JP2002062853A - アクティブマトリクス表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

アクティブマトリクス表示装置及びその駆動方法

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JP2002062853A
JP2002062853A JP2000249237A JP2000249237A JP2002062853A JP 2002062853 A JP2002062853 A JP 2002062853A JP 2000249237 A JP2000249237 A JP 2000249237A JP 2000249237 A JP2000249237 A JP 2000249237A JP 2002062853 A JP2002062853 A JP 2002062853A
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scanning
illumination
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display device
units
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JP2000249237A
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Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Yasushi Tatsuhira
靖 立平
Akihiro Okumura
明弘 奥村
Takao Inoue
孝夫 井上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホールド型ディスプレイ特有の動きぼけを、
飛越走査を可能とすることで、表示装置の応答特性を高
速化せずに改善する。 【解決手段】 アクティブマトリクス表示装置は、画素
PXLを行列状に配したパネル1と、画素PXLの各行
を選択する走査回路5と、選択された行の画素PXLに
画像信号を書き込む信号回路6と、画像信号が各画素P
XLに書き込まれたパネル1を照明して画像を表示する
照明部2とからなり、画素PXLに書き込まれた画像信
号が次のフィールドで当該画素が再び選択されるまで保
持される。走査回路5は、所定の行数分の画素PXLを
走査単位として組み分けし、奇数フィールドでは奇数番
目の走査単位S1,S2,S5を順次選択する一方偶数
フィールドでは偶数番目の走査単位S2,S4,S6を
順次選択して飛越走査を行なう。照明部2は、各走査単
位Sに対応して個別にオンオフ可能な照明単位Lを有
し、奇数番目の照明単位L1,L3,L5と偶数番目の
照明単位L2,L4,L6とを交互にオンオフして飛越
走査に応じた照明を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶ディスプレイ
(LCD)で代表されるアクティブマトリクス表示装置
及びその駆動方法に関する。より詳しくは、アクティブ
マトリクス表示装置のインターレース駆動技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のアクティブマトリクス表
示装置の一例を示す模式図である。アクティブマトリク
ス表示装置は、基本的にパネル1と走査回路5と信号回
路6とで構成されている。尚、走査回路5及び信号回路
6はパネル1に内蔵されている場合もある。パネル1
は、互いに対向した一対の基板11,12を用いて形成
されており、行列状の画素PXLと、画素PXLの行に
対応して設けた走査線Xと、画素の列に対応して設けた
信号線Yとを備えている。画素PXLは一方の基板11
に形成され、他方の基板12には全面的に対向電極15
が形成されている。画素PXLは、画素電極13とこれ
をスイッチング駆動する薄膜トランジスタ14とで構成
されている。薄膜トランジスタ14のソース電極は信号
線Yに接続され、ゲート電極は走査線Xに接続され、ド
レイン電極は対応する画素電極13に接続されている。
各画素電極13と対向電極15との間には、電気光学物
質として例えば液晶が保持されている。
【0003】走査回路5はシフトレジスタなどを内蔵し
ており、各走査線Xに接続して画素3PXLを行毎に選
択する。信号回路6は各信号線Yに接続し、選択された
行の画素PXLに画像信号を書き込む。図示の例は所謂
線順次駆動方式である。信号回路6に入力されたシリア
ルの画像信号はS/Pコンバータによりパラレルの画像
信号に変換される。パラレル画像信号は行単位でラッチ
され、DAコンバータでアナログ化される。信号回路6
は、選択された一本の行の画素全てに、ラッチされ且つ
DAコンバートされた画像信号を一気に書き込む。書き
込まれた画像信号は、次のフィールドで再び画素行が選
択されるまでそのまま保持される。この様な駆動方式
を、「ホールド型」と呼ぶ場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】LCDなどのアクティ
ブマトリクス表示装置は、画像信号(データ)を書き込
んでから次の書き込みまでデータを保持し、表示し続け
るホールド型のディスプレイである。これに対し、CR
Tは蛍光面に対する電子線の照射により輝点が極短時間
表示されるインパルス型である。ホールド型のLCD
は、インパルス型のCRTと異なり、動画表示時に動体
パタンを視線が追いかける為、動体パタンと背景パタン
の境界とが混じり合い、輪郭がぼけて見える。この現象
を本明細書では「動きぼけ」と呼ぶ。この動きぼけを除
く為には、フレーム周波数を従来の60Hzから120
Hzに高速化することが効果的である。しかしながら、
電気光学物質として液晶を用いた場合、アクティブマト
リクス表示装置の応答特性が遅く、フレーム周波数ある
いはフィールド周波数の高速化は困難である。因みに、
LCDの応答速度は20ms程度である。又、フレーム
周波数を速くする代わりに、ブランキング期間を設けて
CRTの様に疑似的なインパルス型とすることで、動き
ぼけを改善することもできる。この技術については、例
えば特開平9−325715号公報に開示がある。しか
し、ブランキングを行なうと、実効的な表示時間が減
り、コントラスト低下やフリッカが懸念される。
【0005】ところで、アクティブマトリクス表示装置
は、例えばパーソナルコンピュータのモニタに用いら
れ、画素の行数(ライン数)は1000本程度が主流で
ある。この様な表示装置で、TVなどの画像信号(走査
線525本)を表示する場合、ノンインターレース方式
(順次走査)とインターレース方式(飛越走査)が考え
られる。順次走査で表示すると、水平期間が1/2から
1/4程度になり、画素のクロック周波数も2倍から4
倍と高くなって、入力画像信号の倍速処理が非常に複雑
になる。
【0006】LCDについてもCRTと全く同じ飛越走
査ができれば、信号処理も複雑化せず好ましい。しかし
ながら、LCDでは通常交流反転駆動が採用されてい
る。液晶に印加される交流画像信号の周波数は通常30
Hzである。仮に飛越走査を行なうと、画素を書き換え
る周波数は順次走査に比べ半分の30Hzになる。従っ
て、液晶に印加される交流電圧の周波数は15Hzとな
り、フリッカが目立ってしまう。このフリッカを解消す
る為に種々のインターレース方式が提案されており、例
えば特開平7−30836号公報や特開平7−2617
13号公報に開示がある。例えば、二行分の画素(二ラ
イン)を一本の走査単位として束ね、同じデータを表示
する二ライン同時駆動方式も実用化されている。これに
よれば、フリッカ周波数は30Hzになるが、本来の様
に偶数行と奇数行を交互に書き込む本当の飛越走査では
ない為、CRTと同等の画質を出すには至っていない。
【0007】この様に、LCDなどホールド型のアクテ
ィブマトリクス表示装置は、CRTなどインパルス型の
表示装置と異なり、「動きぼけ」や飛越走査の困難性と
いった解決すべき課題がある。以下、本発明の背景を明
らかにする為、これらの課題につき説明を加える。まず
「動きぼけ」についてであるが、ホールド型の表示装置
はインパルス型の表示装置に比べ、原理的に動画像の画
質が悪い。動画質改善の為には、第一に、表示光のホー
ルド時間を短くすればよい。第二に、表示光をできるだ
け画像の動きに沿った画面位置に配置すればよい。ホー
ルド時間を短くするには、例えばディスプレイの光路の
どこかにシャッタを付け、垂直走査に同期して開口時間
を制御すればよい。この時、表示デバイスの動作はその
ままでも、見かけ上開口時間に比例してホールド時間が
短くなる。透過型のデバイスであれば、バックライト
(背面光源)をシャッタと同様にフラッシュさせても等
価的な効果が得られる。ホールド時間が短くなれば、視
覚系で積分される画素の空間的範囲が狭くなり、ぼけが
改善可能である。ホールド時間を短くする方法では、光
源に時間応答の速いものを利用してそのオン/オフを制
御するか、又はシャッタを用いるなどにより、フィール
ド毎に表示光を一定時間遮断(ブランキング)すること
が必要である。従って、同一の光源であれば輝度が低下
してしまう。又、高輝度なディスプレイやプロジェクタ
などの大画面ディスプレイでは大面積フリッカが見えて
くる恐れがある。
【0008】表示光をブランキングせずに動画質を改善
する方法として、デバイスを二倍又はそれ以上のフィー
ルド周波数で走査する方法がある。この方法では、ディ
スプレイの入力画像信号から動き補償を用いた信号処理
により例えば二倍のフィールド周波数120Hzの画像
信号を作成して表示する。二倍速表示では表示光がより
画像の動きに沿った配置となっている。従って、シャッ
タの場合と同様に視覚系で積分される画素の空間的範囲
が狭くなり、ぼけが改善される。但し、デバイスの走査
は120Hzで行なう必要があり、表示デバイスには負
担となる。又、信号処理回路の規模も増大化する。
【0009】続いて、図6を参照しインターレース駆動
の問題点に付き説明を加える。(A)はインターレース
駆動を模式的に表わし、(B)はノンインターレース駆
動を模式的に表わしている。(A)に示す様に、パネル
1は行列状に配された画素PXLを備えている。図示の
例では一行分の画素を一走査単位として飛越走査を行な
っている。奇数フィールドでは奇数番目の走査単位S
1,S3,S5,S7を順次選択する。偶数フィールド
では、偶数番目の走査単位S2,S4,S6を順次選択
する。この様に画素を一行おきに二組に分け、各々を奇
数フィールド、偶数フィールドで走査する。これに対し
て(B)のノンインターレース駆動(順次走査)では、
各フィールド毎に、走査単位S1,S2,S3,・・・
を順次選択していく。
【0010】図7は、飛越走査及び順次走査のそれぞれ
において、ある行の画素に書き込まれる画像信号の電圧
波形を模式的に表わしている。順次走査では、第一フィ
ールドで正極性の画像信号が書き込まれ、第二フィール
ドでは負極性の画像信号が書き込まれる。この様に順次
走査(ノンインターレース駆動)では、液晶を交流駆動
し、且つ極性が反転する際のフリッカを低減する為、一
フィールド毎に反転を行ない、その周期は二フィールド
(1/30秒)である。これに対し、飛越走査では、第
一フィールドで正極性の画像信号が書き込まれ、第二フ
ィールドでは選択されないのでそのまま正極性の画像信
号が保持される。第三フィールドに至って画像信号が負
極性に書き換えられ、第四フィールドでは負極性の画像
信号がそのままホールドされる。飛越走査では、各画素
は一フィールドおきに信号電圧が印加される為、二フィ
ールド後でないとデータが書き換えられない。この結
果、交流反転周期も順次走査の二倍の四フィールドとな
る。従って一フィールド=1/60秒とすると、フリッ
カ周波数は1/(4×1/60秒)=15Hzとなり、
実用的ではない。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は、ホールド型ディスプレイ特有の動
きぼけを、アクティブマトリクス表示装置で飛越走査を
可能とすることで、表示装置の応答特性を高速化せずに
改善し、動画質面でもインターレース方式のCRTに近
づけることを目的とする。係る目的を達成する為に以下
の手段を講じた。即ち、本発明は、画素を行列状に配し
たパネルと、画素の各行を選択する走査回路と、選択さ
れた行の画素に画像信号を書き込む信号回路と、該画像
信号が各画素に書き込まれたパネルを照明して画像を表
示する照明部とからなり、画素に書き込まれた画像信号
が次のフィールドで当該画素が再び選択されるまで保持
されるアクティブマトリクス表示装置において、前記走
査回路は、所定の行数分の画素を走査単位として組み分
けし、奇数フィールドでは奇数番目の走査単位を順次選
択する一方偶数フィールドでは偶数番目の走査単位を順
次選択して飛越走査を行ない、前記照明部は、各走査単
位に対応して個別にオンオフ可能な照明単位を有し、奇
数番目の照明単位と偶数番目の照明単位とを交互にオン
オフして該飛越走査に応じた照明を行なうことを特徴と
する。
【0012】好ましくは、外部から供給される画像信号
を倍速処理する倍速回路を含んでおり、前記走査回路は
倍速で該飛越走査を行なって画素の行を選択する一方、
前記信号回路は倍速処理された画像信号を選択された行
の画素に書き込む。好ましくは、前記照明部は、一のフ
ィールドで奇数番目の照明単位が一斉にオンする一方偶
数番目の照明単位が一斉にオフし、次のフィールドでは
逆に奇数番目の照明単位が一斉にオフする一方偶数番目
の照明単位が一斉にオンする。或いは、前記照明部は、
照明単位を走査単位に同期してオンオフ制御し、一の走
査単位の選択タイミングに応じて対応する照明単位のオ
ンオフを切り換える。この場合、前記照明部は、選択さ
れた行の画素に書き込まれた画像信号が二フィールド分
の期間に渡って保持されている時、前半の一フィールド
分で対応する照明単位をオフし、後半の一フィールド分
で対応する照明単位をオンする。好ましくは、前記照明
部は、該パネルの後面に配され前方に向って照明光を放
射する一方、該パネルの前面から後方に向って入射する
外光の不要反射を抑制可能である。又、前記照明部は、
該パネルに対向配置して照明光を全面的に放射する面光
源と、該パネルと該面光源との間に介在し照明単位毎に
該照明光をオンオフする光学シャッタとからなる。
【0013】本発明によれば、飛越走査を行なう走査回
路に合わせて、照明部(バックライ)のオンオフ制御を
行なうことで、従来困難とされていたホールド型表示装
置のインターレース駆動を実現している。即ち、照明部
はパネルの各走査単位に対応して個別にオンオフ可能な
照明単位を備えており、奇数番目の照明単位と偶数番目
の照明単位とを交互にオンオフして飛越走査に応じた照
明を行なっている。走査単位毎に細分化されたシャッタ
を用いて飛越走査に応じたブランキングを行なうことに
より、動画質を改善できる。又、飛越走査を倍速で行な
うことにより、ホールド型ディスプレイに特有の動きぼ
けを一層改善することが可能である。フィールド周波数
が60Hzのインターレース画像信号を倍速処理すれば
容易に120Hzのフィールド周波数を実現でき、ノン
インターレース駆動の場合の様な複雑な処理は必要でな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るアクテ
ィブマトリクス表示装置の基本的な構成を示す模式図で
ある。(A)に示す様に、本アクティブマトリクス表示
装置は、基本的にパネル1と照明部2とからなる。本実
施形態の場合、照明部2は面光源3と光学シャッタ4と
で構成されている。光学シャッタ4は例えば液晶パネル
を用いることができる。更に、パネル1には走査回路5
及び信号回路6が接続されており、これを(B)に示
す。加えて、照明部2には制御回路7が接続されてお
り、これを(C)に示す。
【0015】パネル1は画素PXLが行列状に配されて
おり、その基本的な構成は図5に示した通りである。走
査回路5はパネル1の両側に分かれて配されており、画
素PXLの各行を選択する。信号回路6は選択された行
の画素PXLに画像信号を書き込む。照明部2は、画像
信号が各画素PXLに書き込まれたパネル1を照明して
画像を表示する。係る構成を有するアクティブマトリク
ス表示装置は、画素PXLに書き込まれた画像信号が次
のフィールドで当該画素PXLが再び選択されるまで保
持される「ホールド型」となっている。特徴事項とし
て、左右に分かれた走査回路5は、所定の行数分の画素
PXLを一走査単位Sとして組み分けし、奇数フィール
ドでは奇数番目の走査単位S1,S3,S5を順次選択
する一方、偶数フィールドでは偶数番目の走査単位S
2,S4,S6を順次選択して飛越走査を行なう。尚本
実施形態では、画素一行分が一走査単位となっている。
画素の行数が多い高精彩のパネルでは、二行分もしくは
それ以上が一走査単位として束ねられる場合もある。一
方照明部2は各走査単位Sに対応して個別にオンオフ可
能な照明単位Lを有し、奇数番目の照明単位L1,L
3,L5と偶数番目の照明単位L2,L4,L6とを交
互に制御回路7でオンオフし、飛越走査に応じた照明を
行なう。本実施形態では、パネル1は直視型あるいは透
過型であり、照明部2は所謂バックライト方式となって
いる。即ち、照明部2は、パネル1の後面に配され前方
に向って照明光を放射する。その際、照明部2には反射
防止膜が形成されており、パネル1の前面から後方に向
って入射する外光の不要反射を抑制している。これによ
り、表示品位を改善可能である。又、本実施形態では、
照明部2は面光源3と光学シャッタ4とで構成されてい
る。面光源3は、パネル1に対面配置して照明光を全面
的に放射する。光学シャッタ4はパネル1と面光源3と
の間に介在し、照明単位L毎に照明光をオンオフする。
具体的には、光学シャッタ4はストライプ状の電極を備
えた液晶パネルからなり、各電極は左右に分かれた制御
回路7によってオンオフされている。係る構成を有する
照明部2を用い、片方のフィールドの間に一方の組の画
素行にデータを書き込む際、他方の組の画素行を表示し
ない様、その画素行の真下に当たる面光源3の出射面の
上に光学シャッタ4を設けて、該当する二組の画素行部
分を交互にオン/オフさせる。この様な照明部の構造及
び駆動により、アクティブマトリクス表示装置の本来の
飛越走査を実現している。
【0016】尚図示しないが、本アクティブマトリクス
表示装置は倍速回路を含んでおり、外部から信号回路6
に供給される画像信号を例えば60Hzから120Hz
に倍速処理している。この場合、走査回路5は倍速で飛
越走査を行なって画素PXLの行を選択する一方、信号
回路6は倍速処理された画像信号を選択された行の画素
PXLに書き込む。これにより、フィールド周波数が6
0Hzから120Hzとなり、各画素PXLに書き込ま
れる信号電圧の極性反転周波数は30Hzとなる。これ
により、フリッカ周波数も30Hzとなり、フリッカが
目立つことはない。これは、従来の60Hzノンインタ
ーレース駆動と同等である。
【0017】照明部2については、各照明単位L1,L
2,L3,L4,L5,L6を一斉にオンオフする方式
と、順次オンオフする方式がある。一斉方式では、一の
フィールドで奇数番目の照明単位L1,L3,L5・・
・が一斉にオンする一方、偶数番目の照明単位L2,L
4,L6・・・が一斉にオフする。次のフィールドでは
逆に奇数番目の照明単位L1,L3,L5・・・が一斉
にオフする一方、偶数番目の照明単位L2,L4,L6
・・・が一斉にオンする。これに対し、順次方式では、
照明単位L1,L2,L3,L4,L5,L6・・・を
走査単位S1,S2,S3,S4,S5,S6・・・に
同期してオンオフ制御する。即ち、一の走査単位Snの
選択タイミングに応じて対応する照明単位Lnのオンオ
フを切り換える。この場合、照明部2の制御回路7は、
選択された行の画素PXLに書き込まれた画像信号が二
フィールド分の期間に渡って保持されている時、前半の
一フィールド分で対応する照明単位をオフし、後半の一
フィールド分で対応する照明単位をオンすることが好ま
しい。即ち、各画素について液晶の応答が立ち上がった
後で照明光を供給する。液晶の応答が立ち上がるのに合
わせて面光源3からの出射光を光学シャッタ4によりオ
ン/オフすれば、コントラストも充分で液晶の応答遅れ
による動きぼけも見えない。尚、一照明単位毎にバック
ライトを束ね二系統でオン/オフ制御する代わりに、画
像を表示しないフィールドでは黒表示の画像信号を書き
込むことも考えられる。しかしながら、これでは画素毎
の書き換え周期がノンインターレース駆動と変わらず、
何らインターレース駆動のメリットを出すことができな
い。又、本実施形態では、走査回路5を左右に分けてい
るが、必ずしもその必要はなく、一つの走査回路5で、
インターレース駆動を行なうことも可能である。
【0018】図2は、図1に示したアクティブマトリク
ス表示装置の動作説明に供するタイミングチャートであ
る。時間軸に沿って、走査単位の選択タイミング、信号
電圧の極性変化及び照明単位のオン/オフ制御を三段に
分けて表わしてある。尚、画像信号は60Hzから12
0Hzに倍速処理されており、時間軸は図7の従来例に
比べ半分に短くなっている。即ち、図7の従来例ではフ
ィールドの切り換えタイミングがT0,T1,T2,T
3,・・・で表わされたのに対し、図2のタイミングチ
ャートでは、フィールドの切り換えタイミングがT0,
T1/2,T2/2・・・の様に表わしてある。まず、
図2のタイミングチャートの一段目に示す様に、奇数フ
ィールドでは奇数行の走査単位S1,S3,S5・・・
が順次選択される。次の偶数フィールドでは、偶数行の
走査単位S2,S4,S6・・・が順次選択される。以
下奇数フィールド及び偶数フィールドを繰り返して飛越
走査を行なう。
【0019】タイミングチャートの二段目に示す様に、
奇数行については、例えば走査単位S1に対して正極性
の信号電圧V1が書き込まれる。タイミングT0で書き
込まれた信号電圧V1はタイミングT2/2まで保持さ
れる。以下順次、V3,V5,・・・がS3,S5,・
・・に書き込まれる。タイミングT2/2が来ると、S
1が再び選択され負極性の信号電圧V1に書き換えられ
る。以下順次、V3,V5,・・・が負極性に書き換え
られる。偶数行の走査単位については、例えばS2に着
目すると、タイミングT1/2で正極性の画像信号V2
が書き込まれ、以下順にV4,V6が・・・S4,S
6,・・・に書き込まれる。正極性の信号電圧V2,V
4,V6は二フィールド後に順次負極性の信号電圧に書
き換えられる。以上の説明から明らかな様に、信号電圧
Vの極性反転周期は倍速化された四フィールド分とな
り、30Hzである。従来の15Hzに比べ二倍となっ
ているのでフリッカは目立たない。
【0020】照明部は、奇数行の照明単位と偶数行の照
明単位とで交互に一斉にオン/オフ制御される。具体的
には、奇数行の照明単位L1,L3,L5・・・に着目
すると、奇数フィールドで一斉にオフし、偶数フィール
ドで一斉にオンする。逆に、偶数行の照明単位L2,L
4,L6・・・は、奇数フィールドで一斉にオンし偶数
フィールドで一斉にオフする。この様に、奇数フィール
ドと偶数フィールドで奇数行の照明単位と偶数行の照明
単位を交互に切り換えることにより、本来のインターレ
ース駆動が実現できる。加えて、二フィールド分の周期
の内半分のフィールド周期分をブランキングしているこ
とになり、「動きぼけ」の改善につながる。尚、本実施
形態では、各画素に画像信号が書き込まれた後、前半フ
ィールドでは照明光をオフし、液晶応答が安定した後の
後半フィールドで照明光をオンしている。これにより、
コントラストを充分確保できるとともに、応答遅れによ
る動きぼけも見えない。
【0021】図3は、各走査単位Snに同期して照明単
位Lnを動作させる方式を模式的に表わしたタイミング
チャートである。尚、図2に示したタイミングチャート
と対応する部分には対応する参照番号を付して理解を容
易にしている。奇数行の走査単位S1については、T2
/2まで正極性の信号電圧V1が保持され、この後負極
性の信号電圧に書き換えられてT4/2まで保持され
る。この後再びV1は正極性に書き換えられる。一方、
偶数行の走査単位S2については、タイミングT1/2
で正極性の信号電圧V2が書き込まれ、タイミングT3
/2で負極性の信号電圧に書き換えられ、再びT5/2
で正極性の画像信号に書き込まれる。この動作は、図2
に示した実施例と同様である。これに対し、照明単位L
1及びL2は、対応する走査単位S1及びS2の走査に
同期してオンオフ制御されている。即ち、L1は二フィ
ールドに渡る信号電圧ホールド期間の内、常に後半の一
フィールド分でオンとなり、前半の一フィールド分でオ
フとなる様に制御されている。同様に、L2についても
S2に書き込まれた信号電圧V2の二フィールドに渡る
ホールド期間中、前半フィールドではオフし、後半フィ
ールドでオンとなる様に制御されている。R1は、上述
したオンオフ制御を行なった場合におけるS1の輝度変
化を表わしている。図示の例は、タイミングT2/2で
画像信号が白から黒に切り換わった場合である。この
時、液晶には応答遅れがある為、直ちに画素の輝度が白
から黒には変化せず、所定の遅延が見られる。しかしな
がら、この遅延は丁度対応する照明単位がオフとなって
いる為観察されない。偶数番目の走査単位の輝度変化R
2についても同様であり、白表示から黒表示に変化する
際の応答遅延は、対応する照明単位がオフとなっている
為観察されない。
【0022】図4は、図1に示したアクティブマトリク
ス表示装置0に接続される倍速回路の一例を示す模式的
なブロック図である。倍速回路は動き検出部21と付属
のフレームメモリ22及び時間方向補間部23と付属の
メモリ24とからなる。この倍速回路には、例えば通常
の60Hz飛越画像信号が入力される。入力された画像
信号はメモリ22を用いて動き検出部21により動き検
出が行なわれ、続いて時間方向補間部23で時間方向の
補間が行なわれる。これにより、60Hz飛越画像信号
は120Hz飛越画像信号に変換されて、アクティブマ
トリクス表示装置0の信号回路に供給される。入力画像
信号はCRTを想定し、飛越走査方式で供給される場合
が多く、120Hz順次方式だとデータを四倍速で変換
しなければならないが、120Hz飛越方式なので二倍
速で済む。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バックライトを走査単位に応じてオンオフ制御すること
により、LCDなどのホールド型アクティブマトリクス
表示装置で本来の飛越走査を実現可能となり、CRT並
の動画質が得られる。特に、ホールド型の表示装置に特
有の動きぼけについては、フレームレートを60Hzか
ら120Hzに上げることで抑制できる。しかもこの
時、アクティブマトリクス表示装置側の応答速度は60
Hz相当のままで、特に高速応答にする必要はない。倍
速走査を行なうことにより、60Hzで順次走査を行な
うのと同じ水平周波数と転送クロック周波数を採用で
き、システムを無用に高速化せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクティブマトリクス表示装置を
示す模式図である。
【図2】図1に示したアクティブマトリクス表示装置の
動作説明に供するタイミングチャートである。
【図3】図1に示したアクティブマトリクス表示装置の
動作説明に供するタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るアクティブマトリクス表示装置に
組み込まれる倍速回路の一例を示すブロック図である。
【図5】従来のアクティブマトリクス表示装置の一例を
示す模式図である。
【図6】従来のインターレース駆動及びノンインターレ
ース駆動を示す模式図である。
【図7】従来のインターレース駆動を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1・・・パネル、2・・・照明部、3・・・面光源、4
・・・光学シャッタ、5・・・走査回路、6・・・信号
回路、7・・・制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 660 G09G 3/20 660W 3/34 3/34 J H04N 5/66 102 H04N 5/66 102B (72)発明者 奥村 明弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 井上 孝夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA45 NC34 NC44 ND10 NE06 NH15 5C006 AA01 AC28 AC29 AF19 AF44 AF46 AF83 BB16 BB29 BC03 BC12 BF02 BF04 EA01 FA29 5C058 AA08 BA03 BA29 BB15 5C080 AA10 BB05 DD03 EE19 FF11 GG07 GG08 JJ02 JJ04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素を行列状に配したパネルと、画素の
    各行を選択する走査回路と、選択された行の画素に画像
    信号を書き込む信号回路と、該画像信号が各画素に書き
    込まれたパネルを照明して画像を表示する照明部とから
    なり、画素に書き込まれた画像信号が次のフィールドで
    当該画素が再び選択されるまで保持されるアクティブマ
    トリクス表示装置において、 前記走査回路は、所定の行数分の画素を走査単位として
    組み分けし、奇数フィールドでは奇数番目の走査単位を
    順次選択する一方偶数フィールドでは偶数番目の走査単
    位を順次選択して飛越走査を行ない、 前記照明部は、各走査単位に対応して個別にオンオフ可
    能な照明単位を有し、奇数番目の照明単位と偶数番目の
    照明単位とを交互にオンオフして該飛越走査に応じた照
    明を行なうことを特徴とするアクティブマトリクス表示
    装置。
  2. 【請求項2】 外部から供給される画像信号を倍速処理
    する倍速回路を含んでおり、前記走査回路は倍速で該飛
    越走査を行なって画素の行を選択する一方、前記信号回
    路は倍速処理された画像信号を選択された行の画素に書
    き込むことを特徴とする請求項1記載のアクティブマト
    リクス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記照明部は、一のフィールドで奇数番
    目の照明単位が一斉にオンする一方偶数番目の照明単位
    が一斉にオフし、次のフィールドでは逆に奇数番目の照
    明単位が一斉にオフする一方偶数番目の照明単位が一斉
    にオンすることを特徴とする請求項1記載のアクティブ
    マトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記照明部は、照明単位を走査単位に同
    期してオンオフ制御し、一の走査単位の選択タイミング
    に応じて対応する照明単位のオンオフを切り換えること
    を特徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記照明部は、選択された行の画素に書
    き込まれた画像信号が二フィールド分の期間に渡って保
    持されている時、前半の一フィールド分で対応する照明
    単位をオフし、後半の一フィールド分で対応する照明単
    位をオンすることを特徴とする請求項4記載のアクティ
    ブマトリクス表示装置。
  6. 【請求項6】 前記照明部は、該パネルの後面に配され
    前方に向って照明光を放射する一方、該パネルの前面か
    ら後方に向って入射する外光の不要反射を抑制可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリク
    ス表示装置。
  7. 【請求項7】 前記照明部は、該パネルに対向配置して
    照明光を全面的に放射する面光源と、該パネルと該面光
    源との間に介在し照明単位毎に該照明光をオンオフする
    光学シャッタとからなることを特徴とする請求項1記載
    のアクティブマトリクス表示装置。
  8. 【請求項8】 画素を行列状に配したパネルと、画素の
    各行を選択する走査回路と、選択された行の画素に画像
    信号を書き込む信号回路と、該画像信号が各画素に書き
    込まれたパネルを照明して画像を表示する照明部とから
    なり、画素に書き込まれた画像信号が次のフィールドで
    当該画素が再び選択されるまで保持されるアクティブマ
    トリクス表示装置の駆動方法において、 所定の行数分の画素を走査単位として組み分けし、奇数
    フィールドでは奇数番目の走査単位を順次選択する一方
    偶数フィールドでは偶数番目の走査単位を順次選択し
    て、前記走査回路により飛越走査を行なう飛越走査手順
    と、 各走査単位に対応して個別にオンオフ可能な照明単位を
    有する前記照明部を用いて、奇数番目の照明単位と偶数
    番目の照明単位とを交互にオンオフして該飛越走査に応
    じた照明を行なう照明手順とを含むことを特徴とするア
    クティブマトリクス表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 外部から供給される画像信号を倍速処理
    する倍速処理手順を含んでおり、前記飛越走査手順は倍
    速で該飛越走査を行なって画素の行を選択すると共に、
    倍速処理された画像信号を選択された行の画素に前記信
    号回路を用いて書き込む書込手順を含むことを特徴とす
    る請求項8記載のアクティブマトリクス表示装置の駆動
    方法。
  10. 【請求項10】 前記照明手順は、一のフィールドで奇
    数番目の照明単位を一斉にオンする一方偶数番目の照明
    単位を一斉にオフし、次のフィールドでは逆に奇数番目
    の照明単位を一斉にオフする一方偶数番目の照明単位を
    一斉にオンすることを特徴とする請求項8記載のアクテ
    ィブマトリクス表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記照明手順は、照明単位を走査単位
    に同期してオンオフ制御し、一の走査単位の選択タイミ
    ングに応じて対応する照明単位のオンオフを切り換える
    ことを特徴とする請求項8記載のアクティブマトリクス
    表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記照明手順は、選択された行の画素
    に書き込まれた画像信号が二フィールド分の期間に渡っ
    て保持されている時、前半の一フィールド分で対応する
    照明単位をオフし、後半の一フィールド分で対応する照
    明単位をオンすることを特徴とする請求項11記載のア
    クティブマトリクス表示装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記照明手順は、該パネルの後面に配
    され前方に向って照明光を放射する一方、該パネルの前
    面から後方に向って入射する外光の不要反射を抑制可能
    であることを特徴とする請求項8記載のアクティブマト
    リクス表示装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記照明手順は、該パネルに対向配置
    して照明光を全面的に放射する面光源と、該パネルと該
    面光源との間に介在し照明単位毎に該照明光をオンオフ
    する光学シャッタとを用いることを特徴とする請求項8
    記載のアクティブマトリクス表示装置の駆動方法。
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