JP2002064414A - 通信システム及び通信方法、並びに通信端末 - Google Patents

通信システム及び通信方法、並びに通信端末

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JP2002064414A
JP2002064414A JP2000246024A JP2000246024A JP2002064414A JP 2002064414 A JP2002064414 A JP 2002064414A JP 2000246024 A JP2000246024 A JP 2000246024A JP 2000246024 A JP2000246024 A JP 2000246024A JP 2002064414 A JP2002064414 A JP 2002064414A
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    • H04B7/0634Antenna weights or vector/matrix coefficients

Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉ループ型送信アンテナダイバーシチの機能
を十分に発揮させて無線通信を可能にする。 【解決手段】 無線通信システムにおいて、無線端末1
0は、適用要求情報が入力(選択)されるための操作部
17と、操作部17により操作されて適用要求情報が入
力されたときに、適用要求情報をアンテナ11等を介し
て基地局200に送信するCPU16とを備える。そし
て、基地局では、適用要求情報に基づいて閉ループ型送
信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と通信端末
との間で閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用し
た無線通信を行う通信システム及び通信方法、並びに基
地局との間で閉ループ型送信アンテナダイバーシチによ
る無線通信を行う通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信において受信特性を向上させる
一手段として、閉ループ型送信アンテナダイパーシチが
ある。閉ループ型送信アンテナダイバーシチの技術は既
知の技術であり、JEN-WEI LIANG and AROGYASWAMI J. P
AULRAJ, "Forward Link Antenna Diversity Using Feed
back for Indoor Communication Systems", ICASSP-95V
ol. 3, 1995 pp1753-1755に記述されている。また、同
技術は、第3世代移動通信システムに適用される見込み
であり、その動作体系は、3rd Generation PartnerShip
Project, 3GT S25.214 version 3.1.0 Physical Layer
Procedures(FDD)に記載されている。
【0003】閉ループ型送信アンテナダイバーシチで
は、基地局が備える複数のアンテナから所定のデータを
受信局(例えば、無線端末)に送信し、それぞれのアン
テナ重みを受信局からフィードバックされる情報に従っ
て調整することを特徴としている。受信局では、受信レ
ベルが最大となるように基地局にフィードパックする情
報を判定することにより、伝搬路特性が変動する場合に
おいても、最適な受信レベルを維持することが可能とな
っている。
【0004】例えば、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを用いた無線通信システムは、図12に示すように
基地局200と無線端末220とを有している。基地局
200には、無線端末220との間で通信を行うための
2本の第1及び第2のアンテナ201,202を備えて
いる。閉ループ型送信アンテナダイバーシチでは、基地
局200は2本に限定されない複数のアンテナを備える
ことができるが、ここでは、説明を簡単にするために基
地局200が2本のアンテナを備えた構成例を示してい
る。例えば、第1のアンテナ201は送信用アンテナで
あり、第2のアンテナ202は送信及び受信用アンテナ
である。そして、無線通信システムでは、基地局200
と無線端末220とが第1及び第2のアンテナ201,
202に対応される第1及び第2の下り無線伝搬路24
1,242及び上り無線伝搬路243により通信が可能
とされている。
【0005】基地局200から送信されたデータは、2
本の第1及び第2のアンテナ201,202により無線
伝送されて、各無線伝搬路241,242を経由して、
無線端末220に受信される。一方、無線端末220
は、アンテナ重みを決定するためのフィードバック情報
を、上り無線伝搬路243を経由させて基地局200に
送信する。
【0006】例えば、下り無線伝搬路241,242そ
れぞれの無線伝搬路特性は、図13に示すようにモデル
化することが可能であり、第1の下り無線伝搬路241
の特性は(1)式として、第2の下り無線伝搬路242
の特性は(2)式としてそれぞれ示すことができる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、H1(t)又はH2(t)は、時刻
tにおける基地局200の第1のアンテナ201又は第
2のアンテナ202と無線端末220との間の伝搬路特
性であり、a(t)又はb(t)は、時刻tにおける基
地局200の第1のアンテナ201又は第2のアンテナ
202と無線端末220との間の振幅特性であり、ω
(t)又はφ(t)は、時刻tにおける基地局200の
第1のアンテナ201又は第2のアンテナ202と無線
端末220との間の位相特性である。
【0009】図14には基地局200の構成例を示し、
図15には無線端末220の構成例を示している。例え
ば、このような基地局200及び無線端末220、さら
に図13に示したモデル化された下り無線伝搬路25
1,252によって構成される無線通信システムの概略
は、図16に示すようになる。
【0010】図14に示すように、基地局200は、第
1及び第2のアンテナ201,202、第1及び第2の
加算器203,204、乗算器205、分波器206及
びアンテナ重み検出部207を備えている。
【0011】この基地局200は、送信データと第1の
アンテナ用パイロットを第1の加算器203により合成
し、第1のアンテナ(送信アンテナ)201から送信す
る。このとき、同時に、送信データは乗算器205にて
重み付けされて、その信号は、第2の加算器204によ
り第2のアンテナ用パイロットと合成され、分波器20
6を経て、第2のアンテナ(送信及び受信アンテナ)2
02により無線端末220に送信される。
【0012】無線端末220は、図15に示すように、
送信及び受信アンテナ221、分波器222、受信器2
23、アンテナ重み計算部224、マルチプレクサ22
5及びCPU226を備えている。なお、図示しないも
のの、無線端末220は、ユーザインターフェースとさ
れる操作部や各種データが記憶されるメモリも有してい
る。
【0013】この無線端末220は、基地局200から
の送信信号をアンテナ221にて受信して、分波器22
2を経由させて、受信器223に入力させる。受信器2
23では、第1のアンテナ用パイロット用拡散符号、第
2のアンテナ用パイロット用拡散符号、データ用拡散符
号を用いて、それぞれのデータを復調する。復調して得
た第1のアンテナ用パイロットシンボル、第2のアンテ
ナ用パイロットシンボル、ユーザデータシンボルはそれ
ぞれ例えば(3)式乃至(5)式のように表すことがで
きる。
【0014】
【数2】
【0015】ここで、P1(t)又はP2(t)は、時刻
tにおける基地局200の第1のアンテナ201又は第
2のアンテナ202から到来した受信パイロットシンボ
ルであり、D(t)は、時刻tにおける受信データシン
ボルであり、dataは、送信データシンボルである。
【0016】(5)式に示すa(t)×e-jφ(t)+w
(t)×b(t)×e-jφ(t)の項を最大とするように
アンテナ重み値w(t)を求めることで受信データD
(t)を最大化(受信レベルを最大化)することができ
る。よって、無線端末220は、最適な受信状態にすべ
く受信レベルが最大とされるようなアンテナ重み値w
(t)をフィードバック情報として基地局200に送信
するのである。具体的には、次のようにして送る。
【0017】CPU226は、閉ループ型送信アンテナ
ダイバーシチの適用を基地局200から指示されると、
アンテナ重み計算部224を起動する。アンテナ重み計
算部224では、第1のアンテナ用パイロットデータと
第2のアンテナ用パイロットデータとを用いて最適なア
ンテナ重み値w(t)を周期的に選択する。ここでは、
CPU226は、例えば図17に示すように、予め定め
られたセットから、P 1(t)+w(t)×P2(t)の
値が最大となるアンテナ重み値w(t)を選択する。な
お、ここでは、図17を用いて、予めセットされている
値から所望のアンテナ重み値w(t)を選択することに
ついて説明しているが、これは、説明を簡略するためで
あり、よって、従来の技術ではこのような例によってな
されていることに限定されることはない。
【0018】そして、無線端末220は、出力(選択)
されたアンテナ重み値w(t)を、マルチプレクサ22
5を介してユーザデータ(送信データ)と多重化して、
分波器222を経由させて、アンテナ221より基地局
200に送信する。
【0019】基地局200では、無線端末220から送
信されてくるデータが第2のアンテナ202にて受信さ
れて、分波器206を経て、アンテナ重み検出部207
に入力される。アンテナ重み検出部207では、入力さ
れた受信データから、アンテナ重みの調整のための無線
端末220からのフィードバック情報とされるアンテナ
重み情報を抽出し、アンテナ重み値w(t)を検出す
る。そして、基地局200では、アンテナ重み値w
(t)に基づいて第1及び第2のアンテナ201,20
2のアンテナ重みを調整する。
【0020】以上のようにして、閉ループ型送信アンテ
ナダイバーシチが適用された無線通信システムは、無線
端末220からフィードバックされる情報に基づいて、
基地局200の各アンテナの重みが調整しており、これ
により、無線通信システムは、無線伝搬路の特性が変化
した場合においても、常に良好な受信状態を維持するこ
とができる。
【0021】次に、従来の無線通信システムにおける処
理を図18に示すような処理シーケンスを用いて説明す
る。
【0022】無線端末220は、待ち受け状態に通話要
求が発生すると、接続要求を出す(ステップステップS
T101)。通常この処理は、共通チャンネルを用いて
基地局200に送信される。基地局200は、接続要求
を受けて、通話に使用するためのチャンネルを、接続要
求(接続情報)に基づいて無線端末220に割り当てる
(ステップST102)。そして、無線端末220は、
この情報をもとに、チャンネルを切り替え、個別チャン
ネルでの送信を開始する。無線端末220は、通信設定
・条件要求により、受けたいサービス(音声、データ、
パケット等)、通信速度等を要求する(ステップST1
03)。基地局200は、通話設定・条件要求から、実
際に使用する通話設定・条件を決定し、通話設定・条件
設定により無線端末220に指示する(ステップST1
04)。このとき、同時に、基地局200は、閉ループ
送信アンテナダイバーシチの適用・非適用(適用してい
るか否かの情報)を無線端末220に通達する。基地局
200及び無線端末220は、通話設定・条件設定の内
容に従って、データ通信又は通話を開始する(ステップ
ST105)。閉ループ送信アンテナダイバーシチが適
用されている場合には、無線端末220は周期的に最適
アンテナ重み値w(t)を基地局200に対して送信し
ているものとする。
【0023】無線通信システムでは、以上のような処理
シーケンスにより、無線端末220からフィードバック
される情報に基づいて基地局200の各アンテナの重み
が調整される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の閉ル
ープ型送信アンテナダイバーシチの処理では、無線端末
220が受信したデータから最適なアンテナ重み値(最
適値)を選択し、その結果を基地局200の送信アンテ
ナ重みに反映するという手法を採っている。しかし、こ
れら処理は有限の時間が必要であるため、基地局200
で実際に用いるアンテナ重み値は、過去の無線伝搬路特
性に対する最適値であって、実際にデータが届く時の無
線伝搬路特性に対する最適値ではない。
【0025】このため、閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチは、無線伝搬路特性が緩やかに変化する状況にお
いては受信特性の改善が得られるものの、無線端末22
0が高速に移動している場合のように、無線伝搬路特性
が急速に変化するような場合には、全く効果がない。
【0026】このような理由から、第3世代移動通信シ
ステムでは、無線端末の移動速度や、無線伝搬路の変化
具合を基地局200側で推定し、無線伝搬路特性が緩や
かに変化していると判定されたときにのみ、この閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用する仕組みを採用
している。しかしながら、無線端末220の移動速度
や、無線伝搬路特性の変化具合を正確に基地局200側
で推定するのは困難であり、このようなことから、例え
ば、本来適用可能な状況であっても、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチ機能を適用しない場合が生じるとい
う問題があった。すなわち、基地局200の推定結果に
よっては、閉ループ型送信アンテナダイバーシチの機能
を従来において十分に発揮させることができない場合が
あった。
【0027】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、閉ループ型送信アンテナダイバーシ
チの機能を十分に発揮させて無線通信を可能にする通信
システム及び通信方法、並びに通信端末の提供を目的と
する。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信システ
ムは、上述の課題を解決するために、基地局と、基地局
との間で無線通信を行う通信端末とを備え、閉ループ型
送信アンテナダイバーシチを適用した無線通信が切り替
え可能とされている通信システムである。そして、通信
端末は、送受信手段と、所定の状況のときに、適用要求
情報を送受信手段を介して基地局に送信する制御手段と
を備え、基地局は、送受信手段と、送受信手段を介して
受信した適用要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテ
ナダイバーシチを適用して無線通信を行う制御手段とを
備える。
【0029】このような構成を備えた通信システムで
は、通信端末は、所定の条件のときに(例えば、無線伝
搬路特性の変動がないときに)、基地局に適用要求情報
を送信する。基地局は、通信端末から送られてきた適用
要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバーシ
チを適用して無線通信を行う。よって、通信端末が所定
の条件のもとで(例えば、無線伝搬路特性の変動がない
ときに)、基地局は、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを適用して無線通信を行う。
【0030】また、本発明に係る通信方法は、上述の課
題を解決するために、基地局と通信端末との間の無線通
信が閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用した無
線通信に切り替え可能にされており、通信端末が所定の
状況のときに閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適
用して無線通信を行う。
【0031】このような構成を備えた通信方法により、
無線端末が所定の条件のもとで(例えば、無線伝搬路特
性の変動がないときに)、基地局は、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う。
【0032】また、本発明に係る通信端末は、上述の課
題を解決するために、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを適用した無線通信が切り替え可能とされ、受信し
た適用要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイ
バーシチによる無線通信を行う基地局との間で無線通信
を行う通信端末であって、送受信手段と、所定の状況の
ときに、適用要求情報を送受信手段を介して基地局に送
信する制御手段とを備える。
【0033】このような構成を備えた通信端末は、所定
の条件のもとで(例えば、無線伝搬路特性の変動がない
ときに)、適用要求情報を基地局に送り、基地局側で
は、その適用要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテ
ナダイバーシチによる無線通信を行う。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態は、通
信端末と基地局との間で無線通信を行う無線通信システ
ムである。ここで、無線通信とは、例えば、電話やデー
タ通信等である。
【0035】実施の形態の無線通信システムは、基地局
と、基地局との間で無線通信を行う通信端末とを備え
て、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用した無
線通信が切り替え可能とされている。そして、通信端末
は、アンテナ等の送受信手段と、所定の状況のときに、
適用要求情報を送受信手段を介して基地局に送信する制
御手段(例えば、CPU)とを備え、基地局は、アンテ
ナ等の送受信手段と、送受信手段を介して受信した適用
要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバーシ
チを適用して無線通信を行う制御手段(例えば、CP
U)とを備えている。
【0036】ここで、上述の所定の条件のときとは、例
えば通信端末と基地局との間の無線伝搬路特性の変動が
ないとき等であり、よって、基地局は、無線伝搬路特性
の変動がないときに送信されてくる適用要求情報に基づ
いて閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無
線通信を行うことから、このように行われる無線通信シ
ステムの閉ループ型送信アンテナダイバーシチは、変動
の少ない無線伝搬路特性の下において実行されるものと
なる。
【0037】以下、複数の実施の形態としての無線通信
システムにより、本発明を具体的に説明するが、それぞ
れの実施の形態では、上述の所定の条件を例示するもの
であり、そのような所定の条件に応じて適用要求情報を
基地局に送るように構成されている無線端末の具体例を
示すものである。
【0038】(1)第1の実施の形態の無線通信システ
ム 第1の実施の形態の無線通信システムは、図12に示し
た従来の無線通信システムと同様に、基地局と、基地局
との間で無線通信を行う通信端末とされる無線端末とを
有している。第1の実施の形態の無線通信システムは、
ユーザの設定により、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチの適用又は非適用を設定可能とされている。
【0039】この無線通信システムの有する基地局及び
無線端末の構成は例えば次のようになる。図1に示すよ
うに、無線端末10は、送信及び受信アンテナ11、分
波器12、受信器13、アンテナ重み計算部14、マル
チプレクサ15、CPU16、操作部17及びメモリ1
8を備えている。基地局については、従来例として示し
た図14の基地局200と同様に、第1及び第2のアン
テナ201,202、第1及び第2の加算器203,2
04、乗算器205、分波器206及びアンテナ重み検
出部207を備えている。
【0040】このような構成を備えた第1の実施の形態
の無線通信システムにおいて、無線端末10の送信及び
受信アンテナ11、分波器12及び受信器13等は送受
信手段として機能し、CPU16は、所定の状況のとき
に、適用要求情報を送受信手段を介して基地局200に
送信する制御手段として機能する。例えば、操作部(入
力デバイス)17は、一般的ないわゆるユーザインター
フェースであって、オンフックやテンキーボタン等のボ
タン類から構成されている。なお、無線端末10の送受
信手段は、上述したような構成例に限定されるものでは
なく、一般的な無線端末が備える構成とすることもでき
ることはいうまでもない。これについては、後述の基地
局の送受信手段についても同様である。
【0041】一方、基地局200の第1及び第2のアン
テナ202等は、送受信手段として機能する。また、基
地局200は、送受信手段を介して受信した適用要求情
報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適
用して無線通信を行う制御機能を有しており、例えばそ
のような機能を図示しないCPUにより実行している。
【0042】この第1の実施の形態の無線通信システム
において、上述の所定の状況とは、外部入力手段が操作
されて適用要求情報が選択されたときであり、この場
合、具体的には、無線端末10の操作部17は、適用要
求情報が入力(選択)されるための外部入力手段として
機能し、また、CPU16は、操作部17により操作さ
れて適用要求情報が入力されたときに、適用要求情報を
送受信手段を介して基地局200に送信するように機能
する。このように、本実施の形態の無線通信システム
は、無線端末10においてユーザにより操作部17が操
作されて閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用が
設定可能とされている。
【0043】また、本実施の形態では、上述の閉ループ
型送信アンテナダイパーシチ適用モードに加え、閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチ適用制限モード及び閉ル
ープ型送信アンテナダイバーシチ自動制御モードといっ
た、閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用・非適
用等についてユーザによる設定(ユーザ設定)が可能と
している3種類モードを用意している。
【0044】具体的には、閉ループ型送信アンテナダイ
バーシチ適用モード(以下、単に適用モードという。)
は、データ通信前の基地局交信時に閉ループ型送信アン
テナダイバーシチを適用するように要求するモードであ
る。また、閉ループ型送信アンテナダイバーシチ適用制
限モード(以下、単に非適用モードという。)は、閉ル
ープ型送信アンテナダイバーシチを適用しないように要
求するモードである。また、閉ループ型送信アンテナダ
イバーシチの自動制御モード(以下、単に自動制御モー
ドという。)は、従来技術において説明したように、従
来通りに閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用及
び非適用を基地局200が判断するものであって、無線
端末220からの要求は行わないとするモードである。
このような各モードも操作部17がユーザによって操作
されて入力される。
【0045】以上のように、第1の実施の形態の無線通
信システムは、無線端末10側の状況に応じて閉ループ
型送信アンテナダイバーシチを適用するか否かを決定す
るものである。ここで、閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチを適用された場合の無線通信については、従来と
同様にして行われるものであり、例えば上述の図12乃
至図18を用いて説明したように行われる。
【0046】すなわち、基地局200は、送信データと
第1のアンテナ用パイロットを第1の加算器203によ
り合成し、第1のアンテナ(送信アンテナ)201から
送信する。このとき、同時に、送信データは乗算器20
5にて重み付けされて、その信号は、第2の加算器20
4により第2のアンテナ用パイロットと合成され、分波
器206を経て、第2のアンテナ(送信及び受信アンテ
ナ)202により無線端末220に送信される。
【0047】無線端末10では、基地局200からの送
信信号をアンテナ221にて受信して、分波器12を経
由させて、受信器13に入力させる。受信器13では、
第1のアンテナ用パイロット用拡散符号、第2のアンテ
ナ用パイロット用拡散符号、データ用拡散符号を用い
て、それぞれのデータを復調する。復調して得た第1の
アンテナ用パイロットデータ、第2のアンテナ用パイロ
ットデータ、ユーザデータはそれぞれ上述の(3)式乃
至(5)式のように表される。
【0048】そして、無線端末10は、上述したように
(5)式に基づいて得たアンテナ重み値w(t)をフィ
ードバック情報として基地局200に送信する。具体的
には、次のような処理となる。
【0049】CPU16は、基地局200からの閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチの適用の指示により起動
したアンテナ重み計算部14により、第1のアンテナ用
パイロットと第2のアンテナ用パイロットとを用いて最
適なアンテナ重み値w(t)を周期的に選択する。例え
ば、CPU16は、図17に示した予め定められたセッ
トから最適なアンテナ重み値w(t)を選択する。そし
て、無線端末10は、出力(選択)されたアンテナ重み
値w(t)を、マルチプレクサ15を介してユーザデー
タ(送信データ)と多重化して、分波器12を経由させ
て、アンテナ11より基地局200に送信する。
【0050】基地局200では、無線端末10から送信
されてくるデータが第2のアンテナ202にて受信され
て、分波器206を経て、アンテナ重み検出部207に
入力される。アンテナ重み検出部207では、入力され
た受信データから、アンテナ重みの調整のための無線端
末10からのフィードバック情報とされるアンテナ重み
情報を抽出し、アンテナ重み値w(t)を検出する。そ
して、基地局200では、アンテナ重み値w(t)に基
づいて第1及び第2のアンテナ201,202のアンテ
ナ重みを調整する。
【0051】無線通信システムは、閉ループ型送信アン
テナダイバーシチを適用した無線通信を以上のように行
う。無線通信システムは、無線端末10からフィードバ
ックされる情報に基づいて、基地局200の各アンテナ
の重みを調整することで、無線伝搬路の特性が変化した
場合においても、常に良好な受信状態を維持することが
できる。なお、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを
適用した無線通信のもとで行う通常のデータ通信につい
ては、一般的なものであり、ここでの説明は省略する。
【0052】次に、以上のような第1の実施の形態の無
線通信システムによって実現される、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチの適用又は非適用のユーザによる設
定について説明する。
【0053】ユーザによってモード選択のための操作が
操作部17になされると、無線端末10は、ユーザが操
作部17等を操作して設定した適用モード、非適用モー
ド、自動制御モードの何れかの設定結果をメモリ18に
保存する。そして、CPU16は、発呼の発生のタイミ
ングで、メモリ18に保存したモード設定情報に従っ
て、基地局200に対して閉ループ型送信アンテナダイ
バーシチを適用の要求(適用要求情報)、非適用の要求
(非適用要求情報)又は自動制御の要求(自動制御情
報)の何れかをアンテナ11等の送受信手段を介して基
地局200に送信する。
【0054】そして、基地局200では、無線端末10
からの要求の内容に応じたモードを適用して無線通信を
開始する。すなわち、基地局200は、適用要求情報
(適用モードの要求)を受信したときには、上述したよ
うに閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無
線通信を行い、非適用要求情報(非適用モードの要求)
を受信したときには、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを適用しないで、他のモードによる無線通信を行
い、自動制御情報(自動制御モードの要求)を受信した
ときには、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用
した無線通信が適切か否かを判断して、適切であるとき
には閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無
線通信を行い、不適切であるときには他のモードによる
無線通信を行う。例えば、自動制御モードでは、従来技
術において説明したような第3世代通信システムにおい
て採用されるように、基地局200側にて無線端末10
の移動速度や無線伝搬路特性の変化具合を推定して、そ
の推定結果に応じて閉ループ型送信アンテナダイバーシ
チを適用するか否かを決定するようにする。
【0055】以上のように、無線通信システムは、無線
端末10において閉ループ型送信アンテナダイバーシチ
の適用、非適用及び自動制御がユーザ設定により可能と
されており、これにより、ユーザは、例えば自己が移動
していないとき(当然無線端末10も移動していないと
き)、閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用モー
ドにすることにより、閉ループ型送信アンテナダイバー
シチが適用された無線通信がなされるので、最適な状態
で通信を行うことができるようになる。
【0056】すなわち、ユーザが歩行時や無線端末をP
C等に接続して使用するなど端末自体が移動しないよう
な使い方をする場合に閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを適用するようにメニューで設定されることで、基
地局側における不正確な伝搬路特性の推定による不適切
な条件下での閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適
用を防ぐことができる。
【0057】また、要求情報の送信タイミングは次のよ
うになされる。図2に示す処理シーケンスを用いて説明
する。なお、処理シーケンスの基本的な部分は、図18
に示した従来の無線通信システムにおける処理シーケン
スと略同様である。
【0058】無線端末10は、条件設定により、ユーザ
によりなされたモード設定をメモリ18に保存する(ス
テップST11)。そして、無線端末10は、発呼接続
処理中にメモリ18の内容を条件確認にて確認する(ス
テップST12)。そして、確認した情報を、従来の処
理タイミングにもある通信設定・条件要求に含めて基地
局200に送信する(ステップST3(ステップST1
03))。これにより、以後の処理において、ユーザ設
定に応じて閉ループ型送信アンテナダイバーシチが適用
等された無線通信が開始される。
【0059】また、ユーザによりなされた設定情報によ
る適用、非適用又は自動制御の要求情報は、図3に示す
ように、従来の通話設定・条件要求の情報(メッセー
ジ)を拡大する(フィールド3の1ビットを使用する)
だけで無線端末10から基地局200に送信することが
可能であり、新たなメッセージを追加することなく上述
したような機能を実現することができる。よって、無線
通信システムは、構成容易として、上述したような機能
を実現していることになる。
【0060】(2)第2の実施の形態の無線通信システ
ム 第2の実施の形態の無線通信システムは、図12に示し
た従来の無線通信システムと同様に、基地局と、基地局
との間で無線通信を行う通信端末とされる無線端末とを
有している。第2の実施の形態の無線通信システムは、
無線端末がパーソナルコンピュータ等の固定外部端末
(例えば、ドッキングステーション等)に接続されてい
るときに、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用
するように構成されている。
【0061】この無線通信システムにおける無線端末
は、具体的には図4に示すように、パーソナルコンピュ
ータ(固定端末)32の固定外部端末とされるいわゆる
ドッキングステーションに無線端末20が接続されてい
る。これにより、無線端末20は、ドッキングステーシ
ョン31を介してパーソナルコンピュータ32との間で
データの転送がなされるようになる。このような使用態
様により、パーソナルコンピュータ32は、無線端末2
0を無線送受信部として機能させて、ネットワークに接
続することができる。
【0062】この無線通信システムの有する基地局及び
無線端末の構成は例えば次のようになる。図5に示すよ
うに、無線端末20は、送信及び受信アンテナ11、分
波器12、受信器13、アンテナ重み計算部14、マル
チプレクサ15、CPU16及びI/Oポート21を備
えている。なお、図示しないものの、第1の実施の形態
における無線端末10と同様に操作部も備えている。ま
た、上述の第1の実施の形態の無線端末10と同様な構
成部分については同一番号(括弧書にて)を付してい
る。また、基地局については、従来例として示した図1
4の基地局200と同様に、第1及び第2のアンテナ2
01,202、第1及び第2の加算器203,204、
乗算器205、分波器206及びアンテナ重み検出部2
07を備えている。
【0063】このような構成を備えた第2の実施の形態
の無線通信システムにおいて、上述の第1の実施の形態
の無線通信システムと同様に、無線端末20の送信及び
受信アンテナ11、分波器12及び受信器13等は送受
信手段として機能し、CPU224は所定の状況のとき
に、適用要求情報を送受信手段を介して基地局200に
送信する制御手段として機能し、一方、基地局200の
第1及び第2のアンテナ202等は、送受信手段として
機能し、制御手段としての図示しないCPU等は、送受
信手段を介して受信した適用要求情報に基づいて閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行
う制御機能を有している。
【0064】そして、この第2の実施の形態の無線通信
システムにおいて、上述の所定の状況とは、無線端末2
0がドッキングステーション31に装着されているとき
であり、この場合、具体的には、無線端末20のI/O
ポート21は、ドッキングステーション31への装着を
検出するために使用されるものであり、CPU16は、
このI/Oポート21を介してその装着状況(接続又は
離脱の有無)を検出する装着検出機能を有して、ドッキ
ングステーション31に装着されているときに適用要求
情報を送受信手段を介して基地局200に送信する。
【0065】このように、第2の実施の形態の無線通信
システムは、無線端末20がドッキングステーション3
1の装着状況に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチの適用が設定可能とされている。この第2の実施
の形態の無線通信システムは、このように無線端末20
がドッキングステーション31の装着状況に基づいてな
されるのであるが、その閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチを適用した場合の無線通信については、第1の実
施の形態の無線通信システムにおいて説明した処理と同
様であり、ここでは、その説明を省略する。
【0066】次に、以上のような第2の実施の形態の無
線通信システムによって実現される、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチの適用のための処理について説明す
る。
【0067】CPU16は、ドッキングステーション3
1に当該無線端末20が接続されているか否かを判別し
て、接続されている場合に、基地局200に対して適用
要求情報をアンテナ11等の送受信手段を介して基地局
200に送信する。例えば、CPU16は、図3に示し
たように、適用要求情報を、通話設定・条件要求の情報
(メッセージ)に含ませて送る。基地局200では、適
用要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバー
シチを適用して無線通信を行う。
【0068】無線端末20から基地局200への適用要
求情報の送信タイミングは、例えば図6に示すようにし
てなされる。なお、処理シーケンスの基本的な部分は、
図18に示した従来の無線通信システムにおける処理シ
ーケンスと略同様である。
【0069】無線端末20は、ドッキングステーション
31に装着されている場合において、パーソナルコンピ
ュータ32が基地局200との間での通話(データ通
信)が発生したときに、適用の要求(適用要求情報)を
基地局200に送信する。例えば、ドッキングステーシ
ョン31への当該無線端末20の接続状況の検出タイミ
ングは、通信設定・条件要求の前の接続状態確認で行う
(ステップST21)。そして、そのようなタイミング
で検出した接続状況は、通話設定・接続要求に含めて基
地局200に送信される(ステップST3(ステップS
T103))。これにより、以後の処理において、ドッ
キングステーション31への無線端末20の接続状況に
応じて閉ループ型送信アンテナダイバーシチが適用等さ
れた無線通信が開始される。
【0070】以上のように、無線通信システムは、無線
端末20がドッキングステーション31に装着されてい
ることを自動的に検出して、その検出に基づいて閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用した無線通信をす
るので、無線端末20が移動していないとき、すなわち
無線伝搬路特性の変動がない或いはその変動量が少ない
ときにのみ閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用
して無線通信をすることができ、これにより、最適な状
態で通信を行うことができるようになる。
【0071】これは、パーソナルコンピュータ等の外部
装置と接続されている無線端末20のモビリティが制限
されることを利用し、無線端末20が外部装置と接続さ
れている場合には、閉ループ型送信アンテナダイバーシ
チの効果が高いものとして、その適用を要求するもので
ある。無線通信システムは、このようにして、基地局側
における不正確な無線伝搬路特性の推定による不適切な
条件下での閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用
を防ぐことができる。
【0072】なお、上述の第2の実施の形態では、固定
外部端末をいわゆるドッキングステーション31として
説明したが、固定外部端末はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、固定外部端末は、無線端末20が着脱
可能とされるような形状、機能を有したものであればよ
い。
【0073】(3)第3の実施の形態の無線通信システ
ム 第3の実施の形態の無線通信システムは、図12に示し
た従来の無線通信システムと同様に、基地局と、基地局
との間で無線通信を行う通信端末とされる無線端末とを
有している。第3の実施の形態の無線通信システムは、
無線伝搬路特性の変化速度が(変動速度)ない或いは十
分遅いときに、閉ループ型送信アンテナダイパーシチを
適用するように構成されている。
【0074】この無線通信システムの有する基地局及び
無線端末の構成は例えば次のようになる。図7に示すよ
うに、無線端末30は、送信及び受信アンテナ11、分
波器12、受信器13、アンテナ重み計算部14、マル
チプレクサ15、CPU16及び伝搬路特性推定部41
を備えている。なお、図示しないものの、第1の実施の
形態における無線端末10と同様に操作部も備えてい
る。また、上述の第1の実施の形態の無線端末10と同
様な構成部分については同一番号(括弧書にて)を付し
ている。また、基地局については、従来例として示した
図14の基地局200と同様に、第1及び第2のアンテ
ナ201,202、第1及び第2の加算器203,20
4、乗算器205、分波器206及びアンテナ重み検出
部207を備えている。
【0075】このような構成を備えた第3の実施の形態
の無線通信システムにおいて、上述の第1の実施の形態
の無線通信システムと同様に、無線端末40の送信及び
受信アンテナ11、分波器12及び受信器13等は送受
信手段として機能し、CPU224は所定の状況のとき
に、適用要求情報を送受信手段を介して基地局200に
送信する制御手段として機能し、一方、基地局200の
第1及び第2のアンテナ202等は、送受信手段として
機能し、制御手段としての図示しないCPU等は、送受
信手段を介して受信した適用要求情報に基づいて閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行
う制御機能を有している。
【0076】そして、この第3の実施の形態の無線通信
システムにおいて、上述の所定の状況とは、無線端末4
0と基地局200との間の無線伝搬路の特性の変動がな
い或いはその変動量が少ないときであり、この場合、具
体的には、無線端末40の伝搬路特性推定部41は、無
線端末20と基地局200との間の無線伝搬路特性の変
動を検出する変動検出手段とされ、CPU16は、伝搬
路特性推定部41の検出結果に応じて適用要求情報を送
受信手段を介して基地局200に送信する。
【0077】このように、第3の実施の形態の無線通信
システムは、無線端末30と基地局200との間の無線
伝搬路特性の変動に基づいて閉ループ型送信アンテナダ
イバーシチの適用が設定可能とされている。この第3の
実施の形態の無線通信システムは、このように無線端末
30と基地局200との間の無線伝搬路特性の変動に基
づいてなされるのであるが、その閉ループ型送信アンテ
ナダイバーシチを適用した場合の無線通信については、
第1の実施の形態の無線通信システムにおいて説明した
処理と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
【0078】次に、以上のような第3の実施の形態の無
線通信システムによって実現される、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチの適用のための処理について説明す
る。
【0079】伝搬路特性推定部41は、当該無線端末4
0と基地局200との間の無線伝搬路特性を推定する部
分であり、具体的には、受信器13にて得られるパイロ
ットデータを用いて無線伝搬路特性の変化(変動)を推
定している。例えば、伝搬路特性推定部41は(6)式
を使用して無線伝搬路特性を推定する。
【0080】
【数3】
【0081】ここで、P1[n]及びP1[n−1]は、
今回及び前回のタイミング(時刻)における第1のアン
テナ用パイロットシンボル(受信パイロットシンボル)
であり、P2[n]及びP2[n−1]は、今回及び前回
のタイミング(時刻)における第2のアンテナ用パイロ
ットシンボル(受信パイロットシンボル)である。
【0082】この(6)式によって得られる値Kは、無
線伝搬路特性の変化に依存するものとされ、例えば、無
線伝搬路特性の変化が早い場合(無線伝搬路特性の変動
が大きい場合)には大きい値となり、また、遅い場合
(無線伝搬路特性の変動が小さい場合)には小さい値と
なる。そして、伝搬路特性推定部41は、このように算
出したKの値を周期的にCPU16に報告(出力)す
る。CPU16は、Kの値と所定の閾値とを比較する。
例えば、閾値と比較するKの値については、伝搬路特性
推定部41から報告されたその値そのものであってもよ
く、伝搬路特性推定部41から周期的に報告されるK
(所定時間に報告されたK)の平均値であってもよい。
【0083】CPU16は、Kの値が所定の閾値より小
さい場合には、適用要求情報をアンテナ11等の送受信
手段を介して基地局200に送信する。例えば、CPU
16は、図3に示したように、適用要求情報を、通話設
定・条件要求の情報(メッセージ)に含ませて送る。基
地局200では、適用要求情報に基づいて閉ループ型送
信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う。
【0084】無線端末40から基地局200への適用要
求情報の送信タイミングは、例えば図8に示すようにし
てなされる。なお、処理シーケンスの基本的な部分は、
図18に示した従来の無線通信システムにおける処理シ
ーケンスと略同様である。
【0085】無線端末40は、通信設定・条件要求の直
前の伝搬路変動確認のタイミング(ステップST44)
で検出したKの値を使用して所定の閾値を行う。そし
て、無線端末40は、比較結果としての適用要求情報
を、通話設定・接続要求に含めて基地局200に送信す
る(ステップST3(ステップST103))。そし
て、以後の処理において、伝搬路特性の変動量に応じて
閉ループ型送信アンテナダイバーシチが適用等された無
線通信が開始される。
【0086】なお、無線端末40は、所定の閾値と比較
する対象を、例えば通信設定・条件要求の前において複
数の伝搬路変動確認のタイミング(ステップST41〜
ステップST44)で得たKの値の平均値とすることも
できる。
【0087】以上のように、無線通信システムは、無線
端末40が無線伝搬路特性の変動がない或いはその変動
量が少ない状態を自動的に検出して、その検出に基づい
て閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線
通信をするので、無線伝搬路特性の変動がない或いはそ
の変動量が少ないときにのみ、閉ループ型送信アンテナ
ダイバーシチを適用して無線通信をすることができ、こ
れにより、最適な状態で通信を行うことができるように
なる。よって、アンテナダイバーシチは無線端末40の
受信信号に対して適用されるものであるため、無線端末
40側で無線伝搬路特性を推定することにより、正確な
閉ループ型送信アンテナダイバーシチの適用の判断が可
能になる。
【0088】(4)第4の実施の形態の無線通信システ
ム 第4の実施の形態の無線通信システムは、図12に示し
た従来の無線通信システムと同様に、基地局と、基地局
との間で無線通信を行う通信端末とされる無線端末とを
有している。第4の実施の形態の無線通信システムは、
無線端末の位置に変動がないとき或いはその変動量が少
ないときに、閉ループ型送信アンテナダイパーシチを適
用するように要求することを可能にしている。
【0089】この無線通信システムの有する基地局及び
無線端末の構成は例えば次のようになる。図9に示すよ
うに、無線端末50は、送信及び受信アンテナ11、分
波器12、受信器13、アンテナ重み計算部14、マル
チプレクサ15、CPU16及び位置変動推定部51を
備えている。なお、図示しないものの、第1の実施の形
態における無線端末10と同様に操作部も備えている。
また、基地局については、従来例として示した図14の
基地局200と同様に、第1及び第2のアンテナ20
1,202、第1及び第2の加算器203,204、乗
算器205、分波器206及びアンテナ重み検出部20
7を備えている。
【0090】このような構成を備えた第4の実施の形態
の無線通信システムにおいて、上述の第1の実施の形態
の無線通信システムと同様に、無線端末50の送信及び
受信アンテナ11、分波器12及び受信器13等は送受
信手段として機能し、CPU224は所定の状況のとき
に、適用要求情報を送受信手段を介して基地局200に
送信する制御手段として機能し、一方、基地局200の
第1及び第2のアンテナ202等は、送受信手段として
機能し、制御手段としての図示しないCPU等は、送受
信手段を介して受信した適用要求情報に基づいて閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行
う制御機能を有している。
【0091】そして、この第4の実施の形態の無線通信
システムにおいて、上述の所定の状況とは、無線端末5
0の位置の変動がない或いはその変動量が少ないときで
あり、この場合、具体的には、無線端末50の位置変動
推定部51は、無線端末50の位置の変動を検出する変
動検出手段であり、CPU16は、位置変動推定部51
の検出結果に応じて適用要求情報を送受信手段を介して
基地局200に送信する。
【0092】このように、第4の実施の形態の無線通信
システムは、無線端末50の位置の変動に基づいて閉ル
ープ型送信アンテナダイバーシチの適用が設定可能とさ
れている。この第4の実施の形態の無線通信システム
は、このように無線端末50の位置の変動に基づいてな
されるのであるが、その閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチを適用された場合の無線通信については、第1の
実施の形態の無線通信システムにおいて説明した処理と
同様であり、ここでは、その説明を省略する。
【0093】次に、以上のような第4の実施の形態の無
線通信システムによって実現される、閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチの適用のための処理について説明す
る。
【0094】位置変動推定部51は、無線端末50の位
置の変動量を推定する部分である。従来より、位置測位
の手法として、現在位置測位システムとしてのいわゆる
GPS(Global Positioning System)や、複数の周辺
基地局から信号を受信し、それぞれのタイミング差の変
化から位置推定を行う技術(例えば、CDMA(CodeDi
vision Multiple Access)で採用されている技術)が提
供されており、位置変動推定部51は、このような位置
測位の手法にて得られる現在位置情報から無線端末50
の位置変動(移動)を検出する。
【0095】GPSを利用して行う位置変動の検出及び
複数の周辺基地局からの信号に基づいて行う位置変動の
検出は次のようになる。先ず、GPSを利用したものに
ついて説明する。
【0096】GPSによる現在位置測位の技術そのもの
については周知の技術であり、その説明は省略する。位
置変動推定部51には、GPSシステムにより取得され
たGPS信号が入力されている。例えば、無線端末50
は、当該無線端末50の現在位置を測位する現在位置測
位手段として図示しないGPSシステムの機能部を自ら
備えており、位置変動推定部51はこのGPSシステム
の機能部からGPS信号を取得する。位置変動推定部5
1は、GPS信号に基づく座標データ(x[n],y
[n],z[n])から、(7)式のような位置変動量
推定する。
【0097】
【数4】
【0098】ここで、x[n]及びx[n−1]は、今
回及び前回のタイミングにおけるx座標の位置であり、
y[n]及びy[n−1]は、今回及び前回のタイミン
グにおけるy座標の位置であり、z[n]及びz[n−
1]は、今回及び前回のタイミングにおけるx座標の位
置である。例えば、GPSシステムでは、x[n]、y
[n]又はz[n]は、タイミングn(時刻n)での緯
度、経度又は高度になる。
【0099】この(7)式により得られる位置移動推定
量とされるΔdは、例えば、無線伝搬路特性の位置の変
化が早い場合(位置の変動が大きい場合)には大きい値
となり、また、遅い場合(位置の変動が小さい場合)に
は小さい値となる。位置変動推定部51は、このように
算出したΔdの値を周期的にCPU16に報告(出力)
する。CPU16は、Δdの値と所定の閾値とを比較す
る。例えば、閾値と比較するΔdの値については、位置
変動推定部51から報告されたその値そのものであって
もよく、位置変動推定部51から周期的に報告されるΔ
d(所定時間に報告されたΔd)の平均値であってもよ
い。
【0100】CPU16は、Δdの値が所定の閾値より
小さい場合には、適用要求情報をアンテナ11等の送受
信手段を介して基地局200に送信する。例えば、CP
U16は、図3に示したように、適用要求情報を、通話
設定・条件要求の情報(メッセージ)に含ませて送る。
基地局200では、適用要求情報に基づいて閉ループ型
送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う。
【0101】次に、複数の周辺基地局からの信号に基づ
いて位置を推定するものを利用した場合について説明す
る。複数の周辺基地局からの信号に基づいて位置を推定
する技術としては、上述したようにCDMAにて採用さ
れている技術がある。ここでは、CDMAに採用されて
いる位置推定の技術を前提として説明する。
【0102】図10には、無線端末50が3つの第1乃
至第3の基地局から信号を受信するタイミングを示して
いる。第1の信号S1、第2の信号S2及び第3の信号
S3はそれぞれ、第1乃至第3の基地局から受信したタ
イミングにおけるものを示している。
【0103】そして、第1の基地局からの第1の信号S
1の受信タイミングと第2の基地局からの第2の信号S
2の受信タイミングとの差をx[n]、また、第2基地
局からの第2の信号S2の受信タイミングと第3の基地
局からの第3の信号S3の受信タイミングとの差をy
[n]、また、第1の基地局からの第1の信号S1の受
信タイミングと第3の基地局からの第3の信号S3の受
信タイミングとの差をz[n]と定義する。このように
定義されたx[n]、y[n]、z[n]の値は、各基
地局と無線端末50の位置関係により変動するものとな
る。
【0104】このような値を、上述の(7)式に代入す
ることによりΔdの値を算出して、このΔdの値に基づ
いて無線端末50の位置変動量を推定することができる
ようになる。これにより、CPU16は、上述したGP
Sシステムを利用した場合と同様に、Δdと所定の閾値
との比較結果に基づいて適用要求情報をアンテナ11等
の送受信手段を介して基地局200に送信する。基地局
200では、適用要求情報に基づいて閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う。
【0105】なお、無線端末50から基地局200への
適用要求情報の送信タイミングは、例えば図11に示す
ようにしてなされる。なお、処理シーケンスの基本的な
部分は、図18に示した従来の無線通信システムにおけ
る処理シーケンスと略同様である。
【0106】無線端末50は、通信設定・条件要求の直
前の位置変動量確認のタイミング(ステップST54)
で検出したΔdを使用して所定の閾値との比較結果とし
ての適用要求情報を、通話設定・接続要求に含めて基地
局200に送信する(ステップST3(ステップST1
03))。そして、以後の処理において、無線端末50
の変動量に応じて閉ループ型送信アンテナダイバーシチ
が適用等された無線通信が開始される。
【0107】なお、無線端末50は、所定の閾値と比較
する対象を、例えば通信設定・条件要求の前において複
数の伝搬路変動確認のタイミング(ステップST51〜
ステップST54)で得たΔdの値の平均値とすること
もできる。
【0108】以上のように、無線通信システムは、無線
端末50が自己の位置に変動がない或いはその変動量が
少ない状態を自動的に検出して、その検出に基づいて閉
ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信
をするので、自己の位置の変動がない或いはその変動量
が少ないことによって推定できる無線伝搬路特性の変動
がない(少ない)状態で、閉ループ型送信アンテナダイ
バーシチを適用して無線通信をすることができ、これに
より、最適な状態で通信を行うことができるようにな
る。
【0109】なお、上述の実施の形態では、周囲基地局
からの信号に基づいて位置推定をする場合の例として、
当該周囲基地局を3局として説明したがこれに限定され
るものではない。2局又は4局以上の基地局から受信し
ている場合にも適用することができる。なお、この場
合、(7)式をそれに応じて変形して用いて、Δdの値
を算出する。
【0110】なお、上述の実施の形態では、GPSシス
テムを採用した位置測定(測位)機能が端末内部にある
ことを前提としたが、外部器機としての位置測定装置か
ら取得される位置情報(x[n],y[n],z
[n])に基づいて位置変動推定部51にてΔdの値を
得ることもできる。
【0111】
【発明の効果】本発明に係る通信システムは、基地局
と、基地局との間で無線通信を行う通信端末とを備え、
閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用した無線通
信が切り替え可能とされている通信システムであり、通
信端末は、送受信手段と、所定の状況のときに、適用要
求情報を送受信手段を介して基地局に送信する制御手段
とを備え、また、基地局は、送受信手段と、送受信手段
を介して受信した適用要求情報に基づいて閉ループ型送
信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う制御
手段とを備えることにより、通信端末は、所定の条件の
ときに(例えば、無線伝搬路特性の変動がないとき
に)、基地局に適用要求情報を送信し、基地局では、通
信端末から送られてきた適用要求情報に基づいて閉ルー
プ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行
うことができる。これにより、例えば、無線伝搬路特性
の変動がないとき等の所定の条件のもとで、基地局は、
機能を十分に発揮させて閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチを適用して無線通信を行うことができる。
【0112】また、本発明に係る通信方法は、基地局と
通信端末との間の無線通信が閉ループ型送信アンテナダ
イバーシチを適用した無線通信に切り替え可能にされて
おり、通信端末が所定の状況のときに閉ループ型送信ア
ンテナダイバーシチを適用して無線通信を行うことによ
り、例えば、無線伝搬路特性の変動がないとき等の所定
の条件のもとで、基地局は、機能を十分に発揮させて閉
ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信
を行うことができる。
【0113】また、本発明に係る通信端末は、閉ループ
型送信アンテナダイバーシチを適用した無線通信が切り
替え可能とされ、受信した適用要求情報に基づいて閉ル
ープ型送信アンテナダイバーシチによる無線通信を行う
基地局との間で無線通信を行う通信端末であって、送受
信手段と、所定の状況のときに、適用要求情報を送受信
手段を介して基地局に送信する制御手段とを備えること
により、無線伝搬路特性の変動がないとき等の所定の条
件のもとで適用要求情報を基地局に送ることができるの
で、基地局側では、その適用要求情報に基づくことで、
機能を十分に発揮させて閉ループ型送信アンテナダイバ
ーシチによる無線通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の無線通信システムにおける
無線端末の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の無線通信システムの処理シ
ーケンスを示す図である。
【図3】一般的なデータに閉ループ型送信アンテナダイ
バーシチを適用するか否かを示す情報を含めて送る場合
の説明に使用した図である。
【図4】第2の実施の形態の無線通信システムにおける
無線端末がドッキングステーションに装着されている状
態を示す正面図である。
【図5】第2の実施の形態の無線通信システムにおける
無線端末の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態の無線通信システムの処理シ
ーケンスを示す図である。
【図7】第3の実施の形態の無線通信システムにおける
無線端末の構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態の無線通信システムの処理シ
ーケンスを示す図である。
【図9】第4の実施の形態の無線通信システムにおける
無線端末の構成を示すブロック図である。
【図10】CDMAの技術が適用されることにより実現
される無線端末50が3つの基地局から信号を受信する
タイミングを示す図である。
【図11】第4の実施の形態の無線通信システムの処理
シーケンスを示す図である。
【図12】無線通信システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図13】モデル化された無線通信システムにおける下
り無線伝搬路を示す図である。
【図14】基地局の構成を示すブロック図である。
【図15】従来の無線端末の構成を示すブロック図であ
る。
【図16】各構成の概略が示された無線通信システムを
示すブロック図である。
【図17】予め用意されているアンテナ重み値w(t)
のテーブルを示す図である。
【図18】従来の無線通信システムの処理シーケンスを
示す図である。
【符号の説明】
10 無線端末、11 送信及び受信アンテナ11、1
2 分波器、13 受信器、14 アンテナ重み計算
部、15 マルチプレクサ、16 CPU、17操作
部、18 メモリ、20 無線端末、21 I/Oポー
ト21、40 無線端末、41 伝搬路特性推定部、5
0 無線端末、51 位置変動推定部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と、上記基地局との間で無線通信
    を行う通信端末とを備えて、閉ループ型送信アンテナダ
    イバーシチを適用した無線通信が切り替え可能とされて
    おり、 上記通信端末は、送受信手段と、所定の状況のときに、
    適用要求情報を上記送受信手段を介して上記基地局に送
    信する制御手段とを備え、 上記基地局は、送受信手段と、上記送受信手段を介して
    受信した上記適用要求情報に基づいて閉ループ型送信ア
    ンテナダイバーシチを適用して無線通信を行う制御手段
    とを備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 上記所定の状況のときとは、上記通信端
    末と上記基地局との間の無線伝搬路の特性に変動がない
    又はその変動量が少ないような状況に上記通信端末がお
    かれているときをいうことを特徴とする請求項1記載の
    通信システム。
  3. 【請求項3】 上記通信端末は、外部入力手段を備えて
    おり、 上記所定の状況のときとは、上記外部入力手段が操作さ
    れて上記適用要求情報が入力されたときをいうことを特
    徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 上記外部入力手段からは、閉ループ型送
    信アンテナダイバーシチを適用して無線通信を行うため
    の情報とされる上記適用要求情報を含めて、閉ループ型
    送信アンテナダイバーシチを適用しない無線通信を行う
    ための非適用要求情報と、無線通信に閉ループ型送信ア
    ンテナダイバーシチを適用するか否かを上記基地局の判
    断に任せるための自動制御情報とが選択的に入力可能と
    されており、 上記基地局の制御手段は、上記通信端末からの上記適用
    要求情報を受信したときには、閉ループ型送信アンテナ
    ダイバーシチを適用して無線通信を行い、 上記通信端末からの上記非適用要求情報を受信したとき
    には、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用しな
    いで、他のモードによる無線通信を行い、 上記通信端末からの上記自動制御情報を受信したときに
    は、閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用した無
    線通信が適切か否かを判断して、適切であるときには閉
    ループ型送信アンテナダイバーシチを適用して無線通信
    を行い、不適切であるときには他のモードによる無線通
    信を行うことを特徴とする請求項3記載の通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記通信端末は、外部器機の外部接続部
    に着脱自在とされ、上記外部接続部に装着されたときに
    上記外部器機の通信部として機能するものとして構成さ
    れており、 上記通信端末は、上記外部接続部への装着を検出する装
    着検出手段を備えており、 上記所定の状況のときとは、上記外部装着部に装着され
    たことを上記装着検出手段が検出したときをいうことを
    特徴とする請求項1記載の通信システム。
  6. 【請求項6】 上記外部器機は、位置が固定されている
    外部器機であることを特徴とする請求項5記載の通信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 上記通信端末は、当該通信端末と上記基
    地局との間の無線伝搬路の特性の変動を検出する変動検
    出手段を備えており、 上記所定の状況のときとは、上記変動検出手段が検出し
    た変動値が所定値内にあるときをいうことを特徴とする
    請求項1記載の通信システム。
  8. 【請求項8】 上記通信端末は、当該通信端末の位置の
    変動を検出する変動検出手段を備えており、 上記所定の状況のときとは、上記変動検出手段が検出し
    た変動値が所定値内にあるときをいうことを特徴とする
    請求項1記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 上記通信端末は、当該通信端末の現在位
    置を測位する現在位置測位手段を備えており、 上記変動検出手段は、上記現在位置測位手段が検出した
    現在位置に基づいて上記変動値を検出することを特徴と
    する請求項8記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 基地局と通信端末との間の無線通信が
    閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適用した無線通
    信に切り替え可能にされており、上記通信端末が所定の
    状況のときに閉ループ型送信アンテナダイバーシチを適
    用して無線通信を行うことを特徴とする通信方法。
  11. 【請求項11】 上記所定の状況のときとは、上記通信
    端末と上記基地局との間の無線伝搬路の特性に変動がな
    い又はその変動量が少ないような状況に上記通信端末が
    おかれているときをいうことを特徴とする請求項10記
    載の通信方法。
  12. 【請求項12】 閉ループ型送信アンテナダイバーシチ
    を適用した無線通信が切り替え可能とされ、受信した適
    用要求情報に基づいて閉ループ型送信アンテナダイバー
    シチを適用して無線通信を行う基地局との間で無線通信
    を行う通信端末であって、 送受信手段と、 所定の状況のときに、適用要求情報を上記送受信手段を
    介して上記基地局に送信する制御手段とを備えたことを
    特徴とする通信端末。
  13. 【請求項13】 上記所定の状況のときとは、上記基地
    局との間の無線伝搬路の特性に変動がない又はその変動
    量が少ないような状況におかれているときをいうことを
    特徴とする請求項12記載の通信端末。
  14. 【請求項14】 外部入力手段を備えており、 上記所定の状況のときとは、上記外部入力手段が操作さ
    れて上記適用要求情報が入力されたときをいうことを特
    徴とする請求項12記載の通信端末。
  15. 【請求項15】 外部器機の外部接続部に着脱自在とさ
    れて、上記外部接続部に装着されたときに上記外部器機
    の通信部として機能するものとして構成されており、 上記外部接続部への装着を検出する装着検出手段を備え
    ており、 上記所定の状況のときとは、上記外部装着部に装着され
    たことを上記装着検出手段が検出したときをいうことを
    特徴とする請求項12記載の通信端末。
  16. 【請求項16】 上記外部器機は、位置が固定されてい
    る外部器機であることを特徴とする請求項15記載の通
    信端末。
  17. 【請求項17】 上記基地局との間の無線伝搬路の特性
    の変動を検出する変動検出手段を備えており、 上記所定の状況のときとは、上記変動検出手段が検出し
    た変動値が所定値内にあるときをいうことを特徴とする
    請求項12記載の通信端末。
  18. 【請求項18】 位置の変動を検出する変動検出手段を
    備えており、 上記所定の状況のときとは、上記変動検出手段が検出し
    た変動値が所定値内にあるときをいうことを特徴とする
    請求項12記載の通信端末。
  19. 【請求項19】 現在位置を測位する現在位置測位手段
    を備えており、 上記変動検出手段は、上記現在位置測位手段が検出した
    現在位置に基づいて上記変動値を検出することを特徴と
    する請求項18記載の通信端末。
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