JP2002065830A - 冷蔵庫の脱臭装置 - Google Patents

冷蔵庫の脱臭装置

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JP2002065830A
JP2002065830A JP2000267014A JP2000267014A JP2002065830A JP 2002065830 A JP2002065830 A JP 2002065830A JP 2000267014 A JP2000267014 A JP 2000267014A JP 2000267014 A JP2000267014 A JP 2000267014A JP 2002065830 A JP2002065830 A JP 2002065830A
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ozone
transformer
refrigerator
chamber
power supply
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Susumu Kaieda
晋 海江田
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Toshiba Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0415Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by deodorizing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧トランスがオゾン雰囲気に晒されても腐
食することを防止し、且つ、給電線とオゾン発生用電極
とを電気的に接続するための半田付け作業を行う際に前
記電極の姿勢を簡単に保持することができるようにす
る。 【解決手段】 脱臭装置5の昇圧トランス36を、オゾ
ン雰囲気に晒されても腐食されないように各部品をモー
ルド成形することにより構成する。昇圧トランス36に
設けられた2次側端子の先端部を略直角状に折り曲げる
と共に、ニッケルメッキされた鉄材の表面をスズでコー
ティングして構成する。これにより、オゾン発生用電極
板39を、その姿勢を保持しつつ2次側端子の先端部に
容易に半田付けすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫内における
冷気の循環経路内に配置され、オゾンを発生させること
により庫内の脱臭を行う脱臭装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫においては、オ
ゾンの強力な酸化作用により、冷蔵室及び野菜室を循環
する冷気中の臭い成分や浮遊菌を分解して脱臭、殺菌す
る脱臭装置が配置されたものが提供されている。前記脱
臭装置は、昇圧トランスによって4〜5kV程度の高電
圧を誘起して沿面放電形の電極に印加し、コロナ放電を
発生させて空気中の不活性ガスを電離させ、活性酸素を
発生させることによりオゾンを発生する構成となってい
る。
【0003】ところが、前記昇圧トランスは、オゾン雰
囲気に晒されると腐食されてしまう。このため、従来
は、昇圧トランスとオゾン発生部位である電極とを接続
する給電線を長くして両者を離間させており、装置が大
形化するという問題があった。また、このような長い給
電線は、一般的に、軟質のゴム電線から構成されてい
る。このため、前記給電線を電極に半田付けする際に前
記電極の姿勢が定まらず、半田付け作業を行い難いとい
う問題もある。
【0004】そこで、本発明の目的は、昇圧トランスが
オゾン雰囲気に晒されても腐食することを防止し、且
つ、給電線とオゾン発生用電極とを電気的に接続するた
めの半田付け作業を行う際に前記電極の姿勢を簡単に保
持することができる冷蔵庫の脱臭装置を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の冷蔵
庫の脱臭装置は、冷蔵庫内における冷気の循環経路内に
配置され、オゾンを利用することにより前記冷蔵庫内の
脱臭を行うものであって、昇圧トランスと、この昇圧ト
ランスの2次側に設けられた一対の給電線と、前記給電
線の先端部に電気的に接続される放電電極及び誘電電極
を一体的に有するオゾン発生用電極板と、前記オゾン発
生用電極板によって発生されるオゾンを分解するオゾン
分解手段とを備え、前記昇圧トランスをモールド成形に
より構成し、前記給電線を硬質材料から構成すると共
に、その先端部を略直角状に折り曲げたことを特徴とす
る。
【0006】上記構成によれば、昇圧トランスをモール
ド成形したため、オゾン雰囲気に晒されても腐食される
ことがない。従って、昇圧トランスとオゾン発生部位で
あるオゾン発生用電極とを近接させることができ、全体
の構成をコンパクトにまとめることができる。また、給
電線を硬質材料から構成すると共に、先端部を略直角状
に折り曲げたので、給電線のうち折曲部よりも先の部分
に電極板を密着させることにより、給電線に対して電極
板を垂直な姿勢に保持しつつ、給電線を電極板に半田付
けする作業を簡単に行うことができる。
【0007】この場合、前記給電線の先端部に、オゾン
発生用電極板を下方から受ける受け部を設けると良い
(請求項2の発明)。上記構成によれば、万一、冷蔵庫
内に設置した後で給電線とオゾン発生用電極板とを接合
する例えば半田が外れることがあっても、給電線からオ
ゾン発生用電極板が脱落することがなく、給電線と電極
板との電気的な接続状態を保持できる。
【0008】また、オゾン発生用電極板のうち放電が発
生する放電面の裏面たる非放電面に、放電電極及び誘電
電極と給電線とを接続するための接続部を設けると良い
(請求項3の発明)。上記構成によれば、半田付けによ
りオゾン発生用電極板の接続部に給電線を接続する作業
の際に飛散するフラックス等により放電面が汚れること
を防止できる。
【0009】更に、冷蔵庫内における冷気の循環経路内
に設けられ昇圧トランス、給電線、オゾン発生用電極が
配置される第1室と、前記冷気の循環経路内に前記第1
室の下方部に位置するように設けられオゾン分解手段が
配置されると共に、冷気が流通するように構成された第
2室と、第1室と第2室とを仕切る仕切壁に設けられ、
前記第1室内で発生されるオゾンを第2室内へ流入させ
るための開口部とを備える構成においては、前記オゾン
発生用電極板の放電電極を前記開口部から離間させるこ
とも良い構成である(請求項4の発明)。
【0010】上記構成によれば、前記開口部を介して第
2室からの冷気や異物が第1室内に進入した場合に、放
電電極が結露したり放電電極に異物が付着したりして放
電能力が低下することを防止できる。
【0011】更にまた、昇圧トランスの出力電圧に対し
て十分な絶縁距離を存するように一対の給電線を配設す
ることが好ましい(請求項5の発明)。
【0012】また、給電線が錆びないように、前記給電
線は、ニッケルメッキされた鉄材の表面をスズでコーテ
ィングして構成すると良い(請求項6の発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1ないし図6を参照しながら説明する。まず、図6は、
本実施例に係る冷蔵庫の縦断側面図を示すものである。
この図6において、断熱箱体からなる冷蔵庫本体1の内
部は、断熱仕切壁2により上部の冷蔵室3と下部の冷凍
室4とに仕切られている。本実施例にかかる冷蔵庫は、
前記冷蔵室3と冷凍室4とが前記断熱仕切壁2により分
離されており、それぞれ専用の冷却器(冷蔵室用冷却器
3a,冷凍室用冷却器4a)により生成される冷気によ
って内部が冷却される構成となっている。本実施例にお
いては、前記冷蔵室3内の冷気循環経路に脱臭装置5が
配設されており、以下、前記冷蔵室3の構成を中心に説
明する。
【0014】即ち、前記冷蔵室3内の下部には、仕切板
6により野菜室7が形成されており、前記野菜室7の奥
部には仕切壁8により冷蔵室用冷却器室9が形成されて
いる。前記野菜室7内には、下ケース10及びこの下ケ
ース10の上部に搭載された上ケース11が収納されて
いる。前記上ケース11の上面には冷気流出孔12aを
有するケースカバー12が開閉可能に装着されており、
前記ケースカバー12と前記仕切板6との間に冷気通路
13が形成されている。
【0015】前記冷蔵室3内の下部には、チルドケース
14が配設されており、前記チルドケース14と前記仕
切板6との間に冷気通路15が形成されている。更に、
前記冷蔵室3内の奥部及び上部には、略L字状のダクト
カバー16により冷気ダクト17が形成されている。前
記ダクトカバー16には、複数の冷気吐出孔18が形成
されている。
【0016】また、前記冷却器室9内の上部には冷蔵室
用ファン装置19が配設されており、このファン装置1
9に対応して前記仕切壁8の上部には円筒状の冷気吐出
部20が設けられている。前記冷気吐出部20の前端開
口部は、前記上ケース11内に位置している。これに対
して、前記冷却器室9内の下部には前記冷蔵室用冷却器
3aが配設されている。また、前記仕切壁8の下部の前
部には、ルーバ状の冷気吸込口22が設けられている。
【0017】一方、前記仕切板6の右後部には前記脱臭
装置5が配設されている。前記脱臭装置5は、電気化学
的には、いわゆるプラズマ脱臭装置として作用するもの
であり、その構成について図1ないし図5を参照しなが
ら説明する。まず、図1は、仕切板6における脱臭装置
5の取付け状態及び配置を説明するための分解斜視図で
あり、図1では仕切板6の右半部が示されている。
【0018】図1に示すように、前記仕切板6の右部の
後ろ寄り部分には矩形状の凹部23が形成されている。
前記凹部23の前半部のうちの前部及び後部には、それ
ぞれ傾斜面24及び水抜き孔25が形成されている。ま
た、前記凹部23の後半部のうち後部の底部には、多数
の通気孔26を有する溝部27が設けられている。
【0019】前記凹部23内の後半部には、脱臭装置5
を構成するユニットケース28が前記凹部23を上方か
ら覆うように取付けられる構成となっている。前記ユニ
ットケース28は、矩形箱状の第1室たるオゾン発生室
29を有するベース部30と前記オゾン発生室29の上
面開口部を覆うカバー31とから構成されている。ま
た、前記ユニットケース28の前側面の下部には、下方
に延びるスカート部32が設けられている。前記スカー
ト部32には、多数の長孔からなる流入口33が設けら
れている。また、前記オゾン発生室29の底部29aの
うち図1中奥部には、多数の孔からなる開口部34が設
けられている。
【0020】図2に示すように、前記ユニットケース2
8を前記凹部23に取付けたとき、前記オゾン発生室2
9の下方部には前記スカート部32、前記オゾン発生室
29の底部29a及び凹部23によって区画された第2
室たる脱臭室35が形成されるように構成されている。
従って、本実施例においては、前記オゾン発生室29の
底部29aが第1室と第2室とを仕切る仕切壁として機
能する。また、前記ベース(ユニットケース28)を前
記仕切板6の前記凹部23に取付けたとき、前記開口部
34は前記溝部27の上方に位置するように構成されて
いる。
【0021】また、図1に示すように、前記オゾン発生
室29の内部のうち図1中手前側の左部には、昇圧トラ
ンス36が配置されている。前記昇圧トランス36は、
1次コイル、2次コイル、磁心等(いずれも図示せず)
を合成樹脂によりモールド成形することにより構成され
ている。前記昇圧トランス36は、給電線37を介して
図示しない1次側端子から給電されるように構成されて
いる。
【0022】更に、図3に示すように、前記昇圧トラン
ス36のうち図3中右側面には、一対の凸部36aが一
体的に設けられており、前記凸部36aから2次側端子
38が突設されている。前記2次側端子38は、本発明
の給電線として機能するものである。前記2次側端子3
8は、硬質材、例えばニッケルメッキされた鉄材の表面
にスズをコーティングすることにより構成されている。
前記2次側端子38は、前記昇圧トランス36の側面に
対して直角方向に延びており、その先端部は、図3中上
方に向かって直角に折曲されている。即ち、前記2次側
端子38の先端部は、前記昇圧トランス36の側面と略
平行な方向に延びている。
【0023】前記2次側端子38の先端部には、沿面放
電形のオゾン発生用電極板39が電気的に接続されてい
る。図4及び図5は、それぞれオゾン発生用電極板39
の放電面39a及びその裏面の非放電面である端子面3
9bを示すものである。尚、説明の便宜上、図4におけ
るオゾン発生用電極板39の上部及び下部は、図5で
は、下部及び上部に示されている。これら図4及び図5
に示すように、前記オゾン発生用電極板39は、矩形薄
板状のセラミック板40と、前記2次側端子38にそれ
ぞれ接続される放電電極41及び誘導電極42とを一体
的に有して構成されている。前記放電電極41及び誘導
電極42は、例えばタングステンから構成されている。
【0024】図4に示すように、前記放電電極41は、
前記放電面39aに対応するセラミック板40の表面に
露出して配置され、前記誘導電極42は、セラミック板
40の内部にモールドされている。この場合、前記放電
電極41は、セラミック板40の一方の端部側に寄せて
配置され、誘導電極42は他方の端部側に寄せて配置さ
れている。また、放電電極41の表面には、放電による
経時的な劣化を抑制するためのアルミナコーティング4
3が施されている。
【0025】一方、図5に示すように、前記端子面39
bに対応するセラミック板40の表面には、前記放電電
極41及び誘導電極42と前記2次端子38とをそれぞ
れ接続するための接続部41a及び42bが設けられて
いる。本実施例においては、前記2次側端子38と前記
接続部41a,42aとの接続は、図3に示すように、
前記2次側端子38の先端の折曲部38aよりも先の部
分を端子面39bに密着させた状態で半田付けすること
により行われる(尚、図3において、符号44は半田を
示している)。これにより、前記オゾン発生用電極板3
9は、冷蔵庫内において垂直に立てた状態で配置され
る。また、図1に示すように、前記オゾン発生用電極板
39は、前記誘導電極42よりも前記放電電極41の方
が前記開口部34から離れて位置するように前記2次側
端子38と接続されている。
【0026】本実施例では、前記昇圧トランス36の凸
部36aの先端面から前記2次側端子38の先端部まで
の距離L2を、20mm以下、例えば約15mmに設定
している。これは、前記距離L2を極力短くすることに
より、脱臭装置5の小形化を図るためである。但し、前
記距離L2が短すぎると、2次側端子38と接続部41
a,42aとの半田付け作業に支障を来すため、本実施
例では、前記距離L2を半田付け作業に支障がない程度
の長さ(約15mm)にしている。
【0027】尚、前記放電電極41及び誘導電極42に
は、昇圧トランス36により昇圧された交流4.5V程
度の高電圧が2次側端子38を介して印加され、これに
より両電極41,42はセラミック板40を介して放電
する。そして、このような高電圧が流れた場合でも前記
2次側端子38間の絶縁性を保てるように、本実施例で
は、前記2次側端子38間の距離を15mm以上、例え
ば24mmに設定している。
【0028】これに対して、図2に示すように、前記溝
部27内には、前記通気孔26を塞ぐように触媒45が
配置されている。前記触媒45は、例えば酸化マンガン
ベースのセラミック製ハニカム(成型品)或いは金属ハ
ニカムを矩形板状に成形してコア材としたものに、触媒
成分を固定して構成されている。尚、図1において前記
触媒45のハニカム構造を格子模様で表している。
【0029】尚、冷蔵庫本体1の下部には機械室46が
形成されており、その内部には冷凍サイクルのコンプレ
ッサ47が配設されている。前記コンプレッサ47はコ
ンプモータを駆動源とするレシプロ形のものである。そ
して、詳しい説明は省略するが、本実施例の冷蔵庫で
は、図示しない制御装置が、冷蔵室3に関する温度設定
情報や温度情報、冷蔵室用冷却器3aの温度情報等に基
づいて冷蔵室3の冷却運転を行うと判断した場合には、
前記コンプレッサ47より吐出される冷媒を冷蔵室用冷
却器に供給する。そして、前記冷蔵室用ファン装置19
を駆動して前記冷蔵室3及び野菜室7内に冷気を循環さ
せると共に、前記脱臭装置5の運転を開始する。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
前記冷蔵室用ファン装置19が運転されると、冷却器室
9内の冷気の一部は、矢印で示すように、冷気吐出部2
0から上ケース11内に吐出され冷気流出孔12aを通
って冷気通路13内に放出される。冷気通路13内に放
出された冷気は、下ケース10の前面及び下面に沿って
流れ、冷気吸入口22を通介して冷却器室9内に戻され
る。
【0031】これに対して、冷却器室9内の冷気の残り
は、冷気ダクト17を通って上昇し、冷気吐出孔18及
び冷気ダクト17の上端部から冷蔵室3内に吐出され
る。冷蔵室3内に吐出された冷気は、チルドケース14
の下方の冷気通路15を通り、流入口33から脱臭装置
5の脱臭室35内に流入する。その後、触媒45の内部
を通過し、通気孔26から野菜室7内に流入する。即
ち、脱臭装置5は冷気の循環経路内に配置されている。
野菜室7内に流入した冷気は、冷気通路13を通り、下
ケース10の前面及び下面に沿って流れた後、冷気吸入
口22を介して冷却器室9内に戻される。
【0032】一方、前記脱臭装置5においては、昇圧ト
ランス36により誘起された高電圧がオゾン発生用電極
板39に印加されると、コロナ放電が発生し、空気中に
含まれているAr(アルゴン)などの不活性ガスが電離
してプラズマ状態となる。
【0033】Ar→Ar+ +e- …(1) 上記(1)式の電離によって発生した電子が酸素原子O
2 に衝突すると、活性酸素Oを発生する。
【0034】 O2→O+O …(2) 上記(2)式で発生した活性酸素Oが酸素原子O2 と結
び付くことによってオゾンO3 が生成される。 O2 +O→O3 …(3)
【0035】上記(1)〜(3)のプロセスによりオゾ
ン発生用電極板39付近に生成されたオゾンO3 は、オ
ゾン発生室29内に貯溜される。そして、図2に示すよ
うに、オゾン発生室29内のオゾンO3 は、自重によ
り、また脱臭室35内を流通する冷気に引っ張られて開
口部34から脱臭室35内に流入し、冷蔵室3及び野菜
室7内を循環する臭気を含んだ冷気と混合される。
【0036】すると、オゾンO3 及び臭気成分が触媒4
5表面に吸着され、オゾンO3 が分解されて活性酸素O
が発生すると共に、活性酸素Oの強い酸化力により臭気
成分が酸化分解される。また、冷気中の細菌なども活性
酸素Oにより酸化されるため、殺菌作用を奏する。この
ようにして脱臭された冷気は、通気孔26を通って野菜
室7内に流入する。
【0037】以上のように本実施例によれば、前記昇圧
トランス36をモールド成形により構成したので、オゾ
ン発生室29内に貯溜されるオゾンによって前記昇圧ト
ランス36の各部品が腐食されることがない。また、昇
圧トランス36がオゾンから受ける悪影響を考慮する必
要がないため、昇圧トランス36とオゾン発生用電極板
39とを近接させて配設することができ、その分、脱臭
装置5を小形化することができる。
【0038】更に、昇圧トランス36とオゾン発生用電
極板39とを近接させることができることから、前記昇
圧トランス36とオゾン発生用電極板39とを接続する
2次側端子38を短くすることができるので、前記2次
側端子38を硬質材料から構成することができる。しか
も、本実施例では、前記2次側端子38の先端部を略直
角状に折り曲げ、その折曲部38aよりの先の部分を前
記オゾン発生用電極板39の端子面39bに密着させて
半田付けするように構成した。従って、半田付け作業の
際に、2次側端子38に対してオゾン発生用電極板39
が略直角となる姿勢を保持しやすく、前記オゾン発生用
電極板39を略垂直方向に確実に配置することができ
る。このため、オゾン発生用電極板39の表面に異物が
堆積することを防止でき、放電能力が低下することを防
止できる。
【0039】更にまた、オゾン発生用電極板39に2次
側端子38を半田付けする接続部41a,42aを放電
面39aの裏面に設けたため、半田付け作業の際に飛散
するフラックス等により放電面39aが汚れることを極
力防止できる。
【0040】また、本実施例では、前記2次側端子38
を、ニッケルメッキされた鉄材の表面をスズでコーティ
ングすることにより構成した。このため、開口部34を
介してオゾン発生室29内に冷気が進入することにより
2次側端子38の表面で結露した場合でも、その結露に
よって錆びることがない。
【0041】更に、オゾン発生用電極板39を、前記誘
導電極42よりも前記放電電極41の方が前記開口部3
4から離れて位置するように前記2次側端子38に接続
した。このため、前記開口部34を介して脱臭室35か
らの冷気や異物がオゾン発生室29内に進入した場合
に、オゾン発生用電極板39の放電面39aが結露した
り前記放電面39aに異物が付着したりして放電能力が
低下することを防止できる。
【0042】図7及び図8は本発明の第2の実施例を示
すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。即ち、この第2の実施例では、2次側端子38の先
端部を下方に向かって略直角に折り曲げて第1の片部5
1aを構成すると共にその折曲片部51aの先端部を水
平方向に折り曲げて第2の片部51bを構成し、更に、
第2の片部51bを上方に向かって略直角に折り曲げて
第3の片部51cを構成している。即ち、前記2次側端
子38の先端部に、前記オゾン発生用電極板39を下方
から受ける第1ないし第3の片部51a〜51cからな
るコ字状の受け部51を設けている。また、前記オゾン
発生用電極板39の下辺部には、接続部41a,42a
(図5参照)の下方にそれぞれ位置するように切欠部5
2,53が設けられている。
【0043】本実施例においては、前記オゾン発生用電
極板39に2次側端子38の先端部を半田付けする際
は、前記切欠部52及び53に前記受け部51を嵌め込
むようになっている。これにより、脱臭装置5を冷蔵庫
内に設置した後で、半田44が剥がれてしまった場合で
も、2次側端子38の先端部からオゾン発生用電極板3
9が脱落することを防止して、2次側端子38とオゾン
発生用電極板39との電気的な接続状態を保持すること
ができる。
【0044】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、例えば次のような変形が可能である。昇
圧トランス36、2次側端子38、オゾン発生用電極板
39、触媒45のすべてを同じ室内に配置しても良い。
この場合、前記室内に冷気が流通するように構成する必
要があるが、上記実施例のように前記昇圧トランス36
をモールド成形すると共に2次側端子38を錆びない材
質から構成することにより、室内を流通する冷気によっ
て昇圧トランス38の各部品が悪影響を受けたり、2次
側端子が錆びることがない。
【0045】2次側端子38は、ステンレス材をニッケ
ルメッキすることにより構成しても良い。また、脱臭装
置は、冷凍室内における冷気の循環経路に設けても良
い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の冷蔵庫の脱臭装置によれば、昇圧トランスをモールド
成形により構成し、オゾン雰囲気に晒されても腐食しな
いように構成したので、昇圧トランスとオゾン発生部位
であるオゾン発生用電極とを近接させて全体の構成をコ
ンパクトにまとめることができる。しかも、前記昇圧ト
ランスの2次側に設けられ、放電電極及び誘電電極を一
体的に有するオゾン発生用電極板と電気的に接続される
給電線を、硬質材料から構成すると共にその先端部を略
直角状に折り曲げたので、給電線に対して電極板を垂直
な姿勢に保持しつつ、給電線を電極板に半田付けする作
業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、仕切
板と脱臭装置の分解斜視図
【図2】脱臭装置周辺部分の縦断側面図
【図3】2次側端子とオゾン発生用電極板との接続部分
を拡大して示す側面図
【図4】オゾン発生用電極板の放電面を示す図
【図5】オゾン発生用電極板の端子面を示す図
【図6】冷蔵庫の縦断側面図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図8】図4相当図
【符号の説明】
図中、1は冷蔵庫本体、5は脱臭装置、29はオゾン発
生室(第1室)、29aは底部(仕切壁)、34は開口
部、35は脱臭室(第2室)、36は昇圧トランス、3
8は2次側端子(給電線)、39はオゾン発生用電極
板、39aは放電面、39bは端子面(非放電面)、4
1は放電電極、41aは接続部、42は誘導電極、42
aは接続部、45は触媒(オゾン分解手段)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫内における冷気の循環経路内に配
    置され、オゾンを利用することにより前記冷蔵庫内の脱
    臭を行う冷蔵庫の脱臭装置であって、 昇圧トランスと、この昇圧トランスの2次側に設けられ
    た一対の給電線と、前記給電線の先端部に電気的に接続
    される放電電極及び誘導電極を一体的に有するオゾン発
    生用電極板と、前記オゾン発生用電極板によって発生さ
    れるオゾンを分解するオゾン分解手段とを備え、 前記昇圧トランスをモールド成形により構成し、 前記給電線を硬質材料から構成すると共に、その先端部
    を略直角状に折り曲げたことを特徴とする冷蔵庫の脱臭
    装置。
  2. 【請求項2】 給電線の先端部には、オゾン発生用電極
    板を下方から受ける受け部が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の冷蔵庫の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 オゾン発生用電極板のうち放電が発生す
    る放電面の裏面たる非放電面に、放電電極及び誘導電極
    と給電線とを接続するための接続部を設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 冷蔵庫内における冷気の循環経路内に設
    けられ昇圧トランス、給電線、オゾン発生用電極板が配
    置される第1室と、 前記冷気の循環経路内に前記第1室の下方部に位置する
    ように設けられオゾン分解手段が配置されると共に、冷
    気が流通するように構成された第2室と、 前記第1室と前記第2室とを仕切る仕切壁に設けられ、
    前記第1室内で発生されるオゾンを前記第2室内へ流入
    させるための開口部とを備え、 前記オゾン発生用電極板の放電電極を前記開口部から離
    間させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の冷蔵庫の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 一対の給電線は、昇圧トランスの出力電
    圧に対して十分な絶縁距離を存するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の冷蔵庫の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 給電線は、ニッケルメッキされた鉄材の
    表面をスズでコーティングして構成されていることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の冷蔵庫の
    脱臭装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005030651A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2009281716A (ja) * 2008-04-25 2009-12-03 Panasonic Corp 冷蔵庫
CN101825381A (zh) * 2009-03-04 2010-09-08 松下电器产业株式会社 冰箱

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