JP2002071101A - 気柱共鳴防止装置 - Google Patents
気柱共鳴防止装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設のガス流通路内に容易かつ安価に配設で
き、如何なる気柱共鳴モードに対しても共鳴現象の発生
を確実に阻止できるガス流通路内の気柱共鳴防止装置を
提供する。 【解決手段】 石炭焚きボイラの後部伝熱部の底部に設
けられたホッパ3の上部に、孔底から所定距離だけ離間
した状態で、かつ、それらの稜の向きがY軸に沿うよう
に、ガス流Gに垂直な断面が逆V字状をした吸音体1を
それぞれ配設して後部伝熱部内の音波エネルギーを吸収
するようにした。
き、如何なる気柱共鳴モードに対しても共鳴現象の発生
を確実に阻止できるガス流通路内の気柱共鳴防止装置を
提供する。 【解決手段】 石炭焚きボイラの後部伝熱部の底部に設
けられたホッパ3の上部に、孔底から所定距離だけ離間
した状態で、かつ、それらの稜の向きがY軸に沿うよう
に、ガス流Gに垂直な断面が逆V字状をした吸音体1を
それぞれ配設して後部伝熱部内の音波エネルギーを吸収
するようにした。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は略閉空間を成して内
部に複数の障害物が設置され、ガスが流通する流通路に
発生する気柱共鳴振動を防止する気柱共鳴防止装置に係
り、特に、石炭焚きボイラの火炉からの高温の排ガスが
流通する後部伝熱部における気柱共鳴防止に好適に適用
できる技術に関する。
部に複数の障害物が設置され、ガスが流通する流通路に
発生する気柱共鳴振動を防止する気柱共鳴防止装置に係
り、特に、石炭焚きボイラの火炉からの高温の排ガスが
流通する後部伝熱部における気柱共鳴防止に好適に適用
できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚きボイラの火炉内での燃料の燃焼
により生じた排ガスが流通する通路を構成する後部伝熱
部には伝熱管群が収納されており、ガス流中にある伝熱
管の後方にはカルマン渦(剥離渦)が発生することが知
られている。この剥離渦の周波数、つまり、渦放出周波
数が排ガスの通路を構成する後部伝熱部の内部空間で生
じた共鳴振動の気柱共鳴周波数と一致したとき、後部伝
熱部内の大振幅の気柱振動、即ち、圧力変動を引き起こ
し、大音響の騒音や伝熱壁や伝熱管等の流路構造物の損
傷を招く「カルマン渦による気柱共鳴現象」と呼ばれる
現象を起こすことがある。図9はこの気柱共鳴現象の原
理を示す説明図である。後部伝熱部側壁2等で囲まれた
略閉空間で大振幅の共鳴現象を引き起こす原因は同図に
示すように、伝熱管6の後方に放出される剥離渦が気柱
共鳴モードを誘起し、その圧力変動がさらに剥離渦の発
生、放出を促進するフィードバック現象が生じるからで
ある。
により生じた排ガスが流通する通路を構成する後部伝熱
部には伝熱管群が収納されており、ガス流中にある伝熱
管の後方にはカルマン渦(剥離渦)が発生することが知
られている。この剥離渦の周波数、つまり、渦放出周波
数が排ガスの通路を構成する後部伝熱部の内部空間で生
じた共鳴振動の気柱共鳴周波数と一致したとき、後部伝
熱部内の大振幅の気柱振動、即ち、圧力変動を引き起こ
し、大音響の騒音や伝熱壁や伝熱管等の流路構造物の損
傷を招く「カルマン渦による気柱共鳴現象」と呼ばれる
現象を起こすことがある。図9はこの気柱共鳴現象の原
理を示す説明図である。後部伝熱部側壁2等で囲まれた
略閉空間で大振幅の共鳴現象を引き起こす原因は同図に
示すように、伝熱管6の後方に放出される剥離渦が気柱
共鳴モードを誘起し、その圧力変動がさらに剥離渦の発
生、放出を促進するフィードバック現象が生じるからで
ある。
【0003】ところで、このような気柱振動の発生を抑
制するための技術開発が既に幾つか為されている。例え
ば、特開平5−141891号公報には、図11に示す
ように、ボイラや熱交換器のガス通路ダクトの後部伝熱
部側壁2内部の伝熱管6群の間あるいは、それらの周辺
にガス流Gと平行に共鳴防止用のバッフル板7を複数設
けて内部空間を複数の空間に仕切ることで気柱固有振動
数を増大させ、通常運転の上限流速で発生する剥離渦の
渦放出周波数を上回るようにすることにより、気柱共鳴
の発生を回避するようにした熱交換器の発明が開示され
ている。
制するための技術開発が既に幾つか為されている。例え
ば、特開平5−141891号公報には、図11に示す
ように、ボイラや熱交換器のガス通路ダクトの後部伝熱
部側壁2内部の伝熱管6群の間あるいは、それらの周辺
にガス流Gと平行に共鳴防止用のバッフル板7を複数設
けて内部空間を複数の空間に仕切ることで気柱固有振動
数を増大させ、通常運転の上限流速で発生する剥離渦の
渦放出周波数を上回るようにすることにより、気柱共鳴
の発生を回避するようにした熱交換器の発明が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では後
部伝熱部側壁2内部に多数の伝熱管6群が配設された狭
い空間内に長尺のバッフル板7を複数配置するようにな
っているため、バッフル板7を狭い間隙内に配置する作
業が面倒で多くの労力と時間が消費されていた。また、
伝熱管6が千鳥配列される場合も多いが、そのような構
造の後部伝熱部に対しては上記従来技術を適用すること
ができない。さらに、上記従来技術には次に述べるよう
な問題点があることが判ってきた。
部伝熱部側壁2内部に多数の伝熱管6群が配設された狭
い空間内に長尺のバッフル板7を複数配置するようにな
っているため、バッフル板7を狭い間隙内に配置する作
業が面倒で多くの労力と時間が消費されていた。また、
伝熱管6が千鳥配列される場合も多いが、そのような構
造の後部伝熱部に対しては上記従来技術を適用すること
ができない。さらに、上記従来技術には次に述べるよう
な問題点があることが判ってきた。
【0005】図12は後部伝熱部側壁2内部の気柱共鳴
モードを示す説明図である。同図に示すように、後部伝
熱部側壁2内部の気柱共鳴モードはガス流Gに直角な方
向の揚力方向共鳴モードMlの外に、ガス流Gに沿った
方向に生じる抗力方向モードMdが発生することがあ
る。このような抗力方向モードMdの気柱共鳴現象に対
しては上記従来技術を適用することができない。何故な
ら、従来技術を適用して抗力方向モードMdの気柱共鳴
現象の発生を阻止しようとすると、共鳴防止バッフル板
7をガス流Gに直角な方向に配置しなければならない。
しかし、このような共鳴防止バッフル板7の配置はガス
流Gを塞き止めることになり、実際上、採用できないか
らである。要するに、従来技術は排ガスの流通路の後部
伝熱部に発生する気柱共鳴現象を抜本的かつ実用的に抑
止することができない。
モードを示す説明図である。同図に示すように、後部伝
熱部側壁2内部の気柱共鳴モードはガス流Gに直角な方
向の揚力方向共鳴モードMlの外に、ガス流Gに沿った
方向に生じる抗力方向モードMdが発生することがあ
る。このような抗力方向モードMdの気柱共鳴現象に対
しては上記従来技術を適用することができない。何故な
ら、従来技術を適用して抗力方向モードMdの気柱共鳴
現象の発生を阻止しようとすると、共鳴防止バッフル板
7をガス流Gに直角な方向に配置しなければならない。
しかし、このような共鳴防止バッフル板7の配置はガス
流Gを塞き止めることになり、実際上、採用できないか
らである。要するに、従来技術は排ガスの流通路の後部
伝熱部に発生する気柱共鳴現象を抜本的かつ実用的に抑
止することができない。
【0006】本発明は従来技術におけるかかる不具合を
解消すべく為されたものであり、既設のガス流通路内に
容易かつ安価に配設でき、如何なる気柱共鳴モードに対
しても共鳴現象の発生を確実に阻止できるガス流通路内
の気柱共鳴防止装置を提供することを目的とする。
解消すべく為されたものであり、既設のガス流通路内に
容易かつ安価に配設でき、如何なる気柱共鳴モードに対
しても共鳴現象の発生を確実に阻止できるガス流通路内
の気柱共鳴防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、気柱共鳴振動の腹となる位置に音響エネル
ギーを吸収する吸音材を配置したものであり、典型的に
は、石炭焚きボイラの下流に接続された後部伝熱部を流
通路とし、障害物は多段に配列された伝熱管を含み、後
部伝熱部の底部に石炭灰回収のために形成されたホッパ
の上部に断面形状が逆V字状の吸音材を配置し、その吸
音材には、その上部に降下する石炭灰から該吸音材を保
護する保護材を設け、例えば、多数の透孔が穿設された
穴空き板を中央で曲げ加工して断面形状が逆V字状に形
成したものである。
に本発明は、気柱共鳴振動の腹となる位置に音響エネル
ギーを吸収する吸音材を配置したものであり、典型的に
は、石炭焚きボイラの下流に接続された後部伝熱部を流
通路とし、障害物は多段に配列された伝熱管を含み、後
部伝熱部の底部に石炭灰回収のために形成されたホッパ
の上部に断面形状が逆V字状の吸音材を配置し、その吸
音材には、その上部に降下する石炭灰から該吸音材を保
護する保護材を設け、例えば、多数の透孔が穿設された
穴空き板を中央で曲げ加工して断面形状が逆V字状に形
成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、始めに本発明を完成するに
至った気柱共鳴現象を阻止するための基本原理を説明す
る。本願発明者が気柱共鳴現象について鋭意研究したと
ころ、以下に述べる事実が明らかになった。即ち、気柱
共鳴現象はガス流通路の空間的要素と流速とにより一義
的に規定される第一の条件と、ガス流通路の音波の吸収
能力が関与する第二の条件が満たされたときに発生す
る。 簡単化のために後部伝熱部の幅(前後)方向の一
次元の気柱共鳴モードで説明することにする。既に知ら
れているように、後部伝熱部の気柱共鳴モードの固有共
鳴周波数fa,nは次式で表される。
至った気柱共鳴現象を阻止するための基本原理を説明す
る。本願発明者が気柱共鳴現象について鋭意研究したと
ころ、以下に述べる事実が明らかになった。即ち、気柱
共鳴現象はガス流通路の空間的要素と流速とにより一義
的に規定される第一の条件と、ガス流通路の音波の吸収
能力が関与する第二の条件が満たされたときに発生す
る。 簡単化のために後部伝熱部の幅(前後)方向の一
次元の気柱共鳴モードで説明することにする。既に知ら
れているように、後部伝熱部の気柱共鳴モードの固有共
鳴周波数fa,nは次式で表される。
【0009】 fa,n=n・c/2L ……(1) 但し、C:音速、L:ダクト幅、n:次数(節数)であ
る。このように、固有共鳴周波数fa,nは次数nに比
例して増大する。一方、渦放出周波数fsは次式で表さ
れる。
る。このように、固有共鳴周波数fa,nは次数nに比
例して増大する。一方、渦放出周波数fsは次式で表さ
れる。
【0010】fs=S・U/D ……(2) 但し、S:ストローハル数、U:ガス流速、D:管径で
ある。このように、渦放出周波数fsはガス流速Uに比
例し、伝熱管の管径Dに反比例する。上述のように、渦
放出周波数fsが後部伝熱部の空間的要素により決定さ
れる離散値となる固有共鳴周波数fa,nと一致するこ
とが気柱共鳴現象発生のための第一条件となる。
ある。このように、渦放出周波数fsはガス流速Uに比
例し、伝熱管の管径Dに反比例する。上述のように、渦
放出周波数fsが後部伝熱部の空間的要素により決定さ
れる離散値となる固有共鳴周波数fa,nと一致するこ
とが気柱共鳴現象発生のための第一条件となる。
【0011】図10はガス流速Uに対する渦放出周波数
fsと、これに一致する三次までの固有共鳴周波数f
a,nの音圧分布とを示す説明図である。同図に示すよ
うに、ガス流速Uが増加するに連れて渦放出周波数fs
も増加し、一次から三次の離散的な値の固有共鳴周波数
fa,1,fa,2,fa,3に次々と一致するように
なる。しかし、この渦放出周波数fsが後部伝熱部の固
有共鳴周波数fa,nと一致することは気柱共鳴現象発
生の必要条件ではあるが、十分条件ではない。即ち、気
柱共鳴現象が発生するためにはエネルギー収支に関する
第二条件が満足されることが必要になる。気柱共鳴現象
発生のための第二条件は次式で表される。 ΔE=ES−Ed1>0 ……(3) 但し、ES:剥離渦が気柱振動に供給するエネルギー、
Ed1:炉壁からの音響放射や管群部での音響的な摩擦
等による音場の逸散エネルギーである。つまり、気柱共
鳴現象発生のためには上述の第一条件の外に気柱に最終
的に蓄えられるエネルギーΔEが正となることが必要で
あり、この時気柱のエネルギー状態が不安定化して気柱
共鳴が発生する。
fsと、これに一致する三次までの固有共鳴周波数f
a,nの音圧分布とを示す説明図である。同図に示すよ
うに、ガス流速Uが増加するに連れて渦放出周波数fs
も増加し、一次から三次の離散的な値の固有共鳴周波数
fa,1,fa,2,fa,3に次々と一致するように
なる。しかし、この渦放出周波数fsが後部伝熱部の固
有共鳴周波数fa,nと一致することは気柱共鳴現象発
生の必要条件ではあるが、十分条件ではない。即ち、気
柱共鳴現象が発生するためにはエネルギー収支に関する
第二条件が満足されることが必要になる。気柱共鳴現象
発生のための第二条件は次式で表される。 ΔE=ES−Ed1>0 ……(3) 但し、ES:剥離渦が気柱振動に供給するエネルギー、
Ed1:炉壁からの音響放射や管群部での音響的な摩擦
等による音場の逸散エネルギーである。つまり、気柱共
鳴現象発生のためには上述の第一条件の外に気柱に最終
的に蓄えられるエネルギーΔEが正となることが必要で
あり、この時気柱のエネルギー状態が不安定化して気柱
共鳴が発生する。
【0012】そこで、後部伝熱部での気柱共鳴現象の発
生を防止するには、後部伝熱部内に何らかの吸音部材を
設置し、そのた吸音部材が吸収する音響エネルギーをE
d2とすると、次式を満足することが必要になる。 ES−(Ed1+Ed2)<0 従って、Ed2>ESーEd1 ……(4) このように、後部伝熱部内に設置した吸音体が吸収する
音響エネルギーEd2が(4)式を満たすに十分な程大
きくなると、気柱振動は抑制されることになる。
生を防止するには、後部伝熱部内に何らかの吸音部材を
設置し、そのた吸音部材が吸収する音響エネルギーをE
d2とすると、次式を満足することが必要になる。 ES−(Ed1+Ed2)<0 従って、Ed2>ESーEd1 ……(4) このように、後部伝熱部内に設置した吸音体が吸収する
音響エネルギーEd2が(4)式を満たすに十分な程大
きくなると、気柱振動は抑制されることになる。
【0013】以下図面を参照して上述の原理を具体化し
た本発明の実施例を詳細に説明する。本実施例は本発明
を石炭焚きボイラの排ガス流通路の後部伝熱部に適用し
たものである。図2は本発明の実施例に係る石炭焚きボ
イラの後部伝熱部内部の概略構成を示す模式図、図1は
後部伝熱部の底部に配置される吸音体の斜視図、図3は
図2の切断線I−Iに沿った断面形状を示す模式図、図
4は図3におけるホッパ部の部分拡大図、図5は後部伝
熱部の透視斜視図、図6は吸音体の適正な設置位置を説
明するための一次の気柱共鳴の速度分布図、図7は一次
の気柱共鳴モードの音圧分布と速度分布を対比した説明
図である。
た本発明の実施例を詳細に説明する。本実施例は本発明
を石炭焚きボイラの排ガス流通路の後部伝熱部に適用し
たものである。図2は本発明の実施例に係る石炭焚きボ
イラの後部伝熱部内部の概略構成を示す模式図、図1は
後部伝熱部の底部に配置される吸音体の斜視図、図3は
図2の切断線I−Iに沿った断面形状を示す模式図、図
4は図3におけるホッパ部の部分拡大図、図5は後部伝
熱部の透視斜視図、図6は吸音体の適正な設置位置を説
明するための一次の気柱共鳴の速度分布図、図7は一次
の気柱共鳴モードの音圧分布と速度分布を対比した説明
図である。
【0014】これらの図において、1は後部伝熱部内の
音波エネルギーを吸収するために設置されるガス流Gに
垂直な断面が逆V字状をした吸音体、3は後部伝熱部の
底部に複数設けられ、断面V字状を成して沈降灰を回収
するためのホッパ、4は後部伝熱部内の上流の過熱器側
に配置され、図示しない伝熱管を収納する管群部、11
は吸音体1の主要部を成し、セラミック繊維で構成され
た吸音材、12は吸音材11の上部を覆う中央で曲げ加
工された鋼板から成るパンチングプレート(穴空き
板)、12aはパンチングプレート12にほぼ等間隔で
穿設された横長の透孔、12bはパンチングプレート1
2の頂部の曲げ部となる稜である。なお、吸音材11の
表面はグラスファイバーの織布で覆われている。吸音材
11の厚さは抑制しようとする共鳴音響成分の波長に依
るが、例えば、周波数が100Hz以下の場合は、30
〜50cm程度で十分である。吸音材11の材質は上記
セラミック繊維の外、軽石等の耐熱多孔性無機質材料で
あっても良い。
音波エネルギーを吸収するために設置されるガス流Gに
垂直な断面が逆V字状をした吸音体、3は後部伝熱部の
底部に複数設けられ、断面V字状を成して沈降灰を回収
するためのホッパ、4は後部伝熱部内の上流の過熱器側
に配置され、図示しない伝熱管を収納する管群部、11
は吸音体1の主要部を成し、セラミック繊維で構成され
た吸音材、12は吸音材11の上部を覆う中央で曲げ加
工された鋼板から成るパンチングプレート(穴空き
板)、12aはパンチングプレート12にほぼ等間隔で
穿設された横長の透孔、12bはパンチングプレート1
2の頂部の曲げ部となる稜である。なお、吸音材11の
表面はグラスファイバーの織布で覆われている。吸音材
11の厚さは抑制しようとする共鳴音響成分の波長に依
るが、例えば、周波数が100Hz以下の場合は、30
〜50cm程度で十分である。吸音材11の材質は上記
セラミック繊維の外、軽石等の耐熱多孔性無機質材料で
あっても良い。
【0015】パンチングプレート12は上部から降下す
る石炭灰が吸音材11に衝突あるいは堆積するのを防止
するために設けられるものであり、ボイラが石油焚きの
もののように、降灰の虞がない場合は敢えて設置しなく
ても良い。透孔12aは音響の透過性を高めるために設
けたものであり、それらの開口率は30%以上であるこ
とが望ましい。また、透孔12aの形状を横長としたの
は降灰が透孔12a内に堆積したときにガス流Gによる
吹き飛ばしを可能にするためである。パンチングプレー
ト12の水平面に対する傾斜角は石炭灰の滑落性を考慮
して約60°(安息角)程度とするのが良い。また、パ
ンチングプレート12は曲げ加工によらずとも2つの平
板を溶接して逆V字状に形成しても良い。また、曲げ位
置は中央でなく、中央近傍でも構わない。さらに、両平
面の幅が異なっても構わない。例えば、吸音体1を隣接
して設ける場合には、石炭灰のホッパ3への落下スペー
スを確保するために、隣接する側を短くしても良い。
る石炭灰が吸音材11に衝突あるいは堆積するのを防止
するために設けられるものであり、ボイラが石油焚きの
もののように、降灰の虞がない場合は敢えて設置しなく
ても良い。透孔12aは音響の透過性を高めるために設
けたものであり、それらの開口率は30%以上であるこ
とが望ましい。また、透孔12aの形状を横長としたの
は降灰が透孔12a内に堆積したときにガス流Gによる
吹き飛ばしを可能にするためである。パンチングプレー
ト12の水平面に対する傾斜角は石炭灰の滑落性を考慮
して約60°(安息角)程度とするのが良い。また、パ
ンチングプレート12は曲げ加工によらずとも2つの平
板を溶接して逆V字状に形成しても良い。また、曲げ位
置は中央でなく、中央近傍でも構わない。さらに、両平
面の幅が異なっても構わない。例えば、吸音体1を隣接
して設ける場合には、石炭灰のホッパ3への落下スペー
スを確保するために、隣接する側を短くしても良い。
【0016】吸音体1は図2および図3に示すように、
後部伝熱部の底部に設けられたホッパ3の上部に孔底か
ら所定距離だけ離間した状態で、かつ、それらの稜12
bの向きが図2に示すY軸に沿うようにそれぞれ図示し
ない支持部材により固定される。吸音体1の向きをこの
ように配置したのは、ホッパ3の上部を通過するガス流
Gが吸音材11の下側やパンチングプレート12の上側
をスムーズに流れるように、つまり、吸音体1がガス流
1の流れを妨げないようにするためである。また、吸音
体1のこのような配向はそれらの長手方向を管群部4内
に設置される伝熱管の管軸方向と一致させることによ
り、揚力方向lに沿って配列された吸音体1の吸音効果
を高めることに役立っている。なお、図2〜図4に示す
座標軸では、X軸を気柱共鳴モードの抗力方向、Z軸方
向を同じく、揚力方向としている。さらに、吸音体1の
脚部は図4に示すように、ホッパ3の開口端より距離s
(例えば、1m)だけ内側に位置するように配置するこ
とにより、パンチングプレート12に沿って滑落した石
炭灰が確実にホッパ3内に落ち込むようにしている。
後部伝熱部の底部に設けられたホッパ3の上部に孔底か
ら所定距離だけ離間した状態で、かつ、それらの稜12
bの向きが図2に示すY軸に沿うようにそれぞれ図示し
ない支持部材により固定される。吸音体1の向きをこの
ように配置したのは、ホッパ3の上部を通過するガス流
Gが吸音材11の下側やパンチングプレート12の上側
をスムーズに流れるように、つまり、吸音体1がガス流
1の流れを妨げないようにするためである。また、吸音
体1のこのような配向はそれらの長手方向を管群部4内
に設置される伝熱管の管軸方向と一致させることによ
り、揚力方向lに沿って配列された吸音体1の吸音効果
を高めることに役立っている。なお、図2〜図4に示す
座標軸では、X軸を気柱共鳴モードの抗力方向、Z軸方
向を同じく、揚力方向としている。さらに、吸音体1の
脚部は図4に示すように、ホッパ3の開口端より距離s
(例えば、1m)だけ内側に位置するように配置するこ
とにより、パンチングプレート12に沿って滑落した石
炭灰が確実にホッパ3内に落ち込むようにしている。
【0017】次に、吸音体1の垂直位置について説明す
る。図6および図7の気柱共鳴振動の速度分布曲線に示
すように、後部伝熱部側壁2が共鳴振動の節となるの
で、吸音体1の吸音効率が最も高い位置は共鳴振動の腹
となる位置となる。従って、一次の共鳴振動モードにつ
いて考えると、例えば、1000MW級のボイラで共鳴
周波数が30Hz、温度が350°Cの場合は共鳴振動
の波長は約20mとなる。このことから、吸音体1はホ
ッパ3の孔底から共鳴振動の1/4波長の距離d、即
ち、約5m上方に配置すれば良いことが判る。このよう
に、気柱共鳴振動の腹となる位置に揚力方向(図5参
照)に沿って複数の吸音体1を伝熱管の管軸方向に平行
に配置することにより、揚力方向モードの気柱共鳴のエ
ネルギーを効率良く吸収できると共に、何れかの吸音体
1が抗力方向モードの気柱共鳴のエネルギーを吸収して
気柱共鳴による騒音の発生を防止することができる。な
お、吸音体1の垂直位置は共鳴振動の腹となる位置なら
ば何処でも良いが、一番下の腹となる位置に配置するの
が空間の有効利用上、最適となる。吸音体1の設置数は
必ずしもホッパ3と同じである必要はなく、要は吸音体
1の吸音能力が上記(4)式を満たすだけの数であれば
良い。また、効果は多少小さくなるが、共鳴振動の腹の
位置に設置できない場合は、腹近傍の位置としても、あ
る程度のエネルギー吸収が可能になるから、その位置に
設けても良い。
る。図6および図7の気柱共鳴振動の速度分布曲線に示
すように、後部伝熱部側壁2が共鳴振動の節となるの
で、吸音体1の吸音効率が最も高い位置は共鳴振動の腹
となる位置となる。従って、一次の共鳴振動モードにつ
いて考えると、例えば、1000MW級のボイラで共鳴
周波数が30Hz、温度が350°Cの場合は共鳴振動
の波長は約20mとなる。このことから、吸音体1はホ
ッパ3の孔底から共鳴振動の1/4波長の距離d、即
ち、約5m上方に配置すれば良いことが判る。このよう
に、気柱共鳴振動の腹となる位置に揚力方向(図5参
照)に沿って複数の吸音体1を伝熱管の管軸方向に平行
に配置することにより、揚力方向モードの気柱共鳴のエ
ネルギーを効率良く吸収できると共に、何れかの吸音体
1が抗力方向モードの気柱共鳴のエネルギーを吸収して
気柱共鳴による騒音の発生を防止することができる。な
お、吸音体1の垂直位置は共鳴振動の腹となる位置なら
ば何処でも良いが、一番下の腹となる位置に配置するの
が空間の有効利用上、最適となる。吸音体1の設置数は
必ずしもホッパ3と同じである必要はなく、要は吸音体
1の吸音能力が上記(4)式を満たすだけの数であれば
良い。また、効果は多少小さくなるが、共鳴振動の腹の
位置に設置できない場合は、腹近傍の位置としても、あ
る程度のエネルギー吸収が可能になるから、その位置に
設けても良い。
【0018】図8は後部伝熱部に発生した騒音をガス流
Gの流速Uを吸音体1がない状態での共鳴発生時の値を
1とする相対値に対して測定した結果を示す棒グラフで
ある。ボイラの通常運転時のガス流Gの流速Uの範囲は
同図の矢印の範囲であり、ガス流Gの流速Uが通常運転
時の最大流速(約1.1)まで上昇する過程で、同図で
陰影付き棒グラフで示す従来例では流速Uが1.0近傍
で100dBを越える気柱共鳴騒音が発生するが、同図
で白抜き棒グラフで示すように、ホッパ3の上部に吸音
体1を配置した本実施例では、気柱共鳴が発生する下限
流速Uは約1.3となるから、通常運転時のガス流速U
の範囲外となり、実際上、気柱共鳴による騒音被害の発
生を防止できる。
Gの流速Uを吸音体1がない状態での共鳴発生時の値を
1とする相対値に対して測定した結果を示す棒グラフで
ある。ボイラの通常運転時のガス流Gの流速Uの範囲は
同図の矢印の範囲であり、ガス流Gの流速Uが通常運転
時の最大流速(約1.1)まで上昇する過程で、同図で
陰影付き棒グラフで示す従来例では流速Uが1.0近傍
で100dBを越える気柱共鳴騒音が発生するが、同図
で白抜き棒グラフで示すように、ホッパ3の上部に吸音
体1を配置した本実施例では、気柱共鳴が発生する下限
流速Uは約1.3となるから、通常運転時のガス流速U
の範囲外となり、実際上、気柱共鳴による騒音被害の発
生を防止できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、気柱共鳴振動の腹となる位置に音響エネルギ
ーを吸収する吸音材を配置したので、如何なる気柱共鳴
モードに対しても共鳴現象の発生を確実に阻止ことがで
きる。請求項3記載の発明によれば、吸音材の上部に降
下する石炭灰から該吸音材を保護する保護材を設けたの
で、吸音材上に石炭灰が衝突したり、堆積するのを防止
することができる。
によれば、気柱共鳴振動の腹となる位置に音響エネルギ
ーを吸収する吸音材を配置したので、如何なる気柱共鳴
モードに対しても共鳴現象の発生を確実に阻止ことがで
きる。請求項3記載の発明によれば、吸音材の上部に降
下する石炭灰から該吸音材を保護する保護材を設けたの
で、吸音材上に石炭灰が衝突したり、堆積するのを防止
することができる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、吸音材の断
面形状を逆V字状に形成すると共に、保護材を多数の透
孔が穿設された断面形状が逆V字状の穴空き板としたの
で、吸音材の吸音有効面積を最大にすることができ、保
護材を安価にかつ容易に形成できると共に、吸音材の吸
音機能を損なうことなく保護材上に石炭灰が堆積するの
を阻止することができる。請求項5記載の発明によれ
ば、後部伝熱部の底部に石炭灰回収のために形成された
ホッパの上部に吸音材を配置したので、後部伝熱部の空
間を有効活用できる。
面形状を逆V字状に形成すると共に、保護材を多数の透
孔が穿設された断面形状が逆V字状の穴空き板としたの
で、吸音材の吸音有効面積を最大にすることができ、保
護材を安価にかつ容易に形成できると共に、吸音材の吸
音機能を損なうことなく保護材上に石炭灰が堆積するの
を阻止することができる。請求項5記載の発明によれ
ば、後部伝熱部の底部に石炭灰回収のために形成された
ホッパの上部に吸音材を配置したので、後部伝熱部の空
間を有効活用できる。
【図1】本発明の実施例に係る石炭焚きボイラの後部伝
熱部の底部に配置される吸音体の斜視図
熱部の底部に配置される吸音体の斜視図
【図2】同じく、石炭焚きボイラの後部伝熱部内部の概
略構成を示す模式図
略構成を示す模式図
【図3】図2の切断線I−Iに沿った断面形状を示す模
式図
式図
【図4】図3におけるホッパ部の部分拡大図
【図5】後部伝熱部の透視斜視図
【図6】一次の気柱共鳴の速度分布図
【図7】一次の気柱共鳴モードの音圧分布と速度分布を
対比した説明図
対比した説明図
【図8】後部伝熱部に発生した騒音をガス流の流速の相
対値に対して測定した結果を示す棒グラフ
対値に対して測定した結果を示す棒グラフ
【図9】気柱共鳴現象の原理を示す説明図
【図10】ガス流速Uに対する渦放出周波数fsと固有
共鳴周波数fa,nの音圧分布とを示す説明図
共鳴周波数fa,nの音圧分布とを示す説明図
【図11】後部伝熱部の内部の構造を示す断面図
【図12】後部伝熱部側壁内部の気柱共鳴モードを示す
説明図
説明図
1 吸音体 2 後部伝熱部側壁 3 ホッパ 4 管群部 5 伝熱管 6 吸音材 7 パンチングプレート 12a 透孔 12b 稜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 定岡 紀行 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 丸石 和幸 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 (72)発明者 古川 淳 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 Fターム(参考) 3G004 CA06 CA13 EA06
Claims (5)
- 【請求項1】 内部に複数の障害物が設置された高温ガ
ス流通路が略閉空間を成し、該流通路を流れるガスによ
って前記障害物の後方に形成されたカルマン渦により発
生する気柱共鳴振動を防止する気柱共鳴防止装置におい
て、気柱共鳴振動の腹または腹近傍となる位置に音響エ
ネルギーを吸収する吸音材を配置したことを特徴とする
気柱共鳴防止装置。 - 【請求項2】 ガス流通路は石炭焚きボイラの火炉の下
流に接続された後部伝熱部であり、障害物は多段に配列
された伝熱管群を含むことを特徴とする請求項1記載の
気柱共鳴防止装置。 - 【請求項3】 吸音材の上部に降下する石炭灰から該吸
音材を保護する保護材を設けたことを特徴とする請求項
2記載の気柱共鳴防止装置。 - 【請求項4】 前記吸音材の断面形状を逆V字状に形成
すると共に、前記吸音材の上部に設ける保護材を多数の
透孔が穿設された断面形状が逆V字状の穴空き板とした
ことを特徴とする請求項3記載の気柱共鳴防止装置。 - 【請求項5】 後部伝熱部の底部に石炭灰回収のために
形成されたホッパの上部に前記吸音材を配置したことを
特徴とする請求項2記載の気柱共鳴防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258049A JP2002071101A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 気柱共鳴防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258049A JP2002071101A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 気柱共鳴防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002071101A true JP2002071101A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18746411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000258049A Pending JP2002071101A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 気柱共鳴防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002071101A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090814A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 消音器 |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000258049A patent/JP2002071101A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090814A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 消音器 |
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