JP2002070814A - クランプバンドの自動締付け方法とその装置 - Google Patents

クランプバンドの自動締付け方法とその装置

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JP2002070814A
JP2002070814A JP2000263766A JP2000263766A JP2002070814A JP 2002070814 A JP2002070814 A JP 2002070814A JP 2000263766 A JP2000263766 A JP 2000263766A JP 2000263766 A JP2000263766 A JP 2000263766A JP 2002070814 A JP2002070814 A JP 2002070814A
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tightening
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドライブシャフトの防塵用ブーツやその他の被
締付け物を、自動機械力により正しく捲き掛けて締付け
作用できるようにする。 【解決手段】内側重合部分(1a)と外側重合部分(1
b)との切り離し自由端が或る程度だけ内向き円弧状に
曲げ起された開放型クランプバンド予備成形品(M)の
中間非重合部分(1c)を、そのクランプバンド受け台
(15)へ仮り止め定着させた状態から被締付け物
(B)の円周面へ押し付けて、上記切り離し自由端同志
が一旦向かい合うほぼU字型に変形させた上、その内側
重合部分(1a)と外側重合部分(1b)とを順次第
1、2締付け工具(29a)29b)により相反方向か
ら被締付け物(B)の円周面へ捲き付けると共に、その
両部分(1a)(1b)が喰い付き係止し合う円形リン
グ状に締付け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプバンドの自
動締付け方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一定な幅と厚みのステンレス鋼板やその
他の金属帯板材料を所要の長さにカットし、その切り離
し一端側となる内側重合部分と同じく他端側となる外側
重合部分とが、一定量だけ部分的な2重にオーバーラッ
プする円形リング状に捲き曲げ立体化したクランプバン
ドは、本発明者から提案した実公平7−47671号や
実公平7−47672号、実公平7−54710号、特
許第2652136号などに記載の通り公知である。
【0003】そして、このような本発明者のクランプバ
ンドは何れも所謂「オエティカー」の耳と称する蟻溝型
の張り出し突起を具備しておらず、その張り出し突起を
特別の専用工具により圧潰する必要もなく、極めて扁平
な閉鎖状態を容易に得られる利点があり、例えば自動車
のドライブシャフトへ防塵用ブーツを締付け固定するた
め、その自動車工業の組立ラインに使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記クラン
プバンドの口径を強制的に収縮変形させる締付け作業
は、プライヤーやペンチなどの手持ち式締付け工具を作
業者が操作することによって行なわれている通例であ
り、未だ組立工程上多くの人手を要し、各自の重労働と
なるばかりでなく、重大な締付け不良を生じるおそれが
ある。
【0005】その対策となる特許第2647891号が
提案されているが、この公知発明の構成では展開平板状
態のブランクから捲き曲げ変形させるようになっている
関係上、クランプバンド(10)を目的の被締付け物体
(車軸ブーツ)(70)へ締付ける締付け工具(60)
のほかに、そのクランプバンド(10)を被締付け物体
(70)よりも予じめ若干大きく変形させるための変形
装置(41)(42)(43)や、その変形終了近くで
の閉鎖状態に錠止するための錠止機構(45)、その錠
止後のクランプバンド(10)を予備の変形ステーショ
ン(40)から移送ステーション(50)の被締付け物
体(70)上へ移送するための取り上げ兼移送機構(5
1)なども必要になる結果、全体として著しく複雑・大
型ライン化する問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の抜本的な解決を企図しており、そのためにクランプバ
ンドの自動締付け方法として、一定長さにカットされた
金属帯板材料の切り離し一端側を内側重合部分とし、同
じく切り離し他端側を外側重合部分として、その内側重
合部分には各々外向きに隆起する第1工具受けフックと
第1締結フックとが設けられる一方、上記外側重合部分
には外向きに隆起する第2工具受けフックと、逆な内向
きに隆起する第2締結フック又は打抜き開口する第1締
結フック受け入れ孔とが設けられたクランプバンドを、
ドライブシャフトの防塵用ブーツや流体給送用ホースな
どの被締付け物へ機械的に捲き掛けて締付けるに当り、
【0007】上記クランプバンドをその内側重合部分と
外側重合部分との切り離し自由端が予じめフラットな中
間非重合部分から或る程度だけ内向き円弧状に曲げ起さ
れたクランプバンド予備成形品として作成用意してお
き、
【0008】先ず、そのクランプバンド予備成形品の中
間非重合部分をクランプバンド受け台へ仮り止め状態に
定着させた上、
【0009】そのクランプバンド受け台の作動により上
記クランプバンド予備成形品の中間非重合部分を被締付
け物の円周面へ押し付けて、そのクランプバンド予備成
形品を一旦上記内側重合部分と外側重合部分との切り離
し自由端同志が向かい合うほぼU字型に変形させ、
【0010】その後、上記クランプバンド予備成形品の
内側重合部分に向かって進出作動される第1締付け工具
により、その内側重合部分を上記被締付け物の円周面へ
捲き付け、
【0011】同じくクランプバンド予備成形品の外側重
合部分に向かって引続き進出作動される第2締付け工具
により、その外側重合部分を先の内側重合部分へオーバ
ーラップする状態に捲き付けて、その内側重合部分の上
記第1締結フックと外側重合部分の第2締結フック又は
第1締結フック受け入れ孔とが喰い付き係止し合う円形
リング状に締付け固定することを特徴する。
【0012】又、上記方法の実施に用いる自動締付け装
置として、第1に一定長さの金属帯板材料から成るクラ
ンプバンドの内側重合部分には、各々外向きに隆起する
第1工具受けフックと第1締結フックとが設けられる一
方、同じくクランプバンドの外側重合部分には外向きに
隆起する第2工具受けフックと、逆な内向きに隆起する
第2締結フック又は打抜き開口する第1締結フック受け
入れ孔とが設けられ、しかも上記内側重合部分と外側重
合部分との切り離し自由端が予じめフラットな中間非重
合部分から或る程度だけ内向き円弧状に曲げ起されたク
ランプバンド予備成形品と、
【0013】ドライブシャフトの防塵用ブーツや流体給
送用ホースなどの被締付け物を挟む位置関係に並列設置
された一対の支持台と、
【0014】その両支持台の相互間に介在しつつ、上記
被締付け物の円周面に向かって進退作動されるクランプ
バンド受け台と、
【0015】上記被締付け物の円周面に向かって開口す
るほぼ半円形として、そのクランプバンド受け台の表面
に切り欠かれたクランプバンド逃し入れ凹溝と、
【0016】上記支持台の各個に列設されたスライドガ
イドレールに沿って、被締付け物の円周面へ相反方向か
らの直線的な進退自在に作動され、且つその被締付け物
に向かう張り出し先端部には上記クランプバンド予備成
形品の第1、2工具受けフックへ各々係止し得る係止爪
が設けられた第1、2締付け工具の一対とを備え、
【0017】上記クランプバンド予備成形品のフラット
な中間非重合部分をそのクランプバンド受け台の表面へ
仮り止め状態に定着させた上、そのクランプバンド受け
台の進出作動によって上記中間非重合部分を被締付け物
の円周面へ押し付ければ、その中間非重合部分がクラン
プバンド逃し入れ凹溝へ逃し入れられることにより、一
旦クランプバンド予備成形品における内側重合部分と外
側重合部分との切り離し自由端同志が向かい合うほぼU
字型に変形し、
【0018】その後、上記第1締付け工具をクランプバ
ンド予備成形品に向かって進出作動させれば、その第1
締付け工具の係止爪が上記クランプバンド予備成形品の
内側重合部分を被締付け物の円周面に捲き付け、
【0019】引続き、上記第2締付け工具を同じくクラ
ンプバンド予備成形品へ逆方向から進出作動させれば、
その第2締付け工具の係止爪が上記クランプバンド予備
成形品の外側重合部分を先の内側重合部分へオーバーラ
ップする状態に捲き付けると共に、その内側重合部分の
上記第1締結フックと外側重合部分の第2締結フック又
は第1締結フック受け入れ孔とが喰い付き係止し合っ
て、円形リング状に締付け固定されることとなるように
関係設定したことを特徴とし、
【0020】第2に、同じく一定長さの金属帯板材料か
ら成るクランプバンドの内側重合部分には、各々外向き
に隆起する第1工具受けフックと第1締結フックとが設
けられる一方、同じくクランプバンドの外側重合部分に
は外向きに隆起する第2工具受けフックと、逆な内向き
に隆起する第2締結フック又は打抜き開口する第1締結
フック受け入れ孔とが設けられ、しかも上記内側重合部
分と外側重合部分との切り離し自由端が予じめフラット
な中間非重合部分から或る程度だけ内向き円弧状に曲げ
起されたクランプバンド予備成形品と、
【0021】ドライブシャフトの防塵用ブーツや流体給
送用ホースなどの被締付け物を挟む位置関係に並列設置
された一対の支持台と、
【0022】その両支持台の相互間に介在しつつ、上記
被締付け物の円周面に向かって進退作動されるクランプ
バンド受け台と、
【0023】上記被締付け物の円周面に向かって開口す
るほぼ半円形として、そのクランプバンド受け台の表面
に切り欠かれたクランプバンド逃し入れ凹溝と、
【0024】上記支持台へ各々中途支点軸によって、そ
の廻りの円弧軌跡を描くように、被締付け物の円周面へ
相反方向からの進退作動自在に枢着され、且つその被締
付け物に向かう張り出し先端部には上記クランプバンド
予備成形品の第1、2工具受けフックへ各々係止し得る
係止爪が設けられた第1、2締付け工具の一対とを備
え、
【0025】上記クランプバンド予備成形品のフラット
な中間非重合部分をそのクランプバンド受け台の表面へ
仮り止め状態に定着させた上、そのクランプバンド受け
台の進出作動によって上記中間非重合部分を被締付け物
の円周面へ押し付ければ、その中間非重合部分がクラン
プバンド逃し入れ凹溝へ逃し入れられることにより、一
旦クランプバンド予備成形品における内側重合部分と外
側重合部分との切り離し自由端同志が向かい合うほぼU
字型に変形し、
【0026】その後、上記第1締付け工具をクランプバ
ンド予備成形品に向かって進出作動させれば、その第1
締付け工具の係止爪が上記クランプバンド予備成形品の
内側重合部分を被締付け物の円周面に捲き付け、
【0027】引続き、上記第2締付け工具を同じくクラ
ンプバンド予備成形品へ逆方向から進出作動させれば、
その第2締付け工具の係止爪が上記クランプバンド予備
成形品の外側重合部分を先の内側重合部分へオーバーラ
ップする状態に捲き付けると共に、その内側重合部分の
上記第1締結フックと外側重合部分の第2締結フック又
は第1締結フック受け入れ孔とが喰い付き係止し合っ
て、円形リング状に締付け固定されることとなるように
関係設定したことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、その本発明のクランプバンド(C)は図
1、2のような一定の幅(W)と厚み(T)を備えたス
テンレス鋼板や亜鉛メッキ鋼板、その他の金属帯板材料
から成り、目的とする被締付け物(B)の太さに応じた
一定の長さ(L)として、適当にカットされた開放型で
ある。
【0029】そして、このようなクランプバンド(C)
は使用上、その切り離し一端側を内側重合部分(1a)
とし、同じく切り離し他端側を外側重合部分(1b)と
して、図3のように部分的な一定量(D)だけオーバー
ラップする円形リング状に捲き曲げ立体化され、ゴムや
合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵
用ブーツ、その他の被締付け物(B)を、接手管やシャ
フトなどの円周面へ締付けることになる。(1c)はそ
のクランプバンド(C)における残余の中間非重合部分
を示している。
【0030】(2)は上記クランプバンド(C)におけ
る内側重合部分(1a)の切り離し自由端に切り欠き形
成された狭幅な一定長さのパイロットノーズであり、好
ましくはその一定長さの張り出し先端部が振れ止め片
(2a)として、外向きの山型に曲げ起されている。
【0031】又、(3)(4)は上記パイロットノーズ
(2)から中間非重合部分(1c)への順次に点在分布
する状態として、各々外向きに切り起された第1締結フ
ックと第1工具受けフックであり、その何れもクランプ
バンド(C)自身の長手中心線(O−O)上に並列して
いる。しかも、その第1締結フック(3)と第1工具受
けフック(4)との切り起し先端部は、各々クランプバ
ンド(C)の長手中心線(O−O)とほぼ直交する関係
のチャンネル形態をなし、決して反り返らないビードと
して補強されている。
【0032】他方、(5)(6)は上記クランプバンド
(C)における外側重合部分(1b)の切り離し自由端
から中間非重合部分(1c)への逆向き順序に点在分布
する状態として、各々切り起された第2締結フックと第
2工具受けフックであり、その第2工具受けフック
(6)が上記第1工具受けフック(4)と向かい合う並
列関係として、やはり外向きに切り起されているに反
し、第2締結フック(5)は逆な内向きに切り起されて
いる。
【0033】つまり、上記第1締結フック(3)がクラ
ンプバンド(C)から外向きに隆起している一方、第2
締結フック(5)は同じくクランプバンド(C)から内
向きに陥没しているわけであり、その補完的な雌雄関係
によって、クランプバンド(C)の内側重合部分(1
a)と外側重合部分(1b)とを図3のように、相互の
オーバーラップする円形リング状に捲き曲げ立体化した
時、その重合平面上において、第1、2締結フック
(3)(5)同志が機械的に喰い付き係止し合い、クラ
ンプバンド(C)の締付け状態を固定維持できるように
なっている。
【0034】その場合、第2締結フック(5)と第2工
具受けフック(6)との切り起し先端部も、やはりクラ
ンプバンド(C)の長手中心線(O−O)とほぼ直交す
る関係のチャンネル形態にあり、決して反り返らないビ
ードとして強化されている。
【0035】(7)は上記クランプバンド(C)の外側
重合部分(1b)から第2工具受けフック(6)を切り
起すに先立って、その外側重合部分(1b)に打抜き開
口されたパイロットノーズ逃し入れ長孔であり、上記内
側重合部分(1a)の切り離し自由端に張り出すパイロ
ットノーズ(2)を逃し入れて、その内側重合部分(1
a)と中間非重合部分(1c)との内面(締付け作用
面)同志を無段差の連続状態に保つ。
【0036】但し、図示省略してあるが、その外側重合
部分(1b)のパイロットノーズ逃し入れ長孔(7)は
第2工具受けフック(6)の切り起しと別個独立して、
上記第2締結フック(5)と反対側の中間非重合部分
(1c)へ片寄った位置に打抜き開口させても良い。
【0037】又、図1〜3に示したクランプバンド
(C)では、その内側重合部分(1a)の第1締結フッ
ク(3)と機械的に喰い付き係止し合う第2締結フック
(5)を、外側重合部分(1b)から内向き陥没状態に
切り起しているが、その第2締結フック(5)に代る第
1締結フック受け入れ孔(図示省略)として、クランプ
バンド(C)の外側重合部分(1b)に打抜き開口さ
せ、その第1締結フック受け入れ孔の開口縁部へ上記第
1締結フック(3)を喰い付き係止させるように設定し
てもさしつかえない。
【0038】要するに、本発明での使用に値いするクラ
ンプバンド(C)は、一定長さ(L)にカットされた金
属帯板材料の切り離し一端側を内側重合部分(1a)と
し、同じく切り離し他端側を外側重合部分(1b)とし
て、その両部分(1a)(1b)から対応的な外向きに
隆起する第1、2工具受けフック(4)(6)へ係止さ
せた締付け工具の締付け力により、口径を強制的に収縮
変形させた時、その締付け状態が内側重合部分(1a)
から外向きに隆起する第1締結フック(3)と、外側重
合部分(1b)から逆な内向きに隆起する第2締結フッ
ク(5)又は同じく外側重合部分(1b)に開口する第
1締結フック受け入れ孔との喰い付き係止作用によっ
て、固定維持される開放型であれば足りる。
【0039】次に、図4は上記クランプバンド(C)の
典型的な使用例として、その被締付け物(B)を防塵用
ブーツ(B1)(B2)とする自動車のドライブシャフ
ト(A)を示しており、これでは前後一対の等速ボール
ジョイントを各々被覆する防塵用ブーツ(B1)(B
2)の径小な一端部が、これと対応する径小なクランプ
バンド(C1)(C2)によって中間軸(8)の円周面
へ、又同じく防塵用ブーツ(B1)(B2)の径大な他
端部が径大なクランプバンド(C3)(C4)によって
カップ(9)(10)の円周面へ、各々締付け固定され
るようになっている。但し、このような防塵用ブーツ
(B1)(B2)のみならず、流体給送用ホースやその
他の被締付け物(B)についても、本発明を適用できる
ことは勿論である。
【0040】何れにしても、本発明によりクランプバン
ド(C)を被締付け物(B)へ締付けるに当っては、そ
のクランプバンド(C)を予じめ図5に示す通り、上記
内側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)とがその
切り離し自由端から或る程度の内向き円弧状に曲げ起さ
れ、しかもフラットな中間非重合部分(1c)に複数の
位置決めピン受け入れ孔(11)(11)が打抜き開口
された予備成形品(M)として作成用意しておく。
【0041】更に言えば、クランプバンド(C)の内側
重合部分(1a)における上記第1工具受けフック
(4)からパイロットノーズ(2)までの切り離し一端
側と、同じく外側重合部分(1b)における上記第2工
具受けフック(6)から自由端までの切り離し他端側と
を、目的とする被締付け物(B)の円周面とほぼ対応す
る内向き円弧形態として、予じめフラットな中間非重合
部分(1c)から一定高さ(H1)(H2)だけ曲げ起
しておき、このような被締付け物(B)の太さよりも比
較的広く浅いほぼU字型に造形されたクランプバンド予
備成形品(M)を、次に述べる本発明の自動締付け装置
へ人手又は自動フィーダーにより供給し、その自動締付
け装置の機械力によって、上記被締付け物(B)へ捲き
掛けて締付け作用するのである。
【0042】茲に、被締付け物(B)を図4のようなド
ライブシャフト(A)の防塵用ブーツ(B1)(B2)
として、その防塵用ブーツ(B1)(B2)の位置決め
状態に嵌め付けセットされたドライブシャフト(A)
が、組立ライン上を矢印(F)で示す方向へ間歇的に搬
送されるものと仮定した場合、上記クランプバンド
(C)の自動締付け装置はそのドライブシャフト(A)
の直下位置へ据付け使用されることとなる。
【0043】即ち、本発明の自動締付け装置を示した図
6〜10において、(12)はエヤーシリンダーや油圧
シリンダー、電動シリンダーなどの昇降作動源(13)
によって昇降作動されるベース盤であり、その上面には
一定間隔を保って向かい合い並列する左右一対の支持台
(14)(14)が搭載されている。
【0044】(15)はその両支持台(14)(14)
の左右相互間を横断する一直線状態に組立一体化された
クランプバンド受け台であって、狭くとも上記クランプ
バンド(C)の一定幅(W)とほぼ等しいクランプバン
ド受け持ち用の帯幅を備えており、被締付け物(防塵用
ブーツ)(B)の締付け予定位置へ対応的に臨んでい
る。(16)(16)は両支持台(14)(14)に対
するクランプバンド受け台(15)の組立ボルトであ
る。
【0045】(17)(17)は上記クランプバンド受
け台(15)のフラットな上面から一体的に植立する左
右一対のクランプバンド用位置決めピンであって、図1
1のように被締付け物(B)の垂直中心線(Y−Y)か
ら等しい距離を保つ対称状態に振り分け配置されてお
り、その両位置決めピン(17)(17)へ上記クラン
プバンド予備成形品(M)の位置決めピン受け入れ孔
(11)(11)が対応的に差し込みセットされて、仮
り止め状態に定着されるようになっている。
【0046】但し、クランプバンド受け台(15)の上
面にクランプバンド(C)の一定幅(W)とほぼ等しい
帯幅の凹段面(図示省略)を列設して、その内部へ上記
クランプバンド予備成形品(M)を振れ動かぬように定
着させても良い。
【0047】又、(18)はその両位置決めピン(1
7)(17)の左右相互間から上向きに開口する状態と
して、上記クランプバンド受け台(15)の中央部に切
り欠かれたクランプバンド逃し入れ凹溝であり、上記被
締付け物(B)のほぼ下側半円周面に対応する半円形を
呈している。
【0048】クランプバンド予備成形品(M)が上記位
置決めピン(17)(17)によって、そのクランプバ
ンド受け台(15)の上面へ仮り止めセットされた供給
状態から、上記被締付け物(B)に向かって押し上げ当
接された時、そのクランプバンド予備成形品(M)のフ
ラットな中間非重合部分(1c)をクランプバンド逃し
入れ凹溝(18)内へ逃し入れることにより、上記クラ
ンプバンド予備成形品(M)を図11から図13のよう
に、一旦その内側重合部分(1a)と外側重合部分(1
b)との切り離し自由端同志が向かい合う比較的深いほ
ぼU字型として変形させ得るようになっているのであ
る。
【0049】(19)は上記クランプバンド受け台(1
5)の垂直中心線(Y−Y)上に沿って貫通形成された
押圧ピストン受け入れ孔、(20)はその受け入れ孔
(19)へ昇降自在に嵌合された押圧ピストンであっ
て、これが上記クランプバンド逃し入れ凹溝(18)内
へ露出する上端部には、クランプバンド吸着用の磁石
(21)が付属固定されており、その磁石(21)と上
記位置決めピン(17)(17)によって、クランプバ
ンド予備成形品(M)を上記クランプバンド受け台(1
5)への安定・確固な仮り止め状態に保つ。但し、その
磁石(21)はクランプバンド受け台(15)の上面
へ、左右一対などの複数として埋込み一体化させても良
い。
【0050】(22)は上記押圧ピストン(20)へ下
方から遊挿された昇降ガイドロッドであり、その下端部
が上記ベース盤(12)へ締結ナット(23)によって
固定されている。(24)は同じく昇降ガイドロッド
(22)の中途部に螺合締結された調整ナットであり、
これと上記押圧ピストン(20)の下端部との上下相互
間には、その押圧ピストン(20)の押し上げ付勢用圧
縮コイルバネ(25)が介挿設置されている。
【0051】その調整ナット(24)の進退操作により
圧縮コイルバネ(25)の張力を強弱調整して、クラン
プバンド予備成形品(M)が上記クランプバンド受け台
(15)の位置決めピン(17)(17)から抜け落ち
ることを防止できるようになっているのである。
【0052】(26)(26)は上記支持台(14)
(14)の上面に各々切り欠き列設されたスライドガイ
ドレールの左右一対であり、その何れもクランプバンド
受け台(15)を挟む位置関係の前後一対として、左右
方向へ平行に延在している。(27a)(27b)はそ
のスライドガイドレール(26)(26)へ各々抜け止
め状態に嵌合された第1、2スライダーの左右一対であ
って、これらと対応するエヤーシリンダーや油圧シリン
ダー、電動シリンダーなどの第1、2進退作動源(28
a)(28b)により、上記スライドガイドレール(2
6)(26)に沿って左右方向へ進退作動されるように
なっている。
【0053】又、(29a)はその一方(図6、7の左
側)の第1スライダー(27a)へ組立ボルト(30)
を介して、搭載状態に組立一体化された第1締付け工具
であり、これが上記被締付け物(B)の円周面に向かっ
て張り出す先端部には、クランプバンド(C)における
内側重合部分(1a)の第1工具受けフック(4)へ係
止し得る係止爪(31)のほかに、好ましくは外側重合
部分(1b)の切り離し自由端を迎え入れて、徐々に被
締付け物(B)の円周面へ押し下げ案内する円弧状の切
欠き誘導面(32)も設けられている。
【0054】(29b)は他方(図6、7の右側)の第
2スライダー(27b)へやはり組立ボルト(30)に
よって、搭載状態に組立一体化された第2締付け工具で
あり、これが被締付け物(B)の円周面に向かって張り
出す先端部には、上記クランプバンド(C)における外
側重合部分(1b)の第2工具受けフック(6)へ係止
し得る係止爪(33)が形成されている。
【0055】その場合、第1、2締付け工具(29a)
(29b)の就中係止爪(31)(33)は何れもクラ
ンプバンド(C)の一定幅(W)とほぼ等しい一定幅を
備え、その左右一対が図11のような向かい合う関係に
あって、上記係止爪(31)(33)の何れも被締付け
物(B)の水平中心線(X−X)から上側半円周面を指
向しており、クランプバンド予備成形品(M)の内側重
合部分(1a)と外側重合部分(1b)を押し進め捲き
曲げることができるようになっている。
【0056】更に、(34a)(34b)は第1、2支
持ブラケットの左右一対であって、図11、12のよう
に上記クランプバンド受け台(15)の垂直中心線(Y
−Y)から等しい距離を保って向かい合う平面視のL字
型に屈曲形成されており、その一辺面が各々固定ボルト
(35)(35)によって、上記支持台(14)(1
4)の前面又は後面に取付けられている。
【0057】そして、その第1、2支持ブラケット(3
4a)(34b)における上記スライドガイドレール
(26)(26)の開口端部へ臨む他辺面には、第1、
2スライダー(27a)(27b)の受け止め用となる
第1、2位置決めストッパー(36a)(36b)が、
各々進退自在に挿通されている。(37)(37)はそ
の各位置決めストッパー(36a)(36b)と螺合締
結された固定ナットである。
【0058】つまり、上記第1、2進退作動源(28
a)(28b)によって被締付け物(B)へ進出作動さ
れる第1、2スライダー(27a)(27b)を、その
対応的な第1、2位置決めストッパー(36a)(36
b)により各々受け止めて、上記第1、2締付け工具
(29a)(29b)によるクランプバンド(C)の締
付け作用完了点を位置決めするようになっているのであ
り、その際第1、2位置決めストッパー(36a)(3
6b)を上記スライドガイドレール(26)(26)に
向かって進退操作することによって、その締付け作用完
了点の位置決め状態を調整することもできる。
【0059】図11〜18は本発明におけるクランプバ
ンド(C)の締付け作用工程を示しており、上記構成の
自動締付け装置によってクランプバンド(C)を被締付
け物(防塵用ブーツ)(B)へ捲き掛け締付けるに当っ
ては、予じめ作成用意されたクランプバンド予備成形品
(M)の位置決めピン受け入れ孔(11)(11)を図
11、12のように、先ずクランプバンド受け台(1
5)の位置決めピン(17)(17)へ差し込みセット
し、上記押圧ピストン(20)の上端部に付属する磁石
(21)の吸着力とも相俟って、そのクランプバンド予
備成形品(M)のフラットな中間非重合部分(1c)を
クランプバンド受け台(15)の上面へ仮り止め状態に
定着させる。
【0060】このような自動締付け装置への供給状態か
ら、次に上記支持台(14)(14)やクランプバンド
受け台(15)が搭載されているベース盤(12)を、
その昇降作動源(13)により上昇作動させて、上記ク
ランプバンド予備成形品(M)を被締付け物(B)のほ
ぼ下側半円周面へ押し付ける。
【0061】そうすれば、そのクランプバンド予備成形
品(M)の中間非重合部分(1c)が図13のように、
上記圧縮コイルバネ(25)の押し上げ付勢力に抗し
て、クランプバンド受け台(15)の半円型クランプバ
ンド逃し入れ凹溝(18)内へ逃し入れられるため、同
じくクランプバンド予備成形品(M)における内側重合
部分(1a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由
端同志が一旦向かい合う比較的深いほぼU字型に変形さ
れることとなり、被締付け物(B)の円周面に対するク
ランプバンド予備成形品(M)の安定な捲き掛け状態を
得られる。
【0062】そこで、第1締付け工具(29a)が組付
け搭載されている第1スライダー(27a)を図14の
ように、その対応する第1進退作動源(28a)により
上記クランプバンド予備成形品(M)に向かって進出作
動させ、その予備成形品(M)の内側重合部分(1a)
を第1締付け工具(29a)によって先行的に押圧す
る。
【0063】そうすれば、その押圧進行過程において、
第1締付け工具(29a)の張り出し先端部に付属する
係止爪(31)が図15のように、上記クランプバンド
予備成形品(M)の内側重合部分(1a)から外向く第
1工具受けフック(4)へ自づと係止し、その係止状態
のもとで更に押し進められ、最終的にクランプバンド予
備成形品(M)の内側重合部分(1a)が上記被締付け
物(B)の上側半円周面へ捲き付く結果となる。
【0064】その捲き付き状態を第1締付け工具(29
a)により保持し乍ら、引続き第2締付け工具(29
b)が組付け搭載されている第2スライダー(27b)
を、その対応する第2進退作動源(28b)によって逆
方向から上記クランプバンド予備成形品(M)へ進出作
動させ、その予備成形品(M)の外側重合部分(1b)
を図16のように、第2締付け工具(29b)によって
後行的に押圧するのである。
【0065】そうすれば、その押圧進行過程において、
上記外側重合部分(1b)の切り離し自由端が図16の
ように、第1締付け工具(29a)の切欠き誘導面(3
2)へ迎え入れられ、その誘導面(32)により円滑に
押し下げ案内されると共に、やがて上記第2締付け工具
(29b)の張り出し先端部に付属する係止爪(33)
が、上記クランプバンド予備成形品(M)の外側重合部
分(1b)から外向く第2工具受けフック(6)へ自づ
と係止し、その係止状態のもとで更に押し進められるこ
とによって、最終的にクランプバンド予備成形品(M)
の外側重合部分(1b)から内向く第2締結フック
(5)が、図17、18のように上記内側重合部分(1
a)から外向く第1締結フック(3)と喰い付き係止し
合う結果となり、茲に被締付け物(B)に対するクラン
プバンド(C)の機械的な締付け作用が完了する。
【0066】尚、上記外側重合部分(1b)から内向く
第2締結フック(5)が、これに代る第1締結フック受
け入れ孔として打抜き開口されたクランプバンド(C)
であっても、第1締結フック(3)が内側重合部分(1
a)から外向きに隆起している以上、本発明の自動締付
け装置により同様の締付け作用を達成することができ
る。上記締付け作用の完了後、図11、12のようなク
ランプバンド予備成形品(M)をクランプバンド受け台
(15)へ位置決め供給し得る当初の準備状態に復帰す
ることは、言うまでもない。
【0067】被締付け物(B)が上記ドライブシャフト
(A)の間歇的な一旦停止中において、図11から図1
8までの一連動作を実行することにより、クランプバン
ド(C)をその防塵用ブーツ(B1)(B2)の各個へ
自動機械的に締付けることができる。このことは、上記
ドライブシャフト(A)の搬送方向が図4の矢印(F)
と直交する方向の場合でも同様である。
【0068】この点、図示の実施形態ではクランプバン
ド予備成形品(M)を被締付け物(防塵用ブーツ)
(B)の円周面へ、下方から押し付けて捲き曲げ進行さ
せるようになっているが、上記磁石(21)の吸着力な
どによってクランプバンド予備成形品(M)を、クラン
プバンド受け台(15)からの脱落不能に定着できる限
り、その予備成形品(M)を被締付け物(B)の円周面
へ上方から押し付けるように、本発明の自動締付け装置
を設置使用することも可能である。
【0069】又、図4から示唆されるように、両端部の
太さが相違する複数の防塵用ブーツ(B1)(B2)を
共通のドライブシャフト(A)へ並列的に装着する必要
がある場合には、これらを締付けるべきクランプバンド
(C1)(C2)(C3)(C4)の複数と対応する位
置へ、本発明に係る自動締付け装置の複数を並列使用状
態に臨ませ、望ましくはその太さの等しい防塵用ブーツ
(B1)(B2)同志を言わば1組づつとして、上記昇
降作動源(13)や第1、2進退作動源(28a)(2
8b)を電気的に作動制御することにより、複数のクラ
ンプバンド(C1)(C2)(C3)(C4)をその対
応的な防塵用ブーツ(B1)(B2)へ、一挙同時に締
付けるように設定することもできる。
【0070】更に、上記被締付け物(防塵用ブーツ)
(B)の太さ変化に対しては、これに応じたクランプバ
ンド逃し入れ凹溝(18)が切り欠かれたクランプバン
ド受け台(15)を、その組立ボルト(16)(16)
の着脱操作により両支持台(14)(14)へ交換装着
すると共に、その締付けるべき大きな口径のクランプバ
ンド(C)に応じた係止爪(31)(33)が張り出す
第1、2締付け工具(29c)29b)を、各々組立ボ
ルト(30)(30)の着脱操作によりスライダー(2
7a)(27b)へ交換装着して、そのクランプバンド
受け台(15)の昇降作動源(13)や各スライダー
(27a)(27b)の第1、2進退作動源(28a)
(28b)を対応的な進退ストロークのもとに作動制御
すれば良く、本発明の自動締付け装置を汎用的に使うこ
とができる。
【0071】先の図6〜18に示した実施形態では、ク
ランプバンド受け台(15)を左右一対の支持台(1
4)(14)へ組付け一体化して、その両者に共通のベ
ース盤(12)を昇降作動源(13)により昇降作動さ
せるようになっているが、図19の第1変形実施形態か
ら示唆されるように、上記支持台(14)(14)を例
えばドライブシャフト(A)の組立搬送ラインへ、その
被締付け物(B)の防塵用ブーツ(B1)(B2)と予
じめ対応位置する固定状態に組付けユニツト化してお
き、その被締付け物(B)に向かって上記クランプバン
ド受け台(15)のみを、昇降作動源(13)により昇
降作動させるように構成しても良い。その他の構成と作
用は図1〜18の基本実施形態と実質的に同一であるた
め、その図19に図1〜18との対応符号を記入するに
とどめて、その詳細な説明を省略する。
【0072】更に、図1〜18に示した基本実施形態で
は、第1、2締付け工具(29a)(29b)の左右一
対がその第1、2スライダー(27a)(27b)を介
して支持台(14)(14)のスライドガイドレール
(26)(26)に沿い左右方向へ直線的に進退作動さ
れるようになっているが、図20〜24の第2変形実施
形態に示す如く、その第1、2締付け工具(29a)
(29b)は円弧運動軌跡を描くように進退作動させて
も良い。
【0073】即ち、その第2変形実施形態の自動締付け
装置が図1〜18の上記基本実施形態と異なる構成につ
いて説明すると、(14)(14)は昇降作動源(1
3)によって昇降作動される共通のベース盤(12)上
へ、一定間隔を保って向かい合い並列する状態に搭載さ
れた支持台の前後一対である。
【0074】(15)は両支持台(14)(14)の中
央部に介在する関係状態として、そ前後相互間へ嵌め付
け一体化されたクランプバンド受け台であり、やはり狭
くとも上記クランプバンド(C)の一定幅(W)とほぼ
等しい帯幅を備えている。(16)は両支持台(14)
(14)に対するクランプバンド受け台(15)の組立
ボルトを示している。
【0075】(17)(17)はクランプバンド受け台
(15)のフラットな上面から一体的に植立する左右一
対のクランプバンド用位置決めピン、(18)はその左
右相互間に上向き開口する状態として、クランプバンド
受け台(15)の中央部に切り欠かれたほぼ半円形のク
ランプバンド逃し入れ凹溝であり、その溝底面に露出す
る複数のクランプバンド吸着用磁石(38)が、上記ク
ランプバンド受け台(15)に埋込み一体化されてもい
る。
【0076】又、(29a)(29b)は両支持台(1
4)(14)の前後相互間に介挿設置された左右一対の
第1、2締付け工具であり、各々水平な中途支点軸(3
9)(39)を介して両支持台(14)(14)へ、円
弧運動し得るように枢着されている。(28a)(28
b)はその第1、2締付け工具(29a)(29b)の
下端部へ、各々水平な枢支ピン(40)(40)を介し
て連結された第1、2進退作動源であり、その進退作動
力を受けた上記第1、2締付け工具(29a)(29
b)が、各々中途支点軸(39)(39)の廻りに上下
方向への起伏的な円弧運動を行なう。
【0077】その場合、第1、2締付け工具(29a)
(29b)の上端部は何れも被締付け物(B)の円周面
に向かって張り出す係止爪(31)(33)として弯曲
形成されており、その第1、2締付け工具(29a)
(29b)がクランプバンド予備成形品(M)を抱き込
む如く包囲すると共に、その第1締付け工具(29a)
の係止爪(31)がクランプバンド予備成形品(M)に
おける内側重合部分(1a)の第1工具受けフック
(4)へ、又第2締付け工具(29b)の係止爪(3
3)が同じく外側重合部分(1b)の第2工具受けフッ
ク(6)へ各々係止し得るようになっている。
【0078】そして、クランプバンド予備成形品(M)
のフラットな中間非重合部分(1c)を図22のよう
に、クランプバンド受け台(15)の上面へ仮り止め状
態に定着させた後、そのベース盤(12)を昇降作動源
(13)により上昇作動させて、上記クランプバンド予
備成形品(M)を被締付け物(B)の円周面へ下方から
押し付ければ、その予備成形品(M)の中間非重合部分
(1c)は図23のように、クランプバンド受け台(1
5)のクランプバンド逃し入れ凹溝(18)内へ逃し入
れられて、その予備成形品(M)の内側重合部分(1
a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端同志が
一旦向かい合う比較的深いほぼU字型に変形されること
となり、被締付け物(B)に対する安定な捲き掛け状態
に保たれる。
【0079】引続き、第1締付け工具(29a)をその
対応する第1進退作動源(28a)の押し上げ作動によ
り、上記クランプバンド予備成形品(M)への進出方向
に円弧運動させて、その予備成形品(M)の内側重合部
分(1a)を第1締付け工具(29a)の係止爪(3
1)により先行的に押圧すれば、その押圧進行過程にお
いて、上記係止爪(33)が内側重合部分(1a)の第
1工具受けフック(4)へ自づと係止し、その内側重合
部分(1a)が被締付け物(B)の上側半円周面に捲き
付くこととなる。
【0080】そこで、次に第2締付け工具(29b)を
その対応的な第2進退作動源(28b)の押し上げ作動
により、同じくクランプバンド予備成形品(M)へ逆方
向から進出するように円弧運動させて、その予備成形品
(M)の外側重合部分(1b)を第2締付け工具(29
b)の係止爪(33)により押圧すれば、その押圧進行
過程において、上記係止爪(33)が外側重合部分(1
b)の第2工具受けフック(6)へ自づと係止し、その
外側重合部分(1b)が先の内側重合部分(1a)へオ
ーバーラップする状態に捲き付き、その最終的に図24
のような内側重合部分(1a)の第1締結フック(3)
と外側重合部分(1b)の第2締結フック(5)又は第
1締結フック受け入れ孔とが、互いに喰い付き係止し合
うクランプバンド(C)の締付け作用が完了する結果と
なる。
【0081】尚、第2変形実施形態におけるその他の構
成と作用は図1〜18の上記基本実施形態と実質的に同
一であるため、その図20〜24に図1〜18との対応
符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛す
る。その第2変形実施形態から示唆されるように、クラ
ンプバンド予備成形品(M)をそのクランプバンド受け
台(15)へ安定良く確固に定着できる限りでは、図6
〜18の押圧ピストン(20)やその押し上げ付勢用圧
縮コイルバネ(25)、昇降ガイドロッド(22)など
は省略してもさしつかえない。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るクランプバ
ンドの自動締付け方法では、一定長さ(L)にカットさ
れた金属帯板材料の切り離し一端側を内側重合部分(1
a)とし、同じく切り離し他端側を外側重合部分(1
b)として、その内側重合部分(1a)には各々外向き
に隆起する第1工具受けフック(4)と第1締結フック
(3)とが設けられる一方、上記外側重合部分(1b)
には外向きに隆起する第2工具受けフック(6)と、逆
な内向きに隆起する第2締結フック(5)又は打抜き開
口する第1締結フック受け入れ孔とが設けられたクラン
プバンド(C)を、ドライブシャフト(A)の防塵用ブ
ーツ(B1)(B2)や流体給送用ホースなどの被締付
け物(B)へ機械的に捲き掛けて締付けるに当り、
【0083】上記クランプバンド(C)をその内側重合
部分(1a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由
端が予じめフラットな中間非重合部分(1c)から或る
程度だけ内向き円弧状に曲げ起されたクランプバンド予
備成形品(M)として作成用意しておき、
【0084】先ず、そのクランプバンド予備成形品
(M)の中間非重合部分(1c)をクランプバンド受け
台(15)へ仮り止め状態に定着させた上、
【0085】そのクランプバンド受け台(15)の作動
により上記クランプバンド予備成形品(M)の中間非重
合部分(1c)を被締付け物(B)の円周面へ押し付け
て、そのクランプバンド予備成形品(M)を一旦上記内
側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)との切り離
し自由端同志が向かい合うほぼU字型に変形させ、
【0086】その後、上記クランプバンド予備成形品
(M)の内側重合部分(1a)に向かって進出作動され
る第1締付け工具(29a)により、その内側重合部分
(1a)を上記被締付け物(B)の円周面へ捲き付け、
【0087】同じくクランプバンド予備成形品(M)の
外側重合部分(1b)に向かって引続き進出作動される
第2締付け工具(29b)により、その外側重合部分
(1b)を先の内側重合部分(1a)へオーバーラップ
する状態に捲き付けて、その内側重合部分(1a)の上
記第1締結フック(3)と外側重合部分(1b)の第2
締結フック(5)又は第1締結フック受け入れ孔とが喰
い付き係止し合う円形リング状に締付け固定するように
なっているため、従来技術の課題を完全に解決できる効
果がある。
【0088】即ち、冒頭に述べた公知発明のブランクか
ら捲き曲げ変形させる締付け方法と異なり、本発明の上
記構成では内側重合部分(1a)と外側重合部分(1
b)との切り離し自由端が、予じめフラットな中間非重
合部分(1c)から或る程度だけ内向き円弧状に曲げ起
されて、被締付け物(B)の太さよりも比較的広く浅い
ほぼU字型に造形されたクランプバンド予備成形品
(M)を作成用意しておき、その予備成形品(M)のフ
ラットな中間非重合部分(1c)を被締付け物(B)の
円周面へ押し付けることにより、同じく予備成形品
(M)をその内側重合部分(1a)と外側重合部分(1
b)との切り離し自由端同志が一旦向かい合う比較的深
いほぼU字型に変形させて、被締付け物(B)の円周面
に対する安定な捲き掛け状態を保つようになっている。
【0089】そのため、被締付け物(B)の太さ変化に
対応しやすく、その後クランプバンド予備成形品(M)
の内側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)とを、
順次被締付け物(B)の円周面へ締付ける作用も円滑・
確実に営なまれることになる。又、上記クランプバンド
予備成形品(M)は比較的扁平なものとして、一定な大
きさの梱包ケースへ極力多く収納できる結果、その輸送
コストの節減にも役立つ。
【0090】更に、上記被締付け物(B)の円周面に対
するクランプバンド予備成形品(M)の安定な捲き掛け
状態のもとで、その予備成形品(M)に向かって一方か
ら進出作動される第1締付け工具(29a)により、ク
ランプバンド予備成形品(M)の内側重合部分(1a)
を先行的に被締付け物(B)の円周面へ捲き付け、引続
き逆な他方から進出作動される第2締付け工具(29
b)により、同じく予備成形品(M)の外側重合部分
(1b)を先の内側重合部分(1a)へオーバーラップ
する状態に捲き付けて、その最終的に内側重合部分(1
a)の第1締結フック(3)と、外側重合部分(1b)
の第2締結フック(5)又は第1締結フック受け入れ孔
とを喰い付き係止させるようになっているため、これら
の締付け作用を比較的簡単な一連の動作として、容易に
実行させることができ、締付け不良を生じるおそれもな
い。
【0091】上記方法の実施に用いる自動締付け装置と
して、請求項2に記載の構成によれば、被締付け物
(B)の円周面に向かって進退作動されるクランプバン
ド受け台(15)の表面に、その被締付け物(B)の円
周面に向かって開口するほぼ半円形のクランプバンド逃
し入れ凹溝(18)が切り欠かれているため、クランプ
バンド予備成形品(M)のフラットな中間非重合部分
(1c)が仮り止め状態に定着された上記クランプバン
ド受け台(15)を、被締付け物(B)へ進出作動させ
て、その円周面へ上記中間非重合部分(1c)を押し付
けさえすれば、これが上記クランプバンド逃し入れ凹溝
(18)内へ陥没する如く逃し入れられて、自づとクラ
ンプバンド予備成形品(M)が比較的深いほぼU字型に
変形し、その内側重合部分(1a)と外側重合部分(1
b)との向かい合う安定な捲き掛け状態となり、引続き
行なわれる締付け作用の準備状態を容易に確保すること
ができ、このことは請求項3の構成によっても同様に達
成される。
【0092】又、クランプバンド予備成形品(M)の内
側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)からは、何
れも外向きの第1、2工具受けフック(4)(6)が予
じめ対応的に隆起されており、これらに係止し得る係止
爪(31)(33)が、第1、2締付け工具(29a)
(29b)の張り出し先端部に各々設置されているた
め、上記クランプバンド予備成形品(M)の内側重合部
分(1a)と外側重合部分(1b)が、予じめ被締付け
物(B)の円周面へ捲き掛けられた状態のもとで向かい
合っていることとも相俟ち、上記第1、2締付け工具
(29a)(29b)を請求項2のように、クランプバ
ンド予備成形品(M)へ直線的に進出作動させるか、又
は請求項3のような円弧運動軌跡を描く如く進出作動さ
せれば、その係止爪(31)(33)が上記第1、2工
具受けフック(4)(6)へ自づと確実に係止すること
となり、上記予備成形品(M)の内側重合部分(1a)
と外側重合部分(1b)を順序良く円滑に締付け作用で
きるのである。
【0093】そのための運動機構や電気的な制御系統と
しても比較的簡素で足りる結果、例えば図4のようなド
ライブシャフト(A)の防塵用ブーツ(B1)(B2)
を締付け固定する搬送ラインに対しても、本発明に係る
クランプバンド(C)の自動締付け装置を極めて容易に
組立ユニット化することができ、その複雑・大型ライン
化を招くおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプバンドを示す展開平面図であ
る。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】クランプバンドの捲き曲げによる被締付け物の
締付け状態を示す正面図である。
【図4】自動車のドライブシャフトに対する防塵用ブー
ツの装着状態と、本発明に係る自動締付け装置との配列
関係を示す平面図である。
【図5】クランプバンド予備成形品を示す図2に対応す
る断面図である。
【図6】本発明の自動締付け装置を示す正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の右側面図である。
【図9】図7の9−9線断面図である。
【図10】図7の10−10線断面図である。
【図11】クランプバンド受け台に仮り止め定着された
クランプバンド予備成形品と、被締付け物との対応位置
関係を示す正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11からクランプバンド予備成形品を被締
付け物に押し付けて変形させた状態の正面図である。
【図14】図13からクランプバンド予備成形品の内側
重合部分を第1締付け工具により押し進める過程の正面
図である。
【図15】図14からクランプバンド予備成形品の内側
重合部分を被締付け物へ捲き付けた状態の正面図であ
る。
【図16】図15からクランプバンド予備成形品の外側
重合部分を第2締付け工具により押し進める過程の正面
図である。
【図17】図16からクランプバンド予備成形品の外側
重合部分を被締付け物へ捲き付けた締付け作用完了状態
の正面図である。
【図18】図17の平面図である。
【図19】本発明に係る自動締付け装置の第1変形実施
形態を示す図11に対応する正面図である。
【図20】本発明に係る自動締付け装置の第2変形実施
形態を示す図6に対応する正面図である。
【図21】図20の平面図である。
【図22】図20の自動締付け装置に対するクランプバ
ンド予備成形品の仮り止め定着状態を示す正面図であ
る。
【図23】図22からクランプバンド予備成形品の内側
重合部分を第1締付け工具により押し進める過程の正面
図である。
【図24】図23からクランプバンド予備成形品の外側
重合部分を第2締付け工具により押し進め締付け作用完
了した状態の正面図である。
【符号の説明】
(1a)・内側重合部分 (1b)・外側重合部分 (1c)・中間非重合部分 (3)・第1締結フック (4)・第1工具受けフック (5)・第2締結フック (6)・第2工具受けフック (11)・位置決めピン受け入れ孔 (14)・支持台 (15)・クランプバンド受け台 (17)・クランプバンド用位置決めピン (26)・スライドガイドレール (29a)・第1締付け工具 (29b)・第2締付け工具 (31)・係止爪 (32)・切欠き誘導面 (33)・係止爪 (36a)・第1位置決めストッパー (36b)・第2位置決めストッパー (A)・ドライブシャフト (B)・被締付け物 (B1)(B2)・防塵用ブーツ (C)・クランプバンド (M)・クランプバンド予備成形品 (L)・クランプバンドの一定長さ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定長さ(L)にカットされた金属帯板材
    料の切り離し一端側を内側重合部分(1a)とし、同じ
    く切り離し他端側を外側重合部分(1b)として、その
    内側重合部分(1a)には各々外向きに隆起する第1工
    具受けフック(4)と第1締結フック(3)とが設けら
    れる一方、上記外側重合部分(1b)には外向きに隆起
    する第2工具受けフック(6)と、逆な内向きに隆起す
    る第2締結フック(5)又は打抜き開口する第1締結フ
    ック受け入れ孔とが設けられたクランプバンド(C)
    を、ドライブシャフト(A)の防塵用ブーツ(B1)
    (B2)や流体給送用ホースなどの被締付け物(B)へ
    機械的に捲き掛けて締付けるに当り、 上記クランプバンド(C)をその内側重合部分(1a)
    と外側重合部分(1b)との切り離し自由端が予じめフ
    ラットな中間非重合部分(1c)から或る程度だけ内向
    き円弧状に曲げ起されたクランプバンド予備成形品
    (M)として作成用意しておき、 先ず、そのクランプバンド予備成形品(M)の中間非重
    合部分(1c)をクランプバンド受け台(15)へ仮り
    止め状態に定着させた上、 そのクランプバンド受け台(15)の作動により上記ク
    ランプバンド予備成形品(M)の中間非重合部分(1
    c)を被締付け物(B)の円周面へ押し付けて、そのク
    ランプバンド予備成形品(M)を一旦上記内側重合部分
    (1a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端同
    志が向かい合うほぼU字型に変形させ、 その後、上記クランプバンド予備成形品(M)の内側重
    合部分(1a)に向かって進出作動される第1締付け工
    具(29a)により、その内側重合部分(1a)を上記
    被締付け物(B)の円周面へ捲き付け、 同じくクランプバンド予備成形品(M)の外側重合部分
    (1b)に向かって引続き進出作動される第2締付け工
    具(29b)により、その外側重合部分(1b)を先の
    内側重合部分(1a)へオーバーラップする状態に捲き
    付けて、その内側重合部分(1a)の上記第1締結フッ
    ク(3)と外側重合部分(1b)の第2締結フック
    (5)又は第1締結フック受け入れ孔とが喰い付き係止
    し合う円形リング状に締付け固定することを特徴とする
    クランプバンドの自動締付け方法。
  2. 【請求項2】一定長さ(L)の金属帯板材料から成るク
    ランプバンド(C)の内側重合部分(1a)には、各々
    外向きに隆起する第1工具受けフック(4)と第1締結
    フック(3)とが設けられる一方、同じくクランプバン
    ド(C)の外側重合部分(1b)には外向きに隆起する
    第2工具受けフック(6)と、逆な内向きに隆起する第
    2締結フック(5)又は打抜き開口する第1締結フック
    受け入れ孔とが設けられ、しかも上記内側重合部分(1
    a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端が予じ
    めフラットな中間非重合部分(1c)から或る程度だけ
    内向き円弧状に曲げ起されたクランプバンド予備成形品
    (M)と、 ドライブシャフト(A)の防塵用ブーツ(B1)(B
    2)や流体給送用ホースなどの被締付け物(B)を挟む
    位置関係に並列設置された一対の支持台(14)(1
    4)と、 その両支持台(14)(14)の相互間に介在しつつ、
    上記被締付け物(B)の円周面に向かって進退作動され
    るクランプバンド受け台(15)と、 上記被締付け物(B)の円周面に向かって開口するほぼ
    半円形として、そのクランプバンド受け台(15)の表
    面に切り欠かれたクランプバンド逃し入れ凹溝(18)
    と、 上記支持台(14)(14)の各個に列設されたスライ
    ドガイドレール(26)(26)に沿って、被締付け物
    (B)の円周面へ相反方向からの直線的な進退自在に作
    動され、且つその被締付け物(B)に向かう張り出し先
    端部には上記クランプバンド予備成形品(M)の第1、
    2工具受けフック(4)(6)へ各々係止し得る係止爪
    (31)(33)が設けられた第1、2締付け工具(2
    9a)(29b)の一対とを備え、 上記クランプバンド予備成形品(M)のフラットな中間
    非重合部分(1c)をそのクランプバンド受け台(1
    5)の表面へ仮り止め状態に定着させた上、そのクラン
    プバンド受け台(15)の進出作動によって上記中間非
    重合部分(1c)を被締付け物(B)の円周面へ押し付
    ければ、その中間非重合部分(1c)がクランプバンド
    逃し入れ凹溝(18)へ逃し入れられることにより、一
    旦クランプバンド予備成形品(M)における内側重合部
    分(1a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端
    同志が向かい合うほぼU字型に変形し、 その後、上記第1締付け工具(29a)をクランプバン
    ド予備成形品(M)に向かって進出作動させれば、その
    第1締付け工具(29a)の係止爪(31)が上記クラ
    ンプバンド予備成形品(M)の内側重合部分(1a)を
    被締付け物(B)の円周面に捲き付け、 引続き、上記第2締付け工具(29b)を同じくクラン
    プバンド予備成形品(M)へ逆方向から進出作動させれ
    ば、その第2締付け工具(29b)の係止爪(33)が
    上記クランプバンド予備成形品(M)の外側重合部分
    (1b)を先の内側重合部分(1a)へオーバーラップ
    する状態に捲き付けると共に、その内側重合部分(1
    a)の上記第1締結フック(3)と外側重合部分(1
    b)の第2締結フック(5)又は第1締結フック受け入
    れ孔とが喰い付き係止し合って、円形リング状に締付け
    固定されることとなるように関係設定したことを特徴と
    するクランプバンドの自動締付け装置。
  3. 【請求項3】一定長さ(L)の金属帯板材料から成るク
    ランプバンド(C)の内側重合部分(1a)には、各々
    外向きに隆起する第1工具受けフック(4)と第1締結
    フック(3)とが設けられる一方、同じくクランプバン
    ド(C)の外側重合部分(1b)には外向きに隆起する
    第2工具受けフック(6)と、逆な内向きに隆起する第
    2締結フック(5)又は打抜き開口する第1締結フック
    受け入れ孔とが設けられ、しかも上記内側重合部分(1
    a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端が予じ
    めフラットな中間非重合部分(1c)から或る程度だけ
    内向き円弧状に曲げ起されたクランプバンド予備成形品
    (M)と、 ドライブシャフト(A)の防塵用ブーツ(B1)(B
    2)や流体給送用ホースなどの被締付け物(B)を挟む
    位置関係に並列設置された一対の支持台(14)(1
    4)と、 その両支持台(14)(14)の相互間に介在しつつ、
    上記被締付け物(B)の円周面に向かって進退作動され
    るクランプバンド受け台(15)と、 上記被締付け物(B)の円周面に向かって開口するほぼ
    半円形として、そのクランプバンド受け台(15)の表
    面に切り欠かれたクランプバンド逃し入れ凹溝(18)
    と、 上記支持台(14)(14)へ各々中途支点軸(39)
    (39)によって、その廻りの円弧軌跡を描くように、
    被締付け物(B)の円周面へ相反方向からの進退作動自
    在に枢着され、且つその被締付け物(B)に向かう張り
    出し先端部には上記クランプバンド予備成形品(M)の
    第1、2工具受けフック(4)(6)へ各々係止し得る
    係止爪(31)(33)が設けられた第1、2締付け工
    具(29a)(29b)の一対とを備え、 上記クランプバンド予備成形品(M)のフラットな中間
    非重合部分(1c)をそのクランプバンド受け台(1
    5)の表面へ仮り止め状態に定着させた上、そのクラン
    プバンド受け台(15)の進出作動によって上記中間非
    重合部分(1c)を被締付け物(B)の円周面へ押し付
    ければ、その中間非重合部分(1c)がクランプバンド
    逃し入れ凹溝(18)へ逃し入れられることにより、一
    旦クランプバンド予備成形品(M)における内側重合部
    分(1a)と外側重合部分(1b)との切り離し自由端
    同志が向かい合うほぼU字型に変形し、 その後、上記第1締付け工具(29a)をクランプバン
    ド予備成形品(M)に向かって進出作動させれば、その
    第1締付け工具(29a)の係止爪(31)が上記クラ
    ンプバンド予備成形品(M)の内側重合部分(1a)を
    被締付け物(B)の円周面に捲き付け、 引続き、上記第2締付け工具(29b)を同じくクラン
    プバンド予備成形品(M)へ逆方向から進出作動させれ
    ば、その第2締付け工具(29b)の係止爪(33)が
    上記クランプバンド予備成形品(M)の外側重合部分
    (1b)を先の内側重合部分(1a)へオーバーラップ
    する状態に捲き付けると共に、その内側重合部分(1
    a)の上記第1締結フック(3)と外側重合部分(1
    b)の第2締結フック(5)又は第1締結フック受け入
    れ孔とが喰い付き係止し合って、円形リング状に締付け
    固定されることとなるように関係設定したことを特徴と
    するクランプバンドの自動締付け装置。
  4. 【請求項4】クランプバンド受け台(15)を一対の支
    持台(14)(14)へ組付け一体化することにより、
    そのクランプバンド受け台(15)と両支持台(14)
    (14)とを被締付け物(B)の円周面に向かって、一
    挙に進退作動させ得るように定めたことを特徴とする請
    求項2又は3記載のクランプバンドの自動締付け装置。
  5. 【請求項5】クランプバンド受け台(15)の表面に複
    数のクランプバンド用位置決めピン(17)(17)と
    クランプバンド吸着用磁石(21)とを設置する一方、 クランプバンド予備成形品(M)のフラットな中間非重
    合部分(1c)に、上記位置決めピン(17)(17)
    への差し込み可能な位置決めピン受け入れ孔(11)
    (11)を打抜き開口させたことを特徴とする請求項2
    又は3記載のクランプバンドの自動締付け装置。
  6. 【請求項6】クランプバンド予備成形品(M)の内側重
    合部分(1a)を被締付け物(B)の円周面へ捲き付け
    る第1締付け工具(29a)の張り出し先端部に、その
    予備成形品(M)における外側重合部分(1b)の切り
    離し自由端を迎え入れて被締付け物(B)へ押し付け案
    内する円弧状の切欠き誘導面(32)も形成したことを
    特徴とする請求項2記載のクランプバンドの自動締付け
    装置。
  7. 【請求項7】第1、2締付け工具(29a)(29b)
    におけるスライドガイドレール(26)(26)の開口
    端部へ臨む第1、2位置決めストッパー(36a)(3
    6b)を各支持台(14)(14)に取付けて、 その第1、2締付け工具(29a)(29b)によるク
    ランプバンド(C)の締付け作用完了点を位置決め調整
    できるように定めたことを特徴とする請求項2記載のク
    ランプバンドの自動締付け装置。
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