JP2002065585A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2002065585A
JP2002065585A JP2000254118A JP2000254118A JP2002065585A JP 2002065585 A JP2002065585 A JP 2002065585A JP 2000254118 A JP2000254118 A JP 2000254118A JP 2000254118 A JP2000254118 A JP 2000254118A JP 2002065585 A JP2002065585 A JP 2002065585A
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distance
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JP2000254118A
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English (en)
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Shuji Ono
修司 小野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡装置において、被写体が動いていても
距離情報を得ることができ、また簡単な構成と演算処理
により短時間で、撮像手段の解像度と同等の空間分解能
の距離分布情報を得ることができるようにする。 【解決手段】 遠距離用照明レンズ105からの照明と
近距離用照明レンズ107からの照明をほぼ同時に発光
させ、おのおのの発光のタイミングに合わせて撮像素子
102でそれぞれの光による反射光像を撮影する。次
に、コンピュータ140で、撮影された2枚の画像の各
画素の輝度の比に基づく演算を行うことにより、各画素
ごとに距離を算出し、それらをまとめて距離分布情報を
算出する。また撮影された2枚の画像のうち一つを通常
画像用として用いる。通常画像と距離分布情報は、モニ
タ120に可視画像として表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡装置に関し、
特に体腔内への挿入部先端から被写体までの距離を測定
する手段を備えた内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処
置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処
置のできる内視鏡が広く用いられている。また、工業分
野においても、ボイラー、タービン、エンジン、化学プ
ラント等の内部のキズ,腐食等の観察、検査に工業用内
視鏡が広く用いられている。
【0003】しかしながら、従来の内視鏡は単眼光学系
の場合が多いため、被写体までの距離を容易に把握する
ことができない。また内視鏡と被写体の距離の大小によ
ってモニター上での被写体の見かけの大きさが変化して
しまうため、モニター上では実際の大きさが把握しづら
い等の問題点がある。したがって、内視鏡から被写体ま
での距離、特に画像内での距離の分布を測定できる装置
が望まれている。
【0004】特開昭64−49542号に体内の臓器表
面等の凹凸を計測する計測内視鏡として、回析格子によ
るレーザー光の回析パターンを利用したものが示されて
いる。
【0005】これは、回析パターン投影手段によって被
写体表面上に回折パターンを投影し、この投影像を視差
のある位置から撮像手段で観察することにより、被写体
表面の凹凸が把握できるようにしたものである。また、
ラインあるいはドット状パターンが表面の凹凸形状に応
じて変形して見えるため、撮像手段の画像信号に基づい
て、被写体表面上のライン状パターンの各明部に関して
基準位置からの輝度の変位量を演算することにより、被
写体表面の凹凸形状を計測することもできる。
【0006】また、特開平05−211988号にはレ
ーザー光による測距と干渉稿による測定を組み合わせて
立体形状を測定する手段が示されている。これは、干渉
稿投影手段を用いて干渉縞を被写体表面に投影し、前記
干渉縞を走査する手法によって得た被写体表面の凹凸形
状の情報と、レーザー光線による測距手段を用いて測定
した測距情報を合わせることにより、基準寸法の入力を
必要とせず距離分布情報を計測することができるという
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−49542号では、被写体表面の凹凸形状の情報
を得ることができるが、内視鏡先端からの距離が既知で
ある基準位置を設定しなければ距離を知ることができな
い。またパターン投影を複数回行う間被写体を固定して
おく必要があるため、体腔内等の動きの激しい被写体の
撮像には向かない。さらに複数回のパターン投影を行
い、その後測定パターンに基づき複雑な演算を必要とす
るため凹凸形状の情報を得るまでに時間がかかる。また
照射パターンに基づくため、照射パターンのピッチ以下
の空間分解能を得ることが困難である。
【0008】また、特開平05−211988号では、
干渉稿投影手段を用いて干渉縞走査方法による形状測定
で被写体表面の凹凸形状の測定を行い、それとは別にレ
ーザー光による測距手段を用いて距離の測定を行って距
離分布情報を得なければならないため、装置の構成が複
雑になる。また干渉縞走査を複数回行う間被写体を固定
しておく必要があるため、体腔内等の動きの激しい被写
体の撮像に向かない。さらに複数回の干渉縞走査を行
い、その後走査結果に基づき複雑な演算を必要とするた
め距離情報を得るまでに時間がかかる。
【0009】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みて、内視鏡装置において、被写体が動いていても距
離情報を得ることができ、また簡単な構成と演算処理に
より短時間で、撮像手段の解像度と同等の空間分解能の
距離分布情報を得ることが可能な内視鏡装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡装置
は、被写体までの発散照射距離の異なる複数の発光位置
からほぼ同時に光を照射可能な照射手段と、照射手段の
各発光位置からの光による被写体の反射光像を独立に撮
影可能な撮像手段と、独立に撮影された各反射光像の対
応する各部の反射強度の比に基づく演算により各部の発
光位置からの距離を算出する演算手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0011】ここで、発散照射距離とは、単位照射面積
当りの照度が距離の2乗に反比例するように、光が発散
して進む距離を意味し、平行ビームとして進む距離や、
光ファイバー内を進む距離は含まない。また、ほぼ同時
とは、同時または被写体に動きが認められない程度の時
間差を意味する。
【0012】本発明による内視鏡装置は、前記照射手段
を被写体までの発散照射距離の異なる発光位置ごとに短
い周期で切り替えて光を照射するものとし、前記撮像手
段を光の切り替えに同期して被写体からの反射光像を時
分割することにより、各発光位置からの光による反射光
像を独立に撮影するものとすることができる。
【0013】また、本発明による内視鏡装置は、前記照
射手段を被写体までの発散照射距離の異なる発光位置ご
とに異なる波長の光を被写体に照射し、前記撮像手段に
より被写体の反射光像を波長分割することにより、各発
光位置からの光による反射光像を独立に撮影するものと
することができる。
【0014】本発明による内視鏡装置において、前記照
射手段は内視鏡本体内に組み込まれていてもよいし、内
視鏡本体と別体に構成されていてもよい。
【0015】本発明による内視鏡装置は、演算手段によ
り算出された被写体各部の照射手段からの距離の分布を
被写体の距離分布情報として出力する出力手段をさらに
備えたものとすることができる。
【0016】この出力手段は、被写体の距離分布情報を
数値として表示するものとすることができる。例えば、
被写体の任意の広さの領域毎に距離情報を数値で表示す
ることが可能である。
【0017】この出力手段は、被写体の距離分布情報を
図形として表示するものとすることができ、例えば、被
写体の凹凸形状をワイヤーフレーム等の立体形状で表示
することができる。
【0018】例えば、出力手段の画素毎に被写体までの
距離に応じて色を変化させて表示するようにして、被写
体の距離分布情報を色情報として表示するものとするこ
ともできる。
【0019】さらに、さらにその上から被写体の凹凸形
状情報としてワイヤーフレーム等の立体形状を重ねて表
示するようにして、被写体の距離分布情報を図形と色情
報の組合せとして表示するものとすることができる。
【0020】また、この出力手段は、同一出力手段上に
被写体の距離分布情報と被写体の通常画像との両方を同
時に出力するものとすることもできる。
【0021】さらに、この出力手段はユーザーのポイン
ティングデバイスによる通常画像上の任意の点の入力を
受けて、その位置の距離情報を出力手段上に表示するも
のとすることもできるし、ポインティングデバイスによ
る通常画像上の任意の2点の入力を受け、2点間の距離
を演算して出力手段上に数値等で表示するものとするこ
ともできる。
【0022】ここで、図2に示す原理図をもとに距離情
報の演算方法について説明する。被写体1からの距離の
異なる2つの点光源20および21から被写体1に照明
をあてる。このときの、被写体から近い点光源20の輝
度を既知の値L、被写体から遠い点光源21の輝度を
既知の値L、両点光源20、21間の距離を既知の値
L、点光源20から被写体までの距離をR、点光源2
1から被写体までの距離をR、被写体の各点光源2
0,21から発せられる光に対する分光反射率をRfと
すると、各素子の位置関係より R+L=R(1) となり、点光源11からの光の被写体1による反射光強
度をLr1とすると、 Lr=Rf・L/4πR (2) となり、点光源12からの光の被写体1による反射光強
度をLr2とすると、 Lr=Rf・L/4πR (3) となる。
【0023】ここで、これらの反射光強度の比をWrと
して求めると、 Wr=Lr/Lr=Rf・L・4πR /4πR ・Rf・L =L・R /L・R (4) となり、(4)式に(1)式を代入し、被写体までの距
離Rを求める式に変形することにより、
【数1】 となる。
【0024】(5)式より、L、L、Lは既知の
値、Wrは撮影された2枚の画像の各画素の輝度の比か
ら求められるため、被写体までの距離Rを得ることが
できる。
【0025】カメラ10が撮影した点光源20および点
光源21からの反射光像を入力し演算するコンピュータ
で、撮影された画像の各画素ごとに上記演算を行うこと
により、撮影された画像から距離分布情報を得ることが
できる。
【0026】
【発明の効果】上記のように構成された本発明による内
視鏡装置は、発散照射距離の異なる複数の発光位置から
ほぼ同時に光を被写体に照射し、各発光位置からの光に
よる被写体からの反射光像を独立に撮影可能なものであ
るため、短時間で距離分布情報を得るために必要な2枚
の反射光像の撮影が終了するので、被写体が動いていて
も距離分布情報を得ることができる。
【0027】また、本発明による内視鏡装置は、前記2
枚の通常画像の各画素の輝度の比、すなわち被写体から
の光の反射強度の比に基づいて距離分布情報を算出する
ため、距離分布情報を得るための特別な手段を必要とせ
ず、一つの撮像手段で撮影した情報を基に通常画像と距
離分布情報の2つの情報を得ることができ、装置の構成
を複雑にすることなく距離分布情報を得ることができ
る。
【0028】また、本発明による内視鏡装置は、ほぼ同
時に撮影した2枚の通常画像の各画素の輝度の比、すな
わち被写体からの光の反射強度の比に基づく簡単な演算
により距離分布情報を算出するため、短時間で距離分布
情報を得ることができる。
【0029】さらに、本発明の内視鏡装置によれば、発
光位置を変えて撮影した2枚の通常画像の各画素の輝度
の比、すなわち被写体からの光の反射強度の比に基づい
て距離分布情報を算出するため、撮像手段の解像度と同
等の空間分解能の距離分布情報を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態による内視鏡装置の概略構成を示す図で
ある。
【0031】本実施の形態による内視鏡装置は、被験者
の体腔内に挿入される内視鏡挿入部100と、その挿入
部100先端付近内部に設けられた、被写体までの発散
照射距離の異なる2つの位置50a,50bから光を照
射するための2つの光源162、165を備えた照明ユ
ニット160と、内視鏡挿入部100内の撮像素子10
2が対物レンズ101を通して撮影した2枚の画像に基
づいて通常画像信号と距離分布情報を算出して画像化し
た信号を出力する機能および内視鏡装置全体を制御する
機能を持ったコンピュータ140と、コンピュータ14
0の映像出力信号を受けて、可視画像として表示するモ
ニタ120とから構成されている。
【0032】内視鏡挿入部100は、内部に先端まで延
びるCCDケーブル104、遠距離用ライトガイド10
6、近距離用ライトガイド108を備えている。CCD
ケーブル104aの先端部には、通常画像用撮像素子1
02が接続され、その通常画像用撮像素子102には、
反射用プリズム103が取り付けられている。反射用プ
リズム103、遠距離用ライトガイド106および近距
離用ライトガイド108の先端部、即ち内視鏡挿入部1
00の先端部には、対物レンズ101および遠距離用照
明レンズ105および近距離用照明レンズ107が設け
られている。CCDケーブル104の基端は、コンピュ
ータ140に接続され、遠距離用ライトガイド106お
よび近距離用ライトガイド108の基端は照明ユニット
160に接続されている。
【0033】照明ユニット160は、遠距離用ライトガ
イド106を通して内視鏡挿入部100から遠距離用照
射レンズ105により照射するための光源として、通常
画像用白色光を発する遠距離用白色光源162と、その
遠距離用白色光源162に電気的に接続された遠距離用
白色光源用電源163と、遠距離用白色光源162から
射出された白色光を集光する遠距離用白色光用集光レン
ズ161、同じく近距離用ライトガイド108を通して
内視鏡挿入部100から近距離用照射レンズ107によ
り照射するための光源として通常画像用白色光を発する
近距離用白色光源165と、その近距離用白色光源16
5に電気的に接続された近距離用白色光源用電源166
と、近距離用白色光源165から射出された白色光を集
光する近距離用白色光用集光レンズ164を備えてい
る。
【0034】コンピュータ140には、内視鏡100か
ら延びているCCDケーブル104が接続されている。
また、必要に応じてポインティングデバイス141やキ
ーボード142等を接続することができる。
【0035】次に以上のように構成された本実施の形態
による内視鏡装置の作用について説明する。
【0036】まず、内視鏡100は、オペレータの手に
より被験者の体腔内に挿入される。その後、遠距離用白
色光源電源163が駆動され、遠距離用白色光源162
から白色光が射出される。白色光は、遠距離用白色光用
集光レンズ161を経てライトガイド106に入射さ
れ、内視鏡挿入部100の先端部まで導光された後、被
写体1から遠い距離にある照明レンズ105により被写
体1に照射される。白色光の被写体1からの反射光は対
物レンズ101によって集光され、反射用プリズム10
3により反射されて、通常画像用撮像素子102に結像
される。撮像素子102からの映像信号はCCDケーブ
ル104を通ってコンピュータ140に送られ、コンピ
ュータ140内のメモリに保存される。次に、遠距離用
の光源と同様に近距離用白色光源電源166が駆動さ
れ、近距離用白色光源165から白色光が射出される。
白色光は、近距離用白色光用集光レンズ164を経てラ
イトガイド108に入射され、内視鏡挿入部100の先
端部まで導光された後、被写体1から近い距離にある照
明レンズ107により被写体1に照射される。白色光の
被写体1からの反射光は対物レンズ101によって集光
され、反射用プリズム103により反射されて、通常画
像用撮像素子102に結像される。撮像素子102から
の映像信号はCCDケーブル104を通ってコンピュー
タ140に送られ、コンピュータ140内のメモリに保
存される。
【0037】このように遠距離光源からの光の反射光像
と近距離光源からの光の反射光像の撮影は、光源の発光
の切替えに同期してそれぞれの光の反射光像を時分割す
ることにより両反射光像を独立に撮影するものである。
【0038】次に撮影された2枚の画像からコンピュー
タ140により前述の原理に基づいて被写体各部までの
距離を演算することにより、画像の各画素ごとに距離が
算出され、それらをまとめて距離分布情報が算出され
る。また撮影された2枚の画像のうちいずれか一方は通
常画像用としても用いられる。上記の様に処理された通
常画像および距離分布情報は、モニタ120に入力さ
れ、両画像が並列して、あるいは切替え可能なものとし
て可視画像として表示される。また、上記一連の動作は
コンピュータ140によって制御される。
【0039】ここで、ポインティングデバイス141を
用いて、モニタ120上に表示されている通常画像上の
任意の一点を指定し、ポインティングデバイス141に
設置された入力ボタンを押下してコンピュータ140に
入力することにより、すでに算出されている指定点の距
離情報をモニタ120上に数値等の情報として表示する
こともできるし、通常画像上の任意の一点を指定し、ポ
インティングデバイス141に設置された入力ボタンを
押下してコンピュータ140に入力し、さらに別の一点
を指定してポインティングデバイス141に設置された
入力ボタンを押下してコンピュータ140に入力するこ
とにより、コンピュータ140で2点間の距離を演算し
てモニタ120上に数値等で表示することもできる。ま
た、上記2点間をポインティングデバイス141でドラ
ッグすることによって2点間の距離を演算してモニタ1
20上に数値等で表示するようにしてもよい。
【0040】ここで、図12、図13を基に前記2点間
の距離の演算方法について説明する。まず、通常画像の
表示例を図12に示す。通常画像上で任意の点1aおよ
び1bを指定したものと想定し、そのときの2点間の距
離Dの算出方法について説明する。
【0041】このときの状態を図13に示す。照明レン
ズ107から点1aまでの距離であるR11は前述の原
理により求められ、さらに照明レンズ107と対物レン
ズ101の位置関係は既知であり、対物レンズ101の
レンズ光軸Aと対物レンズ101から点1aを結ぶ直線
との角度θは前記通常画像上の距離rと対物レンズ
101の特性から求まるので、照明レンズ107を中心
とした半径R11の球面を表す式と、対物レンズ101
から点1aを結ぶ直線を表す式を連立することにより、
該球面と該直線の交点である点1aの3次元の座標が求
められる。同様にして点1bの座標も求められるので、
点1aおよび点1bのそれぞれの3次元の座標を基に2
点間の距離Dが求められる。
【0042】また、キーボード142上に配置されたカ
ーソルキーを用いて通常画像上の任意の一点、または2
点を指定しキーボード142上のEnterキーを押下
してコンピュータ140に入力することによっても上記
作用と同等の作用を得ることができる。
【0043】さらに、ポインティングデバイス141や
キーボード142等は、コンピュータ140に対する制
御命令の入力等にも用いることもできる。
【0044】上記のように構成された本発明による内視
鏡装置によれば、短時間で距離分布情報を得るために必
要な2枚の反射光像の撮影が終了するので、被写体が動
いていても距離分布情報を得るための撮影を行うことが
でき、さらに被写体からの光の反射強度の比に基づく簡
単な演算により、短時間で距離分布情報を得ることがで
きる。
【0045】本実施形態では、被写体からの距離が遠い
照明を用いた撮影を先に行ったが、被写体からの距離が
近い照明を用いた撮影を先に行ってもよい。また、照明
に用いる光源として白色光を採用したが、本発明の目的
を達成し得る光源であれば、単波長光等を採用すること
もできる。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は、本発明による内視鏡の本実施の形態
の概略構成を示す図である。なお、図1に示す第1の実
施形態と同等の要素についての説明は、特に必要のない
限り省略する。
【0047】本実施形態による内視鏡装置は、挿入部2
00が、内部に先端まで延びるCCDケーブル204
a、204b、204c、遠距離用ライトガイド20
6、近距離用ライトガイド208を備えている。CCD
ケーブル204a、204b、204cの先端部には、
それぞれ通常画像用撮像素子202a、202b、20
2cが接続され、それらの通常画像用撮像素子202
a、202b、202cには、分光用プリズム203が
取り付けられている。分光用プリズム203、遠距離用
ライトガイド206および近距離用ライトガイド208
の先端部、即ち内視鏡挿入部200の先端部には、対物
レンズ201および遠距離用照明レンズ205および近
距離用照明レンズ207が設けられている。CCDケー
ブル204a、204b、204cの基端は、コンピュ
ータ240に接続され、遠距離用ライトガイド206お
よび近距離用ライトガイド208の基端は照明ユニット
260に接続されている。
【0048】照明ユニット260は、遠距離用ライトガ
イド206を通して内視鏡挿入部200から遠距離用照
射レンズにより照射するための光源として、第1の波長
λの単波長光を発する単波長光源262と、その単波
長光源262に電気的に接続された単波長光源用電源2
63と、単波長光源262から射出された単波長光を集
光する単波長光用集光レンズ261を備えている。
【0049】同じく近距離用ライトガイド208を通し
て内視鏡挿入部200から近距離用照射レンズにより照
射するための光源として前記第1の波長λと異なる波
長λの単波長光を発する単波長光源265と、その単
波長光源265に電気的に接続された単波長光源用電源
266および第1、第2の波長とさらに異なる波長λ
の単波長光を発する単波長光源267と、その単波長光
源267に電気的に接続された単波長光源用電源268
があり、単波長光源265の前面には第2の波長λ
光は透過し、第3の波長λの光は反射するダイクロイ
ックミラー269を、単波長光源267の前面にはミラ
ー270を設置することによって、単波長光源265と
単波長光源267の2つの光源から射出される単波長光
を単波長光用集光レンズ264に入射させている。
【0050】これら3つの波長(λ、λ、λ
は、物体の分光特性が線形と見なすことができる範囲内
で選択する。
【0051】コンピュータ240には内視鏡200から
延びているCCDケーブル204a、204b、204
cが接続されている。また、第1実施形態と同様、必要
に応じてポインティングデバイス141やキーボード1
42等を接続することができる。
【0052】次に以上のように構成された本実施の形態
による内視鏡装置の作用について説明する。
【0053】まず、内視鏡200は、オペレータの手に
より被験者の体腔内に挿入される。その後、遠距離用単
波長光源電源263が駆動され、遠距離用単波長光源2
62から第1の波長λの単波長光が射出される。単波
長光は、遠距離用単波長光用集光レンズ261を経てラ
イトガイド206に入射され、内視鏡挿入部200の先
端部まで導光された後、被写体1から遠い距離にある照
明レンズ205により被写体1へ照射される。
【0054】同時に近距離用単波長光源電源266およ
び近距離用単波長光源電源268が駆動され、近距離用
単波長光源265および近距離用単波長光源267から
第2、第3の波長のλ、λの単波長光が射出され
る。単波長光は、ダイクロイックミラー269により合
成され近距離用単波長光用集光レンズ264を経てライ
トガイド208に入射され、内視鏡挿入部200の先端
部まで導光された後、被写体1から近い距離にある照明
レンズ207により被写体1へ照射される。
【0055】図4に拡大して示すように、遠距離用照明
レンズ205からは第1の波長λの単波長光が被写体
1に向けて照射され、短距離用照明レンズ207からは
第2、第3の波長λ、λの単波長光が被写体1に向
けて照射される。3つの単波長光が合成された光の反射
光は対物レンズ201によって集光され、分光用プリズ
ム203で各波長ごとに分光して、通常画像用撮像素子
202a、202b、202cにそれぞれ結像される。
撮像素子202a、202b、202cからの映像信号
はCCDケーブル204a、204b、204cを通っ
てコンピュータ240に送られ、それぞれの画像がコン
ピュータ240内のメモリに保存される。
【0056】このように遠距離光源からの光の反射光像
と近距離光源からの光の反射光像の撮影は、同時に発光
された両光源からの反射光をプリズムにより波長分割す
ることにより両反射光像を独立に撮影するものである。
【0057】次に、図5のフローチャートに示すよう
に、画像メモリb292、画像メモリc293に保存さ
れた近距離から照射した単波長λの光による反射光像
および単波長λの光による反射光像を基に、単波長λ
、単波長λ、単波長λの分光特性が線形であるた
め、単波長λ、単波長λの波長差と、各波長の光強
度から、線形方程式により単波長λに相当する光によ
る反射光を推定する。
【0058】画像メモリa291に保存された遠距離か
ら照射した単波長λの光による反射光像と、前述の方
法により推定した、近距離から照射した単波長λに相
当する光による反射光像とで前述の原理に基づいて演算
を行うことにより、上記のように構成された本実施形態
による内視鏡装置でも、第1実施形態と同様の効果を得
ることができる。
【0059】本実施形態では、照明に用いる光源として
単波長光を採用したが、本発明の目的を達成し得る光源
であれば、単波長光以外の光源を採用することもでき
る。
【0060】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図6は、その概略構成を示す図である。な
お、第1、第2実施形態と同等の要素の説明は特に必要
のない限り省略する。
【0061】本実施形態による内視鏡装置は、挿入部3
00が、内部に先端まで延びるCCDケーブル304
a、304b、遠距離用ライトガイド306、近距離用
ライトガイド308を備えている。CCDケーブル30
4a、304bの先端部には、それぞれ通常画像用撮像
素子302a、302bが接続され、それらの通常画像
用撮像素子302a、302bには、分光用プリズム3
03が取り付けられている。分光用プリズム303、遠
距離用ライトガイド306および近距離用ライトガイド
308の先端部、即ち内視鏡挿入部300の先端部に
は、対物レンズ301および遠距離用照明レンズ305
および近距離用照明レンズ307を備えている。CCD
ケーブル304a、304bの基端は、コンピュータ3
40に接続され、遠距離用ライトガイド306および近
距離用ライトガイド308の基端は照明ユニット360
に接続されている。
【0062】本実施形態では、物体の分光特性が線形と
見なすことができる範囲で、均等な間隔で設定された3
つの波長(λ<λ<λ)を用いる。
【0063】次に以上のように構成された本実施の形態
による内視鏡装置の作用について説明する。
【0064】まず、内視鏡300は、オペレータの手に
より被験者の体腔内に挿入される。その後、遠距離用単
波長光源電源363が駆動され、遠距離用単波長光源3
62から単波長光が射出される。単波長光は、遠距離用
単波長光用集光レンズ361を経てライトガイド306
に入射され、内視鏡挿入部300の先端部まで導光され
た後、被写体1から遠い距離にある照明レンズ305に
より被写体1へ照射される。
【0065】同時に近距離用単波長光源電源366およ
び近距離用単波長光源電源368が駆動され、近距離用
単波長光源365および近距離用単波長光源367から
単波長光が射出される。単波長光は、ダイクロイックミ
ラー369により合成され近距離用単波長光用集光レン
ズ364を経てライトガイド308に入射され、内視鏡
挿入部300の先端部まで導光された後、被写体1から
近い距離にある照明レンズ307により被写体1へ照射
される。
【0066】図7に示すように、3つの単波長光が合成
された光の反射光は対物レンズ301によって集光さ
れ、プリズム303のダイクロイックフィルタによりλ
と、λ、λに分離され、通常画像用撮像素子30
2a、302bにそれぞれ結像される。撮像素子302
a、302bからの映像信号はCCDケーブル304
a、304bを導通させコンピュータ340に送られ、
それぞれの画像がコンピュータ340内のメモリに保存
される。
【0067】次に、遠距離から照射した単波長λの光
による反射光像と、近距離から照射した単波長λの光
による反射光像および単波長λの光による反射光像か
ら、(6)式の通り加算平均により算出した近距離から
照射した単波長λに相当する光による反射光像とで前
述と同様の演算を行うことにより、上記のように構成さ
れた本実施形態による内視鏡装置でも、第1実施形態と
同様の効果を得ることができる。
【0068】λ=(λ+λ)/2(6) 本実施形態では、遠距離用光源にλ、近距離光源にλ
およびλを用いたが、遠距離用光源にλおよびλ
、近距離光源にλを用いることもできる。
【0069】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図8は、その概略構成を示す図である。な
お、第1、第2および第3実施形態と同等の要素につい
ての説明は、特に必要のない限り省略する。
【0070】本実施形態では、物体の分光特性が線形と
見なすことができる範囲で、均等な間隔で設定された3
つの赤外波長(λ<λ<λ)および可視光を用い
る。照明ユニット460は、遠距離用ライトガイド40
6を通して内視鏡挿入部400から遠距離用照射レンズ
405により照射するための光源として、波長λの単
波長光を発する単波長光源462と、その単波長光源4
62に電気的に接続された単波長光源用電源463およ
び可視光を発する可視光源464と、その単波長光源4
64に電気的に接続された単波長光源用電源465があ
り、単波長光源462の前面には波長λの光は透過
し、可視光は反射するダイクロイックミラー466を、
可視光源464の前面にはミラー467を設置すること
によって、単波長光源462と可視光源464の2つの
光源から射出される単波長光を単波長光用集光レンズ4
61に入射させている。
【0071】同じく近距離用ライトガイド408を通し
て内視鏡挿入部400から近距離用照射レンズ407に
より照射するための光源として波長λの単波長光を発
する単波長光源469と、その単波長光源469に電気
的に接続された単波長光源用電源470および波長λ
の単波長光を発する単波長光源471と、その単波長光
源471に電気的に接続された単波長光源用電源472
があり、単波長光源469の前面には波長λの光は透
過し、波長λの光は反射するダイクロイックミラー4
73を、単波長光源471の前面にはミラー474を設
置することによって、単波長光源469と単波長光源4
71の2つの光源から射出される単波長光を単波長光用
集光レンズ468に入射させている。
【0072】コンピュータ440には内視鏡400から
延びているCCDケーブル404a、404b、404
cが接続されている。また、第1実施形態と同様、必要
に応じてポインティングデバイス141やキーボード1
42等を接続することができる。
【0073】次に以上のように構成された本実施の形態
による内視鏡装置の作用について説明する。
【0074】まず、内視鏡400は、オペレータの手に
より被験者の体腔内に挿入される。その後、遠距離用単
波長光源電源463および遠距離用可視光源電源465
が駆動され、遠距離用単波長光源462および遠距離用
可視光源464から単波長光および可視光が射出され
る。波長λの単波長光と可視光は、ダイクロイックミ
ラー466により合成され遠距離用集光レンズ461を
経てライトガイド406に入射され、内視鏡挿入部40
0の先端部まで導光された後、被写体1から遠い距離に
ある照明レンズ405により被写体1へ照射される。
【0075】同時に近距離用単波長光源電源470およ
び近距離用単波長光源電源472が駆動され、近距離用
単波長光源469および近距離用単波長光源471から
波長λとλの単波長光が射出される。単波長光は、
ダイクロイックミラー473により合成され近距離用単
波長光用集光レンズ468を経てライトガイド408に
入射され、内視鏡挿入部400の先端部まで導光された
後、被写体1から近い距離にある照明レンズ407によ
り被写体1へ照射される。
【0076】図9に示すように、3つの単波長光と可視
光が合成された光の反射光は対物レンズ401によって
集光され、分光用プリズム403で各波長ごとに分光し
て、通常画像用撮像素子402a、402b、402c
にそれぞれ結像される。撮像素子402a、402b、
402cからの映像信号はCCDケーブル404a、4
04b、404cを導通させコンピュータ440に送ら
れ、それぞれの画像がコンピュータ440内のメモリに
保存される。
【0077】次に、可視光による反射光像は通常画像と
して、遠距離から照射した単波長λ の光による反射光
像と、近距離から照射した単波長λの光による反射光
像および単波長λの光による反射光像から加算平均に
より算出した近距離から照射した単波長λに相当する
光による反射光像とで演算を行うことにより、上記のよ
うに構成された本実施形態による内視鏡装置によって
も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】本実施形態では、遠距離用光源に可視光λ
、近距離光源にλおよびλを用いたが、遠距離用
光源にλおよびλ、近距離光源にλを用いること
もできる。
【0079】また、可視光源を遠距離用光源としてだけ
でなく、近距離用光源とする、またはその両方とするこ
ともできる。
【0080】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。本実施形態は第1実施形態の要素に蛍光内視
鏡を組み合わせたものである。図11は、本実施形態に
よる内視鏡の概略構成を示す図である。なお、第1から
第4実施形態と同等の要素についての説明は、特に必要
のない限り省略する。
【0081】本実施形態による内視鏡装置は、挿入部5
00が、内部に先端まで延びるCCDケーブル504、
遠距離用ライトガイド506、近距離用ライトガイド5
08を備えている。CCDケーブル504の先端部に
は、通常画像用撮像素子502が接続され、その通常画
像用撮像素子502には、分光用プリズム503が取り
付けられている。分光用プリズム503、遠距離用ライ
トガイド506および近距離用ライトガイド508の先
端部、即ち内視鏡挿入部500の先端部には、対物レン
ズ501および遠距離用照明レンズ505および近距離
用照明レンズ507を備えている。CCDケーブル50
4の基端は、コンピュータ540に接続され、遠距離用
ライトガイド506および近距離用ライトガイド508
の基端は照明ユニット560に接続されている。
【0082】照明ユニット560は、遠距離用ライトガ
イド506を通して内視鏡挿入部500から遠距離用照
射レンズにより照射するための光源として、白色光を発
する白色光源562と、その白色光源562に電気的に
接続された白色光源用電源563と、白色光源562か
ら射出された白色光を集光する白色光用集光レンズ26
1がある。
【0083】同じく近距離用ライトガイド508を通し
て内視鏡挿入部500から近距離用照射レンズにより照
射するための光源として白色光を発する白色光源565
と、その白色光源565に電気的に接続された白色光源
用電源566および蛍光画像用励起光を発する励起光源
567と、その励起光源567に電気的に接続された励
起光源用電源568があり、白色光源565の前面には
白色の光は透過し励起光は反射するダイクロイックミラ
ー569を、励起光源567の前面にはミラー570を
設置することによって、白色光源565と励起光源56
7の2つの光源から射出される白色光および励起光を、
集光レンズ564に入射させている。
【0084】蛍光画像検出ユニット580 には、イメ
ージファイバ510が接続され、イメージファイバ51
0により伝搬された蛍光像を結像系に導く蛍光用コリメ
ートレンズ581、自家蛍光像から励起光近傍付近の波
長をカットする励起光カットフィルタ582、その励起
光カットフィルタ582を透過した自家蛍光像から所望
の波長帯域を切り出す光学透過フィルタ583、その光
学透過フィルタ583を回転させるフィルタ回転装置5
84、その光学透過フィルタ583を透過した自家蛍光
像を結像させる蛍光用集光レンズ585、蛍光用集光レ
ンズ585により結像された自家蛍光像を撮像する蛍光
画像用高感度撮像素子586を備えている。蛍光画像用
高感度撮像素子586が撮影した蛍光画像は、CCDケ
ーブル587によりコンピュータ540に接続されてい
る。
【0085】コンピュータ540には内視鏡500から
延びているCCDケーブル504および蛍光画像検出ユ
ニット580から延びているCCDケーブル587が接
続されている。また、第1実施形態と同様、必要に応じ
てポインティングデバイス541やキーボード542等
を接続することができる。
【0086】次に以上のように構成された本実施の形態
による内視鏡装置の作用について説明する。
【0087】まず、内視鏡500は、オペレータの手に
より被験者の体腔内に挿入される。その後、遠距離用白
色光源電源563が駆動され、遠距離用白色光源562
から白色光が射出される。白色光は、遠距離用白色光用
集光レンズ561を経てライトガイド506に入射さ
れ、内視鏡挿入部500の先端部まで導光された後、被
写体1から遠い距離にある照明レンズ505により被写
体1へ照射される。
【0088】同時に近距離用白色光源電源566および
近距離用励起光源電源568が駆動され、近距離用白色
光源565および近距離用励起光源567から白色光お
よび励起光が射出される。白色光および励起光は、ダイ
クロイックミラー569により合成され、近距離用集光
レンズ564を経てライトガイド508に入射され、内
視鏡挿入部500の先端部まで導光された後、被写体1
から近い距離にある照明レンズ507により被写体1へ
照射される。
【0089】ここで、遠距離用白色光源電源563と近
距離用白色光源電源566を交互に駆動し、遠距離用白
色光と近距離用白色光を交互に切替えて照射し、その切
替えに同期してそれぞれの光の反射光像を時分割するこ
とにより両反射光像を独立に撮影し、前述の原理に基づ
いて演算を行うことにより、上記のように構成された本
実施形態による内視鏡装置でも、第1実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0090】さらに、本実施形態では、距離分布情報の
取得と同時に蛍光画像を撮影することができる。以下に
蛍光画像撮影時の作用について説明する。
【0091】近距離光源の光による反射光像撮影時、近
距離用白色光源電源566をOFFにし、近距離用励起
光源電源568のみを駆動し、近距離用励起光源567
から励起光を射出する。励起光源567には波長410
nmのGaN系半導体レーザを用いる。励起光は、ダイク
ロイックミラー569により反射され近距離用集光レン
ズ564を経てライトガイド508に入射され、内視鏡
挿入部500の先端部まで導光された後、被写体1から
近い距離にある照明レンズ507により被写体1へ照射
される。
【0092】励起光を照射されることにより生じる被写
体1からの自家蛍光は、集光レンズ509 により集光
され、イメージファイバ510の先端に入射され、イメ
ージファイバ510 を経て、励起光カットフィルタ5
82に入射する。
【0093】励起光カットフィルタ582を透過した自
家蛍光は、光学透過フィルタ583を通過する。なお、
励起光カットフィルタ582は、波長420nm以上の
全蛍光を透過するロングパスフィルタである。励起光の
波長は410nmであるため、被写体1で反射された励
起光は、この励起光カットフィルタ582でカットさ
れ、光学透過フィルタ583へ入射することはない。
【0094】コンピュータ540により、フィルタ回転
装置584が駆動され、自家蛍光像は、光学フィルタ5
83を透過した後、蛍光用集光レンズ585により結像
され、蛍光画像用高感度撮像素子586により撮像さ
れ、蛍光画像用高感度撮像素子586からの映像信号は
AD変換回路587へ入力され、デジタルデータに変換
された後、ライン589を通ってコンピュータ540に
保存される。
【0095】上記の様に処理された通常画像、距離分布
情報および蛍光画像は、モニタ120に入力され、全画
像が並列して、あるいは切替え可能なものとして可視画
像として表示される。
【0096】本実施形態では、第1実施形態の内視鏡装
置と蛍光画像撮影部を組み合わせたが、第1実施形態以
外にも第2から第4実施形態のいずれも蛍光画像撮影部
と組み合わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図2】本発明に用いる距離演算方法についての原理図
【図3】本発明の第2実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図4】特定波長の反射光強度推定を導入した距離分布
撮影法を示す図
【図5】本発明の第2実施形態による内視鏡装置の処理
フローチャート
【図6】本発明の第3実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図7】加算平均による中間波長成分推定を導入した距
離分布撮影法を示す図
【図8】本発明の第4実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図9】輝度画像(可視域)および距離画像(赤外域)
を同時取得可能とした反射光強度推定を導入した距離分
布撮影法を示した図
【図10】本発明の第4実施形態による内視鏡装置の処
理フローチャート
【図11】本発明の第5実施形態による内視鏡装置の概
略構成図
【図12】本発明の内視鏡により撮影した通常画像の例
【図13】本発明に用いる2点間の距離の演算方法につ
いての原理図
【符号の説明】
1 被写体 50a,50b 発光位置 100、200、300、400、500 内視鏡 120 モニタ 140、240、340,440,540 コンピュ
ータ 141 ポインティングデバイス 142 キーボード 160、260,360,460,560 照明ユニ
ット 580 蛍光画像検出ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 G01B 11/24 K Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 AA51 AA60 BB05 CC16 DD06 FF42 GG06 GG13 GG22 GG23 GG24 JJ03 JJ05 JJ26 LL01 LL03 LL04 LL20 LL22 LL26 LL46 LL47 MM28 NN02 PP21 QQ00 QQ03 QQ17 QQ24 QQ26 QQ28 SS02 SS13 2H040 AA02 AA03 AA04 BA22 CA06 CA23 CA24 GA02 GA11 4C061 CC06 HH52 QQ06 QQ07 RR04 SS09 SS21 WW11 5C054 AA02 CA04 CC02 CG02 CH02 EA01 EA05 FB03 FC11 FC15 FE14 FE23 HA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体までの発散照射距離の異なる複数
    の発光位置からほぼ同時に光を前記被写体に照射可能な
    照射手段と、該照射手段の各発光位置からの光による前
    記被写体からの反射光像を独立に撮影可能な撮像手段
    と、独立に撮影された前記各反射光像の対応する各部の
    反射強度の比に基づく演算により前記各部の発光位置か
    らの距離を算出する演算手段とからなることを特徴とす
    る内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記照射手段が前記光を前記発光位置ご
    とに短い周期で切り替えて照射するものであり、前記撮
    像手段が前記光の切替えに同期して前記被写体からの前
    記反射光像を時分割することにより、各発光位置からの
    光による反射光像を独立に撮影可能とされていることを
    特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記照射手段が前記光を発光位置ごとに
    異なる波長の光で照射するものであり、前記撮像手段が
    前記被写体からの前記反射光像を波長分割することによ
    り各発光位置からの光による反射光像を独立に撮影可能
    とされていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡装
    置。
  4. 【請求項4】 前記照射手段が内視鏡本体内に組み込ま
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段により算出された前記被写
    体各部の前記照射手段からの距離の分布を被写体の距離
    分布情報として出力する出力手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記出力手段が前記被写体の距離分布情
    報を数値で表示するものであることを特徴とする請求項
    5記載の内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段が前記被写体の距離分布情
    報を図形で表示するものであることを特徴とする請求項
    5記載の内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段が前記被写体の距離分布情
    報を色情報で表示するものであることを特徴とする請求
    項5記載の内視鏡装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段が前記被写体の距離分布情
    報を図形と色情報の組合せで表示するものであることを
    特徴とする請求項5記載の内視鏡装置。
  10. 【請求項10】 前記出力手段が前記被写体の距離分布
    情報を該被写体の通常画像との組合せで表示するもので
    あることを特徴とする請求項5記載の内視鏡装置。
  11. 【請求項11】 ユーザーのポインティングデバイスに
    よる前記通常画像上の任意の点の入力に応じて、前記点
    の前記発光位置からの距離情報を出力する距離情報出力
    手段をさらに備えていることを特徴とする請求項10記
    載の内視鏡装置。
  12. 【請求項12】 ユーザーのポインティングデバイスに
    よる前記通常画像上の任意の2点の入力に応じて、前記
    2点間の距離を演算して出力する2点間距離情報出力手
    段をさらに備えていることを特徴とする請求項10記載
    の内視鏡装置。
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