JP2002063866A - 交流放電灯 - Google Patents

交流放電灯

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JP2002063866A
JP2002063866A JP2001237194A JP2001237194A JP2002063866A JP 2002063866 A JP2002063866 A JP 2002063866A JP 2001237194 A JP2001237194 A JP 2001237194A JP 2001237194 A JP2001237194 A JP 2001237194A JP 2002063866 A JP2002063866 A JP 2002063866A
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卓之 紙谷
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和孝 小山
Masataka Ozawa
正孝 小沢
Makoto Horiuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定器なしに交流電源に直接接続しても安定
に点灯する交流放電灯を実現する。 【解決手段】 螺旋状の内形状を有し、放電を支持する
充填物質を包含する封体1を設け、この封体1の両端部
にそれぞれ一端が封体1の内部に突出し、他端が封体1
の外部に突出するようにして電極2と電極3とを封体に
封着させたものであり、これにより、交流放電灯の放電
路が螺旋状になるため点灯中は放電路自身がインダクタ
ンスを有することとなり、交流放電灯を安定器なしでも
安定に点灯させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流放電灯に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の交流放電灯は放電を支持する充填
物質を包含する封体と、この封体の両端に封着された一
対の電極とを備えたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような交流放電灯
では、放電が電気的に負抵抗性を有し、限流機能を備え
ていないため、交流電源で点灯させる場合には、少なく
ともランプ電流を制限するための限流素子としてチョー
クコイルまたは抵抗を交流放電灯と直列に電気的に接続
する必要があった。そのため一般的にはチョークコイル
や抵抗からなる安定器を交流電源と交流放電灯との間に
接続していた。このように従来の交流放電灯は安定器な
しでは安定に点灯させることはできないという課題があ
った。
【0004】本発明は、交流電源に直接接続することが
できる交流放電灯の具体的構成を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の交流放電灯は、螺旋状の内形状を有し放電
を支持する充填物質を包含する封体と、この封体の両端
部にそれぞれ一端が前記封体の内部に突出し他端が前記
封体の外部に突出するよう封着された一対の電極とを具
備したものである。
【0006】上記した構成により、交流放電灯の放電路
が螺旋状となり点灯中はインダクタンスを有するので、
交流放電灯自身に限流機能を働かせながら点灯させるこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の交流放電灯の一実
施例を図1に基づいて説明する。図1において、1は螺
旋状の内形状を有した封体であり、たとえばガラスで構
成されている。封体1の内部には放電を支持し、放電発
光により得ようとする波長の光に合わせて、たとえばア
ルゴンと水銀が封入されている。また、水銀の発光によ
り得られる紫外線を可視光線に変換するため、たとえば
封体1の内面には蛍光体が塗布されている。2,3は封
体1の両端部に封着された一対の電極である。4は螺旋
状に巻回された封体1の軸芯位置に配置されたフェライ
トコアであり、5はフェライトコア4に巻かれたアルミ
箔である。ただし、アルミ箔5はフェライトコア4の全
周には巻き付けていない。また、一方の電極2とアルミ
箔5は電気的に接続されている。
【0008】上記の構成における実施例の動作を次に説
明する。まず、電極2と電極3との間に交流電源を接続
する。交流電源から電極2と電極3との間に交流電圧が
印加されると、電極2に接続されたアルミ箔5が近接導
体の作用をし、電極2と電極3との間で放電を開始す
る。放電すると、螺旋の形状とフェライトの透磁率およ
び空気中の透磁率とで決定されるインダクタンスを放電
経路が有するようになる。交流放電灯はこのインダクタ
ンスで電流制限されながら点灯する。点灯中は電極2と
電極3との間に印加された電圧で加速された電子と水銀
原子とが衝突することにより、封体1内部の水銀原子が
励起され185nm,254nmなどの波長の紫外線を
放出する。放出された紫外線は封体1の内面に塗布され
た蛍光体を励起し、蛍光体層を通して封体1の外部に可
視光が放出される。
【0009】このように本実施例の交流放電灯によれ
ば、交流放電灯の放電路が螺旋状となりインダクタンス
を有するので、交流放電灯自身に限流機能をもたせるこ
とができ、交流放電灯を交流電源に直接接続しても、す
なわち安定器なしでも安定に点灯させることができる。
【0010】また、電極2に電気的に接続されたアルミ
箔5が近接導体として働くので、交流放電灯の起動が容
易になる。さらに、アルミ箔5は光反射性を有するので
螺旋の内側へ放出された可視光を螺旋外へ反射すること
ができ、光の利用率が向上される。
【0011】なお、本実施例ではフェライトコア4の外
側にアルミ箔5を巻いたが、アルミに限らず導電性と光
反射性とを有する材料であれば他の材料でも構わない。
また、そのような材料をフェライトコア4に巻くのでは
なく塗布してもよいことは言うまでもない。さらに、起
動性を向上させるだけであれば導電性だけを有する材料
でよく、光の利用率を向上させるだけであれば光反射性
だけを有する材料でも構わない。また、導電性を有する
材料と光反射性を有する材料とを2種用いてもよい。さ
らに、導電性と光反射性と磁性を有する材料を用いたコ
アをフェライトコア4とアルミ箔5との代わりに用いて
もよい。なお、交流放電灯の起動性や光の利用率を問わ
ない場合は導電性や光反射性を有する材料を設置する必
要のないことは明らかである。
【0012】また、本実施例では交流放電灯によって形
成される磁界をアルミ箔5で打ち消すことがないように
するため、アルミ箔5をフェライトコア4の全周には巻
かなかったが、巻初めと巻終わりが短絡しないようにす
るのであれば全周に渡ってアルミ箔を巻いてもよいこと
は言うまでもない。
【0013】さらに、本実施例では電極2とアルミ箔5
とを電気的に接続したが、交流放電灯の起動性を問わな
い場合は両者を接続する必要がないことは言うまでもな
い。また、本実施例では螺旋の内部にフェライトコア4
を配置したが、フェライト以外のコアでもよいし、空心
コアでもよい。
【0014】なお、本実施例では封体1の内部に蛍光体
を塗布したが、蛍光体を利用しない放電灯でもよいこと
はいうまでもない。また、封体1の内形状の螺旋と同じ
巻方向で、封体1に直列に接続されるように導線を巻き
付けてもよい。こうすればインダクタンスを増大させる
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、交流放電灯自身が限流機能を有するので、
交流放電灯を交流電源に直接接続しても、すなわち安定
器なしでも安定に点灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の交流放電灯の構造を示す斜
視図
【符号の説明】
1 封体 2 電極 3 電極 4 フェライトコア 5 アルミ箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 正孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀内 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C015 EE07 5C039 EA04 5C043 AA11 CC09 CD10 DD03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状の内形状を有し放電を支持する充
    填物質を包含する封体と、この封体の両端部にそれぞれ
    一端が前記封体の内部に突出し他端が前記封体の外部に
    突出するよう封着された一対の電極とを具備したことを
    特徴とする交流放電灯。
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