JP2002067186A - スパイク取付け金具の取付け・取外し装置 - Google Patents

スパイク取付け金具の取付け・取外し装置

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JP2002067186A
JP2002067186A JP2000258913A JP2000258913A JP2002067186A JP 2002067186 A JP2002067186 A JP 2002067186A JP 2000258913 A JP2000258913 A JP 2000258913A JP 2000258913 A JP2000258913 A JP 2000258913A JP 2002067186 A JP2002067186 A JP 2002067186A
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JP
Japan
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spike
shaft
jig
fitting
shoe
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JP2000258913A
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English (en)
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Hiroshi Nakayama
弘 中山
Masao Ogawa
雅央 小川
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Mizuno Corp
Maruzen Byora YK
Original Assignee
Mizuno Corp
Maruzen Byora YK
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 野球シューズのスパイク取付け金具の取付け
・取外し作業が、熟練を要することなく簡単に行なえる
スパイク取付け金具の取付け・取外し装置を提供するこ
と。 【解決手段】 軸金具2と、筒金具3とから成り、靴底
82及びスパイク80に設けた取付孔85,86に、軸
金具2を靴底82の中底側から挿入すると共に、筒金具
3をスパイク80側から挿入して、軸金具2と筒金具3
とをかしめ結合し、両金具2,3で靴底82とスパイク
80を挟み付けるようにしてスパイク80が靴底82に
固定されるスパイク取付け金具1の取付け・取外し装置
であって、シューズ受け台13の先端部分に垂直方向へ
貫通して設けられた治具受け孔14と、前記治具受け孔
14に交換自在に装着される仮締め用治具21及び本締
め用治具31と、治具受け孔14と同軸的に設けられた
案内孔19と、案内孔19に交換自在に挿通される取付
け工具35及び取外し工具60と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野球用スパイクシ
ューズのスパイクを靴底に装着するのに使用するスパイ
ク取付け金具の取付け・取外し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本願出願人等は既に、特開平12−50
902号公報において、スパイクの取付け・取外しが容
易、かつ迅速に行なえ、靴底にスパイクを強固に固定す
ることができる画期的な野球スパイクシューズのスパイ
ク取付け金具と、該取付け金具の取付け工具及び取外し
工具を提案している。
【0003】上記のスパイク取付け金具は、一端に扁平
で径大の座板部を有する軸体の外周面に軸線に対して傾
斜して軸方向へ延びる多数の傾斜突条が設けられている
軸金具と、一端にフランジ部を有し、前記傾斜突条を含
む前記軸体の外径より僅かに小さい直径を有する貫通孔
が設けられている筒金具とから成り、靴底及びスパイク
に設けた取付孔に、前記軸金具を前記靴底の中底側から
挿入すると共に、前記筒金具を前記スパイク側から挿入
し、前記軸体を前記貫通孔に圧入して前記軸金具と前記
筒金具とをかしめ結合し、該両金具の前記座板部と前記
フランジ部とで前記靴底と前記スパイクを挟み付けるよ
うにして前記スパイクが前記靴底に固定されるように構
成されており、従来の銅くぎなどの取付け金具のよう
に、使用するうちに取付け金具にゆるみが発生したり、
不測に外れるなどの不都合は全くないすぐれた利点を有
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のスパ
イク取付け金具の取付け・取外し作業が、熟練を要する
ことなく簡単に行なえるスパイク取付け金具の取付け・
取外し装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端に扁平で径大の座板部を有する軸体
の外周面に軸線に対して傾斜して軸方向へ延びる多数の
傾斜突条が設けられている軸金具と、一端にフランジ部
を有し、前記傾斜突条を含む前記軸体の外径より僅かに
小さい直径を有する貫通孔が設けられている筒金具とか
ら成り、靴底及びスパイクに設けた取付孔に、前記軸金
具を前記靴底の中底側から挿入すると共に、前記筒金具
を前記スパイク側から挿入し、前記軸体を前記貫通孔に
圧入して前記軸金具と前記筒金具とをかしめ結合し、該
両金具の前記座板部と前記フランジ部とで前記靴底と前
記スパイクを挟み付けるようにして前記スパイクが前記
靴底に固定されるスパイク取付け金具の取付け・取外し
装置であって、基台に立設した支持杆に連設され、横方
向へ延出するシューズ受け台と、前記シューズ受け台の
先端部分に垂直方向へ貫通して設けられた治具受け孔
と、前記治具受け孔に交換自在に装着される仮締め用治
具及び本締め用治具と、前記基台の上方に所定間隔を隔
てて配置固定された支持部材と、前記支持部材に垂直方
向へ貫通して、かつ、前記治具受け孔と同軸的に設けら
れた案内孔と、前記案内孔に交換自在に挿通される取付
け工具及び取外し工具と、を備えており、前記取付け工
具は、筒状案内体と、前記筒状案内体の前部に軸方向へ
摺動自在並びに周方向へ可動自在に嵌挿され、先端部分
が前記筒状案内体から突出する打込み棒と、前記打込み
棒の先端部分に設けられた前記筒金具の位置決め保持部
と、前記打込み棒を後退位置に付勢するばね手段と、前
記筒状案内体の後部に軸方向摺動自在に嵌挿され、球体
を介して叩き込んで前記打込み棒を加圧する加圧棒とに
より構成され、前記取外し工具は、筒状案内体と、前記
筒状案内体の先端部に設けられた前記筒金具のフランジ
部を位置決め保持する係合凹部と、前記筒状案内体の前
部に軸方向摺動自在に嵌挿され、先端部分が前記係合凹
部から突出する打出しピンと、前記筒状案内体の後部に
軸方向摺動自在に嵌挿され、叩き込んで前記打出しピン
を加圧する加圧棒とにより構成されている。
【0006】前記仮締め用治具は、前記シューズ受け台
の前記治具受け孔に嵌挿される軸部に、前記軸金具の座
板部を係合して位置決めする凹部を有するフランジ頭部
が設けられ、前記凹部に磁石が埋設されていて、前記磁
石により前記軸金具を吸着保持する構造である。
【0007】前記本締め用治具は、前記シューズ受け台
の前記治具受け孔に嵌挿される軸部に、前記軸金具の座
板部を当接支持する突曲面を有するフランジ頭部が設け
られている構造である。
【0008】前記取付け工具の前記筒金具の位置決め保
持部は、具体的には、前記筒状案内体に嵌挿される軸部
に、前記筒金具のフランジ部を係合して位置決めする凹
部を有するフランジ頭部が設けられている保持治具であ
って、前記軸部に埋設した磁石により前記打込み棒の先
端に吸着保持すると共に、前記凹部に埋設した磁石によ
り前記筒金具を吸着保持する構造である。
【0009】また、前記シューズ受け台に装着した前記
仮締め用治具に対する前記軸金具の供給を容易にするた
めに、前記仮締め用治具が、前記フランジ頭部の上面に
切欠き部を設けて、前記凹部が前記切欠き部を通じて前
記シューズ受け台の基端部分に向けて開口するように形
成されていて、一方、先端に前記軸金具の係止部を設け
た給送バーが前記シューズ受け台の上面に沿って長手方
向へ摺動自在に配設されていて、前記給送バーに係止し
た前記軸金具が前記開口を通じて前記凹部に供給される
ように構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るスパ
イク取付け金具1を示しており、該スパイク取付け金具
1は、軸金具2と筒金具3とから成り、軸金具2と筒金
具3はいずれも炭素鋼などの金属材料で製造され、軸金
具2は焼入れなどの硬化処理が施されている。
【0011】軸金具2は、一端に扁平で径大の座板部5
を有する軸体4の外周面にその軸線に対して傾斜して軸
方向へ延びる多数の傾斜突条6が設けられており、軸体
4の先端部4aは先細に形成されている。傾斜突条6の
傾斜角度は、軸体4の軸線に対して約10度ないし20
度の範囲が好ましい。
【0012】筒金具3は、一端にフランジ部7を有し、
傾斜突条6を含む軸体4の外径より僅かに小さい直径を
有する貫通孔8が設けられており、貫通孔8の入口端部
には面取り加工して案内傾斜面9が設けられ、軸金具2
の軸体4が貫通孔8に容易に挿入されるようにしてあ
る。
【0013】図2ないし図4は、上記したスパイク取付
け金具1の取付け・取外し装置の本体10を示してい
る。該装置本体10は、基台11に立設した支持杆12
に一体的に連設され、横方向へ延出するシューズ受け台
13を備えている。該シューズ受け台13の先端部分に
は、後述する仮締め用治具21及び本締め用治具31を
装着する治具受け孔14(図4参照)が垂直方向へ貫通
して設けられている。治具受け孔14は、貫通孔15と
その上端に設けられた径大凹部16とを有する段付き孔
に形成されている(図4参照)。
【0014】支持板18が、基台11の四隅に固着立設
した4体の支柱17により支持固定され、基台11の上
方に所定間隔を隔てて、かつ平行に配置されている。該
支持板18には、後述する取付け工具35及び取外し工
具60が軸方向及び周方向へ摺動自在に挿通する案内孔
19を形成するリニアブッシュ(直線軸受)20が取り
付けられている。案内孔19は垂直方向へ貫通し、か
つ、シューズ受け台13の治具受け孔14と同軸的に設
けられている。
【0015】図5は、仮締め用治具21を示している。
該仮締め用治具21は、ダイス鋼などの硬質金属材料で
製造されていて、シューズ受け台13の治具受け孔14
の貫通孔15に嵌挿される軸部22と、治具受け孔14
の径大凹部16に嵌合するフランジ頭部23とを有し、
フランジ頭部23には軸金具2の座板部5を係合して位
置決め保持する凹部24が設けられている。凹部24の
底部には特に軸線方向に強い磁力を示す希土類の特殊な
磁石25が埋設されていて、該磁石25により軸金具2
を所定位置に吸着保持するようになっている。なお、磁
石25の割れを防止するため、凹部24の底部には磁石
25を覆う鉄板製の蓋板26が嵌め込まれている。仮締
め用治具21は、図10に示すように、治具受け孔14
に案内ブツシュ74を介して嵌挿して使用される。案内
ブッシュ74は予め治具受け孔14に嵌着されている。
【0016】図6は、本締め用治具31を示している。
該本締め用治具31は、仮締め用治具21と同様にダイ
ス鋼などの硬質金属材料で製造されていて、シューズ受
け台13の治具受け孔14の貫通孔15に嵌挿される軸
部32と、治具受け孔14の径大凹部16に嵌合するフ
ランジ頭部33とを有している。フランジ頭部33の上
面は、仮締めされた軸金具2の座板部5を当接支持する
平坦面34に形成されている。該本締め用治具31は、
図11に示すように、治具受け孔14に案内ブツシュ7
4を介して嵌挿して使用されるのは、仮締め用治具21
と同様である。
【0017】図7は、取付け工具35を示している。該
取付け工具35は、筒状案内体36と、該筒状案内体3
6の前部に軸方向へ摺動自在並びに周方向へ可動自在に
嵌挿された打込み棒37と、筒状案内体36の後部に軸
方向へ摺動自在に嵌挿され、球体39を介して叩き込ん
で打込み棒37を加圧する加圧棒38とを具備してい
る。
【0018】筒状案内体36は、打込み棒37が挿通す
る前半部の小径孔40と、加圧棒38が挿通する後半部
の大径孔41とを有している。小径孔40は筒金具3の
フランジ部7より僅かに大きい内径を有し、先端開口部
にフランジ部7を嵌合して筒金具3を位置決め保持する
保持部42が形成されている。また、筒状案内体36の
後端部には、打込み作業時に筒状案内体36を支持板1
8に係止させるための鍔部43が設けられている。
【0019】打込み棒37の先端面は筒金具3のフラン
ジ部7の上面に密着するように凹曲面44に形成され、
後端部に大径孔41に摺接するフランジ頭部45が連設
されていて、該頭部45と大径孔41の底部との間に介
装したばね46によって打込み棒37の先端が小径孔4
0内に後退して待機するように付勢されている。
【0020】加圧棒38は、球体39に当接する先端が
半球面状の凹曲面47に形成され、後端部にはハンマー
などの工具で叩打する頭部48が設けられている。ま
た、加圧棒38の中間部位の側面に軸方向へ延びる欠除
部49が設けられていて、筒状案内体36の大径孔41
を接線方向に横切って嵌挿した係止ピン50が欠除部4
9に係合し、加圧棒38が欠除部49の範囲内で軸方向
へ移動可能になっている。
【0021】上記した取付け工具35を用いて取付け金
具1を仮締めする際、図8に示す保持用治具51が筒状
案内体36の先端の保持部42に嵌挿され、シューズ受
け台13側の仮締め用治具21と協働して使用される。
保持用治具51は、高速度鋼で製造され、筒状案内体3
6の小径孔40の先端開口部に嵌挿される軸部52にフ
ランジ頭部53が連設されていて、フランジ頭部53に
筒金具3のフランジ部7を係合して位置決めする凹部5
4が設けられている。軸部52の端面側に磁石55が埋
設されていると共に、凹部54の底部に磁石56が埋設
されており、磁石55により軸部52を打込み棒37の
先端面に吸着保持すると共に、磁石56により凹部54
にフランジ部7を係合して位置決めされた筒金具3を吸
着保持して、仮締め作業時に筒金具3が取付け工具35
から脱落するのを防止し、作業を容易にしている。磁石
55,56は、図5に示した仮締め用治具21に埋設し
た磁石25と同様に特に軸線方向に強い磁力を示す希土
類の特殊磁石が用いられている。 図9は、取外し工具
60を示している。該取外し工具60は、筒状案内体6
1と、該筒状案内体61の前部に軸方向へ摺動自在並び
に周方向へ可動自在に嵌挿され、先端部分が突出する打
出しピン62と、筒状案内体61の後部に軸方向へ摺動
自在に嵌挿され、叩き込んで打出しピン62を加圧する
加圧棒63とを具備している。
【0022】筒状案内体61は、打出しピン62が挿通
する前端部の小径孔64と、加圧棒63が挿通する大径
孔65とを有し、細径に形成された先端部分66の端
部、すなわち小径孔64の先端開口部に筒金具3のフラ
ンジ部7を嵌合して位置決め保持する係合凹部67が形
成されていて、打出しピン62は先端部分が係合凹部6
7を通じて突出する。また、筒状案内体61の後端部に
は、打込み作業時に筒状案内体61を支持板18に係止
するための鍔部68が設けられている。打出しピン62
の後端には大径孔65に摺接し、該大径孔の底部に係止
されるフランジ部69が設けられている。
【0023】加圧棒63は、筒状案内体61後端から突
出する後端部にハンマーなどの工具で叩打する頭部70
が設けられている。また、加圧棒63の中間部位の側面
に軸方向へ延びる欠除部71が設けられていて、筒状案
内体61の大径孔65を接線方向に横切って嵌挿した係
止ピン72が欠除部71に係合し、加圧棒63が欠除部
71の範囲内で軸方向へ移動可能となっている。
【0024】上記した取外し工具61を用いて取付け金
具1を取り外す際、図12に示すように、シューズ受け
台13の治具受け孔14の径大凹部16に嵌合し、シュ
ーズ受け台13の上面とほぼ面一になる座金73を使用
する。これは、後述するように、打出しピン62を打ち
込んで軸金具2を靴底82から打ち出して取り外す際
に、中底83が治具受け孔14の径大凹部16の円周部
分により局部的に変形されるのを防止するために設けら
れるものである。
【0025】次に、上記のように構成したスパイク取付
け金具の取付け・取外し装置によるスパイクの取付け・
取外し作業について説明する。
【0026】図10は、取付け金具1(軸金具2と筒金
具3)の仮締め工程を示している。先ず、仮締め用治具
21をシューズ受け台13の治具受け孔14に嵌挿して
装着し、その凹部24に軸金具2の座板部5を係合して
位置決めすると共に、磁石25により軸金具2を吸着保
持する。次に、スパイク80を取り付ける野球シューズ
81を、図4に仮想線で示すように、靴底82(中底8
3と外底84とから成っている)が上向きになるように
シューズ受け台13にかぶせ、靴底82に設けた取付孔
85に軸金具2の軸体4が挿入するように位置決めす
る。
【0027】一方、取付け工具35の筒状案内体36先
端の保持部42に保持用治具51を装着し、磁石55に
より軸部52を打込み棒37の先端面に吸着保持させた
後、凹部54に筒金具3のフランジ部7を係合して位置
決めすると共に、磁石56により筒金具3を吸着保持す
る。この状態で、筒状案内体36を支持板18の案内孔
19に挿通し、仮締め用治具21に対して同軸上に対向
位置させる。このとき、筒金具3は下向きになっている
が、磁石56により吸着されているので、保持用治具5
1から不測に脱落することがない。
【0028】次に、スパイク80に設けた取付孔86を
靴底82の取付孔85に位置決めした後、筒金具3を取
付孔86及び85に挿入すると、貫通孔8が軸金具2の
軸体4の先端部4aに嵌め合わされる。この状態で、片
方の手で把持した筒状案内体36でスパイク80を押し
付けながら、加圧棒38の頭部48をハンマーで軽く叩
くと、筒金具3の貫通孔8に軸金具2の軸体4が圧入
し、傾斜突条6の一部分が貫通孔8の内壁面に喰い込ん
で仮締めされる。この仮締め作業は、1つのスパイク8
0に設けられている複数の取付孔86にそれぞれ取付け
金具1を仮締め状態に取り付けるまで繰り返して行な
う。
【0029】仮締め工程が終了すると、一旦、野球シュ
ーズ81をシューズ受け台13から取り外し、仮締め用
治具21をシューズ受け台13の治具受け孔14から抜
き取り、本締め用治具31を治具受け孔14に嵌挿して
装着する(図11参照)。一方、取付け工具35の筒状
案内体36の先端に装着していた保持用治具51を取り
外す。
【0030】次に、図11を参照して本締め工程を説明
する。取付け金具1の軸金具2と筒金具3が仮締めされ
ている野球シューズ81を再びシューズ受け台13に靴
底82が上向きの姿勢でかぶせ、本締め用治具31を軸
金具2の座板部5に当接支持させると共に、案内孔19
に挿通した取付け工具35の筒状案内体36の先端保持
部42に筒金具3のフランジ部7を係合させ、片方の手
で把持した筒状案内体36でスパイク80を押し付けな
がら、加圧棒38の頭部48をハンマーで強く叩くと、
軸金具2の軸体4が筒金具3の貫通孔8に完全に圧入さ
れ、傾斜突条6が貫通孔8の内壁面に喰い込んで、軸金
具2と筒金具3とがかしめ結合され、中底83と面一に
なるまで押圧された軸金具2の座板部5と、スパイク8
0に押圧された筒金具3のフランジ部7とで靴底82と
スパイク80を挟み付けるようにしてスパイク80が靴
底82に固定される。
【0031】上記した本締め作業は、1つのスパイク8
0に仮締めされている複数の取付け金具1に対して、適
宜、順序を変えながら交互に行なうことにより、一層強
固、かつ均一な結合力が得られる。
【0032】図12は、取付け金具1の取外し工程を示
している。この取外し工程では、シューズ受け台13の
治具受け孔14の径大凹部16に座金73を嵌合して、
シューズ受け台13の上面とほぼ面一にし、中底83が
治具受け孔14の径大凹部16の周縁により局部的に変
形せしめられるのを防止する。
【0033】先ず、スパイク80が取付け金具1により
装着されているシューズ81をその靴底82が上向きに
なるようにシューズ受け台13にかぶせ、取り外す取付
け金具1の軸金具2が治具受け孔14の上方に位置する
ように位置決めする。次に、取外し工具60の筒状案内
体61を支持板18の案内孔19に挿通し、先端部分6
6の係合凹部67を筒金具3のフランジ部7に嵌合して
位置決め保持する。この状態で、片方の手で把持した筒
状案内体61の先端部分66でスパイク80を押し付け
ながら、加圧棒63の頭部70をハンマーで叩くと、打
出しピン62が先端部分66から筒金具3の貫通孔8に
突出し、軸金具2を下方へ押し出して取り外す。取り外
された軸金具2は治具受け孔14を通じて排出される。
【0034】図13〜図15は、仮締め工程において、
仮締め用治具21に対する軸金具2の供給を容易にし、
作業能率を高めることができる給送バー90を付設した
実施の形態を示している。
【0035】図14及び図15に示すように、仮締め用
治具21のフランジ部23には切欠き部27が設けられ
ていて、該仮締め用治具21をシューズ受け台13に装
着したとき、係合凹部24が切欠き部27を介してシュ
ーズ受け台13の基端部側へ開口している。シューズ受
け台13の上面には、一対のガイドプレート28,28
が平行に配置して取り付けられ、両ガイドプレート2
8,28の相対する側縁に沿ってガイド溝29,29が
形成されている。
【0036】給送バー90は、ポリアセタール樹脂によ
り細長い板状体に成形されていて、図13に示すよう
に、先端部に形成した保持部91の先端に軸金具2の軸
体4を嵌め合わせて保持する係合凹部92が設けられて
いると共に、係合凹部92の底部内側に埋設した磁石9
3により軸体4を吸着して、軸金具2が先端保持部91
に位置決め保持されるようになっている。また、給送バ
ー90の底部には断面形状が逆T字形の案内突条94が
突設され、かつ長手方向へ延びている。そして、案内突
条94の両側に突出する案内片95,95をシューズ受
け台13の上面に設けたガイドプレート28,28の両
ガイド溝29,29に係合させることによって、給送バ
ー90がシューズ受け台13の上面に沿って長手方向へ
案内移動できるようになっている。
【0037】上記の給送バー90を用いると、シューズ
受け台13にシューズ81を被せてセットした状態で軸
金具2を仮締め用治具21に供給し、その係合凹部24
に位置決め保持させることができる。すなわち、軸金具
2の軸体4を給送バー90先端の係合凹部92に嵌めて
磁石93により吸着保持させたのち、シューズ受け台1
3にセットされているシューズ81の踵部分を少し持ち
上げ、給送バー90をシューズ81とシューズ受け台1
3上面との間に軸金具2を保持した保持部91から挿入
し、案内突条94の両案内片95,95を両ガイド溝2
9,29に係合させ、両ガイド溝29,29に沿って給
送バー90をシューズ受け台13の先端側へ押し込んで
いくと、保持部91に係合保持されている軸金具2が切
欠き部27を通じて係合凹部24に供給される。係合凹
部24に供給された軸金具2は、その座板部5が磁石2
5により吸着され、係合凹部24に位置決め保持され
る。このとき、磁石25による吸着動作でカチッという
音がするので、軸金具2が係合凹部24の所定位置に供
給されたことを容易に確認できる。続いて、給送バー9
0を後退移動させ、シューズ受け台13から抜き取る
と、仮締め工程の準備が完了し、前述と同様にして仮締
め作業が行なわれる。
【0038】図16は、装置本体10の基台11に修理
用のシューズ受け台96を付設した実施の形態を示して
いる。シューズ受け台96は、折曲した支持棒97を基
台11に取り付けた軸受98,98に回転自在に支持さ
せ、さらに、支持棒97の下端を接地面に当接する支持
台99で支持させるようになっている。このような修理
用シューズ受け台96を設けると、スパイク80の取付
け・取外し作業と一緒に、シューズ81自体の修理も可
能となり、使用上、大変便利である。
【0039】上記した実施の形態においては、シューズ
受け台13を固定し、取付け金具35及び取外し工具6
0をハンマーなどで叩打してスパイク取付け金具1を手
作業により取付け及び取外すようにしたが、案内孔19
に交換自在に挿通した取付け工具35又は取外し工具6
0をその加圧棒38又は63を打ち込んだ状態にして支
持板18に固定しておき、一方、シューズ受け台13の
支持杆12を油圧その他動力式昇降装置により昇降させ
て、スパイク取付け金具1の取付け及び取外し作業を行
なうことも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の取付け・
取外し装置によれば、軸金具と筒金具とから成るスパイ
ク取付け金具の取付け・取外し作業が、熟練を要するこ
となく、簡単に、かつ迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパイク取付け金具を示す正面図
である。
【図2】本発明によるスパイク取付け金具の取付け・取
外し装置本体の要部正面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う要部断面図である。
【図5】仮締め用治具の一部縦断正面図である。
【図6】本締め用治具の一部縦断正面図である。
【図7】取付け工具の縦断正面図である。
【図8】保持用治具の一部縦断正面図である。
【図9】取外し工具の一部縦断正面図である。
【図10】スパイク取付け金具の仮締め工程を説明する
要部断面図である。
【図11】スパイク取付け金具の本締め工程を説明する
要部断面図である。
【図12】スパイク取付け金具の取外し工程を説明する
要部断面図である。
【図13】スパイク取付け金具の仮締め工程に使用する
給送バーの要部斜視図である。
【図14】同上給送バーをシューズ受け台に組み付けた
使用状態を示す一部切欠き側面図である。
【図15】同上給送バーを組み付けるシューズ受け台の
平面図である。
【図16】本発明に係る装置本体に靴修理用シューズ受
け台を付設した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スパイク取付け金具 2 軸金具 3 筒金具 4 軸体 5 座板部 6 傾斜突条 7 フランジ部 8 貫通孔 10 装置全体 11 基台 13 シューズ受け台 14 治具受け孔 18 支持板 19 案内孔 20 リニアブッシュ 21 仮締め用治具 24 係合凹部 25 磁石 31 本締め用治具 35 取付け工具 36 筒状案内体 37 打込み棒 38 加圧棒 42 保持部 51 保持用治具 54 係合凹部 55,56 磁石 60 取外し工具 61 筒状案内体 62 打出しピン 63 加圧棒 80 スパイク 81 野球シューズ 82 靴底 90 給送バー 92 係合凹部 93 磁石 96 修理用シューズ受け台
フロントページの続き Fターム(参考) 4F050 BA15 BA21 JA03 KA02 MA52 MA57 MA70

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に扁平で径大の座板部を有する軸体
    の外周面に軸線に対して傾斜して軸方向へ延びる多数の
    傾斜突条が設けられている軸金具と、 一端にフランジ部を有し、前記傾斜突条を含む前記軸体
    の外径より僅かに小さい直径を有する貫通孔が設けられ
    ている筒金具とから成り、 靴底及びスパイクに設けた取付孔に、前記軸金具を前記
    靴底の中底側から挿入すると共に、前記筒金具を前記ス
    パイク側から挿入し、前記軸体を前記貫通孔に圧入して
    前記軸金具と前記筒金具とをかしめ結合し、該両金具の
    前記座板部と前記フランジ部とで前記靴底と前記スパイ
    クを挟み付けるようにして前記スパイクが前記靴底に固
    定されるスパイク取付け金具の取付け・取外し装置であ
    って、 基台に立設した支持杆に連設され、横方向へ延出するシ
    ューズ受け台と、 前記シューズ受け台の先端部分に垂直方向へ貫通して設
    けられた治具受け孔と、 前記治具受け孔に交換自在に装着される仮締め用治具及
    び本締め用治具と、 前記基台の上方に所定間隔を隔てて配置固定された支持
    部材と、 前記支持部材に垂直方向へ貫通して、かつ、前記治具受
    け孔と同軸的に設けられた案内孔と、 前記案内孔に交換自在に挿通される取付け工具及び取外
    し工具と、を備えており、 前記取付け工具は、筒状案内体と、前記筒状案内体の前
    部に軸方向へ摺動自在並びに周方向へ可動自在に嵌挿さ
    れ、先端部分が前記筒状案内体から突出する打込み棒
    と、前記打込み棒の先端部分に設けられた前記筒金具の
    位置決め保持部と、前記打込み棒を後退位置に付勢する
    ばね手段と、前記筒状案内体の後部に軸方向摺動自在に
    嵌挿され、球体を介して叩き込んで前記打込み棒を加圧
    する加圧棒とにより構成され、 前記取外し工具は、筒状案内体と、前記筒状案内体の先
    端部に設けられた前記筒金具のフランジ部を位置決め保
    持する係合凹部と、前記筒状案内体の前部に軸方向摺動
    自在に嵌挿され、先端部分が前記係合凹部から突出する
    打出しピンと、前記筒状案内体の後部に軸方向摺動自在
    に嵌挿され、叩き込んで前記打出しピンを加圧する加圧
    棒とにより構成されているスパイク取付け金具の取付け
    ・取外し装置。
  2. 【請求項2】 前記仮締め用治具が、前記シューズ受け
    台の前記治具受け孔に嵌挿される軸部に、前記軸金具の
    座板部を係合して位置決めする凹部を有するフランジ頭
    部が設けられ、前記凹部に磁石が埋設されていて、前記
    磁石により前記軸金具を吸着保持する構造である請求項
    1記載のスパイク取付け金具の取付け・取外し装置。
  3. 【請求項3】 前記本締め用治具が、前記シューズ受け
    台の前記治具受け孔に嵌挿される軸部に、前記軸金具の
    座板部を当接支持する平坦面を有するフランジ頭部が設
    けられている構造である請求項1記載のスパイク取付け
    金具の取付け・取外し装置。
  4. 【請求項4】 前記取付け工具の前記筒金具の位置決め
    保持部が、前記筒状案内体に嵌挿される軸部に、前記筒
    金具のフランジ部を係合して位置決めする凹部を有する
    フランジ頭部が設けられている保持用治具であって、前
    記軸部に埋設した磁石により前記打込み棒の先端に吸着
    保持すると共に、前記凹部に埋設した磁石により前記筒
    金具を吸着保持する構造である請求項1記載のスパイク
    取付け金具の取付け・取外し装置。
  5. 【請求項5】 前記シューズ受け台に設けられる前記治
    具受け孔が、前記仮締め用治具又は前記本締め用治具の
    前記軸部を摺動自在に嵌合する貫通孔と、前記フランジ
    頭部を係合する径大凹部とを有する段付き孔に形成され
    ている請求項1記載のスパイク取付け金具の取付け・取
    外し装置。
  6. 【請求項6】 前記取外し工具の使用時に、前記治具受
    け孔の前記径大凹部に嵌合し、前記シューズ受け台の上
    面と面一になる座金が設けられる請求項5記載のスパイ
    ク取付け金具の取付け・取外し装置。
  7. 【請求項7】 前記仮締め用治具が、前記フランジ頭部
    の上面に切欠き部を設けて、前記凹部が前記切欠き部を
    通じて前記シューズ受け台の基端部に向けて開口するよ
    うに形成されていて、 一方、先端に前記軸金具の係止部を設けた給送バーが前
    記シューズ受け台の上面に沿って長手方向へ摺動自在に
    配設されていて、前記給送バーに係止した前記軸金具が
    前記切欠き部を通じて前記凹部に供給されるように構成
    されていることを特徴とする請求項2記載のスパイク取
    付け金具の取付け・取外し装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材の前記案内孔に、リニアブ
    ッシュが嵌装されている請求項1ないし7のいずれかに
    記載のスパイク取付け金具の取付け・取外し装置。
  9. 【請求項9】 前記基台に、修理用シューズ受け台が付
    設されている請求項1ないし8のいずれかに記載のスパ
    イク取付け金具の取付け・取外し装置。
  10. 【請求項10】 前記案内孔に交換自在に挿通した前記
    取付け工具又は前記取外し工具を打込み状態にして前記
    支持部材に固定する一方、 前記シューズ受け台の前記支持杆を油圧その他動力式の
    昇降装置により昇降させて、前記スパイク取付け金具の
    取付け又は取外し作業を行なうように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のス
    パイク取付け金具の取付け・取外し装置。
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