JP2002072994A - 画像処理方法、装置、および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
画像処理方法、装置、および画像処理プログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
する。 【解決手段】 画像変換部2は原画像データをN(N≧
2)個の画像データに、それらの平均が原画像データと
同等になるように変換する。変換画像記憶部31,32,
…,3Nはこれらの変換画像データを記憶する。切替部
4は、変換画像記憶部31〜3Nに記憶された変換画像を
高速に順次切り替えて、ブラウン管、液晶パネルなどの
表示部5に表示する。
Description
装置に関する。
フレームバッファという記憶手段に画像データを記憶
し、その内容をブラウン管や液晶パネルなどの表示装置
に表示していた。
技術では、表示しようとする画像データそのものがフレ
ームバッファに格納されているため、フレームバッファ
の内容をコピーすれば、容易に画像データの複製ができ
るという問題があった。
示しているとき、スクリーンダンプを行えば容易に画像
データをコピーすることができる。
て画像データを流通させるときに、端末のコンピュータ
で画像の複製が容易にできてしまうため、画像データの
著作権を保護するのが難しいという問題があった。
ータの複製を困難にする画像処理方法、装置、および画
像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することに
ある。
は、原画像データを2つ以上の相異なる画像データに、
それらの平均が前記原画像データと同等となるように変
換するステップと、変換画像データを高速に順次切替え
て表示するステップを有する。
像と人間の視覚特性によりそれらが重なり合って、原画
像と同じ1つの画像として知覚される。しかも、表示部
に瞬間瞬間に表示された画像は原画像データを変換した
ものであるので、原画像データの複製が困難である。
て図面を参照して説明する。
装置のブロック図、図2はその動作を示すフローチャー
トである。
(ステップ11)。原画像記憶部1としては、半導体、
磁気ディスクなどの記憶手段を用いることができる。ま
た、原画像記憶部1は、不正なアクセスができない保護
された領域に配置するのが望ましい。
2)個の画像データに、それらの平均が原画像データと
同等になるように変換する(ステップ12)。
画像データを記憶する(ステップ13)。変換画像記憶
部31〜3Nとしては半導体メモリ、磁気ディスクなどの
記憶手段を用いることができる。また、変換画像記憶部
31〜3Nも不正なアクセスができないように保護された
領域に配置するのが望ましい。
憶されたN個の変換画像を高速に順次切り替えて、ブラ
ウン管、液晶パネルなどの表示部5に表示する(ステッ
プ14)。なお、画像のちらつきを抑えるために、画像
の切替えは、図3(1)に示すように、表示部5の走査
線の垂直無表示期間tVに行なうのが望ましく、切替え
周期は短いにこしたことがない。切替え周期はフレーム
周期(インタレース表示法のときはフィールド周期)t
fが上限になるが、図3(2)に示すように、tfの倍数
のこともありうる。
替えて表示することにより、表示部5の残像と人間の視
覚特性により、それらが重なり合って、原画像と同じひ
とつの画像であると知覚される。
ームバッファに記憶している場合でも、そのフレームバ
ッファには変換画像が記憶されているので、原画像デー
タを復元するのが困難である。したがって、原画像デー
タの複製を防ぐことができる。なお、複数の変換画像デ
ータを入手すれば、原画像データを復元することが容易
になるので、ときどき変換画像を作成し直すのが望まし
い。
る。
S(x,y)とするとき、N枚の変換画像を、i番目
(i=1〜N)の変換画像の同じ座標(x,y)の画素
値Ti(x,y)が、
同じになるように作成する。
と、互いに重なり合って、変換画像の平均画像が知覚さ
れる。したがって、見た目には原画像と変わらないよう
に表示することができる。
像の作成例について説明する。原画像データで座標
(x,y)の画素値をS(x,y)とするとき、変動値
Dを考え、a=S(x,y)−D、b=S(x,y)+
Dを計算する。このとき、a,bが画素値の最小値と最
大値を超えないように、変動値Dの値は、図4の斜線で
示すようなS(x,y)に依存する範囲内である必要が
ある。なお、図4は、最小値=0、最大値=255の例
である。Dの値は、この範囲内の値をランダムに選択す
るのが望ましい。
割り当てる。つまり、T1(x,y)=a,T2(x,
y)=bとするか、T1(x,y)=b,T2(x,y)
=aとする。この割り当て方は、画素毎にランダムに変
えてもよい。
おき、Dの値の上限を設定してもよい。パターンは画像
データと同様の数値列であり、座標(x,y)の値をP
(x,y)とすると、上の条件にくわえて、D<P
(x,y)となるようにDを決める。図の例で斜線領域
は最小画素値、白い領域は最大画素値を表しているとす
ると、斜線領域については原画像データがそのまま用い
られ、白い領域のみ画素値が変換される。その結果、変
換画像には、このパターンに従った模様が現れることに
なる。なお、パターン上の値は、最小画素値と最大画素
値の中間の値を用いてもよい。
を用いてDの値や、T1,T2の割り当てをランダムに決
定する例である。
をsに入れる。ステップ22に、sが128より小さい
かどうか判定する。小さければ、ステップ23にsの値
をrに代入し、小さくなければステップ24に255−
sの値をrに代入する。ステップ25に、rがP(x,
y)より大きいかどうか判定する。大きければ、ステッ
プ26にP(x,y)をrとする。ステップ27に0≦
D≦rの乱数Dを発生する。ステップ28に、s−Dを
a、s+Dをbにそれぞれ代入する。ステップ29に、
Dがr/2より小さいかどうか判定する。小さければ、
ステップ30にaをT1(x,y)に、bをT2(x,
y)に代入し、小さくなければステップ31にbをT1
(x,y)に、aをT2(x,y)に代入する。
装置のブロック図である。本実施形態は原画像データが
暗号化されている場合で、暗号化された原画像データを
復号部6により復号して原画像記憶部1に記憶する。暗
号の方法として、DESや、FEAL、MD5、RSA
などの従来技術の暗号方法を用いることができる。ま
た、画像スクランブル解除方法を用いてもよい。
示するために、減色処理を行いながら原画像データを変
換する画像変換部2の例について図面を用いながら説明
する。
示すように、1画素を(赤R,緑G,青B)の3つの輝
度値によって表すとき、各々の輝度値が0〜255の2
56階調の分解能があるとすると、256の3乗の約
1,600万色を表すことができる。この画像を、25
6色しか表示できない表示部5に表示するためには、色
数を256色以下に減らす必要がある。これを減色処理
という。このとき、参照表に基づき、原画素のRGBの
組にもっとも近いインデックス番号によって画像を表す
方法をインデックスカラーという。この例では、RGB
の輝度値をそれぞれ0,51,102,153,20
4,255の6階調に量子化し、6の3乗の216色の
インデックスを用意している。
ンデックスカラーの輝度値Qを割り当てると、誤差eが
生じる。この誤差を無視すると、原画像の微妙な濃淡が
失われて、のっぺりした画像になってしまう。そこで、
誤差を周囲の画素に加算して拡散させると、複数の画素
が網点のように組み合わさって、原画素値に似たように
見える。これを、誤差拡散法によるディザという。誤差
を周囲の画素に加算する方法として、図10に示すよう
に、注目画素を*とすると、走査方向の次の画素に誤差
の7/16、次の走査線の画素に誤差の3/16,5/
16、1/16の重みをかけて、それぞれ加算する方法
が知られている。
れた複数の変換画像について、それぞれ独立に上記の誤
差拡散法によるディザを施し、減色処理すると、減色処
理した画像の平均画像は必ずしも原画像に近くなるとは
限らない。そこで、図11に示すように、変動値Dによ
って変換された画素値T1,T2をそれぞれ減色処理して
得られたインデックスカラーの画素値Q1,Q2の平均画
素値を考え、原画素値Sとの誤差eを計算する。そして
誤差eを周囲の画素に拡散すれば、減色処理後の変換画
像の平均と原画像が近くなる。
理を追加した処理手順を示す。最初に、原画素値S
(x、y)に前回の処理における誤差e(x、y)を加
算して、画素値sを求める(ステップ21′)。次に、
図5と同様にして、変動値Dを求めて、変換画素値
T1,T2を求める(ステップ22〜31)。T1,T2を
それぞれ減色処理qによってインデックスカラーに変換
し、その画素値を求めてQ1,Q2とする(ステップ3
2)。Q1,Q2の平均値と画素値sとの差を誤差eとし
て求める(ステップ33)。誤差eは、周囲の誤差e
(x+dx,y+dy)に重みwをかけて加算する(ス
テップ34)。このときの重みは図9に示した通りであ
る。
み合わせることによって、減色処理後の変換画像の平均
と原画像が近くなる。
示装置のブロック図である。本実施形態は、変換画像デ
ータの平均を計算する平均画像計算部7と、平均画像デ
ータを記憶する平均画像記憶部8をさらに備えることに
より、原画像データを復元するものである。平均画像は
表示部5のフレームバッファに記憶された画像から計算
してもよい。
パソコン等のコンピュータを用いて実現する場合の構成
図である。入力部41は原画像データを入力するための
ものである。記憶装置42は原画像記憶部1と変換画像
記憶部31〜3Nに相当し、原画像データおよび変換画像
データを記憶する。記憶装置43はハードディスクであ
る。表示装置44は表示部5に相当し、変換画像データ
を表示する。記憶媒体45は、フロッピィ・ディスク、
CD−ROM、光磁気ディスク、DVD等の記録媒体
で、図2に示したステップ11〜14からなる画像処理
プログラムを記憶している。データ処理装置46は、C
PU、各種インタフェース等を含み、記録媒体45から
画像処理プログラムを記憶装置43に読み込んで、これ
を実行する。
装置も同様にしてパソコン等のコンピュータ上で実現す
ることができる。
理プログラムを、サーバコンピュータ51からクライア
ントコンピュータ52に、ネットワーク53を経由して
伝送し、クライアントコンピュータ52において実行す
ることもできる。また、同じネットワーク53を用い
て、画像データやパターンデータを伝送してもよい。ま
た、同じネットワーク53を用いて暗号の復号に必要な
情報を伝送してもよい。
で様々に実施することができる。例えば、時間的に変動
する複数の画像から構成される動画像を対象にして用い
ることができる。
表示する画像データの複製が困難であるという効果があ
る。
ック図である。
ローチャートである。
ある。
示す図である。
すフローチャートである。
ック図である。
ある。
なることの説明図である。
フローチャートである。
ロック図である。
タ上で実施する場合の構成図である。
サーバコンピュータからクライアントコンピュータへ転
送する説明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 原画像データを2つ以上の相異なる画像
データに、それらの平均が前記原画像データと同等とな
るように変換するステップと、 変換画像データを高速に順次切替えて表示するステップ
を有する画像処理方法。 - 【請求項2】 前記原画像データの各画素の画素値Sと
その変動値Dから画素値S−DとS+Dを計算し、画素
値S−D,S+Dを変換画像データの対応する画素の画
素値とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記原画像データの原画素値Sにインデ
ックスカラーの輝度値を割り当てたときの、前回の処理
における誤差値eを前記原画素値Sに加算して画素値s
を求め、画素値sと前記原画像データの画素値Sの変動
値Dから画素値s−Dとs+Dを計算して、これらを変
換画像データの対応する変換画素値T 1,T2とし、これ
ら変換画素値T1,T2をそれぞれ減色処理によってイン
デックスカラーに変換し、その画素値Q1,Q2を求め、
画素値Q1,Q2の平均値と画素値sの差である誤差eを
求め、誤差eを周囲の画素の誤差に重みをかけて加算す
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記原画像データの画素毎に変動値Dの
値を変更する、請求項2または3記載の方法。 - 【請求項5】 前記原画像データの画素毎に変動値Dの
値域を制御する、請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 暗号化された原画像データを復号するス
テップを、原画像データを変換するステップの前に有す
る、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 前記変換画像データの平均を計算するス
テップを有する、請求項1から6のいずれか1項記載の
方法。 - 【請求項8】 原画像データを2つ以上の相異なる画像
に、これらの平均が前記原画像データと同等になるよう
に変換する画像変換手段と、 変換画像データを高速に順次切替えて表示部に表示する
切替手段を有する画像処理装置。 - 【請求項9】 前記画像変換手段は、前記原画像データ
の画素値Sとその変動値Dから画素値S−DとS+Dを
計算し、画素値S−DとS+Dを変換画像データの対応
する画素の画素値とする、請求項8記載の装置。 - 【請求項10】 前記画像変換手段は、前記原画像デー
タの原画素値Sにインデックスカラーの輝度値を割り当
てたときの、前回の処理における誤差値eを前記原画素
値Sに加算して画素値sを求め、画素値sと前記原画像
データの原画素値Sの変動値Dから画素値s−Dとs+
Dを計算して、これらを変換画像データの対応する変換
画素値T1,T2とし、これら変換画素値T1,T2をそれ
ぞれ減色処理によってインデックスカラーに変換し、そ
の画素値Q1,Q2を求め、画素値Q1,Q2の平均値と画
素値sの差である誤差eを求め、誤差eを周囲の画素の
誤差に重みをかけて加算する、請求項8記載の装置。 - 【請求項11】 前記画像変換手段は、前記原画像デー
タの画素ごとに変動値Dの値を変更する、請求項9また
は10記載の装置。 - 【請求項12】 前記画像変換手段は、前記原画像の画
素ごとに変動値Dの値域を制御する、請求項11記載の
装置。 - 【請求項13】 暗号化された原画像データを復号する
復号手段をさらに有する、請求項8から12のいずれか
1項に記載の装置。 - 【請求項14】 前記変換画像データの平均を計算する
平均画像計算手段をさらに有する、請求項8から13の
いずれか1項に記載の装置。 - 【請求項15】 請求項1から7のいずれかに記載の方
法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラ
ムを記録した記録媒体。
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