JP2002070680A - 内燃機関用燃料供給装置 - Google Patents
内燃機関用燃料供給装置Info
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- JP2002070680A JP2002070680A JP2000262112A JP2000262112A JP2002070680A JP 2002070680 A JP2002070680 A JP 2002070680A JP 2000262112 A JP2000262112 A JP 2000262112A JP 2000262112 A JP2000262112 A JP 2000262112A JP 2002070680 A JP2002070680 A JP 2002070680A
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- combustion engine
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料タンク内に水が浸入したとしても、この
水を燃料から速やかに分離して、この水が内燃機関へ送
り込まれることを防止することのできる内燃機関用燃料
供給装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 内燃機関へ供給される燃料Fが貯留され
た燃料タンク10と、燃料ポンプ11と、内燃機関へ供
給される燃料の内の余剰の燃料を燃料タンクへ戻すリタ
ーンパイプ13とを備え、燃料タンク内に、リターンパ
イプによって導かれる燃料によって作動させられるジェ
ットポンプ14を配設するとともに、ジェットポンプの
吸入部に、燃料タンクの底面近傍に開口させられた吸引
管15を連設し、この吸引管の途中に水分分離器16を
設けてなることを特徴とする。
水を燃料から速やかに分離して、この水が内燃機関へ送
り込まれることを防止することのできる内燃機関用燃料
供給装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 内燃機関へ供給される燃料Fが貯留され
た燃料タンク10と、燃料ポンプ11と、内燃機関へ供
給される燃料の内の余剰の燃料を燃料タンクへ戻すリタ
ーンパイプ13とを備え、燃料タンク内に、リターンパ
イプによって導かれる燃料によって作動させられるジェ
ットポンプ14を配設するとともに、ジェットポンプの
吸入部に、燃料タンクの底面近傍に開口させられた吸引
管15を連設し、この吸引管の途中に水分分離器16を
設けてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用燃料供
給装置に係わり、特に、燃料噴射装置により燃料を霧状
にして内燃機関に供給する内燃機関用燃料供給装置に関
するものである。
給装置に係わり、特に、燃料噴射装置により燃料を霧状
にして内燃機関に供給する内燃機関用燃料供給装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動源に内燃機関を用いた車輌や
船舶等にあっては、燃料タンクに貯留されている燃料を
前記内燃機関に供給するための燃料供給装置が設けら
れ、前記燃料を加圧するとともにノズルを用いて霧化
し、この霧状の燃料を前記内燃機関に供給する燃料噴射
装置を用いたものが多用されている。その一構造例を図
4に示す。
船舶等にあっては、燃料タンクに貯留されている燃料を
前記内燃機関に供給するための燃料供給装置が設けら
れ、前記燃料を加圧するとともにノズルを用いて霧化
し、この霧状の燃料を前記内燃機関に供給する燃料噴射
装置を用いたものが多用されている。その一構造例を図
4に示す。
【0003】この図において、符号1は、燃料Fを貯留
する燃料タンクを示し、また、符号2は、前記燃料Fを
霧化して内燃機関(図示略)に供給する燃料噴射装置を
示す。前記燃料タンク1には、前記燃料Fを加圧して前
記燃料噴射装置2へ送り込む燃料ポンプ3が装着されて
おり、この燃料ポンプ3の下部に設けられている吸引部
3aには、燃料F中に混入した異物を除去する燃料フィ
ルタ4が設けられている。
する燃料タンクを示し、また、符号2は、前記燃料Fを
霧化して内燃機関(図示略)に供給する燃料噴射装置を
示す。前記燃料タンク1には、前記燃料Fを加圧して前
記燃料噴射装置2へ送り込む燃料ポンプ3が装着されて
おり、この燃料ポンプ3の下部に設けられている吸引部
3aには、燃料F中に混入した異物を除去する燃料フィ
ルタ4が設けられている。
【0004】また、前記燃料ポンプ3の上端部には、前
記燃料Fを前記燃料噴射装置2へ供給する燃料供給管5
が連設され、さらに、前記燃料噴射装置2には、余剰の
燃料Fを前記燃料タンク1へ戻すための戻し管6が設け
られている。さらに、前記燃料噴射装置2には、その内
部の燃料Fの圧力を一定に保持するためのレギュレータ
(図示略)が設けられており、このレギュレータに前記
戻し管6が接続されている。
記燃料Fを前記燃料噴射装置2へ供給する燃料供給管5
が連設され、さらに、前記燃料噴射装置2には、余剰の
燃料Fを前記燃料タンク1へ戻すための戻し管6が設け
られている。さらに、前記燃料噴射装置2には、その内
部の燃料Fの圧力を一定に保持するためのレギュレータ
(図示略)が設けられており、このレギュレータに前記
戻し管6が接続されている。
【0005】そして、このような燃料供給装置にあって
は、燃料タンク1内の燃料Fを、燃料ポンプ3によって
吸い上げるとともに加圧して前記燃料噴射装置2へ送り
込み、この燃料噴射装置2によって前記燃料Fが霧化さ
れて内燃機関へ供給され、そして、余剰の燃料Fが戻し
管6を介して燃料タンク1へ戻されるようになってい
る。
は、燃料タンク1内の燃料Fを、燃料ポンプ3によって
吸い上げるとともに加圧して前記燃料噴射装置2へ送り
込み、この燃料噴射装置2によって前記燃料Fが霧化さ
れて内燃機関へ供給され、そして、余剰の燃料Fが戻し
管6を介して燃料タンク1へ戻されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の燃料供給装置にあっては、燃料タンク1の上部空
間と接する内壁に結露等を生じ、この結露によって生じ
た水分が燃料F中に落下して、燃料タンク1の底部に溜
まってしまうことがある。あるいは、船舶等にあっては
水上において使用されることから、燃料タンク1に設け
られている燃料給油口から水が浸入して、前記燃料タン
ク1内に貯留されることも考えられる。
従来の燃料供給装置にあっては、燃料タンク1の上部空
間と接する内壁に結露等を生じ、この結露によって生じ
た水分が燃料F中に落下して、燃料タンク1の底部に溜
まってしまうことがある。あるいは、船舶等にあっては
水上において使用されることから、燃料タンク1に設け
られている燃料給油口から水が浸入して、前記燃料タン
ク1内に貯留されることも考えられる。
【0007】そして、燃料タンク1内に入り込んだ水
は、燃料に比して比重が大きいことから、前記燃料タン
ク1の底部に溜まり、その量によっては、図4に鎖線で
示すように、水Wが前記燃料ポンプ3の吸引部3aに達
してしまう。このように、燃料ポンプ3の吸引部3aま
で水Wが到達すると、この水Wが、前記燃料フィルタ4
から吸引されて、この結果、前記燃料ポンプ3に損傷を
与えてしまうことが考えられる。
は、燃料に比して比重が大きいことから、前記燃料タン
ク1の底部に溜まり、その量によっては、図4に鎖線で
示すように、水Wが前記燃料ポンプ3の吸引部3aに達
してしまう。このように、燃料ポンプ3の吸引部3aま
で水Wが到達すると、この水Wが、前記燃料フィルタ4
から吸引されて、この結果、前記燃料ポンプ3に損傷を
与えてしまうことが考えられる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、燃料タンク内に水が浸入したとして
も、この水を燃料から速やかに分離して、この水が内燃
機関へ送り込まれることを防止することのできる内燃機
関用燃料供給装置を提供することを目的とする。
てなされたもので、燃料タンク内に水が浸入したとして
も、この水を燃料から速やかに分離して、この水が内燃
機関へ送り込まれることを防止することのできる内燃機
関用燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の内燃機関用燃料供給装置は、前述した目的を達成する
ために、燃料が貯留された燃料タンクと、この燃料タン
クから燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプと、この
燃料ポンプから送り出される燃料の圧力を一定に保持す
るレギュレータからの余剰燃料を前記燃料タンクへ戻す
リターンパイプとを備え、前記燃料タンク内に、前記リ
ターンパイプによって導かれる燃料によって作動させら
れるジェットポンプを配設するとともに、このジェット
ポンプの吸引部に、前記燃料タンクの底面近傍に開口さ
せられた吸引管を連設し、この吸引管の途中に水分分離
器を設けてなることを特徴とする。本発明の請求項2に
記載の内燃機関用燃料供給装置は、燃料が貯留された燃
料タンクと、この燃料タンクから燃料を吸引して加圧供
給する燃料ポンプと、この燃料ポンプから送り出される
燃料の圧力を一定に保持するレギュレータから余剰燃料
を前記燃料タンクへ戻すリターンパイプとを備え、前記
燃料タンク内が、燃料の液面方向に2分割されて主室と
副室が形成され、前記主室に、前記燃料ポンプを配設
し、前記リターンパイプに、このリターンパイプによっ
て導かれる燃料によって作動させられるジェットポンプ
を装着し、このジェットポンプの吸引部に、前記主室の
底面近傍に開口させられた吸引管を連設するとともに、
前記ジェットポンプの吐出部を前記副室に開口させてな
ることを特徴とする。本発明の請求項3に記載の内燃機
関用燃料供給装置は、請求項2に記載の前記燃料ポンプ
が、この燃料ポンプを液密状態に取り囲み、かつ、この
燃料ポンプの吸引部を外部へ突出させた状態で設けられ
るケーシング内に収納され、このケーシングと前記燃料
ポンプとの間に、前記副室が形成されていることを特徴
とする。本発明の請求項4に記載の内燃機関用燃料供給
装置は、請求項3に記載の前記副室内に、前記ジェット
ポンプが配置され、このジェットポンプに接続される前
記吸引管が、前記ケーシングを貫通して前記主室の底面
近傍へ延設されていることを特徴とする。本発明の請求
項5に記載の内燃機関用燃料供給装置は、請求項1ない
し請求項4の何れかに記載の前記燃料ポンプには、前記
レギュレータが一体的に設けられ、このレギュレータに
前記リターンパイプが接続されていることを特徴とす
る。本発明の請求項6に記載の内燃機関用燃料供給装置
は、請求項1ないし請求項5の何れかに記載の前記吸引
管の開口端が、前記燃料ポンプの吸引部より下方に位置
させられていることを特徴とする。
の内燃機関用燃料供給装置は、前述した目的を達成する
ために、燃料が貯留された燃料タンクと、この燃料タン
クから燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプと、この
燃料ポンプから送り出される燃料の圧力を一定に保持す
るレギュレータからの余剰燃料を前記燃料タンクへ戻す
リターンパイプとを備え、前記燃料タンク内に、前記リ
ターンパイプによって導かれる燃料によって作動させら
れるジェットポンプを配設するとともに、このジェット
ポンプの吸引部に、前記燃料タンクの底面近傍に開口さ
せられた吸引管を連設し、この吸引管の途中に水分分離
器を設けてなることを特徴とする。本発明の請求項2に
記載の内燃機関用燃料供給装置は、燃料が貯留された燃
料タンクと、この燃料タンクから燃料を吸引して加圧供
給する燃料ポンプと、この燃料ポンプから送り出される
燃料の圧力を一定に保持するレギュレータから余剰燃料
を前記燃料タンクへ戻すリターンパイプとを備え、前記
燃料タンク内が、燃料の液面方向に2分割されて主室と
副室が形成され、前記主室に、前記燃料ポンプを配設
し、前記リターンパイプに、このリターンパイプによっ
て導かれる燃料によって作動させられるジェットポンプ
を装着し、このジェットポンプの吸引部に、前記主室の
底面近傍に開口させられた吸引管を連設するとともに、
前記ジェットポンプの吐出部を前記副室に開口させてな
ることを特徴とする。本発明の請求項3に記載の内燃機
関用燃料供給装置は、請求項2に記載の前記燃料ポンプ
が、この燃料ポンプを液密状態に取り囲み、かつ、この
燃料ポンプの吸引部を外部へ突出させた状態で設けられ
るケーシング内に収納され、このケーシングと前記燃料
ポンプとの間に、前記副室が形成されていることを特徴
とする。本発明の請求項4に記載の内燃機関用燃料供給
装置は、請求項3に記載の前記副室内に、前記ジェット
ポンプが配置され、このジェットポンプに接続される前
記吸引管が、前記ケーシングを貫通して前記主室の底面
近傍へ延設されていることを特徴とする。本発明の請求
項5に記載の内燃機関用燃料供給装置は、請求項1ない
し請求項4の何れかに記載の前記燃料ポンプには、前記
レギュレータが一体的に設けられ、このレギュレータに
前記リターンパイプが接続されていることを特徴とす
る。本発明の請求項6に記載の内燃機関用燃料供給装置
は、請求項1ないし請求項5の何れかに記載の前記吸引
管の開口端が、前記燃料ポンプの吸引部より下方に位置
させられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1を参照して説明する。本実施形態に示す内燃機
関用燃料供給装置は、内燃機関(図示略)へ供給される
燃料Fが貯留された燃料タンク10と、この燃料タンク
10から燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプ11
と、この燃料ポンプ11から送り出される燃料Fの圧力
を一定に保持するレギュレータからの余剰燃料Fを前記
燃料タンク10へ戻すリターンパイプ13とを備えてい
る。
て、図1を参照して説明する。本実施形態に示す内燃機
関用燃料供給装置は、内燃機関(図示略)へ供給される
燃料Fが貯留された燃料タンク10と、この燃料タンク
10から燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプ11
と、この燃料ポンプ11から送り出される燃料Fの圧力
を一定に保持するレギュレータからの余剰燃料Fを前記
燃料タンク10へ戻すリターンパイプ13とを備えてい
る。
【0011】前記燃料タンク10内には、前記リターン
パイプ13によって導かれる燃料Fによって作動させら
れるジェットポンプ14が配設されているとともに、こ
のジェットポンプ14の吸引部14aに、前記燃料タン
ク10の底面近傍に開口させられた吸引管15が連設さ
れ、この吸引管15の途中に、水分分離器16が設けら
れている。
パイプ13によって導かれる燃料Fによって作動させら
れるジェットポンプ14が配設されているとともに、こ
のジェットポンプ14の吸引部14aに、前記燃料タン
ク10の底面近傍に開口させられた吸引管15が連設さ
れ、この吸引管15の途中に、水分分離器16が設けら
れている。
【0012】また、前記燃料ポンプ11の下部に設けら
れた吸引部11aには、燃料フィルタ17が設けられて
おり、さらに、前記燃料タンク10の底部には、前記燃
料フィルタ17の下端よりもさらに低い凹部18が形成
され、この凹部18に、前記吸引管15の開口端部が位
置させられている。
れた吸引部11aには、燃料フィルタ17が設けられて
おり、さらに、前記燃料タンク10の底部には、前記燃
料フィルタ17の下端よりもさらに低い凹部18が形成
され、この凹部18に、前記吸引管15の開口端部が位
置させられている。
【0013】一方、前記水分分離器16は、前記燃料タ
ンク10の上方に位置させられており、その下部には、
この水分分離器16によって分離された水を外部へ抜き
取るためのドレンコック19が設けられている。
ンク10の上方に位置させられており、その下部には、
この水分分離器16によって分離された水を外部へ抜き
取るためのドレンコック19が設けられている。
【0014】このように構成された本実施形態に係わる
内燃機関用燃料供給装置は、燃料タンク10内に貯留さ
れている燃料Fを、燃料ポンプ11によって吸い込んで
加圧するとともに、この燃料Fを前記燃料噴射装置12
へ送り込む。そして、この燃料噴射装置12へ送り込ま
れた燃料Fは、レギュレータによってその圧力が一定に
保持されるとともに、その一部が霧化されて前記内燃機
関へ供給される。
内燃機関用燃料供給装置は、燃料タンク10内に貯留さ
れている燃料Fを、燃料ポンプ11によって吸い込んで
加圧するとともに、この燃料Fを前記燃料噴射装置12
へ送り込む。そして、この燃料噴射装置12へ送り込ま
れた燃料Fは、レギュレータによってその圧力が一定に
保持されるとともに、その一部が霧化されて前記内燃機
関へ供給される。
【0015】そして、前記燃料噴射装置12に送り込ま
れた燃料Fの余剰分は、前記レギュレータからリターン
パイプ13およびジェットポンプ14を経て燃料タンク
10内へ戻される。
れた燃料Fの余剰分は、前記レギュレータからリターン
パイプ13およびジェットポンプ14を経て燃料タンク
10内へ戻される。
【0016】このようにして、前記ジェットポンプ14
に燃料Fが戻されると、この戻される燃料Fの圧力によ
って前記ジェットポンプ14が作動させられて、このジ
ェットポンプ14の吸引部14aに連設されている吸引
管15によって、前記凹部18内の液体が吸引される。
そして、この凹部18内の液体は、前記吸引管15によ
って吸引されて、この吸引管15の途中に設けられてい
る水分分離器16を通過させられた後に、前記ジェット
ポンプ14から燃料タンク10へと循環させられる。
に燃料Fが戻されると、この戻される燃料Fの圧力によ
って前記ジェットポンプ14が作動させられて、このジ
ェットポンプ14の吸引部14aに連設されている吸引
管15によって、前記凹部18内の液体が吸引される。
そして、この凹部18内の液体は、前記吸引管15によ
って吸引されて、この吸引管15の途中に設けられてい
る水分分離器16を通過させられた後に、前記ジェット
ポンプ14から燃料タンク10へと循環させられる。
【0017】ここで、図1に鎖線で示すように、燃料タ
ンク10内に水Wが存在している場合には、この水W
は、その自重によって前記凹部18内に集まり、前記吸
引管15によって吸い上げられて、前記水分分離器16
へ送り込まれるとともに、この水分分離器16によって
燃料Fから分離されて、この水分分離器16内に保持さ
れる。このようにして、前記燃料タンク10内に溜まっ
た水Wは、自動的に水分分離器16によって除去される
こととなる。したがって、燃料タンク10内に水Wが溜
まった場合にあっても、速やかに除去されて、燃料ポン
プ11の損傷が防止される。
ンク10内に水Wが存在している場合には、この水W
は、その自重によって前記凹部18内に集まり、前記吸
引管15によって吸い上げられて、前記水分分離器16
へ送り込まれるとともに、この水分分離器16によって
燃料Fから分離されて、この水分分離器16内に保持さ
れる。このようにして、前記燃料タンク10内に溜まっ
た水Wは、自動的に水分分離器16によって除去される
こととなる。したがって、燃料タンク10内に水Wが溜
まった場合にあっても、速やかに除去されて、燃料ポン
プ11の損傷が防止される。
【0018】そして、燃料Fから分離除去された水W
は、水分分離器16に設けられているドレンコック19
を開くことにより、外部へ排出される。
は、水分分離器16に設けられているドレンコック19
を開くことにより、外部へ排出される。
【0019】ついで、本発明の他の実施形態について、
図2を参照して説明する。本実施形態にあっては、前記
燃料タンク10内が、隔壁20によって燃料の液面方向
に2分割されて主室21と副室22が形成され、前記主
室21に、前記燃料ポンプ11が配設され、また、前記
副室22に前記ジェットポンプ14を配設し、このジェ
ットポンプ14の吸引部に、前記主室21の底面近傍に
開口させられた吸引管15を連設してなるものである。
図2を参照して説明する。本実施形態にあっては、前記
燃料タンク10内が、隔壁20によって燃料の液面方向
に2分割されて主室21と副室22が形成され、前記主
室21に、前記燃料ポンプ11が配設され、また、前記
副室22に前記ジェットポンプ14を配設し、このジェ
ットポンプ14の吸引部に、前記主室21の底面近傍に
開口させられた吸引管15を連設してなるものである。
【0020】本実施形態にあっては、前記主室21内定
部に滞留する水Wを、前記ジェットポンプ14によって
副室22へ移動させることにより、前記燃料ポンプ11
に水Wが混入することを防止することができる。
部に滞留する水Wを、前記ジェットポンプ14によって
副室22へ移動させることにより、前記燃料ポンプ11
に水Wが混入することを防止することができる。
【0021】なお、前記各実施形態において示した各構
成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に
基づき種々変更可能である。たとえば、前記図2に示す
実施形態において、副室22に移動させられた水Wを除
去するために、図3に示すように、前記副室22の底部
に、ドレンコック23を設けておくこともできる。
成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に
基づき種々変更可能である。たとえば、前記図2に示す
実施形態において、副室22に移動させられた水Wを除
去するために、図3に示すように、前記副室22の底部
に、ドレンコック23を設けておくこともできる。
【0022】また、図5に示すように、前記燃料ポンプ
11を、この燃料ポンプ11を液密状態に取り囲み、か
つ、この燃料ポンプ11の吸引部11aを外部へ(下方
へ)突出させた状態で設けられるケーシング24内に収
納し、このケーシング24と前記燃料ポンプ11との間
に、前記副室22を形成するようにすることもできる。
このような構成とすることにより、前記副室22を燃料
ポンプ11まわりに一体に形成することができ、隔壁2
0を燃料タンク10内に設けることなく燃料ポンプ11
をケーシング24とともに燃料タンク10に装着するの
みで、前記副室22を形成することができるので、構成
が大幅に簡素化される。
11を、この燃料ポンプ11を液密状態に取り囲み、か
つ、この燃料ポンプ11の吸引部11aを外部へ(下方
へ)突出させた状態で設けられるケーシング24内に収
納し、このケーシング24と前記燃料ポンプ11との間
に、前記副室22を形成するようにすることもできる。
このような構成とすることにより、前記副室22を燃料
ポンプ11まわりに一体に形成することができ、隔壁2
0を燃料タンク10内に設けることなく燃料ポンプ11
をケーシング24とともに燃料タンク10に装着するの
みで、前記副室22を形成することができるので、構成
が大幅に簡素化される。
【0023】そして、燃料タンク10から吸い上げられ
た水Wは、前記ケーシング24の底部に溜められ、その
上部に燃料Fが位置させられるが、この燃料Fは、前記
ケーシング24の上部に設けられたオーバーフロー孔2
5から燃料タンク10内に戻される。また、ケーシング
24内に溜まった水Wは、適宜にあるいは点検時等にお
いて、前記ケーシング24を燃料タンク10から取り外
して除去する。あるいは、図5に破線で示すように、ケ
ーシング24と燃料タンク10の底部とを連通させるよ
うにドレンパイプ26を設けておき、このドレンパイプ
26によって水抜きを行うようにしてもよい。
た水Wは、前記ケーシング24の底部に溜められ、その
上部に燃料Fが位置させられるが、この燃料Fは、前記
ケーシング24の上部に設けられたオーバーフロー孔2
5から燃料タンク10内に戻される。また、ケーシング
24内に溜まった水Wは、適宜にあるいは点検時等にお
いて、前記ケーシング24を燃料タンク10から取り外
して除去する。あるいは、図5に破線で示すように、ケ
ーシング24と燃料タンク10の底部とを連通させるよ
うにドレンパイプ26を設けておき、このドレンパイプ
26によって水抜きを行うようにしてもよい。
【0024】ここで、ジェットポンプ14をケーシング
24内に装着し、ジェットポンプ14に接続される前記
リターンパイプ13および吸引管15を、前記ケーシン
グ24を貫通させて設置することにより、燃料タンク1
0以外の構成部品をユニット化し、その組み立てをさら
に容易にすることも可能である。
24内に装着し、ジェットポンプ14に接続される前記
リターンパイプ13および吸引管15を、前記ケーシン
グ24を貫通させて設置することにより、燃料タンク1
0以外の構成部品をユニット化し、その組み立てをさら
に容易にすることも可能である。
【0025】さらに、図6および図7に示すように、燃
料噴射装置12に送り込む燃料Fの圧力を調整するレギ
ュレータ27を前記燃料ポンプ11内に設けておき、こ
のレギュレータ27に、前記リターンパイプ13を接続
して、余剰の燃料Fを、燃料タンク10内において回収
するようにすることも可能である。
料噴射装置12に送り込む燃料Fの圧力を調整するレギ
ュレータ27を前記燃料ポンプ11内に設けておき、こ
のレギュレータ27に、前記リターンパイプ13を接続
して、余剰の燃料Fを、燃料タンク10内において回収
するようにすることも可能である。
【0026】このような構成とすることにより、リター
ンパイプ13を燃料タンク10内に収納して、構成をコ
ンパクトにすることができる。
ンパイプ13を燃料タンク10内に収納して、構成をコ
ンパクトにすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる内
燃機関用燃料供給装置によれば、燃料タンク内に滞留す
る水を強制的に排除し、あるいは、前記水を、燃料ポン
プが設置されている空間部と分離された空間部へ移動さ
せることにより、燃料ポンプに水が吸引されることを防
止し、これによって、燃料ポンプの損傷を防止すること
ができる。
燃機関用燃料供給装置によれば、燃料タンク内に滞留す
る水を強制的に排除し、あるいは、前記水を、燃料ポン
プが設置されている空間部と分離された空間部へ移動さ
せることにより、燃料ポンプに水が吸引されることを防
止し、これによって、燃料ポンプの損傷を防止すること
ができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の他の実施形態を示す要部の縦断面図で
ある。
ある。
【図3】図2に示す実施形態の変形例を示す要部の縦断
面図である。
面図である。
【図4】一従来例を示す要部の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す要部の縦断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の他の実施形態を示す要部の縦断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の他の実施形態を示す要部の縦断面図で
ある。
ある。
1 燃料タンク 2 燃料噴射装置 3 燃料ポンプ 3a 吸引部 4 燃料フィルタ 5 燃料供給管 6 戻し管 10 燃料タンク 11 燃料ポンプ 11a 吸引部 12 燃料噴射装置 13 リターンパイプ 14 ジェットポンプ 14a 吸引部 15 吸引管 16 水分分離器 17 燃料フィルタ 18 凹部 19 ドレンコック 20 隔壁 21 主室 22 副室 23 ドレンコック 24 ケーシング 25 オーバーフロー孔 26 ドレンパイプ 27 レギュレータ F 燃料 W 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/18 B60K 15/02 Z
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料が貯留された燃料タンクと、この燃
料タンクから燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプ
と、この燃料ポンプから送り出される燃料の圧力を一定
に保持するレギュレータからの余剰燃料を前記燃料タン
クへ戻すリターンパイプとを備え、前記燃料タンク内
に、前記リターンパイプによって導かれる燃料によって
作動させられるジェットポンプを配設するとともに、こ
のジェットポンプの吸引部に、前記燃料タンクの底面近
傍に開口させられた吸引管を連設し、この吸引管の途中
に水分分離器を設けてなることを特徴とする内燃機関用
燃料供給装置。 - 【請求項2】 燃料が貯留された燃料タンクと、この燃
料タンクから燃料を吸引して加圧供給する燃料ポンプ
と、この燃料ポンプから送り出される燃料の圧力を一定
に保持するレギュレータから余剰燃料を前記燃料タンク
へ戻すリターンパイプとを備え、前記燃料タンク内が、
燃料の液面方向に2分割されて主室と副室が形成され、
前記主室に、前記燃料ポンプを配設し、前記リターンパ
イプに、このリターンパイプによって導かれる燃料によ
って作動させられるジェットポンプを装着し、このジェ
ットポンプの吸引部に、前記主室の底面近傍に開口させ
られた吸引管を連設するとともに、前記ジェットポンプ
の吐出部を前記副室に開口させてなることを特徴とする
内燃機関用燃料供給装置。 - 【請求項3】 前記燃料ポンプが、この燃料ポンプを液
密状態に取り囲み、かつ、この燃料ポンプの吸引部を外
部へ突出させた状態で設けられるケーシング内に収納さ
れ、このケーシングと前記燃料ポンプとの間に、前記副
室が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の
内燃機関用燃料供給装置。 - 【請求項4】 前記副室内に、前記ジェットポンプが配
置され、このジェットポンプに接続される前記吸引管
が、前記ケーシングを貫通して前記主室の底面近傍へ延
設されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機
関用燃料供給装置。 - 【請求項5】 前記燃料ポンプには、前記レギュレータ
が一体的に設けられ、このレギュレータに前記リターン
パイプが接続されていることを特徴とする請求項1ない
し請求項4の何れかに記載の内燃機関用燃料供給装置。 - 【請求項6】 前記吸引管の開口端が、前記燃料ポンプ
の吸引部より下方に位置させられていることを特徴とす
る請求項1ないし請求項5の何れかに記載の内燃機関用
燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262112A JP2002070680A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 内燃機関用燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262112A JP2002070680A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 内燃機関用燃料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002070680A true JP2002070680A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18749840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000262112A Pending JP2002070680A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 内燃機関用燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002070680A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2864169A1 (fr) * | 2003-12-22 | 2005-06-24 | Marwal Systems | Filtre a carburant a evacuation d'eau facilitee |
WO2010080433A3 (en) * | 2008-12-19 | 2010-10-07 | Cummins Filtration Ip Inc. | Fluid storage device and associated systems and methods |
US8096376B2 (en) | 2007-05-30 | 2012-01-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hybrid vehicle |
US8220573B2 (en) | 2007-05-18 | 2012-07-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hybrid vehicle |
JP2013096252A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Toyota Motor Corp | 燃料供給装置 |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000262112A patent/JP2002070680A/ja active Pending
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