JP2002069462A - 太陽エネルギー原料化方法と装置 - Google Patents

太陽エネルギー原料化方法と装置

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JP2002069462A
JP2002069462A JP2000261066A JP2000261066A JP2002069462A JP 2002069462 A JP2002069462 A JP 2002069462A JP 2000261066 A JP2000261066 A JP 2000261066A JP 2000261066 A JP2000261066 A JP 2000261066A JP 2002069462 A JP2002069462 A JP 2002069462A
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Japan
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gasification
gas
tangible
char
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JP2000261066A
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Shinji Nishizaki
進治 西崎
Toru Ishii
徹 石井
Masashi Yamaguchi
方士 山口
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 (1)連続運転が容易にでき、(2)高度ガ
ス化が可能であり、(3)反応速度が速く、(4)灰の
二次公害のおそれがなく、(5)光導入用石英板がター
ルの汚れ・不透明化を抑制でき、(6)雨天・曇天時、
夜間運転時でも操業ができる太陽エネルギー原料化方法
と装置を提供する。 【解決手段】 太陽光を集光するソーラー集光設備12
と、集光した太陽光で炭素を主成分とする化石燃料を加
熱し、加熱された化石燃料に水蒸気を作用させて合成ガ
スと未燃分を含むチャーを生成するソーラーガス化炉1
4と、チャーをガス化して高温のガス化ガスと未燃分の
ないスラグを生成するチャーガス化炉16とを備え、高
温のガス化ガスをソーラーガス化炉に供給し、ソーラー
ガス化炉で生成した合成ガスから化学原料(メタノー
ル)を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽エネルギーを
輸送可能な化学原料に変換するための太陽エネルギー原
料化方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CO2による地球温暖化を回避するため
に、砂漠地帯で豊富に得られる太陽エネルギーを効率的
に利用できる太陽エネルギーの化学燃料化技術が求めら
れている。この太陽エネルギーの化学燃料化技術は、
(1)太陽エネルギーの高効率化学エネルギー転換を可
能とする、(2)得られた化学エネルギーはグローバル
輸送及び貯蔵を容易にする、(3)プロセス中で硫黄等
の環境汚染物質を除去できる、(4)輸送コストとイン
フラ整備の面で導入の経済的障壁が小さい、等の優れた
特徴を有している。
【0003】かかる技術を確立するために、IEA(国
際エネルギー機構)の中で、オーストラリア、ドイツ、
イスラエル、ロシア、スペイン、スイス、米国等が参加
した国際共同研究として、太陽エネルギーの化学エネル
ギー変換の研究が現在進められている。
【0004】この研究の一環として、スイスでは、マグ
ネタイトを2000℃付近の高温でウスタイトに分解す
る太陽/化学エネルギー変換系の研究が進められ、20
00℃付近での反応を実現するために、集光ビームをギ
ャビィティの大きい反応炉に導入し、そこにマグネタイ
ト粒子を雲のごとく噴霧する流動床技術が開発・研究さ
れている。また、アメリカとドイツの共同により、10
0kWの大口径集光太陽炉を用いて、メタンのCO2
フォーミングによる研究で太陽/化学エネルギー変換技
術が研究されている。
【0005】図4は、太陽エネルギーを用いた石炭ガス
化装置用の還元反応炉(以下、太陽光利用還元反応器)
の模式図であり、(A)は粒子を垂直方向に落下させ、
水平方向から太陽光を照射する還元反応炉、(B)は粒
子でベッドを形成させそこに太陽光を照射する還元反応
炉である。これらは、いずれもASMEレポートに報告
されている("DEVELOPMENT OF SOL
AR COAL GASIFICATION TECH
NOLOGY",1996.9.01,ASME RE
PORT)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来の太
陽光利用還元反応器では、太陽光が当たるのは粒子の1
列目或いは1層目のみであるため、2列目以降には十分
に光が当たらず、広い照射面積が必要となるか、より多
くの未反応粒子を循環させる必要がある問題点があっ
た。すなわち、太陽光を利用して化石燃料等を金属酸化
物で還元する場合に、酸化・還元反応を十分に促進させ
るためには、各々の粒子に効率よく太陽光を照射させる
必要があるが、従来の太陽光利用還元反応器では、各々
の粒子自体によって太陽光が遮られてしまいその影に位
置する粒子が反応せず、その結果、全体の粒子を効率的
に反応させるためには大面積を必要としたり粒子循環を
繰り返す必要があり、結果として反応効率が低く反応器
が大型化する問題点があった。
【0007】この問題点を解決するために、本願出願人
は、先に、石炭と酸化物の混合粒子に光を照射して石炭
の還元反応を起こさせる光化学反応炉と、前記石炭の還
元反応で生じた還元物を水蒸気との反応により酸化物に
戻し同時に水素を発生させる水素発生反応炉と、を備え
た光利用還元反応器を創案し出願した(特開平10−2
79955号)。この発明は、石炭とマグネタイトの混
合粒子に太陽光を照射して石炭の還元反応を起こさせる
太陽熱化学反応炉と、前記石炭の還元反応で生じたウス
タイトを水蒸気との反応によりマグネタイトに戻し同時
に水素を発生させる水素発生反応炉とを備えたものであ
る。
【0008】上述した特開平10−279955号の光
利用還元反応器により、粒子に効率よく太陽光を照射で
き、これにより粒子の反応効率を高めて化石燃料等を効
率的に還元することができる。
【0009】しかし、特開平10−279955号の光
利用還元反応器は、マグネタイト(Fe34)を媒体と
して石炭と水(H2O)を間接的に反応させ、合成ガス
(CO,H2の混合ガス)を製造するため、マグネタイ
トを大量に循環させる必要があり、装置が大型になる問
題点があった。
【0010】すなわち、従来の太陽光を利用した還元反
応器や太陽熱石炭ガス化は、集光した太陽光を石炭充填
床(すなわち固定床)に直接照射し、1000℃程度の
温度条件下で、供給する水蒸気により水性ガス化する方
法であり、以下の問題点があった。
【0011】(1)連続運転が難しい。 固定床又は移動床のため、炉内温度のバラツキが大き
く、高温部で灰の一部が溶融するため連続操業が難し
い。 (2)高度ガス化が難しい。 ガス化率を向上するために光を固定床の下側部から導入
するため均一光熱照射が難しく、ガス化にバラツキを生
じ、そのため灰中の未ガス化炭素分が多くなる。また、
それを少なくするためには、滞留時間を多く必要とする
ために処理量が低下する。 (3)反応速度が遅い。 水蒸気による水性ガス化は反応速度が小さいため装置が
大きくなり、プラント建設費が高額になる。 (4)灰の二次公害の懸念がある。 固定床は、石炭をクリンカ生成させないように石炭灰の
溶融温度以下の1000℃程度で運転する。この溶融さ
れない灰は、投棄し水に濡れた際に有害成分が溶出し二
次公害を起こす。 (5)光導入用石英板がタールにより汚れ・不透明化し
やすい。 (6)雨天・曇天時、夜間運転時の操業が困難である。 雨天・曇天時には、太陽光量が減少し、目標ガス化性能
が出ない。また安定性に問題がある。夜間の操業は不可
能である。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち本発明の目的は、
(1)連続運転が容易にでき、(2)高度ガス化が可能
であり、(3)反応速度が速く、(4)灰の二次公害の
おそれがなく、(5)光導入用石英板がタールの汚れ・
不透明化を抑制でき、(6)雨天・曇天時、夜間運転時
でも操業ができる太陽エネルギー原料化方法と装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、炭素を
主成分とする有形可燃物に太陽光を集光・照射して有形
可燃物を加熱及び必要に応じて酸素で一部チャーを燃焼
させ加熱するソーラー加熱ステップ(A)と、加熱され
た有形可燃物に水蒸気と必要に応じて酸素を作用させて
合成ガスと未燃分を含むチャーを生成する流動層ガス化
ステップ(C)と、前記チャーをガス化して前記ガス化
ガスと未燃分のないスラグを生成する噴流層ガス化ステ
ップ(D)と、を備え、前記合成ガスから化学原料を合
成する、ことを特徴とする太陽エネルギー原料化方法が
提供される。
【0014】上記本発明によれば、ソーラー加熱ステッ
プ(A)において集光した太陽光で有形可燃物を高温
(例えば700〜1000℃)に加熱し、流動層ガス化
ステップ(C)において加熱された有形可燃物に水蒸気
を作用させて、C+H2 O→CO+H2の反応により、
水素を含む合成ガスを生成することができる。また、夜
間や曇天時等においては、ソーラー加熱ステップ(A)
で有形可燃物を十分な温度条件まで加熱できないので、
有形可燃物の一部を酸化させて必要な熱量を得ることに
より温度を保つことができる。具体的には、ソーラー加
熱ステップ(A)において、酸素を含むガスを供給して
有形可燃物の一部を酸化させる、又は流動層ガス化ステ
ップ(C)に水蒸気とともに酸素を含むガスを供給して
有形可燃物の一部を酸化させる、或はソーラー加熱ステ
ップ(A)、流動層ガス化ステップ(C)の両方に酸素
を含むガスを供給する方法により、流動層ガス化ステッ
プ(C)での吸熱反応による温度低下を抑制し、安定し
て合成ガスを生成することができる。更に、噴流層ガス
化ステップ(D)において、チャーをガス化して高温の
ガス化ガスと未燃分のないスラグを生成するので、有形
可燃物のガス化率を高めると共に、チャーを無公害化で
きる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、更
に、水蒸気と酸素を含む高温のガス化ガスを供給して有
形可燃物の一部を酸化させる部分酸化ステップ(B)を
備える。この部分酸化ステップ(B)において、水蒸気
と共に酸素を含むガスを供給して有形可燃物の一部を酸
化させ、この部分酸化による発熱により、吸熱反応によ
る温度低下を抑制し、安定して合成ガスを生成すること
ができる。
【0016】また、太陽光から電力を発電し、該電力に
より水を水素とガスに電気分解するソーラー電気分解ス
テップ(E)を備え、発生した酸素を前記部分酸化ステ
ップ(B)と噴流層ガス化ステップ(D)に用いる。こ
の方法により、部分酸化ステップ(B)と噴流層ガス化
ステップ(D)で必要となる酸素を供給することがで
き、同時にメタノール合成に必要な水素を生成すること
ができる。
【0017】また、本発明によれば、太陽光を集光する
ソーラー集光設備(12)と、集光した太陽光で炭素を
主成分とする有形可燃物を加熱し、加熱された有形可燃
物に水蒸気を作用させて合成ガスと未燃分を含むチャー
を生成するソーラーガス化炉(14)と、チャーをガス
化して高温のガス化ガスと未燃分のないスラグを生成す
るチャーガス化炉(16)と、を備え、高温のガス化ガ
スをソーラーガス化炉に供給し、前記合成ガスから化学
原料を合成する、ことを特徴とする太陽エネルギー原料
化装置が提供される。
【0018】上記本発明の構成によれば、ソーラー集光
設備(12)で集光した太陽光を用い、ソーラーガス化
炉(14)において有形可燃物を高温(例えば700〜
1000℃)に加熱し、加熱された有形可燃物に水蒸気
を作用させて、C+H2O→CO+H2の反応により、水
素を含む合成ガスを生成することができる。また、チャ
ーガス化炉(16)において、チャーをガス化して高温
のガス化ガスと未燃分のないスラグを生成するので、有
形可燃物のガス化率を高めると共に、チャーを無公害化
できる。
【0019】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
ソーラーガス化炉(14)は、太陽光を炉内に導く複合
放物面鏡(13)と、内部に流動媒体を有し集光した太
陽光が照射される太陽光加熱室(14a)と、内部に流
動媒体を有し水蒸気と有形可燃物が供給されて互いに反
応するガス化反応室(14b)とを備え、太陽光加熱室
とガス化反応室の間を流動媒体が循環する。この構成に
よれば、複合放物面鏡(13)で太陽光を炉内に効率的
に導くことができる。また、太陽光加熱室(14a)と
ガス化反応室(14b)の間を流動媒体が循環するの
で、太陽光が照射される太陽光加熱室(14a)で太陽
光により流動媒体を加熱し、次いでガス化反応室(14
b)で加熱された流動媒体の熱により水蒸気と有形可燃
物がガス化反応室で反応して合成ガスを生成することが
できる。更に、有形可燃物は、ガス化反応室(14b)
に供給されるので、加熱初期に発生するタールやボラタ
イルマターの太陽光加熱室(14a)への流入を抑える
ことができ、太陽光加熱室(14a)内をクリーンに保
持することができる。
【0020】また、太陽熱発電、風力発電など自然エネ
ルギーから得られた電力および夜間電力など余剰電力を
用い、前記電力により水を水素とガスに電気分解する電
解槽(18)を備え、発生した酸素を前記ソーラーガス
化炉(14)とチャーガス化炉(16)に供給する。
【0021】この構成により、発生した酸素をソーラー
ガス化炉(14)に供給することにより、ガス化反応室
で部分酸化反応を行い、ガス化反応に必要な熱の一部を
有形可燃物の発熱で供給して、集光した太陽光の熱量が
不足する場合でも、不足分を有形可燃物の発熱で供給
し、合成ガスを安定に生成することができる。また、発
生した酸素をチャーガス化炉(16)に供給することに
より、発生するガス化ガスを高温化して、これを供給す
るソーラーガス化炉(14)のガス化効率を高めると共
に、灰を溶融化してスラグ化でき、その二次公害を防止
できる。
【0022】更に、天然ガスを水素と一酸化炭素を含む
合成ガスに改質する天然ガス改質装置(22)と、水素
と一酸化炭素を含む混合ガスからメタノールを合成する
メタノール合成装置(24)と、を備え、ソーラーガス
化炉(14)で生成した合成ガスと前記合成ガスとを原
料としてメタノールを合成する。この構成により、天然
ガス改質装置(22)からの合成ガスと電解槽(18)
で生成した水素を用いて、ソーラーガス化炉(14)で
生成した合成ガスからメタノールを効率よく合成でき
る。
【0023】また、前記ソーラーガス化炉(14)とメ
タノール合成装置(24)との間に、合成ガス中の硫黄
分を除去する脱硫装置(26)を備える。かかる脱硫装
置(26)を備えることにより、合成ガス中のメタノー
ル合成に悪影響を及ぼす硫黄分を除去し、メタノール合
成をより効率よくできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。図1は、本発明を構成するソーラー集光設備の構成
図である。この図においてソーラー集光設備12は、反
射タワー方式の集光システムであり、1はヘリオスタッ
ト、2はタワーに設けられた反射ミラー、14はソーラ
ーガス化炉である。太陽光Sは、多数のヘリオスタット
1で反射し、次いで反射ミラー2で反射してソーラーガ
ス化炉14に向けて集光され、その内部に下向きに照射
されようになっている。この構成により、ソーラーガス
化炉14の内部を700〜1000℃以上の高温に加熱
することができる。なお、本発明はかかる集光システム
に限定されず、例えばフレネルレンズを用いた集光シス
テムであってもよい。
【0025】図2は、本発明の太陽エネルギー原料化装
置の主要部構成図である。この図に示すように、本発明
の太陽エネルギー原料化装置10は、前述した太陽光を
集光するソーラー集光設備12の他にソーラーガス化炉
14及びチャーガス化炉16を備える。
【0026】ソーラーガス化炉14は、太陽光を炉内に
導く複合放物面鏡13と、内部に流動媒体を有し集光し
た太陽光が照射される太陽光加熱室14aと、内部に流
動媒体を有し水蒸気と有形可燃物が供給されて互いに反
応するガス化反応室14bとを備え、太陽光加熱室14
aとガス化反応室14bの間を流動媒体が循環する。流
動媒体(又は流動助剤)は、例えば流動層燃焼と同様の
流動媒体、例えば珪砂を用いる。なお、本発明におい
て、有形可燃物とは、固体、液体、スラリー状の燃料、
例えば石炭等の化石燃料やバイオマス等を意味する。
【0027】太陽光加熱室14aの頂部に複合放物面鏡
13が設けられる。この複合放物面鏡13は、図1の反
射鏡等1,2によって集光された太陽光Sを放物面鏡の
焦点に集光し、更に炉内へ導くと共に太陽光の密度を更
に高めるようになっている。また、複合放物面鏡13の
頂部に、太陽光を下向きに通すように上面に気密に設け
られた透過窓(例えば石英ガラス)を備え、太陽光を効
率よく下向きに照射し、かつ熱損失を防いでいる。更
に、複合放物面鏡13の内部はパージガスがパージさ
れ、このパージガスの下方流れにより、太陽光加熱室1
4aで発生する異物(タール、ボラタイルマター、粉塵
等)による複合放物面鏡13及び透過窓の汚染を防いで
いる。また、複合放物面鏡13の外周部は図示しない冷
却装置により冷却水で冷却され、複合放物面鏡(CP
C)の過熱を防ぎ、その性能低下を防止している。
【0028】太陽光加熱室14aとガス化反応室14b
の下部には、互いに仕切られた風箱15a,15bが設
けられる。ガス化反応室14bを出た合成ガスは、サイ
クロンセパレータ11cを介して後述するメタノール合
成装置24に供給される。合成ガスの主成分は、水素
(H2)と一酸化炭素(CO)である。
【0029】太陽光加熱室14aの内部には流動媒体が
充填され、内側の風箱15aと太陽光加熱室14aを仕
切る隔壁には、ガスを通す分散板が設けられ、下方から
流入する流動化ガスにより、内部の流動媒体を流動化さ
せ、穏やかな流動層を形成する。この流動化ガスには、
後述するチャーガス化炉16で発生した高温のガス化ガ
スを冷却器11dで冷却した約1000℃前後の高温ガ
スが用いられる。この高温ガスには水蒸気はほとんど含
まれず、太陽光加熱室14aで水性化反応は起こらない
ようになっている。また、風箱15aには後述する電解
槽18で発生する酸素の一部が供給される。
【0030】同様に、ガス化反応室14bの内部にも流
動媒体が充填され、外側の風箱15bとガス化反応室1
4bを仕切る隔壁にもガスを通す分散板が設けられ、下
方から流入するガスにより、内部の流動媒体を流動化さ
せ、相対的に激しい流動層を形成する。この流動化ガス
には、後述するチャーガス化炉16で発生した高温のガ
ス化ガスに水蒸気を添加して冷却した約1000℃前後
の高温ガスが用いられる。なお、図2において、11a
は石炭供給槽、11bは石炭ホッパであり、外側のガス
化反応室14bに有形可燃物を供給するようになってい
る。
【0031】上述した構成により、ソーラー集光設備1
2で集光した太陽光を用い、複合放物面鏡13で太陽光
を炉内に効率的に導くことができ、ソーラーガス化炉1
4で有形可燃物を高温(例えば700〜1000℃)に
加熱し、加熱された有形可燃物に水蒸気を作用させて、
C+H2O→CO+H2の反応により、水素を含む合成ガ
スを生成することができる。また、有形可燃物は、ガス
化反応室14bに供給されるので、加熱初期に発生する
タールやボラタイルマターの太陽光加熱室14aへの流
入を抑えることができ、太陽光加熱室14a内をクリー
ンに保持することができる。
【0032】チャーガス化炉16は、例えば噴流層ガス
化炉であり、ガス化炉本体16aと、スラリー製造装置
16bと、ポンプ等からなる。スラリー製造装置16b
は、サイクロンセパレータ11cで分離された未燃分を
含むチャーに給水を加えてスラリー化し、これをポンプ
等で加圧してガス化炉本体16aに供給する。ガス化炉
本体16aには、後述する電解槽18で発生する酸素の
一部が供給され、スラリーの部分酸化により内部を高温
(例えば1350℃前後)に加熱し、スラリーをガス化
して高温のガス化ガスと灰を溶融化して未燃分のないス
ラグを生成する。
【0033】発生した高温のガス化ガスは、上述したよ
うに、一部は間接冷却して内側の風箱15aに供給し、
残りは水蒸気で直接冷却して外側の風箱15aに供給さ
れる。従って、ガス化反応室14bにおいて供給された
有形可燃物と水蒸気を含む高温ガスを反応させて、効率
よくガス化できると共に、加熱初期に発生するタールや
ボラタイルマターの太陽光加熱室14aへの流入を抑え
ることができる。また、ガス化反応室14bでタールや
ボラタイルマターが除去された有形可燃物が太陽光加熱
室14aに供給され、ここで水蒸気を含まない高温ガス
と反応させて、再度ガス化できる。更に、ソーラーガス
化炉14で完全にガス化されずに残った未燃分を含むチ
ャーは、チャーガス化炉16で再度ガス化され、高温の
ガス化ガスと溶融化して有害物質が少ないスラグを発生
するので、全体のガス化効率を高め、かつ二次公害のお
それを低減できる。
【0034】図3は、本発明の太陽エネルギー原料化装
置の全体構成図である。この図に示すように、本発明の
太陽エネルギー原料化装置10は、更に、太陽光から電
力を発電する太陽電池17と、発電した電力により水を
水素とガスに電気分解する電解槽18とを備え、発生し
た酸素をソーラーガス化炉14とチャーガス化炉16に
供給するようになっている。なお、19は酸素タンクで
あり、余剰分の酸素を貯蔵する。かかる太陽電池17と
電解槽18を備えることにより、発生した酸素をソーラ
ーガス化炉14に供給して、ガス化反応室14aで部分
酸化反応を行い、ガス化反応に必要な熱の一部を有形可
燃物の発熱で供給して、集光した太陽光の熱量が不足す
る場合でも、不足分を有形可燃物の発熱で供給し、合成
ガスを安定に生成することができる。また、発生した酸
素をチャーガス化炉16に供給することにより、発生す
るガス化ガスを高温化して、これを供給するソーラーガ
ス化炉14のガス化効率を高めると共に、灰を溶融化し
てスラグ化でき、その二次公害を防止できる。なお、電
解槽18による電気分解の代わりに、深層分離装置によ
り空気を液化分離して酸素を生成させてもよい。
【0035】本発明の太陽エネルギー原料化装置10
は、更に、天然ガスを水素と一酸化炭素を含む合成ガス
に改質する天然ガス改質装置22と、水素と一酸化炭素
を含む混合ガスからメタノールを合成するメタノール合
成装置24と、を備え、ソーラーガス化炉14で生成し
た合成ガスと合成ガスとを原料としてメタノールを合成
するようになっている。メタノール合成装置24は、C
O+2H2→CH3OHの反応によりCOとH2からメタ
ノール(CH3OH)を合成する既存の設備である。ま
た、ガス混合時に、COとH2の比率を1対2に調整
し、メタノール(CH3OH)の合成効率を高める。な
お、この混合ラインには、電解槽18から高圧水素が供
給され、不足する水素を補充するようになっている。ま
た、この例では、更に、ソーラーガス化炉14とメタノ
ール合成装置24との間に、合成ガス中の硫黄分を除去
する脱硫装置26を備えている。脱硫装置26はこの例
では、水洗浄塔26aと脱硫塔26bからなり、熱回収
設備25で最適温度まで冷却した合成ガス中に含まれる
硫黄分を湿式で除去する。なお、かかる湿式脱硫装置の
代わりに周知の乾式脱硫装置を用いてもよい。
【0036】この構成により、天然ガス改質装置22か
らの合成ガスと電解槽18で生成した水素を用いて、ソ
ーラーガス化炉14で生成した合成ガスからメタノール
を効率よく合成できる。また、脱硫装置26を備えるこ
とにより、合成ガス中のメタノール合成に悪影響を及ぼ
す硫黄分を除去し、メタノール合成をより効率よくでき
る。
【0037】上述した太陽エネルギー原料化装置10を
用い、本発明の方法は、以下の(A)〜(F)のステッ
プからなる。ソーラー加熱ステップ(A)では、炭素を
主成分とする有形可燃物に太陽光を集光・照射して有形
可燃物を加熱する。部分酸化ステップ(B)では、水蒸
気と酸素を含む高温のガス化ガスを供給して有形可燃物
の一部を酸化させる。流動層ガス化ステップ(C)で
は、加熱された有形可燃物に水蒸気を作用させて合成ガ
スと未燃分を含むチャーを生成する。噴流層ガス化ステ
ップ(D)では、チャーをガス化してガス化ガスと未燃
分のないスラグを生成する。ソーラー電気分解ステップ
(E)では、太陽光から電力を発電し、この電力により
水を水素とガスに電気分解し、発生した酸素を部分酸化
ステップ(B)と噴流層ガス化ステップ(D)に用い
る。更に、メタノール合成ステップ(F)で、合成ガス
から化学原料を合成する。
【0038】上記本発明によれば、ソーラー加熱ステッ
プ(A)において集光した太陽光で有形可燃物を高温
(例えば700〜1000℃)に加熱し、流動層ガス化
ステップ(C)において加熱された有形可燃物に水蒸気
を作用させて、C+H2 O→CO+H2の反応により、
水素を含む合成ガスを生成することができる。また、夜
間や曇天時等においては、ソーラー加熱ステップ(A)
で有形可燃物を十分な温度条件まで加熱できないので、
有形可燃物の一部を酸化させて必要な熱量を得ることに
より温度を保つことができる。具体的には、ソーラー加
熱ステップ(A)において、酸素を含むガスを供給して
有形可燃物の一部を酸化させる、又は流動層ガス化ステ
ップ(C)に水蒸気とともに酸素を含むガスを供給して
有形可燃物の一部を酸化させる、或はソーラー加熱ステ
ップ(A)、流動層ガス化ステップ(C)の両方に酸素
を含むガスを供給する方法により、流動層ガス化ステッ
プ(C)での吸熱反応による温度低下を抑制し、安定し
て合成ガスを生成することができる。更に、噴流層ガス
化ステップ(D)において、チャーをガス化して高温の
ガス化ガスと未燃分のないスラグを生成するので、有形
可燃物のガス化率を高めると共に、チャーを無公害化で
きる。
【0039】また、ソーラー電気分解ステップ(E)に
より、部分酸化ステップ(B)と噴流層ガス化ステップ
(D)で必要となる酸素を供給することができ、同時に
メタノール合成に必要な水素を生成することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例をシミュレーション結
果に基づいて説明する。石炭の化学式はC10.820.2
0.02とあらわすことができる。この石炭を原料として
200t/dを処理する場合、電気分解により酸素約6
00t/dと水素約200t/dを電気分解により発生
させことにより、ソーラーガス化炉14とチャーガス化
炉16を安定作動させることができる。この場合、石炭
の持つエネルギー約14578Gcal/dに対してガ
ス化ガスのエネルギー約13904Gcal/dであ
り、約95%のエネルギーを保有する。また排出物はス
ラグ約221t/dのみであり、二次公害のおそれがな
い。更に、熱回収設備25を出たガス化ガスの組成は、
CO44.5%,H234.7%であり、メタノール合
成に適している。また天然ガス改質装置22から供給す
る生成ガスの組成は、CO31.1%,H262.2%
であり、これを混合することにより、ガス混合時に、C
OとH2の比率を1対2に近ずけることができ、更に電
解槽18から高圧水素を供給しメタノール(CH3
H)の合成効率を高めることができる。
【0041】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】上述した本発明によれば、以下の効果を
得ることができる。 (1)連続運転の安定性が向上する。 流動層の採用により反応器内物質やガス流れが均一化す
るため、反応温度の均一化が図れ、灰の溶融を防止でき
る。 (2)高度ガス化が達成できる。 ガス化の最終段にガス化速度が速く、高度にガス化でき
る酸素(+水蒸気)吹き噴流床ガス化炉を設けたので、
ガス化率が約97%まで向上する。 (3)反応装置の小型化ができる。 ガス化の最終段に水性ガス化と較べ、ガス化反応速度の
極めて大きい酸素(+水蒸気)によるガス化工程(噴流
床)を設けたので、反応装置の小型化できる。 (4)灰の二次公害を解消できる。 ガス化の最終段に灰の溶融温度以上1300〜1400
℃程度の温度で運転する酸素(+水蒸気)吹き噴流床ガ
ス化炉を設けたので、灰を溶融化し、成分溶出の心配な
いスラグで取り出すことができる。 (5)光導入用石英板のタールによる汚れ、不透明化を
防止できる。 太陽光加熱室14aから隔離されたガス化反応室14b
(熱媒体粒子流動層部)で石炭の熱分解と石炭ガス化を
行うので、光導入石英板へのタールの拡散を抑制でき
る。また光導入石英板近傍からシールガスを吹くことに
より、タールや粒子の接近を抑制できる。 (6)雨天・曇天時、夜間運転時の操業ができる。 最終段ガス化工程(噴流床ガス化炉)のガス化剤に酸素
を用い、チャーの発熱反応ガス化の割合を調整制御する
ことにより雨天・曇天時に不足する太陽エネルギーを補
い、安定したガス化を行う。また、夜間の操業は太陽光
なしで、酸素と石炭又はチャーの発熱ガス化と吸熱反応
である石炭ガス化の割合を調節制御して安定な操業を達
成し予定したガス化を達成する。 (7)ガス化炉供給ガスの高温化ができる。 酸素吹き噴流床ガス化炉で生成した高温のガスを太陽炉
の流動化ガスの一部として使用することにより、流動化
ガスの予熱に必要な熱の大半をこれによって充当し、太
陽熱をより高効率でガス化反応に利用できる。
【0043】従って、本発明の太陽エネルギー原料化方
法と装置は、(1)連続運転が容易にでき、(2)高度
ガス化が可能であり、(3)反応速度が速く、(4)灰
の二次公害のおそれがなく、(5)光導入用石英板がタ
ールの汚れ・不透明化を抑制でき、(6)雨天・曇天
時、夜間運転時でも操業ができる、等の優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成するソーラー集光設備の構成図で
ある。
【図2】本発明の太陽エネルギー原料化装置の主要部構
成図である。
【図3】本発明の太陽エネルギー原料化装置の全体構成
図である。
【図4】従来の太陽光利用還元反応器の構成図である。
【符号の説明】
1 ヘリオスタット、2 反射ミラー、10 太陽エネ
ルギー原料化装置、11a 石炭供給槽、11b 石炭
ホッパ、11c サイクロンセパレータ、11d 冷却
器、12 ソーラー集光設備、13 複合放物面鏡、1
4 ソーラーガス化炉、14a 太陽光加熱室、14b
ガス化反応室、15a,15b 風箱、16 チャー
ガス化炉、16a ガス化炉本体、16b スラリー製
造装置、17 太陽電池、18 電解槽、19 酸素タ
ンク、22 天然ガス改質装置、24 メタノール合成
装置、25 熱回収設備、26 脱硫装置、26a 水
洗浄塔、26b 脱硫塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10J 3/48 C10J 3/48 (72)発明者 山口 方士 東京都江東区豊洲3丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 BE20 BE40 FE11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素を主成分とする有形可燃物に太陽光
    を集光・照射して有形可燃物を加熱及び必要に応じて酸
    素で一部チャーを燃焼させ加熱するソーラー加熱ステッ
    プ(A)と、 加熱された有形可燃物に水蒸気と必要に応じて酸素を作
    用させて合成ガスと未燃分を含むチャーを生成する流動
    層ガス化ステップ(C)と、 前記チャーをガス化して前記ガス化ガスと未燃分のない
    スラグを生成する噴流層ガス化ステップ(D)と、を備
    え、 前記合成ガスから化学原料を合成する、ことを特徴とす
    る太陽エネルギー原料化方法。
  2. 【請求項2】 更に、水蒸気と酸素を含む高温のガス化
    ガスを供給して有形可燃物の一部を酸化させる部分酸化
    ステップ(B)を備える、ことを特徴とする請求項1に
    記載の太陽エネルギー原料化方法。
  3. 【請求項3】 太陽光から電力を発電し、該電力により
    水を水素と酸素に電気分解するソーラー電気分解ステッ
    プ(E)を備え、発生した酸素を前記部分酸化ステップ
    (B)と噴流層ガス化ステップ(D)に用いる、ことを
    特徴とする請求項2に記載の太陽エネルギー原料化方
    法。
  4. 【請求項4】 太陽光を集光するソーラー集光設備(1
    2)と、集光した太陽光で炭素を主成分とする有形可燃
    物を加熱し、加熱された有形可燃物に水蒸気を作用させ
    て合成ガスと未燃分を含むチャーを生成するソーラーガ
    ス化炉(14)と、チャーをガス化して高温のガス化ガ
    スと未燃分のないスラグを生成するチャーガス化炉(1
    6)と、を備え、高温のガス化ガスをソーラーガス化炉
    に供給し、前記合成ガスから化学原料を合成する、こと
    を特徴とする太陽エネルギー原料化装置。
  5. 【請求項5】 前記ソーラーガス化炉(14)は、太陽
    光を炉内に導く複合放物面鏡(13)と、内部に流動媒
    体を有し集光した太陽光が照射される太陽光加熱室(1
    4a)と、内部に流動媒体を有し水蒸気と有形可燃物が
    供給されて互いに反応するガス化反応室(14b)とを
    備え、太陽光加熱室とガス化反応室の間を流動媒体が循
    環する、ことを特徴とする請求項4に記載の太陽エネル
    ギー原料化装置。
  6. 【請求項6】 太陽熱発電、風力発電など自然エネルギ
    ーから得られた電力および夜間電力など余剰電力を用
    い、前記電力により水を水素とガスに電気分解する電解
    槽(18)を備え、発生した酸素を前記ソーラーガス化
    炉(14)とチャーガス化炉(16)に供給する、こと
    を特徴とする請求項4又は5に記載の太陽エネルギー原
    料化装置。
  7. 【請求項7】 天然ガスを水素と一酸化炭素を含む合成
    ガスに改質する天然ガス改質装置(22)と、水素と一
    酸化炭素を含む混合ガスからメタノールを合成するメタ
    ノール合成装置(24)と、を備え、ソーラーガス化炉
    (14)で生成した合成ガスと前記合成ガスとを原料と
    してメタノールを合成する、ことを特徴とする請求項6
    に記載の太陽エネルギー原料化装置。
  8. 【請求項8】 前記ソーラーガス化炉(14)とメタノ
    ール合成装置(24)との間に、合成ガス中の硫黄分を
    除去する脱硫装置(26)を備える、ことを特徴とする
    請求項7に記載の太陽エネルギー原料化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086232A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 国立大学法人 新潟大学 内循環流動層を用いた石炭コークスのガス化装置及びガス化法
CN108913219A (zh) * 2018-09-21 2018-11-30 西安热工研究院有限公司 一种基于煤气化的太阳能利用系统及方法
CN112111304A (zh) * 2020-09-24 2020-12-22 新奥科技发展有限公司 飞灰循环气化系统和煤气中飞灰的回收处理方法
CN115093882A (zh) * 2022-06-20 2022-09-23 中国石油大学(华东) 多用途太阳能热化学反应测试系统

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