JP2002063080A - インターフェース装置 - Google Patents

インターフェース装置

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JP2002063080A
JP2002063080A JP2000246366A JP2000246366A JP2002063080A JP 2002063080 A JP2002063080 A JP 2002063080A JP 2000246366 A JP2000246366 A JP 2000246366A JP 2000246366 A JP2000246366 A JP 2000246366A JP 2002063080 A JP2002063080 A JP 2002063080A
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JP2000246366A
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Atsushi Kawarada
篤史 川原田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノイズ等による異常動作に耐性を有する入出力
装置を提供する。 【解決手段】入出力部1においてシリアルデータSDA
およびクロックSCLの入出力が行われており、入出力
部1の入出力データおよび制御状態は、制御状態レジス
タ21および入出力レジスタ22を介して制御部3によ
り監視されている。そして、監視された入出力データお
よび制御状態に基づいて、入出力部1の異常状態が制御
部3において検出され、この検出結果に応じて、リセッ
トデータがIICリセットレジスタ23に設定される。
このリセットデータがラッチ回路24を介してOR回路
25を透過し、入出力部1、制御状態レジスタ21およ
び入出力レジスタ22に入力されて、これらの回路が初
期化される。制御部3を初期化させずに入出力部1を初
期化できるので、入出力動作を正常状態へ速やかに復帰
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの入力およ
び出力を行うインターフェース装置に係り、例えば、I
2 Cインターフェース装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のIC間において双方向の通信を行
うためのバス方式として、オランダのPhillips社により
1980年に開発されたI2 Cバス(Inter IC BUS)と呼ば
れるバス方式がある。I2 Cバスは、クロックとデータ
による2本のバスラインによって簡単かつ確実にシリア
ルバスが構成できるため、VTRやTVなどの家電製品
に現在広く採用されている。
【0003】図3は、I2 CバスによるIC間の通信を
説明する図である。図3において、IC41〜IC43
は、I2 Cバスインターフェース機能を有しているIC
を示しており、シリアルデータの入出力端子SDAおよ
びクロックの入出力端子SCLが共通に接続されてい
る。
【0004】図3のように接続される各ICは、I2
バスインターフェースによる通信時において、例えばデ
ータを送信する権限を有するマスター状態またはデータ
の受信先となるスレーブ状態の、何れかの状態に設定さ
れる。また、スレーブ状態になった場合のアドレスは、
個々のICにおいて設定されている。これにより、マス
ターの権限を得たICから、指定されたスレーブアドレ
スのICへ、データの伝送が行われる。
【0005】図4は、従来のI2 Cインターフェース装
置のブロック図である。図4に示すI2 Cインターフェ
ース装置は、入出力部1、制御状態レジスタ21、およ
び制御部3を有している。また、入出力部1は、データ
コントロール部11、クロックコントロール部12、ノ
イズ除去回路13、およびノイズ除去回路14を含んで
いる。
【0006】入出力部1は、I2 Cバスに接続される他
のデバイスとの間でシリアルデータSDAの入出力を行
うとともに、転送レートに応じたクロックSCLの入出
力を行う。入出力されるデータおよび転送レート等の値
は、内部バスS3を介して制御部3との間を伝送され
る。また、データおよびクロックの入出力に関する種々
の制御状態(例えばマスターおよびスレーブ状態などの
制御状態)は、制御状態レジスタ21に設定される制御
状態データS21に応じて設定される。さらに入出力部
1は、入出力部1の制御状態に応じて、制御状態レジス
タ21の制御状態データS21を更新する。なお、入出
力部1に含まれる図示しない各レジスタの値は、リセッ
ト信号RSTによって初期化される。
【0007】データコントロール回路11は、クロック
コントロール回路12による伝送クロックCLKに同期
してシリアルデータSDAを入出力する。また、制御状
態データS21に応じた制御状態で、シリアルデータS
DAの入出力を行う。データコントロール回路11にお
いて入出力されるデータは、図示しないシフトレジスタ
によって所定ビット数、例えば8ビットのパラレルデー
タに変換され、内部バスS3を介し制御部3との間を伝
送される。
【0008】クロックコントロール回路12は、クロッ
クSCLを入出力するとともに、制御状態データS21
に応じた制御状態で、クロックSCLの入出力を行う。
また転送レートに応じた伝送クロックCLKをデータコ
ントロール回路11に出力している。
【0009】ノイズ除去回路13は、データコントロー
ル回路11に入力されるシリアルデータSDAのノイズ
成分を除去する。ノイズ除去回路14は、クロックコン
トロール回路12に入力されるクロックSCLのノイズ
成分を除去する。
【0010】制御状態レジスタ21は、内部バスS3を
介して制御部3から入力される制御状態データを保持
し、これを入出力部1に出力している。また、入出力部
1の制御状態に応じて制御状態データが更新される。こ
の制御状態データは、内部バスS3を介して制御部3に
より監視されている。制御状態レジスタ21の制御状態
データは、リセット信号RSTによって初期化される。
【0011】制御部3は、外部ICへの送信データや送
信レートなどのデータを、内部バスS3を介し入出力部
1へ出力するとともに、外部ICからの受信データや受
信レートなどのデータを、内部バスS3を介し入出力部
1から入力する。また、入出力部1の制御状態を設定す
る制御状態データを、内部バスS3を介して制御状態レ
ジスタ21に入力するとともに、入出力部1の制御状態
に応じて更新される制御状態データを、内部バスS3を
介して監視する。制御部3もまた、リセット信号RST
によって初期化される。
【0012】ここで、8ビットを1ワードとするデータ
にアクノリッジ信号を加えた9ビットのデータが、マス
ターに設定されたICからスレーブに設定されたICへ
伝送される場合を例に、上述した構成を有するI2 Cイ
ンターフェース装置の動作を説明する。
【0013】マスター側のICにおいては、制御部3か
ら制御状態レジスタ21に入力される制御状態データに
よって、制御状態が送信モードのマスターに設定され
る。また、送信レート値が制御部3からクロックコント
ロール12に入力され、これにより送信レートが設定さ
れる。制御部3から入出力部1に入力される送信データ
は、設定された送信レートに応じた伝送クロックCLK
に同期したシリアルデータSDAに変換され、転送レー
トに応じたクロックSCLとともに、スレーブ側のIC
へ伝送される。また、マスター側のICにおいては、8
ビットデータに続いてアクノリッジ信号が伝送された
後、このアクノリッジ信号に対する確認応答がスレーブ
側ICから受信されるのを待って、次の8ビットデータ
が伝送される。
【0014】スレーブ側のICにおいては、制御部3か
ら制御状態レジスタ21に入力される制御状態データに
よって、制御状態が受信モードのスレーブに設定され
る。マスター側ICから伝送されたシリアルデータSD
AおよびクロックSCLが入出力部1に受信されると、
シリアルデータSDAは受信されたクロックSCLに同
期してパラレルの受信データに変換され、内部バスS3
を介して、制御部3に出力される。また、スレーブ側の
ICにおいては、受信されるシリアルデータSDAのビ
ット数がクロックコントロール部12において計数され
ており、この計数値に基づいて、8ビットデータに続い
て受信されるアクノリッジ信号が検出される。そして、
このアクノリッジ信号に対する確認応答がマスター側I
Cに伝送されるとともに、クロックコントロール部12
における計数値がリセットされた後、受信データのビッ
ト数が再び計数される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のI2 Cバスインターフェース装置においては、バス
に接続されるICの数が多くなったり、また、テレビ等
のようにノイズが多く発生する装置において使用される
場合に、ノイズによる誤動作によって、バスがロック状
態に陥ってしまう問題がある。
【0016】上述したマスター側ICからスレーブ側I
Cへの8ビットデータの伝送を例に、ノイズによる誤動
作について説明する。例えば、クロックSCLのライン
にノイズ除去回路14では除去できない大振幅のノイズ
が重畳され、このノイズによりスレーブ側ICのクロッ
クコントロール部12において実際より1ビット多くデ
ータ数が計数されてしまったとする。この場合、スレー
ブ側ICにおいては、マスター側ICから送られてくる
8ビットデータの最終ビットのデータがアクノリッジ信
号と判断されるので、これに対する確認応答がマスター
側ICに伝送される。そして、次にマスター側ICから
送られてくるアクノリッジ信号が、8ビットデータの初
期ビットと判断されるので、これに対する確認応答はマ
スター側ICに伝送されず、スレーブ側ICにおいては
受信状態が保持される。一方、マスター側ICにおいて
も、アクノリッジ信号に対する確認応答を受信するため
に、受信状態が保持される。このようにして、マスター
側およびスレーブ側のICがいずれも受信状態となっ
て、バスがロック状態に陥ってしまう。
【0017】ところが、従来のI2 Cインターフェース
装置においては、上述のようにしてバスがロック状態に
陥ってしまったのか、それとも実際に通信中であるのか
が判断されていないので、誤動作が生じた場合、I2
バスによって通信が行われている複数のICの動作が全
く停止してしまうことがあった。さらに、従来のI2
インターフェース装置においては、I2 Cインターフェ
ース装置だけを初期化することができないため、IC全
体を初期化させるリセット信号RSTによりバスを開放
させる方法しかなく、誤動作の度にIC全体が初期化さ
れる必要があった。このため、ノイズを受けやすい環境
において使用される場合には、装置全体のノイズに対す
るパフォーマンスが低下してしまう問題があった。
【0018】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ノイズ等による入出力の異常動作
に対する耐性を有するインターフェース装置を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインターフェース装置は、データの入力お
よび出力を行う入出力手段と、上記入出力手段の入出力
データおよび制御状態を監視し、当該入出力データおよ
び当該制御状態に基づいて、上記入出力手段の異常状態
を検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に応じ
て、上記入出力手段を初期化する初期化手段とを有して
いる。
【0020】また、上記検出手段は、上記制御状態がデ
ータの入力状態または出力状態に保持され、かつ上記入
出力データの値が所定時間以上一定となっていることを
条件として、上記異常状態を検出している。
【0021】また、上記入出力手段の入出力データに応
じたデータが設定される入出力レジスタと、上記入出力
手段の制御状態に応じたデータが設定される制御状態レ
ジスタと、上記検出手段の上記検出結果に応じたデータ
が設定される初期化レジスタとを有し、上記検出手段
は、上記入出力レジスタおよび上記制御状態レジスタの
設定データを監視し、当該設定データに基づいて、上記
異常状態を検出し、上記初期化手段は、上記初期化レジ
スタの設定データに応じて、上記入出力手段を初期化し
ている。
【0022】本発明のインターフェース装置によれば、
上記入出力手段においてデータの入出力が行われてお
り、上記入出力手段の入出力データおよび制御状態は、
上記検出手段によって監視されている。そして、監視さ
れた上記入出力データおよび上記制御状態に基づいて、
上記入出力手段の異常状態が上記検出手段において検出
され、この検出結果に応じて、上記初期化手段により、
上記入出力手段が初期化される。
【0023】また、上記検出手段において上記異常状態
は、上記制御状態がデータの入力状態または出力状態に
保持され、かつ上記入出力データの値が所定時間以上一
定となっていることを条件として検出される。
【0024】また、上記検出手段においては、上記入出
力レジスタおよび上記制御状態レジスタの設定データに
よって、上記入出力手段の入出力データおよび制御状態
が監視され、当該設定データに基づいて、上記異常状態
が検出される。上記初期化手段においては、上記初期化
レジスタの設定データに応じて、上記入出力手段が初期
化される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明をI2 Cインターフ
ェース装置に適用した場合の実施形態について説明す
る。
【0026】図1は、本発明に係るI2 Cインターフェ
ース装置のブロック図である。図1に示すI2 Cインタ
ーフェース装置は、入出力部1、制御状態レジスタ2
1、入出力レジスタ22、IICリセットレジスタ2
3、ラッチ回路24、OR回路25、および制御部3を
有している。また、入出力部1は、データコントロール
部11、クロックコントロール部12、ノイズ除去回路
13、およびノイズ除去回路14を含んでいる。入出力
部1は、本発明の入出力手段の一実施形態である。制御
状態レジスタ21は、本発明の制御状態レジスタの一実
施形態である。入出力レジスタ22は、本発明の入出力
レジスタの一実施形態である。IICリセットレジスタ
23は、本発明の初期化レジスタの一実施形態である。
ラッチ回路24およびOR回路25は、本発明の初期化
手段の一実施形態である。制御部3は、本発明の検出手
段の一実施形態である。
【0027】入出力部1は、I2 Cバスに接続される他
のデバイスとの間でシリアルデータSDAの入出力を行
うとともに、転送レートに応じたクロックSCLの入出
力を行う。入出力されるデータおよび転送レート等の値
は、内部バスS3を介して制御部3との間を伝送され
る。また、データおよびクロックの入出力に関する種々
の制御状態(例えばマスターおよびスレーブ状態などの
制御状態)は、制御状態レジスタ21に設定される制御
状態データS21に応じて設定される。さらに入出力部
1は、入出力部1の制御状態に応じて、制御状態レジス
タ21の制御状態データS21を更新する。なお、入出
力部1に含まれる図示しない各レジスタの値は、OR回
路25により出力されるリセット信号IICRSTによ
って初期化される。
【0028】データコントロール回路11は、クロック
コントロール回路12による伝送クロックCLKに同期
してシリアルデータSDAを入出力する。また、制御状
態データS21に応じた制御状態で、シリアルデータS
DAの入出力を行う。データコントロール回路11にお
いて入出力されるデータは、図示しないシフトレジスタ
によって所定ビット数、例えば8ビットのパラレルデー
タに変換され、内部バスS3を介し制御部3との間を伝
送される。
【0029】クロックコントロール回路12は、クロッ
クSCLを入出力するとともに、制御状態データS21
に応じた制御状態で、クロックSCLの入出力を行う。
また転送レートに応じた伝送クロックCLKをデータコ
ントロール回路11に出力している。
【0030】ノイズ除去回路13は、データコントロー
ル回路11に入力されるシリアルデータSDAのノイズ
成分を除去する。ノイズ除去回路14は、クロックコン
トロール回路12に入力されるクロックSCLのノイズ
成分を除去する。
【0031】制御状態レジスタ21は、内部バスS3を
介して制御部3から入力される制御状態データを保持
し、これを入出力部1に出力している。また、入出力部
1の制御状態に応じて制御状態データが更新される。こ
の制御状態データは、内部バスS3を介して制御部3に
より監視されている。制御状態レジスタ21の設定値
は、OR回路25により出力されるリセット信号IIC
RSTによって初期化される。
【0032】入出力レジスタ22は、入出力部1におい
て入出力されるシリアルデータSDAおよびクロックS
CLを監視するためのレジスタであり、シリアルデータ
SDAおよびクロックSCLと等しい値のデータが設定
される。この入出力レジスタ22のデータは内部バスS
3を介して制御部3に入力され、これにより、制御部3
においてシリアルデータSDAおよびクロックSCLの
状態が監視される。入出力レジスタ21の設定値は、O
R回路25により出力されるリセット信号IICRST
によって初期化される。
【0033】IICリセットレジスタ23は、入出力部
1、制御状態レジスタ21および入出力レジスタ22を
含む、制御部3以外のI2 Cインターフェース装置を初
期化させるためのリセットデータが設定されるレジスタ
であり、内部バスS3を介して制御部3からリセットデ
ータが設定される。
【0034】ラッチ回路24は、IICリセットレジス
タ23に設定されたリセットデータを、I2 Cインター
フェース装置の図示しないシステムクロックに同期させ
てラッチする回路である。ラッチされたリセットデータ
は、OR回路25を介して入出力部1に出力される。
【0035】OR回路25は、IC全体のリセット信号
RSTおよびラッチ回路24の出力信号を受けて、I2
Cインターフェース装置のリセット信号IICRSTを
出力する。IC全体を初期化させるリセット信号RST
が入力された場合、またはI 2 Cインターフェース装置
を初期化させるリセットデータがラッチ回路24にラッ
チされた場合に、I2 Cインターフェース装置を初期化
させるリセット信号IICRSTがOR回路25から出
力される。
【0036】制御部3は、外部ICへの送信データや送
信レートなどのデータを、内部バスS3を介し入出力部
1へ出力するとともに、外部ICからの受信データや受
信レートなどのデータを、内部バスS3を介し入出力部
1から入力する。また、入出力部1の制御状態を設定す
る制御状態データを、内部バスS3を介して制御状態レ
ジスタ21に入力するとともに、入出力部1の制御状態
に応じて設定された制御状態データを、内部バスS3を
介して監視する。さらに制御部3は、制御状態レジスタ
および入出力レジスタにおいて監視している制御状態デ
ータおよび入出力データの状態に応じてバスの異常状態
を検出し、IICリセットレジスタ23にI2 Cインタ
ーフェース装置を初期化させるためのリセットデータを
設定する。バスの異常状態は、例えば、制御状態データ
がデータの入力状態または出力状態に保持された状態
で、入出力データが一定値に張りついたままの状態が数
ミリ秒以上継続した場合などに検出される。なお制御部
3に関しては、リセット信号IICRSTによって初期
化されず、リセット信号RSTによって初期化される。
【0037】ここで、8ビットを1ワードとするデータ
にアクノリッジ信号を加えた9ビットのデータが、マス
ターに設定されたICからスレーブに設定されたICへ
伝送される場合を例に説明する。
【0038】マスター側のICにおいては、制御部3か
ら制御状態レジスタ21に入力される制御状態データに
よって、制御状態が送信モードのマスターに設定され
る。また、送信レート値が制御部3からクロックコント
ロール12に入力され、これにより送信レートが設定さ
れる。制御部3から入出力部1に入力される送信データ
は、設定された送信レートに応じた伝送クロックCLK
に同期したシリアルデータSDAに変換され、転送レー
トに応じたクロックSCLとともに、スレーブ側のIC
へ伝送される。また、マスター側のICにおいては、8
ビットデータに続いてアクノリッジ信号が伝送された
後、このアクノリッジ信号に対する確認応答がスレーブ
側ICから受信されるのを待ってから、次の8ビットデ
ータが伝送される。
【0039】スレーブ側のICにおいては、制御部3か
ら制御状態レジスタ21に入力される制御状態データに
よって、制御状態が受信モードのスレーブに設定され
る。マスター側ICから伝送されたシリアルデータSD
AおよびクロックSCLが入出力部1に受信されると、
シリアルデータSDAは受信されたクロックSCLに同
期してパラレルの受信データに変換され、内部バスS3
を介して、制御部3に出力される。また、スレーブ側の
ICにおいては、受信されるシリアルデータSDAのビ
ット数がクロックコントロール部12において計数され
ており、この計数値に基づいて、8ビットデータに続い
て受信されるアクノリッジ信号が検出される。そして、
このアクノリッジ信号に対する確認応答がマスター側I
Cに伝送されるとともに、クロックコントロール部12
における計数値がリセットされた後、受信データのビッ
ト数が再び計数される。
【0040】次に、ノイズ等によってI2 Cバスが異常
状態になった場合における、I2 Cインターフェース装
置の初期化動作について説明する。
【0041】ノイズ等の影響によって、例えばクロック
コントロール部12におけるデータの計数値が狂い、マ
スター側のICとスレーブ側のICの何れもが受信モー
ドとなった場合などにおいて、シリアルデータSDAが
ローレベルの一定値に張りついてしまう異常状態になる
と、入出力データが一定値のまま変化しなくなった状態
が、入出力レジスタ22を介して制御部3に検出され
る。また、このときの入出力部1の制御状態が受信モー
ドで一定になっている状態も、制御状態レジスタ21を
介して制御部3に検出される。制御部3においては、例
えば入出力データが一定値のまま変化しなくなった状態
で、かつ入出力部1の制御状態が受信モードで一定にな
った状態が数ミリ秒などの一定期間継続した場合に、I
2 Cバスが異常状態になっていると判断される。
【0042】例えば、制御部3がプログラムに応じて動
作するコンピュータを有している場合には、入出力レジ
スタ22および制御状態レジスタ21を介して監視され
る入出力部の入出力データおよび制御状態に基づいて、
プログラムにより設定された上述以外の様々な条件が成
立した場合に、I2 Cバスの異常状態を検出させること
ができる。
【0043】制御部3においてI2 Cバスの異常状態が
検出されると、内部バスS3を介してIICリセットレ
ジスタ23にI2 Cインターフェース装置を初期化させ
るためのリセットデータが設定される。
【0044】図2は、I2 Cインターフェース装置の初
期化のタイミングを説明する図である。SCLKはI2
Cインターフェース装置のシステムクロックを示してい
る。IRSTは、IICリセットレジスタ23に設定さ
れたリセットデータを示している。RSTは、IC全体
のリセット信号を示している。IICRSTは、OR回
路24から出力されるI2 Cインターフェース装置のリ
セット信号を示している。SCLは、I2 Cインターフ
ェース装置において入出力されるクロックを示してい
る。SDAは、I2 Cインターフェース装置において入
出力されるシリアルデータを示している。
【0045】図の時刻Cにおいて、I2 Cバスの異常に
よりシリアルデータSDAがローレベルで一定になって
いる。制御部3においてI2 Cバスの異常状態が検出さ
れると、リセットデータIRSTが制御部3からIIC
リセットレジスタ23に出力され、このデータがラッチ
回路24においてラッチされることによりシステムクロ
ックSCLKの一周期分遅れて、時刻Aにラッチ回路2
4から出力される。ラッチ回路24の出力信号は、OR
回路25をそのまま透過して、リセット信号IICRS
Tとして出力される。リセット信号IICRSTによっ
て入出力部1、制御状態レジスタ23および入出力レジ
スタがそれぞれ初期化されることにより、シリアルデー
タSDAは時刻Dにおいて開放される。リセット信号I
ICRSTによって制御部3は初期化されないので、I
2 Cインターフェースによるデータの入出力動作は速や
かに再開される。
【0046】また、IC全体を初期化させるリセット信
号RSTが入力された場合にも、このリセット信号RS
TがOR回路25をそのまま透過して、リセット信号I
ICRSTとしてI2 Cインターフェース装置に入力さ
れる(時刻B)。これにより、IC全体の初期化と、I
2 Cインターフェース装置のみの初期化が可能となる。
【0047】以上説明したように、本発明のインターフ
ェース装置によれば、制御状態レジスタ21および入出
力22を介して監視される入出力部1の制御状態および
入出力データに基づいて、バスが異常状態に陥ってしま
ったのか、それとも実際に通信中であるのかを制御部3
に判断させることができる。これにより、バスに異常状
態が生じた場合における対処が可能になるので、バスに
接続されたICの動作が停止状態のままになることを防
止できる。また、本発明のインターフェース装置によれ
ば、バスに異常状態が発生した場合、IICリセットレ
ジスタ23を介してリセット信号IICRSTを生成す
ることにより、制御部3を初期化させることなく、入出
力部1および制御状態レジスタ21を初期化させて異常
状態に陥ったバスを開放させることができる。これによ
り、異常状態が発生する度にIC全体を初期化させずに
済み、バスを速やかに正常状態に復帰させることができ
るので、バスの異常状態に対する耐性を向上させること
ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のインターフェース装置によれ
ば、ノイズ等によって入出力動作に生じた異常状態を検
出することができる。また、異常状態が場合に、制御部
以外のインターフェース装置だけを初期化させることが
できるので、ノイズ等による異常状態に対する耐性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るI2 Cインターフェース装置のブ
ロック図である。
【図2】I2 Cインターフェース装置の初期化のタイミ
ングを説明する図である。
【図3】I2 CバスによるIC間の通信を説明する図で
ある。
【図4】従来のI2 Cインターフェース装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1…入出力部、11…データコントロール部、12…ク
ロックコントロール部、13および14…ノイズ除去回
路、21…制御状態レジスタ、22…入出力レジスタ、
23…IICリセットレジスタ、24…ラッチ回路、2
5…OR回路、3…制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの入力および出力を行う入出力手
    段と、 上記入出力手段の入出力データおよび制御状態を監視
    し、当該入出力データおよび当該制御状態に基づいて、
    上記入出力手段の異常状態を検出する検出手段と、 上記検出手段の検出結果に応じて、上記入出力手段を初
    期化する初期化手段とを有するインターフェース装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、上記制御状態がデータ
    の入力状態または出力状態に保持され、かつ上記入出力
    データの値が所定時間以上一定となっていることを条件
    として、上記異常状態を検出する、 請求項1に記載のインターフェース装置。
  3. 【請求項3】 上記入出力手段の入出力データに応じた
    データが設定される入出力レジスタと、 上記入出力手段の制御状態に応じたデータが設定される
    制御状態レジスタと、 上記検出手段の上記検出結果に応じたデータが設定され
    る初期化レジスタとを有し、 上記検出手段は、上記入出力レジスタおよび上記制御状
    態レジスタの設定データを監視し、当該設定データに基
    づいて、上記異常状態を検出し、 上記初期化手段は、上記初期化レジスタの設定データに
    応じて、上記入出力手段を初期化する、 請求項1に記載のインターフェース装置。
  4. 【請求項4】 上記入出力手段は、制御状態レジスタの
    設定データに応じて制御状態を設定され、 上記初期化手段は、上記初期化レジスタの設定データに
    応じて、上記制御状態レジスタを初期化する請求項3に
    記載のインターフェース装置。
  5. 【請求項5】 上記初期化手段は、リセット信号を受け
    て、当該リセット信号および上記検出結果に応じて、上
    記制御状態レジスタおよび上記入出力手段を初期化する
    請求項1に記載のインターフェース装置。
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