JP2002063859A - 画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents
画像表示装置およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2002063859A JP2002063859A JP2001157486A JP2001157486A JP2002063859A JP 2002063859 A JP2002063859 A JP 2002063859A JP 2001157486 A JP2001157486 A JP 2001157486A JP 2001157486 A JP2001157486 A JP 2001157486A JP 2002063859 A JP2002063859 A JP 2002063859A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- panel
- electrode plate
- spacers
- image display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スペーサを容易に配置できるとともにスペーサ
の数量を低減でき、組立が容易な画像表示装置およびそ
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】蛍光体スクリーン16が形成されたフェー
スパネル11と、電子放出素子20が設けられたリアパ
ネル12との間には、電極板13および多数のスペーサ
15が設けられている。各スペーサは、電極板に形成さ
れたスペーサ開孔14を貫通して延び、上端面がフェー
スパネルに下端面がリアパネルにぞれぞれ当接してい
る。各スペーサの中途部には段差部が形成され、電極板
はこの段差部に当接することにより、パネル間の所定位
置に係止および位置決めされている。
の数量を低減でき、組立が容易な画像表示装置およびそ
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】蛍光体スクリーン16が形成されたフェー
スパネル11と、電子放出素子20が設けられたリアパ
ネル12との間には、電極板13および多数のスペーサ
15が設けられている。各スペーサは、電極板に形成さ
れたスペーサ開孔14を貫通して延び、上端面がフェー
スパネルに下端面がリアパネルにぞれぞれ当接してい
る。各スペーサの中途部には段差部が形成され、電極板
はこの段差部に当接することにより、パネル間の所定位
置に係止および位置決めされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対向した第1お
よび第2パネルと、これらのパネル間に設けられた複数
のスペーサと、を備えた画像表示装置、およびその製造
方法に関する。
よび第2パネルと、これらのパネル間に設けられた複数
のスペーサと、を備えた画像表示装置、およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置においては、従来より、大
画面化、高精細表示、薄型化、軽量化、フラット化等が
求められている。しかし、現在でも全ての要求を満たす
ような画像表示装置は提供されていない。従って、上記
のような要求を満たすべく様々な画像表示装置の開発が
続けられている。
画面化、高精細表示、薄型化、軽量化、フラット化等が
求められている。しかし、現在でも全ての要求を満たす
ような画像表示装置は提供されていない。従って、上記
のような要求を満たすべく様々な画像表示装置の開発が
続けられている。
【0003】このような画像表示装置には、陰極線管
(CRT)、フィールドエミションディスプレイ(FE
D)、液晶表示装置(LCD)、プラズマ表示パネル
(PDP)、エレクトロルミネッセンス(EL)等など
が知られている。このような画像表示装置の中で、FE
Dは、カソードから放出された電子により蛍光体を励起
させ発光を得る表示装置であり、その発光原理はCRT
と同じであることから、CRTと同等の優れた色再現
性、階調、視野角、応答性を有している。
(CRT)、フィールドエミションディスプレイ(FE
D)、液晶表示装置(LCD)、プラズマ表示パネル
(PDP)、エレクトロルミネッセンス(EL)等など
が知られている。このような画像表示装置の中で、FE
Dは、カソードから放出された電子により蛍光体を励起
させ発光を得る表示装置であり、その発光原理はCRT
と同じであることから、CRTと同等の優れた色再現
性、階調、視野角、応答性を有している。
【0004】通常、FEDは、蛍光面を含む第1パネル
とカソードを含む第2パネルとを備え、これら第1およ
び第2パネルは所定の隙間を置いて対向位置されてい
る。そして、第1および第2パネル間の間隔は、画面サ
イズに依存せずに一定であることから、薄型で軽量な大
型パネルを実現できる可能性がある。なお、FEDとC
RTとの違いは、CRTが1つのカソードを電子源とし
ているのに対し、FEDはエミッタを多数配列して電子
源としている点にある。
とカソードを含む第2パネルとを備え、これら第1およ
び第2パネルは所定の隙間を置いて対向位置されてい
る。そして、第1および第2パネル間の間隔は、画面サ
イズに依存せずに一定であることから、薄型で軽量な大
型パネルを実現できる可能性がある。なお、FEDとC
RTとの違いは、CRTが1つのカソードを電子源とし
ているのに対し、FEDはエミッタを多数配列して電子
源としている点にある。
【0005】通常、FEDでは、第1パネルと第2パネ
ルとの間隔を保持するため、これら第1および第2パネ
ル間に複数のスペーサが設けられている。また、第1お
よび第2パネル間の空間は高い真空度に維持される。そ
のため、スペーサは、パネル外部から加わる大気圧によ
ってパネルが破壊しないように、十分な機械的強度を持
っていなければならない。
ルとの間隔を保持するため、これら第1および第2パネ
ル間に複数のスペーサが設けられている。また、第1お
よび第2パネル間の空間は高い真空度に維持される。そ
のため、スペーサは、パネル外部から加わる大気圧によ
ってパネルが破壊しないように、十分な機械的強度を持
っていなければならない。
【0006】更に、スペーサは、画像品位に極力影響を
与えないように設けられていなければならない。そのた
め、スペーサは、蛍光体を発光させる電子を遮らないこ
とや、第1パネルの蛍光面に対し蛍光体領域にはみ出さ
ない位置に配置されなければいけない等の制約下で、パ
ネル間を保持するための機械的強度を確保しなければな
らない。
与えないように設けられていなければならない。そのた
め、スペーサは、蛍光体を発光させる電子を遮らないこ
とや、第1パネルの蛍光面に対し蛍光体領域にはみ出さ
ない位置に配置されなければいけない等の制約下で、パ
ネル間を保持するための機械的強度を確保しなければな
らない。
【0007】一般に、スクリーン面は、蛍光体領域およ
びブラックマトリクス領域によって構成されている。上
述したようにスペーサはスクリーン面において蛍光体領
域以外の位置であるブラックマトリクス領域に配置され
ることになる。このブラックスマトリクス領域は数百μ
m以下の幅であることから、スペーサの厚みも数百μm
以下にしなければならない。通常、スペーサがブラック
マトリクス領域の幅以下の厚さであれば、蛍光体を発光
させる電子がスペーサによって遮られることはない。
びブラックマトリクス領域によって構成されている。上
述したようにスペーサはスクリーン面において蛍光体領
域以外の位置であるブラックマトリクス領域に配置され
ることになる。このブラックスマトリクス領域は数百μ
m以下の幅であることから、スペーサの厚みも数百μm
以下にしなければならない。通常、スペーサがブラック
マトリクス領域の幅以下の厚さであれば、蛍光体を発光
させる電子がスペーサによって遮られることはない。
【0008】また、FEDはアノード電圧に応じて低電
圧型と高電圧型とに分類される。低電圧型の場合、アノ
ード電圧は1kV以下であるため、第1パネルと第2パ
ネルとの間で発生するスパークを防止するために必要な
パネル間距離は数百μmあれば良い。これに対して、高
電圧型の場合、アノード電圧は1kV以上となるため、
スパークを防止するためにはパネル間距離を数mmに設
定する必要がある。従って、スペーサの高さも低電圧型
の場合には数百μmであり、高電圧型の場合には数mm
となる。
圧型と高電圧型とに分類される。低電圧型の場合、アノ
ード電圧は1kV以下であるため、第1パネルと第2パ
ネルとの間で発生するスパークを防止するために必要な
パネル間距離は数百μmあれば良い。これに対して、高
電圧型の場合、アノード電圧は1kV以上となるため、
スパークを防止するためにはパネル間距離を数mmに設
定する必要がある。従って、スペーサの高さも低電圧型
の場合には数百μmであり、高電圧型の場合には数mm
となる。
【0009】上述した点から、低電圧型のFEDにおい
て、スペーサの厚みは数百μm以下、高さは数百μm以
下となる。このようなスペーサは、印刷、感光性ペース
ト、サンドブラスト等の加工によって実現することがで
きる。
て、スペーサの厚みは数百μm以下、高さは数百μm以
下となる。このようなスペーサは、印刷、感光性ペース
ト、サンドブラスト等の加工によって実現することがで
きる。
【0010】一方、高電圧型のFEDの場合、スペーサ
は厚みが数百μmであるのに対し、高さは数mmとな
る。このような高いアスペクト比を持つスペーサを、低
電圧型に使用するスペーサと同じ加工方法で製作するこ
とは難しい。従って、高電圧型の場合、ガラスやセラミ
ック等で形成されたスペーサをパネルに精度良く組み込
むことが必要となる。
は厚みが数百μmであるのに対し、高さは数mmとな
る。このような高いアスペクト比を持つスペーサを、低
電圧型に使用するスペーサと同じ加工方法で製作するこ
とは難しい。従って、高電圧型の場合、ガラスやセラミ
ック等で形成されたスペーサをパネルに精度良く組み込
むことが必要となる。
【0011】なお、スペーサの長さについては、主に蛍
光面のブラックマトリクス領域の形状に制約される。例
えば、ブラックマトリクス領域がストライプ形状であれ
ば、スペーサの長さはほぼパネルの一辺の長さ以下とす
ればよい。また、使用するスペーサの数量は、低電圧型
に使用する場合、その加工法によって決まり、一方、高
電圧型に使用するスペーサの場合、スペーサの長さと配
置間隔によって決まる。
光面のブラックマトリクス領域の形状に制約される。例
えば、ブラックマトリクス領域がストライプ形状であれ
ば、スペーサの長さはほぼパネルの一辺の長さ以下とす
ればよい。また、使用するスペーサの数量は、低電圧型
に使用する場合、その加工法によって決まり、一方、高
電圧型に使用するスペーサの場合、スペーサの長さと配
置間隔によって決まる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したような高電圧
型のFEDでは、第1および第2パネルの間に電極板を
配置することが望ましい。この電極板は、電子源から放
出された電子の収束、放電の抑制等を目的として配置さ
れる。また、電極板は目的に応じて複数枚配置されるこ
ともある。
型のFEDでは、第1および第2パネルの間に電極板を
配置することが望ましい。この電極板は、電子源から放
出された電子の収束、放電の抑制等を目的として配置さ
れる。また、電極板は目的に応じて複数枚配置されるこ
ともある。
【0013】一般に、電極板は、電子源から放出される
電子が通過する部分に開孔を有した板状に形成されてい
る。このような多数の開孔を持つ電極板をパネルと組み
合わせる場合、電極板の開孔部、スクリーン面の蛍光体
領域、および電子源の位置を厳密に整列させる必要があ
る。そして、このような電極板をパネルの間に配置する
場合、前述したような高さ数mmのスペーサをそのまま
使用すると、スペーサと電極板が干渉してしまうという
問題がある。
電子が通過する部分に開孔を有した板状に形成されてい
る。このような多数の開孔を持つ電極板をパネルと組み
合わせる場合、電極板の開孔部、スクリーン面の蛍光体
領域、および電子源の位置を厳密に整列させる必要があ
る。そして、このような電極板をパネルの間に配置する
場合、前述したような高さ数mmのスペーサをそのまま
使用すると、スペーサと電極板が干渉してしまうという
問題がある。
【0014】このような問題を解決するため、各スペー
サを分割し、第1パネルと電極板との間に第1スペーサ
を配置し、電極板と第2パネルとの間に第2スペーサを
配置することが考えられる。しかしながら、この場合、
前述したスペーサの配設位置の制約に加え、スペーサ自
体の機械的強度が不足することを防ぐために、第1スペ
ーサおよび第2スペーサを位置ずれなく厳密に位置あわ
せすることが必要となる。また、電極板を配置しない場
合に比べて2倍以上のスペーサ個数が必要となる。従っ
て、組立が面倒であるとともに、製造コストの増大を招
く。
サを分割し、第1パネルと電極板との間に第1スペーサ
を配置し、電極板と第2パネルとの間に第2スペーサを
配置することが考えられる。しかしながら、この場合、
前述したスペーサの配設位置の制約に加え、スペーサ自
体の機械的強度が不足することを防ぐために、第1スペ
ーサおよび第2スペーサを位置ずれなく厳密に位置あわ
せすることが必要となる。また、電極板を配置しない場
合に比べて2倍以上のスペーサ個数が必要となる。従っ
て、組立が面倒であるとともに、製造コストの増大を招
く。
【0015】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、スペーサを容易に配置できるとともに
スペーサの数量を低減でき、組立が容易な画像表示装置
およびその製造方法を提供することにある。
で、その目的は、スペーサを容易に配置できるとともに
スペーサの数量を低減でき、組立が容易な画像表示装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像表示装置は、画像表示面を有す
る第1パネルと、上記第1パネルに対向して配置された
第2パネルと、第1パネルと第2パネルとの間に配置さ
れた電極板と、第1パネルと第2パネルとの間隔を保持
する複数のスペーサと、を備え、上記スペーサは、それ
ぞれ上記電極板を貫通して上記第1および第2パネル間
を延びていることを特徴としている。
め、この発明に係る画像表示装置は、画像表示面を有す
る第1パネルと、上記第1パネルに対向して配置された
第2パネルと、第1パネルと第2パネルとの間に配置さ
れた電極板と、第1パネルと第2パネルとの間隔を保持
する複数のスペーサと、を備え、上記スペーサは、それ
ぞれ上記電極板を貫通して上記第1および第2パネル間
を延びていることを特徴としている。
【0017】また、この発明に係る画像表示装置は、画
像表示面を有する第1パネルと、上記第1パネルに対向
して配置された第2パネルと、第1パネルと第2パネル
との間に配置された電極板と、第1パネルと第2パネル
との間隔を保持する複数のスペーサと、を備え、上記ス
ペーサは、それぞれ上記電極板を貫通して延びていると
ともに、上記電極板を所定位置に係止した係止部を有し
ていることを特徴としている。
像表示面を有する第1パネルと、上記第1パネルに対向
して配置された第2パネルと、第1パネルと第2パネル
との間に配置された電極板と、第1パネルと第2パネル
との間隔を保持する複数のスペーサと、を備え、上記ス
ペーサは、それぞれ上記電極板を貫通して延びていると
ともに、上記電極板を所定位置に係止した係止部を有し
ていることを特徴としている。
【0018】この発明に係る画像表示装置によれば、各
スペーサは、上記第1パネルに当接した第1端面、およ
び上記第2パネルに当接した第2端面を有し、上記係止
部は、上記第1パネルおよび第2パネルの間で上記第1
あるいは第2パネルに対向しているとともに上記電極板
に当接した係止面を有したことを特徴している。更に、
この発明に係る画像形成装置は、第1および第2パネル
の間で上記係止面を規定した段差部を有していることを
特徴としている。
スペーサは、上記第1パネルに当接した第1端面、およ
び上記第2パネルに当接した第2端面を有し、上記係止
部は、上記第1パネルおよび第2パネルの間で上記第1
あるいは第2パネルに対向しているとともに上記電極板
に当接した係止面を有したことを特徴している。更に、
この発明に係る画像形成装置は、第1および第2パネル
の間で上記係止面を規定した段差部を有していることを
特徴としている。
【0019】以上のように構成された画像形成装置によ
れば、各スペーサは、電極板を貫通して延びフェースパ
ネルおよびリアパネルに当接しているとともに、各スペ
ーサは電極板と係止して電極板を所定位置に保持してい
る。そのため、スペーサおよび電極板を所定位置に容易
に配置できるとともにスペーサの数量を低減することが
でき、その結果、画像表示装置を容易に組立てることが
できる。
れば、各スペーサは、電極板を貫通して延びフェースパ
ネルおよびリアパネルに当接しているとともに、各スペ
ーサは電極板と係止して電極板を所定位置に保持してい
る。そのため、スペーサおよび電極板を所定位置に容易
に配置できるとともにスペーサの数量を低減することが
でき、その結果、画像表示装置を容易に組立てることが
できる。
【0020】また、この発明に係る画像表示装置の製造
方法によれば、画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、第1パ
ネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペーサ
と、を備えた画像表示装置の製造方法おいて、上記電極
板に形成された複数のスペーサ開孔にそれぞれ上記スペ
ーサを挿通することにより、上記電極板を貫通させると
ともに電極板をスペーサによって係止し、上記各スペー
サを上記電極板に固定し、上記スペーサの固定された電
極板を上記第1および第2パネル間に配置した後、上記
第1および第2パネル同士を固定することを特徴として
いる。
方法によれば、画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、第1パ
ネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペーサ
と、を備えた画像表示装置の製造方法おいて、上記電極
板に形成された複数のスペーサ開孔にそれぞれ上記スペ
ーサを挿通することにより、上記電極板を貫通させると
ともに電極板をスペーサによって係止し、上記各スペー
サを上記電極板に固定し、上記スペーサの固定された電
極板を上記第1および第2パネル間に配置した後、上記
第1および第2パネル同士を固定することを特徴として
いる。
【0021】この発明に係る他の製造方法は、上記スペ
ーサを上記第1および第2パネルの一方のパネル上に配
置した後、各スペーサを上記一方のパネルに固定し、複
数のスペーサ開孔が形成された上記電極板を上記スペー
サ上に配置するとともに、各スペーサを対応するスペー
サ開孔に挿通することにより、上記電極板を貫通させる
とともに電極板をスペーサによって係止し、上記スペー
サおよび電極板を互いに固定し、上記スペーサおよび電
極板の取付けられた上記一方のパネルに重ねて他方のパ
ネルを配置した後、上記第1および第2パネル同士を固
定することを特徴としている。
ーサを上記第1および第2パネルの一方のパネル上に配
置した後、各スペーサを上記一方のパネルに固定し、複
数のスペーサ開孔が形成された上記電極板を上記スペー
サ上に配置するとともに、各スペーサを対応するスペー
サ開孔に挿通することにより、上記電極板を貫通させる
とともに電極板をスペーサによって係止し、上記スペー
サおよび電極板を互いに固定し、上記スペーサおよび電
極板の取付けられた上記一方のパネルに重ねて他方のパ
ネルを配置した後、上記第1および第2パネル同士を固
定することを特徴としている。
【0022】また、この発明に係る画像表示装置によれ
ば、電極板のスペーサが貫通するスペーサ開孔とスペー
サとが固着部材によって固定される構造としている。ま
た、電極板とスペーサの段差部とが固着部材によって固
定される構造とした。固着部材はスペーサ開孔とスペー
サとの空隙部の緩衝材としての機能を有し、更に、導電
性を有することで、固定部分周辺の電位分布を安定させ
ることができる。また、固着部材がフリットガラスを含
んでいる場合、固定後に画像表示装置内部の真空状態へ
影響を与えないものとすることができる。
ば、電極板のスペーサが貫通するスペーサ開孔とスペー
サとが固着部材によって固定される構造としている。ま
た、電極板とスペーサの段差部とが固着部材によって固
定される構造とした。固着部材はスペーサ開孔とスペー
サとの空隙部の緩衝材としての機能を有し、更に、導電
性を有することで、固定部分周辺の電位分布を安定させ
ることができる。また、固着部材がフリットガラスを含
んでいる場合、固定後に画像表示装置内部の真空状態へ
影響を与えないものとすることができる。
【0023】また、固着部材の配置領域は、電極板の全
面あるいは片面、または、スペーサが貫通するスペーサ
開孔周辺とすることで、電極板とスペーサとの位置的な
精度を一定に保持することが可能となる。
面あるいは片面、または、スペーサが貫通するスペーサ
開孔周辺とすることで、電極板とスペーサとの位置的な
精度を一定に保持することが可能となる。
【0024】この発明に係る画像表示装置の製造方法
は、電極板に固着部材を塗布する工程と、上記スペーサ
の段差部と電極板とを仮係止する工程と、上記電極板と
スペーサとを固着部材で固定する工程と、を備えてい
る。電極板に固着部材を塗布する工程は、上記スペーサ
開孔に対応する複数の透孔を有したマスキング部材を上
記電極板に重ねて配置する工程と、上記マスキング部材
を介して上記電極板のスペーサ開孔部分に固着部材を塗
布する工程と、を有していることを特徴としている。
は、電極板に固着部材を塗布する工程と、上記スペーサ
の段差部と電極板とを仮係止する工程と、上記電極板と
スペーサとを固着部材で固定する工程と、を備えてい
る。電極板に固着部材を塗布する工程は、上記スペーサ
開孔に対応する複数の透孔を有したマスキング部材を上
記電極板に重ねて配置する工程と、上記マスキング部材
を介して上記電極板のスペーサ開孔部分に固着部材を塗
布する工程と、を有していることを特徴としている。
【0025】更に、電極板に固着部材を塗布する工程
は、上記スペーサの段差部が当接する上記電極板の全面
に固着部材を塗布する工程を含んでいることを特徴とし
ている。なお、電極板のスペーサ開孔ヘスペーサを圧入
して固定する構成としてもよく、この場合、容易にスペ
ーサと電極板とを固定することができる。
は、上記スペーサの段差部が当接する上記電極板の全面
に固着部材を塗布する工程を含んでいることを特徴とし
ている。なお、電極板のスペーサ開孔ヘスペーサを圧入
して固定する構成としてもよく、この場合、容易にスペ
ーサと電極板とを固定することができる。
【0026】また、この発明に係る画像表示装置の製造
方法は、画像表示面を有する第1パネルと、この第1パ
ネルに対向して配置された第2パネルと、電子ビームが
通過する複数の電子通過開孔を有し、上記第1パネルと
第2パネルとの間に配置された電極板と、上記第1パネ
ルと第2パネルの間隔を保持する複数のスペーサと、を
備えた画像表示装置の製造方法において、上記複数のス
ペーサを振動によって予め所定の位置へ整列する工程
と、上記整列された複数スペーサを上記第1および第2
パネルの一方、あるいは上記電極板に対して配置する工
程と、を備えていることを特徴としている。
方法は、画像表示面を有する第1パネルと、この第1パ
ネルに対向して配置された第2パネルと、電子ビームが
通過する複数の電子通過開孔を有し、上記第1パネルと
第2パネルとの間に配置された電極板と、上記第1パネ
ルと第2パネルの間隔を保持する複数のスペーサと、を
備えた画像表示装置の製造方法において、上記複数のス
ペーサを振動によって予め所定の位置へ整列する工程
と、上記整列された複数スペーサを上記第1および第2
パネルの一方、あるいは上記電極板に対して配置する工
程と、を備えていることを特徴としている。
【0027】更に、この発明に係る画像表示装置の製造
方法によれば、上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、上記複数のスペーサを振動
により上記整列精度よりも低い精度で整列パレット上に
整列させた後、装着パレットに上記整列精度で設けられ
た複数のスペーサ装着溝に上記スペーサを移し替える工
程と、を有していることを特徴としている。
方法によれば、上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、上記複数のスペーサを振動
により上記整列精度よりも低い精度で整列パレット上に
整列させた後、装着パレットに上記整列精度で設けられ
た複数のスペーサ装着溝に上記スペーサを移し替える工
程と、を有していることを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明を、画像表示装置として、高電圧型のフィールドエ
ミッションディスプレイ(以下、FEDと称する)に適
用した実施の形態について詳細に説明する。図1ないし
図3に示すように、このFEDは、それぞれ矩形状のガ
ラスからなるフェースパネル11およびリアパネル12
を備え、これらのパネルは約1.5〜3.0mmの隙間
を置いて対向配置されている。そして、フェースパネル
11およびリアパネル12は、矩形枠状のシーリング部
材18を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態
に維持された偏平な矩形状の真空外囲器10を構成して
いる。
発明を、画像表示装置として、高電圧型のフィールドエ
ミッションディスプレイ(以下、FEDと称する)に適
用した実施の形態について詳細に説明する。図1ないし
図3に示すように、このFEDは、それぞれ矩形状のガ
ラスからなるフェースパネル11およびリアパネル12
を備え、これらのパネルは約1.5〜3.0mmの隙間
を置いて対向配置されている。そして、フェースパネル
11およびリアパネル12は、矩形枠状のシーリング部
材18を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態
に維持された偏平な矩形状の真空外囲器10を構成して
いる。
【0029】第1パネルとして機能するフェースパネル
11の内面上には蛍光体スクリーン16が形成されてい
る。この蛍光体スクリーン16は、赤、青、緑のストラ
イプ状の蛍光体層、および非発光部としてのストライプ
状の黒色着色層を並べて構成されている。
11の内面上には蛍光体スクリーン16が形成されてい
る。この蛍光体スクリーン16は、赤、青、緑のストラ
イプ状の蛍光体層、および非発光部としてのストライプ
状の黒色着色層を並べて構成されている。
【0030】第2パネルとして機能するリアパネル12
の内面上には、蛍光体層を励起する電子放出源として、
それぞれ電子を放出する多数の電子放出素子20が設け
られている。これらの電子放出素子20は、各画素毎に
対応して複数列および複数行に配列されている。各電子
放出素子20は、図示しない電子放出部、この電子放出
部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されてい
る。また、リアパネル12上には、電子放出素子20に
電圧を印加するための図示しない多数本の配線がマトリ
ック状に設けられている。
の内面上には、蛍光体層を励起する電子放出源として、
それぞれ電子を放出する多数の電子放出素子20が設け
られている。これらの電子放出素子20は、各画素毎に
対応して複数列および複数行に配列されている。各電子
放出素子20は、図示しない電子放出部、この電子放出
部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されてい
る。また、リアパネル12上には、電子放出素子20に
電圧を印加するための図示しない多数本の配線がマトリ
ック状に設けられている。
【0031】また、図2および図3に示すように、リア
パネル12とフェースパネル11との間には、これらパ
ネル間の間隔を保持するための多数のスペーサ15、お
よび電極板13が配設されている。各スペーサ15は電
極板13を貫通して延び、その両端がそれぞれフェース
パネル11およびリアパネル12に当接することによ
り、これらのパネルに作用する大気圧荷重を支持し、パ
ネル間の間隔を所定値に維持している。
パネル12とフェースパネル11との間には、これらパ
ネル間の間隔を保持するための多数のスペーサ15、お
よび電極板13が配設されている。各スペーサ15は電
極板13を貫通して延び、その両端がそれぞれフェース
パネル11およびリアパネル12に当接することによ
り、これらのパネルに作用する大気圧荷重を支持し、パ
ネル間の間隔を所定値に維持している。
【0032】また、後述するように、各スペーサ15は
段差部を有し、この段差部が電極板13の上面に当接し
ている。そして、電極板13は、多数のスペーサ15に
よって所定位置に保持され、フェースパネル11と電極
板13との間隔、およびリアパネル12と電極板13と
の間隔が正確に規定されている。なお、電極板13に
は、図示しない電源から所定の電圧が印加される。
段差部を有し、この段差部が電極板13の上面に当接し
ている。そして、電極板13は、多数のスペーサ15に
よって所定位置に保持され、フェースパネル11と電極
板13との間隔、およびリアパネル12と電極板13と
の間隔が正確に規定されている。なお、電極板13に
は、図示しない電源から所定の電圧が印加される。
【0033】図2ないし図4に示すように、電極板13
は、フェースパネル11の内面に対向した第1表面13
aおよびリアパネル12の内面に対向した第2表面13
bを有し、第1および第2パネルと平行に配置されてい
る。そして、電極板13には、電子放出素子20から放
出された電子が通過する多数の電子通過開孔21、およ
び複数のスペーサ開孔14が形成されている。電子通過
開孔21は、リアパネル12に設けられた多数の電子放
出素子20に対応して形成されている。
は、フェースパネル11の内面に対向した第1表面13
aおよびリアパネル12の内面に対向した第2表面13
bを有し、第1および第2パネルと平行に配置されてい
る。そして、電極板13には、電子放出素子20から放
出された電子が通過する多数の電子通過開孔21、およ
び複数のスペーサ開孔14が形成されている。電子通過
開孔21は、リアパネル12に設けられた多数の電子放
出素子20に対応して形成されている。
【0034】電極板13は、例えば鉄−ニッケル系の金
属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されてい
る。また、電子通過開孔21は、0.15〜0.25m
m×0.20〜0.40mmの矩形状に形成されてい
る。
属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されてい
る。また、電子通過開孔21は、0.15〜0.25m
m×0.20〜0.40mmの矩形状に形成されてい
る。
【0035】図2、図4、および図5に示すように、各
スペーサ15はほぼ矩形の板状に形成され、その両表面
の中間部には、それぞれ外側へ突出した突出部26が一
体に形成されている。これらの突出部26により、スペ
ーサ15の両表面には、各表面に対して垂直に延びた一
対の段差部22a、22b(第1、第2係止面)が形成
されている。スペーサ15の各表面上において、一対の
段差部22a、22bは互いに平行に、かつ、スペーサ
の全長に渡って延びている。そして、各スペーサ15
は、電極板13のスペーサ開孔14に挿通され、下側の
段差部22aが電極板の第1表面13aに当接すること
により、電極板の位置を規定している。
スペーサ15はほぼ矩形の板状に形成され、その両表面
の中間部には、それぞれ外側へ突出した突出部26が一
体に形成されている。これらの突出部26により、スペ
ーサ15の両表面には、各表面に対して垂直に延びた一
対の段差部22a、22b(第1、第2係止面)が形成
されている。スペーサ15の各表面上において、一対の
段差部22a、22bは互いに平行に、かつ、スペーサ
の全長に渡って延びている。そして、各スペーサ15
は、電極板13のスペーサ開孔14に挿通され、下側の
段差部22aが電極板の第1表面13aに当接すること
により、電極板の位置を規定している。
【0036】なお、各スペーサ15がフェースパネル1
1とリアパネル12との間に配置された状態において、
段差部22aはリアパネル12と平行に対向し、段差部
22bはフェースパネル11と平行に対向している。
1とリアパネル12との間に配置された状態において、
段差部22aはリアパネル12と平行に対向し、段差部
22bはフェースパネル11と平行に対向している。
【0037】また、各スペーサ15は、蛍光体スクリー
ン16の黒色着色層を介してフェースパネル11に当接
した上端面23と、リアパネル12の内面に当接した下
端面24と、を有している。これら上下端面23、24
の厚さtは数百μm以下に形成されている。
ン16の黒色着色層を介してフェースパネル11に当接
した上端面23と、リアパネル12の内面に当接した下
端面24と、を有している。これら上下端面23、24
の厚さtは数百μm以下に形成されている。
【0038】本実施の形態において、蛍光体スクリーン
16の黒色着色層はストライプ形状であるために、スペ
ーサ15はその長手方向がストライプの長手方向と一致
するように配置されている。そして、スペーサ15の長
さLは、数mmから数十mmに形成されている。また、
蛍光体スクリーン16のストライプ方向に沿って隣合う
2つのスペーサ15の配置間隔は、スペーサ15の長さ
によって変化するが、ほぼ数十mmに設定されている。
更に、本実施の形態に係るFEDが高電圧型であること
から、スペーサ15の高さhは、フェースパネル11、
リアパネル12間の放電を防止するため、数mmに設定
されている。
16の黒色着色層はストライプ形状であるために、スペ
ーサ15はその長手方向がストライプの長手方向と一致
するように配置されている。そして、スペーサ15の長
さLは、数mmから数十mmに形成されている。また、
蛍光体スクリーン16のストライプ方向に沿って隣合う
2つのスペーサ15の配置間隔は、スペーサ15の長さ
によって変化するが、ほぼ数十mmに設定されている。
更に、本実施の形態に係るFEDが高電圧型であること
から、スペーサ15の高さhは、フェースパネル11、
リアパネル12間の放電を防止するため、数mmに設定
されている。
【0039】各スペーサ15は、設計許容値内で位置ず
れした場合でもスペーサ15の上端面23が黒色着色層
の領域から蛍光体層領域へはみ出さないこと、および、
フェースパネル11、リアパネル12間は真空状態であ
ることから外部より加わる大気圧加重によってスペーサ
15自体が破壊しないだけの機械的強度を有しているこ
とが必要となる。スペーサ15の厚さtは、これらの条
件を満たすように設定される。従って、上端面23の厚
さtは、黒色着色層のストライプ幅よりもスペーサ15
の位置ずれ設計許容量分だけ小さくすることが望まし
い。
れした場合でもスペーサ15の上端面23が黒色着色層
の領域から蛍光体層領域へはみ出さないこと、および、
フェースパネル11、リアパネル12間は真空状態であ
ることから外部より加わる大気圧加重によってスペーサ
15自体が破壊しないだけの機械的強度を有しているこ
とが必要となる。スペーサ15の厚さtは、これらの条
件を満たすように設定される。従って、上端面23の厚
さtは、黒色着色層のストライプ幅よりもスペーサ15
の位置ずれ設計許容量分だけ小さくすることが望まし
い。
【0040】また、スペーサ15の段差部22a、22
bに関して、全体の厚さdが上下端面23、24の厚さ
tよりも大きくなるが、電極板13の電子通過開孔21
を遮らないだけの厚みにしなければならない。
bに関して、全体の厚さdが上下端面23、24の厚さ
tよりも大きくなるが、電極板13の電子通過開孔21
を遮らないだけの厚みにしなければならない。
【0041】一方、電極板13のスペーサ開孔14は、
FEDの組立時にスペーサ15が貫通できるだけの設計
余裕度を持って形成されている。また、電極板13とフ
ェースパネル11およびリアパネル12との間隔を厳密
に規定するため、スペーサ15の段差部22aと電極板
13との接触面積を極力大きくすることが望ましい。従
って、段差部22aの厚さdは、上下端面23、24の
厚さtに対して数百μm以内の範囲で大きくするととも
に、電極板13のスペーサ開孔14は、スペーサ15の
上下端面23、24の厚さtおよび長さLに対して、そ
れぞれ数十μm大きくした形状とすることが望ましい。
FEDの組立時にスペーサ15が貫通できるだけの設計
余裕度を持って形成されている。また、電極板13とフ
ェースパネル11およびリアパネル12との間隔を厳密
に規定するため、スペーサ15の段差部22aと電極板
13との接触面積を極力大きくすることが望ましい。従
って、段差部22aの厚さdは、上下端面23、24の
厚さtに対して数百μm以内の範囲で大きくするととも
に、電極板13のスペーサ開孔14は、スペーサ15の
上下端面23、24の厚さtおよび長さLに対して、そ
れぞれ数十μm大きくした形状とすることが望ましい。
【0042】更に、スペーサ15の段差部22a、22
bは、設計余裕度を大きくとるために電極板13との接
触面積を極力大きくすることが望ましい。従って、段差
付け根部分および段差エッジ部分は直線形状の構成とす
ることが望ましい。スペーサ15の上下端面23、24
と段差部22a、22bまでの距離は、電極板13とフ
ェースパネルあるいはリアパネルとの距離によって決ま
るものであり、電極板13の目的に応じて自由に変更す
ることが可能である。
bは、設計余裕度を大きくとるために電極板13との接
触面積を極力大きくすることが望ましい。従って、段差
付け根部分および段差エッジ部分は直線形状の構成とす
ることが望ましい。スペーサ15の上下端面23、24
と段差部22a、22bまでの距離は、電極板13とフ
ェースパネルあるいはリアパネルとの距離によって決ま
るものであり、電極板13の目的に応じて自由に変更す
ることが可能である。
【0043】また、図2および図5に示すように、各ス
ペーサ15の高さ方向に沿った断面形状は、上下対称形
状になっている。スペーサ15をこのような形状とする
ことで、フェースパネル11、リアパネル12および電
極板13との組合せにおいて、スペーサ15の高さ方向
における上下の制約が無くなる。
ペーサ15の高さ方向に沿った断面形状は、上下対称形
状になっている。スペーサ15をこのような形状とする
ことで、フェースパネル11、リアパネル12および電
極板13との組合せにおいて、スペーサ15の高さ方向
における上下の制約が無くなる。
【0044】このような構造のFEDでは、電極板13
と第1および第2パネル11、12との組立て時、また
は真空外囲器10内部が真空状態になった後、電極板1
3が真空外囲器内で所定位置から移動しないようにする
必要がある。そのため、電極板13とスペーサ15と
は、スペーサ開孔14内に充填された固着部材40によ
って固定されている。
と第1および第2パネル11、12との組立て時、また
は真空外囲器10内部が真空状態になった後、電極板1
3が真空外囲器内で所定位置から移動しないようにする
必要がある。そのため、電極板13とスペーサ15と
は、スペーサ開孔14内に充填された固着部材40によ
って固定されている。
【0045】詳細に述べると、図6に示すように、電極
板13の各スペーサ開孔14は、電極板の第1表面13
a側の開口面積、つまり、スペーサ15の段差部22a
が接触している電極板の上面側の開口面積よりも、スペ
ーサに接触しない電極板下面側の開口面積の方が大きく
なるように形成されている。そのため、各スペーサ開孔
14の内面は、スペーサ15が貫通する方向に向かって
外側に傾斜した傾斜面42を有している。このような傾
斜面42を有することにより、固着部材40を電極板1
3とスペーサ15との固定に適した位置へ容易に配置す
ることができる。傾斜面42は、電極板13のスペーサ
開孔14をエッチング等で形成することにより容易に実
現できる。なお、電極板13の製造方法に応じて、傾斜
面42は、平面状、あるいは電極板13の板厚方向の一
部に突出部を有し形状となる場合もある。
板13の各スペーサ開孔14は、電極板の第1表面13
a側の開口面積、つまり、スペーサ15の段差部22a
が接触している電極板の上面側の開口面積よりも、スペ
ーサに接触しない電極板下面側の開口面積の方が大きく
なるように形成されている。そのため、各スペーサ開孔
14の内面は、スペーサ15が貫通する方向に向かって
外側に傾斜した傾斜面42を有している。このような傾
斜面42を有することにより、固着部材40を電極板1
3とスペーサ15との固定に適した位置へ容易に配置す
ることができる。傾斜面42は、電極板13のスペーサ
開孔14をエッチング等で形成することにより容易に実
現できる。なお、電極板13の製造方法に応じて、傾斜
面42は、平面状、あるいは電極板13の板厚方向の一
部に突出部を有し形状となる場合もある。
【0046】スペーサ15は主にガラス材で構成され、
また、電極板13は主に導電性金属で構成されている。
そのため、これらの部材を互いに固定する固着部材40
は、電極板13およびスペーサ15に対して接着性を有
した材料で構成されていることが必要である。また、固
着部材40は、真空外囲器10内の真空状態に対して脱
ガスなどによる悪影響を与えない材料を選択する必要が
ある。
また、電極板13は主に導電性金属で構成されている。
そのため、これらの部材を互いに固定する固着部材40
は、電極板13およびスペーサ15に対して接着性を有
した材料で構成されていることが必要である。また、固
着部材40は、真空外囲器10内の真空状態に対して脱
ガスなどによる悪影響を与えない材料を選択する必要が
ある。
【0047】さらに、電極板13とスペーサ15が固定
された後に、パネル内面に露出している固着部材40の
表面状態が極力滑らかなものして、放電源にならないよ
うにすると共に、固着部材40周辺の電位分布を極力乱
さない特性が要求される。上述したような選択条件か
ら、固着部材40として導電性のフリットガラスを使用
することが好適である。
された後に、パネル内面に露出している固着部材40の
表面状態が極力滑らかなものして、放電源にならないよ
うにすると共に、固着部材40周辺の電位分布を極力乱
さない特性が要求される。上述したような選択条件か
ら、固着部材40として導電性のフリットガラスを使用
することが好適である。
【0048】FEDの動作時、電極板13には数kVの
電圧が印加される。また、各スペーサ15には、所定の
抵抗値を持たせている。これにより、スペーサ15近辺
の電位分布を安定させ、電子源より放出される電子ビー
ムヘの悪影響を抑制しているとともに、スペーサ15が
放電源となることを抑制している。これらの点を考慮す
ると、固着部材40は導電性であるため、電極板13の
どの位置へ配置されても、電極板13上に数十μm以内
の均一な導電膜を形成するため、大きな問題は生じな
い。
電圧が印加される。また、各スペーサ15には、所定の
抵抗値を持たせている。これにより、スペーサ15近辺
の電位分布を安定させ、電子源より放出される電子ビー
ムヘの悪影響を抑制しているとともに、スペーサ15が
放電源となることを抑制している。これらの点を考慮す
ると、固着部材40は導電性であるため、電極板13の
どの位置へ配置されても、電極板13上に数十μm以内
の均一な導電膜を形成するため、大きな問題は生じな
い。
【0049】しかし、スペーサ15の広い範囲に固着部
材40を配置すると、スペーサ15周辺で電位分布の疎
密を生じる。そのため、図6に示すように、固着部材4
0はスペーサ15の段差部22a付近のみに配置し、ス
ペーサ15の他の部分には配置されない構成としてい
る。
材40を配置すると、スペーサ15周辺で電位分布の疎
密を生じる。そのため、図6に示すように、固着部材4
0はスペーサ15の段差部22a付近のみに配置し、ス
ペーサ15の他の部分には配置されない構成としてい
る。
【0050】図7は、固着部材40がスペーサ15の広
い領域に亘って配置された時の電位分布を示している。
このような固着部材40の配置状態とすると、電気的に
接続された固着部材40によって電極板13の電位がリ
アパネル12へ接近する。従って、固着部材40とパネ
ル12との間で他の部分よりも電位の変化が急激とな
り、スペーサ15の表面に高い電位差が生じてしまう。
このため、スペーサ15が放電源となる可能性があり、
このような固着部材40の配置は望ましくない。
い領域に亘って配置された時の電位分布を示している。
このような固着部材40の配置状態とすると、電気的に
接続された固着部材40によって電極板13の電位がリ
アパネル12へ接近する。従って、固着部材40とパネ
ル12との間で他の部分よりも電位の変化が急激とな
り、スペーサ15の表面に高い電位差が生じてしまう。
このため、スペーサ15が放電源となる可能性があり、
このような固着部材40の配置は望ましくない。
【0051】従って、スペーサ15に対する固着部材4
0の配置は、スペーサ15の段差部22aから電極板1
3の板厚以下までの範囲とすることが望ましい。また、
電極板13とスペーサ15とが確実に固定される範囲
で、固着部材40の使用量を極力少なくすることによ
り、FEDの特性に影響を与えることがなく、同時に、
固着部材40のコストを抑えることができる。
0の配置は、スペーサ15の段差部22aから電極板1
3の板厚以下までの範囲とすることが望ましい。また、
電極板13とスペーサ15とが確実に固定される範囲
で、固着部材40の使用量を極力少なくすることによ
り、FEDの特性に影響を与えることがなく、同時に、
固着部材40のコストを抑えることができる。
【0052】一方、電極板13のスペーサ開孔22は、
スペーサ15を貫通させるため、スペーサに対して数十
〜数百μmの寸法的な余裕量を有している。そのため、
図8に示すように、スペーサ15は、スペーサ開孔14
に対し、上記余裕量の範囲で片寄って配置されることが
考えられる。このような場合、固着部材40の配置場所
は、スペーサ15の両側で相違する。スペーサ15が片
寄ると、片寄った方向で電子ビームとの距離が近くなる
ことになり、同様に固着部材40と電子ビームとの距離
も近くなる。この場合、固着部材40が電子ビームに近
づいた部分では、電位分布がより均一化されるようにな
ることと、固着部材40が導電性であることから、固着
部材40の使用量を適切に選択すれば、問題は生じな
い。
スペーサ15を貫通させるため、スペーサに対して数十
〜数百μmの寸法的な余裕量を有している。そのため、
図8に示すように、スペーサ15は、スペーサ開孔14
に対し、上記余裕量の範囲で片寄って配置されることが
考えられる。このような場合、固着部材40の配置場所
は、スペーサ15の両側で相違する。スペーサ15が片
寄ると、片寄った方向で電子ビームとの距離が近くなる
ことになり、同様に固着部材40と電子ビームとの距離
も近くなる。この場合、固着部材40が電子ビームに近
づいた部分では、電位分布がより均一化されるようにな
ることと、固着部材40が導電性であることから、固着
部材40の使用量を適切に選択すれば、問題は生じな
い。
【0053】次に、上記のように構成されたFEDの製
造方法について説明する。まず、図3に示すように、フ
ェースパネル11、リアパネル12、電極板13、およ
び多数のスペーサ15を用意する。フェースパネル11
の内面には、予め蛍光体層および黒色遮光層を有した蛍
光体スクリーンを形成しておく。また、リアパネル12
上には、多数の電子放出素子20および配線等が形成さ
れている。電極板13は、予め別の場所で電子通過開孔
21およびスペーサ開孔14の位置関係が明確となる机
上等に置かれている。
造方法について説明する。まず、図3に示すように、フ
ェースパネル11、リアパネル12、電極板13、およ
び多数のスペーサ15を用意する。フェースパネル11
の内面には、予め蛍光体層および黒色遮光層を有した蛍
光体スクリーンを形成しておく。また、リアパネル12
上には、多数の電子放出素子20および配線等が形成さ
れている。電極板13は、予め別の場所で電子通過開孔
21およびスペーサ開孔14の位置関係が明確となる机
上等に置かれている。
【0054】続いて、図9に示すように、多数のスペー
サ15を電極板13のスペーサ開孔14にそれぞれ挿通
し、段差部22aを電極板13の第1表面13aに当接
させる。これにより、各スペーサ15は電極板13との
位置関係が所定関係に規定される。この状態で、スペー
サ15と電極板13との位置関係が変動しないようにお
互いを固定し一体化する。固定場所は、スペーサ開孔1
4および段差部22a周辺となる。固着部材40として
は、導電性のフリットガラスを使用する。
サ15を電極板13のスペーサ開孔14にそれぞれ挿通
し、段差部22aを電極板13の第1表面13aに当接
させる。これにより、各スペーサ15は電極板13との
位置関係が所定関係に規定される。この状態で、スペー
サ15と電極板13との位置関係が変動しないようにお
互いを固定し一体化する。固定場所は、スペーサ開孔1
4および段差部22a周辺となる。固着部材40として
は、導電性のフリットガラスを使用する。
【0055】ここで、スペーサ15を電極板13のスペ
ーサ開孔14に挿通する工程、およびスペーサと電極板
とを固定する工程について詳細に説明する。まず、スペ
ーサ15の挿通工程について説明すると、本実施例のよ
うにスペーサ15の長さが数mmの場合、真空外囲器1
0内部に配置されるスペーサは数千個から数万個とな
る。このような多数のスペーサをロボット等で1個ある
いは数個ずつならべることは非常に困難となる。そこ
で、本実施の形態によれば、パレット上に載置された多
数のスペーサ15を振動させることにより予め所定の位
置へ整列する。
ーサ開孔14に挿通する工程、およびスペーサと電極板
とを固定する工程について詳細に説明する。まず、スペ
ーサ15の挿通工程について説明すると、本実施例のよ
うにスペーサ15の長さが数mmの場合、真空外囲器1
0内部に配置されるスペーサは数千個から数万個とな
る。このような多数のスペーサをロボット等で1個ある
いは数個ずつならべることは非常に困難となる。そこ
で、本実施の形態によれば、パレット上に載置された多
数のスペーサ15を振動させることにより予め所定の位
置へ整列する。
【0056】図10に示すように、スペーサ15の整列
に用いる振動整列装置50は、パレット52を配置する
ホルダ54と、このホルダを互いに直行するX、Y、Z
方向に振動させる振動発生部55と、を備えている。そ
して、ホルダ54の一部に多数のスペーサ15が投入さ
れる。
に用いる振動整列装置50は、パレット52を配置する
ホルダ54と、このホルダを互いに直行するX、Y、Z
方向に振動させる振動発生部55と、を備えている。そ
して、ホルダ54の一部に多数のスペーサ15が投入さ
れる。
【0057】図11および図12に示すように、パレッ
ト52は電極板13に対応した矩形板状に形成されてい
るとともに、その上面には、スペーサ15の配列方向に
沿って延びた複数のガイド凹所56が形成されている。
更に、各ガイド凹所56には、スペーサ15を配置する
ためのスペーサ配置溝57が、電極板13のスペーサ開
孔14の位置に合わせて形成されている。つまり、スペ
ーサ配置溝57は、電極板13ヘのスペーサ配置間隔と
ほぼ同じ間隔で設けられている。また、スペーサ配置溝
57およびガイド凹所56は、スペーサ15を整列しや
すい形状であることが要求されるとともに、スペーサ1
5の破損を防ぐことが要求される。そのため、スペーサ
配置溝57およびガイド凹所56のエッジ部分は、面取
りされ、あるいは曲面形状に加工されている。
ト52は電極板13に対応した矩形板状に形成されてい
るとともに、その上面には、スペーサ15の配列方向に
沿って延びた複数のガイド凹所56が形成されている。
更に、各ガイド凹所56には、スペーサ15を配置する
ためのスペーサ配置溝57が、電極板13のスペーサ開
孔14の位置に合わせて形成されている。つまり、スペ
ーサ配置溝57は、電極板13ヘのスペーサ配置間隔と
ほぼ同じ間隔で設けられている。また、スペーサ配置溝
57およびガイド凹所56は、スペーサ15を整列しや
すい形状であることが要求されるとともに、スペーサ1
5の破損を防ぐことが要求される。そのため、スペーサ
配置溝57およびガイド凹所56のエッジ部分は、面取
りされ、あるいは曲面形状に加工されている。
【0058】そして、製造工程においては、多数のスペ
ーサ15が投入されたパレット52をホルダ54上に載
置し、パレット52およびホルダ54を矢印X、Y、Z
方向へ加速度0.5〜1.5G程度で振動させる。それ
により、図11に示すように、スペーサ15は振動しな
がらパレット52上を移動し、図13および図14に示
すように、各スペーサ15をスペーサ配置溝57内に挿
入され、立位状態で所定の位置関係に配列される。振動
させる時間は数分以下に設定する。なお、スペーサ15
がパレット52の表面から離れる位に強い振動を与える
ことは、スペーサの破壊およびホルダ54からの飛び出
し等が懸念されるため、望ましくない。
ーサ15が投入されたパレット52をホルダ54上に載
置し、パレット52およびホルダ54を矢印X、Y、Z
方向へ加速度0.5〜1.5G程度で振動させる。それ
により、図11に示すように、スペーサ15は振動しな
がらパレット52上を移動し、図13および図14に示
すように、各スペーサ15をスペーサ配置溝57内に挿
入され、立位状態で所定の位置関係に配列される。振動
させる時間は数分以下に設定する。なお、スペーサ15
がパレット52の表面から離れる位に強い振動を与える
ことは、スペーサの破壊およびホルダ54からの飛び出
し等が懸念されるため、望ましくない。
【0059】スペーサ15を振動整列する際、スペーサ
15をスペーサ配置溝57に効率良く配置するために
は、振動によりなるべく多数のスペーサ15をパレット
52のスペーサ配置溝57上を通過させることが望まし
い。従って、ホルダ54へのスペーサ投入量は、実際に
スペーサ配置溝57へ配置されるスペーサ15の数量に
対して約5〜10倍に設定することが望ましい。また、
スペーサ配置溝57の周辺に浅いガイド凹所56が設け
られているため、ホルダ54に投入されたスペーサ15
の大多数は、ガイド凹所56を通過するようになり、ス
ペーサ15をスペーサ配置溝57へ効率的に導き、効率
よく整列することができる。
15をスペーサ配置溝57に効率良く配置するために
は、振動によりなるべく多数のスペーサ15をパレット
52のスペーサ配置溝57上を通過させることが望まし
い。従って、ホルダ54へのスペーサ投入量は、実際に
スペーサ配置溝57へ配置されるスペーサ15の数量に
対して約5〜10倍に設定することが望ましい。また、
スペーサ配置溝57の周辺に浅いガイド凹所56が設け
られているため、ホルダ54に投入されたスペーサ15
の大多数は、ガイド凹所56を通過するようになり、ス
ペーサ15をスペーサ配置溝57へ効率的に導き、効率
よく整列することができる。
【0060】なお、全てのスペーサ15が振動整列によ
ってスペーサ配置溝57へ配置されることは、振動整列
の動作原理から困難となる。通常、スペーサ全数の数%
が配置されない状態となる。そこで、本実施の形態で
は、スペーサ15が配置されていないスペーサ配置溝5
7を検出し、図示しないロボットあるいは人手等によ
り、スペーサ15を追加配置する。
ってスペーサ配置溝57へ配置されることは、振動整列
の動作原理から困難となる。通常、スペーサ全数の数%
が配置されない状態となる。そこで、本実施の形態で
は、スペーサ15が配置されていないスペーサ配置溝5
7を検出し、図示しないロボットあるいは人手等によ
り、スペーサ15を追加配置する。
【0061】上述した整列方法によれば、パレット52
を振動させてスペーサ15を容易に整列、配置すること
ができるようになる。しかし、スペーサ15が振動によ
ってスペーサ配置溝57内に配置される姿勢とスペーサ
の形状とによっては、整列が難しくなる場合がある。
を振動させてスペーサ15を容易に整列、配置すること
ができるようになる。しかし、スペーサ15が振動によ
ってスペーサ配置溝57内に配置される姿勢とスペーサ
の形状とによっては、整列が難しくなる場合がある。
【0062】そこで、複数のパレットを組み合わせて用
い、スペーサ15を寝かせた状態で振動整列させた後、
向きを変えて立位状態に整列させる方法を取ることもで
きる。詳細に述べると、図15および図16に示すよう
に、まず、上記と同様の振動整列装置50のホルダ54
上に整列パレット52aを載置する。この場合、整列パ
レット52aは、電極板13に対応した矩形板状に形成
されているとともに、その上面には、スペーサ15の配
列方向に沿って延びた複数のガイド凹所56が形成され
ている。そして、ガイド凹所56には、スペーサ15を
配置するためのスペーサ配置溝57が形成されている。
ここでは、各スペーサ配置溝57は、スペーサ15を寝
かせた状態、つまり、整列パレット52aの表面とほぼ
平行な状態で収納する形状に形成されている。なお、各
スペーサ配置溝57の底には、真空引き用の吸気孔60
が形成されている。
い、スペーサ15を寝かせた状態で振動整列させた後、
向きを変えて立位状態に整列させる方法を取ることもで
きる。詳細に述べると、図15および図16に示すよう
に、まず、上記と同様の振動整列装置50のホルダ54
上に整列パレット52aを載置する。この場合、整列パ
レット52aは、電極板13に対応した矩形板状に形成
されているとともに、その上面には、スペーサ15の配
列方向に沿って延びた複数のガイド凹所56が形成され
ている。そして、ガイド凹所56には、スペーサ15を
配置するためのスペーサ配置溝57が形成されている。
ここでは、各スペーサ配置溝57は、スペーサ15を寝
かせた状態、つまり、整列パレット52aの表面とほぼ
平行な状態で収納する形状に形成されている。なお、各
スペーサ配置溝57の底には、真空引き用の吸気孔60
が形成されている。
【0063】そして、製造工程においては、多数のスペ
ーサ15が投入された整列パレット52aをホルダ54
上に載置し、整列パレット52aおよびホルダ54を振
動させる。それにより、スペーサ15は振動しながらパ
レット52上を移動し、スペーサ配置溝57内に挿入さ
れ、横たわった状態で所定の位置関係に配列される。こ
のようなスペーサ15の形状と整列姿勢であれば、整列
パレット52aを振動させるとによって容易にスペーサ
15をスペーサ配置間隔とほぼ同じ間隔で整列させるこ
とができる。
ーサ15が投入された整列パレット52aをホルダ54
上に載置し、整列パレット52aおよびホルダ54を振
動させる。それにより、スペーサ15は振動しながらパ
レット52上を移動し、スペーサ配置溝57内に挿入さ
れ、横たわった状態で所定の位置関係に配列される。こ
のようなスペーサ15の形状と整列姿勢であれば、整列
パレット52aを振動させるとによって容易にスペーサ
15をスペーサ配置間隔とほぼ同じ間隔で整列させるこ
とができる。
【0064】続いて、スペーサ15が配置された整列パ
レット52aは、姿勢回転パレット52bおよび装填パ
レット52cと組合せられる。図16に示すように、姿
勢回転パレット52bは、整列パレット52aのスペー
サ配置溝57に対応した多数のガイド孔61を有し、各
ガイド孔の内面の一部は、傾斜したガイド面62を有し
ている。また、装填パレット52cには、スペーサ15
を立位状態に配置するためのスペーサ装填溝64が、電
極板13のスペーサ開孔14の位置に合わせて形成され
ている。つまり、スペーサ装填溝64は、電極板13ヘ
のスペーサ配置間隔とほぼ同じ間隔で設けられている。
更に、各スペーサ装填溝64の底には、真空引き用の吸
気孔65が形成されている。
レット52aは、姿勢回転パレット52bおよび装填パ
レット52cと組合せられる。図16に示すように、姿
勢回転パレット52bは、整列パレット52aのスペー
サ配置溝57に対応した多数のガイド孔61を有し、各
ガイド孔の内面の一部は、傾斜したガイド面62を有し
ている。また、装填パレット52cには、スペーサ15
を立位状態に配置するためのスペーサ装填溝64が、電
極板13のスペーサ開孔14の位置に合わせて形成され
ている。つまり、スペーサ装填溝64は、電極板13ヘ
のスペーサ配置間隔とほぼ同じ間隔で設けられている。
更に、各スペーサ装填溝64の底には、真空引き用の吸
気孔65が形成されている。
【0065】製造工程においては、装填パレット52c
に重ねて姿勢回転パレット52bを配置し、更に、スペ
ーサ15が配置された整列パレット52aを姿勢回転パ
レット52bに重ねて配置する。この際、整列パレット
52aに装填されたスペーサ15を予め真空引きし、吸
い付いて動かない状態に保持しておく。
に重ねて姿勢回転パレット52bを配置し、更に、スペ
ーサ15が配置された整列パレット52aを姿勢回転パ
レット52bに重ねて配置する。この際、整列パレット
52aに装填されたスペーサ15を予め真空引きし、吸
い付いて動かない状態に保持しておく。
【0066】そして、整列パレット52a、姿勢回転パ
レット52b、および装填パレット52cを位置あわせ
した状態で、各スペーサ15の真空引きを解除する。す
ると、スペーサ15は整列パレット52aのスペーサ配
置溝57から姿勢回転パレット52bのガイド孔61内
に落下し、ガイド面62によって斜めの姿勢を変化され
る。更に、各スペーサ15は、ガイド面62によって装
填パレット52cの装填溝64へ導かれ、最終的に装填
パレット52cの装填溝64内へ立位状態で配置され
る。この装填パレット52cの形状は、前述したパレッ
ト52とほぼ同じ形状であり、装填パレット52cに整
列されたスペーサ15は、次工程で電極板13と組み合
わされる。
レット52b、および装填パレット52cを位置あわせ
した状態で、各スペーサ15の真空引きを解除する。す
ると、スペーサ15は整列パレット52aのスペーサ配
置溝57から姿勢回転パレット52bのガイド孔61内
に落下し、ガイド面62によって斜めの姿勢を変化され
る。更に、各スペーサ15は、ガイド面62によって装
填パレット52cの装填溝64へ導かれ、最終的に装填
パレット52cの装填溝64内へ立位状態で配置され
る。この装填パレット52cの形状は、前述したパレッ
ト52とほぼ同じ形状であり、装填パレット52cに整
列されたスペーサ15は、次工程で電極板13と組み合
わされる。
【0067】なお、装填パレット52cの装填溝64に
スペーサ15を装填する際、吸気孔65を通してスペー
サ15を真空引きするようにしてもよい。また、整列パ
レット52aに設けられたスペーサ配置溝57の位置精
度は、装填パレット52cに設けられた装填溝64に比
較して低くすることも可能である。この場合でも、姿勢
回転パレット52bで位置精度を高めることにより、装
填パレット52cの位置精度を満足してスペーサ15を
配置することができる。また、姿勢回転および位置精度
に問題がある場合には、形状および位置精度の異なる他
の姿勢回転パレットを複数準備して、整列パレット52
aと装填パレット52cとの中間に配置して組み合わせ
ればよい。
スペーサ15を装填する際、吸気孔65を通してスペー
サ15を真空引きするようにしてもよい。また、整列パ
レット52aに設けられたスペーサ配置溝57の位置精
度は、装填パレット52cに設けられた装填溝64に比
較して低くすることも可能である。この場合でも、姿勢
回転パレット52bで位置精度を高めることにより、装
填パレット52cの位置精度を満足してスペーサ15を
配置することができる。また、姿勢回転および位置精度
に問題がある場合には、形状および位置精度の異なる他
の姿勢回転パレットを複数準備して、整列パレット52
aと装填パレット52cとの中間に配置して組み合わせ
ればよい。
【0068】そして、図17に示すように、上記のよう
にしてパレット52あるいは装填パレット52cに整列
されたスペーサ15は、電極板13に対して位置合わせ
し、電極板13のスペーサ開孔14に挿通後、電極板に
固定する。ここで、パレット52あるいは52cおよび
電極板13には、図示しない位置合わせ用マークが設け
られ、これらを互いに精度良く位置合わせすることがで
きる。
にしてパレット52あるいは装填パレット52cに整列
されたスペーサ15は、電極板13に対して位置合わせ
し、電極板13のスペーサ開孔14に挿通後、電極板に
固定する。ここで、パレット52あるいは52cおよび
電極板13には、図示しない位置合わせ用マークが設け
られ、これらを互いに精度良く位置合わせすることがで
きる。
【0069】組み合わせ工程を簡略化するためには、1
枚に電極板13に対応した1枚のパレット52あるいは
52cで構成することが望ましいが、パレットの振動整
列に関する制約により、1枚の電極板13に対して複数
枚のパレットを並べて構成することも可能である。電極
板13はスペーサ15の段差部22aで係止され、一定
の間隔を保つ。この状態で電極板13とスペーサ15と
の固定を行うことにより、電極板13とスペーサ15と
が精度良く一体化されたスペーサ付電極板を形成するこ
とができる。
枚に電極板13に対応した1枚のパレット52あるいは
52cで構成することが望ましいが、パレットの振動整
列に関する制約により、1枚の電極板13に対して複数
枚のパレットを並べて構成することも可能である。電極
板13はスペーサ15の段差部22aで係止され、一定
の間隔を保つ。この状態で電極板13とスペーサ15と
の固定を行うことにより、電極板13とスペーサ15と
が精度良く一体化されたスペーサ付電極板を形成するこ
とができる。
【0070】なお、電極板13とスペーサ15とを固定
する場合、以下の工程により、予め電極板13のスペー
サ開孔14に固着部材40を塗布しておく。まず、図1
8に示すように、電極板13の第2表面13b上にマス
キング板70を密着して配置する。マスキング板70に
はスペーサ開孔14と重なる部位のみに開口71が設け
られている。そして、電極板13とマスキング板70と
を位置合わせした状態で、スプレー塗布装置72によっ
てマスキング板70側から固着部材40としての導電性
フリットガラスを吹付け、電極板13のスペーサ開孔1
4のみに塗布する。なお、固着部材40の塗布方法は、
スプレー方式に限らず、マスキング板を適切に設計する
ことで、印刷による塗布も可能である。
する場合、以下の工程により、予め電極板13のスペー
サ開孔14に固着部材40を塗布しておく。まず、図1
8に示すように、電極板13の第2表面13b上にマス
キング板70を密着して配置する。マスキング板70に
はスペーサ開孔14と重なる部位のみに開口71が設け
られている。そして、電極板13とマスキング板70と
を位置合わせした状態で、スプレー塗布装置72によっ
てマスキング板70側から固着部材40としての導電性
フリットガラスを吹付け、電極板13のスペーサ開孔1
4のみに塗布する。なお、固着部材40の塗布方法は、
スプレー方式に限らず、マスキング板を適切に設計する
ことで、印刷による塗布も可能である。
【0071】また、電極板13の電子通過開孔21に固
着部材40を塗布しても問題とならない場合には、マス
キング板を省いて、直接、電極板13に固着部材40を
塗布することも可能である。この場合、マスキング板7
0と電極板13との位置合わせ等が不必要になるため、
工程の大幅な簡素化が実現できる。なお、この際、電極
板13の全面に固着部材40を塗布してもよい。
着部材40を塗布しても問題とならない場合には、マス
キング板を省いて、直接、電極板13に固着部材40を
塗布することも可能である。この場合、マスキング板7
0と電極板13との位置合わせ等が不必要になるため、
工程の大幅な簡素化が実現できる。なお、この際、電極
板13の全面に固着部材40を塗布してもよい。
【0072】次に、固着部材40が電極板13に付着し
た状態で、上述した工程により、スペーサ15を電極板
13のスペーサ開孔14に挿通し、所定位置に配置す
る。この場合、図19に示すように、固着部材40はス
ペーサ15が電極板13のスペーサ開孔14を貫通する
妨げとならないように塗布され、電極板13とスペーサ
15の段差部22aとが接触して高さ方向の位置関係を
規定する。この状態では、スペーサ15と固着部材40
とはほとんど接触していない。
た状態で、上述した工程により、スペーサ15を電極板
13のスペーサ開孔14に挿通し、所定位置に配置す
る。この場合、図19に示すように、固着部材40はス
ペーサ15が電極板13のスペーサ開孔14を貫通する
妨げとならないように塗布され、電極板13とスペーサ
15の段差部22aとが接触して高さ方向の位置関係を
規定する。この状態では、スペーサ15と固着部材40
とはほとんど接触していない。
【0073】続いて、固着部材40はフリットであるこ
とから、図19に示す状態を維持しながら固着部材40
を焼成し、この固着部材40によって電極板13とスペ
ーサ15と固定する。焼成工程では、電極板13および
スペーサ15も同時に焼成されるため、焼成によって電
極板13とスペーサ15との位置関係が変動しないよう
にする必要がある。そのため、固着部材40とは別の仮
固定用接着材料等によって電極板13とスペーサ15と
を仮固定する工程や、焼成治具を使用する。
とから、図19に示す状態を維持しながら固着部材40
を焼成し、この固着部材40によって電極板13とスペ
ーサ15と固定する。焼成工程では、電極板13および
スペーサ15も同時に焼成されるため、焼成によって電
極板13とスペーサ15との位置関係が変動しないよう
にする必要がある。そのため、固着部材40とは別の仮
固定用接着材料等によって電極板13とスペーサ15と
を仮固定する工程や、焼成治具を使用する。
【0074】固着部材40は、焼成時の高温度領域で一
度軟化し流動性を有する状態となり、スペーサ15の段
差部22a付近へ流動する。固着部材40の流動性を活
用するために、焼成時はスペーサ15の段差部22aの
上方に固着部材40が位置するようにスペーサ15およ
び電極板13を配置しておく。
度軟化し流動性を有する状態となり、スペーサ15の段
差部22a付近へ流動する。固着部材40の流動性を活
用するために、焼成時はスペーサ15の段差部22aの
上方に固着部材40が位置するようにスペーサ15およ
び電極板13を配置しておく。
【0075】また、焼成によって電極板13とスペーサ
15は固着部材40と十分な接着強度を有するようにな
り、固着部材40の表面は滑らかなものとなる。焼成
後、電極板13とスペーサ15は固着部材40によって
固定され、図9に示したスペーサ付電極板30として一
体化される。
15は固着部材40と十分な接着強度を有するようにな
り、固着部材40の表面は滑らかなものとなる。焼成
後、電極板13とスペーサ15は固着部材40によって
固定され、図9に示したスペーサ付電極板30として一
体化される。
【0076】次に、スペーサ15と電極板13とを一体
化したスペーサ付電極板30を、リアパネル12上に配
置する。その際、リアパネル12の電子放出素子20に
対して、スペーサ付電極板30の電子通過開孔21が適
切な関係となるように位置決めして配置する。この場
合、スペーサ付電極板30は1つの部材として取り扱う
ことが出来るため、リアパネル12に対して電極板の数
カ所を位置合わせすることにより、全体の位置決めが可
能となる。また、スペーサ付電極板30は、スペーサ1
5および電極板13の位置関係が規定された状態で一体
化されているため、電極板13がリアパネル12に対し
て適切に配置されると、スペーサ15とリアパネル12
との位置関係も適切な状態となる。そして、位置決めが
終了した後、リアパネル12とスペーサ付電極板30と
の位置関係が変動しないように、これらを互いに固定す
る。
化したスペーサ付電極板30を、リアパネル12上に配
置する。その際、リアパネル12の電子放出素子20に
対して、スペーサ付電極板30の電子通過開孔21が適
切な関係となるように位置決めして配置する。この場
合、スペーサ付電極板30は1つの部材として取り扱う
ことが出来るため、リアパネル12に対して電極板の数
カ所を位置合わせすることにより、全体の位置決めが可
能となる。また、スペーサ付電極板30は、スペーサ1
5および電極板13の位置関係が規定された状態で一体
化されているため、電極板13がリアパネル12に対し
て適切に配置されると、スペーサ15とリアパネル12
との位置関係も適切な状態となる。そして、位置決めが
終了した後、リアパネル12とスペーサ付電極板30と
の位置関係が変動しないように、これらを互いに固定す
る。
【0077】最後に、フェースパネル11、リアパネル
12、およびスペーサ付電極板30が適切な位置関係と
なるように組み合わせ、シーリング部材18によってフ
ェースパネルおよびリアパネルの周縁部同士を接合す
る。その後、フェースパネル11とリアパネル12との
間を真空状態とすることにより、FEDが完成する。
12、およびスペーサ付電極板30が適切な位置関係と
なるように組み合わせ、シーリング部材18によってフ
ェースパネルおよびリアパネルの周縁部同士を接合す
る。その後、フェースパネル11とリアパネル12との
間を真空状態とすることにより、FEDが完成する。
【0078】なお、パネル間が真空状態になると、各ス
ペーサ15にはパネル外部から大気圧加重が加わる。そ
して、フェースパネル11、リアパネル12、およびス
ペーサ15は、大気圧加重によって互いに固定されるた
め、接着材料等による他の固定手段は必ずしも必要では
ない。
ペーサ15にはパネル外部から大気圧加重が加わる。そ
して、フェースパネル11、リアパネル12、およびス
ペーサ15は、大気圧加重によって互いに固定されるた
め、接着材料等による他の固定手段は必ずしも必要では
ない。
【0079】次に、上記画像表示装置の他の製造方法に
ついて説明する。この製造方法によれば、図20に示す
ように、予め蛍光体スクリーンの形成されたフェースパ
ネル11上に多数のスペーサ15を配置する。この場
合、蛍光体スクリーンの黒色遮光層上にスペーサ15を
配置する。また、この際、スペーサ15を1個ないし数
個単位で蛍光体スクリーン上の所定の位置へ配置してい
く方法をとる。あるいは、前述したパレットおよび振動
整列装置を用いて多数のスペーサを整列配置した後、蛍
光体スクリーン上に配置してもよい。
ついて説明する。この製造方法によれば、図20に示す
ように、予め蛍光体スクリーンの形成されたフェースパ
ネル11上に多数のスペーサ15を配置する。この場
合、蛍光体スクリーンの黒色遮光層上にスペーサ15を
配置する。また、この際、スペーサ15を1個ないし数
個単位で蛍光体スクリーン上の所定の位置へ配置してい
く方法をとる。あるいは、前述したパレットおよび振動
整列装置を用いて多数のスペーサを整列配置した後、蛍
光体スクリーン上に配置してもよい。
【0080】各スペーサ15をフェ−スパネル11上に
配置する際、同時に固定を行うことが望ましい。その
際、前述したように、各スペーサ15は厚さtが数百μ
mであるのに対して高さhが数mmという高アスペクト
比の形状であることから、フェースパネル11に対して
スペーサ15の傾きが極力小さくなるように配置、固定
することが必要である。この固定には、図示しない接着
材料を固定部材として使用する。
配置する際、同時に固定を行うことが望ましい。その
際、前述したように、各スペーサ15は厚さtが数百μ
mであるのに対して高さhが数mmという高アスペクト
比の形状であることから、フェースパネル11に対して
スペーサ15の傾きが極力小さくなるように配置、固定
することが必要である。この固定には、図示しない接着
材料を固定部材として使用する。
【0081】スペーサ15をフェースパネル11に固定
した後、電極板13をスペーサ15上に配置し、各スペ
ーサ開孔14内に対応するスペーサ15を挿通する。そ
して、電極板13を各スペーサ15の段差部22aに当
接させて所定位置に位置決めする。この際、スペーサ1
5が電極板13のスペーサ開孔14を貫通しさえすれ
ば、電極板13の位置は自動的に規定されるため、複雑
な位置合わせ装置等は必要なくなる。
した後、電極板13をスペーサ15上に配置し、各スペ
ーサ開孔14内に対応するスペーサ15を挿通する。そ
して、電極板13を各スペーサ15の段差部22aに当
接させて所定位置に位置決めする。この際、スペーサ1
5が電極板13のスペーサ開孔14を貫通しさえすれ
ば、電極板13の位置は自動的に規定されるため、複雑
な位置合わせ装置等は必要なくなる。
【0082】電極板13のスペーサ開孔14に全数のス
ペーサ15が挿通され、電極板13とスペーサ15の段
差部22aとが接触したことを確認した後、電極板13
とスペーサ15とを固定する。続いて、フェースパネル
11とリアパネル12とを適切な位置関係となるように
配置し、シーリング部材18によって周縁部同士を接合
する。その後、フェースパネル11とリアパネル12と
の間を真空状態とすることにより、FEDが完成する。
ペーサ15が挿通され、電極板13とスペーサ15の段
差部22aとが接触したことを確認した後、電極板13
とスペーサ15とを固定する。続いて、フェースパネル
11とリアパネル12とを適切な位置関係となるように
配置し、シーリング部材18によって周縁部同士を接合
する。その後、フェースパネル11とリアパネル12と
の間を真空状態とすることにより、FEDが完成する。
【0083】以上のように構成された画素表示装置およ
びその製造方法によれば、各スペーサは、電極板13を
貫通して延びフェースパネルおよびリアパネルに当接し
ているとともに、各スペーサは電極板と係合して電極板
を所定位置に保持している。そのため、スペーサおよび
電極板を所定位置に容易に配置できるとともにスペーサ
の数量を低減することができ、その結果、画像表示装置
を容易に組立てることができる。
びその製造方法によれば、各スペーサは、電極板13を
貫通して延びフェースパネルおよびリアパネルに当接し
ているとともに、各スペーサは電極板と係合して電極板
を所定位置に保持している。そのため、スペーサおよび
電極板を所定位置に容易に配置できるとともにスペーサ
の数量を低減することができ、その結果、画像表示装置
を容易に組立てることができる。
【0084】また、スペーサをパレット上の所定位置へ
振動によって整列させることにより、容易にかつ短時間
でスペーサを整列させることができ、実用的なスペーサ
配列をおこなうことが可能となる。また、複数のパレッ
トを組み合わせて使用することで、スペーサを整列が容
易な姿勢で配列し、容易にスペーサと電極板とを組み合
わせることができる。従って、スペーサの形状および組
合せ姿勢に制約を受けず、どのような形状のスペーサで
も高い精度で効率良く真空外囲器内に配置することが可
能となる。
振動によって整列させることにより、容易にかつ短時間
でスペーサを整列させることができ、実用的なスペーサ
配列をおこなうことが可能となる。また、複数のパレッ
トを組み合わせて使用することで、スペーサを整列が容
易な姿勢で配列し、容易にスペーサと電極板とを組み合
わせることができる。従って、スペーサの形状および組
合せ姿勢に制約を受けず、どのような形状のスペーサで
も高い精度で効率良く真空外囲器内に配置することが可
能となる。
【0085】更に、固着部材によりスペーサを電極板の
スペーサ開孔に固定することにより、電極板とスペーサ
との高い位置精度に維持することができる。また、固着
部材は、スペーサ開孔とスペーサとの空隙部において緩
衝材としての機能を有しているとともに、導電性を有す
ることで、固定部分周辺の電位分布を安定させることが
できる。
スペーサ開孔に固定することにより、電極板とスペーサ
との高い位置精度に維持することができる。また、固着
部材は、スペーサ開孔とスペーサとの空隙部において緩
衝材としての機能を有しているとともに、導電性を有す
ることで、固定部分周辺の電位分布を安定させることが
できる。
【0086】上述した形状のスペーサ15、すなわち、
2つの段差部22a、22bを備えた形状のスペーサ1
5を用いた場合、図21に示す第2の実施の形態のよう
に、スペーサにより2枚の電極板13、32をフェース
パネル11とリアパネル12との間に支持および位置決
めすることができる。
2つの段差部22a、22bを備えた形状のスペーサ1
5を用いた場合、図21に示す第2の実施の形態のよう
に、スペーサにより2枚の電極板13、32をフェース
パネル11とリアパネル12との間に支持および位置決
めすることができる。
【0087】この場合、一方の電極板13は、前述した
第1の実施の形態と同様に構成され、各スペーサ開孔1
4にスペーサ15が挿通された状態で、かつ、スペーサ
の段差部22aに当接した状態で所定位置に配置されて
いる。また、他方の電極板32は、電極板13と同様に
多数の電子通過開孔およびスペーサ開孔34を有し、各
スペーサ開孔34にスペーサ15が挿通された状態で、
かつ、スペーサの段差部22bに当接した状態で所定位
置に配置されている。
第1の実施の形態と同様に構成され、各スペーサ開孔1
4にスペーサ15が挿通された状態で、かつ、スペーサ
の段差部22aに当接した状態で所定位置に配置されて
いる。また、他方の電極板32は、電極板13と同様に
多数の電子通過開孔およびスペーサ開孔34を有し、各
スペーサ開孔34にスペーサ15が挿通された状態で、
かつ、スペーサの段差部22bに当接した状態で所定位
置に配置されている。
【0088】この場合、各スペーサ15の下端面24と
段差部22aとの距離、およびスペーサの上端面23と
段差部22bとの距離により、電極板13、32、フェ
ースパネル11、およびリアパネル12の距離関係が決
定される。これにより、2枚の電極板13、32は、フ
ェースパネル11およびリアパネル12に対し所定の隙
間をおいて互いに平行に設けられている。
段差部22aとの距離、およびスペーサの上端面23と
段差部22bとの距離により、電極板13、32、フェ
ースパネル11、およびリアパネル12の距離関係が決
定される。これにより、2枚の電極板13、32は、フ
ェースパネル11およびリアパネル12に対し所定の隙
間をおいて互いに平行に設けられている。
【0089】上記のような画像表示装置を製造する場
合、第1の実施の形態と同様の方法により、スペーサ1
5と電極板13、32とを予め係合、固定して一体化さ
せた後、このスペーサと電極板との組立体をフェースパ
ネル11およびリアパネル12と組み合わせる方法が望
ましい。
合、第1の実施の形態と同様の方法により、スペーサ1
5と電極板13、32とを予め係合、固定して一体化さ
せた後、このスペーサと電極板との組立体をフェースパ
ネル11およびリアパネル12と組み合わせる方法が望
ましい。
【0090】以上のように構成された第2の実施の形態
においても、各スペーサ15は、電極板13、32を貫
通して延びフェースパネル11およびリアパネル12に
当接しているとともに、各スペーサは電極板13、32
と係合してこれらの電極板を所定位置に保持している。
そのため、スペーサおよび電極板を所定位置に容易に配
置できるとともにスペーサの数量を低減することがで
き、その結果、画像表示装置を容易に組立てることがで
きる。
においても、各スペーサ15は、電極板13、32を貫
通して延びフェースパネル11およびリアパネル12に
当接しているとともに、各スペーサは電極板13、32
と係合してこれらの電極板を所定位置に保持している。
そのため、スペーサおよび電極板を所定位置に容易に配
置できるとともにスペーサの数量を低減することがで
き、その結果、画像表示装置を容易に組立てることがで
きる。
【0091】一方、電極板13、32の電子通過開孔と
スペーサ15の段差部22a、22bとが干渉しないよ
うに、スペーサ15は、段差部22a、22bの厚さが
互いに相違するように形成されていてもよい。例えば、
図22に示すように、スペーサ15は、上端側の段差部
22bよりも下端側の段差部22aの方が幅広となるよ
うに形成されていてもよい。だだし、この場合、各スペ
ーサ15は、上下の向きが制約される。
スペーサ15の段差部22a、22bとが干渉しないよ
うに、スペーサ15は、段差部22a、22bの厚さが
互いに相違するように形成されていてもよい。例えば、
図22に示すように、スペーサ15は、上端側の段差部
22bよりも下端側の段差部22aの方が幅広となるよ
うに形成されていてもよい。だだし、この場合、各スペ
ーサ15は、上下の向きが制約される。
【0092】また、電極板を1枚しか配置しない場合、
図23に示すように、各スペーサ15は、1つの段差部
22aのみを備えた形状としてもよい。このスペーサ1
5において、段差部22aはスペーサの下端部に突設さ
れた突出部26により形成され、上端面23側を向いて
いる。
図23に示すように、各スペーサ15は、1つの段差部
22aのみを備えた形状としてもよい。このスペーサ1
5において、段差部22aはスペーサの下端部に突設さ
れた突出部26により形成され、上端面23側を向いて
いる。
【0093】あるいは、図24に示すように、段差部2
2aは、スペーサ15の上端部に突設された突出部26
により形成され、下端面24側を向いた構成としてもよ
い。この場合、突出部26は、段差部22aから上端面
23に向かって直線的に延びるように先細に形成されて
いる。このようなスペーサ15は、例えば、電子放出素
子20から放出される電子のスポット径が蛍光体スクリ
ーン面に向かって徐々に大きくなるような場合に有効と
なる。
2aは、スペーサ15の上端部に突設された突出部26
により形成され、下端面24側を向いた構成としてもよ
い。この場合、突出部26は、段差部22aから上端面
23に向かって直線的に延びるように先細に形成されて
いる。このようなスペーサ15は、例えば、電子放出素
子20から放出される電子のスポット径が蛍光体スクリ
ーン面に向かって徐々に大きくなるような場合に有効と
なる。
【0094】なお、図22ないし図24に示すようなス
ペーサ15を用いた場合でも、前述した実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。次に、この発明の第
3の実施の形態に係るFEDおよびその製造方法につい
て説明する。第3の実施の形態では、電極板13に対す
るスペーサ15の固定方法が相違している。
ペーサ15を用いた場合でも、前述した実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。次に、この発明の第
3の実施の形態に係るFEDおよびその製造方法につい
て説明する。第3の実施の形態では、電極板13に対す
るスペーサ15の固定方法が相違している。
【0095】すなわち、図25に示すように、第3の実
施の形態によれば、固着部材40は、スペーサ15の段
差部22aと電極板13との中間に配置されている。こ
のような構成とした場合、前述の第1の実施の形態では
スペーサ15の段差部22aによって規定されていた電
極板13の位置を、固着部材40によって規定すること
が可能となる。この構成は、スペーサ15が高さ方向の
必要精度を最優先させた結果、段差部22aに要求され
る寸法精度を満足しなくなる場合などに有効である。
施の形態によれば、固着部材40は、スペーサ15の段
差部22aと電極板13との中間に配置されている。こ
のような構成とした場合、前述の第1の実施の形態では
スペーサ15の段差部22aによって規定されていた電
極板13の位置を、固着部材40によって規定すること
が可能となる。この構成は、スペーサ15が高さ方向の
必要精度を最優先させた結果、段差部22aに要求され
る寸法精度を満足しなくなる場合などに有効である。
【0096】上記構成では、スペーサ15の段差部22
aを極力広くするとともに、電極板13のスペーサ開孔
14を極力狭くすることが望ましい。また、電極板13
の第1表面13a上に固着部材40が配置されるため、
スペーサ開孔14は、スペーサ15が貫通可能な範囲で
自由に形状とすることができる。そして、固着部材40
の配置関係を適切に決めることができ、スペーサ15近
辺での電位分布を安定させることが可能となる。なお、
固着部材40は導電性フリットであるため、電極板13
と固着部材40およびスペーサ15は、電気的に導通状
態となっている。他の構成は前述した第1の実施の形態
と同一であり、その詳細な説明は省略する。
aを極力広くするとともに、電極板13のスペーサ開孔
14を極力狭くすることが望ましい。また、電極板13
の第1表面13a上に固着部材40が配置されるため、
スペーサ開孔14は、スペーサ15が貫通可能な範囲で
自由に形状とすることができる。そして、固着部材40
の配置関係を適切に決めることができ、スペーサ15近
辺での電位分布を安定させることが可能となる。なお、
固着部材40は導電性フリットであるため、電極板13
と固着部材40およびスペーサ15は、電気的に導通状
態となっている。他の構成は前述した第1の実施の形態
と同一であり、その詳細な説明は省略する。
【0097】このようなFEDの製造工程では、固着部
材40を各スペーサ15に塗布した後、電極板13に固
定する。図26に示すように、スペーサ15に固着部材
40を塗布する際、スペーサ15を塗布用治具81に装
着する。この塗布用治具81は、外面からスペーサ15
の各段差部22a近辺まで延びた導入路82を有してい
る。そして、これらの導入路82を通して、固着部材4
0をスペーサ15の段差部22aに塗布する。なお、各
導入路82は、塗布用治具81自体を固着部材40が付
着しにくい材料で形成することにより、あるいは、導入
路の内面を固着部材40が付着しにくい表面状態とする
ことにより、固着部材の付着が防止される。
材40を各スペーサ15に塗布した後、電極板13に固
定する。図26に示すように、スペーサ15に固着部材
40を塗布する際、スペーサ15を塗布用治具81に装
着する。この塗布用治具81は、外面からスペーサ15
の各段差部22a近辺まで延びた導入路82を有してい
る。そして、これらの導入路82を通して、固着部材4
0をスペーサ15の段差部22aに塗布する。なお、各
導入路82は、塗布用治具81自体を固着部材40が付
着しにくい材料で形成することにより、あるいは、導入
路の内面を固着部材40が付着しにくい表面状態とする
ことにより、固着部材の付着が防止される。
【0098】また、塗布用治具81の長さ方向は、製造
設備の許容する範囲で長くすることが可能である。従っ
て、スペーサ15は図26の表面に直行する方向に並べ
ることができるため、一度に大量にスペーサ15へ固着
部材40を塗布することが可能となる。なお、塗布用治
具81の導入路82は、図26の表面に垂直な方向に連
続して設けることが可能であるとともに、部分的な空隙
とすることも可能である。
設備の許容する範囲で長くすることが可能である。従っ
て、スペーサ15は図26の表面に直行する方向に並べ
ることができるため、一度に大量にスペーサ15へ固着
部材40を塗布することが可能となる。なお、塗布用治
具81の導入路82は、図26の表面に垂直な方向に連
続して設けることが可能であるとともに、部分的な空隙
とすることも可能である。
【0099】次に、固着部材40の塗布されたスペーサ
15を、電極板13のスペーサ開孔14に挿通した状態
に配置する。この状態で固着部材40を焼成して電極板
13とスペーサ15とを固定する。この場合、図27に
示すように、電極板13およびスペーサ15は、それぞ
れの位置を規定する焼成治具91に配置される。この焼
成治具91は、電極板13の高さ方向の位置を規定する
電極板受け板92と、荷重板93とを備えている。電極
板受け板92には、スペーサ15を収納する透孔94、
および透孔94内に突出しスペーサ15の傾きを補正す
る突出部95が形成されている。
15を、電極板13のスペーサ開孔14に挿通した状態
に配置する。この状態で固着部材40を焼成して電極板
13とスペーサ15とを固定する。この場合、図27に
示すように、電極板13およびスペーサ15は、それぞ
れの位置を規定する焼成治具91に配置される。この焼
成治具91は、電極板13の高さ方向の位置を規定する
電極板受け板92と、荷重板93とを備えている。電極
板受け板92には、スペーサ15を収納する透孔94、
および透孔94内に突出しスペーサ15の傾きを補正す
る突出部95が形成されている。
【0100】固着部材40の焼成する工程において、固
着部材40であるフリットは高温度領域で軟化し、電極
板13およびスペーサ15は焼成治具91によって所定
の位置へ配置される。この際、電極板13とスペーサ1
5の段差部22aとの間に、所定の厚さを有して固着部
材40が配置される。また、余剰の固着部材40は、ス
ペーサ15の段差部22aの付け根方向押し出される。
しかし、塗布量が極めて少量であることから、スペーサ
15に配置される固着部材40の領域は、電極板13と
の接触部分以外は変化することがほとんどなく、塗布用
治具81を使用してスペーサ15へ固着部材40を塗布
する際、その塗布領域を厳密に規定することができる。
着部材40であるフリットは高温度領域で軟化し、電極
板13およびスペーサ15は焼成治具91によって所定
の位置へ配置される。この際、電極板13とスペーサ1
5の段差部22aとの間に、所定の厚さを有して固着部
材40が配置される。また、余剰の固着部材40は、ス
ペーサ15の段差部22aの付け根方向押し出される。
しかし、塗布量が極めて少量であることから、スペーサ
15に配置される固着部材40の領域は、電極板13と
の接触部分以外は変化することがほとんどなく、塗布用
治具81を使用してスペーサ15へ固着部材40を塗布
する際、その塗布領域を厳密に規定することができる。
【0101】従って、スペーサ15と固着部材40との
位置関係が均一となり、各スペーサ15付近の電位分布
も均一で安定なものとすることができる。また、焼成の
間、スペーサ15は電極板受け板92の突出部95によ
って傾かないように位置規制されているため、電極板1
3および固着部材40が焼成によって変動しても所定位
置に固定することができる。焼成工程が終了した後、形
成されたスペーサ付電極板は、前述した第1の実施の形
態と同様の方法によりパネル等と組合わされる。
位置関係が均一となり、各スペーサ15付近の電位分布
も均一で安定なものとすることができる。また、焼成の
間、スペーサ15は電極板受け板92の突出部95によ
って傾かないように位置規制されているため、電極板1
3および固着部材40が焼成によって変動しても所定位
置に固定することができる。焼成工程が終了した後、形
成されたスペーサ付電極板は、前述した第1の実施の形
態と同様の方法によりパネル等と組合わされる。
【0102】上述した各実施の形態において、スペーサ
は固着部材を用いて電極板に固定する構成としたが、電
極板のスペーサ開孔内に圧入することにより固定する構
成としてもよい。すなわち、この発明の第4の実施の形
態によれば、図28に示すように、スペーサ15には、
電極板13とスペーサ15とを固定するための一対の固
定用突起96が一体で形成され、それぞれ段差部22a
から離間でスペーサの両面から突出している。
は固着部材を用いて電極板に固定する構成としたが、電
極板のスペーサ開孔内に圧入することにより固定する構
成としてもよい。すなわち、この発明の第4の実施の形
態によれば、図28に示すように、スペーサ15には、
電極板13とスペーサ15とを固定するための一対の固
定用突起96が一体で形成され、それぞれ段差部22a
から離間でスペーサの両面から突出している。
【0103】各固定用突起96は、電極板13のスペー
サ開孔14の面積が最小となる小径部97に数十μm以
下の範囲で接触するように形成されている。この接触量
は、スペーサ15と電極板13とを組み合わせた際、部
材寸法の変動や部材の破壊が生じない接触量とすること
が望ましく、スペーサ15および電極板13の部材特性
に応じて、数μmから数十μmの範囲で最適値に設定さ
れる。
サ開孔14の面積が最小となる小径部97に数十μm以
下の範囲で接触するように形成されている。この接触量
は、スペーサ15と電極板13とを組み合わせた際、部
材寸法の変動や部材の破壊が生じない接触量とすること
が望ましく、スペーサ15および電極板13の部材特性
に応じて、数μmから数十μmの範囲で最適値に設定さ
れる。
【0104】そして、スペーサ15を電極板13のスペ
ーサ開孔14へ装着する際、固定用突起96がスペーサ
開孔の小径部97と接触した後、更に、スペーサ15に
圧力をかけてスペーサ開孔14内へ押し込むことによ
り、スペーサ15はスペーサ開孔内に圧入され、電極板
13に固定される。
ーサ開孔14へ装着する際、固定用突起96がスペーサ
開孔の小径部97と接触した後、更に、スペーサ15に
圧力をかけてスペーサ開孔14内へ押し込むことによ
り、スペーサ15はスペーサ開孔内に圧入され、電極板
13に固定される。
【0105】スペーサ15の圧入後、固定用突起96は
スペーサ開孔14の小径部97の内面に接触し、また、
スペーサ15の段差部22aは電極板13の第1表面1
3aに接触する。それにより、固定用突起96および段
差部22aによって電極板13を挟み込み、スペーサと
電極板とが互いに固定される。そして、上記構造であれ
ば、電極板13に対してスペーサ15の位置が変動する
ことはない。
スペーサ開孔14の小径部97の内面に接触し、また、
スペーサ15の段差部22aは電極板13の第1表面1
3aに接触する。それにより、固定用突起96および段
差部22aによって電極板13を挟み込み、スペーサと
電極板とが互いに固定される。そして、上記構造であれ
ば、電極板13に対してスペーサ15の位置が変動する
ことはない。
【0106】なお、上記のように固定用突起96および
段差部22aの一部のみが電極板13に接触した構成の
場合、真空状態のFED内部において、電極板13が変
位する恐れがあるが、このような変位が数十μm以下で
あれば、画像表示に大きな影響を与えることはない。従
って、スペーサ150および電極板13の寸法は数十μ
m以内の精度で形成されることが望ましい。
段差部22aの一部のみが電極板13に接触した構成の
場合、真空状態のFED内部において、電極板13が変
位する恐れがあるが、このような変位が数十μm以下で
あれば、画像表示に大きな影響を与えることはない。従
って、スペーサ150および電極板13の寸法は数十μ
m以内の精度で形成されることが望ましい。
【0107】第3の実施の形態において、他の構成およ
び製造工程は前述した実施の形態と同一であり、その詳
細な説明は省略する。そして、第3の実施の形態によれ
ば、スペーサ15および電極板13を固定するための固
着部材が不要となり、部材コストの低減を図ることがで
きるとともに、製造工程数の削減が可能となる。従っ
て、低コストで簡単な製造方法によって画像表示装置を
実用化することができる。
び製造工程は前述した実施の形態と同一であり、その詳
細な説明は省略する。そして、第3の実施の形態によれ
ば、スペーサ15および電極板13を固定するための固
着部材が不要となり、部材コストの低減を図ることがで
きるとともに、製造工程数の削減が可能となる。従っ
て、低コストで簡単な製造方法によって画像表示装置を
実用化することができる。
【0108】その他、この発明は上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、この発明は、高電圧型のFEDに限ら
ず、他の画像表示装置にも適用することもできる。ま
た、上述した実施の形態において、各スペーサは係止部
として段差部を備えた構成としたが、スペーサの内、電
極板に形成されたスペーサ開孔と係合する部分を係止部
とし、この係止部とスペーサ開孔とを所定の嵌め合いに
設定することにより、段差部を設けるとこなくスペーサ
によって電極板を保持する構成としてもよい。
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、この発明は、高電圧型のFEDに限ら
ず、他の画像表示装置にも適用することもできる。ま
た、上述した実施の形態において、各スペーサは係止部
として段差部を備えた構成としたが、スペーサの内、電
極板に形成されたスペーサ開孔と係合する部分を係止部
とし、この係止部とスペーサ開孔とを所定の嵌め合いに
設定することにより、段差部を設けるとこなくスペーサ
によって電極板を保持する構成としてもよい。
【0109】また、上述した実施の形態では、整列され
たスペーサを電極板に組み合わせる製造方法としたが、
電極板を使用しない画像表示装置の場合、整列されたス
ペーサをパネルへ直接配置することも可能である。
たスペーサを電極板に組み合わせる製造方法としたが、
電極板を使用しない画像表示装置の場合、整列されたス
ペーサをパネルへ直接配置することも可能である。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、それぞれ電極板を貫通して延びる複数のスペーサを
設け、かつ、これらのスペーサによって電極板を係止す
ることにより、スペーサおよび電極板を容易に所定位置
に配置することができるとともに、スペーサの数量を低
減でき、組立が容易で製造コストの安価な画像表示装
置、およびその製造方法を提供することができる。
ば、それぞれ電極板を貫通して延びる複数のスペーサを
設け、かつ、これらのスペーサによって電極板を係止す
ることにより、スペーサおよび電極板を容易に所定位置
に配置することができるとともに、スペーサの数量を低
減でき、組立が容易で製造コストの安価な画像表示装
置、およびその製造方法を提供することができる。
【0111】また、各スペーサに段差部を設け、この段
差部によって電極板の位置規制を行なうことにより、ス
ペーサと電極板との位置関係を正確に規定でき、フェー
スパネルおよびリアパネルと電極板との間隔を容易にか
つ正確に設定することができる。従って、スペーサを容
易に配置できるとともに組立が容易な画像表示装置を提
供することができる。
差部によって電極板の位置規制を行なうことにより、ス
ペーサと電極板との位置関係を正確に規定でき、フェー
スパネルおよびリアパネルと電極板との間隔を容易にか
つ正確に設定することができる。従って、スペーサを容
易に配置できるとともに組立が容易な画像表示装置を提
供することができる。
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るFEDを示
す斜視図。
す斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿った上記FEDの断面図。
【図3】上記FEDの分解斜視図。
【図4】上記FEDにおけるスペーサおよび電極板を拡
大して示す分解斜視図。
大して示す分解斜視図。
【図5】上記スペーサを示す斜視図。
【図6】上記電極板にスペーサを固定した状態を示す断
面図。
面図。
【図7】上記電極板にスペーサを固定する固着部材の量
が多い場合の電位分布を概略的に示す断面図。
が多い場合の電位分布を概略的に示す断面図。
【図8】上記電極板に対しスペーサが片寄って固定され
た場合の電位分布を概略的に示す断面図。
た場合の電位分布を概略的に示す断面図。
【図9】上記電極板にスペーサを固定した状態を示す斜
視図。
視図。
【図10】上記FEDの製造工程において用いる振動整
列装置を示す斜視図。
列装置を示す斜視図。
【図11】上記FEDの製造工程において、振動整列用
のパレットにスペーサを振動整列させる工程を示す斜視
図。
のパレットにスペーサを振動整列させる工程を示す斜視
図。
【図12】上記パレットと整列前のスペーサとを示す断
面図。
面図。
【図13】上記パレットにスペーサが整列された状態を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図14】上記パレットにスペーサが整列された状態を
示す断面図。
示す断面図。
【図15】パレットの変形例を示す斜視図。
【図16】上記変形例において、複数のパレットを組み
合わせた状態を概略的に示す断面図。
合わせた状態を概略的に示す断面図。
【図17】スペーサが整列されたパレットと電極板とを
示す分解斜視図。
示す分解斜視図。
【図18】上記FEDの製造工程において、電極板に固
着部材を塗布する工程を模式的に示す斜視図。
着部材を塗布する工程を模式的に示す斜視図。
【図19】上記電極板に固着部材が塗布された状態を示
す断面図。
す断面図。
【図20】上記FEDの異なる製造方法を説明するため
の分解斜視図。
の分解斜視図。
【図21】この発明の第2の実施の形態に係るFEDを
示す断面図。
示す断面図。
【図22】スペーサの変形例を示す斜視図。
【図23】スペーサの他の変形例を示す斜視図。
【図24】スペーサの更に他の変形例を示す斜視図。
【図25】この発明の第3の実施の形態に係るFEDを
示す断面図。
示す断面図。
【図26】上記第3の実施の形態における固着部材の塗
布工程に用いる治具を示す断面図。
布工程に用いる治具を示す断面図。
【図27】上記第3の実施の形態におけて、スペーサと
電極板とを固定する工程を示す断面図。
電極板とを固定する工程を示す断面図。
【図28】この発明の第4の実施の形態に係るFEDの
スペーサおよび電極板の要部を示す断面図。
スペーサおよび電極板の要部を示す断面図。
10…真空外囲器 11…フェースパネル 12…リアパネル 13、32…電極板 14…スペーサ開孔 15…スペーサ 16…蛍光体スクリーン 12…電子通過開孔 20…電子放出素子 22a、22b…段差部 40…固着部材 50…振動整列装置 52…パレット 57…スペーサ配置溝 52a…整列パレット 52b…姿勢回転パレット 52c…装填パレット 96…固定用突起96
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/12 H01J 31/12 C (72)発明者 西村 孝司 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C012 AA05 BB02 BB07 5C032 AA01 CC10 5C036 EE01 EE03 EE19 EF01 EF06 EF09 EG02 EG31 EH01 EH04 5C094 AA43 AA45 BA27 BA32 BA43 DA12 EC03 GB01 5G435 AA17 BB05 BB06 BB12 KK02 KK03 KK05
Claims (31)
- 【請求項1】画像表示面を有する第1パネルと、 上記第1パネルに対向して配置された第2パネルと、 第1パネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、 第1パネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペ
ーサと、を備え、 上記スペーサは、それぞれ上記電極板を貫通して上記第
1および第2パネル間を延びていることを特徴とする画
像表示装置。 - 【請求項2】画像表示面を有する第1パネルと、 上記第1パネルに対向して配置された第2パネルと、 第1パネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、 第1パネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペ
ーサと、を備え、 上記スペーサは、それぞれ上記電極板を貫通して延びて
いるとともに、上記電極板を所定位置に係止した係止部
を有していることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項3】上記各スペーサは、上記第1パネルに当接
した第1端面、および上記第2パネルに当接した第2端
面を有し、上記係止部は、上記第1パネルおよび第2パ
ネルの間で上記第1あるいは第2パネルに対向している
とともに上記電極板に当接した係止面を有していること
を特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。 - 【請求項4】上記各スペーサは、上記第1および第2パ
ネルの間で上記係止面を規定した段差部を有しているこ
とを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。 - 【請求項5】上記電極板は複数のスペーサ開孔を有し、
上記各スペーサは、上記電極板のスペーサ開孔を貫通し
て延びていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか1項に記載の画像表示装置。 - 【請求項6】上記各スペーサ開孔内に設けられ上記各ス
ペーサと電極板とを固定した固着部材を備えていること
を特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。 - 【請求項7】上記電極板は、上記スペーサの係止面に当
接した第1表面と、この第1表面と対向した第2表面と
を有し、上記各スペーサ開孔は、上記電極板の第1表面
側の開口面積が第2表面側の開口面積よりも小さく形成
されていることを特徴とする請求項6に記載の画像表示
装置。 - 【請求項8】上記各スペーサの係止面と上記電極板との
間に設けられ、上記各スペーサと電極板とを固定した固
着部材を備えていることを特徴とする請求項4に記載の
画像表示装置。 - 【請求項9】上記固着部材は導電性を有していることを
特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の画
像表示装置。 - 【請求項10】上記固着部材はフリットガラスを含んで
いることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項
に記載の画像表示装置。 - 【請求項11】画像表示面を有する第1パネルと、 上記第1パネルに対向して配置された第2パネルと、 第1パネルと第2パネルとの間に互いに所定の隙間を置
いて配置された2枚の電極板と、 第1パネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペ
ーサと、を備え、 上記各スペーサは、それぞれ上記2枚の電極板を貫通し
て延びているとともに、上記電極板を係止して所定位置
に保持した係止部を有していることを特徴とする画像表
示装置。 - 【請求項12】上記各スペーサの係止部は、上記第1パ
ネルに対向しているとともに一方の電極板に当接した第
1係止面と、第1係止面から所定距離離間し上記第2パ
ネルに対向しているとともに他方の電極板に当接した第
2係止面と、を有していることを特徴とする請求項11
に記載の画像表示装置。 - 【請求項13】上記電極板は複数のスペーサ開孔をそれ
ぞれ有し、上記各スペーサは、上記各電極板のスペーサ
開孔を貫通して延びていることを特徴とする請求項11
又は12に記載の画像表示装置。 - 【請求項14】上記画像表示面は、ストライプ状の蛍光
体層と、これら蛍光体層間に位置したストライプ状の遮
光層と、を有し、 上記各スペーサは、上記遮光層の長手方向に沿って延び
ているとともに、上記遮光層を介して第1パネルに当接
していることを特徴とする請求項1ないし13のいずれ
か1項に記載の画像表示装置。 - 【請求項15】上記第2パネル上に設けられた多数の電
子放出素子を備え、 上記電極板は、上記電子放出素子から放出された電子が
通過する多数の電子通過開孔を有していることを特徴と
する請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像表
示装置。 - 【請求項16】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、第1パ
ネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペーサ
と、を備えた画像表示装置の製造方法おいて、 上記電極板に形成された複数のスペーサ開孔にそれぞれ
上記スペーサを挿通することにより、上記電極板を貫通
させるとともに電極板をスペーサによって係止し、 上記各スペーサを上記電極板に固定し、 上記スペーサの固定された電極板を上記第1および第2
パネル間に配置した後、上記第1および第2パネル同士
を固定することを特徴とする画像表示装置の製造方法。 - 【請求項17】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、第1パ
ネルと第2パネルとの間隔を保持する複数のスペーサ
と、を備えた画像表示装置の製造方法おいて、 上記スペーサを上記第1および第2パネルの一方のパネ
ル上に配置した後、各スペーサを上記一方のパネルに固
定し、 複数のスペーサ開孔が形成された上記電極板を上記スペ
ーサ上に配置するとともに、各スペーサを対応するスペ
ーサ開孔に挿通することにより、上記電極板を貫通させ
るとともに電極板をスペーサによって係止し、 上記スペーサおよび電極板を互いに固定し、 上記スペーサおよび電極板の取付けられた上記一方のパ
ネルに重ねて他方のパネルを配置した後、上記第1およ
び第2パネル同士を固定することを特徴とする画像表示
装置の製造方法。 - 【請求項18】各スペーサを上記電極板に形成されたス
ペーサ開孔に挿通するとともに各スペーサに設けられた
段差部を上記電極板の表面に当接させることにより、上
記スペーサと電極板との間の位置関係を規定することを
特徴とする請求項16又は17に記載の画像表示装置の
製造方法。 - 【請求項19】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置されているととも複数の
電子通過開孔および複数のスペーサ開孔を有した電極板
と、上記電極板を係止した段差部を有しているとともに
上記スペーサ開孔に挿通され、上記第1パネルと第2パ
ネルとの間隔を保持した複数のスペーサと、を備えた画
像表示装置の製造方法おいて、 上記電極板に固着部材を塗布する工程と、 上記電極板の各スペーサ開孔に上記スペーサを挿通し、
上記スペーサの段差部と電極板とを仮係止する工程と、 上記仮係止された上記電極板とスペーサとを上記固着部
材により固定する工程と、 を備えたことを特徴とする画像表示装置の製造方法。 - 【請求項20】上記電極板に固着部材を塗布する工程
は、上記スペーサ開孔に対応する複数の透孔を有したマ
スキング部材を上記電極板に重ねて配置する工程と、上
記マスキング部材を介して上記電極板のスペーサ開孔部
分に固着部材を塗布する工程と、を有していることを特
徴とする請求項19に記載の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項21】上記電極板に固着部材を塗布する工程
は、上記スペーサの段差部が当接する上記電極板の全面
に固着部材を塗布する工程を含んでいることを特徴とす
る請求項19に記載の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項22】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置されているととも複数の
電子通過開孔および複数のスペーサ開孔を有した電極板
と、上記電極板を係止した段差部を有しているとともに
上記スペーサ開孔に挿通され、上記第1パネルと第2パ
ネルとの間隔を保持した複数のスペーサと、を備えた画
像表示装置の製造方法おいて、 上記各スペーサの段差部周辺に固着部材を塗布する工程
と、 上記電極板の各スペーサ開孔に上記スペーサを挿通し、
上記スペーサの段差部と電極板とを仮係止する工程と、 上記電極板とスペーサとを上記固着部材により固定する
工程と、 を備えていることを特徴とする画像表示装置の製造方
法。 - 【請求項23】上記電極板と上記スペーサの段差部とが
対向する部分に上記固着部材を塗布することを特徴とす
る請求項22に記載の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項24】画像表示面を有する第1パネルと、 上記第1パネルに対向して配置された第2パネルと、 第1パネルと第2パネルとの間に配置されているととも
複数の電子通過開孔および複数のスペーサ開孔を有した
電極板と、 上記電極板を係止した段差部を有しているとともに上記
スペーサ開孔に挿通され、上記第1パネルと第2パネル
との間隔を保持した複数のスペーサと、を備え、上記各
スペーサは、上記スペーサとスペーサ開孔との嵌め合わ
せにより上記電極板に固定されていることを特徴とする
画像表示装置。 - 【請求項25】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置されているととも複数の
電子通過開孔および複数のスペーサ開孔を有した電極板
と、上記電極板を係止した段差部を有しているとともに
上記スペーサ開孔に挿通され、上記第1パネルと第2パ
ネルとの間隔を保持した複数のスペーサと、を備えた画
像表示装置の製造方法おいて、 上記各スペーサを上記電極板のスペーサ開孔に圧入し上
記スペーサと上記電極板とを固定することを特徴とする
画像表示装置の製造方法。 - 【請求項26】画像表示面を有する第1パネルと、この
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、電子ビ
ームが通過する複数の電子通過開孔を有し、上記第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置された電極板と、上記第
1パネルと第2パネルの間隔を保持する複数のスペーサ
と、を備えた画像表示装置の製造方法において、 上記複数のスペーサを振動によって予め所定の位置へ整
列する工程と、 上記整列された複数スペーサを上記第1および第2パネ
ルの一方、あるいは上記電極板に対して配置する工程
と、 を備えていることを特徴とする画像表示装置の製造方
法。 - 【請求項27】画像表示面を有する第1パネルと、上記
第1パネルに対向して配置された第2パネルと、第1パ
ネルと第2パネルとの間に配置されているととも複数の
電子通過開孔および複数のスペーサ開孔を有した電極板
と、上記電極板の上記スペーサ開孔にそれぞれ挿通さ
れ、上記第1パネルと第2パネルとの間隔を保持した複
数のスペーサと、を備え画像表示装置の製造方法におい
て、 上記複数のスペーサを振動によって予め所定の位置へ整
列する工程と、 上記整列された複数スペーサを上記電極板のスペーサ開
孔に挿通する工程と、 上記各スペーサを上記電極板に固定する工程と、 を備えていることを特徴とする画像表示装置の製造方
法。 - 【請求項28】上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、上記所定の配列を有して設
けられた複数のスペーサ配置溝を有した板状のパレット
上に上記複数のスペーサを載置する工程と、上記パレッ
トを振動させて上記複数のスペーサを上記スペーサ配置
溝内に装填する工程と、を有していることを特徴とする
請求項26又は27に記載の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項29】上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、上記パレットに設けられた
ガイド凹所により上記複数のスペーサを上記スペーサ配
置溝に向けてガイドする工程を含んでいることを特徴と
する請求項28に記載の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項30】上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、所定の間隔で設けられた複
数のスペーサ配置溝を有した板状の整列パレット上に上
記複数のスペーサを載置する工程と、上記パレットを振
動させて上記複数のスペーサを上記スペーサ配置溝内に
装填する工程と、上記整列パレットのスペーサ配置溝に
装填されたスペーサを、それぞれスペーサ配置溝に対応
したガイド面を有するガイドパレットにより、上記間隔
を保った状態で姿勢を変化させる工程と、上記姿勢の変
化されたスペーサを、装填パレットに上記所定の配列を
有して設けられた複数のスペーサ装填溝内に装着する工
程と、を有していることを特徴とする請求項27に記載
の画像表示装置の製造方法。 - 【請求項31】上記複数のスペーサを振動により予め所
定の位置へ整列する工程は、上記複数のスペーサを振動
により上記整列精度よりも低い精度で整列パレット上に
整列させた後、装着パレットに上記整列精度で設けられ
た複数のスペーサ装着溝に上記スペーサを移し替える工
程と、を有していることを特徴とする請求項27に記載
の画像表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157486A JP2002063859A (ja) | 2000-05-25 | 2001-05-25 | 画像表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154984 | 2000-05-25 | ||
JP2000-154984 | 2000-05-25 | ||
JP2001157486A JP2002063859A (ja) | 2000-05-25 | 2001-05-25 | 画像表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002063859A true JP2002063859A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=26592609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001157486A Pending JP2002063859A (ja) | 2000-05-25 | 2001-05-25 | 画像表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002063859A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005076310A1 (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 画像表示装置 |
JP2006047945A (ja) * | 2004-02-19 | 2006-02-16 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 |
US7397174B2 (en) | 2004-08-17 | 2008-07-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Image displaying apparatus |
JP2009081026A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Futaba Corp | 支柱材整列治具、支柱材整列治具の整列板、支柱材整列治具の整列板の製造方法、電界電子放出表示パネルの製造方法 |
JP2009199907A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Sony Corp | スペーサの取付け方法及び平面型表示装置の製造方法 |
EP2474994A3 (en) * | 2011-01-07 | 2013-02-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Automatic Spacers Mounting System for Field Emission Display and Method of Automatically Mounting Spacer |
CN104732888A (zh) * | 2013-12-20 | 2015-06-24 | 乐金显示有限公司 | 平板型图像显示装置及其组装方法 |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001157486A patent/JP2002063859A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005076310A1 (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 画像表示装置 |
JP2006047945A (ja) * | 2004-02-19 | 2006-02-16 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 |
US7282385B2 (en) | 2004-02-19 | 2007-10-16 | Seiko Epson Corporation | Electro-optical device, method of manufacturing electro-optical device, and electronic apparatus |
US7397174B2 (en) | 2004-08-17 | 2008-07-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Image displaying apparatus |
JP2009081026A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Futaba Corp | 支柱材整列治具、支柱材整列治具の整列板、支柱材整列治具の整列板の製造方法、電界電子放出表示パネルの製造方法 |
JP2009199907A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Sony Corp | スペーサの取付け方法及び平面型表示装置の製造方法 |
EP2474994A3 (en) * | 2011-01-07 | 2013-02-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Automatic Spacers Mounting System for Field Emission Display and Method of Automatically Mounting Spacer |
US8469073B2 (en) | 2011-01-07 | 2013-06-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Automatic spacers mounting system for field emission display and method of automatically mounting spacers |
CN104732888A (zh) * | 2013-12-20 | 2015-06-24 | 乐金显示有限公司 | 平板型图像显示装置及其组装方法 |
CN104732888B (zh) * | 2013-12-20 | 2017-05-31 | 乐金显示有限公司 | 平板型图像显示装置及其组装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1994018694A1 (en) | Flat panel device with internal support structure and/or raised black matrix | |
US5864205A (en) | Gridded spacer assembly for a field emission display | |
JP2006244987A (ja) | 電子放出素子及びその製造方法 | |
JP2002063859A (ja) | 画像表示装置およびその製造方法 | |
KR100325655B1 (ko) | 기밀외위기용지지부재및기밀외위기 | |
US7192327B2 (en) | Image display device, method of manufacturing a spacer for use in the image display device, and image display device having spacers manufactured by the method | |
KR20040083522A (ko) | 화상 표시 장치 | |
TWI289317B (en) | Image display device | |
EP1796127A1 (en) | Image display | |
WO2006030835A1 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006324127A (ja) | 平面ディスプレイ | |
US20070004068A1 (en) | Image display device and method of manufacturing the same | |
KR100459948B1 (ko) | 전계방출표시소자 | |
JP2615685B2 (ja) | フラットディスプレイ装置の電極スペーサの形成方法 | |
EP1544892A1 (en) | Image-displaying device, method of producing spacer used for image-displaying device, and image-displaying device with the spacer produced by the method | |
EP1796121A1 (en) | Method for manufacturing image display and image display | |
KR20070033462A (ko) | 화상 표시 장치 | |
JP2006032069A (ja) | 画像表示装置 | |
KR20000008009A (ko) | 전계 방출 표시소자 및 그 스페이서 제조 방법 | |
JP2006093036A (ja) | 画像表示装置 | |
EP1722392A1 (en) | Image display device | |
JP2006073274A (ja) | 画像表示装置 | |
EP1737017A1 (en) | Image display and method for fabricating the same | |
JP2005267894A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2002319358A (ja) | 表示装置 |