JP2002071114A - 廃棄物溶融炉 - Google Patents
廃棄物溶融炉Info
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- JP2002071114A JP2002071114A JP2000255159A JP2000255159A JP2002071114A JP 2002071114 A JP2002071114 A JP 2002071114A JP 2000255159 A JP2000255159 A JP 2000255159A JP 2000255159 A JP2000255159 A JP 2000255159A JP 2002071114 A JP2002071114 A JP 2002071114A
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱温度を容易に調整することができる廃棄
物溶融炉を提供する。 【解決手段】 内部の底面を導電性セラミックス4で覆
われた凹皿状の炉本体3を炉室1の床上に複数の油圧ジ
ャッキ2を介して支持し、上下方向に沿って軸心方向を
向けた電磁誘導コイル5を炉本体3の上方に上下方向お
よび水平方向(前後左右方向)に沿って移動できるよう
に支持し、炉本体3の内部の温度を計測する熱電対12
を炉本体3に所定の間隔で複数取り付け、熱電対12で
の計測結果に基づいて、電磁誘導コイル5を移動させる
駆動装置14および電磁誘導コイル5に高周波電流を流
す高周波電源13を制御する制御装置15を設けた。
物溶融炉を提供する。 【解決手段】 内部の底面を導電性セラミックス4で覆
われた凹皿状の炉本体3を炉室1の床上に複数の油圧ジ
ャッキ2を介して支持し、上下方向に沿って軸心方向を
向けた電磁誘導コイル5を炉本体3の上方に上下方向お
よび水平方向(前後左右方向)に沿って移動できるよう
に支持し、炉本体3の内部の温度を計測する熱電対12
を炉本体3に所定の間隔で複数取り付け、熱電対12で
の計測結果に基づいて、電磁誘導コイル5を移動させる
駆動装置14および電磁誘導コイル5に高周波電流を流
す高周波電源13を制御する制御装置15を設けた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力関連施設で
保存されている低レベルの放射能汚染物などのような廃
棄物を溶融して減容する廃棄物溶融炉に関する。
保存されている低レベルの放射能汚染物などのような廃
棄物を溶融して減容する廃棄物溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力関連施設で保存されている低レベ
ルの放射能汚染物などのような廃棄物を溶融して減容す
る廃棄物溶融炉としては、プラズマを利用したものが使
用されている。これは、プラズマトーチにプラズマ生成
用ガスを供給し、当該プラズマトーチと対極との間に高
電圧を印加して上記ガスのプラズマを発生させることに
より、上記廃棄物を溶融して減容するようにしている。
ルの放射能汚染物などのような廃棄物を溶融して減容す
る廃棄物溶融炉としては、プラズマを利用したものが使
用されている。これは、プラズマトーチにプラズマ生成
用ガスを供給し、当該プラズマトーチと対極との間に高
電圧を印加して上記ガスのプラズマを発生させることに
より、上記廃棄物を溶融して減容するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなプラズマを利用した廃棄物溶融炉においては、
プラズマが廃棄物の一部を加熱して全体を溶融すること
から、加熱温度を全体的にコントロールすることが難し
いため、炉の内壁の高温加熱部分の損耗が大きく、保守
管理に手間がかかるばかりか、高温加熱部分から多くの
ガスが発生してしまい、排ガス処理にも手間がかかって
しまっていた。
たようなプラズマを利用した廃棄物溶融炉においては、
プラズマが廃棄物の一部を加熱して全体を溶融すること
から、加熱温度を全体的にコントロールすることが難し
いため、炉の内壁の高温加熱部分の損耗が大きく、保守
管理に手間がかかるばかりか、高温加熱部分から多くの
ガスが発生してしまい、排ガス処理にも手間がかかって
しまっていた。
【0004】このようなことから、本発明は、加熱温度
を容易に調整することができる廃棄物溶融炉を提供する
ことを目的とした。
を容易に調整することができる廃棄物溶融炉を提供する
ことを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による廃棄物溶融炉は、炉室内に配設さ
れた凹皿状をなす炉本体と、前記炉室内の前記炉本体の
上方に配設されて上下方向に沿って軸心方向を向けた電
磁誘導コイルとを備えたことを特徴とする。
ための、本発明による廃棄物溶融炉は、炉室内に配設さ
れた凹皿状をなす炉本体と、前記炉室内の前記炉本体の
上方に配設されて上下方向に沿って軸心方向を向けた電
磁誘導コイルとを備えたことを特徴とする。
【0006】上述した廃棄物溶融炉において、前記電磁
誘導コイルが水平方向に沿って移動可能に支持されてい
ることを特徴とする。
誘導コイルが水平方向に沿って移動可能に支持されてい
ることを特徴とする。
【0007】上述した廃棄物溶融炉において、前記電磁
誘導コイルが上下方向に沿って移動可能に支持されてい
ることを特徴とする。
誘導コイルが上下方向に沿って移動可能に支持されてい
ることを特徴とする。
【0008】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉本
体の内部の底面が導電性セラミックスで覆われているこ
とを特徴とする。
体の内部の底面が導電性セラミックスで覆われているこ
とを特徴とする。
【0009】上述した廃棄物溶融炉において、前記導電
性セラミックスが楔型のブロックに成形されて前記炉本
体の内部の底面に組み付けられていることを特徴とす
る。
性セラミックスが楔型のブロックに成形されて前記炉本
体の内部の底面に組み付けられていることを特徴とす
る。
【0010】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉本
体の内部の温度を計測する温度計測手段と、前記温度計
測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘導コイルへ
流す電流量を調整する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
体の内部の温度を計測する温度計測手段と、前記温度計
測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘導コイルへ
流す電流量を調整する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0011】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉本
体の内部の温度分布を計測する温度計測手段と、前記温
度計測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘導コイ
ルを移動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
体の内部の温度分布を計測する温度計測手段と、前記温
度計測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘導コイ
ルを移動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉室
の側面から前記炉本体の内部へ向かって下降するように
傾斜した底面を有する第一投入室を備えたことを特徴と
する。
の側面から前記炉本体の内部へ向かって下降するように
傾斜した底面を有する第一投入室を備えたことを特徴と
する。
【0013】上述した廃棄物溶融炉において、前記電磁
誘導コイルの内部空間を介して前記炉本体の上方に位置
するように前記炉室の上部に設けられた第二投入室を備
えたことを特徴とする。
誘導コイルの内部空間を介して前記炉本体の上方に位置
するように前記炉室の上部に設けられた第二投入室を備
えたことを特徴とする。
【0014】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉室
内の前記炉本体の近傍に配設されたポットと、前記炉本
体を水平方向または前記ポットへ向けて傾斜した方向に
切り替え可能に支持する支持手段とを備えたことを特徴
とする。
内の前記炉本体の近傍に配設されたポットと、前記炉本
体を水平方向または前記ポットへ向けて傾斜した方向に
切り替え可能に支持する支持手段とを備えたことを特徴
とする。
【0015】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉本
体の前記ポット側の端部が導電性セラミックスで覆われ
ていることを特徴とする。
体の前記ポット側の端部が導電性セラミックスで覆われ
ていることを特徴とする。
【0016】上述した廃棄物溶融炉において、前記炉本
体の前記ポット側の端部の上方に補助用電磁誘導コイル
を配設したことを特徴とする。
体の前記ポット側の端部の上方に補助用電磁誘導コイル
を配設したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による廃棄物溶融炉の実施
の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形
態に限定されるものではない。
の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形
態に限定されるものではない。
【0018】[第一番目の実施の形態]本発明による廃
棄物溶融炉の第一番目の実施の形態を図1〜5を用いて
説明する。図1は、廃棄物溶融炉の全体概略構成図、図
2は、図1の矢線II部の抽出拡大図、図3は、図1の炉
本体への廃棄物の供給方法の説明図、図4は、図1の炉
本体への廃棄物の他の供給方法の説明図、図5は、図1
の炉本体からの溶融物の送出方法の説明図である。
棄物溶融炉の第一番目の実施の形態を図1〜5を用いて
説明する。図1は、廃棄物溶融炉の全体概略構成図、図
2は、図1の矢線II部の抽出拡大図、図3は、図1の炉
本体への廃棄物の供給方法の説明図、図4は、図1の炉
本体への廃棄物の他の供給方法の説明図、図5は、図1
の炉本体からの溶融物の送出方法の説明図である。
【0019】図1に示すように、炉室1の床上には、放
射能汚染物などのような廃棄物を供給される凹皿状の炉
本体3(幅:約1m、長さ:約2〜3m)が支持手段で
ある複数の油圧ジャッキ2を介して支持されている。炉
本体3の内部の底面は、SiC等のような導電性セラミ
ックス4で覆われており、当該導電性セラミックス4
は、図2に示すように、楔型のブロック4aに成形され
て炉本体3の内部の底面に組み付けられることにより当
該底面に対して外れにくくなるように敷設されている。
炉室1の内部の炉本体3の上方には、環状をなす二重の
電磁誘導コイル5が上下方向に沿って軸心方向を向ける
ようにして配設されており、当該電磁誘導コイル5は、
上下方向および水平方向(前後左右方向)に沿って移動
できるように支持されている。
射能汚染物などのような廃棄物を供給される凹皿状の炉
本体3(幅:約1m、長さ:約2〜3m)が支持手段で
ある複数の油圧ジャッキ2を介して支持されている。炉
本体3の内部の底面は、SiC等のような導電性セラミ
ックス4で覆われており、当該導電性セラミックス4
は、図2に示すように、楔型のブロック4aに成形され
て炉本体3の内部の底面に組み付けられることにより当
該底面に対して外れにくくなるように敷設されている。
炉室1の内部の炉本体3の上方には、環状をなす二重の
電磁誘導コイル5が上下方向に沿って軸心方向を向ける
ようにして配設されており、当該電磁誘導コイル5は、
上下方向および水平方向(前後左右方向)に沿って移動
できるように支持されている。
【0020】前記炉室1の一方の側壁には、廃棄物(例
えば放射能汚染された大きなコンクリートや金属類等)
を充填したドラム缶100a(直径:約0.6〜0.7
m、長さ:約1m)等を当該炉室1内に供給する第一投
入室6が設けられており、当該第一投入室6は、炉本体
3側の側面および当該側面と対面する側面が開閉可能な
シャッタ構造をなすと共に、上記ドラム缶100aを自
重で転がして炉室1内に供給できるように当該炉室1の
側面から炉本体3の内部へ向かって下降する方向へ傾斜
した底面を有している。第一投入室6には、当該第二投
入室6の底面と炉本体3の上面とを連続させるガイドス
ロープ7が設けられており、当該第一投入室6から転が
って送り出されたドラム缶100aを炉本体3の内部に
送り込むことができるようになっている。
えば放射能汚染された大きなコンクリートや金属類等)
を充填したドラム缶100a(直径:約0.6〜0.7
m、長さ:約1m)等を当該炉室1内に供給する第一投
入室6が設けられており、当該第一投入室6は、炉本体
3側の側面および当該側面と対面する側面が開閉可能な
シャッタ構造をなすと共に、上記ドラム缶100aを自
重で転がして炉室1内に供給できるように当該炉室1の
側面から炉本体3の内部へ向かって下降する方向へ傾斜
した底面を有している。第一投入室6には、当該第二投
入室6の底面と炉本体3の上面とを連続させるガイドス
ロープ7が設けられており、当該第一投入室6から転が
って送り出されたドラム缶100aを炉本体3の内部に
送り込むことができるようになっている。
【0021】一方、前記炉室1の内部の炉本体3の上方
の天井部分には、廃棄物(例えば放射能汚染された保温
材等の繊維や樹脂等や小さなコンクリートや金属類等)
を充填した容器100b等を受け入れる第二投入室8が
設けられており、当該第二投入室8は、上部および下部
が開閉可能なシャッタ構造をなしている。
の天井部分には、廃棄物(例えば放射能汚染された保温
材等の繊維や樹脂等や小さなコンクリートや金属類等)
を充填した容器100b等を受け入れる第二投入室8が
設けられており、当該第二投入室8は、上部および下部
が開閉可能なシャッタ構造をなしている。
【0022】前記炉室1の内部の前記第一投入室6との
対向側の炉本体3の近傍には、炉本体3内の溶融物を受
け入れるポット9が配備されている。炉室1の上部に
は、フィルタ10を介して排気ファン11が連結されて
いる。前記炉本体1には、当該炉本体1の内部の温度を
計測する接触型または輻射型の温度計測手段である熱電
対12が所定の間隔で複数取り付けられている。
対向側の炉本体3の近傍には、炉本体3内の溶融物を受
け入れるポット9が配備されている。炉室1の上部に
は、フィルタ10を介して排気ファン11が連結されて
いる。前記炉本体1には、当該炉本体1の内部の温度を
計測する接触型または輻射型の温度計測手段である熱電
対12が所定の間隔で複数取り付けられている。
【0023】前記電磁誘導コイル5は、高周波電源13
に電気的に接続されている。前記電磁誘導コイル5を移
動させる駆動装置14や上記熱電対12および上記高周
波電源13は、制御手段である制御装置15に電気的に
接続されており、当該制御装置15は、熱電対12での
計測結果に基づいて、前記電磁誘導加熱コイル5を移動
させるように駆動装置14を制御すると共に、前記高周
波電源13から電磁誘導コイル5へ流す高周波電流の量
を調整するようになっている。なお、図1中、16はク
レーンである。
に電気的に接続されている。前記電磁誘導コイル5を移
動させる駆動装置14や上記熱電対12および上記高周
波電源13は、制御手段である制御装置15に電気的に
接続されており、当該制御装置15は、熱電対12での
計測結果に基づいて、前記電磁誘導加熱コイル5を移動
させるように駆動装置14を制御すると共に、前記高周
波電源13から電磁誘導コイル5へ流す高周波電流の量
を調整するようになっている。なお、図1中、16はク
レーンである。
【0024】このような廃棄物溶融炉においては、放射
能汚染された大きなコンクリートや金属類等を充填した
ドラム缶100aを第一投入室6に搬入し、第一投入室
6のシャッタを開放することにより、ガイドスロープ7
を介してドラム缶100aを自重で転がして炉本体3の
内部に供給した後(図3参照)、制御装置15を操作し
て高周波電源13から電磁誘導コイル5へ高周波電流を
流すと、当該電磁誘導コイル5の作用により、ドラム缶
100aおよび内部の金属類等が発熱すると同時に、炉
本体3に敷設された導電性セラミックス4も発熱し、炉
本体3の内部が全体的にムラなく加熱(約1300℃)
され、炉本体3内に供給されたコンクリートや金属類等
をドラム缶100aと共に溶融する。
能汚染された大きなコンクリートや金属類等を充填した
ドラム缶100aを第一投入室6に搬入し、第一投入室
6のシャッタを開放することにより、ガイドスロープ7
を介してドラム缶100aを自重で転がして炉本体3の
内部に供給した後(図3参照)、制御装置15を操作し
て高周波電源13から電磁誘導コイル5へ高周波電流を
流すと、当該電磁誘導コイル5の作用により、ドラム缶
100aおよび内部の金属類等が発熱すると同時に、炉
本体3に敷設された導電性セラミックス4も発熱し、炉
本体3の内部が全体的にムラなく加熱(約1300℃)
され、炉本体3内に供給されたコンクリートや金属類等
をドラム缶100aと共に溶融する。
【0025】次に、放射能汚染された保温材等の繊維や
樹脂等や小さなコンクリートや金属類等を充填した容器
100bをクレーン16により第二投入室8に搬入し、
第二投入室8の下部のシャッタを開放することにより、
当該容器100bを電磁誘導コイル5の軸心部分の内部
空間を通じて炉本体3上に投入したら(図4参照)、制
御装置15を操作して電磁誘導コイル5による加熱力を
強め(約1600℃)、保温材やコンクリートなどを完
全に溶融させる。
樹脂等や小さなコンクリートや金属類等を充填した容器
100bをクレーン16により第二投入室8に搬入し、
第二投入室8の下部のシャッタを開放することにより、
当該容器100bを電磁誘導コイル5の軸心部分の内部
空間を通じて炉本体3上に投入したら(図4参照)、制
御装置15を操作して電磁誘導コイル5による加熱力を
強め(約1600℃)、保温材やコンクリートなどを完
全に溶融させる。
【0026】このように廃棄物100a,100bを溶
融するにあたって、電磁誘導コイル5の位置の関係から
加熱ムラを生じると、制御装置15は、複数の熱電対1
2からの信号に基づいて炉本体1の内部の温度分布を求
め、加熱温度の低い部分に電磁誘導コイル5を水平移動
させるように前記駆動装置14を制御し、全体が均一の
温度に加熱されるように調整する。
融するにあたって、電磁誘導コイル5の位置の関係から
加熱ムラを生じると、制御装置15は、複数の熱電対1
2からの信号に基づいて炉本体1の内部の温度分布を求
め、加熱温度の低い部分に電磁誘導コイル5を水平移動
させるように前記駆動装置14を制御し、全体が均一の
温度に加熱されるように調整する。
【0027】また、廃棄物100a,100bが溶融し
て減容すると、溶融物101と電磁誘導コイル5との対
向間隔が大きくなり、加熱効率が低下するので、駆動装
置14を作動して電磁誘導コイル5を下降させて当該間
隔を狭めるように制御装置15を作動させることにより
(約0.6〜0.7m程度から約0.3m程度)、加熱
効率を向上させる。
て減容すると、溶融物101と電磁誘導コイル5との対
向間隔が大きくなり、加熱効率が低下するので、駆動装
置14を作動して電磁誘導コイル5を下降させて当該間
隔を狭めるように制御装置15を作動させることにより
(約0.6〜0.7m程度から約0.3m程度)、加熱
効率を向上させる。
【0028】また、炉本体3の内部温度が規定値(約1
600℃程度)を越えると、制御装置15は、熱電対1
2からの信号に基づいて、電磁誘導コイル5による加熱
力を弱めて炉本体3の内部温度を規定値以下に抑えるよ
うに高周波電源13を制御する。
600℃程度)を越えると、制御装置15は、熱電対1
2からの信号に基づいて、電磁誘導コイル5による加熱
力を弱めて炉本体3の内部温度を規定値以下に抑えるよ
うに高周波電源13を制御する。
【0029】このようにして炉本体3内の廃棄物100
a,100bをすべて溶融減容したら、ポット9から離
れた箇所に位置する油圧ジャッキ2ほど伸長させること
により、ポット9側ほど下方に位置するように炉本体3
を傾斜させ、溶融物101をポット9内に所定量(半分
程度)流し入れ(図5参照)、炉本体3を水平に戻した
後、第一,二投入室6,8から炉本体3の内部に廃棄物
100a,100bを再び供給する。
a,100bをすべて溶融減容したら、ポット9から離
れた箇所に位置する油圧ジャッキ2ほど伸長させること
により、ポット9側ほど下方に位置するように炉本体3
を傾斜させ、溶融物101をポット9内に所定量(半分
程度)流し入れ(図5参照)、炉本体3を水平に戻した
後、第一,二投入室6,8から炉本体3の内部に廃棄物
100a,100bを再び供給する。
【0030】以上の操作を繰り返すことにより、炉本体
3内に残した溶融物101の熱を利用して廃棄物100
a,100bを溶融させることが連続的に行うことがで
きる。
3内に残した溶融物101の熱を利用して廃棄物100
a,100bを溶融させることが連続的に行うことがで
きる。
【0031】したがって、このような廃棄物溶融炉によ
れば、以下のような効果を得ることができる。
れば、以下のような効果を得ることができる。
【0032】(1)廃棄物100a,100bを電磁誘
導により加熱するようにしたので、廃棄物100a,1
00bの加熱温度を容易に調整することができる。この
ため、炉本体1の内壁の損耗を大幅に抑制することがで
き、保守管理の簡易化を図ることができると共に、排ガ
スの発生量を大幅に削減することができ、排ガス処理の
簡易化を図ることができる。
導により加熱するようにしたので、廃棄物100a,1
00bの加熱温度を容易に調整することができる。この
ため、炉本体1の内壁の損耗を大幅に抑制することがで
き、保守管理の簡易化を図ることができると共に、排ガ
スの発生量を大幅に削減することができ、排ガス処理の
簡易化を図ることができる。
【0033】(2)廃棄物100a,100bに対して
電磁誘導コイル5を対向させて当該廃棄物100a,1
00bを直接的に加熱するようにしたので、廃棄物10
0a,100bに対する加熱効率が極めて高く、加熱エ
ネルギを有効に利用することができる。
電磁誘導コイル5を対向させて当該廃棄物100a,1
00bを直接的に加熱するようにしたので、廃棄物10
0a,100bに対する加熱効率が極めて高く、加熱エ
ネルギを有効に利用することができる。
【0034】(3)凹皿型の炉本体3の上方で上下方向
に沿って軸心方向を向けるように電磁誘導コイル5を配
設したので、電磁誘導コイル5の軸心部分の内部空間を
利用して容器100bを第二投入室8から炉本体3の内
部に投入することができ、容器100bの炉本体3への
供給を簡単に行うことができる。
に沿って軸心方向を向けるように電磁誘導コイル5を配
設したので、電磁誘導コイル5の軸心部分の内部空間を
利用して容器100bを第二投入室8から炉本体3の内
部に投入することができ、容器100bの炉本体3への
供給を簡単に行うことができる。
【0035】(4)電磁誘導コイル5を水平方向に沿っ
て移動させることができるので、廃棄物100a,10
0bをまんべんなく均一に加熱することができる。
て移動させることができるので、廃棄物100a,10
0bをまんべんなく均一に加熱することができる。
【0036】(5)電磁誘導コイル5を上下方向に沿っ
て移動させることができるので、廃棄物100a,10
0bが溶融減容したときに電磁誘導コイル5を溶融物1
01に接近させることができ、加熱効率を高めることが
できる。
て移動させることができるので、廃棄物100a,10
0bが溶融減容したときに電磁誘導コイル5を溶融物1
01に接近させることができ、加熱効率を高めることが
できる。
【0037】(6)炉本体3の内部の底面を導電性セラ
ミックス4で覆ったので、容器100bが不定形状をな
して電磁誘導による加熱効率が悪い場合であっても、当
該セラミックス4からの伝導熱や輻射熱でも加熱するこ
とができ、加熱エネルギを有効に利用することができ
る。
ミックス4で覆ったので、容器100bが不定形状をな
して電磁誘導による加熱効率が悪い場合であっても、当
該セラミックス4からの伝導熱や輻射熱でも加熱するこ
とができ、加熱エネルギを有効に利用することができ
る。
【0038】(7)炉本体3の内部の底面を導電性セラ
ミックス4で覆うにあたって、当該底面に対して外れに
くくなるように楔型をなすブロック4aを炉本体3の内
部の底面に組み付けるように敷設したので、溶融物10
1の比重(約7程度)が導電性セラミックス4の比重
(約2程度)よりも大きくても、導電性セラミックス4
が炉本体3の底面から剥離して溶融物101上に浮上し
てしまうことを防止することが簡単にできる。
ミックス4で覆うにあたって、当該底面に対して外れに
くくなるように楔型をなすブロック4aを炉本体3の内
部の底面に組み付けるように敷設したので、溶融物10
1の比重(約7程度)が導電性セラミックス4の比重
(約2程度)よりも大きくても、導電性セラミックス4
が炉本体3の底面から剥離して溶融物101上に浮上し
てしまうことを防止することが簡単にできる。
【0039】(8)炉本体3内にドラム缶100aを第
一投入室6から転がして供給できるようにしたので、ド
ラム缶100aから廃棄物をわざわざ取り出して炉本体
3に供給する必要がなくなり、作業効率を大幅に向上さ
せることができる。
一投入室6から転がして供給できるようにしたので、ド
ラム缶100aから廃棄物をわざわざ取り出して炉本体
3に供給する必要がなくなり、作業効率を大幅に向上さ
せることができる。
【0040】(9)炉本体3内の溶融物101の所定量
をポット9に流し入れるようにしたので、炉本体3を水
平に戻した後に炉本体3内に廃棄物100a,100b
を再び投入することを繰り返すことにより、炉本体3内
に残した溶融物101の熱を利用して廃棄物100a,
100bを溶融させることが連続的にできるので、熱エ
ネルギを有効に利用することができると共に、ポット9
内が溶融物101で満たされるまで廃棄物100a,1
00bを連続的に溶融処理することができ、処理効率を
向上させることができる。
をポット9に流し入れるようにしたので、炉本体3を水
平に戻した後に炉本体3内に廃棄物100a,100b
を再び投入することを繰り返すことにより、炉本体3内
に残した溶融物101の熱を利用して廃棄物100a,
100bを溶融させることが連続的にできるので、熱エ
ネルギを有効に利用することができると共に、ポット9
内が溶融物101で満たされるまで廃棄物100a,1
00bを連続的に溶融処理することができ、処理効率を
向上させることができる。
【0041】[第二番目の実施の形態]本発明による廃
棄物溶融炉の第二番目の実施の形態を図6〜10を用い
て説明する。図6は、廃棄物溶融炉の要部の概略構成
図、図7は、図6の炉本体の平面図、図8は、図6の炉
本体の送出部から溶融物を送出した際の説明図、図9
は、図6の炉本体の送出部の補修方法の説明図、図10
は、図6の炉本体の送出部の他の補修方法の説明図であ
る。ただし、前述した第一番目の実施の形態と同様な部
材については、前述した第一番目の実施の形態の説明で
用いた符号と同一の符号を用いることにより、その説明
を省略する。
棄物溶融炉の第二番目の実施の形態を図6〜10を用い
て説明する。図6は、廃棄物溶融炉の要部の概略構成
図、図7は、図6の炉本体の平面図、図8は、図6の炉
本体の送出部から溶融物を送出した際の説明図、図9
は、図6の炉本体の送出部の補修方法の説明図、図10
は、図6の炉本体の送出部の他の補修方法の説明図であ
る。ただし、前述した第一番目の実施の形態と同様な部
材については、前述した第一番目の実施の形態の説明で
用いた符号と同一の符号を用いることにより、その説明
を省略する。
【0042】図6に示すように、炉本体3のポット9側
の端部は、SiC等のような導電性セラミックス17で
覆われており、当該導電性セラミックス17は、図6,
7に示すように、立方体型のブロック17aを積み重ね
て溶融物101の流路を形成している。また、炉本体3
のポット9側の端部の上方には、図示しない高周波電源
に電気的に接続された補助用電磁誘導コイル18が配設
されている。この高周波電源は、前記制御装置15に電
気的に接続されている。なお、他の部分については、前
述した第一番目の実施の形態で説明した各部材1〜16
と同様にして構成されている。
の端部は、SiC等のような導電性セラミックス17で
覆われており、当該導電性セラミックス17は、図6,
7に示すように、立方体型のブロック17aを積み重ね
て溶融物101の流路を形成している。また、炉本体3
のポット9側の端部の上方には、図示しない高周波電源
に電気的に接続された補助用電磁誘導コイル18が配設
されている。この高周波電源は、前記制御装置15に電
気的に接続されている。なお、他の部分については、前
述した第一番目の実施の形態で説明した各部材1〜16
と同様にして構成されている。
【0043】本実施の形態による廃棄物溶融炉において
は、炉本体3からポット9へ溶融物101を送出すると
きに、前記制御装置15を操作して前記高周波電源から
補助用電磁誘導コイル18へ高周波電流を流すと、当該
補助用電磁誘導コイル18の作用により、導電性セラミ
ックス17が発熱して加熱される(約1500℃程
度)。
は、炉本体3からポット9へ溶融物101を送出すると
きに、前記制御装置15を操作して前記高周波電源から
補助用電磁誘導コイル18へ高周波電流を流すと、当該
補助用電磁誘導コイル18の作用により、導電性セラミ
ックス17が発熱して加熱される(約1500℃程
度)。
【0044】このため、炉本体3からポット9へ溶融物
101を送出するにあたって、溶融物101が炉本体3
の上記端部で凝固して堆積してしまうことを防止するこ
とができるので、当該送出を常にスムーズに行うことが
できる。
101を送出するにあたって、溶融物101が炉本体3
の上記端部で凝固して堆積してしまうことを防止するこ
とができるので、当該送出を常にスムーズに行うことが
できる。
【0045】なお、炉本体3からポット9への溶融物1
01の送出を繰り返して行っていくと、図8に示すよう
に、導電性セラミックス17が次第に損耗していってし
まう。導電性セラミックス17が損耗した場合には、例
えば、図9に示すように、損耗したブロック17aに楔
19を打ち込んで取り外ししやすくした後に交換装置2
0で取り外して新たなブロック17aと交換するように
したり、図10に示すように、損耗したブロック17a
部分に型枠21を設置し、当該型枠21内に粉状の導電
性セラミックス17のスタンプ材17bを供給装置22
から供給した後、成形して焼結することにより補修す
る。
01の送出を繰り返して行っていくと、図8に示すよう
に、導電性セラミックス17が次第に損耗していってし
まう。導電性セラミックス17が損耗した場合には、例
えば、図9に示すように、損耗したブロック17aに楔
19を打ち込んで取り外ししやすくした後に交換装置2
0で取り外して新たなブロック17aと交換するように
したり、図10に示すように、損耗したブロック17a
部分に型枠21を設置し、当該型枠21内に粉状の導電
性セラミックス17のスタンプ材17bを供給装置22
から供給した後、成形して焼結することにより補修す
る。
【0046】また、本実施の形態では、補助用電磁誘導
コイル18により導電性セラミックス17を加熱するよ
うにしたが、当該補助用電磁誘導コイル18を省略し、
炉本体3からポット9へ溶融物101を送出するとき
に、電磁誘導コイル5を導電性セラミックス17の上方
に移動させることにより、導電性セラミックス17を加
熱するようにすることも可能である。しかしながら、本
実施の形態の場合のように補助用電磁誘導コイル18を
配設すれば、廃棄物100a,100bの溶融と凝固物
の溶融とをそれぞれ個別に行うことができ、それぞれに
適切な温度管理が可能となる。
コイル18により導電性セラミックス17を加熱するよ
うにしたが、当該補助用電磁誘導コイル18を省略し、
炉本体3からポット9へ溶融物101を送出するとき
に、電磁誘導コイル5を導電性セラミックス17の上方
に移動させることにより、導電性セラミックス17を加
熱するようにすることも可能である。しかしながら、本
実施の形態の場合のように補助用電磁誘導コイル18を
配設すれば、廃棄物100a,100bの溶融と凝固物
の溶融とをそれぞれ個別に行うことができ、それぞれに
適切な温度管理が可能となる。
【0047】
【発明の効果】本発明による廃棄物溶融炉は、炉室内に
配設された凹皿状をなす炉本体と、前記炉室内の前記炉
本体の上方に配設されて上下方向に沿って軸心方向を向
けた電磁誘導コイルとを備えたので、廃棄物を電磁誘導
により加熱することができ、廃棄物の加熱温度を容易に
調整することができる。このため、炉本体の内壁の損耗
を大幅に抑制することができ、保守管理の簡易化を図る
ことができると共に、排ガスの発生量を大幅に削減する
ことができ、排ガス処理の簡易化を図ることができる。
さらに、廃棄物を電磁誘導により直接的に加熱すること
ができるので、廃棄物に対する加熱効率を極めて高くす
ることができ、加熱エネルギを有効に利用することがで
きる。
配設された凹皿状をなす炉本体と、前記炉室内の前記炉
本体の上方に配設されて上下方向に沿って軸心方向を向
けた電磁誘導コイルとを備えたので、廃棄物を電磁誘導
により加熱することができ、廃棄物の加熱温度を容易に
調整することができる。このため、炉本体の内壁の損耗
を大幅に抑制することができ、保守管理の簡易化を図る
ことができると共に、排ガスの発生量を大幅に削減する
ことができ、排ガス処理の簡易化を図ることができる。
さらに、廃棄物を電磁誘導により直接的に加熱すること
ができるので、廃棄物に対する加熱効率を極めて高くす
ることができ、加熱エネルギを有効に利用することがで
きる。
【0048】また、前記電磁誘導コイルが水平方向に沿
って移動可能に支持されているので、廃棄物をまんべん
なく均一に加熱することができる。
って移動可能に支持されているので、廃棄物をまんべん
なく均一に加熱することができる。
【0049】また、前記電磁誘導コイルが上下方向に沿
って移動可能に支持されているので、廃棄物が溶融減容
したときに電磁誘導コイルを溶融物に接近させることが
でき、加熱効率を高めることができる。
って移動可能に支持されているので、廃棄物が溶融減容
したときに電磁誘導コイルを溶融物に接近させることが
でき、加熱効率を高めることができる。
【0050】また、前記炉本体の内部の底面が導電性セ
ラミックスで覆われているので、廃棄物が不定形状をな
して電磁誘導による加熱効率が悪い場合であっても、導
電性セラミックスからの伝導熱や輻射熱でも加熱するこ
とができ、加熱エネルギを有効に利用することができ
る。
ラミックスで覆われているので、廃棄物が不定形状をな
して電磁誘導による加熱効率が悪い場合であっても、導
電性セラミックスからの伝導熱や輻射熱でも加熱するこ
とができ、加熱エネルギを有効に利用することができ
る。
【0051】また、前記導電性セラミックスが楔型のブ
ロックに成形されて前記炉本体の内部の底面に組み付け
られているので、溶融物の比重が導電性セラミックスの
比重よりも大きくても、導電性セラミックスが炉本体の
底面から剥離して溶融物上に浮上してしまうことを防止
することが簡単にできる。
ロックに成形されて前記炉本体の内部の底面に組み付け
られているので、溶融物の比重が導電性セラミックスの
比重よりも大きくても、導電性セラミックスが炉本体の
底面から剥離して溶融物上に浮上してしまうことを防止
することが簡単にできる。
【0052】また、前記炉本体の内部の温度を計測する
温度計測手段と、前記温度計測手段での計測結果に基づ
いて、前記電磁誘導コイルへ流す電流量を調整する制御
手段とを備えたので、溶融物の温度調整を容易に行うこ
とができる。このため、炉本体の内壁の損耗を大幅に抑
制することができ、保守管理の簡易化を図ることができ
ると共に、排ガスの発生量を大幅に削減することがで
き、排ガス処理の簡易化を図ることができ、さらに、加
熱エネルギの無駄を削減して処理コストを抑制すること
ができる。
温度計測手段と、前記温度計測手段での計測結果に基づ
いて、前記電磁誘導コイルへ流す電流量を調整する制御
手段とを備えたので、溶融物の温度調整を容易に行うこ
とができる。このため、炉本体の内壁の損耗を大幅に抑
制することができ、保守管理の簡易化を図ることができ
ると共に、排ガスの発生量を大幅に削減することがで
き、排ガス処理の簡易化を図ることができ、さらに、加
熱エネルギの無駄を削減して処理コストを抑制すること
ができる。
【0053】また、前記炉本体の内部の温度分布を計測
する温度計測手段と、前記温度計測手段での計測結果に
基づいて、前記電磁誘導コイルを移動させる制御手段と
を備えたので、廃棄物に対して加熱ムラを生じたとして
も、温度の低い箇所に電磁誘導コイルを自動的に移動さ
せることができ、廃棄物を全体的に均一に加熱すること
が簡単にできる。
する温度計測手段と、前記温度計測手段での計測結果に
基づいて、前記電磁誘導コイルを移動させる制御手段と
を備えたので、廃棄物に対して加熱ムラを生じたとして
も、温度の低い箇所に電磁誘導コイルを自動的に移動さ
せることができ、廃棄物を全体的に均一に加熱すること
が簡単にできる。
【0054】また、前記炉室の側面から前記炉本体の内
部へ向かって下降するように傾斜した底面を有する第一
投入室を備えたので、炉本体内にドラム缶を供給するよ
うな場合には、第一投入室から転がして供給することが
できるので、ドラム缶内に充填された廃棄物をわざわざ
取り出して炉本体に供給する必要がなくなり、作業効率
を大幅に向上させることができる。
部へ向かって下降するように傾斜した底面を有する第一
投入室を備えたので、炉本体内にドラム缶を供給するよ
うな場合には、第一投入室から転がして供給することが
できるので、ドラム缶内に充填された廃棄物をわざわざ
取り出して炉本体に供給する必要がなくなり、作業効率
を大幅に向上させることができる。
【0055】また、前記電磁誘導コイルの内部空間を介
して前記炉本体の上方に位置するように前記炉室の上部
に設けられた第二投入室を備えたので、電磁誘導コイル
の軸心部分の内部空間を利用して廃棄物を第二投入室か
ら炉本体の内部に投入することができ、廃棄物の炉本体
への供給を簡単に行うことができる。
して前記炉本体の上方に位置するように前記炉室の上部
に設けられた第二投入室を備えたので、電磁誘導コイル
の軸心部分の内部空間を利用して廃棄物を第二投入室か
ら炉本体の内部に投入することができ、廃棄物の炉本体
への供給を簡単に行うことができる。
【0056】また、前記炉室内の前記炉本体の近傍に配
設されたポットと、前記炉本体を水平方向または前記ポ
ットへ向けて傾斜した方向に切り替え可能に支持する支
持手段とを備えたので、炉本体内の溶融物の所定量をポ
ットに流し入れ、炉本体を水平に戻した後に炉本体内に
廃棄物を再び投入することを繰り返すことにより、炉本
体内に残した溶融物の熱を利用して廃棄物を溶融させる
ことが連続的にでき、熱エネルギを有効に利用すること
ができると共に、ポット内が溶融物で満たされるまで廃
棄物を連続的に溶融処理することができ、処理効率を向
上させることができる。
設されたポットと、前記炉本体を水平方向または前記ポ
ットへ向けて傾斜した方向に切り替え可能に支持する支
持手段とを備えたので、炉本体内の溶融物の所定量をポ
ットに流し入れ、炉本体を水平に戻した後に炉本体内に
廃棄物を再び投入することを繰り返すことにより、炉本
体内に残した溶融物の熱を利用して廃棄物を溶融させる
ことが連続的にでき、熱エネルギを有効に利用すること
ができると共に、ポット内が溶融物で満たされるまで廃
棄物を連続的に溶融処理することができ、処理効率を向
上させることができる。
【0057】また、前記炉本体の前記ポット側の端部が
導電性セラミックスで覆われているので、炉本体からポ
ットへ溶融物を送出するにあたって、溶融物が炉本体の
上記端部で凝固して堆積してしまうことを防止すること
ができ、当該送出を常にスムーズに行うことができる。
導電性セラミックスで覆われているので、炉本体からポ
ットへ溶融物を送出するにあたって、溶融物が炉本体の
上記端部で凝固して堆積してしまうことを防止すること
ができ、当該送出を常にスムーズに行うことができる。
【0058】また、前記炉本体の前記ポット側の端部の
上方に補助用電磁誘導コイルを配設したので、廃棄物の
溶融と凝固物の溶融とをそれぞれ個別に行うことがで
き、それぞれに適切な温度管理が可能となる。
上方に補助用電磁誘導コイルを配設したので、廃棄物の
溶融と凝固物の溶融とをそれぞれ個別に行うことがで
き、それぞれに適切な温度管理が可能となる。
【図1】本発明による廃棄物溶融炉の第一番目の実施の
形態の全体概略構成図である。
形態の全体概略構成図である。
【図2】図1の矢線II部の抽出拡大図である。
【図3】図1の炉本体への廃棄物の供給方法の説明図で
ある。
ある。
【図4】図1の炉本体への廃棄物の他の供給方法の説明
図である。
図である。
【図5】図1の炉本体からの溶融物の送出方法の説明図
である。
である。
【図6】本発明による廃棄物溶融炉の第二番目の実施の
形態の要部の概略構成図である。
形態の要部の概略構成図である。
【図7】図6の炉本体の平面図である。
【図8】図6の炉本体の送出部から溶融物を送出した際
の説明図である。
の説明図である。
【図9】図6の炉本体の送出部の補修方法の説明図であ
る。
る。
【図10】図6の炉本体の送出部の他の補修方法の説明
図である。
図である。
1 炉室 2 油圧ジャッキ 3 炉本体 4 導電性セラミックス 4a ブロック 5 電磁誘導コイル 6 第一投入室 7 ガイドスロープ 8 第二投入室 9 ポット 10 フィルタ 11 排気ファン 12 熱電対 13 高周波電源 14 駆動装置 15 制御装置 16 クレーン 17 導電性セラミックス 17a ブロック 17b スタンプ材 18 補助用電磁誘導コイル 19 楔 20 交換装置 21 型枠 22 供給装置 100a ドラム缶 100b 容器 101 溶融物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/50 ZAB F27B 3/18 4K051 F27B 3/06 3/19 4K055 3/18 3/20 4K056 3/19 3/28 4K063 3/20 F27D 1/00 D 3/28 3/00 B F27D 1/00 11/06 Z 3/00 19/00 A 11/06 G21F 9/30 551J 19/00 H05B 6/22 G21F 9/30 551 B09B 3/00 303K H05B 6/22 5/00 ZABT (72)発明者 児玉 徹彦 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 松田 健志 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3K059 AA08 AB00 AB16 AC07 AC33 AC62 AD03 AD05 AD15 AD22 AD35 AD37 AD40 CD44 CD62 CD73 CD75 3K061 AA23 AB03 AC09 CA15 DA13 DA18 DB01 DB20 3K062 AA23 AB03 AC09 BA02 CB03 DA01 DA03 DB14 DB30 4D004 AA46 AB09 CA29 CA45 CB02 CB33 CB42 DA01 DA02 DA06 DA20 4K045 AA03 BA10 CA01 DA04 RA05 RA09 RA16 RB05 RC01 RC03 RC18 4K051 AA00 AB05 BB01 BB06 4K055 BB00 4K056 AA05 BA06 BB07 CA20 FA04 FA13 4K063 AA04 BA13 CA01 CA06 CA09 FA37 FA43 FA48
Claims (12)
- 【請求項1】 炉室内に配設された凹皿状をなす炉本体
と、 前記炉室内の前記炉本体の上方に配設されて上下方向に
沿って軸心方向を向けた電磁誘導コイルとを備えたこと
を特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記電磁誘導コイルが水平方向に沿って移動可能に支持
されていることを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記電磁誘導コイルが上下方向に沿って移動可能に支持
されていることを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、 前記炉本体の内部の底面が導電性セラミックスで覆われ
ていることを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記導電性セラミックスが楔型のブロックに成形されて
前記炉本体の内部の底面に組み付けられていることを特
徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれかにおいて、 前記炉本体の内部の温度を計測する温度計測手段と、 前記温度計測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘
導コイルへ流す電流量を調整する制御手段とを備えたこ
とを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項7】 請求項1から5のいずれかにおいて、 前記炉本体の内部の温度分布を計測する温度計測手段
と、 前記温度計測手段での計測結果に基づいて、前記電磁誘
導コイルを移動させる制御手段とを備えたことを特徴と
する廃棄物溶融炉。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれかにおいて、 前記炉室の側面から前記炉本体の内部へ向かって下降す
るように傾斜した底面を有する第一投入室を備えたこと
を特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項9】 請求項1から8のいずれかにおいて、 前記電磁誘導コイルの内部空間を介して前記炉本体の上
方に位置するように前記炉室の上部に設けられた第二投
入室を備えたことを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれかにおいて、 前記炉室内の前記炉本体の近傍に配設されたポットと、 前記炉本体を水平方向または前記ポットへ向けて傾斜し
た方向に切り替え可能に支持する支持手段とを備えたこ
とを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項11】 請求項10において、 前記炉本体の前記ポット側の端部が導電性セラミックス
で覆われていることを特徴とする廃棄物溶融炉。 - 【請求項12】 請求項11において、 前記炉本体の前記ポット側の端部の上方に補助用電磁誘
導コイルを配設したことを特徴とする廃棄物溶融炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000255159A JP2002071114A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 廃棄物溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000255159A JP2002071114A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 廃棄物溶融炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002071114A true JP2002071114A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18743997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000255159A Withdrawn JP2002071114A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 廃棄物溶融炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002071114A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005077844A1 (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Noriyasu Takashima | 廃棄物処理方法及び誘導加熱式熱分解炉 |
JP2016078104A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 金型加熱装置 |
CN106017098A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 西南交通大学 | 一种单向热压高温振荡烧结炉 |
CN106524769A (zh) * | 2016-11-14 | 2017-03-22 | 上海皓越电炉技术有限公司 | 一种单向热压烧结炉 |
CN111458047A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-07-28 | 沈阳广泰真空科技有限公司 | 一种铸片炉接触式测温系统 |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000255159A patent/JP2002071114A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005077844A1 (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Noriyasu Takashima | 廃棄物処理方法及び誘導加熱式熱分解炉 |
JP2016078104A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 金型加熱装置 |
CN106017098A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 西南交通大学 | 一种单向热压高温振荡烧结炉 |
CN106524769A (zh) * | 2016-11-14 | 2017-03-22 | 上海皓越电炉技术有限公司 | 一种单向热压烧结炉 |
CN111458047A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-07-28 | 沈阳广泰真空科技有限公司 | 一种铸片炉接触式测温系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |