JP2002067973A - ステアリングホイール及びその製造方法 - Google Patents

ステアリングホイール及びその製造方法

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JP2002067973A
JP2002067973A JP2000264051A JP2000264051A JP2002067973A JP 2002067973 A JP2002067973 A JP 2002067973A JP 2000264051 A JP2000264051 A JP 2000264051A JP 2000264051 A JP2000264051 A JP 2000264051A JP 2002067973 A JP2002067973 A JP 2002067973A
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steering wheel
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locking
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predetermined direction
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JP2000264051A
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Yoshinobu Sano
禎信 佐野
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイール本体の芯金にホーンプ
レートを取り付ける構成を簡略化し、製造コストを低減
する。 【解決手段】 ステアリングホイール本体2の芯金の後
側の1カ所に第1の係止受部14を設け、前側の2カ所に
第2の係止受部21を設ける。ホーンプレート51は、環状
で、第1の係止部64と、第2の係止部65とを備える。ホ
ーンプレート51の取り付け作業は、まず、第1の係止部
64を第1の係止受部14に係止し、ホーンプレート51を回
動した後、ホーンプレート51を後側にスライドさせ、第
2の係止部65を第2の係止受部21に係止する。次いで、
第1の係止受部14にクリップ58を係合し、ホーンプレー
ト51のスライドを阻止する。段付きボルトを用いる必要
がなく、製造コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定方向に進退可
能な可動部材を備えたステアリングホイール及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングホイールの芯金に弾
性的に上下動可能に両側一対のホーンプレートを支持
し、これらホーンプレートにエアバッグ装置を取り付け
て、エアバッグ装置をホーンスイッチの操作部とした構
成が知られている。そして、これらホーンプレートは、
それぞれ芯金に螺合して固定される複数の段付きボルト
により上下動可能に支持されているが、多数のボルトを
用いる構成は、部品点数が増加し、また、組み立て工程
が煩雑になり、製造コストの低減が困難である問題を有
している。
【0003】この点、例えば、特開平11−27828
2号公報に示すように、環状のホーンプレートを用い、
前側の2カ所は芯金に引っ掛けて上下動可能に支持し、
後側の1カ所のみをいわゆる段付きボルトで支持するこ
とにより、構成を簡略化し、製造コストを低減する構成
が知られている。
【0004】このように、全ての部分を係合のみで支持
せず、1カ所には段付きボルトを用いる構成により、エ
アバッグ装置を最終的に取り付けた後に、ホーンストロ
ークを確保しつつ、ホーンプレートや周辺部分との寸法
精度を確保することが容易となり、また、エアバッグ展
開時には、エアバッグ装置とともにホーンプレートにも
乗員側に向かう力が加わるが、段付きボルトを用いるこ
とにより、ホーンプレートを強固に支持することが容易
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように段付きボルトを用いる構成は、段付きボルト
の締め付け作業時に正確なトルク管理が必要で、取り付
け作業が煩雑になり、製造コストの低減が困難である問
題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、製造コストを低減できるステアリングホイールを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、固定接点を設けたステアリングホイー
ル本体と、前記固定接点に対向して接離する可動接点を
設けた可動部材と、この可動部材を前記ステアリングホ
イール本体に所定方向に沿って所定範囲で進退可能に支
持する支持機構と、前記可動部材を前記ステアリングホ
イール本体に対して付勢する付勢手段とを具備し、前記
支持機構は、前記ステアリングホイール本体に設けられ
た第1の係止受部及び第2の係止受部と、前記可動部材
に設けられ、前記所定方向と交差する方向へ挿入して前
記第1の係止受部に係止される第1の係止部、及び前記
所定方向と交差する方向へ挿入して前記第2の係止受部
に係止される第2の係止部と、前記ステアリングホイー
ル本体及び前記可動部材のいずれかに係合して取り付け
られ、前記可動部材の前記ステアリングホイール本体に
対する前記所定方向と交差する方向への移動を阻止する
外れ防止手段とを備えたものである。
【0008】そして、この構成では、可動部材を付勢手
段の付勢力に抗して所定方向に操作することにより、接
点同士が接離され、スイッチが開閉される。そして、ス
テアリングホイール本体に、段付きボルトを用いること
なく、可動部材が容易に取り付けられ、製造コストが低
減される。
【0009】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、第1の
係止受部及び第1の係止部は1カ所に設けられ、第2の
係止受部及び第2の係止部はそれぞれ2カ所に設けられ
たものである。
【0010】そして、この構成では、ステアリングホイ
ール本体に、3点の支持で可動部材ががたつくことなく
安定して取り付けられられる。
【0011】請求項3記載のステアリングホイールは、
請求項1または2記載のステアリングホイールにおい
て、外れ防止手段は、係止受部と係止部との係合部分に
取り付けられたものである。
【0012】そして、この構成では、構成を簡略化し製
造コストの低減が可能になる。
【0013】請求項4記載のステアリングホイールは、
請求項1ないし3いずれか記載のステアリングホイール
において、外れ防止手段は、可動部材に摺接し、この可
動部材の所定方向と交差する方向の位置決めを行うとと
もに所定方向に沿った方向の移動を案内するものであ
る。
【0014】そして、この構成では、外れ防止手段が、
可動部材の位置決め手段及び所定方向の案内手段を兼ね
ることにより、構成が簡略化されるとともに、組立作業
が容易になり、製造コストが低減される。
【0015】請求項5記載のステアリングホイールの製
造方法は、固定接点を設けたステアリングホイール本体
と、前記固定接点に対向する可動接点を設けた可動部材
と、この可動部材を前記ステアリングホイール本体に所
定方向に沿って所定範囲で進退可能に支持する支持機構
と、前記可動部材をステアリングホイール本体に対して
付勢する付勢手段とを具備したステアリングホイールの
製造方法であって、前記ステアリングホイール本体に設
けた第1の係止受部に、前記可動部材に設けた第1の係
止部を係止し、次いで、前記可動部材を前記所定方向と
交差する方向に移動させ、前記ステアリングホイール本
体に設けた第2の係止受部に、前記可動部材に設けた第
2の係止部を係止し、次いで、前記ステアリングホイー
ル本体及び前記可動部材のいずれかに外れ防止手段を係
合して取り付け、前記可動部材の前記ステアリングホイ
ール本体に対する前記所定方向と交差する方向への移動
を阻止するものである。
【0016】そして、この構成では、可動部材を付勢手
段の付勢力に抗して所定方向に操作することにより、接
点同士が接離され、スイッチが開閉される。そして、ス
テアリングホイール本体に、段付きボルトを用いること
なく、可動部材が容易に取り付けられ、製造コストが低
減される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステアリングホイ
ール及びその製造方法の一実施の形態を図面を参照して
説明する。
【0018】図1ないし図4において、1は自動車のス
テアリングホイールで、このステアリングホイール1
は、ステアリングホイール本体2と、このステアリング
ホイール本体2の乗員側となる上側に装着されたパッド
体であるエアバッグ装置(エアバッグモジュール)4と
などから構成されている。なお、ステアリングホイール
1は、通常傾斜した状態で車両に備えられるステアリン
グシャフトに装着されるものであるが、以下、エアバッ
グ装置4の乗員側すなわち正面側を上側、ステアリング
シャフト側を下側、車両の前側すなわち前側上方のフロ
ントガラス側を前側、車両の後側すなわち後側下方を後
側あるいは手前側として説明する。また、本実施の形態
では、ステアリングシャフトの軸方向に沿った方向すな
わち上下方向が、所定方向Aとなっている。
【0019】そして、ステアリングホイール本体2は、
図2に示すように、リング部あるいはグリップ部などと
呼ばれる円環状をなすリム部5と、このリム部5の内側
に位置するボス部6と、これらリム部5とボス部6とを
連結する複数の、本実施の形態では4本のスポーク部7
とから構成されている。そして、スポーク部7は、略両
側方向に一対設けられているとともに、乗員の手前側に
ハの字状に両側に対をなして設けられている。また、リ
ム部5、ボス部6、およびスポーク部7には、それぞれ
リム芯金、ボス芯金6a、およびスポーク芯金7aが設けら
れ、互いに接続あるいは一体に形成されて、ダイカスト
芯金である芯金が構成されている。そして、リム芯金の
外周部と、スポーク芯金7aのリム部5側の部分の外周部
とには、軟質の発泡ポリウレタンなどからなる表皮部9
が形成されている。
【0020】そして、図1、図3ないし図7に示すよう
に、ボス芯金6aは、ボス部6の車体側となる下部に位置
し、ステアリングシャフトに嵌着される鍛造、金属を切
削形成、プレス形成などしたボス6bを備えているととも
に、このボス6bに、ボスプレート6cがアルミダイカスト
で鋳ぐるんで一体的に固着されている。
【0021】また、スポーク芯金7aは、ボス6bに溶着な
どして接続された丸棒状の芯材部を備えているととも
に、この芯材部の外周の少なくとも一部に、ダイカスト
部がボスプレート6cと一体をなすアルミダイカストで鋳
ぐるんで一体的に固着されている。さらに、このスポー
ク芯金7aに、リム部5の芯金が溶接などして固着されて
いる。
【0022】さらに、手前側の対をなすスポーク芯金7a
の中間部同士の間は、アルミダイカストの連結片11によ
り互いに一体に接続されている。そして、この連結片11
は、平板状をなす両側の連接部12,12の間に、ブリッジ
状に第1の係止受部14が設けられている。そして、この
第1の係止受部14は、少なくとも後側面を開口して上側
に突出した略箱状をなし、平板状の第1基板部15と、こ
の第1基板部15の前側から下方に若干前側に傾斜して延
設された第1前板部16と、第1基板部15の両側部から下
方に若干拡開状に延設された第1側板部17,17とを備え
ている。さらに、第1基板部15には、所定方向Aすなわ
ち上下方向に貫通して、外れ防止手段挿入口である矩形
状のクリップ挿入口18が形成されているとともに、この
クリップ挿入口18の後側に位置して、ねじ孔である固着
受部19が形成されている。
【0023】一方、前側に位置するスポーク芯金7aとボ
ス芯金6aとの両側の接続部分あるいはこれら接続部分の
近傍に位置して、両側一対の第2の係止受部21がアルミ
ダイカストにより芯金に一体に形成されている。すなわ
ち、各第2の係止受部21は、少なくとも前側面を開口し
て上側に突出した略箱状をなし、平板状の第2基板部22
と、この第2基板部22の後端部から下方に若干後側に傾
斜して延設された第2後板部23と、各第2基板部22の外
側部から下方に向かって延設され第2側板部24とを備え
ている。また、第2基板部22ので下面側の前後方向の長
手寸法は、第1基板部15の下面側の前後方向の長手寸法
より小さく形成されている。
【0024】また、ボス芯金6aの両側部からは、両側に
対をなすばね受座26がアルミダイカストにより一体に突
設されている。そして、各ばね受座26には、ボス芯金6a
に連接された腕部27と、この腕部27の先端部に設けられ
たばね受座本体28とが形成されているとともに、ばね受
座本体28からは、上側に向かって複数のピン29が突設さ
れている。
【0025】さらに、前側に位置するスポーク芯金7aと
ボス芯金6aとの両側の接続部分あるいはこれら接続部分
の近傍と、後側に位置するスポーク芯金7aの中間部とに
位置して、それぞれ上側に向かう固定接点座31が突設さ
れ、各固定接点座31の上端部に、それぞれ固定接点32が
別体又は一体に設けられている。
【0026】そして、各ばね受座26には、それぞれ付勢
手段としての弾性体である板ばねであるホーンスプリン
グ33が取り付けられている。すなわち、各ホーンスプリ
ング33は、細長矩形板状で、略中央に位置する取付部34
がピン29に位置決めされてばね受座本体28に取り付けら
れ、この取付部34の前後に連続する支持腕部35が上側に
傾斜して延設されている。
【0027】また、ボス部6には、樹脂製の下部カバー
(裏カバー)41が取り付けられ、ボス部6の下側部が覆わ
れている。そして、この下部カバー41には、ステアリン
グシャフトが挿通するとともに車体側とステアリングホ
イール1側とを電気的に接続するクロックスプリングな
どの電気的な接続装置が配置される中央開口部42が形成
されているとともに、この中央開口部42の周囲に位置し
て、取付ボスが形成され、固定接点座31に近接して芯金
に設けられたねじ受座44に上側から挿入されたねじを取
付ボスに螺合して、位置決めして取り付けられている。
さらに、この下部カバー41には、後部中央から上側に向
かい、外れ防止手段抜け止め手段である突起46が形成さ
れている。
【0028】そして、上記のように、ホーンスプリング
33を取り付けたステアリングホイール本体2に対して、
ホーンスイッチ機構を構成する可動部材としてのホーン
プレート51が所定方向Aに沿って進退可能に取り付けら
れ、さらに、このホーンプレート51に対して、エアバッ
グ装置4が取り付けられている。
【0029】そして、エアバッグ装置4は、図3などに
示すように、金属板などからなるベースプレート52を備
え、このベースプレート52の上側から、袋状のエアバッ
グ53、環状のリテーナ54および樹脂製のカバー体55など
を取り付ける一方、ベースプレート52の下側から、ガス
を噴射するインフレータ56などを取り付けて構成されて
いる。また、ベースプレート52には、図示しないが、ナ
ットなどを備えた両側一対の取付部が形成されている。
【0030】また、ホーンスイッチ機構は、ホーンプレ
ート51及びホーンスプリング33の他、外れ防止手段とし
てのクリップ58及び固着具としてのねじ59などを備えて
いる。
【0031】そして、ホーンプレート51は、ボス部の乗
員側に配置される乗員側部材とも呼び得るもので、導電
性を有する金属板を打ち抜き折曲などして一体に形成さ
れた本体部61を備えている。そして、この本体部61は、
内周部及び外周部が一部を除いて上側に折曲され、補強
用の縁部が形成されている。また、この本体部61は、略
四角枠状をなす枠状部62を備え、この枠状部62の後端部
の中央から前側に向かい1カ所に第1の係止部64が突設
されているとともに、この枠状部62の先端部から両側に
向かい第2の係止部65,65が形成されている。さらに、
この枠状部62の両側部からは、上側に向かい、取付片部
66,66が突設されている。さらに、枠状部62の四隅の近
傍に位置して、外側に向かって可動接点座68が形成さ
れ、それぞれ別体の金属を打ち込み、かしめなどして、
可動接点69が形成されている。
【0032】すなわち、ステアリングホイール本体2の
第1の係止受部14及び第2の係止受部21に対応する位置
に、第1の係止部64及び第2の係止部65が形成されてい
る。
【0033】さらに、この本体部61には、いわゆるアウ
トサート形成により、絶縁性を有する樹脂71などにて一
部が密着して被覆されている。すなわち、第1の係止部
64、第2の係止部65,65、及びホーンスプリング33が当
接する部分に、樹脂71が被着され絶縁層が形成されてい
る。
【0034】また、クリップ58は、例えば絶縁性を有し
弾性的に変形可能な樹脂にて一体に形成され、垂直な板
状をなす本体部73と、この本体部73の基端部である上端
部に設けられた水平な基板部74と、本体部73の先端部で
ある下端部に設けられた係止フックである爪部75とが設
けられている。さらに、本体部73には、下側から上側に
向かって厚さ寸法が大きくなる傾斜面76が形成されてい
るとともに、基板部74には、ねじ59が挿入される通孔77
が形成されている。
【0035】次に、ステアリングホイール本体2の芯金
にホーンプレート51を取り付ける作業工程を説明する。
【0036】まず、図1(a)に示すように、ステアリン
グホイール本体2の芯金に両側一対のホーンスプリング
33を取り付けた状態で、ステアリングホイール本体2の
第1の係止受部14に、ホーンプレート51の第1の係止部
64を後側から奥まで差し込んで係止する(矢印i参
照)。
【0037】次いで、図1(a),(b),(c)に示すよう
に、第1の係止受部14に係合した第1の係止部64を支点
として、ステアリングホイール本体2の第2の係止受部
21にホーンプレート51の第2の係止部65を係止可能な位
置まで、ホーンプレート51を回転させる(矢印ii参
照)。
【0038】次いで、図1(d)に示すように、ホーンプ
レート51を後側すなわち所定方向Aと直交する方向にス
ライドさせ、第2の係止受部21に第2の係止部65を係止
する(矢印iii参照)。
【0039】この状態で、図7などに示すように、ホー
ンプレート51の第1の係止部64の前端部と、第1の係止
受部14の第1前板部16との間に間隙が生じるので、第1
の係止受部14のクリップ挿入口18からクリップ58を挿入
する(矢印iv参照)。このクリップ58は、基端の基板部
74が第1基板部15上に当接し、先端の爪部75が第1前板
部16の下端部に係止された状態で抜け止めして固定され
る。さらに、このクリップ58は、先端の爪部75の後面側
に配置される下部カバー41の突起46により、爪部75の外
れが防止される。さらに、このクリップ58は、上側から
通孔77に挿入され固着受部19に螺合されるねじ59により
強固に固定される(矢印v参照)。
【0040】また、このクリップ58を第1の係止受部14
に装着することにより、クリップ58の傾斜面76がホーン
プレート51を押動し、このホーンプレート51が水平方向
である前後方向に自動的に位置決めされ、抜け止めして
支持される。
【0041】そして、この状態で、図1(e)及び図6に
示すように、ステアリングホイール本体2の芯金にホー
ンプレート51が所定方向Aである上下方向に弾性的に進
退可能に支持され、さらに、このホーンプレート51に図
示しないボルトなどにてエアバッグ装置4を取り付け、
また、図示しない電気的な配線を行うことにより、図2
及び図3などに示すように、ステアリングホイール1が
構成される。
【0042】そして、このように組み立てられたステア
リングホイール1は、エアバッグ装置4に力が加わって
いない状態では、図3に示すように、ホーンスプリング
33の付勢力により、エアバッグ装置4を支持するホーン
プレート51は、第1の係止部64が第1の係止受部14の第
1基板部15の下面に当接するとともに、第2の係止部65
が第2の係止受部21の第2基板部22の下面に当接する位
置まで上側に押し上げられ、このホーンプレート51の可
動接点69が芯金側の固定接点32から離間した状態に支持
される。
【0043】一方、エアバッグ装置4を操作者が押動し
た状態で、図4に示すように、ホーンプレート51が押し
下げられ、いずれかの可動接点69が固定接点32に接触す
ると、バッテリのマイナス端子、ステアリングシャフ
ト、ボス6b、ボスプレート6c、固定接点32、可動接点6
9、ホーンプレート51、ホーンコード、接続装置、車体
側のホーン装置の順でホーンスイッチ機構の回路が閉成
され、ホーンが吹鳴される。
【0044】また、自動車が衝突した際などには、エア
バッグ装置4のインフレータ56からからエアバッグ53の
内部に窒素ガスなどの不活性ガスが急速に噴射されて、
折り畳まれて収納されたエアバッグ53が急激に膨張す
る。すると、このエアバッグ53張の圧力により、カバー
体55が所定の形状に開裂してエアバッグ53の突出口が形
成され、この突出口からエアバッグ53が突出して乗員の
前面に膨張展開し、乗員を保護する。また、乗員が前側
に投げ出され、ステアリングホイール1に衝突した場合
には、リム芯金およびスポーク芯金7aが変形して後退
し、衝撃を緩和するようになっている。
【0045】そして、本実施の形態のステアリングホイ
ール1によれば、エアバッグ装置4を有するステアリン
グホイール1の芯金に、上下動可能タイプの環状のホー
ンプレート51を取り付ける際に、まず、第1の係止部64
を第1の係止受部14に係合し、次いで、ホーンプレート
51をスライドさせて第2の係止部65を第2の係止受部21
に係合し、次いで、クリップ58を装着してホーンプレー
ト51の外れを防止する構成により、段付きボルト、すな
わち、頭部とねじ部との間にねじ部より径寸法の大きい
円柱状の中間部を備えたボルトを用いず、締め付け作業
のトルク管理の必要もなく、ホーンプレート51の取り付
け作業を容易かつ確実にでき、作業性を向上して、製造
コストを低減できる。
【0046】また、クリップ58すなわち第2の係止部65
側の外れを防止する手段を第1の係止部64側に挿入して
装着する構成により、新たな場所に第2の係止部65側の
外れを防止する手段を設ける必要がなく、構成を簡略化
し、製造コストを低減できる。
【0047】さらに、第1の係止部64を1カ所とし、第
2の係止部65を2カ所として、3点で支持する構成によ
り、ホーンプレート51をがたつくことなく安定して支持
できる。また、この構成では、第1の係止部64側に1個
のクリップ58を装着するだけで外れ防止が可能であり、
組立作業の作業性を向上して、製造コストを低減でき
る。
【0048】また、クリップ58は、先端に設けた爪部75
を第1の係止受部14に係合して容易に取り付けでき、作
業性を向上して、製造コストを低減できる。
【0049】さらに、クリップ58は、下部カバー41の突
起46により、爪部75の外れが防止されるとともに、第1
の係止受部14の固着受部19に螺合されるねじ59により強
固に固定できる。
【0050】なお、これら下部カバー41の突起46あるい
は固着手段であるねじ59は、必ずしも必要なものではな
く、クリップを係合のみにより十分に強固に取り付けで
きる場合などには、いずれか一方あるいは両方を省略す
ることもできる。そして、ねじ59を用いない構成では、
ステアリングホイール本体2の芯金にホーンプレートを
取り付ける際に、ドライバーなどの工具を用いる必要が
なくなり、作業性を向上して製造コストを低減できる。
【0051】例えば、図8あるいは図9に示すように、
クリップ58に、芯金に係合する複数の爪部(係止爪)75,
75aを備えて、ねじ59は用いず、ねじ59が挿通する通孔7
7は設けないとともに、下部カバー41の突起46も不要と
する構成を採ることができる。なお、図8の構成は、図
1などに示す爪部75に加え、第1の係止受部14の第1基
板部15に設けた通孔81に挿入されて係合する爪部75aを
設けた例であり、図9の構成は、第1の係止受部14の第
1基板部15の後端部に係合する爪部75aを設けた例であ
る。
【0052】また、外れ防止手段であるクリップは、乗
員側である上側から挿入するものの他、車体側すなわち
反乗員側から挿入して係合固定する構成を採ることもで
きる。
【0053】また、外れ防止手段であるクリップは、後
側に位置する第1の係止受部14及び第1の係止部64の係
合部分に設ける他、ホーンプレート51の移動を阻止して
外れを防止できる位置であれば、第2の係止受部21近傍
など、他の部分に設けることもできる。
【0054】例えば、図10及び図11に示すように、
前側に位置する第2の係止受部21及び第2の係止部65の
係合部分に外れ防止手段であるクリップ84を設けること
もできる。そして、このクリップ84は、例えば絶縁性を
有し弾性的に変形可能な樹脂にて一体に形成され、垂直
な板状をなす一対の本体部85,85と、これら本体部85,
85同士を連結する連結部86とを備えている。また、各本
体部85の下側には、それぞれ先端部に爪部87を設けた脚
部88が延設されているとともに、各本体部85からは、前
側に向かい、水平板状の取付片部90が突設され、これら
取付片部90には、位置決め受部である開口91が形成され
ている。
【0055】そして、この構成では、ボス芯金6aのボス
プレート6cに設けた取付部である一対の通孔6dに、それ
ぞれ脚部88を挿入し、ボスプレート6cの下面に爪部87を
係合して抜け止めするとともに、取付片部90をボスプレ
ート6c上に当接し、このボスプレート6cから上側に突設
した位置決め部である突起6eを開口91に挿入して、クリ
ップ84ががたつくことなく位置決めして固定される。そ
して、この状態で、各本体部85が第2の係止部65の前側
に対向し、ホーンプレート51の前側への移動を阻止でき
るようになっている。
【0056】なお、この図10及び図11に示す構成で
は、両側の本体部85,85を連結部86で連結して部品点数
を削減したが、必ずしもこの構成に限られるものではな
く、連結部86を設けずに両側を別体としても良く、ある
いは、適宜の個数のクリップを設けることもできる。
【0057】さらに、最初にホーンプレートを係合する
側を第1の係止受部とし、次いで、ホーンプレートをス
ライドさせて係合する側を第2の係止受部とすると、上
記の実施の形態では、第1の係止受部を後側に1カ所設
け、第2の係止受部を前側に2カ所設けたが、例えば、
第1の係止受部及び第1の係止部を前側に設け、第2の
係止受部及び第2の係止部を後側に設けても良く、ある
いは、第1の係止受部及び第1の係止部を複数カ所に設
け、第2の係止受部及び第2の係止部を1カ所とするこ
ともできる。
【0058】また、付勢手段は、板ばねに限られず、コ
イルスプリングなどを用いることもできる。この場合、
固定接点と一体的に円柱状のばね受部を設けることがで
きる。
【0059】なお、上記の実施の形態では、ステアリン
グホイール本体2は、4本のスポーク部7を備えた構成
について説明したが、ステアリングホイール本体2の構
成は必ずしも上記のの構成に限られず、1本ないし3本
のスポーク部を備えた構成に適用することもできる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、ステアリングホイール本体に、段付きボルトを
用いることなく、可動部材を容易に取り付けでき、製造
コストを低減できる。
【0061】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、ステアリングホイー
ル本体に、3点の支持で可動部材ががたつくことなく安
定して取り付けられられる。
【0062】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1または2記載の効果に加え、外れ防止手
段を係止受部と係止部との係合部分に取り付けることに
より、構成を簡略化し製造コストの低減が可能になる。
【0063】請求項4記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1ないし3いずれか記載の効果に加え、外
れ防止手段が、可動部材の位置決め手段及び所定方向の
案内手段を兼ねることにより、構成を簡略化できるとと
もに、組立作業を容易にでき、製造コストを低減でき
る。
【0064】請求項5記載のステアリングホイールの製
造方法によれば、ステアリングホイール本体に、段付き
ボルトを用いることなく、可動部材を容易に取り付けで
き、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態
を示す組立工程の説明図である。
【図2】同上ステアリングホイールを示す正面図であ
る。
【図3】同上ステアリングホイールを示す図2のI−I
断面図である。
【図4】同上ステアリングホイールを押動操作した状態
を示す図2のI−I相当位置の断面図である。
【図5】同上ステアリングホイールを可動部材、ステア
リングホイール本体、外れ防止手段、及び固着手段に分
解した状態を示す正面図である。
【図6】同上ステアリングホイールのステアリングホイ
ール本体に可動部材、外れ防止手段、及び固着手段を組
み付けた状態を示す正面図である。
【図7】同上ステアリングホイールの一部を示す分解斜
視図である。
【図8】本発明のステアリングホイールの他の実施の形
態を示す一部の断面図である。
【図9】本発明のステアリングホイールのさらに他の実
施の形態を示す一部の断面図である。
【図10】本発明のステアリングホイールのさらに他の
実施の形態を示す図2のI−I相当位置の断面図であ
る。
【図11】同上ステアリングホイールのステアリングホ
イール本体に可動部材、外れ防止手段、及び固着手段を
組み付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングホイール本体 14 第1の係止受部 21 第2の係止受部 32 固定接点 33 付勢手段としてのホーンスプリング 51 可動部材としてのホーンプレート 58,84 外れ防止手段としてのクリップ 64 第1の係止部 65 第2の係止部 69 可動接点 A 所定方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 13/14 H01H 13/14 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を設けたステアリングホイール
    本体と、 前記固定接点に対向して接離する可動接点を設けた可動
    部材と、 この可動部材を前記ステアリングホイール本体に所定方
    向に沿って所定範囲で進退可能に支持する支持機構と、 前記可動部材を前記ステアリングホイール本体に対して
    付勢する付勢手段とを具備し、 前記支持機構は、 前記ステアリングホイール本体に設けられた第1の係止
    受部及び第2の係止受部と、 前記可動部材に設けられ、前記所定方向と交差する方向
    へ挿入して前記第1の係止受部に係止される第1の係止
    部、及び前記所定方向と交差する方向へ挿入して前記第
    2の係止受部に係止される第2の係止部と、 前記ステアリングホイール本体及び前記可動部材のいず
    れかに係合して取り付けられ、前記可動部材の前記ステ
    アリングホイール本体に対する前記所定方向と交差する
    方向への移動を阻止する外れ防止手段とを備えたことを
    特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 第1の係止受部及び第1の係止部は1カ
    所に設けられ、 第2の係止受部及び第2の係止部はそれぞれ2カ所に設
    けられたことを特徴とする請求項1記載のステアリング
    ホイール。
  3. 【請求項3】 外れ防止手段は、係止受部と係止部との
    係合部分に取り付けられたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 外れ防止手段は、可動部材に摺接し、こ
    の可動部材の所定方向と交差する方向の位置決めを行う
    とともに所定方向に沿った方向の移動を案内することを
    特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のステアリン
    グホイール。
  5. 【請求項5】 固定接点を設けたステアリングホイール
    本体と、前記固定接点に対向する可動接点を設けた可動
    部材と、この可動部材を前記ステアリングホイール本体
    に所定方向に沿って所定範囲で進退可能に支持する支持
    機構と、前記可動部材をステアリングホイール本体に対
    して付勢する付勢手段とを具備したステアリングホイー
    ルの製造方法であって、 前記ステアリングホイール本体に設けた第1の係止受部
    に、前記可動部材に設けた第1の係止部を係止し、 次いで、前記可動部材を前記所定方向と交差する方向に
    移動させ、前記ステアリングホイール本体に設けた第2
    の係止受部に、前記可動部材に設けた第2の係止部を係
    止し、 次いで、前記ステアリングホイール本体及び前記可動部
    材のいずれかに外れ防止手段を係合して取り付け、前記
    可動部材の前記ステアリングホイール本体に対する前記
    所定方向と交差する方向への移動を阻止することを特徴
    とするステアリングホイールの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004256078A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置付きステアリングホイール
JP2009073329A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置付きステアリングホイール
JP2011213250A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Nippon Plast Co Ltd ハンドル

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