JP2002071778A - Gps受信システム - Google Patents

Gps受信システム

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JP2002071778A
JP2002071778A JP2000256101A JP2000256101A JP2002071778A JP 2002071778 A JP2002071778 A JP 2002071778A JP 2000256101 A JP2000256101 A JP 2000256101A JP 2000256101 A JP2000256101 A JP 2000256101A JP 2002071778 A JP2002071778 A JP 2002071778A
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JP
Japan
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time
gps
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current
gps receiving
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JP2000256101A
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English (en)
Inventor
Ikuo Tsujimoto
郁夫 辻本
Junichi Suzuki
淳一 鈴木
Wakio Yamada
和喜男 山田
Takuya Suefuji
卓也 末藤
Masahito Fukuda
正仁 福田
Kenji Okuno
健治 奥野
Kazuhiro Kawamoto
和宏 川本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS受信装置における時刻の精度及び信頼
性を向上させる。 【解決手段】 時刻供給手段と、該時刻供給手段から取
得した現在時刻とGPS衛星から送信された電波とを用
いて受信位置を計算するGPS受信装置とを含むGPS
受信システムにおいて、前記時刻供給手段を複数種類設
け、これらの時刻供給手段から1つの時刻供給手段を選
択して現在時刻を取得する時刻取得判断部6を有してな
り、該時刻取得判断部6で取得した現在時刻を用いてG
PS受信装置1で受信位置を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やカーナ
ビゲーションシステム等に使用されるGPS(Glob
al Positioning System)受信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GPS受信装置は、複数のGPS衛星か
らの電波を受信して、衛星から受信装置までの距離と衛
星位置とを求めることで、受信位置の計算、すなわち測
位演算を行う装置である。
【0003】ここで、衛星位置とは受信装置が受信した
電波が衛星から送信された時点での衛星位置であり、そ
の計算には、現在受信中のデータが送信された時刻(衛
星からデータが送信された時刻を意味する)が必要とな
る。衛星の速度は4000m/sec近くになるため、
現在受信中のデータが送信された時刻の精度としては1
msec以下の精度が必要となる。
【0004】図6は航法メッセージのデータ構造を示し
た模式図である。(a)は1500ビットのメインフレ
ーム、(b)は300ビットのサブフレーム、(c)は
30ビットのTLM(telemeter)、(d)は
30ビットのHOW(hand over word)
を示している。
【0005】航法メッセージは6secごとに区切られ
ており、その6sec区間(サブフレーム)の冒頭には
TLM、HOWとが順に配置されている。TLMの先頭
には「01100110」という一定のビットパターンか
らなるプリアンブル20が配置され、HOWの先頭には
Zカウント21が配置されている。このZカウント21
は、現在受信中のデータが送信された時刻を含んでい
る。
【0006】以下に、現在受信中のデータが送信された
時刻を求める方法を示す。
【0007】この方法は、プリアンブル20を検出し、
次に、「01100110」というビットパターンの確認
を行い、プリアンブル20と確定した後、更にデータを
読み続け、Zカウント21をデコードし、最後にパリテ
ィチェックを行い、異常が検出されなければZカウント
21から現在受信中のデータが送信された時刻を検出す
るものである。
【0008】ここで、プリアンブル20は6secごと
にUTC(CoordinatedUniversal
Time)時刻に同期して送信されるため、現在受信
中のデータが送信された時刻を取得するためには6se
c以上連続してGPS信号を受信し続ける必要がある。
【0009】そのため、従来、衛星からの電波が不安定
で、6sec以上連続したGPS信号の受信が不可能な
場合や、消費電力を削減させたり、受信するデータを削
減するためにGPS信号の受信時間が6secより短い
場合には、現在受信中のデータが送信された時刻を用い
て受信位置を計算する代わりに、次に示す方法を使用
し、時刻供給手段から現在時刻を取得し、その現在時刻
を用いて受信位置を計算している。
【0010】従来のGPS受信装置にあっては、単独の
通信基地局を時刻供給手段とし、該時刻供給手段から携
帯電話などの無線通信手段を介して現在時刻を取得する
手法がとられていた。あるいはネットワーク上にある単
独のNTP(NETWORKTIME PROTOCO
L) などの時刻サーバーを時刻供給手段とし、該時刻供
給手段から現在時刻を取得する手法もとられていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、従
来のGPS受信装置にあっては、単独の時刻供給手段か
ら現在時刻を取得しているため、時刻の信頼性の面で問
題がある。
【0012】また特に、ネットワーク上に時刻サーバー
を設置する場合、通信遅延のばらつきが大きくなると、
取得できる時刻の精度劣化が発生するという問題点があ
る。
【0013】本発明は上記の点を鑑みてなされたもので
あり、時刻の精度及び信頼性を向上させたGPS受信シ
ステムを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のGPS受
信システムは、時刻供給手段と、該時刻供給手段から取
得した現在時刻とGPS衛星から送信された電波とを用
いて受信位置を計算するGPS受信装置とを含むGPS
受信システムにおいて、前記時刻供給手段を複数種類設
け、これらの時刻供給手段から1つの時刻供給手段を選
択して現在時刻を取得する時刻取得判断部6を有してな
り、該時刻取得判断部6で取得した現在時刻を用いてG
PS受信装置1で受信位置を計算するような構成にして
いる。
【0015】請求項2記載のGPS受信システムは、時
刻供給手段と、該時刻供給手段から取得した現在時刻と
GPS衛星から送信された電波とを用いて受信位置を計
算するGPS受信装置とを含むGPS受信システムにお
いて、前記時刻供給手段を少なくとも2つ以上設け、前
記時刻供給手段から現在時刻を取得し、該現在時刻うち
所望の要求を満たす現在時刻を選択する時刻取得判断部
6を有してなり、該時刻取得判断部6で取得した現在時
刻を用いてGPS受信装置1で受信位置を計算するよう
な構成にしている。
【0016】請求項3記載のGPS受信システムは、請
求項2記載の発明において、前記時刻供給手段は、少な
くとも2つは異なる位置に設置された時刻サーバーであ
るような構成にしている。
【0017】請求項4記載のGPS受信システムは、請
求項3記載の発明において、前記所望の要求が、GPS
受信装置1の略正確な現在位置と前記時刻サーバーとの
距離が最短であるような構成にしている。
【0018】請求項5記載のGPS受信システムは、請
求項3記載の発明において、前記所望の要求が、GPS
受信装置1と通信する際、前記時刻サーバーの通信遅延
時間が最小であるような構成にしている。
【0019】請求項6記載のGPS受信システムは、請
求項3記載の発明において、前記所望の要求が、GPS
受信装置1と前記時刻サーバーとの間にあるネットワー
ク経路が最短であるような構成にしている。
【0020】請求項7記載のGPS受信システムは、請
求項3記載の発明において、前記所望の要求が、GPS
受信装置1と通信する際、GPS受信装置1と前記時刻
サーバーとの間のネットワーク経路上にあるルーターの
ドメインネームがGPS受信装置1の現在位置に最も近
いような構成にしている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
1に基づいて説明する。図1は第1実施形態におけるG
PS受信システムの構成図を示し、GPS受信システム
はGPS受信装置1と、携帯電話基地局4と、携帯電話
3と、NTPサーバー5とを備えている。
【0022】また、GPS受信装置1は、GPS信号で
受信したデータに含まれる現在時刻を取得するGPSデ
ータ処理部2と、時刻取得判断部6と、時刻取得判断部
6にて取得した現在時刻をもとに受信位置を計算する測
位演算部7とを備えている。
【0023】ここで、時刻供給手段は、GPSデータ処
理部(時刻供給手段)2と、携帯電話基地局(時刻供給
手段)4と、NTPサーバー(時刻供給手段)5の3つ
である。
【0024】また、時刻取得判断部6では、前記3つの
時刻供給手段の中で優先順位を決め、現在時刻を取得す
る。この優先順位は、時刻を取得するのに要する時間、
消費電力など使用用途に応じた所望の要求水準によって
決定することができる。
【0025】第1実施形態においては、GPSデータ処
理部(時刻供給手段)2、携帯電話基地局(時刻供給手
段)4、NTPサーバー(時刻供給手段)5の順に優先
順位が高いものとする。
【0026】以下に動作説明を示す。ここで、時刻供給
手段によっては、現在時刻が取得できない、あるいは取
得した時刻の精度及び信頼性に問題が生じる場合がある
ため、そのような問題が生じた場合を想定した一例を以
下に示す。
【0027】まず、GPSデータ処理部(時刻供給手
段)2からGPSで受信したデータに含まれる現在時刻
を取得する。ここで、GPSデータ処理部(時刻供給手
段)2から現在時刻を取得する場合には、GPS信号は
6sec以上連続して受信される必要があるが、電波状
況が悪い場合、例えば受信したGPS信号がノイズに対
して強度が弱いときには、現在時刻を取得できない可能
性がある。そのような場合は、次に優先順位の高い時刻
供給手段に移行する。ただし、このような問題が生じな
い場合は、GPSデータ処理部2から取得した現在時刻
を用いて測位演算部7で受信位置を計算する。
【0028】第1実施形態においては、次に優先順位の
高い時刻供給手段は携帯電話基地局(時刻供給手段)4
であるため、携帯電話3を介して携帯電話基地局(時刻
供給手段)4から現在時刻を取得する。この場合も、携
帯電話基地局(時刻供給手段)4は、その方式によって
必要な精度の時刻を取得できない可能性があったり、時
刻供給機能に異常が生じる場合が考えられる。このと
き、時刻取得判断部6は、携帯電話基地局(時刻供給手
段)4から現在時刻を取得するときに時刻供給機能の異
常を検知する。また、時刻取得判断部6は携帯電話基地
局(時刻供給手段)4からの送信メッセージより時刻供
給機能が正常であるかを判断し、現在時刻の取得が不可
能の場合には、次に優先順位の高い時刻供給手段に移行
する。
【0029】次に優先順位の高い時刻供給手段はNTP
サーバー(時刻供給手段)5であるため、携帯電話3を
介してインターネットに接続し、インターネット上のN
TPサーバー(時刻供給手段)5から現在時刻を取得す
る。この場合も、NTPサーバー(時刻供給手段)5
は、通信経路の長さや通信経路の状態によっては、十分
な精度の時刻を取得できない可能性がある。そこで、通
信経路の長さや通信経路の状態を通信遅延時間の計測な
どを行うことで評価し、取得した時刻の精度の良否を判
定して再度その他の時刻供給手段へ移行するかどうか判
断する。
【0030】かかるGPS受信システムにあっては、時
刻供給手段は単独ではないため、GPS受信装置1の置
かれた状態や環境に依存せず、必要な精度の現在時刻を
安定して取得できる。
【0031】ここで、上記第1実施形態は3つの時刻供
給手段の中で優先順位を決めて、最適な時刻供給手段を
選択して現在時刻を取得する一例であるが、3つの時刻
供給手段から各現在時刻を取得し、各現在時刻のうち所
望の要求水準を満たす現在時刻を時刻取得判断部6で選
択することも可能である。
【0032】次に、本発明の第2実施形態を図2に基づ
いて説明する。図2は第2実施形態におけるGPS受信
システムの構成図を示し、GPS受信システムはGPS
受信装置1と、携帯電話基地局4と、携帯電話3と、基
地局位置・IDテーブル8と、3つのNTPサーバー5
とを備えている。
【0033】また、GPS受信装置1は、時刻取得判断
部6と、時刻取得判断部6にて取得した現在時刻をもと
に受信位置を計算する測位演算部7と、GPS受信装置
1の略正確な現在位置を入力することができる概略現在
位置入力部9とを備えている。
【0034】ここで、時刻供給手段は、3つのNTPサ
ーバー(時刻供給手段)5である。3つのNTPサーバ
ー(時刻供給手段)5は、取得する時刻の精度が確保で
きるように、GPS受信装置1からの通信距離を一定距
離以内に収め、異なる地域ごとに設定されている。
【0035】また、現在時刻は、携帯電話3を介してイ
ンターネット上の3つのNTPサーバー(時刻供給手
段)5から取得される。
【0036】以下に動作説明を示す。まず、時刻取得判
断部6にてGPS受信装置1の略正確な現在位置を求め
る。ここで、携帯電話3はGPS受信装置1に接続され
ており、携帯電話基地局4は携帯電話3に接続されてい
る。基地局位置・IDテーブル8は、携帯電話基地局4
の基地局ID(識別情報)を求めることができ、これに
よりGPS受信装置1の略正確な現在位置を求める。あ
るいは、GPS受信装置1内の概略現在位置入力部9か
らユーザーがGPS受信装置1の略正確な現在位置を入
力しても求めることができる。
【0037】次に、時刻取得判断部6は、3つのNTP
サーバー(時刻供給手段)5のうち、先の手順で求めた
GPS受信装置1の略正確な現在位置から最も近いNT
Pサーバー(時刻供給手段)5を選択し、そのNTPサ
ーバー(時刻供給手段)5から現在時刻を取得すること
で、信頼性の高い時刻を得ることができる。そして、そ
の現在時刻を用いて測位演算部7で受信位置を計算す
る。
【0038】ここで、現在時刻を取得できない、あるい
は時刻の精度に問題がある場合には、次に近いNTPサ
ーバー(時刻供給手段)5を求め、同じ処理を実行す
る。
【0039】GPS受信装置1の略正確な現在位置の精
度については、NTPサーバー(時刻供給手段)5の設
置間隔に依存しており、おおよそ、その設置間隔の半分
以下の精度を確保できれば十分である。
【0040】かかるGPS受信装置1にあっては、その
使用する場所に依存せず、NTPサーバー(時刻供給手
段)5から必要な精度の現在時刻を安定して取得でき
る。
【0041】次に、本発明の第3実施形態を図3に基づ
いて説明する。図3は第3実施形態におけるGPS受信
システムの構成図を示し、GPS受信システムはGPS
受信装置1と、携帯電話基地局4と、携帯電話3と、3
つのNTPサーバー5とを備えている。
【0042】また、GPS受信装置1は、時刻取得判断
部6と、時刻取得判断部6にて取得した現在時刻をもと
に受信位置を計算する測位演算部7と、複数のNTPサ
ーバー5と通信を行ってそれぞれのサーバーとの間の通
信遅延時間を計測する通信遅延時間計測部10とを備え
ている。
【0043】ここで、時刻供給手段は、3つのNTPサ
ーバー(時刻供給手段)5である。NTPサーバー(時
刻供給手段)5は、取得する時刻の精度が確保できるよ
うに、GPS受信装置1からの通信距離が一定距離以内
に収め、異なる地域ごとに設定されている。
【0044】また、現在時刻は、携帯電話3を介してイ
ンターネット上にある3つのNTPサーバー(時刻供給
手段)5から取得される。
【0045】以下に動作説明を示す。まず、時刻取得判
断部6にて、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5
と通信を行い、現在時刻を取得すると同時に、通信遅延
時間計測部10にて通信遅延時間を計測する。ここで、
携帯電話3はGPS受信装置1に接続されており、携帯
電話基地局4は携帯電話3に接続されている。
【0046】次に、計測した通信遅延時間が最も短いN
TPサーバー(時刻供給手段)5を選択し、そのNTP
サーバー(時刻供給手段)5から現在時刻を取得するこ
とで、信頼性の高い時刻を得ることができる。そして、
その現在時刻を用いて測位演算部7で受信位置を計算す
る。
【0047】このとき、時刻精度を向上させるために、
採用したNTPサーバー(時刻供給手段)5から更に複
数回にわたって現在時刻を取得して、それを平均化する
ことも可能である。また、3つのNTPサーバー(時刻
供給手段)5に対して、順に現在時刻と通信遅延時間を
取得して、通信遅延時間があらかじめ設定した閾値を下
回れば、そのNTPサーバー(時刻供給手段)5から取
得した現在時刻を採用することも、時刻を取得するため
の時間を短縮するのに有効である。
【0048】かかるGPS受信装置1にあっては、その
使用する場所に依存せず、NTPサーバー(時刻供給手
段)5から必要な精度の現在時刻を安定して取得でき
る。
【0049】次に、本発明の第4実施形態を図4に基づ
いて説明する。図4は第4実施形態におけるGPS受信
システムの構成図を示しているが、GPS受信装置1の
構成以外は第3実施形態と同様であるためから、共通部
分の説明は省略する。
【0050】また、GPS受信装置1は、時刻取得判断
部6と、時刻取得判断部6にて取得した現在時刻をもと
に受信位置を計算する測位演算部7とを備えている。
【0051】第4実施形態においても、時刻供給手段
は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5である。
【0052】また、現在時刻は、携帯電話3を介してイ
ンターネット上にある3つのNTPサーバー(時刻供給
手段)5から取得される。携帯電話基地局4や携帯電話
3は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5と通信
し、GPS受信装置1とそれぞれのサーバーとの間のネ
ットワーク経路に関する情報を計測することを可能にす
る。
【0053】以下に動作説明を示す。まず、時刻取得判
断部6は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5に
対し、PINGコマンドなどでネットワーク経路情報を
取得する。ここで、携帯電話3はGPS受信装置1に接
続されており、携帯電話基地局4は携帯電話3に接続さ
れている。
【0054】次に、取得したネットワーク経路情報から
経路が最も簡単な、つまり最短のNTPサーバー(時刻
供給手段)5を選択して、そのNTPサーバー(時刻供
給手段)5から現在時刻を取得する。例えば、PING
コマンドを用いる場合、サーバーまでのホップ数が最も
少ないNTPサーバー(時刻供給手段)5を選択し、そ
のNTPサーバー(時刻供給手段)5から現在時刻を取
得することで、信頼性の高い時刻を得ることができる。
そして、その現在時刻を用いて測位演算部7で受信位置
を計算する。
【0055】かかるGPS受信装置1にあっては、その
使用する場所に依存せず、NTPサーバー(時刻供給手
段)5から必要な精度の現在時刻を安定して取得でき
る。
【0056】次に、本発明の第5実施形態を図5に基づ
いて説明する。図5は第5実施形態におけるGPS受信
システムの構成図を示しているが、第4実施形態と同様
であるためから、共通部分の説明は省略する。
【0057】第5実施形態においても、時刻供給手段
は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5である。
【0058】ここで、携帯電話基地局4や携帯電話3
は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5と通信
し、GPS受信装置1とそれぞれのサーバーとの間にあ
るネットワーク経路上のルーター群11に関するドメイ
ンネームを取得することを可能にする。
【0059】以下に動作説明を示す。まず、時刻取得判
断部6は、3つのNTPサーバー(時刻供給手段)5に
対してTRACE ROOTコマンドなどでサーバーま
でのネットワーク経路上のルータ群11に関するドメイ
ンネームを取得する。ここで、携帯電話3はGPS受信
装置1に接続されており、携帯電話基地局4は携帯電話
3に接続されている。
【0060】次に、取得したルータ群11のドメインネ
ームよりGPS受信装置1の現在位置から最も近いNT
Pサーバー(時刻供給手段)5を選択し、そのNTPサ
ーバー(時刻供給手段)5から現在時刻を得ることで、
信頼性の高い時刻を取得することができる。そして、そ
の現在時刻を用いて測位演算部7で受信位置を計算す
る。
【0061】例えば、NTPサーバー(時刻供給手段)
5が多国間にまたがる場合も考えられるが、そのような
場合には、GPS受信装置1が接続されているルータと
同一国のドメインネームを持つNTPサーバー(時刻供
給手段)5を選択することが有効である。
【0062】なお、図5中に記載したDNS情報とはD
OMAIN NAME SYSTEM情報のことであ
り、各サーバーのドメインネームを含んでいる。
【0063】かかるGPS受信装置1にあっては、その
使用する場所に依存せず、NTPサーバー(時刻供給手
段)5から必要な精度の現在時刻を安定して取得でき
る。
【0064】なお、上述の第2実施形態乃至第5実施形
態においては、NTPサーバー(時刻供給手段)5を3
つに限定しているが、この構成に限定するものではな
い。
【0065】また、第4実施形態においてネットワーク
経路情報を取得するコマンド、及び第5実施形態におい
てネットワーク経路上のルータ群11に関するドメイン
ネームを取得するコマンドを例示しているが、このコマ
ンドに限定するものではない。
【0066】
【発明の効果】上記のように本発明請求項1記載のGP
S受信システムは、時刻供給手段を複数種類設け、これ
らの時刻供給手段から1つの時刻供給手段を時刻取得判
断部にて選択して現在時刻を取得し、その現在時刻を用
いて受信位置を計算するようにしたもので、単独の時刻
供給手段では現在時刻を取得できないような場合にも、
時刻供給手段が複数種類あるため、その時刻供給手段う
ち所望の要求を満たす時刻供給手段から現在時刻を取得
することができる。
【0067】また、請求項2記載のGPS受信システム
は、時刻供給手段を少なくとも2つ以上設け、各時刻供
給手段から現在時刻を取得し、その現在時刻のうち所望
の要求を満たす現在時刻を時刻取得判断部にて選択し、
その現在時刻を用いて受信位置を計算するようにしたも
ので、単独の時刻供給手段では現在時刻を取得できない
ような場合にも、少なくとも2つ以上の時刻供給手段か
ら現在時刻を取得することができ、そのうち所望の要求
を満たす現在時刻を取得することができる。また、時刻
の精度が劣化するような場合にも、時刻の精度や信頼性
を向上させたGPS受信装置を含むGPS受信システム
を供給することができる。
【0068】また、請求項3記載のGPS受信システム
は、請求項2に記載のGPS受信システムの効果に加え
て、時刻供給手段は、少なくとも2つは異なる位置に設
置された時刻サーバーであるため、単独の時刻サーバー
では現在時刻を取得できないような場合にも、少なくと
も2つの時刻サーバーが同一ではないから、所望の要求
を満たす時刻供給手段から現在時刻を取得することがで
きる。
【0069】また、請求項4記載のGPS受信システム
は、請求項3記載のGPS受信システムの効果に加え
て、所望の要求が、GPS受信装置の略正確な現在位置
と時刻サーバーとの距離が最短であるようにしたもの
で、GPS受信装置を使用する場所に依存せず、時刻供
給手段から必要な精度の現在時刻を安定して取得するこ
とができる。
【0070】また、請求項5記載のGPS受信システム
は、請求項3記載のGPS受信システムの効果に加え
て、所望の要求が、GPS受信装置と通信する際、時刻
サーバーの通信遅延時間が最小であるようにしたもの
で、GPS受信装置を使用する場所に依存せず、時刻供
給手段から必要な精度の現在時刻を安定して取得するこ
とができる。
【0071】また、請求項6記載のGPS受信システム
は、請求項3記載のGPS受信システムの効果に加え
て、所望の要求が、GPS受信装置と通信する際、GP
S受信装置と時刻サーバーとの間にあるネットワーク経
路が最短であるようにしたもので、GPS受信装置を使
用する場所に依存せず、時刻供給手段から必要な精度の
現在時刻を安定して取得することができる。
【0072】また、請求項7記載のGPS受信システム
は、請求項3に記載のGPS受信システムの効果に加え
て、所望の要求が、GPS受信装置と通信する際、GP
S受信装置と時刻サーバーとの間のネットワーク経路上
にあるルーターのドメインネームがGPS受信装置の現
在位置に最も近いようにしたもので、GPS受信装置を
使用する場所に依存せず、時刻供給手段から必要な精度
の現在時刻を安定して取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るGPS受信システ
ムの構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るGPS受信システ
ムの構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るGPS受信システ
ムの構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係るGPS受信システ
ムの構成図である。
【図5】本発明の第5実施形態に係るGPS受信システ
ムの構成図である。
【図6】航法メッセージのデータ構造を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1 GPS受信装置 2 GPSデータ処理部(時刻供給手段) 3 携帯電話 4 携帯電話基地局(時刻供給手段) 5 NTPサーバー(時刻供給手段) 6 時刻取得判断部 7 測位演算部 8 基地局位置・IDテーブル 9 概略現在位置入力部 10 通信遅延計測部 11 ルーター群 20 プリアンブル 21 Zカウント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 末藤 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 福田 正仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥野 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川本 和宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC02 AC09 AC16 AD05 5J062 AA05 AA08 AA13 BB01 CC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻供給手段と、該時刻供給手段から取
    得した現在時刻とGPS衛星から送信された電波とを用
    いて受信位置を計算するGPS受信装置とを含むGPS
    受信システムにおいて、前記時刻供給手段を複数種類設
    け、これらの時刻供給手段から1つの時刻供給手段を選
    択して現在時刻を取得する時刻取得判断部を有してな
    り、該時刻取得判断部で取得した現在時刻を用いてGP
    S受信装置で受信位置を計算することを特徴とするGP
    S受信システム。
  2. 【請求項2】 時刻供給手段と、該時刻供給手段から取
    得した現在時刻とGPS衛星から送信された電波とを用
    いて受信位置を計算するGPS受信装置とを含むGPS
    受信システムにおいて、前記時刻供給手段を少なくとも
    2つ以上設け、これらの時刻供給手段から現在時刻を取
    得し、該現在時刻のうち所望の要求を満たす現在時刻を
    選択する時刻取得判断部を有してなり、該時刻取得判断
    部で取得した現在時刻を用いてGPS受信装置で受信位
    置を計算することを特徴とするGPS受信システム。
  3. 【請求項3】 前記時刻供給手段は、少なくとも2つは
    異なる位置に設置された時刻サーバーであることを特徴
    とする請求項2記載のGPS受信システム。
  4. 【請求項4】 前記所望の要求は、GPS受信装置の略
    正確な現在位置と前記時刻サーバーとの距離が最短であ
    ることを特徴とする請求項3記載のGPS受信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記所望の要求は、GPS受信装置と通
    信する際、前記時刻サーバーの通信遅延時間が最小であ
    ることを特徴とする請求項3記載のGPS受信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記所望の要求は、GPS受信装置と通
    信する際、GPS受信装置と前記時刻サーバーとの間に
    あるネットワーク経路が最短であることを特徴とする請
    求項3記載のGPS受信システム。
  7. 【請求項7】 前記所望の要求は、GPS受信装置と通
    信する際、GPS受信装置と前記時刻サーバーとの間の
    ネットワーク経路上にあるルーターのドメインネームが
    GPS受信装置の現在位置に最も近いことを特徴とする
    請求項3記載のGPS受信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005222368A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Hitachi Ltd ストレージシステム
US7392327B2 (en) 2003-01-10 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus capable of accurately setting present time, and information processing method for the information processing apparatus, and program for implementing the method
JP2010078506A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 通信装置、および通信プログラム
JP2010268368A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 National Institute Of Information & Communication Technology ネットワークにおけるサーバ選択方法,選択システム及びプログラム

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