JP2002066523A - 生ゴミの処理方法及び生ゴミの処理装置 - Google Patents

生ゴミの処理方法及び生ゴミの処理装置

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JP2002066523A
JP2002066523A JP2000265373A JP2000265373A JP2002066523A JP 2002066523 A JP2002066523 A JP 2002066523A JP 2000265373 A JP2000265373 A JP 2000265373A JP 2000265373 A JP2000265373 A JP 2000265373A JP 2002066523 A JP2002066523 A JP 2002066523A
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slurry
residue
dissolved matter
dissolution
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JP2000265373A
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Toshiaki Saito
斎藤敏明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生ゴミを腐敗を抑えて溶解・殺菌・水分蒸発・
約十分の一の減容化を生じさせることができ、しかも残
滓を中和処理した物は肥料や家畜の飼料として利用でき
る,生ゴミの処理方法及び生ゴミの処理装置。 【解決手段】 回転自在又は揺動自在である攪拌翼を内
部に備える生ゴミ溶解槽内で多量成分の酢酸類と少量成
分のアルコール類の混合液に生ゴミを混合し攪拌して溶
解・消臭・殺菌・水分蒸発・減容化を生じさせて強酸性
のスラリー状溶解物を生成し排出するか、又は強酸性の
スラリー状溶解物を生成した時点で強アルカリを加えて
中性ないしアルカリ性の残滓として排出する生ゴミの処
理であり、生ゴミ溶解槽は、蓋が付設された生ゴミ投入
口と脱臭フィルターを備えた水蒸気排出口をいずれも上
部に有しかつ下部に溶解残滓排出口を有し、前記溶解槽
内に貯留するスラリー状溶解物に気泡を供給する高圧空
気給送手段と前記溶解槽内に貯留するスラリー状溶解物
を加熱するヒーターのいずれかを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生ゴミを腐敗を
抑えて溶解・殺菌・水分蒸発・約十分の一の減容化を生
じさせることができ、しかも残滓を中和処理した物は肥
料や家畜の飼料として利用できる,生ゴミの処理方法及
び生ゴミの処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生ゴミの処理装置として、(1)
生ゴミをEM菌等の有効微生物群により分解して約五分
の一に減容する残滓を堆肥とするリサイクル型の第一の
生ゴミの処理装置と、(2)生ゴミを高温高圧蒸気で溶
解しEM菌等の有効微生物群とEMセラミックスを混ぜ
て分解して約十分の一に減容する残滓を肥料とするリサ
イクル型の第二の生ゴミの処理装置(特開平08-19213
6)と、(3)生ゴミを加熱し攪拌して乾燥・脱水を促
し約十分の一に減容する残滓を肥料とするリサイクル型
の第三の生ゴミの処理装置と、(4)生ゴミを酸化・殺
菌・液化して浸出液と残滓に分別しさらに残滓を浸出液
と搾り滓に分けて、浸出液をガス化して燃料にするとと
もに搾り滓を加熱殺菌して肥料とするリサイクル型の第
四の生ゴミの処理装置(特開平11-104604)と、(5)
バイオチップ(微生物を繁殖させた木質細片)と生ゴミ
を混ぜて8時間乃至48時間で水と二酸化炭素等に分解
し残滓を残さない完全分解型の第五の生ゴミの処理装置
と、(6)生ゴミに生石灰を添加し攪拌して熱分解させ
て1週間堆積しさらに有効バクテリアを添加し攪拌して
圧縮して圧縮して肥料とする第六の生ゴミの処理装置
(特願2000-044373)、(7)生ゴミを機械的に10mm
以下に破砕しスラリー状にして消石灰と、被膜処理した
生石灰を添加して攪拌混合し反応熱で水分を蒸散させ乾
燥・減容化する第七の生ゴミの処理装置(特願平06-263
573、特願平07-303874)と、(8)生ゴミを機械的に粒
状に破砕し生石灰を添加して攪拌混合し反応熱で水分を
蒸散させ乾燥・減容化する第八の生ゴミの処理装置(特
願平06-263573、特願平06-007763、特願平09-24326
2、:類似技術として特願平09-001103)と、(9)生ゴ
ミに生石灰と貝粉と植物粕を混ぜてなる処理剤を添加し
て攪拌混合し反応熱で水分を蒸散させ乾燥・減容化する
第九の生ゴミの処理装置(特願平09-103753)と、(1
0)家畜等の廃棄血液に生石灰を添加して攪拌し反応熱
で水分を蒸散させ乾燥・減容化・細粒化する第十の家畜
等の廃棄血液の処理装置(特願平06-305870)、等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生ゴミの処理は、多く
の場合、800℃で長時間燃やされている。氷河が後退し
海面がどんどん上昇し流氷も年々少なくなっていて、20
10年に地球の温度が2℃上昇すると関東地方の五分の一
の面積が海面下に水没するという地球環境の下で、生ゴ
ミの焼却による炭酸ガスの発生は地球温暖化の一因にな
っているとともに、ヒータや高温高圧蒸気等による加熱
を行うことから地球資源を消費することになっていて地
球環境に優しいとは言えない。この観点から、第二及び
第三の生ゴミの処理装置は好ましくない。
【0004】上記の第一の生ゴミの処理装置は、EM菌
等の有効微生物群のランニングコストが高く付いている
こと、残滓が綺麗ではなく、容器に汚く付着すること、
汚い分解液の処理が必要なこと、ゴミ投入時に臭い匂い
が出ることが欠点である。この欠点は上記の第二の生ゴ
ミの処理装置にもある。上記の第三の生ゴミの処理装置
は、残滓が綺麗ではないことも欠点である。
【0005】上記の第四の生ゴミの処理装置は、システ
ムが大型プラントになり設備費が極めて高く付き、装置
の設置空間を極めて大きくとること、処理に長時間かか
ることが欠点である。
【0006】上記の第五の生ゴミの処理装置は、生ゴミ
を完全分解するので残滓の処理が必要ないから生ゴミを
捨てて地球を汚すことはないが、資源となるべき生ゴミ
をリサイクルできないこと及び多量の二酸化炭素を排出
することから地球環境に優しいとは言えない。又、高価
のバイオチップが必要でありランニングコストが高く付
いている。
【0007】上記の第六の生ゴミの処理装置は、高価の
有効バクテリアが必要であり、ランニングコストが高く
付いているとともに、残滓である圧縮肥料は綺麗ではな
く、袋詰め包装を清潔に行えない。
【0008】上記の第七、第八、第九、第十の生ゴミの
処理装置は、残滓である肥料が綺麗ではなく、袋詰め包
装を清潔に行えない。
【0009】本願発明は、高温高圧蒸気等による加熱を
行うことなく、化学薬品等の消毒薬を使用することなく
殺菌できて、処理に使用する材料のランニングコストが
安く、生ゴミを腐敗を抑えて溶解・殺菌・水分蒸発・約
十分の一の減容化を生じさせることができ、しかも残滓
を中和処理した物は肥料や家畜の飼料として利用でき
る,生ゴミの処理方法及び生ゴミの処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の手段
によって解決される。 (1)多量成分の酢酸類と少量成分のアルコール類の混
合液に生ゴミを混合し攪拌して生ゴミをスラリー状溶解
物とすることを特徴とする生ゴミの処理方法。 (2)多量成分の酢酸類と少量成分のアルコール類の混
合液に生ゴミを混合し攪拌して生ゴミをスラリー状溶解
物とし、次いで、強アルカリを加えて粉末化することを
特徴とする生ゴミの処理方法。 (3)回転自在又は揺動自在である攪拌翼を内部に備え
る生ゴミ溶解槽内で多量成分の酢酸類と少量成分のアル
コール類の混合液に生ゴミを混合し攪拌してスラリー状
溶解物を生成して排出するか、又はスラリー状溶解物を
生成した時点で強アルカリを加えて粉末化して排出する
生ゴミの処理装置であって、生ゴミ溶解槽は、蓋が付設
された生ゴミ投入口と脱臭フィルターを備えた水蒸気排
出口をいずれも上部に有しかつ下部に残滓排出口を有
し、前記溶解槽内に貯留するスラリー状溶解物に気泡を
供給する高圧空気給送手段と前記溶解槽内に貯留するス
ラリー状溶解物を加熱するヒーターのいずれかを備えて
いることを特徴とする生ゴミの処理装置。
【0011】
【発明の実施の態様】本願発明の実施の態様に係る生ゴ
ミの処理装置を図1、図2を参照して説明する。併せ
て、本願発明の実施の態様に係る生ゴミの処理方法を参
照して説明する。図1、図2に示す生ゴミの処理装置
は、生ゴミ溶解槽1と、生ゴミ溶解槽1の内部に備える
攪拌翼2と、バブリングを行うための高圧空気給送手段
3を備えている。生ゴミ溶解槽1は、U字板と上面板と
両側の側面板を溶接して内容積の下半部が円筒体を横置
きしたときの下半部の形状になっていて、内容積の上半
部が直方体形状になっている。なお、生ゴミ溶解槽1の
形状はこれに限定されない。生ゴミ溶解槽1は、閉じて
密閉・固定できる蓋が付設された生ゴミ投入口11と臭
気吸着フィルター水蒸気排出口12を上部に有し、下部
に残滓排出口14と高圧空気注入口13を有する。生ゴ
ミ溶解槽1と攪拌翼2と生ゴミ溶解槽1に一体に設けら
れる部分は、PH1〜2の強酸に腐食されることがない
材料、例えば、チタン鋼板,SUS304,SUS316あるいはプ
ラスチック等が使用される。
【0012】生ゴミ投入口11には、蓋15が付設され
ていて、生ゴミ投入口11に設けたフランジ11aの端
縁に摘み16が付設された電磁石17が備えられてお
り、蓋15の電磁石17に対応する位置に磁性体18が
固定されていて、摘み16を90度往復回転すると電磁石
17が励磁又は消磁して磁性体18の吸引し又は吸引が
解かれ、もって、手操作により蓋15の開閉・ロック・
ロック解除が容易に行えるように構成されている。そし
て、開蓋すると、蓋15と生ゴミ溶解槽1にリンクして
いる図示しない保持機構のロックが作動して、蓋15か
ら手を離して生ゴミの投入を行えるように、蓋15が開
いた状態に自動的に保持されており、そして、前記保持
機構のロックを解除して閉蓋できるように構成されてい
る。
【0013】水蒸気排出口12と残滓排出口14には、
強酸に対して耐食性がある自動開閉弁19、20が備え
られている。
【0014】前記攪拌翼2は、生ゴミ溶解槽1の側面を
貫通してさらに対向する側面に貫通する回転軸2aと、
回転軸2aの生ゴミ溶解槽1の両端に固定された十字形
放射翼2b、2cと、十字形放射翼2b、2cの放射方向先
端同士を連結固定している四本の先端連結翼2d、2d、
・・と、十字形放射翼2b、2cの放射方向中点同士を連
結固定している四本の中点連結翼2e、2e、・・と、四
本の先端連結翼2d、2d、・・の外側に螺旋に巻かれた
螺旋翼2fからなる。なお、攪拌翼2の形状はこれに限
定されない。攪拌翼2の外端に固定された大径のスプロ
ケット歯車21と低速大出力モータ22の出力軸に固定
された小径のスプロケット歯車23にエンドレスチェー
ン24が巻回されている。低速大出力モータ22は、攪
拌翼2を例えば1r.p.m.で矢印Xの方向に回転するよう
になっている。螺旋翼2fは、攪拌翼2が矢印Xの方向
に回転すると、被攪拌物を残滓排出口14の方向へ押し
出すようになっている。
【0015】前記高圧空気給送装置3は、コンプレッサ
が用いられ、高圧空気給送管28が高圧空気注入口13
に接続されている。符号27は踏み台である。
【0016】コントローラ25は、電源スイッチ25a
と溶解開始スイッチ25bと貯留物回収スイッチ25cを
備えている。コントローラ25は、電源スイッチ25a
をオンにすると、自動開閉弁19を開きかつ自動開閉弁
20を閉じる。本願発明は、電源スイッチ25aをオン
してから蓋15を開き、生ゴミの溶解を行うための強酸
である多量成分(例えば90%)の酢酸類と少量成分
(例えば10%)のアルコール類の混合液、例えば20
リットルを貯留する。溶解開始スイッチ25bをオンに
すると、コントローラ25は、上記のように、蓋15を
開いたことを磁石17の磁束変化に伴う電気量の変化を
センサ26が検出して出力する開蓋検知信号を入力しか
つ続いて蓋15を閉じたことに対応して同センサ26が
出力する閉蓋検知信号を入力すると、低速大出力モータ
22を例えば5分間駆動するようになっている。従っ
て、蓋15を開けて生ゴミ溶解槽1に生ゴミを投入し蓋
15を閉めると、攪拌翼2が5分間回転するようになっ
ている。そして、貯留物回収スイッチ25cをオンにす
ると、コントローラ25は、自動開閉弁19を閉じ、か
つ、自動開閉弁20を開くように構成されていて、さら
に、電源スイッチ25aをオフにするまで、低速大出力
モータ22を駆動し、かつ、高圧空気給送装置3を稼動
するように構成されている。貯留物回収スイッチ25c
をオンにする時期は、生ゴミ溶解槽1内で最終生成物で
ある粉末が生成して、該粉末を回収するときである。
【0017】続いて、生ゴミの処理装置が特定施設、例
えば病院等に設備される場合の、該生ゴミの処理装置の
作動と生ゴミの処理方法を説明する。 (1)コントローラ25の電源スイッチ25aをオンに
する。自動開閉弁19が開きかつ自動開閉弁20が閉じ
る。 (2)蓋15を開いて、生ゴミの溶解を行うため、例え
ば多量成分の酢酸類(氷酢酸を含む)、18リットルと
少量成分のイソプロピルアルコール等のアルコール類、
2リットルの混合液を生ゴミ溶解槽1内へ貯留する。 (3)コントローラ25の溶解開始スイッチ25bをオ
ンにする。これにより、蓋15を開いてから閉じる度
に、攪拌翼2が5分間回転する。又、高圧空気給送装置
3が15分間作動し、高圧空気注入口13から生ゴミ溶
解槽1内へ気泡を送り込む。 (4)毎日、朝昼晩に入院患者の食事で余る生ゴミは、
蓋15を開いて生ゴミ投入口11を通して生ゴミ溶解槽
1内へ捨てる。蓋15を閉じると、攪拌翼2が5分間回
転し、生ゴミを多量成分の酢酸類と少量成分のアルコー
ル類の混合液に掻き混ぜ、これに加え、高圧空気注入口
13から生ゴミ溶解槽1内へ送り込む気泡がバブリング
を行う。このとき、酢酸類は生ゴミを腐敗させることな
く殺菌・分解していく、タンパク質や脂肪や炭水化物、
繊維質等を分解・溶解に関与する。アルコール類は、生
ゴミに含まれる水分と油を相溶させ、酢酸類による油の
分解に関与する。生ゴミの70%〜85%を占めている水分
の大半はバブリングによって蒸散し、酢酸類の臭いも共
に蒸散し、自動開閉弁19から大気中へ放出され、臭気
は臭気吸着フィルター29に吸着捕捉される。殺菌・・
分解・脱水・減容が行われ黒っぽい草色の強酸性のスラ
リー状溶解物が生成する。スラリー状溶解物の段階では
強い酢の匂いが残る。生ゴミに含まれるプラスチックや
プラスチックフィルムは溶解されない。投棄される生ゴ
ミに含まれる鉄や銅等の金属の小片は腐食溶解される。
生ゴミは約十分の一に減容化したスラリー状溶解物にな
る。従って、病院等において設備される場合の生ゴミ溶
解槽1の内容積は、生ゴミを捨てる条件が、毎日、朝昼
晩に入院患者の食事で余った生ゴミを捨てるものである
ので、合計で十トンの生ゴミを捨てるものとした場合で
も、生ゴミを捨てる度に約十分の一に生ゴミを減容でき
るから、1.5mの内容積を確保すれば足りる。 (5)コントローラ25の溶解開始スイッチ25bをオ
ンしてから一ヶ月経過したら、蓋15を開き、20Kgの
NAOH等のフレーク状の強アルカリを投入して蓋15
を閉じる。攪拌翼2が5分間回転して、強アルカリと強
酸性のスラリー状溶解物が混ぜ合わされ、高熱を発する
化学反応が生じ、再度の殺菌が行われ、加熱による分解
と脱水が進行する。最後に強アルカリを加えると反応熱
によりスラリー状溶解物に含まれている少量の水分が揮
発して殺菌・消臭が行われさらに分解が進んで粉末にな
る。強アルカリは爆発的な熱化学反応は起こさず、比較
的緩やかな熱化学反応を起こして、さらさらとした安全
清潔な粉末となる。生ゴミがスラリー状溶解物に生成さ
れる過程で、O−157、黄色ブドウ球菌、サルモネラ
菌、食中毒原因菌、ボツリヌス菌、コレラ菌、赤痢菌等
の腸管感染症起因菌、結核菌、百日咳菌、風疹菌、マイ
コプラズマ、流行性感冒等の呼吸器感染病起因菌やウィ
ルス、白せん菌、MRSA等の殆どが死滅するが、全体
的に加熱が行われ、完全に死滅させることができる。強
アルカリが水酸化カリである場合には発熱量は極めて大
きく、水分が少ないスラリー状溶解物との反応では、1
分経過後の温度は1分経過後で約267℃になって数分間
この温度を持続するデータが得られた。天ぷら料理でも
そうであるように、190℃を越えると、純白微粉末は炭
化して黒変する。そこで、リサイクル粉末とするには、
水酸化カリの添加量を調整して温度上昇を180℃位に抑
制する。水酸化ナトリウムと水酸化カリを混ぜたものを
使用すると、発熱量は、水酸化ナトリウムを使用する場
合よりも大きく、水酸化カリを使用する場合よりも小さ
い。 (6)強アルカリのフレークを投入してから、例えば約
1時間の経過を待って生ゴミ溶解槽1及び貯留物である
前記粉末が室温まで下がったら、残滓排出口14に十分
に大きな回収袋を用意して、貯留物回収スイッチ25c
をオンにする。すると、自動開閉弁19が閉じ、かつ、
自動開閉弁20が開き、低速大出力モータ22が駆動す
る。従って、さらさらと乾燥している粉末は、生ゴミ溶
解槽1内の貯留物は攪拌翼2により攪拌され、自動開閉
弁20から流れるように円滑に排出され回収袋に収容さ
れる。生ゴミ溶解槽1の内面は付着物が全く無くなる。
生ゴミに強酸で溶解されないプラスチックやプラスチッ
クフィルムが含まれないようにすることが最良ではある
が、プラスチックやプラスチックフィルムを含む生ゴミ
が生ゴミ溶解槽1に投棄された場合、プラスチックやプ
ラスチックフィルムは熱で縮み回収袋に収容されるの
で、粉末にして排出する時点で網にかけて捕捉すること
が好ましい。 以後、上記の(1)〜(6)の工程を繰り返す。
【0018】市町村等の清掃局のゴミ処理場に設備され
る場合には、一度に大量の生ゴミを処理する必要がある
ので、例えば、10トンの生ゴミを一度に処理する場合
には、約10m〜12mの内容積の生ゴミ溶解槽1
を用意する。しかし、10トンの生ゴミに対して、多量
成分の酢酸類と少量成分のアルコール類の混合液の貯留
量は、それぞれ20リットルで足りる。
【0019】上記構成の生ゴミの処理装置は、高圧空気
を給送してバブリングを行って水分の蒸散を促進し減容
化を図る構成としているが、これに加えてまたはこれに
替えて、生ゴミ溶解槽1の下部をヒーターで温めて水分
の蒸散を促進し減容化を図る構成としても良い。又、上
記構成の生ゴミの処理装置は、スラリー状溶解物を生成
してから強アルカリを投入して中和処理して粉末として
残滓排出口から排出するように説明しているが、スラリ
ー状溶解物を生成して残滓排出口から排出し強アルカリ
を混ぜて中和処理して粉末とする工程を別途に行っても
良い。さらに、本願発明は、高圧空気を利用して粉末の
生ゴミ溶解槽からの排出を行うように構成しても良い。
又、生ゴミ溶解槽の底部に、スラリー状溶解物又は粉末
を残滓排出口へ向かって移送するスクリュー軸を回転す
る残滓送り出し装置を備え、攪拌翼によりスラリー状溶
解物又は粉末を攪拌しつつ残滓送り出し装置を作動して
スラリー状溶解物又は粉末を残滓排出口から排出するよ
うに構成としても良い。本願発明の生ゴミの処理装置
は、車載形にして生ゴミを収集するように構成しても良
い。又、本願発明の生ゴミの処理装置は、キャスターを
付けて移動できるように構成しても良い。
【0020】
【発明の効果】(1)本願第一の発明の生ゴミの処理方
法及び本願第三の発明の生ゴミの処理装置であって強ア
ルカリで中和処理しない場合は、以下の効果がある。 a)多量成分の酢酸類と少量成分のアルコール類の混合液
を用いるものであり、該生ゴミを酢酸類による強酸で腐
敗を抑えて殺菌・分解し、アルコール類により生ゴミに
含まれる水と油を相溶させてバブリング又は加熱により
水分蒸発と油分解を促進させ約10分の1の容積に減容
化することができるので、従来の消毒薬を使用して生ゴ
ミの殺菌を行う処理工程を含む生ゴミの処理方法やに比
べて安全であり、又、従来のバイオチップで生ゴミを完
全分解し残滓が残らない生ゴミの処理方法・装置に比べ
てランニングコストが易く極めて衛生的である。 b)多量成分の酢酸類と少量成分のアルコール類の混合液
を用いるものであり、高温高圧蒸気等による大容量の熱
量を必要としないので、省エネルギーになる。 (2)本願第二の発明の生ゴミの処理方法及び本願第三
の発明の生ゴミの処理装置であって強アルカリで中和処
理する場合は、上記の効果に加えて、 c)安全清潔で取り扱いが容易な粉末を生成できて、該粉
末は生ゴミの腐敗工程を経ない分解物であって最近の毒
素を含んで折らず、土壌に必要な窒素、燐酸、カリ等を
多量に含んでいて、土壌の栄養補給材となり、並びに腐
敗を生じさせないで分解し脱水し粉体化したものであ
り、肥料や飼料となし得るから、地球資源のリサイクル
利用ができて地球環境に優しい。 d)生ゴミ溶解槽内のスラリー状溶解物の全量を粉末化す
ることができるので、生ゴミ溶解槽内に汚物が沢山付着
して残ることがなく、綺麗に全量を排出することがで
き、衛生的で袋詰めする等により取り扱い容易であり、
装置が汚らしくならない。 e)強アルカリを加え攪拌する際には、スラリー状溶解物
に最小限の水分が含まれており、水を多量に加える必要
がないから、攪拌する際に爆発するような怖れが無く、
それでいて3分以内に殺菌が死滅する温度に加熱するこ
とができ、極めて短時間でスラリー状溶解物から粉末化
して生ゴミ溶解槽からの排出を容易に行えて、生ゴミと
ともに捨てられるプラスチック、プラスチックフィルム
は生ゴミ溶解槽内からの排出時に目の粗いフィルターに
かけて捕捉分離することができ、手で触っても極めて安
全清潔であり、風による飛散を抑えさえすれば取り扱い
がやり易く、特に、製袋充填包装機に粉体用オーガを組
み付けてなる粉体包装設備を使用して袋詰めすることが
容易であり、運搬・貯蔵(保管)がやり易い。又、回収
日に装置が使用できないということはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施するための生ゴミの処理装置の
縦断側面図。
【図2】図1の生ゴミの処理装置の縦断正面図。
【符号の説明】
1・・・生ゴミ溶解槽、2・・・攪拌翼、2a・・・回
転軸、2b、2c・・・十字形放射翼、2d・・・先端連
結翼、2e・・・中点連結翼、2f・・・螺旋翼、3・・
・高圧空気給送手段、11・・・生ゴミ投入口、12・
・・水蒸気排出口、13・・・高圧空気注入口、14・
・・残滓排出口、15・・・蓋、11a・・・フラン
ジ、16・・・摘み、17・・・電磁石、18・・・磁
性体、19・・・自動開閉弁、20・・・自動開閉弁、
21・・・スプロケット歯車、22・・・低速大出力モ
ータ、23・・・スプロケット歯車、24・・・エンド
レスチェーン、電源スイッチ25a、25b・・・溶解開
始スイッチ、25c・・・貯留物回収スイッチ、26・
・・センサ、27・・・踏み台、28・・・高圧空気給
送管、29・・・臭気吸着フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 7/04 B01F 7/08 C 7/08 15/00 Z 15/00 15/06 Z 15/06 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 4D004 AA03 CA13 CA15 CA22 CA41 CA42 CA46 CA47 CA48 CA50 CB28 CB32 CB42 CB43 CC02 CC12 CC15 4G035 AB46 AE02 AE13 AE17 AE19 4G037 AA01 AA12 CA11 DA30 EA03 4G078 AA01 AA20 AB11 AB20 BA01 CA01 CA05 CA12 CA17 DA03 DA14 DA28 DA30 DB02 EA03 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多量成分の酢酸類と少量成分のアルコー
    ル類の混合液に生ゴミを混合し攪拌して生ゴミをスラリ
    ー状溶解物とすることを特徴とする生ゴミの処理方法。
  2. 【請求項2】 多量成分の酢酸類と少量成分のアルコー
    ル類の混合液に生ゴミを混合し攪拌して生ゴミをスラリ
    ー状溶解物とし、次いで、強アルカリを加えて粉末化す
    ることを特徴とする生ゴミの処理方法。
  3. 【請求項3】 回転自在又は揺動自在である攪拌翼を内
    部に備える生ゴミ溶解槽内で多量成分の酢酸類と少量成
    分のアルコール類の混合液に生ゴミを混合し攪拌してス
    ラリー状溶解物を生成して排出するか、又はスラリー状
    溶解物を生成した時点で強アルカリを加えて粉末化して
    排出する生ゴミの処理装置であって、 生ゴミ溶解槽は、蓋が付設された生ゴミ投入口と脱臭フ
    ィルターを備えた水蒸気排出口をいずれも上部に有しか
    つ下部に残滓排出口を有し、前記溶解槽内に貯留するス
    ラリー状溶解物に気泡を供給する高圧空気給送手段と前
    記溶解槽内に貯留するスラリー状溶解物を加熱するヒー
    ターのいずれかを備えていることを特徴とする生ゴミの
    処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112858085A (zh) * 2021-01-19 2021-05-28 竹简云(天津)生物科技有限公司 一种食品药物溶解度检测分析装置
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