JP2002068708A - 水素発生装置とその運転方法 - Google Patents

水素発生装置とその運転方法

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JP2002068708A JP2000266966A JP2000266966A JP2002068708A JP 2002068708 A JP2002068708 A JP 2002068708A JP 2000266966 A JP2000266966 A JP 2000266966A JP 2000266966 A JP2000266966 A JP 2000266966A JP 2002068708 A JP2002068708 A JP 2002068708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素精製後のPSA残ガスを無駄に放出する
ことなく、合理的にエネルギー回収が可能な水素発生装
置とその運転方法を提供する。 【解決手段】 炭化水素系原燃料と水蒸気とから水素リ
ッチな改質ガスを生成するための触媒層とバーナとを備
えた改質器1と、水蒸気を改質器に供給するために設け
た水蒸気分離器4と、この水蒸気分離器内の水をバーナ
の燃焼排ガスにより加熱し水蒸気を発生させるための排
ガス冷却器7と、改質ガスを加圧するための圧縮機2
と、改質ガスから水素を分離精製するPSA3と、この
PSAにおいて水素を分離除去処理した後の残ガスを改
質器用バーナに供給して燃焼させるように構成した水素
発生装置において、前記残ガスの一部をバーナとは別途
供給して燃焼させる燃焼器6を設け、この燃焼器におけ
る燃焼排ガスを、バーナの燃焼排ガスとともに排ガス冷
却器7に導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水素発生装置と
その運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】雰囲気ガスとして水素を用いる工業用装
置や燃料電池発電プラントなどにおいては、水素発生装
置が必要である。
【0003】従来、水素発生装置の一つとして、天然ガ
ス,LNG,LPG,メタノールなどの炭化水素系原燃
料と水蒸気とを触媒の存在下で反応させて水素リッチな
改質ガスを生成するための触媒層と、燃焼排ガスを前記
改質反応の加熱媒体として利用するためのバーナとを備
えた改質器と、前記水蒸気を改質器に供給するために設
けた水蒸気分離器と、この水蒸気分離器内の水を前記バ
ーナの燃焼排ガスにより加熱し水蒸気を発生させるため
の排ガス冷却器と、前記改質ガスまたは改質原燃料を加
圧するための圧縮機と、加圧された改質ガスから水素を
分離精製する圧力スイング吸着装置(PSA)と、この
PSAにおいて水素を分離除去処理した後の残ガスを前
記改質器用バーナに供給して燃焼させるように構成した
水素発生装置が知られている。
【0004】図3は、上記従来の水素発生装置の概略構
成を示すもので、バーナ1aと触媒層1bとを備えた改
質器1と、改質ガスを加圧するための圧縮機2と、改質
ガスから水素を分離精製するPSA3と、PSAにおい
て水素を分離除去処理した後のまだ水素を含む残ガスを
前記改質器のバーナ1aに供給するための残ガス供給配
管10と、水蒸気を改質器1に供給するために設けた水
蒸気分離器4と、この水蒸気分離器4内の水を前記バー
ナの燃焼排ガスにより加熱し水蒸気を発生させるための
排ガス冷却器7と、水循環用のポンプ5とを備える。
【0005】また、図3においては燃焼器6を備えてお
り、改質反応に必要な熱量に対する余剰分の前記PSA
の残ガスをこの燃焼器6で燃焼させた後に大気に放出す
る構成としている。この燃焼器6および改質器用バーナ
1aには、燃焼用空気が、図示しないブロワー等により
導入される。
【0006】改質原燃料は水蒸気とともに、その導入配
管から改質器1の触媒層1bに導入され、触媒による改
質反応によって、水素,二酸化炭素,一酸化炭素を含む
水素リッチなガスに改質される。この改質ガス中の一酸
化炭素は、図示しない一酸化炭素変成器により、二酸化
炭素と水素とに変成する。変成後の改質ガスの組成は、
水素濃度70%余り、二酸化炭素約20%で、残余は、
水蒸気,メタンと若干の一酸化炭素である。
【0007】この改質ガスは圧縮機2により0.6〜
0.9MPa(G)程度に圧縮された後、PSAにより
精製され、水素濃度が高められる。図3においては、改
質器1を略大気圧で運転し、PSA3に投入する改質ガ
スを圧縮機2により加圧する方式を示したが、原燃料を
加圧して、高圧の水蒸気とともに改質器1に供給し、改
質器1を加圧状態で運転することもできる。この場合
は、改質ガス圧縮機2は不要になるが、原燃料を加圧す
る手段が必要となる。
【0008】PSAは、複数の容器に活性炭やゼオライ
ト等の吸着剤を充填し、圧力を変動させることで特定の
ガス種を吸着分離する装置であり、その運転条件や性能
によって異なるが、投入された水素に対して、略65〜
75%が分離精製されて利用される。残余の水素および
他の成分は下流に排出される。下流に放出されるこのP
SAの残ガスは、水素,メタン,一酸化炭素の可燃成分
を多量に含んでいる。一方、前記改質反応は吸熱反応の
ため、外部から熱を供給する必要があり、そのために、
バーナの燃焼排ガスが加熱媒体として利用され、このバ
ーナの燃焼ガスとして、主に、前記したPSA3におい
て水素を分離除去処理した後のまだ水素を含む残ガスが
用いられ、図示しない流量制御弁を介して残ガスが、P
SA3からバーナ1aに供給される。
【0009】なお、改質器1における改質反応に必要な
水蒸気量は、前記排ガス冷却器7において発生する水蒸
気量のみでは不足する。そこで、必要な水蒸気量を確保
するために、前記水蒸気分離器4は、電気ヒータまたは
ボイラー等の図示しない追加の熱源を備え、水蒸気分離
器4内の圧力を検出し、この圧力が所定の圧力を維持す
るように追加の熱源の発生熱量を制御するようにしてい
る。また、水蒸気分離器4には、図示しない補給水供給
配管が接続されており、水蒸気使用量に見合う水が補給
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の水素発生装
置においては、下記のような問題があった。
【0011】近年、改質器は需要地設置型(オンサイト
型)の水素供給源として開発が進められ、伝熱の改善に
より中小容量でもエネルギー効率が向上している。一
方、オンサイト型水素発生装置に使用するPSAの水素
収率(分離回収した水素量/PSA投入ガス中の水素
量)は、65〜75%程度であり、PSA残ガスには、
メタン,一酸化炭素に加えて水素も多く残っており、改
質器の吸熱反応に必要な燃料量に対して過剰となる傾向
が強まっている。
【0012】前述のように、従来の水素発生装置におい
ては、改質反応に必要な熱量に対する余剰分の前記PS
Aの残ガスは、燃焼器で燃焼させた後に大気に放出する
か、もしくは、安全な環境の場合には、燃焼器を経由せ
ずに、残ガスをそのまま大気に放出する構成としてお
り、PSAの残ガスがもつエネルギーが有効利用されて
いない問題があった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、この発明の課題は、水素精製
後のPSA残ガスを無駄に放出することなく、安全かつ
合理的にエネルギー回収が可能な水素発生装置とその運
転方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明においては、炭化水素系原燃料と水蒸気と
を触媒の存在下で反応させて水素リッチな改質ガスを生
成するための触媒層と、燃焼排ガスを前記改質反応の加
熱媒体として利用するためのバーナとを備えた改質器
と、前記水蒸気を改質器に供給するために設けた水蒸気
分離器と、この水蒸気分離器内の水を前記バーナの燃焼
排ガスにより加熱し水蒸気を発生させるための排ガス冷
却器と、前記改質ガスまたは改質原燃料を加圧するため
の圧縮機と、加圧された改質ガスから水素を分離精製す
る圧力スイング吸着装置(PSA)と、このPSAにお
いて水素を分離除去処理した後の残ガスを前記改質器用
バーナに供給して燃焼させるように構成した水素発生装
置において、前記残ガスの一部を前記バーナとは別途供
給して燃焼させる燃焼器を設け、この燃焼器における燃
焼排ガスを前記バーナの燃焼排ガスとともに前記排ガス
冷却器に導入してなるものとする(請求項1の発明)。
【0015】上記請求項1の発明によれば、改質器用バ
ーナの燃焼排ガスと、燃焼器における燃焼排ガスの双方
が排ガス冷却器に導入され、エネルギー回収できるの
で、後に詳述するように、従来装置に比べてエネルギー
効率が大幅に向上する。
【0016】また、請求項1の発明の実施態様として、
請求項2の発明のように、燃焼器を触媒燃焼器とするの
が、下記の観点から好適である。PSAの水素分離機能
は、外気温,改質ガス組成の変化,経時的な特性変化等
によって変化し、PSA残ガスの組成や流量が変化す
る。そのためバーナ式の燃焼器では、安定した燃焼が困
難となる。これに対して、燃焼器として、触媒燃焼器を
使用した場合には、PSA残ガスの組成や流量の変化に
追随して安定した燃焼が可能である。
【0017】上記利点はあるものの、触媒燃焼器を使用
した場合、パイロットバーナ(種火)がないので、PS
A残ガスが改質反応に100%消費されて、長時間、触
媒燃焼器にPSA残ガスが導入されない場合には、まれ
に燃焼不能になる場合が考えられる。さらに、触媒燃焼
温度が高すぎると、触媒の寿命が低下する問題もある。
これらの問題を解消し、触媒燃焼器を使用して、前述の
ようにPSA残ガスの組成や流量の変化に追随して安定
した燃焼を可能とするには、請求項3および4の発明が
好適である。
【0018】即ち、請求項2記載の水素発生装置におい
て、前記改質器用バーナの燃焼排ガスを排ガス冷却器に
供給するライン上に、前記バーナに供給する燃焼用空気
を前記バーナの燃焼排ガスによって予熱するための空気
予熱器と、前記触媒燃焼器とを設け、この触媒燃焼器に
おいて前記空気予熱器から排出された燃焼排ガスに含ま
れる残留酸素によって前記PSAの残ガスを燃焼させ、
この燃焼排ガスを前記排ガス冷却器に供給してなるもの
とする(請求項3の発明)により、PSA残ガスの組成
や流量の変化に関わらず安定した燃焼を可能とすること
ができる。
【0019】さらに、前記請求項3記載の水素発生装置
において、前記触媒燃焼器は、冷却用の空気導入ライン
を備えたものとする(請求項4の発明)により、触媒燃
焼温度を所望の温度以下に抑えることができる。詳細は
後述する。
【0020】水素発生装置の運転方法としては、触媒燃
焼器における触媒燃焼温度を所望の温度以下に抑えるた
め、また、改質器における改質反応を適正に行うため、
さらに適正な水蒸気発生量を得るために、請求項5、請
求項6および請求項7の発明が好適である。
【0021】即ち、請求項4記載の水素発生装置の運転
方法において、前記触媒燃焼器の温度を検出し、この温
度が所定の設定温度となった際に冷却用の空気を導入す
ることとする(請求項5の発明)。また、請求項1,
2,3,4のいずれかに記載の水素発生装置の運転方法
であって、前記改質器における改質反応に必要な熱量を
確保するために、前記改質器の温度を検出し、この温度
が所定の設定温度となるように、前記バーナおよび燃焼
器への残ガスの流量を制御することとする(請求項6の
発明)。さらに、請求項1,2,3,4のいずれかに記
載の水素発生装置の運転方法において、前記水蒸気分離
器は電気ヒータまたはボイラー等の追加の熱源を備え、
前記改質器における改質反応に必要な水蒸気量を確保す
るために、前記水蒸気分離器内の圧力を検出し、この圧
力が所定の圧力を維持するように前記追加の熱源の発生
熱量を制御することとする(請求項7の発明)。
【0022】
【発明の実施の形態】図面に基づき、本発明の実施の形
態について以下にのべる。
【0023】図1および2は、この発明のそれぞれ異な
る実施例を示す概略構成図である。図1および2におい
て、図3の従来装置と同一部材については同一の符合を
付して説明を省略する。
【0024】図1は、請求項1,2,6および7の発明
に関わる実施例である。図1と図3との相違点は、図1
においては、PSA残ガスの一部を改質器用バーナ1a
とは別途供給して燃焼させる燃焼器6における燃焼排ガ
スを、バーナの燃焼排ガスとともに排ガス冷却器7に導
入するための燃焼器排ガス供給ライン12を設けた点で
ある。
【0025】PSA残ガスの余剰分をバーナ式もしくは
触媒燃焼式の燃焼器6で燃焼させ、改質器1の燃焼排ガ
スと混合させて排ガス冷却器7に導入する。PSA残ガ
スの内、改質器1の反応熱供給用と余剰分として燃焼器
6へ送る分との振り分けは、改質器1の図示しない温度
検出手段による測定結果と、その目標値に制御する手段
としての制御弁および制御装置により調節される。
【0026】上記構成によれば、改質器用バーナの燃焼
排ガスと、燃焼器における燃焼排ガスの双方が排ガス冷
却器に導入され、エネルギー回収できるので、従来装置
に比べてエネルギー効率が大幅に向上する。表1は、燃
焼排ガスから回収できるエネルギー量およびそれが改質
用蒸気発生エネルギーに占める割合について、従来装置
と本発明に係る装置とを比較した計算結果を示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1によれば、本発明によれば、従来装置
に比べてエネルギー効率が大幅に向上することが明らか
である。なお、表1は、水素製造能力が100Nm3/hの
装置を対象とした。
【0029】図2は、請求項3,4,5,6および7の
発明に関わる図1とは異なる実施例である。図1と図2
との相違点は、図2においては、改質器バーナ1aの燃
焼排ガスを排ガス冷却器7に供給するライン13上に、
バーナ1aに供給する燃焼用空気を前記バーナの燃焼排
ガスによって予熱するための空気予熱器8を設け、さら
にその下流に、触媒燃焼器6を設け、この触媒燃焼器6
において、空気予熱器8から排出された燃焼排ガスに含
まれる残留酸素によって前記PSAの残ガスを燃焼さ
せ、この燃焼排ガスを排ガス冷却器7に供給する構成と
した点である。
【0030】予熱空気供給ライン14から改質器バーナ
1aに供給される空気量は、通常、理論空燃比の1.2
〜1.5倍の空気量が供給されるので、バーナの燃焼排
ガス中には、余剰の酸素が残存し、これが触媒燃焼器6
における燃焼用に利用できる。この構成により、特別な
制御手段を設けることなしに、触媒燃焼器6の触媒温度
を、少なくとも200〜300℃に維持することがで
き、余剰のPSA残ガスがゼロまで減少しても、その後
PSA残ガスが投入されれば、確実に燃焼させることが
可能となる。さらに、触媒燃焼器における冷却時の凝縮
水の発生を防止できる。
【0031】また、図2の実施例においては、空気を冷
却用として触媒燃焼器6に供給する冷却空気供給配管1
5を設けている。この冷却空気は、触媒燃焼器6の加熱
防止用であり、図示しない温度センサにより、触媒燃焼
器6の温度を検出し、この温度が所定の設定温度となっ
た際に冷却用の空気を導入する。
【0032】ところで、触媒燃焼器6の加熱防止が必要
な理由は以下のとおりである。触媒燃焼器における燃焼
触媒の許容上限温度は、通常約600℃であり、一般に
550〜600℃の範囲で使用されるのが望ましい。6
00℃を超えると直ちにダメージを受けるわけではない
が、触媒寿命上好ましくない。PSA残ガスの組成は、
PSAの水素収率によって変動し、PSA残ガスを触媒
燃焼させる際の燃焼触媒温度もこの水素収率によって変
動する。例えば、水素収率が73%においては、触媒温
度が571℃に対して、水素収率が70%の場合、触媒
温度は677℃となる。このように、燃焼触媒温度は、
運転条件の僅かな変化に対して敏感に変化する。
【0033】前記のように、冷却用の空気を触媒燃焼器
に導入する効果について、水素製造能力が100Nm3/h
の装置で、水素収率が73%の場合について試算した結
果によれば、冷却用空気量1.5kg-mol/hの場合、燃焼
触媒温度は617℃が551℃に低下する。即ち、比較
的少量の冷却用空気を触媒燃焼器に通流することによ
り、燃焼触媒温度を所望の温度以下に維持できる。
【0034】
【発明の効果】上記のように、この発明によれば、天然
ガス,LNG,LPG,メタノールなどの炭化水素系原
燃料と水蒸気とを触媒の存在下で反応させて水素リッチ
な改質ガスを生成するための触媒層と、燃焼排ガスを前
記改質反応の加熱媒体として利用するためのバーナとを
備えた改質器と、前記水蒸気を改質器に供給するために
設けた水蒸気分離器と、この水蒸気分離器内の水を前記
バーナの燃焼排ガスにより加熱し水蒸気を発生させるた
めの排ガス冷却器と、前記改質ガスまたは改質原燃料を
加圧するための圧縮機と、加圧された改質ガスから水素
を分離精製する圧力スイング吸着装置(PSA)と、こ
のPSAにおいて水素を分離除去処理した後の残ガスを
前記改質器用バーナに供給して燃焼させるように構成し
た水素発生装置において、前記残ガスの一部を前記バー
ナとは別途供給して燃焼させる燃焼器を設け、この燃焼
器における燃焼排ガスを前記バーナの燃焼排ガスととも
に前記排ガス冷却器に導入することにより、改質器用バ
ーナの燃焼排ガスと、燃焼器における燃焼排ガスの双方
の排ガスエネルギーが回収でき、従来装置に比べてエネ
ルギー効率が大幅に向上する。
【0035】また、改質器用バーナの燃焼排ガスを排ガ
ス冷却器に供給するライン上に、バーナに供給する燃焼
用空気を前記バーナの燃焼排ガスによって予熱するため
の空気予熱器と、触媒燃焼器とを設け、この触媒燃焼器
において空気予熱器から排出された燃焼排ガスに含まれ
る残留酸素によって前記PSAの残ガスを燃焼させ、こ
の燃焼排ガスを前記排ガス冷却器に供給してなるものと
するにより、PSA残ガスの組成や流量の変化ならびに
余剰残ガスの程度に関わらず安定した燃焼を可能とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す水素発生装置の
概略構成図である。
【図2】この発明の異なる実施例を示す水素発生装置の
概略構成図である。
【図3】従来例の水素発生装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1:改質器、1a:バーナ、1b:触媒層、2:圧縮
機、3:圧力スイング吸着装置(PSA)、4:水蒸気
分離器、6:燃焼器、7:排ガス冷却器、8:空気予熱
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 十河 義行 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高見 晋 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB03 EB12 EB43 EB44 5H027 BA01 BA16 BA17 KK01 KK41 KK42 MM01 MM13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系原燃料と水蒸気とを触媒の存
    在下で反応させて水素リッチな改質ガスを生成するため
    の触媒層と、燃焼排ガスを前記改質反応の加熱媒体とし
    て利用するためのバーナとを備えた改質器と、前記水蒸
    気を改質器に供給するために設けた水蒸気分離器と、こ
    の水蒸気分離器内の水を前記バーナの燃焼排ガスにより
    加熱し水蒸気を発生させるための排ガス冷却器と、前記
    改質ガスまたは改質原燃料を加圧するための圧縮機と、
    加圧された改質ガスから水素を分離精製する圧力スイン
    グ吸着装置(PSA)と、このPSAにおいて水素を分
    離除去処理した後の残ガスを前記改質器用バーナに供給
    して燃焼させるように構成した水素発生装置において、
    前記残ガスの一部を前記バーナとは別途供給して燃焼さ
    せる燃焼器を設け、この燃焼器における燃焼排ガスを前
    記バーナの燃焼排ガスとともに前記排ガス冷却器に導入
    してなることを特徴とする水素発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水素発生装置において、
    前記燃焼器は、触媒燃焼器としたことを特徴とする水素
    発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の水素発生装置において、
    前記改質器用バーナの燃焼排ガスを排ガス冷却器に供給
    するライン上に、前記バーナに供給する燃焼用空気を前
    記バーナの燃焼排ガスによって予熱するための空気予熱
    器と、前記触媒燃焼器とを設け、この触媒燃焼器におい
    て前記空気予熱器から排出された燃焼排ガスに含まれる
    残留酸素によって前記PSAの残ガスを燃焼させ、この
    燃焼排ガスを前記排ガス冷却器に供給してなることを特
    徴とする水素発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水素発生装置において、
    前記触媒燃焼器は、冷却用の空気導入ラインを備えたこ
    とを特徴とする水素発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の水素発生装置の運転方法
    において、前記触媒燃焼器の温度を検出し、この温度が
    所定の設定温度となった際に冷却用の空気を導入するこ
    とを特徴とする水素発生装置の運転方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4のいずれかに記載
    の水素発生装置の運転方法であって、前記改質器におけ
    る改質反応に必要な熱量を確保するために、前記改質器
    の温度を検出し、この温度が所定の設定温度となるよう
    に、前記バーナおよび燃焼器への残ガスの流量を制御す
    ることを特徴とする水素発生装置の運転方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4のいずれかに記載
    の水素発生装置の運転方法において、前記水蒸気分離器
    は電気ヒータまたはボイラー等の追加の熱源を備え、前
    記改質器における改質反応に必要な水蒸気量を確保する
    ために、前記水蒸気分離器内の圧力を検出し、この圧力
    が所定の圧力を維持するように前記追加の熱源の発生熱
    量を制御することを特徴とする水素発生装置の運転方
    法。
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