JP2002069866A - 転写システム - Google Patents

転写システム

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JP2002069866A
JP2002069866A JP2000266863A JP2000266863A JP2002069866A JP 2002069866 A JP2002069866 A JP 2002069866A JP 2000266863 A JP2000266863 A JP 2000266863A JP 2000266863 A JP2000266863 A JP 2000266863A JP 2002069866 A JP2002069866 A JP 2002069866A
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JP2000266863A
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Takashi Sotozono
隆 外園
Katsumi Shigeta
重田勝美
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MIYU KK
SANSHOU KK
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MIYU KK
SANSHOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定図柄の形成が極めて簡単で多種多様な図
柄を得ることでき、しかも転写した後の図柄が極めて鮮
明な転写システムを提供すること。 【解決手段】マークや模様、図形などの任意の特定図柄
Mを個々に形成し、シャツやタオルなどの被転写物Tへ
熱転写する転写システムであって、特定図柄Mをディス
プレー101上で加工成型するコンピューターシステム
100と、該コンピューターシステム100からのデー
タにより、昇華染料インクを離型紙Sに吹き付けて特定
図柄Mを反転させた反転図柄Wが印刷された転写紙Pを
形成するプリンター200と、転写紙Pを加熱加圧する
ことにより、被転写物Tへ反転図柄Wを昇華転写するた
めの垂直上下動可能な一対の鏝3,4を備えたプレス機
300とから構成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マークや模様、図
形などの任意の特定図柄を個々に形成し、ティーシャツ
やタオルなどの被転写物へ熱転写する転写システムに関
し、特に昇華染料インクにより形成された特定図柄を熱
転写する転写システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の転写システムとして種々
のものがある。例えば、ある図柄の版下を設けてこれに
転写インクを刷り込んだ転写紙を、アイロンなどで加熱
加圧することにより、ティーシャツやタオルに特定図柄
を転写するシステムがある。
【0003】あるいは、ポリウレタンのフィルムに特定
図柄をカラーコピー機により複写して転写紙を形成し、
この転写紙をプレス機により加熱加圧することにより、
特定図柄をティーシャツなどの被転写物に転写する方法
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
版下にインクを刷り込む方法は、版下を使用する関係上
コスト高になることは勿論であるが、最大の問題点は小
ロット多品種に対応することが事実上不可能な点であ
る。
【0005】一方、カラーコピー機により転写紙を形成
する方法は、小ロット多品種に対応することは可能であ
るが、図柄の作成が煩雑であると言う問題点がある。つ
まり、カラーコピー機で複写するための元図は、雑誌の
切り抜きとか自作のデザイン画、あるいは銀塩フィルム
写真等、既存の物からある程度選択する必要があり、自
由に図柄をデザインしたり、色の変更や文字の変形等、
変化に富んだ図柄を得るのが煩雑であった。
【0006】さらに、上記両従来例の問題点は、転写さ
れた特定図柄の鮮明度が低いという点である。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、特定図柄の形成が極め
て簡単で多種多様な図柄を得ることでき、しかも転写し
た後の図柄が極めて鮮明な転写システムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記課題を解決す
るために本発明が採った手段は、以下の通りである。即
ち、請求項1の発明が採った手段は、マークや模様、図
形などの任意の特定図柄Mを個々に形成し、シャツやタ
オルなどの被転写物Tへ熱転写する転写システムであっ
て、特定図柄Mをディスプレー101上で加工成型する
コンピューターシステム100と、該コンピューターシ
ステム100からのデータにより、昇華染料インクを離
型紙Sに吹き付けて特定図柄Mを反転させた反転図柄W
が印刷された転写紙Pを形成するプリンター200と、
転写紙Pを加熱加圧することにより、被転写物Tへ反転
図柄Wを昇華転写するための垂直上下動可能な一対の鏝
3,4を備えたプレス機300とから構成されたことを
特徴とする転写システムである。
【0009】また、請求項2の発明が採った手段は、被
転写物Tが合成繊維を有することを特徴とする請求項1
記載の転写システムである。
【0010】さらに、請求項3の発明が採った手段は、
被転写物Tが基布上に合成繊維で刺繍を施したものであ
ることを特徴とする請求項1記載の転写システムであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
面を参照して説明する。先ず、本発明で使用するコンピ
ューターシステム100は、図形処理やデザイン処理、
DPS処理やコンピュータグラフィックス処理(CG処
理)などのソフトウエアを装備しており、スキャナから
読み込んだりデジタルカメラから取り込んだ元図に、文
字を重ねたり、図形を付加したり、あるいは色彩の装飾
など、様々な加工編集がディスプレイ101上で可能と
なっており、勿論コンピューターシステム100上に全
く新たにデザインした図柄をも形成できるようになって
いる。なお、この図形処理は従来より一般に使用されて
いるCG処理の技術を応用したものであり、多用なソフ
トウエアが使用できることは言うまでもない。
【0012】次に、このコンピューターシステム100
には、出力データに基づいて稼働するプリンタ200が
接続されている。このプリンタ200は、所謂インクジ
ェットプリンタであって、昇華染料インクを離型紙Sに
吹き付けて特定図柄Mを反転させて形成することによ
り、昇華染料により特定図柄Mの反転図柄Wが印刷され
た転写紙Pを形成するものである。ここで使用される昇
華染料インク及び離型紙Sは、その特質上様々な組み合
わせが考えられるが、被転写物Tの材質に応じて適宜変
更適用されるものである。
【0013】反転図柄Wが形成された転写紙Pは、次工
程でプレス機300により加熱加圧されて被転写物Tに
熱転写するのに用いられる。この工程で使用されるプレ
ス機300は、本発明者が先の出願(特願2000−1
9433)で開示したプレス機300が最適である。
【0014】即ち、このプレス機300は、図2及び図
3に示す様に、「基台1に連結棒13を上下動可能に支
承し、この連結棒13の下端にばね15を介して取着し
た上鏝4を下鏝3に接離させるプレス機であって、正逆
転可能なモータ21に駆動される偏心軸24と、この偏
心軸24に回転可能に枢着され上部位置と圧接位置との
間を移動するアーム31と、上端部がアーム31に連結
され下端部が連結棒13の上端に連結されたリンク32
と、モータ21の正転時にアーム31、リンク32及び
連結棒13が下端に到達して偏心軸24の偏心量に応じ
て該リンク32を押し下げ上鏝4を下鏝3に圧接する圧
接位置Pに達したときアーム31及びリンク32を圧接
位置Pに保持する保持部50と、偏心軸24とアーム3
1との間に設けられモータ21の逆転時にアーム31を
上部位置まで押し上げる押し上げ部34とを備えたこと
を特徴とするプレス機300」である。
【0015】つまり、このプレス機300には垂直に上
下動する上下一対の鏝3,4を有しており、この鏝3,
4が垂直動することにより、昇華染料が滲むことなく被
転写物T、例えばティーシャツTに転写されるのであ
る。
【0016】ここで、このプレス機300が本願発明に
おいて必須の構成装置である理由について以下に説明す
る。プレス機は、従来のより種々の形状のものがある
が、小電力で小型なものとしては、例えば、図4に示す
鰐口型のプレス機400が一般的である。
【0017】この鰐口型プレス機400は、基台401
に固定された下鏝402と、基台401に設けられた支
点403を中心に上下に回動する上鏝404とを備えて
おり、上下の両鏝402,404に内在する加熱ヒータ
ーにより、両鏝402,404に挟持された被加工物を
任意の圧力、温度及び時間で加熱加圧する装置である。
【0018】さて、この鰐口型プレス機400により、
上記した昇華染料インクで反転図柄Wが印刷された転写
紙Pを用いて被転写物Tに熱転写すると、転写された図
柄Mが上手く転写されなかったり不鮮明になるという問
題が生じるのであるが、これは昇華染料インクの転写に
固有の特質からくる問題点である。
【0019】そもそも、昇華転写とは、転写紙Pに印刷
された昇華染料インクが、プレス機300により加熱加
圧されることにより、離型紙Sから気化(昇華)して被
転写物Tに飛散し、昇華インクが被転写物Tに侵入する
ことで染め込まれた状態となる転写のことを言うのであ
る。
【0020】ところが、この転写に従来の鰐口型プレス
機400を用いた場合には、両鏝402,404は支点
403を中心に回動するよう構成されているため、支点
403の近くに配置された昇華染料インクと、それより
遠くに配置された昇華転写インクとは、昇華するタイミ
ングが異なることになる。つまり、上鏝404が回動し
て下がってくる際に支点403の近くでは早く昇華し始
め、支点403より遠くになるに連れて順次昇華するの
である。これにより、本来同一の圧力で同一の時間、加
熱加圧されるすべきものが、特に加熱時間にばらつきが
生じ、これにより昇華のバランスが崩れて滲みや未転写
が生じて図柄Mが不鮮明となるのである。
【0021】これを防止するには、両鏝402,404
の動きを垂直動とすることより、昇華時間のばらつきを
抑えることができ、鮮明な転写図柄Mを得ることができ
るのであり、よって昇華染料インクの転写紙Pを用いて
図柄を転写するには、本願発明で提案する垂直上下動可
能な一対の鏝3,4を備えたプレス機100が最適なの
である。
【0022】さて、以上の様に構成された本実施例に係
る転写システムを用いて、被転写物Tとしてティーシャ
ツTに特定図柄Mの猫の顔を熱転写する一例について説
明する。ここで、特定図柄Mには何らの限定もなく、黒
や赤などの一色のべた塗り模様や、グラデエーション模
様など、コンピュータシステム上で作成可能な全てのデ
ザインを意味する。
【0023】まず、コンピューターシステム100上で
犬をモチーフにした特定図柄Mを各種作図ソフトウエア
を駆使して作成し、次いでこのコンピューターシステム
100からの制御信号に基づいて、インクジェットプリ
ンタ200に挿入された離型紙Sに昇華染料インクによ
り特定図柄Mを反転させた反転図柄Wを印刷して転写紙
Pを形成する。なお、本例では、昇華染料インクとして
米国製を使用した。
【0024】転写紙Pは転写工程に送られるのである
が、転写工程では予め準備したティーシャツTの表地上
に載置されて垂直動可能なプレス機300により加熱加
圧プレスされる。これにより、転写紙Pに印刷された反
転図柄Wは、ティーシャツTに特定図柄Mとして昇華転
写され、特定図柄Mが熱転写されティーシャツTが形成
されることになる。
【0025】ここで、ティーシャツTの材質としては、
表地がポリエステル100%、裏地がポリエステル65
%と綿35%の混紡布であって、加熱加圧条件は、20
0℃、300g/m2 、90秒間が最適である。な
お、この加熱加圧条件は、被転写物Tの材質や昇華染料
インクと特性に応じて適宜変更して適応すべきことは言
うまでもないが、被転写物Tは昇華染料インクの浸透性
確保から少なくとも合成繊維を有している必要がある。
また、プレス機300は本実施例の如くモータ駆動であ
る必要はなく、エアーシリンダー駆動であっても良い
が、上記した理由から上下鏝3,4が垂直に上下動する
機構を備えたプレス機である必要がある。
【0026】次に、別の実施例としてあげると、上記と
同様に反転図柄Wが印刷された転写紙Pを用いてポリエ
ステルの布に特定図柄Mを転写し、その裏にポリウレタ
ンよりなる接着フィルムを貼着してこれを切り抜き、切
りマークを形成することもできる。
【0027】同様に、例えば水溶性の基布(メッシュ
状)にポリエステルの合成糸により刺繍を施し、その刺
繍上に上記転写紙Pによって特定図柄Mを昇華転写し、
その裏にポリウレタンよりなる接着フィルムを貼着して
切りマークとすることもできるのである。
【0028】
【発明の効果】本願発明によれば、特定図柄の形成が極
めて簡単で多種多様な図柄を得ることでき、しかも転写
した後の図柄が極めて鮮明な転写システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転写システムの構成を示す斜視図で
ある。
【図2】 本発明に使用するプレス機の側面図である。
【図3】 図2におけるプレス機の内部側面図である。
【図4】 従来の鰐口型プレス機の斜視図である。
【符号の説明】
100 コンピューターシステム 101 ディスプレイ 200 プリンタ 300 プレス機 1 基台 3 下鏝 4 上鏝 13 連結棒 15 ばね 21 モータ 24 偏心軸 31 アーム 32 リンク 34 押し上げ部 50 保持部 400 従来の鰐口型プレス機 401 基台 402 下鏝 403 支点 404 上鏝 S 離型紙 P 転写紙 M 特定図柄 W 反転図柄 T 被転写物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重田勝美 岐阜市光栄町2丁目1番地の2 有限会社 サンショウ内 Fターム(参考) 2C056 EA30 FB03 FD13 3B005 EA01 FA06 FB26 GA05 4H057 AA03 BA81 DA01 FA16 FA17 FA42 GA05 HA01 HA02 JA10 JA14 JB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークや模様、図形などの任意の特定図
    柄を個々に形成し、ティーシャツやタオルなどの被転写
    物へ熱転写する転写システムであって、 前記特定図柄をディスプレー上で加工成型するコンピュ
    ーターシステムと、 該コンピューターシステムからのデータにより、昇華染
    料インクを離型紙に吹き付けて前記特定図柄を反転させ
    た反転図柄が印刷された転写紙を形成するプリンター
    と、 前記転写紙を加熱加圧することにより、被転写物へ前記
    反転図柄を昇華転写するための垂直上下動可能な一対の
    鏝を備えたプレス機とから構成されたことを特徴とする
    転写システム。
  2. 【請求項2】 被転写物が合成繊維を有することを特徴
    とする請求項1記載の転写システム。
  3. 【請求項3】 被転写物が基布上に合成繊維で刺繍を施
    したものであることを特徴とする請求項1記載の転写シ
    ステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007207A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Matsumoto Shoji Kk 紐生地の乾式熱平プレスによる転写プリント方法
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KR20170119809A (ko) * 2016-04-20 2017-10-30 주식회사 하이디 승화전사를 이용한 앞치마 제조방법 및 이에 의해 제조된 앞치마

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