JP2006053136A - 人体模型及びロボット用圧力センサ、並びにこれを利用したシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 この発明は、圧力センサを人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)でき且つ多数の感圧部を設けることができる人体模型及びロボット用圧力センサシステムを提供すること。
【解決手段】 圧力センサSは、複数の感圧部92と、端子部90と、前記感圧部92と端子部90相互を接続する配線部91とを備えており、前記感圧部92,92相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 圧力センサSは、複数の感圧部92と、端子部90と、前記感圧部92と端子部90相互を接続する配線部91とを備えており、前記感圧部92,92相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、人体模型やロボットの身体に装着するための圧力センサ(本件においては人体模型及びロボット用圧力センサという)、並びにこれを利用したシステムに関するものである。
シート状の圧力センサは、一般的に、平面状の一方のベースフィルムに行電極を形成すると共に前記行電極の上面に感圧インクを塗布して成るものと、平面状の他方のベースフィルムに列電極を形成すると共に前記列電極の上面に感圧インクを塗布して成るものとを、前記行・列電極が交差する態様で張り合わされるようにして構成されている(例えば、特許文献1。)。したがって、この圧力センサは、行・列電極の交差点の全てが感圧部となるので、多点で圧力検知ができるという長所を有している。
しかしながら、上記形態の圧力センサは、ほぼ全面に行・列電極が配置されている薄い平板状であるが故に、複雑な形状や曲面を有する物体に装着することができず、このため利用範囲がかなり制限されていた。
そこで、わが社では、複雑な形状や曲面を有する物体への装着を可能にするため、図2に示すように、端子90から細い配線部91を延設し且つその延設した配線から感圧部92が左右に枝分かれて成るシ−ト状の圧力センサS(この欄ではツリー型圧力センサSという)を開発した。
ところが、上記した平板状の圧力センサの使用が前提となっている図12に示すシステムでは、解析処理装置側の端子数は少数であり、例えば解析処理装置側の端子数が四個である場合にはスキャンできる感圧部は四個のみと非常に少なくなってしまうという新たな問題に直面した。
特許3338983号公報
そこで、この発明は、人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)できる人体模型及びロボット用圧力センサを提供することを課題とする。
また、この発明は、圧力センサを人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)でき且つ多数の感圧部を設けることができる人体模型及びロボット用圧力センサシステムを提供することを課題とする。
(請求項1記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、人体模型やロボットに作用する圧力を検出すべく当該人体模型やロボットの表面に貼り付けられる圧力センサであって、複数の感圧部と、端子部と、前記感圧部と端子部相互を接続する配線部とを備えており、前記感圧部相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されている。
(請求項2記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、上記請求項1記載の発明に関し、端子部と、前記端子部から延設された配線部と、前記配線部から分枝した多数の感圧部とを有するものとしている。
(請求項3記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、一対のベースフィルムにそれぞれセンサ構成要素を印刷形成して成り、一方のセンサ構成要素は印加電極群と印加配線群と印加端子群を有すると共に各印加電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、他方のセンサ構成要素はレシーブ電極群とレシーブ配線群とレシーブ端子群を有すると共に各レシーブ電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、両方の感圧インク層を対向させて感圧部を形成する態様で、一対のベースフィルム相互を貼り合わせて構成されている。
(請求項4記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、解析処理装置の端子群側に、一個の処理装置接続側端子部を複数個のセンサ接続側端子部に分岐する配線分岐具を接続し、X個のセンサ接続側端子部にそれぞれ請求項1乃至3のいずれかに記載の人体模型及びロボット用圧力センサを接続してなるものとしている。
(請求項5記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項4記載の発明に関し、配線分岐具は、X(二以上の自然数)個の端子を有する一個の第1処理装置接続側端子群と、前記第1処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させて成る一個の第1配線群と、前記第1配線群の各配線からX個の部位で引き出した第1分岐配線を各部位ごとに集合させて成るX個の第1分岐配線群と、前記第1分岐配線群の端末に設けたX個の第1センサ接続側端子群を備えている第1基材と、X個の端子を有する一個の第2処理装置接続側端子群と、前記第2処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させた一個の第2配線群と、前記第2配線群の各配線をそれぞれX本に分岐させた第2分岐配線を一纏めして成るX個の第2分岐配線群と、前記第2分岐配線群の端末に設けたX個の第2センサ接続側端子群を備えている第2基材と、第1・第2処理装置接続側端子相互を近設させて一個の処理装置接続側端子部を、第1
・第2センサ接続側端子群相互を近設させてX個のセンサ接続側端子部を、設けてある。
(請求項6記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項5記載の発明に関し、第1基材は、第1配線群の一部及びこれと分離した第1分岐配線群が印刷形成された印刷層と、前記印刷層上に印刷形成され且つ多くのスルーホールを有する絶縁層と、スルーホールを介して第1配線群の一部と第1分岐配線群が接続されるべく絶縁層上に配線群が印刷形成された印刷層とを具備するものとしている。
(請求項7記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項5又は6記載の発明に関して、第1処理装置接続側端子群が有する端子数と、2処理装置接続側端子群が有する端子数とは、同一又は相違する数である。
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、人体模型やロボットに作用する圧力を検出すべく当該人体模型やロボットの表面に貼り付けられる圧力センサであって、複数の感圧部と、端子部と、前記感圧部と端子部相互を接続する配線部とを備えており、前記感圧部相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されている。
(請求項2記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、上記請求項1記載の発明に関し、端子部と、前記端子部から延設された配線部と、前記配線部から分枝した多数の感圧部とを有するものとしている。
(請求項3記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、一対のベースフィルムにそれぞれセンサ構成要素を印刷形成して成り、一方のセンサ構成要素は印加電極群と印加配線群と印加端子群を有すると共に各印加電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、他方のセンサ構成要素はレシーブ電極群とレシーブ配線群とレシーブ端子群を有すると共に各レシーブ電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、両方の感圧インク層を対向させて感圧部を形成する態様で、一対のベースフィルム相互を貼り合わせて構成されている。
(請求項4記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、解析処理装置の端子群側に、一個の処理装置接続側端子部を複数個のセンサ接続側端子部に分岐する配線分岐具を接続し、X個のセンサ接続側端子部にそれぞれ請求項1乃至3のいずれかに記載の人体模型及びロボット用圧力センサを接続してなるものとしている。
(請求項5記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項4記載の発明に関し、配線分岐具は、X(二以上の自然数)個の端子を有する一個の第1処理装置接続側端子群と、前記第1処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させて成る一個の第1配線群と、前記第1配線群の各配線からX個の部位で引き出した第1分岐配線を各部位ごとに集合させて成るX個の第1分岐配線群と、前記第1分岐配線群の端末に設けたX個の第1センサ接続側端子群を備えている第1基材と、X個の端子を有する一個の第2処理装置接続側端子群と、前記第2処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させた一個の第2配線群と、前記第2配線群の各配線をそれぞれX本に分岐させた第2分岐配線を一纏めして成るX個の第2分岐配線群と、前記第2分岐配線群の端末に設けたX個の第2センサ接続側端子群を備えている第2基材と、第1・第2処理装置接続側端子相互を近設させて一個の処理装置接続側端子部を、第1
・第2センサ接続側端子群相互を近設させてX個のセンサ接続側端子部を、設けてある。
(請求項6記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項5記載の発明に関し、第1基材は、第1配線群の一部及びこれと分離した第1分岐配線群が印刷形成された印刷層と、前記印刷層上に印刷形成され且つ多くのスルーホールを有する絶縁層と、スルーホールを介して第1配線群の一部と第1分岐配線群が接続されるべく絶縁層上に配線群が印刷形成された印刷層とを具備するものとしている。
(請求項7記載の発明)
この発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムは、上記請求項5又は6記載の発明に関して、第1処理装置接続側端子群が有する端子数と、2処理装置接続側端子群が有する端子数とは、同一又は相違する数である。
この人体模型及びロボット用圧力センサによると、人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)できることになる。
また、この人体模型及びロボット用圧力センサシステムによると、圧力センサを人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)でき且つ多数の感圧部を設けることができることになる。
以下にこの発明の人体模型及びロボット用圧力センサシステムを実施するための最良の
形態としての実施例について詳細に説明する。
形態としての実施例について詳細に説明する。
(この人体模型及びロボット用圧力センサシステムについて)
この人体模型及びロボット用圧力センサシステムでは、図1に示すように、解析処理装置PC、コネクタC、解析処理装置側の端子群T、中継コネクタC1、配線分岐具D、中継コネクタC2、FPCケーブルK、中継コネクタC3、圧力センサSの順序で接続されており、前記接続状態において、解析処理装置PCによるスキャンにより圧力センサSの感圧部92に作用した力や圧力を電気抵抗値として検出している。
この人体模型及びロボット用圧力センサシステムでは、図1に示すように、解析処理装置PC、コネクタC、解析処理装置側の端子群T、中継コネクタC1、配線分岐具D、中継コネクタC2、FPCケーブルK、中継コネクタC3、圧力センサSの順序で接続されており、前記接続状態において、解析処理装置PCによるスキャンにより圧力センサSの感圧部92に作用した力や圧力を電気抵抗値として検出している。
なお、この実施例では、図1に示すように、コネクタCの端子群、解析処理装置側の端子群T、コネクタC1,C2,C3の端子群は、それぞれ四個の端子を有している。
以下に、この人体模型及びロボット用圧力センサシステムの主要な構成について説明する。
(圧力センサSについて)
この圧力センサSは、図2や図3に示すように、複雑な形状や曲面への装着を可能とするため、端子部90から直線状の配線部91を延設し且つ延設した配線から左右にそれぞれ二個(合計四個)の感圧部92が枝分かれした形態を採っている。
(圧力センサSについて)
この圧力センサSは、図2や図3に示すように、複雑な形状や曲面への装着を可能とするため、端子部90から直線状の配線部91を延設し且つ延設した配線から左右にそれぞれ二個(合計四個)の感圧部92が枝分かれした形態を採っている。
ここで、この圧力センサSは、図2や図3に示すように、レシーブ電極92a(四個)、配線91a(四本)及び端子90a(四個)を印刷形成すると共に前記レシーブ電極92a上に感圧インク層92a'を印刷形成して成るベースフィルム9aと、印加電極92b(四個)、配線91b(一本を四本に分岐)及び端子90b(一個)を印刷形成すると共に前記印加電極92b上に感圧インク層92b'を印刷形成して成るベースフィルム9bを具備しており、前記レシーブ電極92a側の感圧インク層92a'と印加電極92bの感圧インク層92b'を除いて絶縁層を介してベースフィルム9a,9b相互を貼り合
わすようにして構成されている。
わすようにして構成されている。
なお、前記形態よりも更に複雑な形状や曲面への装着を可能とするには、ベースフィルム9a,9bにおける配線部91の形成域を平面視でジクザグ形状とすればよい。
次に、圧力センサSを構成する材料等は以下の通りである。
「ベースフィルム9a,9b」
可撓性を有する各種樹脂等であれば使用できるが、例えば、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等が採用できる。なお、厚みは10〜100μmである。
「印加電極92b、レシーブ電極92a、配線91a、配線91b、端子90a、端子90b」
これらは導電性インクにより構成されている。導電性インクとしては、各種レジン(例えばポリエステルレジン)に銀の粉末を混合して成る銀インクがある。なお、印刷形成された導電性インクの厚みは10〜20μである。
「感圧インク層92a',92b'」
レジンに半導体粒子と導体粒子を含むインクにより構成されている。なお、厚みは10〜50μmである。
「絶縁層」
紫外線硬化レジンにより構成されている。厚みは10〜50μmである。
「ベースフィルム9a,9b」
可撓性を有する各種樹脂等であれば使用できるが、例えば、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等が採用できる。なお、厚みは10〜100μmである。
「印加電極92b、レシーブ電極92a、配線91a、配線91b、端子90a、端子90b」
これらは導電性インクにより構成されている。導電性インクとしては、各種レジン(例えばポリエステルレジン)に銀の粉末を混合して成る銀インクがある。なお、印刷形成された導電性インクの厚みは10〜20μである。
「感圧インク層92a',92b'」
レジンに半導体粒子と導体粒子を含むインクにより構成されている。なお、厚みは10〜50μmである。
「絶縁層」
紫外線硬化レジンにより構成されている。厚みは10〜50μmである。
上記した全ての材料等は後述する配線分岐具Dにも当てはめることができる。
(配線分岐具Dの構成について)
この配線分岐具Dは、図4に示すように、第1基材Aと、第2基材Bと、前記第1基材Aと第2基材Bとの間に介在させた中間絶縁層Cとから構成されている。
(配線分岐具Dの構成について)
この配線分岐具Dは、図4に示すように、第1基材Aと、第2基材Bと、前記第1基材Aと第2基材Bとの間に介在させた中間絶縁層Cとから構成されている。
第1基材Aは、図4に示すように、弾性(又は可撓性)を有する樹脂フィルムF1に、四個の端子10を有する一個の第1処理装置接続側端子群1と、前記第1処理装置接続側端子群1の各端子10からそれぞれ配線20を延設させて成る一個の第1配線群2と、前記第1配線群2の各配線20から四個の部位で引き出した第1分岐配線30を各部位ごとに集合させて成る四個の第1分岐配線群3と、前記第1分岐配線群3の端末に設けた四個の第1センサ接続側端子群4(それぞれ四個の端子40を持つ)を備えて成る。
第2基材Bは、図4や図8に示すように、弾性(又は可撓性)を有する樹脂フィルムF2に、四個の端子50を有する一個の第2処理装置接続側端子群5と、前記第2処理装置接続側端子群5の各端子50からそれぞれ配線60を延設させて成る一個の第2配線群6と、第2配線群6の各配線60から分岐した四本の第2分岐配線70を一纏めして成る四個の第2分岐配線群7と、前記第2分岐配線群7と、前記第2分岐配線群7の端末に設けた四個の第2センサ接続側端子群8(それぞれ四個の端子80を持つ)を備えている。
そして、この配線分岐具Dでは、図4に示すように、第1処理装置接続側端子群1と第2処理装置接続側端子50相互を近設させて一個の処理装置接続側端子部T1を、第1センサ接続側端子群4と第2センサ接続側端子80相互を近設させて四個のセンサ接続側端子部T2を、設けている。
ここで、上記第1基材Aは具体的には、図5に示す如く樹脂フィルムF1上に印刷形成された第1配線群2の各配線20の一部及び第1分岐配線群3と、図6に示す如く多くのスルーホールhを有し且つ第1配線群2の各配線20の一部及び第1分岐配線群3を覆うべく印刷形成された絶縁層Hと、図5〜図7に示す如く前記スルーホールhを介して、第1配線群2と第1分岐配線群3とを接続すべく絶縁層H上に印刷形成された配線群21とが積層一体化される態様で構成されている。
また、第2基材Bは具体的には、図8に示す如く、樹脂フィルムF2上に、一個の第2処理装置接続側端子50、第2配線60、第2分岐配線70及び第2センサ接続側端子80を印刷形成して構成されている。
そして、上記第1基材Aと第2基材Bとを、図9に示した中間絶縁層Cを介して貼り合わせるようにしてある。
(配線分岐具Dを使用した場合の感圧部92の数について)
この配線分岐具Dを使用した場合、解析処理装置側の端子Tは四個の端子群tを持つものであるにもかかわらず、図1に示すように、配線分岐具Dを介して四本の圧力センサSが接続できるものとなり、その結果、4本×4個=16個の感圧部92のスキャンが可能になる。これに対して、この配線分岐具Dを使用しない場合は、図12に示すように、1本×4個=4個の感圧部92しかスキャンできない。
(解析処理装置PCによる圧力センサSのスキャンについて)
このシステムでは、図10に示すように、圧力センサSからの出力を読み取らせるための回路を有しており、インターフェイス回路IFを介して解析処理装置PCと接続されている。なお、上記した解析処理装置PC、インターフェイス回路IF及び出力の読み取り回路の基本的動作は公知の特表昭62−502665号に開示されているので、ここでは詳述しない。
(配線分岐具Dを使用した場合の感圧部92の数について)
この配線分岐具Dを使用した場合、解析処理装置側の端子Tは四個の端子群tを持つものであるにもかかわらず、図1に示すように、配線分岐具Dを介して四本の圧力センサSが接続できるものとなり、その結果、4本×4個=16個の感圧部92のスキャンが可能になる。これに対して、この配線分岐具Dを使用しない場合は、図12に示すように、1本×4個=4個の感圧部92しかスキャンできない。
(解析処理装置PCによる圧力センサSのスキャンについて)
このシステムでは、図10に示すように、圧力センサSからの出力を読み取らせるための回路を有しており、インターフェイス回路IFを介して解析処理装置PCと接続されている。なお、上記した解析処理装置PC、インターフェイス回路IF及び出力の読み取り回路の基本的動作は公知の特表昭62−502665号に開示されているので、ここでは詳述しない。
図10に示したスイッチSWと抵抗Rは、感圧部92,92,92,92の抵抗値の模式図として表現したものであり、感圧部92,92,92,92に圧力が加わったときにはスイッチSWが閉状態となって印加側・レシーブ側電極92b,92a相互間の抵抗値が無限大(高抵抗)から数Ω(低抵抗)に切り替わるものとしている。
(1) 先ず、上記した圧力センサSからの出力情報を読み取るときは、図10に示す如く前記読み取り回路と印加側・レシーブ側電極92b,92aとを中継コネクタC1を介して接続状態にする。
(2) ここで、インターフェイス回路IFからのクロック信号「H」によって印加電圧(ーV)は、増幅器103(この増幅器103の入力側は抵抗102により接地電位に保たれている)を介して印加側電極92bに印加される。
(3) 印加側電極92bへの電圧の印加から次のクロック信号「H」による印加側電極92bへの電圧の印加までの間に、列カウンター107からの出力によりマルチプレクサ106のスイッチが切り替わり、レシーブ側電極92aが順にスキャンされる。
(4) ここで、感圧部92に圧力が加わると、スイッチSWが閉状態になると共に圧力に応じた低抵抗が減少変化してレシーブ側電極92aに順に電流が流れ、それぞれの列の抵抗104及び増幅器105で反転増幅される。反転増幅された出力電圧は列のマルチプレクサ106により順次、レジスタ108に送られデジタル信号としてインターフェイス回路IFに送られる。
(5) なお、この実施例ではインターフェイス回路IFに送られてきた情報は、パーソナルコンピュータPCにより読み取られ、ディスプレイ上に感圧部92に加わった圧力に対応した数字が表示されるようになっている。
(この人体模型及びロボット用圧力センサシステムを用いた場合の優れた点について)
上述した内容から、圧力センサSが人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)でき且つ多数の感圧部92を設けることができることが明らかである。
(より多くの圧力センサSを人体模型やロボットの身体に装着するための構成)
図11に示すように、人体模型やロボットMの身体に、多くの圧力センサSを貼り付けて多数の感圧部92でスキャンできるようにするには、コネクタC等、及び配線分岐具Dを以下のように構成すればよい。
(コネクタC等の端子数について)
コネクタCの端子群、解析処理装置側の端子群T、コネクタC1,C2,C3の端子群は、それぞれ十四個の端子を有するものとしている。
(第1基材A及び第2基材Bの構成例について)
この配線分岐部Dの構成は、上記実施例を含むものであり、
X(二以上の自然数)個の端子10を有する一個の第1処理装置接続側端子群1と、前記第1処理装置接続側端子群1の各端子10からそれぞれ延設させて成る一個の第1配線群2と、前記第1配線群2の各配線20からX個の部位で引き出した第1分岐配線30を集合させて成るX個の第1分岐配線群3と、前記第1分岐配線群3の端末に設けたX個の第1センサ接続側端子群4を備えている第1基材Aと、
X個の端子を有する一個の第2処理装置接続側端子群と、前記第2処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させた一個の第2配線群と、前記第2配線群の各配線をそれぞれX本に分岐させた第2分岐配線を一纏めして成るX個の第2分岐配線群と、前記第2分岐配線群の端末に設けたX個の第2センサ接続側端子群を備えている第2基材Bから構成させることができる。
(2) ここで、インターフェイス回路IFからのクロック信号「H」によって印加電圧(ーV)は、増幅器103(この増幅器103の入力側は抵抗102により接地電位に保たれている)を介して印加側電極92bに印加される。
(3) 印加側電極92bへの電圧の印加から次のクロック信号「H」による印加側電極92bへの電圧の印加までの間に、列カウンター107からの出力によりマルチプレクサ106のスイッチが切り替わり、レシーブ側電極92aが順にスキャンされる。
(4) ここで、感圧部92に圧力が加わると、スイッチSWが閉状態になると共に圧力に応じた低抵抗が減少変化してレシーブ側電極92aに順に電流が流れ、それぞれの列の抵抗104及び増幅器105で反転増幅される。反転増幅された出力電圧は列のマルチプレクサ106により順次、レジスタ108に送られデジタル信号としてインターフェイス回路IFに送られる。
(5) なお、この実施例ではインターフェイス回路IFに送られてきた情報は、パーソナルコンピュータPCにより読み取られ、ディスプレイ上に感圧部92に加わった圧力に対応した数字が表示されるようになっている。
(この人体模型及びロボット用圧力センサシステムを用いた場合の優れた点について)
上述した内容から、圧力センサSが人体模型やロボットの身体におけるどの部位でもフィットして装着(密着)でき且つ多数の感圧部92を設けることができることが明らかである。
(より多くの圧力センサSを人体模型やロボットの身体に装着するための構成)
図11に示すように、人体模型やロボットMの身体に、多くの圧力センサSを貼り付けて多数の感圧部92でスキャンできるようにするには、コネクタC等、及び配線分岐具Dを以下のように構成すればよい。
(コネクタC等の端子数について)
コネクタCの端子群、解析処理装置側の端子群T、コネクタC1,C2,C3の端子群は、それぞれ十四個の端子を有するものとしている。
(第1基材A及び第2基材Bの構成例について)
この配線分岐部Dの構成は、上記実施例を含むものであり、
X(二以上の自然数)個の端子10を有する一個の第1処理装置接続側端子群1と、前記第1処理装置接続側端子群1の各端子10からそれぞれ延設させて成る一個の第1配線群2と、前記第1配線群2の各配線20からX個の部位で引き出した第1分岐配線30を集合させて成るX個の第1分岐配線群3と、前記第1分岐配線群3の端末に設けたX個の第1センサ接続側端子群4を備えている第1基材Aと、
X個の端子を有する一個の第2処理装置接続側端子群と、前記第2処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させた一個の第2配線群と、前記第2配線群の各配線をそれぞれX本に分岐させた第2分岐配線を一纏めして成るX個の第2分岐配線群と、前記第2分岐配線群の端末に設けたX個の第2センサ接続側端子群を備えている第2基材Bから構成させることができる。
上記構成において、Xは二以上の自然数であれば、いくつに設定してもよい。例えば、X=14とすれば、一個の処理装置接続側端子部T1に対して、十四個のセンサ接続側端子部T2(各センサ接続側端子部T2は十四個のセンサ接続側端子を有する)を構成させることができる。したがって、上記した解析処理装置側の端子Tを使用すると、14×14=196個の感圧部92で力や圧力の測定ができることになる。
更に、第1基礎材AのX(二以上の自然数)と、第2基材BのX(二以上の自然数)との数を同一ではなく相違する数とすることも可能である。例えば、第1基材AのXを3個(a1,a2,a3)とし第2基板のXを2個(b1,b2)とした場合、(a1,b1),(a1,b2),(a2,b1),(a2,b2),(a3,b1),(a3,b2)である3×2=6個の感圧部92で力や圧力の測定ができる。同様の考えで、第1基材のXを12、第2基材のXを14とした場合、12×14=168個の感圧部92で力や圧力の測定ができることになる。なお、配線が交差するような場合、交差する配線相互間に絶縁層を形成するとよい。
(他の実施の形態)
圧力センサは、人体模型やロボットに作用する圧力を検出すべく当該人体模型やロボットの表面に貼り付けられるものであればよく、複数の感圧部と、端子部と、前記感圧部と端子部相互を接続する配線部とを備え、前記感圧部相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されているものであればよい。
(他の実施の形態)
圧力センサは、人体模型やロボットに作用する圧力を検出すべく当該人体模型やロボットの表面に貼り付けられるものであればよく、複数の感圧部と、端子部と、前記感圧部と端子部相互を接続する配線部とを備え、前記感圧部相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されているものであればよい。
上記した実施例では、第1・第2基材の最外層を、弾性を有する樹脂製フィルムで構成させたが、これに限定されることなく、プリント基板であってもよい。このように第1・第2基材をプリント基板で構成させた場合は、通常のエッチングで配線等を形成することができる。更に、第1・第2基材の最外層は、印刷が可能であれば絶縁コートを施した金属板であってもよい。
M 人体模型及びロボット
S 圧力センサ
D 配線分岐具
A 第1基材
B 第2基材
C 中間絶縁層
H 絶縁層
h スルーホール
T1 処理装置接続側端子部
T2 センサ接続側端子部
F1 樹脂フィルム
F2 樹脂フィルム
1 第1処理装置接続側端子群
2 第1配線群
3 第1分岐配線群
4 第1センサ接続端子群
5 第2処理装置接続側端子
10 端子
20 配線
30 第1分岐配線
40 端子
50 第2処理装置接続側端子
60 第2配線
70 第2分岐配線
80 第2センサ接続側端子
90 端子部
90a 端子
90b 端子
91 配線部
91a 配線
91b 配線
92 感圧部
92a'感圧インク層
92b'感圧インク層
S 圧力センサ
D 配線分岐具
A 第1基材
B 第2基材
C 中間絶縁層
H 絶縁層
h スルーホール
T1 処理装置接続側端子部
T2 センサ接続側端子部
F1 樹脂フィルム
F2 樹脂フィルム
1 第1処理装置接続側端子群
2 第1配線群
3 第1分岐配線群
4 第1センサ接続端子群
5 第2処理装置接続側端子
10 端子
20 配線
30 第1分岐配線
40 端子
50 第2処理装置接続側端子
60 第2配線
70 第2分岐配線
80 第2センサ接続側端子
90 端子部
90a 端子
90b 端子
91 配線部
91a 配線
91b 配線
92 感圧部
92a'感圧インク層
92b'感圧インク層
Claims (7)
- 人体模型やロボットに作用する圧力を検出すべく当該人体模型やロボットの表面に貼り付けられる圧力センサであって、複数の感圧部と、端子部と、前記感圧部と端子部相互を接続する配線部とを備えており、前記感圧部相互が接続部によりループを形成しない態様で接続されていることを特徴とする人体模型及びロボット用圧力センサ。
- 端子部と、前記端子部から延設された配線部と、前記配線部から分枝した多数の感圧部とを有することを特徴とする請求項1記載の人体模型及びロボット用圧力センサ。
- 一対のベースフィルムにそれぞれセンサ構成要素を印刷形成して成り、一方のセンサ構成要素は印加電極群と印加配線群と印加端子群を有すると共に各印加電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、他方のセンサ構成要素はレシーブ電極群とレシーブ配線群とレシーブ端子群を有すると共に各レシーブ電極上に感圧インク層を印刷形成して成り、両方の感圧インク層を対向させて感圧部を形成する態様で、一対のベースフィルム相互を貼り合わせて構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の人体模型及びロボット用圧力センサ。
- 解析処理装置の端子群側に、一個の処理装置接続側端子部を複数個のセンサ接続側端子部に分岐する配線分岐具を接続し、X個のセンサ接続側端子部にそれぞれ請求項1乃至3のいずれかに記載の人体模型及びロボット用圧力センサを接続してなる人体模型及びロボット用圧力センサシステム。
- 配線分岐具は、X(二以上の自然数)個の端子を有する一個の第1処理装置接続側端子群と、前記第1処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させて成る一個の第1配線群と、前記第1配線群の各配線からX個の部位で引き出した第1分岐配線を各部位ごとに集合させて成るX個の第1分岐配線群と、前記第1分岐配線群の端末に設けたX個の第1センサ接続側端子群を備えている第1基材と、X個の端子を有する一個の第2処理装置接続側端子群と、前記第2処理装置接続側端子群の各端子からそれぞれ延設させた一個の第2配線群と、前記第2配線群の各配線をそれぞれX本に分岐させた第2分岐配線を一纏めして成るX個の第2分岐配線群と、前記第2分岐配線群の端末に設けたX個の第2センサ接続側端子群を備えている第2基材と、第1・第2処理装置接続側端子相互を近設させて一個の処理装置接続側端子部を、第1・第2センサ接続側端子群相互を近設させてX個のセンサ接続側端子部を、設けてあることを特徴とする請求項4記載の人体模型及びロボット用圧力センサシステム。
- 第1基材は、第1配線群の一部及びこれと分離した第1分岐配線群が印刷形成された印刷層と、前記印刷層上に印刷形成され且つ多くのスルーホールを有する絶縁層と、スルーホールを介して第1配線群の一部と第1分岐配線群が接続されるべく絶縁層上に配線群が印刷形成された印刷層とを具備することを特徴とする請求項5記載の人体模型及びロボット用圧力センサシステム。
- 第1処理装置接続側端子群が有する端子数と、2処理装置接続側端子群が有する端子数とは、同一又は相違する数であることを特徴とする請求項5又は6記載の人体模型及びロボット用圧力センサシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005203802A JP2006053136A (ja) | 2004-07-15 | 2005-07-13 | 人体模型及びロボット用圧力センサ、並びにこれを利用したシステム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208457 | 2004-07-15 | ||
JP2005203802A JP2006053136A (ja) | 2004-07-15 | 2005-07-13 | 人体模型及びロボット用圧力センサ、並びにこれを利用したシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006053136A true JP2006053136A (ja) | 2006-02-23 |
Family
ID=36030701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005203802A Pending JP2006053136A (ja) | 2004-07-15 | 2005-07-13 | 人体模型及びロボット用圧力センサ、並びにこれを利用したシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006053136A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008026140A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Uni Charm Corp | 吸収性物品の評価装置及び、吸収性物品の評価方法 |
JP2019522182A (ja) * | 2016-05-20 | 2019-08-08 | エイチピーワン テクノロジーズ リミテッドHp1 Technologies Limited | 力を検出するための装置及びシステム |
-
2005
- 2005-07-13 JP JP2005203802A patent/JP2006053136A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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