JP2002071576A - 外観検査装置および外観検査方法 - Google Patents

外観検査装置および外観検査方法

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JP2002071576A
JP2002071576A JP2000267415A JP2000267415A JP2002071576A JP 2002071576 A JP2002071576 A JP 2002071576A JP 2000267415 A JP2000267415 A JP 2000267415A JP 2000267415 A JP2000267415 A JP 2000267415A JP 2002071576 A JP2002071576 A JP 2002071576A
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JP2000267415A
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Yasuhiro Ueda
泰広 上田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥を乱反射光観察で高精度にもれなく検出
するとともに、むら等の欠陥を正反射光観察により検出
することができる外観検査装置および外観検査方法を提
供する。 【解決手段】 被検査ワーク5を保持するステージ部6
と、被検査ワーク5を照射する照明部1と、被検査ワー
ク5に対する照射を水平一軸方向へ走査させる走査機構
部と、走査方向を変更する走査方向変更部と、正反射光
を観察する正反射光撮像部3と、乱反射光を観察する乱
反射光撮像部4と、これらの撮像部3,4から得られた
画像を用いて検査処理を行う検査処理部7と、検査処理
の結果を表示する検査結果表示部8とを備えており、両
撮像部3,4による被検査ワーク5表面の欠陥検出に続
いて、走査方向変更部による照射の走査方向の変更後
に、少なくとも反射光撮像部4による欠陥検出を少なく
とも1回行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハや液晶パネル等といった被検査ワークにおいて発生す
る色むらや傷等の欠陥を光学的手法を用いて自動的に検
出する外観検査装置および外観検査方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハの外観検査におい
て検出される欠陥の種類は、検査対象とする欠陥の大き
さや現われ方により、ミクロ欠陥とマクロ欠陥とに分類
される。
【0003】図10は半導体ウエハにおいて発生したマ
クロ欠陥の一例を示す説明図であり、図11は半導体ウ
エハにおいて発生したミクロ欠陥の一例を示す説明図で
ある。なお、図11の右上部には、マクロ欠陥が発生し
ている部分が拡大して示されている。
【0004】このマクロ欠陥は、半導体ウエハ1000
の全面もしくは複数のチップ1000aにまたがって広
範に現われるような塗布不良1001や、主にショット
単位で現れる露光・現像不良1002や、広域にわたる
傷1003、または異物等を原因として発生するもので
ある。また、ミクロ欠陥は、半導体ウエハ1100のチ
ップ1100aのメモリセル部や周辺回路部にあらわれ
る数ミクロン〜サブミクロンサイズの微小な異物110
1またはキズやパターン欠陥1102等を原因として発
生するものである。
【0005】これらの欠陥のうち、ミクロ欠陥検査につ
いては、高解像度の撮像手段により得られた被検査ワー
クの画像と参照画像とに対してダイツーダイ比較方式や
セル比較方式のような比較処理を施すといった、自動検
査方法が広く用いられていた。
【0006】一方、半導体ウエハのマクロ欠陥検査につ
いては、マクロ欠陥によって現われる半導体ウエハ表面
の色むら等のマクロ異常を作業者が経験に基づいて目視
で発見することにより半導体ウエハの良否判定を行うと
いった、官能的な検査方法が用いられていた。このマク
ロ欠陥検査では、半導体ウエハを保持するとともに半導
体ウエハ保持面の傾斜角度を調節可能なステージと、こ
のステージ表面に対する照射角度を変更可能な照明装置
とを備えたマクロ検査装置を用いている。そして、作業
者が、ステージの傾斜角度や照明の照射角度等を調節し
ながら、半導体ウエハを観察しやすい状態にした上で、
例えば半導体ウエハ表面の色むら等のマクロ異常を反射
光を用いて目視によって観察し、作業者の経験により良
否判定を行っていた。しかしながら、このようなマクロ
欠陥検査では、以下示す種々の問題があった。すなわ
ち、良否判定基準にばらつきが生じるために品質が不安
定である。作業者によりスループットが異なる。絶対的
な検査速度を上げるためには作業者の増員が必要であ
る。長時間の作業によって作業者が疲労する。このよう
な問題は、半導体ウエハに限らず、全ての外観検査で共
通の問題となっていた。
【0007】これらの問題を解決するために、被検査物
の表面のキズやむら等の欠陥を光学的手段を用いて検出
する装置の開発が行なわれている。一般的に、 被検査物
表面のキズや異物等の3次元形状的な欠陥は乱反射光観
察において高輝度部として検出され、一方、むら等の欠
陥は正反射光観察において輝度変化部として検出され
る。
【0008】このような装置の一例として特開平9−8
9800号公報に記載の表面欠陥検査装置がある。この
表面欠陥検査装置について、図12を参照しつつ説明す
る。
【0009】この表面欠陥検査装置は、走査手段(図示
せず)によって一方方向(図12においては矢印D12
01で示した方向)に走査される被検査ワーク1201
に光を照射する投光器1202と、被検査ワーク120
1表面で反射した光のうち正反射光を受光し、受光した
正反射光の強度を示す受光信号を出力する第1受光器1
203と、被検査ワーク1201表面で反射した光のう
ち乱反射光を受光し、受光した乱反射光の強度を示す受
光信号を出力する第2受光器1204と、第1受光器1
203および第2受光器1204それぞれから出力され
た受光信号の強度変化に基づいて検査処理を行う信号処
理器1205と、この検査処理結果を表示する表示器1
206とから構成されている。なお、第1受光器120
3の空間分解能は、被検査ワーク1201表面の粗度ま
たは微視的な表面傾斜分布に起因する受光信号の強度変
化の影響を抑制するために、比較的低めに設定されてお
り、第2受光器1204の空間分解能は、検出すべき表
面欠陥の寸法に応じて比較的高めに設定されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平9−89800号公報に記載の表面欠陥検査装
置では、走査方向に平行なキズの検出が困難であるとい
った問題があった。この問題が生じる理由を、図13お
よび図14を参照しつつ説明する。
【0011】図13は、走査方向に直交する方向に発生
したキズ(以下、単に「直交キズ」とも言う)1301
と走査方向に平行な方向に発生したキズ(以下、単に
「平行キズ」とも言う)1302とがある半導体ウエハ
1300を、1次元ライン照明器具1303で照射して
いる状態の一例を示す説明図である。また、図14は、
図13に示す直交キズおよび平行キズを示す部分拡大図
であり、同図(a)は、直交キズ1301の部分拡大図
であり、同図(b)は、平行キズ1302の部分拡大図
である。なお、図13および図14においては、1次元
ライン照明器具1303から半導体ウエハ1300表面
へ照射された入射光を実線矢印で示しており、半導体ウ
エハ1300表面からの反射光を破線矢印を用いて示し
ている。
【0012】図14(a)に図示しているように、1次
元ライン照明器具の照射方向(即ち、走査方向でもあ
る)に直交する方向に発生した直交キズ1301につい
ては、1次元ライン照明器具による入射光1304が半
導体ウエハ1300表面に発生した直交キズ1301の
凹み部分に入りこみ、四方に乱反射光1305が発生し
ている。
【0013】一方、図14(b)に図示しているよう
に、1次元ライン照明器具の照射方向(即ち、走査方向
でもある)に平行な方向に発生した平行キズ1302に
ついては、1次元ライン照明器具による入射光1306
のほとんどが凹み部分においても正反射光1307とな
る。
【0014】ところが、特開平9−89800号公報に
記載の表面欠陥検査装置では、図12に示すように一方
向のみに走査を行う。従って、投光器の照射方向(即
ち、走査方向でもある)に平行な方向に発生したキズか
らは充分な乱反射光が発生しないため、乱反射光観察に
よる傷欠陥検出にもれが生じる恐れがあるといった問題
があった。
【0015】本発明はこのような問題を解決すべく創案
されたもので、その目的は、半導体ウエハや液晶パネル
等に発生する色むらや傷等の欠陥を光学的手法を用いて
検出する外観検査装置および外観検査方法において、特
にキズ・異物等の欠陥を乱反射光観察で高精度にもれな
く検出するとともに、むら等の欠陥を正反射光観察によ
り検出することができる外観検査装置および外観検査方
法を提供することにある。
【0016】なお、欠陥検出情報は、プロセスの改善お
よび安定に寄与するが、不充分な欠陥検出結果では、問
題となっているプロセスを正しく推定することが困難で
ある。従って、プロセスの問題となりうる欠陥をもれな
く検出することにより、充分にプロセスの改善および安
定に貢献することができる。そこで、本発明では、既に
プロセスが安定している場合には、半導体ウエハ上に欠
陥が発生した時点でこれを欠陥ウエハと判定して検査を
完了することにより、検査時間の高速化を図った外観検
査装置および外観検査方法を提供することも目的として
いる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の外観検査装置
は、被検査ワークを保持するステージ部と、被検査ワー
クを照射する照明部と、被検査ワークに対する照射を水
平一軸方向へ走査させる走査機構部と、被検査ワークに
対する照射の走査方向を変更する走査方向変更部と、被
検査ワークからの正反射光を観察する正反射光撮像部
と、被検査ワークからの乱反射光を観察する乱反射光撮
像部と、これらの正反射光撮像部および乱反射光撮像部
から得られた画像を用いて検査処理を行う検査処理部
と、検査処理の結果を表示する検査結果表示部とを備え
ており、正反射光撮像部および乱反射光撮像部による被
検査ワーク表面の欠陥検出に続いて、走査方向変更部に
よる照射の走査方向の変更後に、少なくとも反射光撮像
部による被検査ワーク表面の欠陥検出が少なくとも1回
行われるものである。この発明によれば、半導体ウエハ
等の被検査ワークの表面のキズ欠陥を高精度にもれなく
検出することができる。
【0018】また、照明部が1次元照明であり、正反射
光撮像部および乱反射光撮像部が1次元撮像素子を備え
ているものが好ましい。また、照明部の照射は同軸落射
であることが好ましい。
【0019】また、正反射光撮像部の撮像分解能と乱反
射光撮像部の撮像分解能とが異なっているものであって
もよい。この場合には、各撮像部で観察される欠陥の大
きさに合せた分解能で欠陥検出をすることができる。
【0020】また、乱反射光撮像部の撮像分解能が、正
反射光撮像部の撮像分解能よりも高いものであってもよ
い。この場合には、走査方向に直交するキズ欠陥を分解
能高く撮像することができる。
【0021】また、走査方向変更部により照射の走査方
向が90°変更されるものであってもよい。この場合に
は、高精度に欠陥を検出することができる。
【0022】また、本発明の外観検査方法は、正反射光
撮像部および乱反射光撮像部により被検査ワーク表面を
一方向に走査して欠陥を検出する第1のステップと、一
方向に走査後、走査方向を変更して、前記正反射光撮像
部および乱反射光撮像部により被検査ワーク表面を他方
向に走査して欠陥を検出する第2のステップと、この第
2のステップを少なくとも1回以上繰り返す第3のステ
ップとを含むものである。本発明によれば、半導体ウエ
ハ等の被検査ワークの表面のキズ欠陥を高精度にもれな
く検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の外観検査装置およ
び外観検査方法の一実施の形態について説明する。
【0024】[実施の形態1]まずはじめに、本実施の
形態1の外観検査装置の構成について図面を参照しつつ
説明する。ここでは、撮像素子として1次元撮像素子が
用いられている。
【0025】図1は、本発明の外観検査装置の実施の形
態1を示す説明図である。
【0026】外観検査装置は、被検査ワーク5を上表面
で保持するステージ部6と、被検査ワーク5を照射する
照明部1と、被検査ワーク5に対する照射を水平一軸方
向へ走査させるために、ステージ部6を矢印D1で示す
両方向にスライド移動させる走査機構部(図示せず)
と、被検査ワーク5に対する照射の走査方向を変更する
ために、ステージ部6の上表面に垂直な軸(図1中に矢
印D2で示す)を回転軸としてステージ部6を矢印D3
で示す両方向に回転させる走査方向変更部(図示せず)
と、被検査ワーク5からの正反射光を観察する正反射光
撮像部3と、被検査ワーク5からの乱反射光を観察する
乱反射光撮像部4と、これらの正反射光撮像部3および
乱反射光撮像部4から得られた画像を用いて検査処理を
行う検査処理部7と、検査処理の結果を表示する検査結
果表示部8と、照明部1からの照射を被検査ワーク5に
導くハーフミラー2とから構成されている。
【0027】照明部1から横方向(水平方向)に照射さ
れた光は、ハーフミラー2で反射した後、被検査ワーク
5を上方から照射する。被検査ワーク5に照射された光
のうち、正反射光は正反射光撮像部3により撮像されて
濃淡画像信号として出力され、乱反射光は乱反射光撮像
部4により撮像されて濃淡画像信号として出力される。
続いて、これらの濃淡画像信号に対して検査処理部7に
おいて検査画像処理が行われ、この処理結果は検査結果
表示部8にて表示される。
【0028】ここで、照明部1の照射方向とステージ部
6の走査方向(矢印D1方向)は一致しており、また、
照明部1と、ハーフミラー2、正反射光撮像部3および
乱反射光撮像部4とは平行な配置関係にある。
【0029】次に、図1に示す外観検査装置を用いた外
観検査方法の実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。
【0030】図2は、本発明の外観検査方法の一実施の
形態を示すフローチャートである。
【0031】まずはじめに、図示しない走査機構部によ
ってステージ部6を矢印D1(図1参照)で示す両方向
のいずれか一方にスライド移動させて、被検査ワーク5
の走査を開始する(ステップS1)。そして、この被検
査ワーク5の走査中において、正反射光に対する検査処
理と乱反射光による検査処理とが実施される(ステップ
S2)。
【0032】この後、被検査ワーク5全面の走査が終了
すると、検査を終了するか否かの判断が行われる(ステ
ップS3)。この判断は、予め設定された条件下での全
て検査が完了したか否かに従って行われる。ここで、全
ての検査が完了している場合(ステップS3での判断結
果がYESである場合)は、検査結果が検査結果表示部
8に表示され(ステップS4)、検査が終了する。
【0033】一方、検査が完了しておらず終了しない場
合(ステップS3での判断結果がNOである場合)は、
図示しない走査方向変更によって、ステージ部6の上表
面に垂直な軸(図1中に矢印D2で示す)を回転軸とし
て、ステージ部6を矢印D3で示す方向に例えば90°
(この回転角度は設定条件に基づいた大きさである)回
転させる(ステップS5)。そして、前述のステップS
1に戻り、2回目の走査を開始する。このとき、走査機
構部は、ステージ部6を前回とは逆方向にスライド移動
させて、被検査ワーク5の走査を開始する。そして、こ
の被検査ワーク5の走査中において、正反射光に対する
検査処理と乱反射光による検査処理とが実施される(ス
テップS2)。このような処理を、ステップS3でYe
sと判断されるまで繰り返す。
【0034】なお、この検査手順は、2回目の検査処理
を実施した時点で終了することも可能である(実施回数
は、予め設定された条件に基づく)。また、 ステップS
5におけるステージ部6の回転処理を30゜程度に小さ
く設定して、検査処理を4回実施(すなわち、最終的に
はステージ部6を90°まで回転させて実施)すれば、
より高精度な欠陥検査が可能となる。
【0035】なお、2回目以降の検査処理においては、
正反射光による検査処理を省略することも可能である。
【0036】次に、検査処理部7で行われる検査処理に
ついて詳細に説明する。
【0037】ここでは、図2のステップS1〜ステップ
S3を実施した後、ステップS5でステージ部6を90
°回転させることにより被検査ワーク5を90°回転さ
せてから2回目の検査処理を行うという、合計2回の検
査処理で欠陥検出を行った場合の処理フローについて説
明する。なお、2回目の検査処理では、正反射光による
検査処理を省略している。
【0038】図3は、図1に示す外観検査装置を用いて
1回目の検査処理を行っている過程を示す説明図であ
る。また、図4は、図1に示す外観検査装置を用いて行
われた1回目の検査処理によって得られた画像を示す説
明図であり、同図(a)は乱反射光撮像部4において得
られた画像の一例を示す説明図、同図(b)は正反射光
撮像部3において得られた画像の一例を示す説明図であ
る。また、図5は、図1に示す外観検査装置を用いて行
われた1回目の検査処理によって得られた画像の輝度を
示すグラフであり、同図(a)は、図4(a)中の破線
a−bで示した部分の輝度を示すグラフ、同図(b)
は、図4(b)中の破線c−dで示した部分の輝度を示
すグラフである。
【0039】一方、図6は、図1に示す外観検査装置を
用いて2回目の検査処理を行っている過程を示す説明図
である。また、図7は、図1に示す外観検査装置を用い
て行われた2回目の検査処理によって得られた画像を示
す説明図であり、乱反射光撮像部4において得られた画
像の一例を示す説明図である。また、図8は、図1に示
す外観検査装置を用いて行われた2回目の検査処理によ
って得られた画像の輝度を示すグラフであり、図7中の
破線e−fで示した部分の輝度を示すグラフである。
【0040】図3に示す被検査ワーク300上には、照
明部からの照明の照射方向(ここでは走査方向と一致し
ている)に平行な方向に発生したキズ(平行キズ)30
1と、照明部からの照明の照射方向(ここでは走査方向
と一致している)に直交する方向に発生したキズ(直交
キズ)302と、色むら303との3つの欠陥が存在す
る。
【0041】このような被検査ワーク300に対して外
観検査を行う際には、図2のステップS1の実施によ
り、ステージ部6がスライド移動し、矢印D301で示
す方向に(図3においては、紙面上右から左へ)被検査
ワーク300の走査が始まる。次いで、図2のステップ
S2の実施により、乱反射光撮像部4では図4(a)に
示すような画像が撮像される。
【0042】この画像には、平行キズを示す部分(以
下、「平行キズ部分」という)301′や直交キズを示
す部分(以下、「直交キズ部分」という)302′が含
まれており、図5(a)に示すように、正常部分505
の輝度と比較して、直交キズ部分503の輝度は充分に
高く、平行キズ部分502の輝度はわずかに高い。この
ように、正常部分505の輝度と比較して直交キズ部分
503の輝度は充分に高いため、検査処理部7におい
て、しきい値506により正常部分505と直交キズ部
分503との分離を行うことが可能である。しかしなが
ら、正常部分505と比較して平行キズ部分502は充
分な輝度差が得られないため、検査処理部7において、
正常部分505と平行キズ部分502との分離を行うこ
とは困難である。これは、前述の図14(b)を用いて
説明したように、キズ部分の切削形状により乱反射光が
充分に発生しないためである。
【0043】一方、図2のステップS2の実施により、
正反射光撮像部3では図4(b)に示すような画像が撮
像される。
【0044】この画像には、色むらを示す部分(以下、
「色むら部分」という)303′が含まれており、図5
(b)に示すように、正常部分507の輝度と比較して
色むら部分504の輝度は低くなっている。このよう
に、正常部分507と比較して色むら部分504は輝度
が低いため、検査処理部7においてしきい値508によ
り正常部分507と色むら部分504との分離を行うこ
とが可能である。
【0045】次に、図2のステップS5の実施により、
ステージ部6が反時計方向に90°回転した後、再び、
ステップS1の実施により前回とは逆方向にステージ部
6がスライド移動し、矢印D601で示す方向に(図6
においては、紙面上左から右へ)被検査ワーク300の
走査が始まる。次いで、図2のステップS2の実施によ
り、乱反射光撮像部4では図7に示すような画像が撮像
される。
【0046】この画像には、平行キズ部分301″や直
交キズ部分302″が含まれており、図8に示すよう
に、正常部分505の輝度と比較して、平行キズ部分5
02の輝度は充分に高く、図示していないが直交キズ部
の輝度はわずかに高い。このように、正常部分505と
比較して平行キズ部分502の輝度は充分に高いため、
検査処理部7において、しきい値506により正常部分
505と平行キズ部分502との分離を行うことが可能
である。また、このような2回目の検査処理では正反射
光観察による検査処理は省略することが可能である。
【0047】このように、被検査ワーク300を途中で
90°回転させて2回検査を行うことにより、被検査ワ
ーク300上の平行キズ301と直交キズ302と色む
ら303とを全て検出することが可能となる。
【0048】[実施の形態2]次に、前述の実施の形態
1において説明を行った外観検査装置および外観検査方
法に対して、特に乱反射光撮像部において走査方向の撮
像分解能を向上させた場合の外観検査装置および外観検
査方法の実施の形態について説明を行う。
【0049】本発明の外観検査装置のように、被検査ワ
ークを一定速度で走査しながら1次元撮像素子により撮
像する場合は、撮像素子の撮像蓄積時間を短くすること
により走査方向の撮像分解能の向上をはかることが可能
である。ここで、一例として数値を上げて説明を行なう
と、走査速度を100ミリメートル/秒とした場合に撮
像蓄積時間が10ミリ秒/ラインであれば、走査方向の
撮像分解能は1ミリメートル/ラインとなる。一方、撮
像蓄積時間を5ミリ秒/ラインに半減させると、走査方
向の撮像分解能は0.5ミリメートル/ラインとなり、
前者に比べて後者は走査方向の撮像分解能が1ミリメー
トル/ラインから0.5ミリメートル/ラインへと倍増
する。
【0050】このように、本実施の形態2においては、
撮像素子の撮像蓄積時間を短くすることにより走査方向
の撮像分解能の向上を図った外観検査装置が用いられて
いる。
【0051】次に、検査処理部7で行われる検査処理に
ついて、実施の形態1での検査処理と比較しつつ説明す
る。
【0052】図9は、乱反射光観察部での走査方向の撮
像分解能を向上させた外観検査装置を用いて行われた検
査処理によって得られた画像を示す説明図であり、同図
(a)は1回目の検査処理時に乱反射光撮像部において
得られた画像の一例を示す説明図、同図(b)は2回目
に検査処理時に乱反射光撮像部において得られた画像の
一例を示す説明図である。
【0053】図9(a)は、図4(a)に相当する画像
であり、走査方向の撮像分解能が向上したために直交キ
ズ部分302′の幅が充分に大きくなっており、容易に
検出が可能である。同様に、図9(b)は図7に相当す
る画像であり、走査方向の撮像分解能が向上したために
平行キズ部分301′の幅が充分に大きくなっている。
【0054】このように、乱反射光観察で走査方向の撮
像分解能を向上させると、従来検出が困難であった微小
なキズについても、本実施の形態2では照射方向と走査
方向とを一致させているため、照射方向および走査方向
に直交する成分を強調して撮像することが可能である。
【0055】また、被検査ワークを回転させて再検査を
行うことにより、一方向の走査では照射方向に直交する
成分をもたないために充分に検出されなかったキズも検
出することが可能となる。特に、キズ検出に関しては照
射方向と直交する成分のみを強調して検出するものとし
て、複数回の異なる方向からの照射および撮像を行うこ
とにより全てのキズが検出可能となるため、照射方向に
平行な成分に関する撮像分解能については低くてもよ
い。従って、乱反射光観察における1次元撮像素子は、
より低コストな素子数が少ないものでも充分に高精度な
検出が可能となる。一方、走査方向の分解能は、光学系
の変更を必要とせず、撮像蓄積時間を変更することのみ
で対応が可能であるため、検出すべきキズのサイズスペ
ックに応じた検出仕様を容易に実現できる。
【0056】
【発明の効果】本発明の外観検査装置は、被検査ワーク
を保持するステージ部と、被検査ワークを照射する照明
部と、被検査ワークに対する照射を水平一軸方向へ走査
させる走査機構部と、被検査ワークに対する照射の走査
方向を変更する走査方向変更部と、被検査ワークからの
正反射光を観察する正反射光撮像部と、被検査ワークか
らの乱反射光を観察する乱反射光撮像部と、これらの正
反射光撮像部および乱反射光撮像部から得られた画像を
用いて検査処理を行う検査処理部と、検査処理の結果を
表示する検査結果表示部とを備えており、正反射光撮像
部および乱反射光撮像部による被検査ワーク表面の欠陥
検出に続いて、走査方向変更部による照射の走査方向の
変更後に、少なくとも反射光撮像部による被検査ワーク
表面の欠陥検出が少なくとも1回行われるものであ。こ
れにより、半導体ウエハ等の被検査ワークの表面のキズ
欠陥を高精度にもれなく検出することができ、キズ欠陥
を検出した時点で被検査ワークを欠陥ワークと判定して
検査を完了することにより検査時間の高速化を実現する
ことができる。その結果、被検査ワークである半導体ウ
エハ等の生産性の向上および品質の安定を実現すること
ができる。
【0057】また、照明部が1次元照明であり、正反射
光撮像部および乱反射光撮像部が1次元撮像素子を備え
ているものである場合は、キズの成分方向に合せて撮像
蓄積時間を設定して高分解能に撮像することにより、よ
り低コストな素子数の少ない1次元素子で高精度なキズ
検出を行うことができる。
【0058】また、照明部の照射が同軸落射である(例
えば、照明部および正反射光撮像部と被検査ワークとの
間にハーフミラーを配置した同軸落射光学系で構成し
た)場合は、光学系のユニット化が可能となり、メンテ
ナンス性を向上することができる。
【0059】また、正反射光撮像部の撮像分解能と乱反
射光撮像部の撮像分解能とが異なっているものである場
合には、各撮像部で観察される欠陥の大きさに合せた分
解能で欠陥検出をすることができる。
【0060】また、乱反射光撮像部の撮像分解能が、正
反射光撮像部の撮像分解能よりも高いものである場合に
は、走査方向に直交するキズ欠陥を分解能高く撮像する
ことができ、より確実にキズ欠陥を検出することができ
る。
【0061】また、走査方向変更部により照射の走査方
向が90°変更されるものである場合には、高精度に欠
陥を検出することができ、被検査ワークの品質の安定を
実現できる。
【0062】また、本発明の外観検査方法は、正反射光
撮像部および乱反射光撮像部により被検査ワーク表面を
一方向に走査して欠陥を検出する第1のステップと、一
方向に走査後、走査方向を変更して、前記正反射光撮像
部および乱反射光撮像部により被検査ワーク表面を他方
向に走査して欠陥を検出する第2のステップと、この第
2のステップを少なくとも1回以上繰り返す第3のステ
ップとを含むものである。これにより、半導体ウエハ等
の被検査ワークの表面のキズ欠陥を高精度にもれなく検
出することができ、キズ欠陥を検出した時点で被検査ワ
ークを欠陥ワークと判定して検査を完了することにより
検査時間の高速化を実現することができる。その結果、
被検査ワークである半導体ウエハ等の生産性の向上およ
び品質の安定を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外観検査装置の一実施の形態を示す説
明図である。
【図2】本発明の外観検査方法の一実施の形態を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示す外観検査装置を用いて1回目の検査
処理を行っている過程を示す説明図である。
【図4】図1に示す外観検査装置を用いて行われた1回
目の検査処理によって得られた画像を示す説明図であ
る。
【図5】図1に示す外観検査装置を用いて行われた1回
目の検査処理によって得られた画像の輝度を示すグラフ
である。
【図6】図1に示す外観検査装置を用いて2回目の検査
処理を行っている過程を示す説明図である。
【図7】図1に示す外観検査装置を用いて行われた2回
目の検査処理によって得られた画像を示す説明図であ
る。
【図8】図1に示す外観検査装置を用いて行われた2回
目の検査処理によって得られた画像の輝度を示すグラフ
であ
【図9】乱反射光観察部での走査方向の撮像分解能を向
上させた外観検査装置を用いて行われた検査処理によっ
て得られた画像を示す説明図である。
【図10】半導体ウエハにおいて発生したマクロ欠陥の
一例を示す説明図である。
【図11】半導体ウエハにおいて発生したミクロ欠陥の
一例を示す説明図である。
【図12】従来の表面欠陥検査装置の一例を示す説明図
である。
【図13】直交キズと平行キズとがある半導体ウエハを
1次元ライン照明器具で照射している状態の一例を示す
説明図である。
【図14】図13に示す直交キズおよび平行キズを示す
部分拡大図である。
【符号の説明】
1 照明部 2 ハーフミラー 3 正反射光撮像部 4 乱反射光撮像部 5 被検査ワーク 6 ステージ部 7 検査処理部 8 検査結果表示部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB02 CC19 DD03 DD06 FF42 GG16 HH05 JJ02 JJ05 JJ25 LL00 MM03 PP12 QQ08 QQ28 QQ32 2G051 AA51 AB07 AC02 CA03 CB01 CB05 CD04 DA08 EA09 EA16 EB01 ED05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査ワークを保持するステージ部と、
    被検査ワークを照射する照明部と、被検査ワークに対す
    る照射を水平一軸方向へ走査させる走査機構部と、被検
    査ワークに対する照射の走査方向を変更する走査方向変
    更部と、被検査ワークからの正反射光を観察する正反射
    光撮像部と、被検査ワークからの乱反射光を観察する乱
    反射光撮像部と、これらの正反射光撮像部および乱反射
    光撮像部から得られた画像を用いて検査処理を行う検査
    処理部と、検査処理の結果を表示する検査結果表示部と
    を備えており、正反射光撮像部および乱反射光撮像部に
    よる被検査ワーク表面の欠陥検出に続いて、走査方向変
    更部による照射の走査方向の変更後に、少なくとも反射
    光撮像部による被検査ワーク表面の欠陥検出が、少なく
    とも1回行われることを特徴とする外観検査装置。
  2. 【請求項2】 前記照明部が1次元照明であり、前記正
    反射光撮像部および乱反射光撮像部が1次元撮像素子を
    備えている請求項1記載の外観検査装置。
  3. 【請求項3】 前記照明部の照射は同軸落射である請求
    項1または2記載の外観検査装置。
  4. 【請求項4】 前記正反射光撮像部の撮像分解能と前記
    乱反射光撮像部の撮像分解能とが異なっている請求項2
    記載の外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記乱反射光撮像部の撮像分解能が、前
    記正反射光撮像部の撮像分解能よりも高くなっている請
    求項4記載の外観検査装置。
  6. 【請求項6】 前記走査方向変更部により照射の走査方
    向が90°変更される請求項1記載の外観検査装置。
  7. 【請求項7】 被検査ワークの外観を検査する方法であ
    って、 正反射光撮像部および乱反射光撮像部により被検査ワー
    ク表面を一方向に走査して欠陥を検出する第1のステッ
    プと、 一方向に走査後、走査方向を変更して、前記正反射光撮
    像部および乱反射光撮像部により被検査ワーク表面を他
    方向に走査して欠陥を検出する第2のステップと、 この第2のステップを少なくとも1回以上繰り返す第3
    のステップとを含むことを特徴とする外観検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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