JP2002069934A - フェンス - Google Patents

フェンス

Info

Publication number
JP2002069934A
JP2002069934A JP2000266542A JP2000266542A JP2002069934A JP 2002069934 A JP2002069934 A JP 2002069934A JP 2000266542 A JP2000266542 A JP 2000266542A JP 2000266542 A JP2000266542 A JP 2000266542A JP 2002069934 A JP2002069934 A JP 2002069934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
members
fence
bolt
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000266542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3542076B2 (ja
Inventor
Kimio Otake
君雄 大竹
Sadaji Ishizaki
貞治 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKOKU TAIYO TENT KK
Original Assignee
HOKKOKU TAIYO TENT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOKKOKU TAIYO TENT KK filed Critical HOKKOKU TAIYO TENT KK
Priority to JP2000266542A priority Critical patent/JP3542076B2/ja
Publication of JP2002069934A publication Critical patent/JP2002069934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542076B2 publication Critical patent/JP3542076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立の際のみならず、組み立てた後にシート
状部材に弛みが生じた場合にもシート状部材の張設を行
う。 【解決手段】 シート状部材16の両側縁部を一対の添
設部材15,15で把持し、一対の添設部材15,15
は、連結用のボルトB1,B1を介して両側の支柱部材
11A,11Aに連結する。この際、各添設部材15と
支柱部材11Aとの間に所定の間隙G2を設定してお
く。設置後シート状部材16に弛みが生じた場合には、
ボルトB1,B1付属の締め付け用のナットN1,N1
を締め込んでシート状部材16を把持している添設部材
15,15を支柱部材11A,11A側に引き寄せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防風、防雪、防
砂等の目的でシート状部材を張設して設置されるフェン
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の門塀や隣接する土地と土地
を区画する等の目的で組み立てられるフェンスが多数開
発されている。例えば、T溝を設けた2本の支柱に対し
て、方形に組み立てられた上下一対の横枠と左右一対の
縦枠の間に複数の柵棒を定間隔配置してなる柵体を取り
付けるものがある(特許第3021988号公報)。こ
の技術における柵体は、横枠と縦枠とによる枠構造によ
って、柵体自体でその形状を保つことができるものであ
り、柵体は、支柱のT溝と柵体の縦枠とに係合する上下
一対の取付金具を介して支柱に吊持するように取り付け
られる。このような支柱と柵体との連結構造は、簡易な
間仕切りパネルにおけるパネルと支柱との連結構造に類
似するものであり、簡単に設置し、また、分解して除去
することができる。
【0003】また スライド溝を設けた2本の支柱間
に、スライド溝に嵌合するスライド部材を介して、伸縮
構造の柵体を組み付けるものがある(実公平3−514
85号公報)。この考案は、地中に埋設した収納筒に支
柱を挿入し収納筒の側方からボルトを螺合させて、この
ボルトを緩めて支柱を収納筒内に降下させるようにし
て、組立と撤去を容易にすることと、折り畳み式の柵体
に特徴があり、開閉動作を要する建物の門塀等に使用さ
れるものである。折り畳み式の柵体は、複数本の縦桟
と、この縦桟を連結するX字状に交叉させた斜桟とから
なる。
【0004】さらに、複数の支柱間に上下一対の胴縁を
横設し、鋼材よりなる縦棒と横棒を溶接したネットを上
下の胴縁間に張設したネットフェンスである(実公平5
−29305号公報)。この考案は、上下の胴縁に設け
られた嵌合溝部に上記ネットの上下の端縁をスライド嵌
合させて取り付けられている。すなわち、上記ネット
は、支柱には直接取り付けられておらず、このため、上
記ネットは、支柱に胴縁を取り付けた後、胴縁の嵌合溝
部に側方から上記ネットを差し込むようになっている。
【0005】このように従来のフェンスは、金属製等の
柵体か、或いは、ネットフェンスでも縦横に補強の縦棒
と横棒を縦横に溶接するもので、これら柵体自体の製造
コストが高く、組立にも時間を要し、さらに、重量も重
く、損傷等した場合に容易に交換し得るというものでは
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日、従来
からの金属製等の柵体の他に、腐食性・耐候性に優れる
とともに、軽量で柔軟(或いは可撓性や伸びを伴う)で
折り畳んで運搬できる運搬性にも優れた各種合成樹脂材
料からなるシート状部材が種々開発されている。各種樹
脂製ネット、樹脂材料からなるパンチングメタル類似の
シート状部材等がその例である。なお、これらシート状
部材には、適度な通風性や光透過性等を考慮し、多数の
孔が形成されたものと形成されていないものがある。こ
れらのシート状部材がフェンスとして利用できれば、運
搬性に優れて組み立てが容易で製造コストを安価にでき
る等の種々の利点を有する。
【0007】しかし、このようなシート状部材は、金属
板等の柵体等と異なり、平面状の形態をそれ自体で維持
することができず、平面状の形態を維持させるために
は、恒常的に適切な張力を加えておく必要がある。ま
た、樹脂材料に適切な張力を加えて設置した場合でも一
定期間後に弛みが生じる、いわゆる初期伸びの問題があ
る。
【0008】そこで本発明の目的は、シート状部材を使
用して、組み立てる際や設置後に弛みが生じたシート状
部材に対して相当量の張力を加えて緊張させることがで
きるフェンスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のフェンスは、四角形状の所
定の大きさのシート状部材と、シート状部材の左右に位
置して配設され、連結用のボルトを挿通するボルト孔が
穿設された板状部を有する一対の支柱部材と、各支柱部
材に添設され、シート状部材の左右両側を各々把持する
一方、連結用のボルトを連結する一対の添設部材とを備
え、一対の添設部材にシート状部材の両側縁側を把持す
るとともに、各添設部材を一対の支柱部材に対して、連
結用のボルトを一対の支柱部材の板状部のボルト孔に挿
通させて締め付け用のナットを介してシート状部材を左
右両側の張設方向に各々締め付けることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、シート状部材の両側縁
側把持する一対の添設とともに、添設部材を支柱部材に
対して、増し締め用の間隙を設定して連結用のボルトと
締め付け用のナットによって連結状態を調節することが
できる。この場合、連結用のボルトのネジ溝の長いもの
を使用すれば、その分、張設する量を大きくすることが
できる。このため、連結用のボルトのネジ溝の長いもの
と短いものとを交換して使用することで、張設する量を
調節することができる。この作業を両側の一対の支柱部
材についてシート状部材を調節すれば、それぞれの支柱
部材について設定された板状部と添設部材との間隙の合
算量相当強制的に牽引し緊張させることができる。な
お、一対の支柱部材の間隔は、支柱部材の板状部と添設
部材との間に間隙を生じる間隔に保たれ、この間隔をう
めるように連結用のボルトとその付属の締め付け用のナ
ットで張力を張設する。
【0011】本発明の請求項2記載のフェンスは、前記
支柱部材の板状部に、心違いに2系列のボルト孔が穿設
され、一対の支柱部材の板状部の対応する1系列のボル
ト孔に、前記連結用のボルトが締め付け用のナットを介
して各々締め付けられ、別の1系列のボルト孔は、前記
シート状部材に隣接するシート状部材を張設するために
使用されることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、複数のシート状部材を
反復設置する場合は、支柱部材の外側に隣接する他のシ
ート状部材を取り付けるための別の添設部材が取り付け
られるが、この添設部材は、心違いに穿設した別の1系
列のボルト孔に取り付けられるので、いずれの添設部材
についても板状部を介して締め付け用のナットを締め込
む増し締め作業が可能である。
【0013】本発明の請求項3記載のフェンスは、前記
シート状部材の左右両端縁に芯材が各々設けられ一方、
この左右両側の芯材を各々嵌合して把持する嵌合溝が前
記各添設部材に沿って形成されていることを特徴とす
る。
【0014】この発明によれば、前記各添設部材に芯材
を各々嵌合して把持する嵌合溝に嵌合させるるか、嵌合
溝が添設部材の長さ方向の端部まで形成されている場合
は、端部から挿通させることにより容易に各添設部材に
装着可能である。
【0015】本発明の請求項4記載のフェンスは、前記
各添設部材に、連結用のボルトのボルト頭を摺動可能に
挿通するT溝が形成されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、前記各添設部材に前記
連結用のボルトのボルト頭を摺動可能に挿通するT溝が
形成されていることから、T溝の一方端から挿通させて
容易に各添設部材に装着可能である。そして、連結用の
ボルトのボルト頭をT溝の中途部まで挿通させた状態
で、前記連結用のボルトを締め付け用のナットを介して
各々締め付けると、シート状部材を支柱部材に対して高
くしたり低くしたりする調節ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を引用しながら説明する。本実施の形態のフェンス1
0は、一定の構成単位を反復設置することによって、例
えば、横風を受け易い自動車用の道路Rの左右の路肩R
3,R3部分に長距離に及んで設置される(図1)。な
お、同図に示す道路Rの場合には、事故に際しての反対
車線R2,R2からの影響を少なくする観点から、中央
分離帯R1の植生に替えて、高さを適度に抑えたフェン
ス10を設置するようにしても良い。
【0018】フェンス10の基本的な構成単位は、一枚
の四角形状のシート状部材16と、シート状部材16を
挟んで左右に位置して立設される一対の支柱部材11
A,11Aと、各支柱部材11A,11Aの内側に添設
される添設部材15であり、図示の実施の形態において
は、さらに、上桟部材17を伴う(図1,図2)。各支
柱部材11Aは、天端を路肩R3の天端に一致させるよ
うにして埋設したコンクリート製の基礎ブロックCB上
に立設されており、各支柱部材11Aは、基礎ブロック
CBの重量と基礎ブロックCBの路肩R3に対する定着
力とによって直立姿勢を維持する構造である。シート状
部材16,16…は、両側に位置する一対の支柱部材1
1A,11A側から張力を加えることによって、緊張さ
せられた状態で張設されている。また、隣接する支柱部
材11A,11A…の上端は、上桟部材17,17…に
よって相互に連結される。
【0019】各支柱部材11Aは、板状の板状部11
と、板状部11の両端部を挟むように配置する一対のフ
ランジ部12,12とを溶接付けによって一体化したも
のである(図3,図4)。各フランジ部12,12は、
滑らかな弧を描いて板状部11の前面を覆うように屈曲
成形され、この結果、各板状部の断面形状は、半円形を
呈している。また、板状部11の短辺寸法は、このよう
な形状の一対のフランジ部12,12を取り付けたとき
において、一対のフランジ部12,12間に作業開口H
1,H1が生じるように設定されている(図3,図
5)。支柱部材11Aのフランジ部12は、板状部11
の前面を覆う向きに屈曲形成されているため、支柱部材
11Aの外形寸法の大幅な増大を伴うことなく、支柱部
材11Aの横断面形状を箱型断面に近づけることができ
る。したがって、支柱部材11Aに要求される捩り強度
と曲げ強度を増すことができるとともに、屈曲形成した
フランジ部12によって、シート状部材16と添設部材
15との連結部分、及び、添設部材15と板状部11と
の連結部分の目隠しをすることができる。
【0020】ここで、断面半円形のフランジ部12の形
状については、板状部11と一体化したときにおける捩
り強度と曲げ強度の増強、シート状部材16との連結部
分の目隠し、高速道路における他の道路付設部材とのデ
ザイン上のマッチング並びに空気抵抗を下げることによ
って横風に強くすることを企図するものであるが、長尺
部材を半円形にプレス加工することは難しい。そこで、
一般的には、管材として提供されているものを二つ割り
に切断加工するのが良い。また、フランジ部12は、直
角又はそれに近い鈍角をなして板状部の前面側に曲がっ
た形状とすることもできる。
【0021】各支柱部材11Aの上端には、板状部11
の上端面にのせて一対のフランジ部12,12内に板厚
相当落とし込むようにして連結板13が固定され、支柱
部材11Aの下端には、角型のベース板14が固定され
ている。連結板13には、板状部11を挟む位置に一対
のボルト孔13b,13bが設けられ、ベース板14に
は、四隅にボルト孔14b,14b…が設けられてい
る。
【0022】基礎ブロックCBは、事前の型枠成形によ
って数種類のものが準備され、フェンス10の設置箇所
の路肩R3等の状況によって所定の定着力を得られるも
のが選択される(図2,図3)。基礎ブロックCBの天
端は平面に仕上げられ、支柱部材11Aと基礎ブロック
CBとは、通常、施工現場において、基礎ブロックCB
に予め埋設したスタッドボルトや、ボルト孔14b,1
4b…に合わせて後加工したドリル孔とコンクリートア
ンカ等を利用して強固に連結される。
【0023】各上桟部材17の両端には、支柱部材11
Aの上端に固定した連結板13のボルト孔13b,13
bに対応する長孔のボルト孔17b,17bが形成され
ており(図4)、各支柱部材11Aと上桟部材17と
は、一致させたボルト孔13b,17bを貫通するボル
トB3を用いて連結される(図5)。この際、隣接する
上桟部材17,17の端部間には、上桟部材17,17
の熱膨張を吸収するためのギャップG1が設定される
(図4)。なお、熱膨張を吸収するために、連結板13
側のボルト孔13bを長孔としても良い。
【0024】板状部11には、中心線CLを挟んで心違
いに2系列のボルト孔b1,b1…、b2,b2…が穿
設されている(図5)。各系列のボルト孔b1,b2
は、上下方向に一定間隔を保って列設されており、2系
列のボルト孔b1,b1…、b2,b2…は、いずれ
も、作業開口H1の側方から観察される位置にある。1
系列(図5中右側)のボルト孔b1,b2…と他の1系
列(図5中左側)のボルト孔b2,b2…とは、同じ高
さ位置に穿設しているが、高さ位置を異ならして穿設し
ても良い。
【0025】添設部材15は、アルミニウム合金製の引
抜き加工による略角棒状材であり、支柱部材11Aの長
さよりやや短い全長を有する。添設部材15には、T溝
T1と嵌合溝T2とが全長にわたって形成され、T溝T
1と嵌合溝T2とは、背合わせ姿勢に配置されている。
ここで、嵌合溝T2とは、通常のT溝において連結用の
ボルトB1の頭の部分が嵌まる溝部分を断面円形に形成
したものに相当する。なお、コストを抑える場合には、
添設部材15は、例えば、ABS等の樹脂成形品として
もよく、T溝形の板金加工材と嵌合溝形の板金加工材と
を背合わせ姿勢にして溶接したものとすることもでき
る。
【0026】シート状部材16は、縦横に小角孔16
h,16h…を規則的に列設した開孔率50パーセント
程のシート状に加工された樹脂製ネットである(図
7)。シート状部材16の左右の側縁部16d,16d
には芯材16s,16sとして樹脂製のロープが取り付
けられている。芯材16sの取り付け方法は、芯材16
sを包み込んでシート状部材16の側縁部16dを一部
折返して部分的に重ね合せ、この部分を縫製する方法に
よる。芯材16sの余剰部分は切断し、ほつれを防止す
るため加熱末端処理をする。このようなシート状部材1
6には、各種の樹脂製ネットの他、金属製ネット、パン
チングメタル、樹脂製のパンチングメタル類似材料が含
まれる。多数の孔を有するシート状部材16は、その開
孔率に従い、適度の通風性、視覚性、光透過性、開放感
を確保しながら、防風、防雪、防砂等の機能を発揮す
る。例えば、防雪、防砂の目的で使用するときは、積雪
等の荷重をすべて受けることがない利点がある。なお、
多数の孔のない合成樹脂製シートを張設させることも可
能である。
【0027】次に、本実施の形態の組み立て方法の一例
を説明する。施行現場に所定の相互間隔D1を保って立
設され、上端部間に上桟部材17を横設した支柱部材1
1A,11Aに対し、シート状部材16は、次のように
して取り付けられる(図8)。先ず、シート状部材16
の両側縁部16d,16dに添設部材15,15が取り
付けられる。各側縁部16dは、芯材16sを添設部材
15の一端側から嵌合溝T2内に挿通させることによっ
て、シート状部材16と添設部材15とは、添設部材1
5の直交方向からの牽引力に対抗可能に連結される。す
なわち、芯材16sは、その直径が、嵌合溝T2に沿っ
て容易に挿通可能であるとともに、側方に脱出すること
のない太さに選定されている。
【0028】一対の添設部材15,15は、連結用のボ
ルトB1,B1を介して左右の支柱部材11A,11A
の内側と外側に添設される。内側の添設部材15は、上
記シート状部材16を把持するものであり、外側の添設
部材15は、上記シート状部材16に隣接する他のシー
ト状部材16を把持するために添設される。連結用のボ
ルトB1には、添設部材15のT溝に適合するととも
に、長さに余裕を持たせたサイズのものが選択される。
また、連結用のボルトB1は、ネジ溝の長いものと短い
ものとを交換して使用することで、張設する量を調節す
ることができる。T溝T1に取り付けられた連結用のボ
ルトB1は、板状部11に穿設された2系列のボルト孔
b1,b1…,b2,b2…のうち任意の1系列のもの
を選択し、一対の添設部材15,15は、それぞれ、選
択したボルト孔にT溝T1に係合した状態の連結用のボ
ルトB1を通し、板状部11を介して、その外側から締
め付け用のナットN1を取り付けて連結される(仮止め
状態と取り付け)。この際、隣接する一対の支柱部材1
1A,11Aにおいては、同じ系列のボルト孔が利用さ
れる。なお、各系列のボルト孔b1,b1…、b2,b
2…は、雌ねじを有しない、いわゆる、バカ孔である
が、後述のようにネジ溝を形成しても良い。各締め付け
用のナットN1の締付け操作は、2系列のボルト孔b
1,b2が心違いに配置されていることと、いずれのボ
ルト孔b1,b2も作業開口H1の側方から観察される
位置に設けられていることにより、容易に実施すること
ができる。
【0029】次いで、シート状部材16を張る作業がさ
れる。この作業は、シート状部材16の上縁部16aが
上桟部材17に平行又は密着するように添設部材15,
15の上下位置を調節した後(図2)、連結用のボルト
B1,B1に仮に取り付けた状態の締め付け用のナット
N1,N1をシート状部材16が所定の緊張状態に達す
るまで締め込むことによって完了する(図8)。すなわ
ち、仮止めの後の本止めを行って設置個所に組み立てら
れる。そして、隣接する一対の支柱部材11A,11A
の相互間隔D1は、この状態において、なお、各添設部
材15と板状部11との間にギャップG2を残す間隔に
設定されている。そして、設置後において、シート状部
材16に弛みが生じた場合は、連結用のボルトB1を締
め直しすることで、シート状部材16を緊張させる。
【0030】なお、一対の支柱部材11Aの一方側から
組み立てることも可能である。この場合は、一方の支柱
部材11Aとその内側の添設部材15とを支柱部材11
Aの板状部11を介して締め付け用のナットN1で締め
付け、他方の支柱部材11A側では、増し締め用の間隙
に対応する長さの連結用のボルトB1を使用する。
【0031】ここで、フェンス10が、車両の走行振動
の影響を受け易い橋梁等に設置される場合には、シート
状部材16が外れる事態防止するために、締め付け用の
ナットN1を追加し、ダブルナットとして用いることが
好ましい。また、ダブルナットとすることなく適度のロ
ック効果を持たせるには、板状部11のボルト孔b1を
ねじ孔とすることができる(図9)。T溝T1に取り付
けた連結用のボルトB1は、ねじ孔であるボルト孔b1
に螺入した上、板状部11の反対側から締め付け用のナ
ットN1を取り付ける。これによってダブルナットと同
等のロック効果を得られる。ただし、この場合には、シ
ート状部材16に張力を加えるためには、締め付け用の
ナットN1を締め込むのではなく、連結用のボルトB1
自体を回す必要があるので、連結用のボルトB1の端部
に操作用のすり割りBsを設ける、または、六角に形成
する等の工夫が必要である。また、連結用のボルトB1
の頭は、T溝T1内で回転する必要があるので、T溝T
1の大きさを連結用のボルトB1の頭よりも大きくした
り、又、連結用のボルトB1には、頭が丸いキャップス
クリュを用いるのが良い。
【0032】また、円弧形状のフランジ12を有する支
柱部材11Aに代えて、H形鋼又はI形鋼をそのまま利
用して支柱部材11Bとすることができる(図10)。
これらの形鋼材料は、もとより板状部11とフランジ部
12,12を備えているので、鋼材用の帯鋸盤又はカッ
トグラインダで所要の長さに切断して利用することがで
き、コストを切り下げることができる。また、上桟部材
17は、用いる形鋼に応じて溶接に適する形状に成形し
た連結金具13B,13Bにボルト孔13b,13bを
設けて取り付けることができる。この支柱部材11Bで
は、一対の板状部12,12間の間隔がそのまま作業開
口H1となり、小さいサイズのものでも添設部材15,
15の心違い配置を実現できるので、小規模なフェンス
10に適合することができる。
【0033】シート状部材16は、四周に芯材16sを
備えるものとしても良い(図11)。この場合、芯材1
6s,16s…は、シート状部材16の上縁部16a、
下縁部16b、両側の側縁部16d,16dをそれぞれ
芯材16sを包み込むように一部折返し縫製して取り付
ける。シート状部材16の四周に切放し部分がなくなる
ので、切放し部分から破断が進行するのを防止すること
ができる。なお、芯材16sとしては、樹脂製のロープ
のような可撓性の索条の限らず、鉄筋のような棒条の剛
体を用いることもできる。剛体の芯材16sを用いると
きには、予めシート状部材16の四周を袋条に縫製して
おき、施行現場において芯材16sを装填するようにす
ると、シート状部材を折り畳んで搬送することができる
ので便宜である。
【0034】フェンス10は、隣接する支柱部材11
A,11A又は支柱部材11B,11B間の下端部分を
相互に連結する下桟部材18を備えることができる(図
12)。支柱部材11Bは、板状部11の下端寄りにL
字形の連結ブラケット19を固定し、連結ブラケット1
9の水平片上に端部をのせ、両者を貫通するボルトB3
を用いて各支柱部材11Bに連結されている。一対の支
柱部材11B,11Bと上桟部材17と下桟部材18と
は、全体として大きな角枠を形成するので、枠状の構造
体としての強度を発揮することができる。この結果、各
支柱部材11A,11Bを支持する基礎ブロックCBを
簡素化することが可能である。
【0035】シート状部材16は、上縁部を上桟部材1
7に芯材16sの横移動を可能に連結することができ
る。また、シート状部材16は、上縁部を上桟部材17
に芯材16sの横移動可能に連結するともに、下縁部を
下桟部材18に対して芯材16sの横移動を可能に連結
することもできる(図12)。
【0036】上桟部材17の下面には、上桟部材17の
全長にわたってスリット17sが形成され、また、下桟
部材18の上面には、同様にスリット18sが形成され
ている。また、シート状部材16には、四周に芯材16
sを備えるものが用いられている。この実施の形態にお
いては、先ず、シート状部材16と上桟部材17とが連
結される。シート状部材16は、支柱部材11B,11
Bに固定する前の上桟部材17の一端側から上縁部の芯
材16sを上桟部材17内に挿通することによって上桟
部材17と連結される。この後上桟部材17は、一対の
支柱部材11B間に横設される。したがって、シート状
部材16は、上縁部16aのみを拘束されて上桟部材1
7から下垂した状態となっている。
【0037】次いで、シート状部材16の両側の側縁部
に添設部材15が取り付けられる。この状態では、未だ
シート状部材16の下端側は自由状態である。下桟部材
18は、シート状部材16の下端部を支柱部材11Bの
側方に振り、固定前の下桟部材18を内部にシート状部
材16の下縁部16bの芯材16sを通すように横移動
させることによって、シート状部材16に連結される。
この後、下桟部材18は、一対の支柱部材11B間に横
設される。そして、シート状部材16の両側の一対の添
設部材15は、この後に板状部11に連結される。シー
ト状部材16の上縁部16a及び下縁部16bの芯材1
6s,16sは、いずれもスリット17s,18sに沿
って上桟部材17、下桟部材18内を横移動することが
でき、シート状部材16の上縁部16a及び下縁部16
bが、それぞれ上桟部材17と下桟部材18に連結され
ているにも拘らず、左右の添設部材15を介してシート
状部材16に適切な張力を付与することができるととも
に、シート状部材16に事後的な弛みが発生した場合に
おいて、支障なく増し締め作業を実施することができ
る。
【0038】このように、複数の支柱部材11Bの上端
を相互に連結する上桟部材17を備えると、シート状部
材16の張力による支柱部材11Bの傾き傾向が阻止さ
れる。つまり、シート状部材16に加えられた張力は、
支柱部材11Bをシート状部材16側に倒す向きの反力
として作用するが、支柱部材11Bの上端を上桟部材1
7で連結することにより傾き傾向が阻止される。
【0039】また、中空断面の上桟部材17の下面に長
手方向に沿ってスリット17sを形成するとともに、シ
ート状部材16の上縁部16aに芯材16sを設け、上
桟部材17とシート状部材16とは、芯材16sを上桟
部材17の内部に挿通し、芯材を横移動可能に連結して
いる。したがって、中間部に比べて強度が低下し易いシ
ート状部材16の上縁部を芯材16sによって補強する
ことができるとともに、芯材16sを上桟部材17内に
通すことによって、シート状部材16が風下側にカテナ
リ状に膨らむ現象を抑制することができる。また、芯材
16sが上桟部材17に対して横移動可能に連結されて
いるので、シート状部材16に対して左右方向から支障
なく張力を加えることができる。
【0040】また、複数の支柱部材11Bの下端を相互
に連結する下桟部材18を追加し、中空断面の下桟部材
18の上面に長手方向に沿ってスリット18sを形成す
るとともに、シート状部材16の下端部に沿って芯材1
6sを設け、下桟部材18とシート状部材16とは、芯
材16sを下桟部材18の内部に挿通し、芯材16sの
横移動を可能に連結している。したがって、上桟部材1
7と下桟部材18とによってシート状部材16の張力に
抗することができ、支柱部材11Bの基礎部の規模を簡
易にできる。また、シート状部材16の芯材16sを介
して下桟部材18に連結すれば、シート状部材16の下
端縁についても上端部と同様に外力によって膨らむ現象
を防止できる。
【0041】また、図13に示すようなシート状部材1
6の張設の仕方にすることも可能である。すなわち、前
述よりも高さの低いシート状部材16を使用している。
したがって、添設部材15のT溝T1に連結用のボルト
B1のボルト頭を摺動可能に挿通されていることと、各
系列のボルト孔b1,b1…、b2,b2…の高さ位置
に合わせて連結用のボルトB1を挿通させていることに
より、上記短い添設部材15を介してシート状部材16
を上下方向に移動させることが可能である。
【0042】以上、本実施の形態では、フェンス10を
反復設置するもので説明したが、上記基本的構成単位で
のみ使用することも勿論可能である。また、上桟部材1
7や下桟部材18やこれに伴う部材も含めて説明した
が、この上桟部材17や下桟部材18等は必ず設けなけ
ればならないものではない。特に、上記基本的構成単位
で使用する場合には、上桟部材17等を設けなくとも左
右両側の張設のみで足りることとなる。また、組立の
際、連結用のボルトB1のボルト頭を添設部材15のT
溝T1に摺動させることにより添設部材15に把持され
たシート状部材16の高さを調節する範囲を大きくする
ことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係るフェンスは、シート状部材
の両側縁部を添設部材を介して把持するとともに、添設
部材を支柱部材に対して、増し締め用の間隙を設定して
連結用のボルトと締め付け用のナットによって連結状態
を調節することができ、組み立てる際のシート状部材の
張設や設置後に弛みが生じたシート状部材に対して、連
結用のボルト付属の締め付け用のナットを締め込んで添
設部材を支柱部材側に引き寄せることによって、左右両
側から張力を加えて緊張させたり、又は、設置後に左右
両側から再度張力を加えて緊張させることが可能とな
る。したがって、安価で運搬性に優れたシート状部材を
使用して容易に組み立てが行われる。また、損傷しても
交換することができ、その作業も容易である。そして、
弛みが発生し易い金属製又は各種樹脂製の多数の孔を有
するシート状部材を広くシート状部材として活用するこ
とが可能である。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の一実施の形態を道路に施工した例で
示す斜視図である。
【図2】上記一実施の形態を示す正面図である。
【図3】上記一実施の形態における支柱部材の一部分解
斜視図である。
【図4】図2のX矢視平面図である。
【図5】図2のY矢視側面図である。
【図6】上記一実施の形態における添設部材の斜視図で
ある。
【図7】上記一実施の形態におけるシート状部材の一部
拡大正面図である。
【図8】図2のZ−Z線矢視断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における添設部材の取
り付け状態説明図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す一部破断平面
図である。
【図11】本発明の他の実施の形態におけるシート状部
材の正面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態における支柱部材の
側面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態におけるシート状部
材の張設状態の正面図である。
【符号の説明】
T1 T溝 T2 嵌合溝 B1 連結用のボルト N1 締め付け用のナット D1 相互間隔 G2 間隙 b1 ボルト孔 b2 ボルト孔 10 フェンス 11 板状部 11A 支柱部材 11B 支柱部材 15 添設部材 16 シート状部材 16s 芯材 17 上桟部材 17s スリット 18 下桟部材 18s スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形状の所定の大きさのシート状部材
    と、シート状部材の左右に位置して立設され、連結用の
    ボルトを挿通するボルト孔が穿設された板状部を有する
    一対の支柱部材と、各支柱部材の少なくとも内側に添設
    され、シート状部材の左右両縁側を各々把持する一方、
    連結用のボルトを連結する一対の添設部材とを備え、 連結用のボルトを一対の支柱部材の板状部のボルト孔に
    挿通させて締め付け用のナットを介して各々締め付ける
    ことにより、シート状部材の両側縁側を把持する各添設
    部材を介してシート状部材を左右両側に張設することを
    特徴とするフェンス。
  2. 【請求項2】 前記支柱部材の板状部に、心違いに2系
    列のボルト孔が穿設され、一対の支柱部材の板状部の対
    応する1系列のボルト孔に、前記連結用のボルトが締め
    付け用のナットを介して各々締め付けられ、別の1系列
    のボルト孔は、前記シート状部材に隣接する他のシート
    状部材を張設するために使用されることを特徴とする請
    求項1記載のフェンス。
  3. 【請求項3】 前記シート状部材の左右両端縁に沿って
    芯材が各々設けられる一方、この左右両端縁の芯材を各
    々嵌合して把持する嵌合溝が前記各添設部材に沿って形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のフェン
    ス。
  4. 【請求項4】 前記各添設部材の支柱部材側に沿って、
    連結用のボルトのボルト頭を摺動可能に挿通するT溝が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のフェン
    ス。
JP2000266542A 2000-09-04 2000-09-04 フェンス Expired - Fee Related JP3542076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000266542A JP3542076B2 (ja) 2000-09-04 2000-09-04 フェンス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000266542A JP3542076B2 (ja) 2000-09-04 2000-09-04 フェンス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002069934A true JP2002069934A (ja) 2002-03-08
JP3542076B2 JP3542076B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=18753607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000266542A Expired - Fee Related JP3542076B2 (ja) 2000-09-04 2000-09-04 フェンス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542076B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074358A (ja) * 2007-08-31 2009-04-09 Sekisui Jushi Co Ltd 防風雪柵
JP2012158884A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Ssc:Kk フェンス
JP2018021413A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 積水樹脂株式会社 防風雪柵

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074358A (ja) * 2007-08-31 2009-04-09 Sekisui Jushi Co Ltd 防風雪柵
JP2012158884A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Ssc:Kk フェンス
JP2018021413A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 積水樹脂株式会社 防風雪柵

Also Published As

Publication number Publication date
JP3542076B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE102009043779B4 (de) Als Carport nutzbares Stahlgerüst für eine Photovoltaikanlage
US5335684A (en) Covered frame shelter and method of erection
JP5425162B2 (ja) 構造物設置用架台、構造物設置用架台の施工方法、及び太陽電池システム
EP0854238A2 (de) Transportable zusammenlegbare Schutzbarriere, insbesondere gegen Hochwasser
DE2338826A1 (de) Spanngewebegebilde mit starrem rahmen
WO2003078849A2 (en) Rapid assembly steel framing
WO2017030189A1 (ja) 引張構造の建物
WO2011016498A1 (ja) 構造物設置用架台、この構造物設置用架台の施工方法、構造物接続構造、この構造物接続構造の接続部材並びに施工方法、及び太陽電池システム
JP2003213972A (ja) フェンス構造体
JP2002069934A (ja) フェンス
JP4153148B2 (ja) 仮設上屋
JP3158351U (ja) フェンス
JP2012021364A (ja) 防護柵及びその嵩上げ方法
JP5116749B2 (ja) 構造物接続構造、構造物接続構造に用いられる接続部材、構造物接続構造の施工方法、及び太陽電池システム
DE8336223U1 (de) Schallisolierende wand
CN113719092A (zh) 采用轻质高强度钢材的大型演示屏固定结构与安拆方法
AU2012200684A1 (en) Frame Fitting
JP3883820B2 (ja) ブレースの取付け構造
CN115559510B (zh) 一种适用于建筑复杂造型的吊篮悬挂机构及方法
CN211776396U (zh) 一种装配式建筑防护栏
CN210460182U (zh) 一种装配式抗风围挡
CN220565758U (zh) 一种定型化悬挑防护棚
CA2082465C (en) Covered frame shelter and method of erection
JP2641831B2 (ja) 工事現場用フェンスの組付具
JP3705069B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees