵抗体のみで構成されるも
のであり、マトリクス回路上にある感圧抵抗がどのよう
な値であっても列電極と行電極の電位の等しい行、列電
極間には電流が流れないために、第2の電位を設定した
行電極に流れる電流は第1の電位を設定した列電極から
しか流れ込まず、この行電極に流れる電流値を検出する
ことで、当該行、列電極上の圧力情報を含んだ抵抗値が
検出できるという作用を有する。
【0035】請求項4記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、直列接続体が感熱抵抗体のみで構成されるもの
であり、マトリクス回路上にある感熱抵抗がどのような
値であっても列電極と行電極の電位の等しい行、列電極
間には電流が流れないために、第2の電位を設定した行
電極に流れる電流は第1の電位を設定した列電極からし
か流れ込まず、この行電極に流れる電流値を検出するこ
とで、当該行、列電極上の温度情報を含んだ抵抗値が検
出できるという作用を有する。
【0036】請求項5記載の発明は、請求項3の発明に
おいて、各行、列電極間の感圧抵抗体を平板状の一部材
で構成されるものであり、列電極と行電極の電位の等し
い行、列電極間には電流が流れないために、第2の電位
を設定した行電極に流れる電流は第1の電位を設定した
列電極からしか流れ込まず、この行電極に流れる電流値
を検出することで、当該行、列電極上の圧力情報を含ん
だ抵抗値が検出できると共に平板状の一枚の感圧抵抗体
で容易にマトリクス回路を構成できるという作用を有す
る。
【0037】請求項6記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、直列接続体に行、列電極の交点に接触した人の
手指の表面抵抗を利用するものであり、マトリクス回路
上に接触した手指の指紋の隆線部と降線部の違いによ
り、人体皮膚の表面抵抗がどのような値であっても列電
極と行電極の電位の等しい行、列電極間には電流が流れ
ないために、第2の電位を設定した行電極に流れる電流
は第1の電位を設定した列電極からしか流れ込まず、こ
の行電極に流れる電流値を検出することで、当該行、列
電極上の隆線部、降線部の情報を含んだ人体の皮膚表面
の抵抗値が検出できるという作用を有する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図7を用いて説明する。
【0039】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0040】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
本発明の特に請求項1および2記載の発明について説明
する。
【0041】図1は本発明の第一の実施の形態による入
力状態検出装置の構成図であり、マトリクス回路9は、
各々の行、列端子間に、スイッチSWx y(x=0,
1,…,7、y=0,1,…,7)と抵抗rx yを直
列に接続した直列接続体を接続して構成している。
【0042】そして、マトリクス回路9の各列の列端子
A0,A1,…,A7には列側電位設定手段10の出力
端子を接続し、この列側電位設定手段10には、マイコ
ンポート等より列信号および第1の電位Vsとして電源
の電位を入力すると共に、電源電圧Vsを2つの抵抗R
11と抵抗R12で分圧生成した電位Vdを2つに分岐
し、一方はバッファ回路を構成するオペアンプ13を介
して、列側電位設定手段10に入力する。
【0043】一方、マトリクス回路9の各行の行端子B
0,B1,…,B7には行側電位設定手段14の個別入
出力端子を接続し、この行側電位設定手段14にはマイ
コンポート等より行信号を与え、行側電位設定手段14
の共通入出力端子COMにオペアンプ15の反転入力端
子を接続する。
【0044】オペアンプ15の非反転入力端子は抵抗R
11,R12で生成して分岐したもう一方の電位Vdに
接続し、オペアンプ15の出力端子と行側電位設定手段
14の共通入出力端子COMの間には、この共通入出力
端子COMに流れる電流を検出する電流検出手段16で
ある抵抗R17を接続し、オペアンプ15の出力端子の
電位Voを読み出す構成としている。
【0045】図2は、図1における各部の電圧および電
流波形のタイミング図であり、同図において、Ea0は
列端子A0の電圧波形、Ea1は列端子A1の電圧波
形、Ea7は列端子A7の電圧波形である。
【0046】列端子A2〜A6の電圧波形は同様にEa
1とEa7の間で順次変わるので省略しているが、破線
で示す同期タイミングに従って列端子A0,A1,A
2,…,A7の順に電位Vdが電位Vsに順次切り換わ
っていく様子を示している。
【0047】図中の拡大Ea1は、Ea1の波形の1部
を拡大したものであり、同様に拡大して表示したEb0
は行端子B0の電圧波形、Eb1は行端子B1の電圧波
形、Eb7は行端子B7の電圧波形であり、行端子B2
〜B6の電圧波形は同様にEb1とEb7の間で順次変
わるので省略しているが、同期タイミングを示す破線に
より、列端子A1と行端子B0,B1,B2,…,B7
の電圧波形の関係を示している。
【0048】Icomは、行側電位設定手段14の共通
入出力端子COMの電流波形であり、これは図1で示す
いずれかのスイッチSWx yがオンである時、そのス
イッチSWx yの接続された行電極が行信号で選択さ
れたときに流れる電流に等しく、さらに図1中の電流検
出手段16に流れる電流iの波形に等しい。
【0049】以下、図1と図2によりその動作を説明す
る。
【0050】図1における列側電位設定手段10によ
り、列端子A0〜A7のうち、任意の一列を電位Vsに
し、その他の列の電位をVdにする。ここでは、列側電
位設定手段10に列を選択するための列信号と電位V
s、電位Vdが与えられているので列側電位設定手段1
0は、出力側の電位を順次切り換えるデコーダやアナロ
グスイッチなどで構成されるものでよい。
【0051】今、図2の円で囲われた部分で示すように
ここでは列端子A1が電位Vsでその他の列端子A0,
A2,A3,A4,A5,A6,A7は電位Vdである
とする。そしてこのタイミングで、任意の一行を電位V
dにして、かつその行に流れる電流を検知するために、
デコーダやアナログスイッチ等で構成された行側電位設
定手段14は与えられた行信号に基づき、任意の一行を
共通入出力端子COMへ順次切り換え接続する。
【0052】このように列端子A1が電位Vsである間
に行信号が加えられた行側電位設定手段14によって行
端子B0,B1,…,B7の電位が順に切り換わってい
く様子を図2に示している。今、ここでは共通入出力端
子COMと行端子B0が接続されたものとする。
【0053】このような状態において、行端子B0と列
端子A0,A2,A3,A4,A5,A6,A7はすべ
てVdという同電位にあるため、これら列端子A0,A
2,A3,A4,A5,A6,A7からは各々接続され
たスイッチのオンオフに関わらず、電流は流れ込んでこ
ない。行端子B0に電流が流れる可能性は、唯一、列端
子A1と行端子B0間に接続されたスイッチSW0
がオンの状態のときだけである。そして図2に示すよう
に、このとき共通入出力端子COM端子の電流が0であ
る場合、スイッチSW0 1はオフ状態であることが検
出できる。
【0054】そして次に共通入出力端子COMと行端子
B1が接続されたものとする。このような状態において
は、同様の考え方で行端子B1に電流が流れる可能性
は、唯一、行端子A1と行端子B1間に接続されたスイ
ッチSW1 1がオンの状態のときだけである。そして
図2に示すように、このとき共通入出力端子COMに電
流iが流れる場合、スイッチSW1 1はオン状態であ
ることが検出できるが、電流iの値は、(数1)で定ま
り、例えばVs=5.0V、Vd=4.5V、rx
=100Ω、R17=800Ωとすればスイッチオフ
時、電流iは0となり、オペアンプ15の出力端子の電
位Vo=4.5Vとなり、スイッチオン時、電流iは5
mAとなり、オペアンプ15の出力端子の電位Vo=
0.5Vになることにより、5V系で動作させるCMO
S型ICやマイコンなどをオペアンプ15の出力端子に
直結することも可能である。
【0055】
【数1】
【0056】このように本実施の形態によれば、行電極
と列電極の電位を順次切り換えることで、すべてのマト
リクス上のスイッチ状態が同時オンの数に関係なく、そ
してダイオードを使用することなく正確に検出できるこ
とになる。
【0057】(実施の形態2)実施の形態2を用いて、
本発明の特に請求項3〜6記載の発明について説明す
る。図3は本発明の第二の実施の形態による入力状態検
出装置の構成図であり、同図において、マトリクス回路
9は、各々の行、列端子間に、抵抗rx y(x=0,
1,…,7、y=0,1,…,7)を接続している。そ
の他は基本的に図1と同様であり詳しい説明を省略する
が、オペアンプ15の出力端子には、アナログ値をデジ
タル値に変換するアナログ・デジタル変換器(同図中に
おいてはAD変換器と記載している。以下文中において
もAD変換器と記載する。)18を接続する構成として
いる。
【0058】この図3に対応する各部の電圧および電流
の波形は、図2と同様であり、基本的な動作も実施の形
態1で記載したものと大差はない。
【0059】ただ、実施の形態1と異なるのは、マトリ
クス上に存在する抵抗rx yの抵抗値そのものが、V
o値を知ることで検出できるという点にある。
【0060】すなわち、(数2)に記載するようにR1
7,Vs,Vd,Voの各値がすべて明確になるので、
rx yは計算で求めることができる。
【0061】
【数2】
【0062】したがって、このように本実施の形態によ
れば、マトリクス回路9の構成部品である直列接続体に
スイッチを含まない、感圧抵抗体や感熱抵抗体等を使用
することが可能となり、複数の圧力情報や温度情報を正
確に得ることができることになる。
【0063】また、感圧抵抗体では、マトリクス回路交
点部に個々に感圧抵抗体を配置するのではなく、感圧抵
抗体を一枚の部材として、すべてのマトリクス回路交点
部にまたがって配置しても各交点での圧力情報を検出す
ることは可能である。
【0064】図4は、本実施の形態の要部である一部材
からなる感圧抵抗体マトリクス構造体の斜視図であり、
構造を理解し易いように表面の一部を切除し、内部を透
視して示したものであり、一部材からなる感圧抵抗体1
9の表裏にそれぞれ列電極20と行電極21を交差状に
配置している。
【0065】図5は、図4に示したマトリクス構造体の
交点部の部分拡大斜視図であり、列電極20のある面を
正面に据え、透視で見て行電極21と交差する部分であ
るマトリクス交点22を中心とするマトリクス交点部抵
抗23がマトリクス回路9を形成する行、列電極間抵抗
に相当する。
【0066】このような配置例では、所定のマトリクス
交点部抵抗23の抵抗だけでなく、あらゆる行、列電極
間、行、行電極間、列、列電極間に抵抗が存在すること
になり、マトリクス上の検出すべき一つのマトリクス交
点部抵抗23の抵抗値以外の抵抗値による影響が考えら
れるが、図4中に示す行、列間隔Ptを同図中に示す列
間隔Paや行間隔Pbと比較して同等もしくはそれ以下
に小さくすることで、当該行、列電極間以外の抵抗によ
る影響を少なくして、マトリクス上の圧力情報を入手す
ることが可能になる。
【0067】このような当該行、列電極間以外の抵抗の
影響をさらに小さくするには、電流検出する当該行電極
の隣接行電極やあるいはすべての行電極電位をVdに設
定するような工夫も考えられる。
【0068】次に図3におけるマトリクス回路9を構成
する抵抗rx yが人体の皮膚、特に手指の指紋が形成
する表面抵抗の場合について述べる。
【0069】図6は、指紋部の皮膚表面の抵抗を取得す
るためのマトリクス構造体の部分斜視図であり、列電極
20、行電極21、およびこれらの列電極20並びに行
電極21を絶縁、固定するための絶縁体24から構成さ
れ、図では理解し易いようにこれらを透視して示してい
る。
【0070】そして、列電極20と行電極21の交点を
指紋部に接触させるための多数のドット25が各電極か
ら延出されて絶縁体24の表面に露出するように形成さ
れている。
【0071】図7は、図6で示したマトリクス構造体の
部分断面図であり、その上面に指26を接触させた時、
指26の指紋隆線部27が、あるマトリクス交点a22
aを形成する2つのドット25に接触し、指26の指紋
降線部28が別のあるマトリクス交点b22bを形成す
る2つのドット25には接触していない様子を示してい
る。
【0072】このような指26の指紋、すなわち指紋隆
線部27および指紋降線部28の集合体を検出する場合
は、列電極20および行電極21をそれぞれ50μm程
度のピッチで200〜300本、ドット25の数に換算
すれば40000〜90000程度のものを用意すれ
ば、非常に微小距離の皮膚表面の抵抗を測定することが
できる。
【0073】この図7に示したような状態においては、
マトリクス交点b22bの抵抗は無限大となるが、マト
リクス交点a22aでは、指26の表面水分によっても
ばらつくが、非常に微小な距離であるために数百kΩ程
度の抵抗値になる。
【0074】このため、回路的には図3で示したマトリ
クス回路9と同等になり、同様の作用にもとづき、マト
リクスを構成する抵抗rx y、すなわちこの場合は指
紋隆線部27と指紋降線部28が検出できることにな
る。
【0075】実際には、図7に示すマトリクス交点b2
2bのような状態においては、第1の電位Vsとした列
電極20のドット25は複数あり、第2の電位Vdとし
た行電極21のドット25も複数あるので、当該の列電
極20と行電極21の間の最小距離を構成するドット2
5以外のドット25同士が指紋隆線部27で接続される
可能性もある。
【0076】しかしながら、それらによる影響は少なく
とも距離に差があることで抵抗値に違いがあることや、
当該列以外の列電極20は第2の電位Vdに設定するた
めに、これらの列電極20が構成するドット25に触れ
た部位の電位が第2の電位Vdになることから、当該の
列電極20と行電極21の間の最小距離を構成するドッ
ト25間の抵抗値以外の影響は非常に受け難いことにな
る。
【0077】また、感圧抵抗体の場合で説明したものと
同様に、当該行、列電極以外の人体表面抵抗の影響をさ
らに小さくするには、電流検出する当該行電極の隣接行
電極やあるいはすべての行電極の電位をVdに設定する
ような工夫も考えられる。
【0078】なお、図3では、AD変換器18を用いた
が、オペアンプ15の出力電位Voが一定値Vrefに
なるように第1の電位Vsまたは第2の電位Vdを可変
することで、(数3)のようにマトリクス上の抵抗rx
yの抵抗値を求めてもよい。
【0079】
【数3】
【0080】また、実施の形態1および2では8行×8
列のマトリクス回路としたが、8行×8列に限定される
ものではない。
【0081】また、実施の形態1および2では、第1の
電位Vsは電源電圧としたが、電源電圧である必要はな
く、第2の電位Vdと異なればよく、第1の電位Vsと
第2の電位Vdの大小関係も自由に設定できる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、任意の一
列の列電極を第1の電位とし、それ以外のすべての列電
極電位と任意の一行の行電極の電位を第1の電位とは異
なる第2の電位とし、当該任意の行電極に流れる電流を
検出することで、マトリクス回路上に構成される当該
行、列電極以外のすべての状態は無視されることにな
り、マトリクス回路を構成する個々のスイッチにダイオ
ード接続が不要となり、小型で低コストな構成が可能に
なるという有利な効果が得られる。
【0083】また、個々の感圧抵抗体で構成されたマト
リクス回路においても、個々の感圧抵抗体からの圧力情
報を正確に取得できるという有利な効果が得られる。
【0084】また、個々の感熱抵抗体で構成されたマト
リクスにおいても、個々の感熱抵抗体からの温度情報を
正確に取得できるという有利な効果が得られる。
【0085】また、感圧抵抗体を一部材で構成しても、
クロストークの少ない圧力情報が得られるという有利な
効果が得られる。
【0086】また、直列接続体を人体の皮膚抵抗とし指
紋を識別するために必要な膨大な数の行、列電極間抵抗
を検出する場合も、行、列電極間のそれぞれの交点毎に
ダイオードを接続する必要がないために、半導体プロセ
ス等による超微細加工を必要とせず、小型で低コストな
指紋センサが構成できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による入力状態検出
装置の構成図
【図2】同各部の電圧および電流波形のタイミング図
【図3】本発明の第二の実施の形態による入力状態検出
装置の構成図
【図4】同要部である感圧抵抗体マトリクス構造体の斜
視図
【図5】同部分拡大斜視図
【図6】他の形状のマトリクス構造体の部分斜視図
【図7】同部分断面図
【図8】従来の入力状態検出装置の構成図
【図9】同各部の電圧波形のタイミング図
【符号の説明】
9 マトリクス回路 10 列側電位設定手段 13,15 オペアンプ 14 行側電位設定手段 16 電流検出手段 18 AD変換器 19 一部材からなる感圧抵抗体 20 列電極 21 行電極 22 マトリクス交点 22a マトリクス交点a 22b マトリクス交点b 23 マトリクス交点部抵抗 24 絶縁体 25 ドット 26 指 27 指紋隆線部 28 指紋降線部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B020 DD02 DD04 EE01 FF09 5G006 AA07 AZ02 5G034 AB12 AC20 5J055 AX44 BX09 EX33 EY01 EZ09 EZ24 FX04 FX08 FX32 GX02 GX04 GX07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが絶縁された複数の行電極と複
    数の列電極が交差して配設され、前記行、列電極の各交
    点における各行、列電極間には各交点への外部入力に応
    じて導通状態が変化する直列接続体が接続されたマトリ
    クス回路と、前記マトリクス回路の任意の一つの列電極
    を所定の時間間隔で第1の電位に設定しその他の列電極
    は前記第1の電位とは異なる第2の電位に設定する列側
    電位設定手段と、前記マトリクス回路の任意の一つの行
    電極を所定の時間間隔で前記第2の電位と同電位に設定
    する行側電位設定手段と、行電極に流れる電流を検出す
    る電流検出手段からなり、前記マトリクス回路の任意の
    交点に対して外部入力が加えられた時、前記第1および
    第2の電位の電位差によって流れる行電極の電流を検出
    する入力状態検出装置。
  2. 【請求項2】 直列接続体が、感圧スイッチと抵抗を直
    列接続して構成される請求項1記載の入力状態検出装
    置。
  3. 【請求項3】 直列接続体が感圧抵抗体のみで構成され
    る請求項1記載の入力状態検出装置。
  4. 【請求項4】 直列接続体が感熱抵抗体のみで構成され
    る請求項1記載の入力状態検出装置。
  5. 【請求項5】 感圧抵抗体を一部材で構成した請求項3
    記載の入力状態検出装置。
  6. 【請求項6】 直列接続体に行、列電極の交点に接触し
    た人の手指の表面抵抗を利用する請求項1記載の入力状
    態検出装置。
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