JP2002062732A - 乾式磁性トナーの除去治具 - Google Patents

乾式磁性トナーの除去治具

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JP2002062732A JP2000251578A JP2000251578A JP2002062732A JP 2002062732 A JP2002062732 A JP 2002062732A JP 2000251578 A JP2000251578 A JP 2000251578A JP 2000251578 A JP2000251578 A JP 2000251578A JP 2002062732 A JP2002062732 A JP 2002062732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石によるトナーの吸着と、吸着後のトナー
の除去・回収とを簡便に行うことができる乾式磁性トナ
ーの除去治具を提供する。 【解決手段】 取っ手14を設けた密閉容器(以下容
器)11内にゴム製で可撓性の板状磁石12を設け、容
器外に設けた引上げハンドル13により磁石12を容器
内で上下動自在とする。容器は底部をプラスチック製の
シート材15で形成した容器本体16と、無色透明の硬
質プラスチックからなる蓋体17とで構成する。容器内
に設けた支持板18で磁石12を支持し、この支持板の
上面側に支持棒19を連結し、この支持棒を引上げハン
ドルに連結する。支持棒と引上げハンドルとの間に押下
げ部20を設け、支持棒にコイルばね21を巻回する。
このトナー除去治具では、トナーをシート材15を介し
て磁石12で吸着除去する。シート材に吸着されたトナ
ーは、磁石をシート材から充分離すことで自重落下させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式磁性トナーの
除去治具に関し、特に画像形成装置の現像ローラ表面に
付着残留した乾式磁性トナーを除去して現像ローラを清
掃するための治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像剤として乾式磁性トナー(以下、ト
ナーと記載することがある)を使用する画像形成装置
(複写機、ファクシミリ、プリンタ)の現像部には、感
光体表面に上記トナーを供給するための現像ローラが配
備されている。
【0003】例えば、乾式複写機内に供給されたトナー
の寿命が尽きた場合や、乾式複写機にマシントラブルが
発生した場合には、現像ローラの交換が必要になるとき
がある。また、取り外した現像ローラでは、表面に付着
残留したトナーを除去して清掃しなければならないこと
がある。
【0004】しかしながら、通常のOA機器表面の塵埃
等を除去する場合とは大きく異なり、現像ローラの表面
は強力な磁性を持っているため、該表面に付着したトナ
ーを効率良く除去するのは容易でない。
【0005】現像ローラ表面のトナー除去方法として、
強力な磁力を持つ金属製磁石でトナーを吸着除去するも
のが考えられる。しかし、この方法ではトナー除去まで
は良いが、磁石に吸着されたトナーを除去・回収するの
が非常に難しくなる。また、磁石に吸着されたトナーを
除去する方法として、強力な真空掃除機で吸引除去する
ものが考えられるが、トナー剤には磁気があるため、上
記掃除機の金属製動力部に付着し、故障原因となる欠点
がある。このように、トナーを強力な磁石で直接吸着除
去する方法は、根本的な解決手段とはなり得ない。
【0006】そこで従来は、後記する比較例1に示すよ
うに、磁石を薬包紙で包み、薬包紙を介して磁石でトナ
ーを除去していた。しかし、この方法では薬包紙で包ん
だ硬質の磁石を使用するため、現像ローラ表面やその他
の精密なローラ状部品の表面を傷つけたり、薬包紙に生
じた破れを介してトナーが磁石に吸着されたりする不具
合があった。このように従来では、上記した複雑な問題
を抱えながらトナー除去を行っているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記問題点を考慮してなされたもので、その目的は、ト
ナーを磁石に直接吸着させるのではなく、磁石を密閉容
器内に移動自在に組み込み、該密閉容器の外面を介して
トナーを磁石に吸着させるように構成することによっ
て、被清掃部材の表面を傷つけることなくトナーを簡便
・能率的に吸着除去することができ、しかも該吸着トナ
ーの除去・回収が容易な乾式磁性トナーの除去治具を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の乾式磁
性トナーの除去治具は、底部をプラスチックまたはゴム
製のシート材で形成した密閉容器内に磁石を設けるとと
もに、前記密閉容器外からの操作により前記磁石を前記
シート材による底部に対し接離自在としたことを特徴と
する。
【0009】請求項1の除去治具を使用するに際して
は、密閉容器外からの操作により磁石をシート材側に移
動させ、シート材を介して被清掃部材の表面に磁石を接
触させる。この場合、磁石をシート材に接触させるとと
もに、シート材を被清掃部材表面に接触させる。トナー
は、磁石の磁力によりシート材の表面に吸着される。こ
の状態で除去治具をトナー回収位置に移動させ、密閉容
器外からの操作により磁石をシート材から離す。これに
より磁石の磁力がトナーに及ばなくなるため、トナーは
シート材から自重落下して回収される。
【0010】上記シート材はプラスチックまたはゴム製
であるから、被清掃部材の表面が金属など硬質材料から
なる場合には、このシート材を被清掃部材の表面に圧接
させても、該表面に傷がつく心配は全くないし、被清掃
部材表面がプラスチック製のものである場合にも、該表
面に傷がつく心配は殆どない。また、前記シート材には
可撓性があり、被清掃部材の表面形状に応じて変形する
ため、曲面状の表面に付着したトナーでも効率良く除去
することができるし、トナー除去後には、その弾性によ
り元の状態に戻るという長所もある。なお、この除去治
具の使用例としては、被清掃部材が画像形成装置の現像
部を構成する現像ローラである場合が挙げられる。
【0011】請求項2に記載の乾式磁性トナーの除去治
具は、請求項1において前記磁石を前記密閉容器内に設
けた支持部材で支持するとともに、該支持部材を密閉容
器外に設けた操作部材に連結し、該操作部材により前記
磁石を前記シート材による底部に対し接離自在としたこ
とを特徴とする。この除去治具では磁石の移動を、前記
操作部材により支持部材を操作することで行う。
【0012】請求項3に記載の乾式磁性トナーの除去治
具は、請求項2において前記操作部材をハンドルとし、
前記支持部材を軸扞(棒状体)と、該軸扞の下端部に連
結した硬質の支持板とで構成し、該支持板の下面に板状
のプラスチック磁石、すなわプラスチックまたはゴム製
の板状磁石を固定し、前記ハンドルの操作により前記板
状磁石を前記シート材による底部に対し接離自在とした
ことを特徴とする。
【0013】この除去治具では、磁石としてプラスチッ
クまたはゴム製の板状磁石を設けたので、前記シート材
の表面(磁石との接触面)に傷をつける心配が殆どな
い。また、上記板状磁石を硬質の支持板に固定したの
で、該磁石を堅固に支持することができてその耐久性が
向上する。さらに、ハンドル操作で上記磁石を移動させ
るようにしたので、作業の利便性が高まる。
【0014】請求項4に記載の乾式磁性トナーの除去治
具は、請求項3において前記密閉容器に、移動・運搬用
の取っ手を設けたことを特徴とする。この除去治具で
は、取っ手を握って移動・運搬することができるので、
作業の利便性が更に高まる。
【0015】請求項5に記載の乾式磁性トナーの除去治
具は、請求項3または4において、前記軸扞にコイルば
ねを巻回配備し、前記ハンドルの操作により前記板状磁
石を前記シート材による底部に接触させるときに、前記
コイルばねが圧縮されるようにしたことを特徴とする。
【0016】この除去治具では、ハンドル操作で板状磁
石をシート材側に移動させたときに、コイルばねが圧縮
されてその弾性力が生じるため、板状磁石の移動の程度
や、板状磁石がシート材を介して被清掃部材の表面に接
触したかどうかの手応えを感じとることができる。
【0017】請求項6に記載の乾式磁性トナーの除去治
具は、請求項2,3,4または5において前記密閉容器
を、周壁が硬質プラスチックからなる容器本体と、該容
器本体の上部に設けられた無色透明のプラスチックから
なる蓋体とで構成したことを特徴とする。この除去治具
は、密閉容器の殆ど全体がプラスチックからなるため軽
いから移動・運搬が容易である。また、蓋体が無色透明
のプラスチックからなるので、容器内の状況を容易に観
察することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は乾式磁性トナーの除
去治具の全体構造を示す概略正面断面図であり、この図
は、画像形成装置に配備された現像ローラの表面(円筒
面)に付着残留するトナーを、上記除去治具により除去
する方法をも示している。
【0019】このトナー除去治具は密閉容器11と、こ
の中に収納したプラスチック磁石すなわち、プラスチッ
クまたはゴム製で可撓性のある板状磁石(永久磁石)1
2と、この板状磁石を密閉容器11内で上下に移動させ
る引上げハンドル(操作部材)13と、密閉容器11を
移動・運搬するための棒状の取っ手14などからなる。
上記板状磁石12は、例えばゴム中に強磁性体の固体微
粒子を分散させて成形したシートを適宜寸法に裁断した
ものであり、したがって外力により容易に撓ませること
ができる。
【0020】密閉容器11は、底部をプラスチックまた
はゴムからなるシート材15で形成した容器本体16
と、この容器本体の上部に着脱自在に取り付けた蓋体
(カバー)17とで構成されている。この蓋体17は無
色透明の硬質プラスチックからなり、したがってこの蓋
体17をとおして容器本体16内の状況を観察すること
ができる。なお、板状磁石12として電磁石を用い、電
源のオン・オフにより磁力の発生を制御してトナーの除
去を行うことも可能であるし、鉄鋼材料かなるものを使
用することもできる。
【0021】また、板状磁石12は、密閉容器11内に
設けた硬質材料からなる支持板18で支持し、この支持
板18の上面側に支持棒(軸扞)19を連結するととも
に、この支持棒19を、密閉容器11外に設けた引上げ
ハンドル13に連結し、この引上げハンドル13の上下
動操作(図1の上下双方向の矢印)により、磁石12を
シート材15による上記底部に対し接離自在としてあ
る。
【0022】さらに、支持棒19と引上げハンドル13
との間に、直径が支持棒19よりも大きい押下げ部20
を設け、支持棒19にはコイルばね21を巻回配備し、
引上げハンドル13の下降操作により押下げ部20がコ
イルばね21を押し下げるとともに圧縮し、これを支持
板18の上面に圧接させるように構成してある。このよ
うに構成することで、引上げハンドル13を下降させた
場合には、コイルばね21が元の長さ(自然長)に戻ろ
うとして弾性力が生じるため、磁石12をシート材15
を介して現像ローラ31の表面に接触させたときの手応
えを感じることができる。
【0023】つぎに、このトナー除去治具の使用方法の
一例を、作用とともに説明する。図1において符号10
0はトナーである。なお、以下のトナー除去手順は、利
き腕が右手の作業者の場合である。 (1)左手で取っ手14を握り、右手で引上げハンドル
13を握る。 (2)容器本体16のシート材15(底部)を現像ロー
ラ31の表面に接触させる。それには、この除去治具を
現像ローラ31の表面上に載せれば良い。 (3)引上げハンドル13を押し下げて、磁石12をシ
ート材15を介して現像ローラ31の表面に押し当て
る。押し当てたことは、コイルばね21の弾性力で感じ
とることができる。 (4)上記押し当てに基づく板状磁石12の吸引力によ
り、現像ローラ31表面のトナー100がシート材15
に吸着される。この状態のまま除去治具を上昇させて、
シート材15を現像ローラ31表面から離す。図1は、
このときの状態を示している。
【0024】(5)除去治具をトナー回収場所に移動さ
せ、ここで引上げハンドル13を適当な距離だけ引き上
げる。これにより磁石12がシート材15から充分離れ
るため、シート材15下面に吸着されていたトナー10
0に対する磁石12の吸引力がなくなる結果、トナー1
00は自重で落下する。
【0025】上記手順を繰り返すことで、現像ローラ3
0の全外周面にわたってトナー除去を行うことができ
る。なお、上記手順に代えて、あらかじめ図1のよう
に、磁石12をシート材15に接触させ、この状態の除
去治具を下降させることで、シート材15を現像ローラ
31の表面に押し当てても良い。
【0026】以上のように、除去治具を左手で支持し、
引上げハンドル13を右手だけで操作することにより、
現像ローラ31からのトナーの吸着除去と、吸着トナー
の落下回収とを行うことができる。また、上記除去治具
では、トナーが磁石に直接接触することがないため、メ
ンテナンスフリーである。さらに上記除去治具は、大容
量の主コンデンサを必要とせず、小型化が可能で、安価
に提供することができるという利点もある。
【0027】なお、上記板状磁石12に代えて、棒状・
円板状など適宜形状の磁石を設けることができる。ま
た、被清掃部材の表面が凹凸状や曲面状である場合に
は、これら凹凸面や曲面に対応する凹凸面や曲面を有す
る磁石を設けるのが好ましく、トナー除去効果が更に向
上する。
【0028】上記除去治具を構成する各部材は、例えば
以下に示す材料で作製することができる。 (1)密閉容器11: 容器本体16(の周壁):プラスチック(例えばフェ
ノール樹脂) 蓋体17:プラスチック(例えばフェノール樹脂) (2)板状磁石12:ゴムまたはプラスチック中に強磁
性体の微粒子を分散させたもの、または鉄鋼材料を磁化
させたもの。上記ゴムまたはプラスチックとしては、下
記するシート材15用のゴム、熱可塑性プラスチックと
同じものが使用できる。 (3)引上げハンドル13:鋼材、ステンレス鋼など (4)取っ手14:鋼材、ステンレス鋼、木材、熱可塑
性プラスチック(ABS樹脂、エチレン系コポリマー、
フェノキシ樹脂、ポリエチレン、ポリサルホンなど)、
熱硬化性プラスチック(フェノール樹脂など)
【0029】(5)シート材15: 熱可塑性プラスチックとしては、エチレン系コポリマ
ー、フェノキシ樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
エポキシ樹脂など;熱可塑性エラストマーとしては、ス
チレン系、オレフィン系、エステル系、ウレタン系、ア
ミド系、フッ素系、塩化ビニル系など 熱硬化性プラスチック:フェノール樹脂など ゴム:天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエン−スチ
レンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、エチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレンタ−ポリマー、クロ
ロスルホニルポリエチレンゴム、アクリルゴム、ウレタ
ンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴムなど
【0030】(6)支持板18:鋼材、ステンレス鋼、
木材、熱可塑性プラスチック(ABS樹脂、エチレン系
コポリマー、フェノキシ樹脂、ポリエチレン、ポリサル
ホンなど)、熱硬化性プラスチック(フェノール樹脂な
ど) (7)支持棒19:鋼材、ステンレス鋼など (8)押下げ部20:鋼材、ステンレス鋼など (9)コイルばね21:ばね鋼
【0031】
【実施例】つぎに、本発明の除去治具を用いたトナー除
去の実施例と、従来のトナー除去方法による比較例とに
ついて説明する。 実施例1 図1に示す除去治具を用いた。作業手順は上記したとお
りである。
【0032】比較例1 図2(a)に示すように磁石51を薬包紙61で包み、
磁石51を薬包紙61を介して現像ローラ(図略)の表
面に接触させてトナー100を除去した。しかし、この
方法では図2(b)に示すように、薬包紙61の隙間を
とおしてトナーが薬包紙61の袋内に侵入し、磁石51
に直接吸着される不具合があった。また、薬包紙61で
包み込んだ磁石51を両手でしっかり保持しなければな
らず、片手のみでの除去作業ができない。さらに、トナ
ー除去の際に薬包紙61に破れ62が発生し、ここから
トナーが薬包紙61の袋内に侵入し、磁石51に直接吸
着されるという問題点もあった。
【0033】比較例2 図3(a)に示すように、フランジ(鍔)72および周
壁74が硬質プラスチックからなり、底部73が可撓性
のあるプラスチックシートからなる筒状容器71を作製
した。この筒状容器71を左手81で保持し、磁石51
を右手82で握り筒状容器71内に挿入して底部73に
接触させた。この状態で磁石51を底部73を介して現
像ローラ(図略)の表面に接触させることにより、現像
ローラ表面のトナーを底部73に吸着させた。つぎに、
図3(a)に示す状態のまま、筒状容器71および磁石
51を現像ローラから離し、適宜位置に移動させた後、
図3(b)に示すように、筒状容器71から磁石51を
右手82で引き上げ、トナー100を自重落下させて回
収した。しかし、この方法では、1回の作業でのトナー
除去量が少ないという不具合や、毎回の作業で両手を使
わなければならないという問題点があった。
【0034】実施例1および比較例1,2の結果を下記
[表1]に示す。この[表1]で明かなように、比較例
1,2では作業性およびメンテナンス性が劣り、薬包紙
に破れが生じたり、トナーが磁石に直接吸着されたりす
る不具合があった。これに対し、本発明に係る実施例1
では、作業性・メンテナンス性に優れているだけでな
く、トナーが磁石に直接吸着される不具合は全くなかっ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
乾式磁性トナーの除去治具によれば、被清掃部材表面の
トナーを簡便な作業で確実に除去することができ、しか
も、この除去治具からのトナーの除去・回収も容易であ
る。以下、請求項別の効果を説明する。
【0037】(1)請求項1の除去治具 この除去治具では、密閉容器外からの操作による磁石の
移動操作によって、密閉容器底部のシート材にトナーを
吸着させた後、同じく磁石の移動操作によってトナーを
シート材から自重で落下させて回収することができる。
このように、この除去治具はトナーを磁石表面に直接吸
着させるものではないから、吸着後のトナーの回収を極
めて簡便・能率的に行うことができる。本発明の除去治
具は特に、画像形成装置の現像ローラ表面に付着残留す
るトナーの除去に有効である。
【0038】(2)請求項2の除去治具 この除去治具では磁石の移動を、所定の操作部材により
支持部材を操作することで行うから、トナー除去作業の
利便性が高まる。
【0039】(3)請求項3の除去治具 この除去治具では、磁石としてゴムまたはプラスチック
製の板状磁石を設けたので、前記シート材の表面(磁石
との接触面)に傷をつける心配が殆どない。また、上記
板状磁石を硬質の支持板に固定したので、該磁石を堅固
に支持することができてその耐久性が向上する。さら
に、ハンドル操作で上記磁石を移動させるようにしたの
で、作業の利便性が高まる。
【0040】(4)請求項4の除去治具 この除去治具では、取っ手を握って移動・運搬すること
ができるので、作業の利便性が更に高まる。
【0041】(5)請求項5の除去治具 この除去治具では、ハンドル操作で板状磁石をシート材
側に移動させたときに、コイルばねが圧縮されてその弾
性力が生じるため、板状磁石の移動の程度や、板状磁石
がシート材を介して被清掃部材の表面に接触したかどう
かの手応えを感じとることができる。このため、トナー
除去作業の確実性が高まる。また、シート材を被清掃部
材表面に衝突させたり、シート材を被清掃部材表面に無
理に押しつける危険性が低下するので、シート材・被清
掃部材表面の双方の損傷防止効果が高まる。
【0042】(6)請求項6の除去治具 この除去治具は、密閉容器の殆ど全体がプラスチックか
らなるため軽いから、移動・運搬が容易である。また、
蓋体が無色透明のプラスチックからなるので、容器内の
状況を容易に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るもので、乾式磁性ト
ナーの除去治具の全体構造を示す概略正面断面図であ
る。
【図2】比較例1の説明図である。
【図3】比較例2の説明図である。
【符号の説明】
11 密閉容器 12 板状磁石 13 引上げハンドル 14 取っ手 15 シート材(底部) 16 容器本体 17 蓋体(カバー) 18 支持板 19 支持棒 20 押下げ部 21 コイルばね 31 現像ローラ 51 磁石 61 薬包紙 62 破れ 71 筒状容器 72 フランジ(鍔) 73 プラスチックシート(底部) 74 周壁 100 乾式磁性トナー(現像剤)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部をプラスチックまたはゴム製のシー
    ト材で形成した密閉容器内に磁石を設けるとともに、前
    記密閉容器外からの操作により前記磁石を前記シート材
    による底部に対し接離自在としたことを特徴とする乾式
    磁性トナーの除去治具。
  2. 【請求項2】 前記磁石を、前記密閉容器内に設けた支
    持部材で支持するとともに、該支持部材を密閉容器外に
    設けた操作部材に連結し、該操作部材により前記磁石を
    前記シート材による底部に対し接離自在としたことを特
    徴とする請求項1に記載の乾式磁性トナーの除去治具。
  3. 【請求項3】 前記操作部材をハンドルとし、前記支持
    部材を軸扞と、該軸扞の下端部に連結した硬質の支持板
    とで構成し、該支持板の下面にゴムまたはプラスチック
    製の板状磁石を固定し、前記ハンドルの操作により前記
    板状磁石を前記シート材による底部に対し接離自在とし
    たことを特徴とする請求項2に記載の乾式磁性トナーの
    除去治具。
  4. 【請求項4】 前記密閉容器に、移動・運搬用の取っ手
    を設けたことを特徴とする請求項3に記載の乾式磁性ト
    ナーの除去治具。
  5. 【請求項5】 前記軸扞にコイルばねを巻回配備し、前
    記ハンドルの操作により前記板状磁石を前記シート材に
    よる底部に接触させるときに、前記コイルばねが圧縮さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項3または4に記
    載の乾式磁性トナーの除去治具。
  6. 【請求項6】 前記密閉容器は、周壁が硬質プラスチッ
    クからなる容器本体と、該容器本体の上部に設けられた
    無色透明のプラスチックからなる蓋体とで構成したこと
    を特徴とする請求項2,3,4または5に記載の乾式磁
    性トナーの除去治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006069550A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Kao Corp 磁性粉体の移載方法及び装置

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