JP2002062387A - 慣性静電閉じ込め核融合装置 - Google Patents

慣性静電閉じ込め核融合装置

Info

Publication number
JP2002062387A
JP2002062387A JP2000254248A JP2000254248A JP2002062387A JP 2002062387 A JP2002062387 A JP 2002062387A JP 2000254248 A JP2000254248 A JP 2000254248A JP 2000254248 A JP2000254248 A JP 2000254248A JP 2002062387 A JP2002062387 A JP 2002062387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
ions
fusion device
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000254248A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takeuchi
一浩 竹内
Yukio Kawakubo
幸雄 川久保
Takashi Okazaki
隆司 岡崎
Yoshiya Higuchi
佳也 樋口
Yoshihiko Nagamine
嘉彦 長峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000254248A priority Critical patent/JP2002062387A/ja
Publication of JP2002062387A publication Critical patent/JP2002062387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

Landscapes

  • Particle Accelerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】輻射冷却によって熱電子の発生を抑制すること
が可能な慣性静電閉じ込め核融合装置を提供することに
ある。 【解決手段】内部に空間を有する陽極と、陽極の内部空
間に配置された陰極と、陽極と前記陰極との間に電圧を
印加する電源とを有し、イオン同士の衝突により中性子
或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め核融合装
置において、陰極の表面を金属部分7と絶縁物部分8と
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性子や荷電粒子
などの放射線の発生装置として用いられる慣性静電閉じ
込め核融合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】慣性静電閉じ込め核融合装置(以下、I
ECという)は、加速したイオン同士の衝突による核融
合反応を利用して中性子や荷電粒子を発生させる装置で
あり、その構造は次の通りである。IECは、直径数1
0〔cm〕の球形の陽極と、その内部に設置された格子状
で直径数〔cm〕の球形陰極とを有し、陽極と陰極との間
に数10〜数100〔kV〕の高電圧を印加する。その
高電圧の印加によって、水素ガスのグロー放電によるイ
オンが生成されると共に、生成されたイオンが陰極に向
かって加速される。加速されたイオンは格子状の陰極内
部に入り込み、同様に加速されて陰極内部に達した他の
イオンと衝突することによって核融合反応を起こして中
性子や荷電粒子を発生する。なお、陰極内部に入り込ん
だイオンの全てが他のイオンと衝突するわけではないの
で、衝突しなかったイオンは陰極の外に出て行くが、陰
極の外に出たイオンは陽極と陰極との間に印加された電
圧によって再び陰極に向かって加速され、陰極に戻って
くることとなる。また、陰極に向かって加速されたイオ
ンの全てが陰極内部に入り込むわけではなく、イオンの
一部は陰極に衝突して電源に戻っていく。このようにI
ECでは、生成されたイオンは他のイオンと衝突して核
融合反応を起こすか、陰極に衝突して電源に戻るまで陽
極と陰極との間を繰返し往復する。
【0003】このようなIECについては、「プラズマ
・核融合学会誌」第73巻第10号第1080頁〜第1
085頁に詳細が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、陰極
に向かって加速されたイオンの一部は陰極に衝突する
が、従来技術では陰極材料としてタンタル等の高融点金
属を用いていたため、イオンの衝突によって陰極が高温
となった場合に陰極から熱電子が放出され易くなる。陰
極において熱電子が発生すると、この熱電子が陰極から
陽極へ向かう電流(電子電流)となるため、陽極から陰
極に向かうイオンによる電源電流を打ち消してしまう。
つまり、陰極内部に入り込むイオンが減少してしまう。
その結果、陰極内部におけるイオン同士の衝突が減り、
核融合反応率も減少してしまうため、中性子や荷電粒子
の発生率が低下してしまう。
【0005】熱電子放出確率の材質及び温度依存性は、
土手敏彦編「テクノシステム4−プラズマ・放電・高電
圧−」電気書院、1985年発行、第148頁にて述べ
られているように、(数1)にて表わされることが分か
っている。
【0006】
【数1】
【0007】なお、J:熱電子放出密度〔A/m2〕,
A:定数=6.0×105〔A/m2/T2 〕,φ:仕事
関数〔eV〕,k:ボルツマン定数=1.38×10-23
〔J/K〕=8.58×10-5〔eV/K〕,T:温度
〔K〕である。(数1)より明らかであるように、熱電
子電流は温度上昇と共に指数関数的に増加する。
【0008】ここで、IECの一例として、表面積が
0.01〔m2〕の陰極をタンタル(φ=4.1〔e
V〕)で構成し、電源出力を100〔kV〕で100
〔mA〕)10〔kW〕)とした場合について考える
と、温度T,電流密度J及び全電流Iとの関係は次の通
りである。 T=1400〔K〕のとき、J=0.002〔A/
2〕,I=0.02〔mA〕 T=1700〔K〕のとき、J=1.23〔A/m2〕,
I=12.3〔mA〕 T=2000〔K〕のとき、J=113.0〔A/
2〕,I=1130〔mA〕 つまり、上記のIECの例では、陰極の温度Tが170
0〔K〕を超えると電源電流に対して無視できない量の
電子電流が流れ、温度Tが2000〔K〕ではほとんど
全てが電子電流になってしまう。
【0009】このように、陰極の温度が上昇すると電子
電流が増えてしまうため、陰極の温度上昇を抑制する必
要があるが、陰極内部に冷却機構を設けると陰極の厚さ
が増して陰極へのイオンの衝突が増えてしまうので、輻
射冷却にて陰極の温度上昇を抑制しなければならない。
しかしながら、従来のように陰極を高融点金属で構成し
た場合、輻射冷却では熱電子の発生を十分に抑えられる
ほどの冷却効果を得ることはできない。
【0010】本発明の目的は、輻射冷却によって熱電子
の発生を抑制することが可能な慣性静電閉じ込め核融合
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、内部に空間を有する陽極と、前記陽極の内
部空間に配置された陰極と、前記陽極と前記陰極との間
に電圧を印加する電源とを有し、イオン同士の衝突によ
り中性子或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め
核融合装置において、前記陰極は、表面に金属部分と絶
縁物部分とを有することにある。
【0012】陰極表面に金属部分と絶縁物部分とを設け
ることによって、絶縁物は熱電子を発生しないので、表
面に絶縁物部分を設けた分だけ陰極からの熱電子の発生
を抑制でき、かつ、陰極の表面積を十分に確保すること
ができるので、輻射冷却によって陰極の温度上昇を抑制
することができる。従って、金属部分からの熱電子の発
生を抑制でき、核融合反応率の低下を防ぐことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明の好適な一実施例である慣
性静電閉じ込め核融合装置(以下、IECという)の構
成図(縦断面図)である。図1において、真空容器1の
内部は真空に保たれており、球形(直径300〔mm〕)
の陽極2が設置される。更に、陽極2の内部には、格子
状でかつ球形(直径80〔mm〕)の陰極3が設けられ
る。電流導入端子6と接続される電源(図示せず)によ
って、陰極3の電位は−100〔kV〕に設定されてお
り、また真空容器1及び陽極2の電位は約0〔V〕(接
地電位)に保たれているため、陰極3が配置される中心
部に向かってポテンシャルの井戸が形成される。なお、
陽極2を設けずに、真空容器1自体を陽極として利用し
てもよい。
【0014】前述したように、陽極2近傍では水素ガス
のグロー放電によってイオン4が生成され、生成された
イオン4が陰極に向かって加速される。加速されたイオ
ン4は、他のイオンと衝突して核融合反応を起こすか、
陰極3に衝突して電流導入端子6を介して電源に戻るま
で、陽極2と陰極3との間を繰返し往復する。図中の5
はイオンの往復軌道を示す。イオンの衝突によって発生
した中性子や荷電粒子は、IECの中心部から放射状に
放出される。
【0015】図2(a),(b)は、それぞれ図1の陰
極3の構造を示す立面図と平面図である。図2に示すよ
うに、本実施例の陰極3は、薄板状の高融点金属(本実
施例ではタンタル)からなる金属リング7に、アルミナ
を用いた絶縁カバー8を取り付けて構成される。なお、
金属リング7の幅は7〔mm〕、厚みは0.5 〔mm〕であ
る。金属リング7をこのように薄くするのは、より多く
のイオンを陰極3の内部に導き、核融合反応によって生
じる中性子や荷電粒子の量を増やすためである。つま
り、陰極3を構成する金属リング7が厚いと陰極3(金
属リング7)に衝突するイオンが多くなり、核融合反応
を起こすイオンが少なくなってしまう。
【0016】ここで、陰極を金属リングのみ(絶縁カバ
ー無し)で構成した場合のイオンの衝突について図3を
用いて説明する。図3は、陰極を構成する金属リングの
一部分を示す図である。図から分かるように、陰極に向
かって加速されるイオンや、陰極内部で他のイオンと衝
突せずに陰極から出ていこうとするイオンが衝突するの
は金属リングの端面である。上述した従来技術の場合、
イオンの衝突によって金属リングは高温となり、熱電子
を放出する。また、イオンの衝突により2次電子も放出
される。放出された電子は、陽極に向かって加速され、
陽極或いは真空容器と衝突してエネルギー損失を生じさ
せる。
【0017】図4は、本実施例の陰極3(絶縁カバー8
が取り付けられた金属リング7)の一部分を示す。な
お、右図は断面図である。断面図から分かるように、絶
縁カバー8はコの字形状をしており、金属リング7の端
面にはめ込まれる。このように、金属リング7の端面に
絶縁カバー8を設けることにより、イオンは主に絶縁カ
バー8に衝突するため絶縁カバー8は高温となるが、絶
縁カバー8は熱電子を放出しない。一方の金属リング7
は、絶縁カバー8が設けられている分、露出面積が少な
くなるため、同じ大きさの金属リングを用いた場合の従
来技術(絶縁カバー無し)に比べて衝突するイオンが減
少し、熱電子の放出量も少なくなる。なお、絶縁カバー
8は輻射により熱エネルギーを放出するため、その熱エ
ネルギーにより金属リング7の温度も若干上昇する。し
かしその温度上昇は、イオンの衝突による温度上昇に比
べて十分に小さいため、熱電子の放出量は少ない。
【0018】このように、本実施例によれば、金属リン
グ7に絶縁カバー8を設けることによって、輻射冷却に
必要とされる表面積を減らすことなく金属リング7の露
出面積を減らせるため、絶縁カバーを設けない同じ大き
さの金属リングを用いた従来技術と比較して、金属リン
グ7の温度上昇を抑制でき、発生する熱電子の量も減少
させることができる。その結果、イオン電流(電源電
流)の減少が抑制され、核融合反応率の低下を防ぐこと
ができるので、核融合反応によって生じる中性子や荷電
粒子の減少を抑制することができる。なお、本実施例に
よる熱電子電流の総量は、本実施例の金属リング7と従
来技術の金属リングとの金属露出面積比程度以下に小さ
くなると考えられる。
【0019】また、本実施例では、導電性の金属リング
7を一部露出させることにより、金属リング7に衝突し
たイオンを電源に戻すことができ、陰極としての機能も
確保される。更に、絶縁カバー8に蓄積された電荷が局
所的な沿面放電により金属リング7に流れ込むため、絶
縁破壊により陰極が損傷することがない。 (実施例2)本発明の他の実施例であるIECについて
図5を用いて説明する。本実施例のIECは、陰極の構
造以外は実施例1と同様であるので、陰極の構造につい
てのみ説明する。
【0020】図5は、本実施例のIECの陰極を構成す
る金属リング7の一部分を示す。図に示すように、金属
リング7の端面には、セラミクスを溶射して絶縁皮膜9
が形成される。このような絶縁皮膜9を端面に有する金
属リング7で陰極を構成すると、イオンは主に絶縁皮膜
9に衝突するため絶縁皮膜9の温度は上昇するが、絶縁
被膜9は熱電子を放出せず、輻射冷却により絶縁皮膜9
の温度は下がっていく。このように、本実施例でも、輻
射冷却に必要とされる表面積を減らすことなく金属リン
グ7の露出面積を減らせるため、実施例1と同様の作用
により、金属リング7の温度上昇を抑制でき、発生する
熱電子の量を減少させることができる。その結果、イオ
ン電流の減少が抑制され、核融合反応率の低下を防ぐこ
とができるので、核融合反応によって生じる中性子や荷
電粒子の減少を抑制することができる。 (実施例3)本発明の他の実施例であるIECについて
図6を用いて説明する。本実施例のIECは、陰極の構
造以外は実施例1と同様であるので、陰極の構造につい
てのみ説明する。
【0021】図6は、本実施例のIECの陰極を構成す
る金属リング7の一部分を示し、右図は断面図である。
図に示すように、本実施例の金属リング7には開口部を
有する絶縁ケース10が被せられており、このような絶
縁ケース10で覆われた金属リング7で陰極を構成する
と、イオンは主に絶縁ケース10に衝突するため絶縁ケ
ース10の温度は上昇するが、絶縁ケース10は熱電子
を放出せず、輻射冷却により絶縁ケース10の温度は下
がっていく。このように、本実施例でも、輻射冷却に必
要とされる表面積を減らすことなく金属リング7の露出
面積を減らせるため、実施例1と同様の作用により、金
属リング7の温度上昇を抑制でき、発生する熱電子の量
を減少させることができる。その結果、イオン電流の減
少が抑制され、核融合反応率の低下を防ぐことができる
ので、核融合反応によって生じる中性子や荷電粒子の減
少を抑制することができる。 (実施例4)本発明の他の実施例であるIECについて
図7を用いて説明する。本実施例のIECは、陰極の構
造以外は実施例1と同様であるので、陰極の構造につい
てのみ説明する。
【0022】図7は、本実施例のIECの陰極を構成す
る絶縁リング11の一部分を示し、絶縁リング11には
高融点金属(本実施例ではタンタル)からなる金属ワイ
ヤ12が巻き付けられる。なお、本実施例の絶縁リング
11は、実施例1の金属リング7と同様に籠状陰極を構
成する。また、本実施例では、金属ワイヤ12により陰
極全体の電位がほぼ均一に保たれる。
【0023】本実施例の陰極においては、イオンは絶縁
リング11と金属ワイヤ12の両方に衝突するが、金属
ワイヤ12の表面積は絶縁リング11の表面積に比べて
十分小さいため、金属ワイヤ12の温度上昇はさほど大
きくなく、熱電子の発生も抑制される。一方、絶縁リン
グ11の温度は上昇するが、絶縁リング11は熱電子を
放出することなく輻射冷却により温度が下がっていく。
このように、本実施例でも、輻射冷却に必要とされる表
面積を減らすことなく陰極における金属の露出面積を減
らせるため、実施例1と同様の作用により、発生する熱
電子の量を減少させることができる。その結果、イオン
電流の減少が抑制され、核融合反応率の低下を防ぐこと
ができるので、核融合反応によって生じる中性子や荷電
粒子の減少を抑制することができる。なお、本実施例で
は、導電性の金属ワイヤ12により衝突したイオンを電
源に戻すことができ、陰極としての機能も確保される。 (実施例5)本発明の他の実施例であるIECについて
図8を用いて説明する。本実施例のIECは、陰極の構
造以外は実施例1と同様であるので、陰極の構造につい
てのみ説明する。
【0024】図8は、本実施例のIECの陰極を構成す
る絶縁リング11の一部分を示し、絶縁リング11の表
面には、金属溶射により導電性の金属被膜13が設けら
れる。なお、本実施例の絶縁リング11は、実施例4の
絶縁リング11と同様に籠状陰極を構成する。図に示す
ように、金属被膜13を絶縁リング11の中央付近に配
置することにより、イオンは主に絶縁リング11に衝突
するため、絶縁リング11の温度は上昇するが、絶縁リ
ング11は熱電子を放出することなく輻射冷却により温
度が下がっていく。このように、本実施例でも、輻射冷
却に必要とされる表面積を減らすことなく陰極における
金属の露出面積を減らせるため、実施例1と同様の作用
により、発生する熱電子の量を減少させることができ
る。その結果、イオン電流の減少が抑制され、核融合反
応率の低下を防ぐことができるので、核融合反応によっ
て生じる中性子や荷電粒子の減少を抑制することができ
る。なお、本実施例では、導電性の金属被膜13により
衝突したイオンを電源に戻すことができ、陰極としての
機能も確保される。
【0025】以上説明したように、各実施例では、陰極
3の表面を金属部分と絶縁物部分とで構成することによ
って、輻射冷却に必要とされる表面積を確保しつつ、熱
電子を発生する金属部分の露出面積を減少させている。
【0026】なお、以上説明した各実施例では、金属リ
ング7や金属ワイヤ12の材料としてタンタルを用いる
例を説明したが、その他の金属で構成しても構わない。
また、絶縁カバー8や絶縁ケース10などの絶縁部分に
ついては、アルミナを用いる例を説明したが、その他の
絶縁物を用いても構わない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、陰極にイオンが衝突す
ることによって発生する熱電子の数を減少させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である慣性静電閉じ込
め核融合装置の構成図である。
【図2】図1の陰極3の構造図である。
【図3】金属リングにおけるイオンの衝突の様子を示す
図である。
【図4】図2の金属リング7の一部分を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例である慣性静電閉じ込め核
融合装置の陰極として用いられる金属リング7の一部分
を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例である慣性静電閉じ込め核
融合装置の陰極として用いられる金属リング7の一部分
を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例である慣性静電閉じ込め核
融合装置の陰極として用いられる絶縁リング11の一部
分を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例である慣性静電閉じ込め核
融合装置の陰極として用いられる絶縁リング11の一部
分を示す図である。
【符号の説明】
1…真空容器、2…陽極、3…陰極、4…イオン、5…
イオンの往復軌道、6…電流導入端子、7…金属リン
グ、8…絶縁カバー、9…絶縁皮膜、10…絶縁ケー
ス、11…絶縁リング、12…金属ワイヤ、13…金属
被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 隆司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 樋口 佳也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 長峯 嘉彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空間を有する陽極と、前記陽極の内
    部空間に配置された陰極と、前記陽極と前記陰極との間
    に電圧を印加する電源とを有し、イオン同士の衝突によ
    り中性子或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め
    核融合装置において、 前記陰極は、表面に金属部分と絶縁物部分とを有するこ
    とを特徴とする慣性静電閉じ込め核融合装置。
  2. 【請求項2】前記絶縁物部分は、前記陰極表面のうちの
    前記陽極に対向する箇所に設けられることを特徴とする
    請求項1記載の慣性静電閉じ込め核融合装置。
  3. 【請求項3】内部に空間を有する陽極と、前記陽極の内
    部空間に配置された陰極と、前記陽極と前記陰極との間
    に電圧を印加する電源とを有し、イオン同士の衝突によ
    り中性子或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め
    核融合装置において、 前記陰極は、金属材料からなるリング状の金属リングを
    複数用いて籠状に形成され、前記金属リングは、端面に
    絶縁物部分を有することを特徴とする慣性静電閉じ込め
    核融合装置。
  4. 【請求項4】内部に空間を有する陽極と、前記陽極の内
    部空間に配置された陰極と、前記陽極と前記陰極との間
    に電圧を印加する電源とを有し、イオン同士の衝突によ
    り中性子或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め
    核融合装置において、 前記陰極は、絶縁材料からなるリング状の絶縁リングを
    複数用いて籠状に形成され、前記絶縁リングは、中央に
    金属部分を有することを特徴とする慣性静電閉じ込め核
    融合装置。
  5. 【請求項5】内部に空間を有する陽極と、前記陽極の内
    部空間に配置された陰極と、前記陽極と前記陰極との間
    に電圧を印加する電源とを有し、イオン同士の衝突によ
    り中性子或いは荷電粒子を発生させる慣性静電閉じ込め
    核融合装置において、 前記陰極は、絶縁材料からなるリング状の絶縁リングを
    複数用いて籠状に形成され、前記絶縁リングには金属ワ
    イヤが巻かれることを特徴とする慣性静電閉じ込め核融
    合装置。
JP2000254248A 2000-08-21 2000-08-21 慣性静電閉じ込め核融合装置 Pending JP2002062387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254248A JP2002062387A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 慣性静電閉じ込め核融合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254248A JP2002062387A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 慣性静電閉じ込め核融合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002062387A true JP2002062387A (ja) 2002-02-28

Family

ID=18743228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000254248A Pending JP2002062387A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 慣性静電閉じ込め核融合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002062387A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7380641B2 (en) 2003-12-08 2008-06-03 Inventio Ag Elevator with a control using optical fibers
JP2008202942A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Kyoto Univ 核融合中性子生成装置
CN113096844A (zh) * 2021-03-25 2021-07-09 西安交通大学 一种新型热离子核反应堆电源

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7380641B2 (en) 2003-12-08 2008-06-03 Inventio Ag Elevator with a control using optical fibers
JP2008202942A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Kyoto Univ 核融合中性子生成装置
CN113096844A (zh) * 2021-03-25 2021-07-09 西安交通大学 一种新型热离子核反应堆电源
CN113096844B (zh) * 2021-03-25 2023-02-03 西安交通大学 一种新型热离子核反应堆电源

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9159525B2 (en) Radiation generating tube
JP3840618B2 (ja) 改良された熱電子電気変換器
US4633129A (en) Hollow cathode
EP0261198B1 (en) Plasma-anode electron gun
US3448314A (en) Neutron generators
JP3156763B2 (ja) 冷陰極搭載電子管の電極電圧印加方法および装置
JP2002062387A (ja) 慣性静電閉じ込め核融合装置
US4218633A (en) Hydrogen hollow cathode ion source
US5072148A (en) Dispenser cathode with emitting surface parallel to ion flow and use in thyratrons
JP7488039B2 (ja) 電子銃および電子銃の製造方法
JP3976425B2 (ja) イオンエンジン
JP2001083298A (ja) 静電閉じ込め核融合装置
US3474282A (en) Electron gun for electron tubes in cathode heater device
US3243640A (en) Space-charge neutralized electron gun
CN110534388B (zh) 一种微型微焦斑x射线管的阴极光学结构
JP7493662B2 (ja) 電子銃および電子銃の製造方法
CN113646864B (zh) 电子源以及带电粒子线装置
JP3519283B2 (ja) 荷電粒子発生装置
Liu et al. Electron Beam Emission System for Space Welding Based on Indirectly-Heated Bombardment Cathode
JPS58158843A (ja) イオン銃
Cohen An Electron Bombardment Thruster Operated with a Cusped Magnetic Field
JPH04306540A (ja) プラズマ源およびそれを用いたイオンビーム源
JP3265988B2 (ja) イオン照射装置
JP2022029437A (ja) 中空円筒陰極と変形コリメータによる非接触型直流イオンビーム源
JPH0750635B2 (ja) 粒子線源