JP2002069957A - 舗装表面のはつり方法及び装置 - Google Patents
舗装表面のはつり方法及び装置Info
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Abstract
図り、しかも、汚濁水の処理コストの大幅な低減を図
る。 【解決手段】 舗装表面h上に形成された貯液部Tの液
体中で舗装表面hに向けて圧力水を噴射することにより
キャビテーションを発生させ、このキャビテーションの
衝撃力によって舗装表面hのはつりを行い、はつりによ
り生じた表層材を水と共に回収した後、該回収物を濾過
して表層材を除去し、濾過後の水を舗装の表面に向けて
噴射する圧力水に再利用する。
Description
工事や空港滑走路の路面に付着したタイヤゴム等の除去
作業に好適な舗装表面のはつり方法及び装置に関する。
しては、例えば図7に示すように、互いに略等速進行す
る二台の車両a,bの内の一方の車両aに超高圧水ポン
プユニットcを搭載すると共に、他方の車両bで回転式
の複数の噴射ノズルdを備えた路面はつり機eを牽引
し、超高圧水ポンプユニットcから路面はつり機eの噴
射ノズルdに超高圧水を供給することにより、該噴射ノ
ズルdの噴射口から舗装表面hに向けて超高圧水を噴射
してその衝撃力により舗装表面hのはつりを行うように
したものが知られている。
の混合汚濁水をポータブル高圧水洗浄機gを用いて一カ
所に集め、バキュームカーiによって吸引回収するよう
にしている。
来の舗装表面のはつり方法においては、噴射ノズルdか
ら噴射された超高圧水がそのまま使い捨てにされるため
水の浪費となり、しかも、はつりにより生じた表層材と
水との混合汚濁水をポータブル高圧水洗浄機gを用いて
一カ所に集め、バキュームカーiによって吸引回収する
ようにしているため、汚濁水の吸引回収作業に多大な手
間がかかり、はつり作業全体の作業効率が著しく低下す
るという問題がある。
混合汚濁水を一カ所に集める際にポータブル高圧水洗浄
機gから噴射される水の量も大量となり、結果として大
量の汚濁水を生み、バキュームカーiに吸引回収された
汚濁水の処理コストが高くつくという問題がある。本発
明はかかる不都合を解消するためになされたものであ
り、節水を図ることができると共に、はつり作業効率の
向上を図ることができ、しかも、汚濁水の処理コストの
大幅な低減を図ることができる舗装表面のはつり方法及
び装置を提供することを目的とする。
めに、請求項1に係る舗装表面のはつり方法は、舗装の
表面に向けて圧力水を噴射して該舗装の表面をはつり、
はつりにより生じた表層材を水と共に回収した後、該回
収物を濾過して前記表層材を除去し、濾過後の水を舗装
の表面に向けて噴射する圧力水に再利用することを特徴
とする。
請求項1において、前記圧力水を舗装表面上に形成され
た貯液部の液体中で噴射することによりキャビテーショ
ンを発生させ、このキャビテーションの衝撃力によって
前記舗装表面のはつりを行うことを特徴とする。請求項
3に係る舗装表面のはつり装置は、舗装の表面に向けて
圧力水を噴射して該舗装の表層のはつりを行う噴射手段
と、はつりにより生じた表層材を水と共に回収する回収
手段と、該回収手段によって回収された回収物を濾過す
る濾過手段と、濾過後の水を前記噴射手段に供給する水
供給手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3において、前記噴射手段の噴射口の周囲を囲繞
して内部に液体の貯留を可能にする貯液部を舗装表面上
に形成し、該貯液部の液体中に前記噴射口を配置したこ
とを特徴とする。
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例で
ある舗装表面のはつり装置を説明するための説明図、図
2は図1のA部断面図、図3は外箱の両端側のシール構
造を説明するための一部を切り欠いた図、図4は図3の
IV−IV線断面の一部を切り欠いた図、図5及び図6
は本発明の他の実施の形態である舗装表面のはつり装置
を説明するための説明図である。
装置は、例えばトラック等の牽引車両100に可動アー
ム101を介して取り付けられる外箱10を備えてお
り、外箱10は、車両100の進行方向の前後の側板1
1a,11bと、前後側板11a,11bの両端部を連
結する左右の端板12a,12bとによって車両100
の幅方向に長い略直方体状をなして上部及び下部が開口
されている。左右の端板12a,12bには、車両10
0の進行方向の前後に配置された走行ロール13a,1
3bの各両端ロール軸14が支持されている。各走行ロ
ール13a,13bの外周部には、それぞれゴム等の弾
性体Gが被覆されている。
200が配置されている。内箱200は、前側走行ロー
ル13aの前方に所定のすき間Cを介して配置された前
側板201aと、後側走行ロール13bの後方に回収空
間Pを介して配置された後側板201bと、前後側板2
01a,201bの上端部同士を連結する天板202と
を備えて下部が開口されており、前後の側板201a,
201b及び天板202は共に車両100の幅方向に延
びて両端部が外箱10の端板12a,12bに固定され
ている。
側走行ロール13bとの間の上方には通水管15aが車
両100の幅方向に沿って延在され、内箱200の後側
板201bと外箱10の後側板11bとの間には通水管
15bが車両100の幅方向に沿って延在されている。
通水管15aの上側部には水供給用管(水供給手段)2
03が天板202を貫通して接続されており、また、通
水管15aの下側部には舗装表面hに向けて高圧水を噴
射する噴射ノズル(噴射手段)17aが通水管15aの
軸方向に略等間隔で設けられている。噴射ノズル17a
は車両100の進行方向の後方側に斜めに延びて後側走
行ロール13bの前方位置の舗装表面hに高圧水を吹き
付けるようになっており、先端に設けられた噴射口Hが
後側走行ロール13bの上面より下方に位置している。
管(水供給手段)204が接続されている。また、通水
管15bの下側部には舗装表面hに向けて斜め前方に高
圧水を噴射する噴射ノズル(回収手段)17bが通水管
15bの軸方向に略等間隔で設けられている。噴射ノズ
ル17bの舗装表面hへの吹き付け位置は、回収空間P
の若干後方とされている。
3及び通水管15bに接続された水供給用管204はそ
れぞれ高圧水供給ポンプ(水供給手段)206a,20
6bを介して車両100に搭載された清水タンク206
に接続されている。高圧水供給ポンプ206a,206
bの駆動により、清水タンク206内の水が水供給用管
203,204を介して通水管15a,15bに供給さ
れ、噴射ノズル17a,17bから高圧水が舗装表面h
に向けて噴射されるようになっている。
3a,13bの一方の各ロール端面と外箱10の端板1
2aとの間及び走行ロール13a,13bの他方の各ロ
ール端面と外箱10の端板12bとの間にはそれぞれサ
イドカバー22が配置されている(図2ではサイドカバ
ー22の図示を省略する。)。サイドカバー22は、板
状の本体部23と、該本体部23の下部に進行方向に沿
って溶接等によって固定された丸棒部24とを備えてお
り、該丸棒部24が舗装表面hに接触している。
両端ロール軸14に対応する位置には上下方向に長い長
穴23aが形成されており、該長穴23aには走行ロー
ル13a,13bの両端ロール軸14が挿通されてい
る。これにより、サイドカバー22の上下方向の移動が
可能になって、凹凸の舗装表面hを走行する際に、丸棒
部24が該凹凸に追従するようになっている。
間には引張コイルばね25が介在されており、引張コイ
ルばね25の上端はサイドカバー22の本体部23に取
り付けられ、下端は端板12aに取り付けられている。
端板12bと他方のサイドカバー22との間にも同様に
引張コイルばね25が介在されており、引張コイルばね
25の上端はサイドカバー22の本体部23に取り付け
られ、下端は端板12bに取り付けられている。これに
より、各サイドカバー22を舗装表面h側に付勢して丸
棒部24の舗装表面への密着性を高めるようにしてい
る。なお、引張コイルばね25のばね定数を調整するこ
とにより、丸棒部24の舗装表面hへの接触圧力を調整
することができる。
13a,13b、外箱10の端板12a,12b及び各
サイドカバー22によって内箱200の内部に水の貯留
を可能にする貯液部Tを形成し、貯液部T内への水の供
給は噴射ノズル17aから噴射された高圧水によって行
うようにしている。これにより、噴射ノズル17aの噴
射口Hが水中に配置され、この状態で噴射ノズル17a
の噴射口Hから舗装表面hに向けて高圧水を噴射するこ
とにより、貯液部T内の水と高圧水との間にキャビテー
ションが発生し、このキャビテーションの衝撃力により
舗装表面hのはつりが行われる。
に収容されて該貯液部T内の水と共に天板202の後側
走行ロール13bの上方位置に接続された吸引ダクト
(回収手段)207の吸引口208から吸引回収される
と共に、回収しきれなかった表層材は噴射ノズル17b
から噴射された高圧水の吹き付け圧によって水と共に回
収空間Pの下方位置に集められ、該回収空間Pを介して
吸引口208から噴射水と共に吸引回収される。
00の幅方向に沿って延びて内箱200内に開口してお
り、また、吸引口208の下方には吸引ノズル209が
設けられている。なお、噴射ノズル17aの噴射口Hか
らの高圧水の噴射量は、吸引口208から貯液部T内の
水が吸引回収されても噴射ノズル17aの噴射口Hが常
に水中に配置されるように吸引ダクト207の吸引力と
の間で調整されている。
と空気の流れを示す。図において破線矢印が空気の流
れ、実線矢印が水の流れであり、空気はすき間C及び回
収空間Pを通って吸引回収され、水は貯液部Tから吸引
回収されると共に回収空間Pを通って吸引回収される。
図1を参照して、車両100には上述した清水タンク2
06の他に気水分離装置102が搭載されており、気水
分離装置102には吸引ダクト207が接続されて吸引
口208から吸引回収された回収物が投入されるように
なっている。
する装置であり、装置102には排気ダクト103の一
端が挿入されている。排気ダクト103の他端は外部に
配置されて途中に吸引装置104が介装されており、吸
引装置104の駆動により、吸引ダクト207に吸引力
が付与されると共に、吸引ダクト207から気水分離装
置102に投入された空気が排気ダクト103を介して
排出されるようになっている。
105の一端が接続されており、該配管105の他端は
清水タンク206に挿入されている。配管105にはポ
ンプ107及び濾過装置(濾過手段)108が介装され
ており、従って、ポンプ107の駆動により、気水分離
装置102の底部に収容された汚濁水は配管105を介
して清水タンク206側に排出され、途中で濾過装置1
08によって濾過される。これにより、汚濁水に含まれ
た表層材が除去され、濾過後の水が再生水として清水タ
ンク206に供給される。
の作動を説明する。まず、吸引装置104の駆動により
吸引ダクト207に吸引力を付与して内箱200内の空
気を吸引することにより内箱200をある程度負圧に
し、この状態で高圧水供給ポンプ206a,206bの
駆動により、清水タンク206内の水を水供給用管20
3,204を介して通水管15a,15bに供給し、噴
射ノズル17a,17bから舗装表面hに向けて高圧水
を噴射する。そして、貯液部T内に水が溜まって噴射ノ
ズル17aの噴射口Hが水中に配置された状態で車両1
00を前方に進行させる。
ら舗装表面hに向けて噴射された高圧水と貯液部T内の
水との間にキャビテーションが発生し、このキャビテー
ションの衝撃力により舗装表面hのはつりが行われる。
はつりによって生じた表層材は貯液部T内に収容されて
該貯液部T内の水と共に吸引ダクト207の吸引口20
8から吸引回収されると共に、回収しきれなかった表層
材は噴射ノズル17bから噴射された高圧水の吹き付け
圧によって水と共に回収空間Pの下方位置に集められ、
該回収空間Pを介して吸引口208から吸引回収され
る。
回収物は気水分離装置102に投入され、回収空気が排
気ダクト103を介して排出されると共に、ポンプ10
7の駆動により、気水分離装置102の底部に収容され
た表層材と水との混合汚濁水は配管105を介して排出
される。そして、配管105を流れる汚濁水は途中で濾
過装置108により濾過されて表層材が除去され、濾過
後の水が再生水として清水タンク206に供給される。
同様にして、高圧水供給ポンプ206a,206bの駆
動により、水供給用管203,204を介して通水管1
5a,15bに供給され、噴射ノズル17a,17bか
ら舗装表面hに向けて高圧水として噴射される。上記の
説明から明らかなように、この実施の形態では、舗装表
面hのはつりとはつりによって生じた表層材の水との混
合汚濁水の吸引回収を同時に行うことができるので、は
つり作業効率の向上を図ることができ、しかも、回収さ
れた汚濁水を濾過装置108により濾過して濾過後の水
を噴射ノズル17a,17bに供給して高圧水として再
利用しているため、節水を図ることができると共に、汚
濁水の量が節水分だけ少なくなって汚濁水の処理コスト
の大幅な低減を図ることができる。
射された高圧水と貯液部T内の水との間に発生したキャ
ビテーションの衝撃力により舗装表面hのはつりを行う
ようにしているため、路面から剥離した骨材等の飛散が
防止されて安全性に優れると共に、はつり作業時の低騒
音化を図ることができる。更に、外箱10の長手方向の
両端側をシールするサイドカバー22を上下方向に移動
可能に配置して凹凸の舗装表面hを走行する際に丸棒部
24が該凹凸に追従するようにし、しかも、引張コイル
ばね25によりサイドカバー22を舗装表面h側に付勢
して丸棒部24の舗装表面hへの密着性を高めるように
しているので、丸棒部24と舗装表面hとの間から貯液
部T内の水が外部に漏れるを抑制することができる。
7a,17bに高圧水を供給する水供給用管203,2
04を1本ずつ別々に設けているが、これに代えて、図
5に示すように、水供給用管203及び水供給用管20
4を上流側で合流させて1本の水供給用本管205と
し、該水供給用本管205に一台の高圧水供給ポンプ2
06aを介装して清水タンク206に接続するようにし
てもよい。この場合、図6に示すように、噴射ノズル1
7bに高圧水を供給する水供給用管204に減圧手段1
20を介装し、噴射ノズル17bの高圧水を回収しきれ
なかったはつり後の表層材料の回収に必要な最低限の圧
力設定にすれば、エネルギー節約の点で好ましい。
7aから噴射される高圧水によって貯液部T内に水を供
給するようにしているが、これに代えて、内箱200の
天板202に水供給部(図示せず。)を設けて、この水
供給部から貯液部T内に水を供給するようにしてもよ
く、或いは水供給部及び噴射ノズル17aの両方を用い
て貯液部T内に水を供給するようにしてもよい。いずれ
にしても、水の供給量は、吸引ダクト207から貯液部
T内の水が吸引搬送されても噴射ノズル17aの噴射口
Hが常に水中に配置されるように吸引ダクト207の吸
引力との間で調整される。
7aの噴射口Hから噴射された高圧水と貯液部T内の水
との間に発生したキャビテーションの衝撃力により舗装
表面hのはつりを行うようにしているが、必ずしもこの
ようにする必要はなく、噴射ノズルから舗装表面hに向
けて超高圧水を噴射してその衝撃力で舗装表面hのはつ
りを行うようにしていもよい。
によれば、節水を図ることができると共に、はつり作業
効率の向上を図ることができ、しかも、汚濁水の処理コ
ストの大幅な低減を図ることができるという効果が得ら
れる。この場合、舗装表面上に形成された貯液部の液体
中で圧力水を噴射してキャビテーションを発生させ、こ
のキャビテーションの衝撃力によって舗装表面のはつり
を行うことにより、路面上の骨材等の飛散が防止されて
安全性に優れると共に、はつり作業時の低騒音化を図る
ことができる。
つり装置を説明するための説明図である。
部を切り欠いた図である。
である。
り装置を説明するための説明図である。
り装置を説明するための説明図である。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 舗装の表面に向けて圧力水を噴射して該
舗装の表面をはつり、はつりにより生じた表層材を水と
共に回収した後、該回収物を濾過して前記表層材を除去
し、濾過後の水を舗装の表面に向けて噴射する圧力水に
再利用することを特徴とする舗装表面のはつり方法。 - 【請求項2】 前記圧力水を舗装表面上に形成された貯
液部の液体中で噴射することによりキャビテーションを
発生させ、このキャビテーションの衝撃力によって前記
舗装表面のはつりを行うことを特徴とする請求項1記載
の舗装表面のはつり方法。 - 【請求項3】 舗装の表面に向けて圧力水を噴射して該
舗装の表層のはつりを行う噴射手段と、はつりにより生
じた表層材を水と共に回収する回収手段と、該回収手段
によって回収された回収物を濾過する濾過手段と、濾過
後の水を前記噴射手段に供給する水供給手段とを備えた
ことを特徴とする舗装表面のはつり装置。 - 【請求項4】 前記噴射手段の噴射口の周囲を囲繞して
内部に液体の貯留を可能にする貯液部を舗装表面上に形
成し、該貯液部の液体中に前記噴射口を配置したことを
特徴とする請求項3記載の舗装表面のはつり装置。
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